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JP5496766B2 - 固定具および医療用カテーテル - Google Patents
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JP5496766B2 - 固定具および医療用カテーテル - Google Patents

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Description

本発明は、医療用カテーテルに含まれる固定具、および、医療用カテーテル自体に関する。
昨今、口から食事を摂取できない患者は、栄養摂取(栄養補給)のために消化管用カテーテルを使用する。例えば、消化管用カテーテルの一例として、胃瘻カテーテルが挙げられる。胃瘻カテーテルは、中空状の部材で、胃と体外と通じさせる。そしてこのような胃瘻カテーテルは、体から脱落しないために、内部(胃内)ストッパーと外部(体外)ストッパーとで、胃壁および腹壁とを挟み込む。
胃瘻カテーテルの種類は、“ボタン型”と“チューブ型”の2種類がある(特許文献1・2および非特許文献1参照)。
ボタン型の胃瘻カテーテルの長所は、目立たず日常動作の邪魔にならないことで、これにより、患者のQOL(Quality of Life)が向上する。逆に、ボタン型の胃瘻カテーテルの短所としては、指先で胃瘻カテーテルにおける栄養剤等の投入口用のボタン操作(開閉)が難しいこと、投入口と栄養チューブとの接続が難しいこと、または、栄養剤等の流路が狭いことが挙げられる。
一方、チューブ型の胃瘻カテーテルの長所は、栄養チューブとの接続が容易であることである。逆に、チューブ型の胃瘻カテーテルの短所としては、長いカテーテルチューブに起因してチューブ内の感染が起き易いこと、体外に露出したカテーテルチューブが邪魔になり事故抜去しやすいことである(例えば、胃瘻カテーテルが、引っ張られたり、引っ掛けられたりして、体から抜けやすいことである)。
つまり、ボタン型の胃瘻カテーテル、チューブ型の胃瘻カテーテル、ともに改善の余地があるといえる。
ところで、胃瘻用カテーテル(例えば、チューブ型の胃瘻カテーテル)は留置中に、バンパー埋没症候群といった問題が生じることがある。このバンパー埋没症候群とは、内部ストッパーと外部ストッパーとの距離が、胃内腔から体表までの距離より短くなることで、内部ストッパーが胃の粘膜に埋没する症状である。例えば、外部バンパーの締めすぎによって、このバンパー埋没症候群が生じる。
そして、このバンパー埋没症候群が生じると、患者の胃に対して、栄養剤等が投与できなくなり、例えば、胃瘻の再造設が必要となる。そのため、患者に多大な負担がかかる。
そこで、このようなバンパー埋没症候群の防止として、カテーテルチューブにて、外部ストッパーを、体表面から0.5cm以上乖離させて強固に固定することが挙げられる。カテーテルチューブに対して、強固に固定できる外部ストッパーの一例としては、特許文献3に記載の外部ストッパーが挙げられる。
詳説すると、この外部ストッパー(固定具)は、胃瘻カテーテルにおけるカテーテルチューブを差し込む開口を有する。そして、この開口の伸長方向が、直線ではなく屈曲することで、開口の内壁とカテーテルチューブの外壁とが強固に密着し、外部ストッパーが、容易にカテーテルチューブにて変位しない。
特開2004−215804号公報 特開2007−167082号公報 特開2006−305025号公報
http://www.peg.or.jp/eiyou/peg/about.html
しかしながら、特許文献3に記載の外部ストッパーの場合、カテーテルチューブに対して、外部ストッパーは強固に固定されるものの、その外部ストッパーから体表面に至るまでの距離が把握されにくい。その上、外部ストッパーが、カテーテルチューブに強固に固定されるゆえに、体表面から外部ストッパーを乖離させようとする動作が難しい。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。そして、その目的は、体表面との距離を測ることなく、容易かつ正確に位置決めできる固定具等を提供することにある。
固定具は、医療用カテーテルにおける本体部に、移動可能に装着され、体に接触することで、医療用カテーテル自体の移動を規制する。この固定具では、本体部の一端から固定具に至るまでの距離を変化させるための乖離距離調整装置が含まれる。
この乖離距離調整装置は、てこの原理を用いると望ましい。
例えば、この乖離距離調整装置は、支軸と、その支軸によって、正逆回転するように支持されるレバーと、を含むと望ましい。その上、支軸から乖離したレバーの一端である接触端は、本体部に接触し、接触端に対して反対側で、支軸から乖離するレバーの他端である非接触端が、支軸に対して正回転することで、本体部に沿って進行する一方、非接触端が、支軸に対して逆回転することで、本体部に沿って退行すると望ましい。
また、レバーが本体部に接触しつつ移動する距離は、0.5cm以上2.0cm以下であると望ましい。
また、固定具では、支軸が少なくとも1個以上含まれ、レバーが、支軸に対応する個数含まれると望ましい。
また、固定具では、レバーの回転を自動的に行う電動器が含まれると望ましい。
なお、以上の固定具を含む医療用カテーテルも本発明といえる。
そして、胃瘻カテーテル、空腸瘻カテーテル、食道瘻カテーテル、盲腸瘻カテーテル、直腸瘻カテーテル、腎盂カテーテル、気管切開カテーテル、または、排液用カテーテルといったものが、医療用カテーテルとして挙げられる。
本発明によれば、固定具が医療用カテーテルに装着された場合、その固定具は、体表面との距離を測ることなく、容易かつ正確に位置決めされる。
は、外部ストッパーおよびカテーテルチューブを示す斜視図である。 は、外部ストッパーの正面図である。 は、外部ストッパーの断面図(図2AにおけるB−B’線矢視断面図)である。 は、外部ストッパーの断面図(図2AにおけるC−C’線矢視断面図)である。 は、外部ストッパーの断面図(図2AにおけるD−D’線矢視断面図)である。 は、外部ストッパーの斜視図である。 は、レバーの把持端が体表接触部に近づいた状態を示す断面図である。 は、レバーの把持端が、体表接触部から離れようとする状態、または、近づこうとする状態を示した断面図である。 は、レバーの把持端が体表接触部から離れた状態を示す断面図である。 は、外部ストッパーの開口(空洞)を示す断面図である。 は、外部ストッパーの開口(空洞)を示す断面図である。 は、胃瘻カテーテルの斜視図である。
[実施の形態1]
実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、他の図面を参照するものとする。
なお、医療用カテーテルの一例として、消化管である胃に留置させる胃瘻カテーテル(消化管に留置させるカテーテルを消化管留置用カテーテルともいえる)を挙げて説明するが、これに限定されるものではない。
図6は、胃瘻カテーテル59を示す斜視図である。胃瘻カテーテル{PEG(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)カテーテル}59は、カテーテルチューブ[本体部]41、ファネル51、投入口キャップ52、内部ストッパー[内部固定部]53、バルブ54、および外部ストッパー[固定具]11を含む。
カテーテルチューブ41は、中空42を有する軸状部材、すなわちチューブである(なお、この中空42を囲むカテーテルチューブ41の部分を壁部41Wとする;図2B参照)。この中空42は、例えば胃に供給する栄養剤を流すものであり、メインルーメン42とされる。この伸びたメインルーメン[主中空]42の両端には、口部43である投入口43Aおよび流出口43Bが形成されており、栄養剤等の挿入される口部43が投入口43Aとされ、栄養剤等の流出する口部43が流出口43Bとされる{なお、流出口43Bの位置する側を先端側、投入口43Aの位置する側を末端側(手元側)とする}。
なお、このカテーテルチューブ41の壁部41Wには、インフレーションルーメン45が形成されているが、詳細は後述する(なお、不図示だが、壁部41Wに、X線不透過ラインが、カテーテルチューブ41の長手方向に沿って形成されているとよい)。
ファネル51は、メインルーメン42の投入口43A付近のカテーテルチューブ41の一部分であり、カテーテルチューブ41の他の部分(例えば、カテーテルチューブ41の中間付近)よりも大きな外径を有する。詳説すると、ファネル51が、比較的大きな外径を有することで、壁部41Wの肉厚が増し、メインルーメン42の投入口43A付近の内径が、メインルーメン42における他の内径(例えば流出口42Bの内径)よりも広げられる。これにより、例えば、栄養チューブが、投入口43Aに接続しやすくなる。
投入口キャップ52は、メインルーメン42の投入口43Aを塞ぐものである。なお、この投入口キャップ52は、図6に示すように、胃瘻カテーテル59に接続されていると、紛失しないので望ましい。
内部ストッパー53は、媒体(例えば、液体、または空気のような気体)の注入により膨らむバルーンであり、カテーテルチューブ41の先端側に形成される。そして、バルーンが膨らむことで、胃内部の胃瘻73周縁に係り合う(要は、内部ストッパー53が、体内である胃に引っかかる)。この結果、胃瘻カテーテル59が、胃内部から抜け落ちない。
なお、この内部ストッパー53は、カテーテルチューブ41の壁部41Wに形成されたインフレーションルーメン45とつながる。そして、このインフレーションルーメン45は、バルブ54を介して外部につながる。そして、バルブ54に差し込まれた注射器等(不図示)から注入された媒体が、インフレーションルーメン45を通じて、内部ストッパー53に入り、その内部ストッパー53を膨らます。
バルブ54は、注射器等の差し込みによって、注射器等からの媒体をインフレーションルーメン45に通じさせる一方、注射器等が引き抜かれると、インフレーションルーメン45と外部とのつながりを遮断するものである。
外部ストッパー11は、カテーテルチューブ41を差し込む開口12を有する円盤である{なお、外部ストッパー11の開口(空洞)12における内径は、カテーテルチューブ41の外径よりも若干小さい}。そして、この外部ストッパー11は、内部ストッパー53とファネル51との間に位置する。すると、胃内部に位置する内部ストッパー53と、体外に位置する内部ストッパー53との間に間隔が生じ、この間隔に腹壁71および胃壁72が収まる(図4A〜図4C参照)。
そして、外部ストッパー11が、比較的強固にカテーテルチューブ41に固定されている場合、この外部ストッパー11が体表面に係り合うことで(要は、外部ストッパー11が、体表面に引っかかることで)、胃瘻カテーテル59が胃内部に過度に進入しなくなる。つまり、内部ストッパー53と外部ストッパー11とが、腹壁71および胃壁72を挟むことで、胃瘻カテーテル59は、胃内部から抜け落ちないだけでなく、胃内部に過度に進入しなくなる。
なお、胃瘻カテーテル59における内部ストッパー53と外部ストッパー11との最短距離は、胃壁72の厚みと腹壁71の厚みとを合わせた厚み以上であればよい。例えば、15cm以下(望ましくは10cm以下)が想定されている。
ここで、外部ストッパー11について、図1、図2A〜図2D、および図3を用いて説明する。
なお、図1は、外部ストッパー11を示す斜視図である。図2Aは、外部ストッパー11の正面図である。図2Bは、後述する2本の支軸21を同時に視認できる断面図(図2AにおけるB−B’線矢視断面図)である。図2Cは、後述する1本の支軸21のみを視認できる断面図(図2AにおけるC−C’線矢視断面図)である。図2Dは、後述する溝17の底を視認できる断面図(図2AにおけるD−D’線矢視断面図)である。図3は、外部ストッパー11(詳説すると、支軸21およびレバー22を省略した外部ストッパー11)の斜視図である。
外部ストッパー11は、体表接触部13、滑り止め部16、および乖離距離調整装置20を含む。
体表接触部13は、カテーテルチューブ41を差し込む開口12を有する円盤であり、体表面に接触することで、胃瘻カテーテル59の移動を防止し、胃内部への胃瘻カテーテル59の過度の進入を防ぐ。なお、体表接触部13は、円盤(リング)のような形状に限定されるものではなく、角取りされた多角状であってもよいし、脚状であってもよい。
また、体表接触部13において、体表に接触する一面は、接触面積の抑制を図るべく、開孔を含んでいてもよいし、凹凸面になっていてもよいし、シボ加工を施されていてもかまわない。
滑り止め部16は、体表接触部13同様に開口12を有する部材で、体表接触部13における体外側(体表接触部13において、体表から乖離した側)の一面に形成される。そして、滑り止め部16は、乖離距離調整装置20を取り付けるための溝17を含む。なお、溝17は、筒状の滑り止め部16の伸び方向と同方向に伸びており、さらに、溝17の底には、開口12に通じる欠損部18が形成される。なお、欠損部18の位置は、特に限定されるものではないが、溝17にて、体表接触部13から比較的離れた箇所に形成される例を挙げている。
乖離距離調整装置20は、カテーテルチューブ41の一端{例えば、内部ストッパー53が接続したカテーテルチューブ41の一端(例えば、内部ストッパー53とカテーテルチューブ41との接続箇所のうち、最も末端側に位置する箇所)}から、外部ストッパー11に至るまでの距離(乖離距離)を調整する装置であり、支軸21およびレバー22を含む。
支軸21は、レバー22を正逆回転するように支持するものであり(例えば、円柱部材であり)、滑り止め部16の溝17にて対向する壁面に架け渡る。なお、支軸21は、空洞12の伸び方向に対して直交する方向において、欠損部18に重なる箇所に位置する。
レバー22は、支軸21に支えられることで、滑り止め部16の溝17に収められる。そして、このレバー22は、一端22Tを、溝17に形成された欠損部18を介してカテーテルチューブ41に接触させることで、滑り止め部16、ひいては外部ストッパー11を、カテーテルチューブ41において、移動させる。
詳説すると、棒状のレバー22における両端の一方付近に、支軸21が差し込まれており、その支軸21付近で、カテーテルチューブ41に接触するレバー22の一端22Tが、接触端22Tとなる{なお、接触端22Tは、曲面を有した面(カム面)となっている}。
一方、レバー22におけるもう一方の端(すなわち、接触端22Tに対して反対側の端)22Nは、例えば、人によって把持される把持端22Nとなる。なお、把持端22Nは、外部ストッパー11をカテーテルチューブ41に沿って移動させるために、そのカテーテルチューブ41自体に接触しない端であるので、非接触端22Tともいえる。
そして、この把持端22N(ひいてはレバー22)が、支軸21を基準にして、正回転Pまたは逆回転Qすることで、外部ストッパー11がカテーテルチューブ41を移動する。すなわち、レバー22の回転に応じて、カテーテルチューブ41の一端から外部ストッパー11までの距離が変わる。
そこで、このような外部ストッパー11の移動を、図4A〜図4Cを用いて説明する(なお、図4A〜図4Cを用いた説明では、カテーテルチューブ41は不動とする)。なお、図4Aは、レバー22の把持端22Nが体表接触部13に近づいた状態を示す断面図であり、図4Cは、レバー22の把持端22Nが体表接触部13から離れた状態を示す断面図であり、図4Bは、レバー22の把持端22Nが、体表接触部13から離れようとする状態、または、近づこうとする状態を示した断面図である。
図4Aでは、外部ストッパー11が体表面に接触する。すなわち、内部ストッパー53と外部ストッパー11との間隔が、腹壁71の厚みと胃壁72の厚みとを合わせた厚み程度の長さになりかねない(すなわち、バンパー埋没症候群が起きかねない)。
そこで、例えば、人が把持端22Nを持って外部ストッパー11を移動させる。詳説すると、把持端22Nが、支軸21を基準にして、体表接触部13から乖離するように回転する(なお、この回転を正回転Pとする)。
すると、図4Bに示すように、レバー22の一端22Tである接触端22Tが、欠損部18通じて、カテーテルチューブ41の表面に近づき、その後、接触する。このようにレバー22とカテーテルチューブ41とが接触すると、その接触の生じる箇所が基点(係合点)MPとなる。
そして、そのまま、把持端22Nが正回転Pすると、図4Cに示すように、基点MPを基準にして、レバー22が、カテーテルチューブ41の末端側に向かって倒れこむ。すると、支軸21が基点MPよりも末端側へと移動し、その移動に合わせて外部ストッパー11も、末端側へと移動する。そのため、外部ストッパー11と体表面との間に、一定の間隔が生じる。
つまり、カテーテルチューブ41に対して、開口12を介して装着された外部ストッパー11に、支軸21とレバー22とが含まれている場合、レバー22の接触端22Tがカテーテルチューブ41に接触し、その接触端22Tに対して反対側に位置する把持端22Nが、支軸21に対して正回転Pすることで、外部ストッパー11はカテーテルチューブ41に沿って移動する(なお、カテーテルチューブ41の末端側に向かう外部ストッパー11の移動を進行とする)。
このようになっていると、レバー22がカテーテルチューブ41に接触しつつ移動した距離分だけ、外部ストッパー11が移動する。そのため、例えば、胃瘻カテーテル59における内部ストッパー53が胃壁に触れつつ、外部ストッパー11が体表に触れる状態で、レバー22が正回転すると、図4A→図4B→図4Cの順に示すように、レバー22がカテーテルチューブ41に接触しつつ移動した距離分だけ、外部ストッパー11が体表から離れる。
したがって、以上のような、てこの原理を用いたレバー22を含む乖離距離調整装置20が、外部ストッパー11に含まれていると、体表面との距離を測ることなく、容易かつ正確に外部ストッパー11を位置決めできる。
なお、レバー22がカテーテルチューブ41に接触しつつ移動した距離(移動距離)は、0.5cm以上5.0cm以下であると望ましい。
このようになっていると、図4Cに示すように、体表面から外部ストッパー11までに、移動距離分の間隔が確実に生じる。そのため、体表面から外部ストッパー11までの間隔が0.5cm未満の場合が生じず、バンパー埋没症候群が起きない。
一方で、体表面から外部ストッパー11までの間隔が5.0cmを超える場合が起きず、胃瘻カテーテル59を引っ掛けることに起因する脱落事故、または、胃内部への胃瘻カテーテル59の過度の進入が起きない(なお、より確実に、これら事故を防ぐためには、レバー22がカテーテルチューブ41に接触しつつ移動する距離は、0.5cm以上2.0cm以下であると望ましい)。
なお、レバー22が逆回転Qすると、図4C→図4B→図4Aの順に示すように、外部ストッパー11は、カテーテルチューブ41の先端側に向かって移動する(このような移動を退行とする)。
詳説すると、図4Cに示すように、把持端22Nが、支軸21を基準にして、体表接触部13に向かって近づくように回転する(なお、この回転を逆回転Qとする)。
すると、図4Bに示すように、レバー22の一端22Tである接触端22Tが、欠損部18通じて、カテーテルチューブ41の表面に近づき、その後、接触する。このようにレバー22とカテーテルチューブ41とが接触すると、その接触の生じる箇所が基点MPとなる。
そして、そのまま、把持端22Nが逆回転Qすると、図4Aに示すように、基点MPを基準にして、レバー22が、カテーテルチューブ41の先端側に向かって倒れこむ。すると、支軸21が基点MPよりも先端側へと移動し、その移動に合わせて外部ストッパー11も、先端側へと移動する。
[実施の形態2]
実施の形態2について説明する。なお、実施の形態1で用いた部材と同様の機能・作用効果を有する部材については同一の符号を付記し、その説明を省略する。
実施の形態1で説明した胃瘻カテーテル59では、外部ストッパー11の開口12における内径は、カテーテルチューブ41の外径よりも若干小さく、互いが密着しているものの、一定以上の力が加えられる場合に、外部ストッパー11は、カテーテルチューブ41を移動していた。しかし、外部ストッパー11の開口12の内壁は、隆起のない面に限定されるものではない。
例えば、半球状の隆起が開口12の内壁に形成されることで、開口12の内径が、カテーテルチューブ41の外径よりも小さくなってもよい。また、半円盤状の隆起が開口12の内壁に形成されてもよいし、図5Aの断面図に示すように、螺旋状になった隆起が開口12の内壁に形成されてもよい(なお、図5Aおよび後述の図5Bでは、支軸21およびレバー22が、便宜上、省略される)。
また、図5Bの断面図に示すように、隆起12Dは、体表面側(すなわち、体表接触部13側)に向く一面12Dvを、開口12の内壁に対して垂直に立ち上がらせる一方、体表面側に対する反対側(すなわち、滑り止め部16側)に向く面12Diを、開口12の内壁に対して傾斜させることで、隆起12D全体として、先細っていてもよい。
このようになっていると、外部ストッパー11が、体表側に近づこうとする場合、開口12の内壁に垂直な一面(垂直面)12Dvが、カテーテルチューブ41の外壁に強固に接触するので、移動しにくくなる。そのため、より確実に、バンパー埋没症候群が防止される。一方で、外部ストッパー11が体表から離そうとする場合、開口12の内壁に傾斜した一面(傾斜面)12Diは、カテーテルチューブ41の外壁とは強固に接触しないので、比較的簡単に移動する。つまり、このような外部ストッパー11はバンパー埋没症候群を防止しつつ、取り扱いが容易といえる。
[その他の実施の形態]
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
例えば、以上では、外部ストッパー11には、支軸21が2個、レバー22が2個、含まれていたが、これに限定されるものではない。例えば、外部ストッパー11には、支軸21が1個、レバー22が1個、含まれていてもよい。要は、外部ストッパー11には、支軸21が少なくとも1個以上含まれ、レバー22が、支軸21に対応する個数含まれていればよい。
また、レバー22は、人の手によって握られることで回転するとは限らない。例えば、公知のモータ[電動器]が、外部ストッパー11に含まれており、そのモータがレバー22の回転を自動的に行ってもかまわない。
また、胃瘻カテーテル59の材料は、特に限定されない。一例となる材料としては、シリコーン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、および、ポリブタジエン系樹脂等の各種樹脂から、任意に選択された2種以上の混合物が挙げられる。また、シリコーン、ポリウレタン系樹脂、およびスチレン系樹脂から選択された1種の樹脂が、胃瘻カテーテル59の材料として使用されてもよい。
また、胃瘻カテーテル59の材料となる樹脂組成物には、材料の熱力学的特性、または、生体適合性等の特徴が著しく損なわない範囲で、各種の有機物または無機物が、混合されてもよい。例えば、顔料、染料、安定剤、酸化防止剤、滑剤、造核剤、増量剤、充填剤、補強剤、造粘剤、または、相溶化剤等が、各種有機物または無機物として挙げられる。
なお、胃瘻カテーテル59が成形で製造される場合、特に限定されるものではないが、押出成形、圧縮成形、射出成形、LIM(Liquid Injection Molding)成形等が行われると望ましい。
また、以上では胃瘻カテーテル59を例に挙げて説明してきたが、これに限定されるものではない。例えば、その他のカテーテルとしては、空腸瘻カテーテル{PEJ(Percutaneous Endoscopic Jejunostomy)カテーテル}、食道瘻カテーテル{PTEG(Percutaneous Trans-Esophageal Gastro-tubing)カテーテル}、盲腸瘻カテーテル、直腸瘻カテーテル、腎盂カテーテル、気管切開カテーテル、排液用カテーテル等が挙げられる。すなわち、体内と体外との少なくとも一方から固定できるカテーテルであれば、特に限定されるものではない。
11 外部ストッパー[固定具]
12 開口(空洞)
12D 隆起
12Dv 隆起の垂直面
12Di 隆起の傾斜面
13 体表接触部
16 滑り止め部
17 溝
18 欠損部
20 乖離距離調整装置
21 支軸
22 レバー
22T 接触端
22N 把持端
41 カテーテルチューブ[本体部]
41W 壁部
42 メインルーメン
43 口部
43A 投入口
43B 流出口
45 インフレーションルーメン
51 ファネル
52 投入口キャップ
53 内部ストッパー[内部固定部]
54 バルブ
59 胃瘻カテーテル[医療用カテーテル]
71 腹壁
72 胃壁
73 胃瘻

Claims (6)

  1. 医療用カテーテルにおける本体部に、移動可能に装着され、体に接触することで、上記医療用カテーテル自体の移動を規制する固定具にあって、
    上記本体部の一端から上記固定具に至るまでの距離を変化させるための乖離距離調整装置が含まれ
    その乖離距離調整装置は、てこの原理を用いており、
    支軸と、
    その支軸によって、正逆回転するように支持されるレバーと、
    を含み、
    上記支軸から乖離した上記レバーの一端である接触端は、上記本体部に接触し、
    上記接触端に対して反対側で、上記支軸から乖離する上記レバーの他端である非接触端が、上記支軸に対して正回転することで、上記本体部上に沿って進行する一方、
    上記非接触端が、上記支軸に対して逆回転することで、上記本体部上に沿って退行する固定具。
  2. 上記レバーが上記本体部に接触しつつ移動する距離は、0.5cm以上2.0cm以下である請求項1に記載の固定具。
  3. 上記支軸が少なくとも1個以上含まれ、
    上記レバーが、上記支軸に対応する個数含まれる請求項1または2に記載の固定具。
  4. 上記レバーの回転を自動的に行う電動器が含まれる請求項1〜3のいずれか1項に記載の固定具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の固定具を含む医療用カテーテル。
  6. 胃瘻カテーテル、空腸瘻カテーテル、食道瘻カテーテル、盲腸瘻カテーテル、直腸瘻カテーテル、腎盂カテーテル、気管切開カテーテル、または、排液用カテーテルである請求項5に記載の医療用カテーテル。
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