JP5464756B2 - 管継手 - Google Patents
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Description
一般的に管の外周端縁に施される面取りの寸法(直径方向の合計寸法)は、管の外径の2.0%〜20.0%の範囲内である。したがって、保持環の軸方向先端の内径と管の外径との寸法差を上記範囲内で設定することにより、管に対して無理なく面取りを施すことができる。
一般的に管の内周端縁に施される面取りの寸法(直径方向の合計寸法)は、管の外径の2.0%〜20.0%の範囲内である。したがって、保持環の軸方向先端の内径と管の外径との寸法差を上記範囲内で設定することにより、管に対して無理なく面取りを施すことができる。
《第1の実施の形態》
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る管継手10を示す斜視図である。
本実施の形態の管継手10は、液体や気体等の流体が流れる管Pと、この流体を利用する各種の機器Uとを接続するために用いられるものであり、その軸方向の先端部が管Pの端部に接続され、軸方向の基端部が機器Uに接続される。したがって、管継手10の軸方向先端側には、管Pを挿入するための挿入口11が形成され、軸方向基端側には、機器U側の配管(被接続箇所)U1の端部に設けられた雄ネジに螺合する、ネジ筒としてのナット16が設けられている。
管継手10は、主として内筒体14と、外筒体15と、ナット16とから構成されている。内筒体14、外筒体15、及びナット16は、脱鉛青銅、砲金等の金属材料や硬質の樹脂材料からなる。内筒体14は、円筒形状に形成され、その先端部の外周面には環状の切欠溝17が形成され、この切欠溝17よりも基端側(図2の右側)には、後述する弾性シール部材36を装着するための環状の装着溝(シール装着部)18が形成されている。内筒体14の基端部の内周面は、基端側へ向かうに従って内径が拡大するテーパー面19に形成されている。
また、ナット16の内部には、環状のパッキン33が設けられており、このパッキン33は、内筒体14の基端面と、機器U側の被接続箇所U1の先端面との間に挟まれ、両者の間からの流体の漏れを防止している。また、管継手10の不使用時や、管継手10に管Pのみを接続した状態では、ナット16に対する内筒体14の基端側への移動が制限されないため、ナット16には、内筒体14の基端側への移動を制限するキャップ(図示略)が取り付けられる。
内筒体14に形成された装着溝18には、環状の弾性シール部材36が装着されている。この弾性シール部材36は、弾性変形可能な素材、例えば、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコンゴム、フッ素系ゴム等によって形成されている。
図3及び図4に示されるように、外筒体15の内周面に形成された保持凹部25内には保持環42が収容されている。この保持環42は、周方向の一部分43が欠落したC字形状に形成されており、この欠落した部分43の間隔を狭めるように弾性変形させることによって径方向寸法を縮小できるようになっている。また、保持環42は、径方向寸法を縮小させた状態で外筒体15の先端開口から挿入されることによって保持凹部25に装着することが可能となっている。なお、保持環42は、外筒体15の先端開口から挿入され、保持凹部25内に装着されるときに縮径方向に弾性変形されるだけでなく若干塑性変形もされる。そのため、外筒体15に装着する前と後とでは、保持環42の径寸法には変化が生じる。
また、弾性シール部材36は、長期の使用で劣化し、弾性力の低下とともに永久歪が生じるようになっている。この永久歪は、管Pの内周面に対する弾性シール部材36の面圧の低下を招き、流体の漏れの原因となる。この問題に対して、本実施の形態では、保持環42の第2爪部45が弾性シール部材36の径方向外側に対向する位置に配置されているので、保持環42の径方向寸法が縮小して第2爪部45が管Pの外周面に強く押し付けられると、管Pの内周面が弾性シール部材36に強く押し付けられ、弾性シール部材36によるシール面圧が高められる。そのため、弾性シール部材36に永久歪が生じたとしても弾性シール部材36の機能を維持することができる。
前者の場合、例えば図2に示されるように、管継手10の挿入スペースSに管Pを差し込んだ状態で、機器Uとの接続にためにナット16を回転させると、ナット16と一体に形成された外筒体15も連れ回りする。一方、内筒体14は、ナット16及び外筒体15に対して位置規制部31によって先端側への移動が規制されるのみであり、ナット16及び外筒体15に対して相対回転可能であるので、ナット16の回転に連れ回りすることなく停止した状態を維持することになる。
例えば、第1段差面50を省略し、第1傾斜面49をそのまま基端側に延長して第2傾斜面48に連続させると、当該第1,第2傾斜面49,48は径方向外側に大きく拡がり、保持環42が径方向に分厚く形成されることになる。そして、保持環42が径方向に分厚く形成されると、重量が増大するとともに剛性も高くなり、保持凹部25への装着が困難になるという欠点がある。同様に、保持凹部25の第2段差面55を省略し、第3傾斜面54をそのまま基端側に延長して第4傾斜面53に連続させると、保持凹部25は、径方向外方へ深く形成されることになる。その分、外筒体15の径方向寸法を大きくしなければならず、管継手10が大型化する。また、保持凹部25が深くなると、当然に保持環42も径方向に分厚く形成しなければならない。
なお、第1,第2段差面50,55は、管継手10の中心軸線Oに平行な面とするに限らず、第1〜第4傾斜面49,48,54,53よりも緩やかな角度でこれらと同じ向き傾斜する面や、第1〜第4傾斜面49,48,54,53とは逆向きに傾斜する面とすることができる。
Dci<Dpo ・・・(1)
なお、この保持環42の内径Dciは、外筒体15に装着された状態での寸法であり、外筒体15に装着される前の保持環42単体での寸法とは異なる。
Dci>Dpo−2Co ・・・(2)
Dpo−2Co<Dci<Dpo ・・・(3)
そして、上記式(3)の如く保持環42の軸方向先端の内径寸法Dciが設定されていると、管Pの外周端縁に面取り60を形成すれば、図6に示されるように、保持環42の内周端縁57と管Pの外周端縁61とが干渉せず、管Pを管継手10の挿入終端位置までスムーズに挿入することができ、管Pと管継手10を適切に接続することができる。
0.80Dpo<Dci<0.98Dpo ・・・(4)
このように保持環42の内径Dci寸法を設定することによって、管Pに対して通常の寸法で面取り60を施せば、管Pを保持環42の径方向内側に挿入することが可能となる。つまり、管Pを保持環42の径方向内側に挿入するために大きな面取り60を施す必要が無く、現場における面取り60の施工を無理なく行うことができる。
なお、配管の施工現場においては、「面取り器」と呼ばれる専用の器具を使用して管Pに面取り60を施す作業が行われており、この面取り器を使用すれば、管Pの外径Dpoの1.0%〜10.0%程度の寸法Coの面取り60を簡単に形成することができる。
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る管継手の断面図、図9は、保持環と管との寸法関係を示す断面図である。
本実施の形態の管継手10は、保持環42と切欠溝17の配置が第1の実施の形態の管継手10と異なっている。具体的には、内筒体14の外周面であって、装着溝18よりも先端側に保持凹部25が形成されており、この保持凹部25内に保持環42が収容されている。そして、保持環42は、その外周面に第1爪部46と第2爪部45とを備えており、挿入スペースSから離脱する方向Xへの管Pの移動により保持凹部25の底面で径方向外側へ押されることで径方向寸法が拡大し、第1爪部46と第2爪部45とが管Pの内周面に押し付けられることで管Pを強固に保持するように構成されている。
Dco>Dpi ・・・(5)
Dco<Dpi+2Ci ・・・(6)
Dpi<Dco<Dpi+2Ci ・・・(7)
1.02Dpi<Dco<1.20Dpi ・・・(8)
このように保持環42の外径Dcoを設定することによって、管Pに対して通常の寸法で面取り62を形成すれば、管Pを保持環42の径方向外側に挿入することが可能となる。つまり、管Pを保持環42の径方向外側に挿入するために大きな面取りを施す必要が無く、現場における面取り62の施工を無理なく行うことができる。
図11は、本発明の第3の実施の形態に係る管継手における保持環と管との寸法関係を示す断面図、図12(a)は保持環の断面図、(b)は保持環の正面図である。
上記第1,第2の実施の形態の保持環42は、周方向の一部分43(図4参照)が欠落したC字形状に形成されていたが、本実施の形態の保持環42は、欠落部のない環状に形成されている。
また、本実施の形態の外筒体15は、基端側部材15aと、先端側部材15bとに二分割されており、基端側部材15aに形成された雌ネジ15a1と、先端側部材15bに形成された雄ネジ15b1とを螺合させることによって、基端側部材15aと先端側部材15bとが連結される。そして、保持環42は、円環部42aの外周側が基端側部材15aと先端側部材15bとによって挟まれることによって外筒体15に装着される。
第1,第2の実施の形態の保持環42は、第1爪部46のみを備えたものであってもよい。また、保持環42は、軸方向に複数箇所に設けられていてもよい。また、第1の実施の形態において、保持環42の第1爪部46の内周側は傾斜状の面とされているが、軸心と平行な面とされていてもよい。同様に、第2の実施の形態において、保持環42の第1爪部46の外周側は、傾斜状の面ではなく軸心に平行な面とされていてもよい。
本発明の管継手10は、液体だけでなく気体を扱う管Pと機器Uとを接続するために用いることができる。
また。管継手10の外筒体15、内筒体14、及びネジ筒16の構成は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、外筒体15と内筒体14とを一体形成(又は一体的に連結)し、これに対してネジ筒16を相対回転可能に連結してもよい。また、内筒体14とネジ筒16とを一体形成し、これに外筒体15を連結してもよい。
14: 内筒体
15: 外筒体
16: ナット(ネジ筒)
31: 位置規制部
36: 弾性シール部材
38a: シール部
38b: シール部
42: 保持環
51: 保持環の先端面
57: 保持環の内周端縁
59: 保持環の外周端縁
60: 面取り
61: 管の外周端縁
62: 面取り
63: 管の内周端縁
P: 管
Dci: 保持環の先端内径
Dco: 保持環の先端外径
Dpo: 管の外径
Dpi: 管の内径
Co: 面取り寸法
Ci: 面取り寸法
Claims (4)
- 軸方向の先端側に管(P)が挿入される外筒体(15)と、
前記外筒体(15)の内周面に設けられ、当該外筒体(15)に挿入された管(P)の外周面に係止する保持環(42)と、を備え、
前記保持環(42)における軸方向先端の内径(Dci)が、管(P)の外径(Dpo)よりも小さく、かつ、管(P)の外周端縁に面取り(60)が施された場合の当該端縁の外径よりも大きく形成されていることを特徴とする管継手。 - 前記保持環(42)の軸方向先端の内径(Dci)と管(P)の外径(Dpo)との寸法差が、前記管(P)の外径(Dpo)の2.0%〜20.0%の範囲内で設定される請求項1に記載の管継手。
- 管(P)に軸方向の先端側が挿入される内筒体(14)と、
前記内筒体(14)の外周面に設けられ、当該内筒体(14)を挿入した管(P)の内周面に係止する保持環(42)と、を備え、
前記保持環(42)における軸方向先端の外径(Dco)が、管(P)の内径(Dpi)よりも大きく、かつ、管(P)の内周端縁に面取り(62)が施された場合の当該端縁の内径よりも小さく形成されていることを特徴とする管継手。 - 前記保持環(42)の軸方向先端の外径(Dco)と管(P)の内径(Dpi)との寸法差が、前記管(P)の内径の2.0%〜20.0%の範囲内で設定される請求項3に記載の管継手。
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