JP5451438B2 - フィルムの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明のフィルムの製造方法は、溶融状態の熱可塑性樹脂をシート状に押し出す工程と、それを巻き取る工程および巻き取られたフィルムを良品と不良品とに選別して良品を製品とする工程とからなる。溶融状態の熱可塑性樹脂をシート状に押し出す工程と、それを巻き取る工程とは、それ自体公知の方法を採用できる。
まず、本発明における熱可塑性樹脂は、フィルムへの製膜が可能なものであれば、それ自体公知のものを採用でき、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂を用いることができ、特にポリエステル系樹脂(以下、単にポリエステルという)が好ましい。ポリエステルの中でも、力学的特性と表面欠点の低減の観点から、ジオール成分と芳香族ジカルボン酸成分との重縮合によって得られる芳香族ポリエステルが好ましく、かかる芳香族ジカルボン酸成分として、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、6,6’−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸などの6,6’−(アルキレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸が挙げられ、またジオール成分として、例えばエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,6−ヘキサンジオールが挙げられる。これらの中でも、高温での加工時の寸法安定性の点からは、エチレンテレフタレートまたはエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを主たる繰り返し単位とするものが好ましく、特にエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを主たる繰り返し単位とするものが好ましい。また、より環境変化に対する寸法安定性を向上させる観点から、国際公開2008/096612号パンフレットに記載された6,6’−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸成分、6,6’−(トリメチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸成分および6,6’−(ブチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸成分などを共重合したものも好ましく挙げられる。
本発明では、得られるポリエステルに、高度の熱安定性を付与させる目的で、第二反応における重縮合反応の開始以前に、反応系にリン化合物からなる熱安定剤を添加することが好ましい。具体的なリン化合物としては、化合物中にリン元素を有するものであれば特に限定されず、例えば、リン酸、亜リン酸、リン酸トリメチルエステル、リン酸トリブチルエステル、リン酸トリフェニルエステル、リン酸モノメチルエステル、リン酸ジメチルエステル、フェニルホスホン酸、フェニルホスホン酸ジメチルエステル、フェニルホスホン酸ジエチルエステル、リン酸アンモニウム、トリエチルホスホノアセテート、メチルジエチルホスホノアセテートなどを挙げることができ、これらのリン化合物は二種以上を併用してもよい。なお、リン化合物の添加時期は、第一反応が実質的に終了してから第二反応である重縮合反応初期の間に行なうことが好ましく、添加は一度に行ってもよいし、2回以上に分割して行ってもよい。
得られた熱可塑性樹脂の固有粘度は、前述のとおり、o−クロロフェノール、35℃で測定し、o−クロロフェノールでは均一に溶解するのが困難な場合は、P−クロロフェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタン(40/60重量比)の混合溶媒を用いて35℃で測定して求めた。
(2−1)粗大異物量1
粗大異物量1は、熱可塑性樹脂の重合工程における前述の第1反応が終了後、第2反応に移行する間に、フィルター(第1フィルター)で熱可塑性樹脂に重合する前の前駆体をろ過し、そのろ過したものをテトラエチレングリコールによって200℃に加熱して分解・溶解し、溶解液とした。そして、その溶解液を、孔径8μmの直孔性メンブレンフィルターによってろ過し、フィルター上に残った不溶性粗大異物の数をカウントし、溶解させた重合前の前駆体から得られる熱可塑性樹脂の重量を基準として、含有量を個/mgとして算出した。
なお、この値は、後述の参考例1〜10で作成した樹脂1〜10の値として算出されるので、それぞれ各実施例および比較例の値は、これら樹脂1〜10のそれぞれの結果を元に、用いたそれぞれの樹脂の割合に基づいて、算出した。具体的には、実施例XのA層が樹脂YとZを2:1で用いたものである場合、粗大異物量1は樹脂Yの(粗大異物量1×2/3)と樹脂Zの(粗大異物量1×1/3)との和である。
粗大異物量2は、後述の参考例1〜10で得られた樹脂1〜10を、それぞれ所望の割合で用い、乾燥させた後、溶融状態でダイから押し出すが、その溶融押出工程で後述の実施例・比較例の説明にあるように、フィルター(第2フィルター)でろ過を行う。この第2フィルター通過後のポリエステルを、テトラエチレングリコールによって200℃に加熱して分解・溶解し、溶解液とした。そして、その溶解液を、孔径8μmの直孔性メンブレンフィルターによってろ過し、フィルター上に残った不溶性粗大異物の数をカウントし、溶解させたポリエステルの重量を基準として、各ポリエステル層の含有量を個/mgとして算出した。
試験粉体のガラスビーズ(JIS−Z8901:2006記載)を蒸留水中に分散させ、フィルター濾過前後の粒度分布の変化を測定し、95%カット値を持って濾過精度とする。
フィルムサンプルをゴミなどが入らないように注意しつつ石英オプティカルフラットに重ね、オプティカルフラット側から260nmに最短波長ピークを有する水銀ランプを中心波長260nmのバンドパスフィルター通して照射した。そして、UV−CCDカメラで干渉縞から観測される高さ65nm以上の表面欠点の数を確認した。測定は、測定面積25cm2で、10箇所の測定行い、それらの平均値を100cm2当りの個数に換算した。このとき、小数点以下1桁目を四捨五入した。なお、本発明における表面欠点とは、粗大突起およびフィルム表面付着異物、フィルム表面傷を意味する。
また、バンドパスフィルターを中心波長200nmのものに変更する以外は同様な操作を繰り返して、波長200nmによる高さ50nm以上の表面欠点数を測定した。さらにまた、バンドパスフィルターを中心波長360nmのものに変更する以外は同様な操作を繰り返して、波長360nmによる高さ90nm以上の表面欠点数を測定した。
一方、比較として、特許文献5(特開2002−59520号公報)に記載の方法に基づき、波長580nmによる高さ145nm以上の表面欠点数を同様に測定した。
非接触式三次元表面粗さ計(ZYGO社製:New View5022)を用いて測定倍率25倍、測定面積283μm×213μm(=0.0603mm2)の条件にて測定し、該粗さ計に内蔵された表面解析ソフトMetro Proにより中心面平均粗さ(Ra)を求めた。
島津製作所製CP−50型セントリフューグル パーティクルサイズ アナライザー(Centrifugal Particle Size Analyzer)を用いて測定する。得られる遠心沈降曲線を基に算出した各粒径の粒子とその存在量との積算曲線から、50マスパーセントに相当する粒径「等価球直径」を読み取り、この値を上記平均粒径とする(Book「粒度測定技術」日刊工業新聞発行、1975年、頁242〜247参照)。
ガラス転移点、融点はDSC(TAインスツルメンツ株式会社製、商品名:Thermal lyst2920)により昇温速度20℃/minで測定した。
得られたフィルムを試料巾10mm、長さ15cmで切り取り、チャック間100mm、引張速度10mm/分、チャート速度500mm/分の条件で万能引張試験装置(東洋ボールドウィン製、商品名:テンシロン)にて引っ張る。得られた荷重―伸び曲線の立ち上がり部の接線よりヤング率を計算する。
1m幅にスリットした熱可塑性樹脂フィルムを、張力20kg/mで搬送させ、フィルムの平坦な側の表面に下記組成の磁性塗料および非磁性塗料をエクストルージョンコーターにより重層塗布(上層は磁性塗料で、塗布厚0.1μm、非磁性下層の厚みは1.0μmとした。)し、磁気配向させ、乾燥温度100℃で乾燥させる。次いで反対面に下記組成のバックコートを固形分の厚みが0.5μmとなるように塗布した後、小型テストカレンダー装置(スチール/ナイロンロール、5段)で、温度85℃、線圧200kg/cmでカレンダー処理し、巻き取る。上記テープ原反を1/2インチ幅にスリットし、それをLTO用のケースに組み込み、長さが850mで磁気記録容量が0.8TBのデータストレージカートリッジを作成した。
・非磁性無機質粉末(α−酸化鉄:平均長軸長:0.15μm,平均針状比:7,BET比表面積:52m2/g):100重量部
・エスレックA(積水化学製塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体:10重量部
・ニッポラン2304(日本ポリウレタン製ポリウレタンエラストマ):10重量部
・コロネートL(日本ポリウレタン製ポリイソシアネート):5重量部
・レシチン:1重量部
・メチルエチルケトン:75重量部
・メチルイソブチルケトン:75重量部
・トルエン:75重量部
・カーボンブラック(平均粒子径:20nm):2重量部
・ラウリン酸:1.5重量部
(磁性塗料の組成)
・磁性粉(戸田工業株式会社製、商品名:NF30x):100重量部
・エスレックA(積水化学製塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体):10重量部
・ニッポラン2304(日本ポリウレタン製ポリウレタンエラストマ):10重量部
・コロネートL(日本ポリウレタン製ポリイソシアネート):5重量部
・レシチン: 1重量部
・メチルエチルケトン:75重量部
・メチルイソブチルケトン:75重量部
・トルエン:75重量部
・カーボンブラック(平均粒子径:20nm):2重量部
・ラウリン酸:1.5重量部
(バックコートの組成)
・カーボンブラック(平均粒径20nm):95重量部
・カーボンブラック(平均粒径280nm):10重量部
・αアルミナ:0.1重量部
・変成ポリウレタン:20重量部
・変成塩化ビニル共重合体:30重量部
・シクロヘキサノン:200重量部
・メチルエチルケトン:300重量部
・トルエン:100重量部
上記(9)で作成されたデータストレージカートリッジを、IBM社製LTO4ドライブ(記録ヘッドはインダクティブヘッド、再生ヘッドはMRヘッドを搭載)に装填してデータ信号を14GB記録し、それを再生した。平均信号振幅に対して50%以下の振幅(P−P値)の信号をミッシングパルスとし、4個以上連続したミッシングパルスをドロップアウトとして検出した。なお、ドロップアウトは850m長1巻を評価し、1m当たりの個数に換算して、下記の基準で判定する。
◎:ドロップアウト 3個/m未満
○:ドロップアウト 3個/m以上、9個/m未満
×:ドロップアウト 9個/m以上
蒸留による精製を繰り返した2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルとエチレングリコールとをそれぞれ100部と70部用意し、それらを攪拌機、精留塔、冷却器を供えた反応槽に仕込み、150℃まで昇温した。その後、トリメリット酸チタンをTi元素量として、全ジカルボン酸成分のモル数に対して7mmol%となるように添加し、反応槽全体を窒素により0.25MPaの圧力下で加熱して、反応槽内部温度を240℃に昇温した。反応の進行に従い、圧力一定のまま内温を250℃まで上げた。その後、反応槽内の圧力を常圧にゆっくりと戻し、トリメチルホスフェートをリン元素量で、全ジカルボン酸成分のモル数に対して12mmol%となるように添加し、余剰のエチレングリコールを追い出して、エステル交換反応を終了させた。
得られた反応生成物を重合反応槽へと移送した。このとき、移送途中で95%濾過精度5μmの金属繊維製のフィルターを通して濾過した。重合反応槽では250℃からゆっくりと昇温しながら、また減圧させながら重縮合反応を行い、最終的に290℃、30Paで所定の重合度になるまで重縮合を行い、実質的に不活性粒子を含有しない、固有粘度0.6dl/gのポリエチレン−2,6−ナフタレートを得た。
蒸留による精製を繰り返した2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルとエチレングリコールとをそれぞれ100部と70部用意し、それらを攪拌機、精留塔、冷却器を供えた反応槽に仕込み、150℃まで昇温した。その後、トリメリット酸チタンをTi元素量として、全ジカルボン酸成分のモル数に対して3mmol%となるように添加し、反応槽全体を窒素により0.25MPaの圧力下で加熱して、反応槽内部温度を240℃に昇温した。反応の進行に従い、圧力一定のまま内温を250℃まで上げた。その後、反応槽内の圧力を常圧にゆっくりと戻し、トリメチルホスフェートをリン元素量で、全ジカルボン酸成分のモル数に対して7mmol%となるように添加し、余剰のエチレングリコールを追い出して、エステル交換反応を終了させた。
得られた反応生成物を重合反応槽へと移送した。このとき、移送途中で95%濾過精度5μmの金属繊維製のフィルターを通して濾過した。重合反応槽では250℃からゆっくりと昇温しながら、また減圧させながら重縮合反応を行い、最終的に290℃、30Paで所定の重合度になるまで重縮合を行い、実質的に不活性粒子を含有しない、固有粘度0.6dl/gのポリエチレンテレフタレートを得た。
平均粒径が0.1μmで相対標準偏差が0.13のアルコキシド法で作成した真球状シリカ粒子を、エチレングリコールに10重量%となるように添加して、100℃で20分間過熱したのち、95%濾過精度5μmの金属繊維製のフィルターを通過するように循環させて、真球状シリカ粒子の含有量が10重量%のエチレングリコールスラリーを作成した。そして、このエチレングリコールスラリーを、エステル交換反応の段階で、真球状シリカ粒子の含有量が、得られるポリエステルの重量に対して、0.5重量%となるように添加したほかは、参考例1と同様な操作を繰り返して、樹脂3を作成した。
平均粒径が0.1μmで相対標準偏差が0.13のアルコキシド法で作成した真球状シリカ粒子を、エチレングリコールに10重量%となるように添加して、100℃で20分間過熱したのち、95%濾過精度5μmの金属繊維製のフィルターを通過するように循環させて、真球状シリカ粒子の含有量が10重量%のエチレングリコールスラリーを作成した。そして、このエチレングリコールスラリーを、エステル交換反応の段階で、真球状シリカ粒子の含有量が、得られるポリエステルの重量に対して、0.5重量%となるように添加したほかは、参考例2と同様な操作を繰り返して、樹脂4を作成した。
真球状シリカ粒子を、平均粒径が0.3μmで相対標準偏差が0.12の真球状シリカ粒子に変更したほかは、参考例3と同様な操作を繰り返して、樹脂5を作成した。
真球状シリカ粒子を、平均粒径が0.3μmで相対標準偏差が0.12の真球状シリカ粒子に変更したほかは、参考例4と同様な操作を繰り返して、樹脂6を作成した。
真球状シリカ粒子の変わりに、平均粒径が0.1μmで相対標準偏差が0.19のシリコーン粒子を用いたほかは、参考例3と同様な操作を繰り返して、樹脂7を作成した。
参考例1において、金属繊維製のフィルターを95%濾過精度10μmのものに変更したほかは、同様な操作を繰り返して、樹脂8を作成した。
A層用ポリマーとして樹脂1と3とを平均粒径0.1μmの真球状シリカ粒子の含有量が0.1重量%となるように用意し、また、B層用のポリマーとして、樹脂1、3、5を平均粒径0.1μmの真球状シリカ粒子の含有量が0.1重量%、平均粒径0.3μmの真球状シリカ粒子の含有量が0.2重量%となるように用意し、それぞれ、170℃で6時間乾燥させた。こうして、乾燥させたチップを、それぞれ2台の押出機ホッパーに供給し、溶融温度310℃で溶融し、マルチマニホールド型共押出ダイを用いてA層の片側にB層を積層させて積層未延伸フィルムを得た。なお、A層用のポリマーとB層用のポリマーは、溶融状態にした後、ダイに供給する前に、それぞれ95%ろ過精度が1μmのフィルター(第2フィルター)でろ過した。また、A層用樹脂の粗大異物量1は31個/mgおよび粗大異物量2は9個/mgで、B層用樹脂の粗大異物量1は108個/mgおよび粗大異物量2は17個/mgであった。
このようにして得られた積層未延伸フィルムを、布帛(帝人ファイバー株式会社製、商品名:あっちこっちふきん)で清掃した金属ロール上で120℃に予熱し、さらに同様に前記布帛で清掃した低速、高速のロール間でフィルムを130℃に加熱して4.8倍に延伸し後、急冷し、縦延伸フィルムを得た。
続いてステンターに供給し、150℃にて横方向に5.1倍に延伸した。得られた二軸延伸フィルムを200℃の熱風で3秒間熱固定しつつ横方向に10%延伸を行い、厚み4.7μm(A層の厚み1.7μm、B層の厚み3.0μm)の積層二軸配向ポリエステルフィルムを1000時間生産した。なお、表面欠点数の増加が確認されたので、途中600時間で第2フィルターを交換し、巻き取り工程予熱ロールおよび延伸ロールを前記布帛で清掃した。得られた積層二軸配向ポリエステルフィルムおよびそれを磁気記録テープとしたときの特性を表1に示す。
途中で第2フィルターの交換を行わずに、1000時間連続生産した以外は、実施例1と同様な操作を繰り返した。得られた積層二軸配向ポリエステルフィルムおよびそれを磁気記録テープとしたときの特性を表1に示す。
A層用ポリマーとして樹脂2と4とを平均粒径0.1μmの真球状シリカ粒子の含有量が0.07重量%となるように用意し、また、B層用のポリマーとして樹脂2、4、6を平均粒径0.1μmの真球状シリカ粒子の含有量が0.1重量%、平均粒径0.3μmの真球状シリカ粒子の含有量が0.15重量%となるように用意し、それぞれ、170℃で6時間乾燥させた。こうして、乾燥させたチップを、それぞれ2台の押出機ホッパーに供給し、溶融温度310℃で溶融し、マルチマニホールド型共押出ダイを用いてA層の片側にB層を積層させて積層未延伸フィルムを得た。なお、A層用のポリマーとB層用のポリマーは、溶融状態にした後、ダイに供給する前に、それぞれ95%ろ過精度が1μmのフィルター(第2フィルター)でろ過した。また、A層用樹脂の粗大異物量1は30個/mgおよび粗大異物量2は10個/mgで、B層用樹脂の粗大異物量1は106個/mgおよび粗大異物量2は18個/mgであった。
このようにして得られた積層未延伸フィルムを、前記布帛で清掃した金属ロール上で100℃に予熱し、さらに同様に前記布帛で清掃した低速、高速のロール間でフィルムを110℃に加熱して3.5倍に延伸し後、急冷し、縦延伸フィルムを得た。
続いてステンターに供給し、105℃にて横方向に4.6倍に延伸した。得られた二軸延伸フィルムを210℃の熱風で3秒間熱固定しつつ横方向に5%延伸を行い、厚み4.7μm(A層の厚み4.2μm、B層の厚み0.5μm)の積層二軸配向ポリエステルフィルムを1000時間生産した。なお、表面欠点数の増加が確認されたので、途中600時間で第2フィルターを交換し、巻き取り工程予熱ロールおよび延伸ロールを前記布帛で清掃した。得られた積層二軸配向ポリエステルフィルムおよびそれを磁気記録テープとしたときの特性を表2に示す。
途中で第2フィルターの交換を行わずに、1000時間連続生産した以外は、実施例1と同様な操作を繰り返した。得られた積層二軸配向ポリエステルフィルムおよびそれを磁気記録テープとしたときの特性を表2に示す。
A層用ポリマーとして樹脂3と8とを平均粒径0.1μmの真球状シリカ粒子の含有量が0.1重量%となるように用意し、また、B層用のポリマーとして、樹脂3、5、7を平均粒径0.1μmの真球状シリカ粒子の含有量が0.1重量%、平均粒径0.3μmの真球状シリカ粒子の含有量が0.2重量%となるように用意した以外は、実施例1と同様な操作を繰り返して、積層二軸配向ポリエステルフィルムを1000時間生産した。なお、なお、A層用のポリマーとB層用のポリマーは、溶融状態にした後、ダイに供給する前に、それぞれ95%ろ過精度が1μmのフィルター(第2フィルター)でろ過した。なお、A層用樹脂の粗大異物量1は267個/mgおよび粗大異物量2は23個/mgで、B層用樹脂の粗大異物量1は487個/mgおよび粗大異物量2は26個/mgであった。また、表面欠点数の増加が確認されたので、途中600時間で第2フィルターを交換し、巻き取り工程予熱ロールおよび延伸ロールを前記布帛で清掃した。得られた積層二軸配向ポリエステルフィルムおよびそれを磁気記録テープとしたときの特性を表3に示す。
途中で第2フィルターの交換を行わずに、1000時間連続生産した以外は、実施例3と同様な操作を繰り返した。得られた積層二軸配向ポリエステルフィルムおよびそれを磁気記録テープとしたときの特性を表3に示す。
A層用ポリマーとして樹脂2を用意し、また、B層用のポリマーとして、樹脂2、4、6を平均粒径0.1μmの真球状シリカ粒子の含有量が0.1重量%、平均粒径0.3μmの真球状シリカ粒子の含有量が0.15重量%となるように用意し、A層の厚みが1.7μm、B層の厚み3.0μmとなるように変更した以外は、実施例2と同様な操作を繰り返して、積層二軸配向ポリエステルフィルムを1000時間生産した。なお、A層用のポリマーとB層用のポリマーは、溶融状態にした後、ダイに供給する前に、それぞれ95%ろ過精度が1μmのフィルター(第2フィルター)でろ過した。なお、A層用樹脂の粗大異物量1は11個/mgおよび粗大異物量2は4個/mgで、B層用樹脂の粗大異物量1は106個/mgおよび粗大異物量2は18個/mgであった。また、表面欠点数の増加が確認されたので、途中600時間で第2フィルターを交換し、巻き取り工程予熱ロールおよび延伸ロールを前記布帛で清掃した。得られた積層二軸配向ポリエステルフィルムおよびそれを磁気記録テープとしたときの特性を表4に示す。
途中で第2フィルターの交換を行わずに、1000時間連続生産した以外は、実施例4と同様な操作を繰り返した。得られた積層二軸配向ポリエステルフィルムおよびそれを磁気記録テープとしたときの特性を表4に示す。
A層用ポリマーとして樹脂1と3とを平均粒径0.1μmの真球状シリカ粒子の含有量が0.1重量%となるように用意し、また、B層用のポリマーとして、樹脂1、3、5を平均粒径0.1μmの真球状シリカ粒子の含有量が0.1重量%、平均粒径0.3μmの真球状シリカ粒子の含有量が0.2重量%となるように用意し、それぞれ、170℃で6時間乾燥させた。こうして、乾燥させたチップを、それぞれ2台の押出機ホッパーに供給し、溶融温度310℃で溶融し、マルチマニホールド型共押出ダイを用いてA層の片側にB層を積層させて積層未延伸フィルムを得た。なお、A層用のポリマーとB層用のポリマーは、溶融状態にした後、ダイに供給する前に、それぞれ95%ろ過精度が1μmのフィルター(第2フィルター)でろ過した。また、A層用樹脂の粗大異物量1は31個/mgおよび粗大異物量2は9個/mgで、B層用樹脂の粗大異物量1は108個/mgおよび粗大異物量2は17個/mgであった。
このようにして得られた積層未延伸フィルムを、前記布帛で清掃した金属ロール上で120℃に予熱し、さらに同様に前記布帛で清掃した低速、高速のロール間でフィルムを130℃に加熱して4.8倍に延伸し後、急冷し、縦延伸フィルムを得た。
続いてステンターに供給し、150℃にて横方向に5.1倍に延伸した。得られた二軸延伸フィルムを200℃の熱風で3秒間熱固定しつつ横方向に10%延伸を行い、厚み4.7μm(A層の厚み1.7μm、B層の厚み3.0μm)の積層二軸配向ポリエステルフィルムを1000時間生産した。なお、表面欠点数の増加が確認されたので、途中600時間で第2フィルターを交換し、巻き取り工程予熱ロールおよび延伸ロールを前記布帛で清掃した。得られた積層二軸配向ポリエステルフィルムおよびそれを磁気記録テープとしたときの特性を表5に示す。
途中で第2フィルターの交換を行わずに、1000時間連続生産した以外は、実施例5と同様な操作を繰り返した。得られた積層二軸配向ポリエステルフィルムおよびそれを磁気記録テープとしたときの特性を表5に示す。
Claims (6)
- 溶融状態の熱可塑性樹脂をシート状に押し出す溶融押出工程と、それを巻き取る工程および巻き取られたフィルムを良品と不良品とに選別して良品を製品とする工程とからなるフィルムの製造方法であって、少なくとも巻き取られたフィルムの一方の表面を透明基材に貼り付けて、透明基材側から波長100〜400nmの光を照射することで、透明基材と空隙の境界と空隙とフィルム表面の境界とで反射される反射光の干渉の縞によって測定される粗大表面欠点数を測定し、測定された粗大表面欠点数が基準値以下のフィルムを良品とすることを特徴とするフィルムの製造方法。
- フィルムの少なくとも一方の表面粗さが1〜10nmの範囲にある請求項1記載のフィルムの製造方法。
- 溶融押出工程において、フィルターによって溶融状態の熱可塑性樹脂をろ過すること、そして表面欠点数の測定値に基づいて、当該フィルターを交換する請求項1記載のフィルムの製造方法。
- シート状に押し出してからそれを巻き取る工程において、表面欠点数の測定値に基づいて、当該工程で使用するロールの清掃を行う請求項1記載のフィルムの製造方法。
- フィルムがポリエステルフィルムである請求項1記載のフィルムの製造方法。
- フィルムが、高密度磁気記録媒体のベースフィルムに用いられる請求項1記載のフィルムの製造方法。
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