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JP5464582B2 - 電子機器 - Google Patents
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JP5464582B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器に関し、特にラックに搭載して運用するものであって、特に錯誤等によって活線状態のままラックへ挿抜しても 過剰電流による損傷を防止できる構造を有する電子機器に関する。
交直流変換機器や配電機器などの電子機器は、ラックや収納函に搭載して使用するものが多い。このような電子機器は、メンテナンスする際にはラックから引き出したり、収納函を開放するなどして行うことが一般的である。その際、例えば配線用遮断器(MCCB)をオンにしたままラックから引き出して過剰電流による破損事故や感電事故などを起こすことがないように、インターロックを設けて、配線用遮断器がオフ状態にならなければ引き出しできないようにしている。
このようなインターロックにおいて、機構を簡略化して設置スペースの削減を図るために様々な構造が提案されている。例えば、特開2005−303244公報で開示されたインターロックは、筐体ユニットの背面側にインターロックを設けている。図12は、従来技術に係るインターロックを示す断面図である。図12において、90は筐体ユニット、91は筐体側コネクタ、92は受け穴、93はラック、94はガイドピン、95はラック側コネクタ、96はインターロックスイッチ、96aは可動片を示す。
筐体ユニット90は、背面側に設けた筐体側コネクタ91がラック93のラック側コネクタ95が嵌合し、同時に筐体側コネクタ91の受け穴92にラック側コネクタ95のガイドピン94が嵌合することによって搭載と電気的接続が確保される。また、インターロックスイッチ96は、筐体側コネクタ91の挿入方向に移動可能な可動片96aによってオンとオフを切り替える。筐体側コネクタ91及びラック側コネクタ95の嵌合時には筐体ユニット90によって、可動片96aがラック93の背面側に押圧され、インターロックスイッチ96がオンとなる。一方、筐体側コネクタ91およびラック側コネクタ95の非嵌合時には、図示しないスプリングによって可動片96aがラック93の正面側に付勢され、インターロックスイッチ96がオフとなる。インターロックスイッチ96がオンの状態では外部電源とラック側コネクタ95とが電気的に接続され、インターロックスイッチ96がオフの状態では外部電源とラック側コネクタ95との電気的接続が解除される。
ところで、このような電子機器をメンテナンスする場合には、一般的にラックから引き出した上でメンテナンス作業を行う。筐体の正面側に配線用遮断器を設けている機器では、作業者が配線用遮断器がオン状態にあることに気付かずに電子機器をラックへ挿抜すると、コネクタに過剰電流が流れて電子機器を損傷することがある。
特開2005−303244公報
本発明は、上記課題を解決するために、ラックに搭載して使用する電子機器をメンテナンスするときなどに、錯誤等によって配線用遮断器がオンのままラックへ挿抜することによって発生する過剰電流による損傷を防止できる電子機器を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、筐体と、前記筐体の正面側に設けた配線用遮断器と、前記筐体の背面側に設けた電源用コネクタを備え、ラックに搭載して使用する電子機器において、前記配線用遮断器のハンドル部の作動空間に進入して前記配線用遮断器のオン状態への操作を規制可能に設けた規制部と、前記筐体の側面の開口部から突出して前記ラックの所定部分に当接することによって前記電子機器のラックへの挿抜を規制可能に設けた突出部と、前記規制部と前記突出部とに接続されると共に摺動可能に設けた連結部を備え、前記連結部を第1の方向に摺動させたときに、前記規制部は前記ハンドル部の作動空間から離脱し、前記突出部は前記筐体の側面の開口部から突出し、前記連結部を前記第1の方向とは反対の第2の方向に摺動させたときに、前記規制部は前記ハンドル部の作動空間に進入し、前記突出部は前記筐体の側面の開口部内に向かって後退するように構成してあるインターロックを有することを特徴とする電子機器である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記インターロックは、前記連結部に接続されると共に、前記配線用遮断器がオン状態にあるときに、前記ハンドル部に当接することによって前記連結部の前記第2の方向への摺動を規制するストッパ部をさらに備えたことを特徴とする電子機器である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記電子機器は、前記筐体の正面側に手前に突出可能に設けた取っ手をさらに備え、前記インターロックは、前記規制部に接続して設けると共に、前記連結部を前記第1の方向に摺動させたときに、前記取っ手の作動空間に進入して前記取っ手の突出を規制し、又、取っ手の突出時はカバー部の作動空間に進入し、カバー部の摺動を規制するように構成してあるカバー部を備えたことを特徴とする電子機器である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記カバー部は、前記取っ手に接する面に凸部を形成し、前記カバー部と前記取っ手に接しているときに前記連結部を前記第1の方向に摺動させようとすると、前記凸部が前記取っ手に当接して前記連結部の摺動を規制するように構成してあることを特徴とする電子機器である。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記インターロックは、前記筐体又は前記筐体内部に設けた構造部材に固定され、前記突出部の側面に接した状態で設けると共に、前記突出部の突出又は後退を案内する案内部をさらに備えたことを特徴とする電子機器である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記連結部は、互いにほぼ直交するように配置した第1の板状部分と第2の板状部分とを備え、前記第1の板状部分は、前記第1の方向とほぼ平行に配置してあり、前記規制部、前記ストッパ部及び前記保持部が縁辺から立ち上がるように設けてあり、前記第2の板状部分は、前記第1の方向とほぼ直交するように配置してあり、前記案内部に摺動可能に保持されると共に、前記突出部が縁辺から立ち上がるように設けてあることを特徴とする電子機器である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記連結部は、前記第1の板状部分と前記第2の板状部分との境界近傍に開口部を形成してあり、前記案内部は、前記筐体又は前記筐体内部に設けた構造部材に固定された固定部分と、該固定部分の縁辺から立ち上がると共に前記突出部の側面に接して前記突出部を案内するように設けた第1の案内部分と、前記固定部分の縁辺から前記第1の案内部分と対向するように立ち上がると共に前記連結部の前記開口部に挿入されて前記連結部を案内するように設けた第2の案内部分を備えたことを特徴とする電子機器である。
請求項8に記載の発明は、請求項3から請求項7のいずれか一項に記載の発明において、前記取っ手は、前記筐体の正面パネルの開口部を介して手前に突出可能に設けてあり、前記正面パネルの背面側に設けたバネの弾発力によって、前記正面パネルの背面側に牽引する力が常時加わるように構成してある、又は、正面に突出するように構成してあることを特徴とする電子機器である。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記インターロックは、前記カバー部と前記規制部及び前記保持部との間に間隙を設けてあり、前記正面パネルは、前記開口部が2個形成してあり、前記取っ手は、両端近傍が前記正面パネルの2個の前記開口部を介して前記正面パネルの背面側に延び、中央近傍が前記連結部を前記第1の方向を摺動させたときに前記カバー部と前記規制部及び前記保持部との間に介在するように配置してあることを特徴とする電子機器である。
請求項1に記載の発明によれば、配線用遮断器がオン状態のまま筐体をラック内部へ挿入すると、突出部が筐体の側面の開口部から突出した状態にあるので、突出部がラックの所定部分に当接して電子機器の挿入が規制される。また、配線用遮断器がオン状態のまま、ラック内部から抜き出しすると、突出部がラックの所定部分に当接して電子機器の抜き出しが規制される。したがって、活線状態のまま挿抜することができないので、電子機器に過剰電流が流れることを確実に防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、配線用遮断器がオン状態のときには連結部を第2の方向への摺動させることができないので、配線用遮断器をオンすると突出部を筐体の開口部内に後退させられない。したがって、配線用遮断器がオン状態のままラックに搭載することを確実に防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、第1の方向に摺動させたときに取っ手の手前への突出を規制するので、配線用遮断器がオン状態のまま、取っ手を掴んで電子機器を抜き出しすることが困難になる。また、取っ手を掴んだ状態で配線用遮断器をオンすることを確実に防止できる。したがって、無理に抜き出しする場合の突出部の損傷や過剰電流による損傷をさらに確実に防止できる。
請求項4に記載の発明によれば、取っ手の突出を規制しているときには、連結部の摺動も規制されるので、連結部がメンテナンス作業や地震の振動等によって無用に摺動することを防止できる。
請求項5に記載の発明によれば、突出部の突出又は後退がスムーズになるので、連結部等の摺動もスムーズになる。
請求項6に記載の発明によれば、第2の板状部分の形状に応じて突出部を電子機器の前後方向又は上下方向に一定の長さ又は厚みを持つものにすることできるので、突出部に必要な剛性を持たせることが容易になる。
請求項7に記載の発明によれば、互いに対向する第1の摺動案内部分と第2の摺動案内部分とが突出部と連結部との摺動を案内するので、これらが摺動するときのがたつきを抑えることができる。
請求項8に記載の発明によれば、取っ手がバネの弾発力によって自動的に背面側に摺動する場合、電子機器の挿抜時以外において、取っ手の正面側への突出スペースを抑えることができる。又、正面側に摺動する場合、カバー部のエッジが正面側に突出している取っ手と接しているため、突出部が側面より不用意に突出することを防止できる。
請求項9に記載の発明によれば、取っ手の中央部がカバー部と規制部及び保持部との間に入ることによって、突出部が筐体の側面に突出しているときに取っ手の動きを確実に規制できる。したがって、電子機器の挿抜をしてはならない状況において、作業者が取っ手を掴んで挿抜することをさらに確実に防止することができる。
実施の形態に係る電子機器のラックに対する挿抜過程を示す概略正面図及び平面図であり、(a)は配線用遮断器オフで突出部が機能していない状態、(b)は配線用遮断器オフで突出部が機能している状態、(c)は配線用遮断器オンで突出部が機能している状態、(d)はその平面図を示す。 実施の形態に係る電子機器のラックに対する挿抜過程を示す部分斜視図であり、(a)は取っ手の手前への引き出しが可能な状態、(b)は取っ手の手前への引き出しができない状態を示す。 実施の形態に係る電子機器の斜視図であり、(a)は正面から右側面にかけての斜視図、(b)は正面から左側面にかけての斜視図である。 実施の形態に係る電子機器のインターロック及び取っ手の周辺部分の正面パネルを透視した状態の斜視図である。 実施の形態に係る電子機器及びコネクタユニットを示す説明図であり、(a)は電子機器の平面図、(b)は電子機器の左側面図、(c)はコネクタユニットの平面図、(d)はコネクタユニットの左側面図である。 ラックの概略構造を示す斜視図である。 インターロックの可動部材の説明図(1)であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は左側面図、(d)は平面図、(e)は背面図である。 インターロックの可動部材の説明図(2)であり、(a)は左上後方から見た斜視図、(b)は右上後方から見た斜視図である。 インターロックの案内部の説明図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は平面図、(e)は底面図、(f)は背面図、(g)は左上前方から見た斜視図である。 インターロックの可動部材の動きを示す斜視図であり、(a)は突出部が後退した状態の斜視図、(b)は突出部が突出した状態の斜視図である。 取っ手の変形例を示す部分斜視図であり、(a)は一本脚の取っ手の例、(b)は回転する取っ手の例を示す。 従来技術に係るインターロックの構造を示す断面図である。
以下に本発明の実施の形態に係る電子機器を図面に基づいて説明する。図3は、実施の形態に係る電子機器の斜視図であり、(a)は正面から右側面にかけての斜視図、(b)は正面から左側面にかけての斜視図である。また、図4は、実施の形態に係る電子機器のインターロック及び取っ手の周辺部分の正面パネルを透視した状態の斜視図である。図3において、17はストッパ部兼操作部、18はカバー部、40は取っ手、45は配線用遮断器、46はハンドル部、47は取っ手、48a、48b、48c及び48dはネジ、50は電子機器、51は筐体、52a及び52bは側面、53は正面パネル、54は操作用開口部、56はグリル、57a及び57bはレールである。また、図4において、15及び16は突出部であり、その他の符号は図3と同じものを示す。なお、以下の説明において、上下左右の方向について記載する場合には、電子機器の正面パネルに正対した状態を基準とする。また、電子機器をラックに搭載したときに手前になる側を正面側、奥になる側を背面側と称する。
なお、この実施の形態では、電子機器50がAC/DC電源ユニットであることを前提として説明するが、電子機器50はこれに限られるものではなく、例えば配電ユニットや通信ユニット、何らかの機器の制御を行うコントロールユニットなどであってもよい。すなわち、ラックに搭載して使用するものであり、正面側に配線用遮断器を備え、かつ、背面側に電源用コネクタを備えているものであれば、いずれの機器であっても本発明を好ましく適用できる。
図3(a)及び(b)に示すように、この実施の形態に係る電子機器50は、筐体51の正面側に正面パネル53を設けている。また、正面パネル53の中央には、吸気用のグリル56を設けている。また、筐体51の左右両端の上下には、筐体51をラックに固定するためのネジ48a、48b、48c及び48dをそれぞれ設けている。さらに、正面パネル53の左側には、操作用開口部54を形成し、その開口部内に配線用遮断器45を配置している。配線用遮断器45は、ハンドル部46を上下に動かすことによって開閉する。すなわち、ハンドル部46を上に動かすとオン状態となり、下に動かすとオフ状態となる。また、インターロックの操作等に供するカバー部18を操作用開口部54から正面側に突出するように設けている。さらに、正面パネル53の左右両端近傍には、ラックを挿入する又は抜き出すための取っ手40及び47を設けている。取っ手40及び47は、正面パネル53の背面側に設けたバネの弾発力によって通常は背面側に後退しており、使用するときには手前の部分を掴んで引き出す。なお、取っ手は、バネの弾発力で正面パネルの正面側に突出するインターロック構成でもよい。また、筐体の左右の側面52a及び52bにはレール57a及び57bをそれぞれ設けており、ラックのレールと組み合わせて使用する。また、場合によっては、ラックに固定するためのネジ48a、48b、48c及び48dは省略しても良い。
また、図4に示すように、配線用遮断器45の近傍に、突出部15及び16、カバー部18などから構成されているインターロックを配置している。このインターロックは、突出部15及び16、カバー部18など一部を除いて正面パネル53の背面側に配置されている。また、後述するように、インターロックの可動部材は、左右に摺動するように構成してある。突出部15及び16は、可動部材の一部であり、ラックのフランジ又はストッパ部に当接することによって、電子機器をラックへ挿抜することを規制する。なお、筐体31の形状は、図4等に示した形状に限定されるものではなく、背の高いタワー型などさらに別の形状であってもよい。また、ラックの構成によっては、レール57a及び57bを省略してもよい。
さらに、実施の形態に係る電子機器の搭載関連部分の構造について説明する。図5は、実施の形態に係る電子機器及びコネクタユニットを示す説明図であり、(a)は電子機器の平面図、(b)は電子機器の左側面図、(c)はコネクタユニットの平面図、(d)はコネクタユニットの左側面図である。また、図6は、ラックの概略構造を示す斜視図である。図5において、58は開口部、59は電源用コネクタ、60はコネクタユニット、61は電源用コネクタ、62はコネクタ取付部であり、その他の符号は図3及び図4と同じものを示す。また、図6において、63a及び63bは側面パネル、64はフランジ、64a、64b、64c、64d、64e、64f及び64gはストッパ部、65a、65b、65c、65d、65e、65f及び65gはレール、66a、66b、66c、66d、66e、66f及び66gはコネクタユニット取付部、67a、67b、67c、67d、67e、67f及び67gはレールである。なお、図6においては、側面パネルのみを示し、ラックの背面、平面(天面)及び底面の各パネルは記載を省略している。また、側面パネル63bは、これに設けたレールを透視した状態を示している。
図5に示すように、電子機器50への電力供給は、筐体51の背面側に設けた電源用コネクタ59を介して行う。電源用コネクタ59は、筐体51の正面側の配線用遮断器45に対してほぼ背向する位置に設けてある。また、コネクタユニット60の電源コネクタ61に接続される。コネクタユニット60は、コネクタ取付部62をラックに固定して用いる。また、電子機器50を搭載するラックとしては、図6に示したものを用いる。すなわち、このラックは7段の段数を有し、ラックの側面パネル63a及び63bに、レール65a、65b、65c、65d、65e、65f及び65gと、レール67a、67b、67c、67d、67e、67f及び67gとを設け、筐体51のレール57a及び57bをいずれかのレールに装着して、電子機器50の荷重を支持すると共に、電子機器50の挿入又は抜出しが容易にできるようにしている。また、側面パネル63aの正面側には、フランジ64及びストッパ部64a、64b、64c、64d、64e、64f及び64gを設けている。フランジ64には、インターロックの突出部16が当接する。ストッパ部64a等のストッパには、インターロックの突出部15が当接する。さらに、背面側に、コネクタユニット取付部66a、66b、66c、66d、66e、66f及び66gを設けている。
ところで、図3に示した筐体51をラックの奥に向かって挿入して行くと、正面パネル53が図6に示したフランジ64に当接したところで挿入の完了となる。しかし、図5に示した筐体51の電源用コネクタ59とコネクタユニット60の電源コネクタ61とは、挿入が完了する前に接触し、電気的に接続された状態となる。したがって、配線用遮断器45がオンのままラックに挿入することによって過剰電流が発生しないようにするためには、電源用コネクタ59と電源コネクタ61とが接触する前に突出部16がフランジ64に当接するようにする必要がある。すなわち、図5(d)の部分拡大図に示している正面パネル53の背面から突出部16の最も背面側に位置する面又は部分までの距離Lは、電源用コネクタ59と電源コネクタ61とが接触する前に、突出部16の最も背面側に位置する面又は部分とフランジ64とが接触するように設定する必要がある。
なお、電子機器50を搭載するラックは、図6に示したものに限られない。例えば、65a、65b、65c、65d、65e、65f及び65gを設けることに代えて各段に仕切板を設け、この仕切板の上に電子機器50を載置する、つまり仕切板によって電子機器50の荷重を支える構造にしてもよい。また、薄い板状のフランジに代えて厚みがある枠が設けてあってもよい。なお、この場合には、突出した突出部15及び16が枠に当接して、筐体51の挿抜を阻むようにする。くわえて、電子機器50の底面にキャスタを設け、キャスタを使って動かすようにしてもよい。さらに、ラックの段数も1段以上であれば何段であってもよい。また、他の機器、例えばAC/DC電源の電力が供給される機器にラックを組み込んでもよいし、建造物にラックを組み込んであってもよい。さらに、前面扉や蓋などが設けられていてもよい。
さらに、インターロックの構造について詳細に説明する。図7は、インターロックの可動部材の説明図(1)であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は左側面図、(d)は平面図、(e)は背面図である。また、図8は、インターロックの可動部材の説明図(2)であり、(a)は左上後方から見た斜視図、(b)は右上後方から見た斜視図である。図7において、10は連結部、11は第2板状部分、12は円孔、13はスリット、14は第1板状部分、19は凸部、20は規制部、21は保持部、22及び23は間隙、24は段差部分、25は端面、26、27及び28は外側面、29は端面であり、その他の符号は図3及び図4と同じものを示す。また、図8の符号はすべて図7と同じものを示す。
この実施の形態のインターロックは、左右方向に対して動く連結部10やカバー部18などの可動部材と、固定部材である案内部とで構成されている。可動部材の中心となるものは、各部を連結する役割を持つ連結部10である。連結部10は、全体を略長方形板状に形成してあり、長辺の中央付近でほぼ90度に折曲されている。折曲された部分のうち第1板状部分14は、正面パネル53とほぼ平行となるように配置されている。したがって、突出部15及び16の動く方向ともほぼ平行となっている。また、図7に示すように、第1板状部分14の3つの縁辺からは、ストッパ部兼操作部17、規制部20、保持部21が電子機器50の前方に向かって直立している。
折曲された部分のもう一方の第2板状部分11は、正面パネル53とほぼ直交するように配置されている。また、第2板状部分11の上側の縁辺からは突出部15が電子機器50の左側方に向かって直立している。したがって、突出部15の奥行き方向の長さは、第2板状部分11の奥行き方向の長さの範囲で自由に設定することができる。さらに、第2板状部分11の中央には円孔12が形成されている。円孔12は、後述する案内部の支柱32をスライドするためのものである。さらに、第1板状部分14との境界近傍にスリット13を形成している。スリット13は、案内部の一部を挿入して連結部10を摺動可能な状態で保持するためのものである。くわえて、第2板状部分11は、その下部が上部よりも突出部16の厚み分だけ幅広に形成してあり、この境界が段差24となっている。段差24を設けることによって、突出部15から垂下する突出部16の外側面26と第2板状部分11の端面25とが同一平面に含まれるようになり、後述する案内部に対してがたつきがなく、スムーズに摺動させることができる。
突出部15は、作業者が不注意で、あるいは間違った作業手順で筐体51を抜き出そうとするときに、電子機器50の前方側の端面29がラックのストッパ部64aに当接することによって作業を規制し、過剰電流による故障を防止する役割を持つ。また、突出部15は、略矩形板状に形成されており、電子機器50の後方側となる端部から突出部16が垂下している。突出部16は、作業者が不注意などで、その外側面、すなわち電子機器50の後方側の面がフランジ64に当接することによって、電源用コネクタ59とコネクタユニット60の電源コネクタ61とが接続される前に作業を停止させ、過剰電流による故障を防止する役割を持つ。また、突出部15と突出部16とは、突出部全体としてより大きな剛性を持つように、互いに直交する方向に折曲してある。したがって、突出部15は、筐体51を挿入しようとするときにはフランジ64に直接当接することはないが、突出部全体としての剛性を高め、挿入時に加わる衝撃で突出部16が変形又は破損することを防ぐ役割を果たしている。なお、突出部15及び16の全体が開口部58の内部に完全に入り込む構成であると、突出部15又は16の先端が開口部58の縁辺に掛かって突出部15及び16が外部へ出なくなる可能性があるので、突出部15及び16の大きさは、インターロックを解除したとき、すなわち開口部58内へ後退させた状態においても、その一部が筐体51の外に出ているように設定することが望ましい。
ストッパ部兼操作部17は、第1板状部分14の縁辺のうち、配線用遮断器45のハンドル部46に最も近い右の縁辺から直立している。さらに、ストッパ部兼操作部17を含む可動部材が右に移動した状態で、かつ、配線用遮断器45がオン状態にあるときに、ストッパ部兼操作部17とハンドル部46との間隙が非常に僅かになるように配置してある。したがって、この状態において、カバー部18を含む可動部材を右側に動かそうとしても、ストッパ部兼操作部17がハンドル部46に直ちに当接するのでほとんど動かせない。また、前述のように、ハンドル部46は上下方向に動くように構成されており、ストッパ部兼操作部17に右側から押されても下側、つまり配線用遮断器45がオフする側に動くことはなく、オン状態が保たれる。また、ストッパ部兼操作部17の先端側は、図3に示す正面パネル53の操作用開口部54から正面側に向かって突出している。これは、作業者がストッパ部兼操作部17を含む可動部材を左右に操作するために把持する役割を持っている。なお、ストッパ部兼操作部17の先端側の縁辺からは、第1板状部分14と平行となる方向にカバー部18が延在している。なお、インターロックに別途操作部を設けて、ストッパ部兼操作部17はストッパの役割のみを持つように構成してもよい。
カバー部18は、作業者が取っ手40を把持できないようにカバーする役割、及びインターロックと取っ手40との位置関係を保つ役割を併せ持っている。カバー部18を含む可動部材を左側に動かすと、カバー部18は取っ手40のさらに手前に移動し、取っ手40をカバーする。したがって、作業者が取っ手40を掴むことが非常に困難になる。なお、カバー部18と取っ手40との間に間隙があっても、作業者が取っ手40を掴むことを困難にする効果はあるが、後述するように、外部からの無用な振動等の影響で可動部材が左に動くことを防止する観点から両者が接していることが望ましい。
また、カバー部18の先端側にやや近い位置に凸部19を形成している。凸部19は、カバー部18の背面側に突出しており、上下方向に延在している。カバー部18が取っ手40をカバーしているときには、カバー部18と取っ手40とは接触しているが、凸部19はこの接触部分よりもカバー部18の先端側に位置するように設けてある。したがって、例えば電子機器50のメンテナンス作業中や使用を休止しているときなどに作業や地震の振動などが伝わると、ハンドル部46が下側に位置しているので、カバー部18を含む可動部材が右側に動く可能性がある。しかし、カバー部18は、凸部19が取っ手40の接触部分を乗り越えて移動しない限り凸部19で動きを規制されることになる。ひいては、インターロックが意図せずに解除されることを防止できる。このように、凸部19は、電子機器50の使用中において、外部からの無用な振動等の影響を低減し、インターロックと取っ手40との位置関係を安定的に保つものである。しかし、作業者がインターロックを解除するときには、手作業で凸部19が取っ手40の接触部分を簡単に乗り越えるようにでき、さらに取っ手40やカバー部18などが塑性変形する又は損傷することがないようにする必要がある。凸部19が取っ手40の接触部分を乗り越えるときの力の大きさは、ストッパ部兼操作部17の電子機器50の前後方向に対する長さによって決まるので、この長さはこの力を配慮して決める必要がある。なお、この実施の形態では、上下方向に稜線が延在する形状としているが、小さい凸部が複数個上下方向に並ぶ構成にしてもよい。また、樹脂等の別の材料を付着することによって形成しても良い。
規制部20は、作業者が配線用遮断器45をオフにし、さらにカバー部18を右側に操作した後に、誤操作などによって配線用遮断器45のハンドル部46をオン方向に動かすことを防ぐ役割を持つ。すなわち、規制部20は、第1板状部分14の縁辺のうち、下の縁辺から直立している。また、ハンドル部46がオフ側に位置し、かつ、規制部20等を右側にスライドしたときには、規制部20はハンドル部46の作動範囲に進入し、ハンドル部46の上側近傍に位置するように構成してある。したがって、作業者が配線用遮断器45をオフにし、さらにインターロックを解除するためにカバー部18を右側に動かすと、規制部20も右に動いてハンドル部46の作動範囲に進入し、ハンドル部46のオン方向の動きを規制するのでオンへの切換ができなくなる。
保持部21は、取っ手40を手前に引き出す場合に、取っ手40をほぼ水平に引き出せるように保持するものである。後で詳細に説明する図2(a)に基づいて述べると、取っ手40を手前に引き出すときに、途中で立ち上がり部42aの背面側が低くその正面側が高くなるように、立ち上がり部42aが斜めになることが考えられる。途中で立ち上がり部42aが斜めになると、抜け止め43aが第1板状部分14に引っ掛かる可能性がある。そこで、保持部21を立ち上がり部42aに極めて接近した状態で、かつ、水平になるように設けることによって、取っ手40を引き出す途中で立ち上がり部42aが斜めになり始めると、保持部21に当接してそれ以上斜めにならないようにしている。
なお、図7(b)に示すように規制部20及び保持部21のカバー部18側の端部と、カバー部18との間には、間隙22及び23を設けてある。間隙22及び23は、規制部20及び保持部21を左側に動かした状態、つまりインターロックを施錠した状態において、取っ手40と正面パネル53とが収まる空間となる。したがって、間隙22及び23は、取っ手40と正面パネル53とが入り込むのに十分な幅とする必要があるが、同時に、地震等の振動で凸部19が取っ手40を簡単に乗り越えることがないように、カバー部18、取っ手40、正面パネル53、規制部20及び保持部21が互いに軽く圧接する幅にする必要がある。
次に、固定部材である案内部について説明する。図9は、インターロックの案内部の説明図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は平面図、(e)は底面図、(f)は背面図、(g)は左上前方から見た斜視図である。また、図10は、 インターロックの可動部材の動きを示す斜視図であり、(a)は突出部が後退した状態の斜視図、(b)は突出部が突出した状態の斜視図である。図9において、30は案内部、31は固定部分、32は支柱、33は第1案内部分、34は折り曲げ部分、35は折り曲げ部分、36は第2案内部分、37、38及び39は内側面である。図10において用いた符号は、すべて図7及び図9と同じものを示す。
図9に示すように、案内部30は、固定部材であり、可動部材を支持すると共に連結部10及び突出部15の摺動を案内する役割を持つ。案内部30の中心となるものは、周辺の各部分を連結する役割を持つ固定部分31である。固定部分31は、筐体51内部の図示していない構造材に固定されており、各部分を連結する役割を持つ。なお、固定部分31を筐体51のいずれかの部分に固定してもよい。支柱32は、固定部分31の中心に形成され、可動部材の摺動を案内する役割を持つ。第1案内部分33は、固定部分31の背面側の縁辺から左側に直立しており、上下の端部を手前側に折曲して折り曲げ部分34及び35を形成している。また、第1案内部分33の内側面37は、突出部15の外側面に接した状態に設けてある。さらに、折り曲げ部分34の内側面39と折り曲げ部分35の内側面38とは、それぞれ突出部16の外側面と第2板状部分11の下端面とに接した状態に設けてある。
また、第2案内部分36は、固定部分31の正面側の縁辺から左側に直立しており、第1案内部分33と対向している。さらに、図10(a)に示すように、可動部材のスリット13を貫通している。また、図10(b)に示すように、カバー部18を左側に動かすと、第1案内部分33と折り曲げ部分34及び35とは、第2板状部分11と突出部15及び16とを外側から包み込むように支持しつつこれらの摺動を案内する。第2案内部分36は、第2板状部分11を第1案内部分33と挟み込むようにして保持しつつ連結部10の摺動を案内する。当然、右に動かすときも同様に機能する。以上のように、案内部30は、対向する第1案内部分33と第2案内部分36とによって、連結部10等の可動部材を支持しつつ、これらの左右の動きを案内する。
なお、連結部20等の可動部材と案内部30とは、それぞれ1枚の板金を加工することによって形成しているが、複数の金属板を接着する、又は蝋付けすることで形成しても良い。また、相互の接続や剛性に問題がなければ、一部又は全部を樹脂などの異なる材料で形成しても良い。また、電子機器の動作や作業の安全性に問題がなければ、可動部材の外部から見えない部材と案内部30とのいずれか一方又は両方を操作用開口部54などの外部に露出する領域に配置してもよい。
次に、この実施の形態に係る電子機器の挿抜に係わる動作について説明する。図1は、実施の形態に係る電子機器のラックに対する挿抜過程を示す概略正面図及び平面図であり、(a)は配線用遮断器オフで突出部が機能していない状態、(b)は配線用遮断器オフで突出部が機能している状態、(c)は配線用遮断器オンで突出部が機能している状態、(d)はその平面図を示す。また、図2は、実施の形態に係る電子機器のラックに対する挿抜過程を示す部分斜視図であり、(a)は取っ手の手前への引き出しが可能な状態、(b)は取っ手の手前への引き出しができない状態を示す。なお、図2は、インターロック及び取っ手の周辺部分の正面パネルを透視した状態を示している。図1において、インターロックの周辺部分の正面パネルを透視した状態を示している。図1において用いた符号は、図3、図6及び図7と同じものを示す。また、図2において、41は握り部、42a及び42bは立ち上がり部、43a及び43bは抜け止め、44a及び44bはバネ、55a及び55bは取っ手用開口部を示し、その他の符号は図3と同じものを示す。
まず、ラックから抜き出した電子機器50のメンテナンスを行った後に、再びラックに挿入する手順について述べる。ラックから抜き出した状態では、図1(a)に示すように、配線用遮断器45のハンドル部46は下に位置し、規制部20は右側に位置している。そこで、このまま筐体51をラックに挿入する。この状態において、突出部15及び16は、筐体51の内部に向かって後退しており、突出部15及び16とラックのフランジ64とが当接することがないので、筐体51を完全に挿入することができる。このとき、取っ手40は、図2(a)に示すように、カバー部18が取っ手の40の右側に位置しているので、握り部41を掴んで筐体51を挿抜するための操作を行うことができる。なお、取っ手40の両端部にはバネの抜け止め43a及び43bを設けてあり、正面パネル53との間にはバネ44a及び44bが介在している。握り部41を掴んで操作するときには、バネ44a及び44bが縮んで立ち上がり部42a及び42bが取っ手用開口部55a及び55bの手前に露出した状態になる。
なお、手順を間違えるなどして、挿入する前に配線用遮断器45のハンドル部46を上に動かそうとしても、ハンドル部46が規制部20に当接して上に動かすことを阻むので、挿入する前に配線用遮断器45をオン状態にすることができない。さらに、規制部20を左側に動かしてハンドル部46を上に動かしたとしても、突出部15及び16が筐体51から突出して図1(c)に示す状態になる。したがって、この状態で筐体51をラックに挿入しても、挿入する途中で突出部15及び16がフランジ64と当接するので、筐体51の挿入が途中で阻まれる。また、筐体51の電源用コネクタ59とラックの電源用コネクタ61とが電気的に接続されないので、活線接続による問題も発生しない。
筐体51を完全に挿入したら、図1(b)に示すように、規制部20を左側に動かして突出部15及び16を筐体51から突出させる。この状態では、ラックのストッパ部64aの背面側に接して、又はすぐ近傍に突出部15及び16が位置している。したがって、筐体51を手前に引いても、突出部15及び16の動きがストッパ部64aに規制されるので、筐体51はほとんど動かない。また、握り部41はカバー部18の背面側に接しているが、握り部41が接している位置は図7に示した凸部19の右側となる。したがって、外部からの振動などによってカバー部18を右側に動かす力が加わっても、取っ手40の握り部41を乗り越えてさらに右に動くことがないので、凸部19に当接したところでカバー部18の動きは止まる。取っ手40は、握り部41から手を放すと、図2(b)に示すように、バネ44a及び44bの弾発力で背面側に後退し、握り部41が正面パネル53に接した状態になる。したがって、カバー部18を左側に動かすと握り部41の手前にカバー部18が位置するので、カバー部18でカバーされて握り部41を掴めない状態になる。
次に、図1(c)に示すように、配線用遮断器45のハンドル部46を上に動かすと、電子機器50は使用状態となる。なお、この状態において、規制部20を右側に動かそうとしても、ストッパ部兼操作部17がハンドル部46に直ちに当接するので、カバー部18はほとんど右側に動かない。さらに、何らかの手段によって筐体51を手前に引こうとしても、突出部15及び16の動きがストッパ部64aに規制され、筐体51はほとんど動かない。
次に、使用中の電子機器50をラックから抜き出す手順について述べる。電子機器50を使用しているときには、図1(c)に示す状態となっている。まず、配線用遮断器45のハンドル部46を下に動かし、図1(b)に示す状態とする。さらに、カバー部18の左端部をやや手前に引きつつ右に動かし、凸部19が握り部41を乗り越えてさらに右へ動かす。これによって、図1(a)に示すように、突出部15がストッパ部64aに規制さないところまで後退し、インターロックが解除された状態となる。取っ手40は、図2(a)に示すように、カバー部18が手前から被った状態から開放され、握り部41を掴んで操作することが可能になるので、握り部41を手前に引いて筐体51を抜き出す。
なお、電子機器50の固定手段として、ネジを利用せず、ファスナーで固定する方法やネジ固定を行わない方法もある。そのような構成の電子機器についても、この実施の形態のインターロックは、配線用遮断器45がオン状態で筐体51を挿抜したときに、電子機器が電気的に接続されず、活線接続による過剰電流の発生を確実に防止できるので、非常に有用な構成であると言える。
以上のように、この実施の形態に係る電子機器50は、メンテナンス作業後に筐体51をラックへ挿入するときに配線用遮断器45がオン状態にあったとしても、筐体51の電源用コネクタ59とラックの電源用コネクタ61とが電気的に接続される前に、突出部15及び16がフランジ64に当接してそれ以上の挿入は阻まれる。したがって、電子機器50を活線状態のまま挿入することに起因する過剰電流による損傷を発生することがない。また、筐体51の挿入完了後に、配線用遮断器45をオフ状態からオン状態へ切り替えようとしても、規制部20を左に動かして突出部15及び16を筐体51の左側面から突出させない限りオンできないので、インターロックの施錠を忘れたまま電子機器50を運用することを確実に防止できる。さらに、電子機器50のメンテナンスのために、筐体51をラックから抜き取るときにも、配線用遮断器45をオン状態からオフ状態へ切り替えなければ、突出部15及び16を筐体51の内部へ後退させられないので、電子機器50を活線状態のまま抜き取ることを確実に防止できる。また、インターロックの施錠中には、カバー部18が取っ手40を掴めないように手前に位置しており、万一突出部15及び16が破損している場合でも、筐体51を抜き出す手掛かりがなく、電子機器50を活線状態のまま抜き出すことを確実に防止できる。くわえて、配線用遮断器45に対して、例えばバーを取り付けるなどの2次加工をする必要がないので、費用的負担が少ない。
さらに、取っ手の変形例について図面に基づいて説明する。図11は、取っ手の変形例を示す部分斜視図であり、(a)は一本脚の取っ手の例、(b)は回転する取っ手の例を示す。図11において、42は立ち上がり部、43は抜け止め、44はバネ、49は回転軸、55は取っ手用開口部であり、その他の符号は、図2と同じものを示す。
図2等では、略U字状の取っ手を用いた電子機器について説明したが、本発明のインターロックはその他の形態の取っ手についても同様に適用できる。例えば、図11(a)に示す取っ手40は、略T字状に形成しており、立ち上がり部42、抜け止め43、バネ44、取っ手用開口部55はそれぞれ1つずつとしている。また、立ち上がり部42を規制部20に接する側に設けており、この例では規制部20が保持部21の機能を兼ね備えている。したがって、電子機器の高さが低く取っ手の上下方向の長さが確保できないときなどに好適な例と言える。
また、図11(b)に示す取っ手40は、立ち上がり部42が回転軸49を中心として手前下方に回転可能な形態を持っている。立ち上がり部42を手前に回転させると、握り部41が手前に位置するので容易に掴んで抜き出せるという利点がある。立ち上がり部42を上方に回転させると、立ち上がり部42が正面パネル53と平行な状態となる。この状態において、規制部18を左側に動かすと、規制部18が立ち上がり部42の手前に位置して立ち上がり部42の回転を規制する。したがって、電子機器の内部に立ち上がり部を2本収納するスペースが確保できない場合などに好適な例と言える。以上のように、取っ手40は、手前に突出可能であり、かつ、背面側に後退したときに規制部18が取っ手の所定部分の手前に位置して手前に突出することを規制できる構成を有するならば、取っ手の形状はどのようなものあってもよい。
以上、本発明の2つの実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えば、インターロック及び配線用遮断器が前述の実施の形態の筐体に対して左右対称となるように配置されていてもよい。また、配線用遮断器のハンドル部が1本の棒状に形成されていても良い。さらに、ハンドル部が回転式であっても、規制部20によって回転を規制でき、配線用遮断器がオン状態においてストッパ部兼操作部17のすぐ近傍に位置し、ストッパ部兼操作部17と当接してもオフしない形態であれば、回転式のものに対しても好ましく適用できる。
10 連結部
11 第2板状部分
12 円孔
13 スリット
14 第1板状部分
15 突出部
16 突出部
17 ストッパ部兼操作部
18 カバー部
19 凸部
20 規制部
21 保持部
22 間隙
23 間隙
24 段差部分
25 端面
26 外側面
27 外側面
28 外側面
29 端面
30 案内部
31 固定部分
32 支柱
33 第1案内部分
34 折り曲げ部分
35 折り曲げ部分
36 第2案内部分
37 内側面
38 内側面
39 内側面
40 取っ手
41 握り部
42 立ち上がり部
42a 立ち上がり部
42b 立ち上がり部
43 抜け止め
43a 抜け止め
43b 抜け止め
44 バネ
44a バネ
44b バネ
45 配線用遮断器
46 ハンドル部
47 取っ手
48a ネジ
48b ネジ
48c ネジ
48d ネジ
49 回転軸
50 電子機器
51 筐体
52a 側面
52b 側面
53 正面パネル
54 操作用開口部
55 取っ手用開口部
55a 取っ手用開口部
55b 取っ手用開口部
56 グリル
57a レール
57b レール
58 開口部
59 電源用コネクタ
60 コネクタユニット
61 電源用コネクタ
62 コネクタ取付部
63a 側面パネル
63b 側面パネル
64 フランジ
64a ストッパ部
64b ストッパ部
64c ストッパ部
64d ストッパ部
64e ストッパ部
64f ストッパ部
64g ストッパ部
65a レール
65b レール
65c レール
65d レール
65e レール
65f レール
65g レール
66a コネクタユニット取付部
66b コネクタユニット取付部
66c コネクタユニット取付部
66d コネクタユニット取付部
66e コネクタユニット取付部
66f コネクタユニット取付部
66g コネクタユニット取付部
67a レール
67b レール
67c レール
67d レール
67e レール
67f レール
67g レール
90 筐体ユニット
91 筐体側コネクタ
92 受け穴
93 ラック
94 ガイドピン
95 ラック側コネクタ
96 インターロックスイッチ
96a 可動片

Claims (7)

  1. 筐体と、前記筐体の正面側に設けた配線用遮断器と、前記筐体の背面側に設けた電源用コネクタを備え、ラックに搭載して使用する電子機器において、
    前記筐体の正面側に手前に突出可能に設けられた取っ手と、
    前記配線用遮断器のハンドル部の作動空間に進入して前記配線用遮断器をオンする操作を規制可能に設けた規制部と、前記筐体の側面の開口部から突出して前記ラックの所定部分に当接することによって前記電子機器のラックへの挿抜を規制可能に設けた突出部と、前記規制部と前記突出部とに接続されると共に摺動可能に設けた連結部と、前記規制部に接続して設けると共に、前記連結部を第1の方向に摺動させたときに、前記取っ手の作動空間に進入して前記取っ手の突出を規制するカバー部と、前記連結部に接続されると共に、前記配線用遮断器がオン状態にあるときに、前記ハンドル部に当接することによって前記連結部の前記第1の方向とは反対の第2の方向への摺動を規制するストッパ部とを備え、前記連結部を前記第1の方向に摺動させたときに、前記規制部は前記ハンドル部の作動空間から離脱し、前記突出部は前記筐体の側面の開口部から突出し、前記連結部を前記第2の方向に摺動させたときに、前記規制部は前記ハンドル部の作動空間に進入し、前記突出部は前記筐体の側面の開口部内に向かって後退するように構成してあるインターロックとを有することを特徴とする電子機器。
  2. 前記カバー部は、前記取っ手に接する面に凸部を形成し、前記カバー部と前記取っ手に接しているときに前記連結部を前記第1の方向に摺動させようとすると、前記凸部が前記取っ手に当接して前記連結部の摺動を規制するように構成してあることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記インターロックは、前記筐体又は前記筐体内部に設けた構造部材に固定され、前記突出部の側面に接した状態で設けると共に、前記突出部の突出又は後退を案内する案内部をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記連結部は、互いにほぼ直交するように配置した第1の板状部分と第2の板状部分とを備え、
    前記第1の板状部分は、前記第1の方向とほぼ平行に配置してあり、前記規制部、前記ストッパ部及び前記保持部が縁辺から立ち上がるように設けてあり、
    前記第2の板状部分は、前記第1の方向とほぼ直交するように配置してあり、前記案内部に摺動可能に保持されると共に、前記突出部が縁辺から立ち上がるように設けてあることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記連結部は、前記第1の板状部分と前記第2の板状部分との境界近傍に開口部を形成してあり、
    前記案内部は、前記筐体又は前記筐体内部に設けた構造部材に固定された固定部分と、該固定部分の縁辺から立ち上がると共に前記突出部の側面に接して前記突出部を案内するように設けた第1の案内部分と、前記固定部分の縁辺から前記第1の案内部分と対向するように立ち上がると共に前記連結部の前記開口部に挿入されて前記連結部を案内するように設けた第2の案内部分を備えたことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記取っ手は、前記筐体の正面パネルの開口部を介して手前に突出可能に設けてあり、前記正面パネルの背面側に設けたバネの弾発力によって、前記正面パネルの背面側に牽引する力が常時加わるように構成してある、又は、正面に突出するように構成してあることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電子機器。
  7. 前記インターロックは、前記カバー部と前記規制部及び前記保持部との間に間隙を設けてあり、
    前記正面パネルは、前記開口部が2個形成してあり、
    前記取っ手は、両端近傍が前記正面パネルの2個の前記開口部を介して前記正面パネルの背面側に延び、中央近傍が前記連結部を前記第1の方向を摺動させたときに前記カバー部と前記規制部及び前記保持部との間に介在するように配置してあることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
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