JP5486217B2 - 多層ベルト - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態の多層ベルト1を示す。多層ベルト1の全体形状は略円筒状のシームレスベルトであり、可撓性に富んでいて自重等で自在に変形し得るので、種々の形状となり得る。また、断面は、図2に示すように、ベース層3、弾性層5および表層7を順次積層した3層の積層体構造としている。実施形態の多層ベルトは、ベース層、弾性層および表層の3層からなるが、3層以上の積層構造を有していてもよく、例えば、ベース層と弾性層または/および弾性層と表層の間に他の層が挟まれて存在していてもよい。多層ベルト1を画像形成装置の中間転写ベルトとして用いる場合、外周面9はトナー等が付着する面であり、内周面11は回転中に駆動軸等と直接接触する面となる。
(1)ポリアミン系加硫剤
ポリアミンとしては、エチレンアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、エチレンジアミン、トリエチレンジアミン、エタノールアミン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テトラオキサ−2−スピロ[5.5]−ウンデカン等の脂肪族ポリアミンおよびその塩、ジアミノジフェニルメタン、キシリレンジアミン、フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルスルホン、ジアミノジフェニルエーテルなどの芳香族アミンおよびその塩、変性ポリアミン、ポリアミドアミン、さらに一般式:
で表されるアミノシラン化合物またはその部分もしくは完全加水分解物などが好ましい。
(2)ポリオール系加硫剤
ポリオールとしては、水酸基、特にフェノール性水酸基を分子内に少なくとも2個有する化合物および高分子化合物であって、加硫性能を有するものが挙げられる。例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールAF、ヒドロキノン等のフェノール誘導体およびその塩、フェノール樹脂等のエノール型水酸基を分子内に2個駆上有するポリヒドロキシ化合物およびその塩、Rf(CH2 OH)2 (ただし、Rfは、パーフルオロアルキルポリエーテル基である。)で示されるポリオールなどが好ましい。
(3〉ポリチオール系加硫剤
ポリチオールとしては、トリアジンチオール、1,6−ヘキサンジチオール、4,4′−ジメチルメルカプトジフェニル、1,5−ナフタレンジチオールなどが好ましい。加硫剤の配合量は、フッ素ゴム100質量部に対して0.1〜20質量部であることが好ましく、0.5〜5質量部であることがより好ましい。また、ゴムラテックス全体の質量を100質量部とすると、加硫剤の配合量は3質量部以下であることが好ましい。加硫剤としては、媒体が有機溶剤の場合にはその有機溶剤に、水の場合には水に可溶なものを用いるのが好ましい。
8−メチル−1,8−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセニウムクロライド、8−メチル−1,8−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセニウムアイオダイド、8−メチル−1,8−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセニウムハイドロオキサイド、8−メチル−1,8−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセニウム−メチルサルフェート、8−メチル−1,8−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセニウムブロマイド、8−プロピル−1,3−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセニウムブロマイド、8−ドデシル−1,8−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセニウムクロライド、8−ドデシル−1,8−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセニウムハイドロオキサイド、8−エイコシル−1,8−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセニウムクロライド、8−テトラコシル−1,8−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセニウムクロライド、8−ベンジル−1,8−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセニウムクロライド、8−ベンジル−1,8−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセニウムハイドロオキサイド、8−フェネチル−1,8−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセニウムクロライド、8−(3−フェニルプロピル)−1,8−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセニウムクロライド等の第4級1,8−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセニウム塩などの第4級アンモニウム塩;
トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリn−プロピルアミン、トリn−ブチルアミン、トリイソブチルアミン、メチルジエチルアミン、ジメチルエチルアミン、ジメチルn−プロピルアミン、ジメチルn−ブチルアミン、ジメチルイソブチルアミン、ジメチルイソプロピルアミン、ジメチル−sec−ブチルアミン、ジメチル−tert−ブチルアミン、トリアリルアミン、ジアリルメチルアミン、アリルジメチルアミン、ベンジルジメチルアミン、ベンジルジエチルアミン、N−アリルピペリジン、N−エチルピペリジン、N−ブチルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−シクロヘキシルピロリジン、N−n−ブチルピロリジン、N−エチルピロリジン、N−ベンジルピロリジン、2,4,6−トリメチルピリジンなどの3級アミン、およびトリフェニルホスフィンベンジルクロライド塩等の4級ホスホニウム塩等が挙げられる。媒体が、有機溶剤の場合にはその有機溶剤に、水の場合には水に可溶なものを用いるのが好ましい。
円筒状の金型を回転させながらノズルからベース層材料を金型の外面に連続的に供給し、それと同時にノズルを金型の回転軸方向に移動させて、前記材料を均一に塗布後、硬化させることによりベース層を形成し、ついで同一の方法でベース層上に弾性層を形成し、その後、弾性層上に表層を塗装する製造方法が好ましい態様として挙げられる。
(マスターバッチの作製)
三洋化成工業株式会社製「架橋ポリエステル樹脂 ES−803」70質量部に、顔料として大日精化工業社製「ECR−101」30質量部を混合し、これを三井鉱山社製連続2本ロール「ニーデックス100」により混練して、顔料を分散させたマスターバッチを作製した。
・ トリメリット酸とジフエニルメタンジイソシアネートから公知の方法で合成したポリアミドイミドワニス ・・・ 100質量部
・ カーボンブラック(ファーネスブラック) ・・・ 7.0質量部
・ 分散剤 ・・・ 0.1質量部
をビーズミルにて均一に混合し、ベース層材料を作成した。
下記の表1に弾性層材料を示す。表1に示した硬化剤に含まれる成分を表1の割合でまず混合し、得られた硬化剤と主剤を表1に記載の割合で混合して、弾性層材料を作成した。かかる材料をベース層作製時と同じ装置を用いてベース層上に塗工し、弾性層を形成した。ついで、ベース層上に弾性層材料を塗工したベルトを150℃で1時間加熱し、弾性層を硬化させた。弾性層の厚さは230μm、JIS A硬度 27、体積抵抗率(logΩ・cm)は9.5であった。
・ Acclaim4220;ポリプロピレングリコール(住化バイエルウレタン株式会社製)
・ エタキュアー300;ジメチルチオトルエンジアミン(アルベマール社製)
・ 制電剤;三光化学工業株式会社製「サンコノールPEO−20R」(リチウムービス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドをポリオールに溶解した水溶液)
・ 消泡剤;共栄社化学株式会社製「フローレンAC326F」。
次に、上記で得たベース層上の弾性層上に、下記の組成の表層をそれぞれ形成して、実施例1〜8および比較例1の多層ベルトとした。また、下記の実施例10で得られる多層ベルトについて、ナノインデンテーション法による表面硬度の測定例を示す。
HM=P/A
(Pは圧子に加えられた(最大)荷重であり、Aはそのときの圧子と試料間の接触射影面積である。)
で求められるものであるが、この装置を使用して、図7に示すごとき、変位(μm)vs硬度(mgf/μm2 )曲線を得ることができる。図7から、変位A(2μm)に相当する硬度(B)が得られ、10mgf(100μN)荷重時のHM硬度は、0.48MPaであることがわかる。また、図8に、図7における変位(3μm)に相当する硬度(A)を示す。3μm押し込み時硬度は、0.46MPaであることがわかる。
・ ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GLS−213CR」(フッ素ゴム25質量%、フッ素樹脂25質量%からなる無着色のフッ素ゴムラテックス)
・・・ 40質量%
・ ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GL−252CR」(フッ素ゴム50質量%からなる無着色のフッ素ゴムラテックス)・・・ 60質量%
・ 硬化剤(ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GL−200」)
・・・ 1.5質量%(外掛け)
を混合し、フッ素樹脂1質量部に対してフッ素ゴムを4質量部の割合で含有する表層材料を得た。得られた表層材料を静電塗装ガンにて上記で得た弾性層上に塗装した。乾燥後に150℃のオーブン内で60分間硬化させ、膜厚10μmの表層を形成し、実施例1の多層ベルトを作製した。なお、静電塗装ガンにて膜厚10μmの表層を作成したが、ダイヤルゲージを用いてベース層から表層までの高さと表層を塗布していない領域(ベース層と弾性層のみの領域)の高さの差を測定(以下、ダイヤルゲージを用いた測定という)しなおしたところ、表層の膜厚は14.8μmであった。表層の表面自由エネルギー(mN/m)は、22.6であった。なお、引張弾性率(MPa)は5.2、タック(gf)は90、硬度(IRHD)は68.1であった。また、上述したナノインデンテーション法と同様の測定方法により、10mgf(100μN)荷重時のHM硬度は、0.41MPa、3μm押し込み時硬度は、0.41MPaであった。
・ ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GLS−213CR」(フッ素ゴム25質量%、フッ素樹脂25質量%からなる無着色のフッ素ゴムラテックス)
・・・ 60質量%
・ ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GL−252CR」(フッ素ゴム50質量%からなる無着色のフッ素ゴムラテックス)・・・ 40質量%
・ 硬化剤(ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GL−200」)
・・・ 1.5質量%(外掛け)
を混合し、フッ素樹脂1質量部に対してフッ素ゴムを2.33質量部の割合で含有する表層材料を得た。得られた表層材料を静電塗装ガンにて上記で得た弾性層上に塗装した。乾燥後に150℃のオーブン内で60分間硬化させ、膜厚10μmの表層を形成し、実施例2の多層ベルトを作製した。なお、実施例1同様にダイヤルゲージを用いて膜厚を測定しなおしたところ、14.2μmであった。表層の表面自由エネルギー(mN/m)は、28.3であった。なお、引張弾性率(MPa)は10.7、タック(gf)は62、硬度(IRHD)は77.9であった。また、上述したナノインデンテーション法と同様の測定方法により、10mgf(100μN)荷重時のHM硬度は、1.00MPa、3μm押し込み時硬度は、0.68MPaであった。
・ ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GLS−213CR」(フッ素ゴム25質量%、フッ素樹脂25質量%からなる無着色のフッ素ゴムラテックス)
・・・ 80質量%
・ ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GL−252CR」(フッ素ゴム50質量%からなる無着色のフッ素ゴムラテックス)・・・ 20質量%
・ 硬化剤(ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GL−200」)
・・・ 1.5質量%(外掛け)
を混合し、フッ素樹脂1質量部に対してフッ素ゴムを1.5質量部の割合で含有する表層材料を得た。得られた表層材料を静電塗装ガンにて上記で得た弾性層上に塗装した。乾燥後に150℃のオーブン内で60分間硬化させ、膜厚10μmの表層を形成し、実施例3の多層ベルトを作製した。なお、実施例1同様にダイヤルゲージを用いて膜厚を測定しなおしたところ、15.3μmであった。表層の表面自由エネルギー(mN/m)は、33.4であった。なお、引張弾性率(MPa)は19、タック(gf)は49、硬度(IRHD)は86であった。また、上述したナノインデンテーション法と同様の測定方法により、10mgf(100μN)荷重時のHM硬度は、1.50MPa、3μm押し込み時硬度は、0.89MPaであった。
・ ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GLS−213CR」(フッ素ゴム25質量%、フッ素樹脂25質量%からなる無着色のフッ素ゴムラテックス)
・・・ 90質量%
・ ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GL−252CR」(フッ素ゴム50質量%からなる無着色のフッ素ゴムラテックス)・・・ 10質量%
・ 硬化剤(ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GL−200」)
・・・ 1.5質量%(外掛け)
を混合し、フッ素樹脂1質量部に対してフッ素ゴムを1.22質量部の割合で含有する表層材料を得た。得られた表層材料を静電塗装ガンにて上記で得た弾性層上に塗装した。乾燥後に150℃のオーブン内で60分間硬化させ、膜厚10μmの表層を形成し、実施例4の多層ベルトを作製した。なお、実施例1同様にダイヤルゲージを用いて膜厚を測定しなおしたところ、13.1μmであった。表層の表面自由エネルギー(mN/m)は、40であった。なお、引張弾性率(MPa)は33.1、タック(gf)は30、硬度(IRHD)は90.4であった。また、上述したナノインデンテーション法と同様の測定方法により、10mgf(100μN)荷重時のHM硬度は、1.60MPa、3μm押し込み時硬度は、0.93MPaであった。
・ ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GLS−213CR」(フッ素ゴム25質量%、フッ素樹脂25質量%からなる無着色のフッ素ゴムラテックス)
・・・ 40質量%
・ ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GL−252CR」(フッ素ゴム50質量%からなる無着色のフッ素ゴムラテックス)・・・ 60質量%
・ 硬化剤(ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GL−200」)
・・・ 5質量%(外掛け)
を混合し、フッ素樹脂1質量部に対してフッ素ゴムを4質量部の割合で含有する表層材料を得た。得られた表層材料を静電塗装ガンにて上記で得た弾性層上に塗装した。乾燥後に150℃のオーブン内で60分間硬化させ、膜厚10μmの表層を形成し、実施例5の多層ベルトを作製した。なお、実施例1同様にダイヤルゲージを用いて膜厚を測定しなおしたところ、16.6μmであった。表層の表面自由エネルギー(mN/m)は、25.9であった。なお、引張弾性率(MPa)は10.1、タック(gf)は70、硬度(IRHD)は78.2であった。また、上述したナノインデンテーション法と同様の測定方法により、10mgf(100μN)荷重時のHM硬度は、0.78MPa、3μm押し込み時硬度は、0.64MPaであった。
・ ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GLS−213CR」(フッ素ゴム25質量%、フッ素樹脂25質量%からなる無着色のフッ素ゴムラテックス)
・・・ 60質量%
・ ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GL−252CR」(フッ素ゴム50質量%からなる無着色のフッ素ゴムラテックス)・・・ 40質量%
・ 硬化剤(ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GL−200」)
・・・ 5質量%(外掛け)
を混合し、フッ素樹脂1質量部に対してフッ素ゴムを2.33質量部の割合で含有する表層材料を得た。得られた表層材料を静電塗装ガンにて上記で得た弾性層上に塗装した。乾燥後に150℃のオーブン内で60分間硬化させ、膜厚10μmの表層を形成し、実施例6の多層ベルトを作製した。なお、実施例1同様にダイヤルゲージを用いて膜厚を測定しなおしたところ、14.4μmであった。表層の表面自由エネルギー(mN/m)は、22であった。なお、引張弾性率(MPa)は26.2、タック(gf)は38、硬度(IRHD)は86.2であった。また、上述したナノインデンテーション法と同様の測定方法により、10mgf(100μN)荷重時のHM硬度は、1.34MPa、3μm押し込み時硬度は、0.88MPaであった。
・ ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GLS−213CR」(フッ素ゴム25質量%、フッ素樹脂25質量%からなる無着色のフッ素ゴムラテックス)
・・・ 80質量%
・ ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GL−252CR」(フッ素ゴム50質量%からなる無着色のフッ素ゴムラテックス)・・・ 20質量%
・ 硬化剤(ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GL−200」)
・・・ 5質量%(外掛け)
を混合し、フッ素樹脂1質量部に対してフッ素ゴムを1.5質量部の割合で含有する表層材料を得た。得られた表層材料を静電塗装ガンにて上記で得た弾性層上に塗装した。乾燥後に150℃のオーブン内で60分間硬化させ、膜厚10μmの表層を形成し、実施例7の多層ベルトを作製した。なお、実施例1同様にダイヤルゲージを用いて膜厚を測定しなおしたところ、14.2μmであった。表層の表面自由エネルギー(mN/m)は、30であった。なお、引張弾性率(MPa)は50、タック(gf)は22であった。硬度(IRHD)は94.0であった。また、上述したナノインデンテーション法と同様の測定方法により、10mgf(100μN)荷重時のHM硬度は、1.75MPa、3μm押し込み時硬度は、1.00MPaであった。
・ ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GLS−213CR」(フッ素ゴム25質量%、フッ素樹脂25質量%からなる無着色のフッ素ゴムラテックス)
・・・ 90質量%
・ ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GL−252CR」(フッ素ゴム50質量%からなる無着色のフッ素ゴムラテックス)・・・ 10質量%
・ 硬化剤(ダイキン工業(株)製「ダイエルラテックス GL−200」)
・・・ 5質量%(外掛け)
を混合し、フッ素樹脂1質量部に対してフッ素ゴムを1.22質量部の割合で含有する表層材料を得た。得られた表層材料を静電塗装ガンにて上記で得た弾性層上に塗装した。乾燥後に150℃のオーブン内で60分間硬化させ、膜厚10μmの表層を形成し、実施例8の多層ベルトを作製した。なお、実施例1同様にダイヤルゲージを用いて膜厚を測定しなおしたところ、12.8μmであった。表層の表面自由エネルギー(mN/m)は、34であった。なお、引張弾性率(MPa)は75、タック(gf)は18であった。硬度(IRHD)は97.0であった。また、上述したナノインデンテーション法と同様の測定方法により、10mgf(100μN)荷重時のHM硬度は、1.80MPa、3μm押し込み時硬度は、1.02MPaであった。
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂を表層とする多層ベルトを作製し、比較例1とした。なお、実施例1同様にダイヤルゲージを用いて膜厚を測定しなおしたところ、12.8μmであった。表層の表面自由エネルギー(mN/m)は18であった。また、上述したナノインデンテーション法と同様の測定方法により、10mgf(100μN)荷重時のHM硬度は、5.11MPa、3μm押し込み時硬度は、2.22MPaであった。
(弾性層の形成)
実施例1と同様のベース層上に、上記の表1に示した硬化剤に含まれる成分を表1の割合でまず混合し、得られた硬化剤と主剤を表1に記載の割合で混合して、弾性層材料を作成し、ベース層作製時と同じ装置を用いて同様に塗工し、弾性層を形成した。ついで、ベース層上に弾性層材料を塗工したベルトを150℃で1時間加熱し、弾性層を硬化させた。弾性層の厚さは600μm、JIS A硬度 27、体積抵抗率(logΩ・cm)は9.5であった。
(表層の形成)
ウレタン樹脂をバインダーとする水系ウレタン塗料であり、フッ素樹脂粉末(PTFE)を1質量%以下、シリコン樹脂を5〜20質量%の割合でそれぞれ含有する塗料(日本アチソン株式会社製ウレタン塗料「TW805」)を主剤とし、これに硬化剤(日本アチソン株式会社製「WHI」)を主剤:硬化剤=95:5(質量比)の割合で混合し、表層材料を得た。得られた表層材料を静電塗装ガンにて弾性層上に塗装した。乾燥後に120℃のオーブン内で10分間硬化させ、膜厚8μmの表層を形成し、実施例9の多層ベルトを作製した。なお、実施例1同様にダイヤルゲージを用いて膜厚を測定しなおしたところ、10.3μmであった。表層の表面自由エネルギー(mN/m)は、28であった。なお、引張弾性率(MPa)は5.9、硬度(IRHD)61.5、引張強度(MPa)1.2、延び(%)22.2であった。また、上述したナノインデンテーション法と同様の測定方法により、10mgf(100μN)荷重時のHM硬度は、0.41MPa、3μm押し込み時硬度は、0.41MPaであった。
(弾性層の形成)
実施例1と同様のベース層上に、上記の表1に示した硬化剤に含まれる成分を表1の割合でまず混合し、得られた硬化剤と主剤を表1に記載の割合で混合して、弾性層材料を作成し、ベース層作製時と同じ装置を用いて同様に塗工し、弾性層を形成した。ついで、ベース層上に弾性層材料を塗工したベルトを150℃で1時間加熱し、弾性層を硬化させた。弾性層の厚さは200μm、JIS A硬度 27、体積抵抗率(logΩ・cm)は9.5であった。
(弾性層の形成)
実施例1と同様のベース層上に、上記の表1に示した硬化剤に含まれる成分を表1の割合でまず混合し、得られた硬化剤と主剤を表1に記載の割合で混合して、弾性層材料を作成し、ベース層作製時と同じ装置を用いて同様に塗工し、弾性層を形成した。ついで、ベース層上に弾性層材料を塗工したベルトを150℃で1時間加熱し、弾性層を硬化させた。弾性層の厚さは100μm、JIS A硬度 27、体積抵抗率(logΩ・cm)は9.5であった。
実施例1と同様のベース層と弾性層上に、自己硬化型ウレタンである水系ウレタン塗料を表層材料とし、静電塗装ガンにて上記で得た弾性層上に塗装した。乾燥後に150℃のオーブン内で10分間硬化させ、膜厚10μmの表層を形成し、比較例2の多層ベルトを作製した。なお、実施例1同様にダイヤルゲージを用いて膜厚を測定しなおしたところ、12.1μmであった。表層の表面自由エネルギー(mN/m)は48であった。また、上述したナノインデンテーション法と同様の測定方法により、10mgf(100μN)荷重時のHM硬度は、3.22MPa、3μm押し込み時硬度は、1.60MPaであった。
実施例8で得られる得られた表層材料を静電塗装ガンにて、実施例8同様に弾性層上に塗装した。乾燥後に150℃のオーブン内で60分間硬化させ、実施例1同様にダイヤルゲージを用いて膜厚を測定したところ6μmである表層を形成し、実施例12の多層ベルトを作製した。
実施例7で得られる得られた表層材料を静電塗装ガンにて、実施例7同様に弾性層上に塗装した。乾燥後に150℃のオーブン内で60分間硬化させ、実施例1同様にダイヤルゲージを用いて膜厚を測定したところ6.4μmである表層を形成し、実施例13の多層ベルトを作製した。
実施例3で得られる得られた表層材料を静電塗装ガンにて、実施例3同様に弾性層上に塗装した。乾燥後に150℃のオーブン内で60分間硬化させ、実施例1同様にダイヤルゲージを用いて膜厚を測定したところ7.8μmである表層を形成し、実施例14の多層ベルトを作製した。
実施例2で得られる得られた表層材料を静電塗装ガンにて、実施例2同様に弾性層上に塗装した。乾燥後に150℃のオーブン内で60分間硬化させ、実施例1同様にダイヤルゲージを用いて膜厚を測定したところ7.7μmである表層を形成し、実施例15の多層ベルトを作製した。
Claims (4)
- ベース層、弾性層および表層の少なくとも3層が内周面から外周面に向かって順次積層され、前記表層が、フッ素樹脂1質量部に対してフッ素ゴムを1質量部より多く、5質量部以下の割合で含むゴムラテックスと硬化剤と、を有し、表層における表面エネルギーが20mN/m〜40mN/mであり、かつ、ナノインデンターで測定した表面硬度であって、前記表層側からの3μm押し込み時硬度が0.1MPa〜1.5MPaであることを特徴とする多層ベルト。
- ベース層、弾性層および表層の少なくとも3層が内周面から外周面に向かって順次積層され、前記表層が、フッ素樹脂とシリコン成分とを含有する水系ウレタン樹脂と硬化剤と、を有し、表層における表面エネルギーが20mN/m〜40mN/mであり、かつ、ナノインデンターで測定した表面硬度であって、前記表層側からの3μm押し込み時硬度が0.1MPa〜1.5MPaであることを特徴とする多層ベルト。
- 弾性層のJIS−A硬度が25°〜70°である請求項1、または請求項2に記載の多層ベルト。
- 表層の膜厚が3μm〜20μmである請求項1、または請求項2に記載の多層ベルト。
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| JP2008144236 | 2008-06-02 | ||
| JP2009130252A JP5486217B2 (ja) | 2008-06-02 | 2009-05-29 | 多層ベルト |
Publications (2)
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