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JP5448902B2 - 熱交換器およびこれを備えた2重サイクル式冷凍機ならびに熱交換器の製造方法 - Google Patents
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熱交換器およびこれを備えた2重サイクル式冷凍機ならびに熱交換器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、2重サイクル式冷凍機の熱交換器およびこれを備えた2重サイクル式冷凍機ならびに熱交換器の製造方法に関するものである。
地球温暖化防止のため、高いCOP(成績係数)を有する冷凍機が求められており、その一手段として2重サイクル式ターボ冷凍機が提案されている。
2重サイクル式ターボ冷凍機は、2台のターボ冷凍機の水系統(冷水系統および冷却水系統)を直列に接続した構成となっている(例えば下記特許文献1参照)。これにより、冷凍機を1台で運転する場合に比べて、凝縮器と蒸発器との間の1台あたりのヘッド差を小さくすることができ、性能向上を図ることができる。
このような2重サイクル式ターボ冷凍機を採用する場合、設置面積を小さくするために、蒸発器および蒸発器(熱交換器)の1つのシェル内部を、各冷媒が独立して流れる2系統に分割する方法がある。この場合、シェル内部に仕切板を設置して、シェル内部空間を2つに分離する構造が採用される(特許文献1参照)。
特開平10−132400号公報
上述のようにシェル内部を仕切板を用いて分割する場合、シェルが大型であれば内部に作業者が入り、シェル内周面に対して仕切板を溶接することが可能であるが、シェルが小型であれば内部に作業者が入ることができないため、従来のような構造を採用することができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、シェル内に作業者が入って作業ができない程度に小さいシェルであってもシェル内が仕切板にて分割された構造を有する熱交換器およびこれを備えた2重サイクル式冷凍機ならびに熱交換器の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の熱交換器およびこれを備えた2重サイクル式冷凍機ならびに熱交換器の製造方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる熱交換器は、第1冷媒による冷凍サイクルを構成する第1冷凍機と第2冷媒による冷凍サイクルを構成する第2冷凍機とを組み合わせた2重サイクル式冷凍機の凝縮器および/または蒸発器に用いられ、内部に冷媒空間を形成するシェルと、該シェル内の冷媒空間を前記第1冷媒と前記第2冷媒とに分けて仕切る仕切板と、前記シェル及び前記仕切板の端部に設けられて熱交換媒体が導入される熱交換媒体室と、該熱交換媒体室と前記シェル内の冷媒空間を仕切るとともに熱交換媒体が流れる伝熱管を支持する管板とを備えた熱交換器であって、前記シェルは、該シェルの長手方向に延在する長手方向分割部にて分割されており、該長手方向分割部が前記仕切板に対して固定されていることを特徴とする。
シェルが無端状の筒体とされずに長手方向分割部にて分割された構造とされているので、長手方向分割部にて分割されたシェルを仕切板に対してそれぞれ固定すれば良く、シェルが筒体とされている場合のようにシェル内に入って固定作業を行う必要がない。したがって、筒体とされたシェル内に入って作業を行うことができない程度に小さいシェルについても仕切板に対する固定作業を行うことができるので、シェルの小型化が可能となり、熱交換器全体をコンパクトに構成することができる。
なお、仕切板に対するシェルの固定方法としては、典型的には溶接である。
また、熱交換媒体としては、例えば蒸発器に供給される冷水や凝縮器に供給される冷却水が挙げられ、これらの場合には熱交換媒体室は水室となる。
さらに、本発明の熱交換器によれば、前記管板は、所定位置に設けられた分割部にて分割されており、該分割部が前記仕切板に対して固定されていることを特徴とする。
管板が分割されているので、一体型とされた管板に比べて小さくなり取り回しが容易になる。これにより、管板の保管、運搬作業、固定作業が容易になる。
なお、仕切板に対する管板の固定方法としては、典型的には溶接である。
さらに、本発明の熱交換器によれば、前記第1冷凍機の第1圧縮機または前記第2冷凍機の第2圧縮機に向かう方向に前記仕切板が向けられていることを特徴とする。
第1圧縮機または第2圧縮機に向かう方向に仕切板が向けられているので、仕切板の両側に位置する第1冷媒空間または第2冷媒空間と、圧縮機との距離を可及的に短くすることができる。これにより、熱交換器を凝縮器として用いた場合には、圧縮機と凝縮器との間を接続する冷媒吐出配管を短くして圧力損失を減らすことができる。
さらに、本発明の熱交換器によれば、前記仕切板は、鉛直方向に対して所定角度傾けられていることを特徴とする。
仕切板を鉛直方向に対して所定角度(好ましくは30°〜45°)傾けることとしたので、仕切板の上側に位置する冷媒空間内の液冷媒は仕切板を伝って下方へと流れ、冷媒空間の底部の液溜に液冷媒が集められる。このように液冷媒を冷媒空間の底部の液溜に効率的に集めることができるので、液溜の容積を小さくすることができる。一方、凝縮器の伝熱管は液冷媒に浸ると凝縮熱伝達管としての機能が著しく低下する。本発明では液溜の容積が小さくなるので、伝熱管を挿通させることができる液冷媒の無い空間が相対的に広くなり、伝熱管を多数配置することにより熱交換効率が高い熱交換器を提供することができる。
また、本発明の2重サイクル式冷凍機は、上記のいずれかに記載された熱交換器を備えていることを特徴とする。
上記の熱交換器を用いることにより、コンパクトな2重サイクル式冷凍機を提供することができる。
なお、冷凍機としては、典型的にはターボ冷凍機が用いられる。
また、本発明の熱交換器の製造方法は、第1冷媒による冷凍サイクルを構成する第1冷凍機と第2冷媒による冷凍サイクルを構成する第2冷凍機とを組み合わせた2重サイクル式冷凍機の凝縮器および/または蒸発器に用いられ、内部に冷媒空間を形成するシェルと、該シェル内の冷媒空間を前記第1冷媒と前記第2冷媒とに分けて仕切る仕切板と、前記シェル及び前記仕切板の端部に設けられて熱交換媒体が導入される熱交換媒体室と、該熱交換媒体室と前記シェル内の冷媒空間を仕切るとともに熱交換媒体が流れる伝熱管を支持する管板とを備えた熱交換器の製造方法であって、長手方向に延在する長手方向分割部にて分割されたシェルの該長手方向分割部を、前記仕切板に対して固定することを特徴とする。
シェルが無端状の筒体とされずに長手方向分割部にて分割された構造とされているので、長手方向分割部にて分割されたシェルを仕切板に対してそれぞれ固定すれば良く、シェルが筒体とされている場合のようにシェル内に入って固定作業を行う必要がない。したがって、筒体とされたシェル内に入って作業を行うことができない程度に小さいシェルについても仕切板に対する固定作業を行うことができるので、シェルの小型化が可能となり、熱交換器全体をコンパクトに構成することができる。
なお、仕切板に対するシェルの固定方法としては、典型的には溶接である。
本発明によれば、シェルが長手方向に分割された構造とされているので、分割されたシェルを仕切板に対してそれぞれ固定すれば良い。したがって、シェルの小型化が可能となり、熱交換器全体ひいては2重サイクル式冷凍機をコンパクトに構成することができる。
本発明の一実施形態にかかる2重サイクル式ターボ冷凍機の冷媒回路を示した概略構成図である。 図1の蒸発器を示した断面図である。 本発明の一実施形態にかかる2重サイクル式ターボ冷凍機の外観を示した斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる凝縮器または蒸発器のシェルと仕切板との固定構造を示し、(a)は平面図、(b)は正面図であり、(c)はシェルの長手方向分割部を示した断面図である。 本発明の一実施形態にかかる蒸発器の仕切板と管板との固定構造を示し、(a)は縦断面図、(b)は正面図であり、(c)は完全溶け込みを行った場合を示した縦断面図である。 本発明の一実施形態にかかる蒸発器の仕切板と管板との固定構造を示した斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる蒸発器の水室を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。 本発明の一実施形態にかかる凝縮器の外観を示した斜視図である。 本発明の蒸発器の製造方法を説明するための分解斜視図である。 従来の蒸発器の製造方法を説明するための分解斜視図である。 図4の変形例を示し、(a)は平板を変形する前の正面図、(b)は平面図、(c)は完成後の正面図である。 図4の他の変形例を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図4の他の変形例を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図5の変形例を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明の一実施形態にかかる凝縮器の作用を説明するための概略図であり、(a)は本発明、(b)は比較例1、(c)は比較例2を示す。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
以下、本発明の一実施形態について、図1を用いて説明する。
図1には、独立した2つの冷媒系統を有する2台の冷凍機を組み合わせた2重サイクル式ターボ冷凍機が示されている。それぞれの冷凍機は、A号機ターボ冷凍機(第1冷凍機,以下「A号機」という。)およびB号機ターボ冷凍機(第2冷凍機,以下「B号機」という。)とされ、それぞれ同等の容量とされている。
同図に示されているように、2重サイクル式ターボ冷凍機は、A号機の凝縮器3aとB号機の凝縮器3bを一体化した凝縮器(熱交換器)3と、A号機の蒸発器4aとB号機の蒸発器4bを一体化した蒸発器(熱交換器)4を備えている。
A号機凝縮器3a及びB号機凝縮器3bは、連通された冷却水用伝熱管9a,9bにより冷却水系統を共用している。また、A号機蒸発器4a及びB号機蒸発器4bは、連通された冷水用伝熱管10a,10bにより冷水系統を共用している。
A号機凝縮器3aは、B号機凝縮器3bに対して、冷却水の流れ方向の上流側に配置されている。冷却水は、例えば32℃でA号機凝縮器3aに流入し、例えば37℃でB号機凝縮器3bから流出する。
A号機蒸発器4aは、B号機蒸発器4bに対して、冷水の流れ方向の下流側に配置されている。冷水は、例えば12℃でB号機蒸発器4bに流入し、例えば7℃でA号機蒸発器4aから流出する。
A号機は、例えばインバータ装置によって回転数可変とされたA号機モータ2aによって駆動され、冷媒を圧縮するA号機ターボ圧縮機1aと、A号機ターボ圧縮機1aによって圧縮された高温高圧のガス冷媒を凝縮するA号機凝縮器3aと、A号機凝縮器3aにて凝縮された液冷媒を膨張させるA号機膨張弁12aと、A号機膨張弁12aによって膨張させられた液冷媒を蒸発させるA号機蒸発器4aとを備えている。
B号機もA号機と同様に、例えばインバータ装置によって回転数可変とされたB号機モータ2bによって駆動され、冷媒を圧縮するB号機ターボ圧縮機1bと、B号機ターボ圧縮機1bによって圧縮された高温高圧のガス冷媒を凝縮するB号機凝縮器3bと、B号機凝縮器3bにて凝縮された液冷媒を膨張させるB号機膨張弁12bと、B号機膨張弁12bによって膨張させられた液冷媒を蒸発させるB号機蒸発器4bとを備えている。
凝縮器3は、シェルアンドチューブ型熱交換器とされており、外殻を構成するとともに内部に冷媒空間を形成するシェル5と、シェル5内をA号機の冷媒系統とB号機の冷媒系統とを分けて仕切る仕切板6とを備えている。
蒸発器4についても凝縮器3と同様の構成をしており、シェルアンドチューブ型熱交換器とされており、外殻を構成するとともに内部に冷媒空間を形成するシェル7と、シェル7内をA号機の冷媒系統とB号機の冷媒系統とを分けて仕切る仕切板8とを備えている。
図2には、蒸発器4の縦断面図が示されている。同図に示されているように、シェル7内の冷媒空間が中央で仕切板8によって2分割されている。シェル7の両端には水室(熱交換媒体室)10,11がそれぞれ設けられている。シェル7の内部空間は両端から管板20,21によって閉鎖されており、これら管板20,21に対して水室10,11が接続された構造となっている。
シェル7の一端側(図において右側)の水室10は、水室仕切板15によって、入口水室13と出口水室14とに仕切られている。シェル7の他端側(図において左側)の水室11は、流れ込んだ冷水が折り返して流出できるように一つの空間とされている。入口水室13と水室11との間には、内部に冷水が流れる冷水用伝熱管10aが設けられ、水室11と出口水室14との間には、内部に冷水が流れる冷水用伝熱管10bが設けられている。冷水用伝熱管10a,10bは、両端部に配置された管板20,21によって支持されている。なお、冷水用伝熱管10a,10bは、同図では簡略化して1本ずつが示されているが、実際には複数本が並列に設けられている。
凝縮器3についても、冷水の代わりに冷却水が流れる点で相違するが、実質的に蒸発器4と同様の構成とされている。
図3には、上記構成の2重サイクル式ターボ冷凍機全体の斜視図が示されている。同図に示されているように、下方に蒸発器4が設置され、その上方に2台のターボ圧縮機1a,1bが軸方向に並んで設置されている。凝縮器3は、蒸発器4の斜め上方でかつターボ圧縮機1a,1bの斜め下方に設置されている。また、同図から分かるように、凝縮器3及び蒸発器4のシェル5,7は、長手方向に延在する長手方向分割部5a,7aを有する2分割構造とされており、この長手方向分割部5a,7aにて仕切板6,8が固定されている。したがって、同図には、各仕切板6,8の上端がシェル5,7から突出した状態が示されている。なお、蒸発器4の仕切板6は鉛直方向に向けて設けられているのに対し、凝縮器3の仕切板8は鉛直方向に対して傾斜した方向に向けて設けられている。これについては後述する。
また、蒸発器4の水室11側に位置する管板21を参照すれば分かるように、管板20(管板21も同様)は左右に2分割されており、仕切板6を両側から挟み込んで固定される構造となっている。また、凝縮器3の管板30,31も上下に2分割された構造となっている。
なお、同図において、符号33,34は凝縮器3の両端に設けられた冷却水用の水室である。
図4には、シェル5,7と仕切板6,8との固定構造が示されている。同図に示されているように、シェル5,7は、長手方向分割部5a,7aにて分割された半割れとなっている。図4(c)に示すように、長手方向分割部5a,7aには開先が形成されている。この長手方向分割部5a,7aを仕切板6,8の外面に当てた状態で長手方向に連続して溶接を行うことによって固定する。溶接は、シェル5,7の外周側から完全溶け込み溶接となるように行われる(図4(b)の溶接線W1参照)。したがって、同図(a)及び(b)に示されているように、溶接線W1はシェル5,7の外周側に形成される。
図5には、蒸発器4のシェル7、仕切板8および管板20の固定構造が示されている。同図に示されているように、管板20は、鉛直方向に延在する分割部20cにて左右に2分割され、右側管板20a及び左側管板20bから構成されている。これら左右の管板20a,20bの分割部20cを仕切板8の外面に当てた状態で鉛直方向に連続して溶接を行うことによって固定する。溶接は、後述するようにシェル7を固定する前に行われるので、管板20の両側から行われる。したがって、同図に示されているように、溶接線W2は管板20の表裏両側に形成される。
また、シェル7と管板20との接続は、図5(a)にて溶接線W3が示されているように、シェルの外側から行われる完全溶け込み溶接とされている。
さらに、図5(c)のように、左右の管板20a,20bの端部に開先を設けて、溶接線W4で示すように完全溶け込み溶接にて仕切板8と管板20とを接続することとしてもよい。
なお、他方の管板21(図2及び図3参照)についても、同様の固定構造となっている。
図6には、図5のように管板20を固定した状態の斜視図が示されている。このように、仕切板8の先端8aが管板20から突出している。このように仕切板8の先端8aが突出した管板20の表側に、水室10(図2及び図3参照)が図7に示すように固定される。
図7に示すように、管板20に対して溶接される水室10の合わせ面にはスリットSLが形成されており、このスリットSLは、仕切板8の先端部8aに対応した形状とされている。スリットSLを含む水室10の合わせ面に沿って、管板20及び仕切板8に対して溶接を行うことにより、水室10が管板20に対して固定される。
水室10内を仕切る水室仕切板15は、仕切板8の先端8aの端面に当接させた状態で溶接する。あるいは、溶接に代えて、水室仕切板15と仕切板8との間にパッキンを挟んで水密に固定しても良い。
なお、同図に示された符号22は入口水室13に冷水を供給する冷水供給ノズルを示し、符号23は出口水室14から冷水を吐出する冷水吐出ノズルを示す。
図8には、凝縮器3の斜視図が示されている。同図に示されているように、仕切板6は、鉛直方向に対して所定角度傾けられている。管板30,31は、傾斜した仕切板6に対応するように、鉛直方向に対して斜めに延在する分割部30c,31cにて上下に2分割され、上側管板30a,31a及び下側管板30b,31bから構成されている。これら上下の管板30a,30b,31a,31bの分割部30c,31cを仕切板6の外面に当てた状態で鉛直方向に連続して溶接を行うことによって固定する。溶接は、図5に示した蒸発器4と同様にシェル5を固定する前に行われるので、管板30の表裏両側から行われる。
次に、図9を用いて、上述した蒸発器4の製造方法について説明する。なお、凝縮器3の製造方法についても、管板30,31の形状が異なる点で相違するが、その他は同様である。
先ず、仕切板8の両端部に対して、左右に2分割された管板20a,20b,21a,21bを溶接する。
次に、仕切板8に対して、伝熱管支持板34等の内部品を溶接する。
そして、仕切板8に対して、長手方向分割部7aにて左右に2分割されたシェル7を溶接する。
最後に、管板20a、20bに対して水室10を、管板21a、21bに対して、水室11をそれぞれ溶接する。
図10には、比較例として、大型とされた従来の蒸発器4’の製造方法が示されている。この製造方法は、先ず、無端状とされた円筒形シェル7’内に仕切板8’を挿入し、シェル7’内部に作業者が入り、仕切板8’とシェル7’とを溶接する。次に、シェル7’内に伝熱管支持板34’等の内部品を持ち込み、シェル7’内で溶接作業を行う。そして、シェル7’の両端部に対して管板20’,21’を溶接し、最後に、水室10’,11’を管板20’,21’に対して溶接する。
以上の通り、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
シェル5,7が図10の比較例のように無端状の筒体とされずに長手方向分割部5a,7aにて分割された構造とされているので、分割されたシェル5,7を仕切板に対してそれぞれ固定すれば良く、シェルが図10の比較例のように筒体とされている場合のようにシェル内に入って固定作業を行う必要がない。したがって、筒体とされたシェル内に入って作業を行うことができない程度に小さいシェル5,7についても仕切板6,8に対する固定作業を行うことができるので、シェル5,7の小型化が可能となり、凝縮器3及び蒸発器4をコンパクトに構成することができる。
また、管板20,21,30,31を分割した構造としたので、図10の比較例のように一体型とされた管板に比べて小さくなり取り回しが容易になる。これにより、管板の保管、運搬作業、固定作業が容易になる。
なお、本実施形態は、図4に示したように、2分割としたシェルを仕切板に溶接することとしたが、図11に示すように、シェルを4分割としても良い。すなわち、図11(a)に示すように、仕切板8に対して、両端に開先を設けた4枚の平板7c,7d,7e,7fをそれぞれ溶接する。そして、図11(b)に示すように、各平板7c,7d,7e,7fを円弧状に曲げ、溶接されていない自由端同士を突き合わせ溶接する。
また、図12に示すように、2分割したシェル7g,7hの長手方向分割部の端部間に隙間を設け、この隙間を埋めるように仕切板8の端面上に肉盛り溶接をしてもよい。これにより、図12(a)に示すように、比較的幅広の溶接線W1’が形成される。
また、図12の変形例として、図13に示すように、仕切板8の両端面にV字形状の開先を設けてもよい。
また、図5では、仕切板8に対して左右の管板20a,20bを挟み込んで固定する構成としたが、これに代えて、シェル7と仕切板8の固定を図12または図13に示す溶接とした場合、図14に示すように、管板20を分割せずに1枚とし、この管板20に対して仕切板8及びシェル7を溶接することとしても良い。このような構成とすれば、2分割した場合に比べて管板の取り扱いの作業性は低下するが、図6に示したように管板20の表側から仕切板8が突出することがないため、水室10,11の取付作業が容易となる。
次に、図15を用いて、凝縮器3の仕切板6を傾斜させて配置した構成の作用効果について説明する。
同図(a)は本実施形態を示し、(b)は比較例1、(c)は比較例2を示す。
図15(a)に示されているように、本実施形態では、凝縮器3の仕切板6が鉛直方向に対して所定角度(例えば30°〜45°)傾けられている。これにより、凝縮液化した液冷媒Lは、仕切板6の上面を伝って下方へと流れ、A号機凝縮器3aの冷媒空間の底部の液溜に貯留される。A号機凝縮器3aの冷媒空間の底部は、仕切板6が傾けられていることから先細りの断面形状を有しており、これにより液冷媒が効率的に集められる。したがって、液冷媒排出管3cから容易に液冷媒を取り出すことができる。また、先細りの断面形状として底部の液溜の容積を小さくできるので、冷却水を流す伝熱管9a(図1参照)を挿通させる液冷媒の無い空間を相対的に大きくとることができ、伝熱管9aを多数配置することにより熱交換効率が高いA号機凝縮器3aを提供することができる。
また、仕切板6の傾斜方向は、A号機ターボ圧縮機1aに向かう方向とされているので、仕切板6の上側に位置するA号機凝縮器3aの冷媒空間がA号機ターボ圧縮機1aに近づくことになる。これにより、A号機圧縮機1aとA号機凝縮器3aの冷媒空間とを接続する吐出配管1a−1を短くすることができ、圧力損失を減らすことができる。なお、同図において、符号1a−2は冷媒吸込配管である。
これに対して、図15(b)に示した比較例1では、仕切板6が鉛直方向に向けて設けられているので、A号機凝縮器3aの冷媒空間がA号機ターボ圧縮機1aから遠くなり、吐出配管1a−1が長くなってしまい、圧力損失が増大してしまう。
また、図15(c)に示した比較例2では、仕切板6が水平方向に向けて設けられているので、吐出配管1a−1の長さは図15(a)に示した本実施形態と同様に短くできるが、A号機凝縮器3aの冷媒空間内の底部の液溜まりの容積が大きくなってしまう。したがって、冷却水を流す伝熱管を挿通させる空間が相対的に小さくなり、熱交換効率を本実施形態ほど大きくすることができない。
なお、上述した実施形態では、2台のターボ冷凍機(A号機およびB号機)の容量を同等として説明したが、本発明はこれに限らず、異なる容量としても良い。
また、冷凍機の1例としてターボ冷凍機を用いて説明したが、2重サイクルを構成する冷凍機であれば他の形式の冷凍機であっても良い。
3 凝縮器(熱交換器)
4 蒸発器(熱交換器)
5,7 シェル
5a,7a 長手方向分割部
6,8 仕切板
10,11 水室(熱交換媒体室)
20,21,30,31 管板

Claims (6)

  1. 第1冷媒による冷凍サイクルを構成する第1冷凍機と第2冷媒による冷凍サイクルを構成する第2冷凍機とを組み合わせた2重サイクル式冷凍機の凝縮器および/または蒸発器に用いられ、
    内部に冷媒空間を形成するシェルと、
    該シェル内の冷媒空間を前記第1冷媒と前記第2冷媒とに分けて仕切る仕切板と、
    前記シェル及び前記仕切板の端部に設けられて熱交換媒体が導入される熱交換媒体室と、
    該熱交換媒体室と前記シェル内の冷媒空間を仕切るとともに熱交換媒体が流れる伝熱管を支持する管板と、
    を備えた熱交換器であって、
    前記シェルは、該シェルの長手方向に延在する長手方向分割部にて分割されており、該長手方向分割部が前記仕切板に対して固定されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記管板は、所定位置に設けられた分割部にて分割されており、該分割部が前記仕切板に対して固定されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記第1冷凍機の第1圧縮機または前記第2冷凍機の第2圧縮機に向かう方向に前記仕切板が向けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱交換器。
  4. 前記仕切板は、鉛直方向に対して所定角度傾けられていることを特徴とする請求項3に記載の熱交換器。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載された熱交換器を備えていることを特徴とする2重サイクル式冷凍機。
  6. 第1冷媒による冷凍サイクルを構成する第1冷凍機と第2冷媒による冷凍サイクルを構成する第2冷凍機とを組み合わせた2重サイクル式冷凍機の凝縮器および/または蒸発器に用いられ、
    内部に冷媒空間を形成するシェルと、
    該シェル内の冷媒空間を前記第1冷媒と前記第2冷媒とに分けて仕切る仕切板と、
    前記シェル及び前記仕切板の端部に設けられて熱交換媒体が導入される熱交換媒体室と、
    該熱交換媒体室と前記シェル内の冷媒空間を仕切るとともに熱交換媒体が流れる伝熱管を支持する管板と、
    を備えた熱交換器の製造方法であって、
    長手方向に延在する長手方向分割部にて分割されたシェルの該長手方向分割部を、前記仕切板に対して固定することを特徴とする熱交換器の製造方法。
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