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JP5456293B2 - 弾球遊技機用遊技盤およびその製造方法 - Google Patents
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本発明は、パチンコ遊技機などの弾球遊技機の遊技盤に関する。とりわけ樹脂製の樹脂基板と、その樹脂基板に立設される誘導突起を備え、弾球が樹脂基板の表側において誘導突起に衝突しながら流下する弾球遊技機用遊技盤に関する。
従来、様々な遊技盤が知られており、例えば、樹脂製の樹脂基板を有している(特許文献1参照)。樹脂基板は、透明性を有しており、樹脂基板の裏側に配設された液晶表示器の表示画面や電飾装置の光が遊技者によって視認され得る構成になっている。この樹脂基板には、遊技釘(誘導突起)が立設され、弾球が樹脂基板の表側において遊技釘に衝突しながら流下する。遊技釘を樹脂基板に設ける方法は、例えば、樹脂基板にドリル等によって下穴を形成する。次に、遊技釘の脚部にローレット加工を施し、遊技釘を下穴に打ち込む。これにより遊技釘は、ローレット加工部分によって樹脂基板から抜止される。
特開2007−105307号公報
しかし従来の製造方法は、下穴を設ける必要等があるために煩雑であり、製造コストが高くなるという問題がある。そこで本発明は、弾球遊技機用遊技盤を容易に製造し得る方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備える弾球遊技機用遊技盤の製造方法もしくは弾球遊技機用遊技盤であることを特徴とする。請求項1に記載の製造方法は、誘導突起の一部をホルダーによって覆うホルダー工程と、ホルダーを誘導突起とともに成形型にセットするセット工程と、成形型に樹脂を流し込み、樹脂基板を成形すると同時に、ホルダーによって覆われていない誘導突起の一部を樹脂基板に埋め込むインサート成形工程と、樹脂基板の成形後にホルダーを誘導突起から取除く取除き工程とを有している。
したがってインサート成形工程によって、誘導突起の一部が樹脂基板に埋め込まれ、誘導突起が樹脂基板に取付けられ得る。そのため樹脂基板に下穴を設ける工程や、誘導突起を樹脂基板に打ち込む工程等が不要になる。また誘導突起は、樹脂基板に埋め込まれるため、樹脂基板に対して容易かつ確実に抜止され得る。そのため誘導突起と樹脂基板の間にローレット加工等の抜止構造を設ける必要がない。また成形時にホルダーを使用するため、誘導突起の所望の部分のみを樹脂基板に埋め込み得る。またホルダーを使用するために、誘導突起は、頭部等を有する複雑な形状であっても、容易に埋め込まれ得る。その結果、遊技盤が容易に製造され得る。
請求項に記載の発明によると、ホルダー工程において、ホルダーのホルダー本体に誘導突起を所定の角度でセットする。そしてセット工程において、ホルダー本体を成形型の樹脂基板用キャビティに対して略垂直にセットする。したがって誘導突起は、樹脂基板に所定の角度で設けられ得る。またホルダー本体を樹脂基板用キャビティに対して略垂直にセットするため、誘導突起の傾きに影響されることなく、垂直に脱型できる。これにより容易に誘導突起を樹脂基板に対して所定の角度にし、かつ容易に脱型できる。また誘導突起の傾きに関係なく、樹脂基板に他の部品を容易に一体成形することもできる。
請求項に記載の発明によると、誘導突起が棒状の脚部と、該脚部の端部にて該脚部より径が大きい頭部とを有している。そしてホルダー工程において、頭部をホルダーの端面に当接させ、かつ脚部をホルダーに貫通させる。したがって頭部をホルダーの端面に当接させることで、誘導突起をホルダーに容易に高さ合わせできる。またホルダーは、頭部が端面に当接され、脚部が貫通されるために、頭部を覆う形態に比べて簡易な構造になる。
請求項に記載の発明によると、弾球が流下する遊技領域において、上記記載の弾球遊技機用遊技盤の製造方法によって製造された樹脂基板と、木質の木質基板を有している。したがって遊技盤は、遊技領域が樹脂基板のみから形成される場合に比べて安価に形成され得る。また遊技盤は、遊技領域が木質基板のみから形成される場合に比べて電飾効果および演出効果が高くなる。

(実施の形態1)
実施の形態1を図1〜5にしたがって説明する。図1に示すように遊技盤1は、パチンコ遊技機などの弾球遊技機の遊技盤であって、樹脂基板2と木質基板3を有している。遊技盤1には、図示省略の円弧状の外側ガイドレールが設けられ、外側ガイドレールによって遊技領域1aが区画される。遊技領域1aには、樹脂基板2と木質基板3の一部3bが配設される。弾球は、発射装置から発射され、外側ガイドレールと樹脂基板2に形成された内側ガイドレール2bによって遊技領域1aに誘導される。そして遊技領域1aにおいて樹脂基板2と木質基板3の一部3bの表側を流下する。
木質基板3は、ベニヤ板製、ラワン合板等の木質材から形成される。木質基板3は、中央領域に大きな開口部3aを有している。開口部3aには、樹脂基板2と、図示省略の図柄表示装置等が設けられる。遊技領域1aに位置する木質基板3の一部3bには、図示省略の遊技釘が打ち込まれる。したがって弾球は、木質基板3の表側において遊技釘に衝突しながら流下する。
樹脂基板2は、ポリカーボネート、アクリル樹脂等の熱硬化性の樹脂によって、図1に示すように三日月板状に形成される。樹脂基板2は、透明性を有しており、樹脂基板2の裏面に配された電飾装置や表示装置の光が遊技者によって視認され得る構成になっている。樹脂基板2の一端縁には、内側ガイドレール2bが立設される。内側ガイドレール2bは、樹脂基板2に一体成形され、樹脂基板2と同じ材料で形成される。
樹脂基板2には、図1に示すように複数の誘導突起4が立設される。したがって弾球が樹脂基板2の表側において誘導突起4に衝突しながら流下する。誘導突起4は、金属製もしくは樹脂製等であって、樹脂基板2にインサート成形され、一端部が樹脂基板2に固着される。誘導突起(釘)4は、図2に示すように脚部4aと頭部4bを一体に有している。頭部4bは、脚部4aの端部に設けられ、脚部4aよりも径が大きい。誘導突起4は、樹脂基板2の垂直線に対して5°の傾斜角度を有し、頭部4b側が脚部4a側よりも上に位置している。
誘導突起4を樹脂基板2にインサート成形する場合は、図2に示すように先ず、誘導突起4の一部をホルダー5によって覆う(ホルダー工程)。ホルダー5は、樹脂基板2の樹脂材料よりも融点の高い樹脂もしくは金属から形成される。ホルダー5は、分割可能な一対の分割体5a1,5a2から構成されるホルダー本体5aを有している。一対の分割体5a1,5a2は、溝5c、5dと嵌合部5e,5fを有している。溝5c,5dは、図4に示すようにホルダー本体5aの軸線5a3に対して例えば5±2°の所定の角度を有している。これら溝5c、5dの間には、誘導突起4の脚部4aが設置される。
嵌合部5eは、図2に示すように分割体5a1の取付面に有底円孔状に形成される。嵌合部5fは、他の分割体5a2の取付面に円柱状に形成される。嵌合部5e,5fは、相互に離脱可能に嵌合され、これにより分割体5a1,5a2が分割可能に組付けられる。図2,4に示すように分割体5a1,5a2の間には、誘導突起4が設置され、誘導突起4の頭部4bがホルダー5の一端面5bに当接される。ホルダー本体5aには、誘導突起4の脚部4aが貫通され、脚部4aの先端部4a1がホルダー本体5aから突出する。
ホルダー5には、図3に示すように一つまたは複数の誘導突起4が設けられ、その数等によって大きさや形状が異なっている。ホルダー5は、樹脂基板2を成形するための成形型(図示省略)にセットされる。成形型は、樹脂基板2の形状に対応する樹脂基板用キャビティと、ホルダー5の形状に対応するホルダー用キャビティを有している。ホルダー用キャビティは、樹脂基板用キャビティから略垂直に凹設され、ホルダー5が誘導突起4とともにセットされる(セット工程)。誘導突起4は、成形型にセットされた状態において、脚部4aの先端部4a1が樹脂基板用キャビティに突出する。
次に、成形型に樹脂材料を流し込む(インサート成形工程)。樹脂が冷えて硬化することで、成形型内には樹脂基板2が成形される。同時に、誘導突起4が樹脂基板2に埋め込まれる。同時に、内側ガイドレール2bが樹脂基板2に一体成形される。次に、成形型を脱型し、成形型から樹脂基板2とホルダー5等を同時に取出す(取出し工程)。
次に、図2,3に示すようにホルダー5を一対の分割体5a1,5a2に分割して、誘導突起4からホルダー5を取除く(取除き工程)。分割されたホルダー5は、嵌合部5e,5fによって再度組付けできるために、再利用も可能である。図4に示すように誘導突起4は、先端部4a1が樹脂基板2に埋め込まれ、これによって樹脂基板2に固着される。また誘導突起4は、ホルダー本体5aに傾斜した状態で保持されてインサート成形されるため、成形後の誘導突起4は、樹脂基板2に対して傾斜角度を有する。
図3,5に示すように樹脂基板2の両端部には、張出部2a1が形成されている。張出部2a1は、樹脂基板2の表面と面一であり、かつ裏面において窪んでいる。樹脂基板2は、開口部3aの内周側において木質基板3に並設され、張出部2a1が木質基板3の表面に設置される。張出部2a1と木質基板3には、ビス6が取付けられる取付孔2a2,3cが形成され、ビス6によって樹脂基板2が木質基板3に取付けられる(組付け工程)。
以上のように、遊技盤1の製造方法は、ホルダー工程、セット工程、インサート成形工程、および取除き工程を有している。したがって図3に示すようにインサート成形工程によって、誘導突起4の一部が樹脂基板2に埋め込まれ、誘導突起4が樹脂基板2に取付けられ得る。そのため樹脂基板2に下穴を設ける工程や、誘導突起4を樹脂基板2に打ち込む工程等が不要になる。また誘導突起4は、樹脂基板2に埋め込まれるため、樹脂基板2に対して容易かつ確実に抜止され得る。そのため誘導突起4と樹脂基板2の間にローレット加工等の抜止構造を設ける必要がない。また成形時にホルダー5を使用するために、誘導突起4の所望の部分のみを樹脂基板2に埋め込み得る。またホルダー5を使用するために、誘導突起4は、頭部4b等を有する複雑な形状であっても、容易に埋め込まれ得る。その結果、遊技盤1が容易に製造され得る。
また図4に示すようにホルダー工程において、ホルダー5のホルダー本体5aに誘導突起4を所定の角度でセットする。そしてセット工程において、ホルダー本体5aを成形型の樹脂基板用キャビティに対して略垂直にセットする。したがって誘導突起4は、樹脂基板2に所定の角度で設けられ得る。またホルダー本体5aを樹脂基板用キャビティに対して略垂直にセットするため、誘導突起4の傾きに影響されることなく、垂直に脱型できる。これにより容易に誘導突起4を樹脂基板2に対して所定の角度にし、かつ容易に脱型できる。また誘導突起4の傾きに関係なく、樹脂基板2に他の部品を容易に一体成形することもできる。
また誘導突起4は、図4に示すように脚部4aと頭部4bを有している。そしてホルダー工程において、頭部4bをホルダー5の端面5bに当接させ、かつ脚部4aをホルダー5に貫通させる。したがって頭部4bをホルダー5の端面5bに当接させることで、誘導突起4をホルダー5に対して容易に高さ合わせできる。またホルダー5は、頭部4bが端面5bに当接され、脚部4aが貫通されるために、頭部4bを覆う形態に比べて簡易な構造になる。
また図1に示すように遊技盤1は、遊技領域1aにおいて樹脂基板2と木質基板3を有している。したがって遊技盤1は、遊技領域1aが樹脂基板2のみから形成される場合に比べて安価に形成され得る。また遊技盤1は、遊技領域1aが木質基板3のみから形成される場合に比べて電飾効果および演出効果が高くなる。
(実施の形態2)
実施の形態2を図6にしたがって説明する。実施の形態2は、ホルダー工程において図2に示すホルダー5に代えて、図6に示すホルダー7を利用する点において相違している。以下、相違点を中心に実施の形態2について説明する。
図6に示すようにホルダー7は、ホルダー本体7aを有している。ホルダー本体7aには、誘導突起4の脚部4aが圧入またはインサート成形によって挿通される。圧入の場合、脚部4aがホルダー本体7aの貫通孔7cに挿入され、頭部4bがホルダー本体7aの端面7bに当接される。これにより誘導突起4のホルダー7に対する高さが決定される。
ホルダー本体7aの外周面には、一対の溝7dが形成されている。溝7dは、ホルダー本体7aの外周面を誘導突起4の長手方向に貫通している。ホルダー7の原材料は、樹脂基板2の成形時に溶けない融点を有し、かつ破壊容易なゴム材料または樹脂材料から成形され得る。したがってホルダー7は、インサート成形工程において溶けず、かつ取除き工程において溝7dを利用して容易に割られ、それによって誘導突起4から容易に取除かれ得る。
(他の実施の形態)
本発明は、実施の形態1,2に限定されず、以下の形態等であっても良い。
(1)実施の形態1,2の遊技盤1は、遊技領域1aにおいて樹脂基板2と木質基板3を有している。しかし遊技領域において樹脂基板のみを有する形態であっても良い。あるいは遊技盤の全領域において樹脂基板のみを有する形態であっても良い。
(2)実施の形態1,2の誘導突起4は、脚部4aと頭部4bを有している。しかし誘導突起が頭部を有さない棒状の脚部のみを有する形態、あるいは誘導突起が板状、リブ状などであっても良い。なお板状、リブ状の誘導突起の場合は、角度調整が不要な場所に用いられることが好ましく、誘導突起が金属でなく樹脂から形成される形態であっても良い。
(3)実施の形態1,2のホルダー5,7は、誘導突起4の頭部4bを覆わない形態であるが、頭部4bを覆う形態であっても良い。
(4)実施の形態1,2の樹脂基板2には、内側ガイドレール2bが一体成形されている。しかし内側ガイドレール2bと同様に、通過チェッカーや入賞口などの部品が樹脂基板2に一体成形される形態であっても良い。
(5)実施の形態1,2の遊技盤1は、パチンコ遊技機に用いられている。しかしアレンジボール遊技機や雀球遊技機などの他の弾球遊技機に遊技盤1が用いられる形態であっても良い。
遊技盤の斜視図である。 誘導突起とホルダーの組付け前(A)と組付け後(B)の斜視図である。 セット工程前(A)、取出し工程後(B)、取除き工程後(C)における遊技盤の構成部材の斜視図である。 樹脂基板、ホルダーおよび誘導突起の断面図である。 組付け工程における遊技盤の構成部材の斜視図である。 実施の形態2に係る誘導突起とホルダーの分解斜視図(A)と組付斜視図(B)である。
符号の説明
1…遊技盤
1a…遊技領域
2…樹脂基板
2b…内側ガイドレール
3…木質基板
4…誘導突起
4a…脚部
4b…頭部
5,7…ホルダー
5a,7a…ホルダー本体
5a1,5a2…分割体
5b,7b…端面
5c,5d…溝

Claims (3)

  1. 樹脂製の樹脂基板と、その樹脂基板に立設される誘導突起を備え、弾球が前記樹脂基板の表側において前記誘導突起に衝突しながら流下する弾球遊技機用遊技盤の製造方法であって、
    前記誘導突起の一部をホルダーによって覆い、かつ前記ホルダーの軸線に対して角度を有する前記ホルダーの溝に前記誘導突起の前記一部を設置するホルダー工程と、
    前記ホルダーを前記誘導突起とともに成形型にセットし、かつ前記軸線が前記成形型のキャビティに対して垂直になるように前記ホルダーをセットするセット工程と、
    前記成形型に樹脂を流し込み、前記樹脂基板を成形すると同時に、前記ホルダーによって覆われていない前記誘導突起の一部を前記樹脂基板に埋め込むインサート成形工程と、
    前記成形型を前記キャビティに対して垂直に脱型した後に前記成形型から前記ホルダーと前記樹脂基板を取り出す工程と、
    前記樹脂基板の成形後に前記ホルダーを前記誘導突起から取除く取除き工程とを有することを特徴とする弾球遊技機用遊技盤の製造方法。
  2. 請求項に記載の弾球遊技機用遊技盤の製造方法であって、
    誘導突起が棒状の脚部と、該脚部の端部にて該脚部より径が大きい頭部とを有し、
    ホルダー工程において、前記頭部をホルダーの端面に当接させ、かつ前記脚部を前記ホルダーに貫通させることを特徴とする弾球遊技機用遊技盤の製造方法。
  3. 弾球遊技機用遊技盤であって、
    弾球が流下する遊技領域において、請求項1または2に記載の弾球遊技機用遊技盤の製造方法によって製造された樹脂基板と、木質の木質基板とを有することを特徴とする弾球遊技機用遊技盤。
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