JP5396259B2 - 多層ダイレクトブロー成形体 - Google Patents
多層ダイレクトブロー成形体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5396259B2 JP5396259B2 JP2009282123A JP2009282123A JP5396259B2 JP 5396259 B2 JP5396259 B2 JP 5396259B2 JP 2009282123 A JP2009282123 A JP 2009282123A JP 2009282123 A JP2009282123 A JP 2009282123A JP 5396259 B2 JP5396259 B2 JP 5396259B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyamide
- layer
- mass
- molded article
- direct blow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Wrappers (AREA)
Description
このようなアルコール類やエーテル類に対するバリア性を向上させるために特定のポリアミド樹脂を使用した樹脂組成物及び多層成形体が特許文献3及び4に記載されている。また、バリア性、耐剥離性及び耐熱性に優れた多層射出成形体が特許文献5に記載されている。
また、射出成形体やフィルムを形成する特許文献3〜5に記載されたメタキシリレン基を有する特定のポリアミドを含有する樹脂組成物をバリア層として多層ダイレクトブロー成形体とした場合には、バリア性は良好であるものの、耐衝撃性や、ダイレクトブロー方式で成形する際のピンチオフ部(パリソンが金型に挟まれて突合され、突合せ部分どうしが融着した部分)の強度に課題を残すものであり、高強度の成形体を得ることはできなかった。
従って、従来は、アルコール類やエーテル類に対するバリア性が優れ、かつ強度に優れた多層ダイレクトブロー成形体や、該成形体からなる燃料用容器を得ることができなかった。
詳しくは、ダイレクトブロー方式で成形する際のピンチオフ部(パリソンが金型に挟まれて突合され、突合せ部分どうしが融着した部分)の強度や耐衝撃性が高く、更にアルコール類やエーテル類を含有する液体燃料に対する優れたバリア性を有する多層ダイレクトブロー成形体、及び該成形体からなる燃料用容器を提供することにある。
[1]ポリアミド層(I)より内側にポリエチレン系樹脂層(II)を有する多層ダイレクトブロー成形体であって、
前記ポリアミド層(I)が、メタキシリレン基を有するポリアミド(A1)と脂肪族ポリアミド(A2)とを含有し、かつ、前記ポリアミド(A1)及び(A2)の含有量の合計を100質量%としたとき、前記ポリアミド(A1)の含有量が10〜45質量%、前記ポリアミド(A2)の含有量が90〜55質量%であり、
前記のメタキシリレン基を有するポリアミド(A1)が、メタキシリレンジアミン単位を70モル%以上含むジアミン単位、及び炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸単位とイソフタル酸単位とのモル比率が30:70〜95:5である前記2種のジカルボン酸単位を合計70モル%以上含むジカルボン酸単位からなり、
前記脂肪族ポリアミド(A2)が、ナイロン6、ナイロン666、ナイロン610及びナイロン612からなる群から選択された少なくとも1種である、多層ダイレクトブロー成形体。
[2]前記ポリエチレン系樹脂層(II)が、前記ポリアミド層(I)の内側に接して位置し、ポリエチレン系樹脂(B)と変性ポリエチレン系樹脂(C)とを含有し、前記ポリエチレン系樹脂層(II)を構成する前記樹脂(B)及び(C)の含有量の合計を100質量%としたとき、前記樹脂(B)の含有量が30〜95質量%、前記樹脂(C)の含有量が70〜5質量%である、[1]に記載の多層ダイレクトブロー成形体。
[3]前記ポリアミド層(I)が最も外側に位置する、[1]又は[2]に記載の多層ダイレクトブロー成形体。
[4]前記ポリアミド層(I)及び前記ポリエチレン層(II)の2層のみからなる、[1]〜[3]のいずれかに記載の多層ダイレクトブロー成形体。
[5]前記ポリアミド層(I)の平均厚みが0.2mm以上である、[1]〜[4]のいずれかに記載の多層ダイレクトブロー成形体。
[6]前記ポリエチレン系樹脂層(II)の平均厚みが2mm以上である、[1]〜[5]のいずれかに記載の多層ダイレクトブロー成形体。
[7][1]〜[6]のいずれかに記載の多層ダイレクトブロー成形体からなる、アルコール及び/又はエーテル含有液体燃料用容器。
本発明の多層ダイレクトブロー成形体を形成するポリアミド層(I)は、燃料バリア層として機能し、特に、該成形体からなる燃料容器において、容器内の燃料が容器外に透過するのを防止する役割を有する。ポリアミド層(I)を構成する樹脂は、メタキシリレン基を有するポリアミド(A1)と脂肪族ポリアミド(A2)とを含有する。メタキシリレン骨格を有するイソフタル酸変性のポリアミド(A1)と脂肪族ポリアミド(A2)とを溶融混練させて得られる樹脂組成物からなるポリアミド層(I)を有することで、従来のバリア性ポリアミドと比較して成形温度の低下が可能となり、またピンチオフ部の強度や落下衝撃などに対する優れた強度と燃料バリア性を両立する優れた成形体を得ることができる。
メタキシリレン基含有ポリアミド(A1)は、メタキシリレンジアミン単位を70モル%以上含むジアミン単位と、及び炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸単位とイソフタル酸単位とのモル比率が30:70〜95:5である前記2種のジカルボン酸単位を合計70モル%以上含むジカルボン酸単位とからなる。上記ポリアミド(A1)は、バリア性に優れるものであることから、ポリアミド層(I)を薄くすることが可能となり、成形体の軽量化やリサイクル性が良好となる。
炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸単位を構成しうる化合物としては、コハク酸、グルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、アジピン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸等の脂肪族ジカルボン酸を例示することができるが、これらに限定されるものではない。また、上記化合物を2種以上含有するものを用いることもできる。これらの中でもアジピン酸が好ましい。
脂肪族ポリアミド(A2)は結晶性ポリアミドであり、ポリアミド層(I)における強度を向上する役割を有する。特に、脂肪族ポリアミド(A2)は、伸張性が良好で耐衝撃性にも優れるため、強度とバリア性を有するポリアミド層(I)の形成が可能となる。
脂肪族ポリアミド(A2)としては、ナイロン6、ナイロン666、ナイロン610及びナイロン612からなる群から選択された少なくとも1種である。これらのナイロン類を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ここで、ナイロン666は、ナイロン6/ナイロン66コポリマーであり、ε−カプロラクタム、アジピン酸、及びヘキサメチレンジアミンを共縮重合して得られる共重合体である。ナイロン612は、ナイロン6/ナイロン12コポリマーであり、ε−カプロラクタム及びω−ラウロラクタムを共縮重合して得られる共重合体である。なお、これらのナイロン類は、任意の方法で製造することができる。
メタキシリレン基含有ポリアミド(A1)との混練性及び製造コストの観点から、脂肪族ポリアミド(A2)は、ナイロン6を主成分として含有することが好ましく、脂肪族ポリアミド(A2)を100質量%として、ナイロン6を50質量%以上、好ましくは70質量%以上、より好ましくは90質量%以上含有することが好ましい。
また、脂肪族ポリアミド(A2)の融点は、成形加工性の観点からは、225℃以下であることが好ましく、より好ましくは170〜225℃、更に好ましくは180〜220℃である。
本発明の多層ダイレクトブロー成形体を形成するポリエチレン系樹脂層(II)は、前記ポリアミド層(I)の内側に位置するものである。ポリエチレン系樹脂層(II)がポリアミド層(I)の内側に位置することにより、成形体のピンチオフ部の融着性を向上させることができる。また、ポリエチレン系樹脂層(II)により、成形体全体の強度を向上させることが可能となる。上記層構成により、強度及び燃料バリア性に優れた多層ダイレクトブロー成形体を得ることができる。
ポリエチレン系樹脂(B)としては、好ましくは低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン等のエチレン系炭化水素の単独重合体;エチレン系炭化水素と炭素数3〜20のα−オレフィンとの共重合体(エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体、エチレン・1−デセン共重合体等);エチレン系炭化水素と環状オレフィンとの共重合体(ノルボルネンとの共重合体等)等が挙げられる。これらのポリエチレン系樹脂は単独で用いることもできるし、2種類以上の混合物として使用することもできる。
また、ポリエチレン系樹脂(B)は、上記ポリエチレン系樹脂を主成分として含有するものであり、好ましくは50質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは90質量%以上含有するものである。
これらのポリエチレン系樹脂の中で、特に、高強度の成形体を得る観点からは、ガラス転移点の高い樹脂が好ましく、高密度ポリエチレン系樹脂が好ましい。特に、高分子量のもの、より好ましくは超高分子量のものが好ましい。
本発明で用いられる変性ポリエチレン系樹脂(C)は、上記ポリエチレン系樹脂(B)に例示されるポリエチレン系樹脂に、不飽和カルボン酸又はその無水物でグラフト変性されたもので、一般に相溶化剤や接着剤として広く用いられているものである。不飽和カルボン酸又はその無水物の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、α−エチルアクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、テトラヒドロフタル酸、クロロマレイン酸、ブテニルコハク酸等、及びこれらの酸無水物が挙げられる。中でも、マレイン酸及び無水マレイン酸が好ましく用いられる。
また、変性ポリエチレン系樹脂(C)は、上記変性ポリエチレン系樹脂を主成分として含有するものであり、好ましくは50質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは90質量%以上含有するものである。なお、ポリエチレン系樹脂層(II)に用いる変性ポリエチレン系樹脂(C)のポリエチレン成分は、ポリエチレン系樹脂(B)とは異なるものを用いてもよい。
ダイレクトブロー成形においては成形体を得るために大量のバリが発生するため、コストやリサイクルの観点から、バリや成形時の不良品等を回収して再使用樹脂(E)として再使用することが好ましい。
再使用樹脂(E)は、成形時に発生するバリや不良品等を回収した後に粉砕させたもの、あるいは単軸や二軸押出機等でペレット状に再加工されたものであってもよい。特に、ポリアミドが含有される場合、吸湿による発泡が生じるおそれがあるので、成形直後のものや除湿乾燥等を行って吸水率を0.5%以下にしたものが好ましく用いられる。
再使用樹脂(E)を含有する場合、その含有量は、強度の観点から、前記ポリエチレン系樹脂層(II)における前記樹脂(B)及び(C)の合計100質量部に対して、好ましくは5〜400質量部、より好ましくは10〜300質量部、更に好ましくは20〜200質量部である。
ポリエチレン系樹脂層(II)の平均厚みは2mm以上であることが好ましく、軽量性及び強度の観点から、より好ましくは3〜10mm、更に好ましくは4〜8mmである。
ポリアミド層(I)の平均厚みは、前記成形体の平均厚みに対して5〜30%であることが好ましく、より好ましくは7〜25%、更に好ましくは10〜20%である。ポリアミド層(I)の厚みが薄過ぎる場合には、バリア性が不十分となるおそれがある。一方、ポリアミド層(I)の厚みが厚すぎる場合には、強度が低下するおそれがあり、また、成形後に生じたバリ等を回収して再使用する場合に、ポリアミドの含有量が多くなりすぎ、良好な多層ダイレクトブロー成形体を安定して得ることができなくなるおそれがあるため、コストリサイクルの観点からも好ましくない。
ポリアミド層(I)の平均厚みは、具体的には、好ましくは0.2mm以上、より好ましくは0.3〜1.0mm、更に好ましくは0.4〜0.8mmである。
例えば、成形体の強度の観点から、補強層を有していてもよい。補強層を構成する樹脂としては、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリカーボネートあるいはポリアミド、フッ素系樹脂等からなるものが好ましく、ポリオレフィン系樹脂がより好ましい。ポリオレフィンとしては、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、超高分子量高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、あるいはエチレン、プロピレン、ブテン等から選ばれる2種類以上のオレフィンの共重合体、及びそれらの混合体を例示することができる。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、超高分子量高密度ポリエチレンが、中空成形時のドローダウン防止、耐衝撃性、耐燃料膨潤性、耐水性に優れるため好ましく用いられる。
また、各層間には接着層を設けることもできる。例えば、前記ポリアミド層(I)の内側に、前記変性ポリエチレン系樹脂(C)を含有する接着層が隣接して配置され、該接着層の内側に前記ポリエチレン系樹脂層(II)を配置することもできる。接着層を有することにより層構成が増加するため、製造工程は複雑となるものの、ポリアミド層(I)とポリエチレン系樹脂層(II)との接着強度が向上し、成形性が向上する。ポリエチレン系樹脂層(II)と接着層との厚み比率は、接着性及び成膜性の観点から、好ましくは99:1〜50:50%、より好ましくは98:2〜55:45%、更に好ましくは97:3〜60:40%である。各層の厚さは多層ダイレクトブロー成形体の形状に応じて適宜選択されるが、例えば、ポリアミド層(I)の平均厚みが0.3〜1mmである場合には、補強層の平均厚みは0.1〜2mmであることが好ましい。
また、本発明の多層ダイレクトブロー成形体は、前記再使用樹脂(E)からなるリサイクル層を、成形体を形成する各層の間に配置してもよい。
本発明の多層ダイレクトブロー成形体の形状は特に限定されないが、中空成形体、例えばボトル状、タンク状等とすることができ、少なくとも成形体の一部には、パリソンが金型に挟まれて突合されて融着された、ピンチオフ部を有するものである。特に、ボトル状、タンク状の成形体とする場合には、ピンチオフ部は金型に挟まれる突合部分に沿って成形体の周縁に形成される。
かかる方法によれば、パリソンから余剰部分が切断除去されるので、パリソンが金型に挟まれて突合された部分、即ち突合せ部分と突合せ部分とを融着させなければならない。ところが、パリソン内に加圧気体が吹き込まれると、突合部分はそれぞれ突合される方向と反対方向に押し広げられるので、突合せ部分どうしが融着した部分であるピンチオフ部の肉厚が成形体の壁面の平均肉厚と比べ薄くなり、ピンチオフ部の強度が弱くなるおそれがある。
特に、前記ポリアミド層(I)と前記ポリアミド層(I)よりも内側にポリエチレン層(II)とを有する成形体を成形する場合には、通常のポリエチレン樹脂を成形する場合よりも成形温度を高くする必要がある。成形温度を高くすると、内側のポリエチレン層(II)を構成するポリエチレン系樹脂が軟化して、成形体内面や前記ピンチオフ部分が更に薄肉になり易くなり、成形体の強度、特にピンチオフ部の強度が低下してしまう。
(ポリアミド樹脂の融点測定方法)
熱流束示差走査熱量計(島津製作所(株)製)を使用し、JIS K7121(1987)に基づき熱流束示差走査熱量測定により得られるDSC曲線から求めた。
具体的には、試料を2mg採取し、熱流束示差走査熱量計を用いて、加熱速度10℃/分で23℃から融解ピーク終了時より30℃高い温度まで加熱し、この温度に10分間保った後、10℃/分の冷却速度で40℃まで冷却し、再度、加熱速度10℃/分で23℃から融解ピーク終了時より30℃高い温度まで加熱したときに得られたDSC曲線において、融解ピークの頂点の温度を融点とした。なお、融解ピークが2つ以上現れる場合には、最も面積の大きな融解ピークの頂点の温度を融点とした。
ポリアミド1gを精秤し、96質量%硫酸100mlに20〜30℃で撹拌溶解した。完全に溶解した後、速やかにキャノンフェンスケ型粘度計(商品名:キャノンフェンスケ粘度計、東京硝子器械(株)製)に溶液5mlを取り、25℃の恒温漕中で10分間放置後、落下時間(t)を測定した。また、96質量%硫酸そのものの落下時間(t0)も同様に測定した。t及びt0の値から次式(1)により相対粘度を算出した。
相対粘度=t/t0 (1)
2層ダイレクトブロー成形機を用い、メタキシリレン基含有ポリアミド(A1)としてMXナイロン1(三菱ガス化学(株)製、イソフタル酸6mol%変性ポリメタキシリレンアジパミド、融点230℃、相対粘度2.7)30質量%と、脂肪族ポリアミド(A2)としてナイロン6「1024B」(商品名、宇部興産(株)製、相対粘度3.5)70質量%とをドライブレンドした後、240℃に設定した40mm単軸押出機からなる第1の押出機から押出して、メタキシリレン基含有ポリアミドとナイロン6との混合樹脂溶融物を得た。
別途、ポリエチレン系樹脂(B)として高密度ポリエチレン「ハイゼックス6008B」(商品名、(株)プライムポリマー製、190℃、2.16kgfの荷重におけるMFR=0.36g/10分、融点132℃)50質量%と、変性ポリエチレン系樹脂(C)として「アドテックスDH0200」(商品名、日本ポリエチレン(株)製、190℃、2.16kgfの荷重におけるMFR=0.5g/10分)50質量%とをドライブレンドした後、230℃に設定した50mm単軸押出機からなる第2の押出機から押出しを行い、高密度ポリエチレンと変性ポリエチレンとの混合樹脂溶融物を得た。
両樹脂溶融物を250℃に設定した環状ダイに合流させ共押出し、円筒状パリソン(ホットパリソン)を形成させ、前記パリソンを金型にて成形することにより、ポリアミド層(I)(外側)/ポリエチレン系樹脂層(II)(内側)=0.4/3.2mmからなる2層容器(質量200g、容量750mL)を作製した。容器形状は、高さ170mm、幅95mm、奥行き60mm、口栓外径36mmの直方体形状であり、ピンチオフ部はリブ構造を有していないものである(口栓部を上部とする)。
ポリアミド(A1)及び(A2)の配合比を、MXナイロン1を20質量%、ナイロン6「1024B」を80質量%に変更し、ポリアミド層(I)/ポリエチレン系樹脂層(II)の各層の厚みを0.5/3.1mmに変更したこと以外は、実施例1と同様にして容器を作製した。
3層ダイレクトブロー成形機を用い、メタキシリレン基含有ポリアミド(A1)としてMXナイロン1 30質量%と、脂肪族ポリアミド(A2)としてナイロン6「1024B」70質量%とをドライブレンドした後、240℃に設定した40mm単軸押出機からなる第1の押出機により溶融混錬し、メタキシリレン基含有ポリアミドとナイロン6との混合樹脂溶融物を得た。
また、接着層として変性ポリエチレン系樹脂(C)「アドテックスDH0200」を、230℃に設定した40mm単軸押出機からなる第2の押出機により溶融して、変性ポリエチレンの樹脂溶融物を得た。
更に、ポリエチレン系樹脂(B)として高密度ポリエチレン「ハイゼックス6008B」80質量%と、変性ポリエチレン系樹脂(C)として「アドテックスDH0200」20質量%とをドライブレンドした後、230℃に設定した50mm単軸押出機からなる第3の押出機により溶融混錬し、高密度ポリエチレンと変性ポリエチレンとの混合樹脂溶融物を得た。
各樹脂溶融物を240℃に設定した環状ダイに合流させ共押出し、円筒状パリソン(ホットパリソン)を形成させ、前記パリソンを金型にて成形することにより、ポリアミド層(I)(外側)/接着層(中間層)/ポリエチレン系樹脂層(II)(内側)の厚みが、0.4/0.4/2.8mmからなる3層容器(質量200g、容量750mL)を作製した。容器形状は、高さ170mm、幅95mm、奥行き60mm、口栓外径36mmの直方体形状である(口栓部を上部とする)。
ポリアミド層(I)(外側)/接着層(中間層)/ポリエチレン系樹脂層(II)(内側)の各層の厚みを0.4/1.6/1.6mmに変更したこと以外は実施例3と同様にして容器を作製した。
ポリエチレン系樹脂層(II)として、ポリエチレン系樹脂(B)75質量%及び変性ポリエチレン系樹脂(C)25質量%からなる樹脂組成物と、前記樹脂組成物100質量部に対して、ポリエチレン系樹脂(B)45質量%、変性ポリエチレン系樹脂(C)35質量%、MXナイロン1:ナイロン6=30:70の比率からなるポリアミド樹脂組成物20質量%を溶融混錬させて得られた再使用樹脂(E)150質量部とを配合してドライブレンドしたこと以外は実施例3と同様にして容器を作製した。
ポリアミド層(I)/ポリエチレン系樹脂層(II)の各層の厚みを1.7/2.9mmに変更したこと以外は実施例1と同様にして容器を作製した。
ポリアミド層(I)/ポリエチレン系樹脂層(II)の各層の厚みを0.3/1.6mmに変更したこと以外は実施例1と同様にして容器を作製した。
ポリアミド(A1)及び(A2)の配合比を、MXナイロン1を70質量%、ナイロン6を30質量%に変更し、ポリアミド層(I)/ポリエチレン系樹脂層(II)の各層の厚みを0.3/2.8mmに変更したこと以外は実施例1と同様にして容器を作製した。
第1の押出機の設定温度を255℃に変更し、メタキシリレン基含有ポリアミド(A1)として、MXナイロン1をMXナイロン2「S6121」(商品名、三菱ガス化学(株)製、メタキシリレンジアミンとアジピン酸とからなるポリアミド樹脂、融点240℃、相対粘度3.8)に変更し、ポリアミド層(I)/ポリエチレン系樹脂層(II)の各層の厚みを0.8/3.2mmに変更したこと以外は実施例1と同様にして容器を作製した。
ポリアミド層(I)を脂肪族ポリアミド(A2)のナイロン6「1024B」のみに変更し、ポリアミド層(I)/ポリエチレン系樹脂層(II)の各層の厚みを0.4/3.0mmに変更したこと以外は実施例1と同様にして容器を作製した。
実施例1〜7及び比較例1〜3で得られた容器について、燃料バリア性測定、引張試験、及び落下試験を行った。結果を表1〜3に示す。
(燃料透過量)
得られた容器に、燃料(イソオクタン/トルエン/エタノール=45/45/10vol%)を130ml充填し、口栓部を蒸着アルミフィルムでヒートシールした後、キャップで閉じた。該燃料充填容器を、40℃に調整した防爆型乾燥機に40日間放置させた後に質量を測定し、更に一日放置後の質量を測定して、質量変化量(減少量)から一日当たりの燃料透過量(g/m2−day)を算出した。
(引張最大点荷重)
得られた上記容器について、ピンチオフ箇所を中心とした長さ5cm、幅1cmの短冊状の試験片を切り出し、テンシロン万能材料試験機(商品名:RTC−1250A−TL、(株)オリエンテック製)を用いて、JIS 7161に準拠して、引張速度50mm/min、チャック間距離20mmにて引張試験を行い、引張最大点での荷重(kN)を測定した。
得られた上記容器について、ピンチオフ箇所を中心とした長さ5cm、幅1cmの短冊状の試験片を切り出し、前記引張試験を5回行い、その破断箇所を観察し、ピンチオフ箇所(溶着部)で破断した数/試験数で示した。
(耐低温衝撃性)
得られた上記容器に、エチレングリコール/水=50/50を約750mL充填し、口部を閉じた。充填容器を−15℃の雰囲気下で12時間放置した後、1.5mの高さから落下させて、割れに至るまでの落下回数を測定した。
ナイロン6に対してMXナイロン1を多く含有する比較例1の容器は、ポリアミド層(I)を構成する樹脂組成物の強度が低下し、ピンチオフ部の強度が低く、耐低温衝撃性が著しく低い。メタキシリレン基含有ポリアミド(A1)がイソフタル酸単位を有しない比較例2の容器は、ピンチオフ部の強度が低く、耐低温衝撃性が著しく低い。メタキシリレン基含有ポリアミド(A1)を含有しない比較例3の容器は、燃料バリア性が低い。
これらに対して、本発明の実施例1〜7の容器は、燃料バリア性に優れ、引張強度及びピンチオフ部の強度が高く、耐低温衝撃性にも優れる。
Claims (7)
- ポリアミド層(I)より内側にポリエチレン系樹脂層(II)を有する多層ダイレクトブロー成形体であって、
前記ポリアミド層(I)が、メタキシリレン基を有するポリアミド(A1)と脂肪族ポリアミド(A2)とを含有し、かつ、前記ポリアミド(A1)及び(A2)の含有量の合計を100質量%としたとき、前記ポリアミド(A1)の含有量が10〜45質量%、前記ポリアミド(A2)の含有量が90〜55質量%であり、
前記のメタキシリレン基を有するポリアミド(A1)が、メタキシリレンジアミン単位を70モル%以上含むジアミン単位、及び炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸単位とイソフタル酸単位とのモル比率が30:70〜95:5である前記2種のジカルボン酸単位を合計70モル%以上含むジカルボン酸単位からなり、
前記脂肪族ポリアミド(A2)が、ナイロン6、ナイロン666、ナイロン610及びナイロン612からなる群から選択された少なくとも1種である、多層ダイレクトブロー成形体。 - 前記ポリエチレン系樹脂層(II)が、前記ポリアミド層(I)の内側に接して位置し、ポリエチレン系樹脂(B)と変性ポリエチレン系樹脂(C)とを含有し、前記ポリエチレン系樹脂層(II)を構成する前記樹脂(B)及び(C)の含有量の合計を100質量%としたとき、前記樹脂(B)の含有量が30〜95質量%、前記樹脂(C)の含有量が70〜5質量%である、請求項1に記載の多層ダイレクトブロー成形体。
- 前記ポリアミド層(I)が最も外側に位置する、請求項1又は2に記載の多層ダイレクトブロー成形体。
- 前記ポリアミド層(I)及び前記ポリエチレン層(II)の2層のみからなる、請求項1〜3のいずれかに記載の多層ダイレクトブロー成形体。
- 前記ポリアミド層(I)の平均厚みが0.2mm以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の多層ダイレクトブロー成形体。
- 前記ポリエチレン系樹脂層(II)の平均厚みが2mm以上である、請求項1〜5のいずれかに記載の多層ダイレクトブロー成形体。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の多層ダイレクトブロー成形体からなる、アルコール及び/又はエーテル含有液体燃料用容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009282123A JP5396259B2 (ja) | 2009-12-11 | 2009-12-11 | 多層ダイレクトブロー成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009282123A JP5396259B2 (ja) | 2009-12-11 | 2009-12-11 | 多層ダイレクトブロー成形体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2011121317A JP2011121317A (ja) | 2011-06-23 |
| JP5396259B2 true JP5396259B2 (ja) | 2014-01-22 |
Family
ID=44285703
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2009282123A Active JP5396259B2 (ja) | 2009-12-11 | 2009-12-11 | 多層ダイレクトブロー成形体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5396259B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016145064A (ja) * | 2015-02-09 | 2016-08-12 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ポリエチレン系容器及びその製造方法 |
| JP6712897B2 (ja) * | 2016-04-26 | 2020-06-24 | 株式会社イノアックコーポレーション | 蓄熱剤用容器 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08300451A (ja) * | 1995-05-12 | 1996-11-19 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 二軸延伸ブロー容器 |
| JPH1112321A (ja) * | 1997-06-24 | 1999-01-19 | Nippon Polyolefin Kk | エチレン(共)重合体、それを用いた積層体および中空成形体 |
| JP5581567B2 (ja) * | 2006-10-26 | 2014-09-03 | 三菱瓦斯化学株式会社 | バリア性に優れた熱可塑性樹脂組成物 |
-
2009
- 2009-12-11 JP JP2009282123A patent/JP5396259B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2011121317A (ja) | 2011-06-23 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP6819609B2 (ja) | 多層構造体 | |
| CN102574322B (zh) | 容器的制造方法 | |
| KR102392294B1 (ko) | 이열성 알루미늄증착 이축연신필름 | |
| CN105517774B (zh) | 聚烯烃系结构物的制造方法 | |
| CN103717372B (zh) | 直接吹塑容器的制造方法以及包装体 | |
| JP4983135B2 (ja) | バリア性に優れた熱可塑性樹脂組成物成形体 | |
| US7323513B2 (en) | Fuel barrier thermoplastic resin composition and shaped article | |
| JP2004256096A (ja) | 多層構造の燃料タンク | |
| AU2004201901B2 (en) | Fuel-barrier polyamide resin and multilayer shaped article | |
| EP1752492B1 (en) | Fuel-barrier thermoplastic resin compositions and articles | |
| AU2012397741B2 (en) | Polyethylene-based structure | |
| JP4697392B2 (ja) | バリア性に優れた熱可塑性樹脂組成物及びそれからなる成形体 | |
| JP5396259B2 (ja) | 多層ダイレクトブロー成形体 | |
| JP2004352985A (ja) | 燃料バリア用ポリアミド樹脂及びそれからなる多層成形体 | |
| US20060099367A1 (en) | Multilayer structure with excellent fuel barrier performance | |
| JP6997669B2 (ja) | 複層ペレット、及び容器の製造方法 | |
| JP4671023B2 (ja) | バリア性に優れた熱可塑性樹脂組成物及びそれからなる成形体 | |
| JP2003213010A (ja) | ポリアミド樹脂製成形部品 | |
| JP2016160382A (ja) | ポリオレフィン系構造体 | |
| JPH09183189A (ja) | 積層構造体及びその用途 | |
| CN119486870A (zh) | 用于流体输送、分配或储存应用的可回收多层结构体 | |
| JPH0691825A (ja) | バッグインボックス用内容器 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120924 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130926 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131001 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131021 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5396259 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |