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JP5493082B2 - 偏波多重伝送システム、送信装置、受信装置、偏波多重伝送方法、受信方法、及び、送信方法 - Google Patents
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JP5493082B2 - 偏波多重伝送システム、送信装置、受信装置、偏波多重伝送方法、受信方法、及び、送信方法 - Google Patents

偏波多重伝送システム、送信装置、受信装置、偏波多重伝送方法、受信方法、及び、送信方法 Download PDF

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本発明は、偏波多重伝送システム、送信装置、受信装置、偏波多重伝送方法、受信方法、及び、送信方法に関する。
近年、無線通信システムの普及によりマイクロ波帯を中心として周波数資源が枯渇しており、高い周波数利用効率を達成する伝送技術が求められている。直交偏波多重技術は、アンテナから放射される電波の波面方向に着目し、互いに直交する波面をもつ独立した信号を同一周波数で伝送する。この直交偏波多重技術を適用すると、固定無線通信等で使用される直線偏波の場合、垂直(V)偏波と水平(H)偏波を用いたVH偏波多重を実現できる。この場合、直交偏波多重技術を適用しない場合と比して、周波数利用効率は二倍となる(例えば、非特許文献1参照)。VH偏波多重信号は、例えば、2つの直線状放射素子を十字型に直交配置することにより送受信することができる。
Yamashita, F.; Kobayashi, K.; Ueba, M.; Takeda, Y.; Ando, K., "Variable Polarization/Frequency Division Multiplexing (VPFDM) for Satellite Communications," IEEE VTC2006-Fall, pp.1-5
しかしながら、アンテナの構成上、直交関係となるのは二軸までである。そのため、直交偏波多重の偏波多重数は2が上限となっていた。したがって、直交偏波多重技術では、より多くの信号を多重することが困難であった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、直交偏波多重の偏波多重数を3以上とすることができる偏波多重伝送システム、送信装置、受信装置、偏波多重伝送方法、受信方法、及び、送信方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、第1の偏波を用いた第1偏波信号と、前記第1の偏波と直交する第2の偏波を用いた第2偏波信号とに、前記第1の偏波及び前記第2の偏波と非直交の偏波を用いた非直交偏波信号を多重して伝送を行なう送信装置及び受信装置からなる偏波多重伝送システムであって、前記送信装置は、前記受信装置における信号の受信の精度を表す受信精度に基づいて、前記非直交偏波信号の偏波面の角度を算出する偏波角度算出部と、前記偏波角度算出部によって算出された角度の偏波面を有する前記非直交偏波信号を前記第1の偏波へ投影して第1写像成分を生成し、前記偏波角度算出部によって算出された角度の偏波面を有する前記非直交偏波信号を前記第2の偏波へ投影して第2写像成分を生成する投影部と、前記第1偏波信号と、前記投影部により生成された第1写像成分とを同じ周波数で送信する第1偏波送信部と、前記第2偏波信号と、前記投影部により生成された第2写像成分とを前記同じ周波数で送信する第2偏波送信部とを備え、前記受信装置は、前記第1偏波信号及び前記第1写像成分が多重された第1の多重信号を受信する第1偏波受信部と、前記第2偏波信号及び前記第2写像成分が多重された第2の多重信号を受信する第2偏波受信部と、前記第1の多重信号を復調復号し、前記第1偏波信号の情報系列を復元する第1の復調復号部と、前記第1の復調復号部により復元された情報系列のレプリカ信号を生成する第1のレプリカ信号生成部と、前記第1の多重信号から前記第1のレプリカ信号を減算することによって、前記第1偏波信号を含まない信号を生成する第1の減算部と、前記第2の多重信号を復調復号し、前記第2偏波信号の情報系列を復元する第2の復調復号部と、前記第2の復調復号部により復元された情報系列のレプリカ信号を生成する第2のレプリカ信号生成部と、前記第2の多重信号から前記第2のレプリカ信号を減算することによって、前記第2偏波信号を含まない信号を生成する第2の減算部と、前記第1の減算部によって生成された信号及び/又は前記第2の減算部によって生成された信号を復調復号し、前記非直交偏波信号の情報系列を復元する第3の復調復号部と、前記第1の偏波信号の受信精度及び前記第2の偏波信号の受信精度を算出し、前記送信装置へ送信する受信精度算出部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様は、上記の偏波多重伝送システムであって、前記第3の復調復号部は、前記第1の減算部によって生成された信号及び/又は前記第2の減算部によって生成された信号を、前記非直交の偏波へ投影し、投影されたた信号を復調復号することによって前記非直交偏波信号の情報系列を復元することを特徴とする。
本発明の一態様は、第1の偏波を用いた第1偏波信号と、前記第1の偏波と直交する第2の偏波を用いた第2偏波信号とに、前記第1の偏波及び前記第2の偏波と非直交の偏波を用いた非直交偏波信号を多重して伝送を行なう偏波多重伝送システムにおける送信装置であって、前記受信装置における信号の受信の精度を表す受信精度に基づいて、前記非直交偏波信号の偏波面の角度を算出する偏波角度算出部と、前記偏波角度算出部によって算出された角度の偏波面を有する前記非直交偏波信号を前記第1の偏波へ投影して第1写像成分を生成し、前記偏波角度算出部によって算出された角度の偏波面を有する前記非直交偏波信号を前記第2の偏波へ投影して第2写像成分を生成する投影部と、前記第1偏波信号と、前記投影部により生成された第1写像成分とを同じ周波数で送信する第1偏波送信部と、前記第2偏波信号と、前記投影部により生成された第2写像成分とを前記同じ周波数で送信する第2偏波送信部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様は、第1の偏波を用いた第1偏波信号と、前記第1の偏波と直交する第2の偏波を用いた第2偏波信号とに、前記第1の偏波及び前記第2の偏波と非直交の偏波を用いた非直交偏波信号を多重して伝送を行なう偏波多重伝送システムにおける受信装置であって、前記第1偏波信号と、前記非直交偏波信号を前記第1の偏波へ投影して得られる第1写像成分とが多重された第1の多重信号を受信する第1偏波受信部と、前記第2偏波信号と、前記非直交偏波信号を前記第2の偏波へ投影して得られる第2写像成分とが多重された第2の多重信号を受信する第2偏波受信部と、前記第1の多重信号を復調復号し、前記第1偏波信号の情報系列を復元する第1の復調復号部と、前記第1の復調復号部により復元された情報系列のレプリカ信号を生成する第1のレプリカ信号生成部と、前記第1の多重信号から前記第1のレプリカ信号を減算することによって、前記第1偏波信号を含まない信号を生成する第1の減算部と、前記第2の多重信号を復調復号し、前記第2偏波信号の情報系列を復元する第2の復調復号部と、前記第2の復調復号部により復元された情報系列のレプリカ信号を生成する第2のレプリカ信号生成部と、前記第2の多重信号から前記第2のレプリカ信号を減算することによって、前記第2偏波信号を含まない信号を生成する第2の減算部と、前記第1の減算部によって生成された信号及び/又は前記第2の減算部によって生成された信号を復調復号し、前記非直交偏波信号の情報系列を復元する第3の復調復号部と、前記第1の偏波信号の受信精度及び前記第2の偏波信号の受信精度を算出し、前記送信装置へ送信する受信精度算出部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様は、第1の偏波を用いた第1偏波信号と、前記第1の偏波と直交する第2の偏波を用いた第2偏波信号とに、前記第1の偏波及び前記第2の偏波と非直交の偏波を用いた非直交偏波信号を多重して伝送を行なう送信装置及び受信装置からなる偏波多重伝送システムの偏波多重伝送方法であって、前記送信装置が、前記受信装置における信号の受信の精度を表す受信精度に基づいて、前記非直交偏波信号の偏波面の角度を算出する偏波角度算出過程と、前記偏波角度算出過程によって算出された角度の偏波面を有する前記非直交偏波信号を前記第1の偏波へ投影して第1写像成分を生成し、前記偏波角度算出過程によって算出された角度の偏波面を有する前記非直交偏波信号を前記第2の偏波へ投影して第2写像成分を生成する投影過程と、前記第1偏波信号と、前記投影過程により生成された第1写像成分とを同じ周波数で送信する第1偏波送信過程と、前記第2偏波信号と、前記投影過程により生成された第2写像成分とを前記同じ周波数で送信する第2偏波送信過程と、前記受信装置が、前記第1偏波信号及び前記第1写像成分が多重された第1の多重信号を受信する第1偏波受信過程と、前記第2偏波信号及び前記第2写像成分が多重された第2の多重信号を受信する第2偏波受信過程と、前記第1の多重信号を復調復号し、前記第1偏波信号の情報系列を復元する第1の復調復号過程と、前記第1の復調復号過程により復元された情報系列のレプリカ信号を生成する第1のレプリカ信号生成過程と、前記第1の多重信号から前記第1のレプリカ信号を減算することによって、前記第1偏波信号を含まない信号を生成する第1の減算過程と、前記第2の多重信号を復調復号し、前記第2偏波信号の情報系列を復元する第2の復調復号過程と、前記第2の復調復号過程により復元された情報系列のレプリカ信号を生成する第2のレプリカ信号生成過程と、前記第2の多重信号から前記第2のレプリカ信号を減算することによって、前記第2偏波信号を含まない信号を生成する第2の減算過程と、前記第1の減算過程によって生成された信号及び/又は前記第2の減算過程によって生成された信号を復調復号し、前記非直交偏波信号の情報系列を復元する第3の復調復号過程と、前記第1の偏波信号の受信精度及び前記第2の偏波信号の受信精度を算出し、前記送信装置へ送信する受信精度算出過程と、有することを特徴とする。
本発明の一態様は、第1の偏波を用いた第1偏波信号と、前記第1の偏波と直交する第2の偏波を用いた第2偏波信号とに、前記第1の偏波及び前記第2の偏波と非直交の偏波を用いた非直交偏波信号を多重して伝送を行なう偏波多重伝送システムにおける送信装置の送信方法であって、前記受信装置における信号の受信の精度を表す受信精度に基づいて、前記非直交偏波信号の偏波面の角度を算出する偏波角度算出過程と、前記偏波角度算出過程によって算出された角度の偏波面を有する前記非直交偏波信号を前記第1の偏波へ投影して第1写像成分を生成し、前記偏波角度算出過程によって算出された角度の偏波面を有する前記非直交偏波信号を前記第2の偏波へ投影して第2写像成分を生成する投影過程と、前記第1偏波信号と、前記投影過程において生成された第1写像成分とを同じ周波数により送信する第1偏波送信過程と、前記第2偏波信号と、前記投影過程において生成された第2写像成分とを前記同じ周波数で送信する第2偏波送信過程と、を有することを特徴とする。
本発明の一態様は、第1の偏波を用いた第1偏波信号と、前記第1の偏波と直交する第2の偏波を用いた第2偏波信号とに、前記第1の偏波及び前記第2の偏波と非直交の偏波を用いた非直交偏波信号を多重して伝送を行なう偏波多重伝送システムにおける受信装置の受信方法であって、前記第1偏波信号と、前記非直交偏波信号を前記第1の偏波へ投影して得られる第1写像成分とが多重された第1の多重信号を受信する第1偏波受信過程と、前記第2偏波信号と、前記非直交偏波信号を前記第2の偏波へ投影して得られる第2写像成分とが多重された第2の多重信号を受信する第2偏波受信過程と、前記第1の多重信号を復調復号し、前記第1偏波信号の情報系列を復元する第1の復調復号過程と、前記第1の復調復号過程により復元された情報系列のレプリカ信号を生成する第1のレプリカ信号生成過程と、前記第1の多重信号から前記第1のレプリカ信号を減算することによって、前記第1偏波信号を含まない信号を生成する第1の減算過程と、前記第2の多重信号を復調復号し、前記第2偏波信号の情報系列を復元する第2の復調復号過程と、前記第2の復調復号過程により復元された情報系列のレプリカ信号を生成する第2のレプリカ信号生成過程と、前記第2の多重信号から前記第2のレプリカ信号を減算することによって、前記第2偏波信号を含まない信号を生成する第2の減算過程と、前記第1の減算過程によって生成された信号及び/又は前記第2の減算過程によって生成された信号を復調復号し、前記非直交偏波信号の情報系列を復元する第3の復調復号過程と、前記第1の偏波信号の受信精度及び前記第2の偏波信号の受信精度を算出し、前記送信装置へ送信する受信精度算出過程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、直交する2偏波多重用アンテナを用いて3偏波以上の偏波多重を実現し、周波数利用効率を高めることができる。また、送信装置が偏波面の角度の制御を行うことによって送信電力制御を実現し、信号の受信精度が良好に維持される。
本発明の一実施形態による偏波多重伝送システムにおける送信装置の動作概要を説明するための図である。 同実施形態による偏波多重伝送システムにおける受信装置の動作概要を説明するための図である。 同実施形態による偏波多重伝送システムにおける受信装置の動作概要を説明するための図である。 同実施形態による偏波多重伝送システムにおける受信装置の動作概要を説明するための図である。 V偏波信号の復号復調に失敗してしまう問題の概略を表す図である。 本実施形態における処理の概略を表す図である。 同実施形態による送信装置の構成例を示す機能ブロック図である。 送信装置の信号送信処理の流れを表すフローチャートである。 同実施形態による送信装置の他の構成例を示す機能ブロック図である。 他の構成例による送信装置の信号送信処理の流れを表すフローチャートである。 同実施形態による受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 同実施形態による受信装置の復調復号処理部の構成を示す機能ブロック図である。 同実施形態による受信装置の復調復号処理部の構成を示す機能ブロック図である。 受信装置の信号受信処理の流れを表すフローチャートである。 受信装置の信号受信処理の流れを表すフローチャートである。 復調復号処理部の変形例の構成を示すブロック図である。 送信装置の変形例の構成を示すブロック図である。 復調復号処理部の変形例の構成を示すブロック図である。 復調復号処理部の変形例の構成を示すブロック図である。 従来の偏波多重伝送システムの偏波多重を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
図20は、従来の偏波多重伝送システムにおける偏波多重を示す図である。同図に示すように、従来の偏波多重伝送システムでは、同じ周波数の直交する2つの偏波である垂直偏波(以下、「V偏波」と記載する。)と水平偏波(以下、「H偏波」と記載する。)を用いたVH偏波多重を行なっており、V偏波、H偏波のそれぞれで異なる信号系列を送受信する。V偏波は、大地に対して垂直方向の波面を持ち、H偏波は、大地に対して平行方向の波面を持つ。V偏波とH偏波とは、同一又は一部が重複する周波数帯域で伝送される。VH偏波多重を行なうために、従来の偏波多重伝送システムの送信装置は、送信アンテナとしてVH偏波多重用の二素子アンテナを具備し、受信装置は、受信アンテナとしてVH偏波多重用の二素子アンテナを具備する。VH偏波多重用の二素子アンテナは、2偏波多重用アンテナである。VH偏波多重用の二素子アンテナは、互いに直交するV偏波用アンテナ及びH偏波用アンテナを具備する。
本実施形態の偏波多重伝送システムでは、従来技術の偏波多重伝送システムと同様に、送信装置は、送信アンテナとしてVH偏波多重用の二素子アンテナを具備し、受信装置は、受信アンテナとしてVH偏波多重用の二素子アンテナを具備する。しかし、本実施形態の偏波多重伝送システムは、非直交偏波多重伝送を実施するため、V偏波とH偏波に加えて、大地に対して角度θ度(0<θ<180)の波面を持つP_θ偏波(i=1,2,…,n;nは正の整数)を伝送する。P_θ偏波は、V偏波及びH偏波と同一又は一部が重複する周波数帯域で伝送される。
図1は、本実施形態による偏波多重伝送システムの送信装置における信号送信処理の概要を説明するための図である。同図に示すように、送信装置は、偏波軸zのP_θ偏波信号をV偏波の波面へ投影してV偏波軸(y軸)の写像成分を得る。また、送信装置は、偏波軸zのP_θ偏波信号をH偏波の波面へ投影してH偏波軸(x軸)の写像成分を得る。すなわち、送信装置は、P_θ偏波信号をV偏波及びH偏波にベクトル分解する。P_θ偏波信号の偏波軸zの信号成分がp_θである場合、H偏波軸への写像成分Hは、p_θ・cosθとなり、V偏波軸への写像成分Vは、p_θ・cos(π/2−θ)=p_θ・sinθとなる。送信装置は、V偏波信号VとP_θ偏波信号のV偏波軸への写像成分V(i=1〜n)とを多重してV偏波用アンテナにより伝送し、H偏波信号HとP_θ偏波信号のH偏波軸への写像成分H(i=1〜n)とをH偏波用アンテナにより多重して伝送する。これによって、二素子アンテナにより、3以上の偏波を多重して伝送することが可能となる。
なお、M(A→B)は、A偏波からB偏波への投射変換を表す。A偏波とB偏波が直交関係にある場合、変換結果は零となり、非直交関係にある場合、一般に変換結果は非零となる。
図2〜4は、本実施形態による偏波多重伝送システムの受信装置における信号受信処理の概要を説明するための示す図である。
図1に示すように多重されて送信された偏波は、受信装置において、干渉除去処理を用いることによって復調することができる。干渉除去処理とは、複数信号が多重された受信信号から何れか1信号の復調及び復号を行なった後、得られた信号のレプリカ信号を生成して受信信号から除去し、レプリカ信号が除去された受信信号からさらに何れか1信号の復調及び復号を行なうことを繰り返して、多重された各信号を得る処理である。
非直交偏波多重されているP_θ偏波信号〜P_θ偏波信号は、所望波であるV偏波信号V及びH偏波信号Hにとっては干渉雑音成分、つまり、雑音となる。しかしながら、所望波であるV偏波信号VよりもP_θ偏波信号の写像成分Viのレベルが十分低い場合は、干渉除去処理によってV偏波信号Vの復調が可能である。H偏波信号Hの場合も同様である。以下、受信装置における処理の流れを詳細に説明する。なお、V偏波用アンテナの受信信号、すなわち、V偏波信号Vと、P_θ偏波信号のV偏波軸への写像成分V(i=1〜n)とが多重された受信信号を、以下の説明では「V偏波処理対象信号RV」と言う。また、H偏波用アンテナの受信信号、すなわち、H偏波信号Hと、P_θ偏波信号のH偏波軸への写像成分H(i=1〜n)とが多重された受信信号を、以下の説明では「H偏波処理対象信号RH」と言う。また、以下の説明では簡単のため、i=1の場合、すなわち、V偏波信号及びH偏波信号に加えて、P_θ偏波信号を受信する場合について説明する。
受信装置は、V偏波処理対象信号RVを復調復号してV偏波信号Vの情報系列を復元する。受信装置は、復元された情報系列を元に再符号化・再変調を行ってV偏波信号Vのレプリカ信号(レプリカV偏波信号V’)を生成する(図2A)。次に、受信装置は、V偏波処理対象信号RVからレプリカV偏波信号V’を除去してV偏波処理対象信号RVを生成する。本説明では、i=1であるため、V偏波処理対象信号RVには他の信号の成分は含まれていない。そのため、V偏波処理対象信号RVは、P_θ偏波信号のV偏波軸の写像成分Vである(図3A)。
次に、受信装置は、P_θ偏波信号のV偏波軸の写像成分VをP_θ偏波面に投影し、P_θ偏波信号V成分を生成する(図4A)。受信装置は、以上の処理をH偏波処理対象信号RHに対しても実行し、P_θ偏波信号H成分を生成する(図2B、図3B、図4B)。受信装置は、P_θ偏波信号V成分とP_θ偏波信号H成分とを合成することによって、P_θ偏波信号を復元する。そして、受信装置は、P_θ偏波信号を復調復号して情報系列を復元する。合成手段としては、最大比合成、同相合成、選択合成など各種合成手段を使用することができる。このように合成を行うことによって、ダイバーシチ合成利得が得られる。
なお、iが2以上である場合には受信装置は以下のように動作する。受信装置は、P_θ偏波信号から復元された情報系列を元に、再符号化・再変調を行って、P_θ偏波信号のレプリカ信号(レプリカP_θ偏波信号)を生成する。次に、受信装置は、レプリカP_θ偏波信号をV偏波面に投影し、写像成分V’を生成する。次に、受信装置は、V偏波処理対象信号RVから写像成分V’を除去して、V偏波処理対象信号RVを生成する。本説明では、iは2以上であるため、V偏波処理対象信号RVには他の信号の成分が含まれている場合がある。しかしながら、V偏波処理対象信号RVに含まれる信号の成分のうち、P_θ偏波信号をV偏波面に投影した写像成分Vの信号レベルが、他の信号の信号レベルよりも十分に大きい場合には、受信装置は上述した干渉除去処理によって写像成分Vを復元できる。
次に、受信装置は、写像成分VをP_θ偏波面に投影し、P_θ偏波信号V成分を生成する。受信装置は、以上の処理をH偏波処理対象信号RHに対しても実行し、P_θ偏波信号H成分を生成する。受信装置は、P_θ偏波信号V成分とP_θ偏波信号H成分とを合成することによって、P_θ偏波信号を復元する。そして、受信装置は、P_θ偏波信号を復調復号して情報系列を復元する。
以後、受信装置は、iを2から1ずつ増加させ、全ての偏波信号の情報系列が得られるまで上記の処理を繰り返し実行する。
なお、復調・復号を行なう順番は、予め決められており、例えば、V偏波信号VとP_θ偏波信号〜P_θ偏波信号ではV偏波信号Vを最初とし、H偏波信号HとP_θ偏波信号〜P_θ偏波信号ではH偏波信号Hを最初とする。また、P_θ偏波信号〜P_θ偏波信号の中では、P_θ偏波信号、P_θ偏波信号、…、P_θ偏波信号の順とする。このとき、V偏波信号Vは、P_θ偏波信号〜P_θ偏波信号のV偏波軸への写像成分V〜Vが多重されても復調が可能な電力レベルとし、H偏波信号Hは、P_θ偏波信号〜P_θ偏波信号のH偏波軸への写像成分H〜Hが多重されても復調が可能な電力レベルとする。同様に、P_θ偏波信号(j=1〜(n−1))のV偏波軸への写像成分Vは、P_θ(j+1)偏波信号〜P_θ偏波信号のV偏波軸への写像成分V(j+1)〜Vが多重されても復調が可能な電力レベルとし、P_θ偏波信号(j=1〜(n−1))のH偏波軸への写像成分Hは、P_θ(j+1)偏波信号〜P_θ偏波信号のH偏波軸への写像成分H(j+1)〜Hが多重されても復調が可能な電力レベルとする。各偏波の復調・復号の順番は予め送信装置及び受信装置に記憶されてもよく、送信装置が決定した順番を制御信号により受信装置へ通知してもよい。
受信装置が行う復調・復号処理の概略は以上のとおりである。ところで、伝搬経路に存在する遮蔽物等の影響により、V偏波軸とH偏波軸で距離減衰レベルが異なる。すなわち、V偏波とH偏波とは互いに独立した伝搬路であるため、反射環境が異なる場合は受信信号レベルに差が生じる場合がある。このような現象の原因はいくつか存在する。例えば、「Ulaby, F.T.; Wilson, E.A., "Microwave Attenuation Properties of Vegetation Canopies," IEEE Transactions on Geoscience and Remote Sensing, Volume: GE-23 , Issue: 5 pp.746-753, 1985.」に記載の例や、V偏波とH偏波とのRF系(Radio Frequency系)における熱雑音量の違いや、パワーアンプ特性の違いなどが原因として挙げられる。また、距離減衰レベルは時変動する可能性がある。この場合、V偏波アンテナの素子とH偏波アンテナの素子とで受信される信号レベルが変動してしまう。例えば、3偏波多重において非直交偏波信号の偏波角をπ/4とし、H偏波及びV偏波への写像成分を均等に割り振ったとしても、受信SINRに差が生じる場合がある。仮に、V偏波信号の受信レベルが、受信機で発生する雑音電力に対し十分に大きくない場合、V偏波信号の復調復号に失敗してしまう。この場合、V偏波信号のレプリカ信号を生成できないため、P_θ偏波の復調復号もできない。
図5は、上述したV偏波信号の復号復調に失敗してしまう問題の概略を表す図である。図5Aは、送信装置から送信される信号のうち、H偏波用アンテナから送信される信号の具体例を表す。H偏波用アンテナから送信される信号には、H偏波信号HとP_θ偏波信号のH偏波軸への写像成分H(i=1〜n)とが多重されている。図5Aの場合は、i=1であり、H偏波信号HとP_θ偏波信号のH偏波軸への写像成分Hとが多重されている。図5Bは、送信装置から送信される信号のうち、V偏波用アンテナから送信される信号の具体例を表す。V偏波用アンテナから送信される信号には、V偏波信号VとP_θ偏波信号のV偏波軸への写像成分V(i=1〜n)とが多重されている。図5Bの場合は、i=1であり、V偏波信号VとP_θ偏波信号のV偏波軸への写像成分Vとが多重されている。
図5Cは、受信装置において受信される信号のうち、H偏波用アンテナによって受信される信号の具体例を表す。この場合、H偏波軸での距離減衰レベルが小さい。そのため、送信装置のH偏波用アンテナから送信される信号(図5A)と、受信装置のH偏波用アンテナによって受信される信号(図5C)とでは、ほとんど減衰が生じていない。例えば、この場合のSINR(Signal-to-Interference and Noise power Ratio)を算出すると、9dBであったとする。
図5Dは、受信装置において受信される信号のうち、V偏波用アンテナによって受信される信号の具体例を表す。この場合、V偏波軸での距離減衰レベルが大きい。そのため、送信装置のV偏波用アンテナから送信される信号(図5B)と、受信装置のV偏波用アンテナによって受信される信号(図5D)とでは、大きく減衰が生じている。例えば、この場合のSINRを算出すると、3dBであったとする。
このような場合、H偏波信号Hについては復調復号処理によって情報系列を復元することができたとしても、V偏波信号V及びP_θ偏波信号については情報系列を復元することが困難となる。このような問題を、本実施形態の偏波多重伝送システムは以下のように解決する。
本実施形態の送信装置は、受信装置における信号の受信精度に応じて、P_θ偏波の偏波面の角度θを制御する。送信装置は、偏波面の角度の制御によって、送信電力制御を実現し、V偏波信号V及びH偏波信号Hの受信精度を良好に維持する。受信精度は、受信された信号から所望の信号(本実施形態の場合は、直交偏波信号)を正確に復調復号できる精度を表し、例えばSINRや誤り訂正符号処理における誤り率等の値によって表される。
図6は、本実施形態における処理の概略を表す図である。受信装置のH偏波用アンテナ及びV偏波用アンテナにおいて受信される信号のSINRがそれぞれ9dB及び3dBである場合(図5C及びD)、送信装置は、非直交偏波信号の偏波面の角度を制御することによって、受信精度が低い方の偏波にける非直交偏波信号の写像成分の割合を低下させる。言い換えれば、送信装置は、非直交偏波信号の偏波面の角度を制御することによって、受信精度が低い方の偏波にける直交偏波信号の割合を高める。図5の場合には、V偏波の方がH偏波よりも直交偏波信号のSINRが低い。この場合、送信装置は、非直交偏波信号の偏波面の角度を、π/2から遠ざけるように制御する。このような制御によって、非直交偏波信号のH偏波軸への写像成分は大きくなり(図6A)、V偏波軸への写像成分は小さくなる(図6B)。
上記処理の結果、図5Dの場合と同じ環境であっても、受信装置のV偏波用アンテナにおいて受信される信号において、V偏波信号VのSINRが向上する(図6D)。この場合、V偏波信号VのSINRは6dBに向上している。そのため、V偏波信号Vを精度良く復調復号することが可能となる。一方、受信装置のH偏波用アンテナにおいて受信される信号において、H偏波信号HのSINRは低下する(図6C)。しかしながら、もともとH偏波信号HのSINRは高かったため、低下したとしても復調復号が不能になるほど低下はしない。例えば図6Cの場合は、低下後のH偏波信号HのSINRは6dBである。そのため、V偏波信号Vと同様に、H偏波信号Hについても精度良く復調復号することが可能となる。
以下では、「V偏波処理対象信号」と記載した場合にはV偏波処理対象信号RV〜V偏波処理対象信号RV(n+1)のいずれかを選択して示したものとし、「H偏波処理対象信号」と記載した場合にはH偏波処理対象信号RH〜V偏波処理対象信号RH(n+1)のいずれかを選択して示したものとし、「処理対象信号」と記載した場合にはV偏波処理対象信号とH偏波処理対象信号のいずれかを選択して示したものとする。
次に、偏波多重伝送システムの送信装置及び受信装置の構成及び詳細な動作について説明する。
図7は、本発明の一実施形態による送信装置の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、送信装置100は、1筐体内に、符号化器110−0〜110−(n+1)、変調器120−0〜120−(n+1)、投影器130a−1〜130a−n、投影器130b−1〜130b−n、加算器140a、加算器140b、V偏波用アンテナ150a、H偏波用アンテナ150b、送信電力制御器160、及び、角度調整器170を含んで構成される。
符号化器110−0にはV偏波信号Vにより送信すべきビットストリームである情報系列が入力され、符号化器110−i(i=1〜n)には、P_θ偏波信号により送信すべき情報系列が入力され、符号化器110−(n+1)には、H偏波信号Hにより送信すべき情報系列が入力される。符号化器110−k(k=0〜(n+1))は、入力された情報系列に対して、予め定められた誤り訂正符号化を行い、誤り訂正符号化をした情報系列を変調器120−kに出力する。誤り訂正符号には、例えば、リード・ソロモン符号、ターボ符号、低密度パリティ検査符号などを用いることができる。
変調器120−k(k=0〜(n+1))は、符号化器110−kから入力された誤り訂正符号化された情報系列を、予め定められた変調方式により変調し、変調信号を出力する。変調方式には、例えば、BPSK(Binary phase-shift keying;2位相偏移変調)、16QAM(16 Quadrature amplitude modulation;16値直交振幅変調)などを用いることができる。変調器120−0は、V偏波を用いた変調信号であるV偏波信号Vを出力し、変調器120−i(i=1〜n)は、P_θ偏波を用いた変調信号であるP_θ偏波信号を出力し、変調器120−(n+1)は、H偏波を用いた変調信号であるH偏波信号Hを出力する。
投影器130a−i(i=1〜n)は、P_θ偏波の偏波面の角度P_θを、角度調整器170からの指示に応じて設定する。そして、投影器130a−i(i=1〜n)は、変調器120−iから入力されたP_θ偏波の変調信号を、角度調整器170からの指示に応じて設定した偏波面から、V偏波の波面に投影する。投影器130a−i(i=1〜n)は、投影によって得られたV偏波軸への写像成分Vを加算器140aへ出力する。また、投影器130b−i(i=1〜n)は、P_θ偏波の偏波面の角度P_θを、角度調整器170からの指示に応じて設定する。そして、投影器130b−i(i=1〜n)は、変調器120−iから入力されたP_θ偏波の変調信号を、角度調整器170からの指示に応じて設定した偏波面から、H偏波の波面に投影する。投影器130b−i(i=1〜n)は、投影によって得られたH偏波軸への写像成分Hを加算器140bへ出力する。
加算器140aは、変調器120−0から入力されたV偏波信号Vと、投影器130a−i(i=1〜n)から入力された写像成分Vを加算してV偏波多重信号を生成し、V偏波用アンテナ150aに出力する。加算器140bは、変調器120−(n+1)から入力されたH偏波信号Hと、投影器130b−i(i=1〜n)から入力された写像成分Hを加算してH偏波多重信号を生成し、H偏波用アンテナ150bに出力する。V偏波用アンテナ150aは、加算器140aから入力されたV偏波多重信号を無線により送信する。H偏波用アンテナ150bは、加算器140bから入力されたH偏波多重信号を無線により送信する。
送信電力制御器160は、受信装置から、V偏波信号V及びH偏波信号Hの受信精度に関する情報を受信する。そして、送信電力制御装置160は、V偏波信号V及びH偏波信号Hの受信精度に関する情報に基づいて、P_θ偏波の偏波面の角度θの制御の要否を判定する。例えば、送信電力制御装置160は、V偏波信号Vの受信精度の値と、H偏波信号Hの受信精度の値とが異なる場合に、P_θ偏波の偏波面の角度θの制御が必要であると判定しても良い。また、送信電力制御装置160は、V偏波信号Vの受信精度の値と、H偏波信号Hの受信精度の値との比が、予め設定された値と異なる場合に、P_θ偏波の偏波面の角度θの制御が必要であると判定しても良い。また、送信電力制御装置160は、V偏波信号Vの受信精度の値と、H偏波信号Hの受信精度の値とのいずれか一方が、予め設定された閾値よりも低い場合に、P_θ偏波の偏波面の角度θの制御が必要であると判定しても良い。
送信電力制御器160は、P_θ偏波の偏波面の角度θの制御が必要と判定した場合には、V偏波信号V及びH偏波信号Hの受信精度に関する情報に基づいて、P_θ偏波の偏波面の新たな角度θを算出する。そして、送信電力制御器160は、算出された新たな角度θを角度調整器170に通知する。
送信電力制御器160は、例えば、V偏波信号Vの受信精度の値と、H偏波信号Hの受信精度の値とが同一値となるように、P_θ偏波の偏波面の角度θを算出する。具体的には、送信電力制御部160は、受信装置から受信した情報に基づいて、V偏波信号VのSINRと、H偏波信号HのSINRとが同一値となるように、P_θ偏波の偏波面の角度θを算出する。この処理は、例えば受信装置からV偏波処理対象信号RV及びH偏波処理対象信号RHの受信レベルと雑音レベルとを受信し、V偏波信号VのSINRとH偏波信号HのSINRとが同一値となるという条件のもとでP_θ偏波の偏波面の角度θを計算することによって行われても良い。
また、送信電力制御装置160は、V偏波信号Vの受信精度の値と、H偏波信号Hの受信精度の値との比が、予め設定された値となるように、P_θ偏波の偏波面の角度θを算出しても良い。具体的には、送信電力制御部160は、受信装置から受信した情報に基づいて、V偏波信号VのSINRとH偏波信号HのSINRとの比が、予め設定された値となるように、P_θ偏波の偏波面の角度θを算出する。この処理は、例えば受信装置からV偏波処理対象信号RV及びH偏波処理対象信号RHの受信レベルと雑音レベルとを受信し、V偏波信号VのSINRとH偏波信号HのSINRとの比が予め設定された値となるという条件のもとでP_θ偏波の偏波面の角度θを計算することによって行われても良い。
また、送信電力制御装置160は、V偏波信号Vの受信精度の値と、H偏波信号Hの受信精度の値との双方が、予め設定された閾値よりも高くなるように、P_θ偏波の偏波面の角度θを算出しても良い。具体的には、送信電力制御部160は、受信装置から受信した情報に基づいて、V偏波信号VのSINRとH偏波信号HのSINRとの双方が、予め設定された閾値以上となるように、P_θ偏波の偏波面の角度θを算出する。この処理は、例えば受信装置からV偏波処理対象信号RV及びH偏波処理対象信号RHの受信レベルと雑音レベルとを受信し、V偏波信号VのSINRとH偏波信号HのSINRとが予め設定された閾値以上になるという条件のもとでP_θ偏波の偏波面の角度θを計算することによって行われても良い。なお、この場合は、V偏波信号Vの受信精度の閾値と、H偏波信号Hの受信精度の閾値とがそれぞれ異なる値として設定されても良いし、同一の値として設定されても良い。
角度調整器170は、送信電力制御部160から通知される新たな角度θに基づいて投影を行うように、投影器130a−i(i=1〜n)及び投影器130b−i(i=1〜n)に対し指示する。この指示によって、V偏波軸及びH偏波軸に分解されるベクトル量を調整される。
続いて、送信装置100の信号送信処理を説明する。図8は、送信装置100の信号送信処理の流れを表すフローチャートである。
符号化器110−k(k=0〜(n+1))は、入力された情報系列の誤り訂正符号化を行い(ステップS101)、変調器120−kは、符号化器110−kにより誤り訂正符号化された情報系列を変調する(ステップS102)。送信電力制御部160は、V偏波信号V及びH偏波信号Hの受信精度に関する情報を受信する(ステップS103)。送信電力制御器160は、V偏波信号V及びH偏波信号Hの受信精度に関する情報に基づいて、P_θ偏波の偏波面の新たな角度θを算出する(ステップS104)。そして、送信電力制御器160は、算出された新たな角度θを角度調整器170に通知する。角度調整器170は、送信電力制御部160から通知される新たな角度θに基づいて投影を行うように、投影器130a−i(i=1〜n)及び投影器130b−i(i=1〜n)に対し指示する。投影器130a−i(i=1〜n)は、P_θ偏波の偏波面の角度P_θを、角度調整器170からの指示に応じて設定する(ステップS105a)。そして、投影器130a−i(i=1〜n)は、変調器120−iにより変調されたP_θ偏波の変調信号を、角度調整器170からの指示に応じて設定した偏波面からV偏波軸へ投影し、写像成分Vを生成する(ステップS106a)。投影器130b−iは、P_θ偏波の偏波面の角度P_θを、角度調整器170からの指示に応じて設定する(ステップS105b)。そして、投影器130b−i(i=1〜n)は、変調器120−iにより変調されたP_θ偏波の変調信号を、角度調整器170からの指示に応じて設定した偏波面からH偏波軸へ投影し、写像成分Hを生成する(ステップS106b)。
加算器140aは、変調器120−0が生成したV偏波信号Vの変調信号と、投影器130a−i(i=1〜n)が生成したP_θ偏波の変調信号の写像成分V〜Vを加算してV偏波多重信号を生成し(ステップS107a)、V偏波用アンテナ150aに出力する。加算器140bは、変調器120−(n+1)が生成したH偏波信号Hの変調信号と、投影器130b−i(i=1〜n)が生成したP_θ偏波の変調信号の写像成分H〜Hを加算してH偏波多重信号を生成し(ステップS107b)、H偏波用アンテナ150bに出力する。V偏波用アンテナ150aは、加算器140aから入力されたV偏波多重信号を無線により送信する(ステップS108a)。H偏波用アンテナ150bは、加算器140bから出力されたH偏波多重信号を無線により送信する(ステップS108b)。V偏波用アンテナ150aと、H偏波用アンテナ150bとは、同じ周波数の無線により同時に信号を送信する。
図9は、送信装置の他の構成を示すブロック図である。

図7に示す送信装置100では、1つの送信装置においてVH偏波多重用の二素子アンテナを具備しているが、図9に示す送信装置300では、送信部301−1〜301−nのそれぞれが、VH偏波多重用の二素子アンテナを具備し、V偏波信号、H偏波信号をそれぞれ空中線上で多重する。
送信装置200は、それぞれが1筐体により構成される(n+2)台の送信部201−0、201−(n+1)、301−1〜301−nからなる。なお、送信部201−0、201−(n+1)、301−1〜301−nの各筐体は、同一の使用者によって使用されても良いし、それぞれ異なる使用者によって使用されても良い。また、上記の各筐体は、同一の場所に設置されても良いし、それぞれ異なる場所に設置されても良い。送信部201−0は、V偏波信号Vを送信し、送信部201−(n+1)はH偏波信号Hを送信する。送信部201−0は、符号化器210−0、変調器220−0、V偏波用アンテナ250−0を備える。送信部201−(n+1)は、符号化器210−(n+1)、変調器220−(n+1)、送信部201−(n+1)、H偏波用アンテナ250−(n+1)を備える。
符号化器210−0及び符号化器210−(n+1)は、図7に示す送信装置100の符号化器110−0及び符号化器110−(n+1)と同様の誤り訂正符号化処理を行う。変調器220−0及び変調器220−(n+1)は、図7に示す送信装置100の変調器120−0及び変調器220−(n+1)と同様の変調を行う。V偏波用アンテナ250−0は、変調器220−0から入力されたV偏波信号を無線により送信する。H偏波用アンテナ250−(n+1)は、変調器220−(n+1)から出力されたH偏波信号を無線により送信する。
送信部301−i(i=1〜n)は、符号化器310−i、変調器320−i、投影器330a−i、投影器330b−i、V偏波用アンテナ350a−i、H偏波用アンテナ350b−i、送信電力制御器160−i、及び、角度調整器170−iを含んで構成される。符号化器310−i(i=1〜n)は、図7に示す送信装置100の符号化器110−iと同様の誤り訂正符号化処理を行う。変調器310−i(i=1〜n)は、図7に示す送信装置100の変調器120−iと同様の変調を行う。
投影器330a−i(i=1〜n)は、P_θ偏波の偏波面の角度P_θを、角度調整器170−iからの指示に応じて設定する。そして、投影器330a−i(i=1〜n)は、変調器320−iから入力されたP_θ偏波の変調信号を、角度調整器170−iからの指示に応じて設定した偏波面から、V偏波の波面に投影する。投影器330a−i(i=1〜n)は、投影によって得られたV偏波軸への写像成分VをV偏波用アンテナ350a−iへ出力する。また、投影器330b−i(i=1〜n)は、P_θ偏波の偏波面の角度P_θを、角度調整器170−iからの指示に応じて設定する。そして、投影器330b−i(i=1〜n)は、変調器320−iから入力されたP_θ偏波の変調信号を、角度調整器170−iからの指示に応じて設定した偏波面から、H偏波の波面に投影する。投影器330b−i(i=1〜n)は、投影によって得られたH偏波軸への写像成分HをH偏波用アンテナ350b−iへ出力する。
送信電力制御部160−i(i=1〜n)は、図7に示す送信装置100の送信電力制御部160と同様の処理を行う。角度調整器170−i(i=1〜n)は、図7に示す送信装置100の角度調整器170と同様の処理を行う。V偏波用アンテナ350a−i(i=1〜n)は、投影器330a−iから入力されたV偏波軸への写像成分Vを無線により送信し、H偏波用アンテナ350b−iは、投影器330b−iから入力されたH偏波軸への写像成分Hを無線により送信する。
続いて、送信装置300の信号送信処理を説明する。図10は、送信装置300の信号送信処理の流れを表すフローチャートである。送信部201−1及び201−(n+1)における送信処理の流れを表すフローチャートは同じフローチャートとなる。そのため、送信部201−1及び201−(n+1)に対応するフローチャートをまとめて図10Aに示す。また、各送信部301−i(i=1〜n)における送信処理の流れを表すフローチャートは同じフローチャートとなる。そのため、送信部301−i(i=1〜n)に対応するフローチャートをまとめて図10Bに示す。
送信部201−0において、符号化器210−0は、入力された情報系列の誤り訂正符号化を行い(ステップS201)、変調器220−0は、符号化器210−0により誤り訂正符号化された情報系列を変調し(ステップS202)、V偏波用アンテナ250−0に出力する。送信部201−(n+1)において、符号化器210−(n+1)は、情報系列の誤り訂正符号化を行い(ステップS201)、変調器220−(n+1)は、符号化器210−(n+1)により誤り訂正符号化された情報系列を変調し(ステップS202)、H偏波用アンテナ250−(n+1)に出力する。
一方、送信部301−i(i=1〜n)において、符号化器310−iは、入力された情報系列の誤り訂正符号化を行い(ステップS301)、変調器320−iは、符号化器310−iにより誤り訂正符号化された情報系列を変調する(ステップS302)。送信電力制御部160−iは、V偏波信号V及びH偏波信号Hの受信精度に関する情報を受信する(ステップS303)。送信電力制御器160−iは、V偏波信号V及びH偏波信号Hの受信精度に関する情報に基づいて、P_θ偏波の偏波面の新たな角度θを算出する(ステップS304)。そして、送信電力制御器160−iは、算出された新たな角度θを角度調整器170−iに通知する。角度調整器170−iは、送信電力制御部160−iから通知される新たな角度θに基づいて投影を行うように、投影器330a−i(i=1〜n)及び投影器330b−i(i=1〜n)に対し指示する。投影器330a−i(i=1〜n)は、P_θ偏波の偏波面の角度P_θを、角度調整器170−iからの指示に応じて設定する(ステップS305a)。投影器330a−i(i=1〜n)は、変調器320−iが変調したP_θ偏波の変調信号を、角度調整器170−iからの指示に応じて設定した偏波面からV偏波軸へ投影し、写像成分Vを生成する(ステップS306a)。そして、投影器330a−i(i=1〜n)は、生成した写像成分VをV偏波用アンテナ350a−iに出力する。また、投影器330b−i(i=1〜n)は、P_θ偏波の偏波面の角度P_θを、角度調整器170−iからの指示に応じて設定する(ステップS305b)。投影器330b−i(i=1〜n)は、変調器320−iが変調したP_θ偏波の変調信号を、角度調整器170−iからの指示に応じて設定した偏波面からH偏波軸へ投影し、写像成分Hを生成する(ステップS306b)。そして、投影器330b−i(i=1〜n)は、生成した写像成分Hを、H偏波用アンテナ350b−iに出力する。
V偏波用アンテナ250−0はV偏波信号Vを無線により送信する(ステップS203)。V偏波用アンテナ350a−i(i=1〜n)は、P_θ偏波信号のV偏波軸への写像成分Vを無線により送信する(ステップS307a)。H偏波用アンテナ350b−i(i=1〜n)は、P_θ偏波信号のH偏波軸への写像成分Hを無線により送信する(ステップS307b)。H偏波用アンテナ250−(n+1)は、H偏波信号Hを無線により送信する(ステップS203)。V偏波用アンテナ250−0と、V偏波用アンテナ350a−i(i=1〜n)と、H偏波用アンテナ350b−i(i=1〜n)と、H偏波用アンテナ250−(n+1)とは、同じ周波数の無線により同時に信号を送信する。
図11は、本発明の一実施形態による受信装置500の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、受信装置500は、V偏波用アンテナ501、H偏波用アンテナ502、復調復号処理部600−0〜600−(n+1)、合成器520、投影器530−0及び投影器530−(n+1)を備えて構成される。
V偏波用アンテナ501は、V偏波多重信号を受信し、H偏波用アンテナ502は、H偏波多重信号を受信する。復調復号処理部600−0は、復調復号処理を行う際に用いる信号(以下、「復調復号対象信号」という。)であるV偏波処理対象信号から、復調復号処理の結果として情報系列を生成する対象となる信号(以下、「情報系列出力対象信号」という。)であるV偏波信号Vの復調復号を行なう。復調復号処理部600−(n+1)は、復調復号対象信号であるH偏波処理対象信号から、情報系列出力対象信号であるH偏波信号Hの復調復号を行なう。復調復号処理部600−i(i=1〜n)は、復調復号対象信号から、情報系列出力対象信号であるP_θ偏波信号の復調復号を行う。
図12は、図11に示す復調復号処理部600−0及び復調復号処理部600−(n+1)の構成を示すブロック図である。同図に示すように、復調復号処理部600−1は、遅延器611、伝送路推定器612、復調器613、復号器614、再符号化器615、再変調器616、振幅位相調整器617、減算器618、SINR測定器630を備える。
遅延器611は、復調復号対象信号を記憶し、時間的遅延を付加する。伝送路推定器612は、復調復号対象信号に含まれるパイロット信号などから伝送路特性を推定する。復調器613は、伝送路推定器612によって推定された伝送路特性を用いて、復調復号対象信号を復調して、情報系列出力対象信号の情報系列の尤度を算出する。復号器614は、復調器613によって算出された尤度に基づき、誤り訂正処理及び復号処理を行い、情報系列出力対象信号の情報系列を得る。そして、復号器614は、情報系列出力対象信号の情報系列を出力する。
再符号化器615は、復号器614によって復号された情報系列に、当該情報系列を送信した送信装置において用いられた符号化と同じ符号化を行う。再変調器616は、再符号化器615が符号化した情報系列に対し、当該情報系列を送信した送信装置において用いられた変調方式と同じ変調方式で変調を行う。振幅位相調整器617は、伝送路推定器612によって推定された伝送路特性の推定値を、再変調器616が変調した信号に対して乗算する。振幅位相調整器617は、この処理によって、送信元の送信装置が送信した情報系列出力対象信号を自受信装置において受信したときの推定信号であるレプリカ信号を生成する。減算器618は、遅延器611が出力する復調復号対象信号から、振幅位相調整器617によって生成されたレプリカ信号を除去する。そして、復調復号処理部600−0の減算器618は、除去後の信号を投影器530−1に出力する。復調復号処理部600−(n+1)の減算器618は、除去後の信号を投影器530−(n+1)に出力する。
SINR測定器630は、再変調器616によって変調された信号と、減算器618によって出力される信号とに基づいて、復調復号する対象となる信号のSINRを測定する。すなわち、復調復号処理部600−0のSINR測定器630は、V偏波処理対象信号RVに対するV偏波信号VのSINRを測定する。また、復調復号処理部600−(n+1)のSINR測定器630は、H偏波処理対象信号RHに対するH偏波信号HのSINRを測定する。そして、SINR測定器630は、測定したSINRの値を、送信装置へ無線で送信する。また、SINR測定器630は、送信装置における処理に必要な場合には、SINRの測定結果のみならず、SINRを測定する際に用いられる情報も送信装置へ無線で送信しても良い。
図13は、図11に示す復調復号処理部600−i(i=1〜n)の構成を示すブロック図である。復調復号処理部600−1の復調復号対象信号は、合成器520から出力される信号である。復調復号処理部600−i(i=2〜n)の復調復号対象信号は、復調復号処理部600−(i−1)の合成器623から出力される信号である。
復調復号処理部600−iは、遅延器611a、遅延器611b、伝送路推定器612、復調器613、復号器614、再符号化器615、再変調器616、振幅位相調整器617、投影器620a、投影器620b、減算器621a、減算器621b、投影器622a、投影器622b、合成器623を備える。復調復号処理部600−iが備える各構成のうち、伝送路推定器612、復調器613、復号器614、再符号化器615、再変調器616、振幅位相調整器617は、図12に示す復調復号処理部600−0及び復調復号処理部600−(n+1)の同符号の構成と同じである。したがって、これらの構成については説明を省く。
遅延器611aは、V減算信号を記憶し、時間的遅延を付加する。V減算信号とは、減算器621aに入力される信号である。復調復号処理部600−1におけるV減算信号は、復調復号処理部600−0の減算器618から出力される信号であり、投影器530−0に入力される信号と同じである。復調復号処理部600−i(i=2〜n)におけるV減算信号は、復調復号処理部600−(i−1)の減算器621aから出力される信号である。遅延器611aは、時間的遅延を付加したV減算信号を、減算器621aに対して出力する。遅延器611bは、H減算信号を記憶し、時間的遅延を付加する。H減算信号とは、減算器621bに入力される信号である。復調復号処理部600−1におけるH減算信号は、復調復号処理部600−(n+1)の減算器618から出力される信号であり、投影器530−(n+1)に入力される信号と同じである。復調復号処理部600−i(i=2〜n)におけるH減算信号は、復調復号処理部600−(i−1)の減算器621bから出力される信号である。遅延器611bは、時間的遅延を付加したH減算信号を、減算器621bに対して出力する。
投影器620aは、振幅位相調整器617によって出力された信号を、P_θ偏波軸からV偏波軸へ投影する。そして、投影器620aは、投影後の信号を減算器621aに出力する。投影器620bは、振幅位相調整器617によって出力された信号を、P_θ偏波軸からH偏波軸へ投影する。そして、投影器620bは、投影後の信号を減算器621bに出力する。
減算器621aは、遅延器611aが出力するV減算信号から、投影器620aによってV偏波軸に投影されたレプリカ信号を除去する。そして、減算器621aは、除去後の信号を投影器622aに出力する。また、減算器621aは、除去後の信号を、復調復号処理部600−(i+1)に対し、V減算信号として出力する。減算器621bは、遅延器611bが出力するH減算信号から、投影器620bによってH偏波軸に投影されたレプリカ信号を除去する。そして、減算器621bは、除去後の信号を投影器622bに出力する。また、減算器621bは、除去後の信号を、復調復号処理部600−(i+1)に対し、H減算信号として出力する。
投影器622aは、減算器621aによって出力された信号を、V偏波軸からP_θ(i+1)偏波軸へ投影する。そして、投影器622aは、投影後の信号を合成器623に出力する。投影器622bは、減算器621bによって出力された信号を、H偏波軸からP_θ(i+1)偏波軸へ投影する。そして、投影器622bは、投影後の信号を合成器623に出力する。
合成器623は、投影器622aから出力された信号と、投影器622bから出力された信号とを合成して、復調復号処理部600−(i+1)に対し、復調復号対象信号として出力する。
図11に戻って受信装置500の説明を続ける。投影器530−0は、復調復号処理部600−0によって出力された信号を、V偏波軸からP_θ偏波軸へ投影する。そして、投影器530−0は、投影後の信号を合成器520に出力する。投影器530−(n+1)は、復調復号処理部600−(n+1)によって出力された信号を、H偏波軸からP_θ偏波軸へ投影する。そして、投影器530−(n+1)は、投影後の信号を合成器520に出力する。
続いて、受信装置500の信号受信処理を説明する。図14及び図15は、受信装置500の信号受信処理の流れを表すフローチャートである。
以下では、受信装置500が、V偏波信号V、P_θ偏波信号のV偏波軸への写像成分V、及び、P_θ偏波信号のV偏波軸への写像成分Vが多重されたV偏波多重信号と、H偏波信号H、P_θ偏波信号のH偏波軸への写像成分H、及び、P_θ偏波信号のH偏波軸への写像成分Hが多重されたH偏波多重信号を受信した場合について説明する。
(処理1):復調復号処理部600−0に、復調復号対象信号として、V偏波用アンテナ501から出力されたV偏波多重信号であるV偏波処理対象信号RVが入力される。(ステップS501a)また、復調復号処理部600−(n+1)に、復調復号対象信号として、H偏波用アンテナ502から出力されたH偏波多重信号であるH偏波処理対象信号RHが入力される(ステップS501b)。
(処理2):復調復号処理部600−0の遅延器611、伝送路推定器612、及び、復調器613にV偏波処理対象信号RVが入力される。伝送路推定器612は、V偏波処理対象信号RVから伝送路特性を推定する(ステップS502a)。復調器613は、伝送路推定器612によって推定された伝送路特性を用いて、V偏波処理対象信号RVを復調し情報系列の尤度を算出する(ステップS503a)。復号器614は、復調器613によって算出された尤度に基づき、誤り訂正処理及び復号処理を行う(ステップS504a)。復号器614は、V偏波信号Vの情報系列を得て、上位レイヤ等に出力するとともに、再符号化器615へ出力する。
(処理3):再符号化器615は、復号器614によって復号された情報系列に、V偏波信号Vの送信元の送信装置と同様の符号化を行なう(ステップS505a)。再変調器616は、再符号化器615が符号化した信号に対し、V偏波信号Vの送信元の送信装置と同様の変調を行なう(ステップS506a)。
(処理4):振幅位相調整器617は、伝送路推定器612によって推定された伝送路特性の推定値を、再変調器616によって変調された信号に対して乗算する。振幅位相調整器617は、この処理によってレプリカV偏波信号V’を生成する(ステップS507a)。減算器618は、遅延器611が出力したV偏波処理対象信号RVからレプリカV偏波信号V’を除去してV偏波処理対象信号RVを生成する(ステップS508a)。V偏波処理対象信号RVには、V偏波信号V、P_θ偏波信号へのV偏波軸への写像成分V、及び、P_θ偏波信号のV偏波軸への写像成分Vが多重されている。そのため、V偏波処理対象信号RVからレプリカV偏波信号V’が除去されることによって、写像成分V及びVが多重されたV偏波処理対象信号RVが生成される。減算器618は、生成されたV偏波処理対象信号RVを、投影器530−0及びSINR測定器630に出力する。SINR測定器630は、再変調器616によって変調された信号と、減算器618によって出力される信号とに基づいて、V偏波処理対象信号RVに対するV偏波信号VのSINRを測定する(ステップS509a)。そして、SINR測定器630は、測定したSINRの値を、送信装置へ無線で送信する(ステップS510a)。
(処理5):復調復号処理部600−(n+1)は、H偏波処理対象信号RHに対し、処理2〜処理4と同様の処理を行う(ステップS502b〜S510b)。この処理によって、復調復号処理部600−(n+1)の減算器618は、H偏波処理対象信号RHを投影器530−(n+1)に出力する。また、SINR測定器630は、H偏波処理対象信号RHに対するH偏波信号HのSINRを測定し、送信装置へ無線で送信する。
(処理6):投影器530−0は、V偏波処理対象信号RVをV偏波軸からP_θ偏波軸へ投影した写像成分を生成し、合成器520に出力する(ステップS511a)。投影器530−(n+1)は、H偏波処理対象信号RHをH偏波軸からP_θ偏波軸へ投影した写像成分を生成し、合成器520に出力する(ステップS511b)。
(処理7):合成器520は、投影器530−0から出力された信号及び投影器530−(n+1)から出力された信号を合成し、P_θ偏波処理対象信号を生成する(ステップS512)。合成器520は、生成されたP_θ偏波処理対象信号を、復調復号処理部600−1へ出力する。復調復号処理部600−1は、合成器520から出力されたP_θ偏波処理対象信号を復調復号対象信号として処理を行う。
(処理8):復調復号処理部600−1の伝送路推定器612及び復調器613にP_θ偏波処理対象信号が入力される。また、復調復号処理部600−1の遅延器611aには、復調復号処理部600−0の減算器618から出力されたV偏波処理対象信号RVが、V減算信号として入力される。また、復調復号処理部600−1の遅延器611bには、復調復号処理部600−(n+1)の減算器618から出力されたH偏波処理対象信号RHが、H減算信号として入力される。伝送路推定器612は、P_θ偏波処理対象信号から伝送路特性を推定する(ステップS513)。復調器613は、伝送路推定器612によって推定された伝送路特性を用いて、P_θ偏波処理対象信号を復調し情報系列の尤度を算出する(ステップS514)。復号器614は、復調器613によって算出された尤度に基づき、誤り訂正処理及び復号処理を行う(ステップS515)。復号器614は、P_θ偏波信号の情報系列を得て、上位レイヤ等に出力するとともに、再符号化器615へ出力する。
(処理9):再符号化器615は、復号器614によって復号された情報系列に、P_θ偏波信号の送信元の送信装置と同様の符号化を行なう(ステップS516)。再変調器616は、再符号化器615が符号化した信号に対し、P_θ偏波信号の送信元の送信装置と同様の変調を行なう(ステップS517)。
(処理10):振幅位相調整器617は、伝送路推定器612によって推定された伝送路特性の推定値を、再変調器616によって変調された信号に対して乗算する。振幅位相調整器617は、この処理によってレプリカP_θ偏波信号を生成する(ステップS518)。
(処理11):投影器620aは、振幅位相調整器617によって生成されたレプリカP_θ偏波信号を、P_θ偏波軸からV偏波軸へ投影する(ステップS519)。減算器621aは、遅延器611aが出力したV偏波処理対象信号RVから、V偏波軸に投影されたレプリカP_θ偏波信号を除去する(ステップS520)。V偏波処理対象信号RVには、P_θ偏波信号のV偏波軸への写像成分、及び、P_θ偏波信号のV偏波軸への写像成分が多重されている。そのため、減算器621aから出力された信号は、P_θ偏波信号のV偏波軸への写像成分のみを含む信号である。減算器621aは、生成された信号を、投影器622aに出力する。また、減算器621aは、生成された信号をV減算信号として復調復号処理部600−2に出力する。投影器622aは、減算器621aから出力された信号をV偏波軸からP_θ偏波軸へ投影した写像成分を生成し、合成器623に出力する(ステップS521)。
(処理12):投影器620bは、振幅位相調整器617によって生成されたレプリカP_θ偏波信号を、P_θ偏波軸からH偏波軸へ投影する(ステップS522)。減算器621bは、遅延器611bが出力したH偏波処理対象信号RHから、H偏波軸に投影されたレプリカP_θ偏波信号を除去する(ステップS523)。H偏波処理対象信号RHには、P_θ偏波信号のH偏波軸への写像成分、及び、P_θ偏波信号のH偏波軸への写像成分が多重されている。そのため、減算器621bから出力された信号は、P_θ偏波信号のH偏波軸への写像成分のみを含む信号である。減算器621bは、生成された信号を、投影器622bに出力する。また、減算器621bは、生成された信号をH減算信号として復調復号処理部600−2に出力する。投影器622bは、減算器621bから出力された信号をH偏波軸からP_θ偏波軸へ投影した写像成分を生成し、合成器623に出力する(ステップS524)。
(処理13):合成器623は、投影器622aから出力された写像成分と、投影器622bから出力された写像成分とを合成する(ステップS525)。そして、合成器623は、合成後の信号を、復調復号対象信号として復調復号処理部600−2へ出力する。
(処理14):復調復号処理部600−2の伝送路推定器612、及び、復調器613に復調復号対象信号が入力される。伝送路推定器612は、復調復号対象信号から伝送路特性を推定する(ステップS526)。復調器613は、伝送路推定器612によって推定された伝送路特性を用いて、復調復号対象信号を復調し情報系列の尤度を算出する(ステップS527)。復号器614は、復調器613によって算出された尤度に基づき、誤り訂正処理及び復号処理を行う(ステップS528)。復号器614は、復調復号対象信号の情報系列を得て、上位レイヤ等に出力する。このとき復号器614によって得られる情報系列は、P_θ偏波信号の情報系列である。
なお、最後に処理を行う復調復号処理部600−i(本説明の場合はi=2)は、遅延器611a、遅延器611b、再符号化器615、再変調器616、振幅位相調整器617、投影器620a、投影器620b、減算器621a、減算器621b、投影器622a、投影器622b及び合成器623が処理を行う必要が無い。そのため、最後に処理を行う復調復号処理部600−i(本説明の場合はi=2)は、遅延器611a、遅延器611b、再符号化器615、再変調器616、振幅位相調整器617、投影器620a、投影器620b、減算器621a、減算器621b、投影器622a、投影器622b及び合成器623を備えないように構成されても良い。
上記により、V偏波信号V、H偏波信号H、P_θ偏波信号、P_θ偏波信号の全ての情報系列を得ることができる。
なお、受信装置500は、複数のタイミングで受信したV偏波多重信号及びH偏波多重信号についてパイプライン処理を行うことも可能である。例えば、あるタイミングで受信されたV偏波多重信号及びH偏波多重信号について復調複合処理部600−2が処理を行い、この処理と並列して、その次のタイミングで受信されたV偏波多重信号及びH偏波多重信号について復調復号処理部600−1が処理を行うことも可能である。
なお、V偏波用アンテナ及びH偏波用アンテナの代わりに右旋円偏波用アンテナ及び左旋円偏波用アンテナを利用しても良い。この場合、右旋円偏波信号及び左旋円偏波信号に対し、第3〜第Nの偏波信号が多重されても良い。また、第3〜第Nの偏波信号は直線偏波である必要はなく、一般には楕円偏波を用いることができる。楕円偏波には直線偏波や円偏波が含まれる。また、送信電力制御器160は、P_θ偏波の偏波面の角度θの制御の要否を判定することなく、常にP_θ偏波の偏波面の角度θの制御を行うように構成されても良い。
図16は、復調復号処理部600−0及び復調復号処理部600−(n+1)の変形例の構成を示すブロック図である。図16に示される復調復号処理部600a−0(600a−(n+1))は、SINR測定器630に代えて誤り率測定器640を備える点を除けば、図12に示される復調復号処理部600−0及び復調復号処理部600−(n+1)と同じである。誤り率測定器640は、復号器614から誤り訂正復号処理の結果を受け、誤り率を測定する。そして、誤り率測定器640は、送信装置へ測定結果を無線で送信する。
図17〜19は、送信装置及び復調復号処理部の変形例の構成を示すブロック図である。図17に示される送信装置200は、送信電力制御部160及び角度調整器170に代えて角度調整器270を備える点を除けば、図7に示される送信装置100と同じである。角度調整器270は、受信装置から無線で送信される新たな角度θを受信する。そして、角度調整器270は、受信された新たな角度θに基づいて投影を行うように、投影器130a−i(i=1〜n)及び投影器130b−i(i=1〜n)に対し指示する。この指示によって、V偏波軸及びH偏波軸に分解されるベクトル量を調整される。
図18に示される復調復号処理部600b−0及び復調復号処理部600b−(n+1)は、送信電力制御部650をさらに備える点を除けば、図12に示される復調復号処理部600−0及び復調復号処理部600−(n+1)と同じである。送信電力制御部650は、SINR測定器630によって測定された結果に基づいて、送信電力制御装置160と同じ処理を行い、新たな角度θを算出する。そして、送信電力制御部650は、算出された新たな角度θを、送信装置200に対して送信する。
図19に示される復調復号処理部600c−iは、送信電力制御部360をさらに備える点を除けば、図16に示される復調復号処理部600a−0及び復調復号処理部600a−(n+1)と同じである。送信電力制御部360は、誤り率測定器640によって測定された結果に基づいて、送信電力制御装置160と同じ処理を行い、新たな角度θを算出する。そして、送信電力制御部360は、算出された新たな角度θを、送信装置200に対して送信する。
上述した実施形態によれば、直交するV偏波及びH偏波を送受信する二素子アンテナを用いて3偏波以上の偏波多重を実現し、周波数利用効率を高めることができる。また、送信装置が偏波面の角度の制御を行うことによって送信電力制御を実現し、V偏波信号V及びH偏波信号Hの受信精度が良好に維持される。
100、200、300…送信装置
110−0〜110−(n+1)、210−0〜210−(n+1)、310−1〜310−n…符号化器
120−0〜120−(n+1)、220−0〜220−(n+1)、320−1〜320−n…変調器
130a−1〜130a−n、130b−1〜130b−n、330a−1〜330a−n、330b−1〜330b−n…投影器(投影部)
140a、140b…加算器
150a、250−0、350a−1〜350a−n…V偏波用アンテナ(第1偏波送信部)
150b、250−(n+1)、350b−1〜350b−n…H偏波用アンテナ(第2偏波送信部)
160…送信電力制御部(偏波角度算出部)
170…角度調整器
201−0〜201−(n+1)、301−1〜301−n…送信部
250−1〜250−n…P_θ偏波用アンテナ〜P_θ偏波用アンテナ
500…受信装置
501…V偏波用アンテナ(第1偏波受信部)
502…H偏波用アンテナ(第2偏波受信部)
520…合成器
600−0〜600−(n+1)…復調復号処理部
611a、611b…遅延器
612…伝送路推定器
613…復調器(復調復号部)
614…復号器(復調復号部)
615…再符号化器(レプリカ信号生成部)
616…再変調器(レプリカ信号生成部)
617…振幅位相調整器(振幅位相調整部)
618、621a、621b…減算器(減算部)
630…SINR測定器(受信精度算出部)
620a、620b、622a、622b…合成器
640…誤り率測定器(受信精度算出部)

Claims (7)

  1. 第1の偏波を用いた第1偏波信号と、前記第1の偏波と直交する第2の偏波を用いた第2偏波信号とに、前記第1の偏波及び前記第2の偏波と非直交の偏波を用いた非直交偏波信号を多重して伝送を行なう送信装置及び受信装置からなる偏波多重伝送システムであって、
    前記送信装置は、
    前記受信装置における信号の受信の精度を表す受信精度に基づいて、前記非直交偏波信号の偏波面の角度を算出する偏波角度算出部と、
    前記偏波角度算出部によって算出された角度の偏波面を有する前記非直交偏波信号を前記第1の偏波へ投影して第1写像成分を生成し、前記偏波角度算出部によって算出された角度の偏波面を有する前記非直交偏波信号を前記第2の偏波へ投影して第2写像成分を生成する投影部と、
    前記第1偏波信号と、前記投影部により生成された第1写像成分とを同じ周波数で送信する第1偏波送信部と、
    前記第2偏波信号と、前記投影部により生成された第2写像成分とを前記同じ周波数で送信する第2偏波送信部とを備え、
    前記受信装置は、
    前記第1偏波信号及び前記第1写像成分が多重された第1の多重信号を受信する第1偏波受信部と、
    前記第2偏波信号及び前記第2写像成分が多重された第2の多重信号を受信する第2偏波受信部と、
    前記第1の多重信号を復調復号し、前記第1偏波信号の情報系列を復元する第1の復調復号部と、
    前記第1の復調復号部により復元された情報系列のレプリカ信号を生成する第1のレプリカ信号生成部と、
    前記第1の多重信号から前記第1のレプリカ信号を減算することによって、前記第1偏波信号を含まない信号を生成する第1の減算部と、
    前記第2の多重信号を復調復号し、前記第2偏波信号の情報系列を復元する第2の復調復号部と、
    前記第2の復調復号部により復元された情報系列のレプリカ信号を生成する第2のレプリカ信号生成部と、
    前記第2の多重信号から前記第2のレプリカ信号を減算することによって、前記第2偏波信号を含まない信号を生成する第2の減算部と、
    前記第1の減算部によって生成された信号及び/又は前記第2の減算部によって生成された信号を復調復号し、前記非直交偏波信号の情報系列を復元する第3の復調復号部と、
    前記第1の偏波信号の受信精度及び前記第2の偏波信号の受信精度を算出し、前記送信装置へ送信する受信精度算出部と、
    を備えることを特徴とする偏波多重伝送システム。
  2. 前記第3の復調復号部は、前記第1の減算部によって生成された信号及び/又は前記第2の減算部によって生成された信号を、前記非直交の偏波へ投影し、投影されたた信号を復調復号することによって前記非直交偏波信号の情報系列を復元することを特徴とする請求項1に記載の偏波多重伝送システム。
  3. 第1の偏波を用いた第1偏波信号と、前記第1の偏波と直交する第2の偏波を用いた第2偏波信号とに、前記第1の偏波及び前記第2の偏波と非直交の偏波を用いた非直交偏波信号を多重して伝送を行なう偏波多重伝送システムにおける送信装置であって、
    前記受信装置における信号の受信の精度を表す受信精度に基づいて、前記非直交偏波信号の偏波面の角度を算出する偏波角度算出部と、
    前記偏波角度算出部によって算出された角度の偏波面を有する前記非直交偏波信号を前記第1の偏波へ投影して第1写像成分を生成し、前記偏波角度算出部によって算出された角度の偏波面を有する前記非直交偏波信号を前記第2の偏波へ投影して第2写像成分を生成する投影部と、
    前記第1偏波信号と、前記投影部により生成された第1写像成分とを同じ周波数で送信する第1偏波送信部と、
    前記第2偏波信号と、前記投影部により生成された第2写像成分とを前記同じ周波数で送信する第2偏波送信部と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
  4. 第1の偏波を用いた第1偏波信号と、前記第1の偏波と直交する第2の偏波を用いた第2偏波信号とに、前記第1の偏波及び前記第2の偏波と非直交の偏波を用いた非直交偏波信号を多重して伝送を行なう偏波多重伝送システムにおける受信装置であって、
    前記第1偏波信号と、前記非直交偏波信号を前記第1の偏波へ投影して得られる第1写像成分とが多重された第1の多重信号を受信する第1偏波受信部と、
    前記第2偏波信号と、前記非直交偏波信号を前記第2の偏波へ投影して得られる第2写像成分とが多重された第2の多重信号を受信する第2偏波受信部と、
    前記第1の多重信号を復調復号し、前記第1偏波信号の情報系列を復元する第1の復調復号部と、
    前記第1の復調復号部により復元された情報系列のレプリカ信号を生成する第1のレプリカ信号生成部と、
    前記第1の多重信号から前記第1のレプリカ信号を減算することによって、前記第1偏波信号を含まない信号を生成する第1の減算部と、
    前記第2の多重信号を復調復号し、前記第2偏波信号の情報系列を復元する第2の復調復号部と、
    前記第2の復調復号部により復元された情報系列のレプリカ信号を生成する第2のレプリカ信号生成部と、
    前記第2の多重信号から前記第2のレプリカ信号を減算することによって、前記第2偏波信号を含まない信号を生成する第2の減算部と、
    前記第1の減算部によって生成された信号及び/又は前記第2の減算部によって生成された信号を復調復号し、前記非直交偏波信号の情報系列を復元する第3の復調復号部と、
    前記第1の偏波信号の受信精度及び前記第2の偏波信号の受信精度を算出し、前記送信装置へ送信する受信精度算出部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  5. 第1の偏波を用いた第1偏波信号と、前記第1の偏波と直交する第2の偏波を用いた第2偏波信号とに、前記第1の偏波及び前記第2の偏波と非直交の偏波を用いた非直交偏波信号を多重して伝送を行なう送信装置及び受信装置からなる偏波多重伝送システムの偏波多重伝送方法であって、
    前記送信装置が、
    前記受信装置における信号の受信の精度を表す受信精度に基づいて、前記非直交偏波信号の偏波面の角度を算出する偏波角度算出過程と、
    前記偏波角度算出過程によって算出された角度の偏波面を有する前記非直交偏波信号を前記第1の偏波へ投影して第1写像成分を生成し、前記偏波角度算出過程によって算出された角度の偏波面を有する前記非直交偏波信号を前記第2の偏波へ投影して第2写像成分を生成する投影過程と、
    前記第1偏波信号と、前記投影過程により生成された第1写像成分とを同じ周波数で送信する第1偏波送信過程と、
    前記第2偏波信号と、前記投影過程により生成された第2写像成分とを前記同じ周波数で送信する第2偏波送信過程と、
    前記受信装置が、
    前記第1偏波信号及び前記第1写像成分が多重された第1の多重信号を受信する第1偏波受信過程と、
    前記第2偏波信号及び前記第2写像成分が多重された第2の多重信号を受信する第2偏波受信過程と、
    前記第1の多重信号を復調復号し、前記第1偏波信号の情報系列を復元する第1の復調復号過程と、
    前記第1の復調復号過程により復元された情報系列のレプリカ信号を生成する第1のレプリカ信号生成過程と、
    前記第1の多重信号から前記第1のレプリカ信号を減算することによって、前記第1偏波信号を含まない信号を生成する第1の減算過程と、
    前記第2の多重信号を復調復号し、前記第2偏波信号の情報系列を復元する第2の復調復号過程と、
    前記第2の復調復号過程により復元された情報系列のレプリカ信号を生成する第2のレプリカ信号生成過程と、
    前記第2の多重信号から前記第2のレプリカ信号を減算することによって、前記第2偏波信号を含まない信号を生成する第2の減算過程と、
    前記第1の減算過程によって生成された信号及び/又は前記第2の減算過程によって生成された信号を復調復号し、前記非直交偏波信号の情報系列を復元する第3の復調復号過程と、
    前記第1の偏波信号の受信精度及び前記第2の偏波信号の受信精度を算出し、前記送信装置へ送信する受信精度算出過程と、
    を有することを特徴とする偏波多重伝送方法。
  6. 第1の偏波を用いた第1偏波信号と、前記第1の偏波と直交する第2の偏波を用いた第2偏波信号とに、前記第1の偏波及び前記第2の偏波と非直交の偏波を用いた非直交偏波信号を多重して伝送を行なう偏波多重伝送システムにおける送信装置の送信方法であって、
    前記受信装置における信号の受信の精度を表す受信精度に基づいて、前記非直交偏波信号の偏波面の角度を算出する偏波角度算出過程と、
    前記偏波角度算出過程によって算出された角度の偏波面を有する前記非直交偏波信号を前記第1の偏波へ投影して第1写像成分を生成し、前記偏波角度算出過程によって算出された角度の偏波面を有する前記非直交偏波信号を前記第2の偏波へ投影して第2写像成分を生成する投影過程と、
    前記第1偏波信号と、前記投影過程において生成された第1写像成分とを同じ周波数により送信する第1偏波送信過程と、
    前記第2偏波信号と、前記投影過程において生成された第2写像成分とを前記同じ周波数で送信する第2偏波送信過程と、
    を有することを特徴とする送信方法。
  7. 第1の偏波を用いた第1偏波信号と、前記第1の偏波と直交する第2の偏波を用いた第2偏波信号とに、前記第1の偏波及び前記第2の偏波と非直交の偏波を用いた非直交偏波信号を多重して伝送を行なう偏波多重伝送システムにおける受信装置の受信方法であって、
    前記第1偏波信号と、前記非直交偏波信号を前記第1の偏波へ投影して得られる第1写像成分とが多重された第1の多重信号を受信する第1偏波受信過程と、
    前記第2偏波信号と、前記非直交偏波信号を前記第2の偏波へ投影して得られる第2写像成分とが多重された第2の多重信号を受信する第2偏波受信過程と、
    前記第1の多重信号を復調復号し、前記第1偏波信号の情報系列を復元する第1の復調復号過程と、
    前記第1の復調復号過程により復元された情報系列のレプリカ信号を生成する第1のレプリカ信号生成過程と、
    前記第1の多重信号から前記第1のレプリカ信号を減算することによって、前記第1偏波信号を含まない信号を生成する第1の減算過程と、
    前記第2の多重信号を復調復号し、前記第2偏波信号の情報系列を復元する第2の復調復号過程と、
    前記第2の復調復号過程により復元された情報系列のレプリカ信号を生成する第2のレプリカ信号生成過程と、
    前記第2の多重信号から前記第2のレプリカ信号を減算することによって、前記第2偏波信号を含まない信号を生成する第2の減算過程と、
    前記第1の減算過程によって生成された信号及び/又は前記第2の減算過程によって生成された信号を復調復号し、前記非直交偏波信号の情報系列を復元する第3の復調復号過程と、
    前記第1の偏波信号の受信精度及び前記第2の偏波信号の受信精度を算出し、前記送信装置へ送信する受信精度算出過程と、
    を有することを特徴とする受信方法。
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