JP5455877B2 - 給水装置 - Google Patents
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本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、給水管に連結されて給水を行うポンプと、ポンプを可変速に駆動するインバータと、ポンプの吐出側の圧力を検出する圧力検出手段と、ポンプの吐出側の目標圧力を設定する目標圧力設定手段と、圧力検出手段が検出する圧力が目標圧力となるようにインバータを制御する制御部とを備えた給水装置において、インバータからポンプに流れる電流を検出する電流検出手段と、インバータからポンプに流れる電流の上限値を設定する上限電流設定手段と、をさらに備え、制御部は、運転時に前記電流検出手段が検出する電流が上限値以下となるようにインバータを制御する。
本実施例は、可変速駆動手段によって駆動するポンプを用いた給水装置の末端圧力一定制御方式において、設定及び操作の簡便化を図り、あるいは、これらの処置の前の図式計算等の面倒さを解消するのに好適な可変速ポンプを用いた給水装置に関するものである。 そして1台以上の可変速駆動手段によって駆動する1台以上のポンプを用いた給水装置において、本実施例の目的について説明する。
即ち、仕様点(水量Qと全揚程H)に基づく目標圧力の演算式(HとQの関数)と最高周波数時ポンプQ,H性能を表す関数(HとQの関数)との交点を求め、これによって、目標圧力の演算式(Hと周波数fの関数で、現在周波数が変数)を自動生成して制御を行う場合、前記交点(運転範囲の最大水量点)に対応した運転時電流が定格電流をオーバするという虞が生ずる。特に、1台以上のポンプを並列運転する場合は顕著である。これの対策として、(2)に示すように定格電流を超えないようなポンプの周波数でポンプの仕様点の上にポンプのQ−H性能がくるよう予め決めておくことが考えられるが、これを給水装置の設置前に検討しておくことは面倒である。
(i)ポンプの仕様点(Q0、H0)の水量Q0対応電流が(可変速駆動手段及びモータの)が定格電流ITより小さい範囲になるように設定する。
(ii)並列運転を行う場合には、ポンプの仕様点(Q0、H0)を通る配管抵抗カーブを当該ポンプの性能曲線図上に作図し、Q−H性能曲線との交点水量対応電流が(可変速駆動手段及びモータの)が定格電流ITより小さい範囲になるように設定する。あるいは、交点対応電流が定格電流ITより小さい範囲となるよう、性能曲線に示すQ−H性能に対応する周波数(一般的には50HZ地区は50HZ、60HZ地区は60HZである。)を基に周波数換算をして周波数を算出する。
(iii)算出した周波数と他のパラメータ(設定値)を決定し末端圧力一定制御の演算式を生成する。
SV=(PM−PL)/(Nmax−Nb)×(Nx−Nb)+PL--------(1)
ここで、Nxは変数であり、現在運転している周波数を(1)式に代入すると目標圧力SVが求まる。即ち、給水圧力がこの目標圧力SVと等しくなるよう運転周波数を制御するのである。
図4において、400ステップで例えば次の401ステップのイニシャル処理に備えて割り込み禁止処理D1を実行する。イニシャル処理ではレジスタ、割り込みベクタ、メモリー、スタックポインタなど各種の処理を実行し起動準備を行う。そして、402ステップで図6に示すパラメータである仕様点データQ0をEEPROMのメモリーM0に、同様にデータH0をM1に、パラメータNmax(最高周波数データ)をM10に、最高周波数Nmax時のポンプ性能を特定する測定データPSをメモリーM11へ、インバータ定格電流ITデータをM30に格納する。
図7は実施例において、ポンプを2台運転する場合の運転特性図であり、縦軸に給水圧力ヘッドH(m)、横軸に使用水量Q(m3/min)及びポンプモータ運転電流I(A)をとって示している。図1と同じ記号で示しているものは同じものであるから説明を省く。
曲線Iはポンプ性能を特定する特定周波数Nmaxで運転したときの2台並列(同時)運転時ポンプQ−H性能である。この場合も1台運転時と同様に特定周波数Nmax(ポンプQ−H性能カーブA)で大水量まで運転すると定格電流ITを越えてしまう領域がある。
そこで、末端圧一定制御の目標である配管抵抗曲線E上に、図1で述べた2点(O1、O2)に2台並列運転時の目標値を与えるO3点(Q−H性能カーブIと抵抗曲線EとPHとの交点)を加え3点とする。これは、前述したが末端圧力一定制御を行うために、周波数と圧力ヘッドで表す座標3点で目標圧力となる演算式を生成するのに必要なものである。
直線近似の場合
SV=(PH−Ht)/(Nmax−Nc)×(Nx−Nc)+Ht----------(2)
2次関数の場合
SV=(PH−Ht)/(Nmax−Nc)2×(Nx−Nc)2+Ht------(3)
ここで、Nxは変数であり、現在運転している周波数を(2)(3)式に代入すると目標圧力SVが求まる。即ち、給水圧力がこの目標圧力SVと等しくなるよう運転周波数を制御するのである。
一般に水理計算によって、PL=実揚程(Ha)+所要末端圧力ヘッド(Hp)として求める。
PHは、全揚程に相当しポンプの最後に停止する停止圧力ヘッド(周波数をNstまで高めて停止)であり、水量Q3の時の上限目標圧力ヘッドである。
PMは、水量Q2の時の中間目標圧力ヘッド(m)である。
PSは、ポンプ締切圧力ヘッド(周波数Nm時)(m)である。
Htonは、2台目並列導入圧力である。
Htoffは、2台目並列解除圧力ヘッドである。
Nmは、1台運転時ポンプ最高周波数である。
Nbは、1台運転時ポンプ最低周波数である。Nb=Nm√(PL/PS)にて求める。
Nm×2は、2台並列運転時ポンプ最高周波数である。
Ncは、使用水量Q2時2台目運転時ポンプ最低周波数である。Nc=Nm√(PM/PS)にて求める。
Nstは、1台目ポンプ停止時周波数であり、図1において、使用水量が少なくポンプを停止しても良い状態(使用水量がQ1)になったらインバータ周波数をNbからNstまで高めて停止させる。これは、圧力タンク内に水を充満させることを意味する。Nst=Nm√(PH/PS)にて求める。
また、Nxは現在周波数であり、変数である。この値を演算式(1)、(3)または(2)、(4)に代入すると、現在周波数における目標圧力ヘッドが生成される。
以上により、目標圧力ヘッドの変更を行う際には、PL、PM、Nb、Ncを変更する必要がある。さらに、これに関連してポンプ運転制御に必要なパラメータ(変数)Nb、Nc、Nstを変更する必要がある。
並列導入条件は上記で設定したNtやHtを用いて以下の(i)〜(v)の何れかに設定することができる。
(i)可変速ポンプのインバータの運転周波数がNt以上となり、又はこの状態が所定時間継続すし、圧力センサの検出した給水圧力がHt以下となり、又はこの状態が所定時間継続すること。
(ii)可変速ポンプのインバータ運転電流が定格電流It以上となり、又はこの状態が所定時間継続すること。
(iii)圧力センサの検出した給水圧力がHt以下となり、又はこの状態が所定時間継続し、可変速ポンプのインバータ運転電流が定格電流It以上となり、又はこの状態が所定時間継続すること。
(iv)可変速ポンプのインバータの運転周波数がNt以上となり、又はこの状態が所定時間継続し、可変速ポンプのインバータ運転電流が定格電流It以上となり、又はこの状態が所定時間継続すること。
(v)可変速ポンプのインバータの運転周波数がNt以上となり、又はこの状態が所定時間継続し、圧力センサの検出した給水圧力がHt以下となり、又はこの状態が所定時間継続し、可変速ポンプのインバータ運転電流が定格電流It以上となり、又はこの状態が所定時間継続すること。
(i)可変速ポンプのインバータの運転周波数がNc以下となり、又はこの状態が所定時間継続し、圧力センサの検出した給水圧力がHt以上となり、又はこの状態が所定時間継続すること。
(ii)可変速ポンプのインバータ運転電流がIc以下となり、又はこの状態が所定時間継続すること。
(iii)可変速ポンプのインバータの運転電流がIc以下となり、又はこの状態が所定時間継続し、圧力センサの検出した給水圧力がHt以上となり、又はこの状態が所定時間継続すること。
(iv)可変速ポンプのインバータの運転周波数がNc以下となり、又はこの状態が所定時間継続し、可変速ポンプのインバータの運転電流がIc以下となり、又はこの状態が所定時間継続すること。
(v)可変速ポンプのインバータの運転周波数がNc以下となり、又はこの状態が所定時間継続し、可変速ポンプのインバータ運転電流がIc以下となり、又はこの状態が所定時間継続し、圧力センサの検出した給水圧力がHt以上となり、又はこの状態が所定時間継続すること。
図10は図4に交互切り替え処理を追加したものであり、図11は並列導入及び解除処理を示したものである。これらにおいて、図4と同じステップ番号で示しているものは同じ処理なので説明を省く。図10において、414ステップで1台目ポンプの停止処理を実行した後、115ステップで交互切り替え処理を実行する。この後、405ステップへジャンプしこれ以降の処理を進める。交互切替処理とは、例えば今運転していたポンプが1号機であれば、次に運転するポンプが2号機となるようにポインタを切り替えておく処理のことである。
(i)先行しているポンプを可変速ポンプ(インバータが周波数制御)とし、追従して運転する都度、ポンプを定速ポンプ(インバータが周波数固定速制御)として作用させる。可変速ポンプは1台、定速ポンプは2台以上。定速ポンプとして追従して運転するポンプのインバータはNt周波数を出力し、運転周波数がNtを越えないようにする。
(ii)先行しているポンプを可変速ポンプから定速ポンプに変更し、追従して運転する最初のポンプを可変速ポンプとし、次に追従して運転する都度、ポンプを定速ポンプ(インバータが周波数固定速制御)として作用させる。勿論、定速ポンプの周波数はNt周波数を出力し、運転周波数がNtを越えないようにする。
定速ポンプは固定速度Ncを出力し、可変速ポンプは目標圧力をHcとして、圧力センサ8の検出した給水圧力がこのHcと等しくなるよう前記可変速ポンプのインバータの周波数を変えて出力し、目標圧力Hc一定制御を実行する。等しくなった時のインバータ周波数がNcである。前述したイニシャル処理でNcのデータは例えばFFHとしておく、このようにしておけば、上記に示した並列解除(減台)する予想される誤動作を未然に防止することができる。
(i)現在運転している可変速ポンプ(インバータが周波数制御)を停止、運転中の定速ポンプのうち最初に運転しているポンプを可変速ポンプに変更し、そのポンプのインバータの運転周波数はNtを越えないようにする。
(ii)運転している可変速ポンプはそのままにし、運転中の定速ポンプのうち最初に運転しているポンプを停止する。
以上の通り本実施例では、可変速駆動手段によって駆動される1台以上の可変速ポンプ及びこれらのポンプに連結した給水管と、該給水管に取り付けた圧力検出手段と、前記前記可変速駆動手段の電流を検出する電流検出手段と、可変速駆動手段に速度指令する速度指令手段と、給水系の所望する圧力目標値を設定する設定手段と、該設定手段によって設定された設定値に基づいて末端圧力一定制御の演算式を自動生成又は更新する手段と、自動運転に所望な設定値を自動設定又は更新する手段と、これらの演算式及び設定値を記憶する記憶部とを有し、前記1台以上のポンプが前記自動生成又は更新した末端圧力一定制御の演算式及び設定値に従って可変速運転する可変速制御手段とを備えた給水装置において、前記可変速駆動手段の定格電流設定手段とこれの記憶部を有し、運転時に前記可変速駆動手段の電流検出手段が検出した電流値が前記記憶部に記憶している定格電流を超えないように運転範囲を制限する。
そして、本実施例は、上記において、定格電流を超えたか否かを判定する判定処理を所定時間で判定するようにした給水装置である。
更に、本実施例は、増速処理時の周波数出力が記憶部に記憶している定格電流対応の周波数を超えないようにした。
Claims (5)
- 給水管に連結されて給水を行う第1のポンプ及び第2のポンプと、
該第1のポンプ及び第2のポンプをそれぞれ可変速に駆動する第1のインバータ及び第2のインバータと、
前記第1のポンプ及び第2のポンプの吐出側の圧力を検出する圧力検出手段と、
前記第1のポンプ及び第2のポンプの吐出側の目標圧力を設定する目標圧力設定手段と、
前記圧力検出手段が検出する圧力が前記目標圧力となるように前記第1のインバータ及び第2のインバータを制御する制御部とを備えた給水装置において、
前記第1のインバータ及び第2のインバータから前記第1のポンプ及び第2のポンプに流れる電流を検出する電流検出手段と、
前記第1のインバータ及び第2のインバータから前記ポンプに流れる電流の上限値を前記第1のインバータ及び第2のインバータの定格電流値に設定する上限電流設定手段と、をさらに備え、
前記第1のポンプが運転している状態で前記電流検出手段が検出する電流が前記上限値に達した場合に、前記制御部は、前記第2のポンプを追加して運転するように前記第2のインバータを制御することで前記電流検出手段が検出する電流が前記上限値以下となるようにすることを特徴とする給水装置。 - 請求項1に記載の給水装置において、
前記第1のポンプが運転している場合に前記電流検出手段が検出する電流が前記上限値を超えたときの前記第1のポンプの回転速度を記憶する記憶部と、をさらに備え、
前記制御部は、前記第1のポンプの回転速度が前記記憶部に記憶された前記回転速度に達した場合に、前記第2のポンプを追加して運転するように前記第2のインバータを制御することで前記電流検出手段が検出する電流が前記上限値以下となるようにすることを特徴とする給水装置。 - 請求項1に記載の給水装置において、
前記第1のポンプが運転している場合に前記電流検出手段が検出する電流が前記上限値
を超えたときの前記圧力検出手段が検出した圧力を記憶する記憶部と、をさらに備え、
前記制御部は、前記圧力検出手段が検出する圧力が前記記憶部に記憶された前記圧力に達した場合に、前記第2のポンプを追加して運転するように前記第2のインバータを制御することで前記電流検出手段が検出する電流が前記上限値以下となるようにすることを特徴とする給水装置。 - 請求項3に記載の給水装置において、
前記記憶部は、前記第1のポンプが運転している場合に前記電流検出手段が検出する電流が前記上限値を超えたときの前記第1のポンプの回転速度をさらに記憶し、
前記制御部は、前記第1のポンプの回転速度が前記記憶部に記憶された前記回転速度に達した場合に、前記第2のポンプを追加して運転するように前記第2のインバータを制御することで前記電流検出手段が検出する電流が前記上限値以下となるようにすることを特徴とする給水装置。 - 請求項1〜4の何れかに記載の給水装置において、
前記追加して運転した前記第2のポンプの回転速度が設定速度以下になった場合に、前記制御部は、前記第2のポンプを停止するように前記第2のインバータを制御することを特徴とする給水装置。
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