JP5459059B2 - 物理量測定装置付車輪支持用転がり軸受ユニット - Google Patents
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Description
次に、2つ目の条件は、前記両センサ3a、3bの検出部を通過する磁束の密度を、前記回転速度検出装置を構成するセンサの検出部を通過する磁束の密度と同程度に高くすると言う条件である。この2つ目の条件を満たす方法に就いて、以下に説明する。
しかしながら、前記エアギャップを幾ら小さくしても、前記両センサ3a、3bの検出部を通過する磁束の密度を所望通りの高さにまで高める事ができない場合もあり得る。従って、前記エアギャップを小さくすると言った方法は、確実な対処方法であるとは言えない。
図8〜10は、未公開ではあるが、上述の様な事情に鑑みて開発され、特願2009−215463によって開示された、物理量測定装置付車輪支持用転がり軸受ユニットに関する先発明の構造を示している。尚、この先発明の構造の特徴は、車輪支持用転がり軸受ユニット1aに対して、外輪4aとハブ5aとの間に作用するアキシアル荷重を測定する為の第一エンコーダ2a及び1対の第一センサ3c、3dとは別個に、前記ハブ5aの回転速度を検出する為の第二エンコーダ16a及び第二センサ17を備えている点、並びに、これら各エンコーダ2a、16a及び各第一センサ3c、3d、17の設置箇所、設置方法等を工夫した点にある。前記車輪支持用転がり軸受ユニット1aが、従動輪を支持する型式のものから、駆動輪を支持する型式のものに変わった点を除き、その他の構成及び作用は、前述の図5〜6に示した従来構造の場合とほぼ同様である。
このうちの車輪支持用転がり軸受ユニットは、使用時に懸架装置に結合固定された状態で回転しない静止側軌道輪と、使用時に車輪を支持固定した状態でこの車輪と共に回転する回転側軌道輪とを、複数個の転動体を介して相対回転自在に組み合わせて成る。
又、前記第一エンコーダは、前記回転側軌道輪に支持固定されていて、この回転側軌道輪と同心の第一被検出面を有し、この第一被検出面にS極とN極とを円周方向に関して交互に配置すると共に、円周方向に隣り合うS極とN極との境界を前記第一被検出面の幅方向に対して傾斜させている。
又、前記第一センサは、自身の検出部を通過する磁束の変化に対応して自身の出力信号を変化させるもので、使用時に、自身の検出部を前記第一被検出面に対向させた状態で、前記静止側軌道輪又はこの静止側軌道輪に対して変位しない部材に支持固定される。
又、前記第二エンコーダは、前記回転側軌道輪のうちで前記第一エンコーダから外れた部分に支持固定されていて、この回転側軌道輪と同心の第二被検出面を有し、この第二被検出面にS極とN極とを円周方向に関して交互に配置すると共に、円周方向に隣り合うS極とN極との境界を前記第二被検出面の幅方向と平行にしている。
又、前記第二センサは、自身の検出部を通過する磁束の変化に対応して自身の出力信号を変化させるもので、使用時に、自身の検出部を前記第二被検出面に対向させた状態で、前記静止側軌道輪又はこの静止側軌道輪に対して変位しない部材に支持固定されている。
又、前記第一センサの出力信号は、前記両軌道輪同士の間の相対変位と、これら両軌道輪同士の間に作用する外力とのうちの、少なくとも一方を測定する為に利用される。
又、前記第二センサの出力信号は、前記回転側軌道輪の回転速度を検出する為に利用される。
又、使用時の前記第二センサの検出部と前記第一被検出面との間の距離が、使用時の前記第一センサの検出部と前記第二被検出面との間の距離よりも短い。
特に、本発明の物理量測定装置付車輪支持用転がり軸受ユニットの場合には、磁性材製の磁気シールド部材を備えている。そして、前記第二センサの周囲を取り囲む位置のうち、この第二センサの検出部と前記第二被検出面との間に挟まれた位置を除く、何れかの位置であって、前記磁気シールド部材によって、前記第一被検出面の存在に基づく磁気干渉の影響が前記第二センサに及ぶ事を抑制若しくは排除できる位置に、前記磁気シールド部材が設けられている。
この請求項2に記載した発明の構成を採用する場合には、前記車輪支持用転がり軸受ユニットを構成する前記静止側軌道輪を、内周面に複列の外輪軌道を有する外輪とする。又、同じく前記回転側軌道輪を、この外輪の内径側にこの外輪と同心に配置されていて、外周面のうちで、前記両外輪軌道と対向する部分に複列の内輪軌道を、前記外輪の内径側から軸方向外側に突出した部分に車輪を支持固定する為の回転側フランジを、それぞれ有するハブとする。又、同じく前記各転動体を、前記両外輪軌道と前記両内輪軌道との間に、両列毎に複数個ずつ転動自在に設ける。
又、前記第一エンコーダを、前記ハブの外周面のうちで、前記両内輪軌道よりも軸方向内側部分に支持固定されていて、第一被検出面を外周面に有するものとする。
又、前記第一センサを、使用時に、自身の検出部を前記第一被検出面に径方向に対向させるものとする。
又、前記第二エンコーダを、前記ハブの外周面のうちで、軸方向に関して前記両内輪軌道と前記第一エンコーダとの間部分に支持固定されていて、第二被検出面を軸方向内側面に有するものとする。
又、前記第二センサを、使用時に、自身の検出部を前記第二被検出面に軸方向に対向させるものとする。
又、この様な請求項3に記載した発明を実施する場合に、好ましくは、請求項4に記載した発明の様に、前記磁気シールド部材を、その内側に、前記第二センサを包埋したセンサホルダを収納した状態で、この第二センサの検出部と前記第二エンコーダの第二被検出面との間に挟まれた位置に開口部を有するセンサケースとする。
又、これら請求項3〜4に記載された発明を実施する場合に、好ましくは、請求項5に記載した発明の様に、前記磁気シールド部材を、前記センサホルダの射出成形に伴って、このセンサホルダに結合固定する。
又、請求項4に記載した発明の構成を採用すれば、前記第二センサの周囲のうち、少なくとも前記第二エンコーダの第二被検出面と対向する側を除く大部分が、前記磁気シールド部材であるセンサケースによって囲まれた状態になる。この為、前記第一エンコーダの存在に基づいて前記第二センサに及ぼされる磁気干渉の影響を、磁気シールド部材によって、より効果的に抑制若しくは排除する事ができる。
又、請求項5に記載した発明の構成を採用すれば、前記センサホルダに対する前記磁気シールド部材の結合固定作業を、容易且つ効率的に行える。
図1は、請求項1〜3、5に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例の特徴は、第二センサ17を包埋した合成樹脂製の第二センサホルダ26aに磁気シールド部材31を結合固定した点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図8〜10に示した先発明の構造の場合と同様である。この為、重複する図示並びに説明は省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
図2は、請求項1〜3、5に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、磁気シールド部材31を、第二センサホルダ26aの挿入部32の幅方向(図2の左右方向)中間部に包埋している。即ち、本例の場合には、前記第二センサホルダ26aの射出成形に伴って、この第二センサホルダ26aに前記磁気シールド部材31を一体的に結合固定する構造を採用している。その他の構成及び作用は、上述した第1例の場合と同様である。
図3〜4は、請求項1〜5に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合には、第二センサホルダ26bに結合固定する磁気シールド部材31aを、その内側にこの第二センサホルダ26bの挿入部32aを収納するセンサケースとしている。この様な磁気シールド部材31aは、第二エンコーダ16aの第二被検出面と対向する部分に開口部35を有する有底円筒状の収納部36と、この収納部36の基端部(図3〜4に於ける上端部)に固設したフランジ部37とを備える。そして、このうちの収納部36の内側に前記第二センサホルダ26bの挿入部32aを収納した状態で、この第二センサホルダ26bに前記磁気シールド部材31aを結合固定している。これと共に、前記フランジ部37を車体側支持部材21aにねじ止め固定している。尚、この状態で、前記磁気シールド部材31aと前記センサホルダ26bに包埋した第二センサ17との間で磁路が構成されるのを防止すべく、これら磁気シールド部材31aと第二センサ17とを接触させない様にしている。又、本例の場合も、前記第二センサホルダ26bに対して前記磁気シールド部材31aを結合固定する作業は、この第二センサホルダ26bの射出成形に伴って行う事もできるし、或いは、この第二センサホルダ26bの射出成形後、接着により行う事もできる。又、本例の場合、前記第二センサホルダ26bに包埋した第二センサ17の検出部は、前記磁気シールド部材31aの開口部35を通じて、第二エンコーダ16aの第二被検出面に対向させている。
又、本発明を実施する場合、第二エンコーダは、アキシアル対向型に限らず、ラジアル対向型にしても良い。
又、本発明を実施する場合、磁気シールド部材の形状及び設置位置に関する態様は、本発明の目的を達成できる限り、各種の態様を採用する事ができる。
更に、本発明を実施する場合、第二センサに及ぶ磁気干渉の影響を抑制若しくは排除する為の磁気シールド部材とは別個に、第一センサに及ぶ磁気干渉の影響を抑制若しくは排除する為の磁気シールド部材を設けても良い。即ち、この場合には、前記第一センサの周囲を取り囲む位置のうち、この第一センサの検出部と第一被検出面との間に挟まれた位置を除く、何れかの位置であって、前記磁気シールド部材によって、第二被検出面の存在に基づく磁気干渉の影響が前記第一センサに及ぶ事を抑制若しくは排除できる位置に、前記磁気シールド部材を設ける。
これに対し、使用時の第一センサの検出部と第二被検出面との間の距離が、使用時の第二センサの検出部と第一被検出面との間の距離よりも短い構造を対象とする場合には、少なくとも前記第一センサに及ぶ磁気干渉の影響を抑制若しくは排除できる位置に、磁気シールド部材を設ける構造を採用する事ができる。
2 エンコーダ
2a 第一エンコーダ
3a、3b センサ
3c、3d 第一センサ
4、4a 外輪
5、5a ハブ
6 玉
7a、7b 外輪軌道
8 静止側フランジ
9a、9b 内輪軌道
10 回転側フランジ
11、11a 芯金
12 エンコーダ本体
12a 第一エンコーダ本体
13 第一特性変化部
14 第二特性変化部
15 支持孔
16 エンコーダ
16a 第二エンコーダ
17 第二センサ
18 小径円筒部
19 円輪部
20 大径円筒部
21、21a 車体側支持部材
22 支持孔
23 第一センサホルダ
24 芯金
25 第二エンコーダ本体
26、26a、26b 第二センサホルダ
27 スプライン孔
28 等速ジョイント用外輪
29 スプライン軸
30 抑えボルト
31、31a 磁気シールド部材
32、32a 挿入部
33 フランジ部
34 挿通孔
35 開口部
36 収納部
37 フランジ部
Claims (5)
- 車輪支持用転がり軸受ユニットと、第一エンコーダと、第一センサと、第二エンコーダと、第二センサとを備え、
このうちの車輪支持用転がり軸受ユニットは、使用時に懸架装置に結合固定された状態で回転しない静止側軌道輪と、使用時に車輪を支持固定した状態でこの車輪と共に回転する回転側軌道輪とを、複数個の転動体を介して相対回転自在に組み合わせて成るものであり、
前記第一エンコーダは、前記回転側軌道輪に支持固定されていて、この回転側軌道輪と同心の第一被検出面を有し、この第一被検出面にS極とN極とを円周方向に関して交互に配置すると共に、円周方向に隣り合うS極とN極との境界を前記第一被検出面の幅方向に対して傾斜させたものであり、
前記第一センサは、自身の検出部を通過する磁束の変化に対応して自身の出力信号を変化させるもので、使用時に自身の検出部を前記第一被検出面に対向させた状態で前記静止側軌道輪又はこの静止側軌道輪に対して変位しない部材に支持固定されるものであり、
前記第二エンコーダは、前記回転側軌道輪のうちで前記第一エンコーダから外れた部分に支持固定されていて、この回転側軌道輪と同心の第二被検出面を有し、この第二被検出面にS極とN極とを円周方向に関して交互に配置すると共に、円周方向に隣り合うS極とN極との境界を前記第二被検出面の幅方向と平行にしたものであり、
前記第二センサは、自身の検出部を通過する磁束の変化に対応して自身の出力信号を変化させるもので、使用時に自身の検出部を前記第二被検出面に対向させた状態で前記静止側軌道輪又はこの静止側軌道輪に対して変位しない部材に支持固定されるものであり、
前記第一センサの出力信号は、前記両軌道輪同士の間の相対変位と、これら両軌道輪同士の間に作用する外力とのうちの、少なくとも一方を測定する為に利用されるものであり、
前記第二センサの出力信号は、前記回転側軌道輪の回転速度を検出する為に利用されるものであり、
使用時の前記第二センサの検出部と前記第一被検出面との間の距離が、使用時の前記第一センサの検出部と前記第二被検出面との間の距離よりも短い、
物理量測定装置付車輪支持用転がり軸受ユニットであって、
磁性材製の磁気シールド部材を備えており、前記第二センサの周囲を取り囲む位置のうち、この第二センサの検出部と前記第二被検出面との間に挟まれた位置を除く、何れかの位置であって、前記磁気シールド部材によって、前記第一被検出面の存在に基づく磁気干渉の影響が前記第二センサに及ぶ事を抑制若しくは排除できる位置に、前記磁気シールド部材が設けられている事を特徴とする物理量測定装置付車輪支持用転がり軸受ユニット。 - 前記車輪支持用転がり軸受ユニットを構成する前記静止側軌道輪は、内周面に複列の外輪軌道を有する外輪であり、同じく前記回転側軌道輪は、この外輪の内径側にこの外輪と同心に配置されていて、外周面のうちで、前記両外輪軌道と対向する部分に複列の内輪軌道を、前記外輪の内径側から軸方向外側に突出した部分に車輪を支持固定する為の回転側フランジを、それぞれ有するハブであり、同じく前記各転動体は、前記両外輪軌道と前記両内輪軌道との間に両列毎に複数個ずつ転動自在に設けられており、
前記第一エンコーダは、前記ハブの外周面のうちで、前記両内輪軌道よりも軸方向内側部分に支持固定されていて、第一被検出面を外周面に有するものであり、
前記第一センサは、使用時に、自身の検出部を前記第一被検出面に径方向に対向させるものであり、
前記第二エンコーダは、前記ハブの外周面のうちで、軸方向に関して前記両内輪軌道と前記第一エンコーダとの間部分に支持固定されていて、第二被検出面を軸方向内側面に有するものであり、
前記第二センサは、使用時に、自身の検出部を前記第二被検出面に軸方向に対向させるものである、
請求項1に記載した物理量測定装置付車輪支持用転がり軸受ユニット。 - 前記第二センサは、合成樹脂製のセンサホルダ中に包埋されており、前記磁気シールド部材は、前記第二センサの検出部と前記第一エンコーダの被検出面との間に挟まれた位置に配置された状態で、前記センサホルダに結合固定されている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した物理量測定装置付車輪支持用転がり軸受ユニット。
- 前記磁気シールド部材は、その内側に、前記第二センサを包埋したセンサホルダを収納した状態で、この第二センサの検出部と前記第二エンコーダの第二被検出面との間に挟まれた位置に開口部を有するセンサケースである、請求項3に記載した物理量測定装置付車輪支持用転がり軸受ユニット。
- 前記磁気シールド部材は、前記センサホルダの射出成形に伴って、このセンサホルダに結合固定されている、請求項3〜4のうちの何れか1項に記載した物理量測定装置付車輪支持用転がり軸受ユニット。
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