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JP5489040B2 - 建物 - Google Patents
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JP5489040B2 - 建物 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の階層にわたる吹抜空間が設けられ、前記吹抜空間に面する各階層の開口部に、手摺と、前記開口部を開閉自在な防火シャッタとが設けてある建物に関する。
従来、この種の建物としては、吹抜空間で火災が発生した場合の炎や煙による被害が各階層に拡大したり、また、階層部分で発生した火災による炎や煙が、吹抜空間を介して他の階層に拡大するのを防止する為に、図8に示すように、吹抜空間Vと各階層部Kとを隔離できる防火シャッタ2が設けられている。
前記防火シャッタ2は、シャッタ本体2Aを開閉駆動する駆動装置2Bが、前記開口部Wの上縁部(天井裏部分等)に設置され、そこからシャッタ本体2Aが鉛直面に沿って床部Fの着床部7まで繰り出されることで、防火区画が構成されるように設置されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−147138号公報(図6、図1)
吹抜空間に面する各階層の開口部の縁部には、図8に示すように、縁部に沿う状態に梁Hが設置してあることが多く、この場合は、梁の直下に防火シャッタ2を設置すると、梁下の開口高さを有効に確保できないから、防火シャッタ2は、梁Hの部分を避けて、吹抜空間Vとは逆側の部分に設置されることになる。
また、開口部Wの縁部に梁Hを設けない躯体構造であっても、吹抜空間Vに面する床端縁部の美観性向上のために、前記駆動装置2Bを吹抜空間Vの際から各階層部K側に入り込んだ部分に設置されることもある。
上述した従来の建物によれば、シャッタ本体2Aが、鉛直面に沿って上下するものであるから、駆動装置2Bが吹抜空間Vに面する床端縁部の際から各階層部K側に入り込んだ部分に設置されるに伴って、シャッタ本体2A、及び、着床部7も、床端縁部の際から各階層部K側に入り込んだ部分に位置することになる。
一方、手摺1は、図8(a)に示すように、吹抜空間Vに面する床端縁部の際に配置する場合や、図8(b)に示すように、シャッタ本体2Aの位置の内側に沿わせて配置する場合がある。
手摺1を床端縁部の際に配置する場合は、床部Fを、床端縁部の際まで有効に利用できるものの、着床部7の上に、シャッタ本体2Aの降下によって開口部Wを遮断する時に障害となる物(例えば、椅子や観葉植物や荷物等)が置かれる危険性があり、シャッタの降下障害をまねく問題点がある。
また、手摺1をシャッタ本体2Aの内側に配置する場合は、手摺1の外側には物が置かれることが少ないから上述のシャッタの降下障害の問題は生じ難いものの、床部Fを床端縁部の際まで有効に利用できない問題点がある。
また、このような問題点の一因は、嵩張る駆動装置2Bのスペースを確保するためにシャッタ本体の設置位置に制約がある点が挙げられるが、この点を改善するのに、嵩張る駆動装置を使用しない防火ブラインドを設置することが前記特許文献1に記載されている。
しかしながら、防火ブラインドは、ブラインドを構成する多数のブレードを回転操作することで、上下に隣接するブレードどうしの間に隙間を形成したり、逆にブレードの縁部どうしを当接させて隙間を遮蔽してブラインド面を開閉するものであるから、防火ブラインド本体は、吹抜空間に面する各階層の開口部に、平常時にも位置させておく必要がある。従って、多数のブレードやそれを支えるフレームが視線を遮ることになり、吹抜空間における解放感を著しく損なうことになる。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、吹抜空間における解放感を維持しつつ、吹抜空間に面する床端縁部の際まで床面を有効に利用でき、シャッタの降下障害が生じ難い建物を提供するところにある。
本発明の第1の特徴構成は、複数の階層にわたる吹抜空間が設けられ、前記吹抜空間に面する各階層の開口部に、手摺と、前記開口部を開閉自在な防火シャッタとが設けてある建物であって、前記防火シャッタのシャッタ本体を開閉駆動する駆動装置は、前記開口部の上縁部に設置してあり、前記駆動装置から繰り出される前記シャッタ本体の下端部が着床する着床部は、前記駆動装置のシャッタ繰り出し部の直下より前記吹抜空間側に寄った床部位置に設けてあるところにある。
本発明の第1の特徴構成によれば、前記着床部を、前記駆動装置のシャッタ繰り出し部の直下より前記吹抜空間側に寄った床部位置に設けてあるから、着床部より内側が、従来の床面積より大きくなり、より広い空間として使用することができる。また、着床部そのものが吹抜空間側に寄っているから、手摺を着床部の内側・外側の何れに設置する場合であっても、手摺より内側の空間を従来より広く確保することが可能となる。
また、本発明の第1の特徴構成によれば、シャッタ繰り出し部の直下より吹抜空間側に、シャッタ本体の開閉軌跡を位置させることができるから、シャッタ繰り出し部の直下に、例えば、椅子や観葉植物や荷物等の障害物を置いたとしても、シャッタの降下障害を生じ難くすることができる。
以上の結果、吹抜空間における解放感を維持しつつ、吹抜空間に面する床端縁部の際まで床面を有効に利用でき、シャッタの降下障害が生じ難いようにすることができる。
本発明の第2の特徴構成は、前記シャッタ本体の開閉軌跡は、前記駆動装置から遠ざかるに伴って前記吹抜空間側に位置する傾斜部と、前記傾斜部から直下に至る直線部とを備えているところにある。
本発明の第2の特徴構成によれば、シャッタ本体の開閉軌跡を、吹抜空間側に凸状の形状に構成することができ、シャッタの内側空間を、より広く確保することができる。
本発明の第3の特徴構成は、前記着床部は、前記手摺より前記吹抜空間側に位置させてあるところにある。
本発明の第3の特徴構成によれば、手摺によって吹抜空間側(外側)への転落の防止を図ることができると共に、手摺より前記外側にシャッタ本体の開閉軌跡が位置するから、よりシャッタの降下障害を防止し易くなる。
即ち、手摺によって、日頃よく使用される内側の部分とその外側の部分との区画が実施され、わざわざ、手摺を越えて区画の外側の部分に物を置くことを防止し易くなり、その結果、着床部の上に障害物が存置されることが無くなり、シャッタの降下障害の防止を図ることができる。
本発明の第4の特徴構成は、前記開口部の縁部に沿って梁が設けてあり、前記梁の前記吹抜空間と反対側に前記駆動装置が設置してあるところにある。
本発明の第4の特徴構成によれば、開口部の縁部に沿って梁が設けてあるから、床端縁部の応力分担を前記梁を有効に利用して実施でき、合理的な応力配分ができる。また、前記梁の前記吹抜空間と反対側に前記駆動装置が設置してあるから、梁のふところ空間を有効に利用して前記駆動装置を設置でき、梁下空間の開口高さを有効に利用することができる。
防火シャッタの設置状況を示す斜視図 防火シャッタの設置状況を示す断面図 別実施形態の防火シャッタの設置状況を示す断面図 別実施形態の防火シャッタの設置状況を示す断面図 別実施形態の防火シャッタの設置状況を示す断面図 別実施形態の防火シャッタの設置状況を示す断面図 別実施形態の防火シャッタの設置状況を示す断面図 従来の防火シャッタの設置状況を示す断面図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
図1は、本発明の建物Bの一実施形態を示すものであり、当該建物Bは、複数の階層にわたる吹抜空間Vが設けられ、前記吹抜空間Vに面する各階層の開口部Wに、手摺1と、前記開口部Wを開閉自在な防火シャッタ2とが設けられ、防火シャッタ2によって階層部Kと吹抜空間Vとの防火区画が構成されている。
また、前記開口部Wの縁部に沿って梁Hが設けてある。
前記防火シャッタ2は、図2に示すように、金属製のシャッタボックスXの中に、巻回状態に収納されている金属製のシャッタ本体2Aと、シャッタ本体2Aを繰り出したり巻き取ったりすることで開閉駆動する駆動モータ(駆動装置の一例)2Bとを設けて構成してある。
また、シャッタボックスXは、前記開口部Wの上縁部における前記梁Hの吹抜空間Vとは反対側の部分に設置してあり、シャッタボックスXの下面には、シャッタ本体2Aの先端が繰り出される繰り出し窓(シャッタ繰り出し部に相当)3が形成してある。
前記シャッタ本体2Aは、複数のスラット板4を、スラット板4の長辺部どうしを相対揺動自在に連結するヒンジ部5を介して連結して構成してあり、基端部は、前記駆動モータ2Bに連係させた巻回軸6に連結してある。
前記駆動モータ2Bの回転駆動によって、前記シャッタ本体2Aを、前記巻回軸6の周りに巻き取ったり、前記繰り出し窓3から下方に繰り出すことができる。
前記駆動装置2Bから繰り出される前記シャッタ本体2Aの先端部が着床する着床部7は、床部Fのうちで前記駆動装置2Bの繰り出し窓3の直下より前記吹抜空間V側に寄った部分に設けてある。
前記シャッタ本体2Aの横両端部は、前記開口部Wの上縁部から床部Fにわたって縦配置に設けられた溝形部材のガイドレール8に内嵌させてあり、このガイドレール8に沿った繰り出し軌跡で前記シャッタ本体2Aは上下動作する。
前記ガイドレール8は、上端部は、前記繰り出し窓3に対応させて配置してあると共に、下端部は、前記着床部7に対応させて配置してある。ガイドレール8の形状は、当該実施形態においては、図2に示すように、上端部側は、前記駆動モータ2Bから遠ざかるに伴って前記吹抜空間V側に位置する傾斜レール部8Aであり、その下方に連続する部分は、前記傾斜レール部8Aから直下に至る鉛直レール部8Bである。
前記傾斜レール部8Aによって案内されるシャッタ本体2Aの開閉軌跡部分を、傾斜部9といい、前記鉛直レール部8Bによって案内されるシャッタ本体2Aの開閉軌跡部分を、直線部10という。
前記手摺1は、図2に示すように、前記直線部10の内側に沿わせて床部Fに立設されている。
通常は、手摺1より吹抜空間V側には立ち入ることがないから、手摺1の外側に位置するぜ着床部7上に、不用意に物が置かれることを防止し易く、障害物によるシャッタの降下障害を未然に防ぐことができる。
当該実施形態の建物によれば、着床部7を、前記吹抜空間V側に寄った床部位置に設け、手摺1をシャッタ開閉軌跡の前記直線部10に沿わせた内側に設けてあるから、着床部7より内側が、従来の床面積より大きくなり、より広い空間として使用することができると共に、シャッタの降下障害を生じ難くすることができる。
また、前記開口部Wの縁部に沿って梁Hが設けてあるから、その梁Hを有効に利用して合理的な応力配分ができると共に、梁Hが目隠しとなって、吹抜空間V側に駆動モータ2Aが露出するのを防止でき、床端縁部における美観性の低下防止を図ることができる。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 前記防火シャッタ2は、先の実施形態で説明した構造や形式に限るものではなく、巻回軸6に巻き取った状態から駆動装置によって巻き戻しながら開口部Wに繰り出す方式のものに替えて、例えば、収納する時には、シャッタ本体2Aを長手方向に沿ってスライドさせながら天井裏空間内に取り込んで収納する一方、シャッタを降ろす時には、シャッタ本体2Aを天井裏空間から繰り出し方向に沿ってスライドすることで開口部Wに繰り出す方式のものであってもよい。
〈2〉 前記シャッタ本体2Aの開閉軌跡は、先の実施形態で説明したように、シャッタボックスXに続いて前記傾斜部9と直線部10とのみを設けたものに限るものではなく、例えば、図3に示すように、直線部10の下方に傾斜部9と直線部10とを設けた構成であったり、図4、図6に示すように、傾斜部9のみを設けた構成であってもよい。
また、前記傾斜部9は、先の実施形態で説明したように、直線形状であることに限らず、例えば、直線形状と曲線形状を組み合わせたものや、図5、図6に示すように、曲線形状に構成するものであってもよい。
〈3〉 前記建物Bは、先の実施形態で説明した構造に限るものではなく、例えば、図5、図6に示すように、前記開口部Wの縁部に沿った梁Hを設けない構造であってもよい。図5に示す実施形態においては、防火シャッタ2の取付位置を、床端縁部より内側に入り込んだ部分に設定してあり、防火シャッタ2の存在が吹抜空間V側から見え難くすることで、意匠性の低下防止を図っている。
また、図6に示すように、下階の床部Fより上階の床部Fの方が、吹抜空間Vより階層部K側に入り込んだ建物構造であってもよい。
〈4〉 前記手摺1は、先の実施形態で説明したように、着床部7の内側に設けてあるものに限らず、例えば、図7に示すように、シャッタの開閉軌跡、及び、着床部7より吹抜空間V側に設置してあってもよい。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
1 手摺
2 防火シャッタ
2A シャッタ本体
2B 駆動モータ(駆動装置の一例)
3 繰り出し窓(シャッタ繰り出し部に相当)
7 着床部
9 傾斜部
10 直線部
F 床部
H 梁
V 吹抜空間
W 開口部

Claims (4)

  1. 複数の階層にわたる吹抜空間が設けられ、
    前記吹抜空間に面する各階層の開口部に、手摺と、前記開口部を開閉自在な防火シャッタとが設けてある建物であって、
    前記防火シャッタのシャッタ本体を開閉駆動する駆動装置は、前記開口部の上縁部に設置してあり、
    前記駆動装置から繰り出される前記シャッタ本体の下端部が着床する着床部は、前記駆動装置のシャッタ繰り出し部の直下より前記吹抜空間側に寄った床部位置に設けてある建物。
  2. 前記シャッタ本体の開閉軌跡は、前記駆動装置から遠ざかるに伴って前記吹抜空間側に位置する傾斜部と、前記傾斜部から直下に至る直線部とを備えている請求項1に記載の建物。
  3. 前記着床部は、前記手摺より前記吹抜空間側に位置させてある請求項1又は2に記載の建物。
  4. 前記開口部の縁部に沿って梁が設けてあり、前記梁の前記吹抜空間と反対側に前記駆動装置が設置してある請求項1〜3の何れか一項に記載の建物。
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