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JP5487008B2 - 超音波骨評価装置 - Google Patents
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Description

本発明は、超音波を利用して骨の状態を評価する超音波骨評価装置に関する。
踵骨などの骨に超音波を放射し、骨組織中を伝播する超音波の音速や減衰の程度等を測定することにより、骨組織の状態を評価する超音波骨評価装置が実用に供されている。この形式の超音波骨評価装置は、互いに向き合って配置された対をなす超音波振動子を有する。これらの超音波振動子の間に評価対象となる骨を位置させて、対の一方の超音波振動子から超音波を送信し、骨組織を通過した超音波を他方の超音波振動子で受信し、この送受信信号に基づき対象の骨組織の状態の評価を行う。
下記特許文献1には、対向する二つの超音波振動子にそれぞれ変形自在の整合材収納部を装着した超音波骨評価装置が記載されている。整合材収納部には、水などの音響整合材が収納されている。二つの整合材収納部の互いに対向する面は変形自在であり、生体に当接したとき、生体表面の形状に倣って変形する。この状態で、超音波の送受を行う。
特開平7−204205号公報
生体に近接して位置する部材、例えば生体を載置する台などの部材が、当該部材を伝播する音速が速い部材であると、このような部材中を迂回する超音波が、生体内を伝播した超音波よりも先に受信される場合がある。音速を描画のパラメータとして用いる場合、生体内を迂回して前記の近接部材を伝播する超音波が、本来、骨等がない部位に、骨のように硬い(音速が速い)物体があるようなアーチファクトを画像上に生じさせる。
本発明は、生体に近接した部材によって生じるアーチファクトの発生を抑制することを目的とする。
本発明の超音波骨評価装置は、生体が接触状態で載置される載置面を有する載置台と、載置台に載置された生体を挟むように配置される一対の超音波振動子と、超音波振動子と生体の間に位置し、超音波振動子と生体の間の音響整合を図る変形可能な音響整合部と、を有する。載置台は、超音波振動子の走査範囲内に又は走査範囲に隣接して少なくともその一部が存在し、整合部がこれに接触する。載置台の、超音波振動子の走査範囲内に位置する部分または走査範囲に隣接する部分には、超音波の伝播を制限する構造が設けられている。

超音波の伝播を制限する構造は、例えば、超音波の伝播方向に直交する方向の溝とすることができる。また、この溝は、載置台の載置面に設けられているものとすることができる。
また、超音波の伝播を制限する構造は、例えば、載置台に埋め込まれた超音波の吸収材とすることができる。
載置台内を迂回しようとする超音波の伝播を制限することにより、アーチファクトの発生が抑制される。
本実施形態の超音波骨評価装置の外観を示す斜視図である。 本実施形態の超音波骨評価装置の外観を示す斜視図である。 足置き台および振動子ユニットの外観を示す拡大斜視図である。 足置き台、振動子ユニットおよび足の位置関係を示す拡大断面図である。 振動子ユニットの概略断面図である。 整合材袋の表側部材の形状を示す斜視図である。 整合材袋の表側部材の形状を示す斜視図である。 整合材袋の表側部材の形状を示す斜視図である。 超音波振動子を移動させるための機構の概略を示す斜視図である。 超音波ビームの走査範囲を示す図である。 踵およびその周囲の超音波の伝播経路を説明するための図である。 足置き台の一例を示す図である。 足置き台の他の例を示す図である。 足置き台の更に他の例を示す図である。 小児等の小さな足の測定を行う場合の説明図である。 小さな足の測定のためにスペーサを用いた場合の超音波の伝播経路を説明するための図である。 スペーサの一例を示す図である。 スペーサの他の例を示す図である。 スペーサの更に他の例を示す図である。 スペーサの更に他の例を示す図である。 スペーサの更に他の例を示す図である。 スペーサの更に他の例を示す図である。 スペーサの更に他の例を示す図である。 スペーサの更に他の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に従って説明する。以下においては、踵骨を評価対象とする超音波骨評価装置について説明するが、評価対象の骨はこれに限られない。踵骨以外の骨についても、この骨およびその周囲の形状、特性等に合わせて、装置の構成を適宜変更して、本発明の趣旨を達成することは、当業者においては容易に想定可能である。
図1および図2は、踵骨を評価対象とする超音波骨評価装置10の外観を示す斜視図である。装置本体12の上部には、足置き台14が配置されている。足置き台14は、略L字形の載置面を有する台であり、図2の鎖線で示すように足Fを載せ、位置決めを行うものである。踵を足置き台14のL字形の角に合わせることにより、足の位置決めが行われる。足置き台14の左右には、踵部分を挟むように、超音波振動子を含む二つの振動子ユニット16A,16Bが配置されている。左右の振動子ユニット16A,16Bは、対称の構造を有しており、特に左右を区別する必要がないときには、単に振動子ユニット16と記して、以下説明する。また、左右の各振動子ユニット16A,16Bを構成する要素についても、左右の区別が必要な場合はその符号にA,Bを付し、また区別の必要がない場合には数字の符号のみを用いて説明する。振動子ユニット16は、踵部分と超音波振動子の間の音響整合を図るために音響整合部を有している。音響整合部は変形可能であり、変形して踵部分に密着し、間の空気層を排除する。音響整合部は、この超音波骨評価装置10においては、水等の音響整合材と、この水等を収容した整合材袋18を有する。足を足置き台14上に置いたときに、整合材袋18が足の踵部分に当接して、超音波振動子とこの踵部分の間の音響インピーダンスの整合を図っている。
図3および図4は、足置き台14と振動子ユニット16の拡大図である。図3,4において、足置き台14の正中面で破断して、一方の側、つまり被検者が足置き台14に足を置いたときに被検者にとって右側となる部分が示されている。足置き台14は、略L字形状であり、L字の2辺を構成する底面20と当接面22のなす角度は、ほぼ直角となっている。被検者は足の踵の後端面を当接面22に当接させて足裏を底面20に置く。このときの足の踵、特に踵骨の位置およびその周囲の位置に当接するよう整合材袋18が配置されている。整合材袋18の踵部分およびその周囲に当接する面は、概略球面の、一つの直径に直交する面と、この直径に平行で互いに直交する二つの面とで囲まれた部分の形状となっている。足置き台14に足を置くと、踵部分およびその周囲の左右両側に整合材袋18が当接し、整合材袋18が踵部分の表面に倣うように変形し、空気層の介在を排除する。
図5は、振動子ユニット16の断面図である。整合材袋18は、対象の生体である足側の表側部材24と反対側の裏側部材26を、環状のリングフレーム28に固定して形成される。表側部材24は、その周縁部をリングフレーム28とリングフレーム28の内側に位置する第1固定リング30に挟持され、リングフレーム28に固定されている。また、裏側部材26は、その周縁部を第1固定リング30と第2固定リング32に挟持され、間接的にリングフレーム28に固定されている。裏側部材26は、蛇腹状に屈曲しており、中心部分は、超音波振動子34の外周部分に結合されている。裏側部材26の更に背面側には、裏側部材26が背面側に膨出しないように規制し、これを支持する支持盤36が配置されている。支持盤36は複数の円環板状の支持プレート38a,38b,38c,38dから構成され、最外周の支持プレート38aは、外周縁部分に円筒形状の部分を更に有し、これが、リングフレーム28に固定されている。最内周の支持プレート38dは、超音波振動子34の外周部分に固定されている。裏側部材26は、超音波振動子34の外周部分に設けられれたフランジ40と、最内周の支持プレート36dに挟持されて超音波振動子34に固定される。支持プレート36a,36b,36c,36dは、相互にスライド可能であり、後述する超音波探触子34の探触子軸線に直交する方向の動きを許容する。
図6〜8は、整合材袋の表側部材24の形状を示す斜視図である。表側部材24は、円形状の基礎部分41を有し、基礎部分41に、足置き台14上の踵部分に向けて膨出する膨出部42、対をなす振動子ユニット16A,16Bの各々の整合材袋18A,18Bの内部空間を連通する連通管44A,44B、および校正用のブロックを配置するための校正ブロックポケット46が設けられている。左右の連通管44A,44Bは中央部分で連結され、左右の整合材袋の内部空間が連通されてる。この連通管44A,44Bの位置に二つの超音波振動子34A,34Bを移動させ、これらを対向させることにより、整合材内の音速を計測することができる。
膨出部42の形状は、球面を一つの直径に直交する第1の平面と、前記の直径に平行で、互いに直交する第2および第3の平面で切った形状となっている。前記の直径は基礎部分41に直交し、基礎部分41が形成する平面が前記第1の平面に相当する。第2、第3の平面は、足置き台14の底面20と当接面22が形成する面である。第2、第3の平面による切り口が第1の側面48、第2の側面50となる。また、これら第1から第3の平面により切り出された球面の一部が対象部位である足に当接する生体当接面51となる。したがって、膨出部42の第1の側面48は足置き台の底面20に沿い、第2の側面50は当接面22に沿う。そして、第1および第2の側面48,50から形成される膨出部42の側面は、全体としてL字形の足置き台の足を置く面に沿ってL字形に形成される。また、見方を変えれば、膨出部は、高さの低いドームを、交差する二つの平面により切り取った部分的なドーム形状と見ることもできる。
図9は、超音波振動子34を移動させる移動機構52を示す図である。振動子ユニット16は、支持盤36を省略した状態で示されており、整合材袋18の裏側部材26の蛇腹形状の部分が現れている。二つの超音波振動子34A,34Bは、コの字形またはU字形の支持フレーム54の先端に固定されている。支持フレーム54は駆動機構56により、二つの超音波振動子34A,34Bが対向する方向(つまり超音波振動子の軸線方向)に直交する平面内で移動される。したがって、二つの超音波振動子34A,34Bは、これらが対向する方向においては移動せず、互いの距離も変化しないが、この対向方向に直交する方向には、いずれの方向にも移動可能となっている。この超音波振動子34の移動を許容するために、整合材袋の裏側部材26は、蛇腹構造を有し、また、支持盤36は、多重の支持プレート38a〜38dを有する構成を有する。それぞれの支持プレート38a〜38dが相互にスライドして、超音波振動子34の移動を許容する。
図10は、足置き台14とこれに置かれた足Fを示す図である。蛇行する矢印Yは、超音波振動子34の走査の経路を示している。この矢印Yの軌跡を囲む範囲Rが超音波ビームの走査範囲である。超音波振動子34を、踵骨Cを含む範囲Rにおいて走査し、透過超音波のデータを得る。この受信データに基づき、骨、特に踵骨の評価を行う。
図10に示されるように足置き台14の一部が走査範囲Rに含まれる。また、踵の足裏部分および後方部分は、足置き台14に接触しており、足置き台14に近接して位置している。このため、足置き台14を伝播した超音波が、踵部分を伝播した超音波より先に受信されることが起こる。
図11は、踵の後方部分と足置き台14の接触点付近の、超音波の伝播の様子を示す図である。図には、足置き台14が示されており、当接面22に沿って上方から視た状態で足Fの断面が示されている。一方の超音波振動子34Bから送信された超音波は、整合材袋18Bから足Fに、更に反対側の整合材袋18に伝わり、超音波振動子34Aに受信される。この超音波の伝播経路D1が破線で示されている。この超音波は、踵骨Cと体表面の間の生体の軟部組織を伝播している。また、超音波の一部が、当接面22に接触する整合材袋18Bから足置き台14に進入し、さらに反対側の整合材袋18Aに進入して、超音波振動子34Aに達する。この伝播経路D2が図に破線で示されている。足置き台14内の音速は、生体の軟部組織の音速より速く、このため、伝播経路D2 方が、伝播経路D1 より経路が長くても、伝播経路D2 を伝わる超音波の方が早期に超音波振動子34Aに達する場合がある。この場合、上記の軟部組織内にあたかも硬い、骨のような物体が存在するように認識される(いわゆる、アーチファクトの発生)。また、足置き台14が超音波の走査範囲R内に存在しなくても、範囲Rに隣接するように配置されていれば、同様の問題が生じる。
本実施形態の超音波骨評価装置10の足置き台14は、上述の足置き台14を伝播する超音波を遮断または制限するための構造を有している。
図12には、足置き台14の一例が示されている。足置き台14の足Fに接触する面である底面20と当接面22には、溝58が設けられている。溝58は、足置き台14の、足が接する面に設けられており、また超音波の伝播する方向を横切る方向に延びて設けられている。また、図示する溝は、足置き台14の全長に亘って設けられているが、踵が接触する部分およびその周囲を通過する超音波の伝播経路のみ遮断するように設けるようにしてもよい。溝58の深さは、溝を迂回して伝播する超音波の経路が生体内を通過する経路より十分長く、つまり溝を迂回した場合、生体内を伝播する超音波より早く超音波振動子に到達しないような深さとする。溝58は、超音波の伝播を制限し、また超音波を遮断して、アーチファクトの発生を抑制する。
図13には、足置き台の他の例が示されている。足置き台60には、踵が接触する部分およびその周囲を通過する超音波の伝播経路を横断するように、超音波吸収材62が埋め込まれている。超音波吸収材62は、足置き台の全長にわたって配置してもよく、図示するように足置き台の全長の一部のみに配置してもよい。超音波吸収材62は、例えば、ゴムやスポンジ状の軟らかい物質である。超音波の吸収量を調整するために、超音波吸収材62の超音波の伝播経路方向の寸法、個数を調整することができる。超音波吸収材62により、超音波振動子に早く到達する超音波が少なくなり、アーチファクトの発生が抑制される。
図14には、足置き台の他の例が示されている。足置き台64は、踵が接触する部分及びその周囲を通過する超音波の伝播経路上に、複数の穴66が配置されている。穴66は、足置き台64の全体に均一の密度で配置されてもよく、場所によって密度を変えてもよい。また、踵が接触する部分およびその周囲のみに配置してもよい。個々の穴66は、板状の足置き台の板厚を貫通するように設けてよく、また、足を載置する面から所定の深さまで掘り下げられた底を有するものとしてもよい。また、対をなす超音波振動子34A,34Bを結ぶ直線上に少なくとも一つの穴66が位置するように配置されている。この配置により、足置き台64内の超音波の経路が直線となることを防止し、生体内を伝播する超音波より早期に、受信されることを防止する。また、穴66の重なりの程度は、超音波の伝播経路が十分に長くなるように設定される。また、穴66の周面により超音波が拡散して減衰し、受信側の超音波振動子の受信強度が低下する。これもアーチファクト発生を抑制する効果がある。
図15には、小児等の、通常の成人より小さな足Eについて測定を行う場合の足の支持方法を説明するための図である。超音波振動子の走査範囲Rの中程に、踵骨Cを入れるために、足置き台14の上にスペーサ68を置き、更にその上に足Eを載せる。したがって、この場合、スペーサ68が、生体が接触状態で載置される載置面を有する載置台として機能する。図16は、図15に示されたH−Hによる断面図である。左右の整合材袋18A,18Bの膨出部42A,42Bは、足Eと共に、スペーサ68の側面にも当接する。足Eを通過する超音波の伝播経路D3より、足Eを迂回してスペーサ68内を伝播する経路D4 の方が超音波の伝播時間が短くなる場合があり、アーチファクトが発生する。
スペーサ68にも、スペーサ68内を伝播する超音波を遮断または制限するための構造が設けられている。
図17にスペーサ68を示す。スペーサ68全体を超音波を吸収する素材で構成することができる。具体的な材料としては、ゴムや、硬度50程度の独立気泡スポンジなどがある。また、図18,19に示すスペーサ70,72は、踵が当接する部分の周囲を通過する超音波の伝播経路上に、超音波を吸収する素材でできた部分(超音波吸収材)76,78を有する。図18は、スペーサ70の端面に超音波吸収材76を配置した例、図19はスペーサ内部に超音波吸収材78を配置した例である。超音波吸収材78の超音波が通過する方向の寸法は、超音波の必要な吸収量から定める。超音波吸収材により、スペーサ68,70,72内の超音波の伝播が制限され、アーチファクトの発生が抑制される。
図20にスペーサの他の例を示す。スペーサ80は、足Eを載置する面に溝82を有する。溝82は、超音波の伝播する方向を横切る方向に延びて設けられている。また、図示する溝は、スペーサ80の全長に亘って設けられているが、踵が接触する部分およびその周囲を通過する超音波の伝播経路のみを横切るように設けるようにしてもよい。溝82の深さは、溝を迂回して伝播する超音波の経路が生体内を通過する経路より十分長く、つまり溝を迂回した場合、生体内を伝播する超音波より早期に超音波振動子に到達しないような深さとする。溝82は、図12に示した足置き台14の溝58と同様に、超音波の伝播を制限し、また超音波を遮断して、アーチファクトの発生を抑制する。
図21にスペーサの更に他の例を示す。スペーサ84は、足Eを載置する面に溝86を有する。スペーサ84は、一定の厚さを有する板を屈曲させたような形状を有する。ただし、実際の製作において、板を屈曲させて製作する必要はない。コの字形状に屈曲した部分により溝86が形成される。この溝86も、超音波の伝播する方向を横切る方向に延びて設けられている。溝86、つまりコの字形状に屈曲した部分は、2箇所有り、これにより足置き台14上に安定してスペーサ84を置くことができる。溝の数は、2本より多くしてもよい。溝86は、超音波の伝播を制限し、また超音波を遮断して、アーチファクトの発生を抑制する。
図22には、スペーサの他の例が示されている。スペーサ88は、踵が接触する部分およびその周囲を通過する超音波の伝播経路上に、複数の穴90が配置されている。穴66は、足置き台64の全体に均一の密度で配置されてもよく、場所によって密度を変えてもよい。また、踵が接触する部分およびその周囲のみに配置してもよい。個々の穴90は、板状のスペーサ88の板厚を貫通するように設けてよく、また、足を載置する面から所定の深さまで掘り下げられた底を有するものとしてもよい。また、対をなす超音波振動子34A,34Bを結ぶ直線上に少なくとも一つの穴90が位置するように配置されている。この配置により、足置き台64内の超音波の経路が直線となることを防止し、スペーサ88内を伝播する超音波が、足Eを伝播する超音波より早く受信されることを防止する。また、穴90の重なりの程度は、超音波の伝播経路が十分に長くなるように設定される。
図23には、スペーサの他の例が示されている。スペーサ92の側面には、整合材袋18がスペーサ92の本体に直接接触しないよう、整合材袋18の接近を阻止するガード94が設けられている。ガード94は、例えば丸棒の両端を曲げ、この両端をスペーサ92の側面に接触させて固定される。また、ガード94は、踵の周辺部分に設けてよく、対象となる踵周辺以外の部分、例えば、つま先に対応する部分等では、整合材袋18がスペーサ68と接触することは許容される。ガード94の、スペーサ92の側面に沿って延びる部分は、スペーサ68と間隔があり、整合材袋18からガード94に伝播した超音波が直接スペーサ側面に伝わることを阻止している。ガード94に伝わった超音波は、ガード94の両端からスペーサ68に伝わる可能性はあるが、この場合、経路長が長くなるので、アーチファクトを生じさせない。
図24には、スペーサの他の例が示されている。スペーサ96は、その側面に前述のスペーサ92と同様のガード98を有する。前述のスペーサ92と異なる点は、スペーサ96の側面の、ガードが設けられた部分がスペーサ96の本体に対して進退する側面進退部100である点である。ガード98が整合材袋18に押されると、ガード98と側面進退部100が一体となって退避し、スペーサ96の側面が整合材袋18と接触しないようにする。このスペーサ96においても、前述のスペーサ92と同様、アーチファクトの発生を抑制できる。
本実施形態の超音波骨評価装置10は、整合材袋18は、その側面48,50において足置き台の足に接触する面(底面20、当接面22)と接触する。しかしながら、整合材袋18の生体に当接する面が、足と共に足置き台の側面に当接する装置構成も想定される。この装置構成においては、上述した各スペーサの例を足置き台に適用することができる。
10 超音波骨評価装置、14 足置き台、16 振動子ユニット、18 整合材袋、20 底面、22 当接面、34 超音波振動子、42 膨出部、48,50 膨出部の側面、51 生体当接面、58 溝、60,64 足置き台、62 超音波吸収材、64 足置き台、68,70,72,80,84,88,92,96 スペーサ、76,78 超音波吸収材、82,86 溝。

Claims (5)

  1. 生体に対して超音波を送受して生体内の骨の評価を行う超音波骨評価装置であって、
    生体が接触状態で載置される載置面を有する載置台と、
    載置台に載置された生体を挟むように配置される一対の超音波振動子と、
    超音波振動子と生体の間に位置し、超音波振動子と生体の間の音響整合を図る変形可能な音響整合部と、
    を有し、
    載置台は、超音波振動子の走査範囲内に又は走査範囲に隣接して少なくともその一部が存在し、載置台に音響整合部が接触し、載置台の前記走査範囲内に位置する部分または前記走査範囲に隣接する部分には、超音波の伝播を制限する構造が設けられている、
    超音波骨評価装置。
  2. 請求項1の超音波骨評価装置であって、超音波の伝播を制限する構造が、超音波の伝播方向に直交する方向の溝であり、この溝は、載置台の載置面に設けられている、超音波骨評価装置。
  3. 請求項1の超音波骨評価装置であって、超音波の伝播を制限する構造が、載置台に埋め込まれた超音波の吸収材である、超音波骨評価装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の超音波骨評価装置であって、
    整合部は、生体に対向する側に生体に向けて膨出している膨出部を含み、膨出部は、生体に当接する生体当接面と、載置台の載置面に沿い、かつ接触する側面と、を有する、
    超音波骨評価装置。
  5. 請求項4に記載の超音波骨評価装置であって、
    載置台の載置面は、二つの平面がL字形に配置されて構成され、
    前記生体当接面は球面の一部であり、前記側面は載置面に沿ってL字形に配置された二つの平面から構成され、膨出部はこれらの生体当接面および側面により形成される、
    超音波骨評価装置。
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