JP5485311B2 - 広告評価装置、広告評価方法およびプログラム - Google Patents
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Description
以下、本発明の一実施形態に係る広告配信システムについて説明する。本実施形態において広告とは、Webページにおいて、コンテンツの内容等に応じて表示される広告(リスティング広告と呼ばれる。)を想定する。図1は本実施形態の広告システムにおいて表示されるWebページ1の一例を示す図である。Webページ1には、各種のコンテンツ(図1の例ではトピックスとして表示されている。)とともに、複数の広告2が表示される。本実施形態では、Webページ1を表示させるための情報(以下、画面情報という。)に、評価値の高い順に所定数(図1の例では3つ)の広告2を入れて送信することを想定している。
具体的には、事前分布は理由不十分の原理から一様分布のベータ分布Be(1,1)であるものとする。ある広告をn回配信してr回クリックされた場合には、事後分布はBe(1+r,1+n−r)となる。以下の説明において、広告が配信された回数nを表示回数といい、クリックされた回数rをクリック数といい、事後分布のパラメータをα,β(α=1+クリック数、β=1+表示回数−クリック数)という。このときのベータ分布の期待値を、当該広告のクリック率の期待値(以下、xCTR(eXpected Click Through Rate)と表記する。)として算出し、xCTRを当該広告の評価値とする。なお、上記期待値に入札額を乗じたxCPM(eXpected Cost Per Mill)を広告評価値としてもよい。
xCTR=(1+クリック数)÷(2+表示回数) ・・・(E1)
図2は、ある広告Aが表示された回数(表示回数、インプレッション数とも呼ばれる。)が10回であり、広告Aがクリックされた数(クリック数)が2である場合の事後確率分布Be(1+2,1+10−2)=Be(3,9)を示すグラフである。従来のクリック率の算出式では、CTR=クリック数÷表示回数=2÷10=0.2であり、確率分布Be(3,9)のモードである。これに対し、本実施形態では、Be(3,9)の期待値、すなわちxCTR=(1+2)÷(10+2)=0.25となる。
図4は本実施形態の広告配信システムの全体構成を示す図である。本実施形態の広告配信システムは、ユーザ端末10と通信ネットワーク30を介して通信可能に接続されるWebサーバ20を含んで構成される。
図5はWebサーバ20のハードウェア構成例を示す図である。Webサーバ20は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース204、入力装置205、出力装置206を備える。記憶装置203は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース204は、通信ネットワーク30に接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置205は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置206は、データを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。
図6はWebサーバ20のソフトウェア構成例を示す図である。Webサーバ20は、HTTP処理部211、Webページ作成部212、広告選択部213、ログ収集部214、Web情報データベース251、広告データベース252、インプレッションログ記憶部253、クリックログ記憶部254を備えている。
(6−1)Web情報データベース251
Web情報データベース251は、Webページを作成するための情報(以下、Web情報という。)を記憶する。Web情報は、例えば、HTMLで記述されたファイルや、CGI(Common Gateway Interface)などの仕組みにより実行されるプログラムを格納したプログラムファイル、画像ファイルなどである。Web情報データベース251は、例えば、Webサーバ20で動作するオペレーティングシステムが提供するファイルシステムのディレクトリやフォルダにより実現することができる。
広告データベース252は、広告を表示するための情報(以下、広告情報という。)を記憶する。図7は、広告データベース252に記憶される広告情報の構成例を示す図である。広告情報には、広告の識別情報である広告IDに対応付けて、広告のカテゴリ、広告に関するURL(Uniform Resource Locator)、広告のタイトル、及び、入札額が含まれる。入札額は、広告がクリックされた場合に広告主から支払われる最大の単価であり、広告主により決定される。
インプレッションログ記憶部253は、ユーザの閲覧した画面に広告が表示されたこと(インプレッションと呼ばれる。)を示す情報(以下、インプレッションログという。)を記憶する。図8は、インプレッションログ記憶部253に記憶されるインプレッションログの構成例を示す図である。インプレッションログには、画面1に広告2が表示された日時(配信日時)、画面1に表示された広告2を示す広告ID及び当該広告のカテゴリが含まれる。
クリックログ記憶部254(本発明の行動履歴記憶部に該当する。)は、ユーザが画面1に表示された広告2をクリックしたことを示す情報(以下、クリックログという。)を記憶する。図9は、クリックログ記憶部254に記憶されるクリックログの構成例を示す図である。クリックログには、クリックされた広告2を示す広告ID、当該広告のカテゴリ、及び日時(クリック日時)が含まれる。
(7−1)HTTP処理部211
HTTP処理部211は、HTTPの処理を行う。HTTP処理部211は、ユーザ端末10から送信されるHTTPのリクエストを受信する。
リクエストにリダイレクトURLが指定されていた場合、HTTP処理部211は、ログ収集部214を呼び出してクリックログを登録させた上で、リクエストに含まれている広告IDに対応する広告情報を広告データベース252から読み出し、読み出した広告情報に含まれているURLをリダイレクト先として指定した応答をユーザ端末10に応答する。
Webページ作成部212(本発明の広告出力部に該当する。)は、Webページを表示するための画面情報を作成する。Webページ作成部212は、広告選択部213を呼び出して画面1に表示させる広告2を選択させ、選択された広告が広告2として表示され、広告2がクリックされた場合には、リダイレクトURLにアクセスするように、例えばリンクタグを設定した文字列を画面情報に挿入する。なお、Webページ作成部212が、広告2以外の各種のコンテンツを作成する処理については、一般的なWebサーバによる処理を用いるものとして、ここでは説明を省略する。
広告選択部213は、Webページに表示する広告を選択する。
広告選択部213は、配信候補抽出部231、広告評価算出部232、広告決定部233を備えている。なお、配信候補抽出部231、広告評価算出部232、広告決定部233も、CPU201が記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより実現される。
配信候補抽出部231は、広告の候補を決定する。配信候補抽出部231は、広告データベース252から所定数(例えば10個や50個、100個など、任意の数を指定することができる。)の広告情報を読み出す。本実施形態では、配信候補抽出部231は、ランダムに所定数の広告情報を読み出すものとするが、例えば、コンテンツの内容やユーザの属性に応じて広告情報を読み出すようにしてもよい。なお、配信候補抽出部231が、数ある広告の中から所定数の広告を選択する処理については、一般的な広告の選択処理を用いることもできる。
広告評価算出部232(本発明の評価値算出部に該当する。)は、広告の評価値を算出する。上述したように、本実施形態では、事後分布の期待値xCTRを評価値として算出する。なお、広告評価算出部232は、xCTRに入札額を乗じたxCPMを評価値として算出するようにしてもよい。また、広告評価算出部232は、xCTRに入札額以外の重みを乗じて評価値を算出するようにしてもよい。
広告評価算出部232は、配信候補抽出部231が決定した広告候補のそれぞれについて、インプレッションログ記憶部253から当該広告候補に対応するインプレッションログの数をカウントして表示回数とし、クリックログ記憶部254から当該広告候補に対応するクリックログの数をカウントしてクリック数とし、表示回数およびクリック数を式E1に与えてxCTRを算出する。
広告決定部233は、配信候補抽出部231が決定した候補の中から表示する広告を決定する。広告決定部233は、広告評価算出部232が算出したxCTRの大きい順に所定数(図1の例では3)の広告を、表示する広告として決定する。
ログ収集部214は、インプレッションログ及びクリックログを登録する。ログ収集部214は、HTTPにリダイレクトURLが指定されていた場合には、リダイレクトURLに指定されている広告IDに対応するカテゴリを広告データベース252から読み出し、当該広告ID、読み出したカテゴリ、及び現在の日時を設定したクリックログを作成してクリックログ記憶部254に登録する。HTTPにリダイレクトURL以外のURLが指定されていた場合には、ログ収集部214は、広告選択部213が選択した広告のそれぞれについて、現在日時、広告を示す広告ID、及び当該広告のカテゴリを含むインプレッションログを作成してインプレッションログ記憶部253に登録する。
図10は、Webサーバ20により行われる処理の流れを示す図である。
HTTP処理部211は、ユーザ端末10からHTTPのリクエストを受信すると(S401)、リクエストにリダイレクトURLが指定されているか否かにより、広告がクリックされたか否かを判定する(S402)。
図11は、ステップS408における広告の選択処理の流れを示す図である。
配信候補抽出部231は、広告データベース252から所定数m個の広告情報を抽出する(S421)。なお、広告データベース252からどのような広告情報を抽出するかは任意に設定可能である。例えば、ランダムにm個の広告情報を抽出するようにしてもよいし、広告情報のタイトルがコンテンツにマッチする度合いの高い順にm個の広告情報を抽出するようにしてもよいし、ユーザが興味を有しているカテゴリをユーザ情報の属性として記憶しておき、そのカテゴリにマッチする広告情報をm個抽出するようにしてもよい。
広告評価算出部232は、インプレッションログ記憶部253から、広告情報に含まれる広告IDに対応するインプレッションログの数をカウントして表示回数とし(S422)、クリックログ記憶部254から、当該広告IDに対応するクリックログの数をカウントしてクリック数とする(S423)。広告評価算出部232は、一様分布Be(1,1)においてクリック数および表示回数を観測した場合のベイズ推定によるクリック率の事後分布Be(クリック数+1,表示回数−クリック数+1)の期待値を当該広告IDに対応するxCTRとして算出する(S424)。すなわち、広告評価算出部232は、クリック数に1を加算した値を、表示回数に2を加算した値で割った商をxCTR(広告ID)とする。
このようにして、xCTRの大きい順にn個の広告情報が広告リストとして抽出される。なお、xCTRに広告情報の入札額を乗じた値の大きい順にn個の広告情報を選択するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態の広告配信システムでは、ベイズ推定による事後確率分布の期待値を広告のクリック率の推定値とし、この推定値に基づいて広告の評価値を決定することができる。従来のクリック率の算出式、すなわち最頻値(クリック数÷表示回数)により算出されるCTRは、特に表示回数が少ない場合には妥当なクリック率とならないことが知られているが、このCTRに比べて、ベイズ推定による事後確率分布の期待値xCTRは、表示回数およびクリック数を観測した後において、広告がクリックされる確率の妥当な推定値であると考えられるので、表示回数が少ないような場合であっても、妥当な広告の評価を求めることが可能となる。したがって、本実施形態のように、xCTR(またはxCTRに入札額を乗じたxCPM)を広告の評価値として用いることにより、妥当な広告の評価を求めることが可能となる。
上記説明では、xCTRの値は0〜1の間の任意の値でありうるとして、事後確率分布Be(1+クリック数,1+表示回数−クリック数)の期待値、すなわちΣ(クリック率(x)×確率P(x))÷Σ(確率P(x))=(1+クリック数)÷(2+表示回数)をxCTRとしたが、クリック率xに上限値θを設定するようにしてもよい。図14は、ある広告Cがクリック数1回、表示回数16回となったときの事後確率分布において、クリック率の上限値θ=0.1とした場合のグラフである。図14のグラフに示すように、ベータ分布のx<θ部分の期待値がxCTRとして算出されることになる。この場合次式(E2)によりxCTRが算出される。
これは、正規化不完全ベータ関数Iθ(α+1,β)にベータ関数B(α+1,β)を乗じた値を、正規化不完全ベータ関数Iθ(α,β)にベータ関数B(α,β)を乗じた値で割った商がxCTRであることを示している。
これは上述した式(E1)により算出されるxCTRに、正規化不完全ベータ関数Iθ(α+1,β)を正規化不完全ベータ関数Iθ(α,β)で割った値を乗じたものである。すなわち、クリックされる確率の上限値をθとした場合の期待値をxCTR(θ;α,β)、上限値を設けない場合(θ=1と同値である)の期待値をxCTR(α,β)とすると、xCTR(θ;α,β)は次式(E5)により算出することができる。
xCTR=(1+A+クリック率)÷(2+B+表示回数)・・・(E1’)
2 広告
10 ユーザ端末
20 Webサーバ
30 通信ネットワーク
211 HTTP処理部
212 Webページ作成部
213 広告選択部
214 ログ収集部
231 配信候補抽出部
232 広告評価算出部
233 広告決定部
251 Web情報データベース
252 広告データベース
253 インプレッションログ記憶部
254 クリックログ記憶部
Claims (7)
- 広告を評価する装置であって、
前記広告を表示した表示回数を取得する表示回数取得部と、
前記表示回数を示す情報を記憶する表示回数記憶部と、
前記広告に応じて閲覧者が行動を起こした行動回数を取得する行動回数取得部と、
前記行動回数を示す情報を記憶する行動回数記憶部と、
前記表示回数記憶部に記憶されている前記表示回数を示す情報および前記行動回数記憶部に記憶されている前記行動回数を示す情報に基づいて、所定のベータ分布を事前分布とした前記行動回数および前記表示回数の場合における、前記閲覧者が前記広告に応じて前記行動を起こす確率のベイズ推定による事後分布の期待値を算出する期待値算出部と、
前記期待値に応じて前記広告の評価値を決定する広告評価部と、
を備えることを特徴とする広告評価装置。 - 請求項1に記載の広告評価装置であって、
前記事前分布はベータ分布Be(a、b)であり、
前記期待値算出部は、前記行動回数にaを加算した値を、前記表示回数にaおよびbを加算した値で割って前記期待値を算出すること、
を特徴とする広告評価装置。 - 請求項1に記載の広告評価装置であって、
前記確率の上限値を記憶する上限値記憶部をさらに備え、
前記広告評価部は、正規化不完全ベータ関数に、前記上限値、前記行動回数にaを加算した第1パラメータ、および前記表示回数から前記行動回数を引いた値にbを加算した第2パラメータを与えた値を除数とし、前記正規化不完全ベータ関数に、前記上限値、前記第1パラメータに1を加算した値および前記第2パラメータを与えた値を被除数とする除算による商を算出し、当該商を前記期待値に乗じた値に応じて前記評価値を決定すること、
を特徴とする広告評価装置。 - 請求項1に記載の広告評価装置であって、
前記広告に応じて前記閲覧者が行動を起こしたことに対する報酬額を取得する報酬額取得部をさらに備え、
前記広告評価部は、前記期待値に前記報酬額を乗じて前記評価値を算出すること、
を特徴とする広告評価装置。 - 広告を配信する装置であって、
前記広告を表示した表示回数を取得する表示回数取得部と、
前記表示回数を示す情報を記憶する表示回数記憶部と、
前記広告に応じて閲覧者が行動を起こした行動回数を取得する行動回数取得部と、
前記行動回数を示す情報を記憶する行動回数記憶部と、
前記表示回数記憶部に記憶されている前記表示回数を示す情報および前記行動回数記憶部に記憶されている前記行動回数を示す情報に基づいて、所定のベータ分布を事前分布とした前記行動回数および前記表示回数の場合における、前記閲覧者が前記広告に応じて前記行動を起こす確率のベイズ推定による事後分布の期待値を算出する期待値算出部と、
前記期待値に応じて前記広告の評価値を決定する広告評価部と、
前記評価値の大きい順に所定数の前記広告を配信する広告配信部と、
を備えることを特徴とする広告配信装置。 - 広告を評価する方法であって、
コンピュータが、
前記広告を表示した表示回数を取得するステップと、
前記表示回数を示す情報を記憶するステップと、
前記広告に応じて閲覧者が行動を起こした行動回数を取得するステップと、
前記行動回数を示す情報を記憶するステップと、
前記記憶されている表示回数を示す情報および前記記憶されている行動回数を示す情報に基づいて、所定のベータ分布を事前分布とした前記行動回数および前記表示回数の場合における、前記閲覧者が前記広告に応じて前記行動を起こす確率のベイズ推定による事後分布の期待値を算出するステップと、
前記期待値に応じて前記広告の評価値を決定するステップと、
を実行することを特徴とする広告評価方法。 - 広告を評価するためのプログラムであって、
コンピュータに、
前記広告を表示した表示回数を取得するステップと、
前記表示回数を示す情報を記憶するステップと、
前記広告に応じて閲覧者が行動を起こした行動回数を取得するステップと、
前記行動回数を示す情報を記憶するステップと、
前記記憶されている表示回数を示す情報および前記記憶されている行動回数を示す情報に基づいて、所定のベータ分布を事前分布とした前記行動回数および前記表示回数の場合における、前記閲覧者が前記広告に応じて前記行動を起こす確率のベイズ推定による事後分布の期待値を算出するステップと、
前記期待値に応じて前記広告の評価値を決定するステップと、
を実行させるためのプログラム。
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