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JP5479718B2 - 窓開閉検出装置 - Google Patents
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JP5479718B2 - 窓開閉検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、窓の開閉状態をホールセンサなどの磁気検知素子を使用して検出する窓開閉検出装置に関する。

従来、監視対象として窓の開閉を検出して無線により監視盤に送信して警報させる無線式の窓開閉検出装置が知られている。このような窓開閉検出装置にあっては、窓ガラスに配置したマグネットの磁力を磁気検知素子で検出し、検出磁力が低下したときに窓開と判断して異常検出信号を警報盤に無線送信して警報させる。また窓に設けた監視対象としてクレセント錠の開閉レバーに配置したマグネットの磁力を別の磁気検知素子で検出し、開閉レバーが開放されてマグネットが磁気検知素子から離れることで検出磁力が低下したときにクレセント錠の開放と判断して異常検出信号を監視盤に無線送信して警報させている。

従来の窓開閉検出装置に使用される磁気検知素子は主に磁力の強弱に応じて接点を機械的にオン、オフするリードスイッチを使用していたが、近年にあっては、ホール効果を利用して磁力を検出するホールセンサを採用することが検討されている。

ホールセンサを磁気検知素子として使用する場合、検出対象とするマグネットに近いほど強い磁力がホールセンサを通過することで高いセンサ出力が得られる。
しかしながら、クレセント錠の開閉レバーに設けたマグネットの磁力をホールセンサで検出する場合、窓の縦枠に設置する窓開閉検出装置は、クレセント錠の開閉レバーの操作を妨げないようにするため、例えば施錠位置にある開閉レバーの先端から30mm程度は離して設置する必要がある。

このように窓開閉検出装置に対するマグネットの位置が離れると、磁力は距離の2乗に比例して減衰する関係にあるため、装置内に配置したホールセンサを通過する磁力が低下し、充分な検出出力が得られなくなる。
この問題を解決するため本願発明者にあっては、ホールセンサの前面に円錐状の集磁体を配置し、マグネットからの距離が大きくなってもホールセンサに充分な磁力を通して検出出力を高めるようにした装置を提案している(特願2008−278878)。
また窓開閉検出装置は電池により駆動しており、窓開閉検出装置は窓側面の縦枠に取り付けることから縦に長方体となり、クレセント錠に相対する下端側にホールセンサを配置するため、その後方となる上側に電池を収納する構造をとっている。
また、窓開閉検出装置によりクレセント錠を監視するためには、クレセント錠の開閉レバーを施錠位置にセットしてマグネットが最小距離に近接した状態でのホールセンサにより検出される磁力レベルを初期登録し、初期登録した磁力レベルに基づいて施錠と解錠を判定する判定閾値を設定する必要がある。
このような磁気レベルの初期登録は、従来、製造工程の最終段階で、クレセント錠につき想定される施錠状態での最小距離にマグネットを配置して磁力レベルを初期登録して出荷することが考えられる。

特開2003−281636号公報 特開2001−14990号公報
しかしながら、このような製造工程最終段階で磁力レベルを初期登録した場合には次の問題がある。
まず実際に設置する窓に設けているクレセント錠には様々なタイプがあり、一義的にクレセント錠を施錠したときの開閉レバーに設けたマグネットとの最小距離を想定して磁力レベルを初期登録しても、実際に設置した場合の磁力レベルと大きく異なる場合があり、適切な判定閾値の設定ができない恐れがある。
また、本願発明者の知見によれば、出荷後はマグネットと装置とが一緒に同じ箱に納められ、移動中にホールセンサの周囲に配置している内部回路、装置本体構成部品あるいは取付面等が磁化する可能性があり、また、開閉レバーの最小距離が正確に把握できたとしても、実際に取り付ける周囲の環境による影響はどの程度か不明なため、製造工程最終段階での磁力レベルの初期登録には幾多の問題が残されている。
また、使用者によっては、クレセント錠の開閉監視を行わず、窓ガラスの開閉のみ監視したい場合があり、最初は両方の監視をしていたが、その後に窓の開閉のみ監視するなど監視形態を変更する場合も考えられる。しかし、従来の窓開閉検出装置にあっては、このような場合は、窓ガラスの開閉のみを監視する窓開閉検出装置に取り替える必要があった。
本発明は、設置現場で簡単且つ確実に、実際の設置状況に対応した磁力レベルの初期登録を可能とする窓開閉検出装置を提供することを目的とする。

発明は、窓の開閉状態及び前記窓に設けられたクレセント錠開閉状態を監視可能な窓開閉検出装置に於いて、
窓の一方に設けられたクレセント錠の開閉レバーに配置した施錠検出マグネットと、
窓の一方に配置した装置本体と、
窓の他方に配置した窓開閉検出マグネットと、
を備え、
装置本体は、
施錠検出マグネットの磁力レベルを検出する施錠検出用磁気検知素子と、
窓開閉検出マグネットの磁力レベルを検出する窓開閉検出用磁気検知素子と、
手動操作可能な登録操作部と、
処理回路部と、
を備え、
処理回路部
登録操作部の操作により動作し、施錠検出用磁気検知素子検出した開閉レバーの施錠位置における磁力レベルが所定の有効レベルである場合に初期登録すると共に当該初期登録した磁力レベルに基づいてクレセント錠の開閉状態を検出する判定閾値を設定する登録処理部と、
開閉レバーの操作による施錠検出マグネットの磁力レベルの変化を監視し、施錠検出用磁気検知素子で検出した磁力レベルと設定した判定閾値との比較によりクレセント錠の開閉状態を判定する施錠監視部と、
窓の開閉による窓開閉検出マグネットの磁力レベルの変化を監視し、窓開閉検出用磁気検知素子で検出した磁力レベルと予め登録されている判定閾値との比較により窓の開閉状態を判定する窓開閉監視部と、
を備えたことを特徴とする。

ここで、処理回路部は、磁力レベルの初期登録時に施錠検出用磁気検知素子で検出した磁力レベルが所定の有効レベルでない場合は、施錠監視部による監視動作を開始しない
また、装置本体は、第1表示部及び第2表示部を備え
登録処理部は、登録操作部の操作により動作を開始した際に、第1表示部を動作すると共にタイマを起動し、タイマによる設定時間内に磁気レベルの初期登録が完了した場合は、第1表示灯の動作を停止すると共に第2表示灯を動作して施錠監視部及び窓開閉監視部による監視動作を開始し、設定時間内に磁力レベルの初期登録が完了しない場合は第1表示部の動作を維持して施錠監視部による監視動作を開始せずに窓開閉監視部による監視動作を開始する。

また、本発明は、窓の開閉状態及び窓に設けられたクレセント錠の開閉状態を監視可能な窓開閉検出装置に於いて、
窓の一方に設けられたクレセント錠の開閉レバーに配置した施錠検出マグネットと、
窓の一方に配置した装置本体と、
窓の他方に配置した窓開閉検出マグネットと、
を備え、
装置本体は、
施錠検出マグネットの磁力レベルを検出する施錠検出用磁気検知素子と、
窓開閉検出マグネットの磁力レベルを検出する窓開閉検出用磁気検知素子と、
手動操作可能な登録操作部と、
処理回路部と、
を備え、
処理回路部は、
登録操作部の操作により動作し、施錠検出用磁気検知素子で検出した開閉レバーの施錠位置における磁力レベルが所定の有効レベルである場合に初期登録すると共に当該初期登録した磁力レベルに基づいてクレセント錠の開閉状態を検出する判定閾値を設定し、窓開閉検出用磁気検知素子で検出した窓の閉状態における磁気レベルが所定の有効レベルである場合に初期登録すると共に当該初期登録した磁力レベルに基づいて窓の開閉状態を検出する判定閾値を設定する登録処理部と、
開閉レバーの操作による施錠検出マグネットの磁力レベルの変化を監視し、施錠検出用磁気検知素子で検出した磁力レベルとクレセント錠の開閉状態を検出する判定閾値との比較によりクレセント錠の開閉状態を判定する施錠監視部と、
窓の開閉による窓開閉検出マグネットの磁力レベルの変化を監視し、窓開閉検出用磁気検知素子で検出した磁力レベルと窓の開閉状態を検出する判定閾値との比較により窓の開閉状態を判定する窓開閉監視部と、
を備えたことを特徴とする。

処理回路部は、磁力レベルの初期登録時に、施錠検出用磁気検知素子で検出した磁力レベルが所定の有効レベルでない場合は、施錠監視部による監視動作を行わず、窓開閉検出用磁気検知素子で検出した磁力レベルが所定の有効レベルでない場合は、窓開閉監視部による監視動作を行わない。また、窓開閉検出用磁気検知素子及び施錠検出用磁気検知素子はホールセンサである。

本発明によれば、窓開閉検出装置を設置場所の窓に設置した状態で所定の手順に従って登録作業を行うと、クレセント錠の開閉レバーを施錠位置に操作した状態でのマグネットの磁力レベル、あるいは窓を閉めた状態でのマグネットの磁力レベルが磁気検知素子により検出されて初期登録され、初期登録された磁力レベルに基づき適正な判定閾値を設定することができる。
特に、実際に設置した際のクレセント錠の開閉レバーを操作した時やが開閉したときの磁力レベルの変化、及び装置の内部や取付面が磁化することによる磁力レベルの変化などの様々な変動要因を考慮しなくとも、装置本体の設置環境に最適な磁力レベルを初期登録することができる。

また、登録時に磁気検知素子により検出した磁力レベルが所定の有効レベルである場合に初期登録し、有効レベルでない場合は監視動作を行わないことで、使用者がクレセント錠の開閉動作や窓の開閉動作を適宜取捨選択して監視を行うことができる。

また、設置現場での登録操作を容易にするため、装置本体に設けている登録スイッチを操作するだけで、自動的に磁力レベルの初期登録が行われ、この初期登録の際には、登録スイッチを操作してから所定時間以内に、施錠位置に操作することが要求されるが、この手順に複雑さは無く、簡単且つ容易に現場での磁力レベルの初期登録ができる。
また、初期登録を行うと、例えば2色LEDにより初期登録の状況が表示され、この表示を見ることで、初期登録が正常に行われたか否かを簡単に確認できる。例えば登録スイッチを操作すると赤色LEDが点滅し、この状態で所定時間以内にクレセント錠を施錠位置に操作すると、磁力レベルの初期登録が行われて緑LEDの点灯に切り替わり、初期登録が完了して正常に施錠監視に入ったことがわかる。
一方、クレセント錠を施錠位置に戻す操作に手間取ったり、何らかの原因で有効レベルを超える磁力レベルが得られなかった場合には、所定時間の経過で赤色LEDが点滅から点灯に切り替わり、磁力レベルの初期登録に失敗して施錠監視ができていないことが分かり、再度登録操作をやり直すといった適切な対応ができる。

図1は本発明による窓開閉検出装置の設置状態を示した説明図である。図1において、本発明の窓開閉検出装置10は監視対象とする窓サッシ12a,12bの縦枠に両面テープ又はビスなどにより固定される。窓開閉検出装置10の上側には、窓サッシ12a,12bを閉じた状態で、相対する位置に窓開閉検出マグネット14を両面テープで貼り付けており、窓開閉検出マグネット14の磁力を内蔵した磁気検知素子としてホールセンサにより検出している。
窓サッシ12a,12bを開くと、窓開閉検出マグネット14が窓開閉検出装置10から離れることで磁力が低下し、この磁力の低下をホールセンサで検出して窓開を示す検出信号を別途設置された監視盤に無線で送信して警報させる。
また窓開閉検出装置10はその下端を窓サッシ12a,12bに設けている監視対象物としてのクレセント錠16に近接するように配置し、クレセント錠16の開閉レバー18に貼り付けたクレセント錠検出マグネット20の磁力を下端側に内蔵したホールセンサで検出している。
クレセント錠16は開閉レバー18を図示の垂直方向に回した操作位置で窓サッシ12a,12bを施錠しており、このときクレセント錠検出マグネット20は窓開閉検出装置10に最も近接してホールセンサで検出する磁力が最大となり、施錠状態を検出している。
開閉レバー18を下側に回してクレセント錠16を錠すると、クレセント錠検出マグネット20が検出装置10から離れることで磁力が低下し、この磁力の低下をホールセンサで検出して解錠状態を示す検出信号を監視盤に無線送信して警報させる。

図2は図1の設置状態におけるホールセンサとマグネットの関係を示した説明図であり、図2(A)に平面を示し、図2(B)に横方向から見た状態を示している。
図2(A)に示すように、本実施形態の窓開閉検出装置10は内側に位置する窓サッシ12aの縦枠に両面テープ又はビスにより取り付けられ、窓開閉検出装置10の右側面に相対して窓サッシ12bのガラス面に窓開閉検出マグネット14を両面テープで接着している。
窓開閉検出装置10に内蔵した窓開閉検出用ホールセンサ46は図2(B)に示すように、窓開閉検出マグネット14に有効検出面を相対するようにセンサ基板45に実装しており、窓サッシ12a,12bを閉じた図示の状態で、装置側面からの距離dは最小となり、窓開閉検出マグネット14は破線で示す磁力線の方向に応じて例えばプラス極性で最大となる磁気レベル検出信号を出力している。
窓閉における最小距離dは、窓サッシの構造や窓開閉検出装置10の取り付け状態により変化するが、本実施形態にあっては、規定範囲内の距離に配置されたときの磁力レベルに対し窓閉の判定結果が効率よく得られるように、アンプ52による増幅率や判定閾値を設定している。
なお、図2とは逆に、窓サッシ12bが内側で、窓サッシ12aが外側となる場合には、内側となる窓サッシ12bの右端の縦枠に反対向きに窓開閉検出装置10が設置され、この場合には窓サッシ12aのガラス面に貼り付けた窓開閉検出マグネット14による磁力線は窓開閉検出用ホール素子46を左から右に逆方向に通過し、窓開閉検出用ホールセンサ46からはマイナスとなる逆極性の磁力レベル検出信号が出力される。
図3は本発明による窓開閉検出装置の実施形態を示した組立分解図である。図3において、本実施形態の窓開閉検出装置10は装置本体22とカバー部材24で構成される。
装置本体22は、底部側から、ベース30、金属製のプレートロックカバー32、ボディケース36、アンテナ40を備えた回路基板38及び本体カバー4を組み立ており、更に電池44が着脱自在に設けられる。カバー部材24のクレセント錠側に位置する端部には、円錐状の集磁体26がホルダー部材28に組み込み固定された状態で収納される。

回路基板38の上部側にはセンサ基板45が起立され、ここに窓開閉検出用ホールセンサ46及び処理回路部を実装している。また回路基板38の下端にはクレセント錠施錠検出用ホールセンサ48を設置している。
図4は本実施形態による窓開閉検出装置10について、カバー部材24を装置本体22から外した状態を示した説明図である。装置本体22の上部には、赤色LEDと緑LEDの2色LEDを用いた表示部56、施錠検出用ホールセンサ48で検出した磁力レベルを初期登録する登録処理を実行させる登録スイッチ60、カバー部材24の着脱を検出するタンパスイッチ64が設けられている。装置本体22はカバー部材24の嵌め込みを受けて嵌合固定する。
カバー部材24は装置本体22に対し着脱自在であり、正面中央に表示窓57を設け、装置本体22の表示部56の表示状態が見えるようにしている。
図5は本実施形態による窓開閉検出装置の回路構成を示したブロック図である。図5において、制御部として設けられたプロセッサ50はワンチップマイコンとして知られたコンピュータであり、1チップにCPU、ROM,RAM、AD変換ポート、各種の入出力ポートなどを備えており、本実施形態ではEEPROMなどの不揮発メモリ68を外付けしている。
プロセッサ50に対しては窓開閉検出用ホールセンサ46で検出した窓ガラスに設けた窓開閉検出マグネット14による磁力レベル検出信号がアンプ52で増幅された後にAD変換ポート70に与えられ、デジタル変換した磁力レベル(AD変換値)を得ている。
また、施錠検出用ホールセンサ48で検出したクレセント錠16の開閉レバー18に設けたクレセント錠検出マグネット20による磁力レベル検出信号がアンプ54で増幅された後にAD変換ポート72に与えられ、デジタル変換した磁力レベル(AD変換値)を得ている。
プロセッサ50に対しては、表示部56、周波数切替スイッチ58、登録スイッチ60、テストスイッチ62、タンパスイッチ64、及び無線送信部66が設けられている。
表示部56は第1表示部となる赤色LED56aと第2表示部となる緑色LED56bの2色LEDを設けており、例えば窓開や解錠などの異常検出で赤色LEDを点灯し、その後の正常復帰で緑色LEDを点灯する。また施錠検出用ホールセンサ48で検出した磁力レベルの初期登録の際に登録状態を表示する。周波数切替スイッチ58は無線送信部66について予め準備された複数の使用可能チャネルのいずれか1つを選択する。
登録スイッチ60は本実施形態の窓開閉検出装置10の使用開始時に登録モードの設定に使用される。テストスイッチ62はリードスイッチが使用されており、テスト用のマグネットを近づけるとテストスイッチ62が動作してテスト用電文を無線送信部66から監視盤に送信させる。タンパスイッチ64はカバー部材24の着脱を検出するスイッチである。
無線送信部66には送信回路が設けられ、監視状態を監視盤に対して無線通信を行う。
不揮発メモリ68は装置の窓開閉判定に必要な判定閾値や、クレセント錠16の施錠監視に必要な磁力レベルの初期登録で使用する有効レベルなどのデータが予め記憶され、クレセント錠16の施錠監視に必要な初期登録済むと、図示のように磁力レベルVs及び判定閾値THが記憶される。

プロセッサ50にはCPUによるプログラムの実行により実現される機能として、登録処理部74、窓開閉監視部76、施錠監視部78及び通信制御部80が設けられている。
登録処理部74は、図1のように、窓開閉検出装置10、窓開閉検出マグネット14及びクレセント錠検出マグネット20の取り付け配置が完了した後、クレセント錠16の開閉レバー18を解錠位置に操作した状態とし、この状態で図3に示したようにカバー部材24を外して装置本体22の登録スイッチ60を操作すると、登録モードが設定され、登録処理が実行される。
登録モードが開始されると表示部56の赤色LED56aが点滅を始める。赤色LEDが点滅している間にカバー部材24を装置本体22に装着し、クレセント錠16の開閉レバー18を施錠位置に操作してクレセント錠検出マグネット20を近づけた状態とする。
登録処理部74は登録モードの動作中は、施錠検出用ホールセンサ48で検出した磁力レベルを取得し、予め設定した所定の有効レベルと比較し、有効レベルである場合には、不揮発メモリ68に磁力レベルVsとして記憶する。なお、2回目以降の磁力レベルは不揮発メモリ68の磁力レベルVsに上書きされる。
不揮発メモリ68に磁力レベルVsが有効に初期登録されると、表示部56の緑色LED56bが点灯し、初期登録完了を知らせる。初期登録が完了すると、登録処理部74は、初期登録した磁力レベルVsに所定比率を乗じた値を算出し、クレセント錠16の施錠解錠を判断する判定閾値THとして不揮発メモリ68に登録し、施錠監視部78によるクレセント錠16の施錠監視を開始させる。

一方、登録スイッチ60の操作により登録モードを設定している所定時間以内に、カバー部材24を閉じてクレセント錠16の開閉レバー18を施錠位置に戻す操作を行わなかった場合には、有効レベルの磁力レベルが得られないために、磁力レベルの初期登録が完了せず、登録モードを設定している所定時間以内を経過したときに、赤色LED56aが点滅から点灯に切り替わり、初期登録の失敗を表示し、登録処理のエラー状態をセット、施錠監視部78によるクレセント錠16の施錠監視は行わない

この場合には、開閉レバー18を解錠位置に戻し、カバー部材24を開いて登録スイッチ60を操作することで、再度、磁力レベルの初期登録を行うことができる。
このような登録処理部74による磁力レベルの初期登録のために必要な方法の作業順は次のようになる。
(1)開閉レバー18を一方の状態である解錠位置に操作してクレセント錠検出マグネット20を最大距離に設定する。
(2)カバー部材24を開いて登録スイッチ60を操作する。
(3)登録スイッチ60の操作から所定時間以内に、カバー部材24を装置本体22に閉じた状態で開閉レバー18を他方の状態である施錠位置に操作してクレセント錠検出マグネット20を最小距離に設定する。

窓開閉監視部76は窓開閉検出用ホールセンサ46から得られた磁力レベルを不揮発メモリ68からの判定閾値と比較し、窓の開又は閉を判定し、判定結果を示す電文を無線送信部66から監視盤に送信して警報又は警報解除を行わせる。
更に、窓開閉監視部76は外部から強力な磁石を近づけることで磁力レベルが閾値以下にならないようにして窓をあけるような所謂不正行為に対処するため、磁力レベルが閉での磁力レベルに対し所定比率大きい閾値を超えた時にも窓開と見做して窓開を示す電文を送信するようにしている。また、施錠及び解錠時の磁力レベルに基づき通常使用状態の磁力レベルの適正範囲を設定し、磁力レベルが適正範囲から上下に外れた場合には不正行為が発生したと判定するようにしても良い。つまり、適正使用範囲の上限値を施錠時の磁力レベルよりも所定比率分高い値に設定し、下限値を解錠時の零点レベルよりも所定比率小さい値に設定して、適正範囲内に磁力レベルがあるかを検出して不正行為を判定するようにしてもよい。これはクレセント錠16の磁力レベルの測定に限らず窓開閉検出の磁力レベルの測定においても適用できる。

施錠監視部78は施錠検出用ホールセンサ48から得られた磁力レベルの初期登録に基づき登録処理部74により設定した判定閾値THと比較し、閾値TH以下となった場合にクレセント錠16の解錠と判断して解錠を示す電文を無線送信部66から監視盤に送信して警報させる。また、施錠監視部78は、解錠を検出した後に、正常に戻った場合にも、その旨の電文を監視盤に無線送信する。

通信制御部80は開閉監視部76及び施錠監視部78の判断に基づく電文の送信に加え、一定時間間隔ごとに定期通報の電文を送信させる。

図6は、本実施形態におけるクレセント錠検出マグネット20とクレセント錠検出用ホールセンサ48の関係を示した説明図である。図6において、窓開閉検出装置10における装置本体22のクレセント錠側の端部には施錠検出用ホールセンサ48が配置され、その前方(下方)にカバー部材24に収納した円錐状の集磁体26を配置している。また施錠検出用ホールセンサ48の後方(上方)には電池44が配置されている。
クレセント錠16の開閉レバー18に設けたクレセント錠検出マグネット20は、開閉レバー18の施錠状態で図示のカバー部材24の外端面から距離hに位置し、この施錠位置での距離hが最小距離となる。クレセント錠検出マグネット20からの磁束は集磁体26の大径入射面に入った後、反対側の小径出射面に収束されて施錠検出用ホールセンサ48を通過する。
このようなクレセント錠検出マグネット20による磁束は施錠検出用ホールセンサ48で磁力に応じた電圧信号として検出され、アンプで増幅した後にAD変換ポートにより磁力レベル(AD変換値)として読み込まれる。
また、工場出荷後に装置本体とマグネットを近接して配置した場合には内部の回路や構成部品、あるいは装置本体の取付面が磁化することが考えられ、そのときホールセンサが検出する磁力レベルが増加するオフセットを生ずる。
図7は図5のAD変換ポート7による磁気レベル検出信号のAD変換特性を示したグラフ図である。図5に示したクレセント錠検出用ホールセンサ48は磁力線の通過方向によりプラス極性の磁気レベル検出信号とマイナス極性の磁気レベル検出信号を出力する。

施錠検出用ホールセンサ48からの磁気レベル検出信号はアンプ54で増幅される。アンプ54としては通常、差動増幅回路が使用される。アンプ54で増幅された磁力レベル検出信号(電圧信号)はAD変換ポート72により例えば8ビットの磁力レベルデータに変換される。
このAD変換ポート72の変換特性は、図7の縦軸に示すように、10進AD変換値として0〜256の値を持ち、入力するプラス極性の磁気レベル検出信号0〜+VmaxをAD変換値128〜256に変換し、入力するマイナス極性の磁気レベル検出信号0〜−VmaxをAD変換値128〜0に変換する。
図8は図6に示した装置端面からクレセント錠検出マグネット20までの距離hに対する施錠検出用ホールセンサ48で検出した磁力レベルの関係を示したグラフ図である。なお、実際のAD変換ポート7の変換特性は図7のようになるが、図8にあっては、説明を簡単にするため、磁力レベル検出信号の極性に関らず、AD変換値を0〜128として示している。

図8の特性Aは、周辺部材の磁化により影響を受けている場合であり、図6のクレセント錠検出マグネット20までの距離hをh=0〜40mmと変化させた場合の磁気レベルとなるAD変換値を示している。
ここで例えばクレセント錠検出マグネット20までの距離hがh=20mmであったとすると、特性AのP点に対応した磁力レベルVsが初期登録される。また判定閾値THは、初期登録した磁力レベルVsの所定比率を乗じて下げた値として設定される。
一方、特性Bは磁化による影響を受けていない場合であり、この場合、磁化レベルだけ下がった特性となっている。本実施形態にあっては、周辺部材の磁化によるオフセットを含む特性Aを対象に磁力レベルの初期登録を行っており、工場出荷段階での磁力レベルの初期登録で磁化を含まない特性Bに従って実際と異なる磁力レベルの初期登録が行われることを防止する。
もし、磁化による影響を含まない特性Bに従った磁力レベルの初期登録が同じ距離hについて行われたとすると、登録した磁力レベルに所定の比率を掛けて設定される判定閾値は特性Aで計算した判定閾値より低めとなり、クレセント錠16の解錠の検出感度が低下し、クレセント錠16を解錠方向にかなり回さないと解錠が検出されず、解錠検出が遅れるなどの不具合が生ずる。

図9は図5のプロセッサによる本実施形態の窓開閉検出処理を示したフローチャートである。
図9において、電池44の装着により電源が投入されると、ステップS1で初期化処理と自己診断処理が実行され、異常が無ければステップS2に進み、不揮発メモリ68に記憶されている窓開閉の判定閾値などを含むデータを読み込む。
続いてステップS3に進み、登録モードか否か判定し、登録モードであればステップS4に進み、施錠検出用ホールセンサ48による磁力レベルの初期登録に基づくクレセント錠16の開閉検出のための閾値設定を含む登録処理を実行する。登録モードは前述したように、図3のように、カバー部材24を外して登録スイッチ60を操作することで開始される。
続いてステップS5で所定の監視周期への到達の有無を判定しており、監視周期への到達を判定するとステップS6で電池44に対するローバッテリ監視処理を実行する。このとき電池電圧が規定電圧以下に低下していると、ローバッテリを示す電文を監視盤に無線送信して障害表示を行わせる。
次にステップS7で窓開閉監視処理を実行し、窓開又は窓閉を判定すると、その内容を示す電文を監視盤に送信する。更にステップS8で施錠監視処理を実行し、解錠またはその後の施錠を判定すると、その内容を示す電文を監視盤に送信する。続いてステップS9で定期通報時間経過かを判別し、経過を判別した場合にはステップS10に進み、定期通報電文を監視盤に送信する定期通報処理を行う。
図10は図9のステップS4における登録処理の詳細を示したフローチャートである。図10において、まずステップS11で登録スイッチ60のオン操作を判別しており、磁力レベルの初期登録のため、開閉レバー18を解錠位置に操作してクレセント錠検出マグネット20を最大距離に設定し、カバー部材24を開いて登録スイッチ60を操作すると、登録スイッチオンが判別されてステップS12に進み、赤色LED56aを点滅し、ステップS13で登録モードをスタートする。
登録モードではステップS14で登録モードのスタートで起動したタイマにより登録可能期間である所定時間が経過したか否か判別しており、所定時間が経過するまでの間、ステップS15に進み、そのとき施錠検出用ホールセンサ48で検出した磁力レベルを取得し、ステップS16で予め設定した所定の有効レベルと比較し、有効レベルを得られた場合には、ステップS17に進み、不揮発メモリ68に磁力レベルVsとして記憶する。
不揮発メモリ68に磁力レベルVsが有効に初期登録されると、ステップS18で表示部56の緑色LED56bを点灯し、初期登録完了を知らせる。初期登録が完了すると、ステップS19で初期登録した磁力レベルVsに所定比率を乗じた値を算出し、クレセント錠16の施錠解錠を判断する判定閾値THとして不揮発メモリ68に登録し、ステップS20で施錠監視部78によるクレセント錠16の施錠監視を開始させる。

一方、登録スイッチ60の操作により登録モードを設定している登録可能期間である所定時間の間に、カバー部材24を閉じてクレセント錠16の開閉レバー18を施錠位置に戻す操作を行わなかった場合には、ステップS16で有効レベルを超える磁力レベルが得られないために、ステップS14で登録可能期間の経過を判別してステップS21に進んで赤色LED56aを点滅から点灯に切り替えて初期登録の失敗を表示し、ステップS22で登録処理のエラー状態を登録、施錠監視部78によるクレセント錠の施錠監視は行わない

なお、上記の実施形態にあっては、初期登録した磁力レベルに所定比率を掛けて判定閾値を設定しているが、ホールセンサ自体のオフセットが予め判明している場合には、オフセットを工場出荷段階で測定して不揮発メモリに記憶しておき、初期登録した磁力レベルから判定閾値を算出する際に、磁力レベルからオフセットを差し引いて磁力レベル変化量を求め、この変化量に所定比率を掛けた値にオフセットを加算して判定閾値THとしても良い。
また上記の実施形態はクレセント施錠監視の判定閾値の設定を例にとるものであったが、窓開閉監視についても、同様に設置現場で磁力レベルを初期登録して窓開閉の判定閾値を設定するようにしても良い。
また、上記の実施形態にあっては、開閉錠としてクレセント錠を回動操作して開閉制御するものであったが、これに限らず、例えば開閉レバーを上下にスライドして扉を開閉する構成であっても、マグネットの位置で開閉状態を検出できるものであれば良い。
また、本発明はその目的と利点を損なうことの無い適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
本発明による窓開閉検出装置の設置状態を示した説明図 図1の窓開閉検出におけるホールセンサとマグネットの関係を示した説明図 本発明による窓開閉検出装置の実施形態を示した組立分解図 本実施形態による窓開閉検出装置についてカバー部材を装置本体から外した状態を示した説明図 本実施形態による窓開閉検出装置の回路構成を示したブロック図 本実施形態におけるクレセント錠検出マグネットとホールセンサの関係を示した説明図 図4のAD変換ポートによる磁気レベル検出信号のAD変換特性を示したグラフ図 本実施形態における装置下端からクレセント錠検出マグネットまでの距離に対するホールセンサで検出した磁力レベルの関係を示したグラフ図 図5のプロセッサによる本実施形態の窓開閉検出処理を示したフローチャート 図9のステップS4における登録処理の詳細を示したフローチャート
符号の説明
10:窓開閉検出装置
12a,12b:窓サッシ
14:窓開閉検出マグネット
16:クレセント錠
18:開閉レバー
20:クレセント錠検出マグネット
22:装置本体
24:カバー部材
46:窓開閉検出用ホールセンサ
48:施錠検出用ホールセンサ
74:登録処理部
76:開閉監視部
78:施錠監視部
80:通信制御部

Claims (6)

  1. 窓の開閉状態及び前記窓に設けられたクレセント錠の開閉状態を監視可能な窓開閉検出装置に於いて、
    前記窓の一方に設けられた前記クレセント錠の開閉レバーに配置した施錠検出マグネットと、
    前記窓の一方に配置した装置本体と、
    前記窓の他方に配置した窓開閉検出マグネットと、
    を備え、
    前記装置本体は、
    前記施錠検出マグネットの磁力レベルを検出する施錠検出用磁気検知素子と、
    前記窓開閉検出マグネットの磁力レベルを検出する窓開閉検出用磁気検知素子と、
    手動操作可能な登録操作部と、
    処理回路部と、
    を備え、
    前記処理回路部
    前記登録操作部の操作により動作し、前記施錠検出用磁気検知素子検出した前記開閉レバーの施錠位置における磁力レベルが所定の有効レベルである場合に初期登録すると共に当該初期登録した磁力レベルに基づいて前記クレセント錠の開閉状態を検出する判定閾値を設定する登録処理部と、
    前記開閉レバーの操作による前記施錠検出マグネットの磁力レベルの変化を監視し、前記施錠検出用磁気検知素子で検出した磁力レベルと前記設定した判定閾値との比較により前記クレセント錠の開閉状態を判定する施錠監視部と、
    前記窓の開閉による前記窓開閉検出マグネットの磁力レベルの変化を監視し、前記窓開閉検出用磁気検知素子で検出した磁力レベルと予め登録されている判定閾値との比較により前記窓の開閉状態を判定する窓開閉監視部と、
    を備えたことを特徴とする窓開閉検出装置。
  2. 請求項1記載の窓開閉監視装置に於いて、
    前記処理回路部は、前記磁力レベルの初期登録時に前記施錠検出用磁気検知素子で検出した磁力レベルが所定の有効レベルでない場合は、前記施錠監視部による監視動作を開始しないことを特徴とする窓開閉検出装置。

  3. 請求項1記載の窓開閉監視装置に於いて、
    前記装置本体は、第1表示部及び第2表示部を備え
    前記登録処理部は、前記登録操作部の操作により動作を開始した際に、前記第1表示部を動作すると共にタイマを起動し、前記タイマによる設定時間内に前記磁力レベルの初期登録が完了した場合は、前記第1表示灯の動作を停止すると共に前記第2表示灯を動作して前記施錠監視部及び窓開閉監視部による監視動作を開始し、前記設定時間内に前記磁力レベルの初期登録が完了しない場合は前記第1表示部の動作を維持して前記施錠監視部による監視動作を開始せずに前記窓開閉監視部による監視動作を開始することを特徴とする窓開閉検出装置。
  4. 窓の開閉状態及び前記窓に設けられたクレセント錠の開閉状態を監視可能な窓開閉検出装置に於いて、
    前記窓の一方に設けられた前記クレセント錠の開閉レバーに配置した施錠検出マグネットと、
    前記窓の一方に配置した装置本体と、
    前記窓の他方に配置した窓開閉検出マグネットと、
    を備え、
    前記装置本体は、
    前記施錠検出マグネットの磁力レベルを検出する施錠検出用磁気検知素子と、
    前記窓開閉検出マグネットの磁力レベルを検出する窓開閉検出用磁気検知素子と、
    手動操作可能な登録操作部と、
    処理回路部と、
    を備え、
    前記処理回路部は、
    前記登録操作部の操作により動作し、前記施錠検出用磁気検知素子で検出した前記開閉レバーの施錠位置における磁力レベルが所定の有効レベルである場合に初期登録すると共に当該初期登録した磁力レベルに基づいて前記クレセント錠の開閉状態を検出する判定閾値を設定し、前記窓開閉検出用磁気検知素子で検出した前記窓の閉状態における磁気レベルが所定の有効レベルである場合に初期登録すると共に当該初期登録した磁力レベルに基づいて前記窓の開閉状態を検出する判定閾値を設定する登録処理部と、
    前記開閉レバーの操作による前記施錠検出マグネットの磁力レベルの変化を監視し、前記施錠検出用磁気検知素子で検出した磁力レベルと前記クレセント錠の開閉状態を検出する判定閾値との比較により前記クレセント錠の開閉状態を判定する施錠監視部と、
    前記窓の開閉による前記窓開閉検出マグネットの磁力レベルの変化を監視し、前記窓開閉検出用磁気検知素子で検出した磁力レベルと前記窓の開閉状態を検出する判定閾値との比較により前記窓の開閉状態を判定する窓開閉監視部と、
    を備えたことを特徴とする窓開閉検出装置。
  5. 請求項記載の窓開閉監視装置に於いて、
    前記処理回路部は、前記磁力レベルの初期登録時に、前記施錠検出用磁気検知素子で検出した磁力レベルが所定の有効レベルでない場合は、前記施錠監視部による監視動作を行わず、前記窓開閉検出用磁気検知素子で検出した磁力レベルが所定の有効レベルでない場合は、前記窓開閉監視部による監視動作を行わないことを特徴とする窓開閉検出装置。
  6. 請求項1又は4記載の窓開閉監視装置に於いて、前記窓開閉検出用磁気検知素子及び前記施錠検出用磁気検知素子はホールセンサであることを特徴とする窓開閉検出装置。
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