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JP5433335B2 - ポンプ及びポンプ装置 - Google Patents
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JP5433335B2 - ポンプ及びポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インペラにより増圧給水を行うポンプ及びポンプ装置に関する。
現在、消火設備や生活用水供給設備等の建造物等に水を給水する装置として、ポンプ装置が知られている。このようなポンプ装置は、ポンプ及びモータを備えており、ポンプ内に設けられたインペラをモータにより回転させることで、水を増圧し、建造物等に給水する。
このようなポンプ装置を消火設備や高層マンションの給水設備等に用いる場合には、高い吐出圧力を吐出可能(高揚程)なポンプが要求される。このため、吸込口及び吐出口を有するポンプケーシングに、複数のインペラと、各インペラで増圧された水を二次側へと案内する案内羽根が設けられたポンプを使用することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなポンプは、所謂多段ポンプとよばれ、例えば複数のインペラ及び案内羽根を有するポンプ部が同一軸心上に積層されることで形成される。また、このようなポンプは、所定の段数が積層されたポンプ部をポンプケーシングに収納することで、ポンプケーシングの吸込口から各ポンプ部を介して吐出口まで水の流路が形成される。このようなポンプは、ポンプ部の段数が増減することでその吐出圧力も増減する。このため、ポンプの用途に応じてポンプ部の段数を変更し、吐出圧力が異なるポンプが提供される。
特開平07−224782号公報
上述したポンプ及びポンプ装置では、以下の問題があった。即ち、上述したポンプを用いたポンプ装置では、その吐出圧力をポンプ部の段数により変更することが可能である。しかし、ポンプ部の段数を増減すると、その段数に応じてポンプ部の積層方向の幅が増減する。
ポンプケーシングは、ポンプ部の段数によって、ポンプ部を収容可能なだけでなく、その吸込口からポンプ部までの流路を形成可能である必要がある。即ち、ポンプケーシングは、ポンプ部の段数に応じて、ポンプ部を収納可能、且つ、水の流路を形成可能である必要がある。
このため、ポンプ部の段数の増減に応じて寸法形状の異なる複数種類のポンプケーシングを製造する必要があり、ポンプケーシングの製造コスト及び管理コストが増大するという問題がある。また、多段ポンプの組立工程において、ポンプケーシングの種類が多くなると、誤って異なるポンプケーシングが組み立てられる組立ミスの発生や、部品の準備工程時の作業の増大等、製造におけるボトルネックとなる虞もある。
そこで本発明は、積層するポンプ部の段数が変更可能であって、製造コストの低減が可能なポンプ及びポンプ装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明のポンプ及びポンプ装置は、次のように構成されている。
本発明の一態様として、回転軸に固定されるインペラ、及び、前記インペラを収納し、その一次側から前記インペラを介してその二次側へ水の流路を形成する案内部を具備するポンプ部と、前記ポンプ部と接続する吸込口及び吐出口を有し、複数の前記ポンプ部を積層して収納可能なポンプケーシングと、円筒状であって、前記ポンプ部の積層方向の幅と同一の幅に形成され、前記ポンプケーシングに収納される前記ポンプ部が前記ポンプケーシングに収納可能な前記ポンプ部よりも少ないときに、前記ポンプ部と前記吸込口との間に設けられるスペーサと、を備え、前記ポンプ部と前記吸込口又は前記スペーサとが係合することで、前記吸込口から前記インペラを介した前記吐出口までの前記水の流路が形成されることを特徴とするポンプが提供される。
本発明の一態様として、モータと、前記モータにより回転駆動される回転軸と、前記回転軸に固定されるインペラと、前記インペラを収納し、且つ、その一次側から前記インペラを介してその二次側へ水の流路を形成する案内部とを具備するポンプ部、及び、前記ポンプ部と接続する吸込口及び前記吐出口を有し、複数の前記ポンプ部を積層して収容可能なポンプケーシングを具備するポンプと、円筒状であって前記案内部の積層方向の幅と同一の幅に形成され、前記ポンプケーシングに収納される前記ポンプ部が前記ポンプケーシングに収納可能な前記ポンプ部よりも少ないときに、前記ポンプ部と前記吸込口との間に設けられることで、前記ポンプ部と前記吸込口との間の水の流路を形成するスペーサと、を備え、前記ポンプは、前記ポンプ部と前記吸込口又は前記スペーサとが係合することで、前記吸込口から前記インペラを介した前記吐出口までの前記水の流路が形成されることを特徴とするポンプ装置が提供される。
本発明によれば、積層するポンプ部の段数が異なっても、スペーサにより水の流路を形成することで、同一のポンプケーシングを用いることが可能となり、製造コスト及び管理コストの低減が可能なポンプ及びポンプ装置となる。
本発明の一実施の形態に係るポンプを用いたポンプ装置の構成を一部断面により示す側面図。 同ポンプの要部構成を示す断面図。 同ポンプの要部構成を示す断面図。
以下、本発明の一実施の形態に係るポンプ13を用いたポンプ装置1を図1〜3を用いて説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係るポンプ13を用いたポンプ装置1の構成を一部断面にて示す断面図、図2は同ポンプ13の要部構成を拡大して示す断面図、図3は同ポンプ13の要部構成を拡大して示す断面図である。なお、図1〜3中、Fは水の流路(流れ)を、Pはパッキンを、Sはプラグを、それぞれ示している。
図1に示すように、ポンプ装置1は、モータ11と、モータ11の回転を外部に伝達する回転軸12と、この回転軸12を介してモータ11に接続されたポンプ13と、を備えている。ポンプ装置1は、例えば、消火設備等に用いられる消火ポンプである。また、ポンプ装置1は、ポンプ13の外周面に設けられた固定部34により、消火設備の設置ベース等に固定される、所謂横置きのポンプ装置である。
モータ11は、外部から供給される電源により、回転軸12を回転可能に形成されている。モータ11は、回転軸12を介してポンプ13と接続され、ポンプ13の外面に固定される。このようなモータ11は、その内部に回転子及び固定子を収納するモータケース20と、このモータケース20に設けられ、ポンプ13にモータケース20を固定させる連結部材21と、を備えている。
回転軸12は、一方側がモータ11内部の回転子に接続され、他方側がポンプ13に挿入されている。これにより、回転軸12は、モータ11により回転されるとともに、この回転をポンプ13に伝達可能に形成されている。また、回転軸12は、ポンプ13に挿入される一部に後述するキー51を嵌合可能なキー溝が設けられている。
ポンプ13は、回転軸12の一部と、ポンプケーシング25と、単数又は複数設けられ、増圧を行うポンプ部26と、を備えている。また、ポンプ13は、回転軸12及びポンプケーシング25の間隙をシールするメカニカルシール27と、回転軸12及びポンプ部26の間隙に設けられたスリーブ28と、を備えている。また、ポンプ13は、ポンプ部26がポンプケーシング25内に積層可能なポンプ部26の最大積層段数より少ない場合に用いられるスペーサ29を備えている。
なお、本実施の形態では、一例として、二段のポンプ部26及び一つのスペーサ29を積層するポンプ13(図1,2参照)、及び、三段のポンプ部26を積層し、スペーサ29を用いないポンプ13(図3参照)について説明する。
ポンプケーシング25は、吸込口31、吐出口32、ドレン33及び固定部34を備えている。また、ポンプケーシング25は、その内部にポンプ部26を複数収納可能な収納空間を有している。具体的に説明すると、ポンプケーシング25は、図1〜3に示すように、その一部が開口する第1ケース35と、この第1ケース35の開口を閉塞する第2ケース36と、を備えている。
第1ケース35は、略筒状に形成され、一方の側部が開口して形成されている。第1ケース35は、その開口からポンプ部26を挿入可能、且つ、その内部にポンプ部26を収納可能に形成されている。また、第1ケース35は、他方の側部の略中心に吸込口31が設けられている。第1ケース35は、その外周部に、吐出口32と、設置ベースにボルト等でポンプ装置1を固定させる固定部34と、が設けられている。
第2ケース36は、Oリング等のパッキンPを介して第1ケース35の開口を閉塞可能に形成されている。また、第2ケース36は、回転軸12を挿通させる挿通孔38と、この挿通孔38の内周面に設けられ、メカニカルシール27を配置させるシール溝39と、を備えている。
吸込口31は、例えば、ポンプ装置1の一次側に、配管等を接続可能なフランジを有して形成されている。また、吸込口31は、第1ケース35の内面側に突出し、ポンプ部26又はスペーサ29とOリング等のパッキンPを介して係合(当接)可能に形成されている。これにより、吸込口31は、吸込口31の一次側からポンプ部26又はスペーサ29への流路Fを形成する。
吐出口32は、ポンプ部26から増圧された水を二次側に吐出可能に第1ケース35の外周部に設けられ、例えば、ポンプ装置1の二次側に配管等を接続可能なフランジを有している。
ドレン33は、例えば、第1ケース35の他方の側部であって、ポンプケーシング25の内部空間の下方と連続して形成されている。また、ドレン33は、プラグS等によって閉塞されており、必要に応じて、プラグSを脱離させることで、ポンプケーシング25内の水を排水可能に形成されている。なお、ドレン33は、必要に応じて、ポンプ13の凍結防止用のヒータや、水温を検出する検出器を挿入する挿入部を兼ねてもよい。
固定部34は、ポンプ装置1の下端側に位置して第1ケース35に設けられている。また、固定部34は、ポンプ13の固定の際に、設置ベース等に螺合させるボルトを挿通可能に形成されている。
ポンプ部26は、吸込口31からポンプケーシング25内に吸い込まれた水を増圧し、吐出口32から吐出可能に形成されている。このポンプ部26は、回転軸12の軸心方向(ポンプ部26の積層方向)に所定の幅を有して形成されている。
具体的に説明すると、ポンプ部26は、回転軸12に固定されるインペラ41と、このインペラ41を収納し、ポンプ部26の一次側から二次側への水の流路Fを形成する案内部42と、を備えている。
インペラ41は、スリーブ28を介して回転軸12に固定される。インペラ41は、回転軸12の回転に伴って回転することで、その中心側から水を吸い込むとともに、その外周側から水を増圧して吐出可能に形成されている。
具体的に説明すると、インペラ41は、回転軸12に固定され、複数の羽根44aを有する第1シュラウド44と、第1シュラウド44と対向して設けられ吸込口31側に開口する吸込孔45aを有する第2シュラウド45と、を備えている。
第1シュラウド44は、その中心に、回転軸12を挿通させるとともに、その内周面の一部にキー溝を有する開口部を有している。第1シュラウド44は、その開口部に回転軸12が挿入されるとともに、スリーブ28の後述するキー51がそのキー溝に嵌合されることで、回転軸12の回転に伴って回転可能に回転軸12に固定される。なお、少なくとも最下流に位置するインペラ41の第1シュラウド44は、その外面に第2ケース36と回転軸12との間隙を密閉するメカニカルシール27の一部を支持する座部が形成されている。
第2シュラウド45は、第1シュラウド44に羽根44aを介して固定されている。第2シュラウド45は、その中心が第1シュラウド44と離間する方向に突出するとともに、吸込孔45aを形成する突出部45bを有する。第2シュラウド45は、この突出部45bにより吸込口31又はスペーサ29と吐出口32との間の流路Fの一部を成し、且つ、第1シュラウド44の羽根44aへ水を移動可能に形成されている。
案内部42は、その一方の端部が開口することで、その内部にインペラ41を収納可能に形成された外囲部47と、外囲部47に収納したインペラ41の二次側、例えばインペラ41の外周側に対向する外囲部47の内面に設けられ、インペラ41から吐出された水を二次側へと移動させる流路Fを形成する複数の第1案内羽根48と、を備えている。また、案内部42は、外囲部47の他方の端部に設けられ、前段の第1案内羽根48と連続して流路Fを形成する複数の第2案内羽根49を有していても良い。
外囲部47は、その一方の端部が二次側に設けられる外囲部47又は第2ケース35と係合可能に形成されている。また、外囲部47は、他方の端部に底部47aが設けられ、この底部47aの中心側に第2シュラウド45の突出部45bが挿入される挿入孔47bを有している。
なお、外囲部47は、ポンプケーシング25の吸込口31とスペーサ29と一次側の外囲部47とのいずれか一と係合する係合部47cを備えている。第2案内羽根49は、底部47aの外面に平行な板部49aを有し、この板部49aと底部47aとを連結し、板部49aの外周側から中心側に向って延設されている。即ち、第2案内羽根49は、板部49aの外周側から中心側に向って複数の流路Fを形成している。なお、板部49aは、その中心に貫通孔49bを有している。
このように、案内部42は、外囲部47により、その一次側からインペラ41を介してその二次側へ水の流路を形成する。また、案内部42は、図1,2に示すように、ポンプ13にポンプ部26が二段積層される場合に、その形状が細部にて若干異なる第1案内部42A及び第2案内部42Bが用いられる。また、案内部42は、図3に示すようにポンプ13にポンプ部26が三段以上積層される場合に、その形状が細部にて異なる第1案内部42Aと、第2案内部42Bと、第1案内部42A及び第2案内部42Bの間に積層される中間案内部43Cとが設けられる。即ち、案内部42は、積層させる位置により、細部にて若干その形状が異なる各案内部42A〜42Cのいずれかが用いられる。
以下、第1案内部42A、第2案内部42B及び中間案内部42Cについて、その詳細な説明を図1〜3を用いて行う。なお、上述した案内部42と同様の構成及び機能はその説明を省略する。
図1〜3に示すように、第1案内部42Aは、挿入孔47bと、吸込口31又はスペーサ29の一方の端部に係合可能に形成された係合部47cと、を外囲部47に有している。また、第1案内部42Aは、外囲部47の内周面であって、インペラ41の外周側と対向し、且つ、第2案内部42B又は中間案内部42Cと対向して外囲部47に設けられ、これらの一方へ流路Fを形成する第1案内羽根48を有している。
図1〜3に示すように、第2案内部42Bは、第1案内羽根48と連続して流路を形成する第2案内羽根49と、第1案内部42A又は中間案内部42Cの一方の端部と係合する係合部47cと、を備えている。
また、第2案内部42Bは、外囲部47の外周面の一部が開口することで、二次側への流路Fを形成する第1案内羽根48を、を備えている。なお、第2案内部42Bの第1案内羽根48は、外囲部47と第2ケース35とにより、流路Fが形成される。
図3に示すように、中間案内部42Cは、他方の端部が一次側の第1案内部42A又は他の中間案内部42Cの一方の端部と係合する係合部47cを有し、他方の端部が二次側の第2案内部42B又は他の中間案内部42Cの係合部47cと係合可能に形成されている。
中間案内部42Cは、その一次側に設けられた第1案内羽根48と連続して流路Fを形成する第2案内羽根49を有している。また、中間案内部42Cは、外囲部47の内周面であって、インペラ41の外周側と対向し、且つ、第2案内部42B又は二次側の中間案内部42Cと対向して外囲部47に設けられ、これらの一方へ流路Fを形成する第1案内羽根48を有している。
なお、これら各案内部42A〜42Cは、上記構成に限定されない。即ち、案内部42(42A〜42C)は、少なくとも、インペラ41を収納可能であって、一次側からインペラ41への流路Fと、インペラ41で増圧した水を二次側へ流す流路とを形成可能であればよい。
スリーブ28は、回転軸12に固定されたキー51と、回転軸12に挿入され、その内周面にキー51と嵌合するキー溝を有するスリーブ部52と、を備えている。
キー51は、その一部が回転軸12に設けられたキー溝に嵌合される。また、キー51は、その他部が、第1シュラウド44のキー溝、及び、スリーブ部52のキー溝に嵌合される。このため、キー51は、第1シュラウド44及びスリーブ部52を回転軸12の回転方向に対して回転軸12に固定可能に形成されている。スリーブ部52は、円筒状に形成されている。スリーブ部52は、その内径が、回転軸12の外径と略同一に形成されており、キー51をそのキー溝に嵌合させることで、回転軸12に固定可能に形成されている。スリーブ部52は板部49aの貫通孔49bに挿通され、貫通孔49bと摺動又は所定の隙間を有して回転可能に形成されている。即ち、スリーブ部52は、第2案内羽根49の板部49aにそれぞれ設けられ、貫通孔49bと回転軸12との間の水の漏洩を極力防止可能に形成されている。このため、ポンプ13が板部49aを複数有する場合には、スリーブ部52も複数設けられる。
スペーサ29は、円筒状に形成され、その一方の端部が、吸込口31にOリング等のパッキンPを介して配置されるとともに、他方の端部が、第1案内部42Aの係合部47cと係合可能に形成されている。スペーサ29は、ポンプ部26の積層方向の幅(長さ)が、案内部42の積層方向の幅(長さ)と同等に形成されている。
このように構成されたポンプ装置1は、製造時において、必要とする吐出圧力となる段数にポンプ部26を積層させることが可能となる。
例えば、高い吐出圧力を必要とする場合に、図3に示すように、ポンプ装置1は、吸込口31側からポンプ部26を三段に積層する。具体的には、ポンプケーシング25に、第1案内部42A、中間案内部42C及び第2案内部42Bを積層させるとともに、回転軸12にスリーブ28のキー51を介してインペラ41をそれぞれ固定し、各案内部42に収納させる。また、第2案内部42B及び中間案内部42Cにそれぞれ設けられた第2案内羽根49の板部49aと回転軸12との間にスリーブ部52を設ける。これにより、吸込口31から各案内部42A〜42Cの各インペラ41を介して吐出口32まで水の流路Fが形成される。
また、3つのインペラ41を所定の回転数で回転可能な動力を有するモータ11が、連結部材21を介してポンプケーシング25に固定される。これにより、モータ11が駆動されると、モータ11により回転する回転軸12に追従して各インペラ41が回転する。これらのことから、三段に積層された各ポンプ部26にて順次水が増圧され、ポンプ13の二次側に増圧された水が供給可能なポンプ装置1となる。
ポンプ部26を三段積層させたポンプ装置1の吐出圧力よりも低い吐出圧力のポンプ装置1とする場合には、例えば、図1、2に示すように、ポンプ装置1は、ポンプ部26を二段積層させるとともに、ポンプ部26の一次側にスペーサ29を配置させる。
具体的には、ポンプケーシング25の吸込口31に、パッキンPを介してスペーサ29を設け、このスペーサ29の二次側に、ポンプ部26を二段積層させる。これにより、吸込口31から案内部42までの間に、スペーサ29により水の流路Fが形成されるため、吸込口31からスペーサ29及び各案内部42A,42Bを介した吐出口32までの水の流路Fが形成される。なお、回転軸12と第2案内部42Bの板部49aとの間には、スリーブ部52が設けられる。
また、この二段に積層されたポンプ部26のインペラ41を回動可能な動力を有するモータ11を、回転軸12を介してポンプ13に接続する。このため、ポンプ13の一次側の水がスペーサ29を介してポンプ部26に移動するとともに、二段のポンプ部26により順次水が増圧されて、吐出口32から吐出され、ポンプ13の二次側に増圧された水が供給可能なポンプ装置1となる。
なお、上述した、ポンプ装置1のように、ポンプ部26を二段又は三段に積層させずに、一台(一段)のポンプ部26を設けても良い。即ち、ポンプ部26を二段積層させたポンプ装置1の吐出圧力よりも低い吐出圧力のポンプ装置1とする場合には、スペーサ29を二段に設け、ポンプ部26を一段としてもよい(不図示)。
ポンプ部26を一段とする場合に用いられる案内部42は、例えば、第2案内羽根49を有さず、且つ、係合部47cが第1案内部42Aと同一形状に形成された第2案内部42Bが用いられる。また、このようなポンプ装置1に用いられるモータ11は、一段のポンプ部26のインペラ41を所定の回転数で回転可能な動力を有していればよい。また、回転軸12は、同一の長さを有する回転軸12を用いても良く、また、積層するポンプ部26の段数に合わせてもよい。
このように構成されたポンプ装置1によれば、ポンプケーシング25内に収納されるポンプ部26の段数を変更することで、ポンプ13の吐出圧力を変更可能となる。即ち、吐出圧力に応じてポンプ部26を単数又は積層設け、ポンプケーシング25内に収納される最大段数未満のポンプ部26を用いる場合には、スペーサ29を設けることで、ポンプケーシング25内にポンプ部26を配置可能となる。
即ち、ポンプ部26を、ポンプケーシング25に収納可能な最大段数より少ない段数設ける場合には、スペーサ29を用いて吸込口31からポンプ部26までの水の流路Fを形成することが可能となる。これにより、積層するポンプ部26の段数が異なるポンプ13であっても、同一のポンプケーシング25を用いることが可能となる。具体的には、積層するポンプ部26の段数が異なるポンプ装置1であっても、スペーサ29を用いることで、ポンプ部26の代わりにスペーサ29により流路Fの一部を形成する。これにより、ポンプケーシング25の吸込口31から吐出口32までの水の流路Fを形成し、ポンプ部26によって水を増圧することが可能となる。
このため、ポンプケーシング25内には、積層可能な段数のポンプ部26を有さなくてもよく、スペーサ29によりポンプ部26の代わりに流路Fを形成することで、積層するポンプ部26の段数が異なっても、同一のポンプケーシング25を用いることが可能となる。なお、ポンプ装置1に用いるモータ11は、ポンプ部26の段数が異なることで必要なモータ11の動力も異なることから、設けられたインペラ41を回動可能なものであればよい。
また、ポンプ部26の代わりにスペーサ29を用いることで、インペラ41を回転させるために必要なモータ11の動力を増大させることもない。即ち、ポンプ装置1は、ポンプ部26の段数に応じたインペラ41を回動可能な動力を有するモータ11を用いることで、出力に応じたモータ11を使用することから、オーバースペックのモータ11を使用することがない。モータ11は、使用するポンプ部26の段数によって適切なモータ11を使用することで、コストの増大及び大型化を防止することが可能となる。
また、同一のポンプケーシング25を用いることで、吐出圧力が異なるポンプ装置1に用いる部品点数を低減することが可能となる。これにより、ポンプケーシング25の共用が可能となり、製造コスト及び部品の管理コストが低減することとなる。また、同一のポンプケーシング25を用いるため、製造時の組み立てにおける組立ミスや部品の供給ミス等の防止にもなる。このように、ポンプ装置1は、生産コストの低減とすることが可能となり、安価となる。
上述したように、本発明の実施の形態に係るポンプ装置1によれば、ポンプ部26の段数異なるポンプ装置1であっても、必要に応じてスペーサ29を用いることで、同一のポンプケーシング25を用いることが可能となる。このため、ポンプケーシング25の製造コスト及び管理コストを低減することが可能となり、ポンプ装置1を安価に製造することが可能となる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した例では、ポンプケーシング25は、ポンプ部26を三段積層可能な構成としたが、これに限定されない。即ち、ポンプケーシング25は、客先要望のある(製造する)複数の吐出圧力のポンプ装置1のうち、最大積層段数が収納できるポンプケーシング25を共用すればよい。
例えば、ポンプ部26の最大積層段数が四段の場合には、ポンプケーシング25は四段を積層したポンプ部26を収納可能とする。このポンプケーシング25を用いてポンプ装置1を製造し、ポンプ部26が四段未満の段数積層する場合には、ポンプ部26とスペーサ29とが合わせて四段となるように、必要な段数のスペーサ29を用いればよい。
また、例えば、ポンプ部26を多数積層する場合には、ポンプケーシング25の形状が大きくなり、ポンプ部26の積層する段数が最大と最小で差が大きくなる虞がある。このため、複数種類のポンプケーシング25を用いる構成としてもよい。
具体的に例を挙げると、単数から八段のいずれかにポンプ部26を積層させて、ポンプ装置1を製造する場合には、例えば、四段に積層したポンプ部26を収納可能な第1のポンプケーシングと、八段に積層したポンプ部26を収納可能な第2のポンプケーシングを用いる。
ポンプ装置1の必要とする吐出圧力によって、単数から四段までポンプ部26を積層する場合には、第1のポンプケーシングを、五段から八段のポンプ部26を積層する場合には、第2のポンプケーシングを、共用する構成とする。
これにより、ポンプケーシングの種類を極力少なくすることが可能となり、製造コスト及び管理コストを低減させ、安価なポンプ装置1とすることが可能となる。また、吸込口31からポンプ部26までの距離を極力短くすることで、損失を低減させるとともに、ポンプ装置1の極大化を防止することが可能となる。このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 回転軸に固定されるインペラ、及び、前記インペラを収納し、その一次側から前記インペラを介してその二次側へ水の流路を形成する案内部を具備するポンプ部と、
前記ポンプ部と接続する吸込口及び吐出口を有し、複数の前記ポンプ部を積層して収納可能なポンプケーシングと、
前記ポンプ部と前記吸込口との間に設けられる円筒状のスペーサと、を備え、
前記ポンプ部と前記吸込口又は前記スペーサとが係合することで、前記吸込口から前記インペラを介した前記吐出口までの前記水の流路が形成されることを特徴とするポンプ。
[2] 前記スペーサは、前記ポンプ部の積層方向の幅と同一の幅に形成され、前記ポンプケーシングに収納される前記ポンプ部が前記ポンプケーシングに収納可能な前記ポンプ部よりも少ないときに設けられることを特徴とする[1]に記載のポンプ。
[3] 前記ポンプ部は、前記インペラにより増圧された水を案内する案内羽根をさらに具備することを特徴とする[1]に記載のポンプ。
[4] モータと、
前記モータにより回転駆動される回転軸と、
前記回転軸に固定されるインペラと、前記インペラを収納し、且つ、その一次側から前記インペラを介してその二次側へ水の流路を形成する案内部とを具備するポンプ部、及び、前記ポンプ部と接続する吸込口及び前記吐出口を有し、複数の前記ポンプ部を積層して収容可能なポンプケーシングを具備するポンプと、
円筒状であって前記案内部の積層方向の幅と同一の幅に形成され、前記ポンプケーシングに収納される前記ポンプ部が前記ポンプケーシングに収納可能な前記ポンプ部よりも少ないときに、前記ポンプ部と前記吸込口との間に設けられることで、前記ポンプ部と前記吸込口との間の水の流路を形成するスペーサと、を備え、
前記ポンプは、前記ポンプ部と前記吸込口又は前記スペーサとが係合することで、前記吸込口から前記インペラを介した前記吐出口までの前記水の流路が形成されることを特徴とするポンプ装置。
[5] 前記ポンプ部は、前記インペラにより増圧された水を案内する案内羽根をさらに具備することを特徴とする[4]に記載のポンプ装置。
1…ポンプ装置、11…モータ、12…回転軸、13…ポンプ、20…モータケース、21…連結部材、25…ポンプケーシング、26…ポンプ部、27…メカニカルシール、28…スリーブ、29…スペーサ、31…吸込口、32…吐出口、33…ドレン、34…固定部、35…第1ケース、36…第2ケース、38…挿通孔、39…シール溝、41…インペラ、42…案内部、42A…第1案内部、42B…第2案内部、42C…中間案内部、43C…中間案内部、44…第1シュラウド、44a…羽根、45…第2シュラウド、45a…吸込孔、45b…突出部、47…外囲部、47a…底部、47b…挿入孔、47c…係合部、48…第1案内羽根、49…第2案内羽根、49a…板部、49b…貫通孔、51…キー、52…スリーブ部、P…パッキン、S…プラグ。

Claims (4)

  1. 回転軸に固定されるインペラ、及び、前記インペラを収納し、その一次側から前記インペラを介してその二次側へ水の流路を形成する案内部を具備するポンプ部と、
    前記ポンプ部と接続する吸込口及び吐出口を有し、複数の前記ポンプ部を積層して収納可能なポンプケーシングと、
    円筒状であって、前記ポンプ部の積層方向の幅と同一の幅に形成され、前記ポンプケーシングに収納される前記ポンプ部が前記ポンプケーシングに収納可能な前記ポンプ部よりも少ないときに、前記ポンプ部と前記吸込口との間に設けられるスペーサと、を備え、
    前記ポンプ部と前記吸込口又は前記スペーサとが係合することで、前記吸込口から前記インペラを介した前記吐出口までの前記水の流路が形成されることを特徴とするポンプ。
  2. 前記ポンプ部は、前記インペラにより増圧された水を案内する案内羽根をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のポンプ。
  3. モータと、
    前記モータにより回転駆動される回転軸と、
    前記回転軸に固定されるインペラと、前記インペラを収納し、且つ、その一次側から前記インペラを介してその二次側へ水の流路を形成する案内部とを具備するポンプ部、及び、前記ポンプ部と接続する吸込口及び前記吐出口を有し、複数の前記ポンプ部を積層して収容可能なポンプケーシングを具備するポンプと、
    円筒状であって前記案内部の積層方向の幅と同一の幅に形成され、前記ポンプケーシングに収納される前記ポンプ部が前記ポンプケーシングに収納可能な前記ポンプ部よりも少ないときに、前記ポンプ部と前記吸込口との間に設けられることで、前記ポンプ部と前記吸込口との間の水の流路を形成するスペーサと、を備え、
    前記ポンプは、前記ポンプ部と前記吸込口又は前記スペーサとが係合することで、前記吸込口から前記インペラを介した前記吐出口までの前記水の流路が形成されることを特徴とするポンプ装置。
  4. 前記ポンプ部は、前記インペラにより増圧された水を案内する案内羽根をさらに具備することを特徴とする請求項4に記載のポンプ装置。
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