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JP5450421B2 - X線陽極 - Google Patents
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Description

本発明は、集束電子を照射することによってX線を発生する被膜を備え、被膜が支持体に接合されているX線陽極に関する。支持体は500℃において100MPaよりも大きい強度を有する材料からなる補強領域を含む。
集束電子線を陽極材料に照射することによってX線を発生させる際、電子線エネルギーの約99%が熱に変換される。その際に焦点においては10〜100MW/m2の範囲にある非常に高い単位面積当たりの負荷が発生する。これは、非常に高い焦点温度と共に、X線回転陽極のパルス状負荷の場合には焦点軌道の熱機械的疲労を生じる。許容負荷の限界は、X線管の線量出力低下の進行および/または高電圧安定性の喪失につながる焦点軌道の劣化によってもたらされる。この作用を減速するためには、焦点もしくは焦点軌道から、できるかぎり完全に放熱することが必要である。
今日、X線コンピュータ断層撮影において使用されている線源の大部分はX線回転陽極である。回転陽極においては、陽極の高速回転によって、線焦点内に注入される電子線エネルギーが、いわゆる焦点軌道リングの上に配分される。撮影中に供給される数メガジュールのエネルギーが、先ず殆どX線陽極において中間蓄積され、そして、とりわけX線撮影の合間の休止時間中に周囲の冷却媒体に放出され、滑り溝軸受を有する回転陽極の場合にはこの軸受への熱伝導を介しても周囲の冷却媒体に放出される。
従来技術に基づく回転陽極は、集束電子を照射することによってX線を発生する例えばタングステン−レニウム合金の被膜を有し、この被膜は、支持体、例えばモリブデンを基礎材料とする円板の上に形成されている。この用途に関して通常のモリブデン基礎材料は、Mo−0.5重量%Ti−0.08重量%Zr−0.04重量%Cの組成を有するTZMである。陽極の使用範囲に応じて、蓄熱能力および熱放射を高めるために、金属円板の裏面に黒鉛体がろう付けされているとよい。X線管動作の初期温度(約40℃)においてW−10重量%Re、TZMおよび黒鉛の熱伝導率は、それぞれ約85、125もしくは135W/m・Kにあるが、しかし陽極温度の上昇にともなって明らかに低下する。
新世代のX線管、いわゆる回転管球X線管の場合には、基部としての陽極が、全体として回転する管球に固定接続され、裏面において能動的に冷却されている。陽極のエネルギー平衡は冷媒への放熱によって支配されている。蓄熱は副次的な役割しか演じない。陰極と第1材料から作られた陽極とを備え、陽極の反陰極側の第1面に少なくとも部分的に、第1材料よりも高い熱伝導率を有する第2材料から作られた放熱用の熱伝導要素が設けられ、第2材料が少なくとも500W/m・Kの熱伝導率を有し、第2材料がチタンをドーピングされた黒鉛から作られているX線管は公知である(例えば、特許文献1参照)。
直接冷却される回転管球X線管用として、例えばタングステン、モリブデンまたは両者の複合材料のような耐熱材料からなる高出力陽極皿状体は公知である(例えば特許文献2参照)。これによれば、焦点軌道の領域において、改善された放熱と同時にこの材料領域内における僅かな温度勾配が生じるように、陽極皿状体の下面を成形することおよび/または他の高熱伝導性材料を埋め込むかまたは取り付けることが提案されている。高い熱伝導率を有する材料としては銅が言及されている。
これまでにX線回転陽極の放熱を改善する数多くの試みがなされてきた。その際にダイヤモンドは、室温において傑出した熱伝導率を有するにもかかわらず、熱伝導率が高温度で激しく低下しかつ1100℃以上の温度で黒鉛に転移するために、あまり注目されなかった。そこで、被膜と支持体との間に介挿されたダイヤモンド層の使用が提案された(例えば、特許文献3参照)。しかし、ダイヤモンドは隣接する材料よりも明らかに低い膨張率を有し、それによって複合体内に応力が発生する。更に、X線陽極のための古典的な粉末冶金術による製造方法、すなわち焦点軌道被膜と支持体との粉末冶金術による接合は使用できない。なぜならば、粉末冶金術における焼結工程がダイヤモンド層の黒鉛転移をもたらすからである。したがって、この公知のX線陽極(特許文献3参照)は、例えばCVD(化学蒸着)法のようなコーティング法によってしか製造することができない。
独国特許第102005039188号明細書 独国特許出願公開第102004003370号明細書 米国特許第4972449号明細書
したがって、本発明の課題は、改善された放熱を有する支持体を持つX線陽極を提供することにある。他の課題は支持体−被膜複合体内の応力を低減することにある。
この課題は、本発明によれば、集束電子を照射することによってX線を発生する被膜を備え、被膜が支持体に結合され、支持体が500℃において100MPaよりも大きい強度を有する材料からなる補強領域を含むX線発生のためのX線陽極において、支持体が40〜90体積%のダイヤモンド粒を含有するダイヤモンド−金属複合材料からなる領域を含むことによって解決される(請求項1)
本発明の有利な実施態様は次の通りである
・ダイヤモンド−金属複合材料は、10〜60体積%の結合相と、残りのダイヤモンドおよび製造に起因した残留不純物とからなり、結合相は、結合金属の80〜100体積%と、周期表の4b,5b,6b族の金属,B,Siのグループの中から選ばれた1つの元素の少なくとも1つの炭化物の0〜20体積%とからなる(請求項2)。
・結合金属は、Cu,Ag,Alのグループの中から選ばれた少なくとも1つの母材金属の80〜100原子%と、室温で母材金属中において1原子%より小さい溶解度を有する1つの金属の0〜20原子%と、室温で母材金属中において1原子%より大きい溶解度を有する1つの金属の0〜1原子%と、製造に起因した残留不純物とからなる(請求項3)。
・結合金属は、Ti,Zr,Hfのグループの中から選ばれた1つ又は複数の元素の0.005〜3原子%および/またはMo,W,V,Ta,Nb,Crのグループの中から選ばれた1つ又は複数の元素の0.005〜10原子%および/またはBの0.005〜20原子%と、残りのCuおよび通常の残留不純物とからなる(請求項4)。
・結合金属は、Zr,Hfのグループの中から選ばれた1つ又は複数の元素の0.005〜5原子%および/またはV,Nb,Ta,Cr,Mo,Wのグループの中から選ばれた1つ又は複数の元素の0.005〜10原子%および/またはSiの0.005〜20原子%と、残りのAgおよび通常の残留不純物とからなる(請求項5)。
・結合金属は、V,Nb,Ta,Ti,Zr,Hf,Cr,Mo,W,Bのグループの中から選ばれた1つ又は複数の元素の0.005〜3原子%および/またはSiの0.005〜20原子%と、残りのAlおよび通常の残留不純物とからなる(請求項6)。
・結合金属は、2N5よりも大きい純度を有するAl,CuまたはAgからなる(請求項7)。
・領域は被膜の下側において最大熱負荷の領域に配置されている(請求項8)。
・領域は、少なくとも部分範囲において、鋳造法、加圧浸透法、拡散溶接法またはろう付法によって物質結合で結合されている(請求項9)。
・ダイヤモンド−金属複合材料はダイヤモンド量が累進的に変化する構造を有し、ダイヤモンド成分は被膜に向かって最大となり、最大熱流の方向に減少すること(請求項10)。
・支持体は、Cu,Al,Agまたはこれらの材料の合金からなる放熱領域を含み、この放熱領域は最大熱流の方向において領域の後に続き、この領域に物質結合で接合されている(請求項11)。
・X線陽極は少なくとも最大熱負荷の範囲において最大熱流の方向に次の構造、すなわち0.01mm〜1mmの被膜、0〜4mmの補強領域、2〜15mmの領域および0〜10mmの放熱領域を有する(請求項12)。
・補強領域の厚さは0.5〜3mmである(請求項13)。
・補強領域は、Mo,Mo合金,W,W合金,W−Cu複合材料、Cu複合材料、粒子強化Cu合金、粒子強化Al合金のグループの中から選ばれた1つの材料から少なくともなる(請求項14)。
・補強領域は、Mo−0.5重量%Ti−0.08重量%Zr−0.01〜0.06重量%CまたはMo−1.2重量%Hf−0.04〜0.15重量%Cからなる(請求項15)。
・被膜は1〜10重量%Reを有するW−Re合金からなる(請求項16)。
・X線陽極は軸方向に対称の回転陽極として実施され、補強領域および領域は軸対称に配置されている(請求項17)。
・領域は、リングまたは円板として形成され、補強領域において該領域の形状に対応する形状を有する窪みの中へ配置され、少なくとも焦点軌道の下部範囲において補強領域に物質結合で結合されている(請求項18)。
X線陽極は被膜および支持体からなり、支持体は補強領域のほかにダイヤモンド−金属複合材料からなる領域を含む。ダイヤモンド−金属複合材料は、1つ又は複数の結合相(以下、単に結合相という。)によって取り囲まれたダイヤモンド粒からなる。結合相は、好ましくは銅,銀,アルミニウムおよびこれらの材料の合金ならびに任意選択的に20体積%までの炭化物を主成分とする結合金属からなる。ダイヤモンド量および結合相量を変えることによって、非常に異なる要求条件に対する適切な解決策が可能であるように、熱伝導率および熱膨張に関してダイヤモンド−金属複合材料を周囲の材料に適応させることができる。この場合に、ダイヤモンド−金属複合材料はダイヤモンド量の累進的に変化する構造を有すると有利であり、ダイヤモンド成分は被膜に向かって最高になり、最大熱流の方向に減少する。それによって、使用される材料の異なる熱膨張率によって生じさせられる接合応力の最小化を達成することができる。更に、ダイヤモンド粉末が広い粒度範囲で加工されるとよい。有利な粒度は50〜400μm、理想的には100〜250μmの範囲にある。天然ダイヤモンドのほかに価格的に手頃な合成ダイヤモンドも相応に加工することができる。ダイヤモンド粒の有利な体積割合は40〜90体積%であり、結合相の有利な体積割合は10〜60体積%である。40〜90体積%のダイヤモンド量によって、接合応力が使用にとって危機的でない範囲まで確実に低減される。特に有利なダイヤモンド量および結合相量としては、50〜70体積%もしくは30〜50体積%を挙げることができる。
結合金属は、好ましくは、Cu,Ag,Alのグループの中から選ばれた少なくとも1つの母材金属の80〜100原子%と、室温で母材金属中において1原子%より小さい溶解度を有する1つの金属の0〜20原子%と、室温で母材金属中において1原子%より大きい溶解度を有する1つの金属の0〜1原子%と、製造に起因した残留不純物とからなる。室温で母材金属中において1原子%より小さい溶解度を有する合金元素は、熱伝導率を低下させる程度が僅かであるので20原子%まで存在してよいのに対して、1原子%より大きい溶解度を有する合金元素は、熱伝導性率に悪影響を及ぼすので1原子%でもって制限されている。
ダイヤモンドの光子伝導から結合金属の電子伝導への移行を保証するために、ダイヤモンド相と金属相との間の良好な結合が必要である。これは、例えばダイヤモンド相と金属相との間に配置された炭化物相の形成によって達成することができる。調査の結果、既に数原子層の厚さを有する炭化物膜が熱伝導性を明らかに改善していることが分かった。炭化物を形成する元素(炭化物形成元素)としては、周期表の4b族金属(Ti,Zr,Hf)、5b族金属(V,Nb,Ta)、6b族金属(Cr,Mo,W)のグループの中から選ばれた元素ならびにB,Siが実証された。この場合に、特に好適なものとして、弱い炭化物形成元素Si,Bが挙げられる。母材金属が例えばアルミニウムのような炭化物形成元素である場合、他の炭化物形成元素の追加を省略することができる。更に、炭化物相を形成する元素が結合金属内にも含まれていると有利である。この場合に、それぞれの母材金属中において1原子%より小さい溶解度を有する炭化物形成元素が好ましい。溶解度がそれより大きい場合、結合金属の熱伝導性、したがってダイヤモンド−金属複合材料の熱伝導性が再び低下する。結合金属の好ましい組成は、V,Nb,Ta,Ti,Zr,Hf,B,Cr,Mo,Wのグループの中から選ばれた1つ又は複数の元素の0.005〜3原子%および/またはSiの0.005〜20原子%を有するアルミニウム材料である。
Agを基礎材料とする場合に、結合金属の好ましい組成は、Zr,Hfのグループの中から選ばれた1つ又は複数の元素の0.005〜5原子%および/またはV,Nb,Ta,Cr,Mo,Wのグループの中から選ばれた1つ又は複数の元素の0.005〜10原子%および/またはSiの0.005〜20原子%を有する材料である。特別に有利な特性は、Ti,Zr,Hfのグループの中から選ばれた1つ又は複数の元素の0.005〜3原子%および/またはMo,W,V,Nb,Ta,Crのグループの中から選ばれた1つ又は複数の元素の0.005〜10原子%および/またはBの0.005〜20原子%により合金化されたCu基の母材金属により達成される。特別に有利な結合金属として明らかになったのは、0.1〜12原子%のSiおよび通常の残留不純物を有するAg合金、ならびに0.1〜14原子%のホウ素および通常の残留不純物を有するCu合金である。
特に有利な作用は、既に成膜(金属膜または炭化物膜)されたダイヤモンド粉末を使用する場合にも得られる。
本発明によるダイヤモンド−金属複合材料の使用によって、熱流を円錐状に広げ、従って能動的に冷却されるX線陽極の場合に能動冷却の効率を高めることができる。この種のX線陽極の膨大な実験の結果、本発明による解決策によって、高い使用温度におけるダイヤモンド−金属複合材料の予想される低い熱伝導率がまだ動作を制限する影響を持たない程度まで温度を下げ得ることが証明された。
本発明によるダイヤモンド−金属複合材料は、引張強さ、圧縮強さ、破壊強さおよび疲労強さのような機械的特性が制限され、それゆえ片持ち構造としてのX線陽極の使用条件下では熱サイクル可能でないので、支持体は、ダイヤモンド−金属複合材料のほかに、なおも、500℃において100MPaよりも大きい強度を有する構造材料からなる補強領域を含む。ダイヤモンド−金属複合材料は、構造構成要素の構造剛性によって、遠心力または熱機械的応力による破壊変形または亀裂発生から保護される。それにより、ダイヤモンド−金属複合材料を、一方では熱伝導率に関して、特にダイヤモンド成分の増大によって最適化することができる。他方では、ダイヤモンド−金属複合材料を、熱膨張に関して構造材料に適応させることができる。このようにして、一方では構造強度および破裂強度に関して、他方では放熱に関して、支持体の機能を分離することができる。特に好適な構造材料としては、Mo、Mo合金、W、W合金、W−Cu複合材料、Mo−Cu複合材料、粒子強化Cu合金、粒子強化Al合金を挙げることができる。特に有利なモリブデン合金として、TZM(Mo−0.5重量%Ti−0.08重量%Zr−0.04重量%C)およびMHC(Mo−1.2重量%Hf−0.08重量%C)を挙げることができる。
ダイヤモンド−金属複合材料からなる領域は被膜に直接に隣接していてよい。これは、例えばダイヤモンド−金属複合材料の結合相の融解のような材料損傷が発生しない程度まで、被膜裏側温度がダイヤモンド−金属複合材料によって低下する場合に可能でありかつ有意義である。このことが満たされていない場合には、使用条件下で形状安定な構造材料、好ましくはモリブデン、タングステンまたはこれらの金属の合金からなる補強領域が、ダイヤモンド−金属複合材料と被膜との間に延びているのが有利である。ダイヤモンド−金属複合材料は、電子線の作用によって熱を発生する被膜領域の下に配置されているのが好ましい。X線回転陽極の場合に、当該被膜領域はリング状の焦点軌道である。その際にダイヤモンド−金属複合材料からなる領域のための好ましい実施形態、すなわち、例えば円板またはリングのような軸対称の形状を有する好ましい実施形態が得られる。この場合に、断面はほぼ矩形または台形状であるとよい。
最大熱流の方向に見て、ダイヤモンド−金属複合材料からなる領域の後に、高熱伝導金属からなる他の放熱領域が続くならば有利であり、この放熱領域は、特に冷却構造物の実装も考慮した最終成形時に、従来の切削工程により成形加工することができる。高熱伝導金属としては、銅、アルミニウム、銀およびこれらの合金が挙げられる。この放熱領域は、更にリング部材または円板として構成されているとよく、ダイヤモンド−金属複合材料および/または補強領域に物質結合で結合されているとよい。
最大熱流に従って、X線陽極が少なくとも最大熱負荷の範囲において次の構造、すなわち、0.01mm〜1mmの被膜、0〜4mmの補強領域、ダイヤモンド−金属複合材料からなる2〜15mmの領域および0〜10mmの放熱領域を有するとよい。0.01mmの被膜の最小厚さはX線物理学上の理由から必要である。1mmを上回る被膜厚さおよび/または4mmを上回る補強領域の厚さの場合には放熱作用が低下する。なぜならば、一般的に使用されるW−Re合金および使用できる構造材料は、ダイヤモンド−金属複合材料に比べて低い熱伝導率を有するからである。被膜の厚さが0.2〜0.4mmもしくは補強領域の厚さが0.5〜4mmの範囲にあるならば特に有利である。本発明によるX線陽極の構造は、特に回転陽極の場合に、および回転管球X線管の能動的に冷却される基部として回転陽極を使用する場合に、特に有利に適用することができる。回転陽極の十分な構造強度を達成するために、中心部が構造材料のみから構成されているならば、有効であることが実証された。更に、ダイヤモンド−金属複合材料からなる領域がリング状または円板状部材として、支持体の補強領域の相応の窪みの中に挿入され、したがって発生する機械的負荷に関しては補強領域によって支えられる。構造材料が、一方の側で被膜に、他方の側でダイヤモンド−金属複合材料に物質結合で結合されているのが有利である。構造要素とダイヤモンド−金属複合材料との間の物質結合による結合は、本来の場所において、陽極体の補強領域における適切な窪みの中で当該複合材料を合成するときに(例えば加圧浸透法または熱間等方加圧法によって)行なわれるのがよい。他方において、複合材料が独自に合成され、それにより適切な形の充填体が作られ、この充填体が、例えばろう付けまたは他の公知の接合プロセスによって構造要素に物質結合で結合されてもよい。
ダイヤモンド−金属複合材料を作るために、結合金属が融解相または固体相のいずれかを介してダイヤモンドに物質結合で結合される一連の方法が使用される。融解相を介しては、プロセスが加圧浸透法により行なわれるのが有利である。典型的な浸透温度は結合金属のそれぞれの融点以上の約100℃にある。その際に、ダイヤモンド粒との反応から、場合によっては、ダイヤモンド粒を包む既述の炭化物相が生じる。
この場合に、特に好適な製造方法は次の製造ステップを含む。
・粉末冶金法による接合プレス/焼結/鍛造によって、または真空プラズマ溶射法による構造材料上への被膜材料の被着によって、構造材料および被膜材料からなる複合体を作製するステップ、
・構造材料において被膜とは反対側の面に窪みを形成するステップ、
・窪みの中に、50〜400μmの粒度を有するダイヤモンド粉末を充填するステップ(ダイヤモンド粉末は、成膜されないで、または好ましくは周期表の4b,5b,6b族の金属、BおよびSiのグループの中から選ばれた1つの金属または1つの金属の炭化物で成膜(0.05〜50μmの膜厚)されて存在するとよい。)、
・1〜500barの圧力および温度T(結合金属の液相線温度<T<結合金属の液相線温度+200℃)においてダイヤモンド粉末バルクに結合金属を浸透させるステップ(任意選択的に放熱領域の形成のために過剰の結合金属を有する。)、
・機械的加工を行なうステップ。
固体相におけるダイヤモンド粒と結合金属との間の接合の形成時に、拡散によって結合金属へのダイヤモンド粒の結合が生じる。必要な拡散法は、0.5〜0.8Tm(Tm=絶対温度での結合金属の融点)の温度Tおよび僅かの時間の保持時間において達成可能である。適切な方法は、例えば、ダイヤモンド−金属粉末混合物の熱間プレス法または熱間等方プレス法である。結合はダイヤモンド粒への適切な成膜によって改善または加速されるのが好ましい。固体相反応の場合には、ダイヤモンド粒の適切な前加工および強化条件の選択の際に、追加材料の含有量が十分低減し、もしくは場合によっては完全に省かれ、それによって純粋な結合相の高い熱伝導率を十分に維持することができる。
両反応法の組み合わせ、例えば、温度が低下した際に、ダイヤモンドバルクの気孔のない裏込めのための加圧下で固体加圧拡散相から融解相が短時間漏出することも、特に複合材料の高いダイヤモンド割合を実現するために有利である。
この場合に、特に好適な方法は次の製造ステップを含む。
・粉末冶金法による接合プレス/焼結/鍛造によって、または真空プラズマ溶射法による構造材料上への被膜材料の被着によって、構造材料および被膜材料からなる複合体を作製するステップ、
・構造材料において被膜とは反対側の面に窪みを形成するステップ、
・窪みの中に、ダイヤモンド粉末と結合金属とからなる混合物を充填するステップ(ダイヤモンド粉末は、50〜400μmの粒度を有し、成膜されないで、または好ましくは周期表の4b,5b,6b族の金属、BおよびSiのグループの中から選ばれた1つの金属または1つの金属の炭化物で成膜(0.05〜50μmの膜厚)されて存在するとよい。)、
・10〜200MPaの圧力および温度T(0.6×結合金属の固相線温度<T<結合金属の固相線温度)において混合物の熱間プレスを行なうステップ(任意選択的に放熱領域の形成のために過剰の結合金属を有する。)、
・機械的加工を行なうステップ。
他の好適な方法は次の製造ステップを有する。
・粉末冶金法による接合プレス/焼結/鍛造によって、または真空プラズマ溶射法による構造材料上への被膜材料の被着によって、構造材料および被膜材料からなる複合体を作製するステップ、
・構造材料において被膜とは反対側の面に窪みを形成するステップ、
・ダイヤモンド粉末と結合金属粉末とからなる混合物のプレスにより圧縮成形体を作製するステップ(ダイヤモンド粉末が50〜400μmの粒度を有し、結合金属粉末が0.5〜600μmの粒度を有し、ダイヤモンド粉末は、成膜されないで、または好ましくは周期表の4b,5b,6b族の金属、BおよびSiのグループの中から選ばれた1つの金属または1つの金属の炭化物で好ましくは70〜700MPaの圧力において成膜(0.05〜50μmの膜厚)されて存在するとよい。)、
・構造材料の窪みの中へ圧縮成形体を挿入し、そのようにして作られた組立部品を通常の缶材料(鋼、チタン)を用いて缶詰めにするステップ、
・50〜300MPaの圧力および温度T(0.6×結合金属の固相線温度<T<結合金属の固相線温度+200℃)において、缶詰めにされた組立部品の熱間等方加圧を行なうステップ(任意選択的に放熱領域の形成のために過剰の結合金属を有する。)、
・機械的な加工を行なうステップ。
基本的にはダイヤモンド−金属複合材料を製造するために他の方法、特に、例えば結合金属の気相浸透法のような複合材料の製造方法も考えられ得る。
図1は例4による本発明によるX線陽極を概略的に示す断面図である。 図2は例5による本発明によるX線陽極を概略的に示す断面図である。 図3は例6および7による本発明によるX線陽極を概略的に示す断面図である。
以下において、本発明を例によって更に詳細に説明する。
例1
Cu基の結合相を形成するために、高強度モリブデン合金TZM(Mo−0.5重量%Ti−0.08重量%Zr−0.01〜0.06重量%C)からなる50mmの直径および30mmの厚さを有する複数の円板が通常の粉末冶金法にて粉末プレス/焼結/鍛造を介して作られた。これらの円板に、30mmの直径および20mmの深さを有する円筒状の窪みが形成された。次の作業ステップにおいて、そのようにして形成された窪みの中へ、ダイヤモンド−金属複合材料を作成するために、その都度、(レーザ光学的に求められた)150μmの平均粒直径を有するダイヤモンドバルクが投入された。そして、リング形状体が、ガス圧浸透法によって、Cu−0.5原子%B、Cu−2原子%BおよびCu−8原子%Bの組成のCu合金を浸透された。
さらに、Nbで成膜(膜厚約1μm)された(レーザ光学的に求められた)150μmの平均粒直径を有するダイヤモンド粉末がリング形状体の中に投入され、その上に純粋Cuが塊状の形で置かれた。Cr、TiおよびMoで成膜された粉末を用いて同じ試みが実施された。ガス圧浸透法は、その都度、Ar保護ガス雰囲気のもとで1100℃において2barのガス圧により行なわれた。試料全体に対するダイヤモンドの体積割合は約55%であった。これらのCu−ダイヤモンド複合材料の熱伝導率は、500℃において290〜350W/m・Kの範囲にあった。
例2
Ag基の結合相を形成するために、例1による複数の円板が作られた。窪みの中へ、ダイヤモンド−金属複合材料を作成するために、その都度、(レーザ光学的に求められた)150μmの平均粒直径を有するダイヤモンドバルクが投入された。そして、リング形状体が、ガス圧浸透法によって、Ag−0.5原子%Si、Ag−3原子%Si、Ag−11原子%SiおよびAg−18原子%Siの組成のAg合金を浸透された。
さらに、Nbで成膜(膜厚約1μm)された(レーザ光学的に求められた)150μmの平均粒直径を有するダイヤモンド粉末がリング形状体の中に投入され、その上に純粋Agが塊状の形で置かれた。Cr、TiおよびMoで成膜された粉末を用いて同じ試みが実施された。ガス圧浸透法は、その都度、Ar保護ガス雰囲気のもとで1000℃において2barのガス圧により行なわれた。試料全体に対するダイヤモンドの体積割合は約55%であった。これらのAg−ダイヤモンド複合材料の熱伝導率は、500℃において340〜440W/m・Kの範囲にあった。
例3
Al基の結合相を形成するために、例1による複数の円板が作られた。窪みの中へ、ダイヤモンド−金属複合材料を作成するために、その都度、(レーザ光学的に求められた)150μmの平均粒直径を有するダイヤモンドバルクが投入された。そして、リング形状体が、ガス圧浸透法によって、Al,Al−3原子%Si,Al−12原子%SiおよびAl−15原子%Siの組成のAl材料を浸透された。
さらに、Nbで成膜(膜厚約1μm)された(レーザ光学的に求められた)150μmの平均粒直径を有するダイヤモンド粉末がリング形状体の中に投入され、その上に純粋Alが塊状の形で置かれた。Cr、TiおよびMoで成膜された粉末を用いて同じ試みが実施された。ガス圧浸透法は、その都度、Ar保護ガス雰囲気のもとで700℃において2barのガス圧により行なわれた。試料全体に対するダイヤモンドの体積割合は約55%であった。これらのAl−ダイヤモンド複合材料の熱伝導率は、室温において400〜450W/m・Kの範囲にあった。
例4
図1による構造を有する回転陽極1が次のようにして作製された。支持体3の補強領域4が、TZMから通常の粉末冶金法にて粉末プレス/焼結/鍛造および(外径125mmを有する)予備輪郭の超高速回転を介して作られた。その上に、W−5重量%Reから成るX線を発生する被膜2が真空プラズマ溶射法により被着された。支持体3の補強領域4から、被膜2の下側において、補強領域4の1mmの厚さを残して25mm幅のリング領域がくり抜かれた。次の作業ステップにおいて、このようにして生じさせられたリング溝の中へ、ダイヤモンド−金属複合材料からなる領域5を作るために、(レーザ光学的に求められた)150μmの平均粒直径を有するダイヤモンドバルクが投入され、リング形状体が、ガス圧浸透法によって、ダイヤモンド粉末バルクの上に塊状の形で置かれたCu−4原子%B合金を浸透された。ガス圧浸透法は、1100℃において2barのガス圧を有するAr保護ガス雰囲気のもとで行なわれた。適切な黒鉛工具を使用して、ダイヤモンド接合には、浸透と同時に3.7mmの厚さを有するCu4原子%Bの裏板の形で放熱領域6が鋳造された。この裏板においては冷媒への放熱を改善するためにフィン構造が追加された。このようにして作られたダイヤモンド−金属複合材料からなる領域5は、約55%ダイヤモンドの体積割合と、室温において6.5E-6/°Kの膨張率を持っていた。このCu−ダイヤモンド複合材料の熱伝導率は22℃において480W/m・Kもしくは500℃において350W/m・Kであった。
例5
図2による構造を有する回転陽極1が次のように作られた。支持体3の補強領域4が、高強度のMo合金MHC(Mo−1.2重量%Hf−0.04〜0.15重量%C)から作られ、W−10重量%Reから成るX線を発生する被膜2がCoプレス/焼結および接合鍛造を介する通常の粉末冶金法に基づいて補強領域4に接合された。リング溝の作製は例4の説明と同様に行なわれた。
次の作業ステップにおいて、加工されたリング溝の中へ、ダイヤモンド−金属複合材料からなる領域5を作るために、(レーザ光学的に求められた)150μmの平均粒直径を有するダイヤモンドバルクが投入された。ダイヤモンド粉末バルクの上にAg−11原子%Si合金が塊状の形で置かれた。浸透が1000℃において2barのガス圧を有するAr保護ガス雰囲気下で行なわれた。回転陽極1の裏面側で、領域5が約2mmの厚さを有する金属溶融物の余剰分により閉じられた。Ag母材の使用によって22℃において590W/m・Kもしくは500℃において420W/m・Kの熱伝導率が得られた。
例6
図3による構造を有する回転陽極1が次のように作られた。TZMからなる補強領域4(厚さ15mm、直径140mm)の形成およびW−5重量%Reからなる被膜2の被着が例4にしたがって行なわれた。支持体3の補強領域4が、ダイヤモンド−金属複合材料を裏込めされるべきリング領域(外径125mm、内径80mm)内において、1mmのTZMの厚さを残してくり抜かれた。補強領域4は、その上に形成されたリング状の被覆円板と一緒に、領域5を構成するために50体積%のダイヤモンドと50体積%の高純度の銅との混合物を裏込めされる熱間プレス工具の一部を形成した。ダイヤモンド粒は、(レーザ光学的に求められた)150μmの直径を持ち、後での母材結合のために1μmのSiCで成膜されていた。高純度のCu粉末は同様に150μmの粒直径を持っていた。最後に同じ粒度の3mmの銅粉末バルク被覆が放熱領域6の形成のために行なわれた。このバルク被覆は室温において予めプレスされ、900℃の温度にて1.5時間にわたって40MPaの圧力で熱間プレスされ、それによって理論上の厚さの99.8%まで圧縮された。同時に、SiCとCuとの間の拡散によって銅母材へのダイヤモンド粒ならびに支持体3へのこの母材の強固で熱伝導性の良い結合が行なわれた。このようにして得られた銅−ダイヤモンド複合材料において測定された熱伝導性は22℃において490W/m・Kであった。
例7
図3による構造を有する回転陽極1が次のように作られた。補強領域4の作製、被膜2の形成およびリング領域の作製が、例5において説明したように行なわれた。70体積%のダイヤモンドと30体積%の銀との混合物からなる粉末バルクが、領域5の形成のために、母型プレスにより圧縮されて、補強領域4のくり抜かれたリング領域にほぼ等しい形状を有する圧縮成形体が形成され、この圧縮成形体が、くり抜かれたリング領域の中に挿入された。ダイヤモンド粒は300μmの直径を持ち、3〜5μmのSiCで成膜されていた。Ag粉末は150μmの粒直径を持っていた。ダイヤモンド−Ag圧縮成形体の裏面に、140mmの直径および3mmの厚さを有するAg薄板が置かれた。構造全体が鋼鉄缶内で気密に溶接され、鋼鉄缶が真空状態にされた。Ag成分がHIP(熱間等方加圧)プロセスにおいて50MPaの圧力下で2分の保持時間での980℃への加熱により融解され、その際に圧縮成形体の空所が融解物を裏込めされた。ひき続いて温度が650℃まで下げられ、当該構成部材が70MPaの圧力下で1時間にわたって保持された。室温までの冷却が、同様に約70MPaの範囲の圧力下において400℃で2時間の保持時間にて行なわれた。このようにして得られた銀−ダイヤモンド複合材料は610W/m・Kの熱伝導率を有した。
X線管内の比較テスト用基準陽極として、今日の従来技術に基づいて構造的に等しく作られ、ダイヤモンド−金属複合材料の代わりに銅を裏込めされた回転管球X線管用の陽極が使用された。
例4ないし7にしたがってダイヤモンド−金属複合材料を裏込めされた全ての回転陽極は、今日の限界負荷よりも厳しくされたテスト条件(従来技術に基づく基準陽極に比べて20%だけ増大された電気出力)のもとでの回転管球X線管におけるテストにおいて、負荷が高められたにもかかわらずテスト期間にわたって当該基準陽極に比べて明らかに緩やかにX線線量が低下するという優れた使用特性を示した。この場合に、陽極の寿命期間にわたるX線線量の低下に対して責任のある焦点軌道の粗さの低減が、それぞれにおいて存在するダイヤモンド−金属接合の熱伝導率の相対的な増大と良好な近似で相関した。テスト終了後に行なわれた種々の陽極の破壊解析において、補強構成要素とダイヤモンド−金属複合材料部分との間の接合損傷もしくはダイヤモンド粒と結合金属との間の接合損傷は確認されなかった。
1 回転陽極
2 X線を発生する被膜
3 支持体
4 補強領域
5 ダイヤモンド−金属複合材料からなる領域
6 放熱領域

Claims (18)

  1. 集束電子を照射することによってX線を発生する被膜(2)を備え、被膜(2)が支持体(3)に結合され、支持体(3)が500℃において100MPaよりも大きい強度を有する材料からなる補強領域(4)を含むX線発生のためのX線陽極(1)において、
    支持体(3)が40〜90体積%のダイヤモンド粒を含有するダイヤモンド−金属複合材料からなる領域(5)を含むことを特徴とするX線陽極。
  2. ダイヤモンド−金属複合材料は、10〜60体積%の結合相と、残りのダイヤモンドおよび製造に起因した残留不純物とからなり、結合相は、結合金属の80〜100体積%と、周期表の4b,5b,6b族の金属,B,Siのグループの中から選ばれた1つの元素の少なくとも1つの炭化物の0〜20体積%とからなることを特徴とする請求項1記載のX線陽極。
  3. 結合金属は、Cu,Ag,Alのグループの中から選ばれた少なくとも1つの母材金属の80〜100原子%と、製造に起因した残留不純物とからなり、さらに、結合金属は、室温で母材金属中において1原子%より小さい溶解度を有する1つの金属20原子%までと、室温で母材金属中において1原子%より大きい溶解度を有する1つの金属1原子%までとからなっていてもよいことを特徴とする請求項2記載のX線陽極。
  4. 結合金属は、Ti,Zr,Hfのグループの中から選ばれた1つ又は複数の元素の0.005〜3原子%またはMo,W,V,Ta,Nb,Crのグループの中から選ばれた1つ又は複数の元素の0.005〜10原子%またはBの0.005〜20原子%と、残りのCuおよび通常の残留不純物とからなることを特徴とする請求項2又は3記載のX線陽極。
  5. 結合金属は、Zr,Hfのグループの中から選ばれた1つ又は複数の元素の0.005〜5原子%またはV,Nb,Ta,Cr,Mo,Wのグループの中から選ばれた1つ又は複数の元素の0.005〜10原子%またはSiの0.005〜20原子%と、残りのAgおよび通常の残留不純物とからなることを特徴とする請求項2又は3記載のX線陽極。
  6. 結合金属は、V,Nb,Ta,Ti,Zr,Hf,Cr,Mo,W,Bのグループの中から選ばれた1つ又は複数の元素の0.005〜3原子%またはSiの0.005〜20原子%と、残りのAlおよび通常の残留不純物とからなることを特徴とする請求項2又は3記載のX線陽極。
  7. 結合金属は、2N5よりも大きい純度を有するAl,CuまたはAgからなることを特徴とする請求項2記載のX線陽極。
  8. 領域(5)は被膜(2)の下側において最大熱負荷の領域に配置されていることを特徴とする請求項1乃至7の1つに記載のX線陽極。
  9. 領域(4,5)は、少なくとも部分範囲において、鋳造法、加圧浸透法、拡散溶接法またはろう付法によって物質結合で結合されていることを特徴とする請求項1乃至8の1つに記載のX線陽極。
  10. ダイヤモンド−金属複合材料はダイヤモンド量が累進的に変化する構造を有し、ダイヤモンド成分は被膜(2)に向かって最大となり、最大熱流の方向に減少することを特徴とする請求項1乃至9の1つに記載のX線陽極。
  11. 支持体(3)は、Cu,Al,Agまたはこれらの材料の合金からなる放熱領域(6)を含み、この放熱領域(6)は最大熱流の方向において領域(5)の後に続き、この領域(5)に物質結合で接合されていることを特徴とする請求項1乃至10の1つに記載のX線陽極。
  12. X線陽極(1)は、少なくとも最大熱負荷の範囲において最大熱流の方向に、0.01mm〜1mmの被膜(2)および2〜15mmの領域(5)を有し、さらに、X線陽極(1)は、4mmまでの補強領域(4)および10mmまでの放熱領域(6)を有していてもよいことを特徴とする請求項1乃至11の1つに記載のX線陽極。
  13. 補強領域(4)の厚さは0.5〜3mmであることを特徴とする請求項12記載のX線陽極。
  14. 補強領域(4)は、Mo,Mo合金,W,W合金,W−Cu複合材料、Cu複合材料、粒子強化Cu合金、粒子強化Al合金のグループの中から選ばれた1つの材料から少なくともなることを特徴とする請求項1乃至13の1つに記載のX線陽極。
  15. 補強領域(4)は、Mo−0.5重量%Ti−0.08重量%Zr−0.01〜0.06重量%CまたはMo−1.2重量%Hf−0.04〜0.15重量%Cからなることを特徴とする請求項14記載のX線陽極。
  16. 被膜(2)は1〜10重量%Reを有するW−Re合金からなることを特徴とする請求項1乃至15の1つに記載のX線陽極。
  17. X線陽極(1)は軸方向に対称の回転陽極として実施され、補強領域(4)および領域(5)は軸対称に配置されていることを特徴とする請求項1乃至16の1つに記載のX線陽極。
  18. 領域(5)は、リングまたは円板として形成され、補強領域(4)において該領域(5)の形状に対応する形状を有する窪みの中へ配置され、少なくとも焦点軌道の下部範囲において補強領域(4)に物質結合で結合されていることを特徴とする請求項17記載のX線陽極。
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