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JP5489449B2 - 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents
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JP5489449B2 - 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法に関し、特に、電荷捕獲型の不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法に関する。
従来より、不揮発性半導体記憶装置として、MONOS(Metal-Oxide-Nitride-Oxide-Silicon)型のメモリセルが設けられた記憶装置が開発されている。MONOS型メモリセルにおいては、金属等からなる制御ゲート電極、シリコン酸化物等からなる電荷ブロック層、シリコン窒化物からなる電荷蓄積層、シリコン酸化物等からなるトンネル絶縁層、シリコンからなるチャネル部材がこの順に配列されている(例えば、特許文献1参照。)。これにより、チャネル部材からトンネル絶縁層を介して電荷蓄積層に電荷を蓄積させて、情報を記憶する。
しかしながら、このようなMONOS型メモリセルにおいては、電荷保持特性、書込/消去速度、しきい値の安定性等の特性について、設計どおりの性能が得られないという問題がある。
特開2008−182035号公報
本発明の目的は、メモリセルの特性が良好な不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、基板と、前記基板上に交互に積層されて多層構造体を形成する制御ゲート電極及び酸化物からなる電極間絶縁膜と、前記多層構造体に形成されたトレンチの内面上に形成された電荷ブロック層と、前記電荷ブロック層上に形成された電荷蓄積層と、前記電荷蓄積層上に形成されたトンネル絶縁膜と、前記トレンチ内に埋め込まれた半導体ピラーと、各前記制御ゲート電極と前記電荷ブロック層との間に設けられ、前記制御ゲート電極毎に分断され、シリコン窒化物からなるキャップ層と、各前記電極間絶縁膜と前記電荷ブロック層との間に設けられ、前記電極間絶縁膜が窒化された酸窒化層と、を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置が提供される。
本発明の他の一態様によれば、導電膜と層間絶縁膜とを交互に成膜して多層構造体を形成する工程と、前記多層構造体にトレンチを形成して、前記トレンチの内面に前記導電膜及び層間絶縁膜を露出させる工程と、前記トレンチの内面を窒素ラジカルを含有するプラズマ雰囲気に晒すことにより、前記導電膜の露出面を選択的に窒化してシリコン窒化物からなるキャップ層を形成する工程と、前記トレンチの内面上に電荷ブロック層を形成する工程と、前記電荷ブロック層上に電荷蓄積層を形成する工程と、前記電荷蓄積層上にトンネル絶縁層を形成する工程と、前記トンネル絶縁層上に半導体部材を形成する工程と、を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、メモリセルの特性が良好な不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法を実現することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置(以下、単に「装置」ともいう)は、電荷捕獲型の記憶装置である。電荷捕獲型の記憶装置とは、電荷捕獲準位への電荷の蓄積/放出によるメモリセルトランジスタのしきい値変化を利用して、情報を記憶し、記憶した情報を読み出すものをいう。
図1に示すように、本実施形態に係る装置1においては、複数のMONOS型のメモリセルが、ビット線が延びる方向(チャネル長方向)に直列に接続されたNAND型のメモリセルアレイが設けられている。図1は、1つのメモリセルについて、ビット線方向(チャネル長方向)に平行な断面を示している。
装置1においては、半導体部材として、例えば導電型がp型の単結晶シリコンからなるシリコン基板11が設けられている。シリコン基板11上には、下から順に、例えばシリコン酸化物からなるトンネル絶縁層12、例えばシリコン窒化物からなる電荷蓄積層13、後述する絶縁材料からなる電荷ブロック層14が設けられている。
電荷ブロック層14上には、複数の制御ゲート電極15が設けられており、チャネル長方向に沿って相互に離隔して配列されている。また、電荷ブロック層14上における制御ゲート電極15間の空間には、例えばシリコン酸化物からなる電極間絶縁膜16が埋め込まれている。これにより、制御ゲート電極15同士は、電極間絶縁膜16によって絶縁されている。更に、チャネル半導体層11の上層部分における電極間絶縁膜16の直下域には、導電型がn型の不純物拡散領域17が形成されている。
チャネル長方向における制御ゲート電極15の幅及び電極間絶縁膜16の幅は、例えばそれぞれ100nm(ナノメートル)以下であり、例えばそれぞれ50nmである。なお、チャネル長方向における制御ゲート電極15の幅は、装置1のメモリセルの幅に相当する。また、チャネル長方向における電極間絶縁膜16の幅は、装置1のメモリセル間隔に相当する。以下、本明細書においては、これらの幅がそれぞれ100nm以下の装置を、微細寸法の装置という。
そして、制御ゲート電極15と電荷ブロック層14との間には、シリコン窒化物からなるキャップ層20が形成されている。キャップ層20は、電極間絶縁膜16と電荷ブロック層14との間には設けられておらず、制御ゲート電極15毎に分断されている。すなわち、ある制御ゲート電極15と電荷ブロック層14との間に形成されたキャップ層20は、この制御ゲート電極15の隣に配置された他の制御ゲート電極15と電荷ブロック層14との間に形成されたキャップ層20から、分離されている。
例えば、電荷ブロック層14は高誘電体金属酸化物により形成されている。高誘電体金属酸化物とは、比誘電率がシリコン窒化物の比誘電率(約7)よりも高い金属酸化物であり、例えば、アルミナ、ジルコニア、ハフニア若しくはタンタル酸化物又はこれらの混合物である。この場合、制御ゲート電極15は、ドーパントを高濃度に含有するシリコン、金属、又は金属シリサイドにより形成されている。また、電荷ブロック層14は、シリコン酸化物又はシリコン酸窒化物により形成されていてもよい。この場合は、制御ゲート電極15は、金属又は金属シリサイドにより形成されている。そして、キャップ層20の厚さは、1原子層以上であり、例えば、0.5乃至3nmである。
次に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置1の製造方法について説明する。
図2(a)及び(b)〜図7(a)及び(b)は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程断面図であり、各図の(a)はワード線方向(チャネル幅方向)の断面を示し、各図の(b)はビット線方向(チャネル長方向)の断面を示す。
先ず、図2(a)及び(b)に示すように、導電型がp型であり単結晶のシリコンからなるシリコン基板11を用意する。そして、シリコン基板11の主表面(以下、「上面」とする)上に、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械研磨)ストッパ材81を成膜する。次に、リソグラフィ法及びRIE(Reactive Ion Etching:反応性イオンエッチング)法等により、CMPストッパ材81及びシリコン基板11の上層部分を選択的に除去して、ビット線方向(チャネル長方向)に延びる素子分離溝82を形成する。
次に、図3(a)及び(b)に示すように、素子分離溝82内に、例えばシリコン酸化物からなる素子分離絶縁膜83を埋め込む。そして、CMPストッパ材81が露出するまでCMPを行い、CMPストッパ材81及び素子分離絶縁膜83の上面を平坦化する。
次に、図4(a)及び(b)に示すように、薬液エッチング法により、素子分離絶縁膜83の上層部及びCMPストッパ材81(図3参照)を除去して、シリコン基板11及び素子分離絶縁膜83の上面を平坦化にする。
次に、図5(a)及び(b)に示すように、シリコン基板11及び素子分離絶縁膜83の上面上に、熱酸化法及びCVD法(Chemical Vapor Deposition法:化学気相成長法)等により、シリコン酸化物等からなるトンネル絶縁層12、シリコン窒化物等からなる電荷蓄積層13、アルミナ等からなる電荷ブロック層14、シリコン窒化物からなるキャップ層20、ドーパントを高濃度に含有したシリコン導電層84をこの順に形成する。シリコン導電層84は、後の工程において制御ゲート電極15(図1参照)となる層である。次に、例えばシリコン窒化膜を堆積させ、リソグラフィ法及びRIE法等を用いて制御ゲート電極15(図1参照)のパターンに加工することにより、加工マスク85を形成する。
次に、図6(a)及び(b)に示すように、加工マスク85をマスクとしてRIE等のエッチング処理を行い、シリコン導電層84及びキャップ層20をストライプ状に加工する。これにより、シリコン導電層84によって相互に離隔された複数本のライン状の制御ゲート電極15を形成すると共に、キャップ層20を制御ゲート電極15毎に分断する。
次に、図7(a)及び(b)に示すように、加工マスク85、制御ゲート電極15及びキャップ層20をマスクとしてドナーをイオン注入し、シリコン基板11の上層部分に導電型がn型の不純物拡散領域17を形成する。この不純物拡散領域17は、装置1の完成後にソース・ドレインとして機能する。次に、CVD法等により全面に例えばシリコン酸化物を堆積させて、電極間絶縁膜16を形成する。このとき、電極間絶縁膜16は制御ゲート電極15間にも埋め込まれる。その後、周知の技術を用いて、MONOS型不揮発性メモリを完成させる。これにより、本実施形態に係る装置1が製造される。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態においては、電荷ブロック層14と制御ゲート電極15との間にシリコン窒化物からなるキャップ層20を設けているため、シリコン導電層84の成膜時及びその後の製造工程において、キャップ層20がバリア層として機能し、電荷ブロック層14を形成する材料と制御ゲート電極15を形成する材料との間の化学反応及び元素の相互拡散を防止できる。例えば、電荷ブロック層14を形成するアルミナ、ジルコニア、ハフニア又はタンタル酸化物と、制御ゲート電極15を形成するシリコン、金属、又は金属シリサイドとが、化学反応又は相互拡散することを防止できる。又は、電荷ブロック層14を形成するシリコン酸化物又はシリコン酸窒化物と、制御ゲート電極15を形成する金属又は金属シリサイドとが、化学反応又は相互拡散することを防止できる。
これにより、電荷ブロック層14の絶縁性の劣化を防止し、電荷ブロック層14の電荷保持特性の低下、及び、データの書込/消去速度の低下を防止できる。また、制御ゲート電極15の物性の変化を防止し、しきい値の変動等のメモリセル特性のばらつきを抑制することができる。
なお、キャップ層20の厚さは、1原子層以上であれば上述の効果が得られるが、0.5nm以上とすると顕著な効果を得ることができるため、望ましい。一方、キャップ層20が厚すぎると、メモリセルのゲート絶縁膜として機能する部分の膜厚、すなわち、トンネル絶縁層12、電荷蓄積層13、電荷ブロック層14及びキャップ層20の合計の膜厚が厚くなるため、ゲート絶縁膜の容量が低下して、メモリセルの必要となる動作電圧が上昇する。このため、微細寸法の不揮発性メモリにおいては、キャップ層20の厚さは3nm以下とすることが好ましい。
また、キャップ層20を構成する材料は、シリコン及び窒素を主成分とするシリコン窒化物であればよい。このシリコン窒化物におけるシリコンと窒素の組成比は、3:4に近いほど上述の化学反応及び相互拡散を効果的に防止できるため、望ましい。しかし、10%程度の組成比のずれがあっても、上述の効果は十分に得ることができる。また、水素又は酸素等の不純物元素が10%程度含有されていても、十分に上述の効果を得ることができる。
次に、本実施形態の第1の比較例について説明する。
図8は、本比較例に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。
図8は、図1に相当する断面を示している。
図8に示すように、本比較例に係る装置101aにおいては、第1の実施形態に係る装置1(図1参照)と比較して、キャップ層20(図1参照)が設けられておらず、制御ゲート電極15が電荷ブロック層14に接している点が異なっている。このため、制御ゲート電極15の成膜工程及びその後の工程において、制御ゲート電極15を形成する材料と電荷ブロック層14を形成する材料との間で化学反応又は元素の相互拡散が生じる。これにより、電荷ブロック層14の絶縁性が低下して、電荷蓄積層13における電荷保持特性が低下したり、電荷蓄積層13に対する情報の書込及び消去の速度が低下する。また、制御ゲート電極15の物性が変化して、しきい値等のメモリセルの特性がばらつく。これらの問題は、特に、電荷ブロック層14が高誘電体金属酸化物からなり、制御ゲート電極15がシリコン、金属又は金属シリサイドからなる場合、及び、電荷ブロック層14がシリコン酸化物又はシリコン酸窒化物からなり、制御ゲート電極15が金属又は金属シリサイドからなる場合に顕著である。
これに対して、上述の第1の実施形態においては、電荷ブロック層14と制御ゲート電極15との間にシリコン窒化物からなるキャップ層20が設けられているため、このキャップ層20がバリアとなり、化学反応及び相互拡散を防止できる。この効果は、電荷ブロック層14が高誘電体金属酸化物からなり、制御ゲート電極15がシリコン、金属又は金属シリサイドからなる場合、及び、電荷ブロック層14がシリコン酸化物又はシリコン酸窒化物からなり、制御ゲート電極15が金属又は金属シリサイドからなる場合に、特に顕著である。
次に、本実施形態の第2の比較例について説明する。
図9は、本比較例に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。
図9は、図1に相当する断面を示している。
図9に示すように、本比較例に係る装置101bにおいては、第1の実施形態に係る装置1(図1参照)と比較して、キャップ層20が制御ゲート電極15毎に分断されておらず、連続的に形成されている点が異なっている。すなわち、キャップ層20は、制御ゲート電極15と電荷ブロック層14との間だけでなく、電極間絶縁膜16と電荷ブロック層14との間にも形成されている。
本比較例においても、前述の第1の実施形態と同様に、制御ゲート電極15と電荷ブロック層14との間の化学反応及び相互拡散を防止することはできる。しかし、本比較例の構成を微細寸法の装置に適用すると、メモリセルを動作させるために隣り合う制御ゲート電極15間に高い電圧を印加したときに、キャップ層20における電極間絶縁膜16と電荷ブロック層14との間に位置する部分に電荷が捕獲されてしまう。これにより、メモリセルの書込/消去特性がばらつき、また、メモリセルの電荷保持特性が低下してしまう。
これに対して、上述の第1の実施形態においては、キャップ層20を制御ゲート電極15毎に分断されているため、この問題が回避される。なお、キャップ層が完全に分離されていなくても、例えば、キャップ層における制御ゲート電極間の領域に配置された部分が、制御ゲート電極の直下域に配置された部分よりも窒素含有量が少ないシリコン酸窒化物により形成されていれば、上述の問題は軽減される。また、制御ゲート電極間の部分の膜厚が制御ゲート電極の直下域の部分の膜厚より薄くても、上述の問題は軽減される。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図10は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。
図10は、図1と同様に、MONOS型のメモリセルにおけるビット線方向(チャネル長方向)の断面を示している。
図10に示すように、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置2においては、前述の第1の実施形態に係る装置1(図1参照)と比較して、シリコン基板11の導電型がn型であり、不純物拡散領域17(図1参照)が形成されていない点が異なっている。すなわち、本実施形態のメモリセルは、デプレッション型のセルトランジスタを用いたMONOS型メモリセルである。また、装置2の製造方法は、装置1の製造方法と比較して、シリコン基板11としてn型の基板を用い、図7に示すイオン注入工程を省略している点が異なっている。本実施形態における上記以外の構成、製造方法及び作用効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、本実施形態の第1の比較例について説明する。
図11は、本比較例に係る不揮発性半導体装置を例示する断面図である。
図11に示すように、本比較例に係る装置102aにおいては、第2の実施形態に係る装置2(図10参照)と比較して、キャップ層が形成されていない。このため、電荷ブロック層14と制御ゲート電極15との間で化学反応又は相互拡散が生じ、メモリセルの特性が劣化する。
次に、本実施形態の第2の比較例について説明する。
図12は、本比較例に係る不揮発性半導体装置を例示する断面図である。
図12に示すように、本比較例に係る装置102bにおいては、第2の実施形態に係る装置2(図10参照)と比較して、制御ゲート電極15間にもキャップ層20が形成されいる。このため、制御ゲート電極15間に配置されたキャップ層20に電荷が蓄積されてしまい、メモリセルの書込/消去特性がばらつき、電荷保持特性が低下する。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図13は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する斜視図である。
図14は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。
なお、図13においては、電極間絶縁膜は図示を省略している。
図13及び図14に示すように、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置3においては、半導体基板31(図15参照)上に電極間絶縁膜32と制御ゲート電極33とが交互に積層された多層構造体34が形成されている。電極間絶縁膜32及び制御ゲート電極33の厚さは、例えばそれぞれ約50nmである。また、多層構造体34には積層方向に延びる円柱形のトレンチ35が複数本形成されている。
更に、トレンチ35の内面上には電荷ブロック層36、電荷蓄積層37及びトンネル絶縁層38がこの順に形成されており、トレンチ35の内部には、半導体部材としてのシリコンピラー39が埋め込まれている。シリコンピラー39は、メモリセルトランジスタのチャネルとして機能する。そして、制御ゲート電極33と電荷ブロック層36との間に、シリコン窒化物からなるキャップ層40が形成されている。
次に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置3の製造方法について説明する。
図15(a)及び(b)〜図18(a)及び(b)は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程図であり、各図の(a)はチャネル長方向の断面を示し、各図の(b)は平面を示す。
先ず、図15(a)及び(b)に示すように、半導体基板31を準備する。半導体基板31は、例えば、単結晶のシリコン基板である。そして、半導体基板31上にCVD法等を用いて、シリコン酸化物等からなる電極間絶縁膜32とドーパントを高濃度に含有したシリコンからなる制御ゲート電極33とを交互に繰り返し積層して、多層構造体34を形成する。
次に、図16(a)及び(b)に示すように、RIE法等により、多層構造体34に半導体基板31まで到達するトレンチ35を形成する。トレンチ35の形状は、例えば、多層構造体34の積層方向に延びる円柱形である。このとき、トレンチ35の側面には、電極間絶縁膜32及び制御ゲート電極33が露出する。トレンチ35は複数本形成し、例えば、上方から見てマトリクス状に形成する。
次に、例えば40Pa以上の比較的高い圧力に設定したチャンバー内で窒素ガスをプラズマ化して、電気的に中性の窒素ラジカルが高密度に含まれるプラズマ雰囲気を形成する。このとき、中性の窒素ラジカルの密度は、1×10cm−3〜1×1016cm−3の範囲に設定すればよく、より望ましくは1×1011cm−3〜1×1014cm−3の範囲とし、例えば、1×1012cm−3〜1×1013cm−3とする。中性窒素ラジカルの密度の下限値をこのように設定することで、本実施形態の効果を得るために必要なシリコン窒化層の形成を実用的な時間内に行うことができる。一方、密度の上限値をこのように設定することで、シリコン窒化層の形成時にチャンバーの内壁からパーティクルや汚染物が脱落し、半導体基板31に飛来することを防止できる。
このように、チャンバー内において中性の窒素ラジカルを含むプラズマ雰囲気を形成することにより、この窒素ラジカルがトレンチ35内に導入され、トレンチ35の内面が窒化される。このとき、トレンチ35の内面において、制御ゲート電極33が電極間絶縁膜32に対して選択的に窒化される。例えば、シリコン酸化物等からなる電極間絶縁膜32の露出面には、厚さが1nm程度のシリコン酸窒化層42が形成されるに過ぎないが、シリコン等からなる制御ゲート電極33の露出面には、厚さが2nm程度のシリコン窒化層が形成され、これがキャップ層40となる。なお、このとき、トレンチ35の底面において露出した半導体基板31の上面にも窒化層が形成される。例えば、半導体基板31がシリコンにより形成されている場合は、シリコン窒化層41はシリコン窒化物により形成される。
次に、図17(a)及び(b)に示すように、トレンチ35の内面上に、例えば原子層成長(ALD:Atomic Layer Deposition)法により、アルミナ等の高誘電体金属酸化物からなり、膜厚が10〜20nm程度である電荷ブロック層36を形成する。このとき、原子層成長法を用いることにより、電荷ブロック層36をトレンチ35の内面上にほぼ均一に形成することができる。また、このとき、高誘電体金属酸化物を堆積させることにより、シリコン酸窒化層42が酸化されて、シリコン酸窒化層42中の窒素の含有量が10%以下となる。
続いて、シリコン窒化物等からなり、膜厚が2〜5nm程度の電荷蓄積層37を例えばALD法により形成する。次に、シリコン酸化物等からなり、膜厚が5〜10nm程度のトンネル絶縁層38を例えばALD法により形成する。その後、CMP法により、多層構造体34上に形成されたトンネル絶縁層38、電荷蓄積層37及び電荷ブロック層36を除去する。
次に、図18(a)及び(b)に示すように、RIE法等により、トレンチ35の底部に形成されたトンネル絶縁層38、電荷蓄積層37、電荷ブロック層36、シリコン窒化層41を除去し、更に半導体基板31の上層部を除去する。これにより、トレンチ35の底面において、半導体基板31が掘り込まれて露出する。その後、CVD法等により、トレンチ35の内部にn型不純物(ドナー)を含有した非晶質シリコンを埋め込む。次に、例えば500〜600℃程度の温度でアニールを行い、この非晶質シリコンを半導体基板31との接触面を基点として結晶化させる。これにより、トレンチ35内に、半導体基板31からエピタキシャル成長し、n型不純物を含有したシリコン結晶からなるシリコンピラー39が形成される。このとき、シリコンピラー39を形成するシリコン結晶の結晶性は、半導体基板31の結晶性を引き継いでいるため、結晶欠陥が少なく良好である。その後、周知の技術を用いて、三次元構造のMONOS型不揮発性メモリを完成させる。これにより、装置3が製造される。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態においても、前述の第1の実施形態と同様に、電荷ブロック層36と制御ゲート電極33との間にシリコン窒化物からなるキャップ層40が形成されているため、このキャップ層40がバリア層として機能し、電荷ブロック層36を形成する材料と制御ゲート電極33を形成する材料との間の化学反応及び元素の相互拡散を防止できる。これにより、電荷ブロック層36の電荷保持特性の低下、データの書込/消去速度の低下、及びしきい値の変動等を抑制することができる。
また、シリコン窒化物からなるキャップ層40は、電荷ブロック層36と制御ゲート電極33との間にのみ形成されており、電荷ブロック層36と電極間絶縁膜32との間には形成されない。電荷ブロック層36と電極間絶縁膜32との間には、薄いシリコン酸窒化層42が形成されるが、これは電荷保持能力を持つシリコン窒化物ではなく、シリコン酸窒化物からなり、しかも電荷ブロック層36を構成する高誘電体金属酸化物を堆積させることにより、酸化されて窒素含有量が低下している。このため、シリコン窒化物からなるキャップ層40は、実質的に制御ゲート電極33毎に分断されており、電荷ブロック層36と電極間絶縁膜32との間に実質的に電荷が蓄積されることはなく、メモリセルの動作に影響を及ぼすことがない。
次に、本実施形態の比較例について説明する。
図19は、本比較例に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する斜視図である。
図20は、本比較例に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。
図19及び図20に示すように、本比較例に係る装置103は、前述の第3の実施形態に係る装置3(図13及び図14参照)と比較して、キャップ層40(図13及び図14参照)が設けられていない。このため、電荷ブロック層36と制御ゲート電極33との間で化学反応及び元素の相互拡散が発生し、メモリセルの特性が劣化する。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図21は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する斜視図である。
図22は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。
なお、図21においては、電極間絶縁膜及び素子分離絶縁材料は図示を省略している。
以下、前述の第3の実施形態の構成要素と同様な構成要素には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図21及び図22に示すように、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置4においては、前述の第3の実施形態と同様に、半導体基板31(図23参照)上に電極間絶縁膜32と制御ゲート電極33とが交互に積層された多層構造体34が形成されている。電極間絶縁膜32は例えばシリコン酸化物からなり、制御ゲート電極33は例えばタングステンシリサイドからなる。電極間絶縁膜32及び制御ゲート電極33の厚さは、例えばそれぞれ50nmである。すなわち、装置4におけるメモリセルのチャネル長および隣接メモリセル間隔は、例えばそれぞれ50nm程度である。
そして、本実施形態においては、多層構造体34に形成されたトレンチの形状及びシリコンピラーの形状が、第3の実施形態とは異なっている。すなわち、装置4においては、多層構造体34に、一方向に延びるストライプ状のトレンチ45が形成されている。トレンチ45の下端部は半導体基板31には到達しておらず、最下層の電極間絶縁膜32内に位置している。また、トレンチ45は複数本形成されており、相互に平行に延びている。トレンチ45の内面上には、電荷ブロック層36、電荷蓄積層37及びトンネル絶縁層38がこの順に積層されている。
また、各トレンチ45内には、複数本のシリコンピラー49が設けられている。シリコンピラー49は、トレンチ45が延びる方向に沿って、相互に離隔して配列されている。各シリコンピラー49の形状は、四角柱のピラーが2回直角に屈曲されたU字形状であり、トレンチ45が延びる方向に対して直交する平面上において、トレンチ45の一方の側面、トレンチ45の底面、トレンチ45の他方の側面に沿って延びている。トレンチ45内におけるシリコンピラー45間の空間には、素子分離絶縁材料46が埋め込まれている。これにより、装置4は、三次元構造のNAND不揮発性メモリとして機能する。
更に、電荷ブロック層36と制御ゲート電極33との間には、シリコン窒化物からなるキャップ層40が形成されている。すなわち、キャップ層40は、トレンチ45の両側面のそれぞれに制御ゲート電極33の段数と同じ数だけ設けられており、トレンチ45が延びる方向に延びている。
次に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置4の製造方法について説明する。
図23(a)及び(b)〜図26(a)及び(b)は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程図であり、各図の(a)はチャネル長方向の断面を示し、各図の(b)は平面を示す。
先ず、図23(a)及び(b)に示すように、半導体基板31上に、CVD法又はスパッタ法等により、シリコン酸化物等からなる電極間絶縁膜32と、タングステンシリサイドからなる制御ゲート電極33とを交互に繰り返し積層して、多層構造体34を形成する。電極間絶縁膜32及び制御ゲート電極33の厚さは、それぞれ、例えば50nmとする。
次に、図24(a)及び(b)に示すように、RIE法等により、多層構造体34に最下層の電極間絶縁膜32の内部まで到達するトレンチ45を形成する。トレンチ45の形状は、例えば、半導体基板31の上面に平行な一方向に延びるストライプ状とする。トレンチ45は複数本形成し、相互に平行に配列させる。このとき、トレンチ45の側面には、電極間絶縁膜32及び制御ゲート電極33が露出する。また、トレンチ45の底面には、最下層の電極間絶縁膜32が露出する。
次に、例えば40Pa以上の圧力に設定したチャンバー内で窒素ガスをプラズマ化して、電気的に中性の窒素ラジカルが高密度に含まれるプラズマ雰囲気を形成する。このとき、中性の窒素ラジカルの密度は、1×10cm−3〜1×1016cm−3の範囲とする。より望ましくは1×1011cm−3〜1×1014cm−3の範囲とし、例えば、1×1012cm−3〜1×1013cm−3とする。窒素ラジカルの密度を上述の範囲に設定する理由は、前述の第3の実施形態と同様である。
これにより、この窒素ラジカルがトレンチ45内に導入され、トレンチ45の内面が窒化される。このとき、トレンチ45の内面において、制御ゲート電極33が電極間絶縁膜32に対して選択的に窒化される。この結果、制御ゲート電極33の露出面には、厚さが1nm程度のシリコン窒化層が形成され、これがキャップ層40となる。一方、電極間絶縁膜32の露出面には、厚さが0.5nm程度のシリコン酸窒化層42が形成される。
次に、図25(a)及び(b)に示すように、トレンチ45の内面上に、シリコン酸化物からなり、膜厚が10〜20nm程度である電荷ブロック層36を形成する。このとき、例えば原子層成長(ALD)法を用いることにより、電荷ブロック層36をトレンチ45の内面上にほぼ均一に形成することができる。また、シリコン酸化物を形成する際に、シリコン酸窒化層42が酸化されて、窒素の含有量は10%以下となる。続いて、シリコン窒化物等からなり、膜厚が2〜5nm程度の電荷蓄積層37を例えばALD法により形成し、その後、シリコン酸化物等からなり、膜厚が5〜10nm程度のトンネル絶縁層38を例えばALD法により形成する。
次に、CVD法等により、トンネル絶縁層38上にn型不純物を含有した非晶質シリコン層を形成する。次に、500〜600℃程度の温度でアニールを行い、この非晶質シリコン層を結晶化させ、結晶シリコン層47を形成する。これにより、結晶欠陥が少ない結晶シリコン層47を形成することができる。次に、CMP法等により、多層構造体34上に形成された結晶シリコン層47、トンネル絶縁層38、電荷蓄積層37及び電荷ブロック層36を除去する。
次に、図26(a)及び(b)に示すように、RIE法等により、結晶シリコン層47を選択的に除去し、トレンチ45が延びる方向に沿って分断する。これにより、複数本のU字形状のシリコンピラー49を形成する。このシリコンピラー49は、装置4のチャネル半導体となる。
次に、CVD法又は塗布法等により、トレンチ45内に素子分離絶縁材料46を埋め込む。素子分離絶縁材料46は、例えば、シリコン酸化物である。これにより、トレンチ45内に形成されたシリコンピラー49同士が素子分離絶縁材料46によって絶縁される。その後、周知の技術を用いて、三次元構造のMONOS型不揮発性メモリを完成させる。これにより、装置4が製造される。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態においても、前述の第3の実施形態と同様に、電荷ブロック層36と制御ゲート電極33との間にシリコン窒化物からなるキャップ層40が形成されているため、電荷ブロック層36と制御ゲート電極33との間の化学反応及び元素の相互拡散を防止できる。また、キャップ層40は、制御ゲート電極33毎に分断されて形成されるため、メモリセルの動作に影響を及ぼすことがない。
次に、本実施形態の比較例について説明する。
図27は、本比較例に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する斜視図である。
図28は、本比較例に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。
図27及び図28に示すように、本比較例に係る装置104は、前述の第4の実施形態に係る装置4(図21及び図22参照)と比較して、キャップ層40(図21及び図22参照)が設けられていない。このため、電荷ブロック層36と制御ゲート電極33との間で化学反応及び元素の相互拡散が発生し、メモリセルの特性が劣化する。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図29は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。
なお、図29は、1つのメモリセルについて、ビット線方向(チャネル長方向)に平行な断面を示している。
図29に示すように、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置5は、前述の第1の実施形態に係る装置1(図1参照)と同様に、電荷捕獲型の記憶装置である。すなわち、装置5においては、複数のMONOS型のメモリセルが、ビット線が延びる方向(チャネル長方向)に直列に接続されたNAND型のメモリセルアレイが設けられている。
装置5においては、装置1と同様に、例えば導電型がp型の単結晶シリコンからなるシリコン基板11が設けられており、シリコン基板11の上層部における複数の領域には、導電型がn型の不純物拡散領域17が形成されている。また、シリコン基板11上には、例えばシリコン酸化物からなるトンネル絶縁層12が設けられており、その上には、シリコン窒化物からなる電荷蓄積層13が設けられている。更に、電荷蓄積層13上には、複数の制御ゲート電極15が設けられている。制御ゲート電極15は、チャネル長方向に沿って相互に離隔して配列されている。制御ゲート電極15間には電極間絶縁膜16が設けられている。チャネル長方向における制御ゲート電極15の幅及び制御ゲート電極15間の距離は、例えばそれぞれ50nmである。
但し、装置5においては、装置1とは異なり、電荷ブロック層14(図1参照)が設けられておらず、電荷蓄積層13が制御ゲート電極15に接している。また、電荷蓄積層13が制御ゲート電極15ごとに分断されており、電荷蓄積層13間には電極間絶縁膜16が介在している。更に、装置5にはブロック層20(図1参照)が設けられていない。本実施形態に係る装置5の製造方法は、前述の第1の実施形態に係る装置1(図1〜図7参照)と同様である。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態においては、シリコン窒化物からなる電荷蓄積層13を隣り合う制御ゲート電極15間で分離することによって、電荷蓄積層13に捕獲された電荷が自己電界又は隣接するメモリセルとの間の電位差によって、隣接するメモリセルに向かって移動することを防止できる。これにより、メモリセルの電荷保持特性が向上する。特に、微細寸法の装置において、この効果は顕著である。なお、電荷蓄積層13は完全に分離されていなくてもよく、例えば、電荷蓄積層13における制御ゲート電極15間の領域の直下域に位置する部分が、制御ゲート電極15の直下域に位置する部分よりも、窒素含有量が少ないシリコン酸窒化物により形成されていても、捕獲した電荷の移動を抑制することができる。
次に、本実施形態の比較例について説明する。
図30は、本比較例に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。
図30に示すように、本比較例に係る不揮発性半導体記憶装置105においては、前述の第5の実施形態に係る装置5(図29参照)と比較して、電荷蓄積層13がチャネル長方向に沿って連続的に設けられている点が異なっている。すなわち、電荷蓄積層13は、トンネル絶縁層12と電極間絶縁膜16との間にも存在する。
本比較例に係る装置105においては、チャネル長方向において、電荷蓄積層13が連続的に形成されている。このため、シリコン基板11と制御ゲート電極15との間に高い電位差を印加することにより、電荷蓄積層13に電荷を捕獲させて、メモリ動作を行うと、捕獲された電荷が、自己電界又は隣接するメモリセルとの間の電位差によって、電荷蓄積層13中を隣接するメモリセルに向けて移動する。従って、メモリセルの電荷保持特性が低い。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
図31は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。
なお、図31は、1つのメモリセルについて、ビット線方向(チャネル長方向)に平行な断面を示している。
図31に示すように、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置6においては、前述の第5の実施形態に係る装置5(図29参照)と比較して、シリコン基板11の導電型がn型であり、不純物拡散領域17(図29参照)が形成されていない点が異なっている。すなわち、本実施形態のメモリセルは、デプレッション型のセルトランジスタを用いたMONOS型メモリセルである。
次に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置6の製造方法について説明する。
図32(a)及び(b)〜図35(a)及び(b)は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程図であり、各図の(a)はチャネル長方向の断面を示し、各図の(b)は平面を示す。
以下の説明では、本実施形態に係る装置のうち、チャネル長方向を半導体基板の上面に対して垂直な方向とした装置の製造方法について説明する。
先ず、図32(a)及び(b)に示すように、単結晶のシリコン基板である半導体基板31上に、CVD法等を用いて、シリコン酸化物等からなる電極間絶縁膜32と、ドーパントを高濃度に含有したシリコンからなる制御ゲート電極33とを、交互に繰り返し積層して、多層構造体34を形成する。
次に、図33(a)及び(b)に示すように、RIE法等により、多層構造体34に半導体基板31まで到達するホール状のトレンチ35を形成する。トレンチ35の形状は、例えば、多層構造体34の積層方向に延びる円柱形である。このとき、トレンチ35の側面には、電極間絶縁膜32及び制御ゲート電極33が露出する。また、トレンチ35の底面には半導体基板31が露出する。トレンチ35は複数本形成し、例えば、上方から見てマトリクス状に形成する。
次に、例えばアンモニアガス等の窒化性雰囲気中で、900〜1100℃程度の温度で熱窒化処理を施し、トレンチ35の内面に窒化層を形成する。続いて、水蒸気等の酸化性雰囲気中で700〜1000℃程度の温度で熱酸化処理を施し、電極間絶縁膜32の露出面に形成された窒化層から窒素元素を選択的に脱離させて、制御ゲート電極33の露出面に形成された窒化層よりも窒素含有量が少ない酸窒化層に変化させる。これにより、ドープドシリコンからなる制御ゲート電極33の露出面上には、厚さが例えば7nm程度のシリコン窒化層が形成され、これが電荷蓄積層13となる。一方、シリコン酸化物からなる電極間絶縁膜32の露出面上には、厚さが10nm程度で平均窒素含有量が10%以下のシリコン酸窒化層61が形成される。また、このとき、半導体基板31の露出面上には、窒化層62が形成される。
なお、上述の窒化工程は、窒素ラジカル等の窒化性ラジカル雰囲気中で400〜800℃程度の温度でラジカル窒化処理を施すことにより、実施することも可能である。また、上述の窒素脱離工程は、例えば塗布法等により電極間絶縁膜32を低密度で吸湿性が高いシリコン酸化膜で形成しておき、700〜1000℃程度の温度でアニールして、電極間絶縁膜32から脱離してくる水蒸気を利用した酸化反応により実施することも可能である。
次に、図34(a)及び(b)に示すように、ALD法等により、トレンチ35の内面上に、シリコン酸化物等からなり膜厚が2〜5nm程度のトンネル絶縁層12を形成する。このとき、シリコン酸窒化層61は更に酸化されて、表層部の窒素含有量も10%以下となる。その後、CMP法等により、多層構造体34上に形成されたトンネル絶縁層12及びシリコン酸窒化層61を除去する。
次に、図35(a)及び(b)に示すように、RIE法等により、トレンチ35の底面に形成されたトンネル絶縁層12及び窒化層62を除去し、更に半導体基板31の上面を少し掘り込み、半導体基板31を露出させる。その後、トレンチ35の内部に、CVD法等により、チャネル半導体層となるn型不純物を含有した非晶質シリコンを埋め込む。次に、500〜600℃程度の温度でアニール処理を施して、非晶質シリコンを半導体基板31との接触面を起点として結晶化させる。これにより、半導体基板31の結晶性を引き継いだ結晶性を有するため結晶欠陥が少なく、n型不純物を含有しているため導電性が高い結晶性シリコンからなるシリコンピラー39を形成することができる。その後、周知の技術を用いて、三次元構造のMNOS型不揮発性メモリを完成させる。これにより、装置6が製造される。
本実施形態における作用効果は、前述の第5の実施形態と同様である。
次に、本実施形態の比較例について説明する。
図36は、本比較例に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。
図36に示すように、本比較例に係る不揮発性半導体記憶装置106においては、前述の第6の実施形態に係る装置6(図31参照)と比較して、電荷蓄積層13がチャネル長方向に沿って連続的に設けられている点が異なっている。すなわち、電荷蓄積層13は、トンネル絶縁層12と電極間絶縁膜16との間にも存在する。
本比較例に係る装置106においては、制御ゲート電極15間で電荷蓄積層13が連続的に形成されているため、電荷蓄積層13に捕獲された電荷が、自己電界又は隣接するメモリセルとの間の電位差によって、隣接するメモリセルに向かって移動してしまう。このため、本比較例においては、メモリセルの電荷保持特性が低い。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。例えば、前述の各実施形態において、MONOS型のメモリセルをMNOS型のメモリセルとしてもよい。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施可能である。
本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。 (a)及び(b)は、第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程断面図であり、(a)はワード線方向(チャネル幅方向)の断面を示し、(b)はビット線方向(チャネル長方向)の断面を示す。 (a)及び(b)は、第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程断面図であり、(a)はワード線方向(チャネル幅方向)の断面を示し、(b)はビット線方向(チャネル長方向)の断面を示す。 (a)及び(b)は、第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程断面図であり、(a)はワード線方向(チャネル幅方向)の断面を示し、(b)はビット線方向(チャネル長方向)の断面を示す。 (a)及び(b)は、第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程断面図であり、(a)はワード線方向(チャネル幅方向)の断面を示し、(b)はビット線方向(チャネル長方向)の断面を示す。 (a)及び(b)は、第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程断面図であり、(a)はワード線方向(チャネル幅方向)の断面を示し、(b)はビット線方向(チャネル長方向)の断面を示す。 (a)及び(b)は、第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程断面図であり、(a)はワード線方向(チャネル幅方向)の断面を示し、(b)はビット線方向(チャネル長方向)の断面を示す。 第1の実施形態の第1の比較例に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。 第1の実施形態の第2の比較例に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。 第2の実施形態の第1の比較例に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。 第2の実施形態の第2の比較例に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する斜視図である。 第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。 (a)及び(b)は、第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程図であり、(a)はチャネル長方向の断面を示し、(b)は平面を示す。 (a)及び(b)は、第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程図であり、(a)はチャネル長方向の断面を示し、(b)は平面を示す。 (a)及び(b)は、第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程図であり、(a)はチャネル長方向の断面を示し、(b)は平面を示す。 (a)及び(b)は、第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程図であり、(a)はチャネル長方向の断面を示し、(b)は平面を示す。 第3の実施形態の比較例に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する斜視図である。 第3の実施形態の比較例に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する斜視図である。 第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。 (a)及び(b)は、第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程図であり、(a)はチャネル長方向の断面を示し、(b)は平面を示す。 (a)及び(b)は、第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程図であり、(a)はチャネル長方向の断面を示し、(b)は平面を示す。 (a)及び(b)は、第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程図であり、(a)はチャネル長方向の断面を示し、(b)は平面を示す。 (a)及び(b)は、第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程図であり、(a)はチャネル長方向の断面を示し、(b)は平面を示す。 第4の実施形態の比較例に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する斜視図である。 第4の実施形態の比較例に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。 第5の実施形態の比較例に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。 (a)及び(b)は、第6の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程図であり、(a)はチャネル長方向の断面を示し、(b)は平面を示す。 (a)及び(b)は、第6の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程図であり、(a)はチャネル長方向の断面を示し、(b)は平面を示す。 (a)及び(b)は、第6の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程図であり、(a)はチャネル長方向の断面を示し、(b)は平面を示す。 (a)及び(b)は、第6の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に製造方法を例示する工程図であり、(a)はチャネル長方向の断面を示し、(b)は平面を示す。 第6の実施形態の比較例に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。
符号の説明
1、2、3、4、5、6 不揮発性半導体記憶装置、11 シリコン基板、12 トンネル絶縁層、13 電荷蓄積層、14 電荷ブロック層、15 制御ゲート電極、16 電極間絶縁膜、17 不純物拡散領域、20 キャップ層、31 半導体基板、32 電極間絶縁膜、33 制御ゲート電極、34 多層構造体、35 トレンチ、36 電荷ブロック層、37 電荷蓄積層、38 トンネル絶縁層、39 シリコンピラー、40 キャップ層、41 シリコン窒化層、42 シリコン酸窒化層、45 トレンチ、46 素子分離絶縁材料、47 結晶シリコン層、49 シリコンピラー、61 シリコン酸窒化層、62 窒化層、81 CMPストッパ材、82 素子分離溝、83 素子分離絶縁膜、84 シリコン導電層、85 加工マスク、101a、101b、102a、102b、103、104、105、106 不揮発性半導体記憶装置

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板上に交互に積層されて多層構造体を形成する制御ゲート電極及び酸化物からなる電極間絶縁膜と、
    前記多層構造体に形成されたトレンチの内面上に形成された電荷ブロック層と、
    前記電荷ブロック層上に形成された電荷蓄積層と、
    前記電荷蓄積層上に形成されたトンネル絶縁膜と、
    前記トレンチ内に埋め込まれた半導体ピラーと、
    各前記制御ゲート電極と前記電荷ブロック層との間に設けられ、前記制御ゲート電極毎に分断され、シリコン窒化物からなるキャップ層と、
    各前記電極間絶縁膜と前記電荷ブロック層との間に設けられ、前記電極間絶縁膜が窒化された酸窒化層と、
    を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記電荷ブロック層は、比誘電率がシリコン窒化物の比誘電率よりも高い金属酸化物により形成されており、
    前記制御ゲート電極は、金属、金属シリサイド又はドーパントを含有するシリコンにより形成されていることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記電荷ブロック層は、シリコン酸化物又はシリコン酸窒化物により形成されており、
    前記制御ゲート電極は、金属又は金属シリサイドにより形成されていることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記電極間絶縁膜はシリコン酸化物により形成されており、
    前記酸窒化層はシリコン酸窒化物により形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 導電膜と層間絶縁膜とを交互に成膜して多層構造体を形成する工程と、
    前記多層構造体にトレンチを形成して、前記トレンチの内面に前記導電膜及び層間絶縁膜を露出させる工程と、
    前記トレンチの内面を窒素ラジカルを含有するプラズマ雰囲気に晒すことにより、前記導電膜の露出面を選択的に窒化してシリコン窒化物からなるキャップ層を形成する工程と、
    前記トレンチの内面上に電荷ブロック層を形成する工程と、
    前記電荷ブロック層上に電荷蓄積層を形成する工程と、
    前記電荷蓄積層上にトンネル絶縁層を形成する工程と、
    前記トンネル絶縁層上に半導体部材を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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