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JP5441174B2 - 関係情報抽出装置、その方法及びプログラム - Google Patents
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JP5441174B2 - 関係情報抽出装置、その方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、入力されたテキストを要約する要約システム等において重要な役割を果たす、複数の固有表現に関係する情報を抽出する技術に関する。
従来、複数の固有表現に関係する情報を抽出する技術として、入力テキストの係り受け構造と、入力テキストに含まれる単語が固有表現間の関係を示すものとして用いられやすいか否かを表す情報とを素性とした機械学習により、関係情報を抽出するものが知られている(例えば非特許文献1参照)。
例えば、「日本の鳩山首相は来月韓国を訪問する。」というテキストと、「鳩山」及び「日本」という固有表現の組とが入力されると、「日本の」という文節が「鳩山首相は」という文節に係っているという係り受け構造と、「首相」という単語が人物と組織の関係を示すものとして用いられやすい単語であるという情報に基づいて、「首相」という情報が上記固有表現の組の関係を示す情報として抽出される。
また、上記の関係情報抽出技術を用いた場合には、「鳩山」及び「韓国」という固有表現の組が入力された場合に、「訪問する」という情報が関係情報として抽出される。
平野 徹、他2名、"関係名詞らしさを用いた固有表現間の関係同定"、言語処理学会第15回年次大会講演論文集、2009年3月、D5−5
しかしながら、非特許文献1記載の技術では、各固有表現と関係情報が同一文に存在する場合において関係情報を抽出することが可能であるが、各固有表現と関係情報がそれぞれ異なる文に存在する場合には、各固有表現を含む文節と関係情報を含む文節との係り受け関係が不明であることから、最適な関係情報を抽出することができない。
なお、発明者が、無作為に抽出された8,150のテキストに含まれる総数11,236の<固有表現1、固有表現2、関係情報>の3つ組のうち各固有表現と関係情報が同一文に存在する<固有表現1、固有表現2、関係情報>の3つ組の数を調査したところ、各固有表現と関係情報が同一文に存在する<固有表現1、固有表現2、関係情報>の3つ組の数は9,178であった。即ち、従来技術では、関係情報を抽出することができるのは全ての3つ組のうち約82%の3つ組からのみであり、あらゆるテキストから最適な関係情報を抽出することが困難であった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、あらゆるテキストにおいて、複数の固有表現間の関係情報を抽出可能な装置、その方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の関係情報抽出装置は、前記目的を達成するために、入力された複数の固有表現に関係する情報を抽出する装置であって、前記各固有表現を含むテキストと、当該各固有表現からなる固有表現の組とが入力されると、入力テキストを形態素解析し、入力テキストを構成する文節の係り受けとともに前記固有表現の組を解析する解析処理部と、解析処理部による解析結果を取得すると、入力テキストを構成する複数の文のうち各固有表現を含む文とは異なる他の文から自立語を含む文節を関係情報候補として抽出した後に、各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されるまで入力テキストの文頭から順に抽出された名詞文節を、該名詞文節に伴う助詞に対応付けられた記憶領域に記憶させ、各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されると該記憶領域における名詞文節の格納状態を表す格納情報を取得し、解析処理部による解析結果に基づき前記固有表現の組の種類に対応するモデルを選択し、解析処理部による解析結果及び格納情報に基づいて関係情報候補が前記固有表現の組の関係情報か否かを前記モデルを用いて判別し、関係情報を抽出する関係情報抽出処理部とを備えている。
また、本発明の関係情報抽出方法は、前記目的を達成するために、入力された複数の固有表現に関係する情報を、コンピュータを用いて抽出する方法であって、前記コンピュータは、各固有表現を含むテキストと、当該各固有表現からなる固有表現の組とが入力されると、入力テキストを形態素解析し、入力テキストを構成する文節の係り受けとともに前記固有表現の組を解析し、前記コンピュータは、前記解析結果を取得すると、入力テキストを構成する文のうち各固有表現を含む文とは異なる他の文において自立語を含む文節を関係情報候補として抽出した後に、各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されるまで入力テキストの文頭から順に抽出された名詞文節を、該名詞文節に伴う助詞に対応付けられた記憶領域に記憶させ、各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されると該記憶領域における名詞文節の格納状態を表す格納情報を取得し、解析結果に基づき前記固有表現の組の種類に対応するモデルを選択し、解析結果及び格納情報に基づいて関係情報候補が前記固有表現の組の関係情報か否かを前記モデルを用いて判別し、関係情報を抽出している。
さらに、本発明のプログラムは、コンピュータを、上記関係情報抽出装置の各手段として機能させるためのものである。
さらにまた、本発明のプログラムは、コンピュータに、上記関係情報抽出方法の各処理を実行させるためのものである。
これにより、入力テキストを構成する複数の文のうち各固有表現を含む文とは異なる他の文から自立語を含む文節が関係情報候補として抽出されるとともに、入力テキストの文頭から各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されると、記憶領域における名詞文節の格納状態を表す格納情報及び解析結果に基づいて、関係情報候補から関係情報が抽出されることから、記憶領域に記憶された名詞文節の格納状態に基づいて、各固有表現とは異なる文に存在する関係情報候補から関係情報を抽出することが可能となる。
本発明の関係情報抽出装置、その方法及びプログラムによれば、記憶領域に記憶された名詞文節の格納状態に基づいて、各固有表現とは異なる文に存在する関係情報候補から関係情報を抽出することができるので、例えば「次に、注目の対決。あの鈴木社長と高橋院長という偉大な金持ちによる、夢のような企画。」というテキストが入力された場合に、「鈴木」及び「高橋」という固有表現の組を含む文とは異なる文に存在する関係情報「対決」を抽出することができる。従って、あらゆるテキストにおいて、複数の固有表現間の関係情報を抽出することができる。
本発明の第1の実施形態における関係情報抽出装置の構成図 関係情報抽出処理のフロー図 係り受け解析部による解析結果の概要を示す図 固有表現対応付け部による処理結果の概要を示す図 SRL情報のデータ構造の一例を示す図 中心話題情報抽出部による処理結果の概要を示す図 本発明の第2の実施形態におけるSRL情報のデータ構造の一例を示す図 本発明の第2の実施形態における中心話題情報抽出部による処理結果の概要を示す図 本発明の第3の実施形態における関係情報抽出装置の構成図 本発明の第3の実施形態における関係情報抽出処理のフロー図 関係推定情報取得部による処理結果の概要を示す図
図1乃至図6は本発明の第1の実施形態を示すもので、図1は本実施形態における関係情報抽出装置の構成図、図2は関係情報抽出処理のフロー図、図3は係り受け解析部による解析結果の概要を示す図、図4は固有表現対応付け部による処理結果の概要を示す図、図5はSRL情報のデータ構造の一例を示す図、図6は中心話題情報抽出部による処理結果の概要を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の関係情報抽出装置及びその方法の概要を説明する。
本発明の関係情報抽出装置は、周知のCPUを主体として構成されたコンピュータ装置からなり、モニタ等の表示手段、キーボード等の入力手段、ハードディスクやメモリ等の記憶手段及び外部ネットワークに接続可能な通信装置等(何れも図示省略)を備えている。また、本実施形態の関係情報抽出装置には、解析処理部10と、関係情報抽出処理部20と、モデル記憶部30とが設けられている。
解析処理部10は、図1に示すように形態素解析部11、係り受け解析部12及び固有表現対応付け部13からなり、2つの固有表現からなる固有表現の組と、テキストとが入力手段を用いて入力されると、入力テキストを形態素解析するとともに入力テキストを構成する文節の係り受け関係を解析するようになっている。なお、本実施形態では、「鈴木」と「高橋」の2つの固有表現からなる固有表現の組が入力される。
形態素解析部11は、入力テキストを取得すると(図2のステップS1−1)、入力テキストに対して周知の形態素解析処理を行うことにより入力テキストを単語分割し、分割した各単語に品詞を付与して出力する(図2のステップS1−2)。例えば、「次に、注目の対決。あの鈴木社長と高橋院長という偉大な金持ちによる、夢のような企画。」というテキストが入力された場合には、形態素解析部11による処理結果は、「次に(連用詞)/、(読点)/注目(名詞)/の(助詞)/対決(名詞)/。(句点)」、「あの(連体詞)/鈴木(名詞)/社長(名詞)/と(助詞)/高橋(名詞)/院長(名詞)/と(助詞)/い(動詞)/う(動詞接尾辞)/偉大(名詞)/な(判定詞)/金持ち(名詞)/による(助詞)/、(読点)/夢(名詞)/の(助詞)/よう(補助名詞)/な(判定詞)/企画(名詞)/。(句点)」となる。
係り受け解析部12は、形態素解析部11から取得した形態素解析済みの入力テキストに対して周知の係り受け解析処理を行うことにより、該テキストを文節に分割し、分割された複数の文節間の係り受け関係を解析して出力する(図2のステップS1−3)。この場合、例示した入力テキストが係り受け解析部12によって解析されると、図3に示すような係り受け構造を表す情報(係り受け木)が解析結果として出力される。ここで、「次に/、」という文節と、「注目/の」という文節とは、それぞれ「対決/。」という文節に係っており、これらの係り受け関係をデータとして実装する場合には、例えば「(対決。(次に、)(注目の)」というように表現される。また、これらの係り受け関係には、周知の係り受け解析技術において定義された係り受けタイプ情報(通常の係り受け関係を表す「D」、並列の係り受け関係を表す「P」、「同格の係り受け関係を表す「A」または自己係りの関係を表す「Q」)が付与される。
固有表現対応付け部13は、入力された固有表現の組と係り受け解析部12の解析結果とを用いて固有表現対応付け処理を行うためのものである。具体的に説明すると、固有表現対応付け部13は、入力手段を用いて入力された固有表現の組及び係り受け解析部12で解析された入力テキストを取得すると(図2のステップS1−4)、入力された各固有表現に対応する固有表現を入力テキストから抽出し、抽出された固有表現に対して固有表現を表す固有表現識別子を付与する(図2のステップS1−5)。例えば、「鈴木」という固有表現が入力された場合には、入力テキスト中の「鈴木」は「<PSN>鈴木</PSN>」と表記される。ここで、「PSN」は人名を表す固有表現識別子であり、本実施形態では、周知の固有表現抽出技術において定義された8種類の固有表現識別子(人名を表す「PSN」、組織名を表す「ORG」、地名を表す「LOC」、人工物名を表す「ART」、金額を表す「MNY」、割合を表す「PNT」、時刻を表す「TIM」及び日付を表す「DAT」)が用いられている。
なお、本実施形態では、固有表現の組を「鈴木:高橋」のように表記する。この場合、固有表現の組のうち入力テキストにおいて先に現れる固有表現(「鈴木」)が前方固有表現として「:」の左側に表され、後に現れる固有表現(「高橋」)が後方固有表現として「:」の右側に表される。また、本実施形態における固有表現対応付け部13の処理結果は図4のように示される。
次に、関係情報抽出処理部20の概要を説明する。関係情報抽出処理部20は、関係情報候補抽出部21と、中心話題情報抽出部22と、モデル選択部23と、分類器24と、関係情報抽出部25とからなり、解析処理部10から取得した解析結果に基づいて固有表現の組の関係情報を抽出するようになっている。
関係情報候補抽出部21は、解析処理部10による解析結果を固有表現対応付け部13から取得すると、入力テキストを構成する複数の文のうち各固有表現を含む文とは異なる他の文から自立語を含む文節を関係情報候補として抽出する(図2のステップS1−6)。例えば、本実施形態では、図4に示した解析結果が入力されると、「注目の」及び「対決。」という2つの文節が関係情報候補として抽出される。なお、「次に、」という文節のうち「次に」の品詞は連用詞であり、自立語ではないことから、「次に、」という文節が関係情報候補として抽出されることはない。
中心話題情報抽出部22は、解析処理部10による解析結果を固有表現対応付け部13から取得するとともに、関係情報候補を関係情報候補抽出部21から取得すると、各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されるまで入力テキストの文頭から順に抽出された名詞文節を、該名詞文節に伴う助詞に対応付けられた記憶領域に記憶する。また、中心話題情報抽出部22は、各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されると該記憶領域における名詞文節の格納状態を表す格納情報を取得する(図2のステップS1−7)。なお、前記ステップS1−6において関係情報候補が複数抽出された場合には、格納情報が各関係情報候補毎に取得される。
ここで、本実施形態では、日本語のテキスト等において省略された主語を特定する処理に用いられるSRL(Salient Referent List)情報に基づいて格納情報を取得する。SRL情報は、入力テキストにおいて既に出現した単語のうち話題の中心となる単語を特定するために用いられるものであり、特定された単語は、後続の文に含まれる単語との関連性が高いものと判別される。なお、SRL情報及びこれを用いた処理の詳細については、Shigeko Nariyama: Grammar for ellipsis resolution in Japanese, In Proceedings of the 9th International conference on Theoretical and Methodological Issues in Machine Translation, Kyoto Japan, 135-145 (2002)を参照されたい。
また、SRL情報を記憶する記憶手段(図示省略)は、複数の助詞(本実施形態では「は」、「が」、「に」、「を」及びこれら以外の助詞を表す「他」)のそれぞれに対応する記憶領域を有し、名詞文節が入力テキストの文頭から順に抽出される毎に、抽出された名詞文節を、該名詞文節に伴う助詞に対応付けられた記憶領域にLIFOスタック形式で記憶する。なお、名詞文節が新たに記憶領域に記憶されると、該記憶領域における該名詞文節の記憶順位が最上位(1位)に記憶されるようになっている。
中心話題情報抽出部22の具体的な処理内容について説明する。中心話題情報抽出部22は、図4に示す解析結果と、「注目の」及び「対決。」という2つの関係情報候補とを取得すると、「鈴木:高橋」という固有表現の組及び「対決。」という関係情報候補の全てが抽出されるまで、入力テキストの先頭から名詞文節を抽出する。まず、中心話題情報抽出部22は、入力テキストから「注目」という名詞文節を読み出すと、図5に示すように、該名詞文節に伴う助詞「の」に対応する記憶領域が記憶手段に存在しないことから、助詞「他」に対応する記憶領域の1番目のレコードとして「注目」という名詞文節を記憶する。
次に、中心話題情報抽出部22は、「対決」という名詞文節を読み出すと、図5に示すように、該名詞文節に伴う助詞「は」に対応する記憶領域の1番目のレコードとして「対決」という名詞文節を記憶する。ここで、入力テキストでは、「対決」の後に「は」が伴っていないが、入力テキストの文が体言止めで表現されている場合には、提題を表す「は」という助詞が伴うと考えられることから、「対決」という名詞文節が助詞「は」に対応する記憶領域に記憶される。
次いで、中心話題情報抽出部22は、入力テキストから「鈴木社長」という名詞文節を読み出すと、図5に示すように、該名詞文節に伴う助詞「と」に対応する記憶領域が記憶手段に存在しないことから、助詞「他」に対応する記憶領域の2番目のレコードとして「注目」という名詞文節を記憶する。この場合、助詞「他」に対応する記憶領域において、「鈴木社長」という名詞文節が最上位のレコードとなる。
次に、中心話題情報抽出部22は、「高橋院長」という名詞文節を読み出したときに、「鈴木:高橋」という固有表現の組及び「対決。」という関係情報候補の全てが抽出されたことを判別する。また、中心話題情報抽出部22は、このときのSRL情報に基づいて、各固有表現と関係情報候補の文脈的構造を表す木構造データを格納情報として取得する。図6を参照して具体的に説明すると、中心話題情報抽出部22は、図5に示されたSRL情報の基点要素、即ち各固有表現及び関係情報候補のうち最後に読み出された「高橋」という固有表現をルートノード100に配置する。
そして、中心話題情報抽出部22は、SRL情報において他の固有表現「鈴木」及び関係情報候補の格納状況を子ノードとして配置する。例えば、他の固有表現「鈴木」については、他の固有表現を表すノード101が、ルートノード100の子ノードとして配置される。また、他の固有表現がSRL情報のうちどの助詞に対応する記憶領域に記憶されていたかを表すノード102と、その記憶領域における記憶順位を表すノード103とが、それぞれノード101の子ノードとして配置される。さらに、関係情報候補「対決。」については、関係情報候補であることを表すノード104がルートノード100の子ノードとして配置される。また、関係情報候補の表記を表すノード105と、関係情報候補の品詞を表すノード106と、関係情報候補がSRL情報のうちどの助詞に対応する記憶領域に記憶されていたかを表すノード107と、その記憶領域における記憶順位を表すノード108とが、それぞれノード104の子ノードとして配置される。なお、図6では、各固有表現の表記を固有表現のクラスで表している。
このようにして、固有表現の組「鈴木:高橋」と「対決。」という関係情報候補についての格納情報が取得される。また、「注目の」という関係情報候補と固有表現の組「鈴木:高橋」についても上記と同様の処理を行うことにより、格納情報が取得される。
モデル選択部23は、中心話題情報抽出部22の処理結果を取得すると、固有表現対応付け部13によって付与された固有表現識別子に基づいて固有表現の組を分類するとともに、後述の分類器24によって抽出されるモデルの種類を選択する(図2のステップS1−8)。例えば、固有表現の組として「鈴木:高橋」が入力された場合には、モデル選択部23は固有表現の組を「人名:人名」という種類に分類し、分類された固有表現の組の種類を出力する。
分類器24は、中心話題情報抽出部22の処理結果と、モデル選択部23の処理結果とを取得すると、モデル選択部23で選択された固有表現の組の種類に基づいて、複数のモデルが記憶されたモデル記憶部30からモデルを抽出する。そして、分類器24は、各関係情報候補が固有表現の組の関係情報となるか否かを、抽出したモデルを用いて判別する(図2のステップS1−9)。
ここで、モデルは、所定の固有表現の組に対応する関係情報について事前に判別された結果と、該所定の固有表現の組に対応する各固有表現を含むテキストを用いて解析処理部10及び関係情報抽出処理20から事前に抽出された情報とを用いて周知の機械学習を行うことにより予め生成されている。また、所定の固有表現の組についての判別結果は人的な判断に基づいて事前になされている。なお、各モデルを、例えば「人名:地名」や「人名:人名」等のように固有表現の組の種類に応じて構成してもよいし、種類を区別することなく構成してもよい。
この場合、分類器24による判別には、中心話題情報抽出部22によって取得された格納情報が利用されていることから、各関係情報候補が固有表現の組の関係情報となるか否かを、記憶領域に記憶された名詞文節の格納状態に基づいて判別することができる。なお、本実施形態では、各関係情報候補のうち「対決。」という関係情報候補は、「鈴木:高橋」という固有表現の組の関係情報であると判別される。
なお、分類器24を、関係情報となる否かという判別結果の他に、関係情報となり得る度合を表す数値を出力するように構成してもよい。また、機械学習としては、周知のものを用いることが可能であるが、木構造やグラフ構造のデータを直接入力して学習可能に構成されたものを用いることが望ましい。
関係情報抽出部25は、各関係情報候補のうち、固有表現の組の関係情報であると分類器24によって判別された関係情報候補を抽出する。また、関係情報抽出部25は、抽出された関係情報候補のうち文節の先頭から主辞までの単語を関係情報として抽出し、表示手段に出力する(図2のステップS1−10)。なお、分類器24が、関係情報となり得る度合を表す数値を出力するように構成されている場合には、関係情報抽出部25は、該数値が最も大きい関係情報候補を関係情報として抽出するようにしてもよいし、該数値が所定の閾値より大きい関係情報候補を関係情報として抽出するようにしてもよい。
このようにして、「次に、注目の対決。あの鈴木社長と高橋院長という偉大な金持ちによる、夢のような企画。」というテキストと、「鈴木:高橋」という固有表現の組とが入力されると、「対決」という関係情報が抽出される。
前述したように上記実施形態では、記憶領域に記憶された名詞文節の格納状態に基づいて、各固有表現とは異なる文に存在する関係情報候補から関係情報を抽出することができるので、例えば「次に、注目の対決。あの鈴木社長と高橋院長という偉大な金持ちによる、夢のような企画。」というテキストが入力された場合に、「鈴木」及び「高橋」という固有表現の組を含む文とは異なる文に存在する関係情報「対決」を抽出することができる。従って、あらゆるテキストにおいて、複数の固有表現間の関係情報を抽出することができる。
また、各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されると、前記関係情報候補に対応する名詞文節が記憶された記憶領域の助詞を格納情報として取得するので、関係情報の判別処理の際に当該名詞文節に伴う助詞を素性として用いることができることから、最適な関係情報の抽出精度を向上させることができる。
さらに、各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されると、前記関係情報候補に対応する名詞文節の前記記憶領域における記憶順位を格納情報として取得するので、関係情報の判別処理の際に当該名詞文節の記憶順位を素性として用いることができることから、最適な関係情報の抽出精度を向上させることができる。
さらにまた、各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されると、前記関係情報候補の品詞を格納情報として取得するので、関係情報の判別処理の際に当該名詞文節の品詞を素性として用いることができることから、最適な関係情報の抽出精度を向上させることができる。
以下に、本発明の第2の実施形態に係る関係情報抽出装置、その方法及びプログラムについて説明する。本実施形態が前述した第1の実施形態と異なる点は、関係情報抽出処理部20が、各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されると、記憶領域に記憶された名詞文節のうち、各固有表現の何れか1つまたは関係情報候補に対応する文節と係り受け関係を有する名詞文節の格納状態を表す情報を格納情報として取得する点にある。他の構成及び動作については前述した各実施形態と同様なので、ここでは相違点のみを説明する。
前述したSRL情報には名詞文節のみが記憶されるため、関係情報候補が動詞文節である場合には、該関係情報候補がSRL情報に記憶されない。従って、関係情報候補を含む格納情報を取得することができないことから、最適な関係情報を取得することができないおそれがある。
そこで、本実施形態の中心話題情報抽出部22は、各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されると、記憶領域に記憶された名詞文節のうち、各固有表現の何れか1つまたは関係情報候補に対応する文節と係り受け関係を有する名詞文節の格納状態を表す情報を格納情報として取得する。以下に、中心話題情報抽出部22の具体的な処理内容について説明する。
中心話題情報抽出部22は、解析処理部10による解析結果(本実施形態では、「X:Y」という固有表現の組が入力されている)を解析処理部13から取得するとともに、「○○」という関係情報候補を関係情報候補抽出部21から取得すると、「X:Y」という固有表現の組及び「○○」という関係情報候補の全てが抽出されるまで、入力テキストの先頭から名詞文節を抽出して記憶領域に記憶する。ここで、「○○」という関係情報候補が「□□」という名詞文節に係る動詞文節であり、固有表現の組及び関係情報候補のうち「Y」という固有表現が入力テキストの最後にあらわれる場合には、固有表現「Y」が抽出されたときのSRL情報が図7のように示される。
次に、中心話題情報抽出部22は、図7のSRL情報に基づいて、各固有表現と関係情報候補の文脈的構造を表す木構造データを格納情報として取得する。図8を参照して具体的に説明すると、中心話題情報抽出部22は、図7に示されたSRL情報の基点要素、即ち各固有表現及び関係情報候補のうち最後に読み出された「Y」という固有表現をルートノード100に配置する。
そして、中心話題情報抽出部22は、SRL情報において他の固有表現「鈴木」の格納状況を子ノードとして配置する。他の固有表現「X」については、他の固有表現を表すノード101が、ルートノード100の子ノードとして配置される。また、他の固有表現がSRL情報のうちどの助詞に対応する記憶領域に記憶されていたかを表すノード102と、その記憶領域における記憶順位を表すノード103とが、それぞれノード101の子ノードとして配置される。
また、関係情報候補「○○」は動詞文節であるため、SRL情報に記憶されていないが、中心話題情報抽出部22は、関係情報候補「○○」の係り先文節である「□□」の格納状況を子ノードして用いる。即ち、中心話題情報抽出部22は、係り先文節「□□」がSRL情報のうちどの助詞に対応する記憶領域に記憶されていたかを表すノード110を、ルートノード100の子ノードとして配置する。また、関係情報候補を表すノード111が、ノード110の子ノード111として配置される。さらに、関係情報候補の表記を表すノード112と、関係情報候補の品詞を表すノード113と、文節「□□」に対する関係情報候補の係り受け関係を表すノード114と、記憶領域における文節「□□」の記憶順位を表すノード115とが、それぞれノード111の子ノードとして配置される。
このようにして、固有表現の組「X:Y」と「○○」という関係情報候補についての格納情報が取得される。そして、取得された格納情報がモデル選択部23に送信される。なお、モデル選択部23、分類器24及び関係情報抽出部25の処理内容は、第1の実施形態と同様である。この場合、「○○」が、固有表現の組「X:Y」の関係情報として抽出される。
上記実施形態では、各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されると、記憶領域に記憶された名詞文節のうち、各固有表現の何れか1つまたは関係情報候補に対応する文節と係り受け関係を有する名詞文節の格納状態を表す情報を格納情報として取得するので、例えば関係情報候補が動詞文節である場合にも、該関係情報候補を含む格納情報を取得することができる。従って、該格納情報に基づいて最適な関係情報を取得することができることから、関係情報の抽出精度をより向上させることができる。
以下に、本発明の第3の実施形態に係る関係情報抽出装置、その方法及びプログラムについて説明する。本実施形態が前述した第1及び第2の実施形態と異なる点は、関係情報抽出処理部20が、解析処理部10による解析結果を取得すると、入力テキストを構成する複数の文のうち各固有表現を含む文とは異なる他の文から自立語を含む文節を関係情報候補として抽出した後に、該関係情報候補が関係情報であると推定される度合を表す関係推定情報と前記格納情報とを、抽出された関係情報候補毎に取得し、解析結果、関係推定情報及び格納情報に基づいて関係情報候補から関係情報を抽出する点にある。他の構成及び動作については前述した各実施形態と同様なので、ここでは相違点のみを説明する。
本実施形態の関係情報抽出装置には、図9に示すように、解析処理部10と、関係情報抽出処理部20と、モデル記憶部30と、関係推定情報記憶部40とが設けられている。
また、関係情報抽出処理部20は、関係情報候補抽出部21と、中心話題情報抽出部22と、モデル選択部23と、分類器24と、関係情報抽出部25と、関係推定情報取得部26とから構成されている。
次に、関係情報抽出処理部20の動作について図10のフロー図を参照して説明する。ここで、図10のステップS2−1〜ステップS2−7の処理内容及びステップS2−9〜ステップS2−11の処理内容は、図2のステップS1−1〜S1−7の処理内容及びステップS1−8〜ステップS1−10の処理内容それぞれと同様である。
関係推定情報取得部26は、中心話題情報抽出部22の処理結果を取得すると、関係情報候補が関係情報であると推定される度合を表す関係推定情報を、関係推定情報記憶部40から取得する(図10のステップS2−8)。関係推定情報記憶部30には、例えば「注目=0.2」、「対決=1」というように、複数の形態素それぞれに対応する複数の関係推定情報が事前に記憶されており、各関係推定情報は、人的または後述の算出方法により作成されている。例えば、関係推定情報取得部26は、図6に示した格納情報を取得すると、関係推定情報記憶部30に記憶された各関係推定情報のうち、「対決。」という関係情報候補に対応する関係推定情報を検索し、該当する関係推定情報「1」を抽出する。そして、関係推定情報取得部26は、抽出した関係推定情報を、図11に示すように格納情報における候補ノード104の子ノード120として追加する。なお、関係推定情報取得部26は、関係情報候補抽出部21にて抽出された他の関係情報候補(「注目の」)についても同様の処理を行う。
また、関係情報の推定度合を大規模コーパスから算出する技術については、田中他、「意味範疇の散らばりに基づいた名詞の統語範疇の分類」、情報処理学会論文誌、vol.40、no.9、pp.3387−3396、1999年9月を参照されたい。
このように、上記実施形態では、解析処理部による解析結果を取得すると、入力テキストを構成する複数の文のうち各固有表現を含む文とは異なる他の文から自立語を含む文節を関係情報候補として抽出した後に、該関係情報候補が関係情報であると推定される度合を表す関係推定情報と前記格納情報とを、抽出された関係情報候補毎に取得し、解析結果、関係推定情報及び格納情報に基づいて関係情報候補から関係情報を抽出するので、関係情報候補が関係情報であると推定される度合も素性として用いることができ、関係情報の抽出精度をさらに向上させることができる。
なお、上記実施形態は本発明の具体例に過ぎず、本発明が上記実施形態のみに限定されることはない。例えば、本発明は、周知のコンピュータに記録媒体もしくは通信回線を介して、図1、図9の構成図に示された機能を実現するプログラムあるいは図2、図10のフローに示された手順を備えるプログラムをインストールすることによっても実現可能である。
また、関係情報候補抽出部21を、入力テキストに含まれる文節の先頭の形態素が所定の機能動詞(例えば「なる」、「ある」、「及ぼす」等)に該当するとともに、その形態素の直前の形態素が当該機能動詞に対応付けられた助詞(例えば「が」、「を」、「に」等)に該当する場合には、これらの形態素を含む2つの文節をまとめて1つの関係情報候補として抽出してもよい。例えば、関係情報候補抽出部21は、「及ぼす」という機能動詞と、該機能動詞に対応する「を」という助詞とを所定の記憶装置(図示省略)に記憶している。そして、「影響を」という文節と「及ぼす」という文節が入力テキスト内で連続して現れる場合には、関係情報候補抽出部21は、「影響を」という文節と、「及ぼす」という文節をまとめた「影響を及ぼす」を関係情報候補として抽出する。
この場合、所定の助詞と機能動詞の組合せからなる文節を関係情報候補として抽出することができるので、関係情報候補の数を増加させることができ、最適な関係情報の抽出精度を向上させることができる。
10…解析処理部、11…形態素解析部、12…係り受け解析部、20…関係情報抽出処理部、21…関係情報候補抽出部、22…中心話題情報抽出部、25…関係情報抽出部、26…関係推定情報取得部、40…関係推定情報記憶部

Claims (7)

  1. 入力された複数の固有表現に関係する情報を抽出する装置であって、
    前記各固有表現を含むテキストと、当該各固有表現からなる固有表現の組とが入力されると、入力テキストを形態素解析し、入力テキストを構成する文節の係り受けとともに前記固有表現の組を解析する解析処理部と、
    解析処理部による解析結果を取得すると、入力テキストを構成する複数の文のうち各固有表現を含む文とは異なる他の文から自立語を含む文節を関係情報候補として抽出した後に、各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されるまで入力テキストの文頭から順に抽出された名詞文節を、該名詞文節に伴う助詞に対応付けられた記憶領域に記憶させ、各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されると該記憶領域における名詞文節の格納状態を表す格納情報を取得し、解析処理部による解析結果に基づき前記固有表現の組の種類に対応するモデルを選択し、解析処理部による解析結果及び格納情報に基づいて関係情報候補が前記固有表現の組の関係情報か否かを前記モデルを用いて判別し、関係情報を抽出する関係情報抽出処理部とを備えた
    ことを特徴とする関係情報抽出装置。
  2. 前記関係情報抽出処理部は、各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されると、前記関係情報候補に対応する名詞文節が記憶された記憶領域の助詞を格納情報として取得する
    ことを特徴とする請求項1記載の関係情報抽出装置。
  3. 前記関係情報抽出処理部は、各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されると、前記関係情報候補に対応する名詞文節の前記記憶領域における記憶順位を格納情報として取得する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の関係情報抽出装置。
  4. 前記関係情報抽出処理部は、各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されると、前記関係情報候補の品詞を格納情報として取得する
    ことを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の関係情報抽出装置。
  5. 入力された複数の固有表現に関係する情報を、コンピュータを用いて抽出する方法であって、
    前記コンピュータは、各固有表現を含むテキストと、当該各固有表現からなる固有表現の組とが入力されると、入力テキストを形態素解析し、入力テキストを構成する文節の係り受けとともに前記固有表現の組を解析し、
    前記コンピュータは、前記解析結果を取得すると、入力テキストを構成する文のうち各固有表現を含む文とは異なる他の文において自立語を含む文節を関係情報候補として抽出した後に、各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されるまで入力テキストの文頭から順に抽出された名詞文節を、該名詞文節に伴う助詞に対応付けられた記憶領域に記憶させ、各固有表現及び関係情報候補の全てが抽出されると該記憶領域における名詞文節の格納状態を表す格納情報を取得し、解析結果に基づき前記固有表現の組の種類に対応するモデルを選択し、解析結果及び格納情報に基づいて関係情報候補が前記固有表現の組の関係情報か否かを前記モデルを用いて判別し、関係情報を抽出する
    ことを特徴とする関係情報抽出方法。
  6. コンピュータを、請求項1乃至何れか1項記載の関係情報抽出装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  7. コンピュータに、請求項記載の関係情報抽出方法の各処理を実行させるためのプログラム。
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