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JP5428985B2 - 電子機器およびその方法 - Google Patents
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Description

本発明は、プリンターに装着されるインクカートリッジなど、電子機器に使用される消耗品を管理する技術に関する。
従来、プリンターに装着されるインクカートリッジ(トナーカートリッジも含む。以下同じ)には、メモリーICなどの記憶装置が備えられていることがある(例えば、特許文献1,2参照)。この記憶装置には、例えば、そのインクカートリッジのシリアル番号や製造者ID等が記録されている。また、この記憶装置には、そのインクカートリッジが装着されたプリンターによって、インクの残量やそのインクカートリッジの使用開始日時などを示す情報が書き込まれる場合もある。プリンターは、これらの情報を用いることで、個々のインクカートリッジの管理を行うことができる。
しかし、記憶装置は電子部品であるため、一般的に高価であり、インクカートリッジのコストダウンを妨げる要因になっていた。そこで、記憶装置を実装させることなく、個々のインクカートリッジを管理可能な技術が要請されていた。このような技術は、インクカートリッジに限らず、電子機器が使用する消耗品を個々に管理する技術としても同様に要請されていた。
特開2003−216710号公報 特開2005−115640号公報
上述した点を踏まえ、本発明が解決しようとする課題は、電子機器が使用する消耗品に記憶装置を設けることなく、その消耗品を個々に管理可能な技術を提供することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]相互に通信可能な複数の電子機器のうちの一の電子機器であって、前記各電子機器は、消耗品を使用するものであり、前記消耗品には、光学的に読み取り可能な不可視情報として該消耗品に固有の識別情報が記録されており、前記消耗品から前記識別情報を光学的に読み取る読取部と、前記読み取った識別情報を記憶する記憶部と、他の電子機器に、前記読み取った識別情報を既に記憶しているか否かを照会する照会部と、前記照会によって、前記他の電子機器が前記読み取った識別情報を既に記憶していると判別された場合に所定の処理を行う処理部と、を備える電子機器。
上記構成の電子機器が使用する消耗品には、その消耗品に固有の識別情報が不可視的に記録されており、電子機器は、この消耗品から光学的に識別情報を読み取って、他の電子機器に照会を行う。そのため、消耗品に記憶装置を設けることなく、個々の消耗品を識別して管理することが可能になる。また、上記構成の電子機器では、消耗品から読み取った識別情報を既に記憶しているか否かを他の電子機器に照会する。そして、この照会によって、他の電子機器が、消耗品から読み取った識別情報を既に記憶していると判別された場合には、その消耗品が他の電子機器で使用されていたと判断することができる。そのため、上記構成の電子機器は、他の電子機器とともに、消耗品が既に他の電子機器によって使用されたものであるか否かを管理することができる。なお、電子機器としては例えばプリンターを、消耗品としては例えばインクカートリッジをそれぞれ適用することが可能である。
[適用例2]適用例1に記載の電子機器であって、更に、前記消耗品の状態を検出する検出部を備え、前記記憶部は、前記読み取った識別情報と、前記検出された状態を示す状態情報と、を対応付けて記憶し、前記処理部は、前記所定の処理として、前記他の電子機器から、前記読み取った識別情報に対応する状態情報の取得を行う電子機器。
このような構成であれば、消耗品の状態を示す情報(例えば、インク残量を示す情報やエラー情報)を、以前にその消耗品が使用されていた他の電子機器から引き継ぐことが可能になる。
[適用例3]適用例2に記載の電子機器であって、前記検出部は、前記消耗品の使用量を検出するものであり、前記処理部は、前記所定の処理として、更に、前記他の電子機器から取得された状態情報に含まれる使用量を、前記検出部が検出する使用量の初期値に設定する電子機器。
このような構成であれば、他の電子機器で検出された消耗品の使用量を引き継ぐことができるので、消耗品を使い回したとしても、その使用量を正確に検出することが可能になる。
[適用例4]適用例3に記載の電子機器であって、前記検出部は、更に、前記消耗品の使用量を外部の課金サーバーに送信し、該課金サーバーに前記消耗品の使用量に応じた課金を行わせる、電子機器。
このような構成であれば、他の電子機器から取得した消耗品の使用量に基づいて、正確な課金を課金サーバーに行わせることが可能になる。
[適用例5]適用例2に記載の電子機器であって、前記検出部は、前記消耗品に関するエラーを検出するものであり、前記処理部は、前記所定の処理として、更に、前記他の電子機器から取得された状態情報に含まれるエラーと同一のエラーが、前記検出部によって検出されるか否かを判断する電子機器。
このような構成であれば、受信した状態情報に含まれるエラーと同一のエラーが検出部によっても検出されるか否かに基づいて、エラーの発生箇所(例えば、消耗品そのもので発生しているのか、電子機器側で発生しているのか)を解析することが可能になる。
本発明は、上述した電子機器としての構成のほか、相互に通信可能な複数の電子機器のうちの一の電子機器が他の電子機器と通信するための方法やコンピュータープログラム、複数の電子機器を備える管理システム、管理システムにおいて消耗品を管理する方法などとしても構成することができる。コンピュータープログラムは、コンピューターが読取可能な記録媒体に記録されていてもよい。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスク、メモリーカード、ハードディスク等の種々の媒体を利用することができる。
本発明の実施例としてのプリンターを含む消耗品管理システムの概略構成を示す説明図である。 プリンターの内部構成を示す説明図である。 インクカートリッジを下側から斜め方向に見た斜視図である。 状態情報データベースの一例を示す図である。 状態情報取得処理のフローチャートである。 エラー解析処理のフローチャートである。 消耗品管理システムの他の態様を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づき次の順序で説明する。
A.システム構成:
B.プリンターの構成:
C.状態情報取得処理:
D.エラー解析処理:
E.変形例:
A.システム構成:
図1は、本発明の実施例としてのプリンターを含む消耗品管理システムの概略構成を示す説明図である。消耗品管理システム10は、第1のプリンター100aと第2のプリンター100bとが、ネットワークNTを介して接続されることで形成されている。消耗品管理システム10は、第1のプリンター100aや第2のプリンター100bが使用するインクカートリッジ110の状態(インク残量やエラー)を管理するためのシステムである。第1のプリンター100aおよび第2のプリンター100bは、それぞれ、同一の構成のため、以下では、これらのプリンターをまとめて「プリンター100」ともいう。プリンター100は、本願の「電子機器」に対応し、インクカートリッジ110は、本願の「消耗品」に対応する。なお、図1には、プリンター100を2台示したが、消耗品管理システム10は、3台以上のプリンター100を備えていてもよい。また、ネットワークNTは、LAN(ローカルエリアネットワーク)であってもよいし、WAN(ワイドエリアネットワーク)やインターネットであってもよい。
本実施例のプリンター100は、それぞれ、インクカートリッジ110を共通して使用することができる。つまり、第2のプリンター100bから取り外したインクカートリッジ110を、第1のプリンター100aに装着して引き続き使用することが可能である。インクカートリッジ110には、そのインクカートリッジ110に固有の識別情報(以下、「カートリッジID」という)が割り当てられている。カートリッジIDは、インクカートリッジ110に貼付されたセキュリティラベルに不可視的に記録されている(詳細は後述)。
例えば、第1のプリンター100aは、インクカートリッジ110が装着されると、そのインクカートリッジ110からカートリッジIDを読み取り、このカートリッジIDを第2のプリンター100bに照会する。第2のプリンター100bは、第1のプリンター100aからカートリッジIDの照会を受けると、そのカートリッジIDを既に記憶しているか否かを判断する。既に記憶していれば、第2のプリンター100bは、そのインクカートリッジ110のインク残量や、そのインクカートリッジ110に関するエラー情報を、状態情報として第1のプリンター100aに送信する。こうすることで、新たにインクカートリッジ110が装着された第1のプリンター100aは、以前にそのインクカートリッジ110を使用していた第2のプリンター100bから、そのインクカートリッジ110の状態を示す情報を引き継ぐことができる。本実施例では、このように、複数のプリンター100が相互にカートリッジIDをやり取りすることで、インクカートリッジ110の状態を個々に管理することが可能になる。以下、各プリンター100の構成および処理内容について詳細に説明する。
B.プリンターの構成:
図2は、プリンター100の内部構成を示す説明図である。プリンター100は、シアン、マゼンタ、イエロー等のインクが収容されたインクカートリッジ110が装着されるキャリッジ120と、キャリッジ120を主走査方向に駆動するキャリッジモーター125と、印刷用紙PAを副走査方向に搬送する紙送りモーター130と、キャリッジ120に搭載され、インクカートリッジ110から供給されたインクを吐出する印刷ヘッド135と、これらの駆動を制御する制御ユニット150と、インクカートリッジ110に貼付されたセキュリティラベルから光学的にカートリッジIDを読み取るためのスキャナー160と、を備えている。スキャナー160は、紫外線を照射する光源とCCDイメージセンサとを備えている。
図3は、インクカートリッジ110を下側から斜め方向に見た斜視図である。インクカートリッジ110は、内部にインクが収容される容器本体112と、印刷ヘッド135にインクを供給するためのインク供給口114とを備えている。容器本体112の下面には、セキュリティラベル116が貼付されており、セキュリティラベル116の表面には、オバート技術とコバート技術の組合せによる印刷がなされている。具体的には、セキュリティラベル116の表面の一部に、インクカートリッジ110のメーカーのロゴが、見る角度によって色が変化するカラーシフトインクによって印刷されており、更に、セキュリティラベル116の表面の他の部分に、インクカートリッジ110のカートリッジIDが紫外線の照射によって可視化される蛍光インクによって不可視的に印刷されている。キャリッジ120に、インクカートリッジ110が装着されると、キャリッジモーター125によってインクカートリッジ110が、プリンター100の内部に設けられたスキャナー160に対向する位置まで搬送される。そして、スキャナー160内に設けられた光源(ブラックライト)によって紫外線が照射され、セキュリティラベル116からの蛍光をスキャナー160内のイメージセンサが検出することでカートリッジIDが読み取られる。
制御ユニット150(図2)には、操作画面を表示するための液晶モニター180と、メモリーカードMCから印刷の対象となるデータ(以下、「印刷対象データ」という)を読み込むカードリーダー185と、他のプリンター100との通信や他の機器から印刷対象データの受信を行うためのネットワークインターフェース190と、ユーザーからの操作を受け付ける操作パネル195と、状態情報データベース172が記憶されるフラッシュメモリー170と、が接続されている。
図4は、フラッシュメモリー170に記憶される状態情報データベース172の一例を示す図である。状態情報データベース172には、プリンター100に装着されたインクカートリッジ110のカートリッジIDに対応付けて、そのインクカートリッジ110のインク残量とそのインクカートリッジ110に関するエラー情報とが状態情報として記録される。また、状態情報データベース172には、これらの情報が最後に記録された更新日時が記録される。インクカートリッジ110に関するエラー情報としては、例えば、インク詰まりエラーや装着不良エラーがある。
制御ユニット150(図2)は、CPUやメモリーを備えるコンピューターとして構成されている。CPUはメモリーに記憶された所定のプログラムを実行することで、図中の印刷制御部152、読取制御部153、検出部154、照会部155、処理部156、および、返信部157、として機能する。
印刷制御部152は、メモリーカードMCから読み取った印刷対象データや、ネットワークインターフェース190を通じて受信した印刷対象データに基づいて、キャリッジモーター125と紙送りモーター130と印刷ヘッド135とを制御し、印刷用紙PAに印刷を行う機能を有する。
読取制御部153は、スキャナー160を制御して、インクカートリッジ110に貼付されたセキュリティラベル116からカートリッジIDを読み取る機能を有する。読取制御部153は、読み取ったカートリッジIDを、フラッシュメモリー170内の状態情報データベース172に記録する。このとき、読取制御部153は、状態情報データベース172に、カートリッジIDを記録した日時を更新日時として記録する。状態情報データベース172には、過去に読取制御部153によって読み取られたカートリッジIDがすべて蓄積される。
検出部154は、印刷制御部152によって印刷ヘッド135が駆動された回数に応じてインクの使用量を算出し、所定の最大インク量からこの使用量を差し引くことで、インクカートリッジ110内のインクの残量の検出(推定)を行う。検出部154は、検出したインク残量を、フラッシュメモリー170内の状態情報データベース172に適宜記録する。このとき、検出部154は、状態情報データベース172に、インク残量を記録した日時を更新日時として記録する。なお、検出部154は、後述する状態情報取得処理によって他のプリンター100からインク残量が取得された場合には、この取得されたインク残量を初期値とし、この初期値から、印刷ヘッド135の駆動回数に応じたインク使用量を差し引いていくことで、インク残量の検出を行う。
検出部154は、更に、インク詰まりエラーや装着不良エラーなどのインクカートリッジ110に関するエラーの検出も行う。例えば、検出部154は、操作パネル195を通じたユーザーからの指示に応じて、所定のノズルチェックパターンの印刷を印刷制御部152に行わせ、ユーザーから、印刷されない色の指定を受け付ける。印刷されない色があれば、インク詰まりエラーが生じていることになる。エラーを検出すると、検出部154は、そのエラーの種類を、カートリッジIDに対応付けてフラッシュメモリー170内の状態情報データベース172に記録する。このとき、印刷制御部152は、状態情報データベース172内の更新日時として、エラー情報を記録した日時を記録する。検出部154は、インク詰まりエラー以外にも、例えば、スキャナー160によるカートリッジIDの読み取りに支障が出た場合(例えば、何度も読み取りをリトライした末に読み取りに成功した場合など)に、装着不良エラーが生じたと判断することが可能である。
照会部155は、読取制御部153によって読み取られたカートリッジIDを、ネットワークNTを通じて他のプリンター100に照会する機能を有する。
処理部156は、照会部155による照会の結果に応じて、プリンター100に取り付けられたインクカートリッジ110が、他のプリンター100(あるいは、自分自身)によって既に使用されたものであるか否かを判断する機能を有する。処理部156は、また、プリンター100に取り付けられたインクカートリッジ110が、他のプリンター100(あるいは、自分自身)によって既に使用されたものである場合に、そのプリンター100から状態情報を取得する機能や、取得した状態情報に含まれるエラーの解析を行う機能を有している。
返信部157は、他のプリンター100からカートリッジIDの照会を受けた場合に、状態情報データベース172を参照して、照会されたカートリッジIDの有無を判定する機能や、そのカートリッジIDに対応する状態情報を返信する機能を備えている。
C.状態情報取得処理:
図5は、インクカートリッジ110が装着されるプリンター100と他のプリンター100との間で実行される状態情報取得処理のフローチャートである。ここでは、第2のプリンター100bから取り外されたインクカートリッジ110が、第1のプリンター100aに装着された場合について説明する。この処理では、まず、第1のプリンター100aの制御ユニット150が、インクカートリッジ110が交換されたか否かを判断する(ステップS100)。制御ユニット150は、操作パネル195中の所定のボタン(例えば、「交換完了ボタン」)が押された場合に、インクカートリッジ110が交換されたと判断することができる。
インクカートリッジ110が交換されたと判断した場合には、第1のプリンター100aは、読取制御部153によってスキャナー160を制御し、交換後のインクカートリッジ110のセキュリティラベル116に記録されたカートリッジIDを読み取る(ステップS102)。カートリッジIDを読み取ると、第1のプリンター100aの制御ユニット150は、処理部156によって、そのカートリッジIDに対応する状態情報を初期化する(ステップS104)。具体的には、そのインク残量を「100%」とし、エラー情報を「エラーなし」とする。ただし、何度もカートリッジIDの読み取りをリトライした末に読み取りに成功した場合には、エラー情報を「装着不良エラー」とする。
状態情報を初期化すると、第1のプリンター100aの制御ユニット150は、処理部156によって、ステップS102で読み取ったカートリッジIDが、既に、状態情報データベース172に記録されているか否かを判断する(ステップS106)。ステップS102で読み取ったカートリッジIDが、既に、状態情報データベース172に記録されている場合には、第1のプリンター100aの処理部156は、そのカートリッジIDに対応する状態情報を状態情報データベース172から読み出し、この状態情報によって、ステップS104で初期化した状態情報を更新する(ステップS108)。こうすることで、今回装着されたインクカートリッジ110が、以前に、第1のプリンター100aで使用されたことがある場合に、その時に記録されていた状態情報を引き続いて使用することができる。一方、ステップS102で読み取ったカートリッジIDが、状態情報データベース172に記録されていない場合には、第1のプリンター100aの処理部156は、ステップS108の処理をスキップする。
続いて、第1のプリンター100aの制御ユニット150は、照会部155によって、ネットワークNTに接続されている他の全てのプリンター100に、ステップS102で読み取ったカートリッジIDの照会を行う(ステップS110)。
他のプリンター100(第2のプリンター100b)は、第1のプリンター100aから、カートリッジIDの照会を受けると(ステップS200)、照会されたカートリッジIDが、自身の状態情報データベース172に記録されているか否かを判断する(ステップS202)。照会されたカートリッジIDが、自身の状態情報データベース172に記録されている場合には、返信部157によって、そのカートリッジIDに対応する状態情報と更新日時情報とを、照会元の第1のプリンター100aに送信する(ステップS204)。第1のプリンター100aから照会されたカートリッジIDが、自身の状態情報データベース172に記録されていない場合には、状態情報や更新日時情報の送信は行わない。
第1のプリンター100aの処理部156は、他のプリンター100(第2のプリンター100b)から、所定のタイムアウト時間内(例えば、30秒)に、状態情報と更新日時情報とを受信したか否かを判断する(ステップS112)。所定のタイムアウト時間内に他のプリンター100から状態情報と更新日時情報とを受信した場合には、処理部156は、新たに装着されたインクカートリッジ110が他のプリンター100によって既に使用されたものであると判断する。この場合、第1のプリンター100aの処理部156は、ステップS112で受信した状態情報によって、ステップS104で初期化した状態情報(あるいは、ステップS108で更新した状態情報)を更新する(ステップS114)。ただし、ステップS108において自己の状態情報データベース172から状態情報を取得していた場合には、この状態情報よりも、受信した状態情報が古い情報であれば、かかる更新は行わない。また、ステップS112において、複数の他のプリンター100から状態情報と更新日時情報とを受信した場合には、そのうち、最も新しい状態情報によって、ステップS104で初期化した状態情報(あるいは、ステップS108で更新した状態情報)を更新する。ただし、この場合においても、ステップS108において自己の状態情報データベース172から状態情報を取得していた場合には、この状態情報よりも、受信した状態情報がいずれも古い情報であれば、かかる更新は行わない。ステップS114の処理が完了すると、第1のプリンター100aの処理部156は、後述するエラー解析処理を実行して(ステップS116)、当該状態情報取得処理を終了する。なお、ステップS112において、所定のタイムアウト時間内に他のプリンター100から状態情報や更新時間を受信しなかった場合には、処理部156は、新たに装着されたインクカートリッジ110が他のプリンター100によって使用されていないと判断し、当該状態情報取得処理をそのまま終了する。
なお、ステップS110以降の処理は、インクカートリッジ110が交換されたタイミングだけではなく、第1のプリンター100aが自己の状態情報を変更していない場合に限り定期的に実行してもよい。こうすることで、後から他のプリンターがネットワークNTに接続された場合に、そのプリンターから状態情報を取得することが可能になる。
D.エラー解析処理:
図6は、上述した状態情報取得処理のステップS116で実行されるエラー解析処理の詳細なフローチャートである。このエラー解析処理は、上述した状態情報取得処理で取得されたエラー情報を解析するための処理である。
このエラー解析処理が実行されると、第1のプリンター100aの処理部156は、上述した状態情報取得処理のステップS112において他のプリンター100から受信した状態情報に、エラー情報が含まれているか否かを判断する(ステップS300)。エラー情報が含まれていなければ、処理部156は、当該エラー解析処理を終了する。一方、エラー情報が含まれていれば、処理部156は、そのエラーが第1のプリンター100aでも再現するかを検証する(ステップS302)。具体的には、例えば、受信した状態情報にインク詰まりエラーが含まれる場合には、処理部156は、検出部154に指示を与えて、所定のノズルチェックパターンを印刷させ、ユーザーから、目詰まりの発生している色の指定を受け付ける。こうすることで、新たにインクカートリッジ110が装着された第1のプリンター100aにおいても、インク詰まりが発生するかを検証することができる。また、例えば、受信した状態情報に、インクカートリッジ110の装着状態が不良であることを示す装着不良エラーが含まれる場合には、処理部156は、検出部154によって装着不良エラーが検出されたかを検証する。
受信した状態情報に含まれるエラーが第1のプリンター100aにおいても再現することが検証された場合には、第1のプリンター100aの処理部156は、装着されたインクカートリッジ110自体にエラーが生じていると判断し(ステップS304)、その旨を液晶モニター180に表示する(ステップS306)。一方、エラーが第1のプリンター100aにおいて再現しない場合には、そのエラーを検出した第2のプリンター100b自体(例えば、第2のプリンター100bの印刷ヘッド135やキャリッジ120)にエラーが生じていると判断し(ステップS308)、その旨を液晶モニター180に表示する。そして更に、そのエラーの送信元である第2のプリンター100bにもその旨を通知する(ステップS310)。上述した一連の処理が終了すると、当該エラー解析処理は完了する。
以上で説明した本実施例のプリンター100は、インクカートリッジ110が新たに装着されると、このインクカートリッジ110に貼付されたセキュリティラベル116からカートリッジIDを読み取って、他のプリンターに照会する。そのため、この照会の結果に応じて、新たに装着されたインクカートリッジ110が、他のプリンターで既に使用されていたものであるかを判断することができる。また、新たに装着されたインクカートリッジ110が、他のプリンターで既に使用されていた場合には、そのプリンターから、そのインクカートリッジ110の状態情報が送信されるので、新たにインクカートリッジ110が装着されたプリンター100は、以前のプリンターからインク残量やエラー情報を引き継いで利用することができる。そのため、本実施例のプリンター100によれば、同じインクカートリッジ110を他のプリンターと共用して使用したとしても、そのインクカートリッジ110のインク残量やエラー情報を正確に把握することが可能になる。更に、本実施例では、インク残量やエラー情報を他のプリンターから取得することができるので、インクカートリッジ110自体にインク残量センサや記憶装置を設ける必要がなく、また、セキュリティラベル116をインクカートリッジ110に貼付するだけで各インクカートリッジを管理することができるので、インクカートリッジ110の製造コストを大幅に削減することが可能になる。
また、本実施例のプリンター100は、エラー情報を他のプリンターから引き継いだ場合には、そのエラーが、自分自身でも再現するか否かを解析する。そのため、この解析に基づいて、そのエラーがインクカートリッジ110の不具合に起因するエラーなのか、プリンター本体の不具合に起因するエラーなのかを判別することが可能になる。
E.変形例:
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明はこのような実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができる。例えば、ソフトウェアによって実現した機能は、ハードウェアによって実現するものとしてもよい。そのほか、以下のような変形が可能である。
・変形例1:
図7は、消耗品管理システムの他の態様を示す説明図である。本変形例における消耗品管理システム10bでは、第1のプリンター100aと第2のプリンター100bとが接続されるネットワークNTが、ルーターRTを介してインターネットNT2に接続されている。そして、このインターネットNT2には、課金サーバー200が接続されている。本変形例では、各プリンター100は、検出部156によって検出されたインク残量を、適宜、課金サーバー200に通知する。課金サーバー200は、各プリンター100から受信したインク残量に基づいてインク使用量を計算し、そのインク使用量に応じて各ユーザーに課金を行う。上述したように、プリンター100が使用するインクカートリッジ110には記憶装置は設けられていないが、各プリンター100は相互にカートリッジIDを照会することでインクの残量を管理することが可能である。そのため、本変形例のように、インクの使用量に基づいて課金を行うようなシステムであっても、ユーザーに対して正確に課金を行うことが可能である。
・変形例2:
上述した実施例では、プリンター100が、単体で、カートリッジIDや状態情報の授受を行うこととした。これに対して、プリンター100が備える機能の一部(例えば、検出部154、照会部155、処理部156、返信部157の各機能)を、プリンター100に接続したパーソナルコンピューターによって実現させ、状態情報データベース172をパーソナルコンピューター内の記憶装置に記憶させることとしてもよい。この場合、プリンター100とパーソナルコンピューターとの組み合わせが、本願の「電子機器」に相当する。また、状態情報データベース172を、プリンター100が通信可能なサーバーに記憶させ、プリンター100は、カートリッジ交換時に、このサーバーにカートリッジIDを照会し、インクの使用等に応じてプリンター100からサーバーに通知を行い、状態情報データベース172を更新するようにしてもよい。
・変形例3:
上述した実施例では、カートリッジIDは、紫外線に反応する蛍光インクによってセキュリティラベル116に記録されていることとした。しかし、カートリッジIDは、赤外線吸収(反射)インクや、液晶インクなど、種々の不可視インクによってセキュリティラベル116に記録されていてもよい。そのほか、偏光板を通じて読み取り可能となるインク(例えば、カラーシフトインクなど)で印刷されたセキュリティラベルや、光学技術を応用して光を屈折させる表面処理がなされ、偏光板を通じて読み取り可能となる技術で製作されたセキュリティラベルなどでは、スキャナー160の読み取り面とセキュリティラベル116との間に偏光板を配置することにより読み取りを行うことができる。また、カートリッジIDは符号化されてセキュリティラベル116に記録されており、プリンター100に読み取られた際に復号化することとしてもよい。また、セキュリティラベル116は、インクカートリッジ110の下面に限らず、どの位置に貼付されていてもよい。また、カラーシフトインクによるロゴの印刷(オバート印刷)は省略することとしてもよい。そのほか、カートリッジIDは、セキュリティラベル116ではなく、直接、インクカートリッジ110に印刷(記録)されていることとしてもよい。
・変形例4:
上述した実施例では、プリンター100を本願の電子機器として適用し、インクカートリッジ110を本願の消耗品として適用した。しかし、電子機器や消耗品の種類はこれらに限られない。例えば、消耗品として、写真用紙やロール紙といった印刷用紙を適用し、これらの用紙に、セキュリティラベルが貼付されていることとしてもよい。こうすることで、例えば、プリンター100は、印刷用紙の種類や特性、サイズ、使用枚数、ロール紙の残りの長さなどを、セキュリティラベルに記録された情報に基づいて管理することができる。また、電子機器としては、プリンター100以外にも、例えば、パーソナルコンピューターやDVDレコーダーといった機器を適用することが可能である。この場合、消耗品としては、CD−RやDVD−R、メモリーカードなどの記録メディアを適用することができる。
・変形例5:
近年のユーザーの環境保護意識の高まりを受け、使用済みのインクカートリッジを回収するリサイクル事業も企業活動として重要である。そのため、使用済みのインクカートリッジ110がメーカーや配送業者に回収された場合には、環境ポイント等のポイントをユーザーに付与することも可能である。また、インクカートリッジ110だけではなく、書き込みに失敗したDVD−Rなど、使用済み記録メディアを回収する際にも、同様に、環境ポイント等を付加することが可能である。
10,10b…消耗品管理システム
100…プリンター
100a…第1のプリンター
100b…第2のプリンター
110…インクカートリッジ
112…容器本体
114…インク供給口
116…セキュリティラベル
120…キャリッジ
125…キャリッジモーター
130…モーター
135…印刷ヘッド
150…制御ユニット
152…印刷制御部
153…読取制御部
154…検出部
155…照会部
156…処理部
157…返信部
160…スキャナー
170…フラッシュメモリー
172…状態情報データベース
180…液晶モニター
185…カードリーダー
190…ネットワークインターフェース
195…操作パネル
200…課金サーバー

Claims (4)

  1. 相互に通信可能な複数の電子機器のうちの一の電子機器であって、
    前記各電子機器は、消耗品を使用するものであり、前記消耗品には、光学的に読み取り可能な不可視情報として該消耗品に固有の識別情報が記録されており、
    前記消耗品から前記識別情報を光学的に読み取る読取部と、
    前記読み取った識別情報を記憶する記憶部と、
    他の電子機器に、前記読み取った識別情報を既に記憶しているか否かを照会する照会部と、
    前記照会によって、前記他の電子機器が前記読み取った識別情報を既に記憶していると判別された場合に所定の処理を行う処理部と、
    前記消耗品に関するエラーを含む状態を検出する検出部と、
    を備え
    前記記憶部は、前記読み取った識別情報と、前記検出された状態を示す状態情報と、を対応付けて記憶し、
    前記処理部は、前記所定の処理として、前記他の電子機器から、前記読み取った識別情報に対応する状態情報の取得を行い、前記他の電子機器から取得された状態情報に含まれるエラーと同一のエラーが、前記検出部によって検出されるか否かを判断する、電子機器。
  2. 請求項に記載の電子機器であって、
    前記検出部は、前記消耗品の使用量を検出するものであり、
    前記処理部は、前記所定の処理として、更に、前記他の電子機器から取得された状態情報に含まれる使用量を、前記検出部が検出する使用量の初期値に設定する、電子機器。
  3. 請求項に記載の電子機器であって、
    前記検出部は、更に、前記消耗品の使用量を外部の課金サーバーに送信し、該課金サーバーに前記消耗品の使用量に応じた課金を行わせる、電子機器。
  4. 相互に通信可能な複数の電子機器のうちの一の電子機器が他の電子機器に問い合わせを行う方法であって、
    前記各電子機器は、消耗品を使用するものであり、前記消耗品には、光学的に読み取り可能な不可視情報として該消耗品に固有の識別情報が記録されており、
    (a)前記消耗品から前記識別情報を光学的に読み取る工程と、
    (b)前記読み取った識別情報を記憶部に記憶させる工程と、
    (c)他の電子機器に、前記読み取った識別情報を既に記憶しているか否かを照会する工程と、
    (d)前記照会によって、前記他の電子機器が前記読み取った識別情報を既に記憶していると判別された場合に所定の処理を行う工程と、
    (e)前記消耗品に関するエラーを含む状態を検出する工程と、を含み、
    (b)の工程において、前記読み取った識別情報と、前記検出された状態を示す状態情報と、を対応付けて記憶し、
    (d)の工程において、前記所定の処理として、前記他の電子機器から、前記読み取った識別情報に対応する状態情報の取得を行い、前記他の電子機器から取得された状態情報に含まれるエラーと同一のエラーが、前記検出部によって検出されるか否かを判断する、方法。
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