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JP5458417B2 - 発電機能付き電気機器 - Google Patents
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Description

本発明は、変形されることにより起電力を発生する発電機能付き電気機器に関する。
従来、圧電素子を用いた発電構造としては、例えば、圧電素子に直接外力を加えることで当該圧電素子を変形させて起電力を得るものや(例えば、特許文献1参照)、風力等の力を間接的に圧電素子に加えることで当該圧電素子を変形させて起電力を得るもの(例えば、特許文献2参照)が知られている。
また、このような圧電素子を用いた発電構造を適用した電気機器として、圧電素子の出力によって充電可能な2次電池を備えた携帯電話が提案されている(例えば、特許文献3参照)。この携帯電話は、利用者が入力キーを押圧した際の力によって圧電素子を変形させ、起電力を得るものである。
特開平7−49388号公報 特開平11−303726号公報 特開2009−225622号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2の如き発電構造は、1枚の圧電素子にて発電を行う構造であり、1枚の圧電素子から得られる発電量は小さいため、この発電によって電気機器を駆動することは現実的ではない。
一方、特許文献3の如き発電構造は、利用者が入力キーを押圧した際の力によって圧電素子を変形させているが、入力キーを押圧する力では圧電素子を十分に変形させることができない場合があり、変形量不足に伴って発電量も不足し、この発電によって電気機器を駆動することは困難である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、圧電素子の如き発電素子から十分な起電力を得て駆動することができる、発電機能付き電気機器を提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、請求項1に係る本発明は、発電部を備えた電気機器であって、本体と、前記本体の一側面に設けられた操作板と、前記操作板において当該電気機器の外部に露出するように設けられた操作手段と、変形されることにより起電力を発生する発電素子を有する前記発電部とを備え、前記操作板は、前記本体に対して、前記操作手段に対して加えられた操作力によって回転可能であり、前記操作手段に対して前記操作力が加えられていない状態においては、前記本体において当該操作板と対向する他の側面に対して非略平行となる角度に配置され、前記操作手段に対して前記操作力が加えられた状態においては、前記本体において当該操作板と対向する前記他の側面に対して略平行となる角度に配置され、前記発電部の前記発電素子は、前記操作力によって回転した前記操作板からの力で変形されることにより起電力を発生する。
また、請求項2に係る本発明は、請求項1に係る本発明において、前記操作板は、当該操作板の側辺の中の少なくとも一辺において当該一辺に沿って設けられた回転軸を中心に、前記本体に対して回転可能である。
また、請求項に係る本発明は、請求項2に係る本発明において、前記操作板は、第1操作板と第2操作板を有し、前記第1操作板は、当該第1操作板の側辺の中の少なくとも一辺において当該一辺に沿って設けられた第1回転軸を中心に、前記本体に対して回転可能であり、前記第2操作板は、当該第2操作板の側辺の中の少なくとも一辺において当該一辺に沿って設けられた第2回転軸を中心に、前記本体に対して回転可能であり、前記第2操作板の前記第2回転軸は、当該第2操作板の側辺の中で、前記第1回転軸に対して略平行かつ最も離れた位置にある一辺に設けられている。
また、請求項に係る本発明は、請求項に係る本発明において、前記第1操作板は、前記操作手段に対して前記操作力が加えられていない状態においては、前記本体において当該第1操作板と対向する他の側面に対して非略平行となる角度に配置され、前記操作手段に対して前記操作力が加えられた状態においては、前記本体において当該第1操作板と対向する前記他の側面に対して略平行となる角度に配置され、前記第2操作板は、前記操作手段に対して前記操作力が加えられていない状態においては、前記本体において当該第2操作板と対向する他の側面に対して非略平行で、かつ、前記操作手段に対して前記操作力が加えられていない状態における前記第1操作板に対して非略平行となる角度に配置され、前記操作手段に対して前記操作力が加えられた状態においては、前記本体において当該第2操作板と対向する前記他の側面に対して略平行となる角度に配置される。
また、請求項に係る本発明は、請求項3又は4に係る本発明において、前記第1操作板には、当該第1操作板における前記第1回転軸から離れた位置に第1拡張板を設け、前記第2操作板には、当該第2操作板における前記第2回転軸から離れた位置に第2拡張板を設け、前記第1拡張板と前記第2拡張板とを、相互に干渉しない形状とした。
また、請求項に係る本発明は、請求項2から5のいずれか一項に係る本発明において、前記発電素子を複数積層して形成された発電素子モジュールを、前記操作板の回転軸に対して直交する方向に沿って複数並設し、前記複数の発電素子モジュールにおける前記発電素子の積層数を、前記操作板の回転軸の近傍位置から遠方位置に至るに連れて増やした。
また、請求項に係る本発明は、請求項2から5のいずれか一項に係る本発明において、前記発電素子を複数積層して形成された発電素子モジュールを、前記操作板の回転軸に対して直交する方向に沿って複数並設し、前記複数の発電素子モジュールにおける前記発電素子の積層数を相互に同一とし、前記操作手段に対して前記操作力が加えられているか否かに関わらず、前記本体において前記操作板と対向する前記他の側面に略平行となるように前記本体の内部に配置された押圧板を介して、前記発電素子を押圧可能とした。
また、請求項に係る本発明は、請求項2から7のいずれか一項に係る本発明において、前記発電部は、前記回転軸の近傍位置に配置されている。
また、請求項に係る本発明は、請求項2からのいずれか一項に係る本発明において、前記操作手段は、前記操作板の側辺の中の前記回転軸とは反対側の一辺の近傍位置に配置されている。
また、請求項10に係る本発明は、請求項1からのいずれか一項に係る本発明において、前記操作手段に対する操作内容を判定する操作内容判定手段を備え、前記発電部の前記発電素子は、前記操作力によって回転した前記操作板からの力で変形されることにより第1起電力を発生し、前記操作力が解除され前記操作板からの力が解除されて変形されることにより第2起電力を発生し、前記操作内容判定手段は、前記第1起電力の発生時から前記第2起電力の発生時までの時間間隔に基づいて、前記操作手段に対する操作内容を判定する。
また、請求項11に係る本発明は、請求項1から10のいずれか一項に係る本発明において、前記発電素子は、圧電素子である。
また、請求項12に係る本発明は、請求項1から11のいずれか一項に係る本発明において、当該電気機器は、操作信号を出力する信号出力手段を備えたリモートコントローラである。
また、請求項13に係る本発明は、請求項1から11のいずれか一項に係る本発明において、当該電気機器は、床又は階段を照らす照明手段を備えた建築組み込み用の電気機器である。
請求項1に係る本発明によれば、操作力によって回転した操作板からの力で発電素子を変形させて起電力を発生させることで、単に入力キーを押圧した際の力によって発電素子を変形させる従来の構造に比べて、回転モーメントを利用することで、同じ操作力であっても大きな力で発電素子を変形させることができ、起電力を増大させて発電効率を向上させることが可能となる。
また、操作板を、非操作状態から操作状態に至るに伴って回転させ、操作終了時において操作板と対向する他の側面に対して略平行とすることで、利用者が操作終了時を把握し易くなり、利用者の操作感を向上させることが可能となる。
また、請求項2に係る本発明によれば、操作板の側辺の一辺に設けられた回転軸を中心に当該操作板を回転可能とすることで、操作板の回転支点を当該操作板の端部に位置させて、操作手段が操作された際の力点から当該回転支点に至るまでの距離を長くすることができるので、回転モーメントを増大させることができる。
また、請求項に係る本発明によれば、第1操作板と第2操作板から操作板を構成し、第1操作板の第1回転軸と第2操作板の第2回転軸を相互に離れた位置に設けたので、大きな回転モーメントを得るための第1操作板における力点と、大きな回転モーメントを得るための第2操作板における力点とを、相互に異なる位置に配置でき、これら異なる位置の各々に操作手段を配置することが可能になる。このため、操作面を広範囲に使用することができ、多数の操作手段を配置することができると共に、操作手段の配置の自由度を向上させることができる。
また、請求項に係る本発明によれば、第1操作板と第2操作板を、非操作状態から操作状態に至るに伴って回転させ、操作終了時において第1操作板や第2操作板と対向する他の側面に対して略平行とすることで、利用者が操作終了時を把握し易くなり、利用者の操作感を向上させることが可能となる。
また、請求項に係る本発明によれば、第1操作板の第1拡張板と第2操作板の第2拡張板を相互に干渉しない形状としたので、第1拡張板に設けた操作手段を押下したり、第2拡張板に設けた操作手段を押下することで、第1操作板や第2操作板を押下して回転させることができるので、操作手段を配置できる位置が一層広がり、操作面を一層有効に活用することができると共に、操作手段の配置の自由度を一層向上させることが可能になる。
また、請求項に係る本発明によれば、発電素子の積層数を、操作板の回転軸の近傍位置から遠方位置に至るに連れて増やすことで、回転軸に対する近傍位置では、てこの原理による大きな押圧力で発電素子を変形させ、大きな起電力を得ることが可能となる。また、回転軸に対する遠方位置では、発電素子の積層数が多い分、回転軸に対する近傍位置よりも大きな押圧力で発電素子を変形させ、大きな起電力を得ることが可能となる。また、回転軸に対する近傍位置と遠方位置の間の各位置では、てこの原理による押圧力と、発電素子の積層数が多いことに起因する押圧力とが加わった大きな押圧力で発電素子を変形させ、大きな起電力を得ることが可能となる。従って、発電部の全域において、大きな起電力を得ることが可能となる。
また、請求項に係る本発明によれば、発電素子の積層数を相互に同一とし、本体の内部に配置された押圧板を介して発電素子を押圧可能としたので、操作板が回転状態になると押圧板が押下げられ、押圧板によって発電素子がほぼ均一の力で同時に押圧されるので、発電素子の変形力を増大させて、大きな起電力を得ることが可能となる。
また、請求項に係る本発明によれば、発電部は回転軸の近傍位置に配置されたため、てこの原理による大きな押圧力で発電素子を変形させることが可能となり、大きな起電力を得ることが可能となる。
また、請求項に係る本発明によれば、操作手段は、操作板の側辺の中の回転軸とは反対側の一辺の近傍位置に配置されたため、操作板の回転軸が位置する支点から離れた位置で操作板を押下でき、てこの原理による大きな押圧力で発電素子を変形させることが可能となり、大きな起電力を得ることが可能となる。
また、請求項10に係る本発明によれば、第1起電力の発生時から第2起電力の発生時までの時間間隔に基づいて、操作手段に対する操作内容を判定するので、一つの操作手段に対する操作であっても、当該操作手段を押下げてから解除するまでの時間に応じて2種類の操作内容を入力することが可能となるので、操作手段の数の2倍の操作を行うことが可能となる。
また、請求項11に係る本発明によれば、発電素子は、圧電素子であるため、比較的に簡易かつ安価に発電部を製造することが可能となる。
また、請求項12に係る本発明によれば、電気機器は、操作信号を出力する信号出力手段を備えたリモートコントローラであるため、リモートコントローラにおける電源の少なくとも一部を発電部で担うことで、電池電源への依存度を低減したり又は電池電源を省略することができ、環境負荷の少ないリモートコントローラを構成することができる。
また、請求項13に係る本発明によれば、電気機器は、床又は階段を照らす照明手段を備えた建築組み込み用の電気機器であるため、建築組み込み用の電気機器における電源の少なくとも一部を発電部で担うことで、電池電源への依存度を低減したり又は電池電源を省略することができ、環境負荷の少ない建築組み込み用の電気機器を構成することができる。
本発明の実施の形態1に係るリモートコントローラの全体斜視図である。 図1のA−A矢視断面図である。 リモートコントローラ1の電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。 図2の発電部及びその周辺の拡大図であり、操作板の非回転状態における図である。 図2の発電部及びその周辺の拡大図であり、操作板の回転状態における図である。 非変形状態における1個のペアモジュールを示す縦断面図である。 変形状態における1個のペアモジュールを示す縦断面図である。 図6の下側の圧電モジュールを上方から見た斜視図である。 図6の下側の圧電モジュールを下方から見た斜視図である。 制御部の制御フローチャートである。 実施の形態2に係る発電部及びその周辺の拡大図であり、操作板の非回転状態における図である。 発電部及びその周辺の拡大図であり、操作板の回転状態における図である。 実施の形態3に係るリモートコントローラの全体斜視図である。 図13のB−B矢視断面図である。 図13のC−C矢視断面図である。 実施の形態4に係るリモートコントローラの全体斜視図である。 図16のD−D矢視断面図である。 図16のE−E矢視断面図である。
以下に、添付図面を参照して、この発明に係る発電機能付き電気機器の各実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕各実施の形態に共通の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について順次説明し、最後に、〔III〕各実施の形態の変形例について説明する。ただし、各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕各実施の形態に共通の基本的概念
まず、各実施の形態に共通の基本的概念について説明する。各実施の形態に係る発電機能付き電気機器は、変形されることにより起電力を発生する発電部を備えた電気機器である。
各実施の形態に係る電気機器の基本構成や目的は特記する部分を除いて任意であるが、以下では、テレビや空調機器の如き各種の電化製品を遠隔操作するためのリモートコントローラとして構成した場合について説明する。
発電部は、変形されることにより起電力を発生する発電素子を備える。この発電素子としては、外力(歪み、屈曲、若しくは圧縮を生じさせる力を含む)により発電が可能な任意の素材を用いることができ、例えば、圧電素子、イオン導電性高分子の膜(ゲル)の両面に金属(金等)をメッキしたイオン高分子金属複合材料(IPMC:Ionic Polymer−Metal Composite)、イオン導電性高分子ゲル膜(ICPF:Ionic Conducting Polymergel Film)、あるいは、これらIPMCやICPFを用いた人工筋肉を使用することができ、これら種類の異なる発電素子を組み合わせることもできる。以下では、発電素子として圧電素子を使用した場合について説明する。
この圧電素子によって十分な起電力を得るため、各実施の形態においては、圧電素子に力を加えるための操作板の回転化と、圧電素子の積層化を図っている。操作板の回転化とは、本体の一側面に操作板を設けると共に、この操作板に操作手段を設け、この操作板を、本体に対して、操作手段に対して加えられた操作力によって回転可能とすることであり、このことにより、操作板を回転させない場合に比べて、圧電素子をいわゆるてこの原理により大きな力で変形させることができ、大きな起電力を得ることが可能になる。また、圧電素子の積層化とは、複数の圧電素子を略平行に積層することを意味し、操作手段に対する1回の操作によって、これら複数の圧電素子を変形させることにより、圧電素子を1枚のみ配置した場合に比べて、大きな起電力を得ることが可能になる。なお、このように積層化された複数の圧電素子(発電素子)を、圧電ユニット(発電素子モジュール)と称する。
〔II〕各実施の形態の具体的内容
以下に、本発明に係る各実施の形態の具体的内容について添付図面を参照して説明する。
〔実施の形態1〕
最初に、実施の形態1について説明する。この形態は、電気機器をリモートコントローラとして構成した形態であり、単一の操作板を回転可能に設けた形態であって、複数の発電素子モジュールにおける発電素子の積層数を、操作板の回転軸の近傍位置から遠方位置に至るに連れて増やした形態である。
(基本構成)
まず、実施の形態1に係るリモートコントローラの基本構成について説明する。図1は実施の形態1に係るリモートコントローラの全体斜視図、図2は図1のA−A矢視断面図である。図1に示すように、リモートコントローラ1は、直方形状の本体10の一側面に操作板11を設けて構成されている。
この操作板11は、全体として平板状に形成されており、その外面(本体10の外部に露出する側の面。以下同じ)には、複数の操作ボタン12と表示部13が設けられている。複数の操作ボタン12は、リモートコントローラ1に対する各種の操作を行うための操作手段であり、各操作ボタン12には相互に異なる所定の機能が予め割り当てられている。ここで、これら操作板11、複数の操作ボタン12、及び表示部13の具体的な構造は任意であり、例えば、操作板11の上面に押しボタン構造の複数の操作ボタン12を実装することもできるが、以下では、金属性又は樹脂性の板状体で形成した操作板11の外面に、メンブレインスイッチ、タッチセンサ、タッチパネル等として形成した板状の複数の操作ボタン12と、液晶パネルとして形成した表示部13を実装した場合について説明する。
図2に示すように、本体10の内部には、発電部14、電源部15、及び制御部16が設けられている。発電部14は、リモートコントローラ1の操作力を利用して発電を行う発電手段である。電源部15は、発電部14にて発電された起電力をリモートコントローラ1の電源として利用可能となるように整流や蓄電等する電源手段である。制御部16は、リモートコントローラ1の各種の機能を実現するための各種の制御を行うものである。
図3はリモートコントローラ1の電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。この図3に示すように、発電部14、電源部15、制御部16は電気的に接続されており、制御部16には、さらに複数の操作ボタン12と表示部13が電気的に接続されている。
発電部14は、変形されることにより起電力を発生する後述する圧電素子(発電素子)14e、14fを複数有する。この圧電素子14e、14fの具体的構造については後述する。
電源部15は、整流部15aと充電部15bを備える。整流部15aは、図示しないブリッジ整流回路を備え、発電部14からの電力を整流する。充電部15bは、図示しないコンデンサや二次電池を備え、整流部15aにて整流された電力を充電し、所定値以上の電力が充電された場合には当該電力を制御部16に出力する。
制御部16は、検知部16a、タイマ16b、操作内容判定部16c、メモリ16d、及び送信部16eを備える。検知部16aは、整流部15aから出力される電流を検知することにより、圧電素子14e、14fが押圧されたタイミングを検知し、これによって、操作ボタン12が操作されたタイミングを検知する操作検知手段である。タイマ16bは、操作内容判定部16cの制御により時間計測を行う時間計測手段である。操作内容判定部16cは、利用者によって押圧された操作ボタン12と、タイマ16bによって計測された時間とに基づいて、操作ボタン12に対する操作内容を判定する操作内容判定手段である。メモリ16dは、制御部16の制御に必要な情報を不揮発的に記憶する記憶手段である。特に、メモリ16dには、利用者による操作種別と、利用者によって押下げられた操作ボタン12とに基づいて、操作内容を特定するための操作内容特定テーブルが予め記憶されている。送信部16eは、操作内容判定部16cによる判定結果に対応した操作信号を任意の送信方法で無線出力する信号出力手段である。なお、実際には、リモートコントローラ1には、これまでに説明した構成要素以外にも、公知のリモートコントローラに実装される各種の部品等を備えることができるが、その説明は省略する。
(操作板の回転構造)
次に、操作板11の回転構造について説明する。図2に示すように、操作板11は、本体10に対して、操作ボタン12に対して加えられた操作力によって回転可能となるように取り付けられている。具体的には、操作板11は、当該操作板11の側辺の中の少なくとも一辺(ここでは図2の左方に示す側辺)において当該一辺に沿って設けられた回転軸11aを中心に、本体10に対して回転可能とされている。この回転軸11aは、操作板11の一辺の内部を貫通した状態で、当該操作板11に固定されており、この回転軸11aの軸方向の各端部が、本体10において当該端部に対応する位置に設けられた軸穴に回転自在に嵌合されることで、操作板11が回転軸11aを中心に回転可能となっている。
また、図2に示すように、操作板11において回転軸11aが設けられた一辺と本体10とによって形成される角部には、バネ11bが固定されている。このバネ11bは、操作板11と本体10のそれぞれに対して固定されており、本体10に対して操作板11を所定角度で保持する。
この操作板11の角度は、図2に示すように、操作ボタン12に対して操作力が加えられていない状態(以下、非操作状態)において、本体10において当該操作板11と対向する他の側面(以下、本実施の形態1及び後述する実施の形態2においては底面10a)に対して非略平行となる角度α(>0)に配置されている(以下、非回転状態)。
また、操作ボタン12に対して操作力が加えられた状態(以下、操作状態)においては、この操作力によってバネ11bの付勢力に抗して操作板11が回転軸11aを中心に下方に回転するように押下げられることで、底面10aに対して略平行となる角度α(≒0)に回転される(以下、回転状態)。この際の角度αは、後述する圧電素子14e、14fを押圧して変形させることで抵抗力が生じ、角度α(≒0)となった時点で、それ以上回転することが困難となるように、後述する圧電ユニット14aにおける圧電素子14e、14fの積層数(あるいは、ペアモジュール14bの積層数)を調整することで決定される。
その後、操作ボタン12に対する操作力が解除されると、バネ11bの付勢力によって操作板11が回転軸11aを中心に上方に回転するように押上げられることで、図2の位置に復帰する。
このような構造によれば、操作板11に設けた操作ボタン12を利用者が押下げることで、操作板11が回転するため、特に、回転軸11aに近い位置においては、てこの原理によって発電部14を大きな力で押圧することができる。しかも、発電部14は、回転軸11aの近傍位置に配置されており、操作ボタン12は、操作板11の側辺の中の回転軸11aとは反対側の一辺の近傍位置に配置されているので、回転軸11aから離れた位置において操作ボタン12の押下げが行われることになり、回転軸11aを中心とする回転モーメントを大きくすることができるので、小さな押下げ力で大きな押圧力を得ることが可能となり、発電部14の圧電素子14e、14fの変形力を増大させて、大きな起電力を得ることが可能となる。
(発電部14における圧電素子の積層構造)
次に、発電部14における圧電素子14e、14fの積層構造について説明する。図4は図2の発電部14及びその周辺の拡大図であり、操作板11の非回転状態における図、図5は図2の発電部14及びその周辺の拡大図であり、操作板11の回転状態における図である(なお、これら図4、5と後述する図11、12においては、図示の便宜上、操作板11の角度や厚みを強調して示している)。また、図6は非変形状態における1個のペアモジュールを示す縦断面図、図7は変形状態における1個のペアモジュールを示す縦断面図、図8は図6の下側の圧電モジュールを上方から見た斜視図、図9は図6の下側の圧電モジュールを下方から見た斜視図である。
これら図4〜9に示すように、発電部14は、複数の圧電ユニット14aを、操作板11の回転軸11aに対して直交する方向(図4、5に示した並設方向)に沿って複数並設して構成されている。さらに、ここでは、圧電ユニット14aは、操作板11の回転軸11aに対して並行な方向(並設方向に対して直交する方向)に沿って複数並設されている。
各圧電ユニット14aは、図6、7に示す複数のペアモジュール14bを積層して構成されている。さらに、各ペアモジュール14bは、一対の圧電モジュール14cを積層して構成されている。図6〜9に示すように、各圧電モジュール14cは、振動板14dと、一対の圧電素子14e、14fと、中心スペーサ14gと、周辺スペーサ14hとを備えている。
振動板14dは、圧電素子14e、14fに応力を加える支持体であると共に、圧電素子14e、14fの割れ強度を補強する補強材を兼ねるものであり、可撓性と耐久性を有する金属板より形成される。この振動板14dに用いる具体的な材料は任意であるが、例えば、ステンレスの薄板を用いることができる。この振動板14dの平面形状は任意であるが、外力に対して均等に変形することが好ましく、本実施の形態1においては振動板14dの平面形状を円形状としている。
一対の圧電素子14e、14fは、圧力により変形することで電気を生じる素子であり、例えば、チタン酸バリウム、ジルコニア等の圧電セラミックス、リチウムタンタレート(LiTaO3)等の圧電単結晶からなる。各圧電素子14e、14fは、振動板14dよりも一周り小さい形状の薄板状に形成されており、振動板14dの両面において、当該振動板14dに対して接着剤等にて固定されている。これら圧電素子14e、14fの平面形状は任意であるが、振動板14dと相似形状とすることが好ましく、本実施の形態1においては圧電素子14e、14fの平面形状を、振動板14dより小径の円形状としている。振動板14dに対する圧電素子14e、14fの平面的な配置位置も任意であるが、振動板14dの平面中心位置における変形量が最も大きくなることから、当該平面中心位置に圧電素子14e、14fを配置することが好ましく、本実施の形態1においては振動板14dと同心となる位置に圧電素子14e、14fを配置している。なお、図示は省略するが、圧電素子14e、14fは、一方の面にプラス端子、他方の面にマイナス端子を有し、プラス端子と結線されたプラスリード線と、マイナス端子と結線されたマイナスリード線が引き出され、これらが整流部15aに接続されることで、当該整流部15aに対して電力が出力される。
中心スペーサ14gは、圧電モジュール14cにおける圧電素子14e、14fの変形を、当該圧電モジュール14cに隣接する他の圧電モジュール14cにおける圧電素子14e、14fに伝達するための伝達部材であると共に、これら隣接する圧電素子14e、14fの相互間隔を一定に維持するためのものである。この中心スペーサ14gは、振動板14dに固定された一対の圧電素子14e、14fの一方(ここでは圧電素子14f)に固定されたものであって、当該圧電素子14fの中央近傍に配置され、当該圧電素子14fに対して接着剤等にて固定されている。
周辺スペーサ14hは、相互に隣接する圧電モジュール14cの相互間隔を一定に維持するためのものである。この周辺スペーサ14hは、振動板14dに固定された一対の圧電素子14e、14fの他方(ここでは圧電素子14e)の外周側に固定されたものであって、当該圧電素子14eよりも外側に突出するように、当該圧電素子14eより肉厚状に形成されている。この周辺スペーサ14hの具体的な形状は任意であるが、圧電素子14eを取り巻くように形成されたものであって、振動板14dと同心位置に配置された環状体として形成することができる。なお、周辺スペーサ14hは他の形状としてもよく、例えば、周辺スペーサ14hを、圧電素子14eを取り巻く円周方向に沿って配置された複数の柱状体により形成してもよい。このように柱状体とする場合には、積層構造の安定性を得るため、周辺スペーサ14hを、振動板14dの平面中心位置を図心とする正三角形の各頂点に対応する3箇所に配置することが好ましく、あるいは3箇所以上に配置してもよい。
このように構成された一対の圧電モジュール14cを積層してペアモジュール14bが構成されている。すなわち、図6、7に示すように、一方の圧電モジュール14cの中心スペーサ14gと、当該圧電モジュール14cに隣接する他方の圧電モジュール14cの中心スペーサ14gとが、同一軸上で相互に接触するように、一対の圧電モジュール14cが重合されて、ペアモジュール14bが構成されている。このペアモジュール14bにおいては、中心スペーサ14gを介して圧電素子14e、14fが連結されているため、図7に示すように、一方の圧電素子14eが変形することで、他方の圧電素子14fが中心スペーサ14gを介して押圧されて変形する。換言すると、一方の圧電素子14eに外力を加えることで、他方の圧電素子14fにも当該外力とほぼ同等の外力を加えることができる。また、1つのペアモジュール14bの内側に位置する2枚の圧電素子14e、14fの相互間隔が、中心スペーサ14gを介して一定に維持されるので、これら2枚の圧電素子14e、14fが相互に接触することを防止できる。
このように構成されたペアモジュール14bを複数積層して圧電ユニット14aが構成されている。具体的には、図4、5に示すように、各ペアモジュール14bの周辺スペーサ14hが、当該ペアモジュール14bに隣接する他の周辺スペーサ14hに対して接触するように、各ペアモジュール14bが積層されている。この構造では、各ペアモジュール14bの圧電素子14e、14fが変形し、当該圧電素子14e、14fが固定されている振動板14dも変形するので、この振動板14dに固定されている周辺スペーサ14hが図示上下方向に移動する。この移動により、当該ペアモジュール14bに隣接する他のペアモジュール14bの周辺スペーサ14hが押圧されることになり、この周辺スペーサ14hが固定されている振動板14dが変形するので、当該振動板14dに固定されている圧電素子14e、14fが変形する。従って、ペアモジュール14bの変形を他のペアモジュール14bに伝達することができる。また、1つのペアモジュール14bの外側に位置する圧電素子14e、14fと、当該ペアモジュール14bに隣接するペアモジュール14bの外側に位置する圧電素子14e、14fとの相互間隔が、周辺スペーサ14hを介して一定に維持されるので、これら2枚の圧電素子14e、14fが相互に接触することを防止できる。なお、相互に対向する中心スペーサ14gや、相互に対向する周辺スペーサ14hは、相互の位置ずれが生じないように、相互に接着等してもよい。
(操作板の回転構造と圧電素子の積層構造の相互関係)
次に、操作板11の回転構造と圧電素子14e、14fの積層構造の相互関係について説明する。図4、5に示すように、操作板11は、非回転状態において、底面10aに対して非略平行となる角度α(>0)に配置され、回転状態において、底面10aに対して略平行に配置される角度α(≒0)に配置される。このため、底面10aと操作板11との相互間の高さは、操作板11が非回転状態の時には、回転軸11aの近傍位置における高さh1よりも、回転軸11aの遠方位置における高さh2に至るに連れて高くなり(h1<h2)、操作板11が回転状態の時には、各位置においてほぼ同一となる(h1≒h2)。
この非回転状態の時と回転状態の時における相互の高さの差(h2−h1)を吸収するため、本実施の形態1では、複数の圧電ユニット14aにおける圧電素子14e、14fの積層数(あるいは、ペアモジュール14bの積層数)を、操作板11の回転軸11aの近傍位置から遠方位置に至るに連れて増やしている。すなわち、回転軸11aに対して最も近傍位置に配置された圧電ユニット14aにおける圧電素子14e、14fの積層数をN1とし、回転軸11aに対して最も離れた位置に配置された圧電ユニット14aにおける圧電素子14e、14fの積層数をNnとすると、N1<Nnとなるように、各圧電ユニット14aにおける圧電素子14e、14fの積層数が決定されている。ここで、N1からNnに至る増加率は任意に設定でき、例えば、圧電ユニット14aの位置が回転軸11aから1ユニット分だけ離れる毎に、圧電素子14e、14fの積層数を一つずつ増加させてもよく、所定の複数枚ずつ増加させてもよく、あるいは断続的や不規則な枚数だけ増加させてもよい。
このような構造において、利用者が操作ボタン12を押下げて操作板11を回転状態にすることで、図5のように、回転軸11aに対する近傍位置では、上述のように、てこの原理による大きな押圧力で圧電素子14e、14fを変形させ、大きな起電力を得ることが可能となる。また、回転軸11aに対する遠方位置では、圧電ユニット14aにおける圧電素子14e、14fの積層数が多い分、回転軸11aに対する近傍位置よりも大きな押圧力で圧電素子14e、14fを変形させ、大きな起電力を得ることが可能となる。また、回転軸11aに対する近傍位置と遠方位置の間の各位置では、てこの原理による押圧力と、圧電ユニット14aにおける圧電素子14e、14fの積層数が多いことに起因する押圧力とが加わった大きな押圧力で圧電素子14e、14fを変形させ、大きな起電力を得ることが可能となる。従って、発電部14の全域において、大きな起電力を得ることが可能となる。
(制御)
最後に、制御部16による制御について説明する。図10は制御部16の制御フローチャートである。以下、ステップは「S」と略記する。操作ボタン12が利用者によって押下されると、圧電素子14e、14fが変形して起電力(以下、第1起電力)が発生し、この第1起電力が整流部15aによる整流を経て充電部15bに充電される。制御部16の操作内容判定部16cは、検知部16aの出力を監視しており(SA1)、整流部15aから充電部15bへの電流が検知された場合(あるいは、電流値が所定閾値以上となった場合)には(SA1、Yes)、圧電素子14e、14fが押圧され、操作ボタン12が操作されたものと判定し、タイマ16bによる計時をスタートさせる(SA2)。
次いで、操作ボタン12の利用者による押下が解除されると、圧電素子14e、14fが初期状態に復帰するために変形して再び起電力(以下、第2起電力)が発生し、この第2起電力が整流部15aによる整流を経て充電部15bに充電される。制御部16の操作内容判定部16cは、検知部16aの出力を監視しており(SA3)、整流部15aから充電部15bへの電流が検知された場合(あるいは、電流値が所定閾値以上となった場合)には(SA3、Yes)、圧電素子14e、14fの押圧が解除され、操作ボタン12が操作されたものと判定し、タイマ16bによる計時をストップして、SA2からその時点までの経過時間(すなわち、第1起電力の発生時から第2起電力の発生時までの時間間隔)を取得する(SA4)。
そして、操作内容判定部16cは、経過時間が所定時間To以上であった場合(SA5、Yes)には、利用者による操作種別=1(SA6)、経過時間が所定時間To未満であった場合(SA5、No)には、利用者による操作種別=2(SA7)と判定し、この判定結果と、SA1で利用者によって操作ボタン12が押下された際に公知の方法で取得された当該操作ボタン12とに基づいて、メモリ16dに記憶された操作内容特定テーブルを参照することで、利用者の操作内容を判定する。
例えば、操作内容特定テーブルには、ある特定の操作ボタン12が操作された場合において、操作種別=1の場合の操作内容は「テレビのチャンネル=1ch」であり、操作種別=2の場合の操作内容は「テレビのチャンネル=3ch」とすることが記憶されており、この内容を参照して、操作内容判定部16cが操作内容を判定する。そして、操作内容判定部16cは、判定した操作内容を実行するための操作信号を所定フォーマットで生成して送信部16eを介して出力する(SA8)。このような制御を行うことで、一つの操作ボタン12に対する操作であっても、当該操作ボタン12を押下げてから解除するまでの時間に応じて2種類の操作内容を入力することが可能となるので、操作ボタン12の数の2倍の操作を行うことが可能となる。
ここで、上記のような制御部16の制御や送信部16eによる操作信号の出力は、発電部14によって起電され充電部15bに充電された電力を逐次利用することで行うことができるので、リモートコントローラ1には、発電部14以外の電源部(例えば電池)を設ける必要がなくなる。ただし、発電部14による起電力のみでは足りない場合には、電池等の公知の電源を併用してもよい。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この形態は、複数の圧電ユニットにおける圧電素子の積層数を相互に同一とし、操作手段に対して操作力が加えられているか否かに関わらず、本体において操作板と対向する他の側面に略平行となるように本体の内部に配置された押圧板を介して、圧電素子を押圧可能とした形態である。なお、実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
図11は実施の形態2に係る発電部及びその周辺の拡大図であり、操作板11の非回転状態における図、図12は発電部及びその周辺の拡大図であり、操作板11の回転状態における図である。これら図11、12に示すように、実施の形態2に係るコントローラ2に設けられた発電部14の複数の圧電ユニット14aは、相互に同一枚数の圧電素子14e、14f(相互に同一枚数のペアモジュール14b)を積層化して構成されている。従って、回転軸11aからの距離に関わらず、底面10aから各圧電ユニット14aの上端までの距離は相互に同一である。
このように構成された圧電ユニット14aの上端には、押圧板20が配置されている。この押圧板20は、圧電ユニット14aの並設面に略対応する面積を有する板状体であり、底面10aと略平行となるように、本体10の内部に配置されている。この押圧板20は、操作板11に対して複数の連結ロッド21を介して連結されている。これら複数の連結ロッド21は、操作板11と押圧板20の相互間隔に対応する長さで形成されており、すなわち、操作板11の回転軸11aの近傍位置から遠方位置に至るに連れて長くなるように形成されている。
このような構成において、操作板11に設けた操作ボタン12を利用者が押下げることで、操作板11が回転状態になると、連結ロッド21を介して押圧板20が押下げられ、押圧板20によって複数の圧電ユニット14aの圧電素子14e、14fがほぼ均一の力で同時に押圧される。すなわち、回転軸11aの近傍位置における、てこの原理による大きな押圧力が、押圧板20によって各圧電ユニット14aに対して分散して印加され、圧電素子14e、14fの変形力を増大させて、大きな起電力を得ることが可能となる。
〔実施の形態3〕
次に、実施の形態3について説明する。この形態は、操作板は、第1操作板と第2操作板を有し、第1操作板は、当該第1操作板の側辺の中の少なくとも一辺において当該一辺に沿って設けられた第1回転軸を中心に、本体に対して回転可能であり、第2操作板は、当該第2操作板の側辺の中の少なくとも一辺において当該一辺に沿って設けられた第2回転軸を中心に、本体に対して回転可能であり、第2操作板の第2回転軸は、当該第2操作板の側辺の中で、第1回転軸に対して略平行かつ最も離れた位置にある一辺に設けられた形態である。なお、実施の形態3の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
図13は実施の形態3に係るリモートコントローラの全体斜視図、図14は図13のB−B矢視断面図、図15は図13のC−C矢視断面図である。これら図13〜15に示すように、実施の形態3に係るリモートコントローラ3の操作板11は、第1操作板30と第2操作板31に分割構成されている。第1操作板30と第2操作板31の各々は、実施の形態1の操作板11と同様に、金属性又は樹脂性の板状体で形成されており、その外面に、メンブレインスイッチ、タッチセンサ、タッチパネル等として形成した板状の複数の操作ボタン12と、液晶パネルとして形成した表示部13を実装して構成されている(ただし、表示部13は、第1操作板30のみに設けられている)。以下では、第1操作板30に設けられた操作ボタン12を第1操作ボタン12a、第2操作板31に設けられた操作ボタン12を第2操作ボタン12bと称する。
第1操作板30は、平面形状が略U字状となるように形成されており、第2操作板31は、平面形状が略I字形状となるように形成されていて、これら第1操作板30と第2操作板31を図13に示す位置で相互に組み合わせることで、平面的にはほぼ長方形状の操作面が形成されている。
図14に示すように、第1操作板30は、当該第1操作板30の側辺の中の少なくとも一辺(ここでは図14の左方に示す側辺)において当該一辺に沿って設けられた第1回転軸30aを中心に、本体10に対して回転可能である。また、第2操作板31は、当該第2操作板31の側辺の中の少なくとも一辺(ここでは図15の右方に示す側辺)において当該一辺に沿って設けられた第2回転軸31aを中心に、本体10に対して回転可能である。これら第1回転軸30aと第2回転軸31aによる回転構造は、実施の形態1における回転軸11aによる回転構造と同様であるため、その説明は省略する。
第1操作板30は、第1操作ボタン12aに対して操作力が加えられていない状態(以下、非操作状態)において、本体10において当該第1操作板30と対向する他の側面(以下、本実施の形態3においては底面10a)に対して非略平行となる角度α(>0)に配置されている(以下、非回転状態)。また、第1操作ボタン12aに対して操作力が加えられた状態(以下、操作状態)においては、底面10aに対して略平行となる角度α(≒0)に回転される(以下、回転状態)。その後、第1操作ボタン12aに対する操作力が解除されると、バネ11bの付勢力によって第1操作板30が第1回転軸30aを中心に上方に回転するように押上げられることで、図13〜15の位置に復帰する。
第2操作板31は、第2操作ボタン12bに対して操作力が加えられていない状態(以下、非操作状態)において、本体10において当該第2操作板31と対向する他の側面(以下、本実施の形態3においては底面10a)に対して非略平行となる角度α(>0)に配置されている(以下、非回転状態)。また、第2操作ボタン12bに対して操作力が加えられた状態(以下、操作状態)においては、底面10aに対して略平行となる角度α(≒0)に回転される(以下、回転状態)。その後、第2操作ボタン12bに対する操作力が解除されると、バネ11bの付勢力によって第2操作板31が第2回転軸31aを中心に上方に回転するように押上げられることで、図13〜15の位置に復帰する。
また、図14、15に示すように、発電部14として、第1発電部14iと第2発電部14jが設けられており、第1発電部14iは、第1回転軸30aの近傍位置に配置され、第2発電部14jは、第2回転軸31aの近傍位置に配置されている。これら第1発電部14iと第2発電部14jには、それぞれ複数の圧電ユニット14aが設けられており、各圧電ユニット14aの圧電素子14e、14fによる起電力は共通の電源部15に出力され、以降は、実施の形態1と同様の制御が行われる。
第1発電部14iに配置される複数の圧電ユニット14aにおける圧電素子14e、14fの積層数は、第1回転軸30aの近傍位置から遠方位置に至るに連れて増やされており、第2発電部14jに配置される複数の圧電ユニット14aにおける圧電素子14e、14fの積層数は、第2回転軸31aの近傍位置から遠方位置に至るに連れて増やされているため、それぞれ、実施の形態1と同様の起電力増大効果を得ることができる。
〔実施の形態4〕
次に、実施の形態4について説明する。この形態は、第1操作板には、当該第1操作板における第1回転軸から離れた位置に第1拡張板を設け、第2操作板には、当該第2操作板における第2回転軸から離れた位置に第2拡張板を設け、第1拡張板と第2拡張板とを、相互に干渉しない形状とした形態である。なお、実施の形態4の構成は、特記する場合を除いて実施の形態3の構成と略同一であり、実施の形態3の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態3で用いたのと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
図16は実施の形態4に係るリモートコントローラの全体斜視図、図17は図16のD−D矢視断面図、図18は図16のE−E矢視断面図である。これら図16〜18に示すように、実施の形態4に係るリモートコントローラ4の第1操作板30の外面には第1拡張板40が設けられ、第2操作板31の外面には第2拡張板41が設けられている。
ここでは、第1操作板30と第2操作板31は、金属性又は樹脂性の板状体として形成されており、第1拡張板40と第2拡張板41は、実施の形態1の操作板11と同様に、金属性又は樹脂性の板状体で形成されており、その外面に、メンブレインスイッチ、タッチセンサ、タッチパネル等として形成した板状の複数の操作ボタン12を実装して構成されている(ただし、表示部13は省略されている)。以下では、第1拡張板40に設けられた操作ボタン12を第1操作ボタン12a、第2拡張板41に設けられた操作ボタン12を第2操作ボタン12bと称する。
第1拡張板40は、第1操作板30における第1回転軸30aから離れた位置に設けられており、このため、第1操作ボタン12aを押下することで、第1拡張板40を介して、第1操作板30における第1回転軸30aから離れた位置を押下でき、てこの原理の効果を発揮することが可能となる。また、第2拡張板41は、第2操作板31における第2回転軸31aから離れた位置に設けられており、このため、第2操作ボタン12bを押下することで、第2拡張板41を介して、第2操作板31における第2回転軸31aから離れた位置を押下でき、てこの原理の効果を発揮することが可能となる。
特に、第1拡張板40のいずれの位置を押下しても、第1操作板30における第1回転軸30aから離れた位置を押下できることから、第1拡張板40の外面のいずれの位置に第1操作ボタン12aを配置してもよい。また、第2拡張板41のいずれの位置を押下しても、第2操作板31における第2回転軸31aから離れた位置を押下できるので、第2拡張板41の外面のいずれの位置に第2操作ボタン12bを配置してもよい。従って、第1操作ボタン12aや第2操作ボタン12bを配置できる位置が広がり、操作面を有効に活用することができると共に、第1操作ボタン12aや第2操作ボタン12bの配置の自由度を向上させることが可能になる。
ここで、第1拡張板40と第2拡張板41は、高さ方向におけるほぼ同一位置に配置されているため、相互に干渉しない位置に配置されることが必要になる。このため、本実施の形態4においては、第1拡張板40の平面形状を、第1操作板30と第2操作板31により形成される操作面のうち、第1回転軸30aから離れた側の半分の面積にほぼ等しい面積を有する長方形状とし、第2拡張板41の平面形状を、第1操作板30と第2操作板31により形成される操作面のうち、第2回転軸31aから離れた側の半分の面積にほぼ等しい面積を有する長方形状としている。したがって、これら第1拡張板40と第2拡張板41を合わせた面積が、第1操作板30と第2操作板31により形成される操作面とほぼ等しくなり、操作面を有効に活用することができる。
また、第1拡張板40を介して第1操作板30を回転させた場合に、第1拡張板40が本体10や第2操作板31と干渉しないことや、第2拡張板41を介して第2操作板31を回転させた場合、第2拡張板41が本体10や第1操作板30と干渉しないことも必要である。このため、本実施の形態4においては、第1操作板30の回転後の位置は、底面10aと略平行となる位置ではなく、第1拡張板40が本体10や第2操作板31と干渉しない位置となるように決定されている。また、第2操作板31の回転後の位置は、底面10aと略平行となる位置ではなく、第2拡張板41が本体10や第1操作板30と干渉しない位置となるように決定されている。このような位置は、圧電ユニット14aにおける圧電素子14e、14fの積層数(あるいは、ペアモジュール14bの積層数)を調整することで調整可能である。あるいは、第1操作板30に対して第1拡張板40をスペースを介して接続したり、第2操作板31に対して第2拡張板41をスペースを介して接続することで、第1拡張板40や第2拡張板41の設置位置を図示の位置よりも外側として、上記干渉を回避するようにしてもよい。



〔III〕各実施の形態の変形例
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(電気機器の基本構成や目的)
上述のように、電気機器の基本構成や目的は特記する部分を除いて任意であり、リモートコントローラ以外にも、例えば、携帯電話、床又は階段を照らすための照明手段を備えた建築組み込み用の電気機器、靴や自転車の周囲を照らすために靴や自転車ペダルに組み込まれた照明手段、靴や自転車と外部機器との相互間で通信を行うために靴や自転車ペダルに組み込まれた通信手段等として構成することができる。建築組み込み用の電気機器として構成する場合には、例えば、床や階段の内部に本発明に係る電気機器を収容し、操作板を床板や階段板として外部に露出させ、利用者が床や階段の通行時に操作板を踏むことで発電を行わせ、この起電力にて、床や階段の周囲に配置した照明を点灯させることができる。あるいは、靴や自転車に組み込まれた照明手段や通信手段として構成する場合には、例えば、靴や自転車ペダルの内部に本発明に係る電気機器を収容し、操作板を靴や自転車ペダルの足踏み部として外部に露出させ、利用者が靴を踏んだり自転車に乗る際に操作板を踏むことで発電を行わせてもよい。、電気機器をリモートコントローラとして構成する場合であっても、発電部によって起電した電力は、制御や送信以外に使用してもよく、例えば、本体の外部に露出するようにもうけたLED等の照明手段を点灯させることで、利用者が握った時に光るリモートコントローラとしてもよい。
(操作板の配置角度や回転角度)
操作板の配置角度や回転角度は、上記各実施の形態に示した角度以外であってもよく、例えば、非回転時において底面と略平行で、回転時に底面と非平行になるようにしてもよい。あるいは、非回転時と回転時のいずれにおいても底面と非平行な角度であって、非回転時と回転時とで異なる角度としてもよい。
1、2、3、4 リモートコントローラ
10 本体
10a 底面
11 操作板
11a 回転軸
11b バネ
12 操作ボタン
12a 第1操作ボタン
12b 第2操作ボタン
13 表示部
14 発電部
14a 圧電ユニット
14b ペアモジュール
14c 圧電モジュール
14d 振動板
14e、14f 圧電素子
14g 中心スペーサ
14h 周辺スペーサ
14i 第1発電部
14j 第2発電部
15 電源部
15a 整流部
15b 充電部
16 制御部
16a 検知部
16b タイマ
16c 操作内容判定部
16d メモリ
16e 送信部
20 押圧板
21 連結ロッド
30 第1操作板
30a 第1回転軸
31 第2操作板
31a 第2回転軸
40 第1拡張板
41 第2拡張板

Claims (13)

  1. 発電部を備えた電気機器であって、
    本体と、
    前記本体の一側面に設けられた操作板と、
    前記操作板において当該電気機器の外部に露出するように設けられた操作手段と、
    変形されることにより起電力を発生する発電素子を有する前記発電部とを備え、
    前記操作板は、
    前記本体に対して、前記操作手段に対して加えられた操作力によって回転可能であり、
    前記操作手段に対して前記操作力が加えられていない状態においては、前記本体において当該操作板と対向する他の側面に対して非略平行となる角度に配置され、
    前記操作手段に対して前記操作力が加えられた状態においては、前記本体において当該操作板と対向する前記他の側面に対して略平行となる角度に配置され
    前記発電部の前記発電素子は、前記操作力によって回転した前記操作板からの力で変形されることにより起電力を発生する、
    発電機能付き電気機器。
  2. 前記操作板は、当該操作板の側辺の中の少なくとも一辺において当該一辺に沿って設けられた回転軸を中心に、前記本体に対して回転可能である、
    請求項1に記載の発電機能付き電気機器。
  3. 前記操作板は、第1操作板と第2操作板を有し、
    前記第1操作板は、当該第1操作板の側辺の中の少なくとも一辺において当該一辺に沿って設けられた第1回転軸を中心に、前記本体に対して回転可能であり、
    前記第2操作板は、当該第2操作板の側辺の中の少なくとも一辺において当該一辺に沿って設けられた第2回転軸を中心に、前記本体に対して回転可能であり、
    前記第2操作板の前記第2回転軸は、当該第2操作板の側辺の中で、前記第1回転軸に対して略平行かつ最も離れた位置にある一辺に設けられた、
    請求項2に記載の発電機能付き電気機器。
  4. 前記第1操作板は、
    前記操作手段に対して前記操作力が加えられていない状態においては、前記本体において当該第1操作板と対向する他の側面に対して非略平行となる角度に配置され、
    前記操作手段に対して前記操作力が加えられた状態においては、前記本体において当該第1操作板と対向する前記他の側面に対して略平行となる角度に配置され、
    前記第2操作板は、
    前記操作手段に対して前記操作力が加えられていない状態においては、前記本体において当該第2操作板と対向する他の側面に対して非略平行で、かつ、前記操作手段に対して前記操作力が加えられていない状態における前記第1操作板に対して非略平行となる角度に配置され、
    前記操作手段に対して前記操作力が加えられた状態においては、前記本体において当該第2操作板と対向する前記他の側面に対して略平行となる角度に配置される、
    請求項3に記載の発電機能付き電気機器。
  5. 前記第1操作板には、当該第1操作板における前記第1回転軸から離れた位置に第1拡張板を設け、
    前記第2操作板には、当該第2操作板における前記第2回転軸から離れた位置に第2拡張板を設け、
    前記第1拡張板と前記第2拡張板とを、相互に干渉しない形状とした、
    請求項3又は4に記載の発電機能付き電気機器。
  6. 前記発電素子を複数積層して形成された発電素子モジュールを、前記操作板の回転軸に対して直交する方向に沿って複数並設し、
    前記複数の発電素子モジュールにおける前記発電素子の積層数を、前記操作板の回転軸の近傍位置から遠方位置に至るに連れて増やした、
    請求項2から5のいずれか一項に記載の発電機能付き電気機器。
  7. 前記発電素子を複数積層して形成された発電素子モジュールを、前記操作板の回転軸に対して直交する方向に沿って複数並設し、
    前記複数の発電素子モジュールにおける前記発電素子の積層数を相互に同一とし、
    前記操作手段に対して前記操作力が加えられているか否かに関わらず、前記本体において前記操作板と対向する前記他の側面に略平行となるように前記本体の内部に配置された押圧板を介して、前記発電素子を押圧可能とした、
    請求項2から5のいずれか一項に記載の発電機能付き電気機器。
  8. 前記発電部は、前記回転軸の近傍位置に配置された、
    請求項2から7のいずれか一項に記載の発電機能付き電気機器。
  9. 前記操作手段は、前記操作板の側辺の中の前記回転軸とは反対側の一辺の近傍位置に配置された、
    請求項2から8のいずれか一項に記載の発電機能付き電気機器。
  10. 前記操作手段に対する操作内容を判定する操作内容判定手段を備え、
    前記発電部の前記発電素子は、
    前記操作力によって回転した前記操作板からの力で変形されることにより第1起電力を発生し、
    前記操作力が解除され前記操作板からの力が解除されて変形されることにより第2起電力を発生し、
    前記操作内容判定手段は、前記第1起電力の発生時から前記第2起電力の発生時までの時間間隔に基づいて、前記操作手段に対する操作内容を判定する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の発電機能付き電気機器。
  11. 前記発電素子は、圧電素子である、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の発電機能付き電気機器。
  12. 当該電気機器は、操作信号を出力する信号出力手段を備えたリモートコントローラである、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の発電機能付き電気機器。
  13. 当該電気機器は、床又は階段を照らす照明手段を備えた建築組み込み用の電気機器である、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の発電機能付き電気機器。
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