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JP5453944B2 - 物体検出ユニットの取付構造 - Google Patents
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本発明は、車両に搭載される物体検出ユニットの取付構造に関する。
従来では、車内への人の侵入を検知する侵入検知システムが知られている(例えば下記特許文献1参照)。この侵入検知システムは電波センサを使用しており、送信した電波の受信電界強度によって侵入者の有無を判断している。
特開2008−100602号公報
ところで、車内への侵入者を検知する電波センサは、送信する電波が車外に向けて放射されると、車外の物体を検知してしまうので、車内への侵入者が発生しない状態であっても反応して誤検知を招く恐れがある。このため、送信した電波を極力検知対象である車内側にのみ放射するようにして検知対象外への電波の放射を抑制する必要がある。
そこで、本発明は、送信した電波の検知対象外への放射を抑制して誤検知を抑制することを目的としている。
本発明は、車体の内側に取り付けた物体検出ユニットのハウジングは、物体検出部から周囲に送信される電波の送信方向のうち少なくとも車室と反対側を遮蔽する電波遮蔽部材を備え、この電波遮蔽部材により電波を遮蔽していないハウジングの一部に対向する位置に、電波を遮蔽可能な車体の一構成部材が位置するようにし、車体の一構成部材は、車体の上下方向に延設されて、車体の側部内側にて車体前方に向く前面または車体後方に向く後面を備えるピラーであることを特徴とする。
本発明によれば、電波遮蔽部材により電波を遮蔽していないハウジングの一部が検知対象外に対応する位置にあっても、この検知対象外に対応するハウジングの一部を通して放射される電波を車体の一構成部材によって遮蔽できるので、送信した電波の検知対象外への放射を抑制して誤検知を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態を示す車体の一部を省略した側面図である。 図1の車体に取り付ける物体検出ユニットの斜視図である。 図2の物体検出ユニットの機能ブロック図である。 送信部からの電波送信エリアを示す摸式図である。 図1の物体検出ユニットにおける送信部からの電波送信エリアを示す模式的な平面図である。 車体の4つのドアに物体検出ユニットを取り付けた場合の模式的な平面図である。 本発明の第2の実施形態に係わる送信部からの電波送信エリアを示す、図5に対応する平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1の実施形態]
図1に示すように、自動車における車体1の内側としてのドア3の側部内側、すなわちドアインナパネル5(図5参照)の車室6側に、物体検出ユニット7を取り付けている。なお、この物体検出ユニット7は、特に図示していないが、ドアインナパネル5の表面に設けられる内装材によって覆われている。また、図1中の矢印FRで示す方向が車体前方に相当する。
上記した物体検出ユニット7は、図2に示すように、電波遮蔽部材としての金属板9の図2中で紙面裏側に物体検出部としてのセンサ部となる回路基板11を取り付けている。この回路基板11を覆うように、金属板9と反対側には、樹脂製のカバー13を設けている。この樹脂製のカバー13と金属板9とでハウジング15を構成しており、金属板9がカバー13に対して車体外側に位置している。カバー13は金属板9に対し、例えばカバー13に設けた嵌合爪を金属板9に設けた嵌合孔に嵌合させて取り付けるか、あるいは、ねじなどの締結具を用いて締結固定する。
金属板9は、回路基板11の車体外側を覆う平板状の本体部17と、この本体部17の図2中の矢印Aで示す車体下方に対応する部位を除く周囲の外周端部から車体内側に向けて屈曲する屈曲部19(19a,19b,19c)とを有している。ここで、屈曲部19aは車体後方に、屈曲部19bは車体前方に、屈曲部19cは車体上方に、それぞれ対応している。
本体部17の上記屈曲部19を備えていない車体下方に対応する部位の車幅方向ほぼ中央には、車体下方に向けて突出する取付片21を設け、取付片21に形成した取付孔21aと、本体部17における上記取付片21とは反対の車体上方側に設けた長孔17aとに、車室6側からねじを挿入して、物体検出ユニット7をドアインナパネル5に取り付ける。
上記した回路基板11は、図3に示すように、電波として例えばマイクロ波を送信する送信部23、送信部23から送信した電波の反射波を受信する受信部25、これら送信部23や受信部25に接続した制御部である電子制御ユニット(ECU)27を主として備えている。
ECU27には、車両の適宜部位に設置してある警報器29も接続している。警報器29は、例えばスピーカやディスプレイなどで構成し、ECU27が車室6内への侵入者が発生したと判断したときに、警報器29を作動させて侵入者への威嚇や車両周囲の人に対する注意喚起を実施する。
このような物体検出ユニット7は、ドップラ効果を利用した電波センサを使用しており、送信部23から送信した電波が物体(侵入者)に反射してその反射波を受信部25が受信し、その受信波の位相によってECU27が上記の物体(侵入者)の有無を判断する。
また、回路基板11には、電源や入出力信号用の配線30を接続するためのコネクタ31を設けてあり、コネクタ31は、図1における物体検出ユニット7の車体後方(図1中の右方向)に位置して上下方向に延設される金属製の車体パネル33に対向する位置に設定している。この車体パネル33は、車体前方に対向する前面33aを備えており、車体の一構成部材を構成している。
ここで、回路基板11に取り付けてあるコネクタ31の金属板9の屈曲部19aへの干渉を防ぐために、屈曲部19aには配線引出部となる切欠部19a1を形成している。したがって、この切欠部19a1についても、コネクタ31と同様に前記した車体パネル33に対向する位置に形成されていることになる。
前述したように、金属板9は電波遮蔽部材として機能するが、図4に示すように、金属板9を考慮しない場合には、回路基板11のほぼ中心に設けた送信部23から送信される電波の放射エリア(検知エリア)は、斜線部Bで示すように送信部23を中心としてほぼ球状となる。これに対し、金属板9を設けた本実施形態における電波の放射エリア(検知エリア)は、図5に示すように、電波が金属板9に遮られることにより、車体上下方向から見た平面視では斜線部Cで示すエリアとなる。
なお、図2に示す物体検出ユニット7は、図1に示すように、車体左側(図1中で紙面表側に相当)のドア3の内側に取り付けるが、車体右側(図1中で紙面裏側に相当)のドアには、図2に示す物体検出ユニット7に対し、図1中で左右が逆の構造の物体検出ユニットを取り付ける。すなわち、この左右が逆の構造の物体検出ユニットは、金属板を車体右側ドアのインナパネルに取り付けたときに、切欠部19a1を備える屈曲部19a及びコネクタ31が図1と同様に車体後方側に位置するものであり、この切欠部19a1がその車体後方に位置する図1と同様の車体パネルに対向することになる。
次に、作用を説明する。車両停止状態で乗員が降車してドアが閉じられかつロックされると、ECU27による車室6内への侵入者の検知動作が開始される。すなわち、送信部23から電波が周囲に送信された後、図5のように放射エリア(検知エリア)がほぼ車室6側となるよう金属板9によって規制される。
したがって、例えば、車両の窓ガラスを破壊して車室6内に人が侵入した場合には、この侵入者は、上記斜線部Cで示す電波の放射エリアに干渉することで、ECU27は侵入者が車室6内に侵入したと判断する。
なお、上記した斜線部Cで示す放射エリアは、車体右側のドアに取り付ける物体検出ユニットについても同様であり、したがって、左右の物体検出ユニットによって車室6内のほぼ全域に電波が放射される。
ここで、前記図2に示したように、本実施形態では、ハウジング15の一部に電波を遮蔽する金属板9を使用している。そして、この金属板9は、図5に示すように、その本体部17によって、電波を発信する側の回路基板11に対して車体外側を覆っているので、車外への電波の放射を遮蔽して、車室6内への侵入者が発生していない状態で反応することによる誤検知を抑制している。
また、上記した金属板9は、図2中の矢印Aで示す車体下方を除く周囲に屈曲部19(19a,19b,19c)を設けて回路基板11側から送信される電波を遮蔽している。このため、車体前後方向や車体上方における車外の物体を検知することを抑制し、車室6内への侵入者が発生しない状態で反応することによる誤検知を抑制することができる。
ここで本実施形態では、金属板9の車体後方側の屈曲部19aには、回路基板11に取り付けてあるコネクタ31が存在することにより、切欠部19a1を形成している。このため、回路基板11の送信部23から周囲に送信される電波のうち車体後方側に向かう成分は、屈曲部19aの車幅方向内側への突出高さに対応する領域に関しては、切欠部19a1から車体後方へ漏れることになる。
しかしながら、本実施形態では、上記した切欠部19a1が、図1に示す車体1の車体パネル33に向かい合う位置にあるため、屈曲部19aの少なくとも車幅方向内側への突出高さの領域に関しては、切欠部19a1から車体後方への電波の漏れを抑制することができる。これより、物体検出ユニット7が車室6内への侵入者が発生していない状態で反応することによる誤検知抑制に寄与することができる。
なお、図1では、運転席と助手席に対応する位置にのみドア3を設定してある2ドア車両について、左右のドア3の内側に物体検出ユニット7を取り付けているが、この際、左右のドア3に対して車体後方の車体パネル35の内側にも、物体検出ユニット7を取り付けてもよい。これにより、車室6内のより広い範囲を検知エリアとすることができ、車室6内への侵入者をより確実に検知することができる。
上記した車体パネル35に取り付ける物体検出ユニット7は、金属板9の屈曲部19に設ける切欠部19a1が、図1に示す車体パネル33の前面33aと反対の車体後方側の後面に対向する構造のものとなる。
図6は、図1とは別の4ドア車両における車体10の前後左右4つのドア3に物体検出ユニット7を取り付けた例を示しており、これら各物体検出ユニット7の電波の放射エリアは、斜線部Dで示すように車室6内に指向している。
また、この例では、前後のドア3相互間の車体側部には、車体10の一構成部材として車体上下方向に延設されるピラー37を備えており、このピラー37に前記図2に示した屈曲部19aの切欠部19a1を対向させている。
したがって、図6に示す例では、切欠部19a1から車体後方もしくは車体前方に漏れた電波は、ピラー37の車体前側の面もしくは車体後側の面によって遮蔽されることになり、物体検出ユニット7が車室6内への侵入者が発生していない状態で反応することによる誤検知抑制に寄与することができる。
このような車体1,10に取り付ける物体検出ユニット7は、いずれも図2に示すコネクタ31及び切欠部19a1が、車体パネル33やピラー37に対し車体前後方向に沿って互いに向かい合う位置となるような構造とする。
このように、本実施形態によれば、金属板9により電波を遮蔽していないハウジング15の一部が検知対象外に対応する位置にあっても、車体パネル33やピラー37によって電波を遮蔽できるので、送信した電波の検知対象外への放射を抑制して誤検知を抑制することができる。この際、別途専用の電波を遮蔽する部材を設ける必要がないので、コストアップを抑えることができる。
[第2の実施形態]
図7は、前記した第1の実施形態における金属板9に代えて金属板90を備えている。この金属板90は、単に平板形状であって金属板9におけるような屈曲部19を備えていない。したがって、この場合の送信部23から送信される電波の放射エリア(検知エリア)は、その斜線部Eに示すように、図5の屈曲部19で遮られる領域も含むものとなり、図5の場合に比較して車室6内のより車外に近い側を含むことになる。
そして、この第2の実施形態においても、金属板90を図5の金属板9と同様にドア3におけるインナパネル5の内側に取り付ける構成であり、したがって金属板90の面に平行に車体後方もしくは車体前方に漏れる電波は、第1の実施形態と同様に車体パネル33もしくはピラー37によって遮蔽することができる。
これより第2の実施形態においても、物体検出ユニット7が車室6内への侵入者が発生していない状態で反応することによる誤検知抑制に寄与することができる。
なお、第1の実施形態では、第2の実施形態に比較して検知が不要な領域への電波の放射に対する遮蔽に関しては、屈曲部19を設けている分有効である。
また、本発明では、電波遮蔽部材により遮蔽していないハウジングの一部は、物体検出部に接続する配線を外部に引き出すための電波遮蔽部材に設けた配線引出部に対応する位置にあり、この配線引出部に対向する位置に、車体の一構成部材が位置するように物体検出ユニットを車体の内側に取り付けている。
このため、ハウジングの電波遮蔽部材に配線引出部を形成することで、該配線引出部から電波が漏れたとしても、その漏れ電波は、車体の一構成部材によって遮蔽することが可能となる。
また、本発明では、電波を遮蔽可能な車体の一構成部材は、車体の上下方向に延設されるピラーとしている。このため、配線引出部から電波が漏れたとしても、その漏れ電波は、ピラーによって遮蔽することが可能となる。
さらに、本発明では、電波遮蔽部材は、物体検出部の車室と反対側を覆う本体部と、この本体部の外周端部から車室側に向けて屈曲する屈曲部とを有し、この屈曲部に、配線引出部を設けている。このため、金属板に屈曲部を設けて電波の遮蔽を実施する際に、屈曲部に設けた配線引出部から電波が漏れる場合であっても、この漏れ電波は車体の一構成部材によって遮蔽され、誤検知を抑制することができる。
1,10 車体
6 車室
7 物体検出ユニット
5 ドアインナパネル(車体の内側)
9 金属板(電波遮蔽部材)
11 回路基板(物体検出部)
15 ハウジング
17 金属板の本体部
19 金属板の屈曲部
19a1 屈曲に設けた切欠部(配線引出部)
30 配線
33 車体パネル(車体の一構成部材)
37 ピラー(車体の一構成部材)

Claims (3)

  1. 送信する電波を受信して物体を検出する物体検出部とこの物体検出部を収容するハウジングとを有する物体検出ユニットを車体の内側に取り付けた物体検出ユニットの取付構造であって、前記ハウジングは、前記物体検出部から周囲に送信される電波の送信方向のうち少なくとも車室と反対側を遮蔽する電波遮蔽部材を備え、この電波遮蔽部材により前記電波を遮蔽していない前記ハウジングの一部に対向する位置に、前記電波を遮蔽可能な前記車体の一構成部材が位置するよう前記物体検出ユニットを車体の内側に取り付け、
    前記車体の一構成部材は、該車体の上下方向に延設されて、車体の側部内側にて車体前方に向く前面または車体後方に向く後面を備えるピラーであることを特徴とする物体検出ユニットの取付構造。
  2. 送信する電波を受信して物体を検出する物体検出部とこの物体検出部を収容するハウジングとを有する物体検出ユニットを車体の内側に取り付けた物体検出ユニットの取付構造であって、前記ハウジングは、前記物体検出部から周囲に送信される電波の送信方向のうち少なくとも車室と反対側を遮蔽する電波遮蔽部材を備え、この電波遮蔽部材により前記電波を遮蔽していない前記ハウジングの一部に対向する位置に、前記電波を遮蔽可能な前記車体の一構成部材が位置するよう前記物体検出ユニットを車体の内側に取り付け、
    前記電波遮蔽部材により遮蔽していない前記ハウジングの一部は、前記物体検出部に接続する配線を外部に引き出すための前記電波遮蔽部材に設けた配線引出部に対応する位置にあり、この配線引出部に対向する位置に、前記車体の一構成部材が位置するよう前記物体検出ユニットを車体の内側に取り付けたことを特徴とする物体検出ユニットの取付構造。
  3. 前記電波遮蔽部材は、前記物体検出部の車室と反対側を覆う本体部と、この本体部の外周端部から車室側に向けて屈曲する屈曲部とを有し、この屈曲部に前記配線引出部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の物体検出ユニットの取付構造。
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