Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP5495033B2 - ステンレス鋼の塑性ひずみの検出方法 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP5495033B2 - ステンレス鋼の塑性ひずみの検出方法 - Google Patents

ステンレス鋼の塑性ひずみの検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5495033B2
JP5495033B2 JP2010052265A JP2010052265A JP5495033B2 JP 5495033 B2 JP5495033 B2 JP 5495033B2 JP 2010052265 A JP2010052265 A JP 2010052265A JP 2010052265 A JP2010052265 A JP 2010052265A JP 5495033 B2 JP5495033 B2 JP 5495033B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
etching
plastic strain
stainless steel
potential
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010052265A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011069803A (ja
Inventor
豊 渡邉
明好 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku University NUC
Original Assignee
Tohoku University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku University NUC filed Critical Tohoku University NUC
Priority to JP2010052265A priority Critical patent/JP5495033B2/ja
Publication of JP2011069803A publication Critical patent/JP2011069803A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5495033B2 publication Critical patent/JP5495033B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)

Description

本発明は、電気化学的な手法を用いたステンレス鋼に加えられた塑性ひずみの検出技術に関する。
機械部品や構造物の損傷評価と健全性保証のため、金属材料に加わった塑性ひずみを検出する方法の確立が求められている。これまでに塑性ひずみを検出する方法として磁気・超音波・X線・硬さ等を用いた様々な研究が実験室レベルで試みられてきている〔非特許
文献1〜4〕。
しかし、精度や定量性の観点から、また観測した事象が塑性変形と原理的にどのように関連しているのか不明な場合もあり、必ずしも確立された方法ではない。
一方、金属材料の経年劣化に対して、損傷測定の原理が明確な計測手法として電気化学的な手法(アノード特性/電気化学エッチング)がある〔非特許文献5〜7〕。
Kurita, M., Miyagawa, M., Chiaki, K. and Sakamoto, I.; Transactions of the Japan Society of Mechanical Engineers, Series A, Vol.52, No.482, (1986), pp.2429-2435 Kobayashi, M.; Journal of JSNDI, Vol.32, No.11, (1983), pp.887-894 Kurita. M.; Journal of Japan Society for Technology of Plasticity, Vol.26, No.295 (1985), pp.869-875 Majima, T.; Transactions of the Japan Society of Mechanical Engineers, Series A, Vol.57, No.534 (1991), pp.398-403 Watanabe, Y. and Shoji, T.; Metallurgical Transactions A, Vol.22A (1991), pp.2097-2106 Yutaka Watanabe and Tetsuo Shoji; Proceedings of the 1995 ASME/JSME Pressure Vessels and PipingConference, ASME, PVP-Vol.315 (1995), pp.397-405 Saito,Y., Shoji,T. and Watanabe,Y.; Transactions of the Japan Society of Mechanical Engineers, Series A, Vol.57, No.538 (1991), pp.1442-1448
機械部品や構造物の損傷評価と健全性保証のため、金属材料に加わった塑性ひずみを検出する方法の確立が求められている。しかし、精度や定量性の観点から、また観測した事象が塑性変形と原理的にどのように関連しているのか不明な場合もあり、必ずしもこれまでの塑性ひずみの検出法として知られた全ての手法が確立された方法ではないとの問題もある。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を行った。すなわち、材料を適切な条件でエッチングすることにより、塑性変形に起因して局所的な構造上あるいは成分上の変化を生じた金属組織を選択的に溶解させることができる。材料が受けた塑性ひずみの評価については、塑性ひずみに応じて微視的な構造あるいは成分に変化を生じた部位が優先的に溶解するエッチング条件を見出せば、エッチング痕に基づいた評価が可能になることが期待
される。また、材料の溶解挙動の変化はアノード特性の変化を意味するため、アノード分極曲線の変化などとして塑性ひずみを検出できる可能性もある。
そこで、電気化学的な手法を用いて塑性ひずみを検出する技術の開発を進め、本発明を完成することに成功した。
本発明は、次なるものを提供している。
〔1〕溶液成分として硝酸溶液を使用し、定電位条件下に、被検ステンレス鋼材を電気化学的測定に付して、ステンレス鋼材の塑性ひずみを検出することを特徴とするステンレス鋼の塑性ひずみの検出方法。
〔2〕電気化学的測定は、被検ステンレス鋼材をエッチングして結晶粒上に直線状のエッチング痕を現出せしめるものであることを特徴とする上記〔1〕記載のステンレス鋼の塑性ひずみの検出方法。
〔3〕被検ステンレス鋼材をエッチングして結晶粒上に直線状のエッチング痕を現出せしめ、エッチング痕密度を求め、該エッチング痕密度を指標としてステンレス鋼材の塑性ひずみを検出することを特徴とする上記〔2〕記載のステンレス鋼の塑性ひずみの検出方法。
〔4〕被検ステンレス鋼材を硝酸溶液中−400mV以下の電位の条件でエッチングすること
を特徴とする上記〔2〕又は〔3〕記載のステンレス鋼の塑性ひずみの検出方法。
電気化学的手法でステンレス鋼の塑性ひずみの検出が可能となる。ステンレス鋼材を電位制御下でエッチングをする事により現出するエッチング痕から、塑性ひずみを検出する技術が提供される。本発明の技術により、金属材料に加わった塑性ひずみを検出できるので、機械部品や構造物の損傷評価と健全性保証に有用である。
本発明のその他の目的、特徴、優秀性及びその有する観点は、以下の記載より当業者にとっては明白であろう。しかしながら、以下の記載及び具体的な実施例等の記載を含めた本件明細書の記載は本発明の好ましい態様を示すものであり、説明のためにのみ示されているものであることを理解されたい。本明細書に開示した本発明の意図及び範囲内で、種々の変化及び/又は改変(あるいは修飾)をなすことは、以下の記載及び本明細書のその他の部分からの知識により、当業者には容易に明らかであろう。本明細書で引用されている全ての文献(参考文献を含む)は、説明の目的で引用されているもので、それらは本明細書の一部としてその内容はここに含めて解釈されるべきものである。
アノード分極測定(HNO3)後の試験片の組織写真を示す。(a)30%塑性ひずみ付与材。(b)試験溶液(HNO3)処理材。 fcc結晶構造での[1 1 1]面を示す。 試験片についてのHNO3のアノード分極曲線を示す。 試験片についてのHNO3のカソード分極曲線を示す。 ステンレス鋼で測定したひずみとエッチング痕密度との間の関係を示す。 (a)-(c)はアノード分極測定後の試験片(30%塑性ひずみ付与材)の表面写真を示し、(d)はアノード分極測定時の電位の軌跡を示す。 アノード分極測定後の試験片(HNO3溶液、30%塑性ひずみ付与材)の表面写真を示す。 アノード分極測定時の電位の軌跡を示す〔アノード分極測定後の試験片(HNO3溶液、30%塑性ひずみ付与材)の表面写真は、図7に示してある)〕。 (a)-(c)はカソード分極測定後の試験片(HNO3溶液、30%塑性ひずみ付与材)の表面写真を示し、(e)はカソード分極測定時の電位の軌跡を示す。
本発明では、電気化学的な手法を用いて塑性ひずみを検出する技術の開発に成功している。当該検出技術は、予め種々のレベルの塑性ひずみを付与したオーステナイト系ステンレス鋼に対して、溶液成分と電位をパラメータとして電気化学測定を行い、塑性ひずみを検出する条件の探索を行ったところ、見出された知見を基礎にしている。
本発明は、オーステナイト系ステンレス鋼などステンレス鋼(Fe-Cr-Ni三元系合金などの金属材料)などを電位制御下でエッチングをする事により、エッチング痕、すなわち、塑性変形に起因して局所的な構造上あるいは成分上の変化を生じた金属組織が選択的に溶解した部位を現出させ、当該現出させたエッチング痕の観察を通して塑性ひずみを検出する技術を提供している。
エッチング痕は、特定の溶液成分・電位において材料をエッチングせしめることにより現出せしめることができる。当該溶液成分としては、鉱酸の水溶液が挙げられる。鉱酸としては、特には硝酸が好適に使用できる。好ましい態様では、当該溶液成分は、硝酸水溶液であり、典型的な場合0.8〜1.5N HNO3水溶液であり、より好適には1N HNO3水溶液であ
る。
当該電位としては、所定のエッチング痕を現出できるように選択でき、一つの態様では、例えば、-400mVSCE以下の電位が挙げられる。一つのより好ましい態様では、当該電位
としては、-600mVSCE及びそれ以下が挙げられる。エッチングに際しては、該電位は、典
型的な場合、一定の電位(定電位)とされることができる。該定電位の保持期間としては、所定のエッチング痕を現出できるように選択でき、特には限定されず、適切な時間を選択できるが、一つの態様では、例えば、5〜30分間、一つのより好ましい態様では、約8〜22分間であり、より好ましい態様では、おおよそ20分間である。
一つの具体的な態様では、ステンレス鋼材のエッチング痕がエッチングされる条件は1N
HNO3、-600mVSCEである。一つのより好ましい態様では、当該電位で約20分間エッチングされる。定電位エッチング後、定量化を行うことも可能である。定量化は、被検材の表面を、例えば、顕微鏡などで観察し、単位面積当たりのエッチングされたエッチング痕の数を数えて「エッチング痕密度」を求める。予め塑性ひずみをそれぞれの量付与してある標準材について測定して求めておいたひずみとエッチング痕密度との関係を基礎に、被検材に加えられた塑性ひずみの程度を、測定された「エッチング痕密度」から決定できる。ここで「エッチング痕密度」は、被検材の表面を顕微鏡で観察し、単位面積当たりのエッチングされたエッチング痕の数と定義される。
このように、本発明の電気化学的手法の塑性ひずみ検出技術により、塑性ひずみとエッチング痕密度との間に一対一の相関性を認めることが可能で、その相関性を利用することも本発明の思想の範囲内である。本発明の電気化学的手法の塑性ひずみ検出法によれば、少なくとも1%の塑性ひずみにおいて、明確な検出感度を有する。
上記において、エッチングされた被検金属材の表面を観察するのは、CCDカメラを備え
た顕微鏡などの検出器と、場合によっては、画像処理プログラムとリンクされたコンピューターなどのシステムを使用して行うことも可能である。本発明は、こうした画像処理システムと連携した検出技術も包含する。
以下に実施例を掲げ、本発明を具体的に説明するが、この実施例は単に本発明の説明のため、その具体的な態様の参考のために提供されているものである。これらの例示は本発明の特定の具体的な態様を説明するためのものであるが、本願で開示する発明の範囲を限定したり、あるいは制限することを表すものではない。本発明では、本明細書の思想に基づく様々な実施形態が可能であることは理解されるべきである。全ての実施例は、他に詳細に記載するもの以外は、標準的な技術を用いて実施したもの、又は実施することのできるものであり、これは当業者にとり周知で慣用的なものである。
〔実験方法〕
供試材は溶体化処理(1150℃, 30min)後、平板試験片に加工し、引張による塑性ひずみ
を付与した。付与した塑性ひずみはそれぞれ1, 3, 10, 20, 30%である。塑性ひずみ付与
後、電気化学測定用の試験片に加工し、アノード・カソード分極測定及び定電位エッチング試験に供した。電気化学測定用試験片は試験面が引張軸に対して垂直なものと平行なものの2種類を作成した。参照電極には飽和甘こう電極(SCE)を用い、電位はSCE基準で表し
ている。
供試材にはSUS316Lオーステナイト系ステンレス鋼を用いた。化学組成を表1(Table1)
に示す。
アノード分極測定溶液には1N HNO3, H2SO4, HClを用いた。溶液温度35℃でN2脱気を行
い、カソード処理を施した後、自然電位から貴方向に電位の掃引を行った。電位の掃引速度は30mV/minである。カソード分極測定にはアノード分極測定において最も明瞭なエッチング痕が得られた1N HNO3を用いた。N2で脱気後、自然電位から卑方向に電位の掃引を開
始した。これらの測定からHNO3での特有なエッチング痕の現れる電位の探索を行い、その電位(-600mVSCE)で20min定電位エッチングを行った。表面の組織観察には金属顕微鏡を用い、塑性ひずみの定量化を行った。
〔実験結果および考察〕
分極測定後、溶液により程度に差はあるが塑性ひずみ付与材には、粒界とは別に無数の線状のエッチング痕が観察された。中でもHNO3が最もはっきりとエッチング痕が観察できた。図1にHNO3でのアノード分極測定後の試験片の組織写真を示す。なお、溶体化材では塑性ひずみ付与材で見られた様なエッチング痕は非常に少なかった。個々の結晶粒上のエッチング痕はほぼ直線状で、複数の粒を貫いているものは確認されなかった。図1の試料の試験面は引張軸に対して垂直になるように取っている。エッチング痕は様々な角度を成しているが1つの粒の中にあるエッチング痕は多くても3種類であった。金属材料の塑性変形は、結晶面のすべりあるいは双晶の発生と成長による。今回の試験に用いたSUS316L
のようなfcc構造では、すべり面および双晶面はともに4つの{111}面である事が知られ
ている(図2)。観察されたエッチング痕は結晶粒毎に向きが異なり、同じ粒の中では特定の方向を向いているなど結晶の方位と密接な関係にあると考えられる。一方で、図1に認められるように、HNO3でのアノード分極測定後の試料表面には、結晶粒ごとに明確な高低差が生じている。これは、当該電気化学試験条件において、当該材料の溶解速度が結晶方位に強く依存していることを示唆する事実である。さらに、図1に認められるように、塑性ひずみ付与材に特徴的に現れる溝状エッチング痕は、凸な結晶粒(すなわち、溶解速度の低い方位となっていた結晶粒)の上でよりはっきりと現出していた。これらの事実に基づけば、塑性ひずみ付与材に特徴的に現れる溝状エッチング痕の形成機構は次のように理解できる。溶解速度の低い方位の面上に相対的に溶解の速い方位の部分が直線的な帯状に形成されていたために、その部分が優先溶解して、直線上溝状のエッチング痕として現れたものであろう。塑性ひずみを付与された試験片にのみ形成されたこの方位の異なる帯状の部分は変形双晶であり、すなわち、溝状エッチング痕は変形双晶がエッチングされたものと理解される。
図3及び図4に1 N HNO3のアノード分極曲線およびカソード分極曲線をそれぞれ示す。どちらも共に材料の溶解挙動に伴う分極曲線の挙動変化は確認されなかった。そのため、どの電位域でエッチング痕が現出しているのか判断が付かなかった。よって、電位の掃引を途中で停止し、表面にエッチング痕が現れるかどうかを確認する試験を行い、溝状エッチング痕の形成に適した電位の探索を行った。その結果-600mVSCE付近でエッチング痕が
現出することが分かった。アノード分極測定ではこの電位域で掃引は行っていないが、カソード処理の際HNO3では-600mVで10min電位の保持を行った。アノード分極測定後に、エ
ッチング痕が観察されたのはこのためであると考えられる。
塑性ひずみの定量化には、1N HNO3で-600mVSCE、20min定電位エッチングを用いた。
定量化には試験片の試験面が引張軸に対して平行になるように取ったものを用いた。これは実際の構造物で観察する際、観察できる面は引張軸に対して平行な面の場合が多いためである。試験片の表面を金属顕微鏡で観察し、単位面積当たりの溝状エッチング痕の数を数え「エッチング痕密度」として定義した。
結果を図5に示す。ひずみとエッチング痕密度との間には明確な一対一の相関性が認められた。予ひずみを与えていない溶体化材においてもわずかではあるがエッチング痕が確認された。これは、試料作成時の切断や表面研磨などの影響が現れている可能性が考えられる。しかし、予ひずみ1%との間には明確な相違が確認されており、少なくとも1%の塑性ひずみは明確に検出する感度を有することが示された。
試験片を-700〜-600mVSCEでカソード処理をした後、自然電位から電流密度が1μA/cm2
以上になるまで貴方向に電位の掃引を行った。図6(a)-(c)にアノード分極測定後の試験
片の表面写真を示し、図6(d)にアノード分極測定時の電位の軌跡を示す。HNO3ではエッ
チング痕が鮮明に観察された。H2SO4、HClでは僅かにエッチング痕が観察されたが、数や鮮明さでは明らかにHNO3には及ばなかった。
カソード処理後自然電位から貴方向に電位の掃引を行った。溝状エッチング痕が形成される電位を探すため、様々な電位で掃引を停止し、エッチング痕の有無を確認した。図7(a)-(d)にアノード分極測定後の試験片の表面写真を示し、図8(e)にアノード分極測定時の電位の軌跡を示す。分極曲線上の活性態域である100mVSCEから過不働態域である1000mVSCEまで全ての範囲で溝状エッチング痕が確認された。しかし、カソード処理のみで電位
の掃引を行っていない試験片でも溝状エッチング痕が確認された。つまり、溝状エッチング痕が形成されたのはカソード処理中である事になる。試しにカソード処理を施さず1000mVSCEまで電位の掃引を行った。溝状エッチングは形成されたが、カソード処理後ほどは
っきりとは観察されなかった。効果的なエッチング電位は自然電位よりカソード側であると考えられる。
自然電位から卑方向に向けて電位の掃引を行った。エッチング痕が現出する電位を探すため、様々な電位で掃引を停止し、エッチング痕の有無を確認した。図9(a)-(c)にカソ
ード分極測定後の試験片の表面写真を示し、図9(e)にカソード分極測定時の電位の軌跡
を示す。-300mVSCEまではエッチング痕は確認されず、-400mVSCE以下の電位でエッチング痕が確認される。-400mVSCE以下の電位でエッチング痕が形成されると考えられる。
塑性ひずみを付与したオーステナイト系ステンレス鋼を電位制御下でエッチングをする事によりエッチング痕を現出させ、塑性ひずみを検出する技術を確立した。エッチング痕は特定の溶液成分・電位においてエッチングされ、エッチング痕がエッチングされる条件は1N HNO3、-600mVSCEであった。定電位エッチング後の定量化において、塑性ひずみとエッチング痕密度との間には一対一の相関性が認められた。少なくとも1%の塑性ひずみに
おいては明確な検出感度を有する事が示され、電気化学的手法の塑性ひずみ検出への適用
性が示された。
本発明の検出技術は、短時間で、過大な設備を必要とすることなく、例えば、現場でも簡易に行うことが可能であり、極めて実用的且つ効果的に、金属材料に加えられた塑性ひずみの有無及びその程度を検出することを可能にする。したがって、ステンレス鋼などの金属材料に加えられた塑性ひずみを検出して、重要な機械部品や構造物の損傷評価と健全性保証に利用できる。
本発明は、前述の説明及び実施例に特に記載した以外も、実行できることは明らかである。上述の教示に鑑みて、本発明の多くの改変及び変形が可能であり、従ってそれらも本件添付の請求の範囲の範囲内のものである。

Claims (4)

  1. 溶液成分として硝酸溶液を使用し、定電位条件下に、被検ステンレス鋼材を電気化学的測定に付して、ステンレス鋼材の塑性ひずみを検出することを特徴とするステンレス鋼の塑性ひずみの検出方法。
  2. 電気化学的測定は、被検ステンレス鋼材をエッチングして結晶粒上に直線状のエッチング痕を現出せしめるものであることを特徴とする請求項1記載のステンレス鋼の塑性ひずみの検出方法。
  3. 被検ステンレス鋼材をエッチングして結晶粒上に直線状のエッチング痕を現出せしめ、エッチング痕密度を求め、該エッチング痕密度を指標としてステンレス鋼材の塑性ひずみを検出することを特徴とする請求項2記載のステンレス鋼の塑性ひずみの検出方法。
  4. 被検ステンレス鋼材を硝酸溶液中−400mV以下の電位の条件でエッチングすることを特徴
    とする請求項2又は3記載のステンレス鋼の塑性ひずみの検出方法。
JP2010052265A 2009-08-26 2010-03-09 ステンレス鋼の塑性ひずみの検出方法 Active JP5495033B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010052265A JP5495033B2 (ja) 2009-08-26 2010-03-09 ステンレス鋼の塑性ひずみの検出方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009195141 2009-08-26
JP2009195141 2009-08-26
JP2010052265A JP5495033B2 (ja) 2009-08-26 2010-03-09 ステンレス鋼の塑性ひずみの検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011069803A JP2011069803A (ja) 2011-04-07
JP5495033B2 true JP5495033B2 (ja) 2014-05-21

Family

ID=44015200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010052265A Active JP5495033B2 (ja) 2009-08-26 2010-03-09 ステンレス鋼の塑性ひずみの検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5495033B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101819301B1 (ko) * 2015-12-22 2018-01-17 주식회사 포스코 고실리콘 함유 오스테나이트계 스테인리스 강의 결정립도 측정방법

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56101546A (en) * 1980-01-18 1981-08-14 Hitachi Ltd Estimating method of stress corrosive crack sensitivity in stainless steel
JP2007322151A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Genshiryoku Anzen Syst Kenkyusho:Kk 金属材料の塑性ひずみ同定方法
JP4833172B2 (ja) * 2007-08-27 2011-12-07 株式会社原子力安全システム研究所 結晶方位の方位差分布の測定方法及び塑性ひずみの局所分布の測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011069803A (ja) 2011-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Gong et al. Multiscale investigation of quasi-brittle fracture characteristics in a 9Cr–1Mo ferritic–martensitic steel embrittled by liquid lead–bismuth under low cycle fatigue
Domínguez-Aguilar et al. Detection of deleterious phases in duplex stainless steel by weak galvanostatic polarization in alkaline solution
Chandra et al. Low temperature thermal ageing embrittlement of austenitic stainless steel welds and its electrochemical assessment
Ebara Corrosion fatigue crack initiation in 12% chromium stainless steel
Liu et al. Strain visualization of growing short fatigue cracks in the heat-affected zone of a Ni–Cr–Mo–V steel welded joint: Intergranular cracking and crack closure
CN113030143A (zh) 一种低合金钢中夹杂物腐蚀活性的检测方法
Padhy et al. Corrosion behaviour of nitrogen ion implanted AISI type 304L stainless steel in nitric acid medium
Wu et al. Effect of plastic deformation on pitting mechanism of SS304
JP6693130B2 (ja) 耐水素脆化特性評価方法
JP2008292408A (ja) ステンレス鋼のすきま腐食発生の時間的評価方法
KR20140084475A (ko) 전기화학실험기법을 이용한 스테인리스강의 응력부식 저항성 평가 방법
JP5495033B2 (ja) ステンレス鋼の塑性ひずみの検出方法
Upadhyay et al. Pitting corrosion studies on solution-annealed borated type 304l stainless steel using electrochemical noise technique
Wang et al. An electrochemical method for detection and quantification of Laves phase in 12Cr martensitic stainless steel
JP2018159701A (ja) 耐水素脆化特性評価方法
Tshilwane et al. Stress corrosion cracking of laser alloyed 304L stainless steel with Ru in hot chloride solution
Weng et al. Pit evolution around the fusion line of a NiCrMoV steel welded joint caused by galvanic and stress-assisted coupling corrosion
CN114720255A (zh) 一种钢材的最负阴极保护电位的测定方法
Zhao et al. Characterization of stress corrosion crack growth of 304 stainless steel by electrochemical noise and scanning Kelvin probe
Wu et al. Evaluation of corrosion critical variables of 304 stainless steel by delay time of acoustic emission
Na Evaluation of sensitization and corrosive damages of the weldment for SUS 316 stainless steel
Zhang et al. Microstructure evolution and stress corrosion cracking susceptibility of 12Cr martensitic steel upon long-term service in power plants
Čuchor et al. Comparison of tribological and corrosion characteristics of AISI 316Ti and AISI 430 stainless steels
Schönning et al. Influence of Deformation on Corrosion Resistance of the New Duplex Transformation Induced Plasticity (TRIP) Stainless Steels UNS S82012 and UNS S82031
Lund et al. Comparing critical pitting temperatures of stainless steels measured electrochemically in NaCl and MgCl2 solutions

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5495033

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250