以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態の環境活動促進システムの全体構成を概略的に示す説明図である。
図1において、建造物(この例では社屋)は、複数階のフロア(図中には1フロアのみを図示している)と、当該複数階のフロア間を接続する階段通路Sと、当該複数階のフロア間を昇降するエレベータEVとを有している。
当該フロアには、システム管理者用の管理室Z1と、会議室Z2と、居室Z3と、トイレZ4と、上記管理室Z1、会議室Z2、居室Z3、トイレZ4、階段通路S、及びエレベータEVの入出扉(図示せず)を連絡する廊下とが備えられている。
階段通路Sは、フロアに設けられた階段接続部分SCと、フロアとフロアとの間に設けられた踊り場部分SLと、当該踊り場部分SLの下フロア側に設けられ、踊り場部分SL及び階段接続部分SCを接続する階段部分SDと、上記踊り場部分SLの上フロア側に設けられ、踊り場部分SL及び階段接続部分SCを接続する階段部分SUとからなる。
本実施形態の環境活動促進システム1は、この社屋に設けられており、当該社屋の複数の社員P1(利用者)による環境負荷の軽減活動を促進するシステムである。この環境活動促進システム1は、管理室Z1に設けられた管理サーバ100と、表示端末200(第1表示端末)と、リーダ300(情報読み取り手段、第1行動検出手段)と、各社員P1が使用可能な個人端末400と、各社員P1により所持されるICカードTと、センサ500(第1温湿度検出手段。後述の図2参照)とを有している。なお、管理サーバ100、表示端末200、及び個人端末400は、例えばLANあるいは無線LAN等の有線あるいは無線のネットワークNWを介して、情報入出力可能に接続されている。
リーダ300は、階段通路Sに設けられており、上記ICカードTに記憶された、対応する社員P1の識別情報(詳細は後述)を、無線通信により読み取る。これにより、上記環境負荷の軽減活動としてのエレベータEVを用いず階段通路Sを用いる社員P1の昇降行動を検出する(詳細は後述)。なお、リーダ300は、この例では階段通路Sの階段接続部分SCに設けられているが、これに限られず、踊り場部分SLや階段部分SD,SUに設けてもよい。なお、本実施形態では、この社屋の複数階のフロアのうち、図1に示す1フロアに対応する階段通路Sにだけに、このリーダ300が設置されている。
表示端末200は、階段通路Sにおいて上記リーダ300に併設されており、各種表示を行う(詳細は後述)。また、この表示端末200には、上記リーダ300と、上記センサ500とが接続されている。
センサ500は、階段通路Sにおいて上記リーダ300に併設されており、リーダ300の周囲環境における温度及び湿度を検出する(詳細は後述の(1−3)の変形例参照)。
図2は、環境活動促進システム1のシステム全体の機能構成を表す機能ブロック図である。
図2において、環境活動促進システム1は、上述したように、上記管理サーバ100、表示端末200、リーダ300、個人端末400、ICカードT、及びセンサ500を有している。
管理サーバ100は、CPU101と、各種操作入力が行われる操作部102と、各種表示を行う表示部103と、ネットワーク通信制御部104と、例えばRAMやROM等からなるメモリ105と、例えばハードディスク装置等からなる大容量記憶装置106とを有している。
ネットワーク通信制御部104は、表示端末200や個人端末400との間でネットワークNWを介して行われるネットワーク通信の制御を行う。
CPU101は、上記メモリ105内のRAMの一時記憶機能を利用しつつ、上記大容量記憶装置106に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う。これによって、CPU101は、管理サーバ100全体の各種制御を行う。
また、表示端末200は、CPU201と、各種操作入力が行われる操作部202と、各種表示を行う表示部203と、ネットワーク通信制御部204と、例えばRAMやROM等からなるメモリ205と、例えばハードディスク装置等からなる大容量記憶装置206と、通信制御部207とを有している。
ネットワーク通信制御部204は、管理サーバ100や個人端末400との間でネットワークNWを介して行われるネットワーク通信の制御を行う。
通信制御部207は、上記リーダ300との間で行われる通信の制御を行う。
CPU201は、上記メモリ205内のRAMの一時記憶機能を利用しつつ、上記大容量記憶装置206に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う。これによって、CPU201は、表示端末200全体の各種制御を行う。
また、リーダ300は、RF通信制御部301と、アンテナ302と、通信制御部303とを有している。
アンテナ302は、所定の通信範囲内の上記ICカードTとの間で無線通信により信号の授受を行う。
RF通信制御部301は、上記アンテナ302を介し上記ICカードTへ無線通信によりアクセスして情報読み取りを行うとともに、そのICカードTから読み出された信号を処理する。なお、上記ICカードTへ情報書き込みを行うようにしてもよい。
通信制御部303は、上記表示端末200との間で行われる通信の制御を行う。
また、個人端末400は、CPU401と、各種操作入力が行われる操作部402と、各種表示を行う表示部403と、ネットワーク通信制御部404と、例えばRAMやROM等からなるメモリ405と、例えばハードディスク装置等からなる大容量記憶装置406とを有している。
ネットワーク通信制御部404は、管理サーバ100や表示端末200との間でネットワークNWを介して行われるネットワーク通信の制御を行う。
CPU401は、上記メモリ405内のRAMの一時記憶機能を利用しつつ、上記大容量記憶装置406に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う。これによって、CPU401は、個人端末400全体の各種制御を行う。
図3は、ICカードTの記憶内容の一例を概念的に表す説明図である。
図3において、ICカードTには、ICカードTの固有の識別情報である「タグID」と、対応する社員P1の「氏名」と、対応する社員P1の固有の「社員ID」とが記憶されている。これらタグID、社員P1の氏名、及び社員P1の社員IDが、各請求項記載の利用者の識別情報に相当する。
なお、ICカードTに、換算された環境負荷の軽減量(後述)、付与された第1ポイント(後述)等を記憶させてもよい。
ここで、本実施形態の特徴は、社員P1の操作に基づきリーダ300で検出された、階段通路Sを用いる当該社員P1の昇降行動を、CO2削減量(後述)に換算すること、及び、その換算されたCO2削減量に応じた第1ポイント(後述)を、社員P1に対し付与することにある。
図4は、表示端末200の表示部203に表示される表示画面の一例を表す説明図である。
図4(a)には、表示端末200の表示部203に表示される待ち受け状態の画面の一例を示している。図4(a)に示すように、この画面の中央の楕円内には、ICカードTをリーダ300のアンテナ302の通信範囲内にかざすように促すメッセージが表示されている。この例では、「ICカードをかざしてください」と表示されている。
ここで、図1に戻り、表示端末200及びリーダ300は、階段通路Sに設けられている。社員P1は、エレベータEVを用いず階段通路Sを用いてフロア間を昇降するときには、表示端末200に表示されている上記待ち受け状態の画面のメッセージに応じて、ICカードTを上記通信範囲内にかざす。すると、リーダ300は、社員P1により上記通信範囲内にICカードTがかざされた、言い換えれば、社員P1によるICカードTの近接操作に応じて、ICカードTより当該社員P1の識別情報を読み取る。これにより、エレベータEVを用いず階段通路Sを用いる社員P1の昇降行動(以下適宜、単に「社員P1の昇降行動」と称する)を検出する。リーダ300による検出結果(当該社員P1の識別情報を含む)は、表示端末200及び上記ネットワークNWを介し管理サーバ100に出力される。
管理サーバ100は、リーダ300による検出結果を入力すると、当該社員P1の昇降行動を、環境負荷の軽減量としての二酸化炭素削減量(以下、「CO2削減量」と称する)に換算する。例えば、上記社員P1の昇降行動1回につき、CO2削減量20gに換算する。その後、その換算したCO2削減量に応じた第1ポイント(第1報償値)を、対応する社員P1の識別情報に対応付けて付与する。例えば、CO2削減量1gにつき第1ポイントを1ポイント付与する。そして、上記換算されたCO2削減量、及び、上記付与された第1ポイントを、現時点で蓄積されている当該社員P1の識別情報に対応したCO2削減量及び第1ポイントに加算し、各社員P1ごとに集計する。そして、その集計結果を、上記ネットワークNWを介し表示端末200に出力する。表示端末200は、管理サーバ100から上記集計結果が入力されると、表示部203に当該集計結果を含む画面を表示する。
図4(b)には、表示端末200の表示部203に表示される上記集計結果を含む画面の一例を示している。図4(b)に示すように、この画面の左側の楕円内には、今回の昇降行動により付与された第1ポイントを含むメッセージが表示されている。この例では、「20ポイントを獲得しました」と表示されている。また、この画面の右側の表には、「利用者名」、「今回のCO2削減量」、「累計取得ポイント数」、及び「累計CO2削減量」が表示されている。
「利用者名」は、ICカードTを上記通信範囲内にかざした社員P1、すなわち、階段通路Sを昇降する社員P1の氏名である。この例では、「エコ 太郎」と表示されている。
「今回のCO2削減量」は、今回の社員P1の昇降行動により換算されたCO2削減量である。この例では、「20g」と表示されている。
「累計取得ポイント数」は、上記管理サーバ100により集計された、社員P1(詳細には社員P1の識別情報)に対応付けて付与された第1ポイントの合計値である。この例では、「500pts」と表示されている。
「累計CO2削減量」は、上記管理サーバ100により集計された、社員P1の昇降行動により換算されたCO2削減量の合計値である。この例では、「500g」と表示されている。
図5は、管理サーバ100のCPU101が実行する制御手順を表すフローチャートである。
図5において、例えばシステム管理者により管理サーバ100の電源がオンにされることによって、このフローが開始される(「START」位置)。
まずステップS10で、CPU101は、リーダ300による検出結果(階段通路Sを用いて昇降する社員P1の識別情報を含む)を、表示端末200、ネットワークNW、及びネットワーク通信制御部104を介し入力する。
その後、ステップS20で、CPU101は、リーダ300による社員P1の昇降行動の検出時(社員P1の識別情報の読み取り時)に、このリーダ300における当該社員P1の昇降行動の前回の検出が、予め定められた所定の時間範囲内(この例では5分以内)に行われたかどうかを判定する(第1時間範囲判定手段としての機能)。この判定では、今回の上記ステップS10で入力された社員P1に係る検出結果と、前回の上記ステップS10で入力された当該社員P1に係る検出結果との入力の間隔が、5分以内であったかどうかを判定すればよい。上記入力の間隔が5分を超えていた場合には、判定が満たされずステップS30に移る。
ステップS30では、CPU101は、リーダ300により検出された上記社員P1の昇降行動を、CO2削減量に換算する(第1換算手段としての機能)。
そして、ステップS40に移り、CPU101は、上記ステップS30で換算されたCO2削減量に応じた第1ポイントを、上記ステップS10で入力された社員P1の識別情報に対応付けて付与する(第1報償値付与手段としての機能)。その後、ステップS50に移る。
一方、上記ステップS20において、上記入力の間隔が5分以内であった場合には、ステップS20の判定が満たされて、上記ステップS30での新たな検出に係わるCO2削減量の換算、及び、上記ステップS40での新たな検出に係わる第1ポイントの付与を行わないで、直接ステップS50に移る。
ステップS50では、CPU101は、上記ステップS30で換算されたCO2削減量、及び、上記ステップS40で付与された第1ポイントを、現時点で蓄積されている上記ステップS10で入力された社員P1の識別情報に対応したCO2削減量及び第1ポイントに加算し、各社員P1ごとに集計する(第1集計手段としての機能)。なお、上記ステップS20の判定が満たされ、CO2削減量の換算及び第1ポイントの付与が行われなかった場合は、現時点で蓄積されている上記ステップS10で入力された社員P1の識別情報に対応したCO2削減量及び第1ポイントに基づき、各社員P1ごとに集計する。
その後、ステップS60で、CPU101は、上記ステップS50での集計結果を、ネットワーク通信制御部104及びネットワークNWを介し表示端末200に出力する。これにより、表示端末200の表示部203に、当該集計結果を含む画面(図4(b)参照)が表示される。
そして、ステップS70に移り、CPU101は、所定の終了操作、例えば管理サーバ100の電源オフ、が行われたかどうかを判定する。終了操作が行われていない場合には、判定が満たされずステップS10に戻り、同様の手順を繰り返す。終了操作が行われた場合には、判定が満たされて、このフローを終了する。
以上説明したように、第1の実施形態の環境活動促進システム1は、複数階のフロア、階段通路S、及びエレベータEVを有する社屋に設けられ、その階段通路Sには、リーダ300が設けられている。このリーダ300は、上記階段通路Sを用いる社員P1の昇降行動を、当該社員P1の操作(上記の例では社員P1による上記通信範囲内にかざす行為)に基づき検出する。その検出された社員P1の昇降行動は、環境負荷の軽減量(上記の例ではCO2削減量)に換算され、その後、当該CO2削減量に応じた第1ポイントが、対応する社員P1の識別情報に対応付けて付与される。また、上記換算されたCO2削減量、及び、上記付与された第1ポイントは、各社員P1ごとに集計され、その集計結果が、表示端末200の表示部203に表示される。
以上のように、本実施形態においては、上記社員P1の昇降行動を、当該社員P1の操作に基づき検出する。これにより、社員P1が階段通路Sを昇降したときに、すなわち、環境負荷の軽減活動を行ったときに、CO2削減量に応じた第1ポイントが、当該社員P1に対し確実に付与される。すなわち、環境負荷の軽減活動を行ったのに申告するのを忘れることで社員P1に対し第1ポイントが付与されなくなることを防止することができる。これにより、社員P1に対し環境負荷の軽減活動への動機付けを与えることができる。また、階段通路Sの昇降行動を行った振りをする、又は、階段通路Sの昇降行動を実際に行った回数より多く申告する、虚偽による報償取得行為を防止することができる。
また、各社員P1ごとに、換算されたCO2削減量、及び、付与された第1ポイントの内容や程度を可視化することにより、各社員P1の環境負荷の軽減活動への貢献度を認識させることもできる。
また、本実施形態では特に、各社員P1により、当該社員P1の識別情報を記憶したICカードTが所持されている。したがって、各社員P1は、リーダ300による所定の通信範囲内にICカードTを位置させるだけで、階段通路Sの昇降行動を確実に検出させることができる。この結果、社員P1の操作負担を低減することができ、利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、同一のリーダ300における社員P1の前回の昇降行動の検出が、所定の時間範囲内(上記の例では5分以内)に行われたかどうかを判定する。これにより、連続して検出を行わせ不正に第1ポイントを得ようとする行為を防止することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1−1)昇降した階数に応じた第1ポイントを付与する場合
すなわち、社員P1が階段通路Sを昇降した階数に基づき、社員P1の昇降行動をCO2削減量に換算し、その換算結果に応じ、第1ポイントを付与するようにしてもよい。
本変形例におけるリーダ300は、上記複数階のフロアそれぞれに対応して複数個設けられている。この例では、リーダ300は、各階フロアに対応した階段通路Sそれぞれに設けられている。そして、これらリーダ300には、表示端末200及びセンサ500が、それぞれ併設されている。上記以外の環境活動促進システム1の構成は、前述の図1と同様である。
ここで、一般的に、上記社員P1の昇降行動では、複数階のうち何階分の昇降行動に相当するかによって、社員P1にかかる負担は異なり、当該社員P1にかかる負担は、昇降した階数が多くなるほど大きくなる。本変形例においては、上記社員P1の昇降行動が、複数階のうち何階分の昇降行動に相当するかを識別して検出し、当該社員P1にかかる負担を反映した第1ポイントを付与する。
本変形例においては、各階フロアに対応した階段通路Sそれぞれに、リーダ300が設けられているので、社員P1の識別情報が複数階のフロアのうち、いずれの階のフロアに対応したリーダ300で読み取られたのかに基づき、社員P1の昇降行動が、複数階のうち何階分の昇降行動に相当するかを識別して検出できる。すなわち、本変形例では、社員P1が階段通路Sを昇降するときには、階段通路Sの使用起点となる階のフロアに対応したリーダ300、及び、階段通路Sの使用終点となる階のフロアに対応したリーダ300、の双方に対しICカードTをかざすように予め決められている。したがって、社員P1が階段通路Sを昇降するときには、上記起点及び終点となる階のフロアに対応したリーダ300で、当該社員P1の識別情報が読み取られる。これにより、社員P1の昇降行動が、複数階のうち何階分の昇降行動に相当するかを識別して検出する。
なお、社員P1が階段通路Sを昇降するときに、上記終点となる階のフロアに対応したリーダ300だけにICカードTをかざすようにし、当該終点となる階に相当する階数分(例えば、終点となる階が3階であった場合には3階分)を、社員P1が昇降した階数とみなすようにしてもよい。あるいは、社員P1が階段通路Sを昇降するときに、各階のフロアに対応したリーダ300に、いちいちICカードTをかざすようにしてもよい。
管理サーバ100は、リーダ300から社員P1の識別情報を入力すると、当該社員P1の昇降行動を、当該社員P1が昇降した階数に応じてCO2削減量に換算する。具体的には、昇降した階数が多い社員P1の昇降行動におけるCO2削減量を、昇降した階数が少ない社員P1の昇降行動におけるCO2削減量よりも、大きな値として換算する(このときのCPU101が実行する制御内容が、第1換算手段として機能する)。そして、この換算結果に応じ、上記昇降した階数が多い社員P1に対応する第1ポイントを、上記昇降した階数が少ない社員P1に対応する第1ポイントよりも、大きな値として付与する(このときのCPU101が実行する制御内容が、第1報償値付与手段として機能する)。
図6は、社員P1が昇降した階数に対応した、CO2削減量及び第1ポイントの一例を表す説明図である。
図6において、この例では、昇降した階数が1階であるときに換算されるCO2削減量を10gとし、昇降した階数が2階であるときに換算されるCO2削減量を15gとし、昇降した階数が3階であるときに換算されるCO2削減量を20gとしている(昇降した階数が4階以上の場合も同様に設定されている)。また、昇降した階数が1階であった社員P1に付与される第1ポイントを10ポイントとし、昇降した階数が2階であった社員P1に付与される第1ポイントを15ポイントとし、昇降した階数が3階であった社員P1に付与される第1ポイントを20ポイントとしている(昇降した階数が4階以上の場合も同様に設定されている)。
ここで、前述したように、一般的に、階段通路Sの昇降行動では、社員P1にかかる負担は、昇降した階数が多くなるほど大きくなる。そこで本変形例においては、リーダ300が、上記社員P1の昇降行動を、複数階のうち何階分の昇降行動に相当するかを識別して検出可能に構成されている。これにより、社員P1にかかる負担を反映した公平な第1ポイントを社員P1に対し付与することができる。
また、本変形例においては、リーダ300は、複数階のフロアそれぞれに対応して複数個設けられている。これにより、上記社員P1の昇降行動が、複数階のうち何階分の昇降行動に相当するかを、正確に識別して検出することができる。また、複数階を昇降する社員P1に対し、各階ごとにリーダ300を操作させることも可能である。
(1−2)昇り行動であるか降り行動であるかに応じた第1ポイントを付与する場合
すなわち、社員P1が階段通路Sを昇ったか又は降りたかに基づき、社員P1の昇降行動をCO2削減量に換算し、その換算結果に応じ、第1ポイントを付与するようにしてもよい。
図7は、本変形例における環境活動促進システム1の全体構成を概略的に示す説明図である。なお、この図7は、前述の図1に対応する図である。図1と同等の部分には同符号を付し説明を省略する。
図7に示すように、本変形例においては、階段通路Sでの社員P1の通行方向が予め決められている。この例では、図中のブロック矢印で示すように、階段通路Sでの社員P1の通行方向は左側、すなわち、左側通行と決められている。そして、この階段通路Sを、昇り側と降り側とで区別している。すなわち、階段通路Sのうち、社員P1の昇り行動に対応した部分を昇り側部分U−S(幅方向一方側部分)とし、社員P1の降り行動に対応した部分を降り側部分D−S(幅方向他方側部分)としている。
昇り側部分U−Sには、リーダ300A(情報読み取り手段、昇り用第1行動検出手段、第1行動検出手段)が設けられている。このリーダ300Aは、階段通路Sを用いる社員P1の昇り行動を検出する。なお、リーダ300Aは、この例では昇り側部分U−Sの階段接続部分SCに設けられているが、これに限られず、昇り側部分U−Sの踊り場部分SLや昇り側部分U−Sの階段部分SD,SUに設けてもよい。
一方、降り側部分D−Sには、リーダ300B(情報読み取り手段、降り用第1行動検出手段、第1行動検出手段)が設けられている。このリーダ300Bは、階段通路Sを用いる社員P1の降り行動を検出する。なお、リーダ300Bは、この例では降り側部分D−Sの階段接続部分SCに設けられているが、これに限られず、降り側部分D−Sの踊り場部分SLや降り側部分D−Sの階段部分SD,SUに設けてもよい。
上記以外の環境活動促進システム1の構成は、前述の図1と同様である。また、リーダ300A,300Bの機能構成は、前述の実施形態におけるリーダ300の機能構成(図2参照)とほぼ同様である。
ここで、一般的に、上記社員P1の昇降行動では、昇り行動であるか降り行動であるかによって、社員P1にかかる負担は異なり、当該社員P1にかかる負担は、昇り行動の方が降り行動よりも大きい。本変形例においては、上記社員P1の昇降行動が、昇り行動であるか降り行動であるかを識別して検出し、当該社員P1にかかる負担を反映した第1ポイントを付与する。
本変形例においては、階段通路Sでの社員P1の通行方向が左側通行と決められているので、社員P1の識別情報がリーダ300A,300Bのうち、どちらのリーダで読み取られたのかに基づき、社員P1の昇降行動を、昇り行動であるか降り行動であるかを識別して検出できる。すなわち、リーダ300Aで社員P1の識別情報を読み取った場合は、社員P1の昇降行動を昇り行動として検出し、リーダ300Bで社員P1の識別情報を読み取った場合は、社員P1の昇降行動を降り行動として検出する。
管理サーバ100は、リーダ300A又はリーダ300Bから社員P1の識別情報を入力すると、当該社員P1の昇降行動を、当該社員P1の昇降行動が昇り行動であるか降り行動であるかに応じてCO2削減量に換算する。具体的には、社員P1の昇り行動におけるCO2削減量を、社員P1の降り行動におけるCO2削減量よりも大きな値として換算する(このときのCPU101が実行する制御内容が、第1換算手段として機能する)。そして、この換算結果に応じ、上記昇り行動に対応する第1ポイントを、上記降り行動に対応する第1ポイントよりも大きな値として付与する(このときのCPU101が実行する制御内容が、第1報償値付与手段として機能する)。
図8は、社員P1の昇り行動及び降り行動に対応した、CO2削減量及び第1ポイントの一例を表す説明図である。
図8において、この例では、社員P1が降り行動をしたときに換算されるCO2削減量を10gとし、社員P1が昇り行動をしたときに換算されるCO2削減量を15gとしている。また、降り行動をした社員P1に付与される第1ポイントを10ポイントとし、昇り行動をした社員P1に付与される第1ポイントを15ポイントとしている。
ここで、前述したように、一般的に、階段通路Sの昇降行動では、社員P1にかかる負担は、昇り行動の方が降り行動よりも大きい。そこで本変形例においては、リーダ300A,300Bが、上記社員P1の昇降行動を、昇り行動であるか降り行動であるかを識別して検出可能に構成されている。これにより、社員P1にかかる負担を反映した公平な第1ポイントを社員P1に対し付与することができる。
また、本変形例のように、社員P1の昇り行動を検出するリーダ300Aと、社員P1の降り行動を検出するリーダ300Bとを設けることにより、社員P1の昇り行動及び降り行動を、正確に区別して検出することができる。
また、本変形例のように、階段通路Sの昇り側と降り側とが区別されている場合に、該当する側にリーダ300A,300Bをそれぞれ配置することで、社員P1の昇り行動及び降り行動を、より正確に区別して検出することができる。
(1−3)不快指数に応じた第1ポイントを付与する場合
すなわち、リーダ300による社員P1の昇降行動検出時の、リーダ300の周囲環境における温度及び湿度に基づき不快指数を算出し、当該不快指数に応じ、第1ポイントを付与するようにしてもよい。
本変形例の環境活動促進システム1の構成は、前述の図1と同様で足りる。
ここで、一般的に、上記社員P1の昇降行動では、階段通路Sの周囲環境における温度及び湿度の違いによって、社員P1にかかる負担は異なる。本変形例においては、リーダ300による上記社員P1の昇降行動検出時に、リーダ300の周囲環境における温度及び湿度を検出することで不快指数(後述)を算出し、当該社員P1にかかる負担を反映した第1ポイントを付与する。
本変形例においては、リーダ300の周囲環境(言い換えれば、階段通路Sの周囲環境)における温度及び湿度を検出可能なセンサ500が、当該リーダ300に併設されている(図1及び図2参照)ので、リーダ300により社員P1の識別情報を読み取るとき(リーダ300による上記社員P1の昇降行動検出時)に、センサ500により階段通路Sの周囲環境における温度及び湿度を検出できる。
管理サーバ100は、リーダ300から社員P1の識別情報を入力すると、当該社員P1の昇降行動を、CO2削減量に換算する。また、これとともに、センサ500による検出結果を、当該センサ500から取得し、その取得した検出結果に基づき不快指数を算出する(このときのCPU101が実行する制御内容が、不快指数算出手段として機能する)。上記不快指数は、この例では温度及び湿度によって人間が感じる快・不快の程度を数値化した指数である。この不快指数は、高温多湿になるほど大きくなる。そして、上記リーダ300による社員P1の昇降行動検出時に算出された不快指数が大きかった社員P1に対応した第1ポイントを、当該不快指数が小さかった社員P1に対応した第1ポイントよりも、大きな値として付与する(このときのCPU101が実行する制御内容が、第1報償値付与手段として機能する)。
図9は、リーダ300による社員P1の昇降行動検出時に算出された不快指数に対応した、第1ポイントの一例を表す説明図である。
図9において、この例では、上記算出された不快指数が75未満であったときに社員P1に付与される第1ポイントを10ポイントとし、上記算出された不快指数が75以上80未満であったときに社員P1に付与される第1ポイントを12ポイントとし、上記算出された不快指数が80以上85未満であったときに社員P1に付与される第1ポイントを14ポイントとし、上記算出された不快指数が85以上であったときに社員P1に付与される第1ポイントを16ポイントとしている。
ここで、前述したように、一般的に、階段通路Sの周囲環境における温度及び湿度の違いによって、階段通路Sの昇降行動に対する社員P1の負担は異なる。そこで本変形例においては、センサ500により検出された上記周囲環境における温度及び湿度を加味して不快指数を算出する。そして、不快指数が高いほど手厚い第1ポイントを得られるようにする。これにより、周囲環境における温度及び湿度を確実に反映した公平な第1ポイントを社員P1に対し付与することができる。
(1−4)目標達成率を表示端末で閲覧可能とする場合
すなわち、表示端末200の表示部203に、各社員P1ごとに予め定められたCO2削減量の目標値に対する達成率を表示するようにしてもよい。
本変形例においては、社員P1により表示端末200の適宜の操作(例えば操作部202を介しログインする、又は、ICカードTをかざす等)が行われると、その操作情報が管理サーバ100に出力される。管理サーバ100は、上記操作情報を入力すると、前述のようにして換算されたCO2削減量及び付与された第1ポイントを集計した集計結果に基づき、各社員P1ごとに予め定められたCO2削減量の目標値に対する達成率(以下適宜、省略して「CO2削減量の目標達成率」と称する)を算出する(このときのCPU101が実行する制御内容が、算出手段として機能する)。そして、その算出されたCO2削減量の目標達成率を、表示端末200に出力する。
表示端末200は、管理サーバ100から上記CO2削減量の目標達成率が入力されると、当該CO2削減量の目標達成率を含む画面を表示する。
図10は、表示端末200の表示部203に表示される上記CO2削減量の目標達成率を含む画面の一例を表す説明図である。図10に示すように、この画面の上側の表には、「利用者名」、「全社CO2削減量」、及び「累計CO2削減量」が表示されている。
「利用者名」は、表示端末200において上記適宜の操作をした社員P1の氏名である。この例では、「エコ 太郎」と表示されている。
「全社CO2削減量」は、上記管理サーバ100により集計された、全社員P1の昇降行動により換算されたCO2削減量の合計値である。この例では、「150000g」と表示されている。
「累計CO2削減量」は、上記管理サーバ100により集計された、社員P1の昇降行動により換算されたCO2削減量の合計値である。この例では、「500g」と表示されている。
また、この画面の下側の表には、「エコ活動」、「累計取得ポイント数」、「累計CO2削減量」、及び「目標達成率」が表示されている。
「エコ活動」は、前述した環境負荷の軽減活動の名称である。この例では、エレベータEVを用いず階段通路Sを用いる昇降行動を表す「階段」と表示されている。
「累計取得ポイント数」は、上記管理サーバ100により集計された、社員P1に対応付けて付与された第1ポイントの合計値である。この例では、「500pts」と表示されている。
「累計CO2削減量」は、上記管理サーバ100により集計された、社員P1の昇降行動により換算されたCO2削減量の合計値である。この例では、「500g」と表示されている。
「目標達成率」は、上記管理サーバ100により算出された、各社員P1ごとに予め定められたCO2削減量の目標達成率である。この例では、「80%」と表示されている。
本変形例によれば、各社員P1ごとに予め定められた上記CO2削減量の目標達成率を明確に認識させることができるので、社員P1に対し目標達成のための対象となる環境負荷の軽減活動への高い動機付けを与えることができる。
なお、本変形例では、各社員P1ごとに予め定められたCO2削減量の目標達成率を算出したが、これに限られず、複数の社員P1からなるグループ(例えば部課等)ごとに予め定められたCO2削減量の目標達成率を算出するようにしてもよい。あるいは、全社員P1に対して予め定められたCO2削減量の目標達成率を算出するようにしてもよい。この場合も同様の効果を得る。また、上記CO2削減量の目標達成率を、表示端末200が表示するようにしたが、これに限られず、表示端末200に代えて個人端末400が表示するようにしてもよい。
(1−5)ランキングを表示端末で閲覧可能とする場合
すなわち、表示端末200の表示部203に、各社員P1ごとに決定されたCO2削減量のランキングを表示するようにしてもよい。
本変形例においては、社員P1により表示端末200の適宜の操作(例えば操作部202を介しログインする、又は、ICカードTをかざす等)が行われると、その操作情報が管理サーバ100に出力される。管理サーバ100は、上記操作情報を入力すると、前述のようにして換算されたCO2削減量及び付与された第1ポイントを集計した集計結果に基づき、各社員P1ごとにCO2削減量のランキングを決定する(このときのCPU101が実行する制御内容が、順位決定手段として機能する)。そして、その決定されたCO2削減量のランキングを、表示端末200に出力する。
表示端末200は、管理サーバ100から上記CO2削減量のランキングが入力されると、当該CO2削減量のランキングを含む画面を表示する。
図11は、表示端末200の表示部203に表示される上記CO2削減量のランキングを含む画面の一例を表す説明図である。図11に示すように、この画面の表には、「順位」、「名前」、「累計取得ポイント数」、及び「累計CO2削減量」が表示されている。
「順位」は、上記管理サーバ100により決定されたCO2削減量のランキングの順位である。「名前」は、社員P1の氏名である。「累計取得ポイント数」は、上記管理サーバ100により集計された、社員P1に対応付けて付与された第1ポイントの合計値である。「累計CO2削減量」は、上記管理サーバ100により集計された、社員P1の昇降行動により換算されたCO2削減量の合計値である。
本変形例によれば、各社員P1間におけるCO2削減量の順位を明確に認識させることができるので、社員P1の競争心を喚起するができる。この結果、ランキング対象となる環境負荷の軽減活動への高い動機付けを与えることができる。
なお、本変形例では、各社員P1ごとにCO2削減量のランキングを決定したが、これに限られず、複数の社員P1からなるグループ(例えば部課等)ごとにCO2削減量のランキングを決定するようにしてもよい。この場合も同様の効果を得る。また、上記CO2削減量のランキングを、表示端末200が表示するようにしたが、これに限られず、表示端末200に代えて個人端末400が表示するようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図12は、第2の実施形態の環境活動促進システムの全体構成を概略的に示す説明図である。
図12において、建造物(この例では社屋)は、屋内においてオフィスワークを実行する通常区画D1と、屋外でオフィスワークを実行可能な屋外区画D2とを有している。また、上記通常区画D1には、システム管理者用の管理室Z5と、上記屋外区画D2への入退出口E1と、照明Lとが備えられている。
本実施形態の環境活動促進システム1′は、この社屋に設けられており、当該社屋の複数の社員P2(利用者)による環境負荷の軽減活動を促進するシステムである。この環境活動促進システム1′は、管理室Z5に設けられた管理サーバ100と、この管理サーバ100に接続され、上記照明Lを制御する照明制御部(照明制御手段)107と、表示端末200′(第2表示端末)と、リーダ300′(情報読み取り手段、第2行動検出手段)と、各社員P2が使用可能な個人端末400と、各社員P2により所持されるICカードTと、センサ500′(第2温湿度検出手段。後述の図13参照)とを有している。なお、管理サーバ100、表示端末200′、及び個人端末400は、上記ネットワークNWを介して、情報入出力可能に接続されている。
リーダ300′は、屋外区画D2に設けられており、上記ICカードTに記憶された、対応する社員P2の識別情報(後述)を、無線通信により読み取る。これにより、上記環境負荷の軽減活動としての通常区画D1を用いず屋外区画D2を用いる社員P2のオフィスワーク行動を検出する。具体的には、屋外区画D2に対する各社員P1の入場及び退場を検出する(詳細は後述)。なお、リーダ300′は、この例では屋外区画D2に設けられているが、これに限られず、上記入退出口E1に設けてもよい。
表示端末200′は、屋外区画D2において(但し、リーダ300′を入退出口E1に設けた場合は、入退出口E1において)上記リーダ300′に併設されており、各種表示を行う(表示内容は前述の表示端末200とほぼ同様)。また、この表示端末200′には、上記リーダ300′と、上記センサ500′とが接続されている。
センサ500′は、屋外区画D2において(但し、リーダ300′を入退出口E1に設けた場合は、入退出口E1において)上記リーダ300′に併設されており、リーダ300′の周囲環境における温度及び湿度を検出する(詳細は後述の変形例参照)。
図13は、環境活動促進システム1′のシステム全体の機能構成を表す機能ブロック図であり、前述の図2に対応する図である。図2と同等の部分には同符号を付し説明を省略する。
図13において、環境活動促進システム1′は、上述したように、上記管理サーバ100、照明制御部107、表示端末200′、リーダ300′、個人端末400、ICカードT、及びセンサ500′を有している。
管理サーバ100の機能構成は、前述の図2と同様である。また、管理サーバ100のCPU101には、図示しない通信制御部を介し上記照明制御部107が接続されている。このCPU101は、通信制御部を介し照明制御部107と制御信号の授受を行い、照明制御部107を介し照明を制御する。
表示端末200′の機能構成は、前述の図2に示す表示端末200と同様である。リーダ300′の機能構成は、前述の図2に示すリーダ300と同様である。個人端末400の機能構成は、前述の図2と同様である。
また、本変形例におけるICカードTには、前述したタグIDと、対応する社員P2の氏名と、対応する社員P2の社員IDとが記憶されている。これらタグID、社員P2の氏名、及び社員P2の社員IDが、各請求項記載の利用者の識別情報に相当する。
ここで、本実施形態の特徴は、社員P2の操作に基づきリーダ300′で検出された、屋外区画D2を用いる当該社員P2のオフィスワーク行動を、CO2削減量に換算すること、及び、その換算されたCO2削減量に応じた第2ポイント(後述)を、社員P2に対し付与することにある。以下、この概要を、図12に戻り説明する。
図12に示すように、表示端末200′及びリーダ300′は、屋外区画D2に設けられている。社員P2は、通常区画D1を用いず屋外区画D2を用いてオフィスワークを行うときには、表示端末200′に表示されている待ち受け状態の画面のメッセージ(前述の図4(a)と同様)に応じて、ICカードTを上記通信範囲内にかざす。すると、リーダ300′は、社員P2によりリーダ300′のアンテナ302の所定の通信範囲内にICカードTがかざされた、言い換えれば、社員P2によるICカードTの近接操作に応じて、ICカードTより当該社員P2の識別情報を読み取る。これにより、通常区画D1を用いず屋外区画D2を用いる社員P2のオフィスワーク行動(以下適宜、単に「社員P2のオフィスワーク行動」と称する)を検出する。具体的には、新たな社員P2(まだ入場していない社員)の識別情報を読み取ったときには、当該社員P2の屋外区画D2への入場を検出し、同一の社員P2(すでに入場している社員)の識別情報を読み取ったときには、当該社員P2の屋外区画D2からの退場を検出する。リーダ300′による検出結果(当該社員P2の識別情報を含む)は、表示端末200′及び上記ネットワークNWを介し管理サーバ100に出力される。
管理サーバ100は、リーダ300′による検出結果(この例では社員P2の屋外区画D2からの退場の検出結果)を入力すると、当該社員P2のオフィスワーク行動を、環境負荷の軽減量としてのCO2削減量に換算する。例えば、上記社員P2のオフィスワーク行動1回につき、CO2削減量20gに換算する。あるいは、上記社員P2がオフィスワーク行動を行った時間(入場検出から退場検出までの時間)に応じたCO2削減量に換算してもよい。その後、その換算したCO2削減量に応じた第2ポイント(第2報償値)を、対応する社員P2の識別情報に対応付けて付与する。例えば、CO2削減量1gにつき第2ポイントを1ポイント付与する。そして、上記換算されたCO2削減量、及び、上記付与された第2ポイントを、現時点で蓄積されている当該社員P2の識別情報に対応したCO2削減量及び第2ポイントに加算し、各社員P2ごとに集計する。そして、その集計結果を、上記ネットワークNWを介し表示端末200′に出力する。表示端末200′は、管理サーバ100から上記集計結果が入力されると、表示部203に当該集計結果を含む画面(前述の図4(b)と同様)を表示する。
図14は、管理サーバ100のCPU101が実行する制御手順を表すフローチャートである。
図14において、例えばシステム管理者により管理サーバ100の電源がオンにされることによって、このフローが開始される(「START」位置)。
まずステップS100で、CPU101は、リーダ300′による検出結果(屋外区画D2を用いてオフィスワークを行う社員P2の識別情報を含む)を、表示端末200′、ネットワークNW、及びネットワーク通信制御部104を介し入力する。
その後、ステップS200で、CPU101は、所定の照明制御処理(詳細手順は後述の図15参照)を実行する。
そして、ステップS110に移り、CPU101は、上記ステップS100で入力したリーダ300′による検出結果が、屋外区画D2に対する社員P2の退場の検出結果であったかどうかを判定する。入場の検出結果であった場合には、判定が満たされず、後述のステップS170に移る。一方、退場の検出結果であった場合には、判定が満たされてステップS120に移る。
ステップS120では、CPU101は、上記ステップS100で入力したリーダ300′による検出結果(同一の社員P2の入場及び退出の検出結果)に基づき、社員P2の退場の検出と、当該社員P2の入場の検出とが、予め定められた所定の時間範囲内(この例では30分以内)に行われたかどうかを判定する(第2時間範囲判定手段としての機能)。この判定では、今回の上記ステップS100で入力された社員P2に係る退場の検出結果と、前回の上記ステップS100で入力された当該社員P2に係る入場の検出結果との入力間隔が、30分以内であったかどうかを判定すればよい。上記入力の間隔が30分を超えていた場合には、判定が満たされずステップS130に移る。
ステップS130では、CPU101は、リーダ300′により検出された上記社員P2のオフィスワーク行動を、CO2削減量に換算する(第2換算手段としての機能)。
そして、ステップS140に移り、CPU101は、上記ステップS130で換算されたCO2削減量に応じた第2ポイントを、上記ステップS100で入力された社員P2の識別情報に対応付けて付与する(第2報償値付与手段としての機能)。その後、ステップS150に移る。
一方、上記ステップS120において、上記入力の間隔が30分以内であった場合には、ステップS120の判定が満たされて、上記ステップS130でのCO2削減量の換算、及び、上記ステップS140での第2イントの付与を行わないで、直接ステップS150に移る。
ステップS150では、CPU101は、上記ステップS130で換算されたCO2削減量、及び、上記ステップS140で付与された第2ポイントを、現時点で蓄積されている上記ステップS100で入力された社員P2の識別情報に対応したCO2削減量及び第2ポイントに加算し、各社員P2ごとに集計する(第2集計手段としての機能)。なお、上記ステップS120の判定が満たされ、CO2削減量の換算及び第2ポイントの付与が行われなかった場合は、現時点で蓄積されている上記ステップS100で入力された社員P2の識別情報に対応したCO2削減量及び第2ポイントに基づき、各社員P2ごとに集計する。
その後、ステップS160で、CPU101は、上記ステップS150での集計結果を、ネットワーク通信制御部104及びネットワークNWを介し表示端末200′に出力する。これにより、表示端末200′の表示部203に、当該集計結果を含む画面(図4(b)参照)が表示される。
そして、ステップS170に移り、CPU101は、所定の終了操作、例えば管理サーバ100の電源オフ、が行われたかどうかを判定する。終了操作が行われていない場合には、判定が満たされずステップS100に戻り、同様の手順を繰り返す。終了操作が行われた場合には、判定が満たされて、このフローを終了する。
図15は、上記図14のステップS200の詳細手順を表すフローチャートである。
図15において、まずステップS210で、CPU101は、上記図14のステップS100で入力された、複数の社員P2に対するリーダ300′の検出結果に応じて、その時点で屋外区画D2に入場している社員P2の人数を計数する(計数手段としての機能)。
その後、ステップS220で、CPU101は、上記ステップS210で計数された社員P2の人数が、予め定められたしきい値(この例では5人)以上となったかどうかを判定する(人数判定手段としての機能)。5人未満であった場合には、判定が満たされず、このルーチンを終了する。一方、5人以上であった場合には、判定が満たされてステップS230に移る。
ステップS230では、CPU101は、照明制御部107に制御信号を出力し、上記通常区画D1に含まれる特定のエリア(例えば社員P2が存在しないエリア)の照明Lを減灯させる(又は消灯させてもよい)。そして、このルーチンを終了する。
以上説明したように、第2の実施形態の環境促進システム1′は、通常区画D1及び屋外区画D2を有する社屋に設けられ、その屋外区画D2には、リーダ300′が設けられている。このリーダ300′は、上記屋外区画D2を用いる社員P2のオフィスワーク行動を、当該社員P2の操作(上記の例では社員P2による上記通信範囲内にかざす行為)に基づき検出する。その検出された社員P2のオフィスワーク行動は、環境負荷の軽減量(上記の例ではCO2削減量)に換算され、その後、当該CO2削減量に応じた第2ポイントが、対応する社員P2の識別情報に対応付けて付与される。また、上記換算されたCO2削減量、及び、上記付与された第2ポイントは、各社員P2ごとに集計され、その集計結果が、表示端末200′の表示部203に表示される。
以上のように、本実施形態においては、上記社員P2のオフィスワーク行動を、当該社員P2の操作に基づき検出する。これにより、社員P2が屋外区画D2でオフィスワークをしたときに、CO2削減量に応じた第2ポイントが、当該社員P2に対し確実に付与される。すなわち、環境負荷の軽減活動を行ったのに申告するのを忘れることで社員P2に対し第2ポイントが付与されなくなることを防止することができる。これにより、社員P2に対し環境負荷の軽減活動への動機付けを与えることができる。また、屋外区画D2でオフィスワーク行動を行った振りをする、又は、屋外区画D2でのオフィスワーク行動を実際に行った時間より多く申告する、虚偽による報償取得行為を防止することができる。
また、各社員P2ごとに、換算されたCO2削減量、及び、付与された第2ポイントの内容や程度を可視化することにより、各社員P2の環境負荷の軽減活動への貢献度を認識させることもできる。
また、本実施形態では特に、リーダ300′が、屋外区画D2への各社員P2の入場及び退場を検出可能に構成されている。そして、このリーダ300′による検出結果に基づき、社員P2の退場の検出と、当該社員P2の入場の検出とが、所定の時間範囲内(上記の例では30分以内)に行われたかどうかを判定する。これにより、実質的には環境負荷の軽減活動とは言えない、短時間での屋外区画D2に対する各社員P2の入場及び退場は、カウントしないようにして、各社員P2の環境負荷の軽減活動への貢献度を正しく評価することができる。また、連続して検出を行わせ不正に報償を得ようとする行為を防止することもできる。
また、本実施形態では特に、複数の社員P2に対するリーダ300′の検出結果に応じて、その時点で屋外区画D2に入場している社員P2の人数を計数し、その計数された社員P2の人数が、上記しきい値(上記の例では5人)以上となったかどうかを判定する。このとき、計数された社員P2の人数がしきい値以上となった場合に、通常区画D1に含まれる上記特定のエリアの照明を減灯又は消灯する。これにより、屋内区画D2でオフィスワーク行動を行っている社員P2の人数が比較的少ない場合は、通常区画D1の上記特定のエリアの照明を減灯又は消灯することができる。この結果、消費電力を低減することができ、環境負荷の軽減活動に貢献することができる。
また、本実施形態では特に、各社員P2により、当該社員P2の識別情報を記憶したICカードTが所持されている。したがって、各社員P2は、リーダ300′による所定の通信範囲内にICカードTを位置させるだけで、屋外区画D2でのオフィスワーク行動を確実に検出させることができる。この結果、社員P2の操作負担を低減することができ、利便性を向上することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(2−1)不快指数に応じた第2ポイントを付与する場合
すなわち、リーダ300′による社員P2のオフィスワーク行動検出時の、リーダ300′の周囲環境における温度及び湿度に基づき不快指数を算出し、当該不快指数に応じ、第2ポイントを付与するようにしてもよい。
本変形例によれば、前述の(1−3)の変形例と同様の効果を得る。すなわち、本変形例においては、センサ500′により検出されたリーダ300′の周囲環境(言い換えれば、屋外区画D2の周囲環境)における温度及び湿度を加味して不快指数を算出する。そして、不快指数が高いほど手厚い第2ポイントを得られるようにする。具体的には、リーダ300′による社員P2のオフィスワーク行動検出時に算出された不快指数が大きかった社員P2に対応した第2ポイントを、不快指数が小さかった社員P2に対応した第2ポイントよりも、大きな値として付与する。これにより、周囲環境における温度及び湿度を確実に反映した公平な第2ポイントを社員P2に対し付与することができる。
(2−2)目標達成率を表示端末で閲覧可能とする場合
すなわち、表示端末200′の表示部203に、各社員P2ごとに予め定められたCO2削減量の目標値に対する達成率を表示するようにしてもよい(表示画面は前述の図10と同様)。
本変形例によれば、上記(1−4)の変形例と同様の効果を得る。すなわち、各社員P2ごとに予め定められた上記CO2削減量の目標達成率を明確に認識させることができるので、社員P2に対し目標達成のための対象となる環境負荷の軽減活動への高い動機付けを与えることができる。なお、上記CO2削減量の目標達成率を、表示端末200′が表示するようにしたが、これに限られず、表示端末200′に代えて個人端末400が表示するようにしてもよい。
(2−3)ランキングを表示端末で閲覧可能とする場合
すなわち、表示端末200′の表示部203に、各社員P2ごとに決定されたCO2削減量のランキングを表示するようにしてもよい(表示画面は前述の図11と同様)。
本変形例によれば、上記(1−5)の変形例と同様の効果を得る。すなわち、各社員P2間におけるCO2削減量の順位を明確に認識させることができるので、社員P2の競争心を喚起するができる。この結果、ランキング対象となる環境負荷の軽減活動への高い動機付けを与えることができる。なお、上記CO2削減量のランキングを、表示端末200′が表示するようにしたが、これに限られず、表示端末200′に代えて個人端末400が表示するようにしてもよい。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図16は、第3の実施形態の環境活動促進システムの全体構成を概略的に示す説明図である。
図16において、建造物(この例では社屋)は、この社屋の社員P3(利用者)が内部でオフィスワークを行うものであり、システム管理者用の管理室Z6と、会議室Z7と、居室Z8と、トイレZ9と、これら管理室Z6、会議室Z7、居室Z8、及びトイレZ9を連絡する廊下とを備えている。
本実施形態の環境活動促進システム1″は、この社屋に設けられており、複数の社員P3による環境負荷の軽減活動を促進するシステムである。この環境活動促進システム1″は、管理室Z6に設けられた管理サーバ100と、表示端末200″(第3表示端末)と、リーダ300″(情報読み取り手段、第3行動検出手段)と、各社員P3が使用可能な個人端末400と、各社員P3により所持されるICカードTとを有している。なお、管理サーバ100、表示端末200″、及び個人端末400は、上記ネットワークNWを介して、情報入出力可能に接続されている。
リーダ300″は、この社屋内に設けられており、上記ICカードTに記憶された、対応する社員P3の識別情報(後述)を、無線通信により読み取る。これにより、社員P3の出勤行動及び退勤行動を検出する(詳細は後述)。
表示端末200″は、この社屋内において上記リーダ300″に併設されており、各種表示を行う(表示内容は前述の表示端末200とほぼ同様)。また、この表示端末200″には、上記リーダ300″が接続されている。
図17は、環境活動促進システム1″のシステム全体の機能構成を表す機能ブロック図であり、前述の図2及び図13に対応する図である。図2と同等の部分には同符号を付し説明を省略する。
図17において、環境活動促進システム1″は、上述したように、上記管理サーバ100、表示端末200″、リーダ300″、個人端末400、及びICカードTを有している。
管理サーバ100の機能構成は、前述の図2と同様である。表示端末200″の機能構成は、前述の図2に示す表示端末200と同様である。リーダ300″の機能構成は、前述の図2に示すリーダ300と同様である。個人端末400の機能構成は、前述の図2と同様である。
また、本変形例におけるICカードTには、前述したタグIDと、対応する社員P3の氏名と、対応する社員P3の社員IDとが記憶されている。これらタグID、社員P3の氏名、及び社員P3の社員IDが、各請求項記載の利用者の識別情報に相当する。
ここで、本実施形態の特徴は、社員P3の操作に基づきリーダ300″で検出された、当該社員P3の退勤行動時の時刻が所定の退勤推奨時刻(後述)であるかどうかを判定すること、この判定が満たされた場合に、当該社員P3の退勤行動を、CO2削減量に換算すること、及び、その換算されたCO2削減量に応じた第3ポイント(後述)を、社員P3に対し付与することにある。以下、この概要を、図16に戻り説明する。
図16に示すように、表示端末200″及びリーダ300″は、この社屋内に設けられている。社員P3は、この社屋に出勤及び退勤するときには、表示端末200″に表示されている待ち受け状態の画面のメッセージ(前述の図4(a)と同様)に応じて、ICカードTを上記通信範囲内にかざす。すると、リーダ300″は、社員P3によりリーダ300″のアンテナ302の所定の通信範囲内にICカードTがかざされた、言い換えれば、社員P3によるICカードTの近接操作に応じて、ICカードTより当該社員P3の識別情報を読み取る。これにより、当該社員P3の出勤行動及び退勤行動を検出する。具体的には、新たな社員P3(まだ出勤していない社員)の識別情報を読み取ったときには、当該社員P3の出勤行動を検出し、同一の社員P3(すでに出勤している社員)の識別情報を読み取ったときには、当該社員P3の退勤行動を検出する。リーダ300′による検出結果(当該社員P3の識別情報を含む)は、表示端末200″及び上記ネットワークNWを介し管理サーバ100に出力される。
管理サーバ100は、リーダ300″による検出結果(この例では社員P3の退勤行動の検出結果)を入力すると、当該社員P3の退勤行動時の時刻が、予め定められた所定の退勤推奨時刻(例えば残業(超過勤務)扱いとなる時刻。この例では17時)以前であるかどうかを判定する。このとき、当該社員P3の退勤行動時の時刻が17時以前であった場合、言い換えれば、残業をしなかった場合がある。この場合には、当該社員P3の退勤行動時の時刻が17時以降であった場合に比べ、言い換えれば、残業をした場合に比べ、当該残業時に使用する例えばパソコン、照明、空調等による消費電力は低減される。このため、本実施形態では、上記社員P3の退勤行動時の時刻が17時以前であった場合に、当該社員P3の退勤行動をCO2削減量に換算する。例えば、上記社員P3の退勤行動時の時刻が17時以前であった場合に、当該社員P3の退勤行動1回につき、CO2削減量20gに換算する。その後、その換算したCO2削減量に応じた第3ポイント(第3報償値)を、対応する社員P3の識別情報に対応付けて付与する。例えば、CO2削減量1gにつき第3ポイントを1ポイント付与する。そして、上記換算されたCO2削減量、及び、上記付与された第3ポイントを、現時点で蓄積されている当該社員P3の識別情報に対応したCO2削減量及び第3ポイントに加算し、各社員P3ごとに集計する。そして、その集計結果を、上記ネットワークNWを介し表示端末200″に出力する。表示端末200″は、管理サーバ100から上記集計結果が入力されると、表示部203に当該集計結果を含む画面(前述の図4(b)と同様)を表示する。
図18は、管理サーバ100のCPU101が実行する制御手順を表すフローチャートである。
図18において、例えばシステム管理者により管理サーバ100の電源がオンにされることによって、このフローが開始される(「START」位置)。
まずステップS300で、CPU101は、リーダ300″による検出結果(出勤及び退勤を行う社員P3の識別情報を含む)を、表示端末200″、ネットワークNW、及びネットワーク通信制御部104を介し入力する。
そして、ステップS310に移り、CPU101は、上記ステップS300で入力したリーダ300″による検出結果が、社員P3の退勤行動の検出結果であったかどうかを判定する。社員P3の出勤行動の検出結果であった場合には、判定が満たされず、後述のステップS370に移る。一方、社員P3の退勤行動の検出結果であった場合には、判定が満たされてステップS320に移る。
ステップS320では、CPU101は、上記ステップS300で入力したリーダ300″による社員P3の退勤行動の検出結果に基づき、当該社員P3の退勤行動時の時刻が17時以前であるかどうかを判定する。当該社員P3の退勤行動時の時刻が17時以前であった場合には、判定が満たされてステップS330に移る。
ステップS330では、CPU101は、リーダ300″により検出された上記社員P3の退勤行動を、CO2削減量に換算する(第3換算手段としての機能)。
そして、ステップS340に移り、CPU101は、上記ステップS330で換算されたCO2削減量に応じた第3ポイントを、上記ステップS300で入力された社員P3の識別情報に対応付けて付与する(第3報償値付与手段としての機能)。その後、ステップS350に移る。
一方、上記ステップS320において、上記社員P3の退勤行動時の時刻が17時以降であった場合には、ステップS320の判定が満たされず、上記ステップS330でのCO2削減量の換算、及び、上記ステップS340での第3イントの付与を行わないで、直接ステップS350に移る。
ステップS350では、CPU101は、上記ステップS330で換算されたCO2削減量、及び、上記ステップS340で付与された第3ポイントを、現時点で蓄積されている上記ステップS300で入力された社員P3の識別情報に対応したCO2削減量及び第3ポイントに加算し、各社員P3ごとに集計する(第3集計手段としての機能)。なお、上記ステップS320の判定が満たされず、CO2削減量の換算及び第3ポイントの付与が行われなかった場合は、現時点で蓄積されている上記ステップS300で入力された社員P3の識別情報に対応したCO2削減量及び第3ポイントに基づき、各社員P3ごとに集計する。
その後、ステップS360で、CPU101は、上記ステップS350での集計結果を、ネットワーク通信制御部104及びネットワークNWを介し表示端末200″に出力する。これにより、表示端末200″の表示部203に、当該集計結果を含む画面(図4(b)参照)が表示される。
そして、ステップS370に移り、CPU101は、所定の終了操作、例えば管理サーバ100の電源オフ、が行われたかどうかを判定する。終了操作が行われていない場合には、判定が満たされずステップS300に戻り、同様の手順を繰り返す。終了操作が行われた場合には、判定が満たされて、このフローを終了する。
以上説明したように、第3の実施形態の環境促進システム1″は、社員P3が内部でオフィスワークを行う社屋に設けられ、この社屋内には、リーダ300″が設けられている。このリーダ300″は、社員P3の出勤行動及び退勤行動を、当該社員P3の操作(上記の例では社員P3による上記通信範囲内にかざす行為)に基づき検出する。そして、その検出された社員P3の退勤行動時の時刻が、所定の退勤推奨時刻(以上の例では17時)以前であるかどうかを判定する。このとき、社員P3の退勤行動時の時刻が上記退勤推奨時刻以前であった場合、言い換えれば、残業をしなかった場合がある。この場合には、当該社員P3の退勤行動時の時刻が上記退勤推奨時刻以降であった場合に比べ、言い換えれば、残業をした場合に比べ、当該残業時に使用する例えばパソコン、照明、空調等による消費電力は低減される。
このため、上記の場合には、上記社員P3の退勤行動が環境負荷の軽減量(上記の例ではCO2削減量)に換算され、その後、当該CO2削減量に応じた第3ポイントが、対応する社員P3の識別情報に対応付けて付与される。また、上記換算されたCO2削減量、及び、上記付与された第3ポイントは、各社員P3ごとに集計され、その集計結果が、表示端末200″の表示部203に表示される。
以上のように、本実施形態においては、上記社員P3の退勤行動時の時刻が上記退勤推奨時刻以前であったことを、当該社員P3の操作に基づき検出する。これにより、社員P3が退勤した時刻が上記退勤推奨時刻以前であったときに、CO2削減量に応じた第3ポイントが、当該社員P3に対し確実に付与される。すなわち、環境負荷の軽減活動を行ったのに申告するのを忘れることで社員P3に対し第3ポイントが付与されなくなることを防止することができる。これにより、社員P3に対し環境負荷の軽減活動への動機付けを与えることができる。また、退勤行動時の時刻が上記退勤推奨時刻以前であった振りをする、虚偽による報償取得行為を防止することができる。
また、各社員P3ごとに、換算されたCO2削減量、及び、付与された第3ポイントの内容や程度を可視化することにより、各社員P3の環境負荷の軽減活動への貢献度を認識させることもできる。
また、本実施形態では特に、各社員P3により、当該社員P3の識別情報を記憶したICカードTが所持されている。したがって、各社員P3は、リーダ300″による所定の通信範囲内にICカードTを位置させるだけで、出勤行動及び退勤行動を確実に検出させることができる。この結果、社員P3の操作負担を低減することができ、利便性を向上することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(3−1)目標達成率を表示端末で閲覧可能とする場合
すなわち、表示端末200″の表示部203に、各社員P3ごとに予め定められたCO2削減量の目標値に対する達成率を表示するようにしてもよい(表示画面は前述の図10と同様)。
本変形例によれば、上記(1−4)の変形例と同様の効果を得る。すなわち、各社員P3ごとに予め定められた上記CO2削減量の目標達成率を明確に認識させることができるので、社員P3に対し目標達成のための対象となる環境負荷の軽減活動への高い動機付けを与えることができる。なお、上記CO2削減量の目標達成率を、表示端末200″が表示するようにしたが、これに限られず、表示端末200″に代えて個人端末400が表示するようにしてもよい。
(3−2)ランキングを表示端末で閲覧可能とする場合
すなわち、表示端末200″の表示部203に、各社員P3ごとに決定されたCO2削減量のランキングを表示するようにしてもよい(表示画面は前述の図11と同様)。
本変形例によれば、上記(1−5)の変形例と同様の効果を得る。すなわち、各社員P3間におけるCO2削減量の順位を明確に認識させることができるので、社員P3の競争心を喚起するができる。この結果、ランキング対象となる環境負荷の軽減活動への高い動機付けを与えることができる。なお、上記CO2削減量のランキングを、表示端末200″が表示するようにしたが、これに限られず、表示端末200″に代えて個人端末400が表示するようにしてもよい。
(4)その他
以上においては、エレベータEVを用いずに階段通路Sを用いる社員P1の昇降行動(第1の実施形態)、通常区画D1を用いずに屋外区画D2を用いる社員P2のオフィスワーク行動(第2の実施形態)、及び、退勤行動時の時刻が所定の退勤推奨時間以前である場合における社員P3の退勤行動(第3の実施形態)を検出し、CO2削減量に換算して、対応する第1、第2、又は第3ポイントを付与した場合を示したが、これに限られない。例えば、印刷機による印刷時に両面印刷又は縮小印刷を実行した行動、及び、出張や外出に代えてテレビ会議やインターネット会議を実行した行動などを検出し、CO2削減量に換算して、対応する報償値を付与するようにしてもよい。
また、図5、図14、図15、及び図18に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。