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JP5481750B2 - 太陽電池の評価装置、評価方法、及び製造方法 - Google Patents
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JP5481750B2 - 太陽電池の評価装置、評価方法、及び製造方法 - Google Patents

太陽電池の評価装置、評価方法、及び製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池の性能評価を行う太陽電池評価装置、評価方法、及び、それを用いた太陽電池の製造方法に関する。
太陽電池において、光エネルギーから電気エネルギーへの変換効率(発電効率)は最も重要な性能の一つである。太陽電池の生産規模は発電電力の総量で評価されることが多く、生産規模を向上させるためには、変換効率の高い太陽電池を実現することが不可欠である。このため、様々な観点から、太陽電池の性能評価を行うことが望まれている。
特許文献1では、太陽電池モジュールの故障診断システムが開示されている。所定波長毎のバンドパスフィルタを用いて、故障診断を行っている。すなわち、太陽電池モジュール上にバンドパスフィルタを配置した状態で検査用の光を照射し、太陽電池モジュールからの出力電流を検出している。また、特許文献2では、ライン状の光を走査することで、太陽電池の評価を行っている。
特開2009−200447号公報 特開2004−247325号公報
通常、太陽電池モジュールは、複数のセルが直列接続された構成となっている。また、太陽電池に光を照射していない状態では、インピーダンスが非常に高くなってしまう。よって、特定のセルにのみ、光を照射しただけでは、電流を取り出すことが難しい。また、発電効率が違うセルが直列接続されている場合、セル全体に均一な光を照射したとしても、セル全体の電流値は、最も効率が低いセルとほぼ同じ値となってしまう。すなわち、複数のセルが直列接続されているため、全てのセルに同じ電流が流れることとなる。よって、発電効率が最も低いセルからの出力電流が、太陽電池モジュール全体からの出力電流と一致してしまう。よって、従来は、セル毎に、太陽電池の性能評価をすることができない。このように、複数のセルが直列接続されている場合に、様々な観点から評価する方法が確立されていなかった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、複数のセルが直列接続されている場合であっても、様々な観点から評価することができる太陽電池評価装置、太陽電池評価方法、及び、それを用いた太陽電池の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る太陽電池評価装置は、複数のセルが直列接続されている太陽電池を評価する太陽電池評価装置であって、前記太陽電池の複数のセルに光を照射する第1の光源と、太陽電池から出力される出力電流をそれぞれ検出する検出器と、前記複数のセルのうちの一部のセルに対して前記第1の光源から照射される光の光量を変化させる手段と、を備えたものである。上記の構成によって、複数のセルが直列接続されている場合であっても、様々な観点から性能評価することができるようになる。
本発明の第2の態様に係る太陽電池評価方法は、上記の太陽電池評価装置であって、前記光量を変化させる手段によって、前記複数のセルのうち、1つのセルに入射する光の光量が、前記1つのセル以外の残りのセルに入射する光の光量よりも高く、又は低くなっているものである。これにより、セル毎に性能評価することができる。
本発明の第3の態様に係る太陽電池評価方法は、上記の太陽電池評価装置であって、前記太陽電池の1つのセルに対して、部分的に光を照射する第2の光源と、前記第2の光源からの光と、前記太陽電池の1つのセルとの相対位置を変化させて、走査を行う走査手段と、をさらに備え、前記光量を変化させる手段によって、前記第1の光源から前記1つのセルに入射する光が、前記1つのセル以外の残りのセルよりも低い光量となっているものである。これにより、発電効率分布を求めることができるようになる。
本発明の第4の態様に係る太陽電池評価方法は、上記の太陽電池評価装置であって、前記光量を変化させる手段が、前記第1の光源と前記太陽電池の間に挿脱可能に配置されたフィルタであることを特徴とするものである。これにより、簡便な構成で性能評価することができる。
本発明の第5の態様に係る太陽電池評価方法は、上記の太陽電池評価装置であって、前記フィルタが1つのセルに入射する光を減光するものである。これにより、簡便な構成で、セル毎に性能評価することができる。
本発明の第6の態様に係る太陽電池評価装置は、複数のセルが直列接続されている太陽電池を評価する太陽電池評価装置であって、前記太陽電池の複数のセルに光を照射する第1の光源と、前記太陽電池の1つのセルに対して、部分的に光を照射する第2の光源と、前記第2の光源からの光と、前記太陽電池の1つのセルとの相対位置を変化させて、走査を行う走査手段と、前記第2の光源から光が入射する前記1つのセルに対する前記第1の光源からの入射光量を、他のセルに対する第1の光源からの入射光量よりも低くする手段と、前記第1の光源からの光と前記第2の光源からの光が重畳された状態で、前記太陽電池から出力される出力電流を検出する検出器と、を備えるものである。これにより、発電効率分布を求めることができるようになり、様々な観点からの性能評価が可能となる。
本発明の第7の態様に係る太陽電池評価方法は、複数のセルが直列接続されている太陽電池を評価する太陽電池評価方法であって、第1の光源からの光を前記太陽電池の複数のセルに照射して、前記太陽電池から出力される出力電流を検出するステップと、前記複数のセルのうちの一部のセルに対して、前記第1の光源から照射される光の光量を変化させるステップと、前記光量を変化させた状態で、前記太陽電池から出力される出力電流を検出するステップと、を備えたものである。上記の方法によって、複数のセルが直列接続されている場合であっても、様々な観点から性能評価することができるようになる。
本発明の第8の態様に係る太陽電池評価方法は、上記の太陽電池評価方法であって、前記複数のセルのうち、1つのセルに入射する光の光量が、残りのセルに入射する光の光量よりも高く、又は低くなっている状態で、前記出力電流が検出されるものである。これによって、セル毎に性能を評価することができる。
本発明の第9の態様に係る太陽電池評価方法は、上記の太陽電池評価方法であって、前記第1の光源からの光と重畳する前記第2の光源からの光を、前記太陽電池の1つのセルに対して、部分的に照射して、前記出力電流を検出するステップと、前記第2の光源からの光と、前記太陽電池の1つのセルとの相対位置を変化させて、走査を行うステップと、をさらに備え、前記第2の光源からの光が入射する1つのセルでは、前記第1の光源から入射する光が、前記1つのセル以外の残りのセルに入射する光よりも低い光量となっているものである。これにより、発電効率分布を求めることができるようにな、様々な観点からの性能評価が可能となる。
本発明の第10の態様に係る太陽電池評価方法は、上記の太陽電池評価方法であって、前記第1の光源と前記太陽電池の間に配置されるフィルタを用いて、前記光量を変化させるものである。これにより、簡便な構成で性能評価することができる。
本発明の第11の態様に係る太陽電池評価方法は、上記の太陽電池評価方法であって、前記フィルタが1つのセルに入射する光を減光するものである。これにより、簡便な構成で、セル毎に性能評価することができる。
本発明の第12の態様に係る太陽電池の製造方法は、上記の太陽電池評価方法によって太陽電池を評価するステップを有するものである。太陽電池20の生産性の向上、及び低コスト化に資することができる。
本発明によれば、複数のセルが直列接続されている場合であっても、セル毎に性能評価することができる太太陽電池評価装置、太陽電池評価方法、及び、それを用いた太陽電池の製造方法を提供することができる。
本実施形態に係る太陽電池の評価装置の構成を模式的に示す側面図である。 太陽電池を模式的に示す上面図である。 本実施形態に係る太陽電池の評価装置において検出される出力電流を説明するための図である。 本実施形態に係る太陽電池の評価装置における別の評価方法を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明は、本発明の好適な実施の形態を示すものであって、本発明の範囲が以下の実施の形態に限定されるものではない。以下の説明において、同一の符号が付されたものは実質的に同様の内容を示している。
本実施形態にかかる太陽電池の評価装置について図1を用いて説明する。図1に示すように、太陽電池20の評価装置は、光源11、フィルタ12、ステージ13、及び検出器14、処理装置15を備えている。
ステージ13には、太陽電池20が載置される。すなわち、評価対象となる太陽電池20を用意して、ステージ13上に載せる。太陽電池20は、例えば、複数のセルからなる太陽電池モジュール(太陽電池パネル)である。太陽電池20の上には、光源11が設けられている。光源11は、太陽電池20に検査光を照射する。光源11は、例えば、ソーラーシミュレータであり、太陽電池20に対する照明光を出射する。したがって、光源11からは、太陽光と同様のスペクトルの光が出射される。例えば、光源11は、安定性の高いキセノンランプ、又はハロゲンランプなどを有している。フィルタを内蔵することで、キセノンランプ等からの白色光が擬似的な太陽光になる。さらに、光源11はバンドルファイバ、又はフライアイレンズなどの均一化光学系(オプティカルインテグレータ)を有しており、空間的に均一な光を出射する。すなわち、空間的に一様な強度を持つ光が光源11から出射する。なお、光源11は、太陽電池20よりも十分に広い領域に対して一様な光を出射する。光源11については、ソーラーシミュレータに限られるものではない。また、外部からの光を遮光するため、評価装置全体をケース等で囲うようにしてもよい。
そして、光源11から入射した検査光によって、太陽電池20が発電する。そして、太陽電池20は、発電量に応じた出力電流を出力する。太陽電池20から出力された出力電流は、検出器14によって検出される。そのため、検出器14は、2つの検出端子を有しており、太陽電池20のプラスとマイナスの端子に接続される。そして、検出器14は、出力電流をA/D変換して、処理装置15に出力する。処理装置15は、この出力電流の測定値を記憶する。
さらに、太陽電池20の上には、特定のセルに対して作用するフィルタ12が載置される。フィルタ12は、光源11からの検査光の一部を減光する。これにより、太陽電池20に入射する検査光の光量が減少する。フィルタ12は、所定の透過率を有する減光フィルタ(NDフィルタ)であり、太陽電池20上に挿脱可能に設置されている。従って、フィルタ12が有りの状態と、無しの状態のそれぞれに対して、出力電流が測定される。ここで、フィルタ12に配置について、図2を用いて説明する。図2は、フィルタ12が配置された太陽電池20の構成を模式的に示す上面図である。図2に示すように、太陽電池20には、複数のセル21がマトリクス状に配列されている。ここでは、5×6=30個のセル21が設けられている。上記のように、これらのセル21は、直列接続されている。もちろん、1つの太陽電池20のモジュールに設けられるセル21の数は特に限定されるものではない。複数のセル21は、ほぼ同じ大きさの矩形状になっている。
フィルタ12は、1つのセル21に入射する検査光を減衰するように配置されている。フィルタ12は1つのセル21と略同じ大きさになっており、そのセル21上に配置されている。1つのセル21に入射する検査光のみが減光され、残りの29個のセル21に入射する検査光は減光されない。1つのセル21は検査光がフィルタ12を介して入射し、他のセル21はフィルタ12を介さずに入射する。フィルタ12は、例えば、透過率が50%となってため、フィルタ12への入射した検査光のうち、50%が減光され、もう50%は透過する。フィルタ12が配置されたセル21に入射する検査光の光量は半減する。換言すると、フィルタ12が配置されたセル21に入射する検査光の光量は、フィルタ12が配置されていないセル21の約半分となる。なお、フィルタ12の透過率(遮光率)については、特に限定されるものではない。
1つのセル21に対してフィルタ12を配置した状態で、出力電流を検出する。その後、フィルタ12を隣のセル21上に移動する。隣のセル21への光が減光された状態で、出力電流が検出される。この処理を繰り返して、太陽電池20全体を検査する。ここでは、30個のセルがあるため、30回の測定が行われる。こうすることで、任意の1セル21のみ、入射光量を変化させた状態で、出力電流を検出することができる。すなわち、任意の1つのセル21が、残りのセル21よりも入射光量が低くなっている状態で、太陽電池20からの出力電流が測定される。さらに、フィルタ12を太陽電池20上から取り除いた状態でも、出力電流を測定する。
このようにすることで、各セルの特性を評価することができる。これについて、図3を用いて説明する。図3は、3つのセル21a〜21cが直列に接続されている状態を模式的に示す図である。図3に示すように、3つのセル21a〜21はセル単体の場合、発電効率が異なっている。例えば、セル21a〜21cを互いに接続しないセル単体の状態で、ある一定の光量を照射した場合、セル21aが4Aの電流を出力し、セル21bが6Aの電流を出力し、セル21cが8Aの電流を出力するものと仮定する。一定強度の照明下において、各セル21a〜21cは、異なる電流を出力する。各セル21a〜21bが同じ面積であるとすると、セル21aが最も発電効率が低く、セル21cが最も発電効率が高くなる。
しかしながら、上記のように、複数のセル21を直列接続すると、セル21a〜21cに流れる電流が同じになる。従って、上記一定強度の照明下であっても、セル21aからの出力電流4Aが、太陽電池20全体の出力電流となってしまう。すなわち、セル単体での特性評価を行うことができなくなってしまう。
そこで、本実施形態では、フィルタ12で1つのセル21への光を減光した状態で、出力電流を検出している。以下、セル21a〜21cへの光をそれぞれ減光した場合に付いて説明する。なお、以下の説明では、フィルタ12の透過率を50%としている。
(a)セル21aへの光をフィルタ12で減光する場合
セル21aの発電量は半減し、セル21aの出力電流が半減する。一方、セル21b、21cへの入射光量は100%のまま、すなわち、セル21aへの入射光量の2倍となる。たとえ、セル21b、セル21cからの出力電流がそれぞれ6A、8Aとなる入射光量であったとしても、太陽電池20全体の出力電流は2Aとなる。このように、最も発電効率が低いセル21aをフィルタ12で減光すると、透過率と出力電流が比例関係となる。すなわち、太陽電池20からの出力電流は、透過率100%で4Aとなり、透過率50%で2Aとなる。
(b)セル21bへの光をフィルタ12で減光した場合
セル21bの発電量は半減するはずである。よって、セル21bの出力電流が3Aと半減する。一方、セル21a、21cへの入射光量は100%のまま、すなわち、セル21bへの入射光量の2倍となる。たとえ、セル21a、セル21cからの出力電流がそれぞれ4A、8Aとなる入射光量であったとしても、太陽電池20全体の出力電流は3Aとなる。このように、最も発電効率が低いセル21aではないセル21bへの光をフィルタ12で減光すると、透過率と出力電流が比例しなくなる。すなわち、太陽電池20からの出力電流は、透過率100%で4Aとなり、透過率50%で3Aとなる。
(c)セル21cへの光をフィルタ12で減光した場合
セル21cの発電量は半減するはずである。よって、セル21bの出力電流が4Aと半減する。一方、セル21a、21bへの入射光量は100%のまま、すなわち、セル21cへの入射光量の2倍となる。たとえ、セル21bからの出力電流が6Aとなる入射光量であったとしても、太陽電池20全体の出力電流は4Aとなる。このように、最も発電効率が高いセル21cをフィルタ12への光で減光すると、透過率と出力電流が比例しなくなる。すなわち、太陽電池20からの出力電流は、透過率100%で4Aとなり、透過率50%で4Aとなる。この例は、セル21cの発電効率がセル21aの発電効率の2倍であるため、透過率50%のフィルタ12でセル21cへの光を減光しても、出力電流は変わらない。
このように、太陽電池20からの出力電流をフィルタ12がある場合と無い場合の両方で検出する。これにより、ある任意の1セル以外のセルへの入射光量が一定のまま、該1セルへの入射光量が変化する。フィルタ12の有無それぞれの場合の出力電流をセル毎に比較することで、各セルの発電能力を評価することができる。例えば、最も発電効率が低いセル21a、すなわち発電能力が最も低いセル21aは、減光した場合の出力電流の変化が最も大きくなる。一方、セル21aよりも発電効率が高いセル21b、21c、すなわち発電能力が高いセル21b、21cは、減光したとしても、出力電流の変化が小さくなる。そして、発電能力が高い程、変化の度合いが小さくなる。このように、フィルタ12を配置した状態での出力電流をセル21毎に、測定する。さらに、フィルタ12を太陽電池20上に配置しない状態で、出力電流を測定する。フィルタ12を配置した状態と、配置していない状態の差が大きい程、発電効率が低いと推定することができる。
こうすることで、各セルの発電能力を評価することができ、セル毎に性能評価を評価することができる。よって、異なる観点からの評価が可能となり、太陽電池20の生産性の向上に資することができる。また、太陽電池20の出力端子を検出器14に接続するだけでよいため、非破壊で評価することが可能となる。1つのセル21への光を減光するフィルタ12を用意するだけでよいため、装置を簡素化することができる。また、セル21の大きさが同じ場合、フィルタ12を共通化することができるため、部品点数の増加を防ぐことができる。なお、上記の説明では、フィルタ12の透過率を50%としたが、透過率の値は特に限定されるものではない。上記例では、説明の明確化のため、セル21cの発電効率がセル21aの発電効率の2倍としたので、透過率を50%と設定した。しかしながら、実際の太陽電池20の場合、各セル21の発電効率の差がそれほど大きくないため、透過率を大きくしても良い。例えば、発電効率が最も高いセルが最も低いセルよりも低くなる程度の発電量であればよい。
さらに、透過率の異なる複数のフィルタ12を用意して、透過率(入射光量)と出力電流の関係をセル毎に求めても良い。フィルタ12として、透過率を変えることができる透過率可変フィルタを用いても良い。例えば、液晶パネルに印加する電圧を変化させることで透過率可変フィルタを実現することができる。この場合、透過率を徐々に変化させて、出力電流が減少し始める透過率を求めても良い。また、透過率を変える場合、1つのセル21に入射する検査光の入射光量を他のセル21と同じ入射光量とした状態で、測定を行わなくても良い。
なお、上記の説明では、1つのセル21への光を減光するフィルタ12の位置を変化させることで、入射光量を変化させていたが、別の方法によって一部のセル21への入射光量を変化させても良い。例えば、1つ以外の残りのセル21に対してフィルタ12を配置するようにしてもよい。この場合、全てのセル21に一定の透過率を有するフィルタ12を配置する。そして、全セル21への光が減光されている状態で、出力電流を検出する。この状態では、全てのセル21が均一に照明されている。その後、1つのセル21のみ、フィルタ12を取り除く。これにより、性能評価をするセル21以外のすべてのセル21に対して、フィルタ12が配置された状態となる。一つのセル21のみ、フィルタ12が配置されていない状態として、出力電流を測定する。
フィルタ12の位置を変えて、違う1つのセルへの光が減光されていない状態とする。そして、この状態で出力電流を測定する。これを繰り返し行い、1つのセル21への光が減光されてない状態を、全てのセル21に対して作り出す。これにより、ある任意の1セル以外のセルへの入射光量が一定のまま、該1セルへの入射光量が変化する。フィルタ12がある状態と無い状態での出力電流をセル毎に、比較する。この場合も、発電効率が低いセル21は、出力電流が大きく変化することになる。一方、発電効率が高いセル21は、出力電流の変化が小さくなる。このように、フィルタ12の有無によって、どの程度出力電流が変化するかを、セル毎に比較する。こうすることで、各セルの性能評価を行うことができる。なお、全てのセル21にフィルタを配置することに代えて、光源11の出力を変えても良い。このようにしても、弱い光強度で均一に照明することができる。この場合、全てのセル21に対するフィルタ12が不要となる。
もちろん、光源11によって独立して入射光量を変えることができる場合、フィルタ12を用いなくてもよい。すなわち、光源11のパワーを制御することで、光源11から照射される検査光の光量をセル毎に調整しても良い。
さらに、セル毎に評価するだけでなく、領域毎に評価を行うようにしてもよい。例えば、1列のセル21に対してフィルタ12を配置する。列毎に性能評価することができる。あるいは、片側半分にのみフィルタ12を配置して、半分の領域毎に評価を行うようにしてもよい。すなわち、太陽電池20に含まれる複数のセル21のうち、一部のセル21への入射光量を変化させればよい。これにより、一部のセル21への入射光量が、他のセルへの入射光量と異なるものとなる。よって、領域ごとの性能評価が可能となる。
次に、各セルの発電効率分布を評価するための構成、及び方法について、図4を用いて説明する。図4は、評価装置の構成を模式的に示す側面図である。なお、本実施の形態では、図1で示した評価装置に加えて、スキャン光源16が設けられている。なお、図1と同様の構成については、説明を省略する。
スキャン光源16は、1つのセル21を走査するためのスキャン光を発光する。スキャン光源16から出射したスキャン光は、図示しないレンズ等によって、所定のスポット形状となる。点状のスポット光が太陽電池20に照射される。なお、太陽電池20上でのスポットの大きさは、1つのセル21よりも小さくなっている。よって、スキャン光が、1つのセル21に部分的に照射される。スキャン光は、光源11を通過して、太陽電池20に入射する。より具体的には、光源11を構成する均一化光学系の光透過性部材(バンドルファイバ等)を通って、あるいは、光透過性部材の間を通って、スキャン光が太陽電池20に入射する。
さらに、本実施の形態では、光源11からの検査光が太陽電池20全体に入射している。従って、太陽電池20には、光源11からの一様な検査光と、スキャン光源16からのスポット光が重畳して照射されている。なお、図4においては、スキャン光源16を光源11の上に配置される構成としているが、スキャン光源16が光源11の外側に配置される構成としてもよい。この場合、斜め方向からスキャン光を入射させる。
このように、光源11からの検査光が、バイアス光として太陽電池20に照射される。このようなバイアス照明は、特開2009−111215号公報や、特願2009−249150号に記載されている構成を利用してもよい。
そして、スキャン光と、太陽電池20との相対位置を変化させる。例えば、スキャン光源1を駆動することで、太陽電池20におけるスキャン光の入射位置が変化する。もちろん、ステージ13を駆動することで、スキャン光の入射位置を変化させても良い。この場合、光源11からの光が、太陽電池20よりも十分に広い領域を一様に照明しているとすると、ステージ13を駆動しても検査光の入射光量は変化しない。なお、ガルバノミラーや、AO素子などを用いて、スキャン光の入射角度を変化させてもよい。ここでは、ジグザク状やラスタ状にセル21の全体を走査するよう、処理装置15がスキャン光源1等の駆動を制御する。また、スキャン光の入射位置を変化させながら、出力電流を測定する。出力電流の測定値は、走査位置に対応付けられて処理装置15に記憶される。セル21全体を走査することで、そのセル21の発電効率分布を測定することができる。すなわち、スキャン光の強度が一定であるため、スキャン光が発電効率の高い箇所に入射した場合、出力電流が高くなり、低い箇所に入射した場合、出力電流が低くなる。このように、セル21内を走査することで、太陽電池20の発電効率分布を評価することができる。
さらに、本実施の形態では、スキャン光が入射するセル21に対して、フィルタ12が配置されている。すなわち、光源11からの検査光、及び、スキャン光源16からのスキャン光が、フィルタ12を介して、セル21に入射する。従って、ある一つのセル21に入射する検査光、及びスキャン光が減衰している。フィルタ12の透過率を十分に低くすると、フィルタ12が配置されたセル21の発電量によって出力電流が決まる。これにより、他のセル21よりも発電効率の高いセル21であっても、発電効率分布を測定することが可能となる。
例えば、図3に示すように、3つのセル21が直列されている場合に付いて説明する。フィルタ12を用いないとすると、発電効率が高いセル21b、セル21cについて発電効率分布が測定できなくなる。フィルタ12を用いないで、検査光とともにスキャン光を、セル21cに照射したとする。この場合、セル21c内の発電効率の局所的な変化に関わらず、出力電流はセル21aによって決まってしまう。すなわち、検査光が減光されずに発電効率の最も低いセル21aに入射しているため、セル21c内をスキャン光で走査しても、出力電流は変化せずに4Aのまま一定となる。
このように、複数のセル21に発電効率のばらつきがある場合、発電効率の最も低いセル21aの発電効率によって、出力電流が決まってしまう。しかしながら、フィルタ12を用いることで、フィルタ12が配置されたセル21の発電量で、出力電流が決まるようにある。よって、フィルタ12の位置を変えていくことで、全てのセル21に対して、発電効率分布を測定することができる。例えば、透過率が25%のフィルタ12でセル21cへの光を減光すると、検査光による出力電流が8A×0.25=2Aとなる。検査光にスキャン光を重畳して入射すると、スキャン光の光量分だけ出力電流が増加する。具体的には、検査光による発電電流が2Aで、スキャン光による発電電流が0.1Aとすると、太陽電池20からの出力電流が2.1Aとなる。さらに、セル21cの発電効率に空間的な分布があるため、スキャン光の位置に応じて出力電流が変化する。すなわち、発電効率分布に応じて、スキャン光による出力電流が0.1Aから変動する。発電効率分布に応じて、出力電流も2.1Aから変動する。セル21c内の発電効率分布に応じて、出力電流が変化する。
具体的には、セル21c内において、発電効率が高い箇所にスキャン光が入射すると、出力電流が高くなり、低い箇所に入射すると出力電流が低くなる。よって、出力電流の分布が、発電効率分布を反映したものとなる。このように、フィルタ12で一つのセル21への光を減光した状態でスキャン光を走査した時の、出力電流の分布を測定する。これにより、セル21の発電効率の2次元分布を測定することができる。フィルタ12を移動して、セル21内の発電効率分布測定を各セルに対して行う。こうすることで、太陽電池20全体の発電効率の2次元分布を測定することができる。
このように、スキャン光を照射する1つのセル21のみをフィルタ12で減光した状態とする。そして、この状態で検査光とスキャン光を重畳して照明する。これにより、セルの発電効率分布を評価することができ、様々な評価を行うことができる。さらに、スキャン光に加えて検査光が太陽電池20全体に入射しているため、全てのセル21で発電が行われる。これにより、発電していないセル21が存在しなくなるため、インピーダンスが高くなるのを防ぐことができる。よって、実際の使用に近い状態で、発電効率分布を評価することができる。
なお、上記の説明では、スキャン光を点状のスポットとしたが、ライン状のスポットとして、照明しても良い。例えば、バンドルファイバやシリンドリカルレンズやスリット等で、スポットをライン状にする。この場合、ライン状の光と直交する方向に走査する。このようにしても、同様に発電効率の空間分布を測定することができる。また、上記の説明では、各セル21が同じサイズとしたが、異なるサイズを直列接続した太陽電池20についても、同様に評価することができる。これにより、各セルの発電性能を評価することができる。このように、さまざまな観点から太陽電池20を評価することで、太陽電池20の生産性の向上、及び低コスト化に資することができる。
また、フィルタなどの減光手段を用いることなく、特定のセルのみに光を照射することによっても同様の効果を奏することができる。例えば、入射光量をセル毎に独立して制御可能な光源を用意してもよい。そして、光源からの出力を調整することによって、各セルに入射する入射光量を制御しても良い。
上記の評価結果を処理装置15のディスプレイに表示するようにしても良い。上記の評価方法を太陽電池の製造方法中に組み込んでも良い。すなわち、太陽電池の評価方法を太陽電池の製造方法における1工程とする。そして、この評価方法での評価によって太陽電池を検査する。例えば、非常に発電効率の低いセルを有する太陽電池を不適合品とする。このようにすることで、高い発電性能を有する太陽電池を提供することができる。
11 光源
12 フィルタ
13 ステージ
14 検出器
15 処理装置
16 スキャン光源
20 太陽電池
21 セル
21a〜21c セル

Claims (8)

  1. 複数のセルが直列接続されている太陽電池を評価する太陽電池評価装置であって、
    前記太陽電池の複数のセルに光を照射する第1の光源と、
    記太陽電池から出力される出力電流をそれぞれ検出する検出器と、
    前記複数のセルのうちの一部のセルに対して前記第1の光源から照射される光の光量を変化させる手段と
    前記太陽電池の1つのセルに対して、部分的に光を照射する第2の光源と、
    前記第2の光源からの光と、前記太陽電池の1つのセルとの相対位置を変化させて、走査を行う走査手段と、を備え、
    前記光量を変化させる手段によって、前記第1の光源から前記1つのセルに入射する光が、前記1つのセル以外の残りのセルよりも低い光量となっている
    太陽電池評価装置。
  2. 前記光量を変化させる手段が、前記第1の光源と前記太陽電池の間に挿脱可能に配置されたフィルタであることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池評価装置。
  3. 前記フィルタが1つのセルに入射する光を減光する請求項に記載の太陽電池評価装置。
  4. 複数のセルが直列接続されている太陽電池を評価する太陽電池評価装置であって、
    前記太陽電池の複数のセルに光を照射する第1の光源と、
    前記太陽電池の1つのセルに対して、部分的に光を照射する第2の光源と、
    前記第2の光源からの光と、前記太陽電池の1つのセルとの相対位置を変化させて、走査を行う走査手段と、
    前記第2の光源から光が入射する前記1つのセルに対する前記第1の光源からの入射光量を、他のセルに対する第1の光源からの入射光量よりも低くする手段と、
    前記第1の光源からの光と前記第2の光源からの光が重畳された状態で、前記太陽電池から出力される出力電流を検出する検出器と、を備える太陽電池評価装置。
  5. 複数のセルが直列接続されている太陽電池を評価する太陽電池評価方法であって、
    第1の光源からの光を前記太陽電池の複数のセルに照射して、前記太陽電池から出力される出力電流を検出するステップと、
    前記複数のセルのうちの一部のセルに対して、前記第1の光源から照射される光の光量を変化させるステップと、
    前記光量を変化させた状態で、前記太陽電池から出力される出力電流を検出するステップと
    前記第1の光源からの光と重畳する前記第2の光源からの光を、前記太陽電池の1つのセルに対して、部分的に照射して、前記出力電流を検出するステップと、
    前記第2の光源からの光と、前記太陽電池の1つのセルとの相対位置を変化させて、走査を行うステップと、を備え、
    前記第2の光源からの光が入射する1つのセルでは、前記第1の光源から入射する光が、前記1つのセル以外の残りのセルに入射する光よりも低い光量となっている
    太陽電池評価方法。
  6. 前記第1の光源と前記太陽電池の間に配置されるフィルタを用いて、前記光量を変化させる請求項に記載の太陽電池評価方法。
  7. 前記フィルタが1つのセルに入射する光を減光する請求項に記載の太陽電池評価方法。
  8. 請求項乃至のいずれか1項に記載の太陽電池評価方法によって太陽電池を評価するステップを有する太陽電池の製造方法。
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