JP5456563B2 - 音源推定用画像の表示方法とその装置 - Google Patents
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Description
一方、計測点に配置された複数のマイクロフォンの出力信号の位相差からではなく、複数のマイクロフォンから互いに交わる直線状に配置された複数のマイクロフォン対を構成し、対となる2つのマイクロフォン間の位相差に相当する到達時間差と、他の対となる2つのマイクロフォン間の到達時間差との比から音源の方向を推定する方法が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
計測点から測った音源方向は、前記水平角θと前記仰角φとにより表わせる。
また、このとき、CCDカメラ等の映像採取手段を設けて前記推定された音源方向の画像を撮影した後、この画像データと音源方向のデータとを合成して、映像中に前記推定した音源方向と音圧レベルとを図形で表示した音源推定用画像をディスプレイ等の表示画面に表示するようにすれば、音源を視覚的に把握することができる。
また、音の採取と同時に映像採取手段にて映像を連続的に撮影し、音の情報である音圧波形データと映像の情報である画像データとをコンピュータのハードディスクに保存しておき、音の情報と映像の情報との採取後に、ハードディスクから音圧波形のデータを取出して音源方向を推定するとともに、この音源方向の推定計算に使用した音圧波形データに対応する画像データをハードディスクから取出し、この画像データと音源方向のデータとを合成して音源推定用画像を表示する方法も行われている。
そこで、音の情報と映像の情報とを採取しながら音源推定用画像を作成して表示することで、現場にて容易に音源の推定を可能にする方法及び装置の開発が望まれている。
ここで、前記所定の空き領域の大きさの最大値としては、バッファの記憶容量の1/5以下とすることが好ましい。なお、最小値は、解析時間長分の音圧波形データと画像データとを保存できる大きさである。
これにより、音の情報と映像の情報とを採取しながら音源推定用画像を作成して順次表示することができるので、作業者は、現場にて表示手段により表示される音源推定用の動画を見ることで音源を推定することができる。
なお、実際に音源を特定するためのデータが必要な場合には、改めて作業者が現場にて推定した音源方向からの音の情報と映像の情報とを採取して音源推定用画像を作成して保存すればよい。このときには、作業者が既に音源を推定しているので、ハードディスク等の記憶手段に記憶するする音圧波形データと画像データが少なくて済むだけでなく、計算時間も少なくて済むので、音源を確実にかつ効率よく推定することができる。
また、このような構成を採ることにより、作業者が表示手段を視認することで音源を推定できたときに、作業者が推定した音源の音源推定用画像を構築するための音圧波形データと画像データとを保存できるので、音源推定用画像を容易に再現できる。
また、音源推定の測定開始と測定終了のタイミングを適切に行うことにより、音源推定画像の作成に有効な音圧波形データと画像データとを保存できるので、音源の推定を効率よく行うことができる。
これにより、突発的な音や間欠的な音が発生した場合でも、これらの音の発生源の方向を推定するための音源推定用画像についても表示することができるので、測定の仕損じをなくすことができる。
このような構成の音源推定用画像表示装置を用いることにより、音の情報と映像の情報とを採取しながら音源推定用画像を作成して表示することができるので、現場にて直ちに音源の推定を行うことができるとともに、作業者が推定した音源の音源推定用画像を構築するための音圧波形データと画像データとを保存することができる。したがって、音源推定用画像を容易に再現できるとともに、音源の推定作業を効率よく行うことができる。
これにより、作業者は測定終了のタイミングについて配慮する必要がないので、音源の推定に集中できる。したがって、音源の推定を確実に行うことができる。
これにより、突発的な音や間欠的な音の発生源の方向を推定するための音源推定用画像についても表示することができる。
これにより、少ないマイクロフォン数で、効率よくかつ正確に音源方向の水平角θと仰角φとを推定することができるので、精度の高い音源推定用画像を作成することができる。
図1は音源推定用画像表示システムの構成を示す機能ブロック図である。
音源推定用画像表示システムは、音・映像採取ユニット10とデータ処理装置20と演算装置30と表示装置40とデータ記憶手段としての記憶装置50とを備える。
音・映像採取ユニット10は、音採取手段11と、映像採取手段としてのCCDカメラ(以下、カメラという)12と、マイクロフォン固定部13と、カメラ支持台14と、支柱15と、回転台16と、基台17とを備える。
音採取手段11は複数のマイクロフォンM1〜M5を備える。
マイクロフォンM1〜M5の配置は、図7に示したものと同様で、4個のマイクロフォンM1〜M4を、互いに直交する2直線上にそれぞれ所定の間隔で配置された2組のマイクロフォン対(M1,M3)及びマイクロフォン対(M2,M4)を構成するように配置するとともに、第5のマイクロフォンM5を前記マイクロフォンM1〜M4の作る平面上にない位置、詳細には、マイクロフォンM1〜M4の作る正方形を底面とする四角錐の頂点の位置に配置する。これにより、更に4組のマイクロフォン対(M5, M1)〜(M5, M4)が構成される。
本例では、カメラ12の撮影方向を、前記直交する2直線の交点を通り前記2直線とほぼ45°をなす方向に設定している。したがって、音・映像採取ユニット10の向きは、図1の白抜きの矢印Dの方向となる。カメラ12は、音・映像採取ユニット10の向きに応じた映像を採取する。
基台17は3脚から成る支持部材で、この基台17上に回転台16が設置されている。カメラ支持台14は回転台16の回転部材16rに搭載されている。
したがって、回転部材16rを回転させることにより、音採取手段11とカメラ12とを一体に回転させることができる。
マイクロフォンM1〜M5は、図示しない音源から伝播される音の音圧信号の大きさである音圧レベルをそれぞれ測定する。
演算装置30は、バッファ31と、音圧波形データ抽出手段32と、音源方向推定手段33と、画像データ抽出手段34と、音源推定用画像作成手段35と、データ消去手段36とデータ保存手段37とを備える。この演算装置30は、例えば、パーソナルコンピュータのソフトウェアにより構成される。
表示装置40は、後述する音源位置を推定するための画像である音源推定用画像を表示する表示画面40Mを備える。
記憶装置50は、例えば、パーソナルコンピュータのハードディスクなどから構成される不揮発性メモリーである。
本例では、測定スイッチ21がOFF状態のときには、CCDカメラ12の出力を表示装置40に入力させるようにしている。このとき、表示装置40にスピーカーを付加して、マイクロフォンM5の出力をスピーカーに入力させることで、CCDカメラ12で撮影した映像を直接表示装置40に表示させるとともに、撮影方向から伝搬する音をスピーカーにて再現するようにしてもよい。
増幅器22はローパスフィルタを備え、指令信号が入力されると、マイクロフォンM1〜M5で採取した音の音圧信号から高周波ノイズ成分を除去するとともに、前記各音圧信号を増幅してA/D変換器23に出力する。
A/D変換器23は、前記音圧信号をA/D変換した音圧波形データを作成し、これを、バッファ31の音データ保存領域31aに送る。
映像入出力手段24は、指令信号が入力されると、カメラ12で連続的に撮影された映像信号を入力してA/D変換し、このA/D変換された画像データを所定時間Tp(例えば、Tp=1/30秒)毎にバッファ31の画像データ保存領域31bに送る。
バッファ31はRAMなどの書き換え可能なメモリーから構成され、音圧波形データを順次保存する音データ保存領域31aと画像データを順次保存する画像データ保存領域31bとを備える。
なお、前記所定時間Tp毎に出力される画像データは、表示装置40の表示画面40Mに表示される一つの画面、いわゆる動画の「一コマ」分の画像を構成する画像データである。
前記所定時間Tpを、以下、画面切換時間Tpという。
解析時間長Twと画面切換時間Tpについては、それぞれ、後述する音圧波形データ抽出手段32と画像データ抽出手段34とに予め設定されているものとする。
解析時間長Twは、通常、画面切換時間Tpの1/N(N;整数)に設定されるが、本例では、N=1、すなわち、Tw=Tpとした。
音源方向推定手段33は、取出された音ファイルFAkから各マイクロフォンM1〜M5間の位相差を求め、この求められた位相差から音源方向である水平角θと仰角φとを演算し、その演算結果を音源推定用画像作成手段35に出力する。なお、音源方向(θ,φ)の推定方法の詳細については後述する。
画像データ抽出手段34は、バッファ31の画像データ保存領域31bから、画面切換時間Tp分の画像データを抽出し、これを動画ファイルFBkとして音源推定用画像作成手段35に出力する。前記抽出される画像データは、前記推定演算に用いられた音圧波形データに対応する音圧信号を採取した時に撮影された映像信号の画像データである。すなわち、本例では、画面切換時間Tpと解析時間長Twは同じ長さなので、動画ファイルFBkを構成する画像データは、音源方向の推定に用いられる音ファイルFAkを構成する音圧波形データに対応するデータとなる。
音源推定用画像作成手段35は、音ファイルFAkを用いて推定された音源方向のデータである水平角θkと仰角φkと画像データ抽出手段34で抽出された動画ファイルFBkとを合成し、画像中に音源の方向を示す図形が描画された音源推定用画像Gkを作成して表示装置40に出力する。
データ消去手段36は、バッファ31の音データ保存領域31aに一時保存されている音圧波形データと画像データ保存領域31bに一時保存されている画像データから、音源推定用画像Gkの作成に用いられた音ファイルFAkを構成する音圧波形データと、動画ファイルFBkを構成する画像データとを消去して、音データ保存領域31aと画像データ保存領域31bとに、それぞれ、音圧波形データと画像データとが保存可能な新たな空き領域31vを生成する。
データ保存手段37は、測定終了指令が発せられて音源方向の推定が終了した時に、バッファ31に一時保存されている音圧波形データと画像データとを記憶装置50に保存する。
まず、音・映像採取ユニット10とデータ処理装置20と演算装置30と表示装置40とを接続した後、音・映像採取ユニット10を計測点にセットする(ステップS10)。
そして、カメラ12の撮影方向を測定予定場所に向け、表示画面40Mを見てカメラ12が測定予定場所を撮影していることを確認した後、マイクロフォンM1〜M5にて音を採取すると同時に、カメラ12にて測定予定場所の映像を採取する(ステップS11)。
計測点から測定予定場所を見たときに視野が映像視野よりも大きい場合には、回転台16を、例えば、3°/sec.程度のゆっくりした速度で、測定予定場所の中央部を中心に往復回転させながら、音と映像とを採取するようにすればよい。回転範囲としては±60°程度が適当である。なお、音・映像採取ユニット10を固定して測定し、測定終了後に回転台16を適宜回転させて撮影方向を音源がある推定される方向変更した後、再度、測定してもよい。
一方、測定スイッチ21がON状態にあるときには、ステップS13に進んで、マイクロフォンM1〜M5の出力信号を増幅してA/D変換しこのA/D変換した音圧波形データをバッファ31の音データ保存領域31aに保存するととともに、カメラ12の映像信号をA/D変換、このA/D変換した画像データをバッファ31の画像データ保存領域31bに保存する。
ステップS14では、バッファ31の音データ保存領域31aから予め指定されたサンプル数の音圧波形データ(解析時間長Tw分の音圧波形データ)を順次取り出し、これを音ファイルFAk(k=1,2,3,……)として音源方向推定手段33に出力する。
次に、この音ファイルFAkを用いて音源方向の推定演算を行うとともに、伝播された音の音圧信号の大きさである音圧レベルを算出する(ステップS15)。音圧レベルの算出は、マイクロフォンM5の音圧波形データを用いて行う。
音圧波形データの抽出は、音データ保存領域31aに解析時間長Tw分以上のデータが保存されている状態で行う必要があるため、測定から所定時間(例えば5秒)経過後に行うことが好ましい。あるいは、バッファ31の音データ保存領域31aに保存されているデータ数をカウントする手段を別途設けて、解析時間長Tw分のデータが保存された段階で音圧波形データの取出しを行ってもよい。
音源方向の推定は、音圧波形データをFFTにて周波数解析し、各周波数毎にマイクロフォンM1〜M5間のそれぞれの位相差を求め、この求められた位相差から各周波数毎に音源の方向を推定する。なお、本例では、位相差に代えて、位相差に比例する物理量である到達時間差Dijを用いて水平角θ及び仰角φを求めている。
このステップS15における水平角θ及び仰角φの計算方法については後述する。
図3は表示画面40Mに音源推定用画像Gkを表示した一例を示す図で、横軸は水平角θ、縦軸は仰角φ、同図の符号Sで示す網目模様の丸印の大きさは音圧レベルを表す。したがって、前記ステップS12からステップS17までを繰り返すことにより、表示画面40Mには、音源推定用画像Gkが動画として表示されるので、ある程度の経験を積んだ作業者であれば、この動画を見ることで、音源を特定することができる。
なお、推定された音源の方向を、予め設定した周波数帯域毎に表示することも可能である。この場合には、周波数帯域毎に網目状の丸印Sの色を設定すればよい。
次に、測定スイッチ21がON状態か否かを判定し(ステップS18)、ON状態である場合には、音源推定用画像Gkの作成に用いられた音圧波形データと画像データとを消去してバッファ31に空き領域31vを生成(ステップS19)した後、ステップS13に戻って、音圧波形データと画像データとをバッファ31に保存する処理を継続する。
なお、バッファ31に所定の大きさの空き領域がある場合には、音圧波形データと画像データとの消去処理を省略して直ちにステップS13に戻る。これにより、演算処理を高速化できる。
前記所定の空き領域の大きさとしては、少なくとも解析時間長Tw分の音圧波形データと画像データとを保存できる大きさであればよい。なお、所定の空き領域の大きさの最大値としては、バッファ31の記憶容量の1/5以下とすることが好ましい。
前記所定の空き領域の大きさを、解析時間長Tw分の音圧波形データと画像データとを保存できる大きさとすれば、バッファ31に一時保存されている音圧波形データと画像データのデータ数を最大にすることができるので、記憶装置50に保存されるデータ数も最大になる。
本例では、測定スイッチ21をOFFにする処理を作業者が表示画面40Mに表示された音源推定用画像Gkの動画を見ながら行っている。これにより、作業者が音源確認後の適当な時間を経過した後測定スイッチ21をOFFにすれば、表示画面40Mで音源を確認した後のデータも保存することができる。
具体的には、前記所定の空き領域の大きさを、解析時間長Tw分の音圧波形データと画像データとを保存できる大きさとし、バッファ31に音圧波形データと画像データとを一時保存したときにバッファ31の空き領域がなくなる時間を5分とすると、作業者が音源(実際には、網目模様の丸印Sが多くかつ集中した音源推定用画像Gk)を視認した場合、作業者はそれから所定時間後(例えば2分後)に測定スイッチ21をOFFにする。これにより、作業者が音源を視認する前の3分と視認した後の2分の合計5分間の音圧波形データと画像データとを記憶装置50に保存することができる。したがって、記憶装置50に保存された音圧波形データと画像データとを用いて、作業者が視認した音源推定用画像Gkを再現できるので、音源の推定を確実に行うことができる。
各マイクロフォン対(Mi, Mj)のマイクロフォンMiとマイクロフォンMjとの間の到達時間差をDijとすると、音の入射方向である水平角θと仰角φとは以下の式(1),(2)で表わせるので、各マイクロフォンM1〜M5の出力信号をFFTを用いて周波数分析し、対象となる周波数fにおける各マイクロフォンMi,Mj間の到達時間差Dijを算出することにより、前記水平角θ及び仰角φを求めることができる。
なお、前記到達時間差Dijは、2つのマイクロフォン対(Mi,Mj)に入力される信号のクロススペクトルPij(f)を求め、更に、対象とする前記周波数fの位相角情報Ψ(rad)を用いて、以下の式(3)を用いて算出される。
また、測定終了後には、バッファ31に一時保存されている音圧波形データと画像データとを記憶装置50に保存するようにしたので、音源推定用画像Gkを再現することができる。したがって、音源の推定を効率よく行うことができる。
具体的には、図4に示すように、時間軸でk番目に表示される音源推定用画像Gkを表示画面40Mに表示した画面G(k)は、(k−1)番目の画面G(k−1)の表示後に表示されるが、音源推定用画像Gkが描写される音源の方向を示す図形が多い画像である場合には、画像の作成に時間が長くかかる。したがって、このような場合には、画面G(k−1)の表示時間を音源推定用画像Gkの作成終了まで伸ばして表示する。なお、同図の破線で囲った枠の大きさは、基準の表示時間である1/30秒を示す。
一方、(k+1)番目に表示される音源推定用画像Gk+1が描写された音源の方向を示す図形が少なく、したがって、画像の作成時間が短かくて済んだ場合には、音源推定用画像Gkの画面G(k)の表示時間を音源推定用画像Gk+1の作成終了時間に合わせて短くし、作成された音源推定用画像Gk+1を直ちに画面G(k+1)として表示画面40Mに表示する。これにより、画面G(k)(k=1,2,……)の表示時間は、1/30秒から若干上下する。しかし、実際には、互いに前後する音源推定用画像Gkと音源推定用画像Gk+1とでは、描写される図形が大きく異なることはないので、作業者が動画を見て音源を推定する上では問題はない。
具体的には、図5に示すように、測定スイッチ21に代えて、測定モードを通常モードと遡行モードとに切換えるモードスイッチ21aと、測定スイッチ21bとを備えた切換機能付き測定スイッチ21Zを設けるとともに、演算装置30に、バッファ31に保存されている音圧波形データ及び画像データのサンプル数をカウントする保存データ数検出手段38と、音圧波形データ抽出手段32と画像データ抽出手段34にバッファ31からのデータの抽出方法を指示する抽出方法指示手段39とを設ける。
通常モードは、測定を開始するための指令信号指令信号である測定開始信号が入力された時刻から解析時間長Tw分のデータを順次抽出して音源推定用画像を作成し表示する。
遡行モードは、測定開始信号の入力時より予め設定された遡行時間だけ遡った時刻から解析時間長Tw分のデータを順次抽出して音源推定用画像を作成し表示する。
まず、音・映像採取ユニット10とデータ処理装置20と演算装置30と表示装置40とを接続した後、音・映像採取ユニット10を計測点にセット(ステップS30)した後、切換機能付き測定スイッチ21Zのモードスイッチ21aを、通常モードと遡行モードのいずれかのモードに設定する(ステップS31)。
次に、マイクロフォンM1〜M5にて音を採取すると同時に、カメラ12にて測定予定場所の映像を採取する(ステップS32)。
測定スイッチ21bは、前記実施の形態と同様に、音と映像の採取と同時にONしてもよいし、作業者が測定開始のタイミングを決定して測定スイッチ21bをON状態にしてもよい。
次に、測定スイッチ21bがON状態か否かを判定(ステップS33)し、ON状態にあるときには、ステップS34に進んで、マイクロフォンM1〜M5の出力信号を増幅してA/D変換しこのA/D変換した音圧波形データをバッファ31の音データ保存領域31aに保存するととともに、カメラ12の映像信号をA/D変換、このA/D変換した画像データをバッファ31の画像データ保存領域31bに保存する。
そして、測定開始後、解析時間長Tw分のデータが保存された段階で、測定モードが通常モードか遡行モードかを判定する(ステップS35)。
ステップS40にて、測定スイッチ21bがOFF状態に変わっていた時には、バッファ31に一時保存されている音圧波形データと画像データとを記憶装置50に保存(ステップS42)してから、測定及び音源推定用画像Gkの作成を終了する。
バッファ31に遡行分のデータ数が保存されていない場合には、ステップS34に戻って音圧波形データと画像データの保存を継続する。
ステップS51において、バッファ31に遡行分のデータ数が保存されていると判定された場合には、ステップS52に進んで、抽出方法指示手段39が音圧波形データ抽出手段32と画像データ抽出手段34とにバッファ31からのデータの抽出方法を指示する抽出方法指示信号を送るとともに、バッファ31の音データ保存領域31aから、測定指令信号が出された時刻から予め設定された遡行時間だけ遡った時刻から予め指定されたサンプル数の音圧波形データ(解析時間長Tw分の音圧波形データ)を順次抽出し、これを音ファイルFAm(m=1,2,3,……)として音源方向推定手段33に出力する(ステップS53)。
音源方向推定手段33では、この音ファイルFAmを用いて音源方向の推定演算を行うとともに、伝播された音の音圧信号の大きさである音圧レベルを算出する(ステップS54)。
前記動画ファイルFBmを構成する画像データは、測定指令信号が出された時刻から予め設定された遡行時間だけ遡った時刻からの画像データである。
画像の表示後は、ステップS40に進んで、測定スイッチ21bがON状態であるかOFF状態であるかを判定する。測定スイッチ21bがON状態であると判定された場合には、音源推定用画像Gmの作成に用いられた音圧波形データと画像データとを消去してバッファ31に空き領域31vを生成(ステップS41)した後、ステップS34に戻って、音圧波形データと画像データとの取り込みを継続する。ここでも、バッファ31に所定の大きさの空き領域がある場合には、音圧波形データと画像データとの消去処理を省略して直ちにステップS34に戻る。
ステップS40にて、測定スイッチ21bがOFF状態に変わっていた時には、バッファ31に一時保存されている音圧波形データと画像データとを記憶装置50に保存(ステップS42)してから、測定及び音源推定用画像Gkの作成を終了する。
これにより、突発的な音や間欠的な音が発生した場合でも、これらの音の発生源の方向を推定するための音源推定用画像についても確実に表示できるので、測定の仕損じをなくすことができる。
例えば、測定時間Tmを5分とすれば、作業者が測定スイッチ21をONしてから5分後に測定スイッチ21が自動的にOFFになり測定終了指令が発せられる。これにより、作業者は測定終了のタイミングについて配慮する必要がないので、音源の推定に集中できる。したがって、音源の推定を確実に行うことができる。
また、前記例では、5本のマイクロフォンM1〜M5を用いて、計測点と音源位置とのなす水平角θと仰角φとを推定したが、音源位置が水平角θだけで十分な場合には、マイクロフォンM5を省略して、互いに交わる2つの直線上にそれぞれ所定の間隔で配置された2組のマイクロフォン対(M1,M3),(M2,M4)のみを用いればよい。
12 CCDカメラ、13 マイクロフォン固定部、14 カメラ支持台、15 支柱、16 回転台、17 基台、
20 データ処理装置、21 測定スイッチ、22 増幅器、23 A/D変換器、
24 映像入出力手段、
30 演算装置、31 バッファ、31a 音データ保存領域、
31b 画像データ保存領域、32 音圧波形データ抽出手段、
33 音源方向推定手段、34 画像データ抽出手段、35 音源推定用画像作成手段、36 データ消去手段、37 データ保存手段、
40 表示装置、40M 表示画面、50 記憶装置。
Claims (6)
- 複数のマイクロフォンと撮影手段とを一体に組み込んだ音・映像ユニットを用いて音の情報である音圧信号と映像の情報である映像信号とを同時に採取するステップ(a)と、
音源方向の推定を開始する測定開始指令を発するステップ(b)と、
前記測定開始指令が発せられた場合には、前記採取した音圧信号と映像信号とをA/D変換してそれぞれ音圧波形データ及び画像データとしてバッファに一時的に保存するステップ(c)と、
音源の推定に用いる解析時間長分の音圧波形データを前記バッファから抽出し、前記抽出された音圧波形データを用いて、前記複数のマイクロフォンで採取した音圧信号の位相差を算出して音源方向を推定するステップ(d)と、
前記ステップ(d)において音源方向の推定に用いられた解析時間長分の画像データを前記バッファから抽出するステップ(e)と、
前記ステップ(d)で推定された音源方向のデータと前記ステップ(e)で抽出された画像データとを合成し、前記推定された音源方向を示す図形が描画された音源推定用画像を作成するステップ(f)と、
前記音源推定用画像を表示手段に表示するステップ(g)と、
音源推定用画像の作成後に、当該音源推定用画像の作成に使用した音圧波形データと画像データとを前記バッファから消去するステップ(h)と、
音源方向の推定を終了する測定終了指令が発せられたか否かを判定するステップ(i)とを備え、
前記ステップ(h)では、
前記バッファの空き領域の大きさが少なくとも前記解析時間長分の音圧波形データと画像データとを保存できる大きさと等しい大きさになった時に、音源推定用画像の作成に使用した音圧波形データと画像データとを前記バッファから消去するとともに、
前記ステップ(i)において、
前記測定終了指令が発せられていないと判定された場合には、前記ステップ(b)に戻り、
前記測定終了指令が発せられた場合には、前記バッファに一時保存されている音圧波形データと画像データとを前記バッファとは異なる記憶手段に保存した後に、音源方向の推定を終了することを特徴とする音源推定用画像の表示方法。 - 前記ステップ(c)と前記ステップ(d)との間に、音源方向の推定を予め設定された遡行時間長だけ遡って測定する遡行測定指令を発するステップ(j)を設けるとともに、
前記ステップ(d)では、前記遡行測定指令が発せられた時刻から所定の遡行時間長だけ遡った時刻から前記解析時間長分だけ経過した時刻までの間の音圧波形データを前記バッファから抽出し、この抽出された音圧波形データを用いて音源方向を推定することを特徴とする請求項1に記載の音源推定用画像の表示方法。 - 互いに交わる2つの直線上にそれぞれ所定の間隔で配置された2組のマイクロフォン対を有するマイクロフォン群と音源方向の映像を撮影する撮影手段と表示手段とを備え、前記マイクロフォン群で採取した音源から伝播する音の音圧信号と前記音圧信号の採取と同時に撮影された音源の方向の映像信号とから、音源の方向を示す図形が描画された画像である音源推定用画像を表示手段に表示する音源推定用画像の表示装置であって、
音源方向の測定開始指令と測定終了指令を発する測定指令手段と、
前記測定指令手段から音源方向の測定開始指令が発せられた場合に、前記各マイクロフォンで採取した音圧信号と撮影手段で撮影した映像信号とをそれぞれデジタル信号に変換するA/D変換器と、
前記A/D変換された音圧信号を音圧波形データとして一時的に保存するとともに、前記A/D変換された映像信号を画像データとして一時的に保存するバッファと、
前記バッファから音源の推定に用いる解析時間長分の音圧波形データを抽出し、この抽出された音圧波形データを周波数解析して前記2組のマイクロフォン対を構成するマイクロフォン間のそれぞれの位相差を求め、この求められた2組のマイクロフォン対の位相差の比から音源方向を推定する推定演算を行う音源方向推定手段と、
前記バッファから、前記推定演算に用いられた音圧波形データに対応する音圧信号を採取した時に撮影された映像信号の画像データを抽出する画像データ抽出手段と、
前記推定された音源方向のデータと前記抽出された画像データとを合成して、前記推定された音源方向を示す図形が描画された画像である音源推定用画像を作成する音源推定用画像作成手段と、
前記音源推定用画像の作成後に、当該音源推定用画像の作成に使用した音圧波形データと画像データとを前記バッファから消去するデータ消去手段と、
前記バッファとは異なるデータ記憶手段と、
データ保存手段とを備え、
前記データ消去手段は、
前記バッファの空き領域の大きさが少なくとも前記解析時間長分の音圧波形データと画像データとを保存できる大きさと等しい大きさになった時に、音源推定用画像の作成に使用した音圧波形データと画像データとを前記バッファから消去し、
前記データ保存手段は、
前記測定指令手段から音源方向の測定終了指令が発せられて音源方向の推定が終了した時に、前記バッファに一時保存されている音圧波形データと画像データとを前記データ記憶手段に保存することを特徴とする音源推定用画像の表示装置。 - 測定開始指令が発せられてから音源方向の推定を終了するまでの時間である測定時間を設定する測定時間設定手段を設けるとともに、
前記測定指令手段は、測定開始指令を発した時刻から前記測定時間だけ経過した後に測定終了指令を発することを特徴とする請求項3に記載の音源推定用画像の表示装置。 - 音源方向の推定を予め設定された遡行時間長だけ遡って測定する遡行測定指令を発する遡行測定指令手段を設けるとともに、
前記音源方向推定手段は、前記遡行測定指令が発せられたときに、前記遡行測定指令が発せられた時刻から所定の遡行時間長だけ遡った時刻から前記解析時間長分だけ経過した時刻までの間の音圧波形データを前記バッファから抽出し、この抽出された音圧波形データを用いて音源方向を推定することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の音源推定用画像の表示装置。 - 前記マイクロフォン群に、前記2組のマイクロフォン対の作る平面上にない第5のマイクロフォンを追加するとともに、前記音源方向推定手段では、前記2組のマイクロフォン対を構成するマイクロフォン間の位相差と、前記第5のマイクロフォンと前記2組のマイクロフォン対を構成する4個のマイクロフォンのそれぞれとで構成される4組のマイクロフォン対を構成するマイクロフォン間の位相差とを用いて音源方向を推定することを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載の音源推定用画像の表示装置。
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