図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置10の内部構造を示す概略図である。なお、図1においてX方向を左右方向といい、特に−Xを左方、+Xを右方という。画像形成装置10は、プリンタとして使用されるものであり、貯留された用紙を必要に応じて給紙する給紙部12と、給紙部12から給紙された用紙に所定の画像を転写する画像形成部13と、画像形成部13で用紙に転写された転写画像に定着処理を施す定着部14とが装置本体11内に装備されているとともに、装置本体11の上面位置に定着処理後の用紙が排紙される排紙部15が設けられることによって形成されている。
給紙部12は、給紙カセット121に積層載置された用紙の束を、給紙ローラ122の回転動作によって最上位の用紙から1枚ずつ画像形成部13に向けて給紙する。
画像形成部13は、装置本体11内の略中央位置に配置され、電子写真プロセスによって、用紙上に所定のトナー像を転写する。画像形成部13は、回転可能に軸支された光導電性を有する感光体ドラム(像担持体)131と、この感光体ドラム131の周囲にその回転方向に沿って順次配設された帯電装置132と、露光装置133と、現像装置20と、クリーニング装置134とを備える。給紙カセット121から給紙ローラ122の駆動で排紙された用紙は、搬送ベルト135の駆動で感光体ドラム131の周面に向けて給紙される。
現像装置20は、感光体ドラム131の周面にトナーを供給して該周面にトナー像を形成させるものである。現像装置20には、当該現像装置20へトナーを補給するための着脱可能なトナーコンテナ(トナー供給装置)30(図2等参照)が装着されている。
定着部14は、搬送ベルト135の用紙搬送方向の下流側に配置されている。定着部14は、加熱ローラ141と加圧ローラ142とを備え、画像形成部13においてトナー像の転写された用紙を加熱ローラ141および加圧ローラ142間に通すことにより、加熱ローラ141による加熱処理と両ローラ141,142による加圧で用紙上のトナー像を当該用紙に定着させる。
このような画像形成装置10の基本的な動作を説明する。図1で時計方向に回転する感光体ドラム131の周面は、まず、帯電装置132により一様に帯電される。ついで、コンピュータ等の外部の機器から伝送された画像情報に基づく露光装置133からの光の照射により当該感光体ドラム131の周面上に静電潜像が形成される。この静電潜像に向けて現像装置20からトナーが供給されることにより静電潜像が現像され、感光体ドラム131の周面にトナー像が形成される。
そして、トナー像が形成された感光体ドラム131に向けて、給紙部12の給紙カセット121から給紙された用紙が搬送ベルト135の駆動で供給され、感光体ドラム131に対向した、不図示の転写ローラの作用によって感光体ドラム131周面のトナー像が用紙に転写される。トナー像が転写された用紙は、感光体ドラム131から分離され、搬送ベルト135の駆動で定着部14に向けて搬送される。定着部14での加熱ローラ141による加熱及び加圧処理で、トナー画像が用紙に定着される。定着処理後の用紙は、排紙部15の排紙トレイ151上に排出される。トナー像が用紙に転写された後の感光体ドラム131の周面は、クリーニング装置134でクリーニング処理が施され、つぎの画像形成処理のために帯電装置132へ戻される。
図2および図3は、本実施形態に係るトナーコンテナ30(トナー供給装置)およびこのトナーコンテナ30が着脱可能に装着される現像装置20を示す斜視図であり、図2(A)、(B)は、トナーコンテナ30が現像装置20に装着される前の状態の各々を、図3は、トナーコンテナ30が現像装置20に装着された状態をそれぞれ示している。また、図4(A)、(B)は、トナーコンテナ30と現像装置20との位置関係を示す説明図であり、図4(A)は、トナーコンテナ30が現像装置20に装着される直前の状態、図4(B)は、トナーコンテナ30が現像装置20に装着された状態をそれぞれ示している。
なお、図2および図3において、X−X方向を幅方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。因みに、図2においては、トナーコンテナ30の前後の方向表示は、現像装置20の前後の方向表示と逆になっている。
図2(B)に示すように、現像装置20は、端面視(前面視)でL字状を呈し、かつ、現像装置本体21内にトナーコンテナ30から供給されたトナーを攪拌するための例えば攪拌羽根等を備えた攪拌部材や、攪拌後のトナーを感光体ドラム131(図1)の周面に供給する現像ローラなどが内装されている。現像装置本体21は、前後方向一対の側板22を備えている。各側板22は、左方部221の上下寸法が右方部222の上下寸法より長尺に設定され、これら左方部221および右方部222によってL字状端面が形成されている。
一対の側板22の下縁部間には、底板23が架設されているとともに、一対の側板22の右方部222の右縁部間には、右板24が架設されている。また、一対の右方部222の上縁部間には下位天板25が架設されている一方、一対の左方部221の右縁部間には中間板26が架設されている。さらに、一対の左方部221間に上位天板27が架設され、一対の左方部221の左縁部間には左板28が架設されている。現像装置本体21は、これら各板22〜28によって囲繞・密閉されたトナー攪拌空間を備えている。左板28には、現像ローラに対向した前後方向に長尺の開口281が設けられている。現像装置20内のトナーは、この開口281を介して感光体ドラム131に対向した現像ローラから感光体ドラム131の周面に供給される。
下位天板25の前方位置には、トナーコンテナ30の後述のゲート部材40を案内するための案内部50が設けられている。案内部50には、平面視で矩形状を呈したトナー受け入れ用のトナー受入口251が形成されている。ゲート部材40は、コンテナ本体(容器本体)31の底板33の左方位置の前方寄りの位置に設けられた直方体状を呈する箱形ケース41を含み、この箱形ケース41内に、後述するシャッタ用の各種の部材が装着されることによって形成されている。箱形ケース41の底板には、コンテナ本体31内のトナーを現像装置20に補給するためのトナー補給口49が設けられている。
トナーコンテナ30は、図2に矢印Aで示すように、その後端側が現像装置本体21の下位天板25上に、この下位天板25の前端側から嵌め合わされることによって、中間板26および上位天板27に案内されつつ摺動して現像装置20に装着される。これによってトナーコンテナ30からのトナーが、ゲート部材40のトナー補給口49および下位天板25のトナー受入口251を介して現像装置20内に補給される。なお、本実施形態においては、現像装置20の下位天板25が、トナーコンテナ30を着脱可能に装着される部位となる。
トナーコンテナ30は、現像装置20と略同一長さ寸法(前後方向の寸法)を備え、且つ内部に図略の攪拌搬送部材を備えた箱形のコンテナ本体31と、このコンテナ本体31の底部に前記案内部50に対応して設けられたゲート部材40とを備えている。
コンテナ本体31は、前後方向一対の側板32と、これら側板32の下縁部間に架設された底板33と、前記一対の側板32の左縁部間に架設された左板34と、同右縁部間に架設された右板35とを備えている。コンテナ本体31の上面開口は、蓋体36によって閉止されている。
ゲート部材40は、底板33の左方側であって、前後方向の中間位置より若干前方寄りの位置に前記案内部50に対応して設けられている。ゲート部材40は、図4(A)に示すように、現像装置本体21の装着位置(下位天板25と中間板26とによって形成された内角部)に、トナーコンテナ30をその後側から現像装置20の前側に嵌め込んでいくことにより、図4(B)に示すように、トナーコンテナ30側のトナー補給口49が開放される。この開放によって、トナーコンテナ30内のトナーが現像装置20へ補給される。
以下、図5〜図7に基づき、トナーコンテナ30の現像装置20に対する着脱動作に連動して、シャッタプレート(シャッタ)43を開閉動作させる開閉構造60について説明する。図5は、開閉構造60の一実施形態を示す分解斜視図であり、図6および図7は、その一部切り欠き組み立て斜視図である。特に図6は、ゲート部材40が案内部50に案内されながら進行しつつある状態、図7は、ゲート部材40が案内部50の最奥部にまで押し込まれた状態をそれぞれ示している。なお、図5〜図7におけるXおよびYによる方向表示は、図2の場合と同様(−X:左方、+X:右方、−Y:前方、+Y:後方)である。
図5に示すように、シャッタプレート43を開閉動作させる開閉構造60は、コンテナ本体31の底板33の前方位置に設けられてシャッタプレート43の移動を案内するゲート部材40と、現像装置20の下位天板25の前方位置に形成された案内部50とを備える。
ゲート部材40は、図2(A)に実線で示し、図5に二点差線で示す箱形ケース41内の上位置に当該箱形ケース41と一体的に配設された二股状プレート42と、同下位置で二股状プレート42に摺接しながら前後方向に向けて移動可能に配設されたシャッタプレート43と、このシャッタプレート43の前方位置から後方へ向かってシャッタプレート43に突設された左右一対の弾性アーム(アーム)44と、各弾性アーム44の先端(後端)にそれぞれ形成された一対の矢尻部材(係止部)45とを備えている。
箱形ケース41は、平面視で前後方向に若干長尺の矩形状を呈した底板(底部)411と、この底板411の前後の縁部とコンテナ本体31の底板33との間に架設された前後一対の前後板412と、箱形ケース41の底板411の左右の縁部とコンテナ本体31の底板33との間に介設された左右一対の側板413とを備えている。底板411の中央部には、ゲート部材40を介してコンテナ本体31内のトナーを現像装置20へ補給するためのトナー補給口49が設けられている。
前方の前後板412には、逃がし窓414が設けられている。この逃がし窓414は、シャッタプレート43が箱形ケース41に対して相対的に前方へ移動したとき、当該シャッタプレート43を箱形ケース41の外部へ逃がすためのものである。また、箱形ケース41の各側板413には、箱形ケース41に対して相対的に前後動する矢尻部材45を箱形ケース41の外部に突出させるための、前後方向へ延びた長孔415がそれぞれ穿設されている。なお、このような箱形ケース41を図6および図7に記載すると煩雑になるため、図6および図7では箱形ケース41の記載は省略している。
二股状プレート42は、底板411よりも左右寸法が短めに設定され、かつ、前後寸法が一対の前後板412間の内寸法より若干短めに設定されている。このような二股状プレート42の左右の縁部には、上方へ向かって突設された前後方向に延びる縁堰条421がそれぞれ設けられている。これらの縁堰条421の略中央部には、上部から切り込まれることによって形成されたコンテナ側係止溝(第2被係止部)422がそれぞれ凹設されている。これらのコンテナ側係止溝422は、矢尻部材45の後述する内側係止爪453を係止するためのものである。
また、二股状プレート42には、その前縁部から略中央部に向けて切り欠かれることによって形成された切り欠き開口423が形成されている。コンテナ本体31の底板33と二股状プレート42との間には、筒体48が介設されている。筒体48は、切り欠き開口423の奥部側を覆うように設置されている。コンテナ本体31内のトナーは、シャッタプレート43が二股状プレート42に対し相対的に開放位置に位置設定された状態で、筒体48および切り欠き開口423を通って現像装置20へ補給される。
シャッタプレート43は、前後寸法が二股状プレート42のそれと略同一に設定されているとともに、左右幅寸法が二股状プレート42の一対の縁堰条421間の内寸法より短く、かつ、二股状プレート42の切り欠き開口423の左右幅寸法より若干大きめに設定されている。シャッタプレート43の後方位置には、トナーを通過させるための通過孔431が穿設されている。通過孔431は、当該シャッタプレート43が閉止位置に位置設定された状態で、二股状プレート42における切り欠き開口423より後方位置に位置し、これによってコンテナ本体31内のトナーの現像装置20に対する補給が阻止される。
シャッタプレート43の前縁上部には、各弾性アーム44の基端側(前端側)を支持するための、左右方向へ延びた支持角材432が固定されている。支持角材432は、左右長が二股状プレート42の前記一対の縁堰条421間の外寸法より大きく、かつ、案内部50の後述する一対の広幅ガイド壁512間の内寸法より小さく設定されている。
一対の弾性アーム44は、それぞれ互いに平行に後方(トナーコンテナ30の装着方向)へ向かって延びるように、その基端部が支持角材432の左右の端部の上面に固定されている。弾性アーム44は、本実施形態においては、長さ寸法がシャッタプレート43の前後長の半分より若干長めに設定されている。
支持角材432は、上下の厚み寸法が前記二股状プレート42の厚み寸法と同一に設定されている。従って、図6に示すように、二股状プレート42をシャッタプレート43上に載置することにより、両者の各上面が面一状態になる。
矢尻部材45は、各弾性アーム44の後端部(トナーコンテナ30の装着方向の先端部)から後方へ向かって延設されている。矢尻部材45は、シャッタプレート43の前後方向に延びる中心線に対し平面視で左右対称の直角三角形状に形状設定されている。そして、各矢尻部材45における直角三角形の斜辺部分(斜辺縁部451)が左右で互いに対向するように底辺部分の中央部が弾性アーム44の後端に固定されている。
一対の矢尻部材45において、斜辺縁部451の先端(後端)部分に先鋭部(先端干渉部)452がそれぞれ形成されている。また、各矢尻部材45の斜辺縁部451の各前端位置には、互いに対向する方向に向けて弾性アーム44から突設された左右一対の内側係止爪(第2係止爪)453がそれぞれ形成されている。さらに、矢尻部材45における直角三角形状の直角部分に対応した位置には、各弾性アーム44の後端から互いに反対方向に向けて突設された外側係止爪(第1係止爪)454がそれぞれ形成されている。
外側係止爪454は、弾性アーム44のトナーコンテナ30の装着方向に沿った前後軸に対して、これと直交する外側方向(一方の側部方向)に突出している。これに対し、内側係止爪453は、前記前後軸に対して、これと直交する内側方向(他方の側部方向)に突出している。
各矢尻部材45間の外寸法は、案内部50の後述の一対の広幅ガイド壁512間の内寸法より僅かに大きめに設定されている。従って、箱形ケース41が一対の広幅ガイド壁512間に装着された状態では、各弾性アーム44は、その後端側が、図6に示すように、僅かではあるが互いに対向方向へ向けて接近するように弾性変位する。この弾性変位の反動で、各矢尻部材45の各外側の縁面は、広幅ガイド壁512に押圧接触した状態になる(図8(A)も参照)。
案内部50は、ゲート部材40に対応して現像装置20の下位天板25(図2(B)参照)上の前方位置の適所に取り付けられている。案内部50は、ゲート部材40の箱形ケース41の前後動をガイドするガイド部材51と、このガイド部材51に前後動可能に設けられたシャッタ板52と、このシャッタ板52に付勢力を付与する付勢部材としてのコイルスプリング53とを備えている。
ガイド部材51は、ベースプレート511、左右方向一対の広幅ガイド壁512、左右方向一対の狭幅ガイド壁513及びストッパ壁514を備えている。ベースプレート511は、現像装置20の下位天板25にねじ止めで固定されている。広幅ガイド壁512は、ベースプレート511の前端位置から前後方向の中央部より若干後方位置までの範囲で、ベースプレート511の左右の縁部から立設されている。狭幅ガイド壁513は、広幅ガイド壁512の後方位置から、所定の隙間を介してベースプレート511の後縁部まで延設されている。ストッパ壁514は、一対の狭幅ガイド壁513の後縁部間に架設されている。
ベースプレート511における前後方向の略中央位置より後方部分には、左右方向の中間位置が切除されることによって形成されたシャッタ板装着溝515が設けられている。シャッタ板装着溝515の前後方向の略中央部に対応した現像装置20側の下位天板25には、トナーコンテナ30のトナー補給口49に対応するトナー受入口251が穿設されている。
一対の広幅ガイド壁512は、ベースプレート511の前後方向に延びる中心線を基準として左右対称に設けられ、それらの内寸法が前記箱形ケース41の左右外寸法より若干大きめに設定されている。また、トナーコンテナ30を現像装置20に装着する過程で一対の矢尻部材45が一対の広幅ガイド壁512の間に挿入されると、一対の矢尻部材45の各外側の縁面は、これら一対の広幅ガイド壁512によってそれぞれ相対的に押圧され、これにより各弾性アーム44が僅かに湾曲される。各広幅ガイド壁512の前端部には、前方へ向かうに従い両者間の内寸法が漸増する傾斜壁512aが形成されている。これによってユーザは、トナーコンテナ30を現像装置20に装着するに際し、ゲート部材40を一対の広幅ガイド壁512間の前面開口から案内部50内へ容易に装着することができる。
一対の狭幅ガイド壁513は、ベースプレート511の前後方向に延びる中心線を基準として左右対称に設けられ、内寸法が前記箱形ケース41の一対の側板413間の外寸法より僅かに大きく設定されている。これによってユーザは、トナーコンテナ30を現像装置20に装着するに際し、箱形ケース41を一対の広幅ガイド壁512間を介して一対の狭幅ガイド壁513間に押し込むことができる。また、一対の狭幅ガイド壁513の間隔は、一対の広幅ガイド壁512の間隔よりも僅かに小さく設定されている。
各広幅ガイド壁512の後端縁と、各狭幅ガイド壁513の前端縁との間の隙間は、それぞれ案内部側係止溝(第1被係止部)516として作用する。また、各狭幅ガイド壁513の前端縁には、互いに反対方向に向け、かつ、後方へ向かうように傾斜したガイドウィング(傾斜部)517がそれぞれ突設されている。
各ガイドウィング517は、トナーコンテナ30を現像装置20へ装着するとき、箱形ケース41を一対の広幅ガイド壁512間から一対の狭幅ガイド壁513間へ移動させるに際し、ゲート部材40の弾性アーム44先端に設けられた矢尻部材45を、図7に示すように、案内部側係止溝516へ向かわせるようガイドする。このガイドによって、内側係止爪453の、コンテナ側係止溝422の前方縁部に対する係止が外される。
このガイドの際、先ず矢尻部材45の先鋭部452がガイドウィング517の基端部517Aに当接し、その後、斜辺縁部451がガイドウィング517に摺接する。一対の狭幅ガイド壁513の間隔が、一対の広幅ガイド壁512の間隔よりも僅かに小さいことに伴い、ガイドウィング517の基端部517Aは、広幅ガイド壁512の内壁面よりも内側に位置している。このような位置設定が、上記のようなガイド動作を実現可能とする。
シャッタ板52は、前後動可能に前記シャッタ板装着溝515に嵌め込まれる。トナーコンテナ30が現像装置20に装着されていないとき、シャッタ板52は、コイルスプリング53の付勢力によるシャッタ板装着溝515内での前方への移動で、トナー受入口251を閉止する。
シャッタ板52は、まず、厚み寸法がベースプレート511の厚み寸法と同一に設定され、これによってシャッタ板装着溝515に嵌め込まれた状態でその上面がベースプレート511の上面と面一になる。また、シャッタ板52は、前後長がシャッタ板装着溝515の前後長より若干短めに設定されているとともに、左右幅寸法がシャッタ板装着溝515の左右寸法より僅かに短めに設定されている。これによってシャッタ板52は、シャッタ板装着溝515に嵌め込まれた状態でシャッタ板装着溝515内を前後方向に摺動することができる。
シャッタ板52には、前後方向の中央部より若干前方位置にトナーコンテナ30からのトナーを通過させる通過孔521が穿設されている。また、シャッタ板52の後方位置には、シャッタプレート43の後端縁によって押圧される被押圧突片522が上方に向けて突設されている。
さらに、シャッタ板52の後方左縁部には、コイルスプリング53の後方のフック531を係止する係止突片523が設けられている。また、ベースプレート511の左側部の適所には、コイルスプリング53の前方のフック531を係止するための係止環518が設けられている。係止環518および係止突片523間に、コイルスプリング53が前後のフック531を介して伸長状態で張設される。これによってシャッタ板52は、当該コイルスプリング53の付勢力が付与された状態で、図6に示すように、シャッタ板装着溝515内の前方位置に位置設定される。このとき現像装置20のトナー受入口251は、
シャッタ板52の後半部分によって閉止されている。
この状態において、トナーコンテナ30を現像装置20へ装着するべく、ユーザが箱形ケース41を案内部50に嵌め込んで後方へ押し込んでいくと、二股状プレート42の後縁が被押圧突片522を後方へ向かって押圧する。これによってシャッタ板52は、図7に示すように、シャッタ板装着溝515内を後方へ向かって移動する。この移動により、図10(B)に示すように、トナー受入口251が開放される。
以下、図8〜図12を基に、本実施形態に係る開閉構造60の作用を説明する。図8は、トナーコンテナ30のゲート部材40が案内部50の一対の広幅ガイド壁512間に嵌め込まれた直後の状態、図9は、箱形ケース41を案内部50に嵌め込んでいくことによりゲート部材40の各矢尻部材45の斜辺縁部451が、案内部50のガイドウィング517に干渉して矢尻部材45が案内部側係止溝516に嵌り込みつつある状態をそれぞれ示している。
図10は、ゲート部材40が案内部50に装着されることにより、シャッタプレート43が開放位置に位置設定された状態を示している。図11は、ゲート部材40をガイド部材51から引き出し始めたことにより、矢尻部材45が案内部側係止溝516から外れつつある状態、図12は、ゲート部材40が案内部50から引き出されつつある状態をそれぞれ示している。
図8〜図12において、(A)は、開閉構造60の平面視の断面図であり、(B)は、開閉構造60の側面視の断面図である。また、図8〜図12においては、矢尻部材45を他の部材に比べて誇張して示している。因みに、図8〜図12においては、図示が煩雑になって見難くなるため、図5に示した筒体48の記載を省略している。これらの図におけるXおよびYによる方向表示は、図2の場合と同様(−X:左方、+X:右方、−Y:前方、+Y:後方)である。
トナーコンテナ30を現像装置20に装着するに際しては、まず、図8に示すように、ゲート部材40を現像装置20の下位天板25上に形成された案内部50に後端から嵌め込むことが行われる。そうすると、一対の矢尻部材45の外側に向いた各縁面が一対の広幅ガイド壁512の対応した各内面に摺接しながら、ゲート部材40が案内部50の奥部へ(後方へ)へ向けて押し込まれていく。
このときシャッタ板52は、コイルスプリング53の付勢力で前方に向けて付勢されている。これによってシャッタ板52は、シャッタ板装着溝515内の前方に位置し、現像装置20のトナー受入口251を閉止する。
そして、ゲート部材40の案内部50奥部(後方)への押し込み操作が継続されると、ゲート部材40の箱形ケース41は、一対の広幅ガイド壁512間から一対の狭幅ガイド壁513間に導入される。
このとき、箱形ケース41と一体の二股状プレート42も、案内部50に案内されて後方へ向かって移動する。このとき、シャッタプレート43に一体化された一対の弾性アーム44の先端(後端)に設けられた各矢尻部材45の内側係止爪453が、二股状プレート42の一対の縁堰条421に設けられた各コンテナ側係止溝422に係止されている。従って、各矢尻部材45が広幅ガイド壁512と狭幅ガイド壁513との間に形成された左右一対の案内部側係止溝516に到達するまでの間、シャッタプレート43は、二股状プレート42と同伴移動する。
そして、矢尻部材45が案内部側係止溝516に到達すると、図9に示すように、ガイドウィング517の基端部517Aが矢尻部材45の先鋭部452に干渉する。このため、箱形ケース41の押し込み操作が継続されると、矢尻部材45の斜辺縁部451がガイドウィング517に沿って誘導され、各弾性アーム44が互いに反対方向に向かって反るように弾性変位することになる。
この状態で、箱形ケース41の案内部50内への押し込み操作が継続されると、弾性アーム44の弾性変位量が増加していき、ついには各矢尻部材45の内側係止爪453がコンテナ側係止溝422から外れる。この結果、二股状プレート42は、シャッタプレート43を残したまま狭幅ガイド壁513間の奥部(後部)にまで押し込まれていく。これによって二股状プレート42の切り欠き開口423が、現像装置20の下位天板25に設けられたトナー受入口251へ接近していくことになる。
このとき、シャッタプレート43の後端に設けられた通過孔431が、トナー受入口251と重なりあった状態になるまで、当該トナー受入口251に接近していくことになる。さらに、このとき二股状プレート42の後縁部が、シャッタ板52の被押圧突片522をコイルスプリング53の付勢力に抗して後方へ向けて押圧するため、シャッタ板52が後方へ向かって移動する。これによってシャッタ板52に設けられた通過孔521が、現像装置20の下位天板25に設けられたトナー受入口251へ接近していくことになる。
そして、箱形ケース41が案内部50の奥部にまで押し込まれたとき、すなわち、トナーコンテナ30が現像装置20に装着されたときには、図10に示すように、現像装置20の下位天板25に設けられたトナー受入口251の直上位置には、シャッタ板52の通過孔521、箱形ケース41のトナー補給口49、シャッタプレート43の通過孔431および二股状プレート42の切り欠き開口423が順次重なり合った状態になる。この状態でコンテナ本体31内に設けられた図略の攪拌搬送部材が駆動することにより、トナーコンテナ30内のトナーは、切り欠き開口423、通過孔431、トナー補給口49および通過孔521を通して現像装置20へ供給されることになる。
なお、箱形ケース41の適所には、箱形ケース41が案内部50の奥部に位置した状態を維持するための位置維持部が設けられている。この位置維持部は、例えば摩擦力や所定の掛かり止め構造を利用したもので、コイルスプリング53の付勢力より大きな力で箱形ケース41の案内部50に対する装着状態を維持させる部材である。従って、箱形ケース41が案内部50の奥部にまで押し込まれた状態は、位置維持部により案内部50の奥部において安定して維持される。また、トナーコンテナ30を当該位置維持部の維持力より大きな力で前方へ向けて引っ張ることにより、箱形ケース41は、案内部50から前方へ向けて引き出される。
また、各ガイドウィング517の近傍には、図略のストッパがそれぞれ設けられている。各矢尻部材45が、それぞれに対応したストッパに当止することにより、当該各矢尻部材45の拡がり過ぎが防止されるとともに、シャッタプレート43が過度に移動することが規制されている。
次に、一旦現像装置20に装着されたトナーコンテナ30を現像装置20から引き抜く場合を説明する。まず、図10に示す状態において、シャッタプレート43が二股状プレート42と同伴移動しようとしても、矢尻部材45の外側係止爪454が広幅ガイド壁512の後端縁(案内部側係止溝516側の縁部)に当止する。このため、シャッタプレート43の前方へ向かう移動が阻止される。従って、二股状プレート42のみが前方へ向かって移動することで、二股状プレート42によってシャッタ板52の通過孔521が閉止されていくことになる。
さらに箱形ケース41が案内部50から前方へ向けて引き抜かれていくと、図11に示すように、シャッタプレート43の通過孔431が二股状プレート42に閉止される。また、外側係止爪454が広幅ガイド壁512の後端縁に当止した状態で、二股状プレート42のコンテナ側係止溝422に矢尻部材45の内側係止爪453が嵌り込む。
その後、図12に示すように、湾曲変位していた弾性アーム44が、その弾性力で元の真っ直ぐな状態に復帰し、これによって矢尻部材45は、案内部側係止溝516から外れる。このことによってシャッタプレート43は二股状プレート42(箱形ケース41)と同伴移動可能となる。この状態で、現像装置20のトナー受入口251はシャッタ板52によって閉止されるとともに、トナーコンテナ30のトナー補給口49は、シャッタプレート43によって閉止される。従って、トナーコンテナ30が現像装置20から取り外された状態では、トナー受入口251を介した現像装置20内への異物の混入を有効に防止することができるとともに、トナー補給口49を介したトナーコンテナ30内のトナーの漏洩も防止することができる。
また、トナーコンテナ30が現像装置20から取り外されたときには、矢尻部材45の内側係止爪453が二股状プレート42のコンテナ側係止溝422に嵌り込む。このため、シャッタプレート43は前方へ向けて移動できず、ユーザが誤ってシャッタプレート43を後方に向けて移動させようとしても、当該シャッタプレート43の支持角材432が二股状プレート42の前縁部424(図12参照)に当止しているため、移動させることができない。つまり、シャッタプレート43は、トナーコンテナ30のトナー補給口49を閉止した状態でトナーコンテナ30が現像装置20から引き出されつつあるとき、および引き出された後に、コンテナ本体31に対して正逆移動することができない。このため、トナー補給口49が開放されることによりトナーが漏洩して飛散するような不都合の発生が防止される。
以上詳述したように、本実施形態に係るトナーコンテナ30は、画像形成装置10の装置本体11に内装された現像装置20に対してトナーを補給するために、当該現像装置20に形成された案内部50に案内されつつ現像装置20内に着脱可能に装着される。このトナーコンテナ30は、箱形ケース41の底板411にトナー補給口49が形成された、トナーを貯留するためのコンテナ本体31と、トナー補給口49を開閉するシャッタプレート43と、コンテナ本体31の装置本体11に対する着脱動作に連動してシャッタプレート43に開閉動作を行わせる開閉構造60とを有している。
この開閉構造60は、シャッタプレート43からコンテナ本体31の装置本体11に対する装着方向に向けて突設された弾性アーム44と、この弾性アーム44の先端に付設された矢尻部材45と、この矢尻部材45に対応して案内部50側に形成された案内部側係止溝516と、同コンテナ本体31側に形成されたコンテナ側係止溝422とを備え、矢尻部材45は、案内部側係止溝516に係脱する外側係止爪454と、コンテナ側係止溝422に係脱する内側係止爪453とを有している。
そして、シャッタプレート43は、内側係止爪453がコンテナ側係止溝422に嵌り込むことにより、コンテナ本体31に対するシャッタプレート43のコンテナ本体31に対する正逆移動が阻止されている。また、コンテナ本体31を案内部50に沿って装置本体11に装着していく際、矢尻部材45が案内部側係止溝516に到達した時点で外側係止爪454が案内部側係止溝516に嵌り込む。この際、弾性アーム44は弾性変位し、内側係止爪453はコンテナ側係止溝422から外れる。一方、コンテナ本体31を引き抜いていく際、外側係止爪454の案内部側係止溝516に対する係止が解除される。この際、弾性変位していた弾性アーム44は弾性変位前の状態に復元し、内側係止爪453がコンテナ側係止溝422へ再係止される。
従って、トナーコンテナ30が装置本体11に装着されていない状態では、シャッタプレート43の移動でトナー補給口49が開放されることはない。そして、トナーコンテナ30が装置本体11の案内部50に沿って装着されていくと、弾性アーム44の弾性変位で内側係止爪453がコンテナ側係止溝422から外れ、シャッタプレート43がコンテナ本体31との同伴移動が阻止される。この動作によって、トナー補給口49は開放される。
ついで、一旦装着されたコンテナ本体31を装置本体11から引き抜いていくと、上記の通り内側係止爪453がコンテナ側係止溝422へ再係止されるため、シャッタプレート43は、トナー補給口49を閉止した状態で引き出されつつあるコンテナ本体31と同伴移動する。その後は、内側係止爪453によってシャッタプレート43がコンテナ本体31に対し移動不能とされるため、トナーコンテナ30が装置本体11から取り外されつつある状態においてシャッタプレート43は動き得なくなる。
また、本実施形態においては、弾性アーム44の先端に形成される係止部として矢尻形状を呈した矢尻部材45が採用されている。かかる矢尻部材45において、外側係止爪454は、矢尻部材45の底辺部分における外側の角部に形成されているとともに、内側係止爪453は、同内側の角部に形成されている。このように係止部を三角形状の矢尻部材45によって形成することにより、外側係止爪454および内側係止爪453を備えた係止部を簡単な構造のものにすることができ、製造コストの低減化に貢献できる。
さらに、本実施形態においては、弾性アーム44は、シャッタプレート43の装着方向と直交する幅方向(左右方向)の両側部に一対で設けられている。このため、シャッタプレート43は、開閉動作が行われるに際し、当該一対で設けられた弾性アーム44により左右で同一の摩擦力を受けることができ、いわゆる両効き状態になっているため、安定した状態で開閉動作を行うことができる。
また、案内部50は、現像装置20の下位天板25上に設けられている。このため、トナーコンテナ30から現像装置20に到るトナーの補給経路を最短に設定することができ、トナーの現像装置20に対する適正、かつ、迅速な補給を実現することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、画像形成装置10としてプリンタを例に挙げて説明した。画像形成装置がプリンタであることに限定されるものではなく、複写機であってもよいし、ファクシミリ装置であってもよい。
(2)上記の実施形態においては、弾性アーム44および矢尻部材45は、シャッタプレート43に左右一対で設けられているが、シャッタプレート43の左右のいずれか一方の側にのみ設けてもよい。
(3)上記の実施形態においては、二股状プレート42の前端縁424にシャッタプレート43の支持角材432が当止され、これによってシャッタプレート43を後方へ向けて移動させることができなくして、シャッタプレート43の移動でトナー補給口49が開放されることを防止している。しかしながら、二股状プレート42およびシャッタプレート43間の上下の位置関係や立体形状等によっては、二股状プレート42の前端縁424と支持角材432とを当接させることができない場合も生じ得る。
この場合でも、上記の実施形態においては、矢尻部材45の内側係止爪453が二股状プレート42の縁堰条421に設けられたコンテナ側係止溝422に嵌め込まれているため、シャッタプレート43を後方へ向けて移動させたとき、内側係止爪453の後縁部(斜辺縁部451)がコンテナ側係止溝422の後縁に当止する。このため、シャッタプレート43が後方への移動が規制され、トナー補給口49が開くことはない。
(4)上記の実施形態においては、トナーコンテナ30が現像装置20に対して直接着脱される例を示した。画像形成装置10のタイプによっては、トナーコンテナ30を現像装置20に対し直接的に着脱操作することができない構造になっている場合もある。このような場合、画像形成装置10の装置本体11内の適所にトナーコンテナ30を着脱するプラットホームを配設し、このプラットホームと現像装置との間にトナーを搬送する連絡ダクトを設けるようにすればよい。この場合、プラットホームが上記の実施形態における現像装置20の下位天板25の役割を果たすことになる。
(5)上記の実施形態においては、二股状プレート42の下面側にシャッタプレート43が積層されているが、こうする代わりに二股状プレート42の上面側にシャッタプレート43を積層してもよい。こうすることで、二股状プレート42に箱形ケース41の役割を果たさせることが可能になり、箱形ケース41を設けなくてもよい分、部品点数の削減に貢献することができる。
(6)図13は、変形実施形態に係る開閉構造60′を示す平面視の断面図である。なお、図13におけるXおよびYによる方向表示は、図2の場合と同様(−X:左方、+X:右方、−Y:前方、+Y:後方)である。この実施形態の開閉構造60′は、先の実施形態のものと若干構成が相違するゲート部材40′と、先の実施形態のものと同様の案内部50とを備えて構成されている。
この変形実施形態においては、ゲート部材40′の構成要素である矢尻部材45の内の一方のもの(図13に示す例では左側の矢尻部材45)は、上記同様の内側係止爪453を有しているが、他方の矢尻部材45′(図13に示す例では右側の矢尻部材)には内側係止爪453が設けられていない。このため、一方の縁堰条421には、内側係止爪453が嵌り込むコンテナ側係止溝422設けられているのに対し、他方の縁堰条421′には、不必要であるためコンテナ側係止溝422が設けられていない。
このようにされるのは、以下の理由による。すなわち、左右の矢尻部材45,45′の各先鋭部452は、箱形ケース41を案内部50の奥部へ向けて押し込んでいったときに、それぞれ左右のガイドウィング517に干渉する。その後、左右の矢尻部材45,45′は各案内部側係止溝516へ嵌め込まれ、これによってシャッタプレート43は、二股状プレート42との同伴移動を阻止される。この阻止に当たって、シャッタプレート43に左右で同一の力が作用しないと、二股状プレート42の移動において左右のバランスが崩れ、箱形ケース41が円滑に移動し得なくなるという不具合が生じる。具体的には、例えば、箱形ケース41が左右に傾いて移動することにより箱形ケース41の後縁部がガイドウィング517の前端に衝突するなどの不具合が生じる虞がある。従って、かかる不具合を解消するべく、左右の矢尻部材45,45′にはそれぞれ先鋭部452が設けられている。
これに対し、矢尻部材45に形成された内側係止爪453は、左右の矢尻部材45,45′が案内部50における一対の広幅ガイド壁512間に位置している間だけ(トナーコンテナ30が現像装置20に対して装着していない間は)、二股状プレート42の切り欠き開口423に嵌り込み、シャッタプレート43を二股状プレート42と案内部50の奥部(後部)に向けて同伴移動させる目的で設置されている。従って内側係止爪453には、それ程大きな負荷がかからない係止で、シャッタプレート43を二股状プレート42と円滑に同伴移動させることができる。このため、一方の矢尻部材45にのみ内側係止爪453を設け、他方の矢尻部材45′に内側係止爪453を設けないようにしている。こうすることで、開閉構造60′の機能を適正に確保しつつ、材料コストおよび加工コストの低減化に貢献することができる。