ところで、上述のように治具をベッドに載置するとき、オペレータはベッドの基準位置に合わせて慎重に治具を載置する必要がある。例えば、治具を一旦ベッドに載置し、基準位置と一致するように治具の位置を少しずつずらして、最終的に基準位置に一致させるようにしていた。そのため、この載置作業に余分な作業時間を要することとなり、作業効率が低下しやすいという課題があった。また、この載置作業はオペレータの手作業により行われるため、より高精度に基準位置と一致させて印刷品質を向上させようとすると、オペレータに対する作業負担の増加につながるという課題もあった。さらに、大きさや形状等の異なる媒体を別々の治具に保持させて一度に印刷を行うような場合には、治具の種類とベッドにおける位置とを対応させて認識させることが難しいという課題もあった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、作業効率を向上させるとともにオペレータの作業負担を軽減させ、種々の形状の媒体に対して印刷可能な液滴吐出装置、およびその液滴吐出方法を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明に係る液滴吐出装置は、媒体を所定の媒体保持位置に保持する保持台(例えば、実施形態における治具)を支持可能なベース部材(例えば、実施形態におけるバキュームテーブル13)と、液滴を吐出する液滴吐出手段(例えば、実施形態におけるプリンタヘッド32)と、前記ベース部材に前記保持台が支持された状態で前記保持台に保持された媒体に対向させて前記液滴吐出手段を前記媒体に対して相対移動させる相対移動手段(例えば、実施形態における左右移動機構、前後移動機構)とを有する液滴吐出装置(例えば、実施形態におけるプリンタ)において、前記保持台を特定するための保持台情報(例えば実施形態におけるバーコード61,61a,352,356、RFIDタグ、ICチップ、磁気ストライプ、感熱シートに記憶または紐付けられる情報)を取得するとともに、前記ベース部材における前記保持台の支持位置に関する支持位置情報を取得する保持台情報取得手段(例えば、実施形態におけるトンボ検出部34,134、バーコード検出部35,335、RFIDリーダ、ICチップリーダ、磁気ヘッド、CCDカメラ)と、前記保持台情報取得手段により取得された前記保持台情報により特定される前記保持台に関する情報、前記保持台情報取得手段により取得された前記支持位置情報および所望のパターンに関する情報に基づいて、前記相対移動手段による前記液滴吐出手段の移動制御および前記液滴吐出手段からの液滴の吐出制御を行って、前記所定の媒体保持位置に保持された媒体の表面に前記所望のパターンで液滴を付着させる吐出制御手段(例えば、実施形態におけるコントローラ22)とを備えることを特徴とする。
本発明に係る液滴吐出装置は、媒体を所定の媒体保持位置に保持する保持台を支持可能なベース部材と、液滴を吐出する液滴吐出手段と、前記ベース部材に前記保持台が支持された状態で前記保持台に保持された媒体に対向させて前記液滴吐出手段を前記媒体に対して相対移動させる相対移動手段とを有する液滴吐出装置において、前記保持台を特定するための保持台情報(例えば実施形態におけるバーコード61,61a,352,356、RFIDタグ、ICチップ、磁気ストライプ、感熱シートに記憶または紐付けられる情報)を取得する保持台情報取得手段(例えば、実施形態におけるバーコード検出部35,335、RFIDリーダ、ICチップリーダ、磁気ヘッド、CCDカメラ)と、前記保持台情報取得手段により取得された前記保持台情報により特定される前記保持台に関する情報と所望のパターンに関する情報とに基づいて、前記相対移動手段による前記液滴吐出手段の移動制御および前記液滴吐出手段からの液滴の吐出制御を行って、前記所定の媒体保持位置に保持された媒体の表面に前記所望のパターンで液滴を付着させる吐出制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る液滴吐出装置は、媒体を所定の媒体保持位置に保持する保持台を支持可能なベース部材と、液滴を吐出する液滴吐出手段と、前記ベース部材に前記保持台が支持された状態で前記保持台に保持された媒体に対向させて前記液滴吐出手段を前記媒体に対して相対移動させる相対移動手段とを有する液滴吐出装置において、前記ベース部材における前記保持台の支持位置に関する支持位置情報を取得する保持台情報取得手段(例えば、実施形態におけるトンボ検出部34,134)と、前記保持台情報取得手段により取得された前記支持位置情報と所望のパターンに関する情報とに基づいて、前記相対移動手段による前記液滴吐出手段の移動制御および前記液滴吐出手段からの液滴の吐出制御を行って、前記所定の媒体保持位置に保持された媒体の表面に前記所望のパターンで液滴を付着させる吐出制御手段とを備えることを特徴とする。
なお、前記保持台に設けられた前記保持台情報を読み取る情報読み取り手段を備えることが好ましい。
また、前記ベース部材に前記保持台を所定支持位置に位置決め保持する位置決め保持手段(例えば、実施形態における位置決め部材)が設けられており、前記位置決め保持手段により前記保持台を位置決め保持した状態での前記保持台の位置に基づいて前記支持位置情報が取得されることが好ましい。
前記保持台に、前記支持位置情報の取得のための基準マーク(例えば、実施形態における第1トンボ62a、第2トンボ62b、第3トンボ62c、第4トンボ64d)が設けられており、前記保持台情報取得手段が、前記基準マークを検出して前記支持位置情報を取得するように構成されていることも好ましい。
前記保持台情報には、前記保持台の種類を特定するための情報、前記保持台における媒体の保持位置を示す位置情報、媒体の配置情報、数量情報、大きさ情報および形状情報の少なくとも1つが含まれていることが好ましい。
上述の液滴吐出装置において、前記保持台は、内部に中空部を有して箱状に構成され、前記中空部は、前記中空部に負圧を作用させることが可能な吸引手段(例えば、実施形態における給排ブロワー14)と接続され、前記保持台における前記媒体保持位置を外れた部分に、前記中空部と連通した吸引孔が形成され、前記吸引手段により、前記吸引孔に前記中空部に向けて流れる空気流を発生させることが好ましい。
本発明に係る液滴吐出方法は、媒体を所定の媒体保持位置に保持する保持台を支持可能なベース部材と、液滴を吐出する液滴吐出手段と、前記ベース部材に前記保持台が支持された状態で前記保持台に保持された媒体に対向させて前記液滴吐出手段を前記媒体に対して相対移動させる相対移動手段とを有する液滴吐出装置を用いて行う液滴吐出方法であって、前記保持台を特定するための保持台情報を取得するとともに、前記ベース部材における前記保持台の支持位置に関する支持位置情報を取得する保持台情報取得ステップと、前記保持台情報取得ステップにより取得された前記保持台情報により特定される前記保持台に関する情報、前記保持台情報取得ステップにより取得された前記支持位置情報および所望のパターンに関する情報に基づいて、前記相対移動手段による前記液滴吐出手段の移動制御および前記液滴吐出手段からの液滴の吐出制御を行って、前記所定の媒体保持位置に保持された媒体の表面に前記所望のパターンで液滴を付着させる吐出制御ステップとを備えることを特徴とする。
本発明に係る液滴吐出方法は、媒体を所定の媒体保持位置に保持する保持台を支持可能なベース部材と、液滴を吐出する液滴吐出手段と、前記ベース部材に前記保持台が支持された状態で前記保持台に保持された媒体に対向させて前記液滴吐出手段を前記媒体に対して相対移動させる相対移動手段とを有する液滴吐出装置を用いて行う液滴吐出方法であって、前記保持台を特定するための保持台情報を取得する保持台情報取得ステップと、前記保持台情報取得ステップにより取得された前記保持台情報により特定される前記保持台に関する情報と所望のパターンに関する情報とに基づいて、前記相対移動手段による前記液滴吐出手段の移動制御および前記液滴吐出手段からの液滴の吐出制御を行って、前記所定の媒体保持位置に保持された媒体の表面に前記所望のパターンで液滴を付着させる吐出制御ステップとを備えることを特徴とする。
本発明に係る液滴吐出方法は、媒体を所定の媒体保持位置に保持する保持台を支持可能なベース部材と、液滴を吐出する液滴吐出手段と、前記ベース部材に前記保持台が支持された状態で前記保持台に保持された媒体に対向させて前記液滴吐出手段を前記媒体に対して相対移動させる相対移動手段とを有する液滴吐出装置を用いて行う液滴吐出方法であって、前記ベース部材における前記保持台の支持位置に関する支持位置情報を取得する保持台情報取得ステップと、前記保持台情報取得ステップにより取得された前記支持位置情報と所望のパターンに関する情報とに基づいて、前記相対移動手段による前記液滴吐出手段の移動制御および前記液滴吐出手段からの液滴の吐出制御を行って、前記所定の媒体保持位置に保持された媒体の表面に前記所望のパターンで液滴を付着させる吐出制御ステップとを備えることを特徴とする。
本発明に係る液滴吐出装置は、保持台情報を取得するとともに保持台の支持位置情報を取得する保持台情報取得手段を備え、この保持台情報取得手段により取得された情報に基づいて、液滴吐出手段の移動制御および液滴吐出手段からの液滴の吐出制御を行って媒体の表面に所望のパターンで液滴を付着させるように構成されている。そのため、例えば保持位置を示す位置情報、媒体の配置情報、数量情報、大きさ情報および形状情報等を含む保持台情報と、保持台の支持位置情報とを基にして画像データを生成することが可能となって、保持台に保持された媒体に対して印刷が可能となる。なお、このとき、オペレータがベース部材の基準位置に保持台を合わせるように載置していた従来の場合と比較して、作業時間を短縮させて作業効率を向上させることができる。
本発明に係る液滴吐出装置は、保持台情報を取得する保持台情報取得手段を備え、この保持台情報取得手段により取得された保持台情報に基づいて、液滴吐出手段の移動制御および液滴吐出手段からの液滴の吐出制御を行って、媒体の表面に所望のパターンで液滴を付着させるように構成されている。そのため、例えば保持台にどのような媒体が、いくつ、どのような配置で保持されているかという保持台情報を基にして印刷のための画像データを生成することにより、保持台に保持された媒体に対して印刷が可能となる。
本発明に係る液滴吐出装置は、保持台の支持位置情報を取得する保持台情報取得手段を備え、この保持台情報取得手段により取得された支持位置情報に基づいて、液滴吐出手段の移動制御および液滴吐出手段からの液滴の吐出制御を行って媒体の表面に所望のパターンで液滴を付着させるように構成されている。そのため、ベース部材におけるどの位置に保持台が載置されているかという支持位置情報を基にして印刷のための画像データを生成することにより、保持台に保持された媒体に対して印刷が可能となる。
なお、保持台に設けられた保持台情報を読み取る情報読み取り手段を備える構成が好ましい。このように構成すると、保持台に対応する保持台情報を間違いなく正確に取得可能となる。
また、ベース部材に、保持台を所定支持位置に位置決め保持する位置決め保持手段が設けられた構成が好ましい。この構成の場合、ベース部材における保持台の位置が予め分かっているので、支持位置情報の取得が容易となる。
保持台に、支持位置情報の取得のための基準マークが設けられており、基準マークを検出して支持位置情報を取得する構成も好ましい。このように構成した場合、基準マークの位置を基にして画像データを補正することで、ベース部材に対して保持台が、どの位置に、またはどの向きに載置されているのかに関らず、保持台に保持された媒体に対して印刷が可能となる。
前記保持台情報には、保持台の種類を特定するための情報、保持台における媒体の保持位置を示す位置情報、媒体の配置情報、数量情報、大きさ情報および形状情報の少なくとも1つが含まれていることが好ましい。保持台情報に保持台の種類を特定するための情報が含まれている場合、例えば複数種類の保持台を同時にベース部材に載置させて印刷を行うときに、各保持台の種類を正確に把握可能となる。保持台情報に媒体の保持位置を示す位置情報が含まれている場合、印刷対象である媒体の位置を正確に検出可能となる。保持台情報に媒体の配置情報が含まれている場合、この配置情報を基にして画像データを配置させることで、印刷のための画像データを簡単に生成することができる。保持台情報に媒体の数量情報が含まれている場合、この数量情報を基にして画像データを複製することで、印刷のための画像データを簡単に生成することができる。保持台情報に媒体の大きさ情報が含まれている場合、媒体の大きさに基づいて印刷対象領域を正確に検出可能となる。保持台情報に媒体の形状情報が含まれている場合、媒体の形状に基づいて印刷対象領域(印刷対象領域の形状)を正確に検出可能となる。
上述の液滴吐出装置において、吸引手段により、吸引孔に中空部に向けて流れる空気流を発生させる構成が好ましい。この構成の場合には、液滴吐出手段から吐出されて保持台近傍に浮遊するミスト化した液滴を、吸引孔から中空部に吸引して回収することができるので、ミスト化した液滴が媒体や液滴吐出手段に付着することを防止可能となる。
本発明に係る液滴吐出方法は、保持台情報を取得するとともに保持台の支持位置情報を取得する保持台情報取得ステップと、この保持台情報取得ステップにより取得された情報に基づいて、液滴吐出手段の移動制御および液滴吐出手段からの液滴の吐出制御を行って媒体の表面に所望のパターンで液滴を付着させる吐出制御ステップとを備える。そのため、例えば保持台にどのような媒体が、いくつ、どのような配置で保持されているかという保持台情報と、保持台の支持位置情報とを基にして、保持台に保持された媒体に対して印刷が可能となる。
本発明に係る液滴吐出方法は、保持台情報を取得する保持台情報取得ステップと、この保持台情報取得ステップにより取得された情報に基づいて、液滴吐出手段の移動制御および液滴吐出手段からの液滴の吐出制御を行って媒体の表面に所望のパターンで液滴を付着させる吐出制御ステップとを備える。そのため、例えば保持台にどのような媒体が、いくつ、どのような配置で保持されているかという保持台情報を基にして印刷のための画像データを生成することにより、保持台に保持された媒体に対して印刷が可能となる。
本発明に係る液滴吐出方法は、保持台の支持位置情報を取得する保持台情報取得ステップと、この保持台情報取得ステップにより取得された情報に基づいて、液滴吐出手段の移動制御および液滴吐出手段からの液滴の吐出制御を行って媒体の表面に所望のパターンで液滴を付着させる吐出制御ステップとを備える。そのため、ベース部材におけるどの位置に保持台が載置されているかという支持位置情報を基にして印刷のための画像データを生成することにより、保持台に保持された媒体に対して印刷が可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について実施例1および実施例2を挙げて説明する。なお、以下においては、便宜上各図面に示す矢印方向をそれぞれ、前後、左右および上下と定義して説明する。
図1〜5を参照しながら、本発明を適用した実施例1に係るプリンタ1の構成について説明する。以下においては、円錐台形状の媒体8の底面に対して、UVインクを付着させて印刷を施す場合の構成を例示して説明する。図1はプリンタ1の斜視図を、図2は後述する印刷ユニット30の斜視図を、図3はプリンタ1の平面図を、図4は後述する治具50の断面図を、図5はプリンタ1の制御系統図をそれぞれ示す。
プリンタ1は、図1に示すように、下部に設けられた支持部2と、支持部2の上方を前後に移動自在な印刷部3とを主体に構成される。支持部2は、支持脚11、この支持脚11により水平に支持されたにテーブル本体12、給排ブロワー14およびコントロールユニット20を主体に構成される。テーブル本体12の中央部分には、矩形のバキュームテーブル13が設けられている。このバキュームテーブル13の下側(裏側)には、減圧室(図示せず)が形成されており、バキュームテーブル13の表面と減圧室とが、上下に貫通した複数の給排孔13aにより連通されている(図2参照)。
給排ブロワー14は、減圧室および後述する排気チューブ71と繋がっており、空気を吸引したりおよび空気を送り込んだりすることができるようになっている。上記減圧室の空気を吸引して給排孔13aから空気を吸引することにより、バキュームテーブル13の表面に載置された媒体等を、バキュームテーブル13に吸着させて固定できるようになっている。
上記テーブル本体12の前端部には、コントロールユニット20が設けられている。このコントロールユニット20は、操作スイッチ類や表示装置類等からなる操作部21、および内蔵されたコントローラ22を主体に構成される。コントローラ22は、操作部21と電気接続されて操作信号が入力されるとともに、後述する各構成部材と電気接続されて、これらに作動信号を出力して作動制御を行うようになっている。
具体的には、図5に示すように、後述する左右移動機構の駆動、前後移動機構の駆動、給排ブロワー14の駆動、プリンタヘッド32からのUVインクの吐出、左紫外線照射装置33Lからの紫外線の照射、および右紫外線照射装置33Rからの紫外線の照射等を制御するように構成される。また、コントローラ22には、後述するトンボ検出部34における検査光の受光結果、およびバーコード検出部35において読み取られた情報が入力される。
印刷部3は、テーブル本体12の上方において左右に延びたガイド部材40、このガイド部材40の右端部に内蔵されたメンテナンス装置42、およびガイド部材40の前面に左右に延びて形成されたガイドレール41に取り付けられた印刷ユニット30を主体に構成される。
印刷ユニット30は、図1に示すように、その外周部がカバー39によって覆われている。図2には、上記カバー39を外した状態の印刷ユニット30を示している。この図2から分かるように、印刷ユニット30は、一体キャリッジ31、プリンタヘッド32、このプリンタヘッド32の左右に配設された右紫外線照射装置33R、左紫外線照射装置33L、トンボ検出部34、およびバーコード検出部35を主体に構成される。
一体キャリッジ31は、ガイドレール41に対して左右に移動自在に取り付けられており、また、プリンタヘッド32、右紫外線照射装置33R、左紫外線照射装置33L、トンボ検出部34、およびバーコード検出部35の取り付けベースとなっている。プリンタヘッド32は、例えばマゼンタ、イエロー、シアン、およびブラックの色毎に構成され、下面にはUVインクを下方に向けて吐出する複数の吐出ノズル(図示せず)が形成されている。右紫外線照射装置33Rおよび左紫外線照射装置33Lの各々には、紫外線を照射可能なUVLED(図示せず)が内蔵されており、このUVLEDからの紫外線が下方に向けて照射されるようになっている。
トンボ検出部34は、その下面に発光部(図示せず)および受光部(図示せず)を備えており、発光部から下方に向けて発射された検査光の反射光が、受光部で受光可能な構成となっている。このトンボ検出部34が、後述する治具50の上方を走査されることにより、第1トンボ62a〜第4トンボ62dが形成されていない部分においては、検査光(強度の高い検査光)が反射されて受光部で受光される。一方、第1トンボ62a〜第4トンボ62dが形成されている部分においては、検査光が受光されない(強度の低い検査光が受光される)ように設定されている。よって、受光部の受光結果より、トンボ検出部34の下方に第1トンボ62a〜第4トンボ62dが位置しているか否かを検出できるようになっている。
バーコード検出部35は、その下面に読み取り部(図示せず)が形成されており、後述するバーコード61の上方を走査されることにより、この読み取り部により上記バーコード61の情報を読み取ることができるようになっている。メンテナンス装置42は、その上面に、プリンタヘッド32の下面(吐出ノズルが形成された面)の形状に形成された例えば4つのキャップ部材42aが配設されている。この構成から、印刷ユニット30を右動させてプリンタヘッド32とキャップ部材42aとを上下に対向させた状態で、キャップ部材42を上動させてプリンタヘッド32の下面を覆うことにより、吐出ノズルにおけるUVインクの乾燥(増粘)を防止できるようになっている。なお、バーコード検出部35によるバーコード61の読み取りは、例えば上記トンボ検出部34と同様にして行われる。
印刷ユニット30は、図示しない左右移動機構より、ガイドレール41に沿って左右へ移動される。また、ガイド部材40は、上記のように印刷ユニット30およびメンテナンス装置42を搭載した状態で、図示しない前後移動機構より前後にスライド移動されるようになっている。なお、上記左右移動機構および前後移動機構として、種々の周知技術を用いることが可能であり、本明細書ではその説明を省略する。
ところで、例えば平板状の媒体に対して印刷を施す場合には、上記バキュームテーブル13に直接媒体を載置させれば良い。一方、円錐台形状の媒体8の底面に印刷を施す場合に、バキュームテーブル13に直接媒体を載置すると、姿勢が不安定となるためバキュームテーブル13に対する位置精度を確保することが困難となる。そこで、本発明に係る治具50をバキュームテーブル13に載置し、この治具50に媒体8を載置することにより、安定して保持できて位置精度を確保できる構成となっている。以下、この治具50の構成について、図3および図4を中心に参照しながら説明する。
バキュームテーブル13に載置された治具50は、給排ブロワー14の作動によりバキュームテーブル13に固定されている。治具50は、図4から分かるように、内部に中空部53が形成された箱状の直方体となっている。治具50の上部には、媒体8を安定して保持できる例えば4つの収容凹部55、およびこの収容凹部55の周囲において中空部53と連通した複数の吸引孔52が形成されている。治具50の左部には、中空部53と連通した排気孔54が形成され、この排気孔54に排気チューブ71が接続されている。この排気チューブ71の排気孔54側端部には、空気を通過させる一方でミスト状のインクを捕集可能なフィルタ72が配設されている。
図3に示すように、治具50の上面の4隅近傍には、上記収容凹部55を囲むように且つ収容凹部55に対する所定の位置に、十字形と円形とを組み合わせた基準マークとしての第1トンボ62a、第2トンボ62b、第3トンボ62cおよび第4トンボ62dが形成されている。治具50の上面の例えば前端部には、この治具50に関する情報を表した識別子としてのバーコード61が形成されている。
上記バーコード61には、例えば治具50の外形寸法、収容凹部55の大きさや数、トンボ(第1トンボ62a〜第4トンボ62d)の数、トンボ同士の位置関係、トンボに対する収容凹部55の位置関係、複数のトンボのうち原点に対応するトンボ(例えば、第1トンボ62a)、バーコード61に対する原点に対応するトンボの位置関係等が表されている。なお、バーコード検出部35によりバーコード61の情報が読み取れる限りにおいて、バーコード61は、例えば治具50の側面等に形成されても良い。なお、あるトンボ(例えば、第1トンボ62a)を原点に設定したときの座標設定については、第1トンボ62aと第2トンボ62bとによって形成される方向を第1軸、第1トンボ62aと第4トンボ62dとによって形成される方向を第2軸として設定する方法がある。
以上ここまでは、プリンタ1の構成について説明した。以下において、円錐台形状の媒体8の底面に対して、UVインクを付着させて印刷を施す場合のプリンタ1の作動について、図6に示すフローチャートに沿って説明する。
まず、図6に示すステップS101において、バキュームテーブル13に治具50を載置して固定する。後述するように、プリンタ1においては、バキュームテーブル13に対する治具50の載置位置や向きに関わらず、バキュームテーブル13に対する媒体8の位置が正確に検出できる構成となっている。そのため、オペレータは、載置位置や向きを特に考慮することなく、バキュームテーブル13に治具50を載置することができる。図3には、矩形のバキュームテーブル13に対して、治具50を左右前後方向に平行となるように載置した場合を例示しているが、必ずしもこのように載置する必要はない。治具50がバキュームテーブル13に載置されて固定された後、各収容凹部55に対して底面を上方に向けた状態で媒体8を収容させる。
ところで、治具50を載置する際には、矩形のバキュームテーブル13に対して、治具50を左右前後方向に略平行となるように載置することが好ましい。このように載置した場合には、後述するように、第1トンボ62a〜第4トンボ62bを検出する際、左右移動機構による印刷ユニット30の移動、および前後移動機構によるガイド部材40の移動を少なくすることができ、印刷に要する時間を短縮させて作業効率を向上させることができる。
次に、ステップS102に進み、オペレータが操作部21の例えば「位置検出」というボタン(図示せず)をオン操作することにより、コントローラ22から左右駆動機構および前後駆動機構へ作動信号が出力される。そして、バーコード検出部35が左右および前後に走査されて、バーコード検出部35がバーコード61の上方に位置したときに、バーコード61に表された治具50に関する情報が読み取られて、コントローラ22に出力される。
なお、このステップS102において、オペレータが手動で左右駆動機構および前後駆動機構を操作することにより、バーコード検出部35をバーコード61の上方に位置させても良い。また、上記のようにしてバーコード検出部35により検出された情報のうち、治具50の上下高さに応じて、支持部2に対する印刷部3の上下位置が自動的に調整される構成が好ましい。このように構成すると、種々の上下高さに形成された治具50を用いて印刷が可能となる。
続いてステップS103に進み、コントローラ22は、上記ステップS102において入力された情報のうち、バーコード61に対する第1トンボ62a(原点)の位置関係を参照する。そして、トンボ検出部34を第1トンボ62aの上方近傍に位置させるように、左右駆動機構および前後駆動機構に対して作動信号を出力する。トンボ検出部34が第1トンボ62aの上方近傍に位置した状態で、トンボ検出部34を左右および前後に細かく移動させながら、トンボ検出部34の受光部における検査光の受光状態を検出することにより、バキュームテーブル13に対する第1トンボ62aの位置を検出できる。
第1トンボ62aの位置が検出された後、コントローラ22は、第1トンボ62aに対する第2トンボ62bの位置関係を参照して、トンボ検出部34を第2トンボ62bの上方近傍に位置させる。この状態で、上記第1トンボ62aの場合と同様にして、バキュームテーブル13に対する第2トンボ62bの位置を検出する。第2トンボ62bの位置を検出した後、同様にして第3トンボ62cおよび第4トンボ62dのバキュームテーブル13に対する位置を検出する。
その後、コントローラ22は、上記のようにして検出されたバキュームテーブル13に対する第1トンボ62a〜第4トンボ62dの位置と、バーコード検出部35から出力された第1トンボ62a〜第4トンボ62dに対する各収容凹部55の位置関係とを参照する。このとき、上記において検出されたバキュームテーブル13に対する第1トンボ62a〜第4トンボ62dの各位置に、バーコード検出部35から出力された第1トンボ62の各位置を対応させることにより、バキュームテーブル13に対する各収容凹部55(媒体8)の位置が算出できる。よって、印刷ユニット30をバキュームテーブル13上のどの位置(左右前後方向における位置)に移動させたときに、どのようなUVインクの吐出制御および紫外線の照射制御を行うことで、媒体8の底面に対して所望の印刷を施すことができるかが、コントローラ22において認識される。
このため、もし仮に、バキュームテーブル13に対して多少斜めの状態で治具50が固定されたとしても、バーコード61に表された情報を読み取るとともに、第1トンボ62a〜第4トンボ62dの位置を検出することにより、バキュームテーブル13に対する媒体8の位置を精度良く検出することが可能である。よって、従来行われていたバキュームテーブル13と治具50との位置合わせが不要となり、オペレータに対する作業負担を軽減できるとともに、作業時間を短縮させて作業効率を向上させることが可能となる。
次に、ステップS104に進み、コントローラ22は、上述のようにして算出された各収容凹部55の位置を利用して、プリンタヘッド32を収容凹部55(媒体8の底面)に対向させるように、印刷ユニット30を左右前後方向に移動させる。そして、印刷ユニット30を左右および前後への移動させる制御、プリンタヘッド32からのUVインクを吐出させる制御、並びに右紫外線照射装置33Rおよび左紫外線照射装置33Lから紫外線を照射させる制御を組み合わせて行うことにより、媒体8の底面に対する印刷が可能となる。
ところで、上記ステップS104において印刷を行うとき、図4に示すように、プリンタヘッド32から媒体8に向けて吐出されたUVインクのうち、比較的径の大きいインク滴32aは、媒体8における付着すべき位置に付着される。一方、比較的径の小さいインク滴32bはミスト状となって、媒体8に到達できずプリンタヘッド32と媒体8との間を浮遊することがある。この浮遊するインク滴32bは、例えばプリンタヘッド32の吐出ノズルに付着して吐出不良の原因となったり、または、媒体8に対する付着すべき位置とは異なった位置に付着して、印刷品質の低下を招いたりすることがある。特に、プリンタヘッド32と媒体8との間の距離を大きく設定した場合には、これらの問題が顕著に発生しやすい。
上記問題を解決するため、本発明に係るプリンタ1においては、治具50の上部に複数の吸引孔52を形成するとともに、給排ブロワー14により中空部53の空気を吸引するように構成されている。このように構成することにより、中空部53に負圧を作用させて、吸引孔52において中空部53へ向かう空気流を発生させることができる。この空気流により、プリンタヘッド32と媒体8との間を浮遊するインク滴32bは、吸引孔52に吸引されて中空部53に導かれるとともに、フィルタ72によって捕集される。このように、浮遊するインク滴32bを強制的に吸引することで、吐出不良の発生や印刷品質の低下を防止することが可能となる。
以上説明した実施例1の構成で達成される主な効果しては、バキュームテーブル13の任意の位置に治具50を載置させた場合であっても、治具50に形成されたバーコード61の情報を読み取り、且つ第1トンボ62a〜第4トンボ62dを検出することで、バキュームテーブル13に対する媒体8の位置を検出できる。そのため、治具50を用いることにより、例えばバキュームテーブル13に直接載置させることが難しい立体形状の媒体8に対しても、印刷が可能となる。
図7を参照しながら、本発明を適用した実施例2に係るプリンタ1'の構成について説明する。なお、以下においては、上記実施例1に係るプリンタ1と比較して、同一部材には同一の番号を付して説明を省略し、構成の異なる部分を中心に説明する。
プリンタ1'は、ガイド部材40の前面に形成されたガイドレール41に対して、作業用ユニット30aおよび検出用ユニット30bが取り付けられて、左右に移動自在となっている。作業用ユニット30aは、作業用キャリッジ31aに対し、プリンタヘッド32、右紫外線照射装置33Rおよび左紫外線照射装置33Lが搭載されて構成される。一方、検出用ユニット30bは、検出用キャリッジ31bに対し、トンボ検出部34およびバーコード検出部35が搭載されて構成されている。
図7には、上記治具50と、この治具50に対して一部構成の異なる治具50aとを、バキュームテーブル13に載置して固定した場合を例示している。治具50aの中央部分には、例えば四角錐台形状の媒体9の底面を、上方に向けた状態で保持できるような4つの収容凹部57が形成されている。また、バーコード61aには、バーコード61と同様に、例えば第1トンボ68a〜第4トンボ68dに対する各収容凹部57の位置関係等が表されている。
以下に、上述のように構成されたプリンタ1'を用いて、媒体8の底面および媒体9の底面に印刷を施す場合について説明する。なお、以下においては、媒体8の底面に対する印刷が完了した後に、媒体9の底面に対して印刷を施す場合を例示して説明する。
印刷開始前の待機状態において、作業用ユニット30aは右動されて、プリンタヘッド32の下面がキャップ部材42により覆われた状態となっている。一方、検出用ユニット30bは左動されて、ガイドレール41の左端部に位置している。この状態において印刷が開始されると、検出用ユニット30bを左右前後に走査させて、バーコード検出部35によりバーコード61に表された情報を読み取る。
続いて、トンボ検出部34により第1トンボ62a〜第4トンボ62dの位置が検出され、この検出が完了すると、検出用ユニット30bは左動されて、待機時と同様にガイドレール41の左端部に位置するようになっている。そして、コントローラ22において、実施例1と同様にして、バキュームテーブル13に対する媒体8の位置を算出され、この算出結果を利用して媒体8の底面に印刷を施す。
媒体8の底面に対する印刷が完了した後、上述と同様に、バーコード61aに表された情報の読み取り、第1トンボ68a〜第4トンボ68dの検出、およびバキュームテーブル13に対する媒体9の位置の算出を順に行い、媒体9の底面に印刷を施す。
このプリンタ1'においては、作業用ユニット30aと検出用ユニット30bとが別々に構成されている。そして、プリンタヘッド32からUVインクを吐出させて印刷を施す際には、検出用ユニット30bをガイドレール41の左端部に位置させておくようになっている。そのため、トンボ検出部34およびバーコード検出部35に対してミスト状のインク滴32bが付着して、トンボ検出部34における検査光の受光感度が低下したり、バーコード検出部35における読み取り感度が低下することを防止できる。
また、種類の異なる複数の治具(例えば、治具50および治具50a)をバキュームテーブル13に載置した場合においても、各治具50,50aの情報をバーコード61,61aから読み取ることにより、バキュームテーブル13に対する各媒体8,9の位置を正確に検出できる。よって、例えば、種類の異なる4つの治具をバキュームテーブル13に載置して、同時に印刷を行うことも可能である。そのため、治具50をバキュームテーブル13に載置したり、バキュームテーブル13から治具50を取り外したりする手間を大幅に省くことができ、作業時間を短縮させて作業効率を向上させることが可能となる。
以上説明した実施例2の構成で達成される主な効果しては、バキュームテーブル13の任意の位置に形状の異なる媒体を保持した複数種類の治具を載置させた場合であっても、自動でバキュームテーブル13に対する各媒体の位置を検出できて、形状の異なる媒体のそれぞれに対して印刷が可能となる。
なお、上記の実施例2においては、媒体8の底面に対する印刷が完了した後に、媒体9の底面に対して印刷を施す場合を例示して説明したが、媒体8の底面および媒体9の底面に対して、同時に印刷を施すことも可能である。例えば、バーコード61およびバーコード61aを連続して読み込むとともに、第1トンボ62a〜第4トンボ62d、および第1トンボ68a〜第4トンボ68dを連続して検出する。こうすることにより、バキュームテーブル13に対する媒体8および媒体9の位置が算出され、この算出結果を利用して、媒体8の底面および媒体9の底面に対して印刷を施す。
上述の実施例2において、円錐台形状の媒体8の底面および四角錐台形状の媒体9の底面に対して印刷を施す場合の構成を例示したが、本発明を適用することにより、これらの形状以外の媒体に対しても印刷可能である。例えば、媒体における印刷を施す面を、上方に向けた状態で保持可能な収容凹部が形成された治具を用意することにより、種々の立体形状を有した媒体に対して印刷が可能となる。
上述の実施例1および実施例2において、治具におけるミスト状の浮遊インク32bを吸引して回収する方法として、給排ブロワー14を利用する構成を例示したが、この構成に限定されない。例えば、治具に排気ポンプを内蔵した構成でも良く、このように構成すると、排気チューブ71が不要となりプリンタをシンプルに構成できる。
上述の実施例1および実施例2において、紫外線を照射する光源としてUVLEDを搭載した右紫外線照射装置33Rおよび左紫外線照射装置33Lを例示したが、光源はこのUVLEDに限定されない。例えば、紫外線を照射可能なメタルハライドランプ、可視光LED、高圧水銀ランプ、殺菌灯、可視光を排除して紫外光を効率良く照射可能なブラックランプ、約280〜315nmの波長域の紫外線を照射可能なUV−Bランプ、約280nm以下の波長域の紫外線を照射可能なUV−Cランプ、および電子線照射装置等を用いて構成しても良い。さらに、用いるUVインクの物性値(例えば、強度や硬化タイミング等)を、バーコードに記載された情報に紐付ける構成も可能である。
上述の実施例1および実施例2において、第1トンボ62a〜第4トンボ62d(第1トンボ68a〜第4トンボ68d)の4つのトンボが形成された治具50(50a)を例示したが、本発明はこの構成に限定されない。左右前後方向の平面において、トンボの位置と収容凹部の位置とが関係付けられれば良く、そのため、互いに異なった位置に少なくとも3つのトンボが治具50(50a)に形成されていれば良い。
上述の実施例1および実施例2において、十字形と円形とを組み合わせた形状の4つの第1トンボ62a〜第4トンボ62d(第1トンボ68a〜第4トンボ68d)を形成した構成を示したが、トンボの形状はこれに限定されない。トンボ検出部34によりトンボが検出できれば良く、例えばL字状、円形状、三角形状に形成したり、またはこれらを組み合わせて形成しても良い。
上述の実施例1および実施例2において、本発明を、バキュームテーブル13に対してキャリッジを前後左右に移動させる構成のプリンタ1に適用した構成を例示して説明したが、この構成に限定されない。例えば、上記とは反対に、固定されたキャリッジに対してバキュームテーブル13を前後左右に移動させるフラットベッドタイプのプリンタにも、本発明を適用可能である。
上述の実施例1および実施例2において、バーコード検出部35が一体キャリッジ31(作業用キャリッジ31a)に搭載された構成を例示して説明したが、この構成に限定されない。例えば、オペレータがバーコード検出部35を手に取って、バーコード61(バーコード61a)にかざすことにより情報を読み取る構成でも良い。
上述の実施例1および実施例2において、治具50(50a)に関する種々の情報をバーコード61(1次元コード)に表した構成例を説明したが、この構成例に限定されない。例えば、水平方向および垂直方向に情報を持った2次元コードを用いて構成しても良い。また、上記情報を記憶させたRFID(Radio Frequency Identification)タグを治具50(50a)に添付しておき、このRFIDタグから発信された情報を読み取り器(図示せず)により読み取り、コントローラ22に出力する構成でも良い。RFIDタグ以外にも、上記情報を記憶させた小型の半導体集積回路(ICチップ)を治具50(50a)に添付する構成も可能である。
また、上述の実施例1および実施例2では、バーコード検出部35でバーコード61の情報を読み取ることによって、治具50(50a)に関する情報を取得する構成を例示したが、この構成に限定されない。バーコード検出部35を用いることなく、バーコード61の情報(例えば、治具50(50a)に関する情報、印刷画像情報および印刷位置情報等が、番号や記号で表されたもの)が、コントローラ22に自動的に送信されるように構成しておく。コントローラ22では、バーコード61からの情報を基に各構成部の制御内容を規定した印刷制御情報が作成される。この印刷制御情報に従って各構成部が制御されることにより、媒体8(媒体9)に対して所望の印刷を施すことができる。
上述の実施例1および実施例2では、紫外線硬化型のUVインクを使用する場合を示したが、このUVインク以外にも、例えば水性インク、油性インクおよびソルベルトインクを使用するプリンタに対して、本発明を適用することができる。
上述の実施例1および実施例2では、トンボ検出部34およびバーコード検出部35で検出された検出結果を基にして、コントローラ22においてバキュームテーブル13に対する各収容凹部55(媒体8)の位置情報が算出されるとともに、UVインクの吐出制御および紫外線の照射制御に関する制御情報が生成される構成例について説明したが、本発明はこの構成例に限定して適用されるものではない。例えばコントローラ22を、インターフェイスを介してホストコンピュータ(図示せず)と接続しておき、上記検出結果をコントローラ22からホストコンピュータに転送することで、ホストコンピュータにおいて上記位置情報を算出するとともに上記制御情報を生成し、これらの情報をホストコンピュータからコントローラ22に転送させる構成でも良い。このときコントローラ22は、ホストコンピュータからの転送された情報に基づいて制御を行うことで、媒体8に印刷を施す。
上述の実施例1および実施例2において、コントローラ22において設定されるUVインクの吐出制御および紫外線の照射制御に関する制御情報は、例えば第1トンボ62a〜第4トンボ62dによって囲まれる領域のみのものでも良く、または、治具50の大きさに関係なくバキュームテーブル13全体に亙るようなものでも良い。
上述の実施例1および実施例2では、第1トンボ62a〜第4トンボ62dを検出し、このうちのいずれかを原点に設定する構成について説明したが、この構成に代えて、例えばプリンタの機械原点を原点としてバキュームテーブル13に対する媒体の位置を検出する構成でも良い。このとき、ホストコンピュータにおいて例えばバキュームテーブル13全面に対する印刷をイメージしたUVインクの吐出制御および紫外線の照射制御に関する制御情報が生成され、プリンタ1は機械原点を基準にして印刷を施す。なお、この構成の場合、第1トンボ62a〜第4トンボ62dを検出して得られるバキュームテーブル13に対する治具50の傾き情報は、媒体の画像データを回転させる補正行うときの回転角度や媒体の位置の把握のために利用される。
上述の実施例1および実施例2では、トンボ検出部34とバーコード検出部35とが別々の装置で構成された例について説明したが、本発明はこれに限られない。例えばトンボも検出可能なバーコード検出部、または、バーコードも検出可能なトンボ検出部を用いて、1つの検出部からなる構成でも良い。
上述の実施例2のように、治具50,50a毎に治具を特定するための情報(請求の範囲における保持台情報)を備えた構成とすることにより、種類の異なる複数の治具を用いて一度に印刷を行う場合に特に有効となる。また、印刷が施された媒体のロット管理や追跡調査等を行う場合にも有効である。なお、治具を、1つの治具の中に異なった種類(形状)の媒体を保持できるように構成しても良い。
上述の実施例1および実施例2においては、治具50にバーコード61および第1トンボ62a〜第4トンボ62dが形成された構成例について説明した。以下においては、治具50に第1トンボ62a〜第4トンボ62dが形成されているが、バーコード61が形成されていない構成である実施例3について、図8および図9を参照しながら説明する。なお、以下の説明においては、実施例1と同一構成部材には同一番号を付してその説明を省略し、実施例1とは異なる構成を中心に説明する。
実施例3に係るプリンタ100は、図8に示すように、バーコード検出部を備えず、トンボ検出部134を搭載して印刷ユニット130が構成される。また、治具150には、第1トンボ62a〜第4トンボ62dが形成されているが、治具150を特定するためのバーコードが形成されていない。図8に示すように、バキュームテーブル13に載置される治具が1種類(治具150のみ)の場合には、治具の種類を区別する必要がないために、あえて治具150にバーコードを形成しておく必要はない。なお、上記のトンボ検出部134としては、検査光の受光強度の変化に基づいて第1トンボ62a〜第4トンボ62dの位置を検出する光センサを用いることが可能である。また、この光センサ以外にも、バキュームテーブル13を上方から撮像し、撮像して得られた画像データに含まれる第1トンボ62a〜第4トンボ62dを抽出することで、バキュームテーブル13における第1トンボ62a〜第4トンボ62dの位置を検出可能なCCDカメラを用いることも可能である。
このように構成されるプリンタ100では、例えば次のような印刷手順に沿って印刷が行われる。まず、治具150に媒体8をセットし、この治具150をバキュームテーブル13上の任意の位置に載置する。次に、印刷ユニット130を前後および左右に移動させながら、トンボ検出部134により第1トンボ62a〜第4トンボ62dの中心位置の検出を行うとともに、検出された第1トンボ62a〜第4トンボ62dのいずれかの中心位置を原点に設定する。続いて、第1トンボ62a〜第4トンボ62dの中心位置を基にして、バキュームテーブル13に対する治具150のスキュー(傾き)を検出し、その検出された傾きに応じて媒体8の画像データを傾ける補正を行う。なお、この画像データの補正は、コントローラ22で行われる構成でも、コントローラ22とインターフェイスを介して接続されたホストコンピュータで行われる構成でも良い。そして、印刷ユニット130が一旦ホームポジションに移動された後、再度第1トンボ62a〜第4トンボ62dの検出が行われ、媒体8に対する印刷が行われる。
上記印刷手順のように、バキュームテーブル13の全面を走査することで第1トンボ62a〜第4トンボ62dを検出し、そのうちの1つを原点に設定して印刷を行う構成以外にも、治具150をプリンタ100の原点(機械原点)に位置決めさせて載置させるための位置決め部材161を、予めバキュームテーブル13に設けておく構成でも良い。位置決め部材161に治具150を位置整合させて載置する場合、第1トンボ62a〜第4トンボ62dを検出可能な範囲は予め分かっているので、バキュームテーブル13の全面を走査しなくても良い。なお、位置決め部材161を用いる場合、第1トンボ62a〜第4トンボ62dを検出して得られる治具150の傾きは、画像データの傾き補正に用いると良い。
ここまでは、治具150をいわゆるフラットベッドタイプのプリンタ100に載置して印刷を行う構成例について説明したが、例えば図9に示すような媒体を前後に送りながら印刷を行ういわゆるグリッドタイプのプリンタ200に治具150を載置して印刷を行うことも可能である。
プリンタ200には、プリンタヘッド(図示せず)およびトンボ検出部(図示せず)を搭載した印刷ユニット220が、ガイドレール210に対して左右に移動自在に取り付けられている。また、この印刷ユニット220に上下に対向するように平板状のプラテン230が露出して設けられており、その他にも、媒体を挟持するクランプ機構(図示せず)や、メディアを前後に送る搬送機構(図示せず)等が設けられている。このように構成されるプリンタ200においては、治具150をプラテン230に載置可能な場合には治具をプラテン230に載置し、第1トンボ62a〜第4トンボ62dの検出が行われた後に印刷が行われる。
ところで、治具150のサイズによっては、プラテン230に治具150を載置できない場合があるが、この場合には治具150を略水平に保持するための支持台240,250を前後に配置して印刷を行う。この場合の印刷手順の一例について説明すると、まず、治具150に媒体8をセットし、この治具150をプラテン230上に載置する。次に、クランプ機構を利用して治具150をクランプし、搬送機構により治具150をプラテン230に対して前後送り可能な状態にセットする。続いて、治具150を前後に送りながら印刷ユニット220を左右に移動させて、トンボ検出部により第1トンボ62a〜第4トンボ62dの中心位置の検出を行うとともに、検出された第1トンボ62a〜第4トンボ62dのいずれかの中心位置を原点に設定する。ここで、第1トンボ62a〜第4トンボ62dの位置を基にして、前後方向に対する治具150の傾きを検出し、その傾きに応じて画像データを傾ける補正を行う。
なお、この画像データを傾ける補正は、プリンタ200で行われる構成でも、プリンタ200とインターフェイスを介して接続されたホストコンピュータで行われる構成でも良い。そして、治具150が原点位置にまで前方または後方に送られた後、再度第1トンボ62a〜第4トンボ62dの検出が行われて、媒体8に対する印刷が行われる。媒体8に対する印刷が完了した後は、クランプ機構によるクランプを解除して治具150をプリンタ200から取り外す。
以上説明した実施例3の構成で達成される主な効果しては、バキュームテーブル13に載置される治具が予め分かっている(使用される治具が1種類)の場合、バーコードの形成を省いた簡易な構成の治具を用いながら、治具に保持された媒体に印刷が可能となる。
上述の実施例1および実施例2においては、治具50にバーコード61および第1トンボ62a〜第4トンボ62dが形成された構成例について説明した。以下においては、バーコード352が形成されているがトンボが形成されていない治具351を用いた構成である実施例4について、図10を参照しながら説明する。なお、以下の説明においては、実施例1と同一構成部材には同一番号を付してその説明を省略し、実施例1とは異なる構成を中心に説明する。
実施例4に係るプリンタ300は、図10に示すように、トンボ検出部を備えない代わりに、バーコード検出部335を搭載して印刷ユニット330が構成される。治具351には、治具351を特定するための情報が記載されたバーコード352が形成されているが、トンボは形成されていない。また、バキュームテーブル13の右前端部には、治具351をプリンタ300の機械原点に位置決めさせて載置させるための位置決め部材361が設けられている。
なお、図10には、一体キャリッジ31にバーコード検出部335を搭載した構成を例示しているが、バーコード検出部335を一体キャリッジ31に搭載することなく構成することも可能である。例えば、位置決め部材361を用いて治具351を位置決めさせることで、バーコード352が所定位置にくることが予め分かっている場合には、一体キャリッジ31から分離させて所定位置近傍にバーコード検出部335を固定して設ける構成も可能である。この場合、バーコード352の情報を正確に読み取るために、少なくともバーコード352の左右長さ分だけ、バーコード352とバーコード検出部335とを相対移動させる必要がある。さらには、作業者がハンディタイプのバーコード検出部335を手にとり、必要に応じてバーコード352にかざしてバーコード352の情報を読み取る構成も可能である。このハンディタイプのバーコード検出部335は、例えばUSB接続によりプリンタ300のコントローラ22と接続される構成でも、プリンタ300とインターフェイスを介して接続されたホストコンピュータに対してUSB接続により接続される構成でも良い。
ところで、治具351に関する情報(例えば、治具351における媒体353,354の位置に関する情報)をバーコード352に記憶させておく構成に代えて、治具351の種類を特定するための治具識別情報(請求の範囲における保持台情報)をバーコード352に記憶させるとともに、治具351における媒体353,354の配置、大きさおよび形状等が上記治具識別情報に紐付けられた解析テーブルを、ホストコンピュータに備えた構成でも良い。この構成では、ホストコンピュータにおいて、バーコード352に記憶された治具識別情報と解析テーブルとを比較参照することで、治具351に保持された媒体353,354の位置情報等(例えば、印刷範囲や原点位置)を把握可能となっている。なお、媒体353,354に印刷を行う際の原点に関しては、プリンタ300の機械原点を利用する構成でも、治具351の載置位置と治具351内に設定された原点位置とを組み合わせて利用する構成でも良い。
また、印刷パターンに関しても、背景に着色を施す印刷パターンが可能であり、例えば媒体353,354の印刷領域全体にベタ印刷を施して、そのベタ印刷を施した部分に重ねて文字や模様等を印刷することが可能である。さらに、ホストコンピュータにおいては、解析テーブルを比較参照することでRIP(Raster Image Processor)で画像データを生成するときにコピーする画像データの個数が予め分かっているので、データ処理負担が軽減される。なお、媒体353,354の座標等の把握をホストコンピュータにおいて行う構成に代えて、この把握をコントローラ22で行う構成も可能である。
以下においては、プリンタ300を用いて、治具351に保持された媒体353,354に印刷を施す手順の一例について説明する。まず、治具351に媒体353,354をセットし、この治具351を位置決め部材361により位置決めさせてバキュームテーブル13上に載置する。次に、印刷ユニット330を前後および左右に移動させてバーコード検出部335とバーコード352とを対向させることで、バーコード検出部335によりバーコード352に記憶された治具351に関する治具識別情報を読み取る。そして、治具識別情報を受信したホストコンピュータは、この治具識別情報に紐付けられた解析データを参照して画像データを生成し、生成した画像データをプリンタ300(コントローラ22)に送信する。プリンタ300は、印刷ユニット330を一旦ホームポジションに戻した後、ホストコンピュータからの画像データに従って媒体353,354に対して印刷を施す。
プリンタ300においては、バーコード検出部335を用いて各バーコードに記憶された治具識別情報を読み取り可能となっているので、例えば図10に示すように、複数種類の治具351,355をバキュームテーブル13に載置しておき、治具351に形成されたバーコード352および治具355に形成されたバーコード356を読み取った上で、媒体353,354,357に対してまとめて印刷を行うことができる。なお、治具355は、位置決め部材362によって所定位置に位置決めされて載置されている。
実施例4における治具351を、例えば図9に示すようなグリッドタイプのプリンタ200に載置して印刷を行うことも可能である。この場合、治具351を真っ直ぐ前後に送るために、治具351の左右両端を挟むように位置してガイドする搬送補助部材を設ける必要がある。また、この場合の原点位置の設定は、一般的な定形用紙に対して印刷を行う場合と同様にして設定される。なお、図10では、位置決め部材361を設けて、バキュームテーブル13に治具351を位置決めさせて載置させる構成を例示しているが、バキュームテーブル13に治具351を位置決めさせて載置させる構成はこれに限定されない。すなわち、何らかの方法でバキュームテーブル13に治具351を位置決めさせて載置させることができれば、治具351にトンボを形成する必要はない。
以上説明した実施例4の構成で達成される主な効果しては、形状の異なる媒体を保持した複数種類の治具をバキュームテーブル13に載置させて印刷を行う場合に、トンボの形成を省いた簡易な構成の治具を用いながら、治具に保持された様々な形状の媒体に印刷が可能となる。
上述の実施例1〜実施例3において、治具識別情報をトンボ検出部により検出できる形式(例えば、記号形式)で治具に形成しておき、ホストコンピュータに上記治具識別情報に紐付けられた解析テーブル(治具における媒体の配置、大きさおよび形状等)を記憶させておくことも可能である。この構成の場合、治具に形成された記号をトンボ検出部により読み取ることで、治具における媒体の配置、大きさおよび形状等(以下、媒体情報と称する)を検出できるので、バーコードに媒体情報を記載する必要がなくなる。
上述の実施例3において、トンボ検出部134としてCCDカメラを用いる場合には、撮像して得られた画像データの中からトンボの輪郭部分を抽出する画像処理を行う必要がある。このようなトンボの輪郭部分を抽出する画像処理を行う際に、媒体情報を併せて検出できる構成とすることで、バーコードを形成する必要がなくなる。また、得られた画像データから矩形の治具の輪郭を抽出することで、治具の傾きを検出可能となる。さらに、治具に対して治具識別情報に紐付けられた記号を形成しておき、この記号をCCDカメラで撮像して文字認識することで、バーコードを用いなくても媒体情報を検出可能となる。
上述の実施例1、2および4において、バーコードに代えて例えばRFIDタグを用いることも可能である。特にリード・ライト可能なRFIDタグを用いる場合、RFIDライターを用いて書き換え可能に記憶された媒体情報は、無線通信を介してRFIDリーダとの間でやり取りが可能となる。また、パッシブタイプのRFIDタグを用いて送信情報に指向性を持たせることにより、例えばバキュームテーブル13上に複数の治具を載置した場合に、どの治具に貼付されたRFIDタグと通信したのかを正確に把握可能となる。
上述の実施例1、2および4において、バーコードに代えて媒体情報が書き換え可能に記憶されたICチップを用いることも可能である。この構成の場合、ICチップに記憶された情報を読み取るICチップリーダを繋ぐインターフェイスは、有線および無線のどちらでも良い。
上述の実施例1、2および4において、バーコードに代えて媒体情報が書き換え可能に記憶された磁気ストライプを用いることも可能である。この場合、磁気ストライプに記憶された情報を読み取るための読み取り装置として、磁気ヘッドを用いると良い。
上述の実施例1、2および4において、バーコードに代えて媒体情報が書き換え可能に印字された感熱シートを用いることも可能である。この感熱シートに印字された文字や記号等を、例えばCCDカメラで撮像して文字認識させ、認識された文字や記号等と解析テーブルとを比較参照することで媒体情報を把握できる。また、上記文字または記号を治具に直接形成する構成も可能で、例えば治具に彫刻して形成したり、プリンタを用いて印刷して形成することが可能である。
上記のRFIDタグ、ICチップ、磁気ストライプおよび感熱シート等の媒体情報を書き換え可能に記憶させることができる記憶手段は、媒体情報のうちで例えば媒体(媒体の形状や大きさ等)に応じて変更すべき事項を書き換えるように構成する場合に、特に有効である。なお、この構成では、書き換えられる情報は治具の種類に依存しない。
上述の実施例1および実施例2においては、治具の凹み部分の大きさに媒体の印刷領域の大きさが依存している場合を例示して説明したが、治具の形状と媒体の印刷領域との関係はこのような場合に限られない。すなわち、媒体の形状、大きさ等および治具の凹み部分の形状に、媒体の印刷領域の形状や大きさが依存しない構成もあり得る。
上述の実施例1および実施例2においては、治具の凹み部分に媒体を嵌め込んで保持させる構成を例示して説明したが、例えば治具に凸部を形成しておき、この凸部に媒体を嵌め込むようにして媒体を保持させる構成でも良い。また、媒体の全体または一部と係合可能に形成された留め金具を治具に設けておき、この留め金具を利用して治具に媒体を保持される構成でも良い。さらに、治具に対して媒体をしっかりと保持させるためには、媒体の底部が治具に密着された状態で保持されるように、凹部または凸部を媒体の底部形成に整合させて形成すると良い。
上述の実施例1における治具50において、中空部53と収容凹部55とに連通する吸引孔を形成することで、給排ブロワー14による負圧を利用して媒体8を収容凹部55にしっかりと吸着固定させるように構成しても良い。
上述の実施例3において、バキュームテーブル13に位置決め部材161を設けておくことで、バキュームテーブル13の右前端部に治具150を位置決めして載置する構成を説明したが、この構成以外にも、例えばバキュームテーブル13上に枠状にピンを配置して固定しておき、このピンによって囲まれる領域に嵌め込むように治具を位置決めして載置する構成でも良い。
上述の実施例1〜実施例4において、紫外線を照射可能な右紫外線照射装置33Rおよび左紫外線照射装置33Lが設けられた構成が好ましい。例えばプリンタヘッドからUVインクを吐出させて、インクが浸透しにくいポリエステルやポリカーボネート等の媒体に対して印刷を施す場合、上記のように構成することで、この媒体に付着したUVインクに対して紫外線照射装置からの紫外線を照射して確実に硬化させることが可能となる。よって、インクが浸透しにくい媒体に対して、UVインクを付着させて行う印刷が可能となる。
また、上述の実施例1において、プリンタヘッド32、右紫外線照射装置33Rおよび左紫外線照射装置33L、トンボ検出部34およびバーコード検出部35が、一体キャリッジ31に搭載された構成が好ましい。このように構成すると、例えば上記の構成部材を2つ以上のキャリッジに分けて搭載した場合と比較して、部品点数を減らすことが可能であるとともに、制御系統をシンプルに構成できる。
さらに、上述の実施例2において、プリンタヘッド32、右紫外線照射装置33Rおよび左紫外線照射装置33Lが作業用キャリッジ31aに搭載され、トンボ検出部34およびバーコード検出部35が検出用キャリッジ31bに搭載された構成も好ましい。このように構成した場合、例えばプリンタヘッド32、右紫外線照射装置33Rおよび左紫外線照射装置33Lを稼動させて、媒体に印刷を行っているときに、検出用キャリッジ31bをガイドレールの左右端部に退避させておくことが可能となる。そのため、印刷中にプリンタヘッド32から吐出されて浮遊するインクが、トンボ検出部34およびバーコード検出部35に付着することを防止でき、よって、トンボ検出部34およびバーコード検出部35における検出不良の発生を低減することが可能である。
上述の実施例1〜3において、4つのトンボ(第1トンボ62a、第2トンボ62b、第3トンボ62c、第4トンボ62d)を形成する構成について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。実施例1〜3のように、治具に例えばバーコードが形成される構成においては、バキュームテーブル13に対して治具が前後に真っ直ぐ載置されれば、原点位置としてのトンボを1つだけ形成する構成でも良い。
上述の実施例1〜4において、バキュームテーブル13上の任意の位置に治具を載置してバーコードまたはトンボを検出する際、バキュームテーブル13全体を走査させる方法に代えて、作業者がバーコードまたはトンボの近傍にまで手動操作でキャリッジを移動させ、その後走査させてバーコードまたはトンボを検出する方法でも良い。
上述の実施例1〜4において、バキュームテーブル13またはプラテン230上に治具の載置させる構成を例示して説明したが、本発明はこの構成に限定して適用されるものではない。例えば、バキュームテーブル13を単なる骨枠として形成し、この骨枠に媒体を保持するための治具が交換可能に支持された構成でも良い。また、内部に中空部が形成された治具に代えて、内部に中空部が形成されていない治具を用いても良い。
なお、上述の実施例1〜4において、1種類の治具を用いる場合であって位置決め部材を用いる場合(治具における媒体の位置が予め分かっている場合)には、例えば位置決め部材に治具がセットされたことを検出する載置検出スイッチを設けておくと良い。そうすると、載置検出スイッチからの検出信号に基づいて、治具における媒体の位置を読み出すだけで位置情報を取得でき、治具に形成されたバーコードを読み込む必要はない。
上述の実施例1〜4において、1種類の治具を用いる場合(治具における媒体の位置が予め分かっている場合)であってトンボを形成してこのトンボの位置を検出する場合には、トンボの位置を検出することでバキュームテーブルにおける治具の位置および治具における媒体の位置を検出可能である。すなわち、トンボの位置を検出することで、バキュームテーブルにおける媒体の位置を検出できるので、治具に形成されたバーコードを読み込む必要はない。
また、上述の実施例1〜4において、複数種類の治具を用いる場合であって位置決め部材を用いる場合には、各治具に形成されたバーコードを読み取ることでバキュームテーブルにおける媒体の位置を検出できる。なお、バーコード検出部によりバーコードを読み取る構成に代えて、治具の種類を特定するための保持台情報を各治具の見やすい位置に例えば文字列として記載しておき、作業者がこの文字列を認識してプリンタに手入力する構成でも良い。
さらに、上述の実施例1〜4において、複数種類の治具を用いる場合であってトンボを形成してこのトンボの位置を検出する場合、トンボの位置を検出することでバキュームテーブルにおける治具の位置を検出できる。また、各治具に形成されたバーコードを読み取ることでバキュームテーブルにおける媒体の位置を検出できる。そして、検出されたこれら2つに位置情報を基に、バキュームテーブルにおける媒体の位置を検出できる。なお、バーコード検出部によりバーコードを読み取る構成に代えて、治具の種類を特定するための保持台情報を各治具に例えば文字列として記載しておき、作業者がこの文字列を認識してプリンタに手入力する構成も可能である。
上述の実施例1〜4において様々な構成パターンについて述べたが、媒体が保持された治具をバキュームテーブル13に吸着保持し、この媒体に対して印刷を行う場合に必要な位置情報は、大別して2つである。すなわち、バキュームテーブル13における治具の位置情報(請求の範囲における支持位置情報)、および治具における媒体の位置情報である。この2つの位置情報が検出されると、これらの位置情報を基にしてバキュームテーブル13における媒体の位置情報を検出できる。
上述の実施例1〜4において、コントローラ22とホストコンピュータとを繋ぐインターフェイスとしては、例えばUSB、RS−232C(Recommended standard-232c)、有線および無線LAN、赤外線通信またはBluetooth(登録商標)等を用いることが可能である。また、コントローラ22(ホストコンピュータ)と各リーダとを繋ぐインターフェイスに関しても同様に、上記のものを用いることが可能である。