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JP5409240B2 - 内燃機関の保護装置及び方法 - Google Patents
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本発明は、内燃機関の保護装置及び方法に関するものであり、特に、排気温度の急激な上昇があっても内燃機関や排気系統を保護することが可能な内燃機関の保護装置及び方法に関するものである。
エンジンの排ガス浄化や燃焼効率の多寡、さらにはエンジンの状態を示す指標として、排気温度が知られている。エンジンを搭載した車両等の走行中における排気温度の異常変化、特に排気温度の異常上昇は、エンジンの異常燃焼や排気系統の重大な異常を意味している。そのため、従来より多くの車両等に排気温度計が設けられ、排気温度が規定の警報設定値以上に上昇すると警報を発し、さらに上昇して規定のトリップ設定値まで上昇するとエンジンをトリップ(機関停止)させて、エンジンや排気系統の保護を図っている。
図5は従来の排気温度を用いたエンジンの保護装置のフローチャートである。
処理が開始されると、ステップS101で排気温度を検出する。
ステップS101で排気温度が検出されると、ステップS102で前記排気温度が規定のトリップ設定値より高いか否か判断する。ステップS102でNo、即ち排気温度がトリップ設定値よりも低い場合にはステップS101に戻る。ステップS102でYes、即ち排気温度がトリップ設定値よりも高い場合にはステップS103に進む。
ステップS103で規定のディレイ時間が経過するとステップS104に進み、ステップS104で再度排気温度を検出し、ステップS105でステップS104で検出した排気温度がトリップ設定値よりも高いか否か判断する。
ステップS105でNo、即ち排気温度がトリップ設定値よりも低い場合にはステップS101に戻る。ステップS105でYes、即ち排気温度がトリップ設定値よりも高い場合にはステップS106に進む。
ステップS106ではトリップ指令が発せられ、排気を生じているエンジンを停止する。
なお、ステップS102からステップS105に変えて、排気温度がトリップ設定値よりも高い状態がステップS103のディレイ時間に相当する一定時間継続するか否かを判断し、継続する場合にステップS106に進んでトリップ指令が発せられ、継続しない場合にステップS101に戻るようなフローとすることもある。
また、別の排気温度を用いたエンジンの保護装置に係る技術として、特許文献1には排気温度が第1の所定温度Tmaxに達した時に、排気温度の変化率に応じて、排気系部品(エキマニ)が耐熱許容温度Temに達するまでのディレイ時間を設定し、該ディレイ時間経過後に排気温度を低下させるべく燃料増量を行う技術が開示されている。
特開2008−51092号公報
しかしながら、図5のフローチャートに示した従来のエンジンの保護装置では、排気温度が急激に上昇した場合であっても、緩やかに上昇した場合であっても、排気温度が一定のトリップ設定値よりも高いか否かのみをトリップの判断基準としている。そのため、排気温度が急激に上昇する場合においては、排気温度がトリップ設定値に到達し、トリップ指令が発せられる頃にはエンジンや例えば排気弁座や排気弁棒などの排気系の部品が損傷する可能性もある。
また、特許文献1に開示された技術は、排気温度の変化率に応じて、排気温度が所定温度Tmaxに達してから排気温度を低下させるべく燃料増量を行うまでのディレイ時間を変化させるものであって、排気を排出するエンジンなどの機器をトリップに至らしめるものではない。そのため、排気温度が特に急激に上昇する場合には、前記燃料増量だけでは排気温度が十分に低下しない可能性がある。
従って、本発明はかかる従来技術の問題に鑑み、排気温度が急激に上昇する場合であってもエンジンや排気系統の機器を確実に保護することができる内燃機関の保護装置及び方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための装置発明として、排気温度に基づいて異常を検出し、出力軸が発電機に連結される内燃機関を保護する内燃機関の保護装置において、内燃機関の排気温度を検出する排気温度検出手段と、前記排気温度検出手段によって検出された排気温度の移動平均に基づいて、前記排気温度の所定時間単位の変化率を算出する変化率算出手段と、前記変化率に対応させ、変化率が大きいほどトリップ値を低く設定するトリップ値設定手段と、前記排気温度がトリップ値設定手段により設定されたトリップ値よりも高いときに、燃料供給を停止させる停止手段と、を備え、前記内燃機関が多気筒エンジンであり、前記排気温度検出手段は、前記多気筒夫々に設けられて、各気筒毎に排気温度を検出するものであり、前記トリップ値設定手段は、前記気筒毎の前記変化率に対応させてトリップ値を設定するものであり、前記停止手段は、トリップ値よりも高い排気温度を検出した気筒のみ休止させ、該気筒への燃料供給を停止させることを特徴とする。
また、上記課題を解決するための方法発明として、排気温度に基づいて異常を検出し、出力軸が発電機に連結される内燃機関を保護する内燃機関の保護方法において、前記内燃機関が多気筒エンジンであり、前記排気温度の移動平均に基づいて、内燃機関の各気筒毎の排気温度の所定時間単位の変化率を算出し、前記気筒毎の変化率に対応させて、変化率が大きいほど低いトリップ値を設定し、前記排気温度が前記トリップ値よりも高いときに、前記トリップ値よりも高い排気温度を検出した気筒のみ休止させ、該気筒への燃料供給を停止させることを特徴とする。
ここで、トリップ値とは、内燃機関を保護するために燃料供給を停止させる境界温度のことをいう。即ち、排気温度がトリップ値を超えると、内燃機関を保護するために燃料供給を停止させる。
上記装置発明及び方法発明によれば、排気温度の変化率に対応させて、該変化率が大きいほどトリップ値が低くなるようにトリップ値を設定するため、排気温度の変化率が大きく排気温度が急激に上昇する場合には低い温度で、即ち早期に燃料供給を停止に至らしめる。そのため、排気温度が急激に上昇する場合であっても、早期に燃料供給を停止させるため、エンジンや排気系統を確実に保護することができる。
また、本発明において好ましくは、前記内燃機関が多気筒エンジンであり、前記排気温度検出手段は、前記多気筒夫々に設けられて、各気筒毎に排気温度を検出するものであり、前記トリップ値設定手段は、前記気筒毎の前記変化率に対応させてトリップ値を設定するものであり、前記停止手段は、トリップ値よりも高い排気温度を検出した気筒のみ休止させ、該気筒への燃料供給を停止させるとよい。
方法発明においては、前記内燃機関が多気筒エンジンであり、前記気筒毎に排気温度の所定時間単位の変化率を算出し、前記気筒毎に前記変化率に対応させてトリップ値を設定し、前記排気温度が前記トリップ値よりも高いときに、トリップ値よりも高い排気温度を検出した気筒のみ休止させ、該気筒への燃料供給を停止させるとよい。
特に船舶用エンジンなど運転中にエンジン自体を停止させることができない場合、トリップ値よりも高い排気温度を検出した気筒のみ休止させることで、エンジンや排気系統を保護することが可能である。この場合、制御系統は複雑になるが、トリップ値よりも高い排気温度を検出した気筒が存在しても運転を継続することができるという利点がある。
また、前記内燃機関が単筒又は多気筒エンジンであり、前記排気温度検出手段は、前記気筒毎に設けられて、各気筒毎に排気温度を検出するものであり、前記トリップ値設定手段は、前記気筒毎の前記変化率に対応させてトリップ値を設定するものであり、前記停止手段は、トリップ値よりも高い排気温度を検出した気筒が存在した場合に、前記エンジンを停止して前記気筒への燃料供給を停止させるとよい。
方法発明においては、前記内燃機関が単筒又は多気筒エンジンであり、前記排気温度の移動平均に基づいて、前記気筒毎に排気温度の所定時間単位の変化率を算出し、前記気筒毎に前記変化率に対応させてトリップ値を設定し、前記排気温度が前記トリップ値よりも高い排気温度を検出した気筒が存在した場合に、前記エンジンを停止して前記気筒への燃料供給を停止させるとよい。
例えば車両用エンジンなど運転中にエンジン自体を停止することが可能である場合、トリップ値よりも高い排気温度を検出した気筒が存在した場合に、エンジンを停止させることで、エンジンや排気系統を保護することが可能である。この場合、トリップ値よりも高い排気温度を検出した気筒が存在すると運転を継続することができなくなるが、エンジンや排気系統の保護はより確実なものであり、しかも制御系統が簡単であるという利点がある。
以上記載のごとく本発明によれば、排気温度が急激に上昇する場合であってもエンジンや排気系統の機器を確実に保護することができる内燃機関の排気制御方法及び装置を提供することができる。
本発明の内燃機関の排気制御装置が使用されるガスエンジンシステムの全体構成図である。 実施例における排気温度を用いたエンジンや排気系統の保護を行う制御ルーチンのフローチャートである。 実施例における排気温度の時間変化を概略的に示したグラフである。 比較例における排気温度の時間変化を概略的に示したグラフである。 従来の排気温度を用いたエンジンの保護装置のフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は、本実施例の内燃機関の排気制御装置が使用されるガスエンジンシステムの全体構成図である。
図1を参照して、本実施例に係るガスエンジンシステムの全体構成について説明する。
図1において、1はエンジン(ガスエンジン)、4はエンジン1のシリンダヘッドであり、13はエンジン1に直結駆動される発電機、14はフライホイールである。各シリンダヘッド4の排気出口には排気管5が接続されており、各排気管5は排気集合管6に接続されている。各排気管5には各排気管中の排気温度を検出する排気管温度センサ51が設けられており、排気管温度センサ51の検出値は制御装置52に入力される。
7は排気タービン7a及びコンプレッサ7bからなる過給機である。3は各シリンダヘッド4の給気入口に接続される給気枝管であり、コンプレッサ7bの給気出口と各給気枝管3とは給気管2で接続されており、給気管2の経路上には給気管2を流れる給気を冷却する給気冷却器9が設けられている。また、排気タービン7aには、排気ガス出口からの排気ガスを排出するための排気出口管110が設けられている。
11は排気バイパス管であり、排気集合管6の排気タービン7a入口側から分岐されて排気タービン7aをバイパスし、排気タービン7a出口側の排気出口管110に接続されている。排気バイパス管11には通路面積を変化せしめる排気バイパス弁12が設けられている。
10aは外部から空気を過給機7のコンプレッサ7bに導入するための過給機入口空気通路であり、10は過給機入口空気通路10aに設置されたミキサである。
21は燃料ガスを収容する燃料ガスタンク(不図示)から燃料ガスが導入されるガス供給管で、ガス供給管21から過給機側ガス供給管211とシリンダ側ガス供給管212とが分岐されている。
過給機側ガス供給管211は、過給機入口空気通路10aに設置されたミキサ10に接続されており、過給機側ガス供給管211への燃料ガス流量をONOFF制御する過給機側ガス量調整弁(ガス供給弁)19が設けられている。
シリンダ側ガス供給管212は途中でシリンダ毎に分岐されガス供給枝管213となって各給気枝管3に接続されている。シリンダ側ガス供給管212には、流れる燃料ガスを圧縮するガスコンプレッサ18が設けられており、各給気枝管213には、通路面積即ち燃料ガス流量を制御するシリンダ側ガス量調整弁(燃料流量制御弁)20が設けられている。
かかるガスエンジンの運転時において、ガス供給管21からの燃料ガスはガス供給管21の途中で分岐される。そして分岐された燃料ガスの一方は過給機側ガス供給管211を通ってミキサ10に導入され、ミキサ10において過給機空気入口通路10aからの空気と混合されこの混合気は過給機7のコンプレッサ7bに導入される。コンプレッサ7bで高温、高圧に加圧された混合気は給気冷却器9で冷却されて降温し、給気管2を通って各シリンダの給気枝管3内に流入する。
また分岐された燃料ガスの他方はシリンダ側ガス供給管212に入り、ガスコンプレッサ18で圧縮されて、各シリンダの各ガス供給枝管213を通り、前記各給気枝管3に入り、給気枝管3内の前記混合気に混入されて各シリンダ内に送り込まれる。
そして、エンジン1の各シリンダからの排気ガスは排気管5を通って排気集合管6で合流され、過給機7の排気タービン7aに供給されて排気タービン7aを駆動した後、排気出口管110を通って外部に排出される。
また、排気バイパス弁12が開かれると、排気集合管6内の排気ガスの一部は前記排気タービン7aをバイパスして排気出口管110に排出される。
以上のような構成のガスエンジンシステムにおける排気温度を用いたエンジンや排気系統の保護について図1及び図2を用いて説明する。
図2は、実施例における排気温度を用いたエンジンの保護装置のフローチャートである。
処理が開始されると、ステップS1で排気温度を経時的に検出する。ステップS1における排気温度の検出は各排気管5ごとに設けた排気管温度センサ51それぞれで行う。即ち各排気管個別に排気管温度を検出する。
ステップS1で排気温度が検出されると、ステップS2で、制御装置52に入力された排気温度の移動平均を算出する。前記移動平均の算出は各排気管個別に算出する。前記移動平均値は、排気温度の瞬間的な変化の影響がほとんどなくなる程度に平滑化できた値を求めることができればよく、500msec〜1sec程度の間の移動平均を求めればよい。
ステップS2で各排気管個別の排気温度の移動平均値が求められると、ステップS3及びステップS4に進む。
ステップS3では、蓄積されているデータの中から、10秒前の移動平均値を取り出す。
ステップS4では、ステップS2における移動平均値とステップS3における移動平均値の差を求める。ステップS2における移動平均値は最新の移動平均値、ステップS3における移動平均値は最新の10秒前の移動平均値であるため、ステップS2における移動平均値とステップS3における移動平均値との差は、最新の排気の温度移動平均値と10秒前の排気温度の移動平均値の差ということになる。前記差が求まると、該差を用いて10秒間での排気温度の上昇率(℃/10秒)を求める。
ステップS4で排気温度の上昇率が求まると、ステップS5に進む。
ステップS5では前記上昇率が200℃/10秒より大きいか否か判断する。ステップS5でYesであれば、ステップS6でトリップ設定値を550℃に設定する。ステップS5でNoであればステップS7に進む。
ステップS7では前記上昇率が100℃/10秒より大きいか否か判断する。ステップS7でYesであれば、ステップS8でトリップ設定値を560℃に設定する。ステップS7でNoであればステップS9に進む。
ステップS9では前記上昇率が50℃/10秒より大きいか否か判断する。ステップS9でYesであれば、ステップS10でトリップ設定値を570℃に設定する。ステップS9でNoであればステップS11でトリップ設定値を580℃に設定する。
つまりステップS5〜ステップS11においては、前記上昇率に応じてトリップ設定値を決定し、前記上昇率が大きいほどトリップ設定値を低く設定している。
ステップS6、ステップS8、ステップS10又はステップS11の何れかでトリップ設定値が決定されると、ステップS12に進む。
ステップS12では、排気温度がステップS6、S8、S10又はS11の何れかで決定されたトリップ設定値より高いか否か判断する。ここでステップS12における判断に用いる排気温度は、最新の移動平均データ即ちステップS2における移動平均値である。
ステップS12でNo、即ち排気温度がトリップ設定値よりも低い場合にはステップS1に戻る。ステップS12でYes、即ち排気温度がトリップ設定値よりも高い場合にはステップS13に進む。
ステップS13で規定のディレイ時間が経過するとステップS14に進み、ステップS14で再度排気温度を検出し、ステップS15でステップS14で検出した排気温度がトリップ設定値よりも高いか否か判断する。
ステップS15でNo、即ち排気温度がトリップ設定値よりも低い場合にはステップS1に戻る。ステップS15でYes、即ち排気温度がトリップ設定値よりも高い場合にはステップS16に進む。
ステップS16ではトリップ指令が発せられ、排気が生じるエンジン1を停止する。
なお、ステップS12〜ステップS15に変えて、排気温度がトリップ設定値よりも高い状態がステップS13のディレイ時間に相当する一定時間継続するか否かを判断し、継続する場合にトリップ指令が発せられ、継続しない場合にステップS11に戻るようなフローとすることもできる。
図3は実施例1における排気温度の時間変化を概略的に示したグラフである。図3における縦軸は排気温度、横軸は時間を表している。
図3における左側に示したグラフは、排気温度の上昇率が50℃/10秒以下である場合の排気温度の時間変化を示している。即ち図2に示したフローチャートでステップS4→ステップS5→ステップS7→ステップS9→ステップS11→ステップS12と進んだ場合の排気温度の時間変化を示している。
この場合、図2のフローチャートのステップS11でトリップ設定値が580℃に設定されており、排気温度580℃でエンジン1がトリップにより停止し、排気温度が低下する。
また、図3における右側に示したグラフは、排気温度の上昇率Iが200℃/10秒より大きい場合の排気温度の時間変化を示している。即ち図2に示したフローチャートでステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS12と進んだ場合の排気温度の時間変化を示している。
この場合、図2のフローチャートのステップS6でトリップ設定値が550℃に設定されており、排気温度550℃でエンジン1がトリップにより停止し、排気温度が低下する。
本発明によれば、排気温度の上昇率によってトリップ温度を変えるため、例えば図3に示したように排気温度の上昇率が大きい場合には低い温度で、即ち早期にエンジンをトリップにより停止に至らしめる。そのため、排気温度が急激に上昇する場合であっても、早期にエンジンをトリップにより停止させるため、エンジンや排気系統を確実に保護することができる。
なお、本実施例においてはガスエンジンを例示して説明したが、排気を排出する内燃機関であればガスエンジンに限られるものではなく、例えばディーゼルエンジンなどにも本発明の技術を適用することができる。
また、本実施例においてはトリップ設定値においてエンジンをトリップにより停止させているが、例えば多気筒エンジンにおいては、排気温度がトリップ設定値に達した気筒のみ休止させるように制御することもできる。特に船舶用エンジンなどエンジンをトリップにより停止させることができないエンジンにおいては、このように排気温度がトリップ設定値に達した気筒のみ休止させるように制御する必要がある。
(比較例)
図4は比較例における排気温度の時間変化を概略的に示したグラフである。図3における縦軸は排気温度、横軸は時間を表している。
図4においては、図5における従来のフローチャートに従って排気温度を制御した場合における排気温度の時間変化を概略的に示したグラフである。
図4における左側に示したグラフは、排気温度の上昇率が50℃/10秒以下である場合、即ち温度上昇が緩やかである場合の排気温度の時間変化を示したグラフであり、図4における右側に示したグラフは、排気温度の上昇率が200℃/10秒より大きい場合、即ち温度上昇が急激である場合の排気温度の時間変化を示したグラフである。
何れの場合も、規定のトリップ温度(例えば580℃)でエンジン1がトリップにより停止し、排気温度が低下する。
この場合、排気温度が急激に上昇した場合であっても、緩やかに上昇した場合であっても、排気温度が一定のトリップ設定値よりも高いか否かのみをトリップの判断基準としている。そのため、図4に示した右側のグラフのように排気温度が急激に上昇するような場合においては、排気温度がトリップ設定値に到達し、トリップ指令が発せられる頃にはエンジンや例えば排気弁座や排気弁棒などの排気系の部品が損傷する可能性もある。
排気温度が急激に上昇する場合であってもエンジンや排気系統の機器を確実に保護することができる内燃機関の保護方法及び装置として利用することができる。
1 ガスエンジン
2 給気管
3 給気枝管
6 排気集合管
7 過給機
7a 排気タービン
7b コンプレッサ
10a 過給機入口空気通路
13 発電機
15 回転数センサ
18 ガスコンプレッサ
19 過給機側ガス量調整弁
20 シリンダ側ガス量調整弁
21 ガス供給管
51 排気管温度センサ
52 制御装置

Claims (2)

  1. 排気温度に基づいて異常を検出し、出力軸が発電機に連結される内燃機関を保護する内燃機関の保護装置において、
    内燃機関の排気温度を検出する排気温度検出手段と、
    前記排気温度検出手段によって検出された排気温度の移動平均に基づいて、前記排気温度の所定時間単位の変化率を算出する変化率算出手段と、
    前記変化率に対応させ、変化率が大きいほどトリップ値を低く設定するトリップ値設定手段と、
    前記排気温度がトリップ値設定手段により設定されたトリップ値よりも高いときに、燃料供給を停止させる停止手段と、
    を備え
    前記内燃機関が多気筒エンジンであり、
    前記排気温度検出手段は、前記多気筒夫々に設けられて、各気筒毎に排気温度を検出するものであり、
    前記トリップ値設定手段は、前記気筒毎の前記変化率に対応させてトリップ値を設定するものであり、
    前記停止手段は、トリップ値よりも高い排気温度を検出した気筒のみ休止させ、該気筒への燃料供給を停止させることを特徴とする内燃機関の保護装置。
  2. 排気温度に基づいて異常を検出し、出力軸が発電機に連結される内燃機関を保護する内燃機関の保護方法において、
    前記内燃機関が多気筒エンジンであり、
    前記排気温度の移動平均に基づいて、内燃機関の各気筒毎の排気温度の所定時間単位の変化率を算出し、
    前記気筒毎の変化率に対応させて、変化率が大きいほど低いトリップ値を設定し、
    前記排気温度が前記トリップ値よりも高いときに、前記トリップ値よりも高い排気温度を検出した気筒のみ休止させ、該気筒への燃料供給を停止させることを特徴とする内燃機関の保護方法。
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