JP5484982B2 - 電線固定具及びワイヤハーネスの製造方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献2にも、全車種で共用されるベース回路部分(共通サブハーネス)と、車種に応じて相違するアドオン回路部分(オプションサブハーネス)とをそれぞれ別の作業台上で組み立てた後、ベース回路部分とアドオン回路部分とを重ねて結束してワイヤハーネスを製造する方法が開示されている。
さらに、特許文献3にも、ベース回路を集合した共通サブハーネスと、特定の回路を集合したオプションサブハーネスとに分けて生産し、これらのサブハーネスを選択的に組み合わせてワイヤハーネスを製造する方法が開示されている。
しかし、オプションサブハーネスの位置決めは電線受け治具に載せるのみであるため、作業中に共通サブハーネスとの結束部分と非結束部分との境界がずれるおそれがある。従って、そのまま結束したオプションサブハーネスを共通サブハーネスに重ね合わせると、互いの重ね合わせ部分に寸法のずれが生じ、仕様に合致せず不良となってしまう。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、電線挟持部を形成する挟持板の端部内面に弾性材をそれぞれ設けたことを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、ベース回路を形成する共通サブハーネスと、オプション回路を形成するオプションサブハーネスとを互いに結束してなるワイヤハーネスの内、オプションサブハーネスを、共通サブハーネスとの結束部分と非結束部分との境界位置に電線受け治具を立設した第1の組立作業台において組み立てる一方、共通サブハーネスを、オプションサブハーネスとの結束部分と非結束部分との境界位置に電線受け治具を立設した第2の組立作業台において組み立てて、組み立てたオプションサブハーネスを第2の組立作業台上で組み立てた共通サブハーネスに重ね合わせて結束部分同士を結束するワイヤハーネスの製造方法であって、
第1の組立作業台において、境界位置の電線受け治具に支持させたオプションサブハーネスを請求項1又は2に記載の電線固定具で挟持した状態でオプションサブハーネスを組み立て、共通サブハーネスへの重ね合わせの際には、第1の組立作業台の電線受け治具からオプションサブハーネスを電線固定具ごと抜き外して、当該電線固定具を第2の組立作業台における境界位置の電線受け治具に取り付けて、オプションサブハーネスと共通サブハーネスとの結束を行うことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3の構成において、第2の組立作業台において、境界位置の電線受け治具に支持させた共通サブハーネスを請求項1又は2に記載の電線固定具で挟持した状態で共通サブハーネスを組み立て、オプションサブハーネスの重ね合わせの際には、オプションサブハーネス側の電線固定具を共通サブハーネス側の電線固定具の上に重ねて電線受け治具に取り付けることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、電線挟持部で挟持するサブハーネスや電線束を滑り止めして電線固定具と好適に一体化させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3の効果に加えて、共通サブハーネスも電線固定具によって適正に位置決めされ、オプションサブハーネスとの重ね合わせをより簡単且つ正確に行うことができる。
図1〜3は、本発明の電線固定具の一例を示すもので、この電線固定具(以下単に「固定具」という。)1は、合成樹脂製で四角板状の一対の挟持板2,2を備え、両挟持板2,2の中間部位で互いに対向して突設した一対の突起3,3同士をピン4で軸着することで、所定間隔をおいてピン4を中心に回転可能に連結される。但し、ピン4には、付勢手段としてのトーションスプリング5が外装されて、挟持板2,2の先端同士を互いの接近方向へ回転付勢している。
そして、スリット8によって分離される電線挟持部7において、幅の大きい側には、両挟持板2,2の凹溝6,6間に跨って弾性材としてのゴムパッド9が折り返し状に収納されている。
基本的な手順は先の背景技術で説明した内容と同じで、共通サブハーネスとオプションサブハーネスとにそれぞれ対応した組立作業台が用いられ、電線受け治具に電線を通して結束やコネクタの接続作業等が行われる(前工程)。また、オプションサブハーネスの組立作業台(第1の組立作業台)において、後工程で共通サブハーネスと結束しない部分を構成する電線を電線受け治具に通して布線する一方、共通サブハーネスと結束する部分を2つの電線受け治具間に垂らした状態で組み立てて結束することになる。
そして、オプションサブハーネス13の組み立てが終了すると、固定具1と共にオプションサブハーネス13を上に持ち上げれば、図7に示すように、支持棒12,12から固定具1ごとオプションサブハーネス13を抜き取って組立作業台10から取り外すことができる。このとき、依然として固定具1は電線挟持部7でオプションサブハーネス13を挟持したままであるから、固定具1がオプションサブハーネス13から外れたり位置ずれしたりすることはない。
なお、さらに別のオプションサブハーネスを重ねる場合は、そのまま固定具1Bの上から同様に当該オプションサブハーネスに固定した固定具1に支持棒22,22を下から貫通させて重ねれば、このオプションサブハーネスも互いの結束部分と非結束部分との境界位置が一致した状態で重ね合わせることができる。
ワイヤハーネスの組み立てが終了すれば、図11に示すように、各固定具1の基端同士を押圧して先端間を開き、サブハーネスの挟持を解除した状態で、スリット8から支持棒22,22を抜き取るようにスライドさせれば、各固定具1をサブハーネスから取り外すことができる。後は電線受け治具21からワイヤハーネス25を上方へ抜き取ればよい。
また、スリットを挟んだ挟持板の左右での長手方向の寸法は同じである必要はなく、電線挟持部の反対側は少なくとも挟持板に近い側の支持棒に係止できれば足りるため、電線挟持部側よりも短くして差し支えない。
さらに、電線挟持部の内面に用いる弾性材としてそれぞれ別個のゴムシートを内面に貼着したりしてもよいし、このような弾性材をなくして内面に凹凸や歯を一体形成して滑り止めを図ったりしてもよい。
Claims (4)
- 所定間隔をおいて互いの中間部位同士が回転可能に連結される一対の挟持板と、その挟持板の端部同士を互いの接近方向へ回転付勢する付勢手段と、前記挟持板の端部内面間に形成される電線挟持部と、前記挟持板の端部に切込み形成され、ワイヤハーネスの組立作業台に立設した電線受け治具が交差状に貫通可能なスリットと、を備え、前記電線挟持部によって前記電線受け治具に支持される電線を挟持したまま前記電線受け治具へ着脱可能としてなる電線固定具。
- 前記電線挟持部を形成する前記挟持板の端部内面に弾性材をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1に記載の電線固定具。
- ベース回路を形成する共通サブハーネスと、オプション回路を形成するオプションサブハーネスとを互いに結束してなるワイヤハーネスの内、前記オプションサブハーネスを、前記共通サブハーネスとの結束部分と非結束部分との境界位置に電線受け治具を立設した第1の組立作業台において組み立てる一方、前記共通サブハーネスを、前記オプションサブハーネスとの結束部分と非結束部分との境界位置に電線受け治具を立設した第2の組立作業台において組み立てて、組み立てた前記オプションサブハーネスを前記第2の組立作業台上で組み立てた前記共通サブハーネスに重ね合わせて前記結束部分同士を結束するワイヤハーネスの製造方法であって、
前記第1の組立作業台において、前記境界位置の前記電線受け治具に支持させた前記オプションサブハーネスを請求項1又は2に記載の電線固定具で挟持した状態で前記オプションサブハーネスを組み立て、前記共通サブハーネスへの重ね合わせの際には、前記第1の組立作業台の前記電線受け治具から前記オプションサブハーネスを前記電線固定具ごと抜き外して、当該電線固定具を前記第2の組立作業台における前記境界位置の前記電線受け治具に取り付けて、前記オプションサブハーネスと共通サブハーネスとの結束を行うことを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。 - 前記第2の組立作業台において、前記境界位置の電線受け治具に支持させた前記共通サブハーネスを請求項1又は2に記載の電線固定具で挟持した状態で前記共通サブハーネスを組み立て、前記オプションサブハーネスの重ね合わせの際には、前記オプションサブハーネス側の前記電線固定具を前記共通サブハーネス側の前記電線固定具の上に重ねて前記電線受け治具に取り付けることを特徴とする請求項3に記載のワイヤハーネスの製造方法。
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