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JP5497526B2 - 軸受構造 - Google Patents
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本発明は、軸受構造に関するものである。
従来から、例えば車載用液晶表示装置に発生する静電気によって、当該液晶表示装置の液晶画面の角部にちらつきが発生するといった問題があった。
そこで、アームに対して液晶表示装置を回動自在に軸支する軸受構造として、液晶表示装置の筐体に形成される第一の軸受部とアームに形成される第二の軸受部とを対向配置して、軸方向に弾性力を有するばねの弾性力により第二の軸受部に配置取された第二の金属部品を第一の軸受部に配置された第一の金属部品へ当接させることで、液晶表示装置の回動時でも液晶表示装置とアームとの導通を図ったものがある(例えば特許文献1参照)。
上記軸受構造では、第一の軸受部の導電部位に第一の金属部品が当接し、第二の軸受部の導電部位に第二の金属部品が当接している。
そして、液晶表示装置に静電気等によって発生する電荷は、液晶表示装置→第一の金属部品→第二の金属部品→アームの経路を通って液晶表示装置外へ放出される。
特開平11−68901号公報
しかしながら、上記従来例における軸受構造では、第一、第二の金属部品の導通を保つためにばねが設けられていることで、当該ばねを設けるためのスペースが必要となると共に部品点数が多くなり、軸受構造が大型化、複雑化したものであった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、アームに対して液晶表示装置を回動自在に軸支して、液晶表示装置とアームとの導通を図ることができる小型かつ簡単な軸受構造を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明の軸受構造は、導電性材料からなるアームに形成される回動孔に挿着される環状のブッシングと、当該ブッシング及び回動孔を挿通して、液晶表示装置の筐体に形成される接続部に当接する支軸とを用いて、アームに対して液晶表示装置を回動自在に軸支する軸受構造において、前記支軸は、導電性材料から形成され、液晶表示装置の筐体における導電部位の内で回動孔と対向する箇所に形成される接続部に当接し、前記ブッシングは、アームに形成される回動孔に挿着されると共に前記支軸に挿通される絶縁性材料からなる挿着部材と、当該挿着部材に取り付けられて、アームに形成される回動孔の内径部に当接する第一の当接片及び支軸の外周面に当接する第二の当接片を有する導電性材料からなる導通部材とから構成されていることを特徴とする。
この軸受構造において、前記接続部は、筐体表面から膨出して形成された膨出部と、当該膨出部の頂部から筐体内へ向けて形成されて前記支軸が挿入される挿入孔とから構成されることが好ましい。
また、この軸受構造において、前記ブッシングは、挿着部材の一端に鍔部が形成され、当該鍔部から挿着部材の他端までの長さが、アームの回動孔が形成された箇所の厚みよりも短く形成されることが好ましい。
また、この軸受構造において、前記支軸は、前記接続部に取り付けられる取り付け部と、前記ブッシングの内径部に嵌挿される嵌挿部と、前記ブッシングの挿着部材における鍔部に対向して形成されて当該鍔部を押圧する鍔当接部とを備えることが好ましい。
また、この軸受構造において、前記第一の当接片は、前記回動孔の内径部に当接する略ドーム状の突部が形成されることが好ましい。
また、この軸受構造において、前記第一の当接片は、前記回動孔の内径部に当接する尖鋭部が形成されることが好ましい。
本発明では、アームに対して液晶表示装置を回動自在に軸支して、液晶表示装置とアームとの導通を図ることができる小型かつ簡単な軸受構造を提供することができるという効果がある。
本発明の実施形態1における軸受構造の分解斜視図を示す。 同上における軸受構造を用いた車載用液晶表示装置の動作状態を示す。 同上における軸受構造で用いられるブッシングの三面図を示す。 同上におけるブッシングが有する導電部材の斜視図を示す。 同上における軸受け構造のA−A断面図を示す。 同上における軸受け構造のB−B断面図を示す。 本発明の実施形態2における軸受構造が有するブッシングの斜視図を示す。 同上における軸受け構造の断面図を示す。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態における軸受構造は、図1に示すように、導電性材料からなるアーム1に形成される回動孔1aに挿着される環状のブッシング2と、当該ブッシング2及び前記回動孔1aを挿通して、液晶表示装置3の筐体31に形成される接続部31aに当接する支軸4とを用いて、アーム1に対して液晶表示装置3を回動自在に軸支する。
また、本実施形態の軸受構造は、例えば、車載用の液晶表示装置3をアーム1に回動自在に軸支する際に用いられる。ここで、液晶表示装置3が使用されていない場合には、当該液晶表示装置3は、図2(a)に示すように、アーム1と略平行となる状態で軸支されて、図示しないナビゲーション本体内部にアーム1と共に格納されている。そして、液晶表示装置3を使用する際には、まず、図2(b)に示すように、アーム1がナビゲーション本体から外部へスライドし、その後に図2(c)に示すように、液晶表示装置3がアーム1に対して略垂直となる位置まで立ち上がると共に、アーム1がナビゲーション本体内へスライドする。
そして、液晶表示装置3は、静電気等が発生した場合に液晶部分の角部にちらつきが発生する虞があるため、液晶表示部3とアーム1とが本実施形態における軸受構造を介して導通したものとなっている。
以下、本実施形態の軸受構造で用いられる各部品の説明を図3〜6を用いて行う。
まず、ブッシング2は、図3に示すように、絶縁性材料からなる挿着部材21と、当該挿着部材21に一体成型される導電性材料からなる導通部材22とから構成される。なお、導通部材22の材質としては、例えば、ステンレス、リン青銅、ベリリウム鋼、チタン鋼等が用いられる。
挿着部材21は、アーム1に形成される回動孔1aに挿着される略円環状の挿着部21aと、挿着部21aの一端に形成されてアーム1の回動孔1a周縁に当接する鍔部21bとから構成され、前記回動孔1aと共に支軸4に挿通される。
導通部材22は、図4に示すように、略円環状に形成された基部221と、基部221における内径部の対向する2箇所より軸方向へ向けて略L字状に湾曲して形成された第一の湾曲部222a及び当該第一の湾曲部222aの先端から軸方向へ向けて互いに対向して延設された第一の延設部222bからなる一対の第一の当接片222と、基部221の内径部において前記一対の第一の湾曲部222aが形成された各位置から軸を中心に90度回転した各位置より軸方向へ向けて略L字状に湾曲して形成された第二の湾曲部223a及び当該第二の湾曲部223aの先端から軸方向へ向けて互いに内側方向へ向けて延設されてその先端が外方向へ折曲された第二の延設部223bからなる一対の第二の当接片223とから構成される。
基部221は、外径部に4つの突部221aが形成されており、当該突部221aは互いに略等間隔に設けられている。これにより、挿着部材21に一体成型された導通部材22が、回転方向等にずれることなく、挿着部材21との相対位置のずれが防止される。
第一の当接片222は、第一の湾曲部222aによりばね性を有し、第一の延設部222bにおける外面の先端側に外部へ向けて膨出する突部222cが形成されている。そして、図5に示すように、ブッシング2がアーム1の回動孔1aに嵌挿されると、当該第一の当接片222は、回動孔1aの内径部に圧接して導通する。その際、第一の当接片222における突部222cの頂部が、回動孔1aの内径部に圧接することで、第一の当接片222が回動孔1aに対して付与する接圧を所望の略一定の値とすることができる。
更に、アーム1の回動孔1aは、ブッシング2の挿着部材21に嵌挿されていることから、当該挿着部材21と一体成型された導通部材22における第一の当接片222から略一定の接触抵抗を受ける。
従って、第一の当接片222と回動孔1aとが接触することによる電気抵抗を略一定に保つことができる。つまり、導通部材22とアーム1の間の電気抵抗を略一定に保つことができる。
また、第二の当接片223は、第二の湾曲部223aによりばね性を有し、第二の延設部223bが先端に向かうに従って縮幅されている。そして、図6に示すように、支軸4がブッシング2を挿通すると、ブッシング2における導通部材22の第二の当接片223が支軸4の外周に当接して導通する。ここで、第二の当接片223は、第二の延設部223bの先端側における幅の狭い箇所が支軸4に摺接することで、支軸4に対する接触面積を小さくすることができる。
更に、液晶表示装置3が、アーム1に対して回動する際、当該液晶表示装置3に固定された支軸4は、ブッシング2における挿着部材21の内径部を摺動するため、当該挿着部材21と一体成型された導通部材22の第二の当接片223から略一定の接触抵抗を受ける。
従って、第二の当接片223と支軸4とが接触することによる電気抵抗を略一定に保つことができる。つまり、導通部材22と支軸4との間の電気抵抗を略一定に保つことができる。
また、第一の当接片222及び第二の当接片223がばね性を有することで、本実施形態の軸受構造が、例えば、車載用の液晶表示装置の軸受け構造として用いられて、車両走行時の振動または衝撃が軸受構造に加わった場合であっても、第一の当接片222と回動孔1aとの導通状態及び第二の当接片223と支軸4との導通状態が保たれるため、導通部材22とアーム1との導通状態及び導通部材22と支軸4との導通状態を維持することができ、耐衝撃性、耐振動性を向上させることができる。
支軸4は、略長尺円柱状に形成され、その一端にはねじ溝が刻設されたねじ部(取り付け部)4aが形成され、他端にはねじ頭4bが形成されている。また、ねじ部4aとねじ頭4bとの間には、略円柱状の嵌挿部4cが形成されている。
ここで、液晶表示装置3の筐体31における接続部31aは、筐体31の表面から膨出して形成されて、当該膨出部31aの頂部から筐体31内へ向けてねじ孔(挿入孔)31bが穿設されている。
そして、支軸4は、アーム1の回動孔1aとブッシング2とを挿通して、ねじ部4aが前記ねじ孔31bに螺合することで液晶表示装置3の筐体31と導通する。また、支軸4の嵌挿部4cは挿着部材21を嵌挿すると共に導通部材22の第二の当接片223に摺接されて、導通部材22と導通する。ここで、嵌挿部4cは、ねじ加工等が施されないため、当該嵌挿部4cと第二の当接片223との間に働く接圧が安定して、液晶表示装置3の筐体31とアーム1との間の電気抵抗をより安定させることができる。
更に、前記ねじ部4aが螺合された状態でねじ頭4bの座面(鍔当接部)が挿着部材21の鍔部21bに当接することで、液晶表示装置3の筐体31にアーム1が固定される。
従って、本実施形態の軸受構造では、液晶表示装置3の筐体31と支軸4とが導通し、支軸4とブッシング2の導通部材22とが導通し、当該導通部材22とアーム1とが導通する。
よって、液晶表示装置3に静電気等によって発生する電荷は、液晶表示装置3→支軸4→導通部材22(第二の当接片223→基部221→第一の当接片222)→アーム1の経路を通って液晶表示装置3外へ放出される。
このように、本実施形態における軸受構造を用いることで、アーム1に対して液晶表示装置3を回動自在に軸支することができると共に、小型かつ簡単な構造で液晶表示装置とアームとの導通を図ることができ、更に、液晶表示装置3に発生する静電気をアーム1側へ放出して液晶表示部の角部に発生するちらつきを防止することができる。
また、上記で示したとおり、筐体31の接続部31aは筐体31から膨出して形成されているため、液晶表示装置3が回動する際、筐体31の接続部31aの頂部のみがアーム1に当接して、筐体31がアーム1に摺動する面積を必要最小限とすることができるため、液晶表示装置3の回動時のアーム1に対する筐体31の摺動摩擦抵抗を安定させることができる。
更に、液晶表示装置3が回動する際、前記接続部31aの頂部のみがアーム1に対して摺動することから、当該摺動時に筐体31がアーム1と摺接する面積が必要最小限に抑えられるので、筐体31に発生する擦り傷の面積が小さくなり、当該擦り傷を目立たなくすることができる。
また、本実施形態の軸受構造では、図5に示すように、挿着部材21における挿着部21aの軸方向の長さ寸法L1が、アーム1の回動孔1aが形成された箇所の厚み寸法L2よりも短く形成されている。なお、以下、図5における上下方向を基準として説明をおこなう。
そして、支軸4のねじ部4aを筐体31の接続部31aにおけるねじ孔31bに螺合すると、支軸4のねじ頭4bが挿着部材21における鍔部21bの上面に当接し、当該鍔部21bの下面がアーム1の上面に当接し、当該アーム1の下面が液晶表示装置3の筐体31の接続部31aに当接する。ここで、上記寸法L1が、上記寸法L2よりも短く設定されていることで(L1<L2)、支軸4のねじ部4aが螺合されていくに従って、支軸4のねじ頭4bが挿着部材21の鍔部21bに付与する押圧が増大して、互いに当接する上記各部品間に働く接圧も大きくなる。
従って、支軸4におけるねじ部4aの螺合量を調節することで、アーム1と液晶表示装置3の筐体31との間に働く接圧を容易に調節することができる。つまり、前記螺合量を調節することで、液晶表示装置3の回動時のアーム1に対する筐体31の摺動摩擦抵抗を容易に調節することができる。
(実施形態2)
本実施形態の軸受構造について図7,8を用いて説明を行う。本実施形態の軸受構造は、実施形態1の軸受構造と比べて第一の当接片222の代わりに第一の当接片224が形成されている点のみが異なっている。なお、その他の構成については、実施形態1と共通であるため、共通の符号を付して説明を省略する
第一の当接片224は、図7に示すように、基部221の内径部より軸方向へ向けて略L字状に湾曲して形成される一対の湾曲部224aと、一対の湾曲部224aの先端からそれぞれ軸方向へ延設される一対の延設部224bと、一対の延設部224b間に形成される尖鋭部224cとから構成される。
一対の湾曲片224aは、隙間224dを介して並設されている。
延設部224bは、一対の湾曲片224aの先端から下方へ向けて各々延設され、基端側が先端側に比べて幅広となっている。そして、延設部224bの基端側には、先端側から基端側へ向かうに従って幅広となる拡幅部224eが形成されている。
尖鋭部224cは、一対の延設片224b間において、先端部224fが外側方向へ突出した断面略V字状に形成され、一対の延設片224bと一体に形成されている。ここで、尖鋭部224cの先端部224fは、尖鋭となっている。
そして、図8に示すように、ブッシング2がアーム1の回動孔1aに挿し込まれる際、
尖鋭部224cの先端部224fが、回動孔1aの内径部上を摺動する。ここで、例えば、回動孔1aの内径部には、アーム1の表面にメッキが施された際にメッキ層が形成されている。そして、尖鋭部224cの先端部224fは、尖鋭な形状となっているため、尖鋭部224cが回動孔1aの内径部上を摺動することで、当該内径部に形成されているメッキ層が尖鋭部224cによって削剥される。これにより、アーム1における回動孔1aの金属部分に尖鋭部224cが確実に当接する。
従って、本実施形態の軸受構造は、アーム1にメッキが施されている場合であっても、アーム1の金属部分と第一の当接片224とが確実に当接し、アーム1と接続部材22とをより安定して導通させることができる。
また、第一の当接片224は、一対の湾曲部224a間に隙間224dが形成されていることから、内側方向(回動孔1aの内径部から離れる方向)へ偏倚しやすくなっている。そのため、液晶表示装置3が回動する際に、第一の当接片224とアーム1との間に働く摩擦力を小さくすることができ、液晶表示装置3の回動をスムーズに行うことができる。
なお、本実施形態では、アーム1にメッキが施されているが、アーム1に塗装が施されている場合においても尖鋭部224cによって回動孔1aに形成される塗膜を削剥することができる。これにより、上記同様に、アーム1の金属部分と第一の当接片224とが確実に当接し、アーム1と接続部材22とをより安定して導通させることができる。
1 アーム
1a 回動孔
2 ブッシング
3 液晶表示装置
4 支軸
4a ねじ部(取り付け部)
4c 嵌挿部
21 挿着部材
21b 鍔部
22 導通部材
31 筐体
31a 接続部
31b ねじ孔(挿入孔)
222 第一の当接片
223 第二の当接片

Claims (6)

  1. 導電性材料からなるアームに形成される回動孔に挿着される環状のブッシングと、当該ブッシング及び回動孔を挿通して、液晶表示装置の筐体に形成される接続部に当接する支軸とを用いて、アームに対して液晶表示装置を回動自在に軸支する軸受構造において、
    前記支軸は、導電性材料から形成され、液晶表示装置の筐体における導電部位の内で回動孔と対向する箇所に形成される接続部に当接し、
    前記ブッシングは、アームに形成される回動孔に挿着されると共に前記支軸に挿通される絶縁性材料からなる挿着部材と、当該挿着部材に取り付けられて、アームに形成される回動孔の内径部に当接する第一の当接片及び支軸の外周面に当接する第二の当接片を有する導電性材料からなる導通部材とから構成されていることを特徴とする軸受構造。
  2. 前記接続部は、筐体表面から膨出して形成された膨出部と、当該膨出部の頂部から筐体内へ向けて形成されて前記支軸が挿入される挿入孔とから構成されることを特徴とする請求項1記載の軸受構造。
  3. 前記ブッシングは、挿着部材の一端に鍔部が形成され、当該鍔部から挿着部材の他端までの長さが、アームの回動孔が形成された箇所の厚みよりも短く形成されることを特徴とする請求項1または2記載の軸受構造。
  4. 前記支軸は、前記接続部に取り付けられる取り付け部と、前記ブッシングの内径部に嵌挿される嵌挿部と、前記ブッシングの挿着部材における鍔部に対向して形成されて当該鍔部を押圧する鍔当接部とを備えることを特徴とする請求項3記載の軸受構造。
  5. 前記第一の当接片は、前記回動孔の内径部に当接する略ドーム状の突部が形成されることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の軸受構造。
  6. 前記第一の当接片は、前記回動孔の内径部に当接する尖鋭部が形成されることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の軸受構造。


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