JP5482452B2 - ハイバリア性紙容器 - Google Patents
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Description
このような包装形態は、ある意味で過剰包装とも言えるし、開封の手間、資源の無駄、ゴミの増大といった問題につながる。
そして、「開封用摘み部を挿通可能な再封止スリット」と「再封止スリットに沿ってその両側に少なくとも1本づつの第2剥離用ハーフカット線」が、2本の第1剥離用ハーフカット線と交差して延在している。
2本の第1剥離用ハーフカット線に挟まれた領域において、再封止スリットを除く領域に剥離層が設けられている。
「開封用ハーフカット線」、「第1剥離用ハーフカット線」、および「第2剥離用ハーフカット線」は、それぞれ、ブランクを貫通することなく、外表面のシール層および紙層を切り込んで構成されている。
紙箱に形成される「開封用ハーフカット線」、「第1剥離用ハーフカット線」、および「第2剥離用ハーフカット線」は、いずれもブランクの全厚を貫通することなく、アルミ層まで到達しないハーフカットで形成されているので、アルミ層によるバリア特性を損なうことはない。
唯一「再封止スリット」は、ブランクの全厚を貫通するフルカットで構成されるが、この部分は、箱体を組み立てるときシール層によるシールで塞がれるので、密封性を損なうことはない。
しかも、「再封止スリット」は、ブランクを貫通するフルカット部分の途中に、未カットの連設部分を備えて構成されているので、不用意に当該スリットが開口して密封が損なわれる、という事態は非常に生じにくくなる。
図4は、展開状態のブランク1と、これを組み立てて構成される紙箱10との対応関係を示している。紙箱10は、6面体であって、合計8つのコーナ部A〜Hを有する。ブランク1上において、これらのコーナ部に対応する箇所A〜Hはすべて、ブランク1の周端縁ではなく、それよりも内方側に位置している。
このような構成を採用した結果、組立後の紙箱10において、すべてのコーナ部A〜Hに隙間(開口)が生じることはなく、したがって、高い密封性を実現することができる。
なお、ブランク1の具体的な折り方(折罫の配置)は、図示したものに限られない。
図3は、紙箱10を構成するブランク1の展開図を示しており、これを組み立てることで図1、2に示した紙箱10が構成される。本発明において、ブランク1は、少なくとも次の要素を含んでいる。
(1)正面壁11を構成する正面外側フラップ11a、正面内側フラップ11b。
正面内側フラップ11bの外面に正面外側フラップ11aを貼り重ねることで、組立後の紙箱10における正面壁11が構成される。
(2)天壁12。
天壁12は、折罫aを介して正面外側フラップ11aに連設されている。
(3)底壁14。
底壁14は、折罫dを介して正面内側フラップ11bに連設されている。
(4)背面壁13。
背面壁13は、組立後の紙箱10において正面壁11に対向しており、折罫bを介して天壁12に、折罫cを介して底壁14に、それぞれ連設されている。
(5)紙箱10は、六面体であるから、上記各壁部以外にも左右の側壁が存在する。図示した例では、左右側壁は、それぞれブランク1の対応箇所を折り畳むようにシール接着されて密封六面体を構成している。具体的な折り方は、図示したものに限定されない。
正面外側フラップ11aには、その端縁にそって間隔を置いた2つの切欠部21a、21bを形成している。各切欠部21a、21bから、それぞれ、開封用ハーフカット線22a、22bが延在している。開封用ハーフカット線22a、22bは、最初は互いに平行に延在し、途中から離れる方向に延在し、さらに、天壁12上を平行に延在して、折罫bにまで至る(図3参照)。
正面外側フラップ11a上で、2つの切欠部21a、21bの間の領域(開封用ハーフカット線22a、22bの平行部分に挟まれた領域)は、開封用摘み部25として機能する。つまり、消費者は、開封用摘み部25を摘んで、開封用ハーフカット線22a、22bに沿って、紙箱10を上方へ破り開けることができる。なお、開封後は、後に説明する再封止スリット31に、開封用摘み部25を差し込むことで、紙箱10を再封止することができる(図2参照)。
開封用ハーフカット線22a、22bは、ブランク1を貫通することなく、外表面のシール層5および紙層6を切り込んで構成されている(図5参照)。なお、図5に示した例では、ハーフカットは紙層6を貫通しているが、紙層6の途中までのハーフカットとしてもよい。
再封止スリット31は、開封後の紙箱10を再度封止することを可能とするもので、図5中に示したフルカット部分により、ブランク1の全厚を貫通して形成されている。なお、図3中に拡大して示したように、再封止スリット31は、フルカット部分の途中に、未カットの連設部分31'を備えている。
連設部分31'は、再封止スリット31が不用意に破断するのを防止する意味で設けている。図示した例では、連設部分31'を2箇所に設けているが、適宜の数を設定することができる。
正面外側フラップ11aには2本の開封用ハーフカット22a、22bが形成されているが、正面内側フラップ11b上のこれに対応する位置に、2本の第1剥離用ハーフカット線32a、32bを形成している。
この第1剥離用ハーフカット線32a、32bは、後に説明する第2剥離用ハーフカット線35a〜cと同様、紙箱10の開封操作時に、正面内側フラップ11bから正面外側フラップ11aを引き剥がし易くするために設けている。
第2剥離用ハーフカット線35a〜cは、再封止スリット31に沿ってその両側に少なくとも1本づつ形成される。図3に示した例では、再封止スリット31の上方に1本、下方に2本の第2剥離用ハーフカット線35a〜cを設けているが、少なくとも再封止スリット31の上下に1本づつ存在すれば、他の構成であってもよい。
この第2剥離用ハーフカット線35a〜cは、紙箱10の開封操作時に、正面内側フラップ11bから正面外側フラップ11aを引き剥がし易くするために設けている。
第2剥離用ハーフカット線35a〜cが複数本存在するのは、後述する第2実施形態の場合と同じく、位置ズレを吸収する意味がある。詳しくは後述する。
図3中に部分的に拡大して示した正面内側フラップ11bにおいて、ヨコ方向に延在する再封止スリット31および第2剥離用ハーフカット線35a〜cは、すべて、タテ方向に延在する第1剥離用ハーフカット線32a、32bの両方と交差して延在している。
両サイドでタテ方向に延在する2本の第1剥離用ハーフカット線32a、32bに挟まれる領域には、再封止スリット31の部分を除き、剥離層50を設けている。正面内側フラップ11b上に灰色で示した領域50が剥離層が配置される領域である。
ヨコ方向の拡がりに関して言うと、図面上では、剥離層50が第1剥離用ハーフカット線32a、32bを超えて左右両側に拡がっているが、少なくとも、第1剥離用ハーフカット線32a、32bに挟まれた領域に剥離層50が存在すれば足りる。
タテ方向の拡がりに関して言うと、再封止スリット31を避けて、かつ、第2剥離用ハーフカット線35a〜cを覆っていれば足りる。
ブランク1の積層構造は、次の通りである。すなわち、図5に模式的に示したように、ブランク1の外表面と内表面に、それぞれシール層5、8が位置する。そして、両シール層5、8の間において、外表面側の紙層6と内表面側のアルミ層7が形成される。紙箱10を組み立てたとき、シール層5が箱体の外側に、シール層8が箱体の内側にくる。
最も外側と内側にシール層が存在すること、および両シール層間において、紙層よりもアルミ層の方が内側に存在していれば、積層構造中に他の層が含まれてもよい。
唯一、再封止スリット31は、ブランク1全厚を貫通するフルカット部分(図5参照)として構成される。しかし、再封止スリット1の周辺領域は、紙箱10を組み立てる際に、シール層5、8によるシールで塞がれるので、密封性が損なわれることはない。また、再封止スリット31を構成するフルカット部分の途中に、未カットの連設部分31'を備えることで、スリットが不用意に開口してしまうことを防いでいる。
しかも、再封止スリット31は、ブランク1を貫通するフルカット部分の途中に、未カットの連設部分31’を備えて構成されているので、不用意に当該スリットが開口して密封が損なわれる、という事態は非常に生じにくくなる。
第2実施形態の紙箱は、上に説明した第1実施形態に対して、第1剥離用ハーフカット線32a、32bの構成のみが異なるので、この点だけを説明する。
第1実施形態では、第1剥離用ハーフカット線32a、32bが両サイドに2本形成されていた。第2実施形態では、これらハーフカット線32a、32bのそれぞれに対し、隣接する別の第1剥離用ハーフカット線32a’、32b’を少なくとも1本形成している。
しかし、実際には製造工程上のズレが生じてしまう場合もある。図6に示した第2実施形態のように、左右両サイドにそれぞれ2本づつ第1剥離用ハーフカット線が存在することでこのズレを吸収し、不良品の発生率を低く抑えることができる。
上述の第1実施形態において、第2剥離用ハーフカット線35a〜cを複数本設けているのも同じ意味合いを有する。
なお、再封止スリット31および第2剥離用ハーフカット線35a〜cは、すべての第1剥離用ハーフカット線32a、32b、32a'、32b'・・・と交差して延在するよう設ける。また、剥離層50は、最も外側の2本の第1剥離用ハーフカット線(図示の例では32a'、32b')に挟まれた領域で、再封止スリット31を避けて設ける。
第3実施形態の紙箱は、上に説明した第1、2実施形態に対して、ブランク1に延長フラップ11cを設けた点のみが異なるので、この点だけを説明する。図7は、ブランク1'と紙箱10'の対応関係を示している。
ブランク1'においては、正面内側フラップ11bよりも上方に延長フラップ11cを追加形成している。両者は、折罫fを介して連設されている。折罫fおよび延長フラップ11cは、組立後の紙箱10'において、図7の一部破断図に示した位置にくる。すなわち、延長フラップ11cは、折罫fにおいて、箱体の外側方向に折り返されている。
これを防ぐため、第3実施形態では、延長フラップ11cを設けて、折罫fにて外側方向へ折り返している。これにより、端縁11dに内容物が接触することがなくなるので、端縁11dから油分が積層構造内にしみ込むのを防止できる。
5 シール層
6 紙層
7 アルミ層
8 シール層
10、10’ 紙箱
11 正面壁
11a 正面外側フラップ
11b 正面内側フラップ
11c 延長フラップ
11d 端縁
12 天壁
13 背面壁
14 底壁
21a、21b 切欠部
22a、22b 開封用ハーフカット
25 開封用摘み部
31 再封止スリット
31' 連設部分
32a、32b、32a’、32b’ 第1剥離用ハーフカット線
35a、35、35c 第2剥離用ハーフカット線
50 剥離層
Claims (3)
- 外表面と内表面にシール層(5、8)を有するとともに、その間に外表面側の紙層(6)と内表面側のアルミ層(7)を含む積層体からなる1枚のブランク(1)から組み立てられる6面体形状の紙箱であって、
当該6面体の8つのコーナ部はすべて、ブランク(1)の周端縁よりも内方に位置しており、
(ア)ブランク(1)は、
互いに貼り重ねられて紙箱の正面壁(11)を構成する正面内側フラップ(11b)および正面外側フラップ(11a)と、正面外側フラップに折罫を介して連設される天壁(12)と、正面内側フラップに折罫を介して連設される底壁(14)と、天壁および底壁に対してそれぞれ折罫を介して連設される背面壁(13)と、を含んでおり、
(イ)正面外側フラップ(11a)には、
2本の開封用ハーフカット線(22a、22b)に挟まれた領域が開封用摘み部(25)として形成されており、当該2本の開封用ハーフカット線(22a、22b)のそれぞれは、正面外側フラップ(11a)の端縁から天壁(12)と背面壁(13)を連設する折罫(b)にまで延在しており、
(ウ)正面内側フラップ(11b)には、
正面外側フラップに形成された2本の開封用ハーフカット(22a、22b)に対応する位置に、2本の第1剥離用ハーフカット線(32a、32b)が形成され、
開封用摘み部(25)を挿通可能な再封止スリット(31)と、再封止スリット(31)に沿ってその両側に少なくとも1本づつの第2剥離用ハーフカット線(35a〜c)とが、2本の第1剥離用ハーフカット線(32a、32b)と交差して延在しており、
2本の第1剥離用ハーフカット線(32a、32b)に挟まれた領域において、再封止スリット(31)を除く領域に剥離層(50)が設けられており、
(エ)再封止スリット(31)は、ブランクを貫通するフルカット部分の途中に、未カットの連設部分(31’)を備えて構成され、
開封用ハーフカット線(22a、22b)、第1剥離用ハーフカット線(32a、32b)、および第2剥離用ハーフカット線(35a〜c)は、それぞれ、ブランク(1)を貫通することなく、外表面のシール層(5)から紙層(6)の途中までを切り込んで構成されていることを特徴とする、紙箱。 - 上記2本の第1剥離用ハーフカット線(32a、32b)のそれぞれに対し、隣接する別の第1剥離用ハーフカット線(32a'、32b')が少なくとも1本形成されており、
上記再封止スリット(31)および第2剥離用ハーフカット線(35a〜c)は、すべての第1剥離用ハーフカット線(32a、32b、32a'、32b')と交差して延在しており、
上記剥離層(50)は、最も外側の2本の第1剥離用ハーフカット線(32a'、32b')に挟まれた領域で、再封止スリット(31)を除く領域に設けられていることを特徴とする、請求項1記載の紙箱。 - 上記正面内側フラップ(11b)の端縁に対して、折罫(f)を介して連設される延長フラップ(11c)がさらに設けられていて、紙箱内部において、当該延長フラップ(11c)が箱の外側方向に折り返されていることを特徴とする、請求項1または2記載の紙箱。
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Applications Claiming Priority (1)
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| JP2010121761A JP5482452B2 (ja) | 2010-05-27 | 2010-05-27 | ハイバリア性紙容器 |
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2010
- 2010-05-27 JP JP2010121761A patent/JP5482452B2/ja active Active
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