JP5417204B2 - 歩行情報抽出装置、歩行情報抽出方法、及び歩行情報抽出プログラム - Google Patents
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Description
例えば非特許文献1には、加速度センサによって検知された体幹加速度信号に対してパワースペクトラム分析、二乗平均平方根(root mean square)の算出、自己相関分析、相互相関分析等の波形解析を行い、歩容の滑らかさ、動揺性、対称性や規則性等の歩容指標を作成して、歩容異常の客観的評価を行なう技術が記載されている。この技術では、専用の加速度センサを作成し、歩行者の重心位置近くに当該加速度センサを装着している。
(1)歩行判定の基準となる参照パラメータを記憶する参照データ記憶手段と、ユーザが日常生活において携帯する携帯端末が具備する加速度センサによって測定された加速度データを取得するデータ取得手段と、重力方向と主成分分析によって、前記取得された加速度データを前後方向、左右方向及び上下方向の加速度データに座標変換する座標変換手段と、前記座標変換された加速度データの基本周波数パラメータ、絶対値パラメータ及び規則性パラメータをそれぞれ計算し、前後方向、左右方向及び上下方向の基本周波数パラメータから第1の日常歩容ベクトルを、前後方向、左右方向及び上下方向の絶対値パラメータから第2の日常歩容ベクトルを、前後方向、左右方向及び上下方向の規則性パラメータから第3の日常歩容ベクトルをそれぞれ算出するパラメータ算出手段と、前記算出された第1、第2及び第3の日常歩容ベクトルを前記記憶された参照パラメータと比較してその類似度を算出し、この算出された類似度を予め定めた閾値と比較することにより、前記取得された加速度パラメータと前記参照パラメータを比較して、前記加速度データが前記ユーザの歩行時に取得されたデータであるか否かを判定する判定手段を具備する態様とする。
この態様によれば、ユーザの日常生活において測定された加速度データが歩行時のデータであるか否かを容易に判定することができる。また、重力方向と主成分分析によって前記加速度データを前後方向、左右方向、上下方向の3次元の加速度データに変換することができる。さらに、基本周波数パラメータ、絶対値パラメータ及び規則性パラメータに基づいて第1、第2及び第3の日常歩容ベクトルが算出され、この算出された第1、第2及び第3の日常歩容ベクトルと参照パラメータとの比較により、加速度データが歩行時のデータであるか否かを判定することができる。
(2)歩行判定の基準となる参照パラメータを記憶手段に記憶することと、ユーザが日常生活において携帯する携帯端末が具備する加速度センサによって測定された加速度データを取得することと、前記取得された加速度データを重力方向と主成分分析によって前後方向、左右方向及び上下方向の加速度データに座標変換することと、前記座標変換された加速度データの基本周波数パラメータ、絶対値パラメータ及び規則性パラメータをそれぞれ計算し、前後方向、左右方向及び上下方向の基本周波数パラメータから第1の日常歩容ベクトルを、前後方向、左右方向及び上下方向の絶対値パラメータから第2の日常歩容ベクトルを、前後方向、左右方向及び上下方向の規則性パラメータから第3の日常歩容ベクトルをそれぞれ算出することと、前記算出された第1、第2及び第3の日常歩容ベクトルを前記記憶された参照パラメータと比較してその類似度を算出し、この算出された類似度を予め定めた閾値と比較することにより、前記取得された加速度データが前記ユーザの歩行時に取得されたデータであるか否かを判定することを備える態様とする。
この態様によれば、(1)と同様にユーザの日常生活において測定された加速度データが歩行時のデータであるか否かを容易に判定することができる。また、基本周波数パラメータ、絶対値パラメータ及び規則性パラメータに基づいて第1、第2及び第3の日常歩容ベクトルが算出され、この算出された第1、第2及び第3の日常歩容ベクトルと参照パラメータとの比較により、加速度データが歩行時のデータであるか否かを判定することができる。
この態様によれば、(1)、(2)と同様にユーザの日常生活において測定された加速度データが歩行時のデータであるか否かを容易に判定することができる。また、基本周波数パラメータ、絶対値パラメータ及び規則性パラメータに基づいて第1、第2及び第3の日常歩容ベクトルが算出され、この算出された第1、第2及び第3の日常歩容ベクトルと参照パラメータとの比較により、加速度データが歩行時のデータであるか否かを判定することができる。
近年のハードウェアの実装技術の高度化によって、センサや携帯端末の小型化がなされ、これらのデバイスが様々なシーンで利用されるようになってきた。特に加速度センサの小型化も進んでおり、加速度センサを具備した携帯端末も普及し始めている。本実施形態では、このような加速度センサ付きの携帯端末をユーザが所持しながら日常生活を送り、日常生活の中で加速度データを取得する。
本実施形態にかかる歩行情報抽出装置20は、図1に示すように、加速度センサ10、及び出力装置30に接続されている。
加速度センサ10は、例えば携帯電話等の携帯端末に内蔵され、携帯者の移動に基づく加速度データを所定の時間間隔(例えば0.01秒ごと)で計測する。携帯者は、この加速度センサ10を内蔵する携帯端末を日常的に携帯して生活を送るものとする。
データ入出力部21は、加速度センサ10と歩行情報抽出装置20を接続するインタフェースとして機能する。データ入出力部21は、加速度センサ10が加速度データを計測する都度、あるいは歩行情報抽出装置20が加速度センサ10に接続される都度、加速度センサ10の計測結果を取得して、データ記憶部22に記憶する。
図2に示す記憶テーブルT222には、例えばユーザに携帯端末を保持しながら歩行させる等して予め取得した歩行時の加速度データが、参照用のテンプレート加速度データとして記憶される。また、図3に示す記憶テーブルT223には、ユーザの日常生活において取得された日常加速度データが記憶される。
基本周波数パラメータ算出部24は、座標変換されたテンプレート加速度データに対して周波数分析を行い、基本周波数の分布に基づいて第1のテンプレート歩容ベクトルを算出する。また基本周波数パラメータ算出部24は、座標変換された日常加速度データに対して周波数分析を行い、基本周波数の分布に基づいて第1の日常歩容ベクトルを算出する。
出力装置30は、例えばLCD等の表示装置を含む。また出力装置20は、表示装置に代わって、あるいは表示装置に加えてスピーカ等の音声出力装置を具備してもよい。歩行情報抽出装置20が携帯端末に内蔵されている場合は、出力装置30は当該携帯端末の表示装置を兼ねてもよい。また、歩行情報抽出装置20が携帯端末に内蔵されていない場合には、出力装置30も携帯端末の外部に設けられてもよい。
(テンプレート歩容ベクトル算出処理)
まず、予めユーザの歩行時に参照用として取得されたテンプレート加速度データから、テンプレート歩容ベクトルを生成する処理について説明する。
図4は、歩行情報抽出装置20において実行されるテンプレート歩容ベクトル算出処理を示すフローチャートである。
式(1)に示すように、データセットの各々は、タイムスタンプtmによって指定される加速度データで表される。そして、各データセットは、センサに固定されたセンサ座標系のx軸方向の加速度、センサ座標系のy軸方向の加速度、及びセンサ座標系のz軸方向の加速度を、それぞれx成分acc_ref_org_xm、y成分acc_ref_org_ym、及びz成分acc_ref_org_zmとするベクトル(加速度ベクトル)で表される。
(暫定的な上下方向の決定)
変換部23は、各データセットの加速度ベクトルの成分を用いて、式(2)より第1重心ベクトルacc_ref_gc1を導出する。
これにより、z軸方向が上下方向となる第1暫定テンプレート加速度ベクトルを算出する。
変換部23は、第1暫定テンプレート加速度ベクトルのX及びY方向の加速度成分に対して主成分分析を行って主成分スコアを算出し、式(5)で表される第2暫定テンプレート加速度ベクトルacc_ref_temp2mを生成する。
このようにして、第2暫定テンプレート加速度ベクトルacc_refmが座標変換され、式(9)で表される座標変換後のテンプレート加速度データセットが得られる。
これにより、X軸方向が前後方向、Y軸方向が左右方向、Z軸方向が上下方向となる座標変換後のテンプレート加速度データセットが得られる。
(基本周波数パラメータの算出)
基本周波数パラメータ算出部24は、座標変換されたテンプレート加速度データセットに対してスペクトル解析を行い、基本周波数を算出する。基本周波数パラメータ算出部24は、式(10)に基づいて基本周波数パラメータ、すなわち第1テンプレート歩容ベクトルp1_refを求める。
また、絶対値パラメータ算出部25は、絶対値パラメータ(すなわち、後述する第2テンプレート歩容ベクトル)を算出する(ステップS404)。
(絶対値パラメータの算出)
絶対値パラメータ算出部25は、変換部23によって座標変換された変換済みテンプレート加速度データセットから加速度の絶対値を算出し、式(11)に基づいて第2テンプレート歩容ベクトルp2_refを求める。
また、規則性パラメータ算出部26は、規則性パラメータ(すなわち、後述する第3テンプレート歩容ベクトル)を算出する(ステップS405)。
(規則性パラメータの算出)
規則性パラメータ算出部26は、変換部23によって座標変換された変換済みテンプレート加速度データセットから、式(12)による自己相関分析を行い、第3テンプレート歩容ベクトルp3_refを求める。
また、式(12)において、m_ref_xmはacc_ref_xmの平均値を表す。またSD_ref_xmは、acc_ref_xmの標準偏差である。
更に、m_ref_zmはacc_ref_zmの平均値を表す。またSD_ref_zmは、acc_ref_zmの標準偏差である。
以上のように算出された第1〜第3のテンプレート歩容ベクトルのデータは、データ記憶部22に格納される(ステップS406)。データ記憶部22には、例えば図5に示すようなデータ記憶テーブルT225が設けられる。データ記憶テーブルT225には、第1〜第3テンプレート歩容ベクトルそれぞれのx、y、及びz成分が格納され、テンプレート歩容ベクトル算出処理が終了する。
(歩行情報抽出処理)
次に、ユーザが携帯端末を携帯して日常生活を送っている間に計測された日常加速度データから、歩行状態のデータを検出する処理について説明する。図6は、歩行情報抽出装置20において実行される歩行情報抽出処理を示すフローチャートである。
式(13)に示すように、各データセットは、x軸方向の加速度、y軸方向の加速度、及びz軸方向の加速度を、それぞれx成分acc_orgi_xj、y成分acc_orgi_yj、及びz成分acc_orgi_zjとするベクトル(加速度ベクトル)で表される。
(暫定的な上下方向の決定)
変換部23は、各データセットの加速度ベクトルの成分値を用いて、式(14)よりグループID=iのデータの第1重心ベクトルacc_org_gc1を導出する。
そして、変換部23は、式(16)により各データセットの加速度ベクトルについてR(θix,θiy,θiz)を乗算して、グループID=iのデータの第1暫定日常加速度ベクトルacc_temp1ijを算出する。
変換部23は、第1暫定日常加速度ベクトルのX及びY方向の加速度成分に対して主成分分析を行なって主成分スコアを算出し、式(17)で表されるグループID=iの第2暫定日常加速度ベクトルacc_temp2ijを生成する。
このようにして、第2暫定日常加速度ベクトルacc_temp2ijが座標変換され、式(21)で表されるグループID=iの座標変換後の日常加速度データセットacc_ijが得られる。
(基本周波数パラメータの算出)
基本周波数パラメータ算出部24は、座標変換されたグループID=iの日常加速度データセットに対して、スペクトル解析を行い、基本周波数を算出する。基本周波数パラメータ算出部24は、式(22)に基づいて第1日常歩容ベクトルp1iを求める。
同様に、Ni_zは、z成分(第3成分)acci__zjの基本周波数が所定の閾値以上となる座標変換された日常加速度データセットの数を表す。またMi_zは、グループID=iの第2成分acci_zjの基本周波数の総数を表す。
また、絶対値パラメータ算出部25は、絶対値パラメータ(すなわち、後述する第2テ日常歩容ベクトル)を算出する(ステップS604)。
(絶対値パラメータの算出)
絶対値パラメータ算出部25は、変換部23によって座標変換されたグループID=iの変換済み日常加速度データセットから加速度の絶対値を算出し、式(23)に基づいて第2日常歩容ベクトルp2iを求める。
また、規則性パラメータ算出部26は、規則性パラメータ(すなわち、後述する第3日常歩容ベクトル)を算出する(ステップS605)。
(規則性パラメータの算出)
規則性パラメータ算出部26は、変換部23によって座標変換されたグループID=iの変換済み日常加速度データセットから、式(24)による自己相関分析を行い、第3日常歩容ベクトルp3iを求める。
また、式(24)において、m_acci_xはacci_xjの平均値を表し、SD_acci_xはacci_xjの標準偏差を表す。
更に、m_acci_zはacci_zjの平均値を表し、SD_acci_zはacci_zjの標準偏差を表す。
算出された第3日常歩容ベクトルは、日常加速度データセットの規則周期性を表す。
歩行判定部27は、第1〜第3テンプレート歩容ベクトルをデータ記憶部22の記憶テーブルT225から読み出す。そして、グループID=iの第1〜第3日常歩容ベクトルと第1〜第3テンプレート歩容ベクトルの類似度Siを式(25)から算出する。
歩行判定部27は、算出した類似度の値が所定の閾値以上であれば当該グループID=iのデータは歩行状態を表すと判定する(ステップS607で「歩行」)。このグループID=iのデータのうち必要なデータが抽出されて、データ記憶部22に備えられた記憶テーブルT227に記憶される(ステップS608)。記憶テーブルT227は、歩行状態を表すと判断されたグループの歩行データを記憶する。図7は、記憶テーブルT227に格納される歩行データの一例を示す図である。図7に示すように、歩行状態と判定されたグループID、そのセンシングの開始日時、算出された類似度等が、記憶テーブルT227に記憶される。また、当該グループIDに対応する加速度データのデータセットが、記憶テーブルT227に記憶されてもよい。
以上のようにして、グループID=iのデータについて、歩行状態を表すか否かが判定される。
(データの提示)
次に、判定された歩行状態を表す情報のユーザへ提示する一例について説明する。以下では、出力装置30は表示装置を具備しているとする。
図9は表示装置に表示される歩行情報の他の一例を示す図である。図9に示す例では、歩行判定部27によって「歩行」と判定されたグループIDについて、測定された加速度データの時系列が、x、y、およびz軸についてそれぞれグラフ表示されている。例えば図8に示すリストからユーザが一つのグループIDを選択した場合に、当該IDに対応する加速度データが図9に示すようにグラフ表示されてもよい。
Claims (3)
- 歩行判定の基準となる参照パラメータを記憶する参照データ記憶手段と、
ユーザが日常生活において携帯する携帯端末が具備する加速度センサによって測定された加速度データを取得するデータ取得手段と、
重力方向と主成分分析によって、前記取得された加速度データを前後方向、左右方向及び上下方向の加速度データに座標変換する座標変換手段と、
前記座標変換された加速度データの基本周波数パラメータ、絶対値パラメータ及び規則性パラメータをそれぞれ計算し、前後方向、左右方向及び上下方向の基本周波数パラメータから第1の日常歩容ベクトルを、前後方向、左右方向及び上下方向の絶対値パラメータから第2の日常歩容ベクトルを、前後方向、左右方向及び上下方向の規則性パラメータから第3の日常歩容ベクトルをそれぞれ算出するパラメータ算出手段と、
前記算出された第1、第2及び第3の日常歩容ベクトルを前記記憶された参照パラメータと比較してその類似度を算出し、この算出された類似度を予め定めた閾値と比較することにより、前記取得された加速度データが前記ユーザの歩行時に取得されたデータであるか否かを判定する判定手段と
を具備する歩行情報抽出装置。 - 歩行判定の基準となる参照パラメータを記憶手段に記憶する過程と、
ユーザが日常生活において携帯する携帯端末が具備する加速度センサによって測定された加速度データを取得する過程と、
前記取得された加速度データを、重力方向と主成分分析によって前後方向、左右方向及び上下方向の加速度データに座標変換する過程と、
前記座標変換された加速度データの基本周波数パラメータ、絶対値パラメータ及び規則性パラメータをそれぞれ計算し、前後方向、左右方向及び上下方向の基本周波数パラメータから第1の日常歩容ベクトルを、前後方向、左右方向及び上下方向の絶対値パラメータから第2の日常歩容ベクトルを、前後方向、左右方向及び上下方向の規則性パラメータから第3の日常歩容ベクトルをそれぞれ算出する過程と、
前記算出された第1、第2及び第3の日常歩容ベクトルを前記記憶された参照パラメータと比較してその類似度を算出し、この算出された類似度を予め定めた閾値と比較することにより、前記取得された加速度データが前記ユーザの歩行時に取得されたデータであるか否かを判定する過程と
を具備する歩行情報抽出方法。 - 歩行情報抽出装置において用いられるコンピュータに、
歩行判定の基準となる参照パラメータを記憶手段に記憶する処理と、
ユーザが日常生活において携帯する携帯端末が具備する加速度センサによって測定された加速度データを取得する処理と、
前記取得された加速度データを、重力方向と主成分分析によって前後方向、左右方向及び上下方向の加速度データに座標変換する処理と、
前記座標変換された加速度データの基本周波数パラメータ、絶対値パラメータ及び規則性パラメータをそれぞれ計算し、前後方向、左右方向及び上下方向の基本周波数パラメータから第1の日常歩容ベクトルを、前後方向、左右方向及び上下方向の絶対値パラメータから第2の日常歩容ベクトルを、前後方向、左右方向及び上下方向の規則性パラメータから第3の日常歩容ベクトルをそれぞれ算出する処理と、
前記算出された第1、第2及び第3の日常歩容ベクトルを前記記憶された参照パラメータと比較してその類似度を算出し、この算出された類似度を予め定めた閾値と比較することにより、前記取得された加速度データが前記ユーザの歩行時に取得されたデータであるか否かを判定する処理と
を実行させるための歩行情報抽出プログラム。
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