JP5476830B2 - 電着塗膜形成方法および多層塗膜の形成方法 - Google Patents
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Description
塗膜形成性樹脂成分(a)および(b)、
ブロックドポリイソシアネート(c1)および(c2)、
顔料、および
黄変防止剤
を含み、
塗膜形成性樹脂成分(a)および(b)が、互いに不相溶であり、
塗膜形成性樹脂成分(a)が、ブロックドポリイソシアネート(c1)を含むエマルション粒子Aを形成し、
塗膜形成性樹脂成分(b)が、ブロックドポリイソシアネート(c2)を含むエマルション粒子Bを形成し、
黄変防止剤が、エマルション粒子AおよびBの全樹脂固形分100重量部に対して、0.5〜5.0重量部含まれる、
電着塗膜形成方法。
塗膜形成性樹脂成分(a)が、カチオン変性アクリル樹脂であり、
塗膜形成性樹脂成分(b)が、カチオン変性エポキシ樹脂であり、
塗膜形成性樹脂成分(a)の溶解性パラメータ(δa)および塗膜形成性樹脂成分(b)の溶解性パラメータ(δb)が、{δb−δa}≧0.4の関係を満足する。
ブロックドポリイソシアネート(c1)が、脂肪族系のポリイソシアネートを封止剤でブロックしたものであり、
ブロックドポリイソシアネート(c2)が、脂環式系または芳香族系のポリイソシアネートを封止剤でブロックしたものである。
未硬化の上塗りベース塗膜の上に、さらに、上塗りクリヤー塗料組成物を塗布して未硬化の上塗りクリヤー塗膜を形成する工程、および
未硬化の上塗りベース塗膜および未硬化の上塗りクリヤー塗膜を同時に加熱して硬化する工程
を包含する、多層塗膜の形成方法にも関する。
本発明で使用することのできる黄変防止剤は、フェノール系、リン系、ヒドロキシルアミン系およびイオウ系からなる群から選択される黄変防止剤であり、これらを単独で用いてもよいが、2種以上の黄変防止剤を組み合わせて使用してもよい。
本発明の方法において使用することのできる電着塗料組成物は、少なくとも2種類の塗膜形成性樹脂成分(a)および(b)を含み、本発明では、塗膜形成性樹脂成分(a)および(b)から、少なくとも2種類のエマルション粒子を形成し、電着塗膜の塗布後、加熱硬化によって、少なくとも2層からなる複層電着硬化塗膜を形成する。本明細書において、便宜上、複層電着塗膜の最上層、すなわち空気と接触する塗膜に含まれる樹脂成分を塗膜形成性樹脂成分(a)と定義し、複層電着塗膜の最下層、すなわち被塗物と接触する塗膜に含まれる樹脂成分を塗膜形成性樹脂成分(b)と定義する。
本発明において、電着塗料組成物は、硬化剤として、ブロックドポリイソシアネートを含む。
本発明において、電着塗料組成物は、さらに、オニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)を含んでいてもよい。
本発明の方法で使用することのできる顔料は、通常塗料に使用されるものならばとくに制限なく使用することができる。その例としては、カーボンブラック、二酸化チタン、グラファイト等の着色顔料、カオリン、ケイ酸アルミ(クレー)、タルク等の体質顔料、リンモリブデン酸アルミ、ケイ酸鉛、硫酸鉛、ジンククロメート、ストロンチウムクロメート、二酸化ケイ素等の防錆顔料などが挙げられる。これらの中でも、電着塗装後の複層硬化膜中で分散濃度勾配を担う顔料としてとくに重要なものは、二酸化チタン、ケイ酸アルミ(クレー)およびリンモリブデン酸アルミである。特に、二酸化チタンは着色顔料として隠蔽性が高く、しかも安価であることから、電着塗膜用に最適である。なお、上記顔料は単独で使用することもできるが、目的に合わせて複数使用するのが一般的である。
本発明の方法に使用することのできる電着塗料組成物は、少なくとも、互いに不相溶な少なくとも2種類の塗膜形成性樹脂成分、硬化剤、顔料および黄変防止剤を含むものであり、各樹脂成分を別々にそれぞれに適合した硬化剤、および必要に応じて黄変防止剤、さらに必要に応じて、オニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)などのその他の成分とともに中和剤を含む水性媒体中でエマルション化した後、上記配合比率を満足するようにエマルションをブレンドする方法である。なお、上記中和剤の例としては、塩酸、硝酸、リン酸等の無機酸および蟻酸、酢酸、乳酸、スルファミン酸、アセチルグリシン酸等の有機酸を挙げることができる。
本発明において、複層電着塗膜は、被塗物である導電性基材を陰極として、被塗物に陰極(カソード極)端子を接続し、上述の電着塗料組成物の浴温15〜35℃、負荷電圧100〜400Vの条件で、一般に、乾燥膜厚14〜15μmとなる量の塗膜を電着塗装する。その後140〜200℃、好ましくは160〜180℃で10〜30分間焼き付ける。この焼き付けを目的とした加熱によって、電着塗装された電着塗料組成物に含有される樹脂成分(a)、ブロックドポリイソシアネート(c1)を含むエマルション粒子Aおよび樹脂成分(b)、ブロックドポリイソシアネート(c2)を含むエマルション粒子Bは、それぞれ固有の溶解性パラメータに応じて配向する。そして焼き付けを終了する塗膜硬化時には、エマルション粒子Aが空気と直接接する最上層を形成し、エマルション粒子Bが被塗物と直接接する最下層を形成する、複層構造の電着硬化膜を形成する。なお、上記焼き付けの加熱方法は、当初から目的温度に調節した加熱設備に塗装物を入れる方法と、塗装物を入れた後に昇温する方法がある。
上記方法によって形成された複層電着硬化塗膜上に、さらに上塗り塗料を塗装して焼き付けることによって、耐候性および外観に優れた多層塗膜を形成することができる。なお、上塗り塗料は、溶剤型、水性、粉体のいずれのタイプであっても構わない。
上述の電着塗膜形成方法によって形成される複層電着硬化塗膜の上に、さらに、上塗りベース塗料組成物を塗布して、未硬化の上塗りベース塗膜を形成する工程(1)、
未硬化の上塗りベース塗膜の上に、さらに、上塗りクリヤー塗料組成物を塗布して未硬化の上塗りクリヤー塗膜を形成する工程(2)、および
未硬化の上塗りベース塗膜および未硬化の上塗りクリヤー塗膜を同時に加熱して硬化する工程(3)
攪拌機、冷却器、窒素導入管、温度計および滴下ロートを備え付けた反応容器に、メチルイソブチルケトン50部を仕込み、窒素雰囲気下115℃に加熱保持した。さらにメタクリル酸メチル2.49部、メタクリル酸エチルヘキシル41.76部、メタクリル酸イソボルニル17.75部、メタクリル酸ヒドロキシプロピル11.56部、メタクリル酸ヒドロキシエチル10.44部、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート16.00部、およびt−ブチルパーオキシ 2−エチルヘキサン酸3.00部の混合物を滴下ロートから3時間かけて滴下し、その後さらにt−ブチルパーオキシ 2−エチルヘキサン酸0.50部を滴下して115℃で1.5時間保持した。得られたカチオン変性アクリル樹脂は、固形分65%、溶解性パラメータ(δa)10.5、ガラス転移温度(Tg)30℃、数平均分子量8000であった。
攪拌機、窒素導入管、冷却管および温度計を備え付けた反応容器にヘキサメチレンジイソシアネートの3量体199部を入れ、メチルイソブチルケトン39部で希釈した後、ブチル錫ラウレート0.2部を加え、50℃まで昇温の後、メチルエチルケトオキシム44部、エチレングリコール モノ2−エチルヘキシルエーテル87部を内容物温度が70℃を超えないように加えた。そして赤外吸収スペクトルによりイソシアネート残基の吸収が実質上消滅するまで70℃で1時間保温し、その後n−ブタノール43部で希釈することによって固形分80%のブロックドポリイソシアネート(c1)(溶解性パラメータ(δc1)10.7)を得た。
2−エチルヘキサノールハーフブロック化IPDI(MIBK溶液)の調製
撹拌装置、冷却管、窒素導入管、温度計を装備した反応容器に、イソホロンジイソシアネート(以下、IPDIと略す)222.0部を入れ、MIBK39.1部で希釈した後、ここへジブチルスズジラウレート0.2部を加えた。その後、これを50℃に昇温した後、2−エチルヘキサノール131.5部を撹拌下、乾燥窒素雰囲気中で2時間かけて滴下した。適宜、冷却することにより、反応温度を50℃に維持した。その結果、2−エチルヘキサノールハーフブロック化IPDI(樹脂固形分90.0%)が得られた。
反応容器に、エポキシ当量188のビスフェノールA型エポキシ樹脂(ダウ・ケミカル・カンパニー社製)382.2部とビスフェノールA 117.8部を仕込み、窒素雰囲気下、150〜160℃に加熱した。その反応混合物を150〜160℃で約1時間反応させ、次いで120℃に冷却した後、上記で調製した2−エチルヘキサノールハーフブロック化IPDI(MIBK溶液)209.8部を加えた。140〜150℃で1時間反応させた後、ポリアルキレンオキサイド化合物(三洋化成社製、商品名BPE−60)205部を加え、60〜65℃に冷却した。そこに1−(2−ヒドロキシエチルチオ)−2−プロパノール408.0部、脱イオン水144.0部、ジメチロールプロピオン酸134部を加え、酸価が1となるまで65〜75℃で反応させ、エポキシ樹脂に3級スルホニウム基を導入し、脱イオン水1595.2部を加えて3級化を終了させることにより、3級スルホニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)のワニスを得た(固形分30%)。
製造例1で得られたカチオン変性アクリル樹脂247.1部、製造例2で得られたブロックドポリイソシアネート(c1)120.0部、製造例3で得られたスルホニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)53.0部、およびフェノール系の黄変防止剤としてSumilizer GA−80(住友化学社製)0.6部を加えて30分攪拌した。その後、酢酸5部を加え、イオン交換水で不揮発分30%まで希釈した後、減圧下で不揮発分38%まで濃縮し、カチオン変性アクリルエマルション(A−1)を得た。
製造例1で得られたカチオン変性アクリル樹脂247.1部、製造例2で得られたブロックドポリイソシアネート(c1)120.0部、製造例3で得られたスルホニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)53.0部、およびフェノール系の黄変防止剤としてSumilizer GA−80(住友化学社製)60部を加えて30分攪拌した。その後、酢酸5部を加え、イオン交換水で不揮発分30%まで希釈した後、減圧下で不揮発分38%まで濃縮し、カチオン変性アクリルエマルション(A−2)を得た。
製造例1で得られたカチオン変性アクリル樹脂247.1部、製造例2で得られたブロックドポリイソシアネート(c1)120.0部、製造例3で得られたスルホニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)53.0部、およびフェノール系の黄変防止剤としてSumilizer GA−80(住友化学社製)6.0部を加えて30分攪拌した。その後、酢酸5部を加え、イオン交換水で不揮発分30%まで希釈した後、減圧下で不揮発分38%まで濃縮し、カチオン変性アクリルエマルション(A−3)を得た。
製造例1で得られたカチオン変性アクリル樹脂247.1部、製造例2で得られたブロックドポリイソシアネート(c1)120.0部、製造例3で得られたスルホニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)53.0部、およびイオウ系の黄変防止剤としてSumilizer TPM(住友化学社製)6.0部を加えて30分攪拌した。その後、酢酸5部を加え、イオン交換水で不揮発分30%まで希釈した後、減圧下で不揮発分38%まで濃縮し、カチオン変性アクリルエマルション(A−4)を得た。
製造例1で得られたカチオン変性アクリル樹脂247.1部、製造例2で得られたブロックドポリイソシアネート(c1)120.0部、製造例3で得られたスルホニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)53.0部、およびイオウ含有フェノール系の黄変防止剤としてIRGANOX 565(チバ・ジャパン社製)6.0部を加えて30分攪拌した。その後、酢酸5部を加え、イオン交換水で不揮発分30%まで希釈した後、減圧下で不揮発分38%まで濃縮し、カチオン変性アクリルエマルション(A−5)を得た。
製造例1で得られたカチオン変性アクリル樹脂247.1部、製造例2で得られたブロックドポリイソシアネート(c1)120.0部、製造例3で得られたスルホニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)53.0部、およびヒドロキシルアミン系の黄変防止剤としてIRGASTAB FS 042(チバ・ジャパン社製)6.0部を加えて30分攪拌した。その後、酢酸5部を加え、イオン交換水で不揮発分30%まで希釈した後、減圧下で不揮発分38%まで濃縮し、カチオン変性アクリルエマルション(A−6)を得た。
製造例1で得られたカチオン変性アクリル樹脂247.1部、製造例2で得られたブロックドポリイソシアネート(c1)120.0部、製造例3で得られたスルホニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)53.0部、およびリン系の黄変防止剤としてIRGAFOS 168(チバ・ジャパン社製)6.0部を加えて30分攪拌した。その後、酢酸5部を加え、イオン交換水で不揮発分30%まで希釈した後、減圧下で不揮発分38%まで濃縮し、カチオン変性アクリルエマルション(A−7)を得た。
攪拌機、冷却器、窒素注入管および滴下ロートを取り付けたフラスコに、エポキシ当量188のビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名DER−331J、ダウケミカル社製)680.94部、ビスフェノールA 237.12部、ステアリン酸105.27部、ダイマー酸(商品名ツノダイム216、築野食品工業社製)68.62部、メチルイソブチルケトン115.54部、およびジラウリル酸ジブチル錫0.10部を加え、均一に溶解した後、130℃から142℃まで昇温し、エポキシ当量1150になるまで反応を継続した。
その後、メチルイソブチルケトン71.37部を加えて100℃まで冷却し、N−メチルエタノールアミン49.93部、およびジエチレントリアミンジケチミン(73%メチルイソブチルケトン溶液)87.84部を加え、110℃で2時間反応させた。得られたカチオン変性エポキシ樹脂は、固形分85%、溶解性パラメータ(δb)11.4、ガラス転移温度(Tg)26℃であった。
攪拌機、窒素導入管、冷却管および温度計を備え付けた反応容器にイソホロンジイソシアネート222部を入れ、メチルイソブチルケトン56部で希釈した後、ブチル錫ラウレート0.2部を加え、50℃まで昇温の後、メチルエチルケトオキシム17部を内容物温度が70℃を超えないように加えた。そして赤外吸収スペクトルによりイソシアネート残基の吸収が実質上消滅するまで70℃で1時間保温し、その後n−ブタノール43部で希釈することによって、固形分70%のブロックドポリイソシアネート(c2)(溶解性パラメータ(δc2)11.8)を得た。
製造例5で得られたカチオン変性エポキシ樹脂308.8部、製造例6で得られたブロックドポリイソシアネート(c2)112.5部、および製造例3で得られたスルホニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)58.8部を加えて30分攪拌した。その後、酢酸6部を加え、イオン交換水で不揮発分30%まで希釈した後、減圧下で不揮発分38%まで濃縮し、カチオン変性エポキシエマルション(B−1)を得た。
攪拌機、冷却管、窒素導入管、温度計を備えた反応容器にエポキシ当量198のビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名エポン829、シェル化学社製)710部、ビスフェノールA 289.6部を仕込んで、窒素雰囲気下150〜160℃で1時間反応させ、ついで120℃まで冷却後、2−エチルヘキサノール化ハーフブロック化トリレンジイソシアネートのメチルイソブチルケトン溶液(固形分95%)406.4部を加えた。反応混合物を110〜120℃で1時間保持した後、エチレングリコール モノn−ブチルエーテル1584.1部を加えた。そして85〜95℃に冷却して均一化させた。
上記反応物の製造と並行して、別の反応容器に2−エチルヘキサノール化ハーフブロック化トリレンジイソシアネートのメチルイソブチルケトン溶液(固形分95%)384部にジメチルエタノールアミン104.6部を加えたものを80℃で1時間攪拌し、ついで75%乳酸水141.1部を仕込み、さらにエチレングリコール モノn−ブチルエーテル47.0部を混合、30分攪拌し、4級化剤(固形分85%)を製造しておいた。そしてこの4級化剤620.5部を先の反応物に加え、酸価1になるまで混合物を85〜95℃に保持し、顔料分散樹脂(樹脂固形分56%、平均分子量2200、溶解性パラメータ(δe)11.3)を得た。
サンドグラインドミルに製造例8の顔料分散樹脂を120部、カーボンブラック2.0部、カオリン100.0部、二酸化チタン80.0部、リンモリブデン酸アルミニウム18.0部、二酸化ケイ素15部およびイオン交換水188.1部を入れ、粒度10μm以下になるまで分散して、顔料分散ペーストを得た(固形分60%)。
製造例4−1で得られたカチオン変性アクリルエマルション(A−1)211.6部、製造例7で得られたカチオン変性エポキシエマルション(B−1)190.0部、製造例9で得られた顔料分散ペースト75.5部、ジブチル錫オキサイド3.5部、およびイオン交換水519.4部を混合してカチオン電着塗料組成物(1)を得た。このカチオン電着塗料組成物(1)の固形分は20%であった。
製造例4−2で得られたカチオン変性アクリルエマルション(A−2)228.6部、製造例7で得られたカチオン変性エポキシエマルション(B−1)173.0部、製造例9で得られた顔料分散ペースト75.5部、ジブチル錫オキサイド3.5部、およびイオン交換水519.4部を混合してカチオン電着塗料組成物(2)を得た。このカチオン電着塗料組成物(2)の固形分は20%であった。
製造例4−3で得られたカチオン変性アクリルエマルション(A−3)213.3部、製造例7で得られたカチオン変性エポキシエマルション(B−1)188.3部、製造例9で得られた顔料分散ペースト75.5部、ジブチル錫オキサイド3.5部、およびイオン交換水519.4部を混合してカチオン電着塗料組成物(3)を得た。このカチオン電着塗料組成物(3)の固形分は20%であった。
製造例4−4で得られたカチオン変性アクリルエマルション(A−4)213.3部、製造例7で得られたカチオン変性エポキシエマルション(B−1)188.3部、製造例9で得られた顔料分散ペースト75.5部、ジブチル錫オキサイド3.5部、およびイオン交換水519.4部を混合してカチオン電着塗料組成物(4)を得た。このカチオン電着塗料組成物(4)の固形分は20%であった。
製造例4−5で得られたカチオン変性アクリルエマルション(A−5)213.3部、製造例7で得られたカチオン変性エポキシエマルション(B−1)188.3部、製造例9で得られた顔料分散ペースト75.5部、ジブチル錫オキサイド3.5部、およびイオン交換水519.4部を混合してカチオン電着塗料組成物(5)を得た。このカチオン電着塗料組成物(5)の固形分は20%であった。
製造例4−6で得られたカチオン変性アクリルエマルション(A−6)213.3部、製造例7で得られたカチオン変性エポキシエマルション(B−1)188.3部、製造例9で得られた顔料分散ペースト75.5部、ジブチル錫オキサイド3.5部、およびイオン交換水519.4部を混合してカチオン電着塗料組成物(6)を得た。このカチオン電着塗料組成物(6)の固形分は20%であった。
製造例4−7で得られたカチオン変性アクリルエマルション(A−7)213.3部、製造例7で得られたカチオン変性エポキシエマルション(B−1)188.3部、製造例9で得られた顔料分散ペースト75.5部、ジブチル錫オキサイド3.5部、およびイオン交換水519.4部を混合してカチオン電着塗料組成物(7)を得た。このカチオン電着塗料組成物(7)の固形分は20%であった。
電着塗料組成物の温度:28℃
析出条件:200V、180秒
塗装膜厚:15μm
加熱硬化条件:160℃、20分
電着塗料組成物の温度:28℃
析出条件:200V、180秒
塗装膜厚:15μm
加熱硬化条件:180℃、20分
電着塗料組成物の温度:28℃
析出条件:200V、180秒
塗装膜厚:15μm
加熱硬化条件:190℃、40分
電着塗装条件2では、b*の値が+1.0〜+3.0の範囲内であると、優れた黄変防止効果が得られたと判断する。
電着塗装条件3では、b*の値が+5.0〜+10.0の範囲内であると、優れた黄変防止効果が得られたと判断する。
Raの値が、0.25μm以下であると、平滑性に優れた電着塗膜外観が得られたと判断する。
さらに、本発明の方法を自動車車体などの電着塗装に適用した場合、内板部、外板部いずれにおいても有意に黄変を防止することができる。また、過剰な加熱条件下であっても、電着塗膜の黄変を防止することができるので、工業生産上非常に有益である。
Claims (9)
- 電着塗料組成物を被塗物上に電着塗装し、次いで加熱しながら層分離せしめ、その後硬化させて、少なくとも2層からなる複層硬化膜を形成する工程を包含する電着塗膜形成方法であって、電着塗料組成物が、
塗膜形成性樹脂成分(a)および(b)、
ブロックドポリイソシアネート(c1)および(c2)、
顔料、および
黄変防止剤
を含み、
塗膜形成性樹脂成分(a)および(b)が、互いに不相溶であり、
塗膜形成性樹脂成分(a)が、ブロックドポリイソシアネート(c1)を含むエマルション粒子Aを形成し、
塗膜形成性樹脂成分(b)が、ブロックドポリイソシアネート(c2)を含むエマルション粒子Bを形成し、
黄変防止剤が、エマルション粒子AおよびBの全樹脂固形分100重量部に対して、0.5〜5.0重量部含まれる、
電着塗膜形成方法。 - 前記黄変防止剤が、フェノール系、リン系、ヒドロキシルアミン系およびイオウ系の黄変防止剤からなる群から選択される、請求項1に記載の電着塗膜形成方法。
- 塗膜形成性樹脂成分(a)が、カチオン変性アクリル樹脂であり、
塗膜形成性樹脂成分(b)が、カチオン変性エポキシ樹脂であり、
塗膜形成性樹脂成分(a)の溶解性パラメータ(δa)および塗膜形成性樹脂成分(b)の溶解性パラメータ(δb)が、{δb−δa}≧0.4の関係を満足する、
請求項1または2に記載の電着塗膜形成方法。 - 塗膜形成性樹脂成分(a)および(b)の配合比((a)/(b))が、固形分重量比で50/50〜40/60である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電着塗膜形成方法。
- 前記複層硬化膜の明度(L*値)が55以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電着塗膜形成方法。
- オニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)が、エマルション粒子AおよびBの塗膜形成性樹脂成分(a)および(b)ならびにブロックドポリイソシアネート(c1)および(c2)の合計100重量部に対して、1〜10重量部含まれる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電着塗膜形成方法。
- オニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)のオニウム基が、アンモニウム基およびスルホニウム基からなる群から選択される、請求項6に記載の電着塗膜形成方法。
- ブロックドポリイソシアネート(c1)が、脂肪族系のポリイソシアネートを封止剤でブロックしたものであり、
ブロックドポリイソシアネート(c2)が、脂環式系または芳香族系のポリイソシアネートを封止剤でブロックしたものである、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の電着塗膜形成方法。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電着塗膜形成方法によって形成される電着塗膜の上に、さらに、上塗りベース塗料組成物を塗布して、未硬化の上塗りベース塗膜を形成する工程、
未硬化の上塗りベース塗膜の上に、さらに、上塗りクリヤー塗料組成物を塗布して未硬化の上塗りクリヤー塗膜を形成する工程、および
未硬化の上塗りベース塗膜および未硬化の上塗りクリヤー塗膜を同時に加熱して硬化する工程
を包含する、多層塗膜の形成方法。
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