以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態にかかるまな板収納装置100を示す図、図2は図1の台座部124を各方向から示す図、図3は図1のまな板収納装置100を設置した引出102を示す図である。
図1(a)に示すように、本実施形態に掛かるまな板収納装置100は全体として矩形を有していて、ブックエンドや立て看板のように自立した姿勢で設置することができる。
図1(a)に示すように、第1実施形態にかかるまな板収納装置100は、線材を用いて枠体に形成された仕切部材108を備えている。仕切部材108は、左右の側辺部110、112と、側辺部110、112の上端を結ぶ上辺部114とによって矩形を形成している。側辺部110、112の下方は梁部116で接続されていて、剛性が確保されている。また、側辺部110、112の下端は折り曲げられ、脚部118、120を形成している。仕切部材108に脚部118、120が設けられるため、図1(a)のまな板収納装置100は自立することができる。
図1(a)に示すように、仕切部材108の下部には台座部124、126が取り付けられている。台座部124、126は樹脂製であって、同一形状に成形されている。台座部124、126はまな板106の下端128を支持する(図3(a)参照)。台座部124は、引出102の底面130に接していて、まな板収納装置100の自立を補助にしている。
図2(a)および図2(b)では、図1(a)の台座部124、126を代表して、台座部124を示している。図2(a)に示すように、台座部124は矩形に近い形状に成形されている。台座部124には、仕切部材108への取付けを可能にするための複数の接合部(第1接合部132、第2接合部136、第3接合部138、第4接合部144)が設けられている。
図2(a)に示すように、第1接合部132は、台座部124の側面134の中央付近にその短手方向にわたって設けられている。図2(b)に示すように、第2接合部136および第3接合部138は、長手の一方の側面である端部140、142にそれぞれ同一軸心上に設けられている。第4接合部144は、円筒を軸を含む平面で半分に切断したような形状となっていて、端部140において、端部140に直行しかつ側面134から突出するように設けられている。すなわち、第1接合部132と、第2接合部136および第3接合部138と、第4接合部144とは、それぞれ直交して3軸方向に向いている。
上記の第1接合部132、第2接合部136、第3接合部138、第4接合部144は、仕切部材108を形成している線材の形状に合わせた溝として形成されている。この形状により、第1接合部132、第2接合部136、第3接合部138、第4接合部144は仕切部材108に嵌合することが可能となっている。
上記の第1接合部132、第2接合部136、第3接合部138、第4接合部144は、仕切部材108の側辺部110や梁部116等の各部位の位置関係に対応して設けられている。これにより、例えば図1(b)の台座部124のように、第1接合部132を仕切部材108の側辺部110の下部に嵌合させ、かつ第2接合部136を仕切部材108の脚部118に嵌合させることが可能となっている。
上記複数の接合部(第1接合部132、第2接合部136、第3接合部138、第4接合部144)は、その姿勢の台座部124において2つ以上の接合部(例えば、第1接合部132および第2接合部136)で仕切部材108に嵌合して取り付けられている。そして、2つ以上の接合部は、それぞれ仕切部材108の異なる方向へ延びる線材(例えば側辺部110および脚部118)にまたがって嵌合することで台座部124の姿勢を固定することが可能である。
再び図2(a)を参照する。台座部124は、まな板106(図3(b)参照)の下端128を支持する複数の支持面を有している。例えば、第1支持面146は第3接合部138が設けられた端部142とは反対側に設けられている。また、第2支持面150は長手方向の端部152に設けられている。第3支持面154は、第1支持面146よりも高く形成されている。
図3(a)の引出102はキッチンに備えられる引出である。図3(a)に示すように、まな板収納装置100は引出102の前板104の背面近傍に設置して使用される。まな板収納装置100を設置することで、前板104の裏にまな板106を収納することが可能となる。図3(b)に示すように、仕切部材108は前板104から離間して設置される。したがって、前板104と仕切部材108との間の空間は引出102の内部から仕切られる。これにより、前板104と仕切部材108との間にまな板106を収納するための収納部122が形成される。
図3(a)の台座部124は、第1接合部132および第2接合部136(図2(b)参照)を利用して仕切部材108に取り付けられていて、第1支持面146を利用してまな板106を支持している。このとき、引出102の底面130からの第1支持面146の高さは支持面高さh1となっていて、まな板106の寸法W1と合わせると、まな板106の収納位置の高さは収納高さh2となっている。この収納高さh2では、前板104の上縁158の近くにまな板106の上端160が位置するため、まな板106が引出102から取り出しやすく好適である。しかし、市販のまな板の寸法は大小さまざまである。そのため、まな板の種類によっては、まな板の収納高さが低くなり、引出102から取り出し難くなるおそれがある。
そこで、図2(a)および図2(b)に示した台座部124は、複数の接合部(第1接合部132、第2接合部136、第3接合部138、第4接合部144)のうち仕切部材108に嵌合する接合部を変更することで、異なる支持面高さを有する他の姿勢に切り替えることが可能となっている。つまり、複数の接合部(第1接合部132、第2接合部136、第3接合部138、第4接合部144)は、台座部124を仕切部材108に上記複数の姿勢で取り付けることを可能にしている。そして、複数の支持面(第1支持面146、第2支持面150、第3支持面154)が設けられていることで、各姿勢においてまな板の下端をそれぞれ支持することが可能となっている。
図4は、図1とは異なる姿勢で取り付けられた台座部124を示す図、図5は図4のまな板収納装置100を設置した引出102を示す図である。
図4(a)に示す台座部124は図1の台座部と異なり、第2支持面150がまな板162の下端164(図5参照)を支持する姿勢となっている。この台座部124の姿勢は、図4(b)に示すように、図1の台座部124を仕切部材108から取り外し、第2接合部136および第3接合部138を仕切部材108の側辺部110に嵌合させ、第4接合部144を梁部116に嵌合させることで達成している。この姿勢においても、2つ以上の接合部で仕切部材108の異なる方向へ延びる線材(側辺部110および梁部116)にまたがって嵌合しているため、台座部124の姿勢は固定可能である。
図5に示すように、台座部124は姿勢を変更することで、引出102の底面130からの支持面高さが異なる姿勢で仕切部材108に取り付けることが可能となっている。具体的には、第2支持面150の支持面高さh3(引出102の底面130から、まな板162の下端164との接触点P1までの距離)は、第1支持面146の支持面高さh1よりも高くなっている。この姿勢の台座部124であれば、寸法W2の小型のまな板162であってもその収納高さh4を前板104の上縁158近傍にまで高くすることができ、引出102から取り出しやすくすることができる。
ここで、第2支持面150は、仕切部材108へ向かって低くなるように傾斜して形成されている。この第2支持面150の傾斜によって、まな板162は引出102の前板104に寄りかかることとなる。すなわち、まな板162を前板104に立て掛けた姿勢で収納することができる。この姿勢であれば、小型で重量の軽いまな板162であっても、引出102を出し入れする際にまな板162が不安定に揺れること、いわゆるばたつきを抑えて収納することが可能となる。なお、第2支持面150の傾斜の方向は上記構成に限られず、例えば前板104に向かって低くなるように傾斜して形成してもよい。これにより、まな板162は仕切部材108に立て掛けた姿勢となり、ばたつきが抑えられる。
図6は、さらに異なる姿勢で取り付けられた台座部124を示す図、図7は図6のまな板収納装置100を設置した引出102を示す図である。
図6に示すように、台座部124は第3支持面154がまな板106の下端164(図7参照)を支持する姿勢となることも可能である。この台座部124の姿勢は、第1接合部132を仕切部材108の側辺部110に嵌合させ、接合部を脚部118に嵌合させることで達成している。この姿勢へは、図1に示す台座部124の姿勢から、第1接合部132を中心にして台座部124を回転させることで切り替えることが可能である。
図7に示すように、第3支持面154の支持面高さh5は、第1支持面146の支持面高さh1よりも高いため、図3(b)と同じ寸法W1のまな板106であっても収納高さh6が収納位置高さh2よりも高くなっている。この姿勢の台座部124であれば、まな板106を前板104の上縁158近傍にまでさらに高くすることができる。
上記説明したように、第1実施形態にかかるまな板収納装置100によれば、台座部124の姿勢を変更することで、支持面の高さを切り替えることができる。これにより、異なる寸法のまな板であっても、各まな板が取り出しやすい高さに収納高さを変更することができる。また、上記の簡潔な構成の仕切部材108および台座部124であれば、台座部124の姿勢の切替の操作が極めて簡単であり、かつ複雑な加工を要することなく製造が容易である。
(第2実施形態)
図8は第2実施形態にかかるまな板収納装置200を示す図、図9は図8の台座部を各方向から示す図、図10は図8のまな板収納装置200を設置した引出102を示す図である。なお、第1実施形態のまな板収納装置200の構成要素と実質的に同一または同様の要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図8(a)に示すように、第2実施形態にかかるまな板収納装置200によっても、キッチンの引出102(図10参照)の前板104の背面近傍に設置することで、前板104の裏にまな板206を収納することが可能である。この第2実施形態にかかるまな板収納装置200は、仕切部材208および台座部224、226の形状において第1実施形態と異なっている。
仕切部材208は、仕切部材108と同様に、左右の側辺部210、212、および側辺部210、212の上端を結ぶ上辺部214を備えている。そして、側辺部210、212の下端には脚部218、220が設けられている。仕切部材208では、台座部224、226との干渉を防ぐために梁部が省略されている。しかしこれに限るものではなく、梁部を省略することなくその設置位置を変更することによっても台座部224、226との干渉は防止できる。
図8(a)に示すように、台座部224、226は仕切部材208の下部に取り付けられる。台座部224、226は、樹脂製で互いに面対称な構成となっている。しかし、台座部224、226の形状は互いに同一形状であってもよい。同一形状であれば、台座部224、226は共通の型を用いて成形可能である。
図9(a)および図9(b)では、図8(a)および図8(b)の台座部224、226を代表して、台座部224を示している。図9(b)に示すように、台座部224には、まな板収納装置200の設置時に仕切部材208の脚部218、220に代わって脚の役目を担う足継部230、232が設けられている。この足継部230、232は同一方向に延びている。また、台座部224には、各接合部および各支持面を設置するための第1延伸部234および第2延伸部236が設けられている。第1延伸部234は足継部232が延びる方向とは直交する方向に板状に延びている。第2延伸部236は足継部232とは反対方向に延び、そこから先端が斜めに折れて延びている。これらにより、図9(a)および図9(b)に示すように、台座部224は全体として卍字形状に近い形状となっている。
図9(a)に示すように、台座部224には仕切部材208への取付けを可能にするための複数の接合部が設けられている。第1接合部238は、第1延伸部234の端部に設けられていて、第2接合部240は第2延伸部236の端部に設けられている。第3接合部242および第4接合部244は、第1延伸部234から足継部230にかけての領域に設けられている。
上記の第1接合部238と、第3接合部242および第4接合部244とは略L字となるように並んでいる。さらに第2接合部240と、第3接合部242および第4接合部244とは略L字となるように並んでいる。すなわち、第1接合部238と、第2接合部240と、第3接合部242および第4接合部244とは、それぞれ直交して3軸方向に向いている。これらの各接合部(第1接合部238、第2接合部240、第3接合部242、第4接合部244)は、仕切部材208を形成している線材の形状に係合する溝として形成されている。
図8(b)に示すように、複数の接合部(第1接合部238、第2接合部240、第3接合部242、第4接合部244)は、上記略L字に並ぶことで仕切部材208の側辺部210および脚部218に嵌合することが可能となっている。例えば、図8(b)の姿勢における台座部224では、第1接合部238を仕切部材208の側辺部210の下部に嵌合させ、かつ第3接合部242および第4接合部244を仕切部材208の脚部218に嵌合させている。このように、複数の接合部(第1接合部238、第2接合部240、第3接合部242、第4接合部244)は、その姿勢の台座部224において2つ以上の接合部で仕切部材208に嵌合して取り付けられている。そして、2つ以上の接合部は、それぞれ仕切部材208の異なる方向へ延びる線材(側辺部210および脚部218)にまたがって嵌合することで台座部224の姿勢を固定することが可能である。
再び図9(a)を参照する。台座部224は、まな板(図10参照)の下端228を支持する複数の支持面を有している。例えば、第1支持面246は第1延伸部234の側面に設けられている。また、第2支持面248は、第2延伸部236の斜めに折れて延びる領域の側面に設けられている。
図10に示すように、台座部224(または台座部226(図8(a)参照))はまな板206の下端228を支持する。台座部224は、引出102の底面130に接していて、仕切部材208の脚部218とともにまな板収納装置200の自立を可能にしている。図10の台座部224は、第1接合部238と、第3接合部242および第4接合部244を利用して仕切部材208に取り付けられていて、第1支持面246を利用してまな板206を支持する姿勢となっている。このとき、引出102の底面130からの第1支持面246の高さは支持面高さh7となっていて、まな板206の寸法W3と合わせ、まな板206の収納位置の高さは収納高さh8となっている。この収納高さh8では、前板104の上縁158近くにまな板206の上端260が位置するため、まな板206が取り出しやすく好適である。
第2実施形態においても、図9(a)および図9(b)に示した台座部224は、複数の接合部(第1接合部238、第2接合部240、第3接合部242、第4接合部244)のうち仕切部材208に嵌合する接合部を変更することで、1の姿勢から異なる支持面高さを有する他の姿勢に切り替えることが可能となっている。
図11は、姿勢を変更する過程の台座部224を示す図である。図11に示すように、第2実施形態のまな板収納装置200が備える台座部224は、1の接合部を中心にして仕切部材208に対して回転することで姿勢を切り替えることが可能である。
例えば、図11(a)に示す姿勢の台座部224では、第1接合部238を仕切部材208の側辺部210の下部に嵌合させ、かつ第3接合部242および第4接合部244を仕切部材208の脚部218に嵌合させている。この台座部224の姿勢を変更するためには、図11(b)に示すように、まず第1接合部238を仕切部材208の側辺部210から外し、第3接合部242および第4接合部244を中心にして、第2接合部240を側辺部210に近づける方向に回転させる。そして、図11(c)に示すように、第2接合部240を側辺部210に嵌合させ、姿勢の切換が完了する。
なお、図11(a)および図11(c)に示すように、回転の前後である各姿勢の台座部224において、回転の中心となる第3接合部242、第4接合部244とそれ以外の第1接合部238、第2接合部240とによって仕切部材208の異なる方向へ延びる線材(側辺部210および脚部218)にまたがって嵌合しているため、台座部224の姿勢は固定可能である。
図12は、図11(c)のまな板収納装置200を設置した引出102を示す図である。図12に示す台座部224は、図10の台座部224とは姿勢が異なり、第2支持面248がまな板250の下端252を支持する姿勢となっている。さらに、台座部224の足継部230、232によってまな板収納装置200が図10よりも高く位置している。これらによって、支持面高さh9(引出102の底面130から、まな板250の下端252との接触点P2までの距離)は、支持面高さh7よりも高くなっている。したがって、寸法W4の小型のまな板であっても、まな板の収納高さh10を前板104の上縁158近傍にまで高くすることができる。したがって、まな板250の上端262を把持しやすくすることができる。
ここで、第2支持面248は、仕切部材208へ向かって低くなるように傾斜している。この第2支持面248の傾斜によって、小型で重量の軽いまな板250であっても、引出102を出し入れする際にまな板250が不安定に揺れること、いわゆるばたつきを抑えて収納することが可能となる。
上記説明したように、第2実施形態のまな板収納装置200であれば、台座部224は仕切部材208から完全に取り外す必要がなく、回転させてその姿勢を変更することができる。したがって、より簡単な操作でまな板の収納高さを変更することが可能となる。
(第3実施形態)
図13は第3実施形態にかかるまな板収納装置300を示す図、図14は図13の台座部324を各方向から示す図、図15は図13のまな板収納装置300を設置した引出102を示す図である。なお、第1〜第2実施形態のまな板収納装置300の構成要素と実質的に同一または同様の要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図13(a)に示すように、第3実施形態にかかるまな板収納装置300によっても、キッチンの引出102(図15参照)の前板104の背面近傍に設置することで、前板104の裏にまな板306を収納することが可能である。この第3実施形態にかかるまな板収納装置300は、仕切部材308および台座部324の形状において第1〜第2実施形態と異なっている。台座部324、326は仕切部材308の下部に取り付けられる。台座部324、326は、樹脂製で互いに同一形状である。
仕切部材308は、左右の側辺部310、312、および側辺部310、312の上端を結ぶ上辺部314を備えている。側辺部210、212の下端には脚部318、320が設けられている。そして、側辺部310、312は、第1梁部316および第2梁部317で接続されている。第1梁部316および第2梁部317は、台座部324、326を仕切部材308に取り付ける際に使用される。また、第1梁部316および第2梁部317を備えることによって仕切部材308の剛性を向上できる。
図14(a)および図14(b)では、図13(a)の台座部324、326を代表して、台座部324を示している。図14(a)(b)に示すように、台座部324は、略C字形状の基部330と、基部330から略L字形状に延びるL字脚部334を備えている。L字脚部334は仕切部材308の脚部318とともに、まな板収納装置300の自立を可能にしている。略C字形状の基部330の内側には、仕切部材308への取付けを可能にするための複数の接合部が互いに平行に設けられている。
第1接合部336は、L字脚部334の近傍に設けられている。第2接合部338および第3接合部340は、互いに第1接合部336から等しい間隔に設けられている。この第1接合部336と、第2接合部338または第3接合部340との間の間隔は、第1梁部316および第2梁部317の間の間隔に対応している。これら接合部は、仕切部材308を形成している線材の形状に合わせた溝として形成されている。この形状により、接合部は仕切部材308に嵌合することが可能となっている。
例えば図13(b)に示すように、台座部324は第2接合部338を第1梁部316に嵌合させ、かつ第1接合部336を第2梁部317に嵌合させることが可能となっている。このように、複数の接合部は、その姿勢の台座部324において2つ以上の接合部で仕切部材308に嵌合して取り付けられている。第1梁部316および第2梁部317は同じ方向に延びる線材であるが、このように異なる2つの位置の線材にまたがって嵌合することによっても台座部324の姿勢を固定することが可能である。
再び図14(a)を参照する。台座部324は、まな板306(図15参照)の下端328を支持する複数の支持面を有している。例えば、第1支持面342はL字脚部334の根本側の領域の側面に形成されていて、第2支持面344は基部330の外側において第3接合部340よりも先端346側の領域の側面に設けられている。
図15に示すように、台座部324(または、台座部326(図13(a)参照)はまな板306の下端328を支持する。台座部324は、引出102の底面130に接していて、仕切部材308の脚部318、320とともにまな板収納装置300の自立を可能にしている。図15の台座部324は、第1接合部336および第2接合部338(図13(a)参照)を利用して仕切部材308に取り付けられていて、第1支持面342を利用してまな板306を支持する姿勢となっている。このとき、引出102の底面130からの第1支持面342の高さは支持面高さh11となっていて、まな板306の寸法W5と合わせ、まな板306の収納位置の高さは収納高さh12となっている。この収納高さh12では、前板104の上縁158近くにまな板306の上端348が位置するため、まな板306が取り出しやすく好適である。
第3実施形態においても、台座部324は、複数の接合部(第1接合部336、第2接合部338、第3接合部340)のうち仕切部材308に嵌合する接合部を変更することで、1の姿勢から異なる支持面高さを有する他の姿勢に切り替えることが可能となっている。
図16は、姿勢を変更する過程の台座部324を示す図である。図16に示すように、第3実施形態のまな板収納装置300が備える台座部324は、1の接合部を中心にして仕切部材308に対して回転することで姿勢を切り替えることが可能である。
例えば、図16(a)に示す姿勢の台座部324では、第2接合部338を仕切部材308の第1梁部316に嵌合させ、かつ第1接合部336を仕切部材308の第2梁部317に嵌合させている。この台座部324の姿勢を変更するためには、図16(b)に示すように、まず第2接合部338を第1梁部316から外し、第1接合部336を中心にして、第3接合部340を第1梁部316に近づける方向に回転させる。そして、図16(c)に示すように、第3接合部340を第1梁部316に嵌合させ、姿勢の切換が完了する。
なお、図16(a)および図16(c)に示すように、回転の前後である各姿勢の台座部324において、回転の中心となる第1接合部336とそれ以外の他の第1および第3接合部340とによって、仕切部材308の2つの異なる位置の線材(第1梁部316および第2梁部317)にまたがって嵌合しているため、台座部324の姿勢は安定して固定可能である。
図17は、図16(c)のまな板収納装置300を設置した引出102を示す図である。図17の姿勢の台座部324では、図15の姿勢の台座部324とは異なり、第2支持面344がまな板350の下端352を支持する姿勢となっている。これによって、支持面高さh13は、支持面高さh11よりも高くなっている。したがって、寸法W6の小型のまな板350であっても、まな板350の収納高さh14を前板104の上縁158近傍にまで高くすることができる。したがって、まな板350の上端354が把持しやすくなる。
なお、第2支持面344は引出102の底面130と略平行となるように形成されているが、第2支持面344には傾斜を設けてもよい。例えば第2支持面344を仕切部材308へ向かって低くなるように傾斜させることで、まな板350は前板104に寄りかかることとなる。したがって、まな板350を前板104に立て掛けた姿勢で収納することができる。そのため、小型で重量の軽いまな板350であっても、引出102を出し入れする際にまな板350が不安定に揺れること、いわゆるばたつきを抑えて収納することが可能となる。
上記説明したように、第3実施形態のまな板収納装置300によっても、台座部324は仕切部材308から完全に取り外す必要がなく、回転させてその姿勢を変更することができる。したがって、より簡単な操作でまな板の収納高さを変更することが可能となる。
(実施例)
以下、第1実施例にかかるまな板収納装置100の実施例について説明する。図18は、第1実施形態にかかるまな板収納装置100を適用する引出を備えた収納庫400を示す図である。
図18(a)では、引出の前板を透過させてキッチン402を表示している。図18(a)に示すように、収納庫400はキッチン402にベースキャビネットとして備えられている。キッチン402は一枚の天板404(ワークトップ)の下に複数の収納庫(キャビネット)を備えた、いわゆるシステムキッチンである。
図18(b)は図18(a)の収納庫400を奥側から示している。収納庫400の引出416の内部には、被収納物を載置可能な収納手段418が備えられている。収納手段418は、梁446に収納ケース456および包丁差し458が掛けられており、梁446が上下動することによって収納手段418が昇降する。梁446はブラケット436に中央を軸支されたアーム434の一端に支持されており、アーム434がシーソーのように回動することによって昇降する。アーム434の他端にはプーリ438が取り付けられていて、壁板464に設けられた案内溝440に沿って移動する。案内溝440は引出416を引き出す方向に向かって下降しており、引出を引き出せば収納手段418が上昇し、引出を押し込めば収納手段418が下降する。
図19は引出を引き出す過程を示す図である。特に、図19(a)は引出416が閉められた状態を示す図、図19(b)は概ね引出416が引き出された状態を示す図である。
本実施形態において包丁差し458は奥行きが短く、包丁差し458と前板420との間には隙間がある。そこで、前板420と包丁差し458の間に、上記説明したまな板収納装置100を設置している。まな板収納装置100は底板426の上に載置されており、収納手段418が昇降してもまな板収納装置100は昇降しない。
まず、図19(a)に示すように引出416が閉められた状態においては、プーリ438は案内溝440の奥側の高い位置にあり、収納手段418は低い位置に支持される。図19(b)に示すように引出416を引き出すと、プーリ438は案内溝440の前側の低い位置に移動するため、収納手段418は高い位置に持ち上げられる。引出416を押し込む際には上記と逆の態様となる。
図19(b)に示すように、引出416を引き出した状態においては、収納手段418が高い位置にまで移動するため、包丁等の収納物をすぐ手に取ることが可能となる。このとき、まな板収納装置100を前板420と包丁差し458との間に設置することで、前板420と包丁差し458との間の限られた空間をまな板406を収納するための収納空間として利用することが可能となる。さらに、上記実施形態で説明したように、まな板収納装置はまな板406の寸法に合わせてまな板406の収納高さを高くすることができる。これにより、引出416の内部に手を差し入れずにまな板406を取り出すことが可能になるため、包丁差し458が上昇することでまな板406が取り出し難くなるおそれはない。
上記説明したように、昇降する収納手段418とまな板収納装置100とを組み合わせることで、引出416の前板420の背面近傍は収納物の取り出しやすい非常に使い勝手のよい空間となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。