JP5410183B2 - カラーフィルタ用緑色着色組成物、及びカラーフィルタ - Google Patents
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Description
なお、本願では、「(メタ)アクリレート」、「(メタ)アクリル酸」、又は「(メタ)アクリルアミド」と表記した場合には、特に説明がない限り、それぞれ、「アクリレート及び/又はメタクリレート」、「アクリル酸及び/又はメタクリル酸」、又は「アクリルアミド及び/又はメタクリルアミド」を表すものとする。
本発明のカラーフィルタ用緑色着色組成物は、少なくともハロゲン化亜鉛フタロシアニングリーン顔料を含む緑色着色剤[A]を含むことを特徴としている。
以上のように、結晶異物の発生を抑制しつつ、電圧保持率の向上を図ることが、ハロゲン化亜鉛フタロシアニングリーン顔料を用いたカラーフィルタを作製する上での課題となっている。
本発明のカラーフィルタ用着色組成物においては、顔料の分散性を改善する目的で色素誘導体を用いることが出来る。色素誘導体としては、有機顔料、アントラキノン、アクリドンまたはトリアジンに、塩基性置換基、酸性置換基、または置換基を有していても良いフタルイミドメチル基を導入した化合物があげられる。
本発明においては、中でも顔料誘導体が好ましく、その構造は、下記一般式(1)で示される化合物である。
P−Lm 式(1)
(ただし、
P:有機顔料残基
L:塩基性置換基、酸性置換基、置換基を有していても良いフタルイミドメチル基を導入した化合物など
m:1〜4の整数である)
顔料誘導体の配合量は、顔料100重量部に対し好ましくは1〜50重量部、更に好ましくは3〜30重量部、最も好ましくは5〜25重量部である。顔料100重量部に対し顔料誘導体が1重量部未満であると分散性が悪くなる場合があり、50重量部を超えると耐熱性、耐光性が悪くなる場合がある。
例えば、
ジケトピロロピロール系顔料、アゾ、ジスアゾ、及びポリアゾ等のアゾ系顔料;
銅フタロシアニン、ハロゲン化銅フタロシアニン、及び無金属フタロシアニン等のフタロシアニン系顔料;
アミノアントラキノン、ジアミノジアントラキノン、アントラピリミジン、フラバントロン、アントアントロン、インダントロン、ピラントロン、及びビオラントロン等のアントラキノン系顔料;
キナクリドン系顔料; ジオキサジン系顔料; ペリノン系顔料; ペリレン系顔料;チオインジゴ系顔料; イソインドリン系顔料; イソインドリノン系顔料; キノフタロン系顔料; スレン系顔料; 並びに、金属錯体系顔料等が挙げられる。
本発明のカラーフィルタ用緑色着色組成物においては、顔料の分散性を改善する目的で色素誘導体を用いることも好ましい。
本発明におけるエポキシ化合物[B]とは、エポキシ基を有する化合物を指し、カラーフィルタ作製工程である焼成時に、エポキシ基が熱硬化反応を起こし、塗膜表面・内部が架橋されて、ハロゲン化亜鉛フタロシアニングリーン顔料もしくはハロゲン化亜鉛フタロシアニングリーン顔料由来の不純物の液晶相への溶出を抑制することができる。エポキシ化合物は、低分子化合物でも高分子化合物でもよく、代表例としては、ビスフェノールA系エポキシ樹脂、水素化ビスフェノールA系エポキシ樹脂、ビスフェノールF系エポキシ樹脂、水素化ビスフェノールF系エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、環式脂肪族系エポキシ樹脂、複素環式エポキシ樹脂、グリシジルエステル系樹脂、グリシジルアミン系樹脂、エポキシ化油等のエポキシ樹脂;前記エポキシ樹脂の臭素化誘導体や、トリス(グリシジルフェニル)メタン、トリグリシジルイソシアヌレート等が挙げられる。中でも、ビスフェニルA系エポキシ樹脂、水素化ビスフェノールA系エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、環式脂肪族系エポキシ樹脂、グリシジルエステル系樹脂、グリシジルアミン系樹脂、トリス(グリシジルフェニル)メタンが、膜の硬化密度が高く、かつ着色組成物の現像性に対する悪影響が少ない点で好ましい。
本発明の着色組成物は、バインダー樹脂[F]を含むことが好ましい。バインダー樹脂[F]を含むことで、本発明の緑色着色組成物の分散安定性がより良好となり、該着色組成物を用いてカラーフィルタの色材層を形成した場合、顔料凝集物の少ない、現像性、パターン形状も良好な色材層を得ることができる。
バインダー樹脂[F]の重量平均分子量(Mw)が100,000以上だと樹脂間の相互作用が強くなり、緑色着色組成物の粘度が高くなるため、取り扱いが困難となりやすい。また、重量平均分子量(Mw)が5,000以下だと現像性やガラス等の基板への密着性に問題のおこることがある。
さらに好ましくは、酸価が50〜150mgKOH/gの範囲内である。酸価が、20mgKOH/g未満では、現像液に対する溶解性が悪く、微細パターン形成するのが困難である。300mgKOH/gを超えると、微細パターンが残らなくなることがある。
さらに、酸価が50〜150mgKOH/gの範囲である場合、緑色着色組成物の分散安定性が良好となり、結晶異物の抑制がより良好となる。
本発明のカラーフィルタ用緑色着色組成物に含有される光重合性単量体[C]とは、該着色組成物を紫外線照射により硬化して透明樹脂を生成する、エチレン性不飽和二重結合を有する化合物を意味し、光重合性単量体には、一般にオリゴマーと呼ばれている平均分子量1000程度の低重合体で、エチレン性不飽和二重結合を有するものも含む。
光重合性単量体[C]を使用する際の配合量は、緑色着色剤[A]の全量を基準として、10〜300重量%であることが好ましく、光硬化性及び現像性の観点から10〜200重量%であることがより好ましい。
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、β−カルボキシエチル(メタ)アクリレート、及びトリシクロデカニル(メタ)アクリレート等の単官能(メタ)アクリレート類;
ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、及びトリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等の二官能(メタ)アクリレート類;
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、及びジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート等の三官能以上の多官能(メタ)アクリレート;
1, 6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、及びフェノールノボラック樹脂等のエポキシ化合物と(メタ)アクリル酸との反応物であるエポキシ(メタ)アクリレート;
ポリエステル、ポリウレタン、イソシアヌレート、メチロール化メラミン等を変性した各種(メタ)アクリル酸エステル類;並びに
(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、エチレングリコールジビニルエーテル、ペンタエリスリトールトリビニルエーテル、(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルホルムアミド、アクリロニトリル等の(メタ)アクリレート以外の単量体が挙げられ、これらを単独で又は2種類以上混合して用いることができるが、必ずしもこれらに限定されない。
本発明のカラーフィルタ用緑色着色組成物には、該組成物を紫外線照射により硬化したり、フォトリソグラフィー法によりフィルタセグメントを形成する場合には、光重合開始剤[D]が添加される。光重合開始剤[D]を使用する際の配合量は、緑色着色剤[A]の全量を基準として、5〜200重量%であることが好ましく、光硬化性及び現像性の観点から10〜150重量%であることがより好ましい。
4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、及び2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン等のアセトフェノン系光重合開始剤;
ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、及びベンジルジメチルケタール等のベンゾイン系光重合開始剤;
ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、及び4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド等のベンゾフェノン系光重合開始剤;
チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、及び2,4−ジイソプロピルチオキサンソン等のチオキサンソン系光重合開始剤;
2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ピペロニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリル−s−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、及び2,4−トリクロロメチル(4’−メトキシスチリル)−6−トリアジン等のトリアジン系光重合開始剤;
ボレート系光重合開始剤; カルバゾール系光重合開始剤; イミダゾール系光重合開始剤;並びに、オキシムエステル系光重合開始剤等が用いられる。
α−アシロキシエステル、アシルフォスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアンスラキノン、4,4’−ジエチルイソフタロフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、及び4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン等の化合物を併用することもできる。
さらに、本発明のカラーフィルタ用緑色着色組成物には、顔料を充分に顔料担体中に分散させ、ガラス基板等の透明基板上に乾燥膜厚が0.2〜5μmとなるように塗布してフィルタセグメントを形成することを容易にするために有機溶剤[E]を含有させることができる。
有機溶剤[E]としては、例えば1,2,3−トリクロロプロパン、1,3−ブタンジオール、1,3-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコールジアセテート、1,4−ジオキサン、2−ヘプタノン、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3,5,5-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノン、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−メチル−1,3−ブタンジオール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、3-メトキシブタノール、3−メトキシブチルアセテート、4−ヘプタノン、m−キシレン、m−ジエチルベンゼン、m−ジクロロベンゼン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、n−ブチルアルコール、n−ブチルベンゼン、n−プロピルアセテート、N−メチルピロリドン、o−キシレン、o−クロロトルエン、o−ジエチルベンゼン、o−ジクロロベンゼン、p−クロロトルエン、p−ジエチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、γ―ブチロラクトン、イソブチルアルコール、イソホロン、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジイソブチルケトン、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、シクロヘキサノール、シクロヘキサノールアセテート、シクロヘキサノン、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ダイアセトンアルコール、トリアセチン、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジアセテート、プロピレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ベンジルアルコール、メチルイソブチルケトン、メチルシクロヘキサノール、酢酸n−アミル、酢酸n−ブチル、酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、酢酸プロピル、二塩基酸エステル等が挙げられ、これらを単独でもしくは混合して用いる
本発明の着色組成物には、透明基板上での組成物のレベリング性を良くするため、レベリング剤を添加することが好ましい。レベリング剤としては、主鎖にポリエーテル構造又はポリエステル構造を有するジメチルシロキサンが好ましい。主鎖にポリエーテル構造を有するジメチルシロキサンの具体例としては、東レ・ダウコーニング社製FZ−2122、ビックケミー社製BYK−333などが挙げられる。主鎖にポリエステル構造を有するジメチルシロキサンの具体例としては、ビックケミー社製BYK−310、BYK−370などが挙げられる。主鎖にポリエーテル構造を有するジメチルシロキサンと、主鎖にポリエステル構造を有するジメチルシロキサンとは、併用することもできる。レベリング剤の含有量は通常、着色組成物の全重量を基準として0.003〜0.5重量%である。
本発明の着色組成物には、組成物の経時粘度を安定化させるために貯蔵安定剤を含有させることができる。また、透明基板との密着性を高めるためにシランカップリング剤等の密着向上剤を含有させることもできる。
貯蔵安定剤としては、例えばベンジルトリメチルクロライド、ジエチルヒドロキシアミンなどの4級アンモニウムクロライド、乳酸、シュウ酸などの有機酸およびそのメチルエーテル、t−ブチルピロカテコール、テトラエチルホスフィン、テトラフェニルフォスフィンなどの有機ホスフィン、亜リン酸塩等が挙げられる。貯蔵安定剤は、着色組成物中の緑色着色剤[A]を基準として、0.1〜10重量%の量で用いることができる。
本発明の緑色着色組成物は、少なくともハロゲン化亜鉛フタロシアニングリーン顔料を含む緑色着色剤[A]を、好ましくは色素誘導体および/または分散助剤と一緒に、バインダー樹脂[F]および有機溶剤[E]などの着色剤担体中に、三本ロールミル、二本ロールミル、サンドミル、ニーダー、アトライター等の各種分散手段を用いて微細に分散して製造することができる。また、本発明の緑色着色組成物は、数種類の着色剤を別々に着色剤担体中に分散したものを混合して製造することもできる。
着色剤を着色剤担体中に分散する際には、適宜、樹脂型分散剤、界面活性剤等の分散助剤を用いることができる。分散助剤は、着色剤の分散に優れ、分散後の着色剤の再凝集を防止する効果が大きいので、分散助剤を用いて着色剤を着色剤担体中に分散してなる緑色着色組成物を用いた場合には、分光透過率の高いカラーフィルタが得られる。
本発明の緑色着色組成物は、遠心分離、焼結フィルタ、メンブレンフィルタ等の手段にて、5μm以上の粗大粒子、好ましくは1μm以上の粗大粒子、さらに好ましくは0.5μm以上の粗大粒子および混入した塵の除去を行うことが好ましい。
このように緑色着色組成物は、実質的に0.5μm以上の粒子を含まないことが好ましい。より好ましくは0.3μm以下であることが好ましい。(SEMによる粒子径)
本発明のカラーフィルタは、印刷法またはフォトリソグラフィー法により、製造することができる。
なお、紫外線露光感度を上げるために、上記着色レジストを塗布乾燥後、水溶性あるいはアルカリ水溶性樹脂、例えばポリビニルアルコールや水溶性アクリル樹脂等を塗布乾燥し酸素による重合阻害を防止する膜を形成した後、紫外線露光を行うこともできる。
カラーフィルタは、シール剤を用いて対向基板と張り合わせ、シール部に設けられた注入口から液晶を注入したのち注入口を封止し、必要に応じて偏光膜や位相差膜を基板の外側に張り合わせることにより、液晶表示パネルが製造される。
かかる液晶表示パネルは、ツイステッド・ネマティック(TN)、スーパー・ツイステッド・ネマティック(STN)、イン・プレーン・スイッチング(IPS)、ヴァーティカリー・アライメント(VA)、オプティカリー・コンベンセンド・ベンド(OCB)などのカラーフィルタを使用してカラー化を行う液晶表示モードに使用することができる。
なお、実施例及び比較例中、「部」とは「重量部」を意味する。又、Mn及びMwは、それぞれ、数平均分子量及び重量平均分子量を意味する。
反応容器にシクロヘキサノン800部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら100℃に加熱して、同温度で、スチレン80.0部、メタクリル酸40.0部、メチルメタクリレート85.0部、n−ブチルメタクリレート95.0部、及びアゾビスイソブチロニトリル10.0部の混合物を1時間かけて滴下して重合反応を行った。
滴下後、更に、100℃で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル2.0部をシクロヘキサノン50部で溶解させたものを添加し、更に、100℃で1時間反応を続けて、重量平均分子量が約30,000、酸価が87mgKOH/gのアクリル樹脂Aのシクロヘキサノン溶液を得た。
室温まで冷却した後、樹脂溶液約2gをサンプリングして180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した樹脂溶液に、不揮発分が20重量%になるようにエチレングリコールモノメチルエーテルアセテートを添加してアクリル樹脂A溶液を調製した。又、合成された樹脂の酸価、重量平均分子量を表1に示した。
表1に示されたモノマー組成、開始剤(アゾビスイソブチロニトリル)とその量(重量部)で上記アクリル樹脂Aの合成方法と同様にアクリル樹脂B〜Eの合成を行ない、それらの溶液を調製した。又、合成された樹脂の酸価、重量平均分子量を表1に示した。
MA:メタクリル酸
MMA:メチルメタクリレート
nBMA:n−ブチルメタクリレート
AIBN:アゾビスイソブチロニトリル
市販の樹脂型分散剤である、チバ・ジャパン社製「EFKA4300」と、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテートを用いて不揮発分40重量%溶液に調製し、樹脂型分散剤溶液として使用した。
ハロゲン化亜鉛フタロシアニングリーン顔料(C.I. ピグメントグリーン 58)11.0部、上記樹脂型分散剤溶液2.5部、上記アクリル樹脂A溶液を40.0部、及びエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート46.5部の混合物を均一に撹拌混合した後、直径0.5mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーミル(アイガージャパン社製「ミニモデルM−250 MKII」)で5時間分散した後、5.0μmのフィルタで濾過し緑色顔料分散体1を作製した。
ハロゲン化亜鉛フタロシアニングリーン顔料(C.I. ピグメントグリーン 58)の代わりに、ハロゲン化銅フタロシアニングリーン顔料(C.I. ピグメントグリーン 36)を用いた以外は緑色顔料分散体1と同様にして、緑色顔料分散体2を作製した。
表2に示した各組成物とその量(重量部)を均一になるようにそれぞれ攪拌混合した後、1.0μmのフィルターで濾過して、アルカリ現像型緑色レジスト材1〜27を得て、下記の要領でそれぞれ評価した。
但し、実施例3、4、9、および15は参考例である。
光重合性単量体[C]:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
光重合開始剤 [D]:2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン(チバ・ジャパン社製「イルガキュア907」)
増感剤:4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」)
有機溶剤[E]:エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート
エポキシ化合物A〜G:それぞれ表3に示す。
アクリル化合物A〜C:それぞれ表3に示す。
得られたアルカリ現像型緑色レジスト材1〜27を用いて、電圧保持率・明度・異物の発生状況の確認・現像性に関する評価を行った。実験手順を以下に示す。
各アルカリ現像型緑色レジスト材をスピンコーターにてガラス基板(10cm×10cm)に、乾燥皮膜の膜厚が1.8μmになるように塗布し、50mJ/cm2の露光量で露光した後、23℃の0.2重量%の炭酸ナトリウム水溶液にて30 秒間スプレー現像し、オーブンにて230℃で焼成することで、それぞれのレジスト材の塗布基板を得た。得られた塗布基板からレジスト塗膜を0.05g削り取った後、液晶1.5g( メルク(株) 製、MLC −2041)に浸漬して、120℃オーブンにて60分間エージングし、4000rpmにて15分間遠心分離後、上澄み液を採取することにより、レジスト抽出液晶サンプル液を作製した。
一方、有効電極サイズ10mm×10mmのITO透明電極を有するガラス基板2枚を、ITO透明電極面同士が向かい合うように対向配置し、セルギャップが9μm になるようにシール剤を用いて小型セルを作製した。この小型セルにレジスト抽出液晶サンプル液をセルギャップ間に注入して、60℃において、電圧5Vで60μ秒間電圧を印加し、電圧解放後16.67m秒経過後のセル電圧[V1]を、東陽テクニカ製VHR-1Sにて測定した。測定は、5回繰り返して行ない、測定されたセル電圧を平均化した。そして、得られたセル電圧を用いて、下記式より電圧保持率( % ) を求めた。
電圧保持率( % )の評価基準は以下の通り。
◎:95%以上
○:90%以上95%未満
△:85%以上90%未満
×:85%未満
各アルカリ現像型緑色レジスト材をスピンコーターを用いて、回転数を変えて乾燥塗膜のCIE表色系おけるC光源での色度yが0.62、0.60、0.58となるように膜厚を変えて3点の塗布基板をそれぞれ作製した。塗布後80℃で30分、熱風オーブンで乾燥し、3点のデータから色度yが0.6における明度を一次相関法で求めた。色度は顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP100」)を用いて測定した。
各アルカリ現像型緑色レジスト材30mlを40℃の環境下で7日間静置し、シリンジに取り付けた5μm孔径のフィルターを用いて濾過した後、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート20mlにてフィルターを洗浄し、フィルター部を取り外し、顕微鏡にてフィルター上に残った異物を観察・評価した。評価基準は以下の通り。
○:異物が観察されない
△:観察された異物が5個以下
×:観察された異物が5個を超える多数
各アルカリ現像型緑色レジスト材を、10×10cmの透明ガラス基板上にスピンコート塗布、70℃20分間のプリベークを行い乾燥膜厚約2.0μmの塗膜を形成し、ついで露光量50mJ/cm2で紫外線露光し、炭酸ナトリウム0.15重量%、炭酸水素ナトリウム0.05重量%、陰イオン系界面活性剤(花王社製「ペリレックスNBL」)0.1重量%および水99.7重量%のアルカリ現像液にて、未露光部のパターン全体が溶解する時間(T1)を算出し、T1の1.5倍の時間まで現像を延長し現像終点とした。
現像終点において、露光部のパターン欠損がないものを○、パターン欠損しているものを×とした。
実施例1〜15は、ハロゲン化亜鉛フタロシアニングリーン顔料を含む緑色着色剤[A]を含み、エポキシ当量が100から500のエポキシ化合物を用いており、エポキシ化合物の添加量が、ハロゲン化亜鉛フタロシアニングリーン顔料100重量部に対し10〜300重量部と最適な添加量であったため、高い明度を示し、かつ、電圧保持率(%)評価、異物評価、現像性評価において、いずれも優れた結果を示した。特に実施例1〜3、5、6は、エポキシ当量が100〜250の範囲内であるエポキシ化合物を十分添加したことから、良好な電圧保持率(%)を示す結果となった。
また、さらにバインダー樹脂[F]を含む実施例7〜15は電圧保持率(%)だけでなく、現像性にも優れた結果を示しており、さらに、樹脂酸価が50〜150mgKOH/g、重量平均分子量が5,000〜100,000の樹脂を用いることで、現像性とさらに結晶異物についても優れた緑色着色組成物を作製することができた。
比較例9〜11は、エポキシ化合物と同様に熱硬化性を有するアクリル化合物を用いたが、エポキシ化合物ほどの電圧保持率改善効果は見られないうえに、結晶異物・現像性いずれかに問題が見られた。
比較例12ではハロゲン化亜鉛フタロシアニングリーン顔料を用いていないため、電圧保持率(%)・結晶異物発生には問題ないものの、明度が低い結果となった。
Claims (4)
- 少なくともハロゲン化亜鉛フタロシアニングリーン顔料を含む緑色着色剤[A]と、エポキシ化合物[B]と、光重合性単量体[C]と、光重合開始剤 [D]と、有機溶剤[E]と、を含有してなる緑色着色組成物(但し、固体撮像素子用である場合を除く)であって、エポキシ化合物[B]が、緑色着色組成物中のハロゲン化亜鉛フタロシアニングリーン顔料の重量を100重量部とした場合に23〜300重量部含有し、かつ、100〜177のエポキシ当量(g/eq:エポキシ基1個当りの分子量=分子量÷エポキシ基数)であることを特徴とするカラーフィルタ用緑色着色組成物。
- さらに、バインダー樹脂[F]を含有してなることを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ用緑色着色組成物。
- バインダー樹脂[F]が、酸価20〜300mgKOH/gの範囲にあり、重量平均分子量5,000〜100,000の範囲であることを特徴とする請求項2に記載のカラーフィルタ用緑色着色組成物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のカラーフィルタ用緑色組成物から形成される緑色フィルタセグメントを具備することを特徴とするカラーフィルタ。
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