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JP5500396B2 - 融雪機 - Google Patents
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本発明は、雪を融解させる融雪機に関する。
従来、融雪機には、融雪用熱源の燃焼室で灯油バーナーによって生成された高温水を、雪を投入する融雪専用槽に温水供給管を介して供給することで融雪し、融雪によって生じた融雪水を、融雪専用槽内に設けた排水ポンプから融雪水排出管を介して配水管に排出しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−25204号公報(第5頁、第3図)
しかしながら、特許文献1に記載の融雪機にあっては、雪を融雪水に変換するのに高温水だけを使用しているので、多量の高温水が必要であるばかりか、融雪するのに時間が掛かり、融雪効率に限界があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、多量の高温水を使用することなく、融雪効率の高い融雪機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の融雪機は、雪を投入し、該投入された雪に温水を噴霧する第1の温水噴霧手段を有する投入部と、前記投入部から投入された雪を収納可能な融雪槽と、前記投入部で投入された雪を加温して前記融雪槽まで搬送する移送部と、を備えた融雪機であって、
前記融雪槽の上方部側に下方側に向けてマイクロ波を照射するマイクロ波照射手段及び上方から下方側に向けて温水を噴射させる温水噴射手段を、下方部側にシーズヒータ手段を配備したことを特徴としている。
この特徴によれば、投入部で第1の温水噴霧手段により雪に温水を噴霧し、移送部で更に雪を加温することで融雪させて、予め雪をマイクロ波照射手段によって結晶の崩壊が起こりやすい状態とすると共に、更に融雪槽で温水噴射手段により下方側に向けて温水を噴射することで、雪の凍結結晶を緩めて雪の溶水化を図ることができるので、マイクロ波による融雪効率を上げることができる。また融雪槽の下方に貯水された融雪水はシーズヒータ手段によって大量の熱が与えられるので、融雪槽に積層された雪は上方側がマイクロ波照射手段により、下方側がシーズヒータ手段により溶かされ、融雪速度を高めた融雪効率の高い融雪機が提供でき、高温の温水を多量に消費しなくて済む。
本発明の融雪機は、前記移送部は、前記移送部は、前記投入部で投入された雪を前記融雪槽まで搬送する回転羽根車で構成され、該回転羽根車の羽根部には投入された雪に温水を噴霧する第2の温水噴霧手段が施されていることを特徴としている。
この特徴によれば、第2の温水噴霧手段が施されている羽根部を有する回転羽根車を用いることにより、融雪槽までの雪の移送を加温しながら連続的に行うことができる。
本発明の融雪機は、前記第1及び第2の温水噴霧手段、温水噴射手段への温水は温水補充タンクから温水が補充可能な温水貯蔵タンクから供給することを特徴としている。
この特徴によれば、温水を温水補充タンクから温水が補充可能な温水貯蔵タンクから供給するので、所定時間連続運転が可能である。
本発明の融雪機は、前記温水補充タンクは温水予備タンクから温水が補給されることを特徴としている。
この特徴によれば、長時間に亘って連続運転が可能である。
本発明の融雪機は、前記温水補充タンクの温水領域と融雪槽内の融雪水領域とをゼーベック素子で連結して電力を得るようにしたことを特徴としている。
この特徴によれば、融雪槽内の低温の融雪水と温水補充タンク内の温水との温度差を利用して電力を得ることができる。
本発明の実施例における融雪機の天井カバーを外した全体構成及び投入部拡大図を示す概略図である。 移送部における上部回転羽根車の詳細図である。 移送部における下部回転羽根車近傍の詳細図である。 融雪槽の概略図である。 融雪機における温水の供給系統図である。
本発明に係る融雪機を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
図1の符号1は、冬季の降雪地域で降雪により通行困難となった公道等を除雪する際に、除雪した雪を融雪する本発明としての融雪機であって、天井カバー3を上方に取り外して融雪機内部上方部が確認できる状態にしたものが図示されている。この融雪機1は、天井カバー3の上部に雪が投入される投入部としての雪投入口5が設けられている。
雪投入口5は、図1の拡大図に示されているように、上辺4箇所に温水パイプ7が張り巡らされており、温水パイプ7に形成した無数の孔7aから雪投入口5の内方下部に向かって温水シャワーによりおよそ40℃〜60℃の温水が噴霧される第1の噴霧手段を有している。そしてこの第1噴霧手段への温水は下方に配置した温水貯蔵タンクとしての第1タンク9―1から供給される。
雪投入口5に投入された雪は下方に配置した移送部11の上方に配置した上部回転羽根車13に到達する。図2に示すように、上部回転羽根車13は多数の羽根部13aで構成され、図示しないモータにより駆動される。羽根部13aはその拡大図に示したようにし周囲を取り囲んだ温水パイプ14に形成した無数の孔14aから外方に向かって第2の噴霧手段としての温水シャワーによりおよそ40℃〜60℃の温水を噴霧するようになっている。
上部回転羽根車13に到達した雪は温水パイプ14からの温水で加温されると共に、2つの羽根部13a、13a間に捉えられて移送される。羽根部本体はパンチングメタル15で構成されており、このパンチングメタル15の多数の開口穴15aにより、上部回転羽根車13の回転時の雪の移送抵抗を軽減することができる。移送部11は、図1に示すように、下方に下部回転羽根車17が配置されており、上部回転羽根車13と下部回転羽根車17間は雪が下部回転羽根車17に移送され易いようにIHヒータ19aを複数表面に露出させた下方に向かう傾斜通路19が形成されている。このIHコイル19aは、電通することで傾斜通路19に対して誘導加熱を行い、加温された半融雪状の雪が再氷結することを防げる。
図3に示すように、下部回転羽根車17は傾斜通路19の最下端部に配置され、その羽根部17aの下方半円部側が融雪槽21の投入開口21aに臨んでいる。これにより傾斜通路19の上方から移送されてきた半融雪状態の雪は投入開口21aから融雪槽21内に向かって円滑に投入される。また下部回転羽根車17の上方には投入開口21aに向けて温水シャワー23によりおよそ40℃〜60℃の温水が噴霧される。そして上部回転羽根車13内の温水パイプ14および下部回転羽根車17の上方からの温水シャワー23は第2の温水噴霧手段を構成している。
つぎに、図1及び図4により、融雪槽21について説明する。融雪槽21の上部に設けた天井面23には、通電されることで、内部でマイクロ波を発生させる本発明におけるマイクロ波照射手段としてのマグネトロン25複数配列されている。尚、融雪槽21の内壁面には、特に図示はしないが、全面にマイクロ波を吸収可能なシールドメッシュが貼り付けられている。
また融雪槽21の上方内周囲部にはジェット流が噴射可能な融雪パイプ27が配設されていると共に、融雪槽21の上方4隅には融雪槽21の下方に向けて噴射するジェットパイプ29が4つ配設され、融雪パイプ27とジェットパイプ29とで本発明の温水噴射手段を構成している。この温水噴射手段へのおよそ40℃〜60℃の温水は融雪槽21に隣接した温水貯蔵タンクとしての第4タンク9―4から供給される。温水噴射手段の作動は間欠作動であって、下部回転羽根車17から投入された雪がある程度溜まった状態で噴射する方が温水の有効利用化が図れる。
融雪槽21に積層した雪が温水噴射手段により水溶化に成りやすい半融雪状の雪になり、この半融雪状の雪にマグネトロン25からのマイクロ波を照射することで、雪の結晶は容易に崩壊されて融雪水に変換され、融雪槽21の下部に貯水される。融雪槽21の下方には融雪機1の運転開始前に所定高さまで(例えば、融雪槽21の1/5程度の深さまで)温水が貯水されており、この温水域に加熱部が突出するようにした、発熱体であるニクロム線を金属の保護管で覆ったシーズヒータ手段が複数融雪槽の外壁に取付けられている。シーズヒータ手段としては外壁に取付け易いフランジ型のシーズヒータ31が好適である。
融雪槽21の下方に貯水された温水は融雪水と混合してもフランジ型シーズヒータ31により常に加温されているので一定温度が保持され、従って融雪槽21に積層した半融雪状の雪は上方からのジェット温水とマイクロ波で、下からは温水でサンドイッチ状態で加熱されるので、温水が低下しない初期段階においては、特に短時間で効率よく融雪水に変換することができる。
また融雪槽21は、投入された半融雪状の雪を撹拌する撹拌羽根車33を中央部に上方に配置して、半融雪状の雪を撹拌して均等に加熱されるようになっており、融雪効果を上げることができる。更に融雪槽21の上方部にはオーバフロー桶35が設けられており、融雪水(水に近いシャーベット状のものも含む)の水位がこのオーバフロー桶35まで上昇すると、排水管37を介して温水予備タンクとしての第5タンク9−5に水源として補充される。そして融雪水の水位がオーバフロー桶35よりも上昇して排水管37から絶えず融雪水が排出される状態になれば、図示しないブザー等の報知手段によって融雪機1の作動を一旦停止すると共に融雪槽21内の融雪水を融雪槽に設けた排水電磁バルブ(図示せず)を開いて外部の下水管等に放出され、一部は温水予備タンクとしての第5タンク9−5に水源として補充される。
次に図5に基づき温水の供給システムについて説明する。タンクは第1タンク9−1、第2タンク9−2、第3タンク9−3、第4タンク9−4及び第5タンク9−5の5つ備えられ、各タンクはおよそ40℃から60℃の温水が供給できるように貯水されており、融雪機1の使用温度環境に応じて、これらタンクに対してもマイクロ波照射手段やシーズヒータ手段或いは撹拌羽根車を用いてタンク内の温水が下がらないようにすることができる。
そして第1タンク9−1内の温水は投入部5の第1の噴霧手段と移送部11の第2の噴霧手段とに供給され、第4タンク9−4内の温水は融雪槽21に上方から噴射する温水噴射手段に供給すると共に、融雪機1の運転開始前に所定高さまで温水を貯水するために使用される。一方、第2タンク9−2内の温水は第1タンク9−1内の温水が所定レベルまで低下した時に補充するタンクであり、第3タンク9−3は同様に第4タンク9−4のための補充タンクとして機能している。
第5タンク9−5は主として第2タンク9−2と第3タンク9−3の補充用として準備した温水予備タンクであるが、第1から第4までのタンクが何等かの事情で一時的に水位が低下した場合にもそれらタンクに臨時的に温水を供給可能になっている。この第5タンク9−5の水源は融雪槽21からオーバフローして排出される融雪水或いは融雪槽21内から排出される一部の融雪水を利用するので水のリサイクル化も図れる。
次に本発明の融雪機1の運転に際しての温水循環システムの一例について述べると、融雪機1の運転は20分運転して10分ないし15分休止し、再び20分運転して10分ないし15分休止するサイクル運転とし、20分の運転中は、投入部5の第1の噴霧手段と移送部11の第2の噴霧手段2は常時温水が供給されるが、噴射手段に対しては2分噴射して3分休止するサイクルを4回繰り返して融雪機1を休止させる。そして10分ないし15分間の休止期間中に第2タンク9−2及び第3タンク9−3はそれぞれ第1タンク9−1及び第4タンク9−4で消費された温水を補充すると同時に、第5タンク9−5から第2タンク9−2及び第3タンク9−3に温水が補給される。
上記したようにタンクの数は必ず5つ用意する必要はなく、第1タンク9−1と第4タンク9−4をまとめて温水貯蔵タンクとし、第2タンク、第3タンク及び第5タンクをまとめて温水予備タンクとして、最低2つのタンクがあればよいし、短時間使用する小形融雪機にあっては、一つの温水貯蔵タンクを用意すればよい。
また図5に示すように、融雪槽21の下部の融雪水が貯水されている融雪水領域と第2タンク9−2或いは第3タンク9−3の何れか又は双方の温水が貯水されている温水領域とをゼーベック素子39で連結すれば起電力が起きるので、その電力を蓄電して融雪機1で使用する各種電力の補充用として役立てることができる。
以上、本実施例における融雪機1では、投入部5で第1の温水噴霧手段のより雪に温水を噴霧し、移送部11で更に雪を加温することで融雪させて、予め雪をマイクロ波照射手段25によって結晶の崩壊が起こりやすい状態とすると共に、更に融雪槽21で下方側に向けて温水を噴射することで、雪の凍結結晶を緩めて雪の溶水化を図ることができるので、マイクロ波による融雪効率を上げることができる。また融雪槽1の下方に貯水された融雪水はシーズヒータ31によって大量の熱が与えられるので、融雪槽21に積層された雪は上方側がマイクロ波照射手段25により、下方側がシーズヒータ手段31により溶かされ、融雪速度を高めた融雪効率の高い融雪機1が提供でき、高温の温水を多量に消費しなくて済む。
第2の温水噴霧手段が施されている羽根部13aを有する上部回転羽根車13を用いることにより、融雪槽21までの雪の移送を加温しながら連続的に行うことができる。また温水を温水補充タンクとしての第2タンク9−2及び第3タンク9−3から温水が補充可能な温水貯蔵タンクとして第1タンク9−1と第4タンク9−4から供給するので、所定時間連続運転が可能であり、第2タンク9−2及び第3タンク9−3は温水予備タンク9−5から温水が補給されるようにすれば、更に長時間に亘って連続運転が可能である。
温水補充タンクの温水領域と融雪槽21内の融雪水領域とをゼーベック素子39で連結することで、低温の融雪水と温水との温度差を利用して電力を得ることができる。なお温水補充タンクの温水領域だけでなく、温水貯蔵タンクや温水予備タンクの温水領域と融雪槽21内の融雪水領域とをゼーベック素子で連結して多くの電力を得るようにしてもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、第2の温水噴霧手段により上部回転羽根車13の羽根部13aから温水を噴霧した例を示したが、これに代えて上部回転羽根車13に向けて温水を噴霧する温水シャワーを用いてもよいし、融雪状態がよければ第2の温水噴霧手段を用いずに傾斜通路11に設けたIHヒータ19だけで済ませることもできる。
更に、前記実施例では、下部回転羽根車17の上方からの第2の温水噴霧手段としての温水シャワー23により温水を噴霧したものを示したが、融雪状態が悪ければ、温水シャワー23に加えて上部回転羽根車13と同様に羽根部から温水を噴霧するようにしてもよい。このように本発明でいう第2の温水噴霧手段とは、移送部11において温水を噴霧する手段の一部或いは全てを総称したものを意味する。
また、前記実施例では、温水噴射装置を融雪パイプ27とジェットパイプ29で構成したが、何れか一つだけを使用することもできる。また温水を噴射できるものであれば融雪パイプ27やジェットパイプ29でなくてもよい。更に、前記実施例では、シーズヒータ手段としてフランジ型シーズヒータ31を用いたが、特にフランジ型に限定されるものではない。
1 融雪機
5 雪投入口5(投入部)
7 温水パイプ(第1の噴霧手段)
9―1 第1タンク(温水貯蔵タンク)
9−2 第2タンク(温水補充タンク)
9−3 第3タンク(温水補充タンク)
9−4 第4タンク(温水貯蔵タンク)
9−5 第5タンク(温水予備タンク)
11 移送部
13 上部回転羽根車
14 温水パイプ(第2の温水噴霧手段)
17 下部回転羽根車
18 融雪水
19a 照射部
21 融雪槽
23 温水シャワー(第2の温水噴霧手段)
25 マグネトロン(マイクロ波照射手段)
27 融雪パイプ (温水噴射手段)
29 ジェットパイプ(噴射手段)
31 フランジ型シーズヒータ(シーズヒータ手段)
39 ゼーベック素子

Claims (5)

  1. 雪を投入し、該投入された雪に温水を噴霧する第1の温水噴霧手段を有する投入部と、前記投入部から投入された雪を収納可能な融雪槽と、前記投入部で投入された雪を加温して前記融雪槽まで搬送する移送部と、を備えた融雪機であって、
    前記融雪槽の上方部側に下方側に向けてマイクロ波を照射するマイクロ波照射手段及び上方から下方側に向けて温水を噴射させる温水噴射手段を、下方部側にシーズヒータ手段を配備したことを特徴とする融雪機。
  2. 前記移送部は、前記投入部で投入された雪を前記融雪槽まで搬送する回転羽根車で構成され、該回転羽根車の羽根部には投入された雪に温水を噴霧する第2の温水噴霧手段が施されていることを特徴とする請求項1に記載の融雪機。
  3. 前記第1及び第2の温水噴霧手段、温水噴射手段への温水は温水補充タンクから温水が補充可能な温水貯蔵タンクから供給することを特徴とする請求項2に記載の融雪機。
  4. 前記温水補充タンクは温水予備タンクから温水が補給されることを特徴とする請求項3に記載の融雪機。
  5. 前記温水補充タンクの温水領域と融雪槽内の融雪水領域とをゼーベック素子で連結して電力を得るようにしたことを特徴とする請求項3または4に記載の融雪機。
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