JP5484946B2 - 分子間の類似度を評価するための高速グラフマッチ検索装置及び方法 - Google Patents
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Description
第1の分子Aを構成する原子(Ai,Aj,・・・)の各々に係る座標データと第2の分子Bを構成する原子(Bk,Bl,・・・)の各々に係る座標データを記憶部から入力し、演算部にロードされるコンピュータプログラムに従って、演算部及び記憶部に構築される仮想メモリ空間において第1の分子Aの夫々の原子(Ai,Aj,・・・)と第2の分子Bの夫々の原子(Bk,Bl,・・・)との対応付け(m(Ai)=Bk)を求めて重ね合わせを行い(i,j,k,lはいずれも自然数)、第1の分子Aと第2の分子Bの間の最適な原子間対応、及び第1の分子Aと第2の分子Bの類似度に係るデータを出力部に出力する、第1の分子Aと第2の分子Bとの類似度を評価するための高速グラフマッチ検索装置において、
第1の分子Aの全ての原子Aiと第2の分子Bの全ての原子Bkとで形成される、原子Aiと原子Bkの組の全てに関して、原子Ai、Bkの対の各原子からみて、周囲の環境が相互にどれだけ似ているかを示す第1の類似指標S1(Ai、Bk)を求める第1の算出手段と、
第1の分子Aの全ての原子Aiと第2の分子Bの全ての原子Bkとで形成される、原子Aiと原子Bkの組の全てに関して、原子Ai、Bkの対の各原子からみて、等しい結合距離にある周囲の原子Aj、Blの全ての組につき、第1の類似指標S1(Aj,Bl)を積算して算出する第2の類似指標S2(Ai、Bk)を求める算出手段であって、その原子Ai、Bkの対の各原子から等しい結合距離にある周囲の原子Aj、Blが同じ元素であれば、更に第1の類似指標S1(Aj,Bl)に係数を掛けた上で積算する、第2の類似指標S2(Ai、Bk)を求める第2の算出手段と、
第1の分子Aの全ての原子Aiと第2の分子Bの全ての原子Bkとで形成される、原子Aiと原子Bkの組の全てに関して、原子Ai、Bkの対を始点とし、第1の分子Aの原子と第2の分子Bの原子とを順次対応付けして全体の対応を作成し、そのときに算出されるグラフマッチスコアM(A,B)を値とする第3の類似指標S3(Ai、Bk)を求める算出手段であって、対応付け作成時には、既に対応付け済みの原子に直接結合する原子を次に選択すること、及び第2の類似指標S2が高い対を選択することを優先することを、条件とする、第3の類似指標S3(Ai、Bk)を求める第3の算出手段と、
第3の算出手段にて最大のS3(Ai,Bk)を算出した際の、始点の原子(Ai,Bk)の対から開始して、未対応の原子の対の中で最大のS3(Aj,Bl)を持つものを対応させることを、対応可能原子の組が無くなるまで続けたときの、全体の対応におけるグラフマッチスコアM(A,B)を求める第4の算出手段と、
第4の算出手段におけるグラフマッチスコアM(A、B)が閾値より大きいならば、第1の分子Aと第2の分子Bにつき第4の算出手段で算出した原子間対応及びグラフマッチスコアM(A,B)を出力する第5の出力手段と
を含むことを特徴とする。
図2は、本実施形態に係る高速グラフマッチ探索アルゴリズムによる分子構造の重ね合わせ及びその処理のフローチャートである。図2を参照して本実施形態に係る分子構造の重ね合わせ処理を説明する。まず、重ね合わせの一方の分子(分子Aとする)についてのPDBフォーマットの原子座標を読み込む(ステップS02)。読み込んだPDBフォーマットの原子座標に基づいて、分子Aの結合距離・結合次数・回転可能結合の設定を行う(ステップS04)。分子の結合距離・結合次数・回転可能結合の設定については後で説明する。
図2のステップS04及びS08で行われる「結合距離・結合次数・回転可能結合の設定」について説明する。
PDBフォーマットに係るデータが示す分子構造では、原子間の結合が定義されていないことがある。そこで本実施形態では、一つの分子において、原子iと原子jの間の原子間距離が2.00Åより短い場合は化学結合が存在するものとしてデータ上、化学結合を設定する(i、jはいずれも自然数)。この「原子間距離」は、PDBから読み込まれる原子座標に基づいて計算される。更に、一つの分子において二つの原子を取り上げたとき、それら2原子を繋ぐ化学結合の数を「結合距離」とする。それら2原子を繋ぐ経路が複数存在するときは最小のものを取る。結合を一つずつ延長することで、一つの分子内の全ての原子間に結合距離が設定される。
PDBフォーマットに係るデータが示す分子構造では、原子間の結合次数が定義されておらず、且つ、一般に水素原子を含んでいない。そこで、以下の表1の示すルールに従い、原子間距離に基づき結合次数を求める。
直接結合する原子の対(原子iと原子j)の全てについて、上記「(2.1)結合距離」の定義プロセスを、原子の対間の結合が存在しないものとして実行する。その結果、原子の対(原子iと原子j)間に結合距離が設定されず、且つ、原子iと原子jの間の結合が単結合である場合は、原子iと原子jの対の間の結合は「回転可能結合」であると設定する。
本実施形態に係るグラフマッチによる分子構造の高速アルゴリズムでは、分子グラフマッチスコアM(A,B)を定義している。なお{M(A,B)}は、分子Aと分子Bとの間の分子グラフマッチスコアであることを示す。図3(1)は、分子Aと分子Bの、原子(ノード)及び結合(エッジ)を模式的に示す図である。
以下に、本実施形態で利用する分子グラフマッチスコアM(A,B)の定義((定義1)、(定義2)、(定義3)及び(定義4))について説明する。
分子グラフマッチスコアM(A,B)は以下の式(数1)で定義される
図4は、図2に示すステップS10において、分子Aと分子Bの間の、原子の対応関係{m(Ai)}とグラフマッチスコアM(A、B)を求める高速グラフマッチ探索アルゴリズムのフローチャートである。以下、このフローチャートを参照し、高速グラフマッチ探索アルゴリズムを具体的に説明する。
次に、Aiを除いた分子Aを構成する(a−1)個の原子と、Bkを除いた分子Bを構成する(b−1)個の原子とから、形成され得る原子同士の(a−1)×(b−1)通りの対のうち、原子Aj、Blの対において、S3が、他のどの対よりも大きいとする。そうするとそこで原子Aj、Blの対が対応付けされる。このとき、AjはAiと直接結合しているとは限らず、BlはBjと直接結合しているとは限らない(このことは以下、同様である)。
更に次に、AiとAjとAj2を除いた分子Aを構成する(a−3)個の原子と、BkとBlとBl2を除いた分子Bを構成する(b−3)個の原子とから、形成され得る原子同士の(a−3)×(b−3)通りの対のうち、原子Aj3、Bl3の対において、S3が、他のどの対よりも大きいとする。そうするとそこで原子Aj3、Bl3の対が対応付けされる。
更に次に、AiとAjとAj2とAj3を除いた分子Aを構成する(a−4)個の原子と、BkとBlとBl2とBl3を除いた分子Bを構成する(b−4)個の原子とから、形成され得る原子同士の(a−4)×(b−4)通りの対のうち、原子Aj4、Bl4の対において、S3が、他のどの対よりも大きいとする。そうするとそこで原子Aj4、Bl4の対が対応付けされる。
図4及び図2に示すフローチャートにより求めた原子対応に基づく、構造重ね合わせの表示について説明する。分子Aと分子Bの分子構造の重ね合わせにおいて、分子Aの原子{Ai}に対応した原子{m(Ai)}は適宜、重ね合わせられて表示される。このとき、Kabschの方法(McLachlan , AD. Gene duplications in the structural evolution of chymotrypsin. Journal of Molecular Biology, 128, 49-79, 1979. Kabsch, W. A solution for the best rotation to relate two sets of vectors. Acta Crystallographica, 32A, 922-923, 1976. )が用いられてもよい。
(1) グラフマッチにより結合した分子Aの原子{Ai,Aj,Ak,Al}が、同様に結合した分子Bの原子{m(Ai),m(Aj),m(Ak),m(Al)}に対応し、かつ、結合Aj−Akと、m(Aj)−m(Ak)がいずれも回転可能結合であれば、分子Bのねじれ角{m(Ai),m(Aj),m(Ak), m(Al)}を、分子Aの対応するねじれ角{Ai,Aj,Ak,Al}と同値にする。
図2に示される高速グラフマッチ探索アルゴリズムによる分子構造の重ね合わせ及びその処理のためのフローチャートを実現するプログラムを実装し、クエリ(分子A)をG39(タフミル)とし、探索ターゲットデータベースをPDBの全リガンド(9445種)として、計算を行った。動作周波数2.4GHzのデスクトップコンピュータを利用した。計算時間は、8分56秒であった。
本実施形態に係る高速グラフマッチ探索アルゴリズムの性能評価を行った。
本実施形態は、多項式時間アルゴリズム未知のNP困難問題に近似解を与えるものである。総組み合わせ数1012以下の問題に対して、全探査により最大スコア(=正解)を求め、本実施形態に係る高速グラフマッチ探索アルゴリズムによる解と比較を行った。図12(1)は、全探査組み合わせ数に対する計算時間をグラフ化したものであり、下方から本実施形態による計算時間、全探査による計算時間、及び、本実施形態による計算時間に対する全探査による計算時間の比を示している。本実施形態に係るアルゴリズムは、グラフの探査範囲では10-4〜10-3秒で計算が可能である。全探査による場合は、10-4〜106秒を要するものである。
ブロンのクリーク探索アルゴリズム(Bron C. & Kerbosch J. Algorithm 457: Finding all cliques of an undirected graph. Communications of the Association for Computing Machinery, 16, 575-577, 1973)を用いて発見的にグラフマッチを行う方法であるsimcompの方法(Hattori, M., Okuno, Y., Goto, S. & Kanehisa, M. Development of a chemical structure comparison method for integrated analysis of chemical and genomic information in the metabolic pathways. Journal of American Chemical Society,125,11853-11865, 2003)と、成績比較を行った。
Claims (7)
- 第1の分子Aを構成する原子(Ai,Aj,・・・)の各々に係る座標データと第2の分子Bを構成する原子(Bk,Bl,・・・)の各々に係る座標データを記憶部から入力し、演算部にロードされるコンピュータプログラムに従って、演算部及び記憶部に構築される仮想メモリ空間において第1の分子Aの夫々の原子(Ai,Aj,・・・)と第2の分子Bの夫々の原子(Bk,Bl,・・・)との対応付け(m(Ai)=Bk)を求めて重ね合わせを行い(i,j,k,lはいずれも自然数)、第1の分子Aと第2の分子Bの間の最適な原子間対応、及び第1の分子Aと第2の分子Bの類似度に係るデータを出力部に出力する、第1の分子Aと第2の分子Bとの類似度を評価するための高速グラフマッチ検索装置において、
第1の分子Aの全ての原子Aiと第2の分子Bの全ての原子Bkとで形成される、原子Aiと原子Bkの組の全てに関して、原子Ai、Bkの対の各原子からみて、周囲の環境が相互にどれだけ似ているかを示す第1の類似指標S1(Ai、Bk)を求める第1の算出手段と、
第1の分子Aの全ての原子Aiと第2の分子Bの全ての原子Bkとで形成される、原子Aiと原子Bkの組の全てに関して、原子Ai、Bkの対の各原子からみて、等しい結合距離にある周囲の原子Aj、Blの全ての組につき、第1の類似指標S1(Aj,Bl)を積算して算出する第2の類似指標S2(Ai、Bk)を求める算出手段であって、その原子Ai、Bkの対の各原子から等しい結合距離にある周囲の原子Aj、Blが同じ元素であれば、更に第1の類似指標S1(Aj,Bl)に係数を掛けた上で積算する、第2の類似指標S2(Ai、Bk)を求める第2の算出手段と、
第1の分子Aの全ての原子Aiと第2の分子Bの全ての原子Bkとで形成される、原子Aiと原子Bkの組の全てに関して、原子Ai、Bkの対を始点とし、第1の分子Aの原子と第2の分子Bの原子とを順次対応付けして全体の対応を作成し、そのときに算出されるグラフマッチスコアM(A,B)を値とする第3の類似指標S3(Ai、Bk)を求める算出手段であって、対応付け作成時には、既に対応付け済みの原子に直接結合する原子を次に選択すること、及び第2の類似指標S2が高い対を選択することを優先することを、条件とする、第3の類似指標S3(Ai、Bk)を求める第3の算出手段と、
第3の算出手段にて最大のS3(Ai,Bk)を算出した際の、始点の原子(Ai,Bk)の対から開始して、未対応の原子の対の中で最大のS3(Aj,Bl)を持つものを対応させることを、対応可能原子の組が無くなるまで続けたときの、全体の対応におけるグラフマッチスコアM(A,B)を求める第4の算出手段と、
第4の算出手段におけるグラフマッチスコアM(A、B)が閾値より大きいならば、第1の分子Aと第2の分子Bにつき第4の算出手段で算出した原子間対応及びグラフマッチスコアM(A,B)を出力する第5の出力手段と
を含む、分子間の類似度を評価するための高速グラフマッチ検索装置。 - 更に、
上記第4の算出手段によりグラフマッチスコアM(A,B)を算出した後に、第1の分子Aにおけるひとつの結合した{Ai,Aj}の組に対応する、第2の分子Bの{Bk,Bl}において、一方を他の原子Bnと入れ換え、入れ換えた原子についてのみ、第1の分子Aにおける原子の対応を変更して、微調整されたグラフマッチスコアM(A,B)を求める第6の算出手段を含み、
上記第6の算出手段にて算出された、微調整されたグラフマッチスコアM(A,B)が、上記第3の算出手段にて算出されたグラフマッチスコアM(A,B)より大きければ、上記第5の出力手段が、微調整されたグラフマッチスコアM(A,B)をグラフマッチスコアM(A,B)に上書きして出力を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の高速グラフマッチ検索装置。 - 上記表3における係数が、12であることを特徴とする請求項4に記載の高速グラフマッチ検索装置。
- 記憶部に格納される第1の分子Aを構成する原子(Ai,Aj,・・・)の各々に係る座標データと第2の分子Bを構成する原子(Bk,Bl,・・・)の各々に係る座標データを入力し、演算部にロードされる所与のコンピュータプログラムに従って、コンピュータ上に構築される仮想メモリ空間において第1の分子Aの夫々の原子(Ai,Aj,・・・)と第2の分子Bの夫々の原子(Bk,Bl,・・・)との対応付け(m(Ai)=Bk)を求めて重ね合わせを行い(i,j,k,lはいずれも自然数)、第1の分子Aと第2の分子Bの間の最適な原子間対応、及び第1の分子Aと第2の分子Bの類似度を出力部に出力する、コンピュータを用いて第1の分子Aと第2の分子Bとの類似度を評価するための高速グラフマッチ検索方法において、
第1の分子Aの全ての原子Aiと第1の分子Bの全ての原子Bkとで形成される、原子Aiと原子Bkの組の全てに関して、原子Ai、Bkの対の各原子からみて、周囲の環境が相互にどれだけ似ているかを示す第1の類似指標S1(Ai、Bk)を求める第1の工程と、
第1の分子Aの全ての原子Aiと第2の分子Bの全ての原子Bkとで形成される、原子Aiと原子Bkの組の全てに関して、原子Ai、Bkの対の各原子からみて、等しい結合距離にある周囲の原子Aj、Blの全ての組につき、第1の類似指標S1(Aj,Bl)を積算する第2の類似指標S2(Ai、Bk)を求める工程であって、そのAi、Bkの対の各原子から等しい結合距離にある周囲の原子Aj、Blが同じ元素であれば、更に第1の類似指標S1(Aj,Bl)に係数を掛けた上で積算する、第2の類似指標S2(Ai、Bk)を求める第2の工程と、
第1の分子Aの全ての原子Aiと第2の分子Bの全ての原子Bkとで形成される、原子Aiと原子Bkの組の全てに関して、原子Ai、Bkの対を始点とし、第1の分子Aの原子と第2の分子Bの原子とを順次対応付けして全体の対応を作成し、そのときに算出されるグラフマッチスコアM(A,B)を値とする第3の類似指標S3(Ai、Bk)を求める工程であって、対応付け作成時には、既に対応付け済みの原子に直接結合する原子を次に選択すること、及び第2の類似指標S2が高い対を選択することを優先することを、条件とする、第3の類似指標S3(Ai、Bk)を求める第3の工程と、
第3の工程にて最大のS3(Ai,Bk)を算出した際の、始点の原子(Ai,Bk)の対から開始して、未対応の原子の対の中で最大のS3(Aj,Bl)を持つものを対応させることを、対応可能原子の組が無くなるまで続けたときの、全体の対応におけるグラフマッチスコアM(A,B)を求める第4の工程と、
第4の工程におけるグラフマッチスコアM(A、B)が閾値より大きいならば、第1の分子Aと第2の分子Bにつき第4の工程で算出した原子間対応及びグラフマッチスコアM(A,B)を出力する第5の工程と
を含む、分子間の類似度を評価するための高速グラフマッチ検索方法。 - 記憶部に格納される第1の分子Aを構成する原子(Ai,Aj,・・・)の各々に係る座標データと第2の分子Bを構成する原子(Bk,Bl,・・・)の各々に係る座標データを入力し、コンピュータ上に構築される仮想メモリ空間において、第1の分子Aの夫々の原子(Ai,Aj,・・・)と第2の分子Bの夫々の原子(Bk,Bl,・・・)との対応付け(m(Ai)=Bk)を求めて重ね合わせを行い(i,j,k,lはいずれも自然数)、第1の分子Aと第2の分子Bの間の最適な原子間対応、及び第1の分子Aと第2の分子Bとの類似度を評価する処理を、コンピュータに実行させるコンピュータプログラムにおいて、
第1の分子Aの全ての原子Aiと第2の分子Bの全ての原子Bkとで形成される、原子Aiと原子Bkの組の全てに関して、原子Ai、Bkの対の各原子からみて、周囲の環境が相互にどれだけ似ているかを示す第1の類似指標S1(Ai、Bk)を求める第1の算出ステップと、
第1の分子Aの全ての原子Aiと第2の分子Bの全ての原子Bkとで形成される、原子Aiと原子Bkの組の全てに関して、原子Ai、Bkの対の各原子からみて、等しい結合距離にある周囲の原子Aj、Blの全ての組につき、第1の類似指標S1(Aj,Bl)を積算する第2の類似指標S2(Ai、Bk)を求める算出ステップであって、そのAi、Bkの対の各原子から等しい結合距離にある周囲の原子Aj、Blが同じ元素であれば、更に第1の類似指標S1(Aj,Bl)に係数を掛けた上で積算する、第2の類似指標S2(Ai、Bk)を求める第2の算出ステップと、
第1の分子Aの全ての原子Aiと第2の分子Bの全ての原子Bkとで形成される、原子Aiと原子Bkの組の全てに関して、原子Ai、Bkの対を始点とし、第1の分子Aの原子と第2の分子Bの原子とを順次対応付けして全体の対応を作成し、そのときに算出されるグラフマッチスコアM(A,B)を値とする第3の類似指標S3(Ai、Bk)を求める算出ステップであって、対応付け作成時には、既に対応付け済みの原子に直接結合する原子を次に選択すること、及び第2の類似指標S2が高い対を選択するのを優先することを、条件とする、第3の類似指標S3(Ai、Bk)を求める第3の算出ステップと、
第3の算出ステップにて最大のS3(Ai,Bk)を算出した際の、始点の原子(Ai,Bk)の対から開始して、未対応の原子の対の中で最大のS3(Aj,Bl)を持つものを対応させることを、対応可能原子の組が無くなるまで続けたときの、全体の対応におけるグラフマッチスコアM(A,B)を求める第4の算出ステップと、
第4の算出ステップにおけるグラフマッチスコアM(A、B)が閾値より大きいならば、第1の分子Aと第2の分子Bにつき第4の工程で算出した原子間対応及びグラフマッチスコア(A,B)を出力する第5の出力ステップとを
コンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
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