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JP5388786B2 - トンネルの構築方法 - Google Patents
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本発明は、道路トンネル等、合流部・分岐部や非常駐車帯などのトンネル拡幅部を有するトンネルの構築方法に関する。
本出願人は、本体周面から突出可能な拡幅用カッタを備えるシールド機を用いて、トンネル断面に拡幅部を構築する技術を提案した(特許文献1参照)。
また、本出願人は、本線トンネルと支線トンネルとの合流部を構築する技術を提案した(特許文献2参照)。具体的には、合流部の区間において、本線トンネルと支線トンネルとを互いに寄り添うように掘進すると共に、それぞれ突起付きセグメントを上部及び下部に含むほぼ円形の覆工を組み立てる。次いで、突起付きセグメントの突起部を押し出して、本線トンネルと支線トンネルの上部及び下部に突起を形成する。そして、これらの突起部間に架け渡すように鋼殻を取り付け、この鋼殻と覆工の間の空間に充填材を充填して本線トンネルと支線トンネルの覆工を一体化させ、これら本線トンネルと支線トンネルと鋼殻とからなる覆工の断面の包絡線がほぼ円形になるように構築する。これによれば、地上から開削することなく、シールド機に工夫を必要とせず、それらのコストを削減することができる。また、合流される本線トンネルを供用しながら、シールドトンネルの合流部を構築することができる。
特開2005−54528号公報 特開2008−14076号公報
ところで、本線トンネルと支線トンネルとの間で、トンネル長さ方向の誤差、トンネル幅方向の誤差、鉛直方向の誤差、ローリングによる誤差が生じる。
本発明の課題は、トンネルの拡幅部や合流部において、本線トンネルと支線トンネルとの間の誤差を容易に調整することができるトンネルの構築方法を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、トンネルの構築方法であって、ほぼ平行に掘進される本線トンネル及び支線トンネルの覆工間の地中を掘削して空洞部を形成した後、前記本線トンネル及び前記支線トンネルの上部の覆工セグメント間に連結セグメントを配置するとともに、前記本線トンネル及び前記支線トンネルの下部の覆工セグメント間に連結セグメントを配置し、前記覆工セグメント及び前記連結セグメントの対向する端面の間に、上側の端部の間隔が下側の端部の間隔よりも広くなるように隙間を設け、両セグメントの間に、前記覆工セグメント及び前記連結セグメントの端面とそれぞれ平行な端部を有する調整板を落とし込み、その後、前記覆工セグメントと前記連結セグメントとの間にコンクリートを打設することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のトンネルの構築方法であって、前記両セグメントの端面に上下方向に複数の溝を設け、前記調整板の端部を前記溝と係合させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のトンネルの構築方法であって、前記覆工セグメントと前記連結セグメントとを鉄筋で接続することを特徴とする。
本発明によれば、トンネルの拡幅部や合流部において、本線トンネルと支線トンネルとの間の誤差を容易に調整することができる。
本発明を適用した一実施形態の構成を示すもので、トンネル合流部の一体化覆工を示した概略正面図である。 トンネル合流部の構築方法を示す説明図である。 トンネル合流部の構築方法を示す説明図である。 トンネル合流部の構築方法を示す説明図である。 一般セグメント6と連結セグメント9との接合部10の拡大図である。 図5のVI矢視図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
図1は本発明を適用した一実施形態の構成としてトンネル合流部の一体化覆工を示したものである。図示のように、トンネル合流部は、本線トンネル1を構成する一側方の一般セグメント2と、本線トンネル1に接近してほぼ平行に掘進される支線トンネルであるランプトンネル5を構成する反対側の一般セグメント6と、一般セグメント2及び一般セグメント6の上下を連結する連結セグメント9とからなる。一般セグメント2及び一般セグメント6と連結セグメント9とは接合部10により接合されている。
トンネル合流部の構築方法について、以下説明する。まず、図2に示すように、地盤中に本線トンネル1を形成する。このとき、本線トンネルは、一般セグメント2及び切削セグメント4から形成する。一般セグメント2に対し、切削セグメント4は薄いものが用いられる。切削セグメント4は、ランプトンネル5を掘削するシールド掘削機のカッタによって掘削可能な材料からなる。
次に、上下の一般セグメント2の間に隔壁セグメント3を設置し、隔壁セグメント3と一般セグメント2との間の空間に図示しない内部支保工を設置する。なお、隔壁セグメント3は、後述するランプトンネル5を掘削するシールド掘削機のカッタによって切削されない位置に設置する。
次に、隔壁セグメント3と切削セグメント4との間の空間に裏込め材16を裏込め充填する。
次に、図3に示すように、地盤中にランプトンネル5を形成する。このとき、ランプトンネル5は、一般セグメント6及び撤去用セグメント8から形成する。なお、ランプトンネル5を掘削するシールド掘削機のカッタによって切削セグメント4が切削される。その後、ランプトンネル5の内部にも図示しない内部支保工、作業構台を設置する。
次に、本線トンネル1及びランプトンネル5の覆工を囲む地中に対し、図示しないが、本線トンネル1の内部とランプトンネル5の内部から止水薬液注入工を予めそれぞれ行う。同様に、本線トンネル1及びランプトンネル5の覆工間の地中にも予め止水薬液注入工を行っておく。あるいは、凍結工法により本線トンネル1及びランプトンネル5の覆工を囲む地盤の改良を行ってもよい。
次に、上部の撤去用セグメント8の一部を撤去する。次に、本線トンネル1及びランプトンネル5の覆工間の上部の地盤を掘削し、連結セグメント9を設置するための空洞部を形成する。
次に、図4に示すように、掘削された上部の空洞部の天井部において、長尺鋼管フォアパイリング施工などにより図示しない支保工を形成し、支保工の下部に連結セグメント9を配置する。その後、一般セグメント2、6と連結セグメント9とを接続する。
同様に、掘削された空洞部の底部においても、一般セグメント2、6と連結セグメント9とを接続する。
その後、内部支保工、作業構台、撤去用セグメント8及び隔壁セグメント3を完全に撤去する。以上により、図1に示すようにトンネルの拡幅部が構築される。
ここで、一般セグメント6と連結セグメント9との接続構造について説明する。
図5は一般セグメント6と連結セグメント9との接合部10の拡大図であり、図6は図5のVI矢視図である。図5に示すように、一般セグメント6及び連結セグメント9の対向面は傾斜している。一般セグメント6と連結セグメント9とは、上側の端部の間隔が下側の端部の間隔よりも広くなっている。なお、上側の連結セグメント9では、トンネル外側が上側であるが、下側の連結セグメントでは、トンネル内側が上側となる。
また、一般セグメント6及び連結セグメント9の対向面には、図6に示すように、複数の溝71、72が上下方向に設けられている。各溝71、72の幅は一定であり、トンネルの長さ方向に一定間隔で設けられている。
一般セグメント6と連結セグメント9との対向面の間には、調整板73が複数枚、配置されている。調整板73は楔形の鋼板であり、調整板73の上下2辺は平行である。調整板73の非平行な2辺は、それぞれ一般セグメント6及び連結セグメント9の端面と平行であり、それぞれ溝71、72に嵌め込まれている。
また、一般セグメント6と連結セグメント9とは、対向する端部の下側部分が鉄筋77により接続されている。
一般セグメント6と連結セグメント9との隙間には、調整板73及び鉄筋77のかぶり厚が充分となるようにコンクリート20が打設される。
以下、一般セグメント6と連結セグメント9との接続方法について説明する。まず、一般セグメント6と連結セグメント9との対向部において、対向する端部のトンネル内側部分同士を鉄筋77で接続する。次に、一般セグメント6と連結セグメント9との対向部において、上方から調整板73を溝71、72に落とし込む。その後、一般セグメント6と連結セグメント9との間にコンクリート20を打設する。
なお、一般セグメント2と連結セグメント9との接合構造は、一般セグメント6と連結セグメント9との接合構造と同様であるので説明を割愛する。
ここで、本発明により本線トンネル1とランプトンネル5との誤差を吸収する方法について説明する。本線トンネル1とランプトンネル5との間には、トンネル長さ方向の誤差、トンネル幅方向の誤差、鉛直方向の誤差、ローリングによる誤差が生ずる。
本発明において、トンネル長さ方向の誤差については、調整板73を嵌めこむ溝71、72の相対位置をトンネル長さ方向にずらすことにより調整することができる。また、トンネル幅方向の誤差については、一般セグメント6と連結セグメント9との位置を幅方向にずらすとともに、調整板73の位置を上下方向にずらすことにより調整することができる。同様に、鉛直方向の誤差及びローリングによる誤差についても、一般セグメント6と連結セグメント9との位置をずらすことにより調整することができる。
以上のとおり、本線トンネル1及びランプトンネル5の覆工において、その間の地中を掘削するとともに、上下の一般セグメント2、6の外周側の地中まで掘削して空洞部を形成した後、上下の一般セグメント2、6の間に連結セグメント9をそれぞれ架け渡すことで、シールド機に工夫を必要とせずに、図1に示すように、外圧に強い楕円形状のトンネル合流部を構築することができる。
なお、以上の実施形態においては、1本の溝71、72に1枚の調整板73を嵌め込むこととしたが、本発明はこれに限らず、1本の溝71、72に複数枚の調整板73を嵌め込んでもよい。また、調整板73の一般セグメント6の端面及び連結セグメント9の端面と平行な面に溝71、72の間隔と等しい間隔で複数の突条を設け、1枚の調整板73の複数の突条を複数の溝71、72に嵌め込むこととしてもよい。
1 本線トンネル
2、6 一般セグメント
4 切削セグメント
5 支線トンネル
8 撤去用セグメント
9 連結セグメント
20 コンクリート
71、72 溝
73 調整板
77 鉄筋

Claims (3)

  1. ほぼ平行に掘進される本線トンネル及び支線トンネルの覆工間の地中を掘削して空洞部を形成した後、前記本線トンネル及び前記支線トンネルの上部の覆工セグメント間に連結セグメントを配置するとともに、前記本線トンネル及び前記支線トンネルの下部の覆工セグメント間に連結セグメントを配置し、
    前記覆工セグメントと前記連結セグメントとの対向する端面の間に、上側の端部の間隔が下側の端部の間隔よりも広くなるように隙間を設け、
    該隙間に、前記覆工セグメントの端面及び前記連結セグメントの端面とそれぞれ平行な両端部を有する調整板を落とし込み、
    その後、前記覆工セグメントと前記連結セグメントとの間にコンクリートを打設することを特徴とするトンネルの構築方法。
  2. 前記両セグメントの端面に上下方向に複数の溝を設け、
    前記調整板の端部を前記溝と係合させることを特徴とする請求項1に記載のトンネルの構築方法。
  3. 前記覆工セグメントと前記連結セグメントとを鉄筋で接続することを特徴とする請求項1または2に記載のトンネルの構築方法。
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