JP5403240B2 - ロジン系共重合体、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、および硬化物 - Google Patents
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Description
合成例1
分水管を備えた300mlのフラスコに、荒川化学工業(株)製の水添ロジン(樹脂酸として、主にデヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸を含む)150g、メトキノン0.23g、フェノチアジン0.23gを仕込み、攪拌下に反応系を120℃に昇温して、これらを溶融させた。次いで、アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル82.9gを滴下ロートから15分を要して反応系に滴下し、次いでリン酸2−エチルヘキシル(商品名「AP−8」、大八化学工業(株)製)0.15gを仕込み、100℃で1時間保温し、アクリロイル基含有ロジン誘導体(a−1−1)を得た。
分水管を備えた300mlのフラスコに、荒川化学工業(株)製のアクリル酸変性ロジンの水素化物(樹脂酸として、主にアクリロピマル酸、アクリロピマル酸の水素化物、デヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸を含む)130g、メトキノン0.23g、フェノチアジン0.23gを仕込み、攪拌下に反応系を140℃に昇温して、これらを溶融させた。次いで、アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル102.4gを滴下ロートから15分を要して反応系に滴下し、次いでAP−8を0.15g仕込み、100℃で1時間保温し、アクリロイル基含有ロジン誘導体(a−1−2)を得た。
分水管を備えた300mlのフラスコに、荒川化学工業(株)製の重合ロジン120g、メトキノン0.23g、フェノチアジン0.23gを仕込み、攪拌下に反応系を160℃に昇温して、これらを溶融させた。次いで、アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル55.8gを滴下ロートから15分を要して反応系に滴下し、次いでAP−8を0.15g仕込み、100℃で1時間保温し、アクリロイル基含有ロジン誘導体(a−1−3)を得た。
分水管を備えた300mlのフラスコに、荒川化学工業(株)製の水添ロジン(樹脂酸として、主にデヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸を含む)150g、メトキノン0.23g、フェノチアジン0.23gを仕込み、攪拌下に反応系を160℃に昇温して、これらを溶融させた。次いで、メタクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル82.9gを滴下ロートから15分を要して反応系に滴下し、次いでAP−8を0.15g仕込み、100℃で1時間保温し、メタクリロイル基含有ロジン誘導体(a−1−4)を得た。
実施例1
撹拌装置、冷却管、滴下ロートおよび窒素導入管を備えた反応容器に、キシレン90部を仕込み、約133℃まで昇温した。次いで、滴下ロートより、アクリロイル基含有ロジン誘導体(a−1−1)25部、スチレン75部、2,2‘−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)(商品名「ABN−E」、(株)日本ファインケム製)3.5部およびキシレン10部からなる混合液を、1.5時間かけて滴下した。次いで、反応系を室温まで冷却した後、ヘキサン400部を加えて30分撹拌した。次いで、デカンテーションによりロジン系共重合体を分離し、100℃で2時間、次いで90℃で2時間乾燥させた。軟化点が105.5℃、重量平均分子量が8,600、および酸価が3.5のロジン系共重合体(A−1)を得た。
実施例1と同様の反応容器に、キシレン90部を仕込み、約133℃まで昇温した。次いで、滴下ロートより、アクリロイル基含有ロジン誘導体(a−1−1)25部、スチレン65部、アクリロイルモルホリン10部、ABN−E3.5部およびキシレン10部からなる混合液を、1.5時間かけて滴下した。次いで、反応系を室温まで冷却した後、ヘキサン400部を加えて30分撹拌した。次いで、デカンテーションによりロジン系共重合体を分離し、100℃で2時間、次いで90℃で2時間乾燥させた。軟化点が97.5℃、重量平均分子量が9,400、および酸価が4.0のロジン系共重合体(A−2)を得た。
実施例1と同様の反応容器に、キシレン90部を仕込み、約133℃まで昇温した。次いで、滴下ロートより、アクリロイル基含有ロジン誘導体(a−1−1)15部、アクリロイル基含有ロジン誘導体(a−1−2)10部、スチレン65部、アクリロイルモルホリン10部、ABN−E3.5部およびキシレン10部からなる混合液を、1.5時間かけて滴下した。次いで、反応系を室温まで冷却した後、ヘキサン400部を加えて30分撹拌した。次いで、デカンテーションによりロジン系共重合体を分離し、100℃で2時間、次いで90℃で2時間乾燥させた。軟化点が99.5℃、重量平均分子量が13,400、および酸価が4.5のロジン系共重合体(A−3)を得た。
実施例1と同様の反応容器に、キシレン90部を仕込み、約133℃まで昇温した。次いで、滴下ロートより、アクリロイル基含有ロジン誘導体(a−1−1)15部、アクリロイル基含有ロジン誘導体(a−1−3)10部、スチレン65部、アクリロイルモルホリン10部、ABN−E3.5部およびキシレン10部からなる混合液を、1.5時間かけて滴下した。次いで、反応系を室温まで冷却した後、ヘキサン400部を加えて30分撹拌した。次いで、デカンテーションによりロジン系共重合体を分離し、100℃で2時間、次いで90℃で2時間乾燥させた。軟化点が101.5℃、重量平均分子量が14,000、および酸価が3.0のロジン系共重合体(A−4)を得た。
実施例1と同様の反応容器に、キシレン90部を仕込み、約133℃まで昇温した。次いで、滴下ロートより、アクリロイル基含有ロジン誘導体(a−1−4)25部、スチレン65部、アクリロイルモルホリン10部、ABN−E3.5部およびキシレン10部からなる混合液を、1.5時間かけて滴下した。次いで、反応系を室温まで冷却した後、ヘキサン400部を加えて30分撹拌した。次いで、デカンテーションによりロジン系共重合体を分離し、100℃で2時間、次いで90℃で2時間乾燥させた。軟化点が98.0℃、重量平均分子量が9,000、および酸価が3.0のロジン系共重合体(A−5)を得た。
実施例1と同様の反応容器にキシレン90部を仕込み、約133℃まで昇温した。次いで、滴下ロートより、スチレン65部、ステアリルメタクリレート25部、アクリロイルモルホリン10部、ABN−E3.5部およびキシレン8.7部からなる混合液を、1.5時間かけて滴下した。次いで、別の滴下ロートより、ABN−E0.5部、キシレン1.3部からなる混合液を、1時間かけて滴下した。ついで、反応系を160℃まで昇温した後、60Torrまで減圧し、減圧状態を1時間保持した。次いで、減圧を解除することにより、軟化点が94.5℃、重量平均分子量が11,800、および酸価が0.5の、ロジン残基を有しない共重合体(イ)を得た。
実施例6
製造例1と同様の反応容器に、ロジン系共重合体(A−1)40部(固形分換算)およびジトリメチロールプロパンテトラアクリレート(以下、DTMPTAという)30部、トリメチロールプロパントリアクリレート(以下、TMPTAという)30部を仕込み、90℃まで昇温して30分間保持した。次いで、光重合開始剤(商品名「イルガキュア184」、チバ・ジャパン(株)製)5部を加えて10分保持することにより、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を調製した。
製造例1と同様の反応容器に、ロジン系共重合体(A−1)40部(固形分換算)およびDTMPTAを60部仕込み、90℃まで昇温して30分間保持した。次いで、イルガキュア184を5部加えて10分保持することにより、実施例7用の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を調製した。また、用いる原料を表2に示すものに代えた他は同様にして、実施例8〜10用の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を調製した。
製造例1と同様の反応容器に、ロジン系共重合体(A−1)40部(固形分換算)およびTMPTAを60部仕込み、90℃まで昇温して30分間保持した。次いで、イルガキュア184を5部加えて10分保持することにより、実施例11用の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を調製した。また、用いる原料を表2に示すものに代えた他は同様にして、実施例12〜15用の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を調製した。
製造例1と同様の反応容器に、共重合体(イ)40部(固形分換算)およびDTMPTAを60部仕込み、90℃まで昇温して30分間保持した。次いで、イルガキュア184を5部加えて10分保持することにより、比較例2用の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を調製した。また、用いる原料を表2に示すものに代えた他は同様にして、比較例3用の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を調製した。
製造例1と同様の反応容器に、ジアリルフタレート樹脂(商品名「ダイソーダップ」、ダイソー(株)製)40部(固形分換算)およびDTMPTAを60部仕込み、90℃まで昇温して30分間保持した。次いで、イルガキュア184を5部加えて10分保持することにより、比較例4用の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を調製した。また、用いる原料を表2に示すものに代えた他は同様にして、比較例5用の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を調製した。
各活性エネルギー線硬化型樹脂組成物における(A)成分と(B)成分の相溶性は、以下の規準で目視評価した。
○・・・組成物中に不溶物が確認できない
×・・・組成物中に不溶物が確認できる。
バーコーター(#2)を用い、膜厚が約3〜6μmとなるように、実施例6の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物をアート紙に塗工し、紫外線照射装置(アイグラフィックス(株)製 型式UB−022−5B−60、条件:高圧水銀灯120W/cm、照射距離10cm、コンベア速度10m/min)を用いて硬化被膜を作製した。また、アート紙に代えてポリプロピレンフィルム(商品名「パイレンフィルム−OT P2161」厚さ20μm、東洋紡績(株)製)を用い、同様にして硬化被膜を作成した。実施例7〜15及び比較例3〜5の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物についても同様にして硬化被膜を作成した。なお、比較例2の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物については、相溶性が不良であったことから、硬化被膜は作製しなかった。
アート紙およびポリプロピレン(PP)のそれぞれについて、硬化被膜に粘着テープを貼り付けて指で10往復擦り、一気に引き剥がした際の樹脂の剥離程度を、以下の評価基準に基づき評価した。なお、表中、“−”は評価しなかったことを意味する。
○:硬化被膜が70%以上残存する。
×:硬化被膜が完全に剥離する。
Claims (6)
- ロジン類および(メタ)アクリロイル基含有モノビニルエーテル化合物がヘミアセタールエステル化反応してなる(メタ)アクリロイル基含有ロジン誘導体(a−1)、ならびにスチレン類(a−2)が共重合反応してなるロジン系共重合体(A)および多官能(メタ)アクリレート類(B)を含有する、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- ロジン類が水素化ロジン、α,β不飽和カルボン酸変性ロジン、および重合ロジンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- (メタ)アクリロイル基含有モノビニルエーテル化合物がアルキレンオキシ基含有モノビニルエーテル化合物である、請求項1または2の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- スチレン類(a−2)が更にアクリロイルモルホリンを含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかの活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- 多官能(メタ)アクリレート類(B)が、3官能(メタ)アクリレート化合物および/または4官能(メタ)アクリレート化合物である、請求項1〜4のいずれかの活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- 請求項1〜5のいずれかの活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を硬化させてなる硬化物。
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