Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP5496120B2 - 銀糸並びに銀糸を用いた撚糸、織物生地および編物生地 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP5496120B2 - 銀糸並びに銀糸を用いた撚糸、織物生地および編物生地 - Google Patents

銀糸並びに銀糸を用いた撚糸、織物生地および編物生地 Download PDF

Info

Publication number
JP5496120B2
JP5496120B2 JP2011016279A JP2011016279A JP5496120B2 JP 5496120 B2 JP5496120 B2 JP 5496120B2 JP 2011016279 A JP2011016279 A JP 2011016279A JP 2011016279 A JP2011016279 A JP 2011016279A JP 5496120 B2 JP5496120 B2 JP 5496120B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
film
yarn
polyester
silver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011016279A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012154008A (ja
Inventor
克寛 桑木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oike and Co Ltd
Original Assignee
Oike and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oike and Co Ltd filed Critical Oike and Co Ltd
Priority to JP2011016279A priority Critical patent/JP5496120B2/ja
Publication of JP2012154008A publication Critical patent/JP2012154008A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5496120B2 publication Critical patent/JP5496120B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

本発明は、常圧で後染めが可能なスリット銀糸、並びにその銀糸を用いた撚糸、織物生地および編物生地に関する。
樹脂フィルム基材上に金属薄膜を形成した積層フィルムをスリットした銀糸が古くから知られており、金属薄膜としてはAg,Al,Snが用いられる。なかでもAgを用いたものは純銀糸と呼ばれ、反射色調が明るく白さが際だち、耐アルカリ性にも優れる。
金属としてAgを用いる場合には、吸湿した樹脂フィルムからの湿気でAgが腐食してはならず、またアンカーコート(下地層)やトップコート(保護層)に高温で焼付可能な樹脂を用いる必要がある。そこで樹脂フィルムとしては、吸湿性が低く耐熱性が高いポリエステルフィルムが専ら用いられている。
例えば、特許文献1〜3には、Agを用いたスリット銀糸が各種記載されているが、いずれも基材はポリエステルフィルムである。
しかし、ポリエステルフィルムは硬くて風合いに欠ける上、酸性染料、直接染料などでは十分な染色ができない。そのため、よりしなやかな風合いや後染め可能であることを重視するときは、ナイロンフィルムを用い、金属としてAl、Snなどを用いた銀糸が、依然として用いられている。
特許文献4には、ポリエステルフィルムの片面にアンカーコート、Ag等の金属蒸着層、トップコート層を設け、他の面にポリアミド層を塗布・乾燥した積層フィルム2枚を、トップコート層同士を接着したジョーゼット用銀糸が記載されている。ポリエステルフィルム基材とAgを用いながら、最外層にポリアミド樹脂層を設けることによって、ジョーゼットの風合いを向上し、常圧による後染めを可能としている。
しかし、特許文献4の銀糸は、ポリエステルフィルムの厚さが12μmであるのに対して、ポリアミド層の厚さは約1.5μmしかなく、酸性染色で染まる層としては厚みが薄過ぎて深みがある色目が出せない。また、ポリエステルフィルムの厚さがポリアミド層と比べて厚いので肌触りや風合いに劣るため、風合いを良くするためにジョーゼット加工が必要であった。
特開平08−81843号公報 特開平11−269732号公報 特開2005−350812号公報 特開昭62−276042号公報
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、反射色調が明るく優れた外観を有しながら、風合いが柔らかく、常圧で後染め可能な銀糸を提供することを目的とする。
本発明に係る銀糸は、積層フィルムを細幅にスリットした銀糸であって、前記積層フィルムはポリアミド層、ポリエステル層、金属薄膜層、トップコート層、接着層の少なくとも5層をこの順に有し、前記金属薄膜層はAgまたはAlからなり、前記ポリアミド層と前記ポリエステル層は共押出により一体的に成形された多層樹脂フィルムの一部または全部を形成され、且つ前記ポリアミド層の厚さは3〜15μmであり、前記ポリエステル層の厚さは1〜5μmであり、得られた前記積層フィルムの反射色が、前記金属薄膜層がAgの場合はL 値が94.51以上、前記金属薄膜層がAlの場合はL 値が91.03以上であることを特徴とする。
このような構成とすることで、ポリアミド層によって柔らかな風合いが得られ、常圧で後染め可能となり、ポリエステル層によって反射色調が明るく、無彩色の場合には白さが際だつ、優れた外観を得ることができる。また、前記ポリアミド層および前記ポリエステル層は、共押出により多層樹脂フィルムの一部または全部を形成することで、より光沢の良い銀糸が得られる。さらに、2つの層の厚さをこの範囲とすることによって、反射色調と風合いを、より高い次元で両立することができる。そして、ジョーゼット加工をしなくても、よりしなやかな風合いを持った銀糸とすることができる。
好ましくは、前記金属薄膜層はAgからなることを特徴とする。
Agを用いた純銀糸とすることで、反射色調をより明るくすることができる。
また、好ましくは、前記積層フィルムは、ポリエステル層と金属薄膜層の間に、さらにアンカーコート層を有することを特徴とする。
これにより、ポリエステル層と金属薄膜層の密着性を向上し、よって銀糸の耐久性を向上することができる。また、反射色調をより明るくすることができる。
また、好ましくは、前記積層フィルムの積層構造は、前記接着層を中心として対称であることを特徴とする。
これによって、銀糸のどちら側から見ても、同じ色彩・光沢・染色性が得られるので、使用状態で銀糸が捩れた場合にメリットがある。ただし、丸撚糸で使用する場合のように片面だけで使用する場合は紙と貼り合わせることもできる。
本発明に係る撚糸は、上記いずれかのスリット銀糸を用いたものである。
本発明に係る織物生地は、本発明に係るスリット銀糸及び/又は本発明に係る撚糸を用いたものである。
本発明に係る編物生地は、本発明に係るスリット銀糸及び/又は本発明に係る撚糸を用いたものである。
以上の通り、本発明によれば、反射色調が明るい優れた外観と柔らかな風合いを有し、常圧で後染め可能な銀糸が得られる。
本発明の一実施形態に係る銀糸の積層構造を示す図である。
本発明に係る銀糸は、積層フィルムを細幅にスリットして作製する。そこで、本発明に係る銀糸の一実施形態について、その積層構造を図に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の積層構造を示している。
図1下方から順に、ポリアミド層1、ポリエステル層2、アンカーコート層3、金属薄膜層4、トップコート層5、接着層6、トップコート層15、金属薄膜層14、アンカーコート層13、ポリエステル層12、ポリアミド層11から構成されている。
全体の積層構造は、接着層6を中心として、その上側と下側が対称になっている。図1の全体は、ポリアミド層1〜トップコート層5からなる積層フィルム2枚を、トップコート層同士を接着して全体が形成されたものである。
ポリアミド層1は、ポリアミド樹脂を主成分として含有する。ポリアミド樹脂としては、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン12など各種ポリアミド、それらの共重合体を単独で、または混合して用いることができる。好ましくは、ナイロン6を主成分とするものを用いることができる。また、ポリアミド以外の樹脂や、特性改善等のための各種無機・有機添加剤その他の成分を含んでいてもよい。
また、好ましくは、ポリアミド層1は同時二軸延伸または、逐次2軸延伸されたものがよい。無延伸や一軸延伸の場合、フィルムをマイクロスリットして糸にする際に弱い力で糸が伸びたり、破断強度が弱く、耐熱面でも糸が収縮したり変形したりするからである。
ポリアミド層1の厚さは、3〜25μmであることが好ましい。厚さが3μm未満であると、酸性染色で糸を染めた場合深みが無く、糸の破断強度も弱く糸として使用し難い。一方、25μm超では、酸性染色で糸を染めた場合これ以上厚くしても色の深みは変わらず、糸として太い糸になるからである。また、ポリアミド層1の厚さは、6〜15μmであることがさらに好ましい。厚さが6μm未満であると、糸の強度面からポリエステル樹脂を同等以上の厚みにする必要があり若干風合いが悪くなる。一方、15μm超では要求される糸の太さやコスト面を考えた場合最適ではないからである。
ポリアミド層1は積層構造の最外層、つまり銀糸の表面部を構成している。それにより、柔らかな肌触りや風合いをもたらし、後染め工程で染色される被染色層として機能する。
ポリエステル層2は、ポリエステル樹脂を主成分として含有する。ポリエステル樹脂は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の各種樹脂または共重合体を単独で、または混合して用いることができる。また、ポリエステル以外の樹脂や、特性改善等のための各種無機・有機添加剤その他の成分を含んでいてもよい。
また、好ましくは、ポリエステルは同時二軸延伸または、逐次2軸延伸されたものがよい。
ポリエステル層2の厚さは、1〜9μmであることが好ましい。厚さが1μm未満であるとナイロンからの湿気バリア機能が劣り耐熱面でも不足する。一方、9μm超としてもナイロンからの湿気バリア機能や耐熱面で、これ以上の厚みは必要ないからである。また、ポリエステル層2の厚さは、2〜5μmであることがさらに好ましい。厚さが2μm未満であると耐熱面で不十分であり、5μm超では糸の風合いやコスト面を考えた場合最適ではないからである。
ポリエステル層2は、吸湿したポリアミド層1から金属薄膜4側に湿気が放出されるのを遮断するバリアとしての機能と、アンカーコート層3やトップコート層5加工時の耐熱層としての機能を有する。すなわち、ポリエステル層2が耐熱性を有することによって、アンカーコート層3やトップコート層5に高温での硬化が必要な樹脂を用いることが可能となり、金属薄膜層4蒸着時の熱の影響を受けることがなく、その結果として反射色調が明るく、無彩色の場合には白さが際だつ、優れた外観を銀糸に与えることができる。
本実施形態においては、ポリアミド層1とポリエステル層2は、一体的に成形された多層樹脂フィルム8を形成している。すなわち、ポリアミド層1とポリエステル層2を有する多層樹脂フィルム8が基材として用いられている。
予め多層フィルムに成形された基材を用いることによって、ポリエステル層2が薄くても、金属薄膜層4等をコーティングしたときに基材表面が波打たず、反射色調の明るい積層フィルムが得られる。
これに対して、ポリエステル単層フィルムを基材として積層フィルムを作製した後でポリアミド層を塗布・接着する場合には、ポリエステル基材が薄いと金属薄膜層等のコーティング時に基材表面が波打って加工性も難しく製品がくすんだ色調に仕上がるし、ポリエステル基材が厚いと製品である銀糸全体も厚く硬くなって、しなやかな風合いが得られない。
また、ポリアミド単層フィルムを基材として銀糸を作製した場合、蒸着時にポリアミド単層フィルムに吸湿している水分が影響して光沢がある蒸着膜が得られない。特に純銀を蒸着する際には水分の影響を著しく受けて光沢が悪い蒸着膜しか得られない。また、蒸着時の輻射熱やコーティング時に掛ける温度によりポリアミド単層フィルムの場合、カールや熱収縮やオリゴマーによる白化が起こり外観や光沢を損なったものになる。
したがって、ポリアミド層1とポリエステル層2とが予め一体的に成形された多層樹脂フィルムを形成していることが、銀糸の外観上重要な要因となる。
多層樹脂フィルムは、ポリアミド/ポリエステルの2層構成に限られるものではない。つまり、ポリアミド層1とポリエステル層2が一体的に成形された多層樹脂フィルムの一部を形成しているのでもよい。この場合、フィルムの2つの表面がポリアミド層とポリエステル層であればよいし、あるいは、ポリアミド層の上に後染めの障害とならない薄い層があってもよく、ポリエステル層の上に吸湿・放湿せず耐熱性のある薄い層があってもよい。ポリアミド層とポリエステル層は隣接していてもよいし、両者の間にいくつかの層を挟んでいてもよい。例えば、ポリアミド、ポリエステル両層の間に両層と接着性の良い層を設けてもよい。
多層樹脂フィルムの成形方法は特に限られない。例えば、同時に複数の層に対応する樹脂をTダイによって冷却ロール上に共押し出しして、押し出された多層フィルムをテンダーで2軸方向に延伸を行い製膜する方法がよい。共押し出しで得られるフィルムを用いると、より光沢の良い銀糸が得られるので製造する銀糸の外観の点から好ましいし、ポリエステル層側に他の層を順次成膜するときの後加工がしやすい点でも好ましい。また、場合によっては、押し出し時に多層樹脂の層間に接着樹脂を設けて押し出し成形を行い接着層を介在させることによって、複数のフィルムの層間強度を向上させたものでも良い。
アンカーコート層3は、ポリエステル層2と金属薄膜層4の密着を良くするために設けられることがある。
アンカーコート層3には、アクリル系、ニトロセルロース系、ウレタン系、メラミン系、エポキシ系、エステル系など各種樹脂の単独または混合物を用いることができるが、白色度の高い銀糸を得るためには、エポキシメラミン系やアクリルメラミン系若しくはエステル系のものが好ましい。
アンカーコート層3の厚さは、0.05〜2μmであることが好ましい。アンカーコート層が薄すぎると密着力の向上効果が得られず、厚すぎると樹脂の硬化が遅くなるので生産性が悪く、樹脂も多く必要になるためコスト高となるからである。
コーティング方法は、グラビアコーティング、スプレイコーティングなどの公知の方法を用いることができる。
金属薄膜層4は、AgまたはAlからなり、最も好ましくはAgからなる。
また、干渉色を出すために、Al/SiO、Ag/SiO、Al/SiO/Al、Al/MgF/Al、Ag/SiO/Ag、Ag/MgF/Ag等の積層蒸着を行っても良い。干渉色は見る角度によって反射色調が変化するので、後染めによる色合いと相まって独特の光沢を得ることができる。
金属薄膜層4が薄すぎると、金属光沢が弱いので好ましくない。一方、厚すぎるとクラックが入りやすく、焼けたような外観になりやすいので好ましくない。金属薄膜層4の厚さは10〜80nmであることが好ましく、40〜60nmであることがさらに好ましい。
成膜方法は、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティングなどの公知の方法を用いることができる。
トップコート層5には、アクリル系、ニトロセルロス系、ウレタン系、メラミン系、エポキシ系、エステル系など各種樹脂の単独または混合物を用いることができるが、反射色調の明るい銀糸を得るためには、エポキシ系やメラミン系若しくはウレタン系のものが好ましい。また金属としてAgを用いた場合には、耐湿性能や密着力等の点からエポキシメラミン系やアクリルメラミン系の樹脂を用いることが好ましい。
トップコート層5の厚さは、0.5〜2μmであることが好ましい。トップコート層が薄すぎると耐湿性能や密着力が悪く、厚すぎると樹脂の硬化が遅くなり生産性が悪く、樹脂も多く必要になるためコスト高となるからである。
コーティング方法は、グラビアコーティング、スプレイコーティングなどの公知の方法を用いることができる。
トップコート層5は、金属薄膜層4を摩耗等による物理的損傷から保護したり、空気中の水分や後工程で用いられる各種薬品類による化学的損傷から保護する機能を有する。
接着層6は、上記ポリアミド層1〜トップコート層5からなる積層フィルムのトップコート層同士5,15を接着する層である。
接着剤としては、ポリエステル系、ウレタン系、アクリル系、エーテル系等の各種接着剤を用いることができる。密着力や耐熱性や後染め耐性の観点からは、2液硬化型のポリエステル系の接着剤が好ましい。
接着層6の厚さは、0.5〜3μmであることが好ましい。接着層が薄すぎると密着力が悪く箔割れが発生するおそれがあり、厚すぎるとマイクロスリット時にスリット断面より接着剤がはみ出し不具合が発生するからである。
以上、図1に基づいて説明したが、本発明の実施形態はこれに限られるものではない。
例えば、アンカーコート層3は必須ではないし、上記以外に色彩やヘイズを与えるための層を設けてもよい。また、金属薄膜層4をより多くの層に分割して、積層膜による光の干渉を色彩調整に利用してもよい。
また、図1の積層構造は、接着層6を中心としてその上側と下側が対称になっているので、銀糸のどちら側から見ても同じ色彩・光沢・染色性が得られる。しかし、このような対称性が不要であれば、ポリアミド層1〜トップコート層5に対して接着層6の反対側は樹脂基材のみとしたり、ポリアミド層を省略したりすることができる。丸撚糸として用いる場合にも、銀糸は片面を外側に向けて芯糸に巻き付けるのでかかる対象性は不要で、接着層6の反対側には紙等を貼り合わせることができる。
本発明に係る撚糸は、上記本発明に係る銀糸を用いた撚糸である。例えば芯糸にレーヨン糸、キュプラ糸、絹糸、綿糸、スフ糸、アクリル糸、エステル糸、ナイロン糸等を用いた丸撚としたり、タスキ撚り、羽衣撚り、及びそれらの撚り糸を合糸したりすることが考えられる。
本発明に係る織物生地は、上記本発明に係るスリット銀糸及び/又は上記本発明に係る撚糸を用いたものである。すなわち、一般的にはスリット銀糸を用いた上記本発明に係る撚糸を用い、必要に応じてスリット銀糸担体を織り込むことが行われるが、スリット銀糸のみを用いて織る場合もある。
また、本発明に係る編物生地は、上記本発明に係るスリット銀糸及び/又は上記本発明に係る撚糸を用いたものである。すなわち、一般的にはスリット銀糸を用いた上記本発明に係る撚糸を用い、必要に応じてスリット銀糸担体を編み込むことが行われるが、スリット銀糸のみを用いて編む場合もある。
織物生地、編物生地ともに、公知の方法により製造することができ、製法・構成等に特に制限はない。
以下に、本発明に係る銀糸について、いくつかの実施例と比較例の評価結果を示す。
試料の構成は表1に整理した。
(実施例1)
厚さ12μmのナイロン層と厚さ3μmのポリエステル層からなる、共押し出し・2軸逐次延伸による2層樹脂フィルムを準備した。ポリエステル層上に、真空蒸着により厚さ50nmのAg薄膜を成膜した。Ag薄膜上に、グラビア印刷法によりエポキシメラミン系の樹脂を塗布し、140℃で30秒、乾燥硬化して、厚さ1μmのトップコート層を設けた。このようにして作製した積層フィルム2枚のトップコート層同士を、ポリエステル系の接着剤をグラビア印刷法により厚さ2μm塗布して接着した。最終的に完成した積層フィルムを幅250μm(120切)にスリットして、実施例1の銀糸を得た。
(実施例2)
ポリエステル層上にグラビア印刷法によりアクリルメラミン系の樹脂を塗布し、180℃で30秒・乾燥硬化して厚さ0.1μmのアンカーコート層を設け、アンカーコート上に真空蒸着により厚さ50nmのAg薄膜を成膜した以外は、実施例1と同じ方法により製造した。
(実施例3)
厚さ12μmのナイロン層と厚さ3μmのポリエステル層からなる、共押し出し・2軸逐次延伸による2層樹脂フィルムを準備した。ポリエステル層上に、真空蒸着により厚さ50nmのAl薄膜を成膜した。Al薄膜上に、グラビア印刷法によりウレタン系の樹脂を塗布し、120℃で30秒、乾燥硬化して、厚さ1μmのトップコート層を設けた。このようにして作製した積層フィルム2枚のトップコート層同士を、ポリエステル系の接着剤をグラビア印刷法により厚さ2μm塗布して接着した。最終的に完成した積層フィルムを幅250μm(120切)にスリットして、実施例3の銀糸を得た。
(実施例4)
ポリエステル層上にグラビア印刷法によりエステル系の樹脂を塗布し、180℃で30秒・乾燥硬化して厚さ0.1μmのアンカーコート層を設け、アンカーコート上に真空蒸着により厚さ50nmのAl薄膜を成膜した以外は、実施例3と同じ方法により製造した。
(比較例1)
ナイロン層とポリエステル層からなる2層樹脂フィルムの代わりに、厚さ15μmのナイロンフィルムを用いた以外は、実施例1と同じ方法により製造した。
(比較例2)
ナイロン層とポリエステル層からなる2層樹脂フィルムの代わりに、厚さ15μmのナイロンフィルムを用いた以外は、実施例3と同じ方法により製造した。
Figure 0005496120
(CIELabによる評価)
銀糸の反射色の評価は、スリット前のフィルム状の積層体に対して行った。
色彩計(コニカミノルタ株式会社、CM−3500d)を用いて、光源の視野角10度、測定径30mmで分光反射率を測定し、D65光源に対する反射色を国際照明委員会のL表色系(JISZ8729)で表した。
表2に測定結果を示す。
金属薄膜層にAgを用いた実施例1、実施例2、比較例1を比べると、実施例1および実施例2の明度Lが明らかに高く、反射色調が明るいことが分かる。実施例1および実施例2はいずれも無彩色であるから白さが際だっており、白く光沢があるともいえる。
また、実施例1と実施例2の比較から、アンカーコートがある後者のLが高いことが分かる。
また、bの数値から、比較例1ではbが大きく黄色味が強い。Ag蒸着は水の影響を受けやすく、比較例1では樹脂フィルム基材から放出される水分の影響を受けたものと考えられる。
金属薄膜層にAlを用いた実施例3、実施例4、比較例2を比べた場合にも同じ傾向が見られ、実施例3および実施例4の明度Lが高く、白色度が高い。
の絶対値は金属薄膜がAgである方が大きい。これはAgを用いた方がより白い銀糸が製造可能であることを示している。また、実施例と比較例のLの差は、Agを用いた場合の方が大きく、本発明の効果が大きく現れていることが分かる。
Figure 0005496120





(耐熱性)
スリット前のフィルム状の積層体を30mm×200mmの大きさに切断し、180℃のオーブンに30秒間投入して、耐熱性を評価した。
表3に結果を示す。評価欄の記号の意味は、○:試験後のフィルムをスリットして銀糸として使用可能である、×:試験後のフィルムをスリットして銀糸として使用不可能である、ことを表している(表4以降においても同じ)。
実施例1〜4では状態に変化はなく、共押し出し2層樹脂フィルムのポリエステル樹脂層の効果によって耐熱性が向上したものと考えられる。比較例1〜2のナイロンフィルム単体では180℃の温度に耐えることができなかった。
Figure 0005496120
(耐高温高湿性)
スリット前のフィルム状の積層体を50mm×50mmの大きさに切断し、温度40℃、湿度90%の環境に72時間保持した。
表4に結果を示す。評価欄の△は、試験後のフィルムをスリットして銀糸として使用可能であるが、○の試料とは明らかに外観上の差異があることを表している(表5以降においても同じ)。
実施例1〜4では状態に変化はなく、ポリエステル樹脂層がバリアとなって金属の変色が起こらなかったものと考えられる。比較例1〜2では、ナイロンフィルム層が吸湿・放湿することにより金属蒸着層が変色した。
Figure 0005496120
(耐シルケット加工性)
スリットした各糸を10m巻取り、水酸化ナトリウム(40g/L)水溶液中に、21℃で1分間浸漬して、シルケット加工が可能かどうかを評価した。なお、シルケット加工とは、一般に綿の汚れを落としたり白くするために行われる加工で、綿を精練して水酸化ナトリウム溶液で洗浄することにより、綿の汚れが落ち、白く輝く色となる。
表5に結果を示す。金属としてAlを用いた場合には、水酸化ナトリウムと反応して消失してしまうので、Al蒸着品にはシルケット加工は適用できないことが知られている。これは本発明に係る実施例3〜4でも同じであった。金属としてAgを用いた場合は、実施例2が○、実施例1が△、比較例1が×であった。実施例1と実施例2では、後者がアンカーコートを有する点が異なり、ポリエステル層とAg薄膜層の密着性が結果の違いに表れたものと考えられる。
Figure 0005496120
(酸性染色性)
スリットした各糸を10m巻取り、酸性染色液中に、80℃と100℃で60分間保持した。酸性染色液は、酢酸1g/L、アミラジンD(第一工業製薬株式会社)0.5g/L、酸性染料(株式会社井上化学工業所)0.01g/Lを混合して調製した。
表6に結果を示す。
実施例1〜4では低温染色でも染まり易く、後染めが可能であり、さらに後染め加工性に優れることが示された。金属薄膜にAg蒸着層を用いた実施例1および実施例2は、輝度も優れている。比較例1〜2では、低温染色の染着性が悪く、高温で染色した場合は金属蒸着膜が剥離した。
Figure 0005496120
1、11 ポリアミド層
2、12 ポリエステル層
3、13 アンカーコート層
4、14 金属薄膜層
5、15 トップコート層
6 接着層
8、18 多層樹脂フィルム

Claims (7)

  1. 積層フィルムを細幅にスリットした銀糸であって、
    前記積層フィルムは、ポリアミド層、ポリエステル層、金属薄膜層、トップコート層、接着層の少なくとも5層をこの順に有し、
    前記金属薄膜層は、Agからなり、
    前記ポリアミド層と前記ポリエステル層は、共押出により一体的に成形された多層樹脂フィルムの一部または全部を形成するものであり、
    前記ポリアミド層の厚さは3〜15μmであり、
    前記ポリエステル層の厚さは1〜5μmであり、
    得られた前記積層フィルムの反射色のL 値が94.51以上である
    ことを特徴とする銀糸。
  2. 積層フィルムを細幅にスリットした銀糸であって、
    前記積層フィルムは、ポリアミド層、ポリエステル層、金属薄膜層、トップコート層、接着層の少なくとも5層をこの順に有し、
    前記金属薄膜層は、Alからなり、
    前記ポリアミド層と前記ポリエステル層は、共押出により一体的に成形された多層樹脂フィルムの一部または全部を形成するものであり、
    前記ポリアミド層の厚さは3〜15μmであり、
    前記ポリエステル層の厚さは1〜5μmであり、
    得られた前記積層フィルムの反射色のL 値が91.03以上である
    ことを特徴とする銀糸。
  3. 前記積層フィルムは、ポリエステル層と金属薄膜層の間に、さらにアンカーコート層を有する
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載の銀糸。
  4. 前記積層フィルムの積層構造は、前記接着層を中心として対称である
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の銀糸。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載された銀糸を用いた撚糸。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載された銀糸及び/又は請求項に記載された撚糸を用いた織物生地。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載された銀糸及び/又は請求項に記載された撚糸を用いた編物生地。
JP2011016279A 2011-01-28 2011-01-28 銀糸並びに銀糸を用いた撚糸、織物生地および編物生地 Active JP5496120B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011016279A JP5496120B2 (ja) 2011-01-28 2011-01-28 銀糸並びに銀糸を用いた撚糸、織物生地および編物生地

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011016279A JP5496120B2 (ja) 2011-01-28 2011-01-28 銀糸並びに銀糸を用いた撚糸、織物生地および編物生地

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012154008A JP2012154008A (ja) 2012-08-16
JP5496120B2 true JP5496120B2 (ja) 2014-05-21

Family

ID=46836038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011016279A Active JP5496120B2 (ja) 2011-01-28 2011-01-28 銀糸並びに銀糸を用いた撚糸、織物生地および編物生地

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5496120B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6857446B2 (ja) * 2015-12-28 2021-04-14 ユニチカ株式会社 金属蒸着層保護コート剤
CN107815657B (zh) * 2017-11-07 2019-07-12 福建工程学院 一种颜色可调的氧化铝陶瓷涂层及其制备方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62276042A (ja) * 1986-05-21 1987-11-30 尾池工業株式会社 ジヨ−ゼツト用金銀糸
JPS62282030A (ja) * 1986-05-26 1987-12-07 尾池工業株式会社 ジヨ−ゼツト用金銀糸
JPH05222635A (ja) * 1992-02-13 1993-08-31 Oike Ind Co Ltd ウール後染め加工用金属光沢スリット糸及びそれを用いた撚糸乃至は梳毛糸及びそれを用いたウール製品
JP3229656B2 (ja) * 1992-06-30 2001-11-19 尾池工業株式会社 後染め加工用金属光沢スリット糸及びそれを用いた撚り糸乃至は紡績糸及びそれを用いた繊維製品
JPH07268739A (ja) * 1994-03-22 1995-10-17 Oike Ind Co Ltd ウール後染め加工用丸撚金銀糸およびそれを用いた撚糸ないしは梳毛糸、ならびにそれらを用いたウール製品
JP3227534B2 (ja) * 1997-03-05 2001-11-12 有限会社三徳 ちりめん織物に用いる漬染可能なまがい金糸又は銀糸
JPH11269732A (ja) * 1998-01-22 1999-10-05 Oike Ind Co Ltd 電磁波シールド繊維および布帛

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012154008A (ja) 2012-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109562599B (zh) 装饰性膜以及附着有装饰性膜的制品
JP4071095B2 (ja) 反射性スライドファスナー
WO1999036813A1 (en) Optical device with a dichroic polarizer and a multilayer optical film
CN1266750A (zh) 产生颜色的着色结构
JP2001347798A (ja) 発色構造体
JP5496120B2 (ja) 銀糸並びに銀糸を用いた撚糸、織物生地および編物生地
KR101805083B1 (ko) 유색 이형 필름 및 이의 제조방법
KR101859733B1 (ko) 금속 광택을 갖는 유색 필름 및 이를 포함하는 모바일 기기의 후면 커버
RU2754267C2 (ru) Многослойное цветное стекло
KR101910399B1 (ko) 장식판의 제조 방법
JP2019051633A (ja) ダーククロム調加飾フィルム
JP2015164798A (ja) 加飾用金属光沢調フィルム
JP4567717B2 (ja) 化粧フィルム及び積層化粧シート
TWI396788B (zh) 彩色織物
JP2009030219A (ja) 金銀糸
JP4583959B2 (ja) 光反射抑制体
JP5482761B2 (ja) 難染性金銀糸、およびそれを使用した繊維製品
JP6133085B2 (ja) 樹脂成形品の加飾方法
JP4886247B2 (ja) 多層積層フィルム
JP3969962B2 (ja) 金属蒸着積層フイルムとスリット糸
JP2896565B1 (ja) 染め分け可能な複合糸及びそれを使用した布帛
US20230321949A1 (en) Color-changing sheet
KR200377319Y1 (ko) 엠보싱 무늬가 있는 다양한 색상의 라미네이션용플라스틱 필름
JP3227534B2 (ja) ちりめん織物に用いる漬染可能なまがい金糸又は銀糸
CN101720277A (zh) 非镜面虹彩膜

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5496120

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250