以下において、本発明の実施形態に係る端末管理システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[第1実施形態]
(端末管理システムの構成)
以下において、第1実施形態に係る端末管理システムの構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る端末管理システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、端末管理システム1は、退避端末装置10と、復元端末装置20と、と、端末管理サーバ100と、アプリケーション配布サーバ200と、ネットワーク300とを有する。
退避端末装置10は、端末管理システム1によって遠隔管理されるデータを格納する装置である。退避端末装置10は、例えば、PDAや携帯電話などの携帯端末であり、無線通信機能を有している。但し、退避端末装置10は、有線通信機能を有するPCなどの端末であってもよい。また、退避端末装置10は、退避端末装置10に格納されたデータを退避対象データとして退避ストレージに退避するデータ退避装置10aを有する。
復元端末装置20は、端末管理システム1によって遠隔管理されるべきデータを格納する装置である。復元端末装置20は、例えば、PDAや携帯電話などの携帯端末であり、無線通信機能を有している。但し、復元端末装置20は、有線通信機能を有するPCなどの端末であってもよい。復元端末装置20は、復元ストレージに格納されたデータを復元対象データとして復元端末装置20上に復元するデータ復元装置20aを有する。
端末管理サーバ100は、退避端末装置10や復元端末装置20などの端末を遠隔管理するサーバである。端末管理サーバ100は、例えば、OMA(Open Mobile Alliance)にて標準化されたOMA−DM(Device Management)に準拠する方法によって端末を遠隔管理する機能を有する。
アプリケーション配布サーバ200は、退避端末装置10や復元端末装置20などの端末に格納された端末データの遠隔管理を行うアプリケーションを配布する。具体的には、アプリケーションは、端末データを管理するための管理オブジェクト(MO;Management Object)を利用した遠隔管理によって起動され、遠隔管理の命令に従って端末データを管理する。ここで、管理オブジェクトは、端末データの管理処理を抽象化した情報(例えば、OMA−DMで用いられるManagement Object)であることに留意すべきである。アプリケーション配布サーバ200は、復元端末装置20の要求に従って、アプリケーションを配布する。
ネットワーク300は、無線LAN、有線LANや移動体通信網などのネットワークである。ネットワーク300は、退避端末装置10、復元端末装置20、端末管理サーバ100及びアプリケーション配布サーバ200を接続するネットワークであれば、どのようなネットワークであってもよい。
第1実施形態では、退避端末装置10から復元端末装置20へ端末データを移行するケースについて考える。退避端末装置10に設けられたデータ退避装置10aにおいて、端末データは、退避ストレージに退避すべき退避対象データとして扱われる。一方で、復元端末装置20に設けられたデータ復元装置20aにおいて、端末データは、復元ストレージから復元すべき復元対象データとして扱われる。退避対象データ及び復元対象データは、退避端末装置10から復元端末装置20へ移行される移行データである。
(データ退避装置の構成)
以下において、第1実施形態に係るデータ退避装置の構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、第1実施形態に係るデータ退避装置10aの構成を示す図である。
図2に示すように、データ退避装置10aは、アプリケーション処理部11と、記憶部12と、退避ストレージ13と、データ退避管理部14と、オブジェクト管理部15とを有する。
アプリケーション処理部11は、管理オブジェクトを利用した遠隔管理を行うアプリケーションを処理する。
記憶部12は、データ退避装置10aに設けられた内部記憶媒体(例えば、フラッシュメモリなど)であり、端末管理システム1によって遠隔管理される端末データを記憶する。
退避ストレージ13は、記憶部12に記憶された端末データを退避対象データとして格納する記憶媒体である。退避ストレージ13は、SDカードやSIM(Subscriber Identity Module)カードなどのように、データ退避装置10aに着脱可能に設けられる外部記憶媒体である。退避ストレージ13は、外部記憶媒体ではなくて、ネットワーク300上に設けられたネットワークストレージであってもよい。
また、退避端末装置10及び復元端末装置20が有線又は無線で直接的に接続されているケースでは、退避ストレージ13は、復元端末装置20に設けられたストレージであってもよい。
データ退避管理部14は、退避対象データの退避を要求するデータ退避要求を受け付ける。データ退避管理部14は、データ退避要求に応じて、退避対象データを特定する情報を含むオブジェクト退避要求をオブジェクト管理部15に通知する。ここで、退避対象データを特定する情報とは、退避対象データの種類を一意に特定できる情報であり、例えば、「電話帳」、「電話発着信履歴」や「スケジュール」といったデータ種類名である。
続いて、データ退避管理部14は、退避対象データに対応する管理オブジェクト(退避データ管理オブジェクト)を特定する情報をオブジェクト管理部15から取得する。データ退避管理部14は、退避データ管理オブジェクトを特定する情報を退避対象データとともに退避ストレージ13に格納する。
オブジェクト管理部15は、記憶部12に記憶された端末データを遠隔管理するための管理オブジェクト15aを端末データと紐付けて管理する。管理オブジェクト15aは、上述したように、端末データの管理処理を抽象化した情報であることに留意すべきである。例えば、管理オブジェクト15aは、OMA−DMで用いられるManegement Objectである。
オブジェクト管理部15は、オブジェクト退避要求に応じて、退避対象データに対応する管理オブジェクト(退避データ管理オブジェクト)を特定する情報をデータ退避管理部14に返答する。退避データ管理オブジェクトを特定する情報は、退避データ管理オブジェクトそのものであってもよく、退避データ管理オブジェクトを識別する情報であってもよい。ここで、退避データ管理オブジェクトを識別する情報とは、退避データ管理オブジェクトを一意に特定できる情報であり、例えば、退避データ管理オブジェクトがXML標記であったとするならば、XML Signatureの値や、退避データ管理オブジェクトのルートノードの名前である。
OMA−DMによって標準化されている管理オブジェクトによる遠隔管理は、管理オブジェクトによって抽象化された管理処理と実際のデータ管理とをつなぐアプリケーションの実装が必要である。このアプリケーションの実装では、管理オブジェクトのデータ構造とアプリケーションのAPIとが関連していることが望ましい。この望ましい形態では、管理オブジェクトの同一性は、データ構造レベルで一致していればよい。
XML Signatureは、他の署名方法とは異なり、XMLのデータ構造や部分情報に対して署名を生成することができる。XML Signatureは、通信路上での改ざんが行われたか否かをデータ構造や部分情報に対して判定することが可能である。この特性を生かして、XML Signatureを利用することで、移行元の管理オブジェクトと移行先の管理オブジェクトとの同一性について、値まで含む完全な一致だけではなくて、値を含まずデータ構造のみの一致を判定することが可能である。データ構造が一致していれば、当該管理オブジェクトに関連するアプリケーションとの親和性を高く保つことができる。従って、移行元の管理オブジェクトで実行できていた管理処理を維持した形で移行先携帯端末へ管理オブジェクトとデータを移行することができる。
(データ復元装置の構成)
以下において、第1実施形態に係るデータ復元装置の構成について、図面を参照しながら説明する。図3は、第1実施形態に係るデータ復元装置20aの構成を示す図である。
図3に示すように、データ復元装置20aは、アプリケーション処理部21と、記憶部22と、復元ストレージ23と、データ復元管理部24と、オブジェクト管理部25と、アプリケーション取得部26と、動作確認部27とを有する。
アプリケーション処理部21は、管理オブジェクトを利用した遠隔管理を行うアプリケーションを処理する。
記憶部22は、データ復元装置20aに設けられた内部記憶媒体(例えば、フラッシュメモリなど)であり、端末管理システム1によって遠隔管理される端末データを記憶する。
復元ストレージ23は、端末管理システム1によって遠隔管理されるべきデータを復元対象データとして格納する記憶媒体である。復元ストレージ23は、SDカードやSIMカードなどのように、データ復元装置20aに着脱可能に設けられる外部記憶媒体である。復元ストレージ23は、外部記憶媒体ではなくて、ネットワーク300上に設けられたネットワークストレージであってもよい。
また、退避端末装置10及び復元端末装置20が有線又は無線で直接的に接続されているケースでは、復元ストレージ23は、退避端末装置10に設けられたストレージであってもよい。
ここで、復元ストレージ23は、上述した退避ストレージ13と同じ記憶媒体(移行ストレージ)であることに留意すべきである。従って、復元ストレージ23は、復元対象データ(すなわち、退避対象データ)を格納する。また、復元ストレージ23は、復元対象データ(すなわち、退避対象データ)を遠隔管理するための復元データ管理オブジェクト(すなわち、退避データ管理オブジェクト)を特定する情報を格納する。
なお、復元対象データ及び退避対象データについては、必要に応じて移行データと称する。復元データ管理オブジェクト及び退避データ管理オブジェクトについては、必要に応じて移行データ管理オブジェクトと称する。
データ復元管理部24は、復元対象データの復元を要求するデータ復元要求を受け付ける。データ復元管理部24は、データ復元要求に応じて、復元対象データを遠隔管理するための復元データ管理オブジェクトを特定する情報を復元ストレージ23から読み出す。続いて、データ復元管理部24は、復元データ管理オブジェクトを特定する情報を含むオブジェクト復元要求をオブジェクト管理部25に通知する。ここで、復元データ管理オブジェクトを識別する情報とは、復元データ管理オブジェクトを一意に特定できる情報であり、例えば、復元データ管理オブジェクトがXML標記であったとするならば、XML Signatureの値や、復元データ管理オブジェクトのルートノードの名前である。
データ復元管理部24は、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25aが管理されているか否かを示す確認結果をオブジェクト管理部25から取得する。データ復元管理部24は、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25aが管理されている場合には、復元対象データの復元を許可する。
一方で、データ復元管理部24は、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25aが管理されていない場合には、復元ストレージ23に記憶された復元データ管理オブジェクトの動作確認に成功した場合を除いて、復元対象データの復元を制限する。なお、データ復元管理部24は、復元ストレージ23に記憶された復元データ管理オブジェクトの動作確認に成功した場合には、復元対象データの復元を許可する。
ここで、復元対象データの復元の制限とは、復元対象データを復元しないこと、又は、復元された復元対象データ(復元データ)を失効(削除又は“0”で上書き)することを含む概念であることに留意すべきである。
オブジェクト管理部25は、記憶部22に記憶された端末データを遠隔管理するための管理オブジェクト25a(端末データ管理オブジェクト)を端末データと紐付けて管理する。管理オブジェクト25aは、上述したように、端末データの管理処理を抽象化した情報であることに留意すべきである。管理オブジェクト25aは、例えば、OMA−DMで用いられているManagement Objectである。
オブジェクト管理部25は、オブジェクト復元要求に応じて、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25a(端末データ管理オブジェクト)が管理されているか否かを確認する。オブジェクト管理部25は、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25aが管理されているか否かを示す確認結果をデータ復元管理部24に通知する。
ここで、管理オブジェクト25aに復元データ管理オブジェクトと同じオブジェクトが含まれているか否かを確認する手法としては、上述した復元データ管理オブジェクトを特定する情報を用いて、以下に示す方法が考えられる。例えば、復元データ管理オブジェクトを特定する情報がXML Signatureである場合には、管理オブジェクト25aの部分オブジェクトのXML Signatureをとり、両者を比較することで同一性を判断するといった手法が考えられる。例えば、復元データ管理オブジェクトを特定する情報が復元データ管理オブジェクトのルートノードの名前であった場合には、管理オブジェクト25aを当該名前でクエリをかけ、復元データ管理オブジェクトのルートノードの名前が存在しているかを確認するといった手法が考えられる。後者の手法では、一般的に、復元データ管理オブジェクトとの同一性を保証することは出来ないが、例えば、復元データ管理オブジェクトのデータ構造が標準化されている場合などは、同一性を保証できる。このようなデータ構造としては、例えば、OMA−DMで標準化されたFUMO (Firmware Update Management Object)が挙げられる。
オブジェクト管理部25は、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25aが管理されていない場合には、復元データ管理オブジェクトを復元ストレージ23から読み出す。オブジェクト管理部25は、復元データ管理オブジェクトを特定する情報を含むアプリケーション取得要求をアプリケーション取得部26に通知する。続いて、オブジェクト管理部25は、アプリケーション取得要求に応じてアプリケーションが取得された場合には、復元データ管理オブジェクトの動作確認を要求する動作確認要求を動作確認部27に通知する。
アプリケーション取得部26は、復元データ管理オブジェクトを利用した遠隔管理を行うアプリケーションをアプリケーション配布サーバ200から取得する。具体的には、アプリケーション取得部26は、復元データ管理オブジェクトに紐付けられたアプリケーションの配布要求をアプリケーション配布サーバ200に送信する。アプリケーション配布サーバ200は、アプリケーションの配布要求に応じて、復元データ管理オブジェクトに紐付けられたアプリケーションを配布する。
動作確認部27は、アプリケーション取得部26によって取得されたアプリケーション上において復元データ管理オブジェクトの動作確認を行う。動作確認部27は、復元データ管理オブジェクトの動作確認結果をデータ復元管理部24に通知する。動作確認部27は、オブジェクト管理部25を介して間接的に動作確認結果をデータ復元管理部24に通知してもよく、動作確認部27は、オブジェクト管理部25を介さずに直接的に動作確認結果をデータ復元管理部24に通知してもよい。
以下において、復元データ管理オブジェクトの動作確認について、具体的に説明する。
動作確認部27は、復元データ管理オブジェクトを構成する各ノードを操作編集する命令群に従って、アプリケーション取得部26によって取得されたアプリケーション上において復元対象データの管理処理を行う。動作確認部27は、復元対象データの管理処理で処理違反が生じるか否かを判断する。動作確認部27は、処理違反が生じなかった場合には、復元データ管理オブジェクトの動作確認に成功したと判断する。一方で、動作確認部27は、処理違反が生じた場合には、復元データ管理オブジェクトの動作確認に失敗したと判断する。
なお、復元データ管理オブジェクトを構成する各ノードを操作編集する命令群については、動作確認部27が生成してもよく、端末管理サーバ100から取得してもよい。
最初に、動作確認部27が命令群を生成するケースについて説明する。例えば、OMAで規定されている技術を例に挙げると、復元データ管理オブジェクトは、複数のノードによって構成されるツリー構造を有する。従って、上位ノードの操作編集が正常に行われない限り、上位ノードよりも下位のノード(下位ノード)の操作編集が行われることはない。動作確認部27は、例えば、深さ優先でノードを探索していき、アクセス可能な“syncMLコマンド”を上位ノードから順に実行する。なお、アクセス可能な“syncMLコマンド”は各ノードにて設定されるPropertyの一つである“Access Type”として設定されている。
次に、端末管理サーバ100から命令群を取得するケースについて説明する。このようなケースでは、動作確認部27は、復元データ管理オブジェクトを特定する情報を端末管理サーバ100に通知する必要がある。
例えば、OMAで規定されている技術を例に挙げると、動作確認部27は、OMA−DMクライアントで実現され、端末管理サーバ100に管理依頼メッセージを送信する。例えば、管理依頼メッセージとしては、OMA−DMWGで規格化されているDMプロトコルのPkg#1を用いる。Pkg#1は、“Ext”ノードを含む“DevInfo”を記述するようにOMAで規定されている。そこで、動作確認部27は、復元データ管理オブジェクトを特定する情報を“Ext”ノードの配下に含め、Pkg#1に当該情報を含めるようにする。ここで、“Ext”ノードの配下に含める復元データ管理オブジェクトを特定する情報とは、復元データ管理オブジェクトを一意に特定できる情報であり、例えば、復元データ管理オブジェクトがXML標記であったとするならば、XML Signatureの値や、復元データ管理オブジェクトのルートノードの名前である。
一方で、端末管理サーバ100は、データ復元装置20aから受信した管理依頼メッセージ(例えば、Pkg#1)に応じて、復元データ管理オブジェクトを構成する各ノードを操作編集する命令群を生成する。続いて、端末管理サーバ100は、復元データ管理オブジェクトを操作編集するための命令群を含む管理命令メッセージをデータ復元装置20aに送信する。例えば、管理命令メッセージとしては、OMA−DMWGで規格化されているDMプロトコルのPkg#2を用いる。
データ復元装置20aに設けられた動作確認部27は、管理命令メッセージに基づいて、復元データ管理オブジェクトを操作編集し、その処理結果をログとして記録する。動作確認部27は、当該ログを動作確認結果として出力する。
(端末管理システムの動作)
以下において、第1実施形態に係る端末管理システムの動作について、図面を参照しながら説明する。図4は、第1実施形態に係る端末管理システム1の動作を示すシーケンス図である。
図4に示すように、ステップ10において、データ退避装置10aは、データ復元装置20aに移行すべき移行データ(すなわち、退避対象データ)を移行ストレージ(すなわち、退避ストレージ13)に格納する。また、データ退避装置10aは、データ復元装置20aに移行すべき移行データ(すなわち、退避対象データ)を遠隔管理するための移行データ管理オブジェクト(すなわち、退避データ管理オブジェクト)を移行ストレージ(すなわち、退避ストレージ13)に格納する。
ステップ11において、データ復元装置20aは、移行ストレージ(すなわち、復元ストレージ23)に格納された移行データ管理オブジェクト(すなわち、復元データ管理オブジェクト)と同じ管理オブジェクト25aが自装置で既に管理されているか否かを確認する。データ復元装置20aは、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25aが自装置で既に管理されている場合には、ステップ18の処理に移る。一方で、データ復元装置20aは、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25aが自装置で管理されていない場合には、ステップ12の処理に移る。
ここで、管理オブジェクト25aに復元データ管理オブジェクトと同じオブジェクトが含まれているか否かを確認する手法としては、上述した復元データ管理オブジェクトを特定する情報を用いて、以下に示す方法が考えられる。例えば、復元データ管理オブジェクトを特定する情報がXML Signatureである場合には、管理オブジェクト25aの部分オブジェクトのXML Signatureをとり、両者を比較することで同一性を判断するといった手法が考えられる。例えば、復元データ管理オブジェクトを特定する情報が復元データ管理オブジェクトのルートノードの名前であった場合には、管理オブジェクト25aを当該名前でクエリをかけ、復元データ管理オブジェクトのルートノードの名前が存在しているかを確認するといった手法が考えられる。後者の手法では、一般的に、復元データ管理オブジェクトとの同一性を保証することは出来ないが、例えば、復元データ管理オブジェクトのデータ構造が標準化されている場合などは、同一性を保証できる。このようなデータ構造としては、例えば、OMA−DMで標準化されたFUMO (Firmware Update Management Object)が挙げられる。
ステップ12において、データ復元装置20aは、移行ストレージ(すなわち、復元ストレージ23)に格納された移行データ管理オブジェクト(すなわち、復元データ管理オブジェクト)をストレージから読み出す。続いて、データ復元装置20aは、復元データ管理オブジェクトを利用した遠隔管理を行うアプリケーションの配布要求をアプリケーション配布サーバ200に送信する。
ステップ13において、アプリケーション配布サーバ200は、アプリケーションの配布要求に応じて、復元データ管理オブジェクトに紐付けられたアプリケーションをデータ復元装置20aに配布する。
ステップ14において、データ復元装置20aは、アプリケーション配布サーバ200から取得したアプリケーションをインストールする。
ステップ15において、データ復元装置20aは、復元データ管理オブジェクトを構成する各ノードを操作編集する命令群を取得するために、復元データ管理オブジェクトを特定する情報を含む管理依頼メッセージ(例えば、上述したPkg#1)を端末管理サーバ100に送信する。
ステップ16において、端末管理サーバ100は、復元データ管理オブジェクトを構成する各ノードを操作編集する命令群を含む管理命令メッセージをデータ復元装置20aに送信する。
ステップ17において、データ復元装置20aは、アプリケーション配布サーバ200から取得したアプリケーション上において復元データ管理オブジェクトの動作確認を行う。
ステップ18において、データ復元装置20aは、ストレージ(すなわち、復元ストレージ23)に格納された端末データ(すなわち、復元対象データ)を復元する。
ここで、データ復元装置20aは、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25aが自装置で既に管理されている場合には、復元対象データの復元を許可する。また、データ復元装置20aは、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25aが自装置で管理されていない場合には、復元データ管理オブジェクトの動作確認に成功した場合を除いて、復元対象データの復元を制限する。例えば、復元の制限とは、データの復元を許可しないこと、動作確認で成功したノードで管理が可能なデータのみ復元を許可することなどである。データ復元装置20aは、復元データ管理オブジェクトの動作確認に成功した場合には、復元対象データの復元を許可する。
(データ退避装置の動作)
以下において、第1実施形態に係るデータ退避装置の動作について、図面を参照しながら説明する。図5は、第1実施形態に係るデータ退避装置10aの動作を示すシーケンス図である。
図5に示すように、ステップ20において、データ退避管理部14は、ヒューマンインターフェース(例えば、入力キー)などから退避対象データの退避を要求するデータ退避要求を受け付ける。
ステップ21において、データ退避管理部14は、データ退避要求に応じて、退避対象データを退避ストレージ13に格納する。
ステップ22において、データ退避管理部14は、退避対象データを特定する情報を含むオブジェクト退避要求をオブジェクト管理部15に通知する。ここで、退避対象データを特定する情報とは、退避対象データの種類を一意に特定できる情報であり、例えば、「電話帳」、「電話発着信履歴」や「スケジュール」といったデータ種類名である。
ステップ23において、オブジェクト管理部15は、オブジェクト退避要求に応じて、退避対象データに対応する管理オブジェクト(退避データ管理オブジェクト)を特定する情報をデータ退避管理部14に返答する。データ退避管理部14は、退避データ管理オブジェクトを特定する情報を退避対象データとともに退避ストレージ13に格納する。ここで、退避データ管理オブジェクトを識別する情報とは、退避データ管理オブジェクトを一意に特定できる情報であり、例えば、退避データ管理オブジェクトがXML標記であったとするならば、XML Signatureの値や、退避データ管理オブジェクトのルートノードの名前である。なお、退避ストレージ13の空き容量が退避データ管理オブジェクトを格納するのに充分である場合には、オブジェクト管理部15は、退避ストレージ13に格納するデータに、退避データ管理オブジェクトを含めてもよい。
ステップ24において、オブジェクト管理部15は、退避データ管理オブジェクトの退避完了を示すオブジェクト退避応答をデータ退避管理部14に通知する。
ステップ25において、データ退避管理部14は、ヒューマンインターフェース(例えば、ディスプレイ)などへ退避対象データの退避完了を示す退避応答を通知する。
(データ復元装置の動作)
以下において、第1実施形態に係るデータ復元装置の動作について、図面を参照しながら説明する。図6は、第1実施形態に係るデータ復元装置20aの動作を示すシーケンス図である。
図6に示すように、ステップ30において、データ復元管理部24は、ヒューマンインターフェース(例えば、入力キー)などから復元対象データの復元を要求するデータ復元要求を受け付ける。
ステップ31において、データ復元要求に応じて、復元対象データを遠隔管理するための復元データ管理オブジェクトを特定する情報を復元ストレージ23から読み出す。
ステップ32において、データ復元管理部24は、復元データ管理オブジェクトを特定する情報を含むオブジェクト復元要求をオブジェクト管理部25に通知する。
ステップ33において、オブジェクト管理部25は、オブジェクト復元要求に応じて、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25aが管理されているか否かを確認する。オブジェクト管理部25は、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25aが管理されている場合には、ステップ39の処理に移る。一方で、オブジェクト管理部25は、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25aが管理されていない場合には、ステップ34の処理に移る。
ここで、管理オブジェクト25aに復元データ管理オブジェクトと同じオブジェクトが含まれているか否かを確認する手法としては、上述した復元データ管理オブジェクトを特定する情報を用いて、以下に示す方法が考えられる。例えば、復元データ管理オブジェクトを特定する情報がXML Signatureである場合には、管理オブジェクト25aの部分オブジェクトのXML Signatureをとり、両者を比較することで同一性を判断するといった手法が考えられる。例えば、復元データ管理オブジェクトを特定する情報が復元データ管理オブジェクトのルートノードの名前であった場合には、管理オブジェクト25aを当該名前でクエリをかけ、復元データ管理オブジェクトのルートノードの名前が存在しているかを確認するといった手法が考えられる。後者の手法では、一般的に、復元データ管理オブジェクトとの同一性を保証することは出来ないが、例えば、復元データ管理オブジェクトのデータ構造が標準化されている場合などは、同一性を保証できる。このようなデータ構造としては、例えば、OMA−DMで標準化されたFUMO (Firmware Update Management Object)が挙げられる。
ステップ34において、オブジェクト管理部25は、復元データ管理オブジェクトを特定する情報を用いることなどによって、復元データ管理オブジェクトを取得する。例えば、データ復元装置20aは、端末管理サーバ100に対して、復元データ管理オブジェクトを特定する情報を送信して、端末管理サーバ100は、データ復元装置20aから受信する情報に対応する復元データ管理オブジェクトをデータ復元装置20aに配布してもよい。又は、復元データ管理オブジェクトが復元ストレージ23に格納されている場合には、オブジェクト管理部25は、復元データ管理オブジェクトを復元ストレージ23から読み出してもよい。
ステップ35において、オブジェクト管理部25は、復元データ管理オブジェクトを特定する情報を含むアプリケーション取得要求をアプリケーション取得部26に通知する。
ステップ36において、アプリケーション取得部26は、アプリケーション取得要求に応じて、復元データ管理オブジェクトを利用した遠隔管理を行うアプリケーションをアプリケーション配布サーバ200から取得し、復元端末装置20にアプリケーションをインストールする。続いて、アプリケーション取得部26は、アプリケーション取得要求に応じてアプリケーションを取得し、アプリケーションのインストールが完了したことをオブジェクト管理部25に通知する。
ステップ37において、オブジェクト管理部25は、復元データ管理オブジェクトの動作確認を要求する動作確認要求を動作確認部27に通知する。
ステップ38において、動作確認部27は、アプリケーション配布サーバ200から取得されたアプリケーション上において復元データ管理オブジェクトの動作確認を行う。続いて、動作確認部27は、復元データ管理オブジェクトの動作確認結果をオブジェクト管理部25に通知する。
ステップ39において、オブジェクト管理部25は、オブジェクト復元応答をデータ復元管理部24に通知する。オブジェクト復元応答は、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25aが管理されているか否かを示す情報、復元データ管理オブジェクトの動作確認結果などを含む。
ステップ40において、データ復元管理部24は、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25aが管理されている場合には、復元対象データの復元を許可する。データ復元管理部24は、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25aが管理されていない場合には、復元ストレージ23に記憶された復元データ管理オブジェクトの動作確認に成功した場合を除いて、復元対象データの復元を制限する。なお、データ復元管理部24は、復元ストレージ23に記憶された復元データ管理オブジェクトの動作確認に成功した場合には、復元対象データの復元を許可する。
データ復元管理部24は、復元対象データの復元が許可された場合には、復元ストレージ23から復元対象データを読み出す。
ステップ41において、データ復元管理部24は、復元された復元対象データ(復元データ)を記憶部22(内部記憶媒体)に格納し、ヒューマンインターフェース(例えば、ディスプレイ)などに、復元対象データの復元完了を示す復元応答を通知する。
(作用及び効果)
第1実施形態では、データ退避装置10aは、退避端末装置10から復元端末装置20に移行すべき移行データ(退避対象データ)とともに、移行データ管理オブジェクト(退避データ管理オブジェクト)を移行ストレージ(退避ストレージ13)に格納する。
データ復元装置20aは、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25aが自装置で既に管理されている場合には、復元対象データの復元を許可する。一方で、データ復元装置20aは、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25aが自装置で管理されていない場合には、復元データ管理オブジェクトの動作確認に成功した場合を除いて、復元対象データの復元を制限する。
従って、退避端末装置10から復元端末装置20にデータを移行する場合であっても、アプリケーション上で管理オブジェクトが正常に動作しないことに起因して、データの遠隔管理が不十分になることを抑制することができる。
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第2実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、第2実施形態では、データ退避装置は、退避端末装置の機種を特定する情報を退避ストレージに格納する。退避端末装置の機種を特定する情報は、携帯端末のソフトウェア動作環境を特定するための情報であり、例えば、退避端末装置を開発したメーカが定めたモデル名である。一方で、データ復元装置は、復元端末装置の機種が退避端末装置の機種と同じである場合に、復元データ管理オブジェクトの動作確認を省略する。
省略可能な理由は、退避端末装置と復元端末装置の機種が同一であった場合、共通のソフトウェア動作環境をもっているためである。そのため、データ復元装置によってインストールされる遠隔管理のためのアプリケーションとして、退避端末装置で動作していたアプリケーションと同一のものを利用できる。従って、復元端末装置で動作させるアプリケーションは、退避端末装置で動作していたアプリケーションと同一の機能を有しているため、動作確認を行う必要がない。
(データ復元装置の動作)
以下において、第2実施形態に係るデータ復元装置の動作について、図面を参照しながら説明する。図7は、第2実施形態に係るデータ復元装置20aの動作を示すシーケンス図である。なお、図7では、図6と同様の処理について同様のステップ番号が付されていることに留意すべきである。
図7に示すように、ステップ341において、オブジェクト管理部25は、復元データ管理オブジェクトに加えて、退避端末装置10の機種を特定する情報を復元ストレージ23から読み出す。
ステップ361において、オブジェクト管理部25は、復元端末装置20の機種が退避端末装置10の機種と同じであるか否かを判定する。オブジェクト管理部25は、復元端末装置20の機種が退避端末装置10の機種と異なる場合には、ステップ37の処理に移る。一方で、オブジェクト管理部25は、復元端末装置20の機種が退避端末装置10の機種が同じ場合には、ステップ39の処理に移る。
このように、第2実施形態では、復元端末装置20の機種が退避端末装置10の機種が同じ場合には、ステップ37及びステップ38の処理、すなわち、復元データ管理オブジェクトの動作確認が省略される。
(作用及び効果)
第2実施形態によれば、データ復元装置20aは、復元端末装置20の機種が退避端末装置10の機種が同じ場合には、復元データ管理オブジェクトの動作確認を省略する。従って、データ復元装置20aの処理負荷を軽減することができる。
[第3実施形態]
以下において、第3実施形態について説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第3実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、データ退避装置10a(データ退避管理部14)は、退避データ管理オブジェクトを構成する複数の部分オブジェクトのうち、他の部分オブジェクトよりも遠隔管理上重要度が高い部分オブジェクトである重要部分オブジェクトを特定する情報(例えば、重要部分オブジェクトの位置を示す位置情報)を退避ストレージ13に格納する。
ここで、遠隔管理上重要度が高い部分オブジェクトは、端末管理システムを利用する管理者が独自に設定できるものである。遠隔管理上重要度が高い部分オブジェクトは、重要度を示す情報を管理オブジェクトの定義ファイルに記載することで設定される。又は、遠隔管理上重要度が高い部分オブジェクトは、部分オブジェクトのプロパティ情報として記載することで設定される。例えば、管理オブジェクトがOMA−DMで標準化されているManagement Objectであれば、設定方法の前者の例としては、Management Objectの定義ファイルであるDDF(Device Description Framework)ファイルのDescription要素などの自由記述領域の値として重要度を示す情報(importance level)を記載すればよい。重要度を示す情報は、例えば、部分オブジェクトの重要度が高いほど大きな値となる数値である。例えば、管理オブジェクトがOMA−DMで標準化されているManagement Objectであれば、設定方法の後者の例としては、DDFファイルのPropertyであるtitle要素などの自由記述領域の値として重要度を示す情報を記載すればよい。もちろん、OMA−DMの標準化にこだわらず、独自要素を規定して当該要素として重要度を示す情報を記載してもよい。
一方で、データ復元装置20aは、復元データ管理オブジェクトを構成する複数の部分オブジェクトのうち、他の部分オブジェクトよりも遠隔管理上重要度が高い部分オブジェクトである重要部分オブジェクトを特定する情報(例えば、重要部分オブジェクトの位置を示す位置情報)を復元ストレージ23から読み出す。データ復元装置20aは、重要部分オブジェクトの動作確認のみを行う。すなわち、データ復元装置20aは、重要部分オブジェクト以外の部分オブジェクトの動作確認を省略する。
具体的には、データ復元管理部24は、データ復元要求に応じて、複数の部分オブジェクトのうち、他の部分オブジェクトよりも遠隔管理上重要度が高い部分オブジェクトである重要部分オブジェクトを特定する情報(例えば、重要部分オブジェクトの位置を示す位置情報)を復元ストレージ23から読み出す。オブジェクト管理部25は、重要部分オブジェクトを特定する情報を含む動作確認要求を動作確認部27に通知する。動作確認部27は、重要部分オブジェクトの動作確認のみを行う。
例えば、OMAで規定されている技術を例に挙げると、管理オブジェクト(すなわち、退避データ管理オブジェクト及び復元データ管理オブジェクト)は、複数のノード(部分オブジェクト)によって構成されるツリー構造を有する。端末データの遠隔管理において重要な管理処理に対応する重要ノード(重要部分オブジェクト)の位置は、XPATHなどのように、ツリー構造におけるノードの位置を特定する記法で表される。
次に、重要ノード(重要部分オブジェクト)を操作編集する命令群を端末管理サーバ100から取得するケースについて考える。このようなケースでは、データ復元装置20aは、端末管理サーバ100に管理依頼メッセージを送信する。例えば、管理依頼メッセージとしては、OMA−DMWGで規格化されているDMプロトコルのPkg#1を用いる。Pkg#1は、“DevInfo”に含まれる“Ext”ノードを含む。データ復元装置20aは、復元データ管理オブジェクトを構成する複数のノードのうち、重要ノード(重要部分オブジェクト)の位置を特定する位置情報を“Ext”ノードの配下に含める。
一方で、端末管理サーバ100は、データ復元装置20aから受信した管理依頼メッセージ(例えば、Pkg#1)に応じて、重要ノード(重要部分オブジェクト)を操作編集する命令群を生成する。続いて、端末管理サーバ100は、重要ノード(重要部分オブジェクト)を操作編集するための命令群を含む管理命令メッセージをデータ復元装置20aに送信する。例えば、管理命令メッセージとしては、OMA−DMWGで規格化されているDMプロトコルのPkg#2を用いる。
(作用及び効果)
第3実施形態によれば、データ復元装置20aは、重要部分オブジェクトの動作確認のみを行う。すなわち、データ復元装置20aは、重要部分オブジェクト以外の部分オブジェクトの動作確認を省略する。従って、データ復元装置20aの処理負荷を軽減することができる。
[第4実施形態]
以下において、第4実施形態について説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第4施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、第4実施形態では、データ退避装置は、データ退避装置の機種を特定する情報を退避ストレージに格納する。退避端末装置の機種を特定する情報は、携帯端末のソフトウェア動作環境を特定するための情報であり、例えば、退避端末装置を開発したメーカが定めたモデル名(例えば、△△△)である。データ復元装置は、復元ストレージ(上記退避ストレージ)から受理した管理オブジェクト(復元データ管理オブジェクト)を、部分オブジェクト(復元データ管理部分オブジェクト)に分離する。部分オブジェクトは、例えば、ルートノードから各リーフノードに至るまでのパスで示される。
データ復元装置は、オブジェクト管理部が管理する管理オブジェクト(端末データ管理オブジェクト)の部分オブジェクト(端末データ管理部分オブジェクト)に、各部分オブジェクト(復元データ管理部分オブジェクト)を変換する。変換元の部分オブジェクト(復元データ管理部分オブジェクト)及び変換先の部分オブジェクト(端末データ管理部分オブジェクト)のそれぞれが、管理オブジェクトが管理対象とする管理対象データに対して、同一の管理処理を行うことができるように、変換処理が行われる。
(データ復元装置の構成)
図8は、第4実施形態に係るデータ復元装置20aの構成を示すブロック図である。図8において、データ復元装置20aはオブジェクト変換部28を備える。
オブジェクト管理部25は、オブジェクト復元要求を受理すると、オブジェクト復元要求に含まれる復元データ管理オブジェクトを特定する情報と、退避端末の機種を特定する情報とを含むオブジェクト変換要求をオブジェクト変換部28へ通知する。オブジェクト変換要求は、復元データ管理オブジェクトを特定する情報に代えて、復元データ管理部分オブジェクトを特定する情報を含んでもよい。
オブジェクト管理部25は、オブジェクト変換部28によってオブジェクト変換できた部分オブジェクト、オブジェクト変換部28によってオブジェクト変換できなった部分オブジェクトの位置情報(例えば、XPATH)を含むオブジェクト変換応答を受理する。
オブジェクト管理部25は、オブジェクト変換応答に含まれるオブジェクト変換できなかった部分オブジェクトの位置情報を含むアプリケーション取得要求をアプリケーション取得部26に通知する。続いて、オブジェクト管理部25は、アプリケーション取得応答に応じて、アプリケーション取得応答がアプリケーションの取得成功を示す場合には、アプリケーションを取得できた位置情報で特定される部分オブジェクトの動作確認を要求する動作確認要求を動作確認部27に通知する。動作確認要求は、アプリケーションが取得できた位置情報を含む。
アプリケーション取得部26は、アプリケーション取得要求に含まれる位置情報で特定される部分オブジェクトを利用した遠隔管理を行うアプリケーションをアプリケーション配布サーバ200から取得する。具体的には、アプリケーション取得部26は、部分オブジェクトを特定する位置情報に紐付けられたアプリケーションの配布要求をアプリケーション配布サーバ200に送信する。アプリケーション配布サーバ200は、アプリケーションの配布要求に応じて、部分オブジェクトを特定する位置情報に紐付けられたアプリケーションを配布する。アプリケーション取得部26は、アプリケーションを取得できた位置情報とアプリケーションを取得できなかった位置情報とを含むアプリケーション取得応答をオブジェクト管理部25に通知する。
動作確認部27は、アプリケーション取得部26によって取得されたアプリケーション上において部分オブジェクトの動作確認を行う。動作確認部27は、動作確認結果をオブジェクト管理部25に通知する。
オブジェクト変換部28は、復元データ管理オブジェクトを特定する情報もしくは復元データ管理部分オブジェクトを特定する情報に基づいて、復元データ管理部分オブジェクトを抽出する。
具体的には、オブジェクト変換部28は、オブジェクト変換要求を受理すると、オブジェクト変換要求に含まれる管理オブジェクトを、部分オブジェクトに分離する。部分オブジェクトが、OMA−DMで規定されているManagement Objectのようなタグ付き構造化オブジェクト(あるいは文書)である場合は、例えば、ルートノードから各リーフノードに至るまでのパスに分離する。
オブジェクト変換部28は、復元データ管理オブジェクトを用いて端末管理システムが実行可能な管理処理と同じ管理処理を実行する端末データ管理部分オブジェクトを特定する情報に、復元データ管理部分オブジェクトを変換する。
具体的には、オブジェクト変換部28は、復元データ管理部分オブジェクトと端末データ管理部分オブジェクトとを対応付ける変換テーブルを備える。変換テーブルは、同一の管理処理が可能であるという観点で、復元データ管理部分オブジェクトと端末データ管理部分オブジェクトとを対応付ける。
図9は、第4実施形態に係る変換テーブルの例を示す図である。オブジェクト変換部28は、図9に示す変換テーブルを利用して、復元データ管理部分オブジェクト(図9中110b)を、端末データ管理部分オブジェクト(図9中110c)に変換する(読み替える)。この変換テーブルは、管理システム運営者あるいは管理対象データの管理者が作成していることを想定している。変換テーブルは、工場出荷時の段階から予めオブジェクト変換部に含まれていてもよい。変換テーブルは、ネットワークを介してダウンロードされてもよい。
変換テーブルは、図9に示すように、装置の機種毎(100a、100b、100c)に備えることが望ましい。装置の機種毎に変換テーブルを備えている場合には、オブジェクト変換部28は、オブジェクト変換要求に含まれる退避端末の機種を特定する情報で適切な変換テーブルを選択する。具体的には、オブジェクト変換部28は、図9中の110aを確認して選択する。復元端末装置20が例えば携帯電話のような組み込み機器に含まれる装置である場合には、当該装置がアクセス可能な記憶領域の容量を考慮すると、変換テーブルのサイズはあまり大きくすることはできない。一般的にいえば、当該変換テーブルでは変換しきれない部分オブジェクトが存在することに留意すべきである。オブジェクト変換部28は、変換できた部分オブジェクト、変換できない部分オブジェクトを含むオブジェクト変換応答をオブジェクト管理部25に通知する。
オブジェクト管理部25は、オブジェクト変換応答を受理すると、変換できなかった部分オブジェクトがオブジェクト変換応答に含まれる場合に、ネットワーク上のサーバ(例えば、端末管理サーバ)などの外部装置にオブジェクト変換を要求してもよい。当該要求のために、オブジェクト管理部25は、変換できなかった部分オブジェクト(オブジェクト変換応答に含まれる)を含むオブジェクト変換要求をサーバに対して通知する。例えば、サーバがOMA−DMサーバであったとすると、オブジェクト管理部25は、OMA−DMクライアントを介してオブジェクト変換要求を通知する。OMA−DMクライアントは、例えばOMA−DMプロトコルで規定されているGeneric Alertを用いるなどしてオブジェクト変換要求をOMA−DMサーバへ通知する。OMA−DMサーバは、オブジェクト変換要求を受けると、オブジェクト変換要求に応じて部分オブジェクトの変換を行う。OMA−DMサーバは、上述した変換テーブルを備えており、オブジェクト変換要求に含まれる部分オブジェクトを移行先端末にて管理されている管理オブジェクトの部分オブジェクトに変換する。
ここで、サーバによっても変換できない部分オブジェクトも存在することに注意すべきである。変換できた部分オブジェクトについては、オブジェクト変換応答として含め、OMA−DMクライアントに送信する。変換できない部分オブジェクトについては、部分オブジェクトをオブジェクト管理部25が管理する管理オブジェクトとして登録するための命令群(OMA−DMコマンドのうち、ノードを追加するAddコマンドの群)をDMクライアントに送付する。ここで、復元端末装置20において記憶容量オーバーなどでノードの追加に失敗した場合には、追加に失敗した部分オブジェクトをオブジェクト変換応答として含め、例えば、OMA−DMのGeneric Alertなどを用いてOMA−DMクライアントに送信する。OMA−DMクライアントは、オブジェクト変換応答を受理すると、オブジェクト変換応答をオブジェクト管理部25に通知する。
なお、オブジェクト管理部25は、データ復元管理部24が保持する復元対象データをオブジェクト変換要求としてさらに含め、サーバに送付してもよい。サーバがOMA−DMサーバであったとすると、オブジェクト変換要求を受理したサーバは、上述したように、部分オブジェクト変換をする。変換できた部分オブジェクトについては、当該部分オブジェクトにて管理される復元対象データを、変換後の部分オブジェクトに対して設定するための命令群(OMA−DMコマンドのうち、値の上書きを指示するReplaceコマンドの群)を生成し、復元端末装置20が有するOMA−DMクライアントに送付する。サーバは、OMA−DMクライアントより命令群の実行結果を受けると、実行が失敗した部分オブジェクトをオブジェクト変換応答として含め、例えば、OMA−DMプロトコルに規定されているGeneric Alertなどを用いてOMA−DMクライアントに送付する。OMA−DMクライアントは、オブジェクト変換応答を受理すると、オブジェクト管理部25に通知する。
なお、サーバは、部分オブジェクトを追加する場合には、当該部分オブジェクトを用いて復元対象データを管理するためのアプリケーションを、復元端末装置20に対してダウンロードおよび導入を指示してもよい。例えば、OMA−DMのWGで議論がされているソフトウェアコンポーネントを管理する管理オブジェクト(SCOMO)を用いることで、復元端末装置20に、サーバドリブンで、アプリケーションのダウンロードや導入をすることができる。具体的には、データ復元装置20aに設けられたオブジェクト管理部25は、アプリケーションのダウンロードの要求を受ける。オブジェクト管理部25は、ダウンロードの要求に応じて、アプリケーションの取得要求をアプリケーション26に通知する。アプリケーション取得部26は、復元端末装置20上で動作するアプリケーションをサーバからダウンロードして、アプリケーションを復元端末装置20に導入する。
また、サーバは、復元端末装置20に導入したアプリケーションの管理動作の確認のために、追加した部分オブジェクトに対して動作確認のための命令群を生成し、OMA−DMクライアントに送付してもよい。サーバが復元対象データを受理している場合は、OMA−DMクライアントから受理するアプリケーションの導入結果や管理動作確認結果に基づき、管理動作確認まで成功した部分オブジェクトに対して復元対象データの設定を行う。アプリケーションの導入に失敗した部分オブジェクトを含むアプリケーション導入結果、管理動作確認が失敗した部分オブジェクトを含む管理動作確認結果や、復元対象データ設定が失敗した部分オブジェクトを含む復元対象データ設定結果は、それぞれオブジェクト変換応答として含めてOMA−DMクライアントに送付する。OMA−DMクライアントはオブジェクト変換応答を受理すると、オブジェクト管理部25に通知する。
オブジェクト管理部25は、オブジェクト変換応答にオブジェクト変換が成功した部分オブジェクトが含まれていた場合には、オブジェクト変換が成功した部分オブジェクトによって、端末データ管理オブジェクトを更新する。すなわち、オブジェクト管理部25は、端末データ管理オブジェクトに含まれる部分オブジェクトのうち、オブジェクト変換が成功した部分オブジェクトに対応する部分オブジェクトを、外部装置(サーバ)によって変換された部分オブジェクトに置き換える。
一方で、オブジェクト管理部25は、オブジェクト変換応答にオブジェクト追加が成功した部分オブジェクトが含まれていた場合には、オブジェクト追加が成功した部分オブジェクト(すなわち、外部装置(サーバ)から取得した部分オブジェクト)を端末データ管理オブジェクトに新規に追加する。続いて、オブジェクト管理部25は、オブジェクト追加が成功した部分オブジェクトを含むアプリケーション取得要求をアプリケーション取得部26に通知する。上述したように、アプリケーション取得部26は、オブジェクト追加が成功した部分オブジェクトを用いて復元端末装置20上で管理処理を実行するアプリケーションを取得する。
一方で、オブジェクト管理部25は、オブジェクト変換応答に変換失敗(システム構成によってはデータ設定の失敗やオブジェクト追加失敗も含む)した部分オブジェクトが含まれていた場合には、当該部分オブジェクトを含むオブジェクト復元応答をデータ復元管理部25に通知する。オブジェクト管理部25は、オブジェクト変換応答にアプリケーション導入結果や管理動作確認結果が含まれていた場合は、動作確認まで成功しなかった部分オブジェクトを含むオブジェクト復元応答をデータ復元管理部25に通知する。
データ復元管理部24は、オブジェクト復元応答を受理すると、オブジェクト復元応答に復元失敗した部分オブジェクトが含まれていた場合には、当該部分オブジェクトで管理される復元対象データの復元を制限する。
(作用及び効果)
第4実施形態によれば、データ復元装置20aは、復元対象となるオブジェクトを自らが管理する管理オブジェクトに読み替える。すなわち、データ復元装置20aは、読替ができないオブジェクトのみ追加すればよいため、空間効率が高くなる。また、読替ができたオブジェクトについては、当該オブジェクトを利用した管理をするためのアプリケーションはすでに導入されているので、無駄なアプリケーションの導入を避けることができる。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述した第1実施形態では、データ復元装置20aは、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25aが自装置で管理されていない場合に、復元データ管理オブジェクトを復元ストレージ23から読み出した上で、復元データ管理オブジェクトを利用した遠隔管理を行うアプリケーションを取得する。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、データ復元装置20aは、復元データ管理オブジェクトと同じ管理オブジェクト25aが自装置で管理されていない場合に、復元対象データの復元を直ちに制限してもよい。
上述した第3実施形態では、データ復元装置20aは、OMA−DMWGで規格化されている“DevInfo”を用いて、復元データ管理オブジェクトを構成する重要ノード(重要部分オブジェクト)の位置を端末管理サーバ100に通知する。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、データ復元装置20aは、OMA−DMWGで規格化されている“Generic Alart”を用いて、復元データ管理オブジェクトを構成する重要ノード(重要部分オブジェクト)の位置を端末管理サーバ100に通知してもよい。
1・・・端末管理システム、10・・・退避端末装置、10a・・・データ退避装置、11・・・アプリケーション処理部、12・・・記憶部、13・・・退避ストレージ、14・・・データ退避管理部、15・・・オブジェクト管理部、15a・・・管理オブジェクト、20・・・復元端末装置、20a・・・データ復元装置、21・・・アプリケーション処理部、22・・・記憶部、23・・・復元ストレージ、24・・・データ復元管理部、25・・・オブジェクト管理部、25a・・・管理オブジェクト、26・・・アプリケーション取得部、27・・・動作確認部、100・・・端末管理サーバ、200・・・アプリケーション配布サーバ、300・・・ネットワーク