JP5397468B2 - パタンノイズ除去装置、パタンノイズ除去方法、パタンノイズ除去プログラム - Google Patents
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Description
特に、犯罪現場に残された遺留指紋を用いた照合は効果的な捜査手段である。多くの警察機関では、コンピュータを利用した指紋照合システムが導入され、遺留指紋照合が実施されている。
このようなドットの集合は、前記写真領域の濃度を高める目的で印刷されたもので、等間隔の格子状にドットが配置されている(ここではドットパタンと呼ぶ、またドットパタンはスクリーントーンとも呼ばれることもある)。以下、ドットパタンで構成されたノイズをドットパタンノイズと呼ぶ。
図15(a)〜(f)は、この非特許文献1の方式によって、ドットパタンノイズを除去した場合を例示している。
また、異なる特徴(特性)を持つドットパタンノイズが隣接している場合には、フーリエ変換面におけるドットパタンノイズの成分の集中度合いが弱く(粗になる)なるので、ノイズ成分の抽出は困難となり、その結果、ノイズ除去効果も限定的となってしまうといった不都合がある。
また、ドットパタンノイズがない領域において、指紋隆線に悪影響を与えるという副作用が発生し指紋隆線の抽出を阻害してしまうといった不都合があった。
前記画像内の画素から前記背景パタンノイズを構成する候補画素を前記各画素の濃度に基づいて抽出する候補画素抽出手段と、
前記抽出された候補画素のうち前記各候補画素と周辺の近傍画素とが織りなすドットパタンの特徴を抽出するドットパタン特徴抽出手段と、
前記ドットパタンの特徴をもつ周期性の前記候補画素及び前記近傍画素を含むドットパタン領域を抽出するドットパタン領域抽出手段と、
前記ドットパタン領域に含まれる周期性の前記候補画素及び前記近傍画素を背景パタンノイズとして除去する周期性パタンノイズ除去手段とを有することを特徴とするものである。
前記画像内の画素から前記背景パタンノイズを構成する候補画素を前記各画素の濃度に基づいて抽出し、
前記抽出された候補画素のうち前記各候補画素と周辺の近傍画素とが織りなすドットパタンの特徴を抽出し、
前記ドットパタンの特徴をもつ周期性の前記候補画素及び前記近傍画素を含むドットパタン領域を抽出し、
前記ドットパタン領域に含まれる周期性の前記候補画素及び前記近傍画素を背景パタンノイズとして除去する構成として構築する。
コンピュータに、
前記画像内の画素から前記背景パタンノイズを構成する候補画素を前記各画素の濃度に基づいて抽出する機能と、
前記抽出された候補画素のうち前記各候補画素と周辺の近傍画素とが織りなすドットパタンの特徴を抽出する機能と、
前記ドットパタンの特徴をもつ周期性の前記候補画素及び前記近傍画素を含むドットパタン領域を抽出する機能と、
前記ドットパタン領域に含まれる周期性の前記候補画素及び前記近傍画素を背景パタンノイズとして除去する機能とを実行させる構成として構築する。
また、本実施形態では、ドットパタンノイズ除去手段12により処理された指紋画像に基づき指紋照合を行う照合装置14を上記画像処理装置10に併設した構成としている。なお、図1では、ドットパタンノイズ除去手段12により処理された指紋画像を照合装置14に直接出力する構成としたが、これに限られるものではなく、ドットパタンノイズ除去手段12により処理された指紋画像を、指紋画像出力手段13を介して照合装置14に出力するようにしてもよいものである。
ここで、指紋画像入力手段11は、例えば、スキャナで読み取られた画像をディジタル化して入力する設定としてもよい。また、指紋画像入力手段11は、既にディジタル化された指紋画像ファイルを、ドットパタンノイズ除去手段12に対して入力してもよい。
尚、ここでドットパタンノイズ除去手段12に対して入力された指紋画像例をGI(図4)とする。図4に示す指紋画像は、小切手の印刷領域に残留している遺留指紋をスキャナ或いはセンサなどにより読み取った例である。また、図4に示す指紋画像の場合、背景となる小切手を印刷するドットの間隔が約4.5画素(ドット)であるが、このドットの間隔は4.5画素(ドット)に限られるものではなく、背景となる印刷領域などのドット間隔により種々変更されるものである。
このような指紋画像例は、米国National
Institute of Standards and Technologyで標準化された ANSI/NIST-ITL-1-2000 Data Format for the Interchange of
Fingerprint, Facial, & Scar Mark & Tattoo (SMT) Informationに従って、500dpiの解像度でディジタル化されたものである。尚、この標準化ドキュメントは、以下のURLよりダウンロード可能である(2009年2月時点)。
ftp://sequoyah.nist.gov/pub/nist_internal_reports/sp500-245-a16.pdf
尚、本実施形態では、濃度値表現に関して、濃度が大きいほど濃度値の数値が大きくなるという濃度基準に基づいて説明する。このため、濃度が大きい隆線部は255の最大値に近く、濃度が薄い紙地や隆線溝は0に近い濃度値を示すものとする。
図4に示す指紋画像の場合、ドットパタンノイズの候補となり得るドット候補画素は、格子状に配置されているものであるから、前記ドットパタン特徴抽出手段24は、前記ドット候補画素と、そのドット候補画素の近傍に位置する画素(前記近傍画素)との配置関係が格子状の配置関係をなすか否かの判定を行い、格子状配置の関係をなすと判定した場合、前記ドット候補画素と前記近傍画素とが織りなす格子状配置の関係をドットパタンの特徴として抽出する。なお、図4に示す指紋画像の場合は、前記ドットパタンの特徴が格子状配置の関係となるが、前記ドットパタンの特徴は、格子状配置の関係に限られるものではない。例えば、水平垂直の座標上において、前記格子状配置が傾きをもつものであれば、前記格子状配置に加えて前記傾きの情報を追加して、これらを前記ドットパタンの特徴として抽出するようにしてもよいものである。
以上の様に、前記ドットパタン領域抽出手段26は、前記ドットパタン特徴抽出手段24が抽出したドットパタンの特徴をもつドット候補画素までを前記ドットパタン領域とすることにより、ドットパタンノイズを形成する複数のドット候補画素が取り込まれた最終的なドットパタン領域を抽出する機能を有している。
そこで、ドットパタンノイズ除去手段12は、必要に応じて、ドットパタンカテゴライズ手段25と画像合成手段28とを有している。
すなわち、前記周期性ノイズ除去手段27は、前記ドットパタンカテゴライズ手段25が区分けしたドットパタン領域を単位として、前記ドットパタン領域抽出手段26が抽出したドットパタン領域の情報と、前記ドットパタン特徴抽出手段24が抽出したドットパタンの特徴の情報とを得て、前記ドットパタンの特徴を制約条件として、前記ドットパタン領域毎に含まれる複数のドット候補画素をドットパタンノイズとして除去する機能を有している。
そこで、前記画像合成手段28は、ドットパタン領域を単位として存在する複数の画像を1つの指紋画像に合成する機能を有している。
上述した様に、前記ドットパタンカテゴライズ手段25を設けた場合、すなわち、、データ処理制御手段21は、処理対象の最初のカテゴリ領域として、カテゴリ領域(例えば図8の領域71)のドットパタン領域をセットするドットパタン領域セット機能と、次のカテゴリ領域のドットパタン領域があるか否かの判定を行う全カテゴリ終了判定機能とを有する。
具体的に説明すると、前記ドット候補画素抽出手段23は、指紋画像(入力画像データGI)中の特定の画素を注目画素とするとき、その注目画素を中心として所定の距離だけ離れた周辺の全ての近傍画素と、前記注目画素との濃度を比較し(濃度比較参照機能)、前記注目画素の濃度値が、近傍画素の濃度値より大きい、または等しい場合に、当該注目画素を、ドットパタンノイズの候補となり得るドット候補画素として抽出する(候補画素抽出機能)。
図4に示す小切手の印刷領域上に残存する遺留指紋の画像の場合、小切手に印刷されたドットパタンのドット間隔が上述した様に4.5画素(実距離0.225ミリ)であり、ドットそのもののサイズは1.5画素程度なので、前記注目画素の濃度は、その注目画素を中心として、最大で2画素分(ドット間隔の半分以下でかつドットサイズの半分以上)だけ離れた近傍画素の濃度と比較することにより、その注目画素をドットパタンノイズの候補となり得るドット候補画素として抽出することが可能であることが分かった。
なお、この場合、注目画素を中心として最大で4.5画素以上離れた近傍画素の濃度と比較すると、隣接するドットの画素が含まれる。隣接するドットの画素濃度は、注目画素の濃度よりも大きい場合があるので、その注目画素が、ドットパタンノイズの候補となり得るドット候補画素として抽出することが不可能となることも分かっている。
なお、濃度を比較する前記注目画素と近傍画素との間隔を約1画素分に設定しているが、遺留指紋が残留している小切手や印刷物などの印刷のための画素(ドット)の間隔が異なれば、濃度を比較するための前記注目画素と近傍画素との距離(画素数)も異なることとなる。
ここで、前記ドット候補画素の連結性を2画素分としたのは、その連結性が2画素分を越えると、ドットパタンノイズのドット候補画素DCであるか、指紋を示す画素であるかを識別することができなくなるためである。
従って、上記ドット候補画素の連結性が3画素以上である場合、ドット候補画素抽出手段23は、そのドット候補画素(ドット候補画素DC以外のドット候補画素)を含む3画素分の連結した画素群を全て除去する。
この図5(a)では、図5(b)と比較して、ドットパタンノイズに含まれる画素(ドット)の多くが正確に抽出されていることが示されている。
また、ドット候補画素抽出手段23は、上記画素連結性解析抽出機能の実行時に、3画素以上の連結性を持つ画素群を全て除去する代わりに、ドット候補画素画像に対して画像収縮や芯線化を行うことにより、3画素以上に連結した画素群の中心となる画素を抽出し、その抽出した中心の画素をドット候補画素DCとして抽出するようにしてもよいものである。
一のドット候補画素DCとその近傍に位置する他のドット画素DCと間の関係が格子状配置であって且つ水平垂直の座標上で前記格子状配置が傾きをもつものと見なせる場合に、ドットパタン特徴抽出手段24は、前記格子状配置(注目画素と近傍画素とのドット間隔などを含む)に加えて、格子状配置の傾き(ドットパタン回転角)をドットパタン特徴として抽出する(ドットパタン特徴抽出機能)。
ここで、入力された画像内の特定の画素(ドット候補画素DC)およびその近傍画素間の関係が、予め設定された格子状配置であると見なせるか否かの判定は、ドットパタン特徴抽出手段24が、以下の処理手順(候補画素決定機能および構成画素設定機能:サブステップ3〜4)を実行することにより実施する。この説明では、前記格子状配置が図6(a)に示す様に、水平垂直座標上で傾きをもっている場合を想定している。
まず、ドットパタン特徴抽出手段24は、前記連結性による判定の結果で抽出されたドット候補画素DCのうち一のドット候補画素DCを注目画素とするとき(図6(a)のドット候補画素DC61を注目画素とする)、この注目画素(ドット候補画素DC61)に最も近いドット候補画素DCを決定する。
図6(a)では、最も近いドット候補画素DC62を最近傍画素62とする。
ドットパタン特徴抽出手段24は、前記注目画素である一のドット候補画素DCと最も近いドット候補画素DCとの間隔が、予め指定されたドット間隔制限値(ここでは8画素)以下でなければ、その注目画素(ドット候補画素DC61)は、格子状配置を構成する要素にはならないとする(候補画素決定機能:サブステップ3)。
次に、ドット間隔制限値について説明する。前記ドット間隔制限値を越えた間隔をもつドットパタンノイズは、指紋隆線間隔に近づくため、ドットパタンノイズを除去する処理の際に、指紋隆線品質も劣化しやすい。遺留指紋が採取された小切手や印刷物に存在するドットパタンでは、指紋隆線間隔が平均10画素程度であるため、運用的には、前記ドット間隔制限値を8画素以下に設定すれば十分である。しかし、遺留指紋が採取された小切手や印刷物に存在するドットパタンノイズを除去するにあたって、指紋隆線間隔が平均10画素を越える場合には、それに合わせて前記ドット間隔制限値を変動させればよいものであり、前記ドット制限値は8画素以下に限られるものではない。
そこで、ドットパタン特徴抽出手段24は、注目画素61および最近傍画素62に対して等距離で、かつ、90度、180度、270度回転した位置(以下「回転位置」という)に、他のドット候補画素が存在するか否か調べる。
ドットパタン特徴抽出手段24は、上記回転位置内に前記注目画素61及び最近傍画素62に対して傾きをもった格子状配置となる近傍画素(ドット候補画素63,64,65)が存在する場合、前記注目画素と前記近傍画素とが傾きをもつ格子状配置を満足する(格子状配置条件を満たす)ことから、これらの画素が格子状配置であると見なして、注目画素61と4つの近傍画素62、63、64,65を、ドットパタン構成画素と設定(決定)する(構成画素設定機能:サブステップ4)。
ここで、例えば、ドットパタン画素DP(図6(b))においては、全てのドットパタン画素のドット間隔は、約4.5画素である。
さらに、ドットパタン特徴抽出手段24は、ドットパタン画素DP(図6(b))におけるドットパタン特徴を抽出するために、ドットパタン回転角を決定する(ドットパタン回転角定義機能)。
尚、この傾きは、時計回りの回転角として定義する。また、このドットパタン回転基準角(図7(a))を基準とすると、図7(b)のドットパタン回転角は30度となる。
尚、この図7(c)では、ドットパタン回転角は、右側の広い領域(約30度)と、左側の細い領域(約0度)とで顕著な相違があることが示されている。
ここでは、ドットパタンカテゴライズ手段25は、図6(b)のドットパタン画素DPを、ドット間隔4.5画素でドットパタン回転角30度のドットパタン領域と、ドット間隔4.5画素でドットパタン回転角0度のドットパタン領域の2つにカテゴライズする。ここで、カテゴライズされた2つの領域を、図8に示すように、それぞれカテゴリ領域71および領域72とする。
ドットパタンノイズ領域抽出手段26は、上記近傍ドット候補画素がドットパタン画素群と共通のドットパタンの特徴をもつものであると判定した場合に、近傍ドット候補画素をカテゴリ領域のドットパタン画素群として設定する。
これにより、近傍ドット候補画素も同一カテゴリにおけるドットパタン画素群に含まれることになる。
更に、ドットパタンノイズ領域抽出手段26は、カテゴリ領域ごとに、ドットパタン領域を拡大する設定を行い、最終的に設定されたドットパタン領域を、ドットパタンカテゴライズ領域として抽出する(ドットパタンカテゴライズ領域抽出機能)。
また、ドットパタンノイズ領域抽出手段26は、上記設定処理をカテゴリ領域内におけるドットパタン画素群それぞれに対して行うことにより、同一カテゴリ領域内で設定されるドットパタンカテゴライズ領域を拡大し、最大化することができる。
これによると、それぞれ図8のカテゴリ領域71および72におけるドットパタン領域と比較して、図9(a)および(b)のドットパタン領域DAが、ドットパタン領域が拡大(設定)されていることが示されている。
これに対して、本実施形態では、カテゴリ内のドットパタン特徴を制約条件として用いることにより、周期性ノイズの周波数パワーが弱くても、注目しているドットパタンノイズのみを効果的に除去し、かつ、周期性ノイズがない領域の隆線品質低下といった副作用の発生を有効に低減することができる。
このため、この画素(91〜94)近傍に対してのパワーを低減した後に、フーリエ逆変換を実行した場合、注目のドットパタンノイズのみを的確に除去することができる。
尚、図11(a)のカテゴリ領域71の指紋画像は、領域全体にわたって同一のドットパタン特徴を持つドットパタンノイズが存在している。
このため、図11(a)のドットパタンノイズに合致した周期性ノイズ除去処理を行うことにより、ドットパタンノイズが有効に除去されたことが、図11(b)に示されている。
尚、ドットパタンノイズは、格子状に等間隔に配置されたドット(点)のノイズのことを示す。
このドットパタンノイズ除去装置によれば、ドットパタンノイズが存在する画像から、ドットパタン特徴を抽出し、共通のドットパタン特徴を持つドットパタンをカテゴライズし、カテゴライズされたドットパタン毎にドットパタンノイズ領域を抽出し、カテゴリ毎に、ドットパタン特徴に合致した制約条件を設定してドットパタンを周期性ノイズとして除去することができる。
また、ドットパタンノイズが除去された画像を用いて特徴抽出することができるので、より正確な特徴量を抽出できることになり指紋照合精度を向上させ得る。
まず、ドット候補画素抽出手段23が、外部から入力された入力画像(指紋画像)内の画素から背景パタンノイズを構成する候補画素を、入力画像の各画素濃度に基づき抽出する(候補画素抽出工程)。
次いで、ドットパタン特徴抽出手段24が、抽出された候補画素のうち各候補画素と当該候補画素の予め設定された範囲内の周辺近傍画素との位置関係が格子状態に配置された候補画素を格子状配置画素群として抽出する(格子状抽出検出工程)。
次に、ドットパタン特徴抽出手段24が、抽出された格子状配置画素群の配置状態を示す配置パタン特徴情報を検出し(配置特徴情報検出工程)、ドットパタンカテゴライズ手段25が、格子状配置画素群を前記配置パタン特徴情報に基づきカテゴライズすることにより共通の配置パタンを有する画素領域を設定する(画素領域設定工程)。
次に、周期性ノイズ除去手段27が、設定された画素領域にそれぞれ設定された配置パタンに合致した背景パタンノイズを前記各画素領域から除去する(背景パタンノイズ除去工程)。
ここで、上記候補画素抽出工程、格子状抽出検出工程、配置特徴情報検出工程、画素領域設定工程、および背景パタンノイズ除去工程については、その実行内容をプログラム化し、コンピュータに実行させるように構成してもよい。
ここで、データ処理部12に対して入力された指紋画像例をGI(図4)とする。
尚、本実施形態では、濃度値表現に関して、濃度が大きいほど濃度値の数値が大きくなる濃度基準により説明する。このため、濃度が大きい隆線部は255の最大値に近く、濃度が薄い紙地や隆線溝は0に近い濃度値を示すものとする。
ここで、注目画素の濃度値が、近傍画素の濃度値より大きい、又は等しい場合に、当該注目画素(特定の画素)を抽出する(サブステップ1)。
次いで、ドット候補画素抽出手段23は、上記サブステップ1で抽出された特定の画素(特定画素)の連結性を解析し、当該特定画素の連結性が2画素までである場合に、当該特定画素をドット候補画素DCとして抽出する。
一方、上記特定画素の連結性が3画素以上である場合、この特定画素を含む連結画素群を全て除去する(サブステップ2)。
この図5(b)では、図5(a)と比較して、ドットパタンに含まれるドットの多くが正確に抽出されていることが示されている。
尚、処理対象の画像におけるドットパタンのドット間隔が8画素を超える場合には、上記濃度比較参照時における比較対象画素を近傍距離8画素以内だけではなく、更に広い予め設定された範囲内に含まれる近傍画素群と濃度比較参照を行う設定としてもよい。
更に、ドット候補画素抽出手段23は、上記サブステップ2において、3画素以上の連結性を持つ画素群を全て除去する代わりに、指紋画像に対して画像収縮や芯線化を行うことにより、中心画素の抽出を行う設定であってもよい。
ここで、各ドット候補画素とその近傍画素間の関係が格子状配置と見なせる場合に、ドットパタン特徴抽出手段24は、ドット間隔や格子状配置の傾き(ドットパタン回転角)をドットパタン特徴として抽出する(ステップS3:ドットパタン特徴抽出工程(図3))。
ここで、入力された画像内の特定の画素(ドット候補画素DC)およびその近傍画素間の関係が、予め設定された格子状配置であると見なせるか否かの判定は、ドットパタン特徴抽出手段24が、以下の処理手順(サブステップ3〜4)を実行することにより実施する。
尚、特定画素の近傍距離8画素内に画素が存在しなければ、その特定画素は格子状配置ではないとする(サブステップ3)。
ここで、ドットパタン特徴抽出手段24は、上記回転位置内にドット候補画素が存在する場合、注目画素61は、格子状配置を満足する(格子状配置条件を満たす)ことから、格子状配置であると見なすことができ、注目画素61と4つの近傍画素62、63、64,65を、ドットパタン構成画素と設定(決定)する(サブステップ4)。
また、ドットパタン特徴抽出手段24は、ドットパタン画素DP(図6(b))におけるドットパタン特徴として、ドットパタン回転角を決定する(ドットパタン回転角定義機能)。
尚、この傾きは、時計回りの回転角として定義する。
このドットパタン回転基準角(図7(a))を基準とすると、図7(b)のドットパタン回転角は30度となる。
ここでは、ドットパタンカテゴライズ手段25は、図6(b)のドットパタン画素DPを、ドット間隔4.5画素でドットパタン回転角30度の領域と、ドット間隔4.5画素でドットパタン回転角0度の領域の2つにカテゴライズする。ここで、カテゴライズされた2つの領域を、図8に示すように、それぞれカテゴリ領域71および領域72とする。
これにより、近傍ドット候補画素も同一カテゴリにおけるドットパタン画素群に含まれることになる。
このように、ドットパタンノイズ領域抽出手段26は、カテゴリ領域ごとに、ドットパタン領域を拡大する設定を行い、最終的に設定されたドットパタン領域を、ドットパタンカテゴライズ領域として抽出する(ステップS6:ドットパタンカテゴライズ領域抽出工程)。
ドットパタンノイズ領域抽出手段26が、上記設定処理をカテゴリ領域内におけるドットパタン画素群それぞれに対して行うことにより、同一カテゴリ領域内で設定されるドットパタンカテゴライズ領域を拡大し、最大化することができる。
これによると、それぞれ図8のカテゴリ領域71および72におけるドットパタン領域と比較して、図9(a)および(b)のドットパタン領域DAが、ドットパタン領域が拡大(設定)されていることが示されている。
ここで、次のカテゴリ領域(例えば、カテゴリ領域72)のドットパタン領域がある場合に、次のカテゴリ領域をセットする(ステップS6へ:NO)。一方、次のカテゴリ領域のドットパタン領域がない場合には、ノイズ除去画像の出力処理に進む(ステップS10へ:YES)。
尚、合成画像GOの出力先としては、モニタやプリンタの他、特徴抽出機構を含む照合装置14などであってもよい。
また、遺留指紋に対して適用した場合には、ドットパタンノイズ領域内に限定して、そこに存在するドットパタンノイズ特性に合致したノイズの除去を行うことができ、このため、このノイズ除去処理によるドットパタン領域外に対しての影響を抑制し、かつ有効にドットノイズを除去することができる。
これにより、ドットパタンノイズが除去された指紋隆線を有効に抽出、表示することができるので鑑定官の鑑定が容易になる。
また、ドットパタンノイズが除去された画像を用いて特徴抽出できるので、より正確な特徴量を抽出できることになり、指紋照合精度を向上させることができる。
11 指紋画像入力手段
12 ドットパタンノイズ除去手段
13 指紋画像出力手段
14 照合装置
21 データ処理制御手段
22 データ記憶手段(記憶装置)
23 ドット候補画素抽出手段(候補画素抽出手段)
24 ドットパタン特徴抽出手段(格子状配置画素抽出手段、配置特徴情報検出手段)
25 ドットパタンカテゴライズ手段(画素領域設定手段)
26 ドットパタン領域抽出手段
27 周期性ノイズ除去手段(背景パタンノイズ除去手段)
28 画像合成手段
Claims (8)
- ディジタル画像から周期性を有した背景パタンノイズを除去するパタンノイズ除去装置であって、
前記画像内の画素から前記背景パタンノイズを構成する候補画素を前記各画素の濃度に基づいて抽出する候補画素抽出手段と、
前記抽出された候補画素のうち前記各候補画素と周辺の近傍画素とが織りなすドットパタンの特徴を抽出するドットパタン特徴抽出手段と、
前記ドットパタンの特徴をもつ周期性の前記候補画素及び前記近傍画素を含むドットパタン領域を抽出するドットパタン領域抽出手段と、
水平垂直の座標上で傾きをもつドットパタンの特徴である場合、前記ドットパタン特徴抽出手段が抽出した前記ドットパタンの特徴を、前記ドットパタン領域抽出手段が抽出したドットパタン領域毎に解析し、前記ドットパタン領域毎に異なるドットパタンの特徴を制約条件として、共通性のドットパタンの特徴をもつドットパタン領域を一纏めにすることにより、ドットパタンの特徴毎に複数のドットパタン領域を区分けするドットパタンカテゴライズ手段と、
前記ドットパタンカテゴライズ手段が区分けしたドットパタン領域を単位として、前記ドットパタン領域抽出手段が抽出したドットパタン領域の情報と、前記ドットパタン特徴抽出手段が抽出したドットパタンの特徴の情報とを得て、前記ドットパタンの特徴を制約条件として、前記ドットパタン領域毎に含まれる複数のドット候補画素をドットパタンノイズとして除去する周期性ノイズ除去手段とを有することを特徴とするパタンノイズ除去装置。 - 前記候補画素抽出手段は、前記候補画素と周辺画素との距離と、前記候補画素の連続性とを考慮して、前記候補画素を濃度に基づいて抽出するものである請求項1に記載のパタンノイズ除去装置。
- 前記ドットパタン特徴抽出手段は、水平垂直座標上での傾きを前記ドットパタン特徴の要素に組み入れて前記ドットパタン特徴を抽出するものである請求項1に記載のパタンノイズ除去装置。
- 前記ドットパタン特徴抽出手段は、背景パタンノイズをなす周期性の画素の配置関係をドットパタン特徴として抽出するものである請求項1に記載のパタンノイズ除去装置。
- ディジタル画像から周期性を有した背景パタンノイズを除去するパタンノイズ除去方法であって、
前記画像内の画素から前記背景パタンノイズを構成する候補画素を前記各画素の濃度に基づいて抽出し、
前記抽出された候補画素のうち前記各候補画素と周辺の近傍画素とが織りなすドットパタンの特徴を抽出し、
前記ドットパタンの特徴をもつ周期性の前記候補画素及び前記近傍画素を含むドットパタン領域を抽出し、
水平垂直の座標上で傾きをもつドットパタンの特徴である場合、前記抽出した前記ドットパタンの特徴を、前記抽出したドットパタン領域毎に解析し、前記ドットパタン領域毎に異なるドットパタンの特徴を制約条件として、共通性のドットパタンの特徴をもつドットパタン領域を一纏めにすることにより、ドットパタンの特徴毎に複数のドットパタン領域を区分けし、
前記区分けしたドットパタン領域を単位として、前記抽出したドットパタン領域の情報と、前記抽出したドットパタンの特徴の情報とを得て、前記ドットパタンの特徴を制約条件として、前記ドットパタン領域毎に含まれる複数のドット候補画素をドットパタンノイズとして除去することを特徴とするパタンノイズ除去方法。 - 前記候補画素と周辺画素との距離と、前記候補画素の連続性とを考慮して、前記候補画素を濃度に基づいて抽出する請求項5に記載のパタンノイズ除去方法。
- 背景パタンノイズをなす周期性の画素の配置関係をドットパタン特徴として抽出する請求項5に記載のパタンノイズ除去方法。
- ディジタル画像から周期性を有した背景パタンノイズを除去するパタンノイズの除去を制御するプログラムであって、
コンピュータに、
前記画像内の画素から前記背景パタンノイズを構成する候補画素を前記各画素の濃度に基づいて抽出する機能と、
前記抽出された候補画素のうち前記各候補画素と周辺の近傍画素とが織りなすドットパタンの特徴を抽出する機能と、
前記ドットパタンの特徴をもつ周期性の前記候補画素及び前記近傍画素を含むドットパタン領域を抽出する機能と、
水平垂直の座標上で傾きをもつドットパタンの特徴である場合、前記抽出した前記ドットパタンの特徴を、前記抽出したドットパタン領域毎に解析し、前記ドットパタン領域毎に異なるドットパタンの特徴を制約条件として、共通性のドットパタンの特徴をもつドットパタン領域を一纏めにすることにより、ドットパタンの特徴毎に複数のドットパタン領域を区分けする機能と、
前記区分けしたドットパタン領域を単位として、前記抽出したドットパタン領域の情報と、前記抽出したドットパタンの特徴の情報とを得て、前記ドットパタンの特徴を制約条件として、前記ドットパタン領域毎に含まれる複数のドット候補画素をドットパタンノイズとして除去する機能とを実行させることを特徴とするパタンノイズ除去プログラム。
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