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JP5452057B2 - 経口用組成物 - Google Patents
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JP5452057B2 - 経口用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、吸着剤を含有する経口用組成物に関する。
人体に有害な影響を及ぼす化学物質などの有害物質や老廃物の体内への蓄積を回避することは難しく、我々はそれらによる悪影響を少なからず受けている。例えば、これらの蓄積は、肝機能や腎機能の低下などを生じさせ得る。そこで、これらの有害物質や老廃物を体内から排除し、健康状態を取り戻す方法が種々試みられている。
このような方法として、例えば食物繊維の摂取による排泄能の向上などによる対処法が知られている。しかしながら、該対処法は即効性に欠け、食生活の改善から長期的スパンで望まなければならないという欠点がある。また、吸着剤の服用による解毒療法が知られている。より具体的には、例えば吸着剤として薬用炭などの活性炭を服用することによる解毒療法が知られている。しかしながら、該療法には同時に投与した他の有用物質や体内に存在する有用物質を吸着剤が非特異的に吸着してしまうなどの問題がある。また、該療法には便秘などの消化不良を起こすなどの問題がある(特許文献1)。そこで、該便秘を解消するための方法として、活性炭の摂取後に下剤等の瀉下作用を有する物質を別途服用する方法が知られているが、これは瀉下作用を有する物質が活性炭に吸着されないよう、活性炭と瀉下作用を有する物質とを相当の時間的間隔をおいて別々に服用する必要があり手間を要する。
このため、生体内において蓄積、発生する有害物質や老廃物の量を、有用物質量の低減を防ぎつつ、簡便かつ短時間で低減できる技術が求められている。
再表98/03259号公報
本発明は、生体内において蓄積、発生する有害物質や老廃物の量を、有用物質量の低減を防ぎつつ、簡便かつ短時間で低減できる経口用組成物を提供することを目的とする。
吸着剤は、フェノール系物質をはじめとする種々の物質を吸着する性質を有する。このことから、吸着剤はそのまま投与すると体内の有用物質を吸着してしまう。また、吸着剤と瀉下剤とを同時に投与した場合には、瀉下剤が吸着剤に吸着されて便秘等の問題が解消されず、したがって有害物質や老廃物を効果的に生体内から効率よく排除できない。
本発明者らが前記課題を解決するべく鋭意検討を重ねたところ、吸着剤、及び炭素数10〜40の長鎖脂肪酸とグリセロールとのエステルを組み合わせて用いることにより、生体内において蓄積、発生する有害物質や老廃物を簡便かつ短時間で排除できる優れた組成物が得られることを見出した。本発明は前記知見に基づきさらに検討を重ねた結果完成されたものであり、下記に掲げるものである。
項1.吸着剤、及び炭素数10〜40の長鎖脂肪酸とグリセロールとのエステルを含有する経口用組成物。
項2.吸着剤が多孔体である、項1に記載の経口用組成物。
項3.多孔体が薬用炭、活性炭、球状炭、カオリン、及び天然ケイ酸アルミニウムからなる群より選択される少なくとも1種である、項2に記載の経口用組成物。
項4.エステルが炭素数10〜40の長鎖脂肪酸三分子とグリセロールとのトリエステルである、項1〜3のいずれかに記載の経口用組成物。
項5.吸着剤1重量部に対してエステル0.5〜12.5重量部を含有する、項1〜4のいずれかに記載の経口用組成物
項6.さらに、瀉下剤を含有する、項1〜5のいずれかに記載の経口用組成物。
項7.瀉下剤が大腸刺激性下剤である、項6に記載の経口用組成物。
項8.大腸刺激性下剤がジフェニルメタン系下剤、アントラキノン系下剤、フェノールフタレイン系下剤、及び生薬系下剤からなる群より選択される少なくとも1種である、項7に記載の経口用組成物。
項9.経口薬又は食品である、項1〜8のいずれかに記載の経口用組成物。
本発明の経口用組成物によれば、有用物質量の低減を防ぎつつ、有害物質や老廃物の量を簡便かつ短時間で低減できる。
また、本発明の経口用組成物によれば、有害物質や老廃物の生体内量を効果的に低減できることから、高尿酸血症、腎不全、肝疾患、さらには尿毒症、意識障害等の脳症等の疾患の症状や有害物質・老廃物の影響による肝臓、腎臓、消化器官等の機能低下、それに伴う抜け毛、肌荒れ、乾燥肌、疲労感、頭痛、精神不安等を軽減することができる。
特に本発明の経口用組成物がさらに瀉下剤を含む場合には、吸着剤及び瀉下剤を同時に又は逐次に投与しているにもかかわらず、瀉下剤が従来のように過剰に吸着剤に吸着されることなく、吸着剤及び瀉下剤をともに作用させることができる。より詳細には、吸着剤の作用により、生体内の有害物質及び老廃物の量を低減させることができる。また、瀉下剤の作用により、吸着剤に起因する便秘等の消化不良を回避しつつ吸着剤を体外に排出することができる。
1.本発明の経口用組成物
本発明の経口用組成物は、吸着剤、及び炭素数10〜40の長鎖脂肪酸とグリセロールとのエステルを含有することを主な特徴とする。また、本発明の経口用組成物は必要に応じてさらに瀉下剤を含んでいてもよい。以下、本発明の構成について詳細に説明する。
(1)吸着剤
吸着剤は、その表面に他の物質を付着させる性質を有するものである。吸着剤は、経口投与可能であり、かつ生体内で有害物質や老廃物を吸着するものであればよく、特に限定されない。例えば、各種の多孔体が挙げられる。
本発明において多孔体とは内部及び表面に、又は内部若しくは表面のいずれかに微細な空隙が多数存在する物質を意味する。多孔体としては、例えば、各種の炭類、カオリン、及び天然ケイ酸アルミニウム等が好ましく用いられる。炭類としては活性炭、薬用炭、及び球状炭等が例示される。なかでも、有害物質や老廃物の吸着能、及び安全性等の点から薬用炭が好ましい。薬用炭は日本薬局方における規定に従い、各種木炭、おがくず、石炭、食物繊維質など含炭素物質を原料とする。これらは単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
吸着剤の形状は、本発明の効果を妨げない限り制限されないが、粉状、粒状、球状が例示される。吸着剤の形状は、後述する常温液状油及び水溶性高分子等との相性等の点から、好ましくは粉状、又は粒状であり、より好ましくは粉状である。
また、吸着剤の大きさ(平均粒子径)も、本発明の効果を妨げない限り制限されない。例えば、吸着剤の大きさは好ましくは0.01〜2000μm、好ましくは0.1〜1000μm、より好ましくは1〜200μmが例示される。
なお、本発明において、大きさ(平均粒子径)とはコールターカウンター法により測定されたものをいう。コールターカウンター法による測定機器としては、ベックマン・コールター株式会社製「Multisizer 3」又はそれに準ずる機器を使用する。
薬用炭以外の吸着剤、又は複数の吸着剤を組み合わせて利用する場合には、その形状及び大きさは、前記薬用炭の形状及び大きさ並びに有害物質や老廃物の排出効果の関係に基づき適宜設定される。
なお、ここで有害物質及び老廃物とは、腸管内で産生されたり消化管で分泌されるなど生体内で発生する物質や、経口的に摂取される飲食品等に含まれる種々の物質や微生物、また薬物などを含み、生体内に吸収又は蓄積されることにより疾患をもたらし得るものを指す。疾患としては、特に限定されないが、例えば、肝機能や腎機能の低下、高尿酸血症、尿毒症、意識障害等の脳症等が挙げられる。具体的には例えば、肝機能障害、腎機能障害
等が挙げられ、その自覚症状としては抜け毛、肌荒れ、乾燥肌、疲労感、頭痛、精神不安など様々である。
(2)炭素数10〜40の長鎖脂肪酸とグリセロールとのエステル
炭素数10〜40の長鎖脂肪酸とグリセロールとのエステルは、本発明の効果を妨げない限り制限されない。なお、本明細書においては、炭素数10〜40の長鎖脂肪酸とグリセロールとのエステルのことを単に「エステル」と表記することもある。
(2−1)長鎖脂肪酸
本発明の効果をより顕著に奏することから、炭素数10〜40の長鎖脂肪酸の中でも、炭素数10〜30の長鎖脂肪酸が好ましく、炭素数10〜20の長鎖脂肪酸がより好ましい。
例えば、炭素数10〜40の長鎖脂肪酸としては、本発明の効果を妨げない限り、直鎖飽和脂肪酸、直鎖不飽和脂肪酸、分岐飽和脂肪酸、分岐不飽和脂肪酸、環状脂肪酸、含酸素脂肪酸、又はヒドロキシ脂肪酸であってもよい。中でも、直鎖飽和脂肪酸または直鎖不飽和脂肪酸が好ましく、直鎖飽和脂肪酸としては、例えばミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ヘプタコサン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラクセル酸等を挙げることができ、直鎖不飽和脂肪酸としては、例えばオレイン酸、リノール酸、リノレン酸等を挙げることができる。中でも、本発明の効果をより顕著に奏することから、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、及びリノレン酸からなる群より選択される少なくとも1種がより好ましい。
(2−2)エステル
炭素数10〜40の長鎖脂肪酸とグリセロールとのエステルは、モノエステルであってもよく、ジエステルであってもよく、またトリエステルであってもよい。本発明の効果をより顕著に奏することからトリエステルが好ましい。ジエステル又はトリエステルは、上で説明した長鎖脂肪酸のいずれか1種とグリセロールとのエステルであってもよく、いずれか2種以上とグリセロールとのエステルであってもよい。
炭素数10〜40の長鎖脂肪酸とグリセロールとのエステルは、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、硬化油、サフラワー油、キャノーラ油、パーム油、ヤシ油、ゴマ油、硬化油(例えば、ナタネ由来、ゴマ由来)、オリブ油、大豆油、ひまし油、コーン油、綿実油、ラード、ヘット、魚油、及びミリスチン酸イソプロピル等を挙げることができる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。中でも、本発明の効果をより顕著に奏することから、サフラワー油、キャノーラ油、ゴマ油、硬化油(例えば、ナタネ由来、ゴマ由来)、及びラードからなる群より選択される少なくとも1種が好ましい。
(3)瀉下剤
本発明の経口用組成物に配合される瀉下剤としては、瀉下作用を有するものであればよく、本発明の効果を妨げない限り制限されない。例えば、一般に薬の成分として用いられるものを用いることができる。そのような瀉下剤としては、例えば、一般に大腸刺激性下剤として用いられるもの等が挙げられる。大腸刺激性下剤は、大腸の粘膜に直接作用することにより瀉下作用を有する下剤であり、ジフェニルメタン系、アントラキノン系、フェノールフタレイン系、及び生薬系に分類される。
ジフェニルメタン系の下剤としては、ピコスルファートナトリウム、ビサコジル等が例示される。
また、アントラキノン系の下剤としては、センノシド、センノシドA・B、これらのカルシウム塩、アロイン等が例示される。
また、フェノールフタレイン系の下剤としては、フェノールフタレイン及びフェノバリン等が例示される。
また、生薬系の下剤としては、アロエ、アカメガシワ、ダイオウ、ゲンノショウコ、ケツメイシ、アセンヤク、ウバイ、エイジツ、カスカラサグラダ、ケンゴシ、センナ及びこれらのエキス等が例示される。
これらは単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
(4)経口用組成物
本発明の経口用組成物は、吸着剤、及び炭素数10〜40の長鎖脂肪酸とグリセロールとのエステルを含有する。また、本発明の経口用組成物は必要に応じてさらに瀉下剤を含んでいてもよい。
本発明の経口用組成物においては、吸着剤とエステルとは、単に混合されていればよい。混合の方法としては、例えば、液状のエステルに吸着剤を加え、両者を撹拌により混合してもよい。
本発明の経口用組成物がさらに瀉下剤を含む場合、瀉下剤は同様に吸着剤及びエステルと混合されていてもよいし、あるいは同一製剤中において吸着剤及びエステルとは異なる区画に瀉下剤が配置されていてもよい。
本発明の経口用組成物は、経口薬又は食品である。
(4−1)経口薬
本発明の経口薬の形態としては、錠剤、顆粒剤、カプセル剤(ソフトカプセルを含む)等の固形製剤が例示される。例えば、錠剤は、必要に応じ通常の剤皮を施したもの、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができる。このほかの固形製剤についても、必要に応じて、同様に剤皮を施すことができる。
このような本発明の経口薬には、薬学的に許容される賦形剤、担体等を更に添加することができる。
本発明の経口薬を錠剤とする場合には、担体として当該分野で従来公知のものを広く使用することができる。このような担体としては、例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、ケイ酸等の賦形剤;水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、D−ソルビトール液、セラック、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、アルギン酸ナトリウム等の結合剤;メタクリル酸コポリマーL(デグサ社製、商品名オイドラギッドL100)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、酢酸フタル酸セルロース等のコーティング剤;乾燥デンプン、カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、クロスポビドン、ポビドン等の崩壊剤;ステアリン、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤;第4級アンモニウム塩、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤;グリセリン等保湿剤;デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤;精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコール等の滑沢剤;ステビア、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、アスパルテーム等の甘味剤等を使用できる。
本発明の経口薬を錠剤とする場合には、例えば吸着物及びエステルを含む内層を、直接又は瀉下剤を含有しないフィルム層を挟んで、瀉下剤を含有するフィルムで被覆することができる。これは例えば、顆粒等の状態にした前記内層に対して、瀉下剤及び高分子等を含む溶液を噴霧、乾燥させることにより製造することができる。
本発明の経口薬をカプセル剤とする場合には、前記活性炭、水膨潤性物質及び大腸刺激性下剤、ならびに必要に応じて添加される薬学的に許容される賦形剤や担体等を、ゼラチン、プルラン、デンプン、アラビアガム等を原料とする従来公知のカプセルに充填することによりカプセル剤としてもよい。
また、本発明の経口薬を丸剤とする場合には、担体として当該分野で従来公知のものを広く使用することができ、ブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等の結合材、ラミナラン、カンテン等の崩壊剤等を使用できる。
前記以外に、添加剤として、例えば界面活性剤、吸収促進剤、吸着剤、充填剤、防腐剤、安定剤、乳化剤、可溶化剤、浸透圧を調節する塩を、製剤の投与単位形態に応じて適宜選択し使用できる。
また、アミノ酸、ビタミン類、無機塩類、生薬類、植物類、植物由来油、整腸生菌等の他の活性成分を含有させてもよい。他の活性成分としては、例えば、バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジン等のアミノ酸;ビタミンA1、ビタミンA2、カロチン、リコピン(プロビタミンA)、ビタミンB6、ビタミンB1、ビタミンB2、アスコルビン酸、ニコチン酸アミド、ビオチン等のビタミン類;塩化ナトリウム、塩化カリウム、酸化マグネシウム等の金属塩や、クエン酸塩、酢酸塩、リン酸塩等の無機塩類;アロエ、ゲンノショウコ、マオウ、アカメガシワ、ダイオウ及びこれらのエキスを含む生薬類;プランタゴ・オバタなどの植物類;植物油等;乳酸菌等の整腸生菌等が例示される。
本発明の経口薬が前記錠剤、カプセル剤以外の固形製剤の形態であっても、必要に応じて前記賦形剤、担体等を添加することができる。
本発明の経口薬における吸着剤の配合割合は、本発明の効果を妨げない限り制限されないが、本発明の効果をより顕著に奏することから、本発明の経口薬における吸着剤の配合割合は、例えば3〜75重量%が好ましい。
炭素数10〜40の長鎖脂肪酸とグリセロールとのエステルの経口用組成物における配合割合は、本発明の効果を妨げない限り制限されないが、本発明の効果をより顕著に奏することから、本発明の経口薬におけるエステルの配合割合は、例えば3〜60重量%が好ましい。
また、エステルの吸着剤に対する配合比率は、本発明の効果を妨げない限り制限されないが、本発明の効果をより顕著に奏することから、これらエステルの吸着剤に対する配合比率は、吸着剤1重量部に対して0.5重量部〜12.5重量部が好ましい。
本発明の経口薬における瀉下剤の配合割合は、本発明の効果を妨げない限り制限されないが、本発明の効果をより顕著に奏することから、本発明の経口薬における瀉下剤の配合割合は、例えば0.1〜80重量%が好ましい。
瀉下剤の吸着剤に対する配合比率は、発明の効果を妨げない限り制限されないが、本発明の効果をより顕著に奏することから、瀉下剤の吸着剤に対する配合比率は、例えば、吸着剤100重量部に対して0.25〜1350重量部が好ましい。
本発明の経口薬を各種製剤に調製した場合の1日摂取量は、投与対象の状態や症状の程度に応じて適宜変更され得るが、大人1人(体重60kg)に対する1日あたりの投与量は経口薬中の活性炭量として通常100〜4000mg、好ましくは150〜2000mg、より好ましくは200〜1000mgである。また、本発明の経口薬は、通常1日1〜3回に分けて経口投与の形態で用いられる。服用時刻は特に限定されないが、食後が好ましい。
(4−2)食品
本発明の食品の形態は発明の効果を妨げない限り制限されない。
本発明の食品の形態には、本発明の経口薬において説明したような固形製剤も含まれる。本発明の食品のうち固形製剤については、本発明の経口薬における説明に準じて、当該分野において通常行われるところに従って製造することができる。
また、本発明の食品の形態には一般食品も含まれる。
本発明の食品の形態のうち一般食品としては、例えば小麦粉、デンプン粉、乳製品、及びクリーム等;豆腐、蒲鉾、ハム、及びソーセージ等;並びにドレッシング又はルウのような各種調味料が挙げられる。
本発明の食品には、必要に応じて、発明の効果を妨げない範囲で、当該分野において通常用いられる添加物をさらに配合することができる。
添加物としては、食品に一般的に使用される、賦形剤、滑沢剤、結合剤、防腐剤、粘稠剤、pH調整剤、甘味料、酸味料、着色料、香料、などが挙げられる。
本発明の食品を調製するに際しては、吸着剤、エステル、及び必要に応じて瀉下剤、並びに必要に応じて添加物を、任意の順番で配合することができる。全て同時に配合してもよいし、順次配合してもよい。また、添加物のみを他の配合成分とは独立して別個に配合してもよい。
本発明の食品における、吸着剤、エステル、及び必要に応じて配合される瀉下剤の含量については、本発明の経口薬で説明した摂取量に基づき適宜設定される。
本発明の食品は、例えば食品に対して吸着剤、エステル、及び必要に応じて配合される瀉下剤を練り込むことにより製造することができる。
本発明の食品を摂取することにより、有用物質量の低減を防ぎつつ、有害物質や老廃物の量を簡便かつ短時間で低減できる。このことにより、普段の食事によって健康増進を図ることができる。
本発明の食品を摂取量は、本発明の経口薬において説明した摂取量に基づき適宜設定される。
以下に実施例、比較例及び試験例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の例にのみ限定されるものではない。
1.実施例:本発明の経口用組成物の製造
表1及び2の通り実施例毎に各成分を秤量した上で混合することにより、本発明の経口用組成物を得た。
2.比較例:比較対照造粒物の製造
表3の通り比較例毎に各成分を用い、実施例と同様に経口用組成物を得た。これらを以下の試験例において、実施例の経口用組成物に対する比較対照として用いた。
3.試験例:吸着抑制試験
本試験例は、食用に用いられるものに含まれる機能成分であって、かつ吸着剤に吸着されることが既知である成分の中から瀉下作用の知られるバルバロインを代表として採用し、それに対する吸着能が、実施例の組成物及び比較例の組成物の間で異なるか否かを検証することを目的とするものである。今回、バルバロインを含有する天然物としてアロエ末を採用した。
実施例1〜16及び比較例1〜8で製造した経口用組成物をそれぞれ薬用炭として400mgとなるようにとり、アロエ末150mgとともに抽出溶媒(THFメタノール混液(1:1))30mL中に分散させた。続いてこの溶液を40℃で30分間加温し、15分間超音波照射し(35kHz)懸濁させた。その後、上澄み液をとり、新たに抽出溶媒を30mL加え、以後同様の操作を繰り返した。合計3回の抽出操作を行なった。なお、この抽出操作は、アロエ末からバルバロインを抽出するための操作であり、バルバロインがアロエ末から高効率で抽出される。
この3回分の抽出液を孔径0.45μmの樹脂製フィルター(Pall社製)を用いて濾過した。得られた濾液中に含まれているバルバロイン量を、第十五改正日本薬局方解説書(生薬等)D-22−D-26頁「アロエ」の定量法に従い定量した。
カラムはCOSMOSIL「5C18−MS−II」(内径4.6×150mm)(ナカライテスク社製)を、カラム温度は30度にて、移動相に水/アセトニトリル/酢酸(74/26/1)混液を用い、紫外吸光光度計(株式会社島津製作所製)にて360nmの吸光度を測定した。
アロエ末のみを同様に超音波懸濁させた場合の濾液中のバルバロイン量に対する、各実施例及び各比較例の組成物を懸濁させたときのバルバロイン量の比率を残存率(%)として算出した。この残存率がより高いものほど、バルバロインに対する吸着能がより抑制されているものと評価した。また、残存率が95%以上のものを◎、90〜95%のものを○、及び90%未満のものを×と評価した。
結果を表1〜3にそれぞれ示す。
Figure 0005452057
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実施例1〜16の経口用組成物はいずれも残存率が90%を上回っており、軒並み高い値を示したのに対して、比較例1〜8の経口用組成物はいずれも残存率が90%未満であり低い値に止まることが明らかになった。
なお、実施例は脂肪酸とグリセロールとのエステルを用いるものであるのに対して、比較例8は、エステルを含まないものである。比較例1〜3はエステルの代わりに単なる脂肪酸を用いるものである。比較例5〜7は、エステルの代わりにそれぞれβ−シクロデキストリン、グリセリン、及びリドカインを用いるものである。
また、実施例は炭素数が12以上の脂肪酸とグリセロールとのエステルを用いるものであるのに対して、比較例4は、炭素数が10以下の脂肪酸とグリセロールとのエステルを用いるものである。これにより、瀉下剤をはじめとする有用物質に対する吸着能を低減させるという点でより優れているのは、脂肪酸とグリセロールとのエステルであって、脂肪酸が少なくとも炭素数が10を超える脂肪酸、又は好ましくは炭素数が12以上の脂肪酸である経口用組成物だということが確認された。
さらに、脂肪酸とグリセロールとのエステルがモノ又はジエステルである実施例12〜16の経口用組成物はいずれも残存率が95%を下回っているのに対して、脂肪酸とグリセロールとのエステルがトリエステルである実施例1〜11の経口用組成物がいずれも95%を超える残存率を示すことが明らかになった。これにより、瀉下剤をはじめとする有用物質に対する吸着能を低減させるという点でより優れているのは、脂肪酸とグリセロールとのエステルがトリエステルである本発明の経口用組成物だということが確認された。
さらに、実施例8〜11から、吸着剤1重量部に対して脂肪酸とグリセロールとのエステルが0.5重量部以上含まれていればよく、その含有量が増えるほど、残存率が向上することが明らかになった。これにより、瀉下作用などの機能性を有する物質に対する吸着能を抑制させるという点でより優れているのは、エステル含量のより高い本発明の経口用組成物だということが確認された。
また、実施例1〜7で製造した組成物について、抽出溶媒を人工胃液(日本薬局方崩壊試験法の第1液)に代えて37℃、pH1.2で30分間振とうさせたところ、実施例と同様にバルバロイン残存率に優れていた。一方、抽出溶媒を人工腸液(日本薬局方崩壊試験法の第2液)に代えて37℃、pH6.8で180分間振とうさせたところ、バルバロインの残存率が40%を下回った。この結果は、本発明の組成物が胃内においては吸着能が抑制されているのに対して、腸内においては胃内とは対照的に、吸着剤の本来の機能である吸着能がある程度回復していることを示すものである。このため、本発明の組成物であれば、少なくとも胃内では瀉下剤を吸着することがない一方で、腸内では有害物質や老廃物を吸着することができる。
4.製剤例
製剤例1〜72に従い、吸着剤、及び炭素数10〜40の長鎖脂肪酸とグリセロールとのエステルを含有する経口用組成物を製造した。また、必要に応じてさらに瀉下剤を含ませた経口用組成物を製造した。
なお、以下のカプセル剤又はソフトカプセル剤は、日本薬局方 製剤総則6.カプセル剤の製法に従って製造できる。なお、瀉下剤を含ませる場合は、吸着剤を含む構成と瀉下剤を含む構成とに別け、各々造粒したものをカプセルに充てんすることが望ましい。
また、以下の顆粒剤は日本薬局方 製剤総則7.顆粒剤の製法に従って製造できる。なお、瀉下剤を含ませる場合は、吸着剤を含む構成と瀉下剤を含む構成とに別け、各々造粒したものを包装することが望ましい。
錠剤については日本薬局方 製剤総則15.錠剤の製法に従って製造できる。なお、瀉下剤を含ませる場合は、吸着剤を含む構成を造粒した後、瀉下剤を含む構成と共に打錠することが望ましい。
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Claims (5)

  1. 吸着剤、及び炭素数10〜40の長鎖脂肪酸とグリセロールとのエステルを混合して得られる組成物、並びに瀉下剤を含有する経口用組成物。
  2. 吸着剤が多孔体である、請求項1に記載の経口用組成物。
  3. エステルが炭素数10〜40の長鎖脂肪酸三分子とグリセロールとのトリエステルである、請求項1又は2に記載の経口用組成物。
  4. 吸着剤1重量部に対してエステル0.5〜12.5重量部を含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の経口用組成物。
  5. 経口薬又は食品である、請求項1〜のいずれかに記載の経口用組成物。
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