JP5477486B2 - 制御プログラム、制御装置及びボイラシステム - Google Patents
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- Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
Description
また、燃焼効率を向上させるとともに蒸気の生産性を向上するための技術として、低燃焼、中燃焼、高燃焼が可能なボイラに関する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
請求項1に記載の発明は、段階的な燃焼位置にて燃焼量を制御可能とされ、少なくとも一の燃焼位置が他の燃焼位置より高効率で燃焼する高効率燃焼位置とされた複数のボイラからなるボイラ群を備え、要求負荷の増減に基づいて燃焼制御されるように構成されたボイラシステムの制御を行なう制御プログラムであって、前記ボイラ群の燃焼量を増加する場合に、前記高効率燃焼位置での燃焼を基本として制御される高効率制御対象ボイラのすべてに対して前記高効率燃焼位置に移行する高効率燃焼移行信号を出力した後に、前記高効率制御対象ボイラのいずれかに対する前記高効率燃焼位置よりも高い燃焼位置に移行する制御信号を出力し、前記高効率制御対象ボイラのすべてに対しての前記高効率燃焼移行信号を出力したのに引き続き、前記高効率制御対象ボイラ以外のボイラのいずれかに燃焼開始信号を出力し、該ボイラに燃焼量を増加する制御信号を出力して前記高効率燃焼移行信号を出力する状態に至り前記高効率燃焼移行信号を出力するごとに、前記高効率制御対象ボイラのいずれかに対して前記高効率燃焼位置よりも高い燃焼位置に移行する制御信号を出力し、前記高効率燃焼位置よりも高い燃焼位置に移行する制御信号を出力された前記高効率制御対象ボイラに燃焼量を増加する制御信号を出力し、燃焼量が最大とされる最高燃焼位置に移行する最高燃焼位置移行信号を出力するに至るごとに、該最高燃焼位置移行信号を出力した後に燃焼開始信号を受けていない残りの前記高効率制御対象ボイラ以外のボイラのいずれかに燃焼開始信号を出力するように構成されていることを特徴とする。
また、すべてのボイラを高効率燃焼位置に到達させた後は、燃焼量を増加する際にボイラ発停がないので発停ロスが抑制されるとともに追従性が向上する。
図1は、本発明に係るボイラシステムの一実施形態を示す図であり、符号1はボイラシステムを示している。
この実施形態において、要求負荷は蒸気使用設備18で消費される蒸気の量であり、制御対象であるスチームヘッダ6内の蒸気の圧力Pを圧力センサ7により検出し、その圧力Pに基づいて制御部4がボイラ群2の燃焼量を制御するようになっている。
なお、この実施形態における優先順位iは、第1のボイラ21から第5のボイラ25の順番に設定されている。
この実施形態における第1のボイラ21、・・・、第5のボイラ25は、それぞれ第1の燃焼位置(j=1)、第2の燃焼位置(j=2)、第3の燃焼位置(j=3)からなる3つの燃焼位置を有しており、ボイラ群2は燃焼順序Jと対応する15個の仮想ボイラにより構成されている。
また、入力部4Aは、信号線14により各ボイラと接続され信号線14を介して各ボイラの、例えば、燃焼位置等の情報が入力されるようになっている。
また、入力部4Aは台数設定手段15に接続されており、高効率燃焼位置における燃焼を基本として制御される高効率燃焼制御ボイラの対象台数(以下、設定台数という)Kを設定することが可能とされている。
また、台数設定手段15により設定台数Kが設定された場合は、設定台数Kの対象とされるボイラがすべて高効率燃焼位置に到達した後、必要に応じて対象とされていないボイラに燃焼開始信号が出力されるようになっている。
対象ボイラの燃焼開始は、各ボイラの優先順位iにしたがって行われるようになっている。
例えば、燃焼停止状態、低燃焼状態(第1の燃焼位置)、高燃焼状態(第2の燃焼位置)を制御可能な3位置ボイラを仮想ボイラで表すと、低燃焼状態の燃焼量を発生させる第1の仮想ボイラと、低燃焼状態から高燃焼状態に移行する際に増加する燃焼量(=高燃焼状態の燃焼量−低燃焼状態の燃焼量)を発生させる第2の仮想ボイラとから構成され、第1の仮想ボイラを燃焼させると低燃焼状態における燃焼量が発生し、第2の仮想ボイラを燃焼させると、第1の仮想ボイラの燃焼量と第2の仮想ボイラの燃焼量とを合計した上記3位置ボイラの高燃焼状態における燃焼量が発生することとなる。
また、このことから、燃焼順序(J)の仮想ボイラの燃焼量は、当該仮想ボイラと対応する優先順位iのボイラを対応する燃焼位置に移行した場合に増加する燃焼量に相当する。
また、ボイラ群2を構成する各ボイラの各燃焼位置における燃焼量Fi(j)が格納されている。ここで、燃焼量Fi(j)において、iは優先順位を、jは各ボイラの燃焼位置を示している。
燃焼制御信号は、例えば、ボイラの優先順位i、燃焼位置jにより構成されており、特定されたボイラの燃焼位置における燃焼を制御するようになっている。
蒸気使用設備18は、スチームヘッダ6からの蒸気によって運転される設備である。
図3は、この発明に係るボイラ群の燃焼順序Jを一般化した場合の例であり、例えば、第Mの燃焼位置を最高燃焼位置とした1からMの燃焼位置を有するボイラをN台設置して構成されたボイラ群において形成されるM×Nの仮想ボイラを示している。
なお、ボイラ群2は、第3の燃焼位置(M=3)を最高燃焼位置とするボイラ5台(N=5)から構成された場合の例である。
なお、ボイラ群の燃焼順序J=0の場合は、優先順位i=1の燃焼停止状態と対応している。
なお、ボイラ群の燃焼停止状態はJ=0とされ、この場合は、優先順位i=1、燃焼位置j=0が対応している。
例えば、<1>の範囲における燃焼制御を、図3を参照して説明すると、ボイラ群を燃焼開始に際して燃焼順序J=1の仮想ボイラを燃焼制御すると優先順位i=1のボイラが第1の燃焼位置(j=1)に移行して燃焼開始され、必要に応じて燃焼量を増加させてゆくと、燃焼順序J=Lの仮想ボイラに対応する第Lの燃焼位置(燃焼位置j=L)に到達する。(優先順位i=1のボイラに網かけした太い矢印で示した燃焼位置j(1≦j≦L)の移行部分。)
次に、第Lの燃焼位置(燃焼位置j=L)の燃焼量が必要燃焼量に不足する場合、燃焼順序(J=L+1)の仮想ボイラの燃焼制御に移行し、この場合、点線の矢印で示した優先順位i=2の第1の燃焼位置(j=1)に移行する。
燃焼順序J((L+1)≦J≦2L)の仮想ボイラの燃焼制御をすると、優先順位(i=2)のボイラの燃焼量が増加して第Lの燃焼位置(燃焼位置j=L)に到達する。
この燃焼制御を、優先順位(i=K)のボイラの燃焼位置(j=L)まで繰り返すこととなる。
図3における<2>、<3>の範囲の燃焼制御も同様に矢印に沿う順番で移行する。
<1>で示す範囲は、設定台数K(≧1)が設定されている場合における高効率制御対象ボイラの対象とされるボイラである。
ボイラ群において<1>で示す範囲の燃焼順序Jは、ボイラの優先順位iが設定台数K以下(1からK)であり、各ボイラは優先順位iにしたがって燃焼が開始され、燃焼が開始されたボイラは燃焼停止状態に戻るか高効率燃焼位置(j=L)に到達するまで他のボイラに優先して燃焼量が増加するようになっている。
また、例えば、優先順位iのボイラの高効率燃焼位置(j=L)の燃焼量が必要燃焼量に不足した場合は優先順位i+1のボイラに燃焼開始信号が出力されて、i+1のボイラの燃焼が開始されるようになっている。
<2>で示す範囲の仮想ボイラへの制御信号の出力は、<1>で示す範囲の仮想ボイラのすべてが燃焼してもその燃焼量が必要燃焼量に不足する場合に行なわれるようになっている。
この場合、優先順位iが(K+1)のボイラを第1の燃焼位置(j=1)に移行して開始される。
<2−1>で示す範囲は、優先順位iが(K+1)からNとされるボイラの第1の燃焼位置から第L(燃焼位置j(1≦j≦L)の燃焼位置に対応するL×(N−K)個の仮想ボイラから構成されている。
また、<2−2>で示す範囲は、優先順位iが1から(N−K)とされるボイラの第L+1の燃焼位置から第Mの燃焼位置(j((L+1)≦j≦M))に対応しており、(M−L)×(N−K)個の仮想ボイラから構成されている。
そして、該ボイラの燃焼位置jが高効率燃焼位置に到達しても必要燃焼量に不足する場合に、高効率燃焼位置にある優先順位i(1≦i≦K)の1台のボイラに制御信号を出力し<2−2>に移行する。
次いで、該ボイラの燃焼位置jが最高燃焼位置(j=M)に到達しても必要燃焼量に不足する場合に、運転対象とされていて<2−1>の範囲にある燃焼停止状態の1台のボイラに優先順位iに従って燃焼開始信号を出力するようになっている。
この燃焼制御は、<2−2>の範囲の優先順位i=(N−K)のボイラに第Mの燃焼位置に移行する制御信号を出力するまで行なわれる。
その結果、<2>の範囲で燃焼制御している際に、設定台数K分の高効率燃焼位置にあるボイラを確保して、ボイラ群としての高効率燃焼を確保することができる。
<3>で示す範囲の仮想ボイラは、<2>で示す範囲の仮想ボイラがすべて燃焼状態となり、その燃焼量が必要燃焼量に不足する場合に<3>に移行する燃焼制御信号が出力されるようになっている。
<3>で示される仮想ボイラの燃焼順序Jは、((K×L)+((N―K)×M)+1)からM×Nであり、優先順位iが((N−K)+1)からNとされるボイラの第L+1の燃焼位置から第Mの燃焼位置j((L+1)≦j≦M)に対応しており、ボイラ群を構成するK×(M−L)個の仮想ボイラから構成されている。
図4は、図3で示す燃焼位置j=Mを有するN台のボイラから構成されるM×Nの燃焼順序Jを有するボイラ群の燃焼制御を演算部4Bにおいて実行するための制御プログラムの一例に係るフロー図を示している。
なお、ボイラの台数N、最高燃焼位置に係るM、高効率燃焼位置に係るLは、ボイラ群を構成しているボイラの固有の特性であり、例えば、ボイラ群を設置する際に設けられるROM等にデータとして設定される。
この実施形態において、ボイラ群2は、5台の4位置制御ボイラから構成とされ、N=5、M=3、高効率燃焼位置に係るL=2とされている。
(1)まず、ボイラシステム1を起動する。
起動にあたって、蒸気消費設備18の運転に対応してスチームヘッダ6に保持するべき設定圧力PT、及び所望の運転期間(例えば、週、日等)において高効率燃焼位置を基本として制御させる高効率制御対象ボイラの設定台数Kを入力部4Aに入力し、設定する。この実施形態において、設定圧力PTに対しての許容範囲は予め設定されていることとするが、このS1において設定する構成としてもよい。
仮想ボイラの燃焼順序Jに係る初期値J=1が読み込まれ、仮想ボイラの燃焼順序Jに対応する優先順位i=1のボイラの第1の燃焼位置(j=1)に対応する燃焼制御信号を出力する。
このとき、仮想ボイラの燃焼順序J=1における燃焼量G(1)を現在の燃焼量として設定する。(S1)
(2)(S2)は、燃焼制御を行うかどうかを判断するステップであり、燃焼制御の実施(YES)又は停止(NO)を判断し、燃焼制御を実施する場合はスチームヘッダ6内の圧力Pの取得(S3)に移行し、実施しない場合には燃焼制御を終了する。
(3)(S3)は、スチームヘッダ6内の圧力Pの取得するステップであり、圧力Pの取得は、圧力センサ7からの信号に基づいて算出する。
(4)(S4)は、蒸気の圧力を設定圧力PTの許容範囲内とするために必要な必要燃焼量GNを算出するステップであり、算出した圧力Pをデータベース4Dと対照し、圧力Pを設定圧力PTの許容範囲内(圧力Pが設定圧力PTより低い場合は下限により必要燃焼量を算出する)とするための必要燃焼量GNを算出する。
(5)(S5)は、現在の燃焼順序Jの燃焼量G(J)を必要燃焼量GNと比較するステップであり、比較した結果が、G(J)≧GN(燃焼量を増加する場合)の場合には、現在の仮想ボイラ(燃焼順序J)までの燃焼量の総和で必要燃焼量GNが賄われていることを表している。
一方、G(J)≧GNを満足しない場合には、現在の仮想ボイラ(燃焼順序J)までの燃焼量の総和では必要燃焼量GNに不足することを示している。
なお、この実施形態では、燃焼順序(J−1)の燃焼量G(J−1)が必要燃焼量GNより小さい場合を想定している。
ここで、
GN:蒸気の圧力を設定圧力PTの許容範囲内とするために必要な必要燃焼量
G(J):ボイラ群を構成する燃焼順序Jまでの仮想ボイラの燃焼量の総和
G(J)≧GNである場合には、カウンタ(CTR)(S11)に移行して次回の確認(S2)までの周期を調整する。
(6)(S5)において、G(J)≧GNを満足していない場合には燃焼順序Jを一つ増加する。(S6)
(7)(S7)は、燃焼順序Jに対応するボイラの優先順位i及び燃焼位置jを特定するステップであり、燃焼順序Jを一つ増加した場合に燃焼順序Jに対応するボイラの優先順位i及び燃焼位置jを特定するようになっている。
(8)(S8)は制御信号を出力するステップであり、特定した優先順位i及び燃焼位置jに基づいて、燃焼量を増加するための制御信号を出力する。
(9)優先順位i及びボイラの燃焼位置jにより特定されるボイラの燃焼位置をデータベース4Dと対照してその燃焼量Fi(j)を算出する。(S9)
Fi(j):優先順位iのボイラで燃焼位置(j−1)から燃焼位置jに移行することにより増加する燃焼量
(10)燃焼量を増加した後の燃焼順序J+1に対応するボイラの燃焼量を、
G(J+1)=G(J)+Fi(j)に基づいて算出する。(S10)
(11)カウンタCTRによって燃焼制御の周期を調整し、周期に係る所定時間が経過した後にS2に移行する。(S11)
この実施形態においては、例えば、出力された制御信号による指示が燃焼に反映された後に次の制御信号が出力されるようにカウンタCTRが設定されている。
(12)燃焼制御の実施(YES)又は停止(NO)を判断して燃焼制御を継続するか又は燃焼制御を終了する。(S2)
燃焼順序Jが<1>、<2>、<3>のいずれの範囲に属するかは、燃焼順序Jに対応するボイラの優先順位i、燃焼位置jが<1>、<2>、<3>のいずれの範囲に属するかで判断されるようになっている。
(S710)は仮想ボイラが<1>の範囲に属するかどうかを、(S720)は仮想ボイラが<2>の範囲に属するかどうかを、(S750)は仮想ボイラが<3>の範囲に属するかどうかをそれぞれ判断するステップである。
また、(S740)は仮想ボイラが<2−1>の範囲と、<2−2>の範囲のいずれに属するかどうかを判断するステップである。
(S710)における<1>の範囲に属するかどうかの判断は、例えば、燃焼順序J≦K×Lであるかどうかにより行なわれる。
仮想ボイラが<1>の範囲であると判断(S710)した場合には、燃焼順序Jに対応するボイラの優先順位i及び燃焼位置jの特定(S711)に移行し<1>の範囲に属さない場合は(S720)に移行する。
<1>の範囲に属する場合の燃焼順序Jに対応する優先順位i、ボイラの燃焼位置jは、
優先順位i=INT((J/L)+1)
ボイラの燃焼位置j=mod(J,L)
として特定される。(S711)
優先順位iの算出に整数化関数INT( )を用いるのは、優先順位iのボイラに高効率燃焼位置(j=L)又は最高燃焼位置(j=M)に移行する制御信号を出力した後に、優先順位iが次順位のボイラへの燃焼開始信号の出力を繰り返すように構成されているため、燃焼順序JをL又はMで割った商を求めることで燃焼順序Jに対応するボイラの優先順位i(整数)が算出可能であるためである。
INT(J/L)に1を加算するのは、INT( )で算出した商が少数点以下切捨てにより優先順位iを1つ小さい値に算出するため、その補正をするためである。
また、ボイラの燃焼位置jの算出に剰余関数mod( )を用いるのは、燃焼位置jは、仮想ボイラの燃焼順序Jから優先順位iと高効率燃焼位置に係るLの積を減算した剰余mod(J/L)として算出可能なためである。
(S720)における<2>の範囲に属するかどうか判断は、例えば、K×L<燃焼順序J≦(L×K)+(N−K)×Mであるかどうかにより行なわれ、K×L<燃焼順序J≦(L×K)+(N−K)×Mである場合には、仮想ボイラは<2>の範囲であると判断(S720)し、仮想ボイラが<2>の範囲でない場合には燃焼順序Jが<3>の範囲であるかどうかを判断するためにS750に移行する。
仮想ボイラが<2>の範囲である場合には、仮想ボイラが<2−1>の範囲に属するのか、<2−2>の範囲に属するのかを、(S730)、(S740)を経由して判断する。
(S740)は、燃焼順序Jが<2−1>と<2−2>のいずれの範囲であるかを判断するステップであり、燃焼順序Jに対応する燃焼位置jを高効率燃焼位置に係るLと比較することにより燃焼順序Jが<2−1>の範囲に属するかどうかにより判断するようになっている。
これは、<2>の範囲では、ボイラの優先順位iに関係なく燃焼位置jは1からMまで移行するため、燃焼位置jが1からLの場合は<2−1>の範囲に属し、燃焼位置jが(L+1)からMの場合には<2−2>の範囲に属することによるものである。
(S720)では、ボイラの燃焼位置j=mod(J−(K×L),M)を算出し、
ボイラの燃焼位置j≦L
の場合には<2−1>の範囲に属し、
ボイラの燃焼位置j>L
の場合には、<2−2>の範囲に属する。
このとき、燃焼順序Jから(K×L)を差し引いた燃焼位置数J−(K×L)の剰余を用いるのは、<2>の範囲における判別では、<2>の範囲の仮想ボイラの数が燃焼順序Jから<1>の範囲の仮想ボイラの数(K×L)を引いた数であり、それを燃焼位置Mで割った剰余が燃焼順序Jに対応する燃焼位置jとなるからである。
(S721)は、燃焼順序Jが<2−1>である場合に、対応する優先順位iと燃焼位置jを特定するためのステップである。
(S721)による<2−1>の範囲における燃焼順序Jに対応する優先順位i、燃焼位置jは、
優先順位i=INT((J−(K×L)/M)+(K+1))
ボイラの燃焼位置j=mod(J−(K×L),M)
により特定される。
ここで、優先順位iの特定において、(K+1)を加算するのは、<2−1>の範囲の場合は、ボイラの優先順位iが(K+1)からNであるため、<2−1>の範囲において最初に燃焼開始されるボイラの優先順位iを(K+1)とするためである。
(S741)は、燃焼順序Jが<2−2>である場合に、対応する優先順位iと燃焼位置jを特定するためのステップである。
(S741)による<2−2>の範囲における燃焼順序Jに対応する優先順位i、燃焼位置jは、
優先順位i=INT((J−(K×L)/M)+1)
ボイラの燃焼位置j=mod(J−(K×L),M)
として特定される。
ここで、優先順位iの特定において、1を加算したのは、上記(S711)の場合と同じ理由による。
(S750)における<3>の範囲に属するかどうか判断は、燃焼順序J≦(M×N)であるかどうかにより行なわれる。
燃焼順序J≦(M×N)である場合、燃焼順序Jに対応する優先順位i、ボイラの燃焼位置jが存在するので、対応する優先順位i、ボイラの燃焼位置jを算出するために(S751)に移行し、燃焼順序J≦(M×N)を満足しない場合には対応する優先順位i、燃焼順序Jは存在しないのでカウンタCTRに移行する。(S750)
仮想ボイラの燃焼順序Jが<3>の範囲に属する場合の対応するボイラの優先順位i及び燃焼位置jを算出する(S751)。
燃焼順序Jに対応する優先順位i、ボイラの燃焼位置jは、
優先順位i=(INT((J−((K×L)+((N−K)×M)))/(M−L)))+((N―K)+1)
ボイラの燃焼位置j=(mod((J−((K×L)+((N−K)×M))),(M−L)))+L
により特定される。(S751)
図5は、ボイラ群2の燃焼順序を説明する図であり、ボイラ群2は前述のように最高燃焼位置に係るM=3のボイラ5台から構成され、高効率燃焼位置に係るL=2とされている。
図5において、四角枠のそれぞれはボイラ群2を構成する仮想ボイラを表しており、各仮想ボイラに示した数字はその仮想ボイラの燃焼順序Jである。また、横軸はボイラ群2を構成する各ボイラの優先順位iを、縦軸は各ボイラの燃焼位置jを示している。
この場合、設定台数K=5であるため、第1のボイラ21が燃焼開始されて第1の燃焼位置とされた後、第2の燃焼位置(燃焼位置j=2)に燃焼位置を移行し、第2の燃焼位置に到達した後に燃焼量が不足した場合に第2のボイラ22の燃焼が開始される。この燃焼制御は、第5のボイラ25(優先順位i=5)の第2の燃焼位置に到達するまで繰り返される。また、第5のボイラ25の第2の燃焼位置の燃焼量が必要燃焼量に不足した場合、第1のボイラ21を第3の燃焼位置に移行して燃焼量を増加し、その燃焼量で不足する場合には第2のボイラ22を第3の燃焼位置に移行し、引き続き必要に応じて第3のボイラ23、・・・、第5のボイラ25を第3の燃焼位置に移行して燃焼量を増加する。
ボイラ群2における仮想ボイラの燃焼順序Jと、燃焼順序Jに対応するボイラの優先順位i及び燃焼位置jは図に示すとおりである。
その結果、例えば、所望の運転期間における必要燃焼量が2台のボイラの高効率燃焼の燃焼量に近似している場合に、設定台数K=2とすることでボイラ群2を高い熱エネルギー効率で運転することができる。
ボイラ群2における仮想ボイラの燃焼順序Jと、燃焼順序Jに対応するボイラの優先順位i及び燃焼位置jは図に示すとおりである。
この場合、設定台数K=0とされて高効率制御対象ボイラが存在しないので、燃焼制御信号は、第1のボイラ21から第5のボイラ25の順に優先順位iにしたがって出力されるようになっている。
また、燃焼を開始する制御信号が出力されたボイラは第2の燃焼位置に到達するまで燃焼量を増加させ、第2の燃焼位置の燃焼量で不足する場合に優先順位が次のボイラの燃焼開始信号を出力するようになっている。
例えば、上記実施の形態においては、ボイラシステム1を構成するボイラ群2が、5台のボイラにより構成される場合について説明したが、2台以上の任意の台数のボイラによりボイラ群2を構成してもよい。
上記実施の形態においては、ボイラ群2における燃焼量をデータベース4Dに対応づけて算出する場合について説明したが、要求負荷に対応する燃焼量を演算により算出する構成としてもよい。
また、ボイラ群2を構成するボイラに関して蒸気ボイラに代えて制御対象が温水の温度差とされる温水ボイラに適用してもよい。
1 ボイラシステム
2 ボイラ群
4 制御部(制御装置)
21、22、23、24、25 ボイラ
Claims (5)
- 段階的な燃焼位置にて燃焼量を制御可能とされ、少なくとも一の燃焼位置が他の燃焼位置より高効率で燃焼する高効率燃焼位置とされた複数のボイラからなるボイラ群を備え、
要求負荷の増減に基づいて燃焼制御されるように構成されたボイラシステムの制御を行なう制御プログラムであって、
前記ボイラ群の燃焼量を増加する場合に、
前記高効率燃焼位置での燃焼を基本として制御される高効率制御対象ボイラのすべてに対して前記高効率燃焼位置に移行する高効率燃焼移行信号を出力した後に、前記高効率制御対象ボイラのいずれかに対する前記高効率燃焼位置よりも高い燃焼位置に移行する制御信号を出力し、
前記高効率制御対象ボイラのすべてに対しての前記高効率燃焼移行信号を出力したのに引き続き、
前記高効率制御対象ボイラ以外のボイラのいずれかに燃焼開始信号を出力し、該ボイラに燃焼量を増加する制御信号を出力して前記高効率燃焼移行信号を出力する状態に至り前記高効率燃焼移行信号を出力するごとに、前記高効率制御対象ボイラのいずれかに対して前記高効率燃焼位置よりも高い燃焼位置に移行する制御信号を出力し、
前記高効率燃焼位置よりも高い燃焼位置に移行する制御信号を出力された前記高効率制御対象ボイラに燃焼量を増加する制御信号を出力し、燃焼量が最大とされる最高燃焼位置に移行する最高燃焼位置移行信号を出力するに至るごとに、該最高燃焼位置移行信号を出力した後に燃焼開始信号を受けていない残りの前記高効率制御対象ボイラ以外のボイラのいずれかに燃焼開始信号を出力するように構成されていることを特徴とする制御プログラム。 - 請求項1に記載の制御プログラムを備えることを特徴とする制御装置。
- 請求項2に記載の制御装置を備えることを特徴とするボイラシステム。
- 段階的な燃焼位置にて燃焼量を制御可能とされ、少なくとも一の燃焼位置が他の燃焼位置より高効率で燃焼する高効率燃焼位置とされた複数のボイラからなるボイラ群を備え、
要求負荷の増減に基づいて燃焼制御されるように構成されたボイラシステムであって、
前記ボイラ群の燃焼量を増加する場合には、
前記高効率燃焼位置での燃焼を基本として制御される高効率制御対象ボイラのすべてが前記高効率燃焼位置に移行した後に、前記高効率制御対象ボイラのいずれかを前記高効率燃焼位置よりも高い燃焼位置に移行し、
前記高効率制御対象ボイラのすべてが前記高効率燃焼位置に移行したのに引き続き、
前記高効率制御対象ボイラ以外のボイラのいずれかが燃焼開始され、燃焼量が増加して前記高効率燃焼位置に到達するごとに前記高効率制御対象ボイラのいずれかが前記高効率燃焼位置よりも高い燃焼位置に移行し、
前記高効率燃焼位置よりも高い燃焼位置に移行した前記高効率制御対象ボイラの燃焼量が増加し、燃焼量が最大とされる最高燃焼位置に到達するごとに燃焼開始されていない残りの前記高効率制御対象ボイラ以外のボイラのいずれかが燃焼開始するように構成されていることを特徴とするボイラシステム。 - 請求項4に記載のボイラシステムであって、
前記ボイラは、低燃焼状態、中燃焼状態、高燃焼状態に燃焼制御可能とされる4位置制御ボイラとされ、
前記中燃焼状態における燃焼量が前記高燃焼状態における燃焼量の1/2以下、前記低燃焼状態における燃焼量が前記中燃焼状態における燃焼量の1/2以下であるとともに前記中燃焼状態が高効率燃焼位置とされることを特徴とするボイラシステム。
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