概要として、以下に記載される好適な実施形態は、電力グリッドを管理する方法およびシステムに関する。以下でより詳しく説明するように、特定の側面は電力グリッド自体に関する(送電および/または配電におけるハードウェアおよびソフトウェアを含む)。さらに、特定の側面は電力グリッドの中央管理の機能に関する。この機能は、動作およびアプリケーションの2つのカテゴリにグループ化され得る。動作サービスは、電気会社が、スマートグリッドインフラストラクチャ(例えばアプリケーション、ネットワーク、サーバ、センサーなど)を監視および管理できるようにする。
以下でより詳しく説明するように、アプリケーション機能は、グリッド自体の測定および制御に関するとよい。特に、アプリケーションサービスは、スマートグリッドにとって重要と考えられる機能性を可能にするものであり、(1)データ収集プロセス、(2)データカテゴリ化および維持プロセス、および(3)可観測性プロセスが含まれ得る。以下でより詳しく説明するように、こうしたプロセスを使用することで、グリッドを「観測」し、データを分析してグリッドについての情報を抽出することができるようになる。
INDE上位アーキテクチャの説明
全体的アーキテクチャ
図面を参照する。図面では、同じ参照数字は類似した構成要素を指し、図1はINDEの全体的なアーキテクチャの一例を示す。このアーキテクチャは、スマートグリッドデータのエンドツーエンド収集、搬送、記憶、および管理を提供する参照モデルとなるものであり、さらに、解析および解析管理、ならびに前述の事項の電気会社プロセスおよびシステムへの統合を提供するとよい。したがって、これはエンタープライズ規模のアーキテクチャと見なされるとよい。運用管理、およびグリッド自体の側面などの特定の要素については、下記でより詳しく説明する。
図1に示されているアーキテクチャは、データおよび統合バスを最大4つまで含み得る:(1)高速センサーデータバス146(運用および非運用データを含むとよい)、(2)専用イベント処理バス147(イベントデータを含むとよい)、(3)動作サービスバス130(スマートグリッドについての情報を電気会社のバックオフィスアプリケーションに提供する役割を果たすとよい)、ならびに(4)バックオフィスITシステム用のエンタープライズサービスバス(エンタープライズIT115にサービス提供するエンタープライズ統合環境バス114として図1に示されている)。別々のデータバスは、1つ以上の方法で実現され得る。例えば、高速センサーデータバス146およびイベント処理バス147など、データバスの2つ以上が、単一データバスの異なるセグメントであってもよい。具体的には、バスはセグメント化された構造またはプラットフォームを有してもよい。以下でより詳しく説明するように、1つ以上のスイッチなどのハードウェアおよび/またはソフトウェアが、データバスの別々のセグメント上にデータをルーティングするために使用され得る。
別の例として、データバスの2つ以上は、データを別々のバス上で搬送するために必要なハードウェアを単位として、別々の物理的バスなどの異なるバス上にあってもよい。具体的には、バスはそれぞれ、互いに分かれたケーブルを含むとよい。さらに、別々のバスの一部または全部が同じタイプであってもよい。例えば、バスの1つ以上が、非シールドより対線を介したEthernet(R)およびWi−Fiなどのローカルエリアネットワーク(LAN:local area network)を含むとよい。以下でより詳しく説明するように、ルータなどのハードウェアおよび/またはソフトウェアが、種々の物理的バスの中の1つのバス上へデータ上のデータをルーティングするために使用され得る。
さらに別の例として、バスの2つ以上が、単一バス構造の異なるセグメント上にあってもよく、1つ以上のバスが、別々の物理的バス上にあってもよい。具体的には、高速センサーデータバス146およびイベント処理バス147が、単一データバスの別々のセグメントであってもよく、その一方で、エンタープライズ統合環境バス114が、物理的に独立したバス上にあってもよい。
図1は、4つのバスを示すが、より少ない、または多い数のバスが、4つの列挙されたタイプのデータを運ぶために使用され得る。例えば、下記で説明するように、センサーデータおよびイベント処理データを伝達するために、セグメント化されていない単一のバスが使用されてもよい(バスの総数が3になる)。さらにシステムは、動作サービスバス130および/またはエンタープライズ統合環境バス114なしで動作してもよい。
IT環境は、SOA(Service Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ)に準拠しているとよい。サービス指向アーキテクチャ(SOA)は、サービスとしてパッケージ化されたビジネスプロセスの、ライフサイクル全体にわたる作成および使用に関するコンピュータシステムアーキテクチャの様式である。SOAはさらに、種々のアプリケーションがデータを交換してビジネスプロセスに関与できるようにするITインフラストラクチャを定義および供給する。しかし、SOAおよびエンタープライズサービスバスの使用は任意選択である。
図面は、(1)INDE CORE120、(2)INDE SUBSTATION180、および(3)INDE DEVICE188など、全体的なアーキテクチャ内の種々の構成要素を示す。全体的なアーキテクチャ内で構成要素をこのように分割しているのは説明のためである。このほかの構成要素の分割が使用されてもよい。INDEアーキテクチャは、グリッドインテリジェンスに対し分散型および集中型両方の手法をサポートするため、および大型実装の規模に対処するメカニズムを提供するために使用され得る。
INDE参照アーキテクチャは、実装され得る技術アーキテクチャの一例である。例えば、下記で説明するように、各電気会社ソリューションに対し1つ、任意の数の具体的技術アーキテクチャを開発する開始点を提供するために使用される、メタアーキテクチャの例とすることもできる。したがって、特定の電気会社の具体的なソリューションは、INDE参照アーキテクチャの構成要素の1つ、いくつか、またはすべてを含むとよい。さらに、INDE参照アーキテクチャは、ソリューション開発のための標準化された開始点を提供するとよい。特定の電力グリッドに対し特有の技術アーキテクチャを決定するための手順を下記で説明する。
INDE参照アーキテクチャは、エンタープライズ規模のアーキテクチャであるとよい。その目的は、グリッドデータおよび解析のエンドツーエンド管理と、その電気会社システムおよびプロセスへの統合とのためのフレームワークを提供することであるとよい。スマートグリッド技術は、電気会社ビジネスプロセスのあらゆる側面に影響することから、グリッド、動作、顧客構内レベルだけでの影響のみではなく、バックオフィスおよびエンタープライズレベルでの影響にも気を配らなければならない。したがって、INDE参照アーキテクチャは、例えばインターフェースのためにSOA環境をサポートするよう、エンタープライズレベルSOAを参照することができ、参照する。これは、スマートグリッドが構築および使用される前に、電気会社がその既存のIT環境をSOAに変更しなければならないと要求するものと見なされてはならない。エンタープライズサービスバスは、IT統合を促進する有益なメカニズムであるが、スマートグリッドソリューションの残りの部分を実装するために必須ではない。以下の説明は、INDEスマートグリッド構成要素の種々のコンポーネントに焦点を合わせる。
INDEコンポーネントグループ
上記のように、INDE参照アーキテクチャ内の種々のコンポーネントは、例えば(1)INDE CORE120、(2)INDE SUBSTATION180、および(3)INDE DEVICE188を含むとよい。以下の各セクションは、INDE参照アーキテクチャのこれら3つの例示構成要素グループについて説明し、各グループのコンポーネントの説明を提供する。
INDE CORE
図2は、図1に示された、動作制御センターに存在するとよいINDE参照アーキテクチャの部分であるINDE CORE120を示す。INDE CORE120は、グリッドデータの記憶用の統一データアーキテクチャと、そのデータに対し行われる解析の統合スキーマとを含むとよい。このデータアーキテクチャは、その最上位スキーマとして、国際電気標準会議(IEC:International Electrotechnical Commission)共通情報モデル(CIM:Common Information Model)を使用するとよい。IEC CIMは、アプリケーションソフトウェアが電気ネットワークの構成およびステータスについての情報を交換できるようにすることを目標として、電気電力産業により開発されIECにより公式に採用された標準である。
さらに、このデータアーキテクチャは、他のタイプの電気会社データ(例えば計器データ、運用および過去データ、ログならびにイベントファイルなど)、ならびに接続性およびメタデータファイルを、エンタープライズアプリケーションを含む上位アプリケーションによるアクセスのための単一エントリポイントを有するとよい単一データアーキテクチャに関連付けるために、連合ミドルウェア134を使用するとよい。さらに、リアルタイムシステムが、高速データバスを介してキーデータストアにアクセスするとよく、いくつかのデータストアがリアルタイムデータを受信することができる。種々のタイプのデータが、スマートグリッド内の1つ以上のバス内で搬送されるとよい。INDE SUBSTATION180セクションにおいて下記で説明するように、変電所データが収集されて、変電所においてローカルに記憶されるとよい。具体的には、変電所に関連し近接しているとよいデータベースが、変電所データを記憶するとよい。さらに、変電所レベルに関連する解析が、変電所のコンピュータにて実行され、変電所データベースに記憶されるとよく、そのデータの全部または一部が、制御センターへ搬送されるとよい。
搬送されるデータのタイプは、動作および非運用データ、イベント、グリッド接続性データ、ならびにネットワーク位置データを含むとよい。運用データは、次に限定されるものではないが、スイッチ状態、フィーダ状態、コンデンサ状態、セクション状態、計器状態、FCI(fault circuit indicator:故障回路インジケータ)状態、ラインセンサー状態、電圧、電流、有効電力、無効電力などを含むとよい。非運用データは、次に限定はされないが、電力品質、電力信頼性、アセット正常性(asset health)、圧迫データ(stress data)などを含むとよい。運用および非運用データは、運用/非運用データバス146を使用して搬送されるとよい。電力グリッドの送電および/または配電におけるデータ収集アプリケーションは、データの一部または全部を運用/非運用データバス146へ送信することを担当するとよい。このようにして、この情報を必要とするアプリケーションが、情報を得るための登録をすること、またはこのデータを利用可能にできるサービスを呼び出すことで、データを得ることができるとよい。
イベントは、下記で説明するように、スマートグリッドの一部である様々なデバイスおよびセンサーから生じるメッセージおよび/またはアラームを含むとよい。イベントは、スマートグリッドネットワーク上のデバイスおよびセンサーから直接生成されること、ならびにこうしたセンサーおよびデバイスからの測定データに基づいて様々な解析アプリケーションにより生成されることが可能である。イベントの例には、計器の停止、計器のアラーム、変圧器の停止などが含まれ得る。グリッドデバイスのようなグリッドコンポーネント(スマート電力センサー(デジタル処理機能のためにプログラム可能な組み込みプロセッサを備えるセンサーなど)、温度センサーなど)、追加の組み込み処理を含む電力システムコンポーネント(RTU(Remote Terminal Unit:リモート端末ユニット)など)、スマート計器ネットワーク(計器の正常性、計器読み取りなど)、および移動式の現場戦力用デバイス(供給停止イベント、作業命令完了など)が、イベントデータ、運用および非運用データを生成するとよい。スマートグリッド内で生成されたイベントデータは、イベントバス147を介して送られるとよい。
グリッド接続性データは、電気会社グリッドの配置を定義するとよい。グリッドコンポーネント(変電所、セグメント、フィーダ、変圧器、スイッチ、リクローザー、計器、センサー、電柱など)の物理的配置、および設備におけるその相互接続性を定義する基本レイアウトがあるとよい。グリッド内のイベント(コンポーネントの不具合、保守活動など)に基づき、グリッド接続性は継続的に変化するとよい。下記でより詳しく説明するように、データが記憶される構造、ならびにデータの組み合わせが、様々な過去の時点におけるグリッド配置の、過去に関する再現を可能にする。グリッド接続性データは、電気会社のグリッドに変更が加えられ、GIS(Geographic Information System:地理情報システム)アプリケーションにおいてこの情報が更新されるにつれて、定期的に地理情報システム(GIS)から抽出されるとよい。
ネットワーク位置データは、通信ネットワーク上のグリッドコンポーネントについての情報を含むとよい。この情報は、メッセージおよび情報を特定のグリッドコンポーネントに送信するために使用されるとよい。ネットワーク位置データは、新たなスマートグリッドコンポーネントが設置されたときにスマートグリッドデータベースに手動で入力されてもよく、または、この情報が外部で保持されている場合はアセット管理システムから抽出されてもよい。
下記でさらに詳しく説明するように、データは、グリッド内の様々なコンポーネントから送信され得る(INDE SUBSTATION180および/またはINDE DEVICE188など)。データは、無線、有線、または両方の組み合わせでINDE CORE120に送信され得る。データは、電気会社通信ネットワーク160によって受信されるとよく、電気会社通信ネットワーク160は、データをルーティングデバイス190に送信するとよい。ルーティングデバイス190は、バスのセグメント上(バスがセグメント化されたバス構造を含む場合)、または独立したバス上へのデータのルーティングを管理するソフトウェアおよび/またはハードウェアを含むとよい。ルーティングデバイスは、1つ以上のスイッチまたはルータを含むとよい。ルーティングデバイス190は、ネットワーキングデバイスを含むとよく、そのソフトウェアおよびハードウェアが、データをバスの1つ以上へルーティングおよび/または転送する。例えば、ルーティングデバイス190は、運用および非運用データを、運用/非運用データバス146へルーティングするとよい。ルータはさらに、イベントデータをイベントバス147へルーティングするとよい。
ルーティングデバイス190は1つ以上の方法に基づき、データのルーティングの仕方を決定するとよい。例えば、ルーティングデバイス190は、送られたデータ内の1つ以上のヘッダを検査して、データを運用/非運用データバス146のセグメントへルーティングするか、またはイベントバス147のセグメントへルーティングするかを決定するとよい。具体的には、データ内の1つ以上のヘッダが、データが動作/非運用データであるか(その結果ルーティングデバイス190はデータを運用/非運用データバス146へルーティングする)またはデータがイベントデータであるか(その結果ルーティングデバイス190はイベントバス147にルーティングする)を示すとよい。あるいは、ルーティングデバイス190は、データのペイロードを検査して、データのタイプを判断するとよい(例えば、ルーティングデバイス190は、データのフォーマットを検査して、データが運用/非運用データであるか、またはイベントデータであるかを判断するとよい)。
運用データを記憶する運用データウェアハウス137などのストアの1つが、真の分散データベースとして実装されてもよい。ストアのもう1つ、ヒストリアン(図1および2において過去データ136として特定されている)が分散データベースとして実装されてもよい。これら2つのデータベースのもう一方の「エンド」が、INDE SUBSTATION180グループ(下記で説明)に位置してもよい。さらに、イベントは、複合イベント処理バスを介していくつかのデータストアのいずれかに直接記憶されてもよい。具体的には、イベントは、イベントバス147へ発行したすべてのイベントのリポジトリであるとよいイベントログ135に記憶されてもよい。イベントログは、イベントid、イベントタイプ、イベントソース、イベント優先度、およびイベント生成時間のうちの1つ、いくつか、またはすべてを記憶するとよい。イベントバス147は、長期イベントを記憶してすべてのイベントの維持を提供する必要はない。
データの記憶は、できるだけ、または実用的なだけ、データがソースに近くなるようにされるとよい。一実装では、これには例えば、変電所データがINDE SUBSTATION180にて記憶されることが含まれ得る。しかし、このデータはさらに、はるかに細かい粒度レベルでグリッドを考慮した各種判断を下すために、動作制御センターレベル116において必要とされることもある。分散インテリジェンス手法と関連して、適宜データベースリンクおよびデータサービスを使用することによって、ソリューションのすべてのレベルにおけるデータの利用可能性を促進するよう分散データ手法が採用されるとよい。このように、過去データストア(動作制御センターレベル116にてアクセス可能であってもよい)に関するソリューションは、運用データストアのソリューションと類似しているとよい。データは、変電所においてローカルで記憶されるとよく、制御センターにおいてリポジトリインスタンス上で構成されているデータベースリンクが、個々の変電所にあるデータに対するアクセスを提供する。変電所解析は、ローカルデータストアを使用して変電所においてローカルで実行されてもよい。過去/集合的解析が、データベースリンクを使用してローカル変電所インスタンスにあるデータにアクセスすることによって、動作制御センターレベル116で実行されてもよい。あるいは、データは、INDE CORE120において中央で記憶されてもよい。しかし、INDE DEVICE188から送られる必要があると考えられるデータの量を考慮すると、INDE DEVICE188においてデータを記憶する方が好ましいこともある。具体的には、何千または何万もの変電所がある場合(電力グリッドにおいてあり得る)、INDE CORE120に送られる必要のあるデータ量により通信障害が起こりかねない。
最後に、INDE CORE120は、電力グリッド内のINDE SUBSTATION180またはINDE DEVICE188のうちの1つ、いくつか、またはすべてをプログラムまたは制御するとよい(下記で説明)。例えば、INDE CORE120は、プログラミングを変更してもよく(更新されたプログラムをダウンロードするなど)、またはINDE SUBSTATION180もしくはINDE DEVICE188の任意の側面を制御する制御コマンドを提供してもよい(センサーまたは解析の制御など)。図2に示されていない他の構成要素が、この論理アーキテクチャをサポートする様々な統合構成要素を含むとよい。
表1は、図2に示されたINDE CORE120の特定の構成要素を記載する。
表1:INDE CORE構成要素
表1で説明したように、リアルタイムデータバス146(動作および非運用データを伝達する)およびリアルタイム複合イベント処理バス147(イベント処理データを伝達する)は単一バス346へ。この例が、図3のブロック図300に示されている。
図1に示されているように、バスは、パフォーマンスのために別々になっている。CEP処理の場合、非常に大きなメッセージバーストが起こりやすい特定のアプリケーションには、低遅延が重要であると考えられる。一方、グリッドデータフローの大部分はデジタル故障レコーダファイルを除いてほぼ一定であるが、これらは通常、制御された方式で読み出し可能であり、その一方、イベントバーストは非同期かつランダムである。
図1はさらに、INDE CORE120とは別の、動作制御センター116内のさらなる構成要素を示す。具体的には、図1はさらに、計器との通信(計器からデータを収集して収集したデータを電気会社に提供するなど)を担当するシステムである、計器データ収集ヘッドエンド(Meter Data Collection Head End)(単数または複数)153を示す。需要応答管理システム154は、電気会社による制御が可能な、1つ以上の顧客構内にある設備と通信するシステムである。供給停止管理システム155は、供給停止の位置を追跡すること、何が配分されているかを管理すること、およびその回復方法によって、供給停止の管理において電気会社を支援するシステムである。エネルギー管理システム156は、送電グリッド上の変電所(例えば)にあるデバイスを制御する、送電システムレベルの制御システムである。配電管理システム157は、変電所にあるデバイスおよび配電グリッドのフィーダーデバイス(例えば)を制御する、配電システムレベル制御システムである。IPネットワークサービス158は、IP型通信(DHCPおよびFTPなど)をサポートする1つ以上のサーバ上で動作するサービスの集合である。給電指令モバイルデータシステム159は、現場のモバイルデータ端末とメッセージを送受信するシステムである。回路&負荷潮流分析、計画、雷分析およびグリッドシミュレーションツール152は、グリッドの設計、分析および計画において電気会社により使用されるツールの集合である。IVR(integrated voice response:統合音声応答)および呼管理151は、顧客からの電話に対処するシステムである(自動または係による)。供給停止に関する着信通話が、自動または手動で入力されて、供給停止管理システム155へ転送されるとよい。作業管理システム150は、作業命令を監視および管理するシステムである。地理情報システム149は、アセットが地理的にどこに位置し、各アセットがどのように接続されているかについての情報を含むデータベースである。環境がサービス指向アーキテクチャ(SOA)を有する場合、動作SOAサポート148は、SOA環境をサポートするサービスの集合である。
動作制御センター116内にあり、INDE Core120外にあるシステムのうちの1つ以上は、電気会社が有するとよいレガシー製品システムである。こうしたレガシー製品システムの例には、動作SOAサポート148、地理情報システム149、作業管理システム150、呼管理151、回路&負荷潮流分析、計画、雷分析およびグリッドシミュレーションツール152、計器データ収集ヘッドエンド(単数または複数)153、需要応答管理システム154、供給停止管理システム155、エネルギー管理システム156、配電管理システム157、IPネットワークサービス158、給電指令モバイルデータシステム159が含まれる。なお、こうしたレガシー製品システムは、スマートグリッドから受信されるデータを処理または操作することができないこともある。INDE Core120は、スマートグリッドからデータを受信し、スマートグリッドからのデータを処理し、処理したデータを1つ以上のレガシー製品システムへ、レガシー製品システムが使用できる形で転送することができるとよい(レガシー製品システムに特有の特定のフォーマッティングなど)。このように、INDE Core120はミドルウェアと見なされるとよい。
INDE CORE120を含む動作制御センター116は、エンタープライズIT115と通信するとよい。一般的に言えば、エンタープライズIT115における機能性はバックオフィス業務を含む。具体的には、エンタープライズIT115は、ビジネスデータウェアハウス104、ビジネスインテリジェンスアプリケーション105、エンタープライズリソースプラニング106、様々な財務システム107、顧客情報システム108、人材システム109、アセット管理システム110、エンタープライズSOAサポート111、ネットワーク管理システム112、およびエンタープライズメッセージサービス113を含むエンタープライズIT115内の様々なシステムへデータを送信するエンタープライズ統合環境バス114を使用するとよい。エンタープライズIT115はさらに、ファイアウォール102を介してインターネット101と通信するポータル103を含むとよい。
INDE SUBSTATION
図4は、INDE SUBSTATION180グループの上位アーキテクチャの例を示す。このグループは、変電所の電子機器およびシステムと同一の場所に配置された1つ以上のサーバ上で、変電所制御所にて変電所170内で実際にホストされている構成要素を含むとよい。
以下の表2は、特定のINDE SUBSTATION180グループ構成要素を列挙および説明する。データセキュリティサービス171は、変電所環境の一部であってもよい。あるいは、これらはINDE SUBSTATION180グループに統合されてもよい。
表2:INDE SUBSTATION構成要素
上記のように、スマートグリッド内の種々の構成要素が、追加の処理/分析機能およびデータベースリソースを含む追加の機能性を含み得る。スマートグリッド内の様々な構成要素のこうした追加機能性の使用は、アプリケーションおよびネットワークパフォーマンスの集中管理および運営を用いた分散アーキテクチャを可能にする。機能、パフォーマンス、および拡張性のために、何千から何万のINDE SUBSTATION180および何万から何百万のグリッドデバイスを含むスマートグリッドが、分散処理、データ管理、およびプロセス通信を含み得る。
INDE SUBSTATION180は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のメモリデバイスを含むとよい(変電所非運用データ181および変電所動作データ182など)。非運用データ181および変電所動作データ182は、変電所に関連し、INDE SUBSTATION180内、またはINDE SUBSTATION180上に位置するなど、変電所に近接しているとよい。INDE SUBSTATION180はさらに、変電所レベルでのスマートグリッドの可観測性を担当する、スマートグリッドのコンポーネントを含んでもよい。INDE SUBSTATION180コンポーネントは、運用データ獲得および分散運用データストアでの記憶、非運用データの獲得およびヒストリアンでの記憶、ならびにリアルタイム(サブ秒など)でのローカル解析処理という3つの主要機能を提供するとよい。処理は、電圧および電流波形のデジタル信号処理と、イベントストリーム処理を含む検出および分類処理と、処理結果のローカルシステムおよびデバイス、ならびに動作制御センター116にあるシステムへの伝達とを含むとよい。INDE SUBSTATION180と、グリッド内の他のデバイスとの通信は、有線、無線、または有線と無線との組み合わせとするとよい。例えば、INDE SUBSTATION180から動作制御センター116へのデータの伝送は有線であるとよい。INDE SUBSTATION180は、動作/非運用データまたはイベントデータなどのデータを、動作制御センター116へ送るとよい。ルーティングデバイス190は、送られたデータを、運用/非運用データバス146またはイベントバス147のうちの1つへルーティングするとよい。
配電損失管理のための需要応答最適化が、ここでさらに実行されるとよい。このアーキテクチャは、前に説明した分散アプリケーションアーキテクチャの原則に従う。
例えば、接続性データは、変電所170および動作制御センター116にて複製され、その結果、動作制御センター116へのデータ通信ネットワークが有効でなくても変電所170が独立して動作できるようにするとよい。この情報(接続性)がローカルに記憶されるため、変電所解析は、動作制御センターへの通信リンクが動作不能であってもローカルで実行され得る。
同様に、運用データは、動作制御センター116および変電所170にて複製されるとよい。特定の変電所に関連するセンサーおよびデバイスからのデータが収集され、最新の測定値が、変電所にてこのデータストアに記憶されるとよい。運用データストアのデータ構造は、同じであるとよく、したがって、制御センターにある運用データストアのインスタンスを介して、変電所に存在するデータへのシームレスアクセスを提供するために、データベースリンクが使用されるとよい。これは、データの複製を減らすこと、およびより時間的制約のある変電所データ解析を、ローカルで、変電所を越えた通信利用可能性に依存することなく行うことを可能にすることを含め、いくつかの利点を提供する。動作制御センターレベル116でのデータ解析は時間的制約がより小さく(典型的には、動作制御センター116は過去データを検査して、事後対応ではなくより予測的なパターンを判断すると考えられるため)、ネットワークの問題があってもそれに対処できると考えられる。
最後に、過去データが変電所にてローカルに記憶され、データのコピーが制御センターにて記憶されてもよい。または、動作制御センター116にてリポジトリインスタンス上でデータベースリンクが構成され、個々の変電所にあるデータへのアクセスが動作制御センターに提供されてもよい。変電所解析は、ローカルデータストアを使用して変電所170においてローカルで実行されてもよい。具体的には、変電所にて追加のインテリジェンスおよび記憶機能を使用することで、変電所がそれ自体を分析し、中央局からの入力なしにそれ自体を修正することができる。あるいは、さらに過去/集合的解析が、データベースリンクを使用してローカル変電所インスタンスのデータにアクセスすることによって、動作制御センターレベル116で実行されてもよい。
INDE DEVICE
INDE DEVICE188グループは、様々な配電グリッドデバイス189(例えば、送電線上のラインセンサー)、顧客構内にある計器163など、スマートグリッド内の様々なセンサーを含め、スマートグリッド内の任意の種類のデバイスを含み得る。INDE DEVICE188グループは、特定の機能性を備えグリッドに追加されるデバイスを含んでもよく(専用プログラミングを含むスマートリモート端末ユニット(RTU)など)、または、追加機能性を備えるグリッド内の既存デバイスを含んでもよい(既にグリッド内に配置されており、スマートラインセンサーまたはスマートグリッドデバイスを作り出すためにプログラム可能な、既存のオープンアーキテクチャ柱上RTUなど)。INDE DEVICE188はさらに、1つ以上のプロセッサおよび1つ以上のメモリデバイスを含んでもよい。
既存のグリッドデバイスは、ソフトウェアの観点からはオープンではないこともあり、現代のネットワーキングまたはソフトウェアサービスに関してはあまりサポートできないかもしれない。既存のグリッドデバイスは、ラップトップコンピュータなどの他の何らかのデバイスに時折オフロードするためにデータを獲得および記憶するよう、または要求に応じてリモートホストへPSTN(public−switched telephone network:公衆交換電話網)線を介してバッチファイルを転送するよう設計されていることもある。こうしたデバイスは、リアルタイムデジタルネットワーク環境で動作するようには設計されていないこともある。このような場合には、グリッドデバイスデータは、既存の通信ネットワークがどのように設計されているかに応じて、変電所レベル170で、または動作制御センターレベル116で取得されるとよい。計器ネットワークの場合、計器ネットワークが通常クローズドであり、計器が直接アドレス指定可能ではないことから、通常は計器データ収集エンジンからデータが取得される。こうしたネットワークが進化するにつれて、計器および他のグリッドデバイスが個別にアドレス指定可能になる可能性があり、その結果データが、必要とされるところへ直接搬送されることができるようになる。データが必要とされる場所は、必ずしも動作制御センター116とは限らず、グリッド上のどこでもあり得る。
適度な速度(100kbpsなど)の無線ネットワークを介した接続のために、故障回路インジケータなどのデバイスが、無線ネットワークインターフェースカードと結合されてもよい。こうしたデバイスは、例外によりステータスをレポートして、固定の事前プログラム機能を実行するとよい。多数のグリッドデバイスのインテリジェンスが、ローカルスマートRTUを使用することによって増強されるとよい。固定機能のクローズドアーキテクチャデバイスとして設計されている柱上RTUの代わりに、RTUは、サードパーティーによりプログラム可能でINDE参照アーキテクチャ内のINDE DEVICE188としての機能を果たすことができるオープンアーキテクチャデバイスとして使用されてもよい。さらに、顧客構内にある計器がセンサーとして使用されてもよい。例えば、計器は、消費を測定してもよく(請求のために、どのくらいの量のエネルギーが消費されたかなど)、電圧を測定してもよい(電圧/VAr最適化用)。
図5は、INDE DEVICE188グループの例示アーキテクチャを示す。表3は、特定のINDE DEVICE188構成要素を説明する。スマートグリッドデバイスは、組み込みプロセッサを含むとよく、したがって、DEVICEグループが専用リアルタイムDSPまたはマイクロプロセッサ上で実装されるため、処理構成要素は、SOAサービスよりもリアルタイムプログラムライブラリルーチンに似る。
表3:INDE DEVICE構成要素
図1はさらに、1つ以上のスマート計器163、家庭内ディスプレイ165、1つ以上のセンサー166、および1つ以上の制御167を含むとよい顧客構内179を示す。実際には、センサー166は、顧客構内179にある1つ以上のデバイスにおいてデータを登録するとよい。例えば、センサー166は、暖房炉、温水ヒーター、空調装置などの、顧客構内179の様々な主要電化製品にてデータを登録するとよい。この1つ以上のセンサー166からのデータが、スマート計器163へ送信されるとよく、スマート計器163は、電気会社通信ネットワーク160を介して動作制御センター116へ送るためにデータをまとめるとよい。家庭内ディスプレイ165は、スマート計器163および1つ以上のセンサー166から収集されたデータをリアルタイムで閲覧するための出力デバイスを顧客構内において顧客に提供するとよい。さらに、顧客が動作制御センター116と通信できるよう、入力デバイス(キーボードなど)が家庭内ディスプレイ165に関連付けられてもよい。一実施形態では、家庭内ディスプレイ165は、顧客構内にあるコンピュータを含むとよい。
顧客構内165はさらに、顧客構内179にある1つ以上のデバイスを制御するとよい制御167を含むとよい。ヒーター、空調装置など、顧客構内179にある様々な電化製品が、動作制御センター116からのコマンドに応じて制御されてもよい。
図1に示されているように、顧客構内169は、インターネット168、公衆交換電話網(PSTN)169を介して、または専用線を介して(コレクタ164を介してなど)など、様々な方法で通信するとよい。列挙された通信チャネルのいずれかを介して、1つ以上の顧客構内179からデータが送信されるとよい。図1に示されているように、1つ以上の顧客構内179が、電気会社管理ネットワーク160を介して動作制御センター116へ送られるようコレクタ164へデータを送信する、スマート計器ネットワーク178(複数のスマート計器163を含む)を含むとよい。さらに、分散型エネルギー生成/貯蔵162(ソーラーパネルなど)の様々なソースが、電気会社管理ネットワーク160を介した動作制御センター116との通信のために、監視制御161へデータを送信するとよい。
上記のように、動作制御センター116外の電力グリッド内のデバイスが、処理および/または記憶機能を含むとよい。デバイスは、INDE SUBSTATION180およびINDE DEVICE188を含むとよい。電力グリッド内の個々のデバイスが追加のインテリジェンスを含むことに加えて、個々のデバイスは、情報(センサーデータおよび/または分析データ(イベントデータなど)を含む)を交換するため、電力グリッドの状態を分析するため(故障の判断など)、および電力グリッドの状態を変更するため(故障の修正など)に、電力グリッド内の他のデバイスと通信するとよい。具体的には、個々のデバイスは、(1)インテリジェンス(処理機能など)、(2)記憶装置(上記の分散記憶装置など)、および(3)通信(上記の1つ以上のバスの使用など)を使用するとよい。このように、電力グリッド内の個々のデバイスは、動作制御センター116からの監督なしに相互に通信および協働するとよい。
例えば、上記で開示されたINDEアーキテクチャは、フィーダ回路上の少なくとも1つのパラメータを感知するデバイスを含むとよい。デバイスはさらに、フィーダ回路上で感知されたパラメータを監視し、感知されたパラメータを分析してフィーダ回路の状態を判断するプロセッサを含むとよい。例えば、感知パラメータの分析は、感知されたパラメータと、所定の閾値との比較を含むとよく、さらに/または傾向分析を含んでもよい。上記の感知されるパラメータの1つには、波形の感知が含まれるとよく、上記の分析の1つには、感知された波形がフィーダ回路の故障を示すかどうかを判断することが含まれるとよい。デバイスはさらに、1つ以上の変電所と通信するとよい。例えば、特定の変電所が、特定のフィーダ回路に電力を供給するとよい。デバイスは、特定のフィーダ回路の状態を感知して、特定のフィーダ回路に故障があるかどうかを判断するとよい。デバイスは、変電所と通信するとよい。変電所は、デバイスによって判断された故障を分析するとよく、さらに、故障に応じて修正措置をとるとよい(フィーダ回路に供給される電力を削減するなど)。デバイスが故障を示すデータを送信する例では(波形の分析に基づき)、変電所は、動作制御センター116からの入力なしに、フィーダ回路に供給される電力を変えるとよい。または、変電所は、故障を示すデータと、他のセンサーからの情報とを組み合わせて、故障の分析をさらに精緻化してもよい。変電所はさらに、供給停止インテリジェンスアプリケーション(図13で説明されるものなど)および/または故障インテリジェンスアプリケーション(図14で説明されるものなど)など、動作制御センター116と通信してもよい。したがって、動作制御センター116が、故障を判断して、供給停止の範囲(故障の影響を受ける戸数など)を判断してもよい。このように、フィーダ回路の状態を感知するデバイスは、動作制御センター116の介入を要求して、または要求せずに、可能性がある故障を修正するために変電所と協調的に連携するとよい。
別の例として、処理および/またはメモリ機能を使用する追加のインテリジェンスを含むラインセンサーが、グリッドの一部(フィーダ回路など)におけるグリッド状態データを作り出してもよい。グリッド状態データは、動作制御センター116にある需要応答管理システム155と共有されるとよい。需要応答管理システム155は、ラインセンサーからのグリッド状態データに応答して、フィーダ回路上の、顧客構内にある1つ以上のデバイスを制御するとよい。具体的には、需要応答管理システム155は、ラインセンサーがフィーダ回路上の供給停止を示すのに応答して、フィーダ回路から電力を受け取る顧客構内にある電化製品を停止することによってフィーダ回路への負荷を軽減するよう、エネルギー管理システム156および/または配電管理システム157に命令するとよい。このように、ラインセンサーは需要応答管理システム155とともに、故障したフィーダ回路から自動的に負荷を移すこと、および続いて故障を隔離することを行うとよい。
さらに別の例として、電力グリッド内の1つ以上のリレーが、それに関連するマイクロプロセッサを有するとよい。こうしたリレーは、故障を判断し、さらに/または電力グリッドを制御するために、電力グリッド内にある他のデバイスおよび/またはデータベースと通信するとよい。
INDSの概念およびアーキテクチャ
アウトソースされるスマートグリッドデータ/解析サービスモデル
スマートグリッドアーキテクチャの1つの応用は、電気会社が、グリッドデータ管理および解析サービスを契約して、その一方で組織内に従来の制御システムおよび関係する運用システムを保持することができるようにする。このモデルでは、電気会社はグリッドセンサーおよびデバイスを設置および所有するとよく(上記のように)、グリッドデータ搬送通信システムは、所有および運用しても、またはアウトソースしてもよい。グリッドデータは、電気会社からリモートのインテリジェントネットワークデータサービス(INDS)ホスティングサイトへ流れ、そこでデータが管理、記憶および分析されるとよい。その結果、電気会社は、適切なサービス財務モデルのもとでデータおよび解析サービスと契約するとよい。電気会社は、料金を払う代わりに、初期資本支出投資と、スマートグリッドデータ/解析インフラストラクチャの継続的な管理、サポート、および改良費を回避することができる。上記のINDE参照アーキテクチャは、本願明細書に記載される構成をアウトソースするのに適している。
スマートグリッドサービスのINDSアーキテクチャ
INDSサービスモデルを実装するために、INDE参照アーキテクチャは、リモートでホストされるとよい構成要素のグループと、電気会社に残るとよいものとに分割されるとよい。図6は、INDE CORE120がリモートになると電気会社アーキテクチャがどのように見えると考えられるかを示す。サーバが、INDE CORE120の一部として含まれるとよく、リモートシステムへのインターフェースとして機能するとよい。電気会社システムには、これが仮想INDE CORE602に見えるとよい。
図6の全体的なブロック図600が示すように、INDE SUBSTATION180およびINDE DEVICE188グループは、図1に示されたものから変化していない。さらに、複数バス構造も、やはり電気会社にて採用されてもよい。
INDE CORE120は、図7のブロック図700が示すようにリモートでホストされるとよい。ホスティングサイトでは、INDE CORE120が、電気会社であるINDS契約者をサポートするために必要に応じ設置されるとよい(北米INDSホスティングセンター702として示されている)。各CORE120は、モジュラーシステムであり、その結果新たな契約者の追加は定型操作であるとよい。電気会社とは別の関係者が、INDE CORE120のうちの1つ、いくつか、またはすべてのソフトウェアと、INDSホスティングサイトから各電気会社のINDE SUBSTATION180およびINDE DEVICE188にダウンロードされるアプリケーションとを管理およびサポートするとよい。
通信を促進するために、加入電気会社の動作センターならびにINDSホスティングサイトに到達することができるネットワーク704(例えばMPLSまたはその他のWAN)などを介した高帯域低遅延通信サービスが使用されるとよい。図7に示されているように、カリフォルニア州、フロリダ州、およびオハイオ州など、様々なエリアにサービスが提供されるとよい。このような運用のモジュール性は、異なる様々なグリッドの効率的管理を可能にするのみではない。グリッド間のよりよい管理も可能にする。1つのグリッドにおける不具合が、周辺のグリッドの動作に影響を及ぼし得る場合がある。例えば、オハイオ州のグリッドにおける不具合が、中部大西洋岸のグリッドなど、周辺のグリッドにおける動作に対しカスケード効果を有することもある。図7に示されているモジュール構造を使用することで、個々のグリッドの管理およびグリッド間動作の管理が可能になる。具体的には、全体的なINDSシステム(プロセッサおよびメモリを含む)が、様々なINDE CORE120間の対話を管理するとよい。これは、1つのグリッドから別のグリッドへ波及する破局故障の可能性を軽減するとよい。例えば、オハイオ州のグリッドにおける不具合が、中部大西洋岸のグリッドなど、周辺のグリッドに波及することもある。オハイオ州のグリッドの管理専用のINDE CORE120は、オハイオ州のグリッドにおける不具合の修正を試みるとよい。さらに、全体的なINDSシステムが、周辺グリッドで生じる波及障害の可能性を軽減することを試みるとよい。
INDE COREにおける機能性の具体的な例
図1、6および7に示されているように、様々な機能性(ブロックにより表されている)がINDE CORE120に含まれており、示されているもののうち2つは、計器データ管理サービス(MDMS:meter data management services)121ならびにメータリング解析およびサービス122である。アーキテクチャのモジュール性が理由で、MDMS121ならびにメータリング解析およびサービス122などの様々な機能性を組み込むことができる。
可観測性プロセス
上記のように、アプリケーションサービスの1つの機能性は、可観測性プロセスを含むとよい。可観測性プロセスは、電気会社がグリッドを「観測」できるようにするとよい。こうしたプロセスは、グリッド上のすべてのセンサーおよびデバイスから受信される生データを解釈して、それを実用的な情報へ変えることを担当するとよい。図8は、可観測性プロセスのいくつかの例の列挙を含む。
図9は、グリッド状態測定&動作プロセスのフロー図900を示す。図のように、ブロック902に示されているようにデータスキャナが計器データをリクエストするとよい。リクエストは、1つ以上のグリッドデバイス、変電所コンピュータ、およびラインセンサーRTUへ送信されるとよい。ブロック904、908、912にて示されているように、デバイスは、リクエストに応答して動作データを収集し、ブロック906、910、914にて示されているように、データ(電圧、電流、有効電力、および無効電力データなどの運用データのうちの1つ、いくつか、またはすべてなど)を送信するとよい。ブロック926にて示されているように、データスキャナは運用データを収集して、ブロック928にて示されているように、データを運用データストアへ送信するとよい。ブロック938にて示されているように、運用データストアは運用データを記憶するとよい。ブロック940に示されているように、運用データストアはさらに、データのスナップショットをヒストリアンへ送信して、ブロック942に示されているように、ヒストリアンは、データのスナップショットを記憶するとよい。
計器状態アプリケーションは、ブロック924に示されているように、計器データのリクエストを計器DCEへ送信するとよく、その結果として計器DCEは、ブロック920にて示されているように、計器データを収集するためにリクエストを1つ以上の計器へ送信する。ブロック916にて示されているように、リクエストに応答して、その1つ以上の計器が、計器データを収集し、ブロック918にて示されているように、電圧データを計器DCEへ送信する。計器DCEは、ブロック922にて示されているように電圧データを収集して、ブロック928に示されているようにデータをデータのリクエスタへ送信するとよい。計器状態アプリケーションは、ブロック930にて示されているように、計器データを受信し、ブロック932にて示されているように、それが単一値プロセスに関するか、電圧プロフィールグリッド状態に関するかを判断するとよい。単一値プロセスに関するものであれば、ブロック936に示されているように、計器データはリクエストしているプロセスへ送信される。計器データが、後からグリッド状態を判断するために記憶されるものであれば、ブロック938にて示されているように、計器データは運用データストアに記憶される。ブロック940に示されているように、運用データストアはさらに、データのスナップショットをヒストリアンへ送信して、ブロック942に示されているように、ヒストリアンは、データのスナップショットを記憶する。
図9は、需要応答(DR)に関するアクションをさらに示す。需要応答は、例えば電気の需要家に、緊急時、または市場価格に応じてその消費を削減させるなど、供給条件に応じて顧客の電気消費を管理するための動的需要メカニズムを指す。これは、実際に使用電力を削減することを伴うことも、または、オンサイト発電を開始することによることもあり、オンサイト発電は、グリッドと並列接続されていることも、されていないこともある。これは、同じタスクを実行するために継続的に、または当該タスクが実行されるときに必ずより少ない電力を使用することを意味する、エネルギー効率とは異なると考えられる。需要応答では、1つ以上の制御システムを使用する顧客が、電気会社によるリクエストまたは市場価格条件に応じて負荷を減らすとよい。サービス(明かり、機械、空調)は、緊急の時間フレームの間、事前計画された負荷優先順位付けスキームに従って削減されるとよい。負荷制限の代替手段は、電力グリッドを補う電気のオンサイト発電である。電気供給が不足する状況のもとでは、需要応答が、最高値、および全般的な電気価格の変動を大幅に低減し得る。
需要応答は、一般に、需要家が需要を減らすことを促し、それによって電気のピーク需要を減らすために使用されるメカニズムを指すために使用され得る。電気システムは、一般に、ピーク需要に対応するような規模(それに加えてエラーおよび予期せぬイベントに備えた余裕)を有し、ピーク需要が減れば、全体的な設備および資本コスト要件が緩和され得る。なお、発電容量の構成に応じて、需要応答は、大量生成および低需要のときに需要(負荷)を増やすためにも使用され得る。一部のシステムは、それによって、低需要および高需要(または低値および高値)の期間の間に裁定取引を行うようエネルギー貯蔵を促し得る。システムにおいて、風力などの断続的な電力源の割合が増えるにつれて、需要応答は配電グリッドの効果的な管理にますます重要になると考えられる。
ブロック954にて示されているように、DR状態アプリケーションは、DR余力をリクエストするとよい。続いて、ブロック948にて示されているように、DR管理システムは1つ以上のDRホームデバイスから余力をリクエストするとよい。この1つ以上のホームデバイスは、ブロック944にて示されているように、リクエストに応答して利用可能なDR容量を収集して、ブロック946にて示されているように、DR容量および応答データをDR管理システムへ送信するとよい。DR管理システムは、ブロック950にて示されているように、DR容量および応答データを収集して、ブロック952にて示されているように、DR容量および応答データをDR状態アプリケーションへ送信するとよい。DR状態アプリケーションは、ブロック956にて示されているように、DR容量および応答データを受信して、ブロック958にて示されているように、容量および応答データを運用データストアへ送信するとよい。運用データストアは、ブロック938に示されているように、DR容量および応答データデータを記憶するとよい。ブロック940に示されているように、運用データストアはさらに、データのスナップショットをヒストリアンへ送信して、ブロック942に示されているように、ヒストリアンは、データのスナップショットを記憶するとよい。
ブロック974にて示されているように、変電所コンピュータは、変電所アプリケーションからのアプリケーションデータをリクエストするとよい。それに応答して、ブロック964にて示されているように、変電所アプリケーションは、変電所デバイスからのアプリケーションをリクエストするとよい。変電所デバイスは、ブロック960にて示されているように、アプリケーションデータを収集して、ブロック962にて示されているように、変電所デバイスにアプリケーションデータを送信するとよい(電圧、電流、有効電力、および無効電力データのうちの1つ、いくつか、またはすべてを含むとよい)。変電所アプリケーションは、ブロック966にて示されているように、アプリケーションデータを収集して、ブロック968に示されているように、アプリケーションデータをリクエスタ(変電所コンピュータであってもよい)へ送信するとよい。変電所コンピュータは、ブロック970に示されているように、アプリケーションデータを受信して、ブロック972に示されているように、アプリケーションデータを運用データストアへ送信するとよい。
グリッド状態測定および運用データプロセスは、所定の時点でグリッド状態およびグリッドトポロジを抽出すること、ならびにこの情報を他のシステムおよびデータストアに提供することを含むとよい。サブプロセスは、(1)グリッド状態情報を測定および保存すること(これは、前に説明した、グリッドに関連する運用データに関係している)、(2)グリッド状態情報を他の解析アプリケーションへ送信すること(これは、分析アプリケーションなどの他のアプリケーションがグリッド状態データにアクセスできるようにする)、(3)グリッド状態スナップショットを接続性/運用データストアに維持すること(これは、接続性/運用データストアのグリッド状態情報を適切なフォーマットで更新すること、ならびに、ある時点でのグリッドトポロジが後の時点で抽出可能なように、この情報を、維持されるようヒストリアンへ転送することを可能にする)、(4)デフォルトの接続性および現在のグリッド状態に基づき、ある時点でのグリッドトポロジを抽出すること(これは、下記でより詳しく説明するように、ヒストリアン内のグリッド状態の所定の時点でのスナップショットを、接続性データストア内のベース接続性に適用することによって、その時点のグリッドトポロジを提供する)、および(5)リクエストに応じてグリッドトポロジ情報をアプリケーションに提供することを含むとよい。
サブプロセス(4)に関しては、グリッドトポロジはリアルタイム、30秒前、1ヶ月前など、所定時間に関して抽出されるとよい。グリッドトポロジを再現するために、複数のデータベースが使用されてもよく、グリッドトポロジを再現するために複数のデータベース内のデータにアクセスするプログラム。1つのデータベースは、ベース接続性データを記憶するリレーショナルデータベースを含むとよい(「接続性データベース」)。接続性データベースは、ベースライン接続性モデルを判断するために、施工完了時のグリッドトポロジ情報を保持しているとよい。電力グリッド内の回路の追加または変更など(例えば、電力グリッドに追加される追加のフィーダ回路)、電力グリッドの改良に応じて、アセットおよびトポロジ情報が定期的にこのデータベースに対し更新されるとよい。接続性データベースは、変化しないことから「静的」と見なされてもよい。接続性データベースは、電力グリッドの構造に変更があれば変化するとよい。例えば、フィーダ回路の追加など、フィーダ回路に変更があれば接続性データベースが変化するとよい。
接続性データベースの構造1800の一例は、図18A〜Dに示されている階層モデルから得られると考えられる。構造1800は、4つのセクションに分割されており、図18Aは左上のセクション、図18Bは右上のセクション、図18Cは左下のセクション、さらに図18Dは右下のセクションである。具体的には、図18A〜Dはエンティティ関係図の例であり、これはベースライン接続性データベースを表す抽象法である。図18A〜Dの階層モデルは、電力グリッドを表すメタデータを保持するとよく、グリッドの様々なコンポーネントおよびコンポーネント間の関係を表すとよい。
第2のデータベースは、「動的」データを記憶するために使用されるとよい。第2のデータベースは、非リレーショナルデータベースを含むとよい。非リレーショナルデータベースの一例は、時系列の非運用データおよび過去の運用データを記憶する、ヒストリアンデータベースを含み得る。ヒストリアンデータベースは、(1)タイムスタンプ、(2)デバイスID、(3)データ値、および(4)デバイスステータスなどの一連の「フラット」レコードを記憶するとよい。さらに、記憶されるデータは圧縮されるとよい。このため、電力グリッド内の動作/非運用データは、容易に記憶可能で、かなりの量のデータが利用可能であっても、管理可能なものであるとよい。例えば、5テラバイトオーダーのデータが、グリッドトポロジの再現に用いるためにいつでもオンラインであるとよい。データは単純なフラットレコードで記憶されるため(編成手法が用いられないなど)、データの記憶における効率性が与えられる。下記でさらに詳しく説明するように、データは、タイムスタンプなどの特定のタグによりアクセスされてもよい。
グリッドの様々な解析が、特定の時点でグリッドトポロジを入力として受信することを望むと考えられる。例えば、電力品質、信頼性、アセット正常性などに関する解析が、グリッドトポロジを入力として使用し得る。グリッドトポロジを判断するために、接続性データベース内のデータにより定義されるベースライン接続性モデルがアクセスされるとよい。例えば、特定のフィーダ回路のトポロジが求められる場合、ベースライン接続性モデルは、電力グリッド内の特定のフィーダ回路内の様々なスイッチを定義するとよい。その後、特定のフィーダ回路内のスイッチの値を判断するために、ヒストリアンデータベースがアクセスされるとよい(特定の時間に基づき)。次にプログラムが、特定の時間の特定のフィーダ回路の表現を生成するために、ベースライン接続性モデルおよびヒストリアンデータベースからのデータを結合するとよい。
グリッドトポロジを判断するためのより複雑な例は、インタータイスイッチ(inter−tie switch)および区分スイッチを有する複数のフィーダ回路(例えばフィーダ回路Aおよびフィーダ回路B)を含み得る。特定のスイッチ(インタータイスイッチおよび/または区分スイッチなど)のスイッチ状態に応じて、フィーダ回路のセクションは、フィーダ回路Aまたはフィーダ回路Bに属し得る。グリッドトポロジを判断するプログラムは、特定の時間の接続性(例えば、どの回路がフィーダ回路Aまたはフィーダ回路Bに属するか)を判断するために、ベースライン接続性モデルおよびヒストリアンデータベース両方からのデータにアクセスするとよい。
図10は、非運用データプロセスのフロー図1000を示す。ブロック1002にて示されているように、非運用抽出アプリケーションは非運用データをリクエストするとよい。それに応答して、データスキャナは、ブロック1004にて示されているように、非運用データを集めるとよく、それによって、ブロック1006、1008、1110にて示されているように、グリッドデバイス、変電所コンピュータ、およびラインセンサーRTUなどの電力グリッド内の様々なデバイスが非運用データを収集するとよい。上記のように、非運用データは、温度、電力品質などを含むとよい。ブロック1012、1014、1116にて示されているように、グリッドデバイス、変電所コンピュータ、およびラインセンサーRTUなど、電力グリッド内の様々なデバイスが、非運用データをデータスキャナへ送信するとよい。データスキャナは、ブロック1018にて示されているように非運用データを収集して、ブロック1020にて示されているように、非運用データを非運用抽出アプリケーションへ送信するとよい。非運用抽出アプリケーションは、ブロック1022にて示されているように非運用データを収集して、ブロック1024にて示されているように、収集した非運用データをヒストリアンへ送信するとよい。ヒストリアンは、ブロック1026にて示されているように、非運用データを受信し、ブロック1028にて示されているように、非運用データを記憶し、ブロック1030にて示されているように、非運用データを1つ以上の解析アプリケーションへ送信するとよい。
図11は、イベント管理プロセスのフロー図1100を示す。データは、電力グリッド内の様々なイベントに基づき様々なデバイスから生成されて、イベントバス147を介して送信されるとよい。例えば、ブロック1102にて示されているように、計器データ収集エンジンは、電力供給停止/復旧通知情報をイベントバスへ送信するとよい。ブロック1104にて示されているように、ラインセンサーRTUは、故障メッセージを生成して、その故障メッセージをイベントバスへ送信するとよい。変電所は解析は、ブロック1106にて示されているように、故障および/または供給停止メッセージを生成するとよく、その故障および/または供給停止メッセージをイベントバスへ送信するとよい。ヒストリアンは、ブロック1108にて示されているように、信号挙動をイベントバスへ送信するとよい。さらに、様々なプロセスがイベントバス147を介してデータを送信するとよい。例えば、ブロック1110にて示されているように、図14にさらに詳しく説明されている故障インテリジェンスプロセスが、イベントバスを介して故障分析イベントを送信するとよい。ブロック1112にて示されているように、図13にさらに詳しく説明されている供給停止インテリジェンスプロセスが、イベントバスを介して供給停止イベントを送信するとよい。ブロック1114にて示されているように、イベントバスは様々なイベントを収集するとよい。さらに、複合イベント処理(CEP)サービスが、ブロック1120にて示されているように、イベントバスを介して送信されたイベントを処理するとよい。CEPサービスは、複数の同時の高速リアルタイムイベントメッセージストリームに対するクエリを処理するとよい。ブロック1118にて示されているように、CEPサービスによる処理の後、イベントデータはイベントバスを介して送信されるとよい。さらに、ブロック1116にて示されているように、ヒストリアンが、記憶用の1つ以上のイベントログを、イベントバスを介して受信するとよい。さらに、ブロック1122にて示されているように、イベントデータは、供給停止管理システム(OMS)、供給停止インテリジェンス、故障解析など、1つ以上のアプリケーションにより受信されるとよい。このように、イベントバスは、イベントデータをアプリケーションへ送信するとよく、それによって、データを他のデバイスまたは他のアプリケーションに利用可能にしないという「サイロ」問題を回避する。
図12は、需要応答(DR)シグナリングプロセスのフロー図1200を示す。DRは、ブロック1244にて示されているように、配電動作アプリケーションによりリクエストされるとよい。それに応答して、グリッド状態/接続性は、ブロック1202にて示されているように、DR利用可能性データを収集するとよく、ブロック1204にて示されているように、データを送信するとよい。配電動作アプリケーションは、ブロック1246にて示されているように、DR利用可能性最適化を、イベントバスを介して1つ以上のDR管理システムに配布するとよい(ブロック1254)。DR管理システムは、ブロック1272にて示されているように、DR情報および信号を1つ以上の顧客構内へ送信するとよい。この1つ以上の顧客構内は、ブロック1266にて示されているようにDR信号を受信するとよく、ブロック1268にて示されているようにDR応答を送信するとよい。DR管理は、ブロック1274にて示されているようにDR応答を受信して、ブロック1276にて示されているように、動作データバス146、請求データベース、およびマーケティングデータベースのうちの1つ、いくつか、またはすべてへDR応答を送信するとよい。ブロック1284、1288にて示されているように、請求データベースおよびマーケティングデータベースは応答を受信するとよい。動作データバス146はさらに、ブロック1226にて示されているように応答を受信して、ブロック1228にて示されているように、DR応答および余力をDRデータ収集へ送信するとよい。DRデータ収集は、ブロック1291にて示されているようにDR応答および余力を処理して、そのデータを、ブロック1294にて示されているように動作データバスへ送信するとよい。ブロック1230にて示されているように、動作データバスは、DR利用可能性および応答を受信して、それをグリッド状態/接続性へ送信するとよい。ブロック1208にて示されているように、グリッド状態/接続性はデータを受信するとよい。受信されたデータは、グリッド状態データを判断するために使用されるとよく、それが動作データバス(ブロック1220)を介して送信されるとよい(ブロック1206)。ブロック1248にて示されているように、配電動作アプリケーションは、グリッド状態データ(DR最適化のためのイベントメッセージとして)を受信するとよい。ブロック1250にて示されているように、配電動作アプリケーションは、グリッド状態データならびにDR利用可能性および応答を使用して配電最適化を実行し、配電データを生成するとよい。配電データは、ブロック1222にて示されているように、動作データバスにより読み出されるとよく、ブロック1240にて示されているように、接続性抽出アプリケーションへ送信されるとよい。運用データバスは、データを配電動作アプリケーションへ送信するとよく(ブロック1224)、これが次に、1つ以上のDR信号を1つ以上のDR管理システムへ送信するとよい(ブロック1252)。イベントバスは、1つ以上のDR管理システムそれぞれに関して信号を収集して(ブロック1260)、DR信号を各DR管理システムへ送信するとよい(ブロック1262)。次に、DR管理システムは上記のようにDR信号を処理するとよい。
ブロック1214にて示されているように、通信動作ヒストリアンは、データをイベントバスへ送信するとよい。通信動作ヒストリアンはさらに、ブロック1212にて示されているように、生成ポートフォリオデータを送信するとよい。または、Ventyx(R)などのアセット管理デバイスが、ブロック1232にて示されているように、仮想発電所(VPP:virtual power plant)情報をリクエストするとよい。動作データバスは、ブロック1216にて示されているように、VPPデータを収集して、ブロック1218に示されているように、データをアセット管理デバイスへ送信するとよい。アセット管理デバイスは、ブロック1234にて示されているように、VPPデータを収集して、ブロック1236にて示されているように、システム最適化を実行して、ブロック1238にて示されているように、イベントバスへVPP信号を送信するとよい。イベントバスは、ブロック1256にて示されているようにVPP信号を受信して、ブロック1258にて示されているようにVPP信号を配電動作アプリケーションへ送信するとよい。配電動作アプリケーションは、その結果、上記のようにイベントメッセージを受信および処理するとよい。
ブロック1278にて示されているように、接続抽出アプリケーションは、新規顧客データを抽出するとよく、ブロック1290にて示されているように、このデータは、マーケティングデータベースへ送信されるものである。ブロック1280にて示されているように、新規顧客データはグリッド状態/接続性へ送信されるとよく、その結果、ブロック1210にて示されているように、グリッド状態接続性は新たなDR接続性データを受信するとよい。
オペレーターは、ブロック1242にて示されているように、適用できる場合、1つ以上のオーバーライド信号を送信するとよい。オーバーライド信号は、配電動作アプリケーションへ送信されるとよい。オーバーライド信号は、ブロック1264にて示されているようにエネルギー管理システムへ、ブロック1282にて示されているように請求データベースへ、さらに/またはブロック1286にて示されているようにマーケティングデータベースへ送信されるとよい。
図13は、供給停止インテリジェンスプロセスのフロー図1300を示す。様々なデバイスおよびアプリケーションが、ブロック1302、1306、1310、1314、1318にて示されているように、電力供給停止通知を送信するとよい。ブロック1324にて示されているように、供給停止イベントはイベントバスにより収集され、ブロック1326にて示されているように、イベントバスは、複合イベント処理(CEP)へ供給停止イベントを送信するとよい。さらに、様々なデバイスおよびアプリケーションが、ブロック1304、1308、1312、1316、1320にて示されているように、電力復旧ステータスを送信するとよい。CEPは、供給停止および復旧ステータスメッセージを受信し(ブロック1330)、イベントを処理し(ブロック1332)、イベントデータを送信するとよい(ブロック1334)。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、イベントデータを受信して(ブロック1335)、グリッド状態および接続性データをリクエストするとよい(ブロック1338)。運用データバスは、グリッド状態および接続性データのリクエストを受信して(ブロック1344)、それを運用データストアおよびヒストリアンのうちの一方または両方へ転送するとよい。それに応答して、運用データストアおよびヒストリアンは、グリッド状態および接続性データを(ブロック1352、1354)、運用データバスを介して(ブロック1346)、供給停止インテリジェンスアプリケーションへ送信するとよい(ブロック1340)。ブロック1342にて示されているように、グリッド状態および接続性データが、これが瞬時停電であったかどうかを示すかどうかが判断される。そうであれば、その瞬時停電が、運用データバスを介して(ブロック1348)、記憶用に瞬時停電データベースへ送信される(ブロック1350)。そうでなければ、供給停止ケースが作成され(ブロック1328)、供給停止ケースデータが、供給停止管理システムにより記憶および処理される(ブロック1322)。
供給停止インテリジェンスプロセスは、供給停止を検出し、瞬時停電を分類してログをとり、供給停止の範囲を判断し、供給停止の主要因(単数または複数)を判断し、供給停止復旧を追跡し、供給停止イベントを発生させ、システムパフォーマンス指数を更新するとよい。
図14は、故障インテリジェンスプロセスのフロー図1400を示す。ブロック1416にて示されているように、複合イベント処理は、1つ以上のデバイスからのデータをリクエストするとよい。例えば、ブロック1404にて示されているように、グリッド状態および接続性は、リクエストに応答して、グリッド状態および接続性データを複合イベント処理へ送信するとよい。同様に、ブロック1410にて示されているように、ヒストリアンは、リクエストに応答してリアルタイムスイッチ状態を複合イベント処理へ送信するとよい。さらに、ブロック1418にて示されているように、複合イベント処理は、グリッド状態、接続性データ、およびスイッチ状態を受信するとよい。ブロック1428にて示されているように、変電所解析は故障データをリクエストするとよい。ブロック1422、1424にて示されているように、故障データが、ラインセンサーRTU、および変電所コンピュータなど、様々なデバイスにより送信されるとよい。様々な故障データ、グリッド状態、接続性データ、およびスイッチ状態が、ブロック1430にて示されているように、イベント検出および特徴付けのために変電所解析へ送信されるとよい。イベントバスはさらに、イベントメッセージを受信して(ブロック1434)、イベントメッセージを変電所解析へ送信するとよい(ブロック1436)。ブロック1432にて示されているように、変電所解析はイベントのタイプを判断するとよい。ブロック1426にて示されているように、保護および制御変更イベントに関しては、変電所コンピュータが故障イベントメッセージを受信するとよい。その他すべてのタイプのイベントに関しては、イベントがイベントバスにより受信され(ブロック1438)、複合イベント処理へ送信されるとよい(ブロック1440)。複合イベント処理は、さらなる処理のためにイベントデータを受信するとよい(ブロック1420)。同じように、グリッド状態および接続性は、ブロック1406にて示されているように、グリッド状態データを複合イベント処理へ送信するとよい。さらに、ブロック1414にて示されているように、共通情報モデル(CIM)ウェアハウスがメタデータを複合イベント処理へ送信するとよい。
複合イベント処理は、ブロック1420にて示されているように故障イベントメッセージを送信するとよい。イベントバスは、メッセージを受信して(ブロック1442)、イベントメッセージを故障インテリジェンスアプリケーションへ送信するとよい(ブロック1444)。故障インテリジェンスアプリケーションは、イベントデータを受信して(ブロック1432)、ブロック1456にて示されているように、グリッド状態、接続性データ、およびスイッチ状態をリクエストするとよい。リクエストに応答して、グリッド状態および接続性はグリッド状態および接続性データを送信し(ブロック1408)、ヒストリアンはスイッチ状態データを送信する(ブロック1412)。故障インテリジェンスは、データを受信して(ブロック1458)、データを分析し、イベントデータを送信する(ブロック1460)。イベントデータは、イベントバスにより受信され(ブロック1446)、故障ログファイルへ送信される(ブロック1448)。故障ログファイルは、イベントデータのログをとるとよい(ブロック1402)。イベントデータはさらに、運用データバスにより受信されるとよく(ブロック1462)、1つ以上のアプリケーションへ送信する(ブロック1464)。例えば、図13に関して上記で説明した供給停止インテリジェンスアプリケーションが、イベントデータを受信するとよい(ブロック1466)。作業管理システムも、ブロック1468にて示されているように、作業命令という形でイベントデータを受信するとよい。さらに、ブロック1470にて示されているように、他のリクエストしているアプリケーションが、イベントデータを受信するとよい。
故障インテリジェントプロセスは、グリッドデータを解釈して、グリッド内での現在の、および潜在的な故障についての情報を抽出することを担当するとよい。具体的には、故障は、故障インテリジェントプロセスを使用して検出されるとよい。故障は、典型的には、電気会社の設備が障害を起こしたとき、または例えば垂れ下がった電線など、電流フローの代替パスがつくられたときにもたらされる短絡である。このプロセスは、典型的な故障(典型的に従来の故障検出および保護設備であるリレー、ヒューズなどによって対処される)、ならびに故障電流を使用して容易に検出することができないグリッド内の高インピーダンス故障を検出するために使用されるとよい。
故障インテリジェンスプロセスはさらに、故障を分類およびカテゴリ化するとよい。これにより、故障が分類およびカテゴリ化されることが可能になる。現在、故障の体系的な編成および分類のための標準は存在しない。これに関して事実上の標準が確立され、実装されるとよい。故障インテリジェンスプロセスは故障をさらに特徴付けるとよい。
故障インテリジェンスはさらに、故障の位置を判断するとよい。不平衡負荷、3相、2相、および単相ラテラル、センサー/測定の欠如、種々のタイプの故障、短絡の種々の原因、変化する負荷条件、複数のラテラルを備えた長いフィーダ、文書化されていないネットワーク構成など、配電システムの固有の特徴によりもたらされるその高い複雑性および困難が原因で、配電システムにおける故障の位置特定は難しいタスクであることもある。このプロセスは、技術が可能にする限りの正確さで故障の位置を隔離するためのいくつかの技法の使用を可能にする。
故障インテリジェンスはさらに、故障イベントを発生させるとよい。具体的には、このプロセスは、故障が検出、分類、カテゴリ化、特徴付け、および隔離されると、故障イベントを作成してイベントバスへ発行するとよい。このプロセスはさらに、不具合がある中では典型的である、生イベントに基づく大量発生ではなく、個々の故障イベントが発生するよう、故障の収集、フィルタリング、照合、および重複除去を担当するとよい。最終的に、故障インテリジェンスは、イベントログデータベースに故障イベントのログをとるとよい。
図15は、メタデータ管理プロセスのフロー図1500を示す。メタデータ管理プロセスは、ポイントリスト管理、通信接続性&プロトコル管理、および構成要素命名&翻訳、センサー較正係数管理、およびリアルタイムグリッドトポロジデータ管理を含むとよい。ブロック1502にて示されているように、ベース接続性抽出アプリケーションは、ベース接続性データをリクエストするとよい。地理情報システム(GIS)は、リクエストを受信して(ブロック1510)、データをベース接続性抽出アプリケーションへ送信するとよい(ブロック1512)。ベース接続性抽出アプリケーションは、データを受信して(ブロック1504)、データを抽出、変換およびロードし(ブロック1506)、ベース接続性データを接続性データマートへ送信するとよい(ブロック1508)。接続性データマートは、その後、ブロック1514にて示されているようにデータを受信するとよい。
接続性データマートは、グリッドのコンポーネントの電気的接続性情報を含むカスタムデータストアを含むとよい。図15に示されているように、この情報は典型的には、グリッドを構成するコンポーネントの施工完了時の地理的位置を保持する、電気会社の地理情報システム(GIS)から抽出されるとよい。このデータストア内のデータは、グリッドのすべてのコンポーネント(変電所、フィーダ、セクション、セグメント、ブランチ、tセクション、回路遮断器、リクローザー、スイッチなど、基本的にすべてのアセット)についての階層情報を記述する。このデータストアは、施工完了時のアセットおよび接続性情報を有するとよい。
メタデータ抽出アプリケーションは、ブロック1516にて示されているように、グリッドアセットに関するメタデータをリクエストするとよい。メタデータデータベースは、リクエストを受信して(ブロック1524)、メタデータを送信するとよい(ブロック1526)。メタデータ抽出アプリケーションは、メタデータを受信して(ブロック1518)、メタデータを抽出、変換およびロードし(ブロック1520)、メタデータをCIMデータウェアハウスへ送信するとよい(ブロック1522)。
次にCIM(共通情報モデル)データウェアハウスは、ブロック1528にて示されているようにデータを記憶するとよい。CIMは、電気会社データを表すための電気会社標準フォーマットを規定するとよい。INDEスマートグリッドは、電気会社標準フォーマットで、スマートグリッドからの情報の利用可能性を促進するとよい。さらに、CIMデータウェアハウスは、INDE特有のデータの、規定の電気会社標準フォーマットなど1つ以上のフォーマットへの変換を促進するとよい。
ブロック1530にて示されているように、アセット抽出アプリケーションは、新たなアセットに関する情報をリクエストするとよい。アセットレジストリは、リクエストを受信して(ブロック1538)、新たなアセットに関する情報を送信するとよい(ブロック1540)。アセット抽出アプリケーションは、新たなアセットに関する情報を受信して(ブロック1532)、データを抽出、変換およびロードし(ブロック1534)、新たなアセットに関する情報をCIMデータウェアハウスへ送信するとよい(ブロック1536)。
ブロック1542にて示されているように、DR接続性抽出アプリケーションは、DR接続性データをリクエストするとよい。ブロック1548にて示されているように、運用データバスは、DR接続性データリクエストをマーケティングデータベースへ送信するとよい。マーケティングデータベースはリクエストを受信して(ブロック1554)、DR接続性データを抽出、変換、ロードし(ブロック1556)、DR接続性データを送信するとよい(ブロック1558)。運用データバスは、DR接続性データをDR接続性抽出アプリケーションへ送信するとよい(ブロック1550)。DR接続性抽出アプリケーションは、DR接続性データを受信して(ブロック1544)、DR接続性データを、運用データバスを介して(ブロック1552)グリッド状態および接続性DMへ送信する(ブロック1546)とよく、グリッド状態および接続性DMはDR接続性データを記憶する(ブロック1560)。
図16は、通知エージェントプロセスのフロー図1600を示す。ブロック1602にて示されているように、通知契約者はウェブページにログインするとよい。通知契約者は、ブロック1604にて示されているように、シナリオ監視リストパラメータを作成/変更/削除するとよい。ブロック1608にて示されているように、ウェブページは作成/変更/削除されたシナリオ監視リストを記憶して、ブロック1612にて示されているように、CIMデータウェアハウスがデータタグのリストを作成するとよい。名称翻訳サービスが、ヒストリアンのデータタグを翻訳して(ブロック1614)、データタグを送信するとよい(ブロック1616)。ウェブページは、運用データバスを介してデータタグリストを送信するとよく(ブロック1610)、運用データバスがデータタグリストを受信して(ブロック1622)、それを通知エージェントへ送信する(ブロック1624)。通知エージェントは、リストを読み出して(ブロック1626)、リストを検証および結合し(ブロック1628)、通知シナリオに関してヒストリアンをチェックする(ブロック1630)。シナリオにマッチする例外が発見されると(ブロック1632)、通知が送信される(ブロック1634)。イベントバスは通知を受信し(ブロック1618)、それを通知契約者へ送信する(ブロック1620)。ブロック1606にて示されているように、通知契約者は、テキスト、電子メール、電話など、好みの媒体を介して通知を受信するとよい。
図17は、計器データ収集(AMI)プロセスのフロー図1700を示す。電流コレクタは、ブロック1706にて示されているように、住居計器データをリクエストするとよい。1つ以上の住居計器が、リクエストに応答して住居計器データを収集し(ブロック1702)、住居計器データを送信するとよい(ブロック1704)。電流コレクタは、住居計器データを受信し(ブロック1708)、それを運用データバスへ送信するとよい(ブロック1710)。計器データ収集エンジンは、ブロック1722に示されているように、商業および工業用計器データをリクエストするとよい。1つ以上の商業および工業用計器が、リクエストに応答して商業および工業用計器データを収集し(ブロック1728)、商業および工業用計器データを送信するとよい(ブロック1730)。計器データ収集エンジンは、商業および工業用計器データを受信して(ブロック1724)、それを運用データバスへ送信するとよい(ブロック1726)。
運用データバスは、住居、商業、および工業用計器データを受信して(ブロック1712)、データを送信するとよい(ブロック1714)。データは、計器データリポジトリデータベースにより受信されても(ブロック1716)、または請求プロセッサにより受信されてもよく(ブロック1718)、これが次に、CRM(customer relationship management:顧客関係管理)システムなどの1つ以上のシステムへ送信される(ブロック1720)。
可観測性プロセスはさらに、リモートアセット監視プロセスを含むとよい。電力グリッド内のアセットの監視は、困難なものとなるかもしれない。電力グリッドには種々の部分があると考えられ、その一部は非常に高価である。例えば、変電所は電力変圧器(100万ドル以上かかる)、および回路遮断器を含むと考えられる。電力会社は、アセットの分析およびアセット使用の最大化の点では、ほとんど何もしないことが多い。代わりに、電気会社の焦点は典型的には、需要家への電力が確実に保持されることを確実にすることであった。具体的には、電気会社の焦点は、定期点検(典型的には所定の間隔で生じると考えられる)または「イベント主体の」保全(故障がグリッドの或る部分で生じた場合に発生すると考えられる)に合わせられていた。
典型的な定期点検または「イベント主体の」保全の代わりに、リモートアセット監視プロセスは、状態基準保全に焦点を合わせるとよい。具体的には、電力グリッドの一部(または全部)が評価できれば(定期的または継続的になど)、電力グリッドの正常性が改善され得る。
上記のように、電力グリッドの様々な部分でデータが生成されて、中央局に送られる(またはそれによるアクセスが可能である)とよい。次にデータは、グリッドの正常性を判断するために、中央局によって使用されるとよい。グリッドの正常性の分析とは別に、中央局は利用監視を実行するとよい。典型的には、電力グリッド内の設備は、かなりの安全マージンを用いて動作させられている。この理由の1つは、電気会社はもともと保守的であり、エラーの大きなマージンの中で需要家に対し電力を保持しようとするということである。このもう1つの理由は、グリッドを監視する電気会社が、電力グリッド内の一設備が利用されている程度を認識していないこともあるということである。例えば、電力会社が特定のフィーダ回路を介して送電している場合、電力会社は、送られた電力がフィーダ回路の限界に近いかどうか(例えば、フィーダ回路が過熱するかもしれない)を知る手段は有しないと考えられる。これが理由で、電気会社は、電力グリッドの1つ以上の部分を十分に活用していない可能性がある。
電力グリッドに対する負荷が増大してきている(すなわち消費電力量が増えてきている)ため、電気会社はさらに、典型的にはかなりの金額を費やして電力グリッドに容量を追加する。電気会社の無知が原因で、電気会社は不必要に電力グリッドを改良することになる。例えば、フィーダ回路は、最大容量近くで動作していなくても、それにもかかわらず導体を取り替えること(すなわちフィーダ回路により大きなワイヤが取り付けられる)によって改良されることもあり、または追加のフィーダ回路が取り付けられることもある。この費用だけでも相当なものである。
リモートアセット監視プロセスは、(1)グリッドの1つ以上の部分の現在のアセット正常性を分析すること、(2)グリッドの1つ以上の部分の将来のアセット正常性を分析すること、および(3)グリッドの1つ以上の部分の利用を分析することなど、電力グリッドの様々な側面を監視するとよい。まず、1つ以上のセンサーが、グリッドの特定部分の現在の正常性を判断するために、測定を行ってリモートアセット監視プロセスへ送るとよい。例えば、電力変換に関するセンサーは、変圧器上の溶解ガスを測定することによってその正常性のインジケータを提供するとよい。リモートアセット監視プロセスは次に、分析ツールを使用して、グリッドの特定部分(電力変換などが正常か正常でないか)を判断するとよい。グリッドの特定部分が正常でなければ、そのグリッドの特定部分が修理されるとよい。
さらに、リモートアセット監視プロセスは、グリッドの各部分の将来のアセット正常性を予測するために、グリッドの各部分から生成されたデータを分析するとよい。電気コンポーネントに対する圧迫をもたらすものが複数ある。圧迫要因は、必ずしも一定ではなく、断続的であることもある。センサーは、電力グリッドの特定部分に対する圧迫のインジケータを提供するとよい。リモートアセット監視プロセスは、センサーデータにより示される圧迫測定値のログをとるとよく、電力グリッドのその部分の将来の正常性を予測するために、圧迫測定値を分析するとよい。例えば、リモートアセット監視プロセスは、グリッドの特定部分がいつ障害を起こす可能性があるかを予測するために傾向分析を使用するとよく、グリッドの特定部分が障害を起こす可能性がある時点より前(またはそれと同時)に、保全をスケジュールするとよい。このように、リモートアセット監視プロセスは、グリッドの特定部分の寿命を予測し、ひいては、グリッドの当該部分の寿命が短すぎるかどうか(すなわち、グリッドの当該部分の消耗が速すぎるか)を判断するとよい。
さらに、リモートアセット監視プロセスは、電力グリッドをよりよく管理するために、電力グリッドの或る部分の利用を分析するとよい。例えば、リモートアセット監視プロセスは、フィーダ回路の稼働容量を判断するためにフィーダ回路を分析するとよい。このフィーダ回路の例では、リモートアセット監視プロセスが、フィーダ回路が現在70%で動作していると判断してもよい。リモートアセット監視プロセスはさらに、許容範囲の安全マージンをなお保持しながら、特定のフィーダ回路がより高い割合(90%など)で動作できると勧めてもよい。したがって、リモートアセット監視プロセスは、単に利用を分析することによって、容量の効果的な増加を可能にするとよい。
特定の技術アーキテクチャを判断する手順
INDE参照アーキテクチャの構成要素のうちの1つ、いくつか、またはすべてを使用するとよい特定の技術アーキテクチャを判断するには、様々な手順がある。手順は、複数のステップを含むとよい。第1に、電気会社の現状のドキュメントを生成し、スマートグリッドに移行するための準備評価を行うために、ベースラインステップが実行されるとよい。第2に、将来の状態、およびこの状態に達するための詳しい要件の定義を生成するために、要件定義ステップが実行されるとよい。
第3に、測定、監視および制御を含むスマートグリッドを実現するソリューションアーキテクチャコンポーネントの定義を生成するために、ソリューション開発ステップが実行されるとよい。INDEアーキテクチャの場合、これには、測定デバイス、データをデバイスからINDE CORE120アプリケーションへ渡す通信ネットワーク、データを維持しそれに反応するINDE CORE120アプリケーション、データを解釈する分析アプリケーション、測定および解釈されたデータをモデル化するデータアーキテクチャ、データおよび情報をINDEおよび電気会社システムの間で交換するための統合アーキテクチャ、様々なアプリケーションおよびデータベースを実行する技術インフラストラクチャ、ならびに業界標準の移植可能かつ効率的なソリューションを可能にするために従うとよい標準が含まれ得る。
第4に、スマートグリッドの主要パフォーマンスインジケータおよび成功要因の定義を生成し、所望のパフォーマンス係数に照らしてシステムパフォーマンスを測定して評価する能力を実装するために、バリューモデリングが実行さるとよい。上記の開示は、ステップ3のアーキテクチャ開発の側面に関係する。
図19は、詳細計画の進展フロー図の例を示す。具体的には、図19は、スマートグリッドの要件と、スマートグリッドの実装のために実行されるとよいステップとを定義するために取り組まれるとよいステップのプロセスフローを示す。スマートグリッド開発プロセスは、スマートグリッド構想開発から始まるとよく、これが、プロジェクトの全体的な目的の概要を明らかにし、スマートグリッドロードマッププロセスにつながるとよい。ロードマッププロセスは、詳細計画およびバリューモデリングにつながるとよい。
詳細計画は、電気会社の事業全体を背景として、スマートグリッドの定義に対し系統的手法を提供するとよい。詳細計画は、全体的なロードマップを含むとよく、これがベースラインおよびシステム評価(BASE:baseline and systems evaluation)、ならびに要件定義および解析選択(RDAS:requirements definition and analytics selection)につながるとよい。RDASプロセスは、電気会社の特定のスマートグリッドの詳細な定義を作成するとよい。
BASEプロセスは、スマートグリッド機能をサポートするシステム、ネットワーク、デバイスおよびアプリケーションの観点から電気会社の出発点を確立するとよい。プロセスの第1部分は、グリッドのシステムインベントリを開発することであり、これは、グリッド構造(発電、送電線、送電変電所、副送電線、配電変電所、配電フィーダ、電圧階級など)、グリッドデバイス(スイッチ、リクローザー、コンデンサー、調整器、電圧降下補償器、フィーダインタータイなど)、変電所オートメーション(IED、変電所LAN、計測手段、ステーションRTU/コンピュータなど)、配電オートメーション(コンデンサーおよびスイッチの制御、故障隔離および負荷ロールオーバー制御(load rollover controls)、LTC調整システム、DMS、需要応答管理システムなど)、ならびにグリッドセンサー(センサータイプ、量、用途、ならびに配電グリッド上、送電線上、変電所内の総数など)などを含むとよい。インベントリが完成すると、上位スマートグリッド準備モデルに照らして電力会社の評価が作成されるとよい。現状のデータフローモデルおよびシステム図も作成されるとよい。
アーキテクチャ構成(ARC:architecture configuration)プロセスは、BASEプロセスからの情報、RDASプロセスおよびINDE参照アーキテクチャからの要件および制約を組み合わせて、電力会社の特定のニーズに合致し、適切なレガシーシステムを活用し、電気会社に存在する制約に従う技術アーキテクチャを生み出すことによって、電気会社の初期スマートグリッド技術アーキテクチャを開発するとよい。INDE参照アーキテクチャの使用は、カスタムアーキテクチャを考案する必要を回避するとよく、蓄積された経験およびベストプラクティスが、確実にソリューションの開発に応用されるようにする。さらに、再利用可能なスマートグリッドアセットをソリューションが確実に最大限使用できるようにするとよい。
センサーネットワークアーキテクチャ構成(SNARC:sensor network architecture configuration)プロセスは、スマートグリッドサポートのための分散センサーネットワークのアーキテクチャを定義する一連の決定を行うためのフレームワークを提供するとよい。フレームワークは、センサーネットワークアーキテクチャの特定の側面にそれぞれが向かう、一連の決定木として構築されるとよい。決定が下されると、センサーネットワークアーキテクチャ図が作成されるとよい。
Tセクション再帰によるセンサー配置(SATSECTR:sensor allocation via T−section recursion)プロセスは、費用制約条件に従って所定レベルの可観測性を得るために、配電グリッド上にいくつのセンサーが配置されるべきかを判断するためのフレームワークを提供するとよい。このプロセスはさらに、センサーのタイプおよび位置を決定するとよい。
ソリューション構成要素評価およびコンポーネントテンプレート(SELECT:solution element evaluation and components template)プロセスは、ソリューションコンポーネントタイプの評価のためのフレームワークを提供するとよく、各コンポーネントクラスの設計テンプレートを提供する。テンプレートは、ソリューション構成要素それぞれに関する仕様の参照モデルを含むとよい。こうしたテンプレートは、次に、ベンダーの見積もりをリクエストしてベンダー/製品評価をサポートするために使用されるとよい。
アプリケーションおよびネットワークの改良計画(UPLAN:upgrade planning for applications and networks)プロセスは、既存の電気会社システム、アプリケーション、およびネットワークの、スマートグリッドソリューションに統合する準備を整えるための改良計画の開発を提供するとよい。リスク評価および管理計画(RAMP:risk assessment and management planning)プロセスは、ARCプロセスにおいて作成されたスマートグリッドソリューションの特定の構成要素に関連するリスクの評価を提供するとよい。UPLANプロセスは、特定されたリスク要素のレベルまたはリスクを評価するとよく、電気会社が増築に尽力する前にリスクを軽減するための行動計画を提供する。変化分析および管理計画(CHAMP:change analysis and management planning)プロセスは、スマートグリッド投資の価値を実現するために電気会社に必要と考えられるプロセスおよび組織変更を分析して、こうした変更をスマートグリッドの展開と同期した形で実行するための上位管理計画を提供するとよい。CHAMPプロセスは、詳細計画の生成をもたらすとよい。
バリューモデリングプロセスにおけるロードマップは、バリューメトリクスを特定することにつながるとよく、これが費用および利益の推定につながるとよい。推定は、レートケースおよびビジネスケースなど1つ以上のケースの構築につながるとよく、これが次にケースクローズにつながるとよい。詳細計画およびバリューモデリングの出力は、承認を受けるために電気会社へ送信されるとよく、これが、電気会社システムの改良ならびにスマートグリッドの展開およびリスク削減アクティビティにつながるとよい。この後、グリッドが設計、構築およびテストされ、続いて動作させられるとよい。
図13に関して説明されたように、INDE CORE120は、電力グリッドの様々な部分の中での供給停止の発生を判断するよう構成されているとよく、さらに、供給停止の位置を判断するとよい。図20〜25は、電力グリッドの様々な部分およびデバイスに関連する供給停止に関する状況を管理および評価するよう構成された、供給停止インテリジェンスアプリケーションの例を提供する。図20〜25の例はそれぞれ、単一の供給停止インテリジェンスアプリケーションを使用して互いに相互作用してもよく、または、いくつかの供給停止インテリジェンスアプリケーションの間に分散していてもよい。各供給停止インテリジェンスアプリケーションは、ハードウェアベース、ソフトウェアベース、またはその任意の組み合わせであればよい。一例では、図13に関して記載された供給停止インテリジェンスアプリケーションは、CEPサービス144をホストしているものなどのCEPエンジン上、および、その他、CEPサービス144を動作させるものを含む任意のサーバ上の両方で実行され得る。さらに、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、図20〜25に関して記載されるように、電力グリッドの様々な部分の供給停止の評価および管理を実行するときに、図13に関して記載されたものなどのグリッドおよび接続性データを読み出すとよい。
図20は、スマート計器163などの計器に関連する供給停止およびその他の状況を判断する例示動作フロー図である。一例では、イベント・メッセージは、電力グリッドに接続された各スマート計器163によって生成されるとよい。上記の通り、イベントメッセージは、特定のスマート計器163に関して生じている現在のイベントを記述するとよい。イベントメッセージは、コレクタ164から電気会社通信ネットワーク160を介してINDE CORE120にルーティングされるとよい。イベントメッセージは、電気会社通信ネットワーク160から、セキュリティフレームワーク117およびルーティングデバイス190を介して渡されるとよい。ルーティングデバイス190は、イベントメッセージをイベント処理バス147にルーティングするとよい。イベント処理バス147は、供給停止インテリジェンスアプリケーションと通信して、供給停止インテリジェンスアプリケーションが、イベントメッセージを処理して、イベントメッセージに基づきスマート計器163の状態を判断できるようにするとよい。
一例では、供給停止インテリジェンスアプリケーションによって受信される各イベントメッセージは、関連するスマート計器163が、通常サービスに従って動作していることを示してもよい。ブロック2000にて、イベントメッセージに基づき、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のスマート計器163の状態が「通常サービス」のものであると判断するとよい。通常サービスの状態は、特定のスマート計器163が無事に動作しており、供給停止も、その他の特異な状況も、特定のスマート計器163によって検出されていないことを示すとよい。特定のスマート計器163の状態が通常サービスのものであると判断されると、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、イベントメッセージを通常通り処理するとよく、これは、供給停止インテリジェンスアプリケーションが、特定のスマート計器163に関連するイベントメッセージを、いかなる最近の異常アクティビティを参照することもなく解釈することを指すとよい。特定のスマート計器163から「読み取り失敗イベント」状況2002が発生すると、ブロック2004にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のスマート計器163の状態が「計器障害の疑い」であると判断するとよい。読み取り失敗イベントは、供給停止インテリジェンスアプリケーションが特定のスマート計器163からのイベントメッセージをフィルタリングできないようにする、任意の事象であればよい。読み取り失敗イベントは、供給停止インテリジェンスアプリケーションが、特定のスマート計器163などのデバイスからイベントメッセージを受信することを予期したが、そのイベントメッセージを受信しないときに発生し得る。読み取り失敗イベント状況2002は、計器の不具合、供給停止状況、または特定のスマート計器163と、供給停止インテリジェンスアプリケーションとの間の通信の喪失が原因で、特定のスマート計器163に関して生じ得る。
一例では、計器障害の疑い状態は、特定のスマート計器163が障害を起こしたことを、読み取り失敗イベント状況2002の発生に基づき示すとよい。計器障害の疑い状態では、供給停止インテリジェンスアプリケーションが、特定のスマート計器163の、即時の計器リモート電圧チェックのリクエストを出すとよい。計器リモート電圧チェックは、特定のスマート計器163から、そのスマート計器163の現在の電圧を示すメッセージを受信することのリクエストを送信することを含んでもよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションが、特定の計器163によって送られ特定の計器163が正しく機能していることを示す「電圧チェック’OK’」メッセージ2006を受信すると、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、ブロック2000の通常サービス状態に戻るとよい。
供給停止インテリジェンスアプリケーションは、電圧チェックが失敗したと判断することもあり、これは「電圧チェック失敗」状況2008をもたらす。電圧チェック失敗状況は、特定のスマート計器163から電圧チェック「OK」メッセージ2006が受信されなかったことに基づき判断されてもよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、電圧チェック失敗状況2008に基づき、特定のスマート計器163に関連する供給停止が生じたと判断するとよく、ブロック2010にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のスマート計器が「供給停止確認済み」状態であると判断してもよい。供給停止確認済み状態は、持続的供給停止が生じたことを示すとよい。ブロック2010での供給停止確認済み状態の判断に移行するときに、「持続的供給停止イベント」メッセージ2012が、供給停止インテリジェンスアプリケーションによって生成されるとよい。持続的供給停止イベントメッセージ2012は、供給停止管理システム155に送られるとよく、これによって、持続的供給停止イベントの位置の判断が可能になるとよい。他の例では、持続的供給停止イベントメッセージ2012は、故障インテリジェンスアプリケーション(図14参照)およびログファイルに送られてもよい。別の例では、メッセージ2012は、メッセージ2012を処理するよう構成された他のシステムおよびプロセスにルーティングされてもよい。
ブロック2010にて供給停止確認済み状態を判断する一方で、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のスマート計器163の電圧チェックの定期的リクエストを出してもよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションが、特定のスマート計器163から電圧チェックOKメッセージ2006を受信すれば、ブロック2000にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、通常サービス状態を判断するとよい。
供給停止インテリジェンスアプリケーションが、供給停止確認済み状態の間に、「電力復旧通知(PRN:power restoration notification)」メッセージ2013を受信すれば、ブロック2000において供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のスマート計器163が通常サービス状態であると判断するとよい。PRNメッセージ2013は、供給停止はもう存在しないということを示すとよい。PRNメッセージ2011は、特定の計器163から生じるとよい。「再開」メッセージ2015が、供給停止確認済み状態で生じてもよい。再開メッセージ2015は、セクション、フィーダ回路、データ管理システム(DMS:data management systems)などの、より上位のエンティティから生じてもよい。
ブロック2000にて、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、読み取り失敗イベントが発生していない特定のスマート計器163の電圧チェックをリクエストするとよい。電圧チェックは、定期的に実行されても、または電力グリッド全体の中、もしくは電力グリッドの事前に選択された部分の中での電力需要が特定の閾値未満であるときなど、特定の電力グリッド状況に基づき実行されてもよい。電圧チェック失敗状況2008が存在すれば、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定の計器163が供給停止確認済み状態2010であると判断するとよい。ブロック2000における通常サービス状態の判断から、ブロック2010での供給停止確認済み状態に移行するときに、「持続的供給停止イベント」メッセージ2012が生成され、送られるとよい。
供給停止インテリジェンスアプリケーションは、ブロック2000にて通常サービス状態を判断する一方で、特定のスマート計器163に関連する供給停止が生じた可能性があることを示す「電力供給停止通知(PON:power outage notification)」メッセージ2014を受信してもよい。メッセージは、特定のスマート計器163、またはその他、特定のスマート計器163の上流のデバイスから受信されるとよい。PONメッセージ2014を受信すると、ブロック2016にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のスマート計器163が「供給停止感知」状態であると判断するとよい。供給停止感知状態では、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、さらなるアクションを所定の期間一時停止するとよい。所定の期間が経過すると、「タイムアウト」状況2018が生じるとよく、結果として、ブロック2010にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定の計器が供給停止確認済み状態であると判断する。供給停止確認済み状態に移行する間、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、持続的供給停止イベントメッセージ2012を生成するとよい。
供給停止インテリジェンスアプリケーションが、計器収集データエンジンから電力復旧通知(PRN)メッセージ2013を、所定の期間の経過より前に受信すると、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、「瞬時供給停止(momentary outage)イベント」メッセージ2020を生成するとよく、これは、感知された供給停止は瞬時のものでしかなく、特定のスマート計器163は現在正しく機能しており、この特定のスマート計器163によって供給停止状態は示されていないということを示す。瞬時供給停止イベントメッセージ2020は、後からの分析のためにイベントログファイルに送られるとよい。ブロック2000にて供給停止インテリジェンスアプリケーションはさらに、特定の計器が通常サービス状態であることを判断するとよい。
供給停止インテリジェンスアプリケーションが、電圧チェック「OK」メッセージ2006をタイムアウト状況2018より前に受信すると、ブロック2000にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、スマート計器163が通常サービス状態であると判断し、さらに瞬時供給停止イベントメッセージ2020を生成するとよい。ブロック2000、2004、2010および2018における状態それぞれにおいて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、セクション、フィーダ回路、DMSなどの、より上位のエンティティから、特定の計器163の計器メッセージの処理を一時停止するための一時停止メッセージを受信してもよい。一時停止は、特定のスマート計器163に影響を及ぼし得る不正変更、デバイスの不具合、またはその他何らかの好ましくない状況が存在するという認識に基づくとよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションがブロック2000、2004、2010および2018の状態のいずれかにある間に一時停止メッセージ2022があれば、ブロック2024にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは即座に、特定のスマート計器163がフィルタ一時停止状態であると判断するとよい。フィルタ一時停止状態では、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、この特定の計器163から生じるメッセージのフィルタリングを一時停止するとよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションによって受信される再開メッセージ2015は、ブロック2000にて供給停止インテリジェンスアプリケーションが通常サービス状態に戻ることを許可するとよい。再開メッセージ2015は、セクション、フィーダ回路、DMSなどによって生成されるとよい。図20は、特定のスマート計器163に関して供給停止インテリジェンスアプリケーションを示しているが、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、各電力グリッド内の所望の任意数の計器163からのイベントメッセージを同じように管理するよう構成されているとよい。
図21は、電力グリッド内のラインセンサーに関連する供給停止状況を判断するよう構成された供給停止インテリジェンスアプリケーションの動作フロー図である。一例では、ラインセンサーは、さらに、ラインセンサーのアクティビティに関する情報を提供するよう、ラインセンサーに電気的に結合されたフィーダ計器を含むとよい。図20と似て、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、一度、いくつか、またはすべてのラインセンサーに関して様々な状態を判断し、各状態の判断に基づき様々なタスクを実行するとよい。ラインセンサーは、特定のラインセンサーの状態を判断するために供給停止インテリジェンスアプリケーションによって受信されるイベントメッセージを生成するよう構成された、RTUなどのデバイスを含んでもよい。ブロック2100にて、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のラインセンサーが通常サービス状態であると判断するとよい。ブロック2100の状態が判断されると、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、関連する計器がいつ修理または交換される予定になっているかなどのサービスイベントを渡すとよい。そのような状況は、計器を切り離し、PONを生成させると考えられる。しかし、供給停止も、その他の異常な状況も実際は存在しないため、このような場合には、供給停止インテリジェンスアプリケーションはイベントメッセージを渡すとよい。読み取り失敗イベント状況2102が生じると、ブロック2104にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のラインセンサーのセンサー障害の疑い状態を判断するとよい。一例では、読み取り失敗イベント状況2102は、特定のラインセンサーが、予期されるときにイベントメッセージを生成しないことを示すとよい。
ブロック2104にて供給停止インテリジェンスアプリケーションが、特定のラインセンサーがセンサー障害状態であると判断する一方で、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、センサー正常性チェックを出すとよい。ラインセンサーが障害を起こしていないことを示す「正常性チェック’OK’」メッセージ2106を特定のラインセンサーから受信すると、ブロック2100にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、ラインセンサーが通常サービス状態であると判断するとよい。正常性チェック「OK」メッセージが受信されなければ、ブロック2104にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のラインセンサーが障害を起こした可能性があるかどうかの判断を継続する。
ブロック2100にて供給停止インテリジェンスアプリケーションが、特定のラインセンサーが通常サービス状態であるかどうかを判断する一方で、「電圧損失」状況2108が生じることもあり、これが原因で、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、感知された供給停止に特定のラインセンサーが関与していることを示す供給停止感知状態を判断する。電圧損失状況2108は、特定のラインセンサーの電圧が所望のレベルであることを示す、予期されるイベントメッセージを、供給停止インテリジェンスアプリケーションが受信しないときに生じ得る。電圧損失状況2108は、特定のラインセンサーが、特定のラインセンサーに供給停止が生じていることを示す供給停止感知状況であると、ブロック2110にて供給停止インテリジェンスアプリケーションに判断させる。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のラインセンサーが供給停止感知状態であると判断する一方で、電圧障害状況2108が、瞬時供給停止を示すか、または持続的供給停止を示すかを判断するとよい。一例では、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、所定の期間、さらなるアクションを一時停止するとよい。所定の期間が経過すれば、「タイムアウト」状況2112が生じるとよく、結果として、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、持続的供給停止状況が起こったと判断し、ブロック2114にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のラインセンサーが供給停止確認済み状態であると判断するとよい。供給停止確認済み状態の判断に移行する間、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、「持続的供給停止イベント」メッセージ2116を生成するとよく、これは、位置および範囲に関して後から供給停止の分析をするために供給停止管理システム155に送られるとよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションが、特定のラインセンサーが供給停止感知状態であると判断する間、ただし所定の時間の満了より前に、「電圧復旧」メッセージ2118を受信すれば、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、供給停止が瞬時のものであると判断するとよく、ブロック2100にて特定のラインセンサーが通常サービス状態であると判断するとよい。ブロック2100の状態の判断に移行する間に、瞬時供給停止イベントメッセージ2120が、供給停止インテリジェンスアプリケーションによって生成され、供給停止管理システム155に送られるとよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションが、特定のラインセンサーが供給停止確認済み状態であると判断する間に、電圧復旧メッセージ2118を受信すれば、ブロック2100にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のラインセンサーが通常サービス状態であると判断するとよい。
供給停止インテリジェンスアプリケーションが、「故障電流検出」メッセージ2122を受信すると、ブロック2124にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のラインセンサーが故障感知状態であると判断するとよい。故障電流検出メッセージ2122が受信されると、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、故障インテリジェンスアプリケーション(図14参照)などの様々なアプリケーションによって受信される故障メッセージ2125を生成するとよい。ブロック2124にて、特定のラインセンサーが故障感知状態であると判断する一方で、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、その故障が、特定のラインセンサーの位置を過ぎた位置など、特定のラインセンサーとは異なる電力グリッド内の位置で生じたと判断してもよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のラインセンサーが故障感知状態であるとブロック2124にて判断する一方で、特定のラインセンサーからの定期的な電圧チェックをリクエストしてもよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションが、電圧復旧メッセージ2118を受信すると、ブロック2100にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のラインセンサーが通常サービス状態であると判断するとよい。図21は、特定のラインセンサーに関して供給停止インテリジェンスアプリケーションを示しているが、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、各電力グリッド内の所望の任意数のラインセンサーからのイベントメッセージを同じように管理するよう構成されているとよい。
図20に関して記載されたのと同じように、ブロック2100、2106、2110、2114、および2124における状態それぞれにおいて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、セクション、フィーダ回路、DMSなどの、より上位のエンティティから、ラインセンサーの計器メッセージの処理を一時停止するための一時停止メッセージを受信してもよい。一時停止は、特定のラインセンサーに影響を及ぼし得る不正変更、デバイスの不具合、またはその他何らかの好ましくない状況が存在するという認識に基づくとよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションがブロック2100、2106、2110、2114、および2124の状態のいずれかにある間に一時停止メッセージ2126があれば、ブロック2128にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは即座に、特定のラインセンサーがフィルタ一時停止状態であると判断するとよい。フィルタ一時停止状態では、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、この特定のラインセンサーから生じるメッセージの処理を一時停止するとよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションによって受信される再開メッセージ2130は、ブロック2100にて供給停止インテリジェンスアプリケーションが通常サービス状態に戻ることを許可するとよい。再開メッセージ2130は、セクション、フィーダ回路、DMSなどによって生成されるとよい。図21は、特定のラインセンサーに関して供給停止インテリジェンスアプリケーションを示しているが、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、各電力グリッド内の所望の任意数のラインセンサーからのイベントメッセージを同じように管理するよう構成されているとよい。
図22は、1つ以上の故障回路インジケータ(FCI)によって認識された故障を判断するよう構成された供給停止インテリジェンスアプリケーションの動作フロー図である。特定のFCIは、電力グリッド内に位置するとよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、FCIに含まれている監視デバイスからイベントメッセージを受信し、ブロック2200にて、FCIが通常状態であると判断するとよい。特定のFCIが通常状態であると判断する一方で、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、その特定のFCIからのイベントメッセージを処理するとよい。「下流FCI故障」メッセージ2202を受信すると、ブロック2204にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のFCIがFCI不具合状態であると判断するとよい。ブロック2204にて、特定のFCIがFCI不具合状態であると判断する一方で、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、その特定のFCIからのメッセージ処理を一時停止するとよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、「下流FCIリセット」メッセージ2206が受信されるまで、FCIメッセージ処理を一時停止し続けるとよい。下流FCI故障メッセージ2206を受信すると、ブロック2200にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、そのFCIが通常状態であると判断するとよい。
供給停止インテリジェンスアプリケーションが、「ローカルFCI故障」メッセージ2208を受信すれば、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のFCIにて故障が生じたと判断するとよい。特定のFCI故障メッセージ2208を受信すると、ブロック2210にて、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のFCIが、故障電流検出状態であると判断してもよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のFCIが故障電流検出状態であるとの判断に移行する間に、故障インテリジェンスアプリケーションおよび上流のFCIなどの様々なアプリケーションに対する故障メッセージ2211を生成するとよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、この特定のFCIからリセットメッセージ2212を受信すると、この特定のFCIの上流のFCIに対するリセットメッセージ2213を生成するとよく、ブロック2200にて、特定のFCIが通常状態であると判断するとよい。
供給停止インテリジェンスアプリケーションが、下流のFCIから下流FCI故障メッセージ2214を受信すれば、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のFCIが下流故障状態2216であるかどうかを判断するとよい。下流故障があるかどうかを判断する一方で、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、その特定のFCIからのメッセージ処理を一時停止するとよい。下流FCIリセットメッセージ2218を下流のFCIから受信すると、ブロック2100にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、その特定のFCIが通常状態であると判断するとよい。図22は、特定のFCIに関して供給停止インテリジェンスアプリケーションを示しているが、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、各電力グリッド内の所望の任意数のFCIからのイベントメッセージを同じように管理するよう構成されているとよい。
図23は、相互接続した電力グリッドに関連する供給停止状況の間に、コンデンサーバンクを動作させるよう構成された供給停止インテリジェンスアプリケーションの動作フロー図である。一例では、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のコンデンサーバンクに関連する様々な状態を判断し、判断された状態それぞれに関連する特定のアクションを実行するとよい。ブロック2300にて、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のコンデンサーバンクが、電力グリッドから切り離されているなどのオフライン状態であると判断するとよい。特定のコンデンサーバンクのオフ状態は、コンデンサーバンクのアクティビティに関するメッセージを生成するよう構成された1つ以上のデバイスによって送信されるイベントメッセージを介して、供給停止インテリジェンスアプリケーションに示されるとよい。
コンデンサーバンクが、定期保全または運用上の不具合によりサービス停止中であれば、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、「サービス停止」メッセージ2302を受信するとよい。メッセージ2302を受信すると、ブロック2304にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のコンデンサーバンクが「サービス停止」状態であると判断するとよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションが、特定のコンデンサーバンクがサービス停止中であると判断する一方で、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のコンデンサーバンクに関するイベントメッセージの処理を一時停止するとよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のコンデンサーバンクがサービス提供可能であることを示す「サービス回復」メッセージ2306を特定のコンデンサーバンクから受信するとよく、ブロック2300にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のコンデンサーバンクがオフ状態であると判断できる。
特定のコンデンサーバンクは、「オン」コマンドを、そのコマンドを出す権限を有する電力グリッド内の任意のデバイスから受信することによって、何らかの時点でオンにされるとよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のコンデンサーバンクがオンにされたことを、「オンコマンド」メッセージ2308を介して通知されるとよい。ブロック2310にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、メッセージ2308に基づき、特定のコンデンサーバンクが「オン待ち」状態であると判断するとよい。オン待ち状態を判断するとき、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、コンデンサーバンクがオンにされなかったことを示す運用有効性(OE:operational effectiveness)障害メッセージ2312を受信してもよく、これは、ブロック2300にて運用インテリジェンスアプリケーションに、コンデンサーバンクがオフ状態であると判断させる。運用有効性は、コンデンサーバンクなどの特定のデバイスが、「オン」コマンドなどの特定のコマンドを実行することの表れを指してもよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションが、’OEオン確認’メッセージ2314を受信すれば、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のコンデンサーバンクが、特定のコンデンサーバンクが電力グリッド内の特定のフィーダ回路に接続されていることを示す「コンデンサーバンクオン」状態2316であると判断するとよい。状態2316の判断に移行するときに、供給停止インテリジェンスは、「コンデンサーバンクオン」メッセージ2318を生成するとよく、これは、特定のコンデンサーバンクによって生成される電圧を使用する相互接続したフィーダ回路などの様々なデバイスによって受信されるとよい。
供給停止インテリジェンスアプリケーションは、ブロック2310にて特定のコンデンサーバンクがオン待ち状態であると判断する一方で、特定のコンデンサーバンクをオフにする権限を与えられた任意のデバイスからオフコマンドメッセージ2320を受信してもよく、これは、ブロック2322にて供給停止インテリジェンスアプリケーションに、特定のコンデンサーバンクが「オフ待ち」状態であると判断させる。ブロック2318にて、特定のコンデンサーバンクがオフ待ち状態であると判断する一方で、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、オンコマンドメッセージ2408を受信してもよく、これは、ブロック2310にて供給停止インテリジェンスアプリケーションに、特定のコンデンサーバンクがオン待ち状態であると判断させる。ブロック2316にて供給停止インテリジェンスアプリケーションが、特定のコンデンサーバンクがコンデンサーバンクオン状態であると判断する間に、オフコマンドメッセージ2320を受信すれば、ブロック2322にて供給停止インテリジェンスは、特定のコンデンサーバンクがオフ待ち状態であると判断するとよい。
供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のコンデンサーバンクがオフ待ち状態であるとブロック2318にて判断する一方で、OE確認のリクエストを出すとよい。それに応答して、供給停止インテリジェンスアプリケーションが、OE障害メッセージ2312を受信すれば、ブロック2322にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のコンデンサーバンクがオフ待ち状態であると判断するとよい。
ブロック2300にて、特定のバンクがコンデンサーバンクオフ状態であると判断する一方で、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、メッセージ2324のOE確認を受信してもよく、これは、ブロック2322にて供給停止インテリジェンスアプリケーションに、特定のコンデンサーバンクがオフ待ち状態であると判断させる。移行するときに、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のコンデンサーバンクに関する情報を求め得る任意のデバイスによって受信されるコンデンサーバンクオフメッセージ2326を生成するとよい。図23は、特定のコンデンサーバンクに関して供給停止インテリジェンスアプリケーションを示しているが、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、各電力グリッド内の所望の任意数のコンデンサーバンクからのイベントメッセージを同じように管理するよう構成されているとよい。
図24は、電力グリッド内のフィーダ回路に関する供給停止状況の存在を判断するよう構成された供給停止インテリジェンスアプリケーションの動作フロー図である。一例では、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、フィーダ回路の状況を監視するよう構成されフィーダ回路に含まれているデバイスから受信されるイベントメッセージに基づき、特定のフィーダ回路の現在の状態を判断するよう構成されているとよい。ブロック2400にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のフィーダ回路が通常状態で動作していると判断するとよく、これは、供給停止状況は存在していないことを示す。供給停止インテリジェンスアプリケーションが、フィーダ回路から「切り替え待ち」メッセージ2402を受信すれば、ブロック2404にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、フィーダ回路の「切り替え」状態を判断するとよく、これは、特定のフィーダ回路に関連する電流切り替えが実行されていることにより回路に異常な挙動が生じている可能性があることを示す。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のフィーダ回路が切り替え状態であると判断する一方で、そのことを示すフィーダ回路または他のデバイスから受信されるセクション供給停止メッセージを無視するとよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、フィーダ回路が切り替え状態であるとのブロック2404での判断に移行する間に、1つ以上の「フィーダメッセージ一時停止」通知2408を生成するとよく、これは、従属するセクションおよびスマート計器163など、特定のフィーダ回路の切り替えによって影響を受ける様々なデバイスによって受信されるとよい。
供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のフィーダ回路が切り替え状態であるとブロック2406にて判断する間に、「切り替え完了」メッセージ2410を特定のフィーダ回路から受信してもよい。切り替え完了メッセージ2410の受信は、供給停止インテリジェンスアプリケーションが、特定のフィーダ回路が通常動作状態であるかどうかをブロック2400で判断することに再び移行することを可能にするとよい。特定のフィーダ回路が切り替え状態であるとの判断に移行する間に、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、1つ以上の「フィーダメッセージ再開」通知2412を生成するとよく、これは、以前にフィーダメッセージ一時停止通知2408を受信していた様々なデバイスに送られるとよい。
供給停止状況が原因で、フィーダ回路が、相互接続した遮断器のトリップに基づいてロックアウトされてもよい。一例では、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のフィーダ回路が通常動作状態であるとブロック2400にて判断する一方で、「遮断器トリップおよびロックアウト」メッセージ2414を受信してもよい。遮断器トリップおよびロックアウトメッセージ2414は、特定のフィーダ回路に相互接続した遮断器がトリップし、その特定のフィーダ回路に影響を及ぼしていることを示すとよい。メッセージ2414の受信は、ブロック2416にて供給停止インテリジェンスアプリケーションに、その特定のフィーダ回路が「フィーダロックアウト済み」状態であると判断させるとよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のフィーダ回路がフィーダロックアウト済み状態であるとの判断に移行するときに、フィーダメッセージ一時停止通知2408を生成するとよい。
供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のフィーダ回路がフィーダロックアウト済み状態にあるとブロック2416にて判断する一方で、トリップした遮断器がリセットされたことを示すリセットメッセージ2418を受信してもよく、これにより、この特定のフィーダ回路が通常動作状況であると、ブロック2400にて供給停止インテリジェンスアプリケーションが判断できる。
遮断器を手動で開放することなどによる、特定のフィーダ回路に影響を及ぼす強制的な供給停止も生じ得る。一例では、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のフィーダ回路が通常状態であるとブロック2400にて判断する一方で、遮断器の状況を監視する遮断器内のデバイスから「手動遮断器開放」メッセージ2420を受信することもある。メッセージ2420の受信に基づき、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、ブロック2400における特定のフィーダ回路が通常動作状態であるとの判断から、ブロック2422における、この特定のフィーダ回路が強制的供給停止状態であるとの判断に移行するとよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、ブロック2422における特定のフィーダ回路の状態の判断に移行する間に、1つ以上のフィーダメッセージ一時停止通知2408を生成するとよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のフィーダ回路が強制的供給停止状態であると判断する一方で、別の即時電圧チェックをリクエストしてもよく、これは、ラインセンサーまたはスマート計器163などの別のデータソースを使用するフィーダ電圧のチェックを提供し、これは逆流給電(backfeed)などの当該状況を示すこともある。
供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のフィーダ回路が強制的供給停止状態であると判断する一方で、リセットメッセージ2418を受信するとよい。リセットメッセージ2418は、遮断器が閉じられたことを示すとよく、これによって、ブロック2400にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のフィーダ回路が通常動作状態であると判断できる。ブロック2422から、ブロック2400における状態の判断に移行する間に、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、1つ以上のフィーダメッセージ再開通知2412を生成するとよい。図24は、特定のフィーダ回路に関して供給停止インテリジェンスアプリケーションを示しているが、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、各電力グリッド内の所望の任意数のフィーダ回路からのイベントメッセージを同じように管理するよう構成されているとよい。
図25は、電力グリッドのセクションに関連する供給停止状況を管理する動作フロー図である。一例では、ブロック2500にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のセクションの通常動作状態を判断するとよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のセクションに関連するフィーダ回路が機能停止しているか、または正常に機能していない可能性があることを示す、「フィーダ一時停止」メッセージ2502を受信するとよく、これが原因で、ブロック2504にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のセクションが「フィーダ機能停止の疑い」状態であることを判断する。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のセクションがフィーダ機能停止の疑い状態であると判断する一方で、別の電圧チェックをリクエストしてもよく、これは、ラインセンサーまたはスマート計器163などの別のデータソースを使用するセクション電圧のチェックを提供する。
供給停止インテリジェンスアプリケーションはさらに、上流のセクションが一時停止されていることを示す「上流セクション一時停止」メッセージ2506を受信することもある。メッセージ2506は、上流のフィーダから受信されるとよい。メッセージ2506の受信は、ブロック2504にて供給停止インテリジェンスアプリケーションに、特定のセクションがフィーダ機能停止の疑い段階であると判断させるとよい。「別の電圧チェック失敗」状況2508は、ブロック2510にて供給停止インテリジェンスアプリケーションに、特定のセクションがセクション機能停止状態であると判断させ、これは、特定のセクションが電力を失ったことを示す。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のセクションがセクション機能停止状態であるとの判断に移行する一方で、セクション機能停止メッセージ2512を生成するとよく、これは下流のセクションによって受信されるとよく、スマート計器163、ラインセンサーなど、このセクションに関連する他のデバイスからのメッセージのフィルタリングを一時停止するとよい。
「別の電圧チェック’OK’」メッセージ2514が、供給停止インテリジェンスアプリケーションによって受信されることもあり、これはブロック2516にて供給停止インテリジェンスアプリケーションに、特定のセクションが逆流給電状態であると判断させ、これは、特定のセクションが電力グリッド内で動作している他のセクションによって逆流給電されている可能性があることを示す。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、逆流給電状態を判断する一方で、「上流セクション再開」メッセージ2518を上流のセクションから受信することもあり、これによってブロック2500にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のセクションが通常動作状態であると判断できる。
供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定の状態が通常動作状態で動作していると判断する一方で、「センサー電圧損失イベント」メッセージ2520、「上流区分器(sectionalizer)開放」メッセージ2522、および/または「計器機能停止」メッセージ2524を受信することもあり、それぞれの受信は、ブロック2526にて供給停止インテリジェンスアプリケーションに、特定のセクションが「セクション機能停止疑い」状態であると判断させてもよく、これは、特定のセクションがサービス停止中である可能性があるということを示す。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のセクションが「セクション機能停止の疑い」状態であるとブロック2526にて判断する一方で、別の電圧チェックをリクエストするとよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、状態2526を判断する一方で、別の電圧チェック「OK」メッセージ2514を受信することもあり、これは、ブロック2500にて供給停止インテリジェンスアプリケーションに、特定のセクションが通常動作状態であると判断させる。別の電圧チェック失敗メッセージ2508の受信は、ブロック2510にて供給停止インテリジェンスアプリケーションに、特定のセクションがセクション機能停止状態で動作していると判断させるとよく、セクション機能停止メッセージ2512を生成するとよい。
供給停止インテリジェンスアプリケーションは、セクション機能停止状態をブロック2510にて判断する一方で、セクションが通常通り動作していることを示す「電圧チェック’OK’」メッセージ2528を受信することもあり、これは、ブロック2500にて供給停止インテリジェンスアプリケーションに、特定のセクションが通常状態で動作していると判断させる。さらに、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、下流のセクションへの「セクション’OK’」メッセージ2530を生成してもよく、さらに、セクションデバイスメッセージのフィルタリングを再開してもよい。
供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のセクションが通常動作状態であるとブロック2500にて判断する一方で、「一時停止」メッセージ2532を受信することもあり、これは、供給停止インテリジェンスアプリケーションを、ブロック2534の、特定のセクションが一時停止状態であるとの判断に移行させる。供給停止インテリジェンスアプリケーションが一時停止状態であると判断する一方で、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のセクションからの供給停止メッセージの処理を一時停止するとよい。さらに、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のセクションに関連するデバイスによって処理される1つ以上の「デバイス一時停止」メッセージ2536を生成して、さらなるメッセージの生成を一時停止してもよい。
供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のセクションが一時停止状態であると判断する一方で、「再開」メッセージ2537を特定のセクションから受信することもあり、これは、特定のセクションが通常通り動作していることを示し、したがって、ブロック2500にて供給停止インテリジェンスアプリケーションに、特定のセクションが通常動作状態であると判断させる。さらに、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のセクションに関連するデバイスによって受信されて処理される1つ以上の「デバイス再開」メッセージ2538を生成して、メッセージの生成を再開してもよい。
特定のセクションが通常動作状態であるとブロック2500にて判断する一方で、特定のセクションに関連しさらなるメッセージ生成を一時停止する、処理されるデバイスは、特定のセクションから、セクションが切り替えられようとしており通常動作とは異なるセクションの挙動が生じるかもしれないことを示す「切り替え待ち」メッセージ2540を受信することもある。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、メッセージ2540を受信すると、1つ以上のデバイス一時停止メッセージ2336を生成し、特定のセクションが切り替え状態であるとブロック2542にて判断してもよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のセクションが切り替え状態であると判断する一方で、特定のセクションによって生成されるセクション供給停止メッセージを無視してもよい。供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のセクションに関して切り替えが実行されたことを示す「切り替え完了」メッセージ2544を受信してもよく、これによって、ブロック2500にて供給停止インテリジェンスアプリケーションは、特定のセクションが通常動作状態であると判断できる。さらに、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、1つ以上のデバイス再開メッセージ2538を生成してもよい。図25は、特定のセクションに関して供給停止インテリジェンスアプリケーションを示しているが、供給停止インテリジェンスアプリケーションは、各電力グリッド内の所望の任意数のセクションからのイベントメッセージを同じように管理するよう構成されているとよい。
電力グリッドの故障は、物理的短絡、開回路、障害を起こしたデバイスおよび過負荷など、回路素子が所望の形で機能することができないようにする物理的状況として定義され得る。事実上、ほとんどの故障は、何らかのタイプの短絡を伴い、「故障」という用語は、短絡と同義であることが多い。短絡は、適切な回路動作のために意図されたもの以外の何らかのパスに電流を流す、何らかの形の異常な接続であり得る。短絡故障は、非常に低いインピーダンスを有する(「ボルテッド故障(bolted fault)」としても既知である)ことも、または相当量の故障インピーダンスを有することもある。ほとんどの場合、ボルテッド故障の結果、電気保護デバイスが動作し、電気会社の一部の顧客に供給停止が生じる。電気保護デバイスの動作を防ぐのに十分なインピーダンスを有する故障は、高インピーダンス(高Z)故障として既知である。そのような高インピーダンス故障は、供給停止にはつながらないかもしれないが、著しい電力品質問題を生じさせることもあり、電気会社の設備に深刻な損害をもたらすこともある。垂れ下がっているがまだ電圧が印加されている送電線の場合、高インピーダンス故障は安全上の問題ももたらし得る。
導体が切り離されているが短絡は引き起こさない欠相故障(open phase fault)など、その他の故障のタイプが存在する。欠相故障は、切断につながる導体の不具合の結果であることも、または、側相(lateral phase)ヒューズが切れてその位相が事実上切り離されたままとなる、ボルテッド位相故障(bolted phase fault)の副作用であることもある。上記の欠相故障は、顧客へのサービス喪失につながることもあるが、外見的には切り離されている位相線に、逆流給電と呼ばれるプロセスによってまだ電圧が印加されていることもあるため、安全上の問題ももたらし得る。欠相故障は、柱上スイッチにおける結線不具合の結果であることが多い。
いずれの故障も、物理的な不安定性によって、またはアーク放電、ワイヤの焼失、電磁力などの影響によって別の故障タイプへと変わることもある。そのような故障は、進展故障と呼ばれることもあり、進展プロセスおよび故障タイプの段階の検出は、電気会社の技術者の関心事である。
電力グリッドの運用において、故障の検出、さらに、インテリジェントグリッド計測手段が可能にする限り正確な故障の分類および故障の位置特定が望まれている。ボルテッド故障は、瞬時で自動解消するもの、または持続するもの(故障が現場要員によって解消されるまで電気保護デバイスによる電力の遮断が必要)として分類され得る。高インピーダンス故障に関しては、断続的なもの(繰り返し発生するが頻繁ではない)と、持続性のもの(ランダムに発生するがほとんど絶え間がない)とが区別されてもよい。故障はさらに、静的である、または進展している(多段故障(multi−stage faults)としても既知である)と認識されることもある。先述のように、進展故障は、1つのタイプとして始まることも、または1つの位相もしくは一対の位相を巻き込んで始まることもあり、続いて、時間がたつにつれて別のタイプに変化することも、またはさらに多くの位相を巻き込むこともある。進展故障の例は、ラインヒューズが切れる原因になる1線地絡(「SLG:single−line−to−ground」)故障である。プラズマが、上に設けてある線へと上昇すれば、最初のSLG故障から、続いて相間故障に進展することもある。
基本的な過電流検出および分析などの従来の故障検出は、変電所でほとんど行われた測定から実行され、一部のシステムでは、スマートスイッチおよびリクローザーなどの柱上デバイスを用いて実行される。しかし、高インピーダンス故障など、多くの故障は、特に変電所では特性波形が弱すぎるため、この方法で検出または分類することはできない。インテリジェントグリッドとの関連では、RTUを備えるラインセンサー、計器、および、変電所のマイクロプロセッサリレー(ならびにその関連する計器用変圧器および変流器)を含む、分散した一連のデータソースが利用可能であるとよい。こうすることで、フィーダ回路の様々なポイントにおけるセンサーからのデータを、他のフィーダー回路からのデータと、さらに必要であれば他の変電所からのデータとまで組み合わせて、高度なグリッド故障分析を実行する能力が得られる。
表4には、インテリジェント電力グリッドの、様々な故障タイプ、位相の関与、およびグリッド状態挙動(grid state behavior)が記載されている。
表4−故障タイプ
故障タイプおよび関連するグリッド状態挙動の明確な表現を規定することで、RTU、変電所解析、制御センター解析データ獲得および処理に関する故障定義が可能になるとよい。一例では、3相システムなどの多相電力グリッドでは、故障解析に同期フェーザデータが利用され得る。特に、変電所レベルで生じている特定の故障タイプを特定するために、インターフェーザが分析されてもよい。
表5は、INDE SUBSTATION180でのイベントの特定につながり得る、3相電力グリッド内で特定され得る様々な故障を含む。INDE SUBSTATION180またはINDE CORE120は、各故障タイプを、イベントコードを用いて分類するよう構成されているとよい。各イベントコードは、INDE SUBSTATION180などの変電所レベルで認識されるイベントタイプを表すとよい。各故障タイプは、A、BおよびCなど、各位相のフェーザ大きさおよびフェーザ角に関する複数の所定の質に基づき特定されてもよい。一例では、個々のフェーザ(大きさおよび角度)、ならびに、A−B、B−C、およびA−Cなど、フェーザ間の相対的なフェーザ値を指すとよいインターフェーザが分析されるとよい。以下の表5に示されている様に、各位相のリアルタイムフェーザ値および公称フェーザ値が、故障発生および故障タイプを判断するために使用されるとよい。
表5−故障特定基準
図26は、電力グリッド内での故障評価の例示動作フロー図である。一例では、故障評価は、故障の存在の特定および故障タイプの特定を含むとよい。図26の動作フロー図は、故障インテリジェンスアプリケーション(図14参照)によって実行されるとよい。一例では、故障タイプは、故障インテリジェンスアプリケーションによって、表5の故障特定基準分類に基づき判断されてもよい。電力グリッド内の各位相の同期フェーザデータが、フェーザ測定ユニット(PMU:phasor measurement unit)データ収集ヘッドから取得されるとよく、PMUは、INDE SUBSTATION180グループ内に位置するか、または電力グリッドの中央局にて中央に位置するとよい。PMUは、各位相A、B、およびCに関して、フェーザ大きさおよびフェーザ角データなど、同期フェーザデータを含む位相情報を測定して、提供するとよく、これは、故障が存在するかどうかを判断し、故障タイプを判断するために生成および分析されるとよい。位相情報が、ブロック2600にて、故障インテリジェンスアプリケーションによって受信されるとよい。ブロック2602にて、故障の疑いがあるかもしれないという判断が実行されるとよい。一例では、ブロック2602にて故障インテリジェンスアプリケーションは、分析されている各位相に関するフェーザ大きさおよびフェーザ角データに関連する閾値に基づき、判断を下すとよい。
1つ以上の故障状況の疑いがあると判断されると、ブロック2604にて、各位相のフェーザ角基準が適用されるとよい。ブロック2606にて、位相情報に基づき所定のフェーザ角基準に合致しない1つ、いくつか、またはすべての故障タイプが、故障タイプ候補としてのさらなる考慮から除外されるとよい。しかし、フェーザ角基準が特定の故障タイプに対し該当なしであれば(表5で「N/A」と示されている)、故障タイプは、故障タイプ候補としての考慮に残るとよい。考慮されるのがすべての故障タイプではない場合、当該の故障タイプがブロック2608にて考慮から除外されるとよい。
ブロック2610にて、各位相の所定の相対的フェーザ大きさ変化基準が、位相情報に適用されるとよい。ブロック2612にて、所定の相対的フェーザ大きさ情報に合致しない1つ、いくつか、またはすべての故障タイプが除外される。しかし、相対的フェーザ大きさ変化に関して該当なしであるなど、まだ考慮中の故障タイプは除外されてはならない。ブロック2614にて、特定された故障タイプが除外されるとよい。ブロック2616にて、所定のインターフェーザ角基準が、位相情報に適用されるとよい。所定のインターフェーザ角基準の適用に基づき除外される、残りの任意の故障タイプ候補の判断が、所定のインターフェーザ角基準に基づきブロック2618にて実行されるとよい。任意の当該故障タイプが、ブロック2620にて考慮から除外されるとよい。インターフェーザ角が該当なしの、まだ考慮中の任意の故障タイプ候補は、除外するには不適当であると考えられる。
ブロック2622にて、所定の相対的インターフェーザ角変化基準が、考慮中の、残りの故障タイプ候補に適用されるとよい。ブロック2624にて、まだ考慮中の、残りの任意の故障タイプ候補が、所定の相対的インターフェーザ角変化基準に基づき、除外されるよう特定されるとよい。様々な基準の適用によって、ブロック2624にて、適用された所定の基準のすべてに合致するとして、単一の故障タイプ候補が生成されるとよい。
ブロック2626にて、故障状況の候補の連続読み取り数と、所定の連続読み取り基準とが比較されるとよい。表5に示されている様に、特定の故障タイプが存在すると判断する前に、特定された故障状況の候補がいくつかの連続読み取りにわたって存在することが要求されるとよい。ブロック2626にて連続読み取りの数が満たされると、ブロック2628にて、故障インテリジェンスアプリケーションによって故障メッセージが生成されるとよく、これは、故障によって影響され得る電力グリッド内の他のデバイスに送られてもよく、または、特定の故障タイプについて関与する関係者に警告するために使用されてもよい。連続読み取りの数が満たされなければ、動作フロー図はブロック2600に戻るとよい。
図26における、ブロック2604、2610、2616、および2622での表5の様々な基準の適用は、図26に関して記載された以外の順序で実行されてもよい。代替例では、図26の動作フロー図は、図26に関して記載されたよりも少ない、または追加のブロックを含んでもよい。例えば、表5の基準は、各位相のフェーザ大きさおよびフェーザ角を含む各位相のフェーザ情報に適用するために、並行した形で使用される。例えば、図26のブロック2604、2610、2616、および2622に記載されている適用は、並行して実行されて、故障が存在すれば故障タイプが特定できるとよい。ブロック2626での連続読み取り判断は、表5の他の基準の適用の後で実行されても、またはそれと並行して実行されてもよい。
本発明は、好適な実施形態に関連して示され記載されてきたが、上記のものに加えて、本発明の基本的特徴から、特定の変更および改変が加えられてよいということは明らかである。さらに、本発明の実践に利用され得る多数の異なるタイプのコンピュータソフトウェアおよびハードウェアがあり、本発明は上述の例に制限されない。本発明は、1つ以上の電子デバイスにより実行される行為、および動作の記号表現を参照して記載された。よって、当然のことながらそのような行為および動作は、構造化形式でデータを表現する電気信号の、電子デバイスの処理ユニットによる操作を含む。この操作は、データを変換するか、または電子デバイスのメモリシステムの各位置にデータを保持し、これが、当業者には十分理解される形で電子デバイスの動作を再構成、または他の形で変更する。データが保持されるデータ構造は、データのフォーマットにより定義される特定の性質を有する、メモリの物理的位置である。本発明は前述の文脈において記載されているが、当業者には当然のことながら、記載された行為および動作はハードウェアに実装されることも可能であるため、制限的なものとして意図されてはいない。したがって、本発明の有効な範囲内の変形および変更すべてを保護することが出願人の意図である。本発明は、以下の特許請求の範囲によって定義され、すべての等価物を含むものとする。