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JP5437676B2 - 有価証券売買処理システムおよびプログラム - Google Patents
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Description

本発明は、有価証券の売買処理を実行するコンピュータにより構成された有価証券売買処理システムおよびプログラムに係り、例えば、個人向け利付国庫債券の売買処理を実行する国債売買処理システム等に利用することができる。
株式の注文方法に、注文した日に売買が成立しなかった場合に翌日へ繰越しされる出合注文がある。この出合注文は、例えば顧客が注文の有効期間(例えば一週間等)を指定し、指定有効期間内であれば、売買が成立するまで注文が有効となるものである。
一般に、買注文と売注文との間での売買取引を成立させるための約定処理を実行する際に、複数の買注文または複数の売注文が競合した場合には、第1に値段、第2に時間で定まる優先順位に従って、注文が約定する順序が決まる。すなわち、先ず、取引の相手方にとって有利な値段を指定している注文、換言すれば、より高い買値、または、より安い売値を付けている注文が優先して約定することになり、次に、値段が同じであれば、先に注文した方が優先して約定することになる。そして、前述した出合注文を取り扱う証券会社等では、証券取引所へ発注されて未約定となった注文は毎日破棄し、翌日、新たに証券取引所へ発注し直すことにすると、発注日時は、翌日までは保持されないことになり、先に注文した方が優先して約定するという時間優先の原則は、日を跨いでは適用されないことになる。
なお、本願発明に関連する技術として、非特許文献1には、「有効期限の訂正、数量の上方訂正等は一度取消を行ってから再度任意の条件で注文を行ってください」という記載がある。特許文献1および特許文献2には、個人向け国債の取引市場システムに関する記載がある。
特開2008−204426号公報 特開2009−53787号公報
安藤証券株式会社、"美らネット24 取引ルール"の「(PDF)株式現物取引」の第3頁の下から6行目、[online]、安藤証券ホームページ、[平成21年2月24日検索]、インターネット<URL:http://www.ando-sec.co.jp/churanet24/rule/pdf/05-genbutsu.pdf>
近年、株式の売買取引は、証券取引所に加え、証券会社等が開設するPTS市場(Proprietary Trading System;私設取引システムによる市場)でも行われるようになってきたが、株式の注文を行う際には、顧客は、銘柄、数量、売買区分、および注文値段(単価)を指定する。
一方、個人向け利付国債(変動・10年)の売買取引を行うPTS市場を形成する場合には、額面金額100円の国債の価格は、100円固定で、つまり額面金額そのままの値段での売買取引を行う市場を形成することが可能である。個人向け利付国債(変動・10年)では、発行段階でその時の金利水準に基づき決められた利子(クーポン)が償還まで固定されているのではなく、市中の金利変動に応じて利子が変動するので、利子(クーポン)と市中の金利との差分を補填するために売買単価を上下させるといった調整操作の必要性がないからである。このような市場を形成した場合には、注文を行う際に、買主または売主が注文値段(単価)を指定する必要はなくなり、銘柄と、数量に相当する額面金額と、売買区分とを指定すればよくなる。
ところで、PTS市場は、証券会社等が開設する取引市場であり、前述した株式の出合注文のように、証券会社等は、翌日、新たに証券取引所へ発注し直すという処理を行う必要はない。従って、個人向け利付国債(変動・10年)の売買取引を行うPTS市場を形成し、出合注文を受け付ける場合には、注文の有効期限内であれば、注文日時を保持し、時間優先の原則を適用した約定処理を実現することも可能である。
しかし、このようにPTS市場で個人向け利付国債(変動・10年)の出合注文を受け付け、注文の有効期限内であれば、注文日時を保持するという処理を実現した場合であっても、有効期限内に注文が約定しなければ、その注文を継続(ロール)するためには、顧客が、有効期限の終了後に新しく注文を出し直すか、あるいは有効期限の終了間近の注文を取り消し、新しく注文を出し直す等の手続を行うことが必要となり、この結果、株式の出合注文の場合と同様に、注文日時が保持されず、先に注文した方が優先して約定するという時間優先の原則の利益を受けられないことになる。
そして、PTS市場での個人向け利付国債(変動・10年)の売買取引の場合には、証券取引所での株式の売買取引の場合に比べ、流動性が高いとはいえないことから、取引成立までに日数がかかることが多いと予想されるので、注文の出し直しにより、注文日時が保持されず、時間優先の原則の利益を受けられなくなる可能性が高まる。また、株式の出合注文の場合には、価格優先の原則が時間優先の原則よりも優先するが、額面金額で個人向け利付国債(変動・10年)の出合注文を受け付ける場合には、額面金額100円の価格を100円固定とするPTS市場では注文値段(単価)の指定がない又は不要であるので、注文日時が約定処理における優先順位を決定する唯一の要素となることから、顧客が注文を出し直す都度に優先順位が最後尾(の順位)になって出し直しの顧客注文の約定には先頭の順位から最後尾の順位までの注文約定を待つことになってしまうという不都合が生じる。
また、以上に述べたような問題は、個人向け利付国債(変動・10年)の出合注文の場合に限らず、注文値段(単価)の指定が不要となるような類似の商品特性を有する有価証券の出合注文を受け付ける場合にも、同様に生じることである。
本発明の目的は、約定処理における優先順位の決定に不都合が生じない注文の繰延を実現することができる有価証券売買処理システムおよびプログラムを提供するところにある。
本発明は、最初に注文を受け付けたときの注文日時を保持しながら、注文の有効期間を延長更新して注文の繰延を行うことにより前記目的を達成するものであり、大きく分けると、以下のように、繰延時に注文識別情報を維持する場合と、繰延時には新しい注文を作成するとともに、それまで有効だった旧注文を取り消し、原注文および毎回の繰延注文について注文識別情報を変えていく場合とがある。
<<繰延時に注文識別情報を維持する場合>>
繰延時に注文識別情報を維持する場合は、自動繰延とするか、あるいは繰延手動指示とするかにより、2通りに分けることができ、さらには、毎処理日に買注文用記憶手段および売注文用記憶手段に記憶させた執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データを破棄(クリア)して再度記憶させるか、あるいは毎処理日に破棄(クリア)するのではなく、有効期限が経過した時点で買注文用記憶手段および売注文用記憶手段に記憶されている執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データを取り消すかにより、2通りに分けることができ、これらの組合せで4通りに分けることができる。
<繰延時に注文識別情報を維持する場合であって、自動繰延とし、かつ、毎処理日に買注文用記憶手段および売注文用記憶手段に記憶させた執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データを破棄(クリア)して再度記憶させる場合>
本発明は、有価証券の売買処理を実行するコンピュータにより構成された有価証券売買処理システムであって、
金融機関の顧客の口座に預けられた前記顧客の資金の残高を示す資金残高データを、顧客識別情報と対応付けて記憶するとともに、前記金融機関の前記顧客の口座に預けられた前記顧客の保有する有価証券の残高を示す証券残高データを、有価証券の銘柄識別情報および前記顧客識別情報と対応付けて記憶する顧客口座データベースと、
前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる前記顧客識別情報、売買対象の有価証券についての銘柄識別情報、売買区分、および注文数量を含む注文データ、並びに注文の有効期限の繰延を継続する繰延継続期間または繰延継続期限を受信するか、またはこれらに加えて指定有効期間および/または指定延長期間を受信するとともに、受信した前記注文データに注文識別情報を付与し、前記注文データの受信日時またはこれに加えて前記指定有効期間から注文の初回の有効期限を算出する処理を実行する注文受付処理手段と、
この注文受付処理手段により受信した前記注文データ、前記受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、および初回若しくは繰延後の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、前記注文識別情報と対応付けて記憶する注文データ記憶手段と、
前記注文データの約定数量を、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて約定データとして記憶する振替処理データベースと、
前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる買注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する買注文用記憶手段と、
前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる売注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する売注文用記憶手段と、
前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の有効期限を監視し、初回または前回繰延後の有効期限が到来する直前の時期になったときに、この有効期限に予め定められた延長期間または前記指定延長期間を加えて新たな有効期限を算出し、算出した前記新たな有効期限が前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期限内または前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期間および前記受信日時から算出した繰延継続期限内である場合には、前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限を、前記新たな有効期限で更新し、前記新たな有効期限が前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期限または前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期間および前記受信日時から算出した繰延継続期限を過ぎている場合には、前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限を、前記繰延継続期限で更新する処理を実行する繰延処理手段と、
前記注文受付処理手段により受信した前記注文データに対し、先に注文された前記顧客の注文を優先して約定させるための買注文および売注文に共通または買注文単独および売注文単独の優先順位管理情報を付与し、前記注文受付処理手段により受信した前記注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記注文データを執行対象の買注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記注文受付処理手段により受信した前記注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記注文データを執行対象の売注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する初期執行準備処理手段と、
毎処理日の処理の開始前に、前処理日までに受信して前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文データの前記注文数量から、この注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記振替処理データベースに記憶されている前記約定数量を減じることにより、未約定の残注文数量を算出し、前処理日までに受信して前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文データであって未約定の残注文数量があり、かつ、前記注文データ記憶手段に記憶された前記有効期限内である継続中の注文データに対し、この継続中の注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記受信日時の先後に従って前記優先順位管理情報を付与し、前記継続中の注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記継続中の注文データを、執行対象の買注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄した状態の前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記継続中の注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記継続中の注文データを、執行対象の売注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄した状態の前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する再執行準備処理手段と、
互いに同一の前記銘柄識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段に前記執行対象の買注文データの注文数量として記憶された買注文数量と、前記売注文用記憶手段に前記執行対象の売注文データの注文数量として記憶された売注文数量とを、優先順位の高い前記優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文数量と売注文数量とが対応している分を買注文および売注文の約定数量として決定し、決定した前記約定数量を、約定させた前記買注文データおよび前記売注文データについての前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて前記約定データとして前記振替処理データベースに記憶させる処理を実行する取引執行処理手段と、
前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データに加算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データから減算する買注文用の振替処理を実行し、前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データから減算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データに加算する売注文用の振替処理を実行する振替処理手段と
を備えたことを特徴とするものである。
ここで、「有価証券」としては、利子が変動するタイプの個人向け国債が好適であるが、これ以外の債券や、株式等であってもよい。以下の発明においても同様である。
また、「顧客識別情報」は、1対1の対応関係を保つことができれば、本発明のシステムの処理の途中で別の種類の顧客識別情報に変換することにより、複数種類の顧客識別情報を混在させてもよい。例えば、顧客口座データベースで顧客識別情報としての口座番号に対応付けて各顧客のデータが管理されている状況下において、注文受付処理手段による注文データの受付時に、顧客識別情報として口座番号自体を入力させるようにしてもよいが、口座番号以外の種類の顧客識別情報(例えば、電話番号、電子メールアドレス、顧客コード等)を入力させ、本発明のシステムの処理過程で、口座番号以外の種類の顧客識別情報から、口座番号への変換を適宜行うようにしてもよく、このような変換を行う場合には、複数種類の顧客識別情報の対応関係を記憶する顧客データベースを設けておけばよい。なお、本願の請求項では、各処理過程における顧客識別情報の種類の変換が、発明の本質に影響を与えないことから、記載の便宜上、「顧客識別情報」で統一している。以下の発明においても同様である。
さらに、「同一の銘柄についての買注文数量と売注文数量とが対応している分を買注文および売注文の約定数量として決定」する処理とは、買注文数量と売注文数量とのうち、少ない方の数量を、買注文および売注文の双方の約定数量とする処理であり、買注文数量の方が少ない場合には、買注文数量を全部約定させ、売注文数量のうち買注文数量と同一の数量分を約定させ、残りを未約定分とし、一方、売注文数量の方が少ない場合には、売注文数量を全部約定させ、買注文数量のうち売注文数量と同一の数量分を約定させ、残りを未約定分とする処理である。以下の発明においても同様である。
また、「注文の有効期限の繰延を継続する繰延継続期間または繰延継続期限」の「繰延継続期間」とは、例えば、注文時点から3ヶ月間を限度として、注文を継続(ロール)するというときの3ヶ月間に相当する期間であり、「繰延継続期限」とは、例えば、注文時点から2009年6月5日までを限度として、注文を継続(ロール)するというときの2009年6月5日に相当する期限である。さらに、「指定有効期間」とは、顧客が指定した初回の有効期間であり、例えば、注文時点から2週間だけ注文を有効にするというときの2週間という期間である。そして、「指定延長期間」とは、顧客が指定した延長期間であり、繰延処理の時点から、あるいは初回の有効期限または前回繰延時の有効期限から、2週間だけ延長して注文を有効にするというときの2週間という期間である。以下の発明においても同様である。
このような本発明の有価証券売買処理システムにおいては、注文受付処理手段により、繰延継続期間または繰延継続期限を受け付け、繰延処理手段により、繰延継続期限(指定された繰延継続期間から算出してもよい。)を超えない範囲内で、予め定められた延長期間ずつ、または顧客による指定延長期間ずつ、注文の有効期限を自動的に延長更新して繰り延べていく。また、再執行準備処理手段により、前処理日の未約定の残注文数量分を、翌処理日に、執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データとして買注文用記憶手段および売注文用記憶手段に記憶させる際には、注文データ記憶手段に記憶された受信日時(注文受付処理手段により最初に注文データを受信した日時)の先後に従って優先順位管理情報を付与する。このため、繰延処理を繰り返しても、最初の注文日時が保持されることになり、繰延の都度に優先順位が最後尾(の順位)になってしまうという不都合を解消することが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
<繰延時に注文識別情報を維持する場合であって、自動繰延とし、かつ、毎処理日に破棄(クリア)するのではなく、有効期限が経過した時点で買注文用記憶手段および売注文用記憶手段に記憶されている執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データを取り消す場合>
また、本発明は、有価証券の売買処理を実行するコンピュータにより構成された有価証券売買処理システムであって、
金融機関の顧客の口座に預けられた前記顧客の資金の残高を示す資金残高データを、顧客識別情報と対応付けて記憶するとともに、前記金融機関の前記顧客の口座に預けられた前記顧客の保有する有価証券の残高を示す証券残高データを、有価証券の銘柄識別情報および前記顧客識別情報と対応付けて記憶する顧客口座データベースと、
前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる前記顧客識別情報、売買対象の有価証券についての銘柄識別情報、売買区分、および注文数量を含む注文データ、並びに注文の有効期限の繰延を継続する繰延継続期間または繰延継続期限を受信するか、またはこれらに加えて指定有効期間および/または指定延長期間を受信するとともに、受信した前記注文データに注文識別情報を付与し、前記注文データの受信日時またはこれに加えて前記指定有効期間から注文の初回の有効期限を算出する処理を実行する注文受付処理手段と、
この注文受付処理手段により受信した前記注文データ、前記受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、および初回若しくは繰延後の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、前記注文識別情報と対応付けて記憶する注文データ記憶手段と、
前記注文データの約定数量を、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて約定データとして記憶する振替処理データベースと、
前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる買注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する買注文用記憶手段と、
前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる売注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する売注文用記憶手段と、
前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の有効期限を監視し、初回または前回繰延後の有効期限が到来する直前の時期になったときに、この有効期限に予め定められた延長期間または前記指定延長期間を加えて新たな有効期限を算出し、算出した前記新たな有効期限が前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期限内または前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期間および前記受信日時から算出した繰延継続期限内である場合には、前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限を、前記新たな有効期限で更新し、前記新たな有効期限が前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期限または前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期間および前記受信日時から算出した繰延継続期限を過ぎている場合には、前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限を、前記繰延継続期限で更新する処理を実行する繰延処理手段と、
前記注文受付処理手段により受信した前記注文データに対し、先に注文された前記顧客の注文を優先して約定させるための買注文および売注文に共通または買注文単独および売注文単独の優先順位管理情報を付与し、前記注文受付処理手段により受信した前記注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記注文データを執行対象の買注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記注文受付処理手段により受信した前記注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記注文データを執行対象の売注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する執行準備処理手段と、
前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文データについて前記有効期限を経過したか否かを判断し、前記有効期限を経過した前記注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段または前記売注文用記憶手段に記憶された前記執行対象の買注文データまたは前記執行対象の売注文データを取り消す処理を実行する期限切れ注文処理手段と、
互いに同一の前記銘柄識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段に前記執行対象の買注文データの注文数量として記憶された買注文数量と、前記売注文用記憶手段に前記執行対象の売注文データの注文数量として記憶された売注文数量とを、優先順位の高い前記優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文数量と売注文数量とが対応している分を買注文および売注文の約定数量として決定し、決定した前記約定数量を、約定させた前記買注文データおよび前記売注文データについての前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて前記約定データとして前記振替処理データベースに記憶させる処理を実行する取引執行処理手段と、
前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データに加算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データから減算する買注文用の振替処理を実行し、前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データから減算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データに加算する売注文用の振替処理を実行する振替処理手段と
を備えたことを特徴とするものである。
このような本発明の有価証券売買処理システムにおいては、注文受付処理手段により、繰延継続期間または繰延継続期限を受け付け、繰延処理手段により、繰延継続期限(指定された繰延継続期間から算出してもよい。)を超えない範囲内で、予め定められた延長期間ずつ、または顧客による指定延長期間ずつ、注文の有効期限を自動的に延長更新して繰り延べていく。また、買注文用記憶手段および売注文用記憶手段に記憶させた執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データは、毎処理日に破棄(クリア)せずに残したままとし、期限切れ注文処理手段により、有効期限が経過した時点で取り消すので、注文の継続中(ロール中)は、執行準備処理手段により付与された優先順位管理情報が保持される。このため、繰延の都度に優先順位が最後尾(の順位)になってしまうという不都合を解消することが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
<繰延時に注文識別情報を維持する場合であって、繰延手動指示とし、かつ、毎処理日に買注文用記憶手段および売注文用記憶手段に記憶させた執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データを破棄(クリア)して再度記憶させる場合>
さらに、本発明は、有価証券の売買処理を実行するコンピュータにより構成された有価証券売買処理システムであって、
金融機関の顧客の口座に預けられた前記顧客の資金の残高を示す資金残高データを、顧客識別情報と対応付けて記憶するとともに、前記金融機関の前記顧客の口座に預けられた前記顧客の保有する有価証券の残高を示す証券残高データを、有価証券の銘柄識別情報および前記顧客識別情報と対応付けて記憶する顧客口座データベースと、
前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる前記顧客識別情報、売買対象の有価証券についての銘柄識別情報、売買区分、および注文数量を含む注文データを受信するか、またはこれらに加えて指定有効期間および/または指定延長期間を受信するとともに、受信した前記注文データに注文識別情報を付与し、前記注文データの受信日時またはこれに加えて前記指定有効期間から注文の初回の有効期限を算出する処理を実行する注文受付処理手段と、
この注文受付処理手段により受信した前記注文データ、前記受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、および初回若しくは繰延後の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、前記注文識別情報と対応付けて記憶する注文データ記憶手段と、
前記注文データの約定数量を、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて約定データとして記憶する振替処理データベースと、
前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる買注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する買注文用記憶手段と、
前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる売注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する売注文用記憶手段と、
前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる、注文の有効期限の繰延を指示するための繰延指示情報を、前記注文識別情報とともに受信し、この繰延指示情報の受信日時または前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限に、予め定められた延長期間または前記指定延長期間を加えて新たな有効期限を算出し、前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限を、前記新たな有効期限で更新する処理を実行する繰延処理手段と、
前記注文受付処理手段により受信した前記注文データに対し、先に注文された前記顧客の注文を優先して約定させるための買注文および売注文に共通または買注文単独および売注文単独の優先順位管理情報を付与し、前記注文受付処理手段により受信した前記注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記注文データを執行対象の買注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記注文受付処理手段により受信した前記注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記注文データを執行対象の売注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する初期執行準備処理手段と、
毎処理日の処理の開始前に、前処理日までに受信して前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文データの前記注文数量から、この注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記振替処理データベースに記憶されている前記約定数量を減じることにより、未約定の残注文数量を算出し、前処理日までに受信して前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文データであって未約定の残注文数量があり、かつ、前記注文データ記憶手段に記憶された前記有効期限内である継続中の注文データに対し、この継続中の注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記受信日時の先後に従って前記優先順位管理情報を付与し、前記継続中の注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記継続中の注文データを、執行対象の買注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄した状態の前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記継続中の注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記継続中の注文データを、執行対象の売注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄した状態の前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する再執行準備処理手段と、
互いに同一の前記銘柄識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段に前記執行対象の買注文データの注文数量として記憶された買注文数量と、前記売注文用記憶手段に前記執行対象の売注文データの注文数量として記憶された売注文数量とを、優先順位の高い前記優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文数量と売注文数量とが対応している分を買注文および売注文の約定数量として決定し、決定した前記約定数量を、約定させた前記買注文データおよび前記売注文データについての前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて前記約定データとして前記振替処理データベースに記憶させる処理を実行する取引執行処理手段と、
前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データに加算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データから減算する買注文用の振替処理を実行し、前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データから減算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データに加算する売注文用の振替処理を実行する振替処理手段と
を備えたことを特徴とするものである。
このような本発明の有価証券売買処理システムにおいては、繰延処理手段により、顧客による繰延指示情報を受け付けたときに、予め定められた延長期間だけ、または顧客による指定延長期間だけ、注文の有効期限を延長更新して繰り延べる。また、再執行準備処理手段により、前処理日の未約定の残注文数量分を、翌処理日に、執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データとして買注文用記憶手段および売注文用記憶手段に記憶させる際には、注文データ記憶手段に記憶された受信日時(注文受付処理手段により最初に注文データを受信した日時)の先後に従って優先順位管理情報を付与する。このため、繰延処理を繰り返しても、最初の注文日時が保持されることになり、繰延の都度に優先順位が最後尾(の順位)になってしまうという不都合を解消することが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
<繰延時に注文識別情報を維持する場合であって、繰延手動指示とし、かつ、毎処理日に破棄(クリア)するのではなく、有効期限が経過した時点で買注文用記憶手段および売注文用記憶手段に記憶されている執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データを取り消す場合>
また、本発明は、有価証券の売買処理を実行するコンピュータにより構成された有価証券売買処理システムであって、
金融機関の顧客の口座に預けられた前記顧客の資金の残高を示す資金残高データを、顧客識別情報と対応付けて記憶するとともに、前記金融機関の前記顧客の口座に預けられた前記顧客の保有する有価証券の残高を示す証券残高データを、有価証券の銘柄識別情報および前記顧客識別情報と対応付けて記憶する顧客口座データベースと、
前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる前記顧客識別情報、売買対象の有価証券についての銘柄識別情報、売買区分、および注文数量を含む注文データを受信するか、またはこれらに加えて指定有効期間および/または指定延長期間を受信するとともに、受信した前記注文データに注文識別情報を付与し、前記注文データの受信日時またはこれに加えて前記指定有効期間から注文の初回の有効期限を算出する処理を実行する注文受付処理手段と、
この注文受付処理手段により受信した前記注文データ、前記受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、および初回若しくは繰延後の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、前記注文識別情報と対応付けて記憶する注文データ記憶手段と、
前記注文データの約定数量を、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて約定データとして記憶する振替処理データベースと、
前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる買注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する買注文用記憶手段と、
前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる売注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する売注文用記憶手段と、
前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる、注文の有効期限の繰延を指示するための繰延指示情報を、前記注文識別情報とともに受信し、この繰延指示情報の受信日時または前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限に、予め定められた延長期間または前記指定延長期間を加えて新たな有効期限を算出し、前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限を、前記新たな有効期限で更新する処理を実行する繰延処理手段と、
前記注文受付処理手段により受信した前記注文データに対し、先に注文された前記顧客の注文を優先して約定させるための買注文および売注文に共通または買注文単独および売注文単独の優先順位管理情報を付与し、前記注文受付処理手段により受信した前記注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記注文データを執行対象の買注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記注文受付処理手段により受信した前記注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記注文データを執行対象の売注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する執行準備処理手段と、
前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文データについて前記有効期限を経過したか否かを判断し、前記有効期限を経過した前記注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段または前記売注文用記憶手段に記憶された前記執行対象の買注文データまたは前記執行対象の売注文データを取り消す処理を実行する期限切れ注文処理手段と、
互いに同一の前記銘柄識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段に前記執行対象の買注文データの注文数量として記憶された買注文数量と、前記売注文用記憶手段に前記執行対象の売注文データの注文数量として記憶された売注文数量とを、優先順位の高い前記優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文数量と売注文数量とが対応している分を買注文および売注文の約定数量として決定し、決定した前記約定数量を、約定させた前記買注文データおよび前記売注文データについての前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて前記約定データとして前記振替処理データベースに記憶させる処理を実行する取引執行処理手段と、
前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データに加算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データから減算する買注文用の振替処理を実行し、前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データから減算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データに加算する売注文用の振替処理を実行する振替処理手段と
を備えたことを特徴とするものである。
このような本発明の有価証券売買処理システムにおいては、繰延処理手段により、顧客による繰延指示情報を受け付けたときに、予め定められた延長期間だけ、または顧客による指定延長期間だけ、注文の有効期限を延長更新して繰り延べる。また、買注文用記憶手段および売注文用記憶手段に記憶させた執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データは、毎処理日に破棄(クリア)せずに残したままとし、期限切れ注文処理手段により、有効期限が経過した時点で取り消すので、注文の継続中(ロール中)は、執行準備処理手段により付与された優先順位管理情報が保持される。このため、繰延の都度に優先順位が最後尾(の順位)になってしまうという不都合を解消することが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
<<繰延時には新しい注文を作成するとともに、それまで有効だった旧注文を取り消し、原注文および毎回の繰延注文について注文識別情報を変えていく場合>>
繰延時には新しい注文を作成するとともに、それまで有効だった旧注文を取り消し、原注文および毎回の繰延注文について注文識別情報を変えていく場合は、前述した<<繰延時に注文識別情報を維持する場合>>と同様に、4通りに分けることができる。
<繰延時には新しい注文を作成するとともに、それまで有効だった旧注文を取り消し、原注文および毎回の繰延注文について注文識別情報を変えていく場合であって、自動繰延とし、かつ、毎処理日に買注文用記憶手段および売注文用記憶手段に記憶させた執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データを破棄(クリア)して再度記憶させる場合>
さらに、本発明は、有価証券の売買処理を実行するコンピュータにより構成された有価証券売買処理システムであって、
金融機関の顧客の口座に預けられた前記顧客の資金の残高を示す資金残高データを、顧客識別情報と対応付けて記憶するとともに、前記金融機関の前記顧客の口座に預けられた前記顧客の保有する有価証券の残高を示す証券残高データを、有価証券の銘柄識別情報および前記顧客識別情報と対応付けて記憶する顧客口座データベースと、
前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる前記顧客識別情報、売買対象の有価証券についての銘柄識別情報、売買区分、および注文数量を含む原注文の注文データ、並びに注文の有効期限の繰延を継続する繰延継続期間または繰延継続期限を受信するか、またはこれらに加えて指定有効期間および/または指定延長期間を受信するとともに、受信した前記原注文の注文データに原注文の注文識別情報を付与し、原注文の受信日時またはこれに加えて前記指定有効期間から注文の初回の有効期限を算出する処理を実行する注文受付処理手段と、
この注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データ、前記原注文の受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、および前記初回の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、前記原注文の注文識別情報と対応付けて記憶するとともに、繰延注文の注文データ、前記原注文の受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、および繰延後の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、繰延注文の注文識別情報と対応付けて記憶する注文データ記憶手段と、
前記注文データの約定数量を、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、原注文または繰延注文の前記注文識別情報と対応付けて約定データとして記憶する振替処理データベースと、
前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる買注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する買注文用記憶手段と、
前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる売注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する売注文用記憶手段と、
前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の有効期限を監視し、初回または前回繰延後の有効期限が到来する直前の時期になったときに、この有効期限に予め定められた延長期間または前記指定延長期間を加えて新たな有効期限を算出するとともに、前記注文データ記憶手段に記憶されている原注文または前回の繰延注文の前記注文データの前記注文数量から、この注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記振替処理データベースに記憶されている前記約定数量を減じることにより、原注文または前回の繰延注文の未約定の残注文数量を算出し、前記新たな有効期限が前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期限内または前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期間および前記原注文の受信日時から算出した繰延継続期限内である場合には、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、前記売買区分、および前記残注文数量と同一の注文数量を含む繰延注文の注文データを作成し、作成した前記繰延注文の注文データに、繰延注文の注文識別情報を改めて付与し、作成した前記繰延注文の注文データを、前記原注文の受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、前記新たな有効期限、および前記繰延注文の注文識別情報と対応付けて前記注文データ記憶手段に記憶させ、前記新たな有効期限が前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期限または前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期間および前記原注文の受信日時から算出した繰延継続期限を過ぎている場合には、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、前記売買区分、および前記残注文数量と同一の注文数量を含む繰延注文の注文データを作成し、作成した前記繰延注文の注文データに、繰延注文の注文識別情報を改めて付与し、作成した前記繰延注文の注文データを、前記原注文の受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、前記繰延継続期限と同一の繰延後の有効期限、および前記繰延注文の注文識別情報と対応付けて前記注文データ記憶手段に記憶させるとともに、前記注文データ記憶手段に記憶された原注文または前回の繰延注文の注文データを取り消し、かつ、この原注文または前回の繰延注文の注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段または前記売注文用記憶手段に記憶された前記執行対象の買注文データまたは前記執行対象の売注文データについての注文識別情報を、前記繰延注文の注文識別情報に差し替える処理を実行する繰延処理手段と、
前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データに対し、先に注文された前記顧客の注文を優先して約定させるための買注文および売注文に共通または買注文単独および売注文単独の優先順位管理情報を付与し、前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記原注文の注文データを執行対象の買注文データとして前記原注文の注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記原注文の注文データを執行対象の売注文データとして前記原注文の注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する初期執行準備処理手段と、
毎処理日の処理の開始前に、前処理日までに受信して前記注文データ記憶手段に記憶されている原注文または繰延注文の前記注文データの前記注文数量から、この注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記振替処理データベースに記憶されている前記約定数量を減じることにより、未約定の残注文数量を算出し、前処理日までに受信して前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文データであって未約定の残注文数量があり、かつ、前記注文データ記憶手段に記憶された前記有効期限内である継続中の注文データに対し、この継続中の注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記原注文の受信日時の先後に従って前記優先順位管理情報を付与し、前記継続中の注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記継続中の注文データを、執行対象の買注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄した状態の前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記継続中の注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記継続中の注文データを、執行対象の売注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄した状態の前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する再執行準備処理手段と、
互いに同一の前記銘柄識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段に前記執行対象の買注文データの注文数量として記憶された買注文数量と、前記売注文用記憶手段に前記執行対象の売注文データの注文数量として記憶された売注文数量とを、優先順位の高い前記優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文数量と売注文数量とが対応している分を買注文および売注文の約定数量として決定し、決定した前記約定数量を、約定させた前記買注文データおよび前記売注文データについての前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて前記約定データとして前記振替処理データベースに記憶させる処理を実行する取引執行処理手段と、
前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データに加算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データから減算する買注文用の振替処理を実行し、前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データから減算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データに加算する売注文用の振替処理を実行する振替処理手段と
を備えたことを特徴とするものである。
このような本発明の有価証券売買処理システムにおいては、注文受付処理手段により、繰延継続期間または繰延継続期限を受け付け、繰延処理手段により、繰延継続期限(指定された繰延継続期間から算出してもよい。)を超えない範囲内で、予め定められた延長期間だけ、または顧客による指定延長期間だけ、注文の有効期限を自動的に延長して新たな有効期限を算出し、繰延注文の注文データを作成して、原注文の受信日時と同一の受信日時、算出した新たな有効期限、および新たに付与した繰延注文の注文識別情報と対応付けて注文データ記憶手段に記憶させるとともに、有効期限が到来した原注文や前回の繰延注文を取り消していく。また、再執行準備処理手段により、前処理日の未約定の残注文数量分を、翌処理日に、執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データとして買注文用記憶手段および売注文用記憶手段に記憶させる際には、注文データ記憶手段に記憶された原注文の受信日時の先後に従って優先順位管理情報を付与する。このため、繰延処理を繰り返しても、最初の注文日時(原注文の受信日時)が保持されることになり、繰延の都度に優先順位が最後尾(の順位)になってしまうという不都合を解消することが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
<繰延時には新しい注文を作成するとともに、それまで有効だった旧注文を取り消し、原注文および毎回の繰延注文について注文識別情報を変えていく場合であって、自動繰延とし、かつ、毎処理日に破棄(クリア)するのではなく、有効期限が経過した時点で買注文用記憶手段および売注文用記憶手段に記憶されている執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データを取り消す場合>
そして、本発明は、有価証券の売買処理を実行するコンピュータにより構成された有価証券売買処理システムであって、
金融機関の顧客の口座に預けられた前記顧客の資金の残高を示す資金残高データを、顧客識別情報と対応付けて記憶するとともに、前記金融機関の前記顧客の口座に預けられた前記顧客の保有する有価証券の残高を示す証券残高データを、有価証券の銘柄識別情報および前記顧客識別情報と対応付けて記憶する顧客口座データベースと、
前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる前記顧客識別情報、売買対象の有価証券についての銘柄識別情報、売買区分、および注文数量を含む原注文の注文データ、並びに注文の有効期限の繰延を継続する繰延継続期間または繰延継続期限を受信するか、またはこれらに加えて指定有効期間および/または指定延長期間を受信するとともに、受信した前記原注文の注文データに原注文の注文識別情報を付与し、原注文の受信日時またはこれに加えて前記指定有効期間から注文の初回の有効期限を算出する処理を実行する注文受付処理手段と、
この注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データ、前記原注文の受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、および前記初回の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、前記原注文の注文識別情報と対応付けて記憶するとともに、繰延注文の注文データ、前記原注文の受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、および繰延後の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、繰延注文の注文識別情報と対応付けて記憶する注文データ記憶手段と、
前記注文データの約定数量を、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、原注文または繰延注文の前記注文識別情報と対応付けて約定データとして記憶する振替処理データベースと、
前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる買注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する買注文用記憶手段と、
前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる売注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する売注文用記憶手段と、
前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の有効期限を監視し、初回または前回繰延後の有効期限が到来する直前の時期になったときに、この有効期限に予め定められた延長期間または前記指定延長期間を加えて新たな有効期限を算出するとともに、前記注文データ記憶手段に記憶されている原注文または前回の繰延注文の前記注文データの前記注文数量から、この注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記振替処理データベースに記憶されている前記約定数量を減じることにより、原注文または前回の繰延注文の未約定の残注文数量を算出し、前記新たな有効期限が前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期限内または前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期間および前記原注文の受信日時から算出した繰延継続期限内である場合には、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、前記売買区分、および前記残注文数量と同一の注文数量を含む繰延注文の注文データを作成し、作成した前記繰延注文の注文データに、繰延注文の注文識別情報を改めて付与し、作成した前記繰延注文の注文データを、前記原注文の受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、前記新たな有効期限、および前記繰延注文の注文識別情報と対応付けて前記注文データ記憶手段に記憶させ、前記新たな有効期限が前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期限または前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期間および前記原注文の受信日時から算出した繰延継続期限を過ぎている場合には、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、前記売買区分、および前記残注文数量と同一の注文数量を含む前記繰延注文の注文データを作成し、作成した前記繰延注文の注文データに、繰延注文の注文識別情報を改めて付与し、作成した前記繰延注文の注文データを、前記原注文の受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、前記繰延継続期限と同一の繰延後の有効期限、および前記繰延注文の注文識別情報と対応付けて前記注文データ記憶手段に記憶させるとともに、前記注文データ記憶手段に記憶された原注文または前回の繰延注文の注文データを取り消し、かつ、この原注文または前回の繰延注文の注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段または前記売注文用記憶手段に記憶された前記執行対象の買注文データまたは前記執行対象の売注文データについての注文識別情報を、前記繰延注文の注文識別情報に差し替える処理を実行する繰延処理手段と、
前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データに対し、先に注文された前記顧客の注文を優先して約定させるための買注文および売注文に共通または買注文単独および売注文単独の優先順位管理情報を付与し、前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記原注文の注文データを執行対象の買注文データとして前記原注文の注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記原注文の注文データを執行対象の売注文データとして前記原注文の注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する執行準備処理手段と、
前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文データについて前記有効期限を経過したか否かを判断し、前記有効期限を経過した前記注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段または前記売注文用記憶手段に記憶された前記執行対象の買注文データまたは前記執行対象の売注文データを取り消す処理を実行する期限切れ注文処理手段と、
互いに同一の前記銘柄識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段に前記執行対象の買注文データの注文数量として記憶された買注文数量と、前記売注文用記憶手段に前記執行対象の売注文データの注文数量として記憶された売注文数量とを、優先順位の高い前記優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文数量と売注文数量とが対応している分を買注文および売注文の約定数量として決定し、決定した前記約定数量を、約定させた前記買注文データおよび前記売注文データについての前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて前記約定データとして前記振替処理データベースに記憶させる処理を実行する取引執行処理手段と、
前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データに加算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データから減算する買注文用の振替処理を実行し、前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データから減算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データに加算する売注文用の振替処理を実行する振替処理手段と
を備えたことを特徴とするものである。
このような本発明の有価証券売買処理システムにおいては、注文受付処理手段により、繰延継続期間または繰延継続期限を受け付け、繰延処理手段により、繰延継続期限(指定された繰延継続期間から算出してもよい。)を超えない範囲内で、予め定められた延長期間だけ、または顧客による指定延長期間だけ、注文の有効期限を自動的に延長して新たな有効期限を算出し、繰延注文の注文データを作成して、原注文の受信日時と同一の受信日時、算出した新たな有効期限、および新たに付与した繰延注文の注文識別情報と対応付けて注文データ記憶手段に記憶させるとともに、有効期限が到来した原注文や前回の繰延注文を取り消していく。また、買注文用記憶手段および売注文用記憶手段に記憶させた執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データは、毎処理日に破棄(クリア)せずに残したままとし、期限切れ注文処理手段により、有効期限が経過した時点で取り消すので、注文の継続中(ロール中)は、執行準備処理手段により付与された優先順位管理情報が保持される。このため、繰延の都度に優先順位が最後尾(の順位)になってしまうという不都合を解消することが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
<繰延時には新しい注文を作成するとともに、それまで有効だった旧注文を取り消し、原注文および毎回の繰延注文について注文識別情報を変えていく場合であって、繰延手動指示とし、かつ、毎処理日に買注文用記憶手段および売注文用記憶手段に記憶させた執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データを破棄(クリア)して再度記憶させる場合>
また、本発明は、有価証券の売買処理を実行するコンピュータにより構成された有価証券売買処理システムであって、
金融機関の顧客の口座に預けられた前記顧客の資金の残高を示す資金残高データを、顧客識別情報と対応付けて記憶するとともに、前記金融機関の前記顧客の口座に預けられた前記顧客の保有する有価証券の残高を示す証券残高データを、有価証券の銘柄識別情報および前記顧客識別情報と対応付けて記憶する顧客口座データベースと、
前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる前記顧客識別情報、売買対象の有価証券についての銘柄識別情報、売買区分、および注文数量を含む原注文の注文データを受信するか、またはこれらに加えて指定有効期間および/または指定延長期間を受信するとともに、受信した前記原注文の注文データに原注文の注文識別情報を付与し、原注文の受信日時またはこれに加えて前記指定有効期間から注文の初回の有効期限を算出する処理を実行する注文受付処理手段と、
この注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データ、前記原注文の受信日時、および前記初回の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、前記原注文の注文識別情報と対応付けて記憶するとともに、繰延注文の注文データ、前記原注文の受信日時、および繰延後の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、繰延注文の注文識別情報と対応付けて記憶する注文データ記憶手段と、
前記注文データの約定数量を、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、原注文または繰延注文の前記注文識別情報と対応付けて約定データとして記憶する振替処理データベースと、
前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる買注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する買注文用記憶手段と、
前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる売注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する売注文用記憶手段と、
前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる、注文の有効期限の繰延を指示するための繰延指示情報を、前記注文識別情報とともに受信し、この繰延指示情報の受信日時または前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限に、予め定められた延長期間または前記指定延長期間を加えて新たな有効期限を算出するとともに、前記注文データ記憶手段に記憶されている原注文または前回の繰延注文の前記注文データの前記注文数量から、この注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記振替処理データベースに記憶されている前記約定数量を減じることにより、原注文または前回の繰延注文の未約定の残注文数量を算出し、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、前記売買区分、および前記残注文数量と同一の注文数量を含む繰延注文の注文データを作成し、作成した前記繰延注文の注文データに、繰延注文の注文識別情報を改めて付与し、作成した前記繰延注文の注文データを、前記原注文の受信日時、前記新たな有効期限、および前記繰延注文の注文識別情報と対応付けて前記注文データ記憶手段に記憶させるとともに、前記注文データ記憶手段に記憶された原注文または前回の繰延注文の注文データを取り消し、かつ、この原注文または前回の繰延注文の注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段または前記売注文用記憶手段に記憶された前記執行対象の買注文データまたは前記執行対象の売注文データについての注文識別情報を、前記繰延注文の注文識別情報に差し替える処理を実行する繰延処理手段と、
前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データに対し、先に注文された前記顧客の注文を優先して約定させるための買注文および売注文に共通または買注文単独および売注文単独の優先順位管理情報を付与し、前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記原注文の注文データを執行対象の買注文データとして前記原注文の注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記原注文の注文データを執行対象の売注文データとして前記原注文の注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する初期執行準備処理手段と、
毎処理日の処理の開始前に、前処理日までに受信して前記注文データ記憶手段に記憶されている原注文または繰延注文の前記注文データの前記注文数量から、この注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記振替処理データベースに記憶されている前記約定数量を減じることにより、未約定の残注文数量を算出し、前処理日までに受信して前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文データであって未約定の残注文数量があり、かつ、前記注文データ記憶手段に記憶された前記有効期限内である継続中の注文データに対し、この継続中の注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記原注文の受信日時の先後に従って前記優先順位管理情報を付与し、前記継続中の注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記継続中の注文データを、執行対象の買注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄した状態の前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記継続中の注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記継続中の注文データを、執行対象の売注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄した状態の前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する再執行準備処理手段と、
互いに同一の前記銘柄識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段に前記執行対象の買注文データの注文数量として記憶された買注文数量と、前記売注文用記憶手段に前記執行対象の売注文データの注文数量として記憶された売注文数量とを、優先順位の高い前記優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文数量と売注文数量とが対応している分を買注文および売注文の約定数量として決定し、決定した前記約定数量を、約定させた前記買注文データおよび前記売注文データについての前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて前記約定データとして前記振替処理データベースに記憶させる処理を実行する取引執行処理手段と、
前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データに加算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データから減算する買注文用の振替処理を実行し、前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データから減算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データに加算する売注文用の振替処理を実行する振替処理手段と
を備えたことを特徴とするものである。
このような本発明の有価証券売買処理システムにおいては、繰延処理手段により、顧客による繰延指示情報を受け付けたときに、予め定められた延長期間だけ、または顧客による指定延長期間だけ、注文の有効期限を延長して新たな有効期限を算出し、繰延注文の注文データを作成して、原注文の受信日時と同一の受信日時、算出した新たな有効期限、および新たに付与した繰延注文の注文識別情報と対応付けて注文データ記憶手段に記憶させるとともに、有効期限が到来した原注文や前回の繰延注文を取り消していく。また、再執行準備処理手段により、前処理日の未約定の残注文数量分を、翌処理日に、執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データとして買注文用記憶手段および売注文用記憶手段に記憶させる際には、注文データ記憶手段に記憶された原注文の受信日時の先後に従って優先順位管理情報を付与する。このため、繰延処理を繰り返しても、最初の注文日時(原注文の受信日時)が保持されることになり、繰延の都度に優先順位が最後尾(の順位)になってしまうという不都合を解消することが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
<繰延時には新しい注文を作成するとともに、それまで有効だった旧注文を取り消し、原注文および毎回の繰延注文について注文識別情報を変えていく場合であって、繰延手動指示とし、かつ、毎処理日に破棄(クリア)するのではなく、有効期限が経過した時点で買注文用記憶手段および売注文用記憶手段に記憶されている執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データを取り消す場合>
さらに、本発明は、有価証券の売買処理を実行するコンピュータにより構成された有価証券売買処理システムであって、
金融機関の顧客の口座に預けられた前記顧客の資金の残高を示す資金残高データを、顧客識別情報と対応付けて記憶するとともに、前記金融機関の前記顧客の口座に預けられた前記顧客の保有する有価証券の残高を示す証券残高データを、有価証券の銘柄識別情報および前記顧客識別情報と対応付けて記憶する顧客口座データベースと、
前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる前記顧客識別情報、売買対象の有価証券についての銘柄識別情報、売買区分、および注文数量を含む原注文の注文データを受信するか、またはこれらに加えて指定有効期間および/または指定延長期間を受信するとともに、受信した前記原注文の注文データに原注文の注文識別情報を付与し、原注文の受信日時またはこれに加えて前記指定有効期間から注文の初回の有効期限を算出する処理を実行する注文受付処理手段と、
この注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データ、前記原注文の受信日時、および前記初回の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、前記原注文の注文識別情報と対応付けて記憶するとともに、繰延注文の注文データ、前記原注文の受信日時、および繰延後の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、繰延注文の注文識別情報と対応付けて記憶する注文データ記憶手段と、
前記注文データの約定数量を、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、原注文または繰延注文の前記注文識別情報と対応付けて約定データとして記憶する振替処理データベースと、
前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる買注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する買注文用記憶手段と、
前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる売注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する売注文用記憶手段と、
前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる、注文の有効期限の繰延を指示するための繰延指示情報を、前記注文識別情報とともに受信し、この繰延指示情報の受信日時または前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限に、予め定められた延長期間または前記指定延長期間を加えて新たな有効期限を算出するとともに、前記注文データ記憶手段に記憶されている原注文または前回の繰延注文の前記注文データの前記注文数量から、この注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記振替処理データベースに記憶されている前記約定数量を減じることにより、原注文または前回の繰延注文の未約定の残注文数量を算出し、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、前記売買区分、および前記残注文数量と同一の注文数量を含む繰延注文の注文データを作成し、作成した前記繰延注文の注文データに、繰延注文の注文識別情報を改めて付与し、作成した前記繰延注文の注文データを、前記原注文の受信日時、前記新たな有効期限、および前記繰延注文の注文識別情報と対応付けて前記注文データ記憶手段に記憶させるとともに、前記注文データ記憶手段に記憶された原注文または前回の繰延注文の注文データを取り消し、かつ、この原注文または前回の繰延注文の注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段または前記売注文用記憶手段に記憶された前記執行対象の買注文データまたは前記執行対象の売注文データについての注文識別情報を、前記繰延注文の注文識別情報に差し替える処理を実行する繰延処理手段と、
前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データに対し、先に注文された前記顧客の注文を優先して約定させるための買注文および売注文に共通または買注文単独および売注文単独の優先順位管理情報を付与し、前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記原注文の注文データを執行対象の買注文データとして前記原注文の注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記原注文の注文データを執行対象の売注文データとして前記原注文の注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する執行準備処理手段と、
前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文データについて前記有効期限を経過したか否かを判断し、前記有効期限を経過した前記注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段または前記売注文用記憶手段に記憶された前記執行対象の買注文データまたは前記執行対象の売注文データを取り消す処理を実行する期限切れ注文処理手段と、
互いに同一の前記銘柄識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段に前記執行対象の買注文データの注文数量として記憶された買注文数量と、前記売注文用記憶手段に前記執行対象の売注文データの注文数量として記憶された売注文数量とを、優先順位の高い前記優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文数量と売注文数量とが対応している分を買注文および売注文の約定数量として決定し、決定した前記約定数量を、約定させた前記買注文データおよび前記売注文データについての前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて前記約定データとして前記振替処理データベースに記憶させる処理を実行する取引執行処理手段と、
前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データに加算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データから減算する買注文用の振替処理を実行し、前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データから減算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データに加算する売注文用の振替処理を実行する振替処理手段と
を備えたことを特徴とするものである。
このような本発明の有価証券売買処理システムにおいては、繰延処理手段により、顧客による繰延指示情報を受け付けたときに、予め定められた延長期間だけ、または顧客による指定延長期間だけ、注文の有効期限を延長して新たな有効期限を算出し、繰延注文の注文データを作成して、原注文の受信日時と同一の受信日時、算出した新たな有効期限、および新たに付与した繰延注文の注文識別情報と対応付けて注文データ記憶手段に記憶させるとともに、有効期限が到来した原注文や前回の繰延注文を取り消していく。また、買注文用記憶手段および売注文用記憶手段に記憶させた執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データは、毎処理日に破棄(クリア)せずに残したままとし、期限切れ注文処理手段により、有効期限が経過した時点で取り消すので、注文の継続中(ロール中)は、執行準備処理手段により付与された優先順位管理情報が保持される。このため、繰延の都度に優先順位が最後尾(の順位)になってしまうという不都合を解消することが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
<<共通事項>>
そして、以上に述べた有価証券売買処理システムにおいて、
前記初期執行準備処理手段および前記再執行準備処理手段、または前記執行準備処理手段は、
前記買注文用記憶手段に前記執行対象の買注文データを記憶させる際には、前記執行対象の買注文データを、前記注文識別情報、未約定を示す状態とされた約定フラグ、および前記優先順位管理情報と対応付けて記憶させ、
前記売注文用記憶手段に前記執行対象の売注文データを記憶させる際には、前記執行対象の売注文データを、前記注文識別情報、未約定を示す状態とされた前記約定フラグ、および前記優先順位管理情報と対応付けて記憶させる処理を実行する構成とされ、
前記取引執行処理手段は、
1日のうち予め定められた少なくとも1回の約定処理時刻に、互いに同一の前記銘柄識別情報および未約定を示す状態とされた前記約定フラグに対応付けられて前記買注文用記憶手段に記憶された前記買注文数量と、前記売注文用記憶手段に記憶された前記売注文数量とを、優先順位の高い前記優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文数量と売注文数量とが対応している分を買注文および売注文の約定数量として決定し、前記買注文数量または前記売注文数量の全数量を約定させた執行対象の買注文データまたは売注文データについては、前記約定フラグを未約定から約定済みを示す状態に更新し、前記買注文数量または前記売注文数量の一部の数量を約定させた執行対象の買注文データまたは売注文データについては、前記買注文用記憶手段に記憶された前記買注文数量または前記売注文用記憶手段に記憶された前記売注文数量から前記約定数量を減算して前記買注文数量または前記売注文数量を更新する処理を実行する構成としてもよい。
このような構成とした場合には、いわゆる板寄せ方式(所定の約定処理時刻に約定処理を行う方式)と同様な方式により約定処理を実行することが可能となる。
また、以上に述べた有価証券売買処理システムにおいて、
前記初期執行準備処理手段および前記再執行準備処理手段、または前記執行準備処理手段は、
前記買注文用記憶手段に前記執行対象の買注文データを記憶させる際には、前記執行対象の買注文データを、前記注文識別情報、未約定を示す状態とされた約定フラグ、および前記優先順位管理情報と対応付けて記憶させ、
前記売注文用記憶手段に前記執行対象の売注文データを記憶させる際には、前記執行対象の売注文データを、前記注文識別情報、未約定を示す状態とされた前記約定フラグ、および前記優先順位管理情報と対応付けて記憶させる処理を実行する構成とされ、
前記取引執行処理手段は、
前記初期執行準備処理手段または前記執行準備処理手段により前記買注文用記憶手段に前記執行対象の買注文データが記憶されるか、または前記売注文用記憶手段に前記執行対象の売注文データが記憶される都度に、互いに同一の前記銘柄識別情報および未約定を示す状態とされた前記約定フラグに対応付けられて前記買注文用記憶手段に記憶された前記買注文数量と、前記売注文用記憶手段に記憶された前記売注文数量とを、優先順位の高い前記優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文数量と売注文数量とが対応している分を買注文および売注文の約定数量として決定し、前記買注文数量または前記売注文数量の全数量を約定させた執行対象の買注文データまたは売注文データについては、前記約定フラグを未約定から約定済みを示す状態に更新し、前記買注文数量または前記売注文数量の一部の数量を約定させた執行対象の買注文データまたは売注文データについては、前記買注文用記憶手段に記憶された前記買注文数量または前記売注文用記憶手段に記憶された前記売注文数量から前記約定数量を減算して前記買注文数量または前記売注文数量を更新する処理を実行する構成としてもよい。
このような構成とした場合には、いわゆるザラバ方式(新規な注文が市場に発注される都度に即時に約定処理を行う方式)と同様な方式により約定処理を実行することが可能となる。
さらに、以上に述べた有価証券売買処理システムにおいて、
前記注文受付処理手段により新規な前記注文データを受信したとき、並びに、前記繰延処理手段により初回または前回繰延後の有効期限が到来する直前の時期になったと判断したとき、または前記繰延処理手段により前記繰延指示情報を受信したときに、前記注文受付処理手段により受信した新規な前記注文データまたは前記繰延処理手段による繰延処理の対象となる前記注文データに含まれる前記顧客識別情報の顧客について、新規または繰延処理対象の前記注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、新規または繰延処理対象の前記注文データに含まれる前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶されている当該顧客の前記資金残高データ、新規または繰延処理対象の前記注文データの前記注文数量、および、新規または繰延処理対象の前記注文データに含まれる前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている当該顧客の他の注文データの前記注文数量のうち前記売買区分が買いを示す情報である買注文数量を用いるか、これらに加え、前記顧客識別情報をキーとして他のシステムにアクセスして取得した当該顧客についての出金情報、出金見込情報、または出金停止情報を用いて、当該顧客の買付資金の余力チェック処理を実行し、新規または繰延処理対象の前記注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、新規または繰延処理対象の前記注文データに含まれる前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶されている当該顧客の売却銘柄の前記証券残高データ、新規または繰延処理対象の前記注文データの前記注文数量、および、新規または繰延処理対象の前記注文データに含まれる前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている当該顧客の売却銘柄の他の注文データの前記注文数量のうち前記売買区分が売りを示す情報である売注文数量を用いるか、これらに加え、前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報をキーとして他のシステムにアクセスして取得した当該顧客の売却銘柄についての売却情報、売却見込情報、または売却停止情報を用いて、当該顧客の売却銘柄の残高の余力チェック処理を実行する余力チェック処理手段を備えた構成とすることが望ましい。
このように余力チェック処理手段を備えた構成とした場合には、注文受付処理手段による新規な注文の受付時および繰延処理手段による注文の繰延時において、顧客の買付資金の余力チェックや、顧客の売却銘柄の残高の余力チェックを行うことが可能となる。また、注文の有効期限が長いと、それだけ余力チェックをすべき期間が長くなり、チェック処理の負荷が増大するが、有効期限の1回1回の延長期間を適宜な長さに調整して注文の繰延を繰り返すことで、長い有効期限を設定する場合に比べ、各繰延時の余力チェック処理の負荷を軽減することが可能となる。そして、注文の繰延を繰り返しても、注文日時が保持されるので、約定処理における注文の優先順位が最後尾(の順位)になってしまうという不都合も生じることはないことから、余力チェック処理の負荷を軽減するために、先に注文した方を優先して約定させるという時間優先の原則を犠牲にする必要もなく、余力チェック処理の負荷軽減および優先順位の決定の適正化の双方を実現することが可能となる。
そして、以上に述べた有価証券売買処理システムにおいて、
前記有価証券は、個人向け利付国庫債券であり、前記注文数量は、注文額面金額であり、前記買注文数量は、買注文額面金額であり、前記売注文数量は、売注文額面金額であり、前記約定数量は、約定額面金額であり、前記銘柄識別情報は、個人向け利付国庫債券を発行した回号である構成とすることが好適である。
このように個人向け利付国庫債券の売買処理を行う構成とした場合には、個人向け利付国庫債券の注文を受け付ける際には、注文値段(単価)の指定のない注文形式を採用することができるため、本発明の効果を顕著に発揮させることが可能となる。
また、本発明のプログラムは、以上に述べた有価証券売買処理システムとして、コンピュータを機能させるためのものである。
なお、上記のプログラムまたはその一部は、例えば、光磁気ディスク(MO)、コンパクトディスク(CD)を利用した読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)を利用した読出し専用メモリ(DVD−ROM)、DVDを利用したランダム・アクセス・メモリ(DVD−RAM)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去および書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等の記録媒体に記録して保存や流通等させることが可能であるとともに、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等の有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにはこれらの組合せ等の伝送媒体を用いて伝送することが可能であり、また、搬送波に載せて搬送することも可能である。さらに、上記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。
以上に述べたように本発明によれば、最初の注文日時を保持したまま注文の繰延を行うことができるので、繰延の都度に優先順位が最後尾(の順位)になってしまうという不都合を解消することができるうえ、適宜な延長期間で有効期限を延長して注文の繰延を行っていくことにより余力チェック処理の負荷軽減を図ることもできるという効果がある。
本発明の有価証券売買処理システムの第1実施形態である国債売買処理システムの全体構成図。 第1実施形態の注文データ記憶手段の構成図。 第1実施形態の買注文用記憶手段の構成図。 第1実施形態の売注文用記憶手段の構成図。 第1実施形態の振替処理データベースの構成図。 第1実施形態の顧客口座データベースの構成図。 第1実施形態の国債売買処理システムによる売買処理の流れを示すフローチャートの図。 第1実施形態の国債売買処理システムによる売買処理において自動繰延を選択した場合の処理の流れを示すフローチャートの図。 第1実施形態の国債売買処理システムによる売買処理において繰延手動指示を選択した場合の処理の流れを示すフローチャートの図。 第1実施形態の注文画面の一例を示す図。 第1実施形態の繰延指示画面の一例を示す図。 第1実施形態の国債売買処理システムによる売買処理の流れの具体例を示す図。 図12に続いて、第1実施形態の国債売買処理システムによる売買処理の流れの具体例を示す図。 図13に続いて、第1実施形態の国債売買処理システムによる売買処理の流れの具体例を示す図。 本発明の有価証券売買処理システムの第2実施形態である国債売買処理システムの全体構成図。 第2実施形態の国債売買処理システムによる売買処理の流れを示すフローチャートの図。 第2実施形態の国債売買処理システムによる売買処理の流れの具体例を示す図。 図17に続いて、第2実施形態の国債売買処理システムによる売買処理の流れの具体例を示す図。 本発明の変形の形態を示す注文データ記憶手段の構成図。 本発明の変形の形態を示すフローチャートの図。
以下に本発明の有価証券売買処理システムの各実施形態である国債売買処理システムについて図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1には、第1実施形態の国債売買処理システム10の全体構成が示されている。この第1実施形態の国債売買処理システム10は、毎処理日に買注文用記憶手段32および売注文用記憶手段33に記憶させた執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データを破棄(クリア)して再度記憶させる構成とされている。図2には、注文データ記憶手段30の構成が示され、図3には、買注文用記憶手段32の構成が示され、図4には、売注文用記憶手段33の構成が示され、図5には、振替処理データベース34の構成が示され、図6には、顧客口座データベース35の構成が示されている。また、図7には、第1実施形態の国債売買処理システム10による売買処理の流れがフローチャートで示され、図8および図9には、自動繰延を選択した場合および繰延手動指示を選択した場合の各処理の流れが示されている。さらに、図10には、注文画面100の一例が示され、図11には、繰延指示画面150の一例が示されている。そして、図12〜図14には、第1実施形態の国債売買処理システム10による売買処理の流れが具体的数値例で示されている。
図1において、有価証券売買処理システムである国債売買処理システム10は、1台または複数台のコンピュータにより構成され、個人向け国債の売買に関する各種処理を実行する処理手段20と、この処理手段20に接続されて個人向け国債の売買に関する各種処理を実行するために必要な各種データを記憶する注文データ記憶手段30、顧客データベース31、買注文用記憶手段32、売注文用記憶手段33、振替処理データベース34、および顧客口座データベース35とを備えて構成されている。
そして、この国債売買処理システム10により、個人向け国債を売買するPTS市場(私設取引システム(Proprietary Trading System)による売買市場、すなわち証券会社等の金融機関が開設したコンピューター・ネットワーク上の市場)が形成されている。
また、国債売買処理システム10には、通信回線であるネットワーク1を介して、注文の入力を行う顧客やその入力代行者(営業員やオペレータ等)の操作する端末装置40が接続されている。ここで、ネットワーク1には、例えば、インターネット、イントラネット、エクストラネット、LAN、MAN、WAN、あるいはこれらの組合せ等、様々な形態のものが含まれ、有線であるか無線であるか、さらには有線および無線の混在型であるかは問わず、要するに、複数地点(距離の長短は問わない。)間で、ある程度の速度をもって情報を伝送することができるものであればよい。
さらに、国債売買処理システム10には、通信回線である専用線2を介して1つまたは複数の他のシステム50が接続されている。なお、他のシステム50は、ネットワーク1を介して接続されていてもよい。
処理手段20は、注文受付処理手段21と、繰延処理手段22と、余力チェック処理手段23と、執行準備処理手段24と、期限切れ注文処理手段25と、取引執行処理手段26と、振替処理手段27とを含んで構成されている。
注文受付処理手段21は、顧客またはその入力代行者による要求に応じ、注文画面100(図10参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して端末装置40へ送信するとともに、顧客またはその入力代行者により注文画面100を用いて入力されて端末装置40からネットワーク1を介して送信されてくる顧客の注文データを受信し、受信した注文データに注文識別情報(注文番号)を自動付与するとともに、この注文データの受信日時から注文の初回の有効期限を算出し、注文データを、受信日時および初回の有効期限とともに、注文識別情報と対応付けて注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。
ここで、注文受付処理手段21により受信する注文データには、顧客識別情報と、売買対象の有価証券である個人向け国債についての銘柄識別情報と、売買の別を示す売買区分と、注文数量(買注文データの場合には、買注文数量となり、売注文データの場合には、売注文数量となる。)である個人向け国債の注文額面金額(買注文データの場合には、買注文額面金額となり、売注文データの場合には、売注文額面金額となる。)とが含まれる。
また、注文受付処理手段21は、顧客が注文の繰延を希望した場合には、注文データとともに、自動繰延または繰延手動指示の選択情報を受信し、自動繰延が選択された場合には、さらに、顧客により指定された繰延継続期間も受信し、この繰延継続期間および注文データの受信日時から繰延継続期限を算出する処理を実行する。そして、注文受付処理手段21は、自動繰延が選択された場合には、自動繰延の選択情報(例えば「1」)、並びに繰延継続期間および繰延継続期限についても、注文データとともに、注文識別情報と対応付けて注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させ、繰延手動指示が選択された場合には、繰延手動指示の選択情報(例えば「2」)についても、注文データとともに、注文識別情報と対応付けて注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させる。
なお、本実施形態では、図10の注文画面100に示すように、繰延継続期間(例えば3ヶ月間等)を入力するようになっているが、入力された繰延継続期間から繰延継続期限を算出するのではなく、顧客またはその入力代行者が繰延継続期限(例えば2009年6月5日等)を直接に入力するようにしてもよく、この場合には、繰延継続期限を注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させておけばよい。
また、本実施形態では、初回の有効期限は、注文データの受信日時に、システムで予め定められた有効期間(例えば2週間等)を加えることにより算出されるようになっているが、顧客またはその入力代行者に指定有効期間(例えば2週間等)を入力させるようにしてもよく、この場合には、注文データの受信日時に指定有効期間を加えることにより初回の有効期限を算出することができる。
さらに、本実施形態では、自動繰延が選択された場合に、注文の有効期限について各繰延時に延長される期間は、システムで予め定められた延長期間(例えば2週間等)とされているが、顧客またはその入力代行者に指定延長期間(例えば2週間等)を入力させるようにしてもよく、この場合には、指定延長期間を、注文データとともに、注文識別情報と対応付けて注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させておけばよい。
繰延処理手段22は、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文データのうち、自動繰延の選択情報(例えば「1」)に対応付けられている注文データについて、注文の有効期限(初回の有効期限となっている場合と、前回繰延後の有効期限となっている場合とがある。)を監視し、この有効期限が到来する直前の時期(例えば、有効期限の最終日の夜間等)になったときに、この有効期限に予め定められた延長期間(指定延長期間の入力を受け付ける場合には、指定延長期間でもよい。)を加えて新たな有効期限を算出し、算出した新たな有効期限が、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された繰延継続期限内である場合(この段階で、注文データ記憶手段30に記憶された繰延継続期間および注文データの受信日時から繰延継続期限を算出してもよい。)には、注文データ記憶手段30に記憶された初回または前回繰延後の有効期限を、新たな有効期限で更新し、新たな有効期限が、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された繰延継続期限を過ぎている場合(この段階で、注文データ記憶手段30に記憶された繰延継続期間および注文データの受信日時から繰延継続期限を算出してもよい。)には、注文データ記憶手段30に記憶された初回または前回繰延後の有効期限を、繰延継続期限で更新するとともに(従って、算出した新たな有効期限で更新するのではない。)、自動繰延処理の処理日時を、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。
また、繰延処理手段22は、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文データのうち、繰延手動指示の選択情報(例えば「2」)に対応付けられている注文データについて、顧客またはその入力代行者による要求に応じ、当該顧客についての顧客識別情報をキーとして当該顧客の注文データを注文データ記憶手段30(図2参照)から取得して繰延指示画面150(図11参照)の表示用データを作成し、作成した繰延指示画面150の表示用データを、ネットワーク1を介して端末装置40へ送信するとともに、顧客またはその入力代行者により繰延指示画面150(図11参照)を用いて入力されて端末装置40からネットワーク1を介して送信されてくる繰延指示情報(注文の有効期限の繰延を指示するための情報)を、繰延指示に係る注文データについての注文識別情報とともに受信し、この繰延指示情報の受信日時または注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文の有効期限(初回の有効期限となっている場合と、前回繰延後の有効期限となっている場合とがある。)に、予め定められた延長期間(指定延長期間の入力を受け付ける場合には、指定延長期間でもよい。)を加えて新たな有効期限を算出し、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された初回または前回繰延後の有効期限を、新たな有効期限で更新するとともに、繰延指示情報の受信日時を、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。
余力チェック処理手段23は、注文受付処理手段21により新規な注文データを受信したときと、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文データのうち、自動繰延の選択情報(例えば「1」)に対応付けられている注文データについて、繰延処理手段22により初回または前回繰延後の有効期限が到来する直前の時期になったと判断したときと、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文データのうち、繰延手動指示の選択情報(例えば「2」)に対応付けられている注文データについて、繰延処理手段22により繰延指示情報を受信したときに、注文受付処理手段21により受信した新規な注文データまたは繰延処理手段22による繰延処理の対象となる注文データに含まれる顧客識別情報の顧客について、新規または繰延処理対象の注文データが買注文データである場合には、当該顧客の買付資金の余力チェック処理を実行し、新規または繰延処理対象の注文データが売注文データである場合には、当該顧客の売却銘柄の残高の余力チェック処理を実行するものである。
より具体的には、余力チェック処理手段23は、新規または繰延処理対象の注文データの売買区分が買いを示す情報である場合には、当該顧客の買付資金の余力チェック処理に用いるデータとして、新規または繰延処理対象の買注文データに含まれる顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて顧客口座データベース35(図6参照)に記憶されている当該顧客の資金残高データを取得する。
また、余力チェック処理手段23は、注文受付処理手段21により新規な買注文データを受信したときには、その新規な買注文データの買注文額面金額(買注文数量)に、当該顧客が既に別途に注文して注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶されている当該顧客の他の買注文データの買注文額面金額(買注文数量)のうち今後の出金が見込まれる分を加算することにより、当該顧客の買付資金の余力チェック処理に用いるデータとして、今後の出金見込額を算出する。また、当該顧客の他の買注文データが複数ある場合には、複数を合算する。なお、ここで加算すべき当該顧客の他の買注文データの買注文額面金額(買注文数量)のうち今後の出金が見込まれる分というのは、未約定の買注文額面金額(買注文数量)、および約定済みであるが振替処理手段27による振替処理が未だ済んでいない買注文額面金額(買注文数量)である。つまり、既に約定して振替処理データベース34(図5参照)に記憶され、かつ、振替処理手段27による振替処理が実行された買注文額面金額(買注文数量)については、この振替処理により、顧客口座データベース35(図6参照)に記憶されている当該顧客の資金残高データから買付代金相当額が既に減じられているため、今後の出金が見込まれる分にカウントする必要はないからである。従って、ここで加算すべき当該顧客の他の買注文データの買注文額面金額(買注文数量)のうち今後の出金が見込まれる分は、当該顧客の顧客識別情報を含む当該顧客の他の買注文データについて注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された買注文額面金額(買注文数量)から、当該顧客の他の買注文データに対応付けられて注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて振替処理データベース34(図5参照)に記憶された振替済みの約定額面金額(約定数量)を差し引いた金額(数量)である。
さらに、余力チェック処理手段23は、繰延処理手段22により初回または前回繰延後の有効期限が到来する直前の時期になったと判断したとき(自動繰延処理を行うとき)、および繰延処理手段22により繰延指示情報を受信したときには、繰延処理対象の買注文データの買注文額面金額(買注文数量)のうち今後の出金が見込まれる分に、当該顧客が別途に注文して注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶されている当該顧客の他の買注文データの買注文額面金額(買注文数量)のうち今後の出金が見込まれる分を加算することにより、当該顧客の買付資金の余力チェック処理に用いるデータとして、今後の出金見込額を算出する。また、当該顧客の他の買注文データが複数ある場合には、複数を合算する。なお、今後の出金が見込まれる分についての算出方法は、上記と同様である。
また、余力チェック処理手段23は、当該顧客の顧客識別情報をキーとして、専用線2を介して他のシステム50にアクセスし、当該顧客の買付資金の余力チェック処理に用いるデータとして、他のシステム50で管理している当該顧客についての出金情報(何年何月何日に何円出金するということが確定している情報)、出金見込情報(何年何月何日に何円出金の可能性があるという情報)、または出金停止情報を取得する。
そして、余力チェック処理手段23は、当該顧客の買付資金の余力チェック処理に用いるデータとして、顧客口座データベース35(図6参照)から取得した当該顧客の資金残高データと、本システム10や他のシステム50から得られた今後の出金見込額の合計金額とを比較し、新規または繰延対象の注文に係る買付を行うにあたり、当該顧客の買付資金に余裕があるか否か、あるいは他のシステム50で当該顧客が出金停止状態になっていないか否かを判断する処理を実行する。
一方、余力チェック処理手段23は、新規または繰延処理対象の注文データの売買区分が売りを示す情報である場合には、当該顧客の当該売却銘柄の残高の余力チェック処理に用いるデータとして、新規または繰延処理対象の売注文データに含まれる顧客識別情報および銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて顧客口座データベース35(図6参照)に記憶されている当該顧客の当該売却銘柄の証券残高データを取得する。
また、余力チェック処理手段23は、注文受付処理手段21により新規な売注文データを受信したときには、その新規な売注文データの売注文額面金額(売注文数量)に、当該顧客が既に別途に注文して注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶されている当該顧客の当該売却銘柄の他の売注文データの売注文額面金額(売注文数量)のうち今後の売却が見込まれる分を加算することにより、当該顧客の当該売却銘柄の残高の余力チェック処理に用いるデータとして、今後の売却見込額面金額(売却見込数量)を算出する。また、当該顧客の当該売却銘柄の他の売注文データが複数ある場合には、複数を合算する。なお、ここで加算すべき当該顧客の当該売却銘柄の他の売注文データの売注文額面金額(売注文数量)のうち今後の売却が見込まれる分というのは、未約定の売注文額面金額(売注文数量)、および約定済みであるが振替処理手段27による振替処理が未だ済んでいない売注文額面金額(売注文数量)である。つまり、既に約定して振替処理データベース34(図5参照)に記憶され、かつ、振替処理手段27による振替処理が実行された売注文額面金額(売注文数量)については、この振替処理により、顧客口座データベース35(図6参照)に記憶されている当該顧客の当該売却銘柄の証券残高データからその売却分が既に減じられているため、今後の売却が見込まれる分にカウントする必要はないからである。従って、ここで加算すべき当該顧客の当該売却銘柄の他の売注文データの売注文額面金額(売注文数量)のうち今後の売却が見込まれる分は、当該顧客の顧客識別情報および当該売却銘柄の銘柄識別情報を含む当該顧客の当該売却銘柄の他の売注文データについて注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された売注文額面金額(売注文数量)から、当該顧客の当該売却銘柄の他の売注文データに対応付けられて注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて振替処理データベース34(図5参照)に記憶された振替済みの約定額面金額(約定数量)を差し引いた金額(数量)である。
さらに、余力チェック処理手段23は、繰延処理手段22により初回または前回繰延後の有効期限が到来する直前の時期になったと判断したとき(自動繰延処理を行うとき)、および繰延処理手段22により繰延指示情報を受信したときには、繰延処理対象の売注文データの売注文額面金額(売注文数量)のうち今後の売却が見込まれる分に、当該顧客が別途に注文して注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶されている当該顧客の当該売却銘柄の他の売注文データの売注文額面金額(売注文数量)のうち今後の売却が見込まれる分を加算することにより、当該顧客の当該売却銘柄の残高の余力チェック処理に用いるデータとして、今後の売却見込額面金額(売却見込数量)を算出する。また、当該顧客の当該売却銘柄の他の売注文データが複数ある場合には、複数を合算する。なお、今後の売却が見込まれる分についての算出方法は、上記と同様である。
また、余力チェック処理手段23は、当該顧客の顧客識別情報をキーとして、または当該顧客の顧客識別情報および当該売却銘柄の銘柄識別情報をキーとして、専用線2を介して他のシステム50にアクセスし、当該顧客の当該売却銘柄の残高の余力チェック処理に用いるデータとして、他のシステム50で管理している当該顧客についての売却情報(何年何月何日にどれぐらいの数量を売却するということが確定している情報)、売却見込情報(何年何月何日にどれぐらいの数量の売却の可能性があるという情報)、または売却停止情報を取得する。
そして、余力チェック処理手段23は、当該顧客の当該売却銘柄の残高の余力チェック処理に用いるデータとして、顧客口座データベース35(図6参照)から取得した当該顧客の当該売却銘柄の証券残高データと、本システム10や他のシステム50から得られた今後の売却見込額面金額(売却見込数量)の合計金額(合計数量)とを比較し、新規または繰延対象の注文に係る売付を行うにあたり、当該顧客の当該売却銘柄の証券保有残高に余裕があるか否か、あるいは他のシステム50で当該顧客が売却停止状態になっていないか否かを判断する処理を実行する。
執行準備処理手段24は、注文受付処理手段21により新規な注文データを受信したときにその新規な注文データについての執行準備処理を実行する初期執行準備処理手段24Aと、前処理日以前に既に受信して注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶されている継続中の注文データ(未約定分があり、かつ、有効期限内の注文データ)についての毎処理日の約定処理開始前の執行準備処理を実行する再執行準備処理手段24Bとを備えて構成されている。
初期執行準備処理手段24Aは、注文受付処理手段21により受信して注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させた注文データに対し、先に注文された顧客の注文を優先して約定させるための優先順位管理情報(買注文および売注文に共通の優先順位管理情報でもよく、買注文単独および売注文単独の優先順位管理情報でもよい。)を自動付与し、注文受付処理手段21により受信した注文データの売買区分が買いを示す情報である場合には、当該注文データに含まれる顧客識別情報、買付対象の有価証券である個人向け国債についての銘柄識別情報、買いを示す情報とされた売買区分、および買注文額面金額(買注文数量)を含む執行対象の買注文データを、注文識別情報、未約定を示す状態とされた約定フラグ、および優先順位管理情報と対応付けて買注文用記憶手段32(図3参照)に記憶させ、注文受付処理手段21により受信した注文データの売買区分が売りを示す情報である場合には、当該注文データに含まれる顧客識別情報、売付対象の有価証券である個人向け国債についての銘柄識別情報、売りを示す情報とされた売買区分、および売注文額面金額(売注文数量)を含む執行対象の売注文データを、注文識別情報、未約定を示す状態とされた約定フラグ、および優先順位管理情報と対応付けて売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶させる処理を実行するものである。
なお、優先順位管理情報は、例えば、1ずつ数値を増加させていく、あるいは1ずつ数値を減少させていく等により自動付与されるものであるが(図3および図4の例では、1ずつ数値を増加させている。)、どこまで付与したか、あるいは次に何を付与するかは、例えば、図示されない最新優先順位管理情報記憶手段に記憶させておけばよい。
再執行準備処理手段24Bは、毎処理日の約定処理の開始前(例えば毎朝等)に、買注文用記憶手段32(図3参照)および売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶された前処理日のデータを全て破棄(クリア)するとともに、前処理日までに受信して注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶されている注文データの注文額面金額(注文数量)から、この注文データに対応付けられて注文データ記憶手段30に記憶されている注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて振替処理データベース34(図5参照)に記憶されている約定額面金額(約定数量)を減じることにより、未約定の残注文額面金額(残注文数量)を算出し、前処理日までに受信して注文データ記憶手段30に記憶されている注文データであって未約定の残注文数量があり、かつ、注文データ記憶手段30に記憶された有効期限内である継続中の注文データ(有効フラグが有効を示す状態になっている注文データ)に対し、この継続中の注文データに対応付けられて注文データ記憶手段30に記憶されている受信日時(最初に注文を受け付けたときの日時のことであり、繰延時の日時のことではない。)の先後に従って優先順位管理情報を付与し、当該継続中の注文データの売買区分が買いを示す情報である場合には、当該継続中の注文データに含まれる顧客識別情報、買付対象の有価証券である個人向け国債についての銘柄識別情報、買いを示す情報とされた売買区分、および未約定分の買注文額面金額(買注文数量)を含む執行対象の買注文データを、注文識別情報、未約定を示す状態とされた約定フラグ、および優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄(クリア)した状態の買注文用記憶手段32(図3参照)に記憶させ、当該継続中の注文データの売買区分が売りを示す情報である場合には、当該継続中の注文データに含まれる顧客識別情報、売付対象の有価証券である個人向け国債についての銘柄識別情報、売りを示す情報とされた売買区分、および未約定分の売注文額面金額(売注文数量)を含む執行対象の売注文データを、注文識別情報、未約定を示す状態とされた約定フラグ、および優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄(クリア)した状態の売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶させる処理を実行するものである。
なお、買注文用記憶手段32(図3参照)および売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶された前処理日のデータを全て破棄(クリア)する処理は、前処理日の約定処理の終了後(例えば、前処理日の夜間等)に行ってもよい。また、優先順位管理情報は、毎処理日に破棄(クリア)されて再度付与されるので、各々の処理日において各注文の優先順位を特定することができればよく、例えば、図3の例の「1(2009年07月17日)」というのは、2009年7月17日における第1番目の優先順位という意味であるが、勿論、複数の処理日に跨る通番で管理してもよい。さらに、前処理日までに受信して注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶されている注文データの注文額面金額(注文数量)から、この注文データに対応付けられて注文データ記憶手段30に記憶されている注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて振替処理データベース34(図5参照)に記憶されている約定額面金額(約定数量)を減じることにより、未約定の残注文額面金額(残注文数量)を算出し、この未約定分を注文額面金額(注文数量)として含む執行対象の買注文データまたは執行対象の売注文データを、買注文用記憶手段32(図3参照)または売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶させるようにしているのは、取引時間中であれば、一部約定すると、取引執行処理手段26により、約定額面金額分(約定数量分)が、買注文用記憶手段32(図3参照)または売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶された買注文額面金額(買注文数量)または売注文額面金額(売注文数量)に反映され、買注文額面金額(買注文数量)または売注文額面金額(売注文数量)が減算更新されていくが、毎処理日の約定処理の開始前(例えば毎朝等)に、この減算更新された買注文額面金額(買注文数量)または売注文額面金額(売注文数量)の情報は、破棄(クリア)されてしまうので、振替処理データベース34(図5参照)に記憶されている約定額面金額(約定数量)を用いて、減算更新された情報(つまり、残注文額面金額)を算出し直しているものである。
期限切れ注文処理手段25は、毎処理日に、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文データのうち、有効フラグが有効を示す状態(例えば「1」)となっている注文データについて、有効期限を経過したか否かを判断し、有効期限を経過したと判断した注文データに対応付けられた有効フラグを、有効を示す状態(例えば「1」)から無効を示す状態(例えば「0」)に更新する処理を実行するものである。この際、有効期限を経過したか否かの判断時刻については、例えば、2009年7月19日が有効期限であれば、2009年7月19日の全ての約定処理の終了後の所定時刻(例えば、夜間等)における判断で、有効期限を経過したと判断してもよく、あるいは2009年7月20日の約定処理の開始前の所定時刻(例えば、朝等であるが、少なくとも再執行準備処理手段24Bによる処理前であることが必要である。)における判断で、有効期限を経過したと判断してもよい。
なお、本第1実施形態の期限切れ注文処理手段25は、後述する第2実施形態の期限切れ注文処理手段225の場合とは異なり、買注文用記憶手段32(図3参照)または売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶された執行対象の買注文データまたは売注文データを取り消す処理は行わない。なぜなら、再執行準備処理手段24Bにより、買注文用記憶手段32(図3参照)および売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶された前処理日の執行対象の買注文データおよび売注文データを一旦破棄(クリア)してから、再度、注文データが有効であれば、買注文用記憶手段32または売注文用記憶手段33に記憶させる処理(PTS市場への再発注に相当する。)を行うので、再執行準備処理手段24Bにより注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された有効フラグを参照した時点で、有効期限が経過して有効フラグが無効を示す状態になっている注文データについては、そもそも執行対象の買注文データまたは売注文データとして買注文用記憶手段32(図3参照)または売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶されることはなく、従って、取り消す必要性が生じないからである。
取引執行処理手段26は、互いに同一の銘柄識別情報に対応付けられて買注文用記憶手段32(図3参照)に執行対象の買注文データの注文額面金額(注文数量)として記憶された買注文額面金額(買注文数量)と、売注文用記憶手段33(図4参照)に執行対象の売注文データの注文額面金額(注文数量)として記憶された売注文額面金額(売注文数量)とを、優先順位の高い優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文額面金額(買注文数量)と売注文額面金額(売注文数量)とが対応している分を買注文および売注文の約定額面金額(約定数量)として決定する処理を実行するものである。
また、取引執行処理手段26は、決定した買注文の約定額面金額(約定数量)および約定日を、約定させた執行対象の買注文データについて買注文用記憶手段32(図3参照)に記憶されている顧客識別情報、銘柄識別情報、注文識別情報、および買いを示す情報とされた売買区分、並びに未振替を示す状態とされた振替フラグと対応させて買注文の約定データとして振替処理データベース34(図5参照)に記憶させるとともに、決定した売注文の約定額面金額(約定数量)および約定日を、約定させた執行対象の売注文データについて売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶されている顧客識別情報、銘柄識別情報、注文識別情報、および売りを示す情報とされた売買区分、並びに未振替を示す状態とされた振替フラグと対応させて売注文の約定データとして振替処理データベース34(図5参照)に記憶させる処理を実行する。
より具体的には、取引執行処理手段26は、いわゆる板寄せ方式(所定の約定処理時刻に約定処理を行う方式)と同様な方式により約定処理を実行する構成としてもよく、いわゆるザラバ方式(新規な注文が市場に発注される都度に即時に約定処理を行う方式)と同様な方式により約定処理を実行する構成としてもよいので、以下には、双方の構成を列記して説明する。
先ず、取引執行処理手段26は、いわゆる板寄せ方式(所定の約定処理時刻に約定処理を行う方式)と同様な方式により約定処理を実行する構成とする場合には、1日のうち予め定められた少なくとも1回の約定処理時刻(例えば、午前9時30分から午後5時30分までの間の1時間置きの時刻等)に、互いに同一の銘柄識別情報および未約定を示す状態とされた約定フラグに対応付けられて買注文用記憶手段32(図3参照)に記憶された買注文額面金額(買注文数量)と、売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶された売注文額面金額(売注文数量)とを、優先順位の高い優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文額面金額(買注文数量)と売注文額面金額(売注文数量)とが対応している分を買注文および売注文の約定額面金額(約定数量)として決定し、決定した約定額面金額(約定数量)および約定日を、約定させた買注文データおよび売注文データについての顧客識別情報、銘柄識別情報、および売買区分とともに、注文識別情報(注文番号)および未振替を示す状態とされた振替フラグと対応付けて約定データとして振替処理データベース34(図5参照)に記憶させ、さらに、買注文額面金額(買注文数量)または売注文額面金額(売注文数量)の全金額(全数量)を約定させた執行対象の買注文データまたは売注文データについては、買注文用記憶手段32(図3参照)または売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶された約定フラグを未約定から約定済みを示す状態に更新するとともに、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された有効フラグを有効から無効を示す状態に更新し、買注文額面金額(買注文数量)または売注文額面金額(売注文数量)の一部の金額(数量)を約定させた執行対象の買注文データまたは売注文データについては、買注文用記憶手段32(図3参照)に記憶された買注文額面金額(買注文数量)または売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶された売注文額面金額(売注文数量)から約定額面金額(約定数量)を減算して買注文額面金額(買注文数量)または売注文額面金額(売注文数量)を更新する処理を実行する。
次に、取引執行処理手段26は、いわゆるザラバ方式と同様な方式により約定処理を実行する構成とする場合には、初期執行準備処理手段24Aにより買注文用記憶手段32(図3参照)に新たな執行対象の買注文データが記憶されるか、または売注文用記憶手段33(図4参照)に新たな執行対象の売注文データが記憶される都度に、互いに同一の銘柄識別情報および未約定を示す状態とされた約定フラグに対応付けられて買注文用記憶手段32(図3参照)に記憶された買注文額面金額(買注文数量)と、売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶された売注文額面金額(売注文数量)とを、優先順位の高い優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文額面金額(買注文数量)と売注文額面金額(売注文数量)とが対応している分を買注文および売注文の約定額面金額(約定数量)として決定し、決定した約定額面金額(約定数量)および約定日を、約定させた買注文データおよび売注文データについての顧客識別情報、銘柄識別情報、および売買区分とともに、注文識別情報(注文番号)および未振替を示す状態とされた振替フラグと対応付けて約定データとして振替処理データベース34(図5参照)に記憶させ、さらに、買注文額面金額(買注文数量)または売注文額面金額(売注文数量)の全金額(全数量)を約定させた執行対象の買注文データまたは売注文データについては、買注文用記憶手段32(図3参照)または売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶された約定フラグを未約定から約定済みを示す状態に更新するとともに、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された有効フラグを有効から無効を示す状態に更新し、買注文額面金額(買注文数量)または売注文額面金額(売注文数量)の一部の金額(数量)を約定させた執行対象の買注文データまたは売注文データについては、買注文用記憶手段32(図3参照)に記憶された買注文額面金額(買注文数量)または売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶された売注文額面金額(売注文数量)から約定額面金額(約定数量)を減算して買注文額面金額(買注文数量)または売注文額面金額(売注文数量)を更新する処理を実行する。なお、このように、いわゆるザラバ方式と同様な方式により約定処理を実行する構成とした場合において、注文受付処理手段21により最初に注文データを受信したときに当該注文データが約定しなかったときには、同一の銘柄についての別の注文データであって売買区分が逆のものを受信したときに、再度、約定の機会が得られることになる。
なお、取引執行処理手段26による買注文額面金額(買注文数量)と売注文額面金額(売注文数量)との突き合わせによる約定処理は、買注文用記憶手段32(図3参照)に記憶された買注文額面金額(買注文数量)と、売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶された売注文額面金額(売注文数量)とを用いて行われることから、国債売買処理システム10では、注文データを、買注文用記憶手段32または売注文用記憶手段33に記憶させることが、PTS市場への買注文または売注文の発注処理に相当するものとなる。
振替処理手段27は、未振替を示す状態となっている振替フラグに対応付けられて振替処理データベース34(図5参照)に記憶された約定データの売買区分が買いを示す情報である場合には、当該約定データの約定額面金額(約定数量)を、当該約定データの顧客識別情報および銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて顧客口座データベース35(図6参照)に記憶された証券残高データに加算するとともに、当該約定データの約定額面金額(約定数量)の代金相当額を、当該約定データの顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて顧客口座データベース35に記憶された資金残高データから減算する買注文用の振替処理を実行し、その後、振替処理を行った約定データについて振替処理データベース34(図5参照)に記憶された振替フラグを、未振替から振替済みを示す状態に更新する振替フラグ更新処理を実行するものである。
また、振替処理手段27は、未振替を示す状態となっている振替フラグに対応付けられて振替処理データベース34(図5参照)に記憶された約定データの売買区分が売りを示す情報である場合には、当該約定データの約定額面金額(約定数量)を、当該約定データの顧客識別情報および銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて顧客口座データベース35(図6参照)に記憶された証券残高データから減算するとともに、当該約定データの約定額面金額(約定数量)の代金相当額を、当該注文データの顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて顧客口座データベース35に記憶された資金残高データに加算する売注文用の振替処理を実行し、その後、振替処理を行った約定データについて振替処理データベース34(図5参照)に記憶された振替フラグを、未振替から振替済みを示す状態に更新する振替フラグ更新処理を実行するものである。
注文データ記憶手段30は、図2に示すように、注文受付処理手段21により受け付けた注文データについての注文識別情報(注文番号)と、顧客識別情報(本実施形態では、一例として口座番号とする。)と、銘柄識別情報(個人向け国債の銘柄コード、すなわち国債のタイプおよび第何回債かを示す回号を識別する情報)と、売買の別を示す売買区分と、注文額面金額(注文数量)と、自動繰延・繰延手動指示の別を示す情報(例えば、自動繰延の選択情報=「1」、繰延手動指示の選択情報=「2」等である。)と、繰延継続期間と、繰延継続期限と、最初に注文を受け付けたときの受信日時と、繰延を行った日時(直近の自動繰延処理の処理日時、または直近の繰延指示情報の受信日時)と、注文の有効期限と、注文が有効であるか否かを示す有効フラグ(例えば、無効=「0」、有効=「1」等である。)とを対応付けて記憶するものである。
顧客データベース31は、顧客管理番号、氏名、住所、生年月日、電話番号、電子メールアドレス、および口座番号等の顧客個人に関するデータを対応付けて記憶するものである。但し、本実施形態では、一例として、口座番号を、注文受付から振替処理に至るまでの各処理過程で一貫して顧客識別情報として用いるので、口座番号とは別途の顧客管理番号の設置は省略することができる。なお、顧客データベース31に記憶された口座番号以外のデータ(複数のデータの組合せでもよい。)を顧客識別情報として用いてもよく、あるいは顧客データベース31に記憶されたデータの対応関係を用いて、注文受付から振替処理に至るまでの各処理過程で、顧客識別情報の変換を行ってもよい。
買注文用記憶手段32は、図3に示すように、執行準備処理手段24(初期執行準備処理手段24Aまたは再執行準備処理手段24B)によりPTS市場に新規に発注または翌処理日以降に再発注された執行対象の買注文データについての注文識別情報(注文番号)と、顧客識別情報(本実施形態では、一例として口座番号とする。)と、銘柄識別情報(個人向け国債の銘柄コード、すなわち国債のタイプおよび第何回債かを示す回号を識別する情報)と、売買の別を示す売買区分(ここでは、買いを示す情報となる。)と、買注文額面金額(買注文数量)と、優先順位管理情報(図3の例では、買注文および売注文に共通の優先順位管理情報としているが、買注文単独および売注文単独の優先順位管理情報としてもよい。)と、約定済み若しくは未約定の別を示す約定フラグとを対応付けて記憶するものである。なお、買注文用記憶手段32には、買注文データしか記憶されないので、買いを示す情報とされた売買区分の記憶は、省略してもよい。
売注文用記憶手段33は、図4に示すように、執行準備処理手段24(初期執行準備処理手段24Aまたは再執行準備処理手段24B)によりPTS市場に新規に発注または翌処理日以降に再発注された執行対象の売注文データについての注文識別情報(注文番号)と、顧客識別情報(本実施形態では、一例として口座番号とする。)と、銘柄識別情報(個人向け国債の銘柄コード、すなわち国債のタイプおよび第何回債かを示す回号を識別する情報)と、売買の別を示す売買区分(ここでは、売りを示す情報となる。)と、売注文額面金額(売注文数量)と、優先順位管理情報(図4の例では、買注文および売注文に共通の優先順位管理情報としているが、買注文単独および売注文単独の優先順位管理情報としてもよい。)と、約定済み若しくは未約定の別を示す約定フラグとを対応付けて記憶するものである。なお、売注文用記憶手段33には、売注文データしか記憶されないので、売りを示す情報とされた売買区分の記憶は、省略してもよい。
振替処理データベース34は、図5に示すように、取引執行処理手段26により約定させた買注文または売注文の約定データについての注文識別情報(注文番号)と、顧客識別情報(本実施形態では、一例として口座番号とする。)と、銘柄識別情報(個人向け国債の銘柄コード、すなわち国債のタイプおよび第何回債かを示す回号を識別する情報)と、売買の別を示す売買区分と、約定額面金額(約定数量)と、約定日と、振替済み若しくは未振替の別を示す振替フラグとを対応付けて記憶するものである。
顧客口座データベース35は、図6に示すように、証券会社等の金融機関の顧客の口座に預けられた顧客の資金の残高を示す資金残高データを、顧客識別情報である口座番号と対応付けて記憶するとともに、顧客の口座に預けられた顧客の保有する個人向け国債の残高(保有額面金額)を示す証券残高データを、銘柄識別情報(個人向け国債の銘柄コード、すなわち国債のタイプおよび第何回債かを示す回号を識別する情報)および顧客識別情報である口座番号と対応付けて記憶するものである。
そして、以上において、処理手段20に含まれる各処理手段21〜27は、国債売買処理システム10を構成するコンピュータ本体の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
また、注文データ記憶手段30、顧客データベース31、買注文用記憶手段32、売注文用記憶手段33、振替処理データベース34、および顧客口座データベース35は、例えばハードディスク等により好適に実現されるが、記憶容量やアクセス速度等に問題が生じない範囲であれば、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、RAM、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、FD、磁気テープ、あるいはこれらの組合せ等を採用してもよい。
さらに、国債売買処理システム10は、1台のコンピュータあるいは1つのCPUにより実現されるものに限定されず、複数のコンピュータあるいは複数のCPUで分散処理を行うことにより実現されるものであってもよい。
端末装置40は、コンピュータにより構成され、例えばマウスやキーボード等の入力手段と、例えば液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の表示手段と、印刷手段とを備えている。なお、端末装置40は、例えば携帯電話機(PHSを含む。)や携帯情報端末(PDA)等の携帯機器であってもよい。
他のシステム50は、コンピュータにより構成され、顧客識別情報と対応付けて各顧客についての出金情報(何年何月何日に何円出金するということが確定している情報)、出金見込情報(何年何月何日に何円出金の可能性があるという情報)、または出金停止情報を記憶するとともに、顧客識別情報および銘柄識別情報と対応付けて各顧客の各銘柄についての売却情報(何年何月何日にどれぐらいの数量を売却するということが確定している情報)、売却見込情報(何年何月何日にどれぐらいの数量の売却の可能性があるという情報)、または売却停止情報を記憶しており、国債売買処理システム10からのデータの取得要求に応じ、顧客識別情報をキーとして、あるいは顧客識別情報および銘柄識別情報をキーとして取得要求に係る情報を抽出し、専用線2を介して国債売買処理システム10へ送信する処理を実行する。
このような第1実施形態においては、以下のようにして国債売買処理システム10により個人向け国債の売買処理が実行される。
図7において、国債売買処理システム10による処理を開始し(ステップS1)、注文受付処理手段21により、端末装置40からネットワーク1を介して送信されてきた顧客またはその入力代行者による注文画面表示要求信号を受信すると、注文画面100(図10参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して端末装置40へ送信する。すると、端末装置40には、図10に示すような注文画面100が表示される。
図10において、注文画面100には、注文銘柄を入力する銘柄入力部110と、買注文または売注文のうちのいずれかを選択するための選択部111,112と、注文額面金額(注文数量)を入力する注文額面金額入力部113とが設けられている。
また、注文画面100には、注文の繰延を希望する顧客のために、自動で注文の繰延を行うことを選択する自動繰延選択部120と、この自動繰延選択部120を選択した場合にいつまで繰延を継続するのかを指定するための繰延継続期間を入力する繰延継続期間入力部121と、繰延指示画面150(図11参照)を用いて毎回手入力で繰延指示を行うことを選択する繰延手動指示選択部122とが設けられている。
さらに、注文画面100には、入力したデータを国債売買処理システム10へ送信するための「送信」ボタン130が設けられている。
図10の注文画面100において、顧客またはその入力代行者が、必要な入力または選択を行い、「送信」ボタン130をクリックすると、注文データが端末装置40からネットワーク1を介して国債売買処理システム10へ送信される。
この際、送信される注文データには、顧客識別情報と、売買対象の有価証券である個人向け国債についての銘柄識別情報と、売買区分と、注文額面金額(注文数量)と、自動繰延・繰延手動指示の選択情報と、自動繰延を選択した場合の繰延継続期間とが含まれる。なお、顧客識別情報(本実施形態では、一例として口座番号とする。)は、注文画面100での入力作業前の適宜な段階で、顧客またはその入力代行者により入力されている。
国債売買処理システム10では、注文受付処理手段21により、端末装置40から送信されてきた注文データを受信すると、受信した注文データに注文識別情報(注文番号)を自動付与し、受信した注文データを、受信日時とともに、自動付与した注文識別情報(注文番号)と対応付けて注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させる(図7のステップS2)。
続いて、余力チェック処理手段23により、注文受付処理手段21により受信して注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させた注文データの売買区分を参照し(図7のステップS3)、売買区分が買いを示す情報である場合には、余力チェック処理手段23により、注文データに含まれる顧客識別情報を用いて、注文を行った顧客の買付資金の余力チェック処理を実行する(図7のステップS4)。なお、顧客の買付資金の余力チェック処理の詳細は、前述しているため、ここでは説明を省略する。
そして、余力チェック処理手段23による顧客の買付資金の余力チェック処理の結果、顧客の買付資金に余力がないと判断された場合には、必要なメッセージをネットワーク1を介して端末装置40へ送信し、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させた注文データに対応付けられた有効フラグを、無効を示す状態にし、顧客の買付資金に余力があると判断された場合には、有効フラグを、有効を示す状態にし、次の執行準備処理へと移行する。
それから、初期執行準備処理手段24Aにより、注文受付処理手段21により受信して注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させた買注文データに対し、先に注文された顧客の注文を優先して約定させるための優先順位管理情報(本実施形態では、一例として、買注文および売注文に共通の優先順位管理情報とするが、買注文単独の優先順位管理情報でもよい。)を自動付与し、当該買注文データに含まれる顧客識別情報、買付対象の有価証券である個人向け国債についての銘柄識別情報、買いを示す情報とされた売買区分、および買注文額面金額(買注文数量)を含む執行対象の買注文データを、注文識別情報、未約定を示す状態とされた約定フラグ、および優先順位管理情報と対応付けて買注文用記憶手段32(図3参照)に記憶させる(図7のステップS5)。
例えば、現在、2009年7月17日であるものとし、図2の例のように、2009年7月17日に、顧客Fの買注文(注文識別情報=「T0006」、顧客識別情報=「K0006」、銘柄識別情報=「第18回債(変動10年)」、注文額面金額=「200万円」)を受け付けたとすれば、図3の例のように、この顧客Fの買注文は、優先順位管理情報=「5(2009年7月17日)」(2009年7月17日における第5番目の優先順位)を付与され、未約定を示す状態とされた約定フラグとともに買注文用記憶手段32(図3参照)に記憶される。
一方、ステップS3で、注文受付処理手段21により受信して注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させた注文データの売買区分が売りを示す情報である場合には、余力チェック処理手段23により、注文データに含まれる顧客識別情報および銘柄識別情報を用いて、注文を行った顧客の売却銘柄の残高の余力チェック処理を実行する(図7のステップS6)。なお、顧客の売却銘柄の残高の余力チェック処理の詳細は、前述しているため、ここでは説明を省略する。
そして、余力チェック処理手段23による顧客の売却銘柄の残高の余力チェック処理の結果、顧客の売却銘柄の残高に余力がないと判断された場合には、必要なメッセージをネットワーク1を介して端末装置40へ送信し、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させた注文データに対応付けられた有効フラグを、無効を示す状態にし、顧客の売却銘柄の残高に余力があると判断された場合には、有効フラグを、有効を示す状態にし、次の執行準備処理へと移行する。
それから、初期執行準備処理手段24Aにより、注文受付処理手段21により受信して注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させた売注文データに対し、先に注文された顧客の注文を優先して約定させるための優先順位管理情報(本実施形態では、一例として、買注文および売注文に共通の優先順位管理情報とするが、売注文単独の優先順位管理情報でもよい。)を自動付与し、当該売注文データに含まれる顧客識別情報、売付対象の有価証券である個人向け国債についての銘柄識別情報、売りを示す情報とされた売買区分、および売注文額面金額(売注文数量)を含む執行対象の売注文データを、注文識別情報、未約定を示す状態とされた約定フラグ、および優先順位管理情報と対応付けて売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶させる(図7のステップS7)。
例えば、現在、2009年7月17日であるものとし、図2の例のように、2009年7月17日に、顧客Eの売注文(注文識別情報=「T0005」、顧客識別情報=「K0005」、銘柄識別情報=「第18回債(変動10年)」、注文額面金額=「200万円」)と、顧客Gの売注文(注文識別情報=「T0007」、顧客識別情報=「K0007」、銘柄識別情報=「第18回債(変動10年)」、注文額面金額=「400万円」)とを受け付けたとすれば、図3の例のように、顧客Eの売注文は、優先順位管理情報=「4(2009年7月17日)」(2009年7月17日における第4番目の優先順位)を付与され、顧客Gの売注文は、優先順位管理情報=「6(2009年7月17日)」(2009年7月17日における第6番目の優先順位)を付与され、それぞれ未約定を示す状態とされた約定フラグとともに売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶される。
続いて、取引執行処理手段26により、互いに同一の銘柄識別情報に対応付けられて買注文用記憶手段32(図3参照)に執行対象の買注文データの注文額面金額(注文数量)として記憶された買注文額面金額(買注文数量)と、売注文用記憶手段33(図4参照)に執行対象の売注文データの注文額面金額(注文数量)として記憶された売注文額面金額(売注文数量)とを、優先順位の高い優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文額面金額(買注文数量)と売注文額面金額(売注文数量)とが対応している分を買注文および売注文の約定額面金額(約定数量)として決定する(図7のステップS8)。
例えば、約定処理を実行する時点で、買注文用記憶手段32が、図3の例に示す状態であり、売注文用記憶手段33が、図4の例に示す状態であるとすれば、第18回債(変動10年)については、顧客C,D,Fの買注文の合計額面金額が1000万円となり、一方、顧客E,Gの売注文の合計額面金額が600万円となるので、売注文の方が少ないことから、顧客Eの売注文の200万円、および顧客Gの売注文の400万円は、ともに全額面金額(全数量)が約定するが、買注文の方は、高い優先順位を示す優先順位管理情報を付与された買注文の順に、従って、顧客Cの買注文、顧客Dの買注文、顧客Fの買注文の順に約定する。このため、顧客Cの買注文の500万円は、全額面金額(全数量)が約定するが、顧客Dの買注文の300万円は、その一部の額面金額(数量)である100万円しか約定せず、顧客Fの買注文の200万円は、全く約定しない。
この約定処理は、いわゆる板寄せ方式(所定の約定処理時刻に約定処理を行う方式)と同様な方式により実行してもよく、いわゆるザラバ方式(新規な注文が市場に発注される都度に即時に約定処理を行う方式)と同様な方式により実行してもよい。すなわち、いわゆる板寄せ方式と同様な方式により約定処理を実行する場合には、1日のうち予め定められた少なくとも1回の約定処理時刻(例えば、午前9時30分から午後5時30分までの間の1時間置きの時刻等)に、約定処理を実行すればよく、いわゆるザラバ方式と同様な方式により約定処理を実行する場合には、初期執行準備処理手段24Aにより買注文用記憶手段32(図3参照)に新たな執行対象の買注文データが記憶されるか、または売注文用記憶手段33(図4参照)に新たな執行対象の売注文データが記憶される都度に、約定処理を実行すればよい。
また、取引執行処理手段26により、決定した買注文の約定額面金額(約定数量)および約定日を、約定させた執行対象の買注文データについて買注文用記憶手段32(図3参照)に記憶されている顧客識別情報、銘柄識別情報、注文識別情報、および買いを示す情報とされた売買区分、並びに未振替を示す状態とされた振替フラグと対応させて買注文の約定データとして振替処理データベース34(図5参照)に記憶させるとともに、決定した売注文の約定額面金額(約定数量)および約定日を、約定させた執行対象の売注文データについて売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶されている顧客識別情報、銘柄識別情報、注文識別情報、および売りを示す情報とされた売買区分、並びに未振替を示す状態とされた振替フラグと対応させて売注文の約定データとして振替処理データベース34(図5参照)に記憶させる(図7のステップS8)。
さらに、取引執行処理手段26により、買注文額面金額(買注文数量)または売注文額面金額(売注文数量)の全金額(全数量)を約定させた執行対象の買注文データまたは売注文データについては、買注文用記憶手段32(図3参照)または売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶された約定フラグを未約定から約定済みを示す状態に更新するとともに、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された有効フラグを有効から無効を示す状態に更新し、買注文額面金額(買注文数量)または売注文額面金額(売注文数量)の一部の金額(数量)を約定させた執行対象の買注文データまたは売注文データについては、買注文用記憶手段32(図3参照)に記憶された買注文額面金額(買注文数量)または売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶された売注文額面金額(売注文数量)から約定額面金額(約定数量)を減算して買注文額面金額(買注文数量)または売注文額面金額(売注文数量)を更新する(図7のステップS8)。
その後、振替処理手段27により、未振替を示す状態とされた振替フラグに対応付けられて振替処理データベース34(図5参照)に記憶された約定データを用いて、顧客口座データベース35(図6参照)に記憶された資金残高データや証券残高データを更新し、振替処理データベース34の振替フラグを、未振替から振替済みを示す状態に変える(図7のステップS9)。なお、振替処理の内容は、既に詳述しているので、ここでの説明は省略する。
例えば、図2の例に示すように、2009年5月19日に、顧客Aの買注文(注文識別情報=「T0001」、顧客識別情報=「K0001」、銘柄識別情報=「第17回債(変動10年)」、注文額面金額=「400万円」)を受け付けた後、2009年6月22日に、顧客Bの売注文(注文識別情報=「T0002」、顧客識別情報=「K0002」、銘柄識別情報=「第17回債(変動10年)」、注文額面金額=「300万円」)を受け付けたとすると、2009年6月22日の約定処理では、売注文の方が少ないので、顧客Bの売注文の300万円の全部が約定し、その一方、顧客Aの買注文の400万円のうちの一部である300万円が約定し、残りの100万円は約定せず、それ以降の約定処理での約定機会を待つことになり、例えば、図3の例のように、顧客Aの買注文の残りの100万円は、2009年7月17日の時点でも残っていれば、執行対象の買注文データとして買注文用記憶手段32に記憶される。そして、約定した300万円については、顧客Aの買注文および顧客Bの売注文の双方の約定額面金額として、図5の例のように、約定日の2009年6月22日とともに、振替処理データベース34に記憶され、振替処理が完了すると、振替フラグが振替済みとなる。
また、上述した約定処理(ステップS8)および振替処理(ステップS9)が行われた後に限られるものではないが、本システム10の稼働中、あるいは所定の受付時間中に、顧客による注文の繰延指示があったときの処理を、説明の便宜上、次のステップS10で説明する。
図9において、繰延処理手段22により、端末装置40からネットワーク1を介して送信されてきた顧客またはその入力代行者による繰延指示画面表示要求信号を受信すると、当該顧客についての顧客識別情報をキーとして、当該顧客の注文データのうち繰延手動指示の選択情報(例えば「2」)に対応付けられている注文データ(有効フラグが有効を示す状態になっている注文データのみ)を注文データ記憶手段30(図2参照)から取得し、取得した注文データを用いて繰延指示画面150(図11参照)の表示用データを作成し、作成した繰延指示画面150の表示用データを、ネットワーク1を介して端末装置40へ送信する。すると、端末装置40の画面上には、図11に示すような繰延指示画面150が表示される。例えば、繰延指示画面表示要求を行った顧客が、顧客C(顧客識別情報=「K0003」)であり、図2の例に示す状態で注文データが受け付けられていた場合には、顧客Cの注文で、繰延手動指示を選択しているのは、注文識別情報=「T0003」の注文だけであるから、この注文識別情報=「T0003」の注文が繰延指示画面150に表示される。
図11において、繰延指示画面150には、繰延対象の注文データを選択する繰延対象注文選択部151と、この繰延対象注文選択部151で選択された繰延対象の注文データの繰延を指示するための繰延指示情報を国債売買処理システム10へ送信するための「繰延実行」ボタン160とが設けられている。
図11の繰延指示画面150において、顧客またはその入力代行者が、繰延対象注文選択部151での選択を行い、「繰延実行」ボタン160を押下操作すると、繰延指示情報(繰延対象の注文データについての注文識別情報を含む。)が、ネットワーク1を介して国債売買処理システム10へ送信される。国債売買処理システム10では、繰延処理手段22により、繰延指示情報を、繰延指示に係る注文データについての注文識別情報とともに受信し(図9のステップS1001)、余力チェック処理手段23により、繰延指示に係る注文データの売買区分を参照し(ステップS1002)、売買区分が買いを示す情報である場合には、余力チェック処理手段23により、注文データに含まれる顧客識別情報を用いて、注文を行った顧客の買付資金の余力チェック処理を実行する(ステップS1003)。ここでの余力チェック処理は、現時点(または現在の有効期限)から、最長で繰延後の有効期限までの期間について実行する。なお、顧客の買付資金の余力チェック処理の詳細は、前述しているため、ここでは説明を省略する。
また、図9のステップS1002で、売買区分が売りを示す情報である場合には、余力チェック処理手段23により、注文データに含まれる顧客識別情報および銘柄識別情報を用いて、注文を行った顧客の売却銘柄の残高の余力チェック処理を実行する(図9のステップS1004)。ここでの余力チェック処理は、現時点(または現在の有効期限)から、最長で繰延後の有効期限までの期間について実行する。なお、顧客の売却銘柄の残高の余力チェック処理の詳細は、前述しているため、ここでは説明を省略する。
そして、余力チェック処理手段23による余力チェック処理の結果、顧客の買付資金、あるいは顧客の売却銘柄の残高に余力がないと判断された場合には、繰延を行うことはできないので、必要なメッセージ(繰延を行うことはできない旨のメッセージ)をネットワーク1を介して端末装置40へ送信する。なお、繰延を行うことはできないが、現在設定されている有効期限までは、注文は有効なものとして継続するので、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させた注文データに対応付けられた有効フラグは、ここでは未だ無効を示す状態にはしない。ここで有効フラグを無効を示す状態にされなかった注文データは、有効期限を経過した段階で、期限切れ注文処理手段25により、有効フラグを無効を示す状態に更新されることになる。
一方、余力チェック処理手段23による余力チェック処理の結果、顧客の買付資金、あるいは顧客の売却銘柄の残高に余力があると判断された場合には、繰延処理手段22により、繰延指示情報の受信日時または注文データ記憶手段30(図2参照)に現在記憶されている注文の有効期限(初回の有効期限となっている場合と、前回繰延後の有効期限となっている場合とがある。)に、予め定められた延長期間(例えば2週間等)を加えて新たな有効期限を算出し、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された現在の有効期限(初回または前回繰延後の有効期限)を、新たな有効期限で更新するとともに、繰延指示情報の受信日時を、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させる(図9のステップS1005)。
以上の図9のステップS1001〜S1005の処理(図7のステップS10の処理)は、顧客による繰延手動指示があったときのタイミングで行われるが、次の自動繰延の処理(図7のステップS11の処理)は、例えば、その日の全ての約定処理を終了後の所定時刻に行われる。
図8において、繰延処理手段22により、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文データのうち、自動繰延の選択情報(例えば「1」)に対応付けられている注文データについて、注文の有効期限(初回の有効期限となっている場合と、前回繰延後の有効期限となっている場合とがある。)を監視し(図8のステップS1101)、この有効期限が到来する直前の時期(例えば、有効期限の最終日の夜間等)になっている注文データがあったときには、余力チェック処理手段23により、当該注文データの売買区分を参照し(ステップS1102)、売買区分が買いを示す情報である場合には、余力チェック処理手段23により、当該注文データに含まれる顧客識別情報を用いて、注文を行った顧客の買付資金の余力チェック処理を実行する(ステップS1103)。ここでの余力チェック処理は、現時点(または現在の有効期限)から、最長で繰延後の有効期限までの期間について実行する。なお、顧客の買付資金の余力チェック処理の詳細は、前述しているため、ここでは説明を省略する。
また、図8のステップS1102で、売買区分が売りを示す情報である場合には、余力チェック処理手段23により、当該注文データに含まれる顧客識別情報および銘柄識別情報を用いて、注文を行った顧客の売却銘柄の残高の余力チェック処理を実行する(図8のステップS1104)。ここでの余力チェック処理は、現時点(または現在の有効期限)から、最長で繰延後の有効期限までの期間について実行する。なお、顧客の売却銘柄の残高の余力チェック処理の詳細は、前述しているため、ここでは説明を省略する。
そして、余力チェック処理手段23による余力チェック処理の結果、顧客の買付資金、あるいは顧客の売却銘柄の残高に余力がないと判断された場合には、繰延を行うことはできないので、必要なメッセージ(繰延を行うことはできない旨のメッセージ)をネットワーク1を介して端末装置40へ送信する。
一方、余力チェック処理手段23による余力チェック処理の結果、顧客の買付資金、あるいは顧客の売却銘柄の残高に余力があると判断された場合には、繰延処理手段22により、当該注文データの有効期限に予め定められた延長期間(指定延長期間の入力を受け付ける場合には、指定延長期間でもよい。)を加えて新たな有効期限を算出する。そして、算出した新たな有効期限が、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された繰延継続期限内である場合(この段階で、注文データ記憶手段30に記憶された繰延継続期間および注文データの受信日時から繰延継続期限を算出してもよい。)には、注文データ記憶手段30に記憶された初回または前回繰延後の有効期限を、新たな有効期限で更新する。また、新たな有効期限が、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された繰延継続期限を過ぎている場合(この段階で、注文データ記憶手段30に記憶された繰延継続期間および注文データの受信日時から繰延継続期限を算出してもよい。)には、注文データ記憶手段30に記憶された初回または前回繰延後の有効期限を、繰延継続期限で更新する。さらに、繰延処理手段22により、自動繰延処理の処理日時を、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させる(図8のステップS1105)。
続いて、期限切れ注文処理手段25により、毎処理日の所定時刻(例えば夜間等)に、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文データのうち、有効フラグが有効を示す状態(例えば「1」)となっている注文データについて、有効期限を経過したか否かを判断し、有効期限を経過したと判断した注文データに対応付けられた有効フラグを、有効を示す状態(例えば「1」)から無効を示す状態(例えば「0」)に更新する(図7のステップS12)。なお、前述した図7のステップS10,S11で繰延処理手段22により有効期限が延長されることなく、本日が有効期限のままとなっている状態の注文データについては、ここで、有効フラグが、有効を示す状態から無効を示す状態に更新される。
その後、翌処理日になって、本システム10によるシステム処理を続行する場合(図7のステップS13)には、再執行準備処理手段24Bにより、約定処理の開始前の所定時刻(例えば朝等)に、買注文用記憶手段32(図3参照)および売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶された前処理日のデータを全て破棄(クリア)する(図7のステップS14)。
また、再執行準備処理手段24Bにより、前処理日までに受信して注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶されている注文データであって、未約定の残注文数量があり、かつ、注文データ記憶手段30に記憶された有効期限内である継続中の注文データ、すなわち有効フラグが有効を示す状態になっている注文データがあるか否かを判断し、継続中の注文データ(すなわち、有効フラグが有効を示す状態になっている注文データ)がある場合には、再執行準備処理手段24Bにより、この継続中の注文データについて、前処理日までに受信して注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶されている注文データの注文額面金額(注文数量)から、この注文データに対応付けられて注文データ記憶手段30に記憶されている注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて振替処理データベース34(図5参照)に記憶されている約定額面金額(約定数量)を減じることにより、未約定の残注文額面金額(残注文数量)を算出する(図7のステップS14)。
さらに、再執行準備処理手段24Bにより、継続中の注文データに対し、この継続中の注文データに対応付けられて注文データ記憶手段30に記憶されている受信日時(最初に注文を受け付けたときの日時のことであり、繰延時の日時のことではない。)の先後に従って優先順位管理情報を付与する(図7のステップS14)。
そして、再執行準備処理手段24Bにより、継続中の注文データの売買区分が買いを示す情報である場合には、当該継続中の注文データに含まれる顧客識別情報、買付対象の有価証券である個人向け国債についての銘柄識別情報、買いを示す情報とされた売買区分、および未約定分の買注文額面金額(買注文数量)を含む執行対象の買注文データを、注文識別情報、未約定を示す状態とされた約定フラグ、および優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄(クリア)した状態の買注文用記憶手段32(図3参照)に記憶させる(図7のステップS14)。
例えば、現在、2009年7月17日の朝であるものとし、図2の例のように、注文データ記憶手段30に、2009年5月19日の顧客Aの買注文(注文識別情報=「T0001」、顧客識別情報=「K0001」、銘柄識別情報=「第17回債(変動10年)」、注文額面金額=「400万円」)と、2009年6月24日の顧客Cの買注文(注文識別情報=「T0003」、顧客識別情報=「K0003」、銘柄識別情報=「第18回債(変動10年)」、注文額面金額=「500万円」)と、2009年7月2日の顧客Dの買注文(注文識別情報=「T0004」、顧客識別情報=「K0004」、銘柄識別情報=「第18回債(変動10年)」、注文額面金額=「300万円」)とが記憶されているものとすると、これらの顧客A,C,Dの買注文は、図3の例に示す状態で、買注文用記憶手段32に記憶される。なお、買注文用記憶手段32では、顧客Aの買注文についての注文額面金額が、400万円ではなく、100万円となっているが、これは、図5の例に示すように、顧客Aの買注文についての注文額面金額の400万円のうちの300万円が2009年6月22日に既に約定しているので、未約定の注文額面金額は、100万円となるからである。また、2009年7月17日における買注文用記憶手段32には、顧客Fの買注文も記憶されているが、これは、2009年7月17日に新たに注文され、前述した図7のステップS5の初期執行準備処理で記憶された状態が示されているものである。
また、再執行準備処理手段24Bにより、継続中の注文データの売買区分が売りを示す情報である場合には、当該継続中の注文データに含まれる顧客識別情報、売付対象の有価証券である個人向け国債についての銘柄識別情報、売りを示す情報とされた売買区分、および未約定分の売注文額面金額(売注文数量)を含む執行対象の売注文データを、注文識別情報、未約定を示す状態とされた約定フラグ、および優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄(クリア)した状態の売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶させる(図7のステップS14)。
そして、前述した図7のステップS2の新規注文の受付処理に戻り、以降、図7のステップS2〜S14の処理を繰り返す。また、図7のステップS13で、例えばサービス終了等の事情により本システム10によるシステム処理を続行しない場合には、一連の売買処理を終了する(図7のステップS15)。
以上は、複数の注文を取り扱うシステム処理の全体の流れであるが、ある1つの注文について行われる具体的処理の流れは、例えば、図12〜図14のような流れとなる。図12〜図14では、図2の注文データ記憶手段30の例に示された2009年5月19日の顧客Aの買注文(注文識別情報=「T0001」、顧客識別情報=「K0001」、銘柄識別情報=「第17回債(変動10年)」、注文額面金額=「400万円」)について行われる具体的処理の流れを説明する。
図12において、2009年5月19日に、顧客Aの買注文(顧客A、第17回債、買、400万円)を受け付けると、これに、注文識別情報=「T0001」を付与し、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させる。また、受信日時(2009年5月19日)に、予め定められた有効期間(ここでは、一例として2週間とする。)を加えることにより、注文の初回の有効期限である2009年6月2日を算出し、受信日時(2009年5月19日)および初回の有効期限(2009年6月2日)も注文データ記憶手段30に記憶させ、有効フラグを、有効を示す状態とする。
そして、2009年5月19日に受け付けた顧客Aの買注文(顧客A、第17回債、買、400万円)を、余力チェック処理手段23による余力チェック後に、初期執行準備処理手段24Aにより、執行対象の買注文データとして、すぐに買注文用記憶手段32(図3参照)に記憶させる。
約定せずに、注文当日(2009年5月19日)の全ての約定処理が終了したら、その日の夜間または翌処理日(2009年5月20日)の朝に、買注文用記憶手段32(図3参照)および売注文用記憶手段33(図4参照)の全データを破棄(クリア)する。そして、2009年5月20日の朝に、再執行準備処理手段24Bにより、全データを破棄(クリア)した状態の買注文用記憶手段32(図3参照)に、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された顧客Aの買注文データを、執行対象の買注文データとして記憶させる。
その後、買注文用記憶手段32(図3参照)および売注文用記憶手段33(図4参照)の全データを破棄(クリア)する処理と、再執行準備処理手段24Bにより買注文用記憶手段32(図3参照)に顧客Aの執行対象の買注文データを記憶させる処理と、取引執行処理手段26による約定処理とを、毎処理日繰り返す。
そして、初回の有効期限(2009年6月2日)になった時点で、繰延処理手段22により、自動繰延を行い、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された初回の有効期限(2009年6月2日)を、例えば2週間延長して2009年6月16日に更新する。この際、本実施形態では、注文識別情報=「T0001」は維持するとともに、最初に注文を受信したときの受信日時(2009年5月19日)も保持する。
それから、再び、買注文用記憶手段32(図3参照)および売注文用記憶手段33(図4参照)の全データを破棄(クリア)する処理と、再執行準備処理手段24Bにより買注文用記憶手段32(図3参照)に顧客Aの執行対象の買注文データを記憶させる処理と、取引執行処理手段26による約定処理とを、毎処理日繰り返す。
そして、前回繰延後の有効期限(2009年6月16日)になった時点で、繰延処理手段22により、自動繰延を行い、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された前回繰延後の有効期限(2009年6月16日)を、例えば2週間延長して2009年6月30日に更新する。この際、本実施形態では、注文識別情報=「T0001」は維持するとともに、最初に注文を受信したときの受信日時(2009年5月19日)も保持する。
それから、再び、買注文用記憶手段32(図3参照)および売注文用記憶手段33(図4参照)の全データを破棄(クリア)する処理と、再執行準備処理手段24Bにより買注文用記憶手段32(図3参照)に顧客Aの執行対象の買注文データを記憶させる処理と、取引執行処理手段26による約定処理とを、毎処理日繰り返す。
その後、図13において、2009年6月22日に、再執行準備処理手段24Bにより買注文用記憶手段32(図3参照)に顧客Aの執行対象の買注文データを記憶させる処理を行った後、その日に、図2の例に示すように、同じ銘柄について、顧客Bの売注文(顧客B、第17回債、売、300万円)を受け付けたとする。すると、この顧客Bの売注文(顧客B、第17回債、売、300万円)は、余力チェック処理手段23による余力チェック後に、初期執行準備処理手段24Aにより、執行対象の売注文データとして、すぐに売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶される。
ここで、取引執行処理手段26による約定処理が行われると、顧客Aの買注文の400万円のうちの一部である300万円と、顧客Bの売注文の300万円の全部とが約定する。この結果、取引執行処理手段26により、買注文用記憶手段32(図3参照)に記憶された顧客Aの執行対象の買注文データの買注文額面金額は、400万円から約定分の300万円が減額されて100万円となる。また、取引執行処理手段26により、売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶された顧客Bの執行対象の売注文データについての約定フラグが、未約定を示す状態から約定済みを示す状態に更新される。さらに、取引執行処理手段26により、顧客Aの買注文および顧客Bの売注文の双方の約定データ(第17回債、300万円)が、約定日(2009年6月22日)とともに、振替処理データベース34(図5参照)に記憶され、振替フラグは、未振替を示す状態とされる。
そして、この顧客Aの買注文の一部約定により、2009年6月22日の全ての約定処理が終了すると、その日の夜間または翌処理日(2009年6月23日)の朝に、買注文用記憶手段32(図3参照)および売注文用記憶手段33(図4参照)の全データを破棄(クリア)する。そして、2009年6月23日の朝に、再執行準備処理手段24Bにより、全データを破棄(クリア)した状態の買注文用記憶手段32(図3参照)に、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された顧客Aの買注文データ(但し、買注文額面金額は、未約定分の100万円とする。)を、執行対象の買注文データとして記憶させる。
それから、再び、買注文用記憶手段32(図3参照)および売注文用記憶手段33(図4参照)の全データを破棄(クリア)する処理と、再執行準備処理手段24Bにより買注文用記憶手段32(図3参照)に顧客Aの執行対象の買注文データを記憶させる処理と、取引執行処理手段26による約定処理とを、毎処理日繰り返す。
そして、前回繰延後の有効期限(2009年6月30日)になった時点で、繰延処理手段22により、自動繰延を行い、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された前回繰延後の有効期限(2009年6月30日)を、例えば2週間延長して2009年7月14日に更新する。この際、本実施形態では、注文識別情報=「T0001」は維持するとともに、最初に注文を受信したときの受信日時(2009年5月19日)も保持する。
それから、再び、買注文用記憶手段32(図3参照)および売注文用記憶手段33(図4参照)の全データを破棄(クリア)する処理と、再執行準備処理手段24Bにより買注文用記憶手段32(図3参照)に顧客Aの執行対象の買注文データを記憶させる処理と、取引執行処理手段26による約定処理とを、毎処理日繰り返す。
そして、前回繰延後の有効期限(2009年7月14日)になった時点で、繰延処理手段22により、自動繰延を行い、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された前回繰延後の有効期限(2009年7月14日)を延長更新する。この際、前回繰延後の有効期限(2009年7月14日)から、例えば2週間延長すると、2009年7月28日になるが、これは、図2の例に示された繰延継続期限(2009年7月19日)を過ぎてしまうので、今回の繰延後の有効期限は、繰延継続期限(2009年7月19日)とする。また、本実施形態では、注文識別情報=「T0001」は維持するとともに、最初に注文を受信したときの受信日時(2009年5月19日)も保持する。
それから、再び、買注文用記憶手段32(図3参照)および売注文用記憶手段33(図4参照)の全データを破棄(クリア)する処理と、再執行準備処理手段24Bにより買注文用記憶手段32(図3参照)に顧客Aの執行対象の買注文データを記憶させる処理と、取引執行処理手段26による約定処理とを、毎処理日繰り返す。
そして、未約定分の100万円が約定せずに、有効期限(2009年7月19日)の当日の全ての約定処理が終了すると、期限切れ注文処理手段25により、有効期限の経過による注文取消(自動破棄)の処理を行い、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された顧客Aの買注文データについての有効フラグを、無効を示す状態にする。
なお、未約定分の100万円があるが、注文の有効期限(2009年7月19日)を経過したので、翌処理日(2009年7月20日)になっても、再執行準備処理手段24Bにより買注文用記憶手段32(図3参照)に顧客Aの執行対象の買注文データを記憶させる処理は行われない。
このような第1実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、国債売買処理システム10は、繰延処理手段22を備えているので、予め定められた延長期間(例えば2週間等)ずつ注文の有効期限を延長更新して繰り延べていくことができる。
また、繰延処理手段22は、顧客の選択により、顧客に指定された繰延継続期限を超えない範囲内で、顧客の繰延指示を待つことなく、自動的に繰延処理を行うこともできるので、顧客の注文管理の手間を軽減することができる。
さらに、再執行準備処理手段24Bは、前処理日の未約定分を、翌処理日に執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データとして買注文用記憶手段32(図3参照)および売注文用記憶手段33(図4参照)に記憶させる際には、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された受信日時(注文受付処理手段21により最初に注文データを受信した日時)の先後に従って優先順位管理情報を付与するので、繰延処理を繰り返しても、最初の注文日時が保持されることになり、繰延の都度に優先順位が最後尾(の順位)になってしまうという不都合を解消することができる。
そして、国債売買処理システム10は、余力チェック処理手段23を備えているので、注文受付処理手段21による新規な注文の受付時および繰延処理手段22による注文の繰延時において、顧客の買付資金の余力チェックや、顧客の売却銘柄の残高の余力チェックを行うことができる。この際、注文の有効期限が長いと、それだけ余力チェックをすべき期間が長くなり、チェック処理の負荷が増大するが、有効期限の1回1回の延長期間を適宜な長さに調整して注文の繰延を繰り返すことで、長い有効期限を設定する場合に比べ、各繰延時の余力チェック処理の負荷を軽減することができる。
また、注文の繰延を繰り返しても、注文日時が保持されるので、約定処理における注文の優先順位が最後尾(の順位)になってしまうという不都合も生じることはないことから、余力チェック処理の負荷を軽減するために、先に注文した方を優先して約定させるという時間優先の原則を犠牲にする必要もなく、余力チェック処理の負荷軽減および優先順位の決定の適正化の双方を実現することができる。
[第2実施形態]
図15には、本発明の第2実施形態の国債売買処理システム200の全体構成が示されている。この第2実施形態の国債売買処理システム200は、前記第1実施形態の場合のように、毎処理日に買注文用記憶手段32および売注文用記憶手段33に記憶させた執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データを破棄(クリア)して再度記憶させる構成ではなく、有効期限が経過した時点で買注文用記憶手段32および売注文用記憶手段33に記憶されている執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データを取り消す構成とされている。また、図16には、第2実施形態の国債売買処理システム200による売買処理の流れがフローチャートで示されている。さらに、図17および図18には、第2実施形態の国債売買処理システム200による売買処理の流れが具体的数値例で示されている。
図15において、有価証券売買処理システムである国債売買処理システム200は、1台または複数台のコンピュータにより構成され、個人向け国債の売買に関する各種処理を実行する処理手段220と、この処理手段220に接続されて個人向け国債の売買に関する各種処理を実行するために必要な各種データを記憶する注文データ記憶手段230、顧客データベース231、買注文用記憶手段232、売注文用記憶手段233、振替処理データベース234、および顧客口座データベース235とを備えて構成されている。
そして、この国債売買処理システム200により、個人向け国債を売買するPTS市場(私設取引システム(Proprietary Trading System)による売買市場、すなわち証券会社等の金融機関が開設したコンピューター・ネットワーク上の市場)が形成されている。
また、前記第1実施形態の場合と同様に、国債売買処理システム200には、通信回線であるネットワーク1を介して、注文の入力を行う顧客やその入力代行者(営業員やオペレータ等)の操作する端末装置40が接続されるとともに、通信回線である専用線2を介して1つまたは複数の他のシステム50が接続されている。
処理手段220は、注文受付処理手段221と、繰延処理手段222と、余力チェック処理手段223と、執行準備処理手段224と、期限切れ注文処理手段225と、取引執行処理手段226と、振替処理手段227とを含んで構成されている。
このうち、注文受付処理手段221、繰延処理手段222、余力チェック処理手段223、取引執行処理手段226、および振替処理手段227は、前記第1実施形態の注文受付処理手段21、繰延処理手段22、余力チェック処理手段23、取引執行処理手段26、および振替処理手段27とそれぞれ同様であるため、説明を省略する。
執行準備処理手段224は、前記第1実施形態の執行準備処理手段24とは異なる構成を備えている。前記第1実施形態の執行準備処理手段24は、注文受付処理手段21により新規な注文データを受信したときにその新規な注文データについての執行準備処理を実行する初期執行準備処理手段24Aと、前処理日以前に既に受信して注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶されている継続中の注文データ(未約定分があり、かつ、有効期限内の注文データ)についての毎処理日の約定処理開始前の執行準備処理を実行する再執行準備処理手段24Bとを備えた構成とされていたのに対し、本第2実施形態の執行準備処理手段224は、前記第1実施形態の初期執行準備処理手段24Aと同様な構成を備えているが、前記第1実施形態の再執行準備処理手段24Bに相当する構成は備えていない。すなわち、本第2実施形態では、毎処理日に買注文用記憶手段232(図3と同様)および売注文用記憶手段233(図4と同様)に記憶させた執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データを破棄(クリア)して再度記憶させる処理は行わない。
期限切れ注文処理手段225は、前記第1実施形態の期限切れ注文処理手段25とは異なる構成を備えている。前記第1実施形態の期限切れ注文処理手段25は、毎処理日に、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文データのうち、有効フラグが有効を示す状態(例えば「1」)となっている注文データについて、有効期限を経過したか否かを判断し、有効期限を経過したと判断した注文データに対応付けられた有効フラグを、有効を示す状態(例えば「1」)から無効を示す状態(例えば「0」)に更新する処理を実行する構成を備えていたのに対し、本第2実施形態の期限切れ注文処理手段225は、前記第1実施形態と同様な構成に加え、有効期限を経過したと判断した注文データについて、この注文データに対応付けられて注文データ記憶手段230(図2と同様)に記憶されている注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて買注文用記憶手段232(図3と同様)および売注文用記憶手段233(図4と同様)に記憶されている執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データを取り消す(破棄する)処理を実行する構成も備えている。
本第2実施形態では、前述したように、前記第1実施形態の再執行準備処理手段24Bに相当する構成は備えていないので、毎処理日に買注文用記憶手段232(図3と同様)および売注文用記憶手段233(図4と同様)に記憶させた執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データを破棄(クリア)する処理は行われないことから、有効期限を経過した執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データが買注文用記憶手段232(図3と同様)および売注文用記憶手段233(図4と同様)に残ってしまわないように、期限切れ注文処理手段225により、有効期限を経過した執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データを取り消す(破棄する)処理を行うものである。この際、有効期限を経過したか否かの判断時刻については、例えば、2009年7月19日が有効期限であれば、2009年7月19日の全ての約定処理の終了後の所定時刻(例えば、夜間等)における判断で、有効期限を経過したと判断してもよく、あるいは2009年7月20日の約定処理の開始前の所定時刻(例えば、朝等)における判断で、有効期限を経過したと判断してもよい。
また、注文データ記憶手段230、顧客データベース231、買注文用記憶手段232、売注文用記憶手段233、振替処理データベース234、および顧客口座データベース235は、前記第1実施形態の注文データ記憶手段30(図2参照)、顧客データベース31、買注文用記憶手段32(図3参照)、売注文用記憶手段33(図4参照)、振替処理データベース34(図5参照)、および顧客口座データベース35(図6参照)とそれぞれ同様であるため、説明を省略する。
そして、以上において、処理手段220に含まれる各処理手段221〜227は、国債売買処理システム200を構成するコンピュータ本体の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
また、注文データ記憶手段230、顧客データベース231、買注文用記憶手段232、売注文用記憶手段233、振替処理データベース234、および顧客口座データベース235は、例えばハードディスク等により好適に実現されるが、記憶容量やアクセス速度等に問題が生じない範囲であれば、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、RAM、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、FD、磁気テープ、あるいはこれらの組合せ等を採用してもよい。
さらに、国債売買処理システム200は、1台のコンピュータあるいは1つのCPUにより実現されるものに限定されず、複数のコンピュータあるいは複数のCPUで分散処理を行うことにより実現されるものであってもよい。
このような第2実施形態においては、以下のようにして国債売買処理システム200により個人向け国債の売買処理が実行される。
図16において、ステップS21〜S31の処理は、前記第1実施形態のステップS1〜S11の処理(図7参照)と同様である。
図16のステップS32の処理は、期限切れ注文処理手段225による処理であり、前記第1実施形態の期限切れ注文処理手段25による図7のステップS12の処理と同様であるが、本第2実施形態では、期限切れ注文処理手段225による処理として、次の処理が加わる。
すなわち、期限切れ注文処理手段225により、有効期限を経過したと判断した注文データについて、この注文データに対応付けられて注文データ記憶手段230(図2と同様)に記憶されている注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて買注文用記憶手段232(図3と同様)および売注文用記憶手段233(図4と同様)に記憶されている執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データを取り消す(破棄する)処理を実行する(図16のステップS33)。
なお、本第2実施形態では、前記第1実施形態の再執行準備処理手段24Bによる図7のステップS14の処理に相当する処理は行われない。
そして、本システム200によるシステム処理を続行する場合(図16のステップS34)には、前述した図16のステップS22の新規注文の受付処理に戻り、以降、図16のステップS22〜S34の処理を繰り返す。また、図16のステップS34で、例えばサービス終了等の事情により本システム200によるシステム処理を続行しない場合には、一連の売買処理を終了する(図16のステップS35)。
以上は、複数の注文を取り扱うシステム処理の全体の流れであるが、ある1つの注文について行われる具体的処理の流れは、例えば、図17および図18のような流れとなる。図17および図18では、前記第1実施形態の図12〜図14の場合と同様に、図2の注文データ記憶手段30の例に示された2009年5月19日の顧客Aの買注文(注文識別情報=「T0001」、顧客識別情報=「K0001」、銘柄識別情報=「第17回債(変動10年)」、注文額面金額=「400万円」)について行われる具体的処理の流れを説明する。
図17において、2009年5月19日に、顧客Aの買注文(顧客A、第17回債、買、400万円)を受け付けると、これに、注文識別情報=「T0001」を付与し、注文データ記憶手段230(図2と同様)に記憶させる。また、受信日時(2009年5月19日)に、予め定められた有効期間(ここでは、一例として2週間とする。)を加えることにより、注文の初回の有効期限である2009年6月2日を算出し、受信日時(2009年5月19日)および初回の有効期限(2009年6月2日)も注文データ記憶手段230に記憶させ、有効フラグを、有効を示す状態とする。
そして、2009年5月19日に受け付けた顧客Aの買注文(顧客A、第17回債、買、400万円)を、余力チェック処理手段223による余力チェック後に、執行準備処理手段224により、執行対象の買注文データとして、すぐに買注文用記憶手段232(図3と同様)に記憶させる。
そして、約定処理を毎処理日繰り返すが、約定しない状態が続いた後、初回の有効期限(2009年6月2日)になった時点で、繰延処理手段222により、自動繰延を行い、注文データ記憶手段230(図2と同様)に記憶された初回の有効期限(2009年6月2日)を、例えば2週間延長して2009年6月16日に更新する。この際、本実施形態では、注文識別情報=「T0001」は維持するとともに、最初に注文を受信したときの受信日時(2009年5月19日)も保持する。
それから、再び、約定処理を毎処理日繰り返すが、約定しない状態が続いた後、前回繰延後の有効期限(2009年6月16日)になった時点で、繰延処理手段222により、自動繰延を行い、注文データ記憶手段230(図2と同様)に記憶された前回繰延後の有効期限(2009年6月16日)を、例えば2週間延長して2009年6月30日に更新する。この際、本実施形態では、注文識別情報=「T0001」は維持するとともに、最初に注文を受信したときの受信日時(2009年5月19日)も保持する。
その後、再び、約定処理を毎処理日繰り返すが、約定しない状態が続いた後、2009年6月22日に、図2の例に示すように、顧客Aの買注文の銘柄と同一の銘柄について、顧客Bの売注文(顧客B、第17回債、売、300万円)を受け付けたとする。すると、この顧客Bの売注文(顧客B、第17回債、売、300万円)は、余力チェック処理手段223による余力チェック後に、執行準備処理手段224により、執行対象の売注文データとして、すぐに売注文用記憶手段233(図4と同様)に記憶される。
図18において、取引執行処理手段226による約定処理が行われると、顧客Aの買注文の400万円のうちの一部である300万円と、顧客Bの売注文の300万円の全部とが約定する。この結果、取引執行処理手段226により、買注文用記憶手段232(図3と同様)に記憶された顧客Aの執行対象の買注文データの買注文額面金額は、400万円から約定分の300万円が減額されて100万円となる。また、取引執行処理手段226により、売注文用記憶手段233(図4と同様)に記憶された顧客Bの執行対象の売注文データについての約定フラグが、未約定を示す状態から約定済みを示す状態に更新される。さらに、取引執行処理手段226により、顧客Aの買注文および顧客Bの売注文の双方の約定データ(第17回債、300万円)が、約定日(2009年6月22日)とともに、振替処理データベース234(図5と同様)に記憶され、振替フラグは、未振替を示す状態とされる。
そして、未約定分について、再び、約定処理を毎処理日繰り返すが、約定しない状態が続いた後、前回繰延後の有効期限(2009年6月30日)になった時点で、繰延処理手段222により、自動繰延を行い、注文データ記憶手段230(図2と同様)に記憶された前回繰延後の有効期限(2009年6月30日)を、例えば2週間延長して2009年7月14日に更新する。この際、本実施形態では、注文識別情報=「T0001」は維持するとともに、最初に注文を受信したときの受信日時(2009年5月19日)も保持する。
それから、再び、約定処理を毎処理日繰り返すが、約定しない状態が続いた後、前回繰延後の有効期限(2009年7月14日)になった時点で、繰延処理手段222により、自動繰延を行い、注文データ記憶手段230(図2と同様)に記憶された前回繰延後の有効期限(2009年7月14日)を延長更新する。この際、前回繰延後の有効期限(2009年7月14日)から、例えば2週間延長すると、2009年7月28日になるが、これは、図2の例に示された繰延継続期限(2009年7月19日)を過ぎてしまうので、今回の繰延後の有効期限は、繰延継続期限(2009年7月19日)とする。また、本実施形態では、注文識別情報=「T0001」は維持するとともに、最初に注文を受信したときの受信日時(2009年5月19日)も保持する。
そして、再び、約定処理を毎処理日繰り返すが、未約定分の100万円が約定せずに、有効期限(2009年7月19日)の当日の全ての約定処理が終了すると、期限切れ注文処理手段225により、有効期限の経過による注文取消(自動破棄)の処理を行い、注文データ記憶手段230(図2と同様)に記憶された顧客Aの買注文データについての有効フラグを、無効を示す状態にする。また、これと併せて、期限切れ注文処理手段225により、買注文用記憶手段232(図3と同様)に記憶された顧客Aの執行対象の買注文データの取消(自動破棄)が行われる。
このような第2実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、国債売買処理システム200は、繰延処理手段222を備えているので、予め定められた延長期間(例えば2週間等)ずつ注文の有効期限を延長更新して繰り延べていくことができる。
また、繰延処理手段222は、顧客の選択により、顧客に指定された繰延継続期限を超えない範囲内で、顧客の繰延指示を待つことなく、自動的に繰延処理を行うこともできるので、顧客の注文管理の手間を軽減することができる。
さらに、本第2実施形態では、買注文用記憶手段232(図3と同様)および売注文用記憶手段233(図4と同様)に記憶された執行対象の買注文データおよび執行対象の売注文データは、毎処理日に破棄(クリア)せずに残したままとし、期限切れ注文処理手段225により、有効期限が経過した時点で取り消すので、注文の継続中(ロール中)は、執行準備処理手段224により付与された優先順位管理情報が保持される。このため、繰延の都度に優先順位が最後尾(の順位)になってしまうという不都合を解消することができる。
そして、国債売買処理システム200は、余力チェック処理手段223を備えているので、注文受付処理手段221による新規な注文の受付時および繰延処理手段222による注文の繰延時において、顧客の買付資金の余力チェックや、顧客の売却銘柄の残高の余力チェックを行うことができる。この際、注文の有効期限が長いと、それだけ余力チェックをすべき期間が長くなり、チェック処理の負荷が増大するが、有効期限の1回1回の延長期間を適宜な長さに調整して注文の繰延を繰り返すことで、長い有効期限を設定する場合に比べ、各繰延時の余力チェック処理の負荷を軽減することができる。
また、注文の繰延を繰り返しても、注文日時が保持されるので、約定処理における注文の優先順位が最後尾(の順位)になってしまうという不都合も生じることはないことから、余力チェック処理の負荷を軽減するために、先に注文した方を優先して約定させるという時間優先の原則を犠牲にする必要もなく、余力チェック処理の負荷軽減および優先順位の決定の適正化の双方を実現することができる。
[変形の形態]
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、個人向け国債を売買処理の対象とする国債売買処理システム10,200とされていたが、本発明の有価証券売買処理システムによる売買処理の対象となる有価証券は、個人向け国債に限定されるものではなく、個人向け国債以外の債券や株式等であってもよい。但し、個人向け利付国庫債券の売買処理を行う構成とすれば、注文値段(単価)の指定のない注文形式を採用することができるという点で、本発明の効果を顕著に発揮させることができることから、本発明の有価証券売買処理システムは、個人向け利付国庫債券の売買を行う国債売買処理システムに利用することが好適である。
また、前記各実施形態では、繰延時に注文識別情報(注文番号)を維持する構成とされていたが、以下に示すように、繰延時には新しい注文(繰延注文)を作成するとともに、それまで有効だった旧注文を取り消し、原注文および毎回の繰延注文について注文識別情報(注文番号)を変えていく構成としてもよい。つまり、原注文と、繰延時に毎回新たに作成される繰延注文とは、注文識別情報(注文番号)の異なる別の注文として管理する一方で、これらの原注文および毎回の繰延注文についての注文日時、すなわち優先順位管理情報の決定に用いる注文の受信日時は、繰延を繰り返しても原注文の受信日時を保持する構成としてもよい。
図19には、このように繰延の都度に注文識別情報(注文番号)を変えていく構成とする場合における注文データ記憶手段330の構成が示されている。なお、前記第1、第2実施形態の場合と構成が同じである構成要素については、前記第1、第2実施形態と同じ符号を付して説明する。
図19において、注文データ記憶手段330には、前記第1、第2実施形態の注文データ記憶手段30,230(図2参照)の場合に設けられていた「直近の自動繰延処理の処理日時、または直近の繰延指示情報(手動)の受信日時」カラムがなく、その代わりに、「原注文の注文識別情報」カラムおよび「繰延注文の受信日時」カラムが設けられている。この注文データ記憶手段330では、繰延時に毎回新しいレコードが作成され、新しいレコードに記憶される新たな繰延注文の注文データには、新しい注文識別情報(注文番号)が自動付与されている。
従って、執行準備処理手段により買注文用記憶手段32,232(図3参照)または売注文用記憶手段33,233(図4参照)に記憶させる執行対象の買注文データまたは執行対象の売注文データについての注文識別情報(注文番号)も、新たな繰延注文に付与された新たな注文識別情報(注文番号)となる。また、執行対象の買注文データまたは執行対象の売注文データについての優先順位管理情報は、注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶された「原注文の受信日時」の先後で決定される。さらに、この場合の繰延処理手段322(不図示)の構成は、次のようになる。
<自動繰延を選択した注文についての繰延処理手段322(不図示)の処理内容>
繰延処理手段322(不図示)は、注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶された注文データのうち、自動繰延の選択情報(例えば「1」)に対応付けられている注文データについて、注文の有効期限(原注文の有効期限となっている場合と、前回の繰延注文の有効期限となっている場合とがある。)を監視し、この有効期限が到来する直前の時期(例えば、有効期限の最終日の夜間等)になったときに、この有効期限に予め定められた延長期間(指定延長期間の入力を受け付ける場合には、指定延長期間でもよい。)を加えて新たな有効期限を算出する。この新たな有効期限の算出処理は、前記第1、第2実施形態の場合と同様である。
また、繰延処理手段322(不図示)は、注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶されている原注文または前回の繰延注文の注文データの注文額面金額(注文数量)から、この注文データに対応付けられて注文データ記憶手段330に記憶されている注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて振替処理データベース34,234(図5参照)に記憶されている約定額面金額(約定数量)を減じることにより、原注文または前回の繰延注文の未約定の残注文額面金額(残注文数量)を算出する。この残注文額面金額の算出処理は、前記第1、第2実施形態の繰延処理手段22,222では行わなかった処理であり、新たな繰延注文を作成する際に、その注文額面金額(注文数量)として、未約定分の額面金額(数量)が必要となるからである。つまり、前記第1、第2実施形態の場合は、注文識別情報(注文番号)を維持するので、注文データ記憶手段30,230(図2参照)に記憶された注文額面金額(注文数量)と、振替処理データベース34,234(図5参照)に記憶された約定額面金額(約定数量)とを、繰延の前後に渡って、注文識別情報(注文番号)により結び付けることができたが、繰延処理手段322(不図示)では、注文識別情報(注文番号)を新たに付与するので、繰延の時点までに一部約定した分は、旧注文識別情報(旧注文番号)に対応付けられて振替処理データベース34,234(図5参照)に記憶された約定額面金額(約定数量)となるため、新しい注文識別情報(注文番号)を付与された新たな繰延注文についての注文額面金額(注文数量)と結び付けることができなくなってしまうことから、新たな繰延注文についての注文額面金額(注文数量)は、繰延の時点での未約定分とする必要がある。また、新しい注文識別情報(注文番号)を付与された新たな繰延注文についての注文額面金額(注文数量)として注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶された未約定分の額面金額(数量)が約定した際には、その約定分は、新たな繰延注文についての約定額面金額(約定数量)として、新しい注文識別情報(注文番号)に対応付けられて振替処理データベース34,234(図5参照)に記憶されることになる。
そして、繰延処理手段322(不図示)は、算出した新たな有効期限が、注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶された繰延継続期限内である場合(この段階で、注文データ記憶手段330に記憶された繰延継続期間および原注文の受信日時から、繰延継続期限を算出してもよい。)には、原注文または前回の繰延注文についての顧客識別情報、銘柄識別情報、売買区分と同一の顧客識別情報、同一の銘柄識別情報、同一の売買区分、並びに、原注文または前回の繰延注文についての未約定の残注文額面金額(残注文数量)と同一の注文額面金額(注文数量)を含む繰延注文の注文データを作成し、作成した繰延注文の注文データに、繰延注文の注文識別情報(注文番号)を改めて付与し、作成した繰延注文の注文データを、原注文の受信日時、繰延継続期間、繰延継続期限(これらの原注文の受信日時、繰延継続期間、繰延継続期限は、原注文または前回の繰延注文の注文データに対応付けられて注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶されている。)、新たな有効期限、および繰延注文の注文識別情報と対応付けて注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶させる。また、新たな有効期限が、注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶された繰延継続期限を過ぎている場合(この段階で、注文データ記憶手段330に記憶された繰延継続期間および原注文の受信日時から、繰延継続期限を算出してもよい。)には、原注文または前回の繰延注文についての顧客識別情報、銘柄識別情報、売買区分と同一の顧客識別情報、同一の銘柄識別情報、同一の売買区分、並びに、原注文または前回の繰延注文についての未約定の残注文額面金額(残注文数量)と同一の注文額面金額(注文数量)を含む繰延注文の注文データを作成し、作成した繰延注文の注文データに、繰延注文の注文識別情報(注文番号)を改めて付与し、作成した繰延注文の注文データを、原注文の受信日時、繰延継続期間、繰延継続期限(これらの原注文の受信日時、繰延継続期間、繰延継続期限は、原注文または前回の繰延注文の注文データに対応付けられて注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶されている。)、繰延継続期限と同一の繰延後の有効期限(従って、算出した新たな有効期限ではない。)、および繰延注文の注文識別情報と対応付けて注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶させる。さらに、繰延注文の受信日時(自動繰延の場合は、自動繰延処理の処理日時)を、注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶させる。これらの処理は、新たに繰延注文の注文データを作成し、注文データ記憶手段330(図19参照)の新たなレコードに記憶させるという点で、同じレコードの有効期限を延長更新していく前記第1、第2実施形態の場合の処理とは異なる。
また、繰延処理手段322(不図示)は、注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶された原注文または前回の繰延注文の注文データを取り消し(有効フラグを、無効を示す状態にする。)、かつ、この原注文または前回の繰延注文の注文データに対応付けられて注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶されている注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて買注文用記憶手段32,232(図3参照)または売注文用記憶手段33,233(図4参照)に記憶された執行対象の買注文データまたは執行対象の売注文データについての注文識別情報(注文番号)を、新たに付与した繰延注文の注文識別情報(注文番号)に差し替える。なお、注文識別情報の差替え等の変更は、記憶手段の注文データの注文識別情報を書き換えて変更することにより行ってもよい。これらの処理は、前記第1、第2実施形態の場合には行われない処理であり、新たな繰延注文を作成することに伴って、それまでの注文(原注文または前回の繰延注文)との重複を避けるための処理である。なお、このように買注文用記憶手段32,232(図3参照)または売注文用記憶手段33,233(図4参照)に記憶された執行対象の買注文データまたは執行対象の売注文データについての注文識別情報(注文番号)を差し替える処理により、執行対象の買注文データまたは執行対象の売注文データについての優先順位管理情報を保持することができ、また、一部約定して執行対象の買注文データの買注文額面金額または執行対象の売注文データの売注文額面金額が減額更新されているときでも、その減額更新の情報をそのまま引き継ぐことができる。
<繰延手動指示を選択した注文についての繰延処理手段322(不図示)の処理内容>
繰延処理手段322(不図示)は、注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶された注文データのうち、繰延手動指示の選択情報(例えば「2」)に対応付けられている注文データについて、顧客またはその入力代行者による要求に応じ、当該顧客についての顧客識別情報をキーとして当該顧客の注文データ(但し、繰延が行われている注文については、最新の繰延注文の注文データだけでもよい。)を注文データ記憶手段330(図19参照)から取得して繰延指示画面150(図11参照)の表示用データを作成し、作成した繰延指示画面150の表示用データを、ネットワーク1を介して端末装置40へ送信するとともに、顧客またはその入力代行者により繰延指示画面150(図11参照)を用いて入力されて端末装置40からネットワーク1を介して送信されてくる繰延指示情報(注文の有効期限の繰延を指示するための情報)を、繰延指示に係る注文データについての注文識別情報(原注文または前回の繰延注文についての注文識別情報となる。)とともに受信し、この繰延指示情報の受信日時または注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶された注文の有効期限(原注文の有効期限となっている場合と、前回の繰延注文の有効期限となっている場合とがある。)に、予め定められた延長期間(指定延長期間の入力を受け付ける場合には、指定延長期間でもよい。)を加えて新たな有効期限を算出する。この新たな有効期限の算出処理は、前記第1、第2実施形態の場合と同様である。
また、繰延処理手段322(不図示)は、注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶されている原注文または前回の繰延注文の注文データの注文額面金額(注文数量)から、この注文データに対応付けられて注文データ記憶手段330に記憶されている注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて振替処理データベース34,234(図5参照)に記憶されている約定額面金額(約定数量)を減じることにより、原注文または前回の繰延注文の未約定の残注文額面金額(残注文数量)を算出する。この残注文額面金額の算出処理は、前記第1、第2実施形態の繰延処理手段22,222では行わなかった処理であり、新たな繰延注文を作成する際に、その注文額面金額(注文数量)として、未約定分の額面金額(数量)が必要となるからである。
そして、繰延処理手段322(不図示)は、原注文または前回の繰延注文についての顧客識別情報、銘柄識別情報、売買区分と同一の顧客識別情報、同一の銘柄識別情報、同一の売買区分、並びに、原注文または前回の繰延注文についての未約定の残注文額面金額(残注文数量)と同一の注文額面金額(注文数量)を含む繰延注文の注文データを作成し、作成した繰延注文の注文データに、繰延注文の注文識別情報(注文番号)を改めて付与し、作成した繰延注文の注文データを、原注文の受信日時(原注文の受信日時は、原注文または前回の繰延注文の注文データに対応付けられて注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶されている。)、新たな有効期限、および繰延注文の注文識別情報と対応付けて注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶させる。さらに、繰延注文の受信日時(繰延手動指示の場合は、繰延指示情報の受信日時)を、注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶させる。これらの処理は、新たに繰延注文の注文データを作成し、注文データ記憶手段330(図19参照)の新たなレコードに記憶させるという点で、同じレコードの有効期限を延長更新していく前記第1、第2実施形態の場合の処理とは異なる。
また、繰延処理手段322(不図示)は、注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶された原注文または前回の繰延注文の注文データを取り消し(有効フラグを、無効を示す状態にする。)、かつ、この原注文または前回の繰延注文の注文データに対応付けられて注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶されている注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて買注文用記憶手段32,232(図3参照)または売注文用記憶手段33,233(図4参照)に記憶された執行対象の買注文データまたは執行対象の売注文データについての注文識別情報(注文番号)を、新たに付与した繰延注文の注文識別情報(注文番号)に差し替える。これらの処理は、前記第1、第2実施形態の場合には行われない処理であり、新たな繰延注文を作成することに伴って、それまでの注文(原注文または前回の繰延注文)との重複を避けるための処理である。なお、このように買注文用記憶手段32,232(図3参照)または売注文用記憶手段33,233(図4参照)に記憶された執行対象の買注文データまたは執行対象の売注文データについての注文識別情報(注文番号)を差し替える処理により、執行対象の買注文データまたは執行対象の売注文データについての優先順位管理情報を保持することができ、また、一部約定して執行対象の買注文データの買注文額面金額または執行対象の売注文データの売注文額面金額が減額更新されているときでも、その減額更新の情報をそのまま引き継ぐことができる。例えば、取引開始前に、注文データ記憶手段330(図19参照)に500万円の注文額面金額が記憶され、買注文用記憶手段32,232(図3参照)にもこの500万円が買注文額面金額として記憶されているときに、そのうちの300万円が約定することにより、買注文用記憶手段32,232(図3参照)に記憶された買注文額面金額が500万円から300万円減額されて200万円になり、振替処理データベース34,234(図5参照)に300万円が記憶されたとする。その後、この状態で、取引時間中に繰延を行ったとすると、注文データ記憶手段330(図19参照)には、新たな繰延注文の200万円(振替処理データベース34,234(図5参照)に記憶された300万円を用いて算出される。)が新たな注文識別情報と対応付けて記憶され、また、買注文用記憶手段32,232(図3参照)には、既に減額更新されて200万円になっている買注文額面金額が記憶されているので、注文識別情報を、新たな注文識別情報に差し替えればよい。
このように繰延の都度に注文識別情報(注文番号)を変えていく構成とした場合には、図20に示すようして繰延処理が行われる。
図20において、自動選択を選択している注文については、繰延処理手段322(不図示)により、注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶された有効期限が到来する直前の時期になったか否かを監視し、当該時期になったと判断したときに、次の処理に移行し、繰延手動指示を選択している注文については、繰延処理手段322(不図示)により、端末装置40からの繰延指示情報を受信したときに、次の処理に移行する(図20のステップS51)。この処理は、前記第1、第2実施形態の場合と同様である。
続いて、余力チェック処理手段により、自動繰延または繰延指示に係る注文データの売買区分を参照し(ステップS52)、売買区分が買いを示す情報である場合には、余力チェック処理手段により、注文データに含まれる顧客識別情報を用いて、注文を行った顧客の買付資金の余力チェック処理を実行する(ステップS53)。ここでの余力チェック処理は、現時点(または現在の有効期限)から、最長で繰延後の有効期限までの期間について実行する。なお、顧客の買付資金の余力チェック処理の詳細は、前記第1、第2実施形態の場合と同様である。
また、ステップS52で、売買区分が売りを示す情報である場合には、余力チェック処理手段により、注文データに含まれる顧客識別情報および銘柄識別情報を用いて、注文を行った顧客の売却銘柄の残高の余力チェック処理を実行する(ステップS54)。ここでの余力チェック処理は、現時点(または現在の有効期限)から、最長で繰延後の有効期限までの期間について実行する。なお、顧客の売却銘柄の残高の余力チェック処理の詳細は、前記第1、第2実施形態の場合と同様である。
そして、余力チェック処理手段による余力チェック処理の結果、顧客の買付資金、あるいは顧客の売却銘柄の残高に余力がないと判断された場合には、繰延を行うことはできないので、必要なメッセージ(繰延を行うことはできない旨のメッセージ)をネットワーク1を介して端末装置40へ送信する。
一方、余力チェック処理手段による余力チェック処理の結果、顧客の買付資金、あるいは顧客の売却銘柄の残高に余力があると判断された場合には、繰延処理手段322(不図示)により、前述したように、新たな有効期限を算出し、原注文または前回の繰延注文の未約定の残注文額面金額(残注文数量)を算出し、これらにより新たな繰延注文を作成し、この新たな繰延注文に新たな注文識別情報を付与し、原注文の受信日時とともに注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶させる処理を行う(ステップS55)。また、繰延処理手段322(不図示)により、注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶された原注文または前回の繰延注文の注文データを取り消す処理、すなわち当該注文データの有効フラグを、無効を示す状態にする処理を行う(ステップS55)。さらに、繰延処理手段322(不図示)により、原注文または前回の繰延注文の注文データに対応付けられて注文データ記憶手段330(図19参照)に記憶されている注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて買注文用記憶手段32,232(図3参照)または売注文用記憶手段33,233(図4参照)に記憶された執行対象の買注文データまたは執行対象の売注文データについての注文識別情報(注文番号)を、新たに付与した繰延注文の注文識別情報(注文番号)に差し替える処理を行う(ステップS55)。
以上のように、本発明の有価証券売買処理システムおよびプログラムは、例えば、個人向け利付国庫債券の売買処理を実行する国債売買処理システム等に用いるのに適している。
1 通信回線であるネットワーク
10,200 有価証券売買処理システムである国債売買処理システム
21,221 注文受付処理手段
22,222 繰延処理手段
23,223 余力チェック処理手段
24,224 執行準備処理手段
24A 初期執行準備処理手段
24B 再執行準備処理手段
225 期限切れ注文処理手段
26,226 取引執行処理手段
27,227 振替処理手段
30,230,330 注文データ記憶手段
32,232 買注文用記憶手段
33,233 売注文用記憶手段
34,234 振替処理データベース
35,235 顧客口座データベース
40 端末装置
50 他のシステム

Claims (10)

  1. 有価証券の売買処理を実行するコンピュータにより構成された有価証券売買処理システムであって、
    金融機関の顧客の口座に預けられた前記顧客の資金の残高を示す資金残高データを、顧客識別情報と対応付けて記憶するとともに、前記金融機関の前記顧客の口座に預けられた前記顧客の保有する有価証券の残高を示す証券残高データを、有価証券の銘柄識別情報および前記顧客識別情報と対応付けて記憶する顧客口座データベースと、
    前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる前記顧客識別情報、売買対象の有価証券についての銘柄識別情報、売買区分、および注文数量を含む注文データ、並びに注文の有効期限の繰延を継続する繰延継続期間または繰延継続期限を受信するか、またはこれらに加えて指定有効期間および/または指定延長期間を受信するとともに、受信した前記注文データに注文識別情報を付与し、前記注文データの受信日時またはこれに加えて前記指定有効期間から注文の初回の有効期限を算出する処理を実行する注文受付処理手段と、
    この注文受付処理手段により受信した前記注文データ、前記受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、および初回若しくは繰延後の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、前記注文識別情報と対応付けて記憶する注文データ記憶手段と、
    前記注文データの約定数量を、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて約定データとして記憶する振替処理データベースと、
    前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる買注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する買注文用記憶手段と、
    前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる売注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する売注文用記憶手段と、
    前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の有効期限を監視し、初回または前回繰延後の有効期限が到来する直前の時期になったときに、この有効期限に予め定められた延長期間または前記指定延長期間を加えて新たな有効期限を算出し、算出した前記新たな有効期限が前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期限内または前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期間および前記受信日時から算出した繰延継続期限内である場合には、前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限を、前記新たな有効期限で更新し、前記新たな有効期限が前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期限または前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期間および前記受信日時から算出した繰延継続期限を過ぎている場合には、前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限を、前記繰延継続期限で更新する処理を実行する繰延処理手段と、
    前記注文受付処理手段により受信した前記注文データに対し、先に注文された前記顧客の注文を優先して約定させるための買注文および売注文に共通または買注文単独および売注文単独の優先順位管理情報を付与し、前記注文受付処理手段により受信した前記注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記注文データを執行対象の買注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記注文受付処理手段により受信した前記注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記注文データを執行対象の売注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する初期執行準備処理手段と、
    毎処理日の処理の開始前に、前処理日までに受信して前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文データの前記注文数量から、この注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記振替処理データベースに記憶されている前記約定数量を減じることにより、未約定の残注文数量を算出し、前処理日までに受信して前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文データであって未約定の残注文数量があり、かつ、前記注文データ記憶手段に記憶された前記有効期限内である継続中の注文データに対し、この継続中の注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記受信日時の先後に従って前記優先順位管理情報を付与し、前記継続中の注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記継続中の注文データを、執行対象の買注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄した状態の前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記継続中の注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記継続中の注文データを、執行対象の売注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄した状態の前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する再執行準備処理手段と、
    互いに同一の前記銘柄識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段に前記執行対象の買注文データの注文数量として記憶された買注文数量と、前記売注文用記憶手段に前記執行対象の売注文データの注文数量として記憶された売注文数量とを、優先順位の高い前記優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文数量と売注文数量とが対応している分を買注文および売注文の約定数量として決定し、決定した前記約定数量を、約定させた前記買注文データおよび前記売注文データについての前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて前記約定データとして前記振替処理データベースに記憶させる処理を実行する取引執行処理手段と、
    前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データに加算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データから減算する買注文用の振替処理を実行し、前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データから減算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データに加算する売注文用の振替処理を実行する振替処理手段と
    を備えたことを特徴とする有価証券売買処理システム。
  2. 有価証券の売買処理を実行するコンピュータにより構成された有価証券売買処理システムであって、
    金融機関の顧客の口座に預けられた前記顧客の資金の残高を示す資金残高データを、顧客識別情報と対応付けて記憶するとともに、前記金融機関の前記顧客の口座に預けられた前記顧客の保有する有価証券の残高を示す証券残高データを、有価証券の銘柄識別情報および前記顧客識別情報と対応付けて記憶する顧客口座データベースと、
    前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる前記顧客識別情報、売買対象の有価証券についての銘柄識別情報、売買区分、および注文数量を含む注文データ、並びに注文の有効期限の繰延を継続する繰延継続期間または繰延継続期限を受信するか、またはこれらに加えて指定有効期間および/または指定延長期間を受信するとともに、受信した前記注文データに注文識別情報を付与し、前記注文データの受信日時またはこれに加えて前記指定有効期間から注文の初回の有効期限を算出する処理を実行する注文受付処理手段と、
    この注文受付処理手段により受信した前記注文データ、前記受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、および初回若しくは繰延後の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、前記注文識別情報と対応付けて記憶する注文データ記憶手段と、
    前記注文データの約定数量を、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて約定データとして記憶する振替処理データベースと、
    前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる買注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する買注文用記憶手段と、
    前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる売注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する売注文用記憶手段と、
    前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の有効期限を監視し、初回または前回繰延後の有効期限が到来する直前の時期になったときに、この有効期限に予め定められた延長期間または前記指定延長期間を加えて新たな有効期限を算出し、算出した前記新たな有効期限が前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期限内または前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期間および前記受信日時から算出した繰延継続期限内である場合には、前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限を、前記新たな有効期限で更新し、前記新たな有効期限が前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期限または前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期間および前記受信日時から算出した繰延継続期限を過ぎている場合には、前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限を、前記繰延継続期限で更新する処理を実行する繰延処理手段と、
    前記注文受付処理手段により受信した前記注文データに対し、先に注文された前記顧客の注文を優先して約定させるための買注文および売注文に共通または買注文単独および売注文単独の優先順位管理情報を付与し、前記注文受付処理手段により受信した前記注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記注文データを執行対象の買注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記注文受付処理手段により受信した前記注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記注文データを執行対象の売注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する執行準備処理手段と、
    前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文データについて前記有効期限を経過したか否かを判断し、前記有効期限を経過した前記注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段または前記売注文用記憶手段に記憶された前記執行対象の買注文データまたは前記執行対象の売注文データを取り消す処理を実行する期限切れ注文処理手段と、
    互いに同一の前記銘柄識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段に前記執行対象の買注文データの注文数量として記憶された買注文数量と、前記売注文用記憶手段に前記執行対象の売注文データの注文数量として記憶された売注文数量とを、優先順位の高い前記優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文数量と売注文数量とが対応している分を買注文および売注文の約定数量として決定し、決定した前記約定数量を、約定させた前記買注文データおよび前記売注文データについての前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて前記約定データとして前記振替処理データベースに記憶させる処理を実行する取引執行処理手段と、
    前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データに加算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データから減算する買注文用の振替処理を実行し、前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データから減算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データに加算する売注文用の振替処理を実行する振替処理手段と
    を備えたことを特徴とする有価証券売買処理システム。
  3. 有価証券の売買処理を実行するコンピュータにより構成された有価証券売買処理システムであって、
    金融機関の顧客の口座に預けられた前記顧客の資金の残高を示す資金残高データを、顧客識別情報と対応付けて記憶するとともに、前記金融機関の前記顧客の口座に預けられた前記顧客の保有する有価証券の残高を示す証券残高データを、有価証券の銘柄識別情報および前記顧客識別情報と対応付けて記憶する顧客口座データベースと、
    前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる前記顧客識別情報、売買対象の有価証券についての銘柄識別情報、売買区分、および注文数量を含む注文データを受信するか、またはこれらに加えて指定有効期間および/または指定延長期間を受信するとともに、受信した前記注文データに注文識別情報を付与し、前記注文データの受信日時またはこれに加えて前記指定有効期間から注文の初回の有効期限を算出する処理を実行する注文受付処理手段と、
    この注文受付処理手段により受信した前記注文データ、前記受信日時、および初回若しくは繰延後の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、前記注文識別情報と対応付けて記憶する注文データ記憶手段と、
    前記注文データの約定数量を、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて約定データとして記憶する振替処理データベースと、
    前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる買注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する買注文用記憶手段と、
    前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる売注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する売注文用記憶手段と、
    前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる、注文の有効期限の繰延を指示するための繰延指示情報を、前記注文識別情報とともに受信し、この繰延指示情報の受信日時または前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限に、予め定められた延長期間または前記指定延長期間を加えて新たな有効期限を算出し、前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限を、前記新たな有効期限で更新する処理を実行する繰延処理手段と、
    前記注文受付処理手段により受信した前記注文データに対し、先に注文された前記顧客の注文を優先して約定させるための買注文および売注文に共通または買注文単独および売注文単独の優先順位管理情報を付与し、前記注文受付処理手段により受信した前記注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記注文データを執行対象の買注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記注文受付処理手段により受信した前記注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記注文データを執行対象の売注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する初期執行準備処理手段と、
    毎処理日の処理の開始前に、前処理日までに受信して前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文データの前記注文数量から、この注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記振替処理データベースに記憶されている前記約定数量を減じることにより、未約定の残注文数量を算出し、前処理日までに受信して前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文データであって未約定の残注文数量があり、かつ、前記注文データ記憶手段に記憶された前記有効期限内である継続中の注文データに対し、この継続中の注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記受信日時の先後に従って前記優先順位管理情報を付与し、前記継続中の注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記継続中の注文データを、執行対象の買注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄した状態の前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記継続中の注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記継続中の注文データを、執行対象の売注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄した状態の前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する再執行準備処理手段と、
    互いに同一の前記銘柄識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段に前記執行対象の買注文データの注文数量として記憶された買注文数量と、前記売注文用記憶手段に前記執行対象の売注文データの注文数量として記憶された売注文数量とを、優先順位の高い前記優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文数量と売注文数量とが対応している分を買注文および売注文の約定数量として決定し、決定した前記約定数量を、約定させた前記買注文データおよび前記売注文データについての前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて前記約定データとして前記振替処理データベースに記憶させる処理を実行する取引執行処理手段と、
    前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データに加算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データから減算する買注文用の振替処理を実行し、前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データから減算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データに加算する売注文用の振替処理を実行する振替処理手段と
    を備えたことを特徴とする有価証券売買処理システム。
  4. 有価証券の売買処理を実行するコンピュータにより構成された有価証券売買処理システムであって、
    金融機関の顧客の口座に預けられた前記顧客の資金の残高を示す資金残高データを、顧客識別情報と対応付けて記憶するとともに、前記金融機関の前記顧客の口座に預けられた前記顧客の保有する有価証券の残高を示す証券残高データを、有価証券の銘柄識別情報および前記顧客識別情報と対応付けて記憶する顧客口座データベースと、
    前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる前記顧客識別情報、売買対象の有価証券についての銘柄識別情報、売買区分、および注文数量を含む注文データを受信するか、またはこれらに加えて指定有効期間および/または指定延長期間を受信するとともに、受信した前記注文データに注文識別情報を付与し、前記注文データの受信日時またはこれに加えて前記指定有効期間から注文の初回の有効期限を算出する処理を実行する注文受付処理手段と、
    この注文受付処理手段により受信した前記注文データ、前記受信日時、および初回若しくは繰延後の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、前記注文識別情報と対応付けて記憶する注文データ記憶手段と、
    前記注文データの約定数量を、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて約定データとして記憶する振替処理データベースと、
    前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる買注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する買注文用記憶手段と、
    前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる売注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する売注文用記憶手段と、
    前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる、注文の有効期限の繰延を指示するための繰延指示情報を、前記注文識別情報とともに受信し、この繰延指示情報の受信日時または前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限に、予め定められた延長期間または前記指定延長期間を加えて新たな有効期限を算出し、前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限を、前記新たな有効期限で更新する処理を実行する繰延処理手段と、
    前記注文受付処理手段により受信した前記注文データに対し、先に注文された前記顧客の注文を優先して約定させるための買注文および売注文に共通または買注文単独および売注文単独の優先順位管理情報を付与し、前記注文受付処理手段により受信した前記注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記注文データを執行対象の買注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記注文受付処理手段により受信した前記注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記注文データを執行対象の売注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する執行準備処理手段と、
    前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文データについて前記有効期限を経過したか否かを判断し、前記有効期限を経過した前記注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段または前記売注文用記憶手段に記憶された前記執行対象の買注文データまたは前記執行対象の売注文データを取り消す処理を実行する期限切れ注文処理手段と、
    互いに同一の前記銘柄識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段に前記執行対象の買注文データの注文数量として記憶された買注文数量と、前記売注文用記憶手段に前記執行対象の売注文データの注文数量として記憶された売注文数量とを、優先順位の高い前記優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文数量と売注文数量とが対応している分を買注文および売注文の約定数量として決定し、決定した前記約定数量を、約定させた前記買注文データおよび前記売注文データについての前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて前記約定データとして前記振替処理データベースに記憶させる処理を実行する取引執行処理手段と、
    前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データに加算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データから減算する買注文用の振替処理を実行し、前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データから減算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データに加算する売注文用の振替処理を実行する振替処理手段と
    を備えたことを特徴とする有価証券売買処理システム。
  5. 有価証券の売買処理を実行するコンピュータにより構成された有価証券売買処理システムであって、
    金融機関の顧客の口座に預けられた前記顧客の資金の残高を示す資金残高データを、顧客識別情報と対応付けて記憶するとともに、前記金融機関の前記顧客の口座に預けられた前記顧客の保有する有価証券の残高を示す証券残高データを、有価証券の銘柄識別情報および前記顧客識別情報と対応付けて記憶する顧客口座データベースと、
    前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる前記顧客識別情報、売買対象の有価証券についての銘柄識別情報、売買区分、および注文数量を含む原注文の注文データ、並びに注文の有効期限の繰延を継続する繰延継続期間または繰延継続期限を受信するか、またはこれらに加えて指定有効期間および/または指定延長期間を受信するとともに、受信した前記原注文の注文データに原注文の注文識別情報を付与し、原注文の受信日時またはこれに加えて前記指定有効期間から注文の初回の有効期限を算出する処理を実行する注文受付処理手段と、
    この注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データ、前記原注文の受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、および前記初回の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、前記原注文の注文識別情報と対応付けて記憶するとともに、繰延注文の注文データ、前記原注文の受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、および繰延後の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、繰延注文の注文識別情報と対応付けて記憶する注文データ記憶手段と、
    前記注文データの約定数量を、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、原注文または繰延注文の前記注文識別情報と対応付けて約定データとして記憶する振替処理データベースと、
    前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる買注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する買注文用記憶手段と、
    前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる売注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する売注文用記憶手段と、
    前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の有効期限を監視し、初回または前回繰延後の有効期限が到来する直前の時期になったときに、この有効期限に予め定められた延長期間または前記指定延長期間を加えて新たな有効期限を算出するとともに、前記注文データ記憶手段に記憶されている原注文または前回の繰延注文の前記注文データの前記注文数量から、この注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記振替処理データベースに記憶されている前記約定数量を減じることにより、原注文または前回の繰延注文の未約定の残注文数量を算出し、前記新たな有効期限が前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期限内または前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期間および前記原注文の受信日時から算出した繰延継続期限内である場合には、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、前記売買区分、および前記残注文数量と同一の注文数量を含む繰延注文の注文データを作成し、作成した前記繰延注文の注文データに、繰延注文の注文識別情報を改めて付与し、作成した前記繰延注文の注文データを、前記原注文の受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、前記新たな有効期限、および前記繰延注文の注文識別情報と対応付けて前記注文データ記憶手段に記憶させ、前記新たな有効期限が前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期限または前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期間および前記原注文の受信日時から算出した繰延継続期限を過ぎている場合には、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、前記売買区分、および前記残注文数量と同一の注文数量を含む繰延注文の注文データを作成し、作成した前記繰延注文の注文データに、繰延注文の注文識別情報を改めて付与し、作成した前記繰延注文の注文データを、前記原注文の受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、前記繰延継続期限と同一の繰延後の有効期限、および前記繰延注文の注文識別情報と対応付けて前記注文データ記憶手段に記憶させるとともに、前記注文データ記憶手段に記憶された原注文または前回の繰延注文の注文データを取り消し、かつ、この原注文または前回の繰延注文の注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段または前記売注文用記憶手段に記憶された前記執行対象の買注文データまたは前記執行対象の売注文データについての注文識別情報を、前記繰延注文の注文識別情報に差し替える処理を実行する繰延処理手段と、
    前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データに対し、先に注文された前記顧客の注文を優先して約定させるための買注文および売注文に共通または買注文単独および売注文単独の優先順位管理情報を付与し、前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記原注文の注文データを執行対象の買注文データとして前記原注文の注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記原注文の注文データを執行対象の売注文データとして前記原注文の注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する初期執行準備処理手段と、
    毎処理日の処理の開始前に、前処理日までに受信して前記注文データ記憶手段に記憶されている原注文または繰延注文の前記注文データの前記注文数量から、この注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記振替処理データベースに記憶されている前記約定数量を減じることにより、未約定の残注文数量を算出し、前処理日までに受信して前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文データであって未約定の残注文数量があり、かつ、前記注文データ記憶手段に記憶された前記有効期限内である継続中の注文データに対し、この継続中の注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記原注文の受信日時の先後に従って前記優先順位管理情報を付与し、前記継続中の注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記継続中の注文データを、執行対象の買注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄した状態の前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記継続中の注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記継続中の注文データを、執行対象の売注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄した状態の前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する再執行準備処理手段と、
    互いに同一の前記銘柄識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段に前記執行対象の買注文データの注文数量として記憶された買注文数量と、前記売注文用記憶手段に前記執行対象の売注文データの注文数量として記憶された売注文数量とを、優先順位の高い前記優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文数量と売注文数量とが対応している分を買注文および売注文の約定数量として決定し、決定した前記約定数量を、約定させた前記買注文データおよび前記売注文データについての前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて前記約定データとして前記振替処理データベースに記憶させる処理を実行する取引執行処理手段と、
    前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データに加算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データから減算する買注文用の振替処理を実行し、前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データから減算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データに加算する売注文用の振替処理を実行する振替処理手段と
    を備えたことを特徴とする有価証券売買処理システム。
  6. 有価証券の売買処理を実行するコンピュータにより構成された有価証券売買処理システムであって、
    金融機関の顧客の口座に預けられた前記顧客の資金の残高を示す資金残高データを、顧客識別情報と対応付けて記憶するとともに、前記金融機関の前記顧客の口座に預けられた前記顧客の保有する有価証券の残高を示す証券残高データを、有価証券の銘柄識別情報および前記顧客識別情報と対応付けて記憶する顧客口座データベースと、
    前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる前記顧客識別情報、売買対象の有価証券についての銘柄識別情報、売買区分、および注文数量を含む原注文の注文データ、並びに注文の有効期限の繰延を継続する繰延継続期間または繰延継続期限を受信するか、またはこれらに加えて指定有効期間および/または指定延長期間を受信するとともに、受信した前記原注文の注文データに原注文の注文識別情報を付与し、原注文の受信日時またはこれに加えて前記指定有効期間から注文の初回の有効期限を算出する処理を実行する注文受付処理手段と、
    この注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データ、前記原注文の受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、および前記初回の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、前記原注文の注文識別情報と対応付けて記憶するとともに、繰延注文の注文データ、前記原注文の受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、および繰延後の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、繰延注文の注文識別情報と対応付けて記憶する注文データ記憶手段と、
    前記注文データの約定数量を、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、原注文または繰延注文の前記注文識別情報と対応付けて約定データとして記憶する振替処理データベースと、
    前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる買注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する買注文用記憶手段と、
    前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる売注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する売注文用記憶手段と、
    前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の有効期限を監視し、初回または前回繰延後の有効期限が到来する直前の時期になったときに、この有効期限に予め定められた延長期間または前記指定延長期間を加えて新たな有効期限を算出するとともに、前記注文データ記憶手段に記憶されている原注文または前回の繰延注文の前記注文データの前記注文数量から、この注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記振替処理データベースに記憶されている前記約定数量を減じることにより、原注文または前回の繰延注文の未約定の残注文数量を算出し、前記新たな有効期限が前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期限内または前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期間および前記原注文の受信日時から算出した繰延継続期限内である場合には、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、前記売買区分、および前記残注文数量と同一の注文数量を含む繰延注文の注文データを作成し、作成した前記繰延注文の注文データに、繰延注文の注文識別情報を改めて付与し、作成した前記繰延注文の注文データを、前記原注文の受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、前記新たな有効期限、および前記繰延注文の注文識別情報と対応付けて前記注文データ記憶手段に記憶させ、前記新たな有効期限が前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期限または前記注文データ記憶手段に記憶された前記繰延継続期間および前記原注文の受信日時から算出した繰延継続期限を過ぎている場合には、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、前記売買区分、および前記残注文数量と同一の注文数量を含む前記繰延注文の注文データを作成し、作成した前記繰延注文の注文データに、繰延注文の注文識別情報を改めて付与し、作成した前記繰延注文の注文データを、前記原注文の受信日時、前記繰延継続期間若しくは前記繰延継続期限、前記繰延継続期限と同一の繰延後の有効期限、および前記繰延注文の注文識別情報と対応付けて前記注文データ記憶手段に記憶させるとともに、前記注文データ記憶手段に記憶された原注文または前回の繰延注文の注文データを取り消し、かつ、この原注文または前回の繰延注文の注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段または前記売注文用記憶手段に記憶された前記執行対象の買注文データまたは前記執行対象の売注文データについての注文識別情報を、前記繰延注文の注文識別情報に差し替える処理を実行する繰延処理手段と、
    前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データに対し、先に注文された前記顧客の注文を優先して約定させるための買注文および売注文に共通または買注文単独および売注文単独の優先順位管理情報を付与し、前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記原注文の注文データを執行対象の買注文データとして前記原注文の注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記原注文の注文データを執行対象の売注文データとして前記原注文の注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する執行準備処理手段と、
    前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文データについて前記有効期限を経過したか否かを判断し、前記有効期限を経過した前記注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段または前記売注文用記憶手段に記憶された前記執行対象の買注文データまたは前記執行対象の売注文データを取り消す処理を実行する期限切れ注文処理手段と、
    互いに同一の前記銘柄識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段に前記執行対象の買注文データの注文数量として記憶された買注文数量と、前記売注文用記憶手段に前記執行対象の売注文データの注文数量として記憶された売注文数量とを、優先順位の高い前記優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文数量と売注文数量とが対応している分を買注文および売注文の約定数量として決定し、決定した前記約定数量を、約定させた前記買注文データおよび前記売注文データについての前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて前記約定データとして前記振替処理データベースに記憶させる処理を実行する取引執行処理手段と、
    前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データに加算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データから減算する買注文用の振替処理を実行し、前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データから減算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データに加算する売注文用の振替処理を実行する振替処理手段と
    を備えたことを特徴とする有価証券売買処理システム。
  7. 有価証券の売買処理を実行するコンピュータにより構成された有価証券売買処理システムであって、
    金融機関の顧客の口座に預けられた前記顧客の資金の残高を示す資金残高データを、顧客識別情報と対応付けて記憶するとともに、前記金融機関の前記顧客の口座に預けられた前記顧客の保有する有価証券の残高を示す証券残高データを、有価証券の銘柄識別情報および前記顧客識別情報と対応付けて記憶する顧客口座データベースと、
    前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる前記顧客識別情報、売買対象の有価証券についての銘柄識別情報、売買区分、および注文数量を含む原注文の注文データを受信するか、またはこれらに加えて指定有効期間および/または指定延長期間を受信するとともに、受信した前記原注文の注文データに原注文の注文識別情報を付与し、原注文の受信日時またはこれに加えて前記指定有効期間から注文の初回の有効期限を算出する処理を実行する注文受付処理手段と、
    この注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データ、前記原注文の受信日時、および前記初回の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、前記原注文の注文識別情報と対応付けて記憶するとともに、繰延注文の注文データ、前記原注文の受信日時、および繰延後の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、繰延注文の注文識別情報と対応付けて記憶する注文データ記憶手段と、
    前記注文データの約定数量を、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、原注文または繰延注文の前記注文識別情報と対応付けて約定データとして記憶する振替処理データベースと、
    前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる買注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する買注文用記憶手段と、
    前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる売注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する売注文用記憶手段と、
    前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる、注文の有効期限の繰延を指示するための繰延指示情報を、前記注文識別情報とともに受信し、この繰延指示情報の受信日時または前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限に、予め定められた延長期間または前記指定延長期間を加えて新たな有効期限を算出するとともに、前記注文データ記憶手段に記憶されている原注文または前回の繰延注文の前記注文データの前記注文数量から、この注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記振替処理データベースに記憶されている前記約定数量を減じることにより、原注文または前回の繰延注文の未約定の残注文数量を算出し、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、前記売買区分、および前記残注文数量と同一の注文数量を含む繰延注文の注文データを作成し、作成した前記繰延注文の注文データに、繰延注文の注文識別情報を改めて付与し、作成した前記繰延注文の注文データを、前記原注文の受信日時、前記新たな有効期限、および前記繰延注文の注文識別情報と対応付けて前記注文データ記憶手段に記憶させるとともに、前記注文データ記憶手段に記憶された原注文または前回の繰延注文の注文データを取り消し、かつ、この原注文または前回の繰延注文の注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段または前記売注文用記憶手段に記憶された前記執行対象の買注文データまたは前記執行対象の売注文データについての注文識別情報を、前記繰延注文の注文識別情報に差し替える処理を実行する繰延処理手段と、
    前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データに対し、先に注文された前記顧客の注文を優先して約定させるための買注文および売注文に共通または買注文単独および売注文単独の優先順位管理情報を付与し、前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記原注文の注文データを執行対象の買注文データとして前記原注文の注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記原注文の注文データを執行対象の売注文データとして前記原注文の注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する初期執行準備処理手段と、
    毎処理日の処理の開始前に、前処理日までに受信して前記注文データ記憶手段に記憶されている原注文または繰延注文の前記注文データの前記注文数量から、この注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記振替処理データベースに記憶されている前記約定数量を減じることにより、未約定の残注文数量を算出し、前処理日までに受信して前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文データであって未約定の残注文数量があり、かつ、前記注文データ記憶手段に記憶された前記有効期限内である継続中の注文データに対し、この継続中の注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記原注文の受信日時の先後に従って前記優先順位管理情報を付与し、前記継続中の注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記継続中の注文データを、執行対象の買注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄した状態の前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記継続中の注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記継続中の注文データを、執行対象の売注文データとして前記注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて、前処理日のデータを全て破棄した状態の前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する再執行準備処理手段と、
    互いに同一の前記銘柄識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段に前記執行対象の買注文データの注文数量として記憶された買注文数量と、前記売注文用記憶手段に前記執行対象の売注文データの注文数量として記憶された売注文数量とを、優先順位の高い前記優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文数量と売注文数量とが対応している分を買注文および売注文の約定数量として決定し、決定した前記約定数量を、約定させた前記買注文データおよび前記売注文データについての前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて前記約定データとして前記振替処理データベースに記憶させる処理を実行する取引執行処理手段と、
    前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データに加算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データから減算する買注文用の振替処理を実行し、前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データから減算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データに加算する売注文用の振替処理を実行する振替処理手段と
    を備えたことを特徴とする有価証券売買処理システム。
  8. 有価証券の売買処理を実行するコンピュータにより構成された有価証券売買処理システムであって、
    金融機関の顧客の口座に預けられた前記顧客の資金の残高を示す資金残高データを、顧客識別情報と対応付けて記憶するとともに、前記金融機関の前記顧客の口座に預けられた前記顧客の保有する有価証券の残高を示す証券残高データを、有価証券の銘柄識別情報および前記顧客識別情報と対応付けて記憶する顧客口座データベースと、
    前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる前記顧客識別情報、売買対象の有価証券についての銘柄識別情報、売買区分、および注文数量を含む原注文の注文データを受信するか、またはこれらに加えて指定有効期間および/または指定延長期間を受信するとともに、受信した前記原注文の注文データに原注文の注文識別情報を付与し、原注文の受信日時またはこれに加えて前記指定有効期間から注文の初回の有効期限を算出する処理を実行する注文受付処理手段と、
    この注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データ、前記原注文の受信日時、および前記初回の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、前記原注文の注文識別情報と対応付けて記憶するとともに、繰延注文の注文データ、前記原注文の受信日時、および繰延後の有効期限、またはこれらに加えて前記指定有効期間および/または前記指定延長期間を、繰延注文の注文識別情報と対応付けて記憶する注文データ記憶手段と、
    前記注文データの約定数量を、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、原注文または繰延注文の前記注文識別情報と対応付けて約定データとして記憶する振替処理データベースと、
    前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる買注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する買注文用記憶手段と、
    前記顧客間の有価証券の売買取引を執行する対象となる売注文データを、前記注文識別情報と対応付けて記憶する売注文用記憶手段と、
    前記顧客またはその入力代行者の操作する端末装置から通信回線を介して送信されてくる、注文の有効期限の繰延を指示するための繰延指示情報を、前記注文識別情報とともに受信し、この繰延指示情報の受信日時または前記注文データ記憶手段に記憶された初回または前回繰延後の前記有効期限に、予め定められた延長期間または前記指定延長期間を加えて新たな有効期限を算出するとともに、前記注文データ記憶手段に記憶されている原注文または前回の繰延注文の前記注文データの前記注文数量から、この注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記振替処理データベースに記憶されている前記約定数量を減じることにより、原注文または前回の繰延注文の未約定の残注文数量を算出し、前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、前記売買区分、および前記残注文数量と同一の注文数量を含む繰延注文の注文データを作成し、作成した前記繰延注文の注文データに、繰延注文の注文識別情報を改めて付与し、作成した前記繰延注文の注文データを、前記原注文の受信日時、前記新たな有効期限、および前記繰延注文の注文識別情報と対応付けて前記注文データ記憶手段に記憶させるとともに、前記注文データ記憶手段に記憶された原注文または前回の繰延注文の注文データを取り消し、かつ、この原注文または前回の繰延注文の注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段または前記売注文用記憶手段に記憶された前記執行対象の買注文データまたは前記執行対象の売注文データについての注文識別情報を、前記繰延注文の注文識別情報に差し替える処理を実行する繰延処理手段と、
    前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データに対し、先に注文された前記顧客の注文を優先して約定させるための買注文および売注文に共通または買注文単独および売注文単独の優先順位管理情報を付与し、前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、前記原注文の注文データを執行対象の買注文データとして前記原注文の注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記買注文用記憶手段に記憶させ、前記注文受付処理手段により受信した前記原注文の注文データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、前記原注文の注文データを執行対象の売注文データとして前記原注文の注文識別情報および前記優先順位管理情報と対応付けて前記売注文用記憶手段に記憶させる処理を実行する執行準備処理手段と、
    前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文データについて前記有効期限を経過したか否かを判断し、前記有効期限を経過した前記注文データに対応付けられて前記注文データ記憶手段に記憶されている前記注文識別情報と同一の注文識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段または前記売注文用記憶手段に記憶された前記執行対象の買注文データまたは前記執行対象の売注文データを取り消す処理を実行する期限切れ注文処理手段と、
    互いに同一の前記銘柄識別情報に対応付けられて前記買注文用記憶手段に前記執行対象の買注文データの注文数量として記憶された買注文数量と、前記売注文用記憶手段に前記執行対象の売注文データの注文数量として記憶された売注文数量とを、優先順位の高い前記優先順位管理情報の順に突き合わせ、これらの同一の銘柄についての買注文数量と売注文数量とが対応している分を買注文および売注文の約定数量として決定し、決定した前記約定数量を、約定させた前記買注文データおよび前記売注文データについての前記顧客識別情報、前記銘柄識別情報、および前記売買区分とともに、前記注文識別情報と対応付けて前記約定データとして前記振替処理データベースに記憶させる処理を実行する取引執行処理手段と、
    前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が買いを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データに加算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データから減算する買注文用の振替処理を実行し、前記振替処理データベースに記憶された前記約定データの前記売買区分が売りを示す情報である場合には、当該約定データの前記約定数量を、当該約定データの前記顧客識別情報および前記銘柄識別情報と同一の顧客識別情報および同一の銘柄識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記証券残高データから減算するとともに、当該約定データの前記約定数量の代金相当額を、当該約定データの前記顧客識別情報と同一の顧客識別情報に対応付けられて前記顧客口座データベースに記憶された前記資金残高データに加算する売注文用の振替処理を実行する振替処理手段と
    を備えたことを特徴とする有価証券売買処理システム。
  9. 前記有価証券は、個人向け利付国庫債券であり、前記注文数量は、注文額面金額であり、前記買注文数量は、買注文額面金額であり、前記売注文数量は、売注文額面金額であり、前記約定数量は、約定額面金額であり、前記銘柄識別情報は、個人向け利付国庫債券を発行した回号である
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の有価証券売買処理システム。
  10. 請求項1〜のいずれかに記載の有価証券売買処理システムとして、コンピュータを機能させるためのプログラム。
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