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JP5479727B2 - 携帯端末、携帯端末位置判定方法およびプログラム - Google Patents
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JP5479727B2 - 携帯端末、携帯端末位置判定方法およびプログラム - Google Patents

携帯端末、携帯端末位置判定方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、それ自体の現在位置を取得可能な携帯端末と、かかる携帯端末の現在位置に基づいて携帯端末の所持者の行動に異常があるか否かを判定する携帯端末位置判定方法と、かかる判定を行うコンピュータ読み取り可能なプログラムとに関するものである。
現在、GPS(Global Positioning System)等を搭載し、それ自体の現在位置を取得可能な携帯端末が普及している。かかる機能を利用し、携帯端末の所持者である子供や老人が迷子になった場合に対処する技術が提案されている。
例えば特許文献1には、携帯端末の所持者の所在が許される許容領域を予め登録し、GPSを用いて、携帯端末の所持者が許容領域から出たと判定された場合には、当該携帯端末に対して通報確認信号を送信する技術が開示されている。この技術によれば、所持者から応答がない場合には異常事態と判定して、第三者に通報するなどの所定の措置をとる。
特開2002−99971号公報
特許文献1のような技術では、携帯端末所持者のスケジュール(曜日・時間帯)に応じて、複数の行動範囲を登録しておくことが可能である。しかし、それら行動範囲が重ならない、つまり地理的に不連続な場合には、行動範囲間を移動する際、行動範囲からの逸脱と判定されてしまう。その結果、無用な通報動作が行われてしまう。
本発明は、このような課題に鑑み、携帯端末の所持者のスケジュールに対応した複数の行動範囲が設定された携帯端末において、携帯端末の所持者の行動に異常があるか否かを、所持者の行動を想定して適切に判定可能な携帯端末、携帯端末位置判定方法およびプログラムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる携帯端末の代表的な構成は、携帯端末本体の現在位置を取得する位置取得部と、第1の行動範囲を記憶し、目的地となる第2の行動範囲予め記憶する記憶部と、第1の行動範囲及び第2の行動範囲の2つの行動範囲の間を結ぶ範囲を含む追加行動範囲を生成する領域補間部と、現在位置と、2つの行動範囲および追加行動範囲を含む拡張行動範囲とに基づき、当該携帯端末の所持者がその拡張行動範囲から外れているか否かを判定する逸脱判定部と、を備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、2つの行動範囲を記憶部に記憶させておけば、それら行動範囲間に、双方に連続する追加行動範囲が自動的に生成される。そして、逸脱の有無が判定される領域は、行動範囲・追加行動範囲を含む拡張行動範囲である。したがって、地理的に不連続な行動範囲間を移動する際にも、逸脱と判定されることはなく、無用な通報が回避される。
上記の記憶部は、複数の行動範囲それぞれの順番をさらに記憶していて、領域補間部は、3つ以上の行動範囲について、順番が連続する各2つの行動範囲の間に追加行動範囲を生成し、逸脱判定部は、それら3つ以上の行動範囲および各2つの行動範囲の間に生成された追加行動範囲を拡張行動範囲に含めて、判定を行ってよい。
例えば1日のうち3箇所の目的地を順番に移動する場合には、これらに対応した3つの行動範囲A〜Cを設定することとなる。それら行動範囲間を移動する際に、行動範囲を逸脱した旨の無用な通報が行われないようにするには、例えば行動範囲A、B、Cの順番で移動する、という順番を決定しておくことが必要である。かかる移動の順番に従って、行動範囲A・B間、行動範囲B・C間に追加行動範囲が生成された、適切な拡張行動範囲が完成する。行動範囲A・C間には無用な追加行動範囲は生成されない。
上記の記憶部は、複数の行動範囲それぞれの順番を決定する、その複数の行動範囲にそれぞれ対応する時間帯をさらに記憶していて、逸脱判定部は、判定を行う時点が属する時間帯に対応する第1の行動範囲と、判定を行う時点に応じた、第1の行動範囲の順番の前後いずれかの順番を有する第2の行動範囲と、第1および第2の行動範囲の間に生成された追加行動範囲と、を拡張行動範囲に含めて、判定を行ってよい。
上記の構成によれば、例えば時間帯10時〜11時に行動範囲A、時間帯11時〜12時に行動範囲B、時間帯12〜13時に行動範囲Cが対応していると仮定すると、位置判定の時点が10時〜10時30分未満の場合は行動範囲Aのみが逸脱の有無の判定対象となる。位置判定の時点が10時30分〜11時30分未満の場合は行動範囲A、Bおよびそれらの間の追加行動範囲を含む拡張行動範囲が逸脱の有無の判定対象となる。位置判定の時点が11時30分〜12時30分未満の場合は行動範囲B、Cおよびそれらの間の追加行動範囲を含む拡張行動範囲が逸脱の有無の判定対象となる。位置判定の時点が12時30分〜13時未満の場合は行動範囲Cのみが逸脱の有無の判定対象となる。
このように、位置判定の時点に応じて、逸脱の有無の判定対象となる領域は、スケジュールに応じて、順次、シフトしてゆく。したがって、携帯端末所持者のスケジュールに応じた、より実情に近い位置判定を行うことが可能である。
上記の時間帯は、各々が、任意の時点で前半および後半に区分されていて、逸脱判定部は、判定を行う時点が前半または後半のいずれに属するかに応じて、第1の行動範囲の前または後の順番を有する行動範囲を第2の行動範囲として判定を行ってよい。
既に述べた例では各1時間の時間帯を30分間隔で前後半に区分していたが、区分する時点は任意に定めてよい。これによって、さらに詳細なスケジュール管理を行うことができる。
当該携帯端末は、上記の複数の行動範囲およびその複数の行動範囲にそれぞれ対応する時間帯を、暦に関連させて変更する行動範囲変更部をさらに備えてよい。
上記の構成によれば、携帯端末の所持者が、例えば日付や曜日などの暦に関連して変化するスケジュールを有する場合に、そのスケジュールに合わせて、行動範囲および時間帯を設定可能である。
上記の領域補間部は、2つの行動範囲の双方に接する2本の接線と、その2つの行動範囲の輪郭線とで囲まれた領域を、追加行動範囲として生成してよい。
上記の構成によれば、2つの行動範囲間をなるべく短い移動距離で移動しようとする際の経路は、ほぼ追加行動範囲に含まれることとなる。したがって、敢えて不自然に遠回りな経路に沿って移動しようとする者を除き、逸脱していると誤判定される可能性は低くなる。
上記の記憶部は、2つの行動範囲を結ぶ移動経路をさらに記憶していて、領域補間部は、移動経路を含む領域を、追加行動範囲として生成してよい。
上記の構成によれば、道路や交通機関の路線などの移動経路に沿った領域を追加行動範囲とすることができる。特に距離が離れた行動範囲間を移動する際、携帯端末所持者は交通機関を利用して移動すると考えられるため、想定される交通機関を利用しない者は、行動に異常があると判定されることとなる。
上記の記憶部は、現在位置の履歴である行動軌跡をさらに記憶していて、領域補間部は、行動軌跡を含む領域を、追加行動範囲として生成してよい。
上記の構成によれば、携帯端末所持者が過去に行動した軌跡を用いて、追加行動範囲を生成可能である。したがって、地図を表示部に表示して行動範囲を設定するなどの操作をしなくても、自ら動き回ることによって、追加行動範囲を設定可能である。特に、日常的に移動する経路に沿って行動すれば、その日の行動軌跡が記録され、それ以降は、行動軌跡に基づいて生成された追加行動範囲を利用して、位置判定を行うことが可能となる。かかる行動軌跡を、日付や曜日などの暦に対応させて記憶すれば、日付や曜日に応じて異なる追加行動軌跡を容易に設定可能である。
上記課題を解決するために、本発明にかかる携帯端末位置判定方法の代表的な構成は、第1の行動範囲を携帯端末に記憶させ、目的地となる第2の行動範囲を携帯端末に予め記憶させ、第1の行動範囲及び第2の行動範囲の2つの行動範囲の間を結ぶ範囲を含む追加行動範囲を生成し、携帯端末の現在位置を取得し、現在位置と、2つの行動範囲および追加行動範囲を含む拡張行動範囲とに基づき、携帯端末の所持者がその拡張行動範囲から外れているか否かを判定することを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかるプログラムの代表的な構成は、コンピュータを、携帯端末の現在位置を取得する位置取得部と、第1の行動範囲を記憶し、目的地となる第2の行動範囲予め記憶する記憶部と、第1の行動範囲及び第2の行動範囲の2つの行動範囲の間を結ぶ範囲を含む追加行動範囲を生成する領域補間部と、現在位置と、2つの行動範囲および追加行動範囲を含む拡張行動範囲とに基づき、携帯端末の所持者がその拡張行動範囲から外れているか否かを判定する逸脱判定部と、して機能させることを特徴とする。
上述した携帯端末における技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該携帯端末位置判定方法や当該プログラムにも適用可能である。
本発明によれば、携帯端末の所持者のスケジュールに対応した複数の行動範囲が設定された携帯端末において、携帯端末の所持者の行動に異常があるか否かを、所持者の行動を想定して適切に判定可能な携帯端末、携帯端末位置判定方法およびプログラムを提供することが可能である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(無線通信システム)
図1は、本発明の実施形態である携帯端末を含む無線通信システムの概略的な接続関係を示した説明図である。当該無線通信システム100は、携帯端末110と、携帯端末110のアクセスポイントとしての基地局120と、基地局120に接続されISDN(Integrated Services Digital Network)回線、インターネット、専用回線等で構成される通信網130と、通信網130に接続された管理サーバ140と、GPS衛星150とを含んで構成される。
当該無線通信システム100において、携帯端末110は、管理サーバ140の管理の下、基地局120を通じて他の携帯端末110との通話や通信を実行できる。また携帯端末110は、GPS衛星150からのGPS信号を受信して携帯端末110本体の現在位置を取得できる。
(携帯端末)
図2は、図1の携帯端末110のハードウェア構成を示した機能ブロック図であり、図3は、図2の携帯端末110の外観を示した斜視図である。携帯端末110は、制御部210と、記憶部の例としてのメモリ212と、表示部214と、操作部216と、音声入力部218と、音声出力部220と、無線通信部222と、位置取得部の例としてのGPS取得部224と、通報部226とを含んで構成される。
かかる携帯端末110としては、携帯電話端末、PHS端末、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、カーナビゲーション、PND(Personal Navigation Device)、ゲーム機器、DVDプレイヤー、リモートコントローラ等無線通信可能な様々な携帯端末を用いることができる。本実施形態では、携帯端末110として携帯電話端末を挙げて説明する。
制御部210は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路により携帯端末110全体を管理および制御し、メモリ212のプログラムを用いて、通話機能、メール送受信機能、撮像機能、音楽再生機能も遂行する。本実施形態では、制御部210には、領域補間部242、逸脱判定部250および行動範囲変更部240が、それぞれ制御部210の一機能として含まれているが、これらについては後述する。
メモリ212は、ROM、RAM、EEPROM、不揮発性RAM、フラッシュメモリ、HDD等で構成され、制御部210で処理されるプログラムや音声データ等を記憶する。
本実施形態では、メモリ212は、さらに、複数の行動範囲230と、行動範囲間を繋ぐ追加行動範囲232と、携帯端末110の所持者のスケジュール234とを記憶する。またメモリ212は、電話番号などの連絡先236、地図情報238、行動軌跡280も記憶する。これらメモリ212の記憶内容については後述する。
表示部214は、液晶ディスプレイ、EL(Electro Luminescence)等で構成され、メモリ212に記憶された、または通信網130を介してアプリケーション中継サーバ(図示せず)から提供される、WebブラウザやアプリケーションのGUI(Graphical User Interface)を表示することができる。
操作部216は、キーボード、十字キー、ジョイスティック等のスイッチから構成され、ユーザの操作入力を受け付ける。音声入力部218は、マイク等の音声認識手段で構成され、通話時に入力されたユーザの音声を携帯端末110内で処理可能な電気信号に変換する。音声出力部220は、スピーカで構成され、携帯端末110で受信した通話相手の音声信号を音声に変えて出力する。また、着信音や、操作部216の操作音、アラーム音等も出力できる。
無線通信部222は、CDMAやWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等の無線通信方式を通じて基地局120との無線通信を確立し、通信相手との音声通信やWebサーバとのデータ通信を遂行する。
GPS取得部224は、GPS衛星150からのGPS信号を受信して携帯端末110本体の現在位置を、絶対位置として取得する。本実施形態ではGPS取得部224を用いているが、基地局120からの信号に基づいて現在位置を取得するものでもよい。
通報部226は、携帯端末110の所持者が、所定の領域を逸脱したと判定されると、無線通信部222を介して、連絡先236として登録されている電話番号に、電話をかける。
(行動範囲)
図4は、図2のメモリ212が記憶する行動範囲230を模式的に示す図である。行動範囲230には、例として4つの行動範囲230A、230B、230C、230Dが含まれている。これら行動範囲230A〜230Dは、典型的には、携帯端末110の所持者の目的地周辺の領域であり、目的地周辺で所持者が行動すると想定される領域である。
行動範囲230A〜230Dを設定するときは、地図情報238を用いるとよい。地図情報238によれば、地図上の地点を経緯度や住所によって特定し、携帯端末110の所持者の目的地とすることができる。あるいは、表示部214に表示させた地図情報238上で、操作部216を用いてカーソルを動かし、任意の地点を特定して携帯端末110の所持者の目的地としてもよい。
携帯端末110の所持者の目的地を特定すると、その周辺に行動範囲230A〜230Dを生成してよい。行動範囲230A〜230Dは、本実施形態ではいずれも長方形の形状を有するが、例えば円形、楕円形などの形状を有していてもよく、面積も自由に決定してよい。
(スケジュール)
図5は、図2のメモリ212が記憶するスケジュールを例示する図である。図5(a)(b)はそれぞれ、異なる日付のスケジュール234、235であり、複数の行動範囲230A〜230Dそれぞれの順番を含んでいる。この順番は、行動範囲230A〜230Dにそれぞれ対応する時間帯によって決定されている。なお図5ではすべての時間帯が連続しているスケジュールを例示しているが、必ずしも連続していなくてよい。
(行動範囲変更部)
図2に示すように、制御部210は、スケジュールに含まれる複数の行動範囲およびその複数の行動範囲にそれぞれ対応する時間帯を、暦に関連させて変更する行動範囲変更部240をさらに備えている。行動範囲変更部240は、例えば図5(a)(b)のスケジュール234、235を、日付や曜日に応じて変更可能である。図5の例では、異なる日付のスケジュール234、235に含まれる行動範囲230A〜230Dは同様であるが、それらを移動する順番(時間帯)が正反対になっている。しかし、かかる例に限定されないことは言うまでもない。図4に示す行動範囲230A〜230D以外に設定された行動範囲を含むスケジュールに変更してもよいし、各行動範囲に対応する時間帯も全く異なるスケジュールに変更してもよい。
上記の構成によれば、携帯端末110の所持者が、例えば日付や曜日などの暦に関連して変化するスケジュールを有する場合に、そのスケジュールに合わせて、行動範囲および時間帯を設定可能である。
(領域補間部および追加行動範囲)
図2に示すように、制御部210は、行動範囲230のうち、いずれか2つの行動範囲の間に、双方に連続する追加行動範囲232を生成する領域補間部242を含む。追加行動範囲232は、図4の行動範囲230に基づいて、領域補間部242が生成した領域である。
領域補間部242は、図4に示すように、2つの行動範囲(例えば行動範囲230A、230B)の双方に接する2本の接線246、248と、その2つの行動範囲230A、230Bの輪郭線とで囲まれた領域を、追加行動範囲232Aとして生成する。追加行動範囲232B、232Cも、かかる方法で生成されている。これら生成された追加行動範囲232A〜232Cは、メモリ212に、追加行動範囲232として記憶される。
(逸脱判定部:第1の動作)
図2に示すように、制御部210は、逸脱判定部250を含む。逸脱判定部250は、GPS取得部224が取得する、携帯端末110の現在位置と、2つの行動範囲(例えば行動範囲230A、230B)および追加行動範囲(例えば232A)を含む拡張行動範囲252A(後述の図6)とに基づき、携帯端末110の所持者がその拡張行動範囲252Aを逸脱しているか否かを判定する。
(拡張行動範囲)
図6は図4に示す行動範囲および追加行動範囲に基づく、拡張行動範囲を例示する図である。図6(a)は行動範囲230A、230Bと、それらから生成された追加行動範囲232Aとを含む拡張行動範囲252Aを示す。
上記の構成によれば、2つの行動範囲、例えば行動範囲230A、230Bをメモリ212に記憶させておけば、それら行動範囲230A、230B間に、双方に連続する追加行動範囲232Aが自動的に生成される。そして、携帯端末110の所持者の逸脱の有無が判定される領域は、行動範囲230A、230Bと、追加行動範囲232Aとを含む拡張行動範囲252Aである。したがって、地理的に不連続な行動範囲230A、230B間を移動する際にも、逸脱(迷子)と判定されることはなく、無用な通報が回避される。
しかも、領域補間部242は、接線246、248(図4)によって追加行動範囲232Aを生成しているため、2つの行動範囲230A、230B間をなるべく短い移動距離で移動しようとする際の経路は、ほぼ追加行動範囲232Aに含まれることとなる。したがって、携帯端末110の所持者が不自然に遠回りな経路を選択して移動しようとする場合は、逸脱(迷子)と判定されるが、かかる場合を除き、拡張行動範囲252Aから逸脱していると誤判定される可能性は低くなる。
図6(b)は、3つ以上の行動範囲から作られた拡張行動範囲を例示する図である。同図の場合、まず領域補間部242が、4つの行動範囲230A〜230Dから追加行動範囲232A、232B、232Cを生成する。すなわち、順番が連続する各2つの行動範囲の間に追加行動範囲を生成する。なお領域補間部242が追加行動範囲232A〜232Cを生成する順番は任意であり、いずれの追加行動範囲から生成しても構わない。
このように、本実施形態では、追加行動範囲の生成の方法は、図5のスケジュールに記載の時間帯(移動の順番)に従う。移動の順番を無視して、例えば行動範囲230A、230D間に追加移動範囲を生成すると、携帯端末110が通らないと想定される領域までが、入っていれば迷子とはみなされない領域(逸脱の有無が判定される領域)となり、誤判定を生じやすくなってしまうからである。
逸脱判定部は、図6(b)に例示する拡張行動範囲252D(4つの行動範囲230A〜230Dおよび各2つの行動範囲の間に生成された追加行動範囲232A〜232Cを含む)について、携帯端末110の所持者の逸脱を判定可能である。多数の目的地間を、1日中、決められた経路で行ったり来たりする場合は、かかる広範な拡張行動範囲252Dについて逸脱を判定することが望ましい。
(移動経路に沿った追加行動範囲)
図7は、行動範囲間の移動経路を考慮して追加行動範囲を生成した例を示す図である。図2のメモリ212が記憶している地図情報238は、GPS用の地図情報であり、道路情報や交通機関の路線を網羅している。かかる地図情報238を参照すれば、2つの行動範囲を結ぶ移動経路を検出可能である。例えば図7(a)に示すように、携帯端末110の表示部214に、鉄道の路線名、乗車駅、下車駅の入力画面を表示させる。携帯端末110の所持者がこれらの入力を行うと、制御部210は、B駅およびC駅を行動範囲230としてメモリ212に記憶させる。制御部210はさらに、地図情報238を参照して鉄道路線Aの路線図を取得する。領域補間部242は、取得された鉄道路線Aを含む追加行動範囲232Eを自動的に生成し、メモリ212に追加行動範囲232として記憶させる。
このように領域補間部242は、鉄道路線Aや道路などの移動経路に沿った領域を、追加行動範囲232として生成可能である。そして逸脱判定部250は、図7に示す、B駅およびC駅(行動範囲230)と、追加行動範囲232Eとを含む拡張行動範囲252Eについて、携帯端末110の所持者の逸脱を判定する。
以上の構成によれば、道路や交通機関路線などの移動経路に沿った領域を追加行動範囲232とすることができる。特に距離が離れた行動範囲間を移動する際、携帯端末110の所持者は交通機関を利用して移動すると考えられるため、想定される交通機関の路線から逸脱する者は、行動に異常あり、と適切に判定されることとなる。
(行動軌跡に沿った追加行動範囲)
図8は携帯端末110の所持者が行動した軌跡に基づいて追加行動範囲を生成した例を示す図である。制御部210は、GPS取得部224に携帯端末110の現在位置を定期的に取得させ、それをトレースすることで、携帯端末110の所持者270の行動軌跡280を取得可能である。例えば図8(a)に示すようにD地点とE地点との間に経路260A、260Bがあるところ、携帯端末110の所持者270が経路260Aを選択すれば、同経路260Aに沿った行動軌跡280が得られる。
メモリ212は、現在位置の履歴である行動軌跡280をも記憶し、領域補間部242は、図8(b)に示すように、行動軌跡280を含む領域を、追加行動範囲232Fとして生成する。
上記の構成によれば、携帯端末110の所持者270が過去に行動した行動軌跡280を用いて、追加行動範囲232Fを生成可能である。したがって、地図情報238を表示部214に表示して目的地たる行動範囲を設定しなくても、自ら動き回ることによって、追加行動範囲を設定可能である。特に、日常的に移動する経路(例えば図8の経路260A)に沿って行動すれば、その日の行動軌跡280が記録され、それ以降は、行動軌跡280に基づいて生成された追加行動範囲232Eを利用して、位置判定を行うことが可能となる。かかる行動軌跡280を、異なる日付や曜日ごとに記憶すれば、暦に応じて異なる追加行動範囲232を容易に設定可能である。
(逸脱判定部:第2の動作)
図9は図5(a)のスケジュールに基づく、本実施形態における逸脱判定部250の第2の動作を、時刻と拡張行動範囲との対比で示す図であり、図10は、図9に対応した拡張行動範囲を示す図である。逸脱判定部250は、判定を行う時点が属する時間帯に対応する第1の行動範囲と、判定を行う時点に応じた、第1の行動範囲の順番の前後いずれかの順番を有する第2の行動範囲と、第1および第2の行動範囲の間に生成された追加行動範囲と、を拡張行動範囲252に含めて、判定を行う。
上記の構成によれば、例えば判定を行う時点が10:00および11:00であるとすると、図5(a)によれば、これらの判定時点は同一の時間帯9:00〜12:00に属し、これに対応する「第1の行動範囲」は行動範囲230Bである。しかし図9に示すように、時間帯9:00〜12:00は中央の時刻10:30で前半・後半に区分されている。逸脱判定部250は、判定を行う時点が前半または後半のいずれに属するかに応じて、第1の行動範囲(行動範囲230B)の前または後の順番を有する行動範囲(行動範囲230Aまたは230C)を第2の行動範囲として判定を行う。
既に述べた例では各時間帯を中央の時刻で前後半に区分していたが、区分する時点は任意に定めてよい。これによって、さらに詳細なスケジュール管理を行うことができる。例えば、ある行動範囲には、長く留まる必要があるが、他の行動範囲には、長く留まる必要がないなどの事情がある場合に、個々の行動範囲での逗留時間を調節可能である。
以下、図5(a)、図9および図10を対比して説明する。図5(a)によれば、時間帯8:00〜9:00に行動範囲230A、時間帯9:00〜12:00に行動範囲230B、時間帯12:00〜14:00に行動範囲230Cが対応している。図9に示すように、位置判定の時点が8:00〜8:30未満の場合は行動範囲230Aのみが逸脱の有無の判定対象となる。位置判定の時点が8:30〜10:30未満の場合は行動範囲230A、230Bおよびそれらの間の追加行動範囲232Aを含む拡張行動範囲252Aが逸脱の有無の判定対象となる(図10(a)。位置判定の時点が10:30分〜13:00未満の場合は行動範囲230B、230Cおよびそれらの間の追加行動範囲232Bを含む拡張行動範囲252Bが逸脱の有無の判定対象となる(図10(b))。位置判定の時点が13:00〜14:00未満の場合は行動範囲230C、230Dおよびそれらの間の追加行動範囲232Cを含む拡張行動範囲252Cが逸脱の有無の判定対象となる(図10(c))。位置判定の時点が14:00〜15:00の場合は行動範囲230Dのみが逸脱の有無の判定対象となる。
このように、位置判定の時点に応じて、逸脱の有無の判定対象となる領域は、スケジュールに応じて、順次、シフトしてゆく。したがって、携帯端末110の所持者のスケジュールに応じた、より実情に近い位置判定を行うことが可能である。
本実施形態では、図10に示すように、2つずつの行動範囲がシフトしていくが、3つ以上の行動範囲がシフトしていく方式としてもよい。
なお、図示しないが、携帯端末110の所持者270に逸脱を報知する「報知部」を設ければ、迷子判定だけでなく、本実施形態は、スケジュール管理にも使用できる。逸脱の有無の判定対象となる領域が、時間の経過とともにシフトしてゆくため、いつまでも現在の位置に留まっていると、やがて、その場所に留まっていることで、逸脱と判定されるため、スケジュールに応じた次の目的地に急がなければならないということが携帯端末110の所持者270に分かる。
上記のスケジュールおよび目的地は、迷子判定が必要な子供など、携帯端末所持者自身のスケジュールや目的地(学校、塾など)に限られない。かかる子供を同行する保護者のスケジュールや目的地に適合するように、行動範囲およびスケジュールを設定してよいことは言うまでもない。これにより、子供を同伴して複数の目的地を移動する保護者は、各目的地にて子供が迷子にならないよう常に子供を監視する労力が軽減される。
(携帯端末位置判定方法)
図11は本発明の実施形態である携帯端末位置判定方法を示すフローチャートである。まず、複数の行動範囲230を予め携帯端末110に記憶させる(ステップS300)。このとき、行動範囲230に対応する時間帯も設定し、図5のようなスケジュールをメモリ212に記憶させる。
次に、複数の行動範囲230に対して、時間帯に従った順番を与え、各2つの行動範囲の間に、双方に連続する追加行動範囲232を生成する(ステップS310)。生成した追加行動範囲232はメモリ212に記憶させる一方、設定した行動範囲230、時間帯、順番について、スケジュールを更新する(ステップS320)。
続いて、携帯端末110の現在位置を取得する(ステップS330)。そして、位置判定に移行する。位置判定をするときは、判定時点がどの行動範囲に属するか、さらに、どの拡張行動範囲が、逸脱判定の対象とするかを確認するため、スケジュールを参照する(ステップS340)。現在位置と、拡張行動範囲とに基づき、携帯端末110の所持者がその拡張行動範囲を逸脱しているか否かを判定する(ステップS350)。逸脱していた場合には通報部226によって通報を行い、逸脱していなかった場合には、最初のステップS300に戻る。
(プログラム)
本実施形態にかかるプログラムの代表的な構成は、コンピュータ、あるいは携帯端末110を、携帯端末110の現在位置を取得するGPS取得部224と、複数の行動範囲230を記憶するメモリ212と、行動範囲230のうち、いずれか2つの行動範囲の間に、双方に連続する追加行動範囲232を生成する領域補間部242と、現在位置と、上記2つの行動範囲および追加行動範囲232を含む拡張行動範囲252A〜252Dとに基づき、携帯端末110の所持者がその拡張行動範囲252A〜252Dを逸脱しているか否かを判定する逸脱判定部250と、して機能させることを特徴とする。
なお、本明細書の携帯端末位置判定方法における各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、それ自体の現在位置を取得可能な携帯端末と、かかる携帯端末の現在位置に基づいて携帯端末の所持者の行動に異常があるか否かを判定する携帯端末位置判定方法と、かかる判定を行うコンピュータ読み取り可能なプログラムとに利用することができる。
本発明の実施形態である携帯端末を含む無線通信システムの概略的な接続関係を示した説明図である。 図1の携帯端末のハードウェア構成を示した機能ブロック図である。 図2の携帯端末の外観を示した斜視図である。 図2のメモリが記憶する行動範囲を模式的に示す図である。 図2のメモリが記憶するスケジュールを例示する図である。 図4に示す行動範囲および追加行動範囲に基づく、拡張行動範囲を例示する図である。 行動範囲間の移動経路を考慮して追加行動範囲を生成した例を示す図である。 携帯端末の所持者が行動した軌跡に基づいて追加行動範囲を生成した例を示す図である。 図5(a)のスケジュールに基づく、本実施形態における逸脱判定部の第2の動作を、時刻と拡張行動範囲との対比で示す図である。 図9に対応した拡張行動範囲を示す図である。 本発明の実施形態である携帯端末位置判定方法を示すフローチャートである。
符号の説明
100 …無線通信システム、110 …携帯端末、120 …基地局、130 …通信網、140 …管理サーバ、150 …GPS衛星、210 …制御部、212 …メモリ、214 …表示部、216 …操作部、218 …音声入力部、220 …音声出力部、222 …無線通信部、224 …GPS取得部、226 …通報部、230 …行動範囲、232 …追加行動範囲、234、235 …スケジュール、236 …連絡先、238 …地図情報、240 …行動範囲変更部、242 …領域補間部、250 …逸脱判定部、252A〜252D …拡張行動範囲、270 …所持者、280 …行動軌跡

Claims (10)

  1. 携帯端末本体の現在位置を取得する位置取得部と、
    第1の行動範囲を記憶し、目的地となる第2の行動範囲予め記憶する記憶部と、
    前記第1の行動範囲及び前記第2の行動範囲の2つの行動範囲の間を結ぶ範囲を含む追加行動範囲を生成する領域補間部と、
    前記現在位置と、前記2つの行動範囲および追加行動範囲を含む拡張行動範囲とに基づき、当該携帯端末の所持者が該拡張行動範囲から外れているか否かを判定する逸脱判定部と、
    を備えることを特徴とする携帯端末。
  2. 前記記憶部は、複数の行動範囲それぞれの順番をさらに記憶していて、
    前記領域補間部は、3つ以上の行動範囲について、前記順番が連続する各2つの行動範囲の間に前記追加行動範囲を生成し、
    前記逸脱判定部は、前記3つ以上の行動範囲および前記各2つの行動範囲の間に生成された追加行動範囲を前記拡張行動範囲に含めて、前記判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記記憶部は、複数の行動範囲それぞれの順番を決定する、該複数の行動範囲にそれぞれ対応する時間帯をさらに記憶していて、
    前記逸脱判定部は、
    前記判定を行う時点が属する時間帯に対応する第1の行動範囲と、
    前記判定を行う時点に応じた、前記第1の行動範囲の順番の前後いずれかの順番を有する第2の行動範囲と、
    前記第1および第2の行動範囲の間に生成された追加行動範囲と、
    を前記拡張行動範囲に含めて、前記判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  4. 前記時間帯は、各々が、任意の時点で前半および後半に区分されていて、
    前記逸脱判定部は、前記判定を行う時点が前記前半または後半のいずれに属するかに応じて、前記第1の行動範囲の前または後の順番を有する行動範囲を第2の行動範囲として前記判定を行うことを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。
  5. 前記複数の行動範囲および該複数の行動範囲にそれぞれ対応する時間帯を、暦に関連させて変更する行動範囲変更部をさらに備えることを特徴とする請求項3または4に記載の携帯端末。
  6. 前記領域補間部は、前記2つの行動範囲の双方に接する2本の接線と、該2つの行動範囲の輪郭線とで囲まれた領域を、前記追加行動範囲として生成することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の携帯端末。
  7. 前記記憶部は、前記2つの行動範囲を結ぶ移動経路をさらに記憶していて、
    前記領域補間部は、前記移動経路を含む領域を、前記追加行動範囲として生成することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の携帯端末。
  8. 前記記憶部は、前記現在位置の履歴である行動軌跡をさらに記憶していて、
    前記領域補間部は、前記行動軌跡を含む領域を、前記追加行動範囲として生成することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の携帯端末。
  9. 第1の行動範囲を携帯端末に記憶させ、目的地となる第2の行動範囲を携帯端末に予め記憶させ、
    前記第1の行動範囲及び前記第2の行動範囲の2つの行動範囲の間を結ぶ範囲を含む追加行動範囲を生成し、
    前記携帯端末の現在位置を取得し、
    前記現在位置と、前記2つの行動範囲および追加行動範囲を含む拡張行動範囲とに基づき、前記携帯端末の所持者が該拡張行動範囲から外れているか否かを判定することを特徴とする携帯端末位置判定方法。
  10. コンピュータを、
    携帯端末の現在位置を取得する位置取得部と、
    第1の行動範囲を記憶し、目的地となる第2の行動範囲予め記憶する記憶部と、
    前記第1の行動範囲及び前記第2の行動範囲の2つの行動範囲の間を結ぶ範囲を含む追加行動範囲を生成する領域補間部と、
    前記現在位置と、前記2つの行動範囲および追加行動範囲を含む拡張行動範囲とに基づき、前記携帯端末の所持者が該拡張行動範囲から外れているか否かを判定する逸脱判定部と、
    して機能させることを特徴とするプログラム。
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