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JP5486779B2 - 半導体基板の製造方法 - Google Patents
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Description

本発明は、半導体基板の製造方法に関する。特に、絶縁表面を有する基板に単結晶若しくは多結晶の半導体層を接合させた半導体基板に関する。また、その半導体基板を用いた半導体装置に関する。
単結晶半導体のインゴットを薄くスライスして作製されるシリコンウェハに代わり、絶縁表面に薄い単結晶半導体層を設けたシリコン・オン・インシュレータ(Silicon on Insulator:SOI)と呼ばれる半導体基板を使った集積回路が開発されている。SOI基板を使った集積回路は、トランジスタのドレインと基板間における寄生容量を低減し、半導体集積回路の性能を向上させるものとして注目を集めている。
SOI基板を製造する方法としては、水素イオン注入剥離法が知られている(例えば、特許文献1参照)。水素イオン注入剥離法は、シリコンウェハ表面に熱酸化法等により酸化膜を形成した後、表面から水素イオンを注入することによって表面から所定の深さに微小気泡層を形成し、該微小気泡層を劈開面とすることで、別のシリコンウェハに薄いシリコン層(SOI層)を接合する。さらにSOI層を剥離する熱処理を行うことに加え、酸化性雰囲気下での熱処理によりSOI層に酸化膜を形成した後に該酸化膜を除去し、次に1000乃至1300℃の還元性雰囲気下で熱処理を行って接合強度を高める必要があるとされている。
ガラス基板上にSOI層を形成したSOI基板の一例として、水素イオン注入剥離法を用いて、コーティング膜を有するガラス基板上に、被覆膜を有する単結晶シリコン薄膜を形成したものが知られている(特許文献2参照)。この場合にも、単結晶シリコン片に水素イオンを注入することによって表面から所定の深さに微小気泡層を形成し、ガラス基板と単結晶シリコン片を張り合わせ後に、微小気泡層を劈開面としてシリコン片を剥離することで、ガラス基板上に薄いシリコン層(SOI層)を形成している。
米国特許第6372609号 特開2004−134675号公報
ガラス基板は矩形形状であり、1990年初頭における第1世代の300×400mmから、2000年には第4世代となり680×880mm若しくは730×920mmへと大型化している。
一方、半導体基板は、CZ法(チョクラルスキ法)を用いて直径20cm〜30cmのインゴットを形成し、ダイヤモンドブレードなどで0.5mm〜1.5mm程度にスライスし、1枚の円形のウェハとする工程で作製され、ウェハサイズは限られていると言える。
シリコンウェハはガラス基板と比較して大型化が困難であるため、シリコンウェハと貼り合わせをするガラス基板が大きくなった場合、一枚のシリコンウェハではガラス基板の全面を覆えなくなる。すると、同一基板上に複数のウェハを貼り付けることになり、一枚のウェハと別の一枚のウェハとの間に間隙または重ね合わせの部分ができてしまう。この部分には活性層を配置できないため、回路設計上制約が生じることとなる。
本発明は以上の問題に鑑み、大型の基板上に複数の単結晶半導体基板から分離した複数の単結晶半導体層を貼り合わせる際に、単結晶半導体層間に形成される間隙を低減させることのできる半導体基板の製造方法、またその方法を用いて製造した半導体基板を提供することを課題とする。
本発明の半導体基板の製造方法の一は、絶縁表面を有する基板上に、複数の単結晶半導体基板から分離した、複数の単結晶半導体層を形成する半導体基板の製造方法において、絶縁表面を有する基板に第1の単結晶半導体基板を接合して、絶縁表面を有する基板上に第1の単結晶半導体層を残存させたまま、第1の単結晶半導体基板を分離し、絶縁表面を有する基板上に設けられた第1の単結晶半導体層の少なくとも一部と重なるように、第2の単結晶半導体基板と、絶縁表面を有する基板とを接合して、絶縁基板上に第2の単結晶半導体層を残存させたまま、第2の単結晶半導体基板を分離することを特徴とする。
また、本発明の半導体基板の製造方法の一において、絶縁表面を有する基板上に複数の単結晶半導体層を設けた後に、当該複数の単結晶半導体層を覆うようにレジストを形成し、絶縁表面を有する基板側からレーザ光を照射してレジストを露光する。ここで、レジストの露光には、単結晶半導体層が単層からなる領域においては透過し、単結晶半導体層が複数層からなる領域においては透過しない、または透過してもレジストを感光するには十分な光強度でない波長のレーザ光を用いることで、レジストを選択的に感光することを特徴としている。
本発明の半導体基板の製造方法により、大型の基板上に複数の単結晶半導体基板から分離した複数の単結晶半導体層を貼り合わせる際に、複数の単結晶半導体層間に形成される間隙を低減させた半導体基板を製造することができる。したがって、大型の基板において、活性層が配置されない領域を縮小することができるため、回路設計の自由度を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
(実施の形態1)
本発明に係る半導体基板を図1に示す。図1においてベース基板105は絶縁表面を有する基板若しくは絶縁基板であり、アルミノシリケートガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラスのような電子工業用に使われる各種ガラス基板が適用される。その他に石英ガラス、シリコンウェハのような半導体基板も適用可能である。第1、第2の単結晶半導体層106、206としては、例えば、単結晶シリコンが適用される。その他に、水素イオン注入剥離法のようにして単結晶半導体基板若しくは多結晶半導体基板から剥離可能であるシリコン、ゲルマニウム、その他、ガリウムヒ素、インジウムリンなどの化合物半導体による結晶性半導体層を適用することもできる。本実施の形態では、単結晶半導体基板として5インチ角のシリコンウェハを使用する。
ベース基板105と第1の単結晶半導体層106との間、及び、ベース基板105と第2の単結晶半導体層206との間には、平滑面を有し親水性表面を形成する第1の接合層104、第2の接合層204が設けられている。この第1の接合層104及び第2の接合層204としては、酸化シリコン膜が適している。特に原料ガスとして有機シランを用いて化学気相成長法により作製される酸化シリコン膜が好ましい。有機シランとしては、珪酸エチル(TEOS:化学式Si(OC)、トリメチルシラン(TMS:(CHSiH)、テトラメチルシクロテトラシロキサン(TMCTS)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(OMCTS)、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、トリエトキシシラン(SiH(OC)、またはトリスジメチルアミノシラン(SiH(N(CH)等のシリコン含有化合物から選ばれた一種を用いることができる。
また、図1において、第1の単結晶半導体層106と第1の接合層104の間、及び第2の単結晶半導体層206と第2の接合層204との間には、バリア層として、窒素を含有する絶縁層が設けられている。本実施の形態では、窒素を含有する絶縁層として、第1の酸化窒化シリコン層101、第2の酸化窒化シリコン層201、第1の窒化酸化シリコン層102、第2の窒化酸化シリコン層202が設けられている。第1の接合層104、第2の接合層204がベース基板105と接合を形成するために設けるのに対し、窒素含有絶縁層は、可動イオンや水分等の不純物が第1の単結晶半導体層106及び第2の単結晶半導体層206に拡散して汚染されることを防ぐために設けることが好ましい。
なお、酸化窒化シリコンとは、その組成として、窒素よりも酸素の含有量が多いものであって、ラザフォード後方散乱法(RBS:Rutherford Backscattering Spectrometry)及び水素前方散乱法(HFS:Hydrogen Forward Scattering)を用いて測定した場合に、濃度範囲として酸素が50〜70原子%、窒素が0.5〜15原子%、Siが25〜35原子%、水素が0.1〜10原子%の範囲で含まれるものをいう。また、窒化酸化シリコンとは、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多いものであって、RBS及びHFSを用いて測定した場合に、濃度範囲として酸素が5〜30原子%、窒素が20〜55原子%、Siが25〜35原子%、水素が10〜30原子%の範囲で含まれるものをいう。但し、酸化窒化シリコンまたは窒化酸化シリコンを構成する原子の合計を100原子%としたとき、窒素、酸素、Si及び水素の含有比率が上記の範囲内に含まれるものとする。
図1において、第1の単結晶半導体層106と、第2の単結晶半導体層206とは、複数の単結晶半導体基板から分離してベース基板105上に貼り合わせられており、単結晶半導体層間に存在する間隙を少なくすることができる。
以下、本発明の半導体基板の製造方法の一例について図2乃至図6を参照して説明する。
まず、図2(A)に示すように、第1の単結晶半導体基板100上に第1の酸化窒化シリコン層101及び、第1の窒化酸化シリコン層102を、プラズマCVD装置を用いて50nm乃至100nmの膜厚で成膜する。
次いで、図2(B)に示すように、イオンドーピング装置を用いて、第1の単結晶半導体基板100の上面から水素イオンを、1.0×1016乃至3.0×1016ions/cm程度照射して、第1の脆化層(イオン注入層)103を形成する。イオンの照射はベース基板に転載する単結晶半導体層の厚さを考慮して行われる。当該単結晶半導体層の厚さは5nm乃至500nm、好ましくは10nm乃至200nmの厚さとなるように、イオンの加速電圧を制御する。
本発明の半導体基板の製造方法では、イオンが照射される表面に第1の窒化酸化シリコン層102が設けられており、イオンの添加に対する保護膜として機能するため、イオンの添加による第1の単結晶半導体基板100の表面粗れを防ぐことができる。
次に、図2(C)に示すように、ベース基板と接合を形成する面に第1の接合層104を形成する。第1の接合層104としては上述のように有機シランガスを用いて化学気相成長法により作製される酸化シリコン膜が好ましい。その他に、シランガスを用いて化学気相成長法により作製される酸化シリコン膜を適用することもできる。化学気相成長法による成膜では、第1の単結晶半導体基板100に添加した水素イオンの脱ガスが起こらない温度として、例えば350℃以下の成膜温度が適用される。
図3(A)はベース基板105と、第1の単結晶半導体基板100の第1の接合層104が形成された面と、を密接させて、この両者を接合させる態様を示す。接合を形成する面は、十分に清浄化しておく。そして、ベース基板105と第1の接合層104を密着させることにより接合が形成される。この接合はファン・デル・ワールス力が作用しており、ベース基板105と第1の単結晶半導体基板100とに圧力を加えることで水素結合により強固な接合を形成することが可能である。
良好な接合を形成するために、表面を活性化しておいても良い。例えば、接合を形成する面に原子ビーム若しくはイオンビームを照射する。原子ビーム若しくはイオンビームを利用する場合には、アルゴン等の不活性ガス中性原子ビーム若しくは不活性ガスイオンビームを用いることができる。その他に、プラズマ照射若しくはラジカル処理を行う。このような表面処理により200℃乃至400℃の温度であっても異種材料間の接合を形成することが容易となる。
ベース基板105と第1の単結晶半導体基板100とを、第1の接合層104を介して貼り合わせた後は、加熱処理又は加圧処理を行うことが好ましい。加熱処理又は加圧処理を行うことで接合強度を向上させることが可能となる。加熱処理の温度は、ベース基板105の耐熱温度以下であることが好ましい。加圧処理においては、接合面に垂直な方向に圧力が加わるように行い、ベース基板105及び第1の単結晶半導体基板100の耐圧性を考慮して行う。
次いで、図3(B)に図示するように、熱処理を行い、第1の脆化層103を分離面(劈開面)として、第1の単結晶半導体基板100をベース基板105から分離する。熱処理の温度は第1の接合層104の成膜温度以上、ベース基板105の耐熱温度以下で行うことが好ましい。例えば、400℃乃至600℃の熱処理を行うことにより、第1の単結晶半導体基板100に添加された水素イオンに、微小な空洞の体積変化が起こり、第1の脆化層103に沿って分離することが可能となる。第1の接合層104はベース基板105と接合しているので、ベース基板105上には第1の単結晶半導体基板100と同じ結晶性の第1の単結晶半導体層106が残存することとなる。本実施の形態では、600℃で1時間から2時間の熱処理を行い、第1の単結晶半導体層106の膜厚をおよそ200nmとした。なお、第1の単結晶半導体基板100を、ベース基板105から分離後に再利用することによって、コストの削減をすることができる。
さらに、同様に、第2の単結晶半導体基板200に、第2の酸化窒化シリコン層201、及び、第2の窒化酸化シリコン層202を、プラズマCVD装置を用いて50乃至100nmの膜厚でそれぞれ成膜する(図4(A)参照)。第2の単結晶半導体基板200は、第1の単結晶半導体基板100と同一の材料でなる基板を用いる。
次いで、イオンドーピング装置を用いて水素イオンを1.0×1016乃至3.0×1016ions/cm程度照射し、第2の脆化層203を形成する(図4(B)参照)。イオンの照射は、ベース基板に転載する単結晶半導体層の厚さが第1の単結晶半導体層と同じ厚さとなるように、イオンの加速電圧を制御する。
次いで、上記図2(C)に示した工程と同様に、ベース基板と接合を形成する面に第2の接合層204を形成する(図4(C))。第2の接合層204としては上述のように有機シランガスを用いて化学気相成長法により作製される酸化シリコン膜が好ましい。なお、第2の単結晶半導体基板200に第2の接合層204を形成するまでの工程は、第1の単結晶半導体基板100に接合層104を形成するまでの工程と同時に行っても構わない。
なお、平滑面を有し親水性表面を形成する第1の接合層104、及び第2の接合層204は5nm乃至500nmの厚さで設けられる。この厚さであれば、被成膜表面の表面粗れを平滑化すると共に、当該膜の成長表面の平滑性を確保することが可能である。また、接合する基板との歪みを緩和することができる。
次いで、図5(A)に示すように、第1の単結晶半導体層106が形成されたベース基板105と、第2の単結晶半導体基板200とを貼り合わせた後、第1の単結晶半導体基板100を貼り合わせた場合と同様に、熱処理を行って第2の脆化層203を分離面として第2の単結晶半導体基板200をベース基板105から分離して第2の単結晶半導体層206を作製する。本実施の形態では、600℃で1時間から2時間の熱処理を行い、第2の単結晶半導体層206の膜厚をおよそ200nmとした。なお、第2の単結晶半導体基板200を、ベース基板105から分離後に再利用することによって、コストの削減をすることができる。
なお、図5(A)において、第2の単結晶半導体基板200をベース基板105に貼り合わせる際、先に貼り合わせた第1の単結晶半導体層106との境目は、少なくとも一部、好ましくは、第1の単結晶半導体層106の一辺と第2の単結晶半導体層206の一辺とを数μmから数cm程度、重ね合わせる。これによって、ベース基板に、複数の単結晶基板を用いて複数の単結晶半導体層を貼り合わせる際に、単結晶半導体層間に形成される間隙を少なくすることができる。貼り合わせる領域の範囲は、第2の単結晶半導体基板200の大きさや、第2の単結晶半導体基板200と、ベース基板105の接合強度等を考慮して適宜調整すればよい。
なお、複数の第1の単結晶半導体基板100と、複数の第2の単結晶半導体基板200とを、ベース基板105上に貼り合わせる場合、第1の単結晶半導体基板100と、第2の単結晶半導体基板200とを、いわゆる市松模様状に貼り合わせるのが好ましい。
また、第2の単結晶半導体基板200を重ね合わせる前に、第1の単結晶半導体層106の表面を平坦化するために、化学的機械的研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)を行うことが好ましい。また、CMP等の物理的研磨手段を用いず、第1の単結晶半導体層106の表面にレーザ光を照射して平坦化を行ってもよい。なお、レーザ光を照射する際は、酸素濃度が10ppm以下の窒素雰囲気下で行うことが好ましい。これは、酸素雰囲気下でレーザ光の照射を行うと第1の単結晶半導体層106の表面が荒れる恐れがあるからである。
その後、図5(B)に示すように、第1の単結晶半導体層106及び第2の単結晶半導体層206上に酸化シリコン層107を形成する。酸化シリコン層107を形成後、該酸化シリコン層107上にレジスト108を塗布し、ベース基板105側から露光する。
レジストの露光には、膜厚dの単結晶半導体層が1層の領域111では透過して、単結晶半導体層が複数層の領域110では透過しない、または透過してもレジストを感光するには十分な光強度でない波長のレーザ光を用いる。具体的には、照射するレーザ光の波長をλ、単結晶半導体層の消光係数をkとしたときに、単結晶半導体層の膜厚dと、レーザ光の侵入長(侵入深さ、又はスキンデプスとも表記される)δが、d≦δ<5d(但しδ=λ/4πk)、好ましくは、d≦δ<2d(但しδ=λ/4πk)を満たすレーザ光を選択すればよい。
光の侵入長が上記の範囲内にあるレーザ光を用いると、単結晶半導体層が単層の領域111においては、単結晶半導体層を透過してレジスト108を感光する。一方、単結晶半導体層が複数層(すなわち単結晶半導体層の膜厚が2d以上)の領域110においては、レーザ光は透過しない、または透過してもレジスト108を感光するには十分な光強度でないため、レジスト108は感光しない。従って、レジスト108をセルフアラインでパターニングすることができる。
また、レジストの露光に用いるレーザ光は、単結晶半導体層を1層透過した後の光強度と、単結晶半導体層を2層透過した光強度の差が、20%以上、好ましくは50%以上となる波長を有するレーザ光であってもよい。このようなレーザ光をレジストの露光に用いると、照射するレーザ光の光強度を適宜調整することで、単結晶半導体層の層数によって、レジストの感光と非感光を制御することができ、レジストをセルフアラインでパターニングすることができる。
なお、単結晶半導体層にレーザ光を照射し、単結晶半導体層の深さ方向に距離zだけ進んだ場合の光強度Iは、ランベルトの法則に従い、式(1)
I=I(0)・exp(−αz)・・・(1)
で表される。ここで、I(0)は照射光強度を表す。また、αは光吸収係数を示し、α=4πk/λで求められる。膜厚dの単結晶半導体層を透過した光の強度Iは、式(2)
=I(0)・exp(−α・d)・・・(2)
で示される。また、膜厚dの単結晶半導体層を2層透過した光の強度Iは、式(3)
=I(0)・exp(−α・2d)・・・(3)
で示される。
したがって、単層の単結晶半導体層を透過した光の強度と、2層以上を透過した光の強度の差が、20%以上とするには、式(4)
exp(−α・d)/exp(−α・2d)≧1.2(但しα=4πk/λ)・・・(4)
を満たす波長λのレーザ光を選択すれば良い。また、50%以上とするには、式(5)
exp(−α・d)/exp(−α・2d)≧1.5(但しα=4πk/λ)・・・(5)
を満たす波長λのレーザ光を選択すればよい。
レーザ光源としては、上記の波長を発振する光源であれば特に制限はなく、例えば、Nd:YVOレーザ、または、Nd:YFLレーザ等のパルス発振するレーザ装置(パルスレーザ)や、Ar等のガスレーザ、または、Nd:YAGレーザ等の連続発振するレーザ装置(CWレーザ)等を用いることができる。また、光源はレーザ装置に限らず、例えば、水銀ランプやメタルハライドランプ等を用いても良い。
本実施の形態では、単結晶半導体層として単結晶シリコン層が形成されている。表1に代表的な波長における単結晶シリコンの消光係数kSi、及び、光の侵入長δSiを示す。また、図7に、表1に示した単結晶シリコンにおける波長(nm)と光の侵入長(nm)の関係をグラフにして示す。図7において、縦軸は単結晶シリコン層への光の侵入長(nm)を、横軸は光の波長(nm)をそれぞれ示す。
Figure 0005486779
本実施の形態では、レジスト108を、波長532nmのNd:YVOレーザの第2高調波によって露光する。本実施の形態において、単結晶半導体層は、膜厚200nmで形成されているため、表1、及び図7より、d≦δ<5d(但しδ=λ/4πk)を満たす。また、532nmにおける消光係数kSiは、概略0.044であるため、exp(−α・d)/exp(−α・2d)の値は1.2となる。したがって、波長532nmのレーザ光を照射することでレジスト108をセルフアラインでパターニングすることができる。
次いで、図5(C)に示すように、パターニングしたレジストをマスクとして、重ね合わせの部分の酸化シリコン層107を、フッ酸を用いてエッチングし、さらに第2の酸化窒化シリコン層201をエッチングストッパーとして、上記重ね合わせ部分の第2の単結晶半導体層206をドライエッチングすることができる。なお、酸化シリコン層107は、レジスト108から単結晶半導体層への汚染を防ぐために形成するものであり、酸化シリコン層に代えて窒化シリコン層等を形成しても良い。
レジスト108を除去した後、図6(A)に示すように、重ね合わせ部分の第2の酸化窒化シリコン層201、第2の窒化酸化シリコン層202、第2の接合層204を、フッ酸を用いてエッチングする。
次いで、600℃程度の熱処理を行い、ベース基板として用いたガラス基板の膨張を利用して、第2の接合層204のうち、ベース基板105から遊離した領域をベース基板105に接着して、重ね合わせ部分の第1の単結晶半導体層106と、第2の単結晶半導体層206とをつなげ合わせる(図6(B))。なお、第1の単結晶半導体層106と、第2の単結晶半導体層206とをつなげ合わせた後は、加圧処理を行うことが好ましい。また、第1及び第2の単結晶半導体層の表面を平坦化するために、CMPを行ってもよい。また、CMP等の物理的研磨手段を用いず、単結晶半導体層の表面にレーザ光を照射して平坦化を行ってもよい。このようにして本発明の半導体基板を作製することができる。
本発明の半導体基板の製造方法によって、単結晶半導体基板を貼り合わせるベース基板として、アルミノシリケートガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラスの如き無アルカリガラスと呼ばれる電子工業用に使われる各種ガラス基板を適用することが可能となる。すなわち、一辺が1メートルを超える基板上に単結晶半導体層を形成することができる。これによって、大面積基板を使って液晶ディスプレイのような表示装置のみならず、半導体集積回路を製造することができる。
また、本発明の半導体基板の製造方法は、大型の基板に、複数の単結晶半導体基板からなる複数の単結晶半導体層を貼り合わせる場合に、単結晶半導体層間に形成される間隙を低減することができる。したがって、ガラス基板の概略全面において、移動度の高い単結晶半導体層を得ることができるため、回路設計上の自由度が向上する。
(実施の形態2)
本実施の形態では、上記実施の形態と異なる構成の半導体基板の製造方法の一例について、図面を用いて説明する。なお、上記実施の形態1と重複する構成は、簡略化及び一部省略して説明する。
本実施の形態に係る半導体基板の製造方法の一例に関して、図8乃至図10を用いて説明する。
まず、実施の形態1で図2、図3を用いて説明した作製工程と同様に、第1の単結晶半導体基板100上に、第1の酸化窒化シリコン層101及び、第2の窒化酸化シリコン層102を、プラズマCVD装置を用いて50nm乃至100nmの膜厚で成膜する。次いで、イオンドーピング装置を用いて、第1の単結晶半導体基板100の上面から水素イオンを、1.0×1016乃至3.0×1016ions/cm程度照射して、第1の脆化層を形成する。
次いで、ベース基板と接合を形成する面に第1の接合層104を形成する。第1の接合層104としては上述のように有機シランガスを用いて化学気相成長法により作製される酸化シリコン膜が好ましい。
次いで、ベース基板105と、第1の単結晶半導体基板100とを貼り合わせた後、熱処理を行って第1の脆化層103を分離面として第1の単結晶半導体基板100をベース基板105から分離して第1の単結晶半導体層106を作製する。なお、ベース基板105上に第1の単結晶半導体層106を形成するまでの工程は、実施の形態1で説明した工程に準じるため、説明は一部省略している。
次に、図8(A)に示すように、第2の単結晶半導体基板400上に、絶縁層401を形成し、絶縁層401上に剥離層402を形成する。絶縁層401としては、スパッタリング法やプラズマCVD法、塗布法、印刷法等により、無機化合物を用いて形成する。無機化合物の代表例としては、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン等がある。本実施の形態では絶縁層401として酸化シリコン膜を形成する。
剥離層402としては、スパッタリング法やプラズマCVD法、塗布法、印刷法等により、タングステン、モリブデン、チタン、タンタル、ニオブ、ニッケル、コバルト、ジルコニウム、亜鉛、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、及び珪素の中から選択された元素、又は元素を主成分とする合金材料、又は元素を主成分とする化合物材料からなる層を、単層または複数の層を積層させて形成する。珪素を含む層の結晶構造は、非晶質、微結晶、多結晶のいずれの場合でもよい。ここでは、塗布法は、溶液を被処理物上に吐出させて成層する方法であり、例えばスピンコーティング法や液滴吐出法を含む。また、液滴吐出法とは微粒子を含む組成物の液滴を微細な孔から吐出して所定の形状のパターンを形成する方法である。
剥離層402が単層構造の場合、好ましくは、タングステン、モリブデン、又はタングステンとモリブデンの混合物を含む層を形成する。又は、タングステンの酸化物若しくは酸化窒化物を含む層、モリブデンの酸化物若しくは酸化窒化物を含む層、又はタングステンとモリブデンの混合物の酸化物若しくは酸化窒化物を含む層を形成する。なお、タングステンとモリブデンの混合物とは、例えば、タングステンとモリブデンの合金に相当する。
剥離層402が積層構造の場合、好ましくは、1層目として金属層を形成し、2層目として金属酸化物層を形成する。例えば、1層目としてタングステン、モリブデン、又はタングステンとモリブデンの混合物を含む層を形成し、2層目として、タングステン、モリブデン、又はタングステンとモリブデンの混合物の酸化物、タングステン、モリブデン、又はタングステンとモリブデンの混合物の窒化物、タングステン、モリブデン、又はタングステンとモリブデンの混合物の酸化窒化物、又はタングステン、モリブデン、又はタングステンとモリブデンの混合物の窒化酸化物を含む層を形成する。
剥離層402として、1層目として金属層、2層目として金属酸化物層の積層構造を形成する場合、金属層としてタングステンを含む層を形成し、その上層に酸化物で形成される絶縁層を形成することで、タングステンを含む層と絶縁層との界面に、金属酸化物層としてタングステンの酸化物を含む層が形成されることを活用してもよい。さらには、金属層の表面を、熱酸化処理、酸素プラズマ処理、オゾン水等の酸化力の強い溶液での処理等を行って金属酸化物層を形成してもよい。
さらには、剥離層402として、1層目として金属層、2層目として金属窒化物層、金属酸化窒化物層を形成してもよい。例えば、1層目としてタングステンを含む層を形成した後、2層目として、窒化タングステン層、酸化窒化タングステン層を形成すればよい。
その後、図8(B)に示すように、第2の単結晶半導体基板400に、イオンドーピング装置を用いて水素イオンを1.0×1016乃至3.0×1016ions/cm程度照射し、第2の脆化層403を形成する。
次に、剥離層402上に可撓性基板410を設ける(図8(C)参照)。可撓性基板410及び剥離層402を熱圧着することにより、剥離層402に可撓性基板410を固着させることができる。また、剥離層402に接着材(図示しない)を用いて可撓性基板410を固着することができる。または、剥離層402上に接合層として機能する絶縁層を形成し、熱処理によって接合してもよい。可撓性基板としては、作製工程における処理温度に耐えうる耐熱性を有することが好ましく、例えば、可撓性を有するガラス基板、可撓性を有する金属フィルム等を用いることができる。
次いで、熱処理を行い、第2の脆化層403を分離面として、第2の単結晶半導体基板400を可撓性基板410から分離する。熱処理の温度は、可撓性基板410と剥離層402の圧着温度以上、可撓性基板410の耐熱温度以下とする。剥離層402は可撓性基板410と接合しているので、可撓性基板410上には第2の単結晶半導体基板400と同じ結晶性の第2の単結晶半導体層404が残存することとなる。本実施の形態では、第2の単結晶半導体層404の膜厚をおよそ200nmとした。なお、第2の単結晶半導体基板400を、可撓性基板410から分離後に再利用することによって、コストの削減をすることができる。
なお、第2の単結晶半導体層404を形成後は、第2の単結晶半導体層404の表面を平坦化することが好ましい。平坦化方法としては、CMPを用いることができる。または、第2の単結晶半導体層404の表面にレーザ光を照射し、表面を溶融して平坦化することができる。
その後、第2の単結晶半導体層404上に、第2の酸化窒化シリコン層405及び、第2の窒化酸化シリコン層406を、プラズマCVD装置を用いて50nm乃至100nmの膜厚で成膜する。次いで、第2の窒化酸化シリコン層406上に、第2の接合層407を成膜する(図8(D)参照)。第2の接合層407としては有機シランガスを用いて化学気相成長法により作製される酸化シリコン膜が好ましい。その他に、シランガスを用いて化学気相成長法により作製される酸化シリコン膜を適用することもできる。
次いで、図9(A)に示すように、第2の接合層407を介して、ベース基板105と、可撓性基板410とを貼り合わせる。接合を形成する面は、十分に清浄化しておく。そして、ベース基板105と第2の接合層407を密着させることにより接合が形成される。この接合はファン・デル・ワールス力が作用しており、ベース基板105と可撓性基板410とを圧接することで水素結合により強固な接合を形成することが可能である。
また、ベース基板105と可撓性基板410とを、第2の接合層407を介して貼り合わせた後は、接合強度を強化するために、加熱処理又は加圧処理を行うことが好ましい。加熱処理の温度は、可撓性基板410、及び、ベース基板105の耐熱温度以下であることが好ましい。加圧処理においては、接合面に垂直な方向に圧力が加わるように行い、ベース基板105及び可撓性基板410の耐圧性を考慮して行う。
なお、可撓性基板410をベース基板105に貼り合わせる際には、可撓性基板410に形成された第2の単結晶半導体層404と、先に貼り合わせた第1の単結晶半導体層106との境目は、少なくとも一部、好ましくは、第1の単結晶半導体層106の一辺と第2の単結晶半導体層404の一辺とを数μmから数cm程度、重ね合わせる。これによって、ベース基板に複数の単結晶基板を用いて、複数の単結晶半導体層を貼り合わせる際に、単結晶半導体層の間に形成される間隙を少なくすることができる。貼り合わせる領域の範囲は、単結晶半導体層の大きさや、可撓性基板410と、ベース基板105の接合強度等を考慮して適宜調整すればよい。なお、第1の単結晶半導体基板100と、可撓性基板410をそれぞれ複数枚、ベース基板105上に貼り合わせる場合、第1の単結晶半導体基板100と、可撓性基板410とを、いわゆる市松模様状に貼り合わせるのが好ましい。
次に、ベース基板105から剥離層402を界面として、可撓性基板410を物理的手段により剥離する。または、剥離層402をエッチングによって除去し、ベース基板105から、可撓性基板410を剥離する。ここでは、剥離層402及び絶縁層401の界面、剥離層402の内部、または可撓性基板410及び剥離層402の界面のいずれかで剥離が生じ、ベース基板105から可撓性基板410を剥離することができる。なお、剥離層402においてベース基板105から可撓性基板410を剥離する前に、剥離を容易に行うためにきっかけをつくってもよい。本実施の形態では、剥離層402をエッチングによって除去する。
その後、図9(B)に示すように、第1の単結晶半導体層106、絶縁層401、及び第2の単結晶半導体層404上に酸化シリコン層411を形成する。酸化シリコン層411を形成後、該酸化シリコン層411上にレジスト412を塗布し、ベース基板105側から露光する。
レジストの露光には、実施の形態1に示した方法と同様に、単結晶半導体層が1層の領域413では透過して、単結晶半導体層が複数層の領域414では透過しない、または透過してもレジストを感光するには十分な光強度でない波長のレーザ光を用いる。これによって、レジスト412をセルフアラインでパターニングすることができる。
次いで、図9(C)に示すように、パターニングしたレジストをマスクとして、重ね合わせの部分の酸化シリコン層411、及び絶縁層401を、フッ酸を用いてエッチングし、さらに第2の酸化窒化シリコン層405をエッチングストッパーとして、上記重ね合わせ部分の第2の単結晶半導体層404をドライエッチングする。なお、酸化シリコン層411は、レジスト412から単結晶半導体層への汚染を防ぐために形成するものであって、膜質は酸化シリコンに限定するものではないが、絶縁層401と同じであることが好ましい。
レジスト412を除去した後、図10(A)に示すように、重ね合わせ部分の第2の酸化窒化シリコン層405、第2の窒化酸化シリコン層406、第2の接合層407を、フッ酸を用いてエッチングする。
次いで、600℃程度の熱処理を行い、ベース基板として用いたガラス基板の膨張を利用して、接合層407のうち、ベース基板105から遊離した領域をベース基板105に接着して、重ね合わせ部分の第1の単結晶半導体層106と、第2の単結晶半導体層404とをつなげ合わせる(図10(B))。なお、第1の単結晶半導体層106と、第2の単結晶半導体層404とをつなげ合わせた後は、加圧処理を行うことが好ましい。また、第1及び第2の単結晶半導体層の表面を平坦化するために、CMPを行ってもよい。また、CMP等の物理的研磨手段を用いず、第1及び第2の単結晶半導体層の表面にレーザ光を照射して平坦化を行ってもよい。
以上の工程によって本発明の半導体基板を作製することができる。
本発明の半導体基板の製造方法によって、半導体基板を貼り合わせるベース基板として、アルミノシリケートガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラスの如き無アルカリガラスと呼ばれる電子工業用に使われる各種ガラス基板を適用することが可能となる。すなわち、一辺が1メートルを超える基板上に単結晶半導体層を形成することができる。これによって、大面積基板を使って液晶ディスプレイのような表示装置のみならず、半導体集積回路を製造することができる。
また、本実施の形態においては、ベース基板上に形成された第1の単結晶半導体層に、第2の単結晶半導体層を重ねる際に、第2の単結晶半導体層を可撓性基板に転載してから貼り合わせているため、第1の単結晶半導体層106を含む積層構造の側面に沿うように、可撓性基板410を配置することができる。したがって、第1の単結晶半導体層上に第2の単結晶基板を重ねる場合と比較して、接合層407のうちベース基板105から遊離した領域を狭くすることができるため、第1の単結晶半導体層106及び第2の単結晶半導体層404の間に形成される間隙をより少なくすることができる。
また、本発明の半導体基板の製造方法は、大型のガラス基板に、複数の単結晶基板から複数の単結晶半導体層を分離して貼り合わせる場合に、単結晶半導体層間に形成される間隙を少なくすることができる。したがって、ガラス基板の概略全面において、活性層として用いた素子の移動度が高い単結晶半導体層を得ることができるため、回路設計上の自由度が向上する。
なお、本実施の形態は、他の実施の形態と自由に組み合わせて行うことができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、上記実施の形態の1または2の製造方法によって製造した半導体基板を用いた半導体装置について図11と図12を参照して説明する。
図11(A)に示すように、第1及び第2の接合層104、204を介してベース基板の上面には、上記実施の形態で示した方法によって形成した第1及び第2の単結晶半導体層106、206が形成されている。単結晶半導体層の膜厚は5nm乃至500nmとするのが好ましく、10nm乃至200nmの厚さとするのがより好ましい。単結晶半導体層にはしきい値電圧を制御するために、硼素、アルミニウム、ガリウムなどのp型不純物を添加してもよい。例えば、p型不純物として硼素を5×1017cm−3以上1×1018cm−3以下の濃度で添加されていても良い。ベース基板105にはバリア層として第1及び第2の窒化酸化シリコン層102、202と、第1及び第2の酸化窒化シリコン層101、201とが積層形成されている。ベース基板105にバリア層を設けることで、第1及び第2の単結晶半導体層106、206の汚染を防ぐことができる。なお、窒化酸化シリコン層に換えて、窒化シリコン層、窒化アルミニウム層、窒化酸化アルミニウム層を適用しても良い。
図11(B)に示すように、第1、第2の単結晶半導体層106、206をそれぞれエッチングして、半導体素子の配置に合わせて島状に分離した単結晶半導体層120を形成する。
次いで、図11(C)に示すように、単結晶半導体層120上に、ゲート絶縁層121、ゲート電極122、サイドウオール絶縁層123を形成し、第1不純物領域124、第2不純物領域125を形成する。絶縁層126は窒化シリコンで形成し、ゲート電極122をエッチングするときのハードマスクとして用いる。
次に、図11(D)に示すように、層間絶縁層127を形成する。層間絶縁層127はBPSG(Boron Phosphorus Silicon Glass)膜を成膜するか、ポリイミドに代表される有機樹脂を塗布して形成する。層間絶縁層127にはコンタクトホール128を形成する。コンタクトホール128は、サイドウオール絶縁層123を利用してセルフアラインコンタクトの構成となっている。
その後、図12で示すように、コンタクトホール128に合わせて配線129を形成し、配線129を覆うように、絶縁層130を形成する。配線129はアルミニウム若しくはアルミニウム合金で形成し、上層と下層にはバリアメタルとしてモリブデン、クロム、チタンなどの金属膜で形成する。
このように、ベース基板105に接合された第1及び第2の単結晶半導体層106、206を用いて電界効果トランジスタを作製することができる。本形態に係る単結晶半導体層は、結晶方位が一定の単結晶半導体であるため、均一で高性能な電界効果トランジスタを得ることができる。すなわち、閾値電圧や移動度などトランジスタ特性として重要な特性値の不均一性を抑制し、高移動度などの高性能化を達成することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、本発明の半導体基板を用いて作製した半導体装置の一例を示す。
図13は半導体装置の一例として、マイクロプロセッサ500を示す。このマイクロプロセッサ500は、上記したように本発明に係る半導体基板により製造されるものである。このマイクロプロセッサ500は、演算回路501(Arithmetic logic unit。ALUともいう。)、演算回路制御部502(ALU Controller)、命令解析部503(Instruction Decoder)、割り込み制御部504(Interrupt Controller)、タイミング制御部505(Timing Controller)、レジスタ506(Register)、レジスタ制御部507(Register Controller)、バスインターフェース508(Bus I/F)、読み出し専用メモリ509、及びメモリインターフェース510(ROM I/F)を有している。
バスインターフェース508を介してマイクロプロセッサ500に入力された命令は、命令解析部503に入力され、デコードされた後、演算回路制御部502、割り込み制御部504、レジスタ制御部507、タイミング制御部505に入力される。演算回路制御部502、割り込み制御部504、レジスタ制御部507、タイミング制御部505は、デコードされた命令に基づき各種制御を行う。具体的に演算回路制御部502は、演算回路501の動作を制御するための信号を生成する。また、割り込み制御部504は、マイクロプロセッサ500のプログラム実行中に、外部の入出力装置や周辺回路からの割り込み要求を、その優先度やマスク状態から判断して処理する。レジスタ制御部507は、レジスタ506のアドレスを生成し、マイクロプロセッサ500の状態に応じてレジスタ506の読み出しや書き込みを行う。タイミング制御部505は、演算回路501、演算回路制御部502、命令解析部503、割り込み制御部504、レジスタ制御部507の動作のタイミングを制御する信号を生成する。例えばタイミング制御部505は、基準クロック信号CLK1を元に、内部クロック信号CLK2を生成する内部クロック生成部を備えており、内部クロック信号CLK2を上記各種回路に供給する。なお、図13に示すマイクロプロセッサ500は、その構成を簡略化して示した一例にすぎず、実際にはその用途によって多種多様な構成を備えることができる。
このようなマイクロプロセッサ500は、絶縁表面を有する基板若しくは絶縁基板上に接合された結晶方位が一定の半導体層(単結晶半導体層)によって集積回路が形成されているので、処理速度の高速化のみならず低消費電力化を図ることができる。
次に、非接触でデータの送受信を行うことのできる演算機能を備えた半導体装置の一例について図14を参照して説明する。図14は無線通信により外部装置と信号の送受信を行って動作するコンピュータ(以下、「RFCPU」という)の一例を示す。RFCPU611は、アナログ回路部612とデジタル回路部613を有している。アナログ回路部612として、共振容量を有する共振回路614、整流回路615、定電圧回路616、リセット回路617、発振回路618、復調回路619と、変調回路620を有している。デジタル回路部613は、RFインターフェース621、制御レジスタ622、クロックコントローラ623、インターフェース624、中央処理ユニット625、ランダムアクセスメモリ626、読み出し専用メモリ627を有している。
このような構成のRFCPU611の動作は概略以下の通りである。アンテナ628が受信した信号は共振回路614により誘導起電力を生じる。誘導起電力は、整流回路615を経て容量部629に充電される。この容量部629はセラミックコンデンサーや電気二重層コンデンサーなどのキャパシタで形成されていることが好ましい。容量部629はRFCPU611と一体形成されている必要はなく、別部品としてRFCPU611を構成する絶縁表面を有する基板に取り付けられていれば良い。
リセット回路617は、デジタル回路部613をリセットし初期化する信号を生成する。例えば、電源電圧の上昇に遅延して立ち上がる信号をリセット信号として生成する。発振回路618は、定電圧回路616により生成される制御信号に応じて、クロック信号の周波数とデューティー比を変更する。ローパスフィルタで形成される復調回路619は、例えば振幅変調(ASK)方式の受信信号の振幅の変動を二値化する。変調回路620は、送信データを振幅変調(ASK)方式の送信信号の振幅を変動させて送信する。変調回路620は、共振回路614の共振点を変化させることで通信信号の振幅を変化させている。クロックコントローラ623は、電源電圧又は中央処理ユニット625における消費電流に応じてクロック信号の周波数とデューティー比を変更するための制御信号を生成している。電源電圧の監視は電源管理回路630が行っている。
アンテナ628からRFCPU611に入力された信号は復調回路619で復調された後、RFインターフェース621で制御コマンドやデータなどに分解される。制御コマンドは制御レジスタ622に格納される。制御コマンドには、読み出し専用メモリ627に記憶されているデータの読み出し、ランダムアクセスメモリ626へのデータの書き込み、中央処理ユニット625への演算命令などが含まれている。中央処理ユニット625は、インターフェース624を介して読み出し専用メモリ627、ランダムアクセスメモリ626、制御レジスタ622にアクセスする。インターフェース624は、中央処理ユニット625が要求するアドレスより、読み出し専用メモリ627、ランダムアクセスメモリ626、制御レジスタ622のいずれかに対するアクセス信号を生成する機能を有している。
中央処理ユニット625の演算方式は、読み出し専用メモリ627にOS(オペレーティングシステム)を記憶させておき、起動とともにプログラムを読み出し実行する方式を採用することができる。また、専用回路で演算回路を構成して、演算処理をハードウェア的に処理する方式を採用することもできる。ハードウェアとソフトウェアを併用する方式では、専用の演算回路で一部の処理を行い、残りの演算を、プログラムを使って中央処理ユニット625が実行する方式を適用することができる。
このようなRFCPU611は、絶縁表面を有する基板若しくは絶縁基板上に接合された結晶方位が一定の半導体層(単結晶半導体層)によって集積回路が形成されているので、処理速度の高速化のみならず低消費電力化を図ることができる。それにより、電力を供給する容量部629を小型化しても長時間の動作を保証することができる。
また、本発明の製造方法によって作製される単結晶半導体層は、表示パネルを製造するマザーガラスと呼ばれる大型のガラス基板に接合することもできる。図15はベース基板700としてマザーガラスに単結晶半導体層を接合する場合を示す。本発明の半導体基板の製造方法は、基板が大型化しても、ベース基板の概略全面において、単結晶半導体層を得ることができる。なお、マザーガラスからは複数の表示パネルを切り出すため、単結晶半導体層701は、表示パネル702の形成領域に合わせて接合することが好ましい。表示パネル702には、走査線駆動回路領域703、信号線駆動回路領域704、画素形成領域705があり、これらの領域が含まれるように単結晶半導体層701をベース基板700(マザーガラス)に接合する。
図16は単結晶半導体層701により画素トランジスタが形成される表示パネルの画素の一例を示す。図16(A)は画素の平面図を示し、単結晶半導体層701にゲート配線706が交差し、ソース配線707、画素電極708が接続する画素を示す。図16(A)に示すJ−K切断線に対応する断面図が図16(B)に示されている。
図16(B)において、ベース基板700にはバリア層711として窒化シリコン層と酸化シリコン層が積層されている。単結晶半導体層701は接合層710によってバリア層711と接合している。絶縁層712上に画素電極708が設けられている。単結晶半導体層701とソース配線707を接続するコンタクトホールには絶縁層712をエッチングして凹段差が生じるのでそこを埋めるように柱状スペーサ713が設けられている。対向基板714には対向電極715が形成され、柱状スペーサ713によって形成される空隙に液晶層716が形成されている。
このように、表示パネルを製造するマザーガラスにも単結晶半導体層を形成しトランジスタを形成することが可能である。単結晶半導体層で形成されるトランジスタは、アモルファスシリコントランジスタよりも電流駆動能力など全ての動作特性が優れているので、トランジスタのサイズを小型化することができる。それにより、表示パネルにおける画素部の開口率を向上させることができる。また、図13及び図14で説明したようなマイクロプロセッサやRFCPUも形成することができるので、表示パネル内にコンピュータの機能搭載することもできる。また非接触でデータの入出力を可能としたディスプレイを作製することもできる。
本発明の半導体基板の構成を示す断面図。 本発明の半導体基板の製造方法を説明する断面図。 本発明の半導体基板の製造方法を説明する断面図。 本発明の半導体基板の製造方法を説明する断面図。 本発明の半導体基板の製造方法を説明する断面図。 本発明の半導体基板の製造方法を説明する断面図。 単結晶シリコンにおける、光の侵入長と波長の関係を示した図。 本発明の半導体基板の製造方法を説明する断面図。 本発明の半導体基板の製造方法を説明する断面図。 本発明の半導体基板の製造方法を説明する断面図。 本発明の半導体基板を用いた半導体装置の製造方法を説明する断面図。 本発明の半導体基板を用いた半導体装置の製造方法を説明する断面図。 本発明の半導体基板により得られるマイクロプロセッサの構成を示すブロック図。 本発明の半導体基板により得られるRFCPUの構成を示すブロック図。 表示パネル製造用のマザーガラスに単結晶半導体層を接合する場合を例示する平面図。 本発明の半導体基板により画素トランジスタが構成されている表示パネルの一例を示す図。
符号の説明
100 単結晶半導体基板
101 酸化窒化シリコン層
102 窒化酸化シリコン層
103 脆化層
104 接合層
105 ベース基板
106 単結晶半導体層
107 酸化シリコン層
108 レジスト
110 領域
111 領域
120 単結晶半導体層
121 ゲート絶縁層
122 ゲート電極
123 サイドウオール絶縁層
124 不純物領域
125 不純物領域
126 絶縁層
127 層間絶縁層
128 コンタクトホール
129 配線
130 絶縁層
200 単結晶半導体基板
201 酸化窒化シリコン層
202 窒化酸化シリコン層
203 脆化層
204 接合層
205 酸化窒化シリコン膜
206 単結晶半導体層
400 単結晶半導体基板
401 絶縁層
402 剥離層
403 脆化層
404 単結晶半導体層
405 酸化窒化シリコン層
406 窒化酸化シリコン層
407 接合層
410 可撓性基板
411 酸化シリコン層
412 レジスト
413 領域
414 領域
500 マイクロプロセッサ
501 演算回路
502 演算回路制御部
503 命令解析部
504 制御部
505 タイミング制御部
506 レジスタ
507 レジスタ制御部
508 バスインターフェース
509 専用メモリ
510 メモリインターフェース
611 RFCPU
612 アナログ回路部
613 デジタル回路部
614 共振回路
615 整流回路
616 定電圧回路
617 リセット回路
618 発振回路
619 復調回路
620 変調回路
621 RFインターフェース
622 制御レジスタ
623 クロックコントローラ
624 インターフェース
625 中央処理ユニット
626 ランダムアクセスメモリ
627 専用メモリ
628 アンテナ
629 容量部
630 電源管理回路
700 ベース基板
701 単結晶半導体層
702 表示パネル
703 走査線駆動回路領域
704 信号線駆動回路領域
705 画素形成領域
706 ゲート配線
707 ソース配線
708 画素電極
710 接合層
711 バリア層
712 絶縁層
713 柱状スペーサ
714 対向基板
715 対向電極
716 液晶層

Claims (8)

  1. 第1の単結晶半導体基板に水素イオンを添加して、第1の脆化層を形成し、
    前記第1の単結晶半導体基板上に、第1の接合層を形成し、
    前記第1の接合層と、絶縁表面を有する基板とを接合させ、熱処理によって、前記絶縁表面を有する基板上に、膜厚dの第1の単結晶半導体層を残存させたまま、前記第1の脆化層を分離面として、前記第1の単結晶半導体基板を分離し、
    第1の単結晶半導体基板と同じ材料で形成された第2の単結晶半導体基板に水素イオンを添加して、第2の脆化層を形成し、
    前記第2の単結晶半導体基板上に、第2の接合層を形成し、
    前記第1の単結晶半導体層の少なくとも一部と重なるように、第2の単結晶半導体基板と前記絶縁表面を有する基板とを接合させ、熱処理によって、前記絶縁表面を有する基板上に、膜厚dの第2の単結晶半導体層を残存させたまま、前記第2の脆化層を分離面として、前記第2の単結晶半導体基板を分離し、
    前記第1の単結晶半導体層及び前記第2の単結晶半導体層を覆うようにレジストを形成し、
    前記第1及び第2の単結晶半導体層の消光係数をkとしたときに、前記第1及び第2の単結晶半導体層の膜厚dと、レーザ光の侵入長δが、d≦δ<5d(但しδ=λ/4πk)を満たす波長λのレーザ光を前記絶縁表面を有する基板側から照射して、前記レジストをパターニングし、
    前記レジストをマスクとして前記第2の単結晶半導体層の前記第1の単結晶半導体層と重ね合わさった部分をエッチングすることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  2. 第1の単結晶半導体基板に水素イオンを添加して、第1の脆化層を形成し、
    前記第1の単結晶半導体基板上に、第1の接合層を形成し、前記第1の接合層と、絶縁表面を有する基板とを接合させ、熱処理によって、前記絶縁表面を有する基板上に、膜厚dの第1の単結晶半導体層を残存させたまま、前記第1の脆化層を分離面として、前記第1の単結晶半導体基板を分離し、
    第1の単結晶半導体基板と同じ材料で形成された第2の単結晶半導体基板に水素イオンを添加して、第2の脆化層を形成し、
    前記第2の単結晶半導体基板上に、第2の接合層を形成し、前記第1の単結晶半導体層の少なくとも一部と重なるように、第2の単結晶半導体基板と前記絶縁表面を有する基板とを接合させ、熱処理によって、前記絶縁表面を有する基板上に、膜厚dの第2の単結晶半導体層を残存させたまま、前記第2の脆化層を分離面として、前記第2の単結晶半導体基板を分離し、
    前記第1の単結晶半導体層及び第2の単結晶半導体層を覆うようにレジストを形成し、 前記第1及び第2の単結晶半導体層の消光係数をkとしたときに、exp(−α・d)/exp(−α・2d)≧1.2(但しα=4πk/λ)を満たす波長λのレーザ光を前記絶縁表面を有する基板側から照射して、前記レジストをパターニングし、
    前記レジストをマスクとして前記第2の単結晶半導体層の前記第1の単結晶半導体層と重ね合わさった部分をエッチングすることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  3. 第1の単結晶半導体基板に水素イオンを添加して、第1の脆化層を形成し、
    前記第1の単結晶半導体基板に第1の接合層を形成し、
    前記第1の単結晶半導体基板と、絶縁表面を有する基板とを、前記第1の接合層を挟んで重ね合わせて接合し、前記第1の脆化層を分離面として、前記絶縁表面を有する基板上に、第1の単結晶半導体層を残存させつつ、前記第1の単結晶半導体基板を分離する熱処理を行い、前記第1の単結晶半導体基板と同じ材料で形成された第2の単結晶半導体基板に剥離層を形成し、
    前記第2の単結晶半導体基板に水素イオンを添加して、第2の脆化層を形成し、
    前記第2の単結晶半導体基板と可撓性基板とを、前記剥離層を介して固着させ、前記第2の脆化層を分離面として、前記可撓性基板上に第2の単結晶半導体層を残存させたまま前記第2の単結晶半導体基板を分離する熱処理を行い、前記第2の単結晶半導体層上に第2の接合層を形成し、
    前記第2の単結晶半導体層の少なくとも一部が前記第1の単結晶半導体層と重なるように、前記第2の接合層を挟んで、前記可撓性基板と前記絶縁表面を有する基板と重ね合わせて接合し、前記剥離層を除去して前記可撓性基板を剥離する半導体基板の製造方法であって、
    前記第1の単結晶半導体層と、前記第2の単結晶半導体層は同じ膜厚であり、前記第1の単結晶半導体層、及び前記第2の単結晶半導体層を形成後、前記第1の単結晶半導体層及び第2の単結晶半導体層を覆うようにレジストを形成し、
    前記第1及び第2の単結晶半導体層の消光係数をk、前記第1及び第2の単結晶半導体層の膜厚をdとしたときに、前記膜厚dと、レーザ光の侵入長δが、d≦δ<5d(但しδ=λ/4πk)を満たす波長λのレーザ光を前記絶縁表面を有する基板側から照射して、前記レジストをパターニングし、
    前記レジストをマスクとして前記第2の単結晶半導体層の前記第1の単結晶半導体層と重ね合わさった部分をエッチングすることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  4. 第1の単結晶半導体基板に水素イオンを添加して、第1の脆化層を形成し、
    前記第1の単結晶半導体基板に第1の接合層を形成し、
    前記第1の単結晶半導体基板と、絶縁表面を有する基板とを、前記第1の接合層を挟んで重ね合わせて接合し、前記第1の脆化層を分離面として、前記絶縁表面を有する基板上に、第1の単結晶半導体層を残存させつつ、前記第1の単結晶半導体基板を分離する熱処理を行い、前記第1の単結晶半導体基板と同じ材料で形成された第2の単結晶半導体基板に剥離層を形成し、
    前記第2の単結晶半導体基板に水素イオンを添加して、第2の脆化層を形成し、
    前記第2の単結晶半導体基板と可撓性基板とを、前記剥離層を介して固着させ、前記第2の脆化層を分離面として、前記可撓性基板上に第2の単結晶半導体層を残存させたまま前記第2の単結晶半導体基板を分離する熱処理を行い、前記第2の単結晶半導体層上に第2の接合層を形成し、
    前記第2の単結晶半導体層の少なくとも一部が前記第1の単結晶半導体層と重なるように、前記第2の接合層を挟んで、前記可撓性基板と前記絶縁表面を有する基板と重ね合わせて接合し、前記剥離層を除去して前記可撓性基板を剥離する半導体基板の製造方法であって、
    前記第1の単結晶半導体層と、前記第2の単結晶半導体層は同じ膜厚であり、前記第1の単結晶半導体層、及び前記第2の単結晶半導体層を形成後、前記第1の単結晶半導体層及び第2の単結晶半導体層を覆うようにレジストを形成し、
    前記第1及び第2の単結晶半導体層の消光係数をk、前記第1及び第2の単結晶半導体層の膜厚をdとしたときに、exp(−α・d)/exp(−α・2d)≧1.2(但しα=4πk/λ)を満たす波長λのレーザ光を前記絶縁表面を有する基板側から照射して、前記レジストをパターニングし、
    前記レジストをマスクとして前記第2の単結晶半導体層の前記第1の単結晶半導体層と重ね合わさった部分をエッチングすることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  5. 請求項3または請求項4において、
    前記第1及び第2の単結晶半導体層と、前記第1及び第2の接合層との間にそれぞれ、窒素を含有する絶縁層が設けられていることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれか一において、
    前記第1及び第2の接合層として、酸化シリコン層を形成することを特徴とする半導体基板の製造方法。
  7. 請求項6において、
    前記酸化シリコン層は、有機シランを原料ガスに用いて化学気相成長法により形成することを特徴とする半導体基板の製造方法。
  8. 請求項7において、
    前記有機シランとしては、珪酸エチル(TEOS:化学式Si(OC)、トリメチルシラン(TMS:(CHSiH)、テトラメチルシクロテトラシロキサン(TMCTS)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(OMCTS)、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、トリエトキシシラン(SiH(OC)、またはトリスジメチルアミノシラン(SiH(N(CH)から選ばれた一種を用いることを特徴とする半導体基板の製造方法。
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