Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP5506882B2 - 差動回転伝達装置 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP5506882B2 - 差動回転伝達装置 - Google Patents

差動回転伝達装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5506882B2
JP5506882B2 JP2012205812A JP2012205812A JP5506882B2 JP 5506882 B2 JP5506882 B2 JP 5506882B2 JP 2012205812 A JP2012205812 A JP 2012205812A JP 2012205812 A JP2012205812 A JP 2012205812A JP 5506882 B2 JP5506882 B2 JP 5506882B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
planetary gear
sun
planetary
rotation
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012205812A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014059038A (ja
Inventor
口 淳 山
Original Assignee
山口 淳
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 山口 淳 filed Critical 山口 淳
Priority to JP2012205812A priority Critical patent/JP5506882B2/ja
Publication of JP2014059038A publication Critical patent/JP2014059038A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5506882B2 publication Critical patent/JP5506882B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Retarders (AREA)

Description

この発明は、回転力の伝達技術に関連するものであり、特に、デファレンシャルギアなどとして効率的に回転駆動力を分配・伝達可能な差動回転伝達装置を製造、提供する分野は勿論のこと、その輸送、保管、組み立ておよび設置に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
左右に車輪を有する4輪自動車などによるコーナリング走行中に、左右輪の内輪差を吸収し、原動機からのトルクを左右輪に均等に分配・伝達可能とするものにオープンデフや多板クラッチ式LSD(limited slip differential)、ヘリカルLSD、ビスカスLSD、アクティブLSDなど様々な差動装置が開発、実用化されているが、オープンデフは、内輪が空転した場合に、回転力が内輪に逃げてしまい、外輪に駆動力を伝えることができなくなるという欠点があり、多板クラッチ式LSDは、専用オイルおよびオーバーホールが不可欠で、駆動力の伝達中にトルクプレートがスリップして発熱量が大きくなるという問題があり、ヘリカルLSDの場合は、ギアが相互に摩擦して回転するために発熱量が大きく、スラスト方向に大きな力が発生してしまうものであり、また、ビスカスLSDは、ビスカスカップリングに流体を利用するため駆動力の伝達ロスが大きく、そして、アクティブLSDは、各種センサー、油圧アクチュエーター、コンピューターなどが不可欠で非常に高価なものになってしまうなど、夫々に課題を抱えている。
(従来の技術)
こうした状況を反映し、その打開策となるような提案も、これまでに散見されない訳ではない。
例えば、下記の特許文献1(1)および(2)に提案されているものに代表されるように、デフケースに左右車輪夫々に接続する一対のサイドギアを配し、それらサイドギアに夫々別に噛合するピニオンギアを設け、複数の歯車やビスカスカップリングを組み合わせるなどして左右何れの車輪が空転しても各サイドギアに発生する差動制限力を均等に保つようにしてなるものや、同特許文献1(3)ないし(5)に見られるような、ボールカムを組み込んだものや、ボールカムに油圧機構を組み合わせてなるものなどとしてデファレンシャルギアを小型化し、大出力に対応可能なものとしたり、静粛性を高めたりしたものなどが散見される。
しかし、前記した特許文献1(1)および(2)に示されているような複数のギアを組み合わせてなるものは、個々の歯車の加工に高精度を要すると共に、歯の欠けや摩耗を防止できるよう高い耐久性が求められるから、各部品が勢い高価なものとなってしまう上、部品点数が多く構造が複雑なため製造および組立の工数が嵩み、効率的な生産やメンテナンスが難しく不経済であるという欠点があり、また、同特許文献1(3)ないし(5)のもののようにボールカムを組み込んでなるものは、各ボールカムが点接触によって回転力を伝達するから、各ボールカムに高い真球度と耐久強度とを要するものとなり、また、油圧回路を組み込んでなるものでは、定期的なオイル交換などのメンテナンスを要するものとなることもあって経済的に不利であるという問題を解決し得ていない。
このような様々な課題の解決と、更なる改善の可能性を痛感した本願出願人は、長期に亘って研究と実験とを重ねた末に、特許文献1(6)に示す、筒状入力軸内配置とした出力軸周壁の軸心回りに均衡する複数箇所夫々に、出力軸軸心に直交する平面上の断面形が、該筒状入力軸内壁面との間に、出力軸軸心回り方向の両端がわで所定直径未満、出力軸軸心回り方向の中央付近で所定直径を超える弧形状とし、且つ、出力軸軸心を直径方向に通る平面上の断面形が、該筒状入力軸内壁面との間に、矩形状をなす弧条溝を形成し、出力軸各弧条溝と筒状入力軸内壁面との間に、前記所定直径とした円柱形状の遊星ギアを出力軸軸心に平行な姿勢となるよう遊嵌状に装着してなる差動回転伝達装置の開発に成功し、従来型のものに比較して部品点数の大幅な削減および製造工程の改善のみに留まらず、回転動力分配機能の効率化を達成可能としているが、この技術によって従前までの課題の全てを解決できたと云えるものではなく、例えば、回転する筒状入力軸の円筒内周壁面と、出力軸外周壁弧条溝の曲率の小さいがわの曲面壁との間に遊星ギアを挟み込み状とし、その円筒壁面同士の摩擦力によって回転力を伝達するものとしてあるが、筒状入力軸の回転入力が微弱であったり、回転速度が極めて遅かったりすると、確実な摩擦力を得るのが難しく、スリップしてしまうことが懸念されるものであり、正確且つ効率的な回転動力の分配機能を更に高めると共に、部品の簡素化を達成可能とする新たな差動回転伝達装置の開発を進めてきた。
(1)特開平8−61464号公報 (2)特開平8−28655号公報 (3)特開平11−108154号公報 (4)特開2001−12507号公報 (5)特開2003−42188号公報 (6)特開2012−141025号公報
(問題意識)
上述したとおり、従前までに提案のある各種デファレンシャルギアなどは、何れも部品点数が多く、構造が複雑で差動装置の故障原因を増加させてしまい、また、こうした欠点を解消し得たものであっても、オイル交換などのメンテナンスが不可欠となり、経済性の点で課題を残すものであり、永年、様々な利用者に対して柔軟に対応し、効率的に回転駆動力を分配可能であって、しかも耐久性に秀れたデファレンシャルギアの開発、提供に携わってきている中、それらから得られた様々な知見、およびユーザーからの情報などに基づき、さらに、部品点数を削減して構造の簡素化を達成し、耐久性に秀れるのは勿論のこと、製造工程上からも、その回転動力分配機能を正確且つ効率的に実現可能とするための構成につき、更なる改善の可能性を痛感するに至ったものである。
(発明の目的)
そこで、この発明は、部品点数を削減すると共に回転力の分配性能および伝達効率を格段に高めることができる上、小型・軽量化して製造、組み立て効率にも秀れた新たな回転力伝達技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の差動回転伝達装置を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の差動回転伝達装置は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、太陽軸の外周に同心状の太陽歯車を一体化し、同太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々に遊星歯車を噛合し、それら太陽歯車および遊星歯車群の各両端を2枚のキャリア板間に軸着して遊星歯車系とすると共に、縦列状に組み合わせた複数の遊星歯車系を軸心方向に収容可能な内径に設定した収容室内周壁の周回り方向適所夫々に、それら遊星歯車群各遊星歯車の公転移動および自転を所定位置に同期規制可能な規制内歯群を求心方向に突設した筒状外周軸を設け、同筒状外周軸内に、複数の遊星歯車系を縦列・同心状に収容するよう組み合わせてなるものとした構成を要旨とする差動回転伝達装置である。
この基本的な構成からなる差動回転伝達装置は、その表現を変えて示すならば、太陽軸の外周に同心状の太陽歯車を一体化し、同太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々に遊星歯車を噛合し、それら太陽歯車および遊星歯車群の各両端を2枚のキャリア板間に軸着して遊星歯車系とすると共に、縦列状に組み合わせた複数の遊星歯車系を軸心方向に収容可能な内径に設定した収容室内周壁の周回り方向適所夫々に、それら遊星歯車群各遊星歯車の公転移動および自転を所定位置に同期規制可能な規制内歯群を求心方向に突設した筒状外周軸を設け、同筒状外周軸内に、複数の遊星歯車系を縦列・同心状に収容するよう組み合わせ、各太陽軸および外周軸の連繋動作にて、1系統の回転入力を2系統の回転出力に自動的に振り分け可能、および/または、2系統の回転入力を1系統の回転出力に自動的に統合可能なものとした構成からなる差動回転伝達装置となる。
より具体的には、第1太陽軸の外周に同心状の第1太陽歯車を一体化し、同第1太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々に第1遊星歯車を噛合し、それら第1太陽歯車および第1遊星歯車群の各両端を一端キャリア板、第1傾動キャリア板間に軸着して第1遊星歯車系とし、第2太陽軸の外周に同心状の第2太陽歯車を一体化し、同第2太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々に第2遊星歯車を噛合し、それら第2太陽歯車および第2遊星歯車群の各両端を第2傾動キャリア板、端末キャリア板間に軸着して第2遊星歯車系とすると共に、当該第1遊星歯車系第1傾動キャリア板に対し、傾動範囲規制機構を介して当該第2遊星歯車系第2傾動キャリア板を接合して縦列遊星機構とした上、該縦列遊星機構第1遊星歯車系および第2遊星歯車系を軸心方向に収容可能な内径に設定した収容室内周壁の周回り方向の適所夫々に、当該第1遊星歯車群各第1遊星歯車の公転移動範囲および自転を所定範囲に同期規制可能な第1規制内歯群、および第2遊星歯車群の各第2遊星歯車の公転移動範囲および自転を所定範囲に同期規制可能な第2規制内歯群を求心方向に突設した筒状外周軸を設け、同筒状外周軸内に、当該縦列遊星機構第1遊星歯車系および第2遊星歯車系を縦列・同心状に収容するよう組み合わせ、第1太陽軸、第2太陽軸および外周軸の連繋動作にて、1系統の回転入力を2系統の回転出力に自動的に振り分け可能、および/または、2系統の回転入力を1系統の回転出力に自動的に統合可能なものとした構成からなる差動回転伝達装置となる。
これを換言すると、第1太陽軸の外周に同心状の第1太陽歯車を一体化し、同第1太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々に第1遊星歯車を噛合し、それら第1太陽歯車および第1遊星歯車群の各両端を一端キャリア板、第1傾動キャリア板間に軸着して第1遊星歯車系とし、第2太陽軸の外周に同心状の第2太陽歯車を一体化し、同第2太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々に第2遊星歯車を噛合し、それら第2太陽歯車および第2遊星歯車群の各両端を第2傾動キャリア板、端末キャリア板間に軸着して第2遊星歯車系とすると共に、当該第1遊星歯車系第1傾動キャリア板に対し、第1・第2太陽軸軸心回り方向の所定円弧長範囲内にて傾動自在とするよう案内および規制可能な傾動範囲規制機構を介して当該第2遊星歯車系第2傾動キャリア板を接合して縦列遊星機構とした上、該縦列遊星機構第1遊星歯車系および第2遊星歯車系を軸心方向に収容可能な内径に設定した収容室内周壁の周回り方向の適所夫々に、当該第1遊星歯車群各第1遊星歯車の公転移動範囲および自転を所定範囲に同期規制可能な第1規制内歯群、および第2遊星歯車群の各第2遊星歯車の公転移動範囲および自転を所定範囲に同期規制可能な第2規制内歯群を求心方向に突設した筒状外周軸を設け、同筒状外周軸内に、当該縦列遊星機構第1遊星歯車系および第2遊星歯車系を縦列・同心状に収容し、同第1太陽軸外端および/または第2太陽軸外端を、該筒状外周軸から外部に露出させて軸着するよう組み合わせてなるものとした構成からなる差動回転伝達装置となる。
以上のとおり、この発明の差動回転伝達装置によれば、従前までのものとは違い、上記したとおりの固有の特徴ある構成から、従来型のデファレンシャルギアなどの作動回転力用伝達装置に比較して、部品点数を大幅に削減すると共に部品構成を簡素化・小型化・軽量化し、耐久強度を格段に高めると共に、組立作業性を高めて製造、組み立て効率に秀れたものとすることができ、しかも、太陽歯車の周囲に均衡するよう分散配置した複数個の遊星歯車夫々に、筒状外周軸の各規制内歯が同期して係合するものとしてあるから、入出力を太陽軸の周囲から均質に入出力可能とし、入出力の損失を最小限度に留めて回転力の分配および伝達を格段に高い効率にて実現化でき、回転力の差動伝達による部品間の滑りや、それに伴う発熱を解消して、よりダイレクトに入出力できるものとし、メンテナンス性にも秀れ、製造段階から保守・点検・整備に至る様々な場面で経済的に有利なものとすることができるという秀れた効果を発揮するものとなる。
加えて、1個の筒状外周軸の収容室内に、第1遊星歯車系および第2遊星歯車系を直列状に組み合わせてなる縦列遊星機構を収容してなるものとしてあるから、筒状外周軸収容室内に縦列遊星機構を組み込む作業、および、保守・点検の際に縦列遊星機構を取り出す作業が容易になり、しかも当該縦列遊星機構が、第1遊星歯車系と第2遊星歯車系との間に傾動範囲規制機構を介在させてなるものとしてあるから、筒状外周軸、第1遊星歯車系および第2遊星歯車系間の入出力および回転力分配の、自動切り替え速度、正確さ、および確実さなどの性能を格段に高めたものとすることができ、一段と信頼性に秀れた差動回転伝達装置を提供することができるという効果を得ることができる。
そして、太陽歯車の歯数が、それに噛合する遊星歯車群の各遊星歯車個数の整数倍に設定してなるものは、複数個の遊星歯車を太陽歯車の周囲に互いに均衡する配置にて、同一の姿勢で噛合するよう同期させて正確に配設することが可能となり、各遊星歯車が太陽歯車の周囲に均衡した入出力を実現化し、振動が少なく静粛な回転が得られ、より効率に秀れた差動回転伝達装置とすることができる。
また、第1遊星歯車系第1傾動キャリア板と第2遊星歯車系第2傾動キャリア板との間に、同第1・第2太陽軸軸心回り方向の所定円弧長範囲内にて傾動自在とするよう案内および規制可能な傾動範囲規制機構を介在させてなる、この発明の差動回転伝達装置は、筒状外周軸収容室に直列状に収容するようにした縦列遊星機構第1遊星歯車系および第2遊星歯車系、相互の連携を最も円滑且つ効率的なものとすることができ、特に、第1傾動キャリア板および第2傾動キャリア板の互いの対峙面壁の何れか一方の、周回り方向に均衡する複数箇所夫々に、同一円弧長とした円弧案内部を凹設し、同対峙面壁の何れか他方に、各円弧案内部内の同一箇所に対応し、遊嵌可能となる位置夫々に凸部を突設してなるものは、互いに接合する第1傾動キャリア板および第2傾動キャリア板の厚み寸法内に、当該傾動範囲規制機構を納めることが可能となり、差動回転伝達装置全体の小型・軽量化に有効な上、傾動範囲規制機構の作動に伴う振動やブレを最小限に留めて、より静粛且つ円滑な動作を実現化可能なものとすることができる。
さらに、縦列遊星機構第1太陽軸と第2太陽軸との内端間に、スリーブを介在させて第1傾動キャリア板および第2傾動キャリア板に軸着するようにしてなるものは、第1太陽軸および第2太陽軸の内端同士を同一軸心上に保持すると共に、双方の軸を独立回転自在とするよう軸支可能とし、双方の偏心を確実に防止可能とするものとなり、より静粛且つ安定した効率的な回転動作を実現可能とすることができるものとなる。
筒状外周軸規制内歯群が、遊星歯車の1個毎につき、1個の正転規制内歯と1個の逆転規制内歯を設けてなるものは、各正転規制内歯が、各遊星歯車の時計回り公転を所定位置にて正確に規制するものとなり、また、各逆転規制内歯が、各遊星歯車の反時計回り公転を所定位置にて正確に規制するものとなるから、誤作動を生じることなく、高精度且つ高効率の差動回転動作を達成し得るものとすることができる。
加えて、筒状外周軸規制内歯群中の公転方向背面同士が互いに近接する正転規制内歯と逆転規制内歯とを一体化してなるものは、遊星歯車の均衡する配置を保持したまま、それらの配設密度を高めることが可能となり、遊星歯車の増設によって太陽歯車周囲からの入出力の分散化をさらに進め、応力の集中を大幅に解消可能とすることができる上、正転規制内歯と逆転規制内歯との一体化により、噛合方向の肉厚を増大して耐久強度を格段に高めたものとすることができるという秀れた効果を奏することになる。
そして、遊星歯車群が、太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々にあって噛合可能な、時計回り公転規制専用の正転規制用遊星歯車と、それらと同数個が太陽歯車周囲および各正転規制用遊星歯車に均衡する複数箇所にあって、同太陽歯車に噛合可能な、反時計回り公転規制専用の逆転規制用遊星歯車とからなり、筒状外周軸規制内歯群が、各正転規制用遊星歯車の時計回り公転を所定範囲に規制可能な正転規制内歯と、各逆転規制用遊星歯車の反時計回り公転を所定範囲に規制可能な逆転規制内歯とから構成されるようにしたものは、各遊星歯車を正転規制専用のものと、逆転規制専用のものとに分けて均衡するよう設置しているから、全ての遊星歯車を正・逆転規制用のものとしたものに比較して、特に、太陽歯車の歯数が遊星歯車個数の整数倍とならず、太陽歯車の周囲に各遊星歯車を正確に均衡するよう配置できない場合などに、太陽歯車周囲の正・逆転方向毎の入出力位置を異なるものとし、より安定且つ円滑な回転を得るものとすることができる。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
遊星歯車系は、筒状外周軸に回転力を入力すると、太陽軸を時計回りか、または反時計回りかの何れか回転抵抗が生ずる方向に向けて従動回転するよう自動的に回転方向を切り換え、出力可能とする機能を担うものとなり、さらにまた、入出力関係を逆転させた場合には、太陽軸に入力した回転力を、筒状外周軸の時計回りか、または反時計回りかの何れか回転抵抗が生ずる方向に従動回転するよう自動的に回転方向を切り換え、出力可能とする機能を担うもとなり、太陽軸の外周に同心状の太陽歯車を一体化し、同太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々に遊星歯車を噛合し、それら太陽歯車および遊星歯車群の各両端を2枚のキャリア板間に軸着してなるものとしなければならず、後述する実施例に示すように、複数の遊星歯車系を1コの筒状外周軸に対して縦列配置状に組み込み縦列遊星機構を設けたものとすることができる。
縦列遊星機構は、筒状外周軸および複数の遊星歯車系が、1系統の回転入力を2系統の回転出力に自動的に振り分け可能、および/または、2系統の回転入力を1系統の回転出力に自動的に統合可能とする機能の一部を分担し、遊星歯車系の複数を縦列状に配し、相互間に傾動範囲規制機構を介在させてなるものとしなければならず、後述する実施例に示すように、第1太陽軸の外周に同心状の第1太陽歯車を一体化し、同第1太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々に第1遊星歯車を噛合し、それら第1太陽歯車および第1遊星歯車群の各両端を一端キャリア板、第1傾動キャリア板間に軸着して第1遊星歯車系とし、第2太陽軸の外周に同心状の第2太陽歯車を一体化し、同第2太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々に第2遊星歯車を噛合し、それら第2太陽歯車および第2遊星歯車群の各両端を第2傾動キャリア板、端末キャリア板間に軸着して第2遊星歯車系とすると共に、当該第1遊星歯車系第1傾動キャリア板に対し、傾動範囲規制機構を介して当該第2遊星歯車系第2傾動キャリア板を接合してなるものとすることができる。
太陽軸は、入力軸および/または出力軸となる機能を担い、その外周に同心状の太陽歯車を一体化し、同太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々に遊星歯車を噛合し、それら太陽歯車および遊星歯車群の各両端を2枚のキャリア板間に軸着して遊星歯車系となるものとし、各遊星歯車と筒状外周軸の規制内歯群とを介して、該筒状外周軸の回転入出力を伝達可能なものとしなければならず、同太陽歯車周囲の均衡する位置に各遊星歯車を配するには、太陽歯車の歯数は、遊星歯車の個数の整数倍に設定したものとするのが良く、各キャリア板の軸着部分には、夫々適宜軸受けを介在させたものとするのが望ましく、各遊星歯車の歯数は、自・公転差動に支障を来さない範囲にて適宜設定可能であり、太陽軸軸端は、その目的に応じて筒状外周軸の外部に露出し、または、隠蔽状に組み込まれたものとすることが可能であり、さらに、車軸、車輪、減速機、増速機、変速機、クラッチ機構などを接続可能なものとすることができる。
遊星歯車群は、太陽軸または筒状外周軸の何れか一方からの入力を、太陽軸または筒状外周軸の何れか他方に効率的に分配・伝達可能とする機能の一部を分担し、各遊星歯車の歯数や、筒状外周軸収容室内周壁の規制内歯群の配置および形状などによって、自・公転およびその規制位置などが規制されるものとしなければならず、1個の太陽軸の周囲に配する複数の遊星歯車は、互いに均衡するよう配置すると共に、夫々が太陽歯車の歯に対して各遊星歯車の歯が同一の姿勢に噛合するよう配置、設定してなるものとするのが望ましいが、太陽歯車の歯数が、遊星歯車の個数の整数倍となっていない場合には、正確に均衡する配置とするのが不可能となってしまうから、できるだけ、均衡する配置に近づけるよう設定したものとすべきであり、例えば後述する実施例に示すように、太陽歯車との噛合姿勢に拘らず、各遊星歯車を互いに均衡する配置としたものとすることができる外、第1遊星歯車群が、第1太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々にあって噛合可能な、時計回り公転規制専用の正転規制用第1遊星歯車と、それらと同数個が第1太陽歯車周囲および各正転規制第1遊星歯車に均衡する複数箇所にあって、同第1太陽歯車に噛合可能な、反時計回り公転規制専用の逆転規制用第1遊星歯車とからなると共に、筒状外周軸第1規制内歯群が、各正転規制用第1遊星歯車の時計回り公転を所定範囲に規制可能な正転規制内歯と、各逆転規制用第1遊星歯車の反時計回り公転を所定範囲に規制可能な逆転規制内歯とからなるものとした上、第2遊星歯車群が、第2太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々にあって噛合可能な、時計回り公転規制専用の正転規制用第1遊星歯車と、それらと同数個が第2太陽歯車周囲および各正転規制用第1遊星歯車に均衡する複数箇所にあって、同第2太陽歯車に噛合可能な、反時計回り公転規制専用の逆転規制用第1遊星歯車とからなり、筒状外周軸第1規制内歯群が、各正転規制用第1遊星歯車の時計回り公転を所定範囲に規制可能な正転規制内歯と、各逆転規制用第1遊星歯車の反時計回り公転を所定範囲に規制可能な逆転規制内歯とからなるものとすることができる。
遊星キャリア板群は、遊星歯車系の太陽軸、および遊星歯車群の夫々の両端所定位置に、回転自在に軸着可能とする機能を分担し、必要に応じて、縦列状に配列した複数の遊星歯車系同士間に、傾動範囲規制機構や太陽軸間スリーブなどを組み込み可能とする機能を担うものとなり、筒状外周軸収容室内内に、縦列遊星機構の各遊星歯車系を縦列・同心状に収容・組み合わせ可能とするようにした寸法、形状のものとしなければならず、より具体的には、第1太陽歯車第1太陽軸および第1遊星歯車群の各両端を一端キャリア板、第1傾動キャリア板間に軸着して第1遊星歯車系とし、第2太陽歯車第2太陽軸および第2遊星歯車群の各両端を第2傾動キャリア板、端末キャリア板間に軸着して第2遊星歯車系とすると共に、当該第1遊星歯車系第1傾動キャリア板に対し、傾動範囲規制機構を介して当該第2遊星歯車系第2傾動キャリア板を接合して縦列遊星機構となすものとすべきであり、必要に応じて第1・第2太陽軸内端間にスリーブを装着可能なものとすることができる。
傾動範囲規制機構は、縦列・同心状に隣り合って配列するよう対をなした縦列遊星機構遊星歯車系同士間、および各遊星歯車系と筒状外周軸との間に、何れかの軸入力を、それ以外の軸に、夫々外部から加わる回転抵抗に応じて適宜分配した作動回転力を伝達可能とし、一方の遊星歯車系の回転抵抗が無くなると、他方の遊星歯車系のみに筒状外周軸からの回転力を伝達し、その逆に、他方の遊星歯車系の回転抵抗が無くなると、他方の遊星歯車系のみに筒状外周軸からの回転力を伝達可能にするという機能を担い、第1遊星歯車系第1傾動キャリア板と第2遊星歯車系第2傾動キャリア板との間にあって、同第1傾動キャリア板と第2傾動キャリア板とを互いに、第1・第2太陽軸軸心回り方向の所定円弧長範囲内にて傾動自在とするよう案内および規制可能なものとしなければならず、後述する実施例に示すように、第1傾動キャリア板および第2傾動キャリア板の互いの対峙面壁の何れか一方に、縦列遊星機構第1太陽軸・第2太陽軸の軸着部より遠心がわであり、且つ、縦列遊星機構第1遊星歯車群・第2遊星歯車群の各軸着部よりも求心がわとなる半径位置の、周回り方向に均衡する複数箇所夫々に、同一円弧長とした円弧案内部を凹設し、同対峙面壁の何れか他方に、各円弧案内部の同一箇所に対応し、遊嵌可能となる位置に夫々凸部を突設してなるものとすることができ、円弧案内部は、円弧形状の溝、貫通孔、凸状かまたは凹状のレールなどの何れかとし、凸部をそれら何れかに摺動自在に嵌合可能なものとすることができる外、の縦列状に配した第1太陽軸と第2太陽軸との間に、双方を回転自在に連結し、且つ、第1傾動キャリア板および第2傾動キャリア板に軸着可能とするスリーブを有するものとすることができる。
筒状外周軸は、複数の遊星歯車系を組み込み可能とし、外周軸から入力した回転駆動力を、各遊星歯車系の太陽軸に分配・伝達可能とし、および/または、何れか1個か、または何れか複数個かの何れかの太陽軸から入力した回転駆動力を、1つの回転駆動力に統合して出力可能とする機能を担い、縦列状に組み合わせた複数の遊星歯車系を軸心方向に収容可能な内径に設定した収容室内周壁の周回り方向適所夫々に、それら遊星歯車群各遊星歯車の公転移動および自転を所定位置に同期規制可能な規制内歯群を求心方向に突設してなるものとしなければならず、複数の遊星歯車系を組み込み可能、且つ、規制内歯群を一体化可能なものとすれば、円筒状のものに限定されず、例えば、筒枠状の骨格体からなるものなどとすることが可能であり、後述する実施例に示すように、第1遊星歯車系と第2遊星歯車系とからなる縦列遊星機構を組み込むものの場合には、該縦列遊星機構を軸心方向に収容可能な内径に設定した収容室内周壁の周回り方向の適所夫々に、当該第1遊星歯車群各第1遊星歯車の公転移動範囲および自転を所定範囲に同期規制可能な第1規制内歯群、および第2遊星歯車群の各第2遊星歯車の公転移動範囲および自転を所定範囲に同期規制可能な第2規制内歯群を求心方向に突設してなるものとすることができる。
筒状外周軸の規制内歯群は、各規制内歯が、対応する遊星歯車群各遊星歯車の公転移動および自転を所定位置に同期規制可能とし、各遊星歯車が各規制内歯に噛合すると、太陽軸と外周軸とが、当該噛合方向に一体的に回転するよう自動的に制御可能とする機能を分担するものであり、各遊星歯車を同期するよう規制可能な周回り配置とし、各遊星歯車の歯形に沿って接合して規制するよう、遊星歯車歯形の雌型の外郭形状のものとすべきであり、後述する実施例に示すように、第1遊星歯車系と第2遊星歯車系とからなる縦列遊星機構を組み込むものの場合には、第1遊星歯車群第1遊星歯車の1個毎に設ける各第1規制内歯が、該第1遊星歯車の時計回り公転を規制可能な正転規制内歯、および、該正転規制内歯との間に、該第1遊星歯車の自・公転可能範囲を確保する所定円弧状距離を隔てて対峙し、同第1遊星歯車の反時計回り公転を規制可能な逆転規制内歯からなり、且つ、第2規制内歯群の第2遊星歯車群第2遊星歯車の1個毎に設ける各第2規制内歯が、第2遊星歯車の時計回り公転を規制可能な正転規制内歯、および、該正転規制内歯との間に、第2遊星歯車の自・公転可能範囲を確保する所定円弧状距離を隔てて対峙し、同第2遊星歯車の反時計回り公転を規制可能な逆転規制内歯からなるものとすることができる。
また、後述する実施例に示すように、筒状外周軸第1規制内歯群の、第1遊星歯車群第1遊星歯車の1個毎に設ける各第1規制内歯が、該第1遊星歯車の時計回り公転を規制可能な正転規制内歯、および、該正転規制内歯との間に、該第1遊星歯車の自・公転可能範囲を確保する所定円弧状距離を隔てて対峙し、同第1遊星歯車の反時計回り公転を規制可能な逆転規制内歯からなり、当該第1規制内歯群中の公転方向背面同士が互いに近接する正転規制内歯と逆転規制内歯とを一体化したものとし、且つ、第2規制内歯群の第2遊星歯車群第2遊星歯車の1個毎に設ける各第2規制内歯が、第2遊星歯車の時計回り公転を規制可能な正転規制内歯、および、該正転規制内歯との間に、第2遊星歯車の自・公転可能範囲を確保する所定円弧状距離を隔てて対峙し、同第2遊星歯車の反時計回り公転を規制可能な逆転規制内歯からなり、当該第2遊星歯車群中の公転方向背面同士が互いに近接する正転規制内歯と逆転規制内歯とを一体化してなるものとすることが可能である。
さらにまた、後述する実施例に示すように、第1遊星歯車群が、第1太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々にあって噛合可能な、時計回り公転規制専用の正転規制用第1遊星歯車と、それらと同数個が第1太陽歯車周囲および各正転規制用第1遊星歯車に均衡する複数箇所にあって、同第1太陽歯車に噛合可能な、反時計回り公転規制専用の逆転規制用第1遊星歯車とからなると共に、第2遊星歯車群が、第2太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々にあって噛合可能な、時計回り公転規制専用の正転規制用第2遊星歯車と、それらと同数個が第2太陽歯車周囲および各正転規制用第2遊星歯車に均衡する複数箇所にあって、同第2太陽歯車に噛合可能な、反時計回り公転規制専用の逆転規制用第2遊星歯車とからなるものとした上、筒状外周軸第1規制内歯群が、各正転規制用第1遊星歯車の時計回り公転を所定範囲に規制可能な正転規制内歯と、各逆転規制用第1遊星歯車の反時計回り公転を所定範囲に規制可能な逆転規制内歯とからなるものとし、且つ、筒状外周軸第2規制内歯群が、各正転規制用第2遊星歯車の時計回り公転を所定範囲に規制可能な正転規制内歯と、各逆転規制用第2遊星歯車の反時計回り公転を所定範囲に規制可能な逆転規制内歯とからなるものとすることができる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図面は、この発明の差動回転伝達装置の技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
分解した差動回転伝達装置を示す斜視図である。 一端または末端キャリア板を示す斜視図である。 第1傾動キャリア板を示す斜視図である。 第2傾動キャリア板を示す斜視図である。 組合せた第1および第2傾動キャリア板を示す斜視図である。 傾動範囲規制機構の動作を示す正面図である。 縦列遊星機構を示す斜視図である。 差動回転伝達装置を断面化して示す正面図である。 傾動範囲規制機構が差動する差動回転伝達装置を断面化して示す正面図である。 傾動範囲規制機構が差動する差動回転伝達装置を断面化して示す正面図である。 遊星歯車を増設した差動回転伝達装置を断面化して示す正面図である。 太陽歯車歯数を遊星歯車の整数倍としない差動回転伝達装置を断面化して示す正面図である。 正転規制用および逆転規制用遊星歯車を有する差動回転伝達装置を断面化して示す正面図である。 正転規制用遊星歯車が働く差動回転伝達装置を断面化して示す正面図である。
図1ないし図10に示す事例は、太陽軸20(30)の外周に同心状の太陽歯車21(31)を一体化し、同太陽歯車21(31)周囲の均衡する複数箇所夫々に遊星歯車23,23,23(33,33,33)を噛合し、それら太陽歯車21(31)および遊星歯車群22(32)の各両端を2枚のキャリア板40,41(42,43)間に軸着して遊星歯車系2(3)とすると共に、縦列状に組み合わせた複数の遊星歯車系2,3を軸心方向に収容可能な内径に設定した収容室60内周壁61の周回り方向適所夫々に、それら遊星歯車群22,32各遊星歯車23,23,23(33,33,33)の公転移動および自転を所定位置に同期規制可能な規制内歯群7,8を求心方向に突設した筒状外周軸6を設け、同筒状外周軸6内に、複数の遊星歯車系2,3を縦列・同心状に収容するよう組み合わせてなるものとした、この発明の差動回転伝達装置における代表的な一実施例を示すものである。
それら各図からも明確に把握できるとおり、この発明の差動回転伝達装置は、円筒形短軸型の第1太陽軸20の外周に、18枚の歯からなる第1太陽歯車21を同心状に一体化し、該第1太陽歯車21周囲の均衡する複数箇所となる120°置き毎夫々の位置に、3枚の歯を有する合計3個の第1遊星歯車23,23,23(22)を噛合し、それら第1太陽歯車21および第1遊星歯車群22(23,23,23)の各両端を遊星キャリア板群4の一端キャリア板40、および、中央にスリーブ44を配した第1傾動キャリア板41間に軸着してなる第1遊星歯車系2を有すると共に、当該第1遊星歯車系2とキャリア板40,41を除き略同様の組合せからなるものであって、円筒形短軸型の第2太陽軸30の外周に、18枚の歯からなる第2太陽歯車31を同心状の一体化し、同第2太陽歯車31周囲の均衡する複数箇所となる120°置き毎夫々に、3枚の歯を有する合計3個の第2遊星歯車33,33,33(32)を噛合し、それら第2太陽歯車31および第2遊星歯車群32(33,33,33)の各両端を遊星キャリア板群4の、中央に前記スリーブ44を配した第2傾動キャリア板42、および、端末キャリア板43間に軸着して第2遊星歯車系3とし、当該第1遊星歯車系2における第1太陽歯車21(第2遊星歯車系3第2太陽歯車31)の歯数は、第1遊星歯車群22における第1遊星歯車23,23,23(第2遊星歯車群32の各第2遊星歯車33,33,33)の合計個数3個の整数倍である18枚としてある。
図1ないし図7に示すように、当該第1遊星歯車系2の第1傾動キャリア板41に対し、第1太陽軸20・第2太陽軸30軸心回り方向の所定円弧長範囲α内にて傾動自在とするよう案内および規制可能な傾動範囲規制機構5を介在させると共に、対峙する第1太陽軸20・第2太陽軸30内端同士を前記スリーブ44に同心・直列状に軸着するよう、当該第2遊星歯車系3における第2傾動キャリア板42を接合して縦列遊星機構1とした上、該縦列遊星機構1における第1遊星歯車系2および第2遊星歯車系3を軸心方向に収容可能な内径に設定した収容室60内周壁61の周回り方向の適所夫々に、当該第1遊星歯車群22における各第1遊星歯車23,23,23の公転移動範囲および自転を所定範囲に同期規制可能な第1規制内歯群70、および第2遊星歯車群32の各第2遊星歯車33,33,33の公転移動範囲および自転を所定範囲に同期規制可能な第2規制内歯群80を求心方向に突設した筒状外周軸6を設け、同筒状外周軸6内に、当該縦列遊星機構1の第1遊星歯車系2および第2遊星歯車系3を縦列・同心状に収容し、同第1太陽軸20外端および/または第2太陽軸30外端を、夫々該筒状外周軸6から外部に露出させて軸着するよう組み合わせてなるものとした。
図2ないし図6に示すように、当該傾動範囲規制機構5は、遊星キャリア板群4における第1傾動キャリア板41の第2傾動キャリア板42に対峙する面壁の、縦列遊星機構1における第1太陽軸20(第2太陽軸30)の軸着部より遠心がわであり、且つ、縦列遊星機構1における第1遊星歯車群22(第2遊星歯車群32)の各軸着部よりも求心がわとなる半径位置の、周回り方向に均衡する120°置き毎の3箇所夫々に、同一円弧長αとした円弧案内部50,50,50を貫通状に凹設する一方、第2傾動キャリア板42の該第1傾動キャリア板41に対峙する対峙面壁の、縦列遊星機構1における第2太陽軸30(第1太陽軸20)の軸着部より遠心がわであり、且つ、縦列遊星機構1における第2遊星歯車群32(第1遊星歯車群22)の各軸着部よりも求心がわとなる半径位置の、前記円弧案内部50,50,50の各同一位置に一致するよう、周回り方向に均衡する120°置き毎の3箇所夫々に、第1傾動キャリア板41各円弧案内部50,50,50の同一位置に、夫々遊嵌可能な端柱形の凸部51,51,51を立設し、傾動キャリア板41および第2傾動キャリア板42を重ね合わせ接合した場合に、各円弧案内部50,50,50の同一位置に、各凸部51,51,51が、摺動自在に組合せ可能なものとしてある。
図8ないし図10に示したもののように、筒状外周軸6の第1規制内歯群7(第2規制内歯群8)は、第1遊星歯車群22(第2遊星歯車群32)における第1遊星歯車23,23,23(第2遊星歯車33,33,33)の1個毎に設ける各第1規制内歯70,70,……(各第2規制内歯80,80,80)が、各第1遊星歯車23,23,23(第2遊星歯車33,33,33)の時計回り公転を規制可能な正転規制内歯71,71,71(正転規制内歯81,81,81)、および、それら正転規制内歯71,71,71(正転規制内歯81,81,81)との間に、各第1遊星歯車23,23,23(第2遊星歯車33,33,33)の自・公転可能範囲を確保する所定円弧状距離を隔てて対峙し、各第1遊星歯車23,23,23(第2遊星歯車33,33,33)の反時計回り公転を規制可能な逆転規制内歯72,72,72(逆転規制内歯82,82,82)からなるものとしてある。
図1に示してあるように、筒状外周軸6は、収容室60の一方端に、縦列遊星機構1を装着および取り出し可能とする一端開口62を設けると共に、同一端開口62の外周には、環状のフランジ部63を一体化し、該一端開口62とは反対がわとなる他方を有底端64とした上、該有底端64の中央に、第2遊星歯車系3における第2太陽軸30用の軸受け、および、露出口(何れも図示せず)を開口する一方、当該一端開口62フランジ部63には、円板状の蓋状体65を図示しないボルト・ナット構造などによって施蓋および取り外し可能に装着するものとし、同蓋状体65の中央には、第1遊星歯車系2第1太陽軸20用の軸受け(図示せず)、および、露出口66を開口し、当該外周軸6の両端がわ夫々から、第1遊星歯車系2における第1太陽軸20、および、第2遊星歯車系3における第2太陽軸30の外端を外部に露出し、外部からの回転入力、および、外部への回転出力が可能なものとしてある。
(実施例1の作用・効果)
以上のとおりの構成からなるこの発明の差動回転伝達装置は、図1および図7に示すように、第1傾動キャリア板41と第2傾動キャリア板42との間に傾動範囲規制機構5を設け、直列状配置に組み合わせた第1遊星歯車系2および第2遊星歯車系3からなる縦列遊星機構1を、筒状外周軸6の一端開口62より収容室60内に収容し、蓋状体65によって施蓋状に一体化するように組み立てることができるから、組立作業が容易且つ迅速に行えるものとなり、完成後に自動車用のデファレンシャルギアとして利用する場合には、例えば、筒状外周軸6に、図示しないエンジン出力軸を、変速機およびギアやベルトなどの伝達機構を介して接続し、第1遊星歯車系2の第1太陽軸20を車両の左右駆動輪中の何れか一方のドライブシャフトに接続し、第2遊星歯車系3における第2太陽軸30を車両の左右駆動輪中の何れか他方のドライブシャフトに接続するよう組み込むことが可能である。
以下に、自動車用のデファレンシャルギアとして利用した場合の、当該差動回転伝達装置の動作について示すこととする。
図8に示すように、当該差動回転伝達装置は、エンジンから変速機を経て伝達される回転出力を受けた筒状外周軸6が、同図8中の矢印に示すよう回転し、同収容室60内周壁61の第1規制内歯群7における第1規制内歯70,70,……正転規制内歯71,71,71夫々に、第1遊星歯車系2における第1遊星歯車群22の各第1遊星歯車23,23,23が同時に噛み合い、筒状外周軸6の回転力を第1太陽軸20に伝達・出力するものとなり、同様に、筒状外周軸6の回転により、同収容室60内周壁61の第2規制内歯群8の第2規制内歯80,80,……正転規制内歯81,81,81夫々に、第2遊星歯車系3における第2遊星歯車群32の各第2遊星歯車33,33,33が同時に噛み合い、筒状外周軸6の回転力を第2太陽軸30に伝達・出力するものとなり、この状態では、エンジン出力を左右駆動輪に1/2ずつ平等に分配し、車両は安定して直進走行することが可能である。
図5、図6および図9に示すように、走行車両の操舵や片輪にスリップなどが生じ、例えば、第2遊星歯車系3の第2太陽軸30に接続した図示しない駆動輪の回転抵抗が小さくなると、それに従い第2遊星歯車系3における第2遊星歯車群32の各第2遊星歯車33,33,33を、筒状外周軸6収容室60内周壁61の第2規制内歯群8の第2規制内歯80,80,……正転規制内歯81,81,81夫々に向けて押圧する圧力が次第に小さくなり、この圧力の減少によって正転規制内歯81,81,81夫々から各第2遊星歯車33,33,33が解放され、第2傾動キャリア板42の傾動範囲規制機構5における凸部51,51,51が、第1傾動キャリア板41の傾動範囲規制機構5における円弧案内部50に沿って、円弧距離α分(中立位置から距離α/2分)、前進状に摺動・回動し、第2太陽軸30の回転出力をゼロとし、筒状外周軸6の回転力を1:1の割合にて第1太陽軸20から出力するものとなり、また、これとは逆に、図5、図6および図10に示すように、操舵や片輪のスリップなどにより、第1太陽軸20の抵抗がゼロとなった場合には、第1遊星歯車系2における第1遊星歯車群22の各第1遊星歯車23,23,23を筒状外周軸6収容室60内周壁61の第1規制内歯群7の第1規制内歯70における正転規制内歯71,71,71夫々に向けて押圧する圧力が次第に小さくなり、この圧力の減少によって正転規制内歯71,71,71夫々から各第1遊星歯車23,23,23が解放され、第2傾動キャリア板42の傾動範囲規制機構5における凸部51,51,5が、第1傾動キャリア板41における傾動範囲規制機構5の円弧案内部50に沿って、円弧距離α分(中立位置から距離α/2分)、後退状に摺動・回動し、第1太陽軸20の回転出力をゼロとし、筒状外周軸6の回転力を1:1の割合にて第2太陽軸30から出力するものとなるから、第1太陽軸20および第2太陽軸30の双方に出力回転抵抗が働き続ける間は、筒状外周軸6からの回転入力を1/2ずつ均等に分配し、第1太陽軸20および/または第2太陽軸30の出力回転抵抗がゼロとなった場合には、出力回転抵抗がゼロになったものについて、筒状外周軸6からの回転入力を自動的且つ瞬時にカットし、出力回転抵抗が生じた瞬間に筒状外周軸6からの回転入力を自動的且つ瞬時に接続するよう制御可能なものとしてある。
そして、車両の減速に伴いエンジン回転数が下がり、筒状外周軸6の回転速度が、第1遊星歯車系2の第1太陽軸20および第2遊星歯車系3における第2太陽軸30の回転速度よりも遅くなると、第1遊星歯車群22の各第1遊星歯車23,23,23(第2遊星歯車群32における各第2遊星歯車33,33,33)が、第1規制内歯群7の各正転規制内歯71,71,71(正転規制内歯81,81,81)から離脱し、逆方向に自・公転移動して各逆転規制内歯72,72,72(各逆転規制内歯82,82,82)に嵌合し、第1遊星歯車系2の第1太陽軸20および第2遊星歯車系3の第2太陽軸30を、夫々強制的に減速するよう自動的に制御し、所謂エンジンブレーキとしての機能を果たすこととなり、この場合にも、第1太陽軸20および/または第2太陽軸30の駆動輪が路面との間でスリップした場合や、操舵による内輪差を生じた場合などに、各第1遊星歯車23,23,23(各第2遊星歯車33,33,33)が、各逆転規制内歯72,72,72(各逆転規制内歯82,82,82)から離脱して駆動力の伝達を自動的に解除するものとなり、デファレンシャルギアとして高い性能を達成可能なものとなる。
図11に示すように、この発明の差動回転伝達装置は、縦列遊星機構1における第1遊星歯車系2(第2遊星歯車系3)の第1遊星歯車23,23,……(第2遊星歯車33,33,……)を合計6個、均衡する配置にて設けたものとすることができ、さらに、筒状外周軸6における第1規制内歯群7(第2規制内歯群8)の、第1遊星歯車群22(第2遊星歯車群32)第1遊星歯車23,23,23(第2遊星歯車33,33,33)の1個毎に設ける各第1規制内歯70,70,70(各第2規制内歯80,80,80)が、各第1遊星歯車23,23,23(第2遊星歯車33,33,33)の時計回り公転を規制可能な正転規制内歯71,71,71(正転規制内歯81,81,81)、および、各正転規制内歯71,71,71(正転規制内歯81,81,81)との間に、各第1遊星歯車23,23,23(第2遊星歯車33,33,33)の自・公転可能範囲を確保する所定円弧状距離を隔てて対峙し、同第1遊星歯車23,23,23(第2遊星歯車33,33,33)の反時計回り公転を規制可能な逆転規制内歯72,72,72(逆転規制内歯82,82,82)からなり、当該第1規制内歯群7(第2規制内歯群8)中の公転方向背面同士が互いに近接する各正転規制内歯71,71,71(正転規制内歯81,81,81)と各逆転規制内歯72,72,72(逆転規制内歯82,82,82)とを一体化してなるものとすることができる。
図12に示すように、この発明の差動回転伝達装置は、縦列遊星機構1における第1遊星歯車系2(第2遊星歯車系3)の第1太陽歯車21(第2太陽歯車31)の歯数を19枚とし、第1遊星歯車群22(第2遊星歯車群32)の第1遊星歯車23,23,……(第2遊星歯車33,33,……)を合計6個とし、該第1太陽歯車21(第2太陽歯車31)の周囲に出来るだけ均衡配置とするよう各第1遊星歯車23,23,……(第2遊星歯車33,33,……)を配したものとするのが望ましく、さらに、第1遊星歯車系2および第2遊星歯車系3の各第1遊星歯車23,23,……の配置と各第2遊星歯車33,33,……の配置とを、互いに180°ずらすと共に、筒状外周軸6収容室60内周壁61の第1規制内歯群7の各第1規制内歯70,70,……(正転規制内歯71,71,……、逆転規制内歯72,72,……)、および、第2規制内歯群8の第2規制内歯80,80,……(正転規制内歯81,81,……、逆転規制内歯82,82,……)も、各、第1遊星歯車群22(第2遊星歯車群32)の配置に対応して、互いに180°ずらすよう配置(図示していない)してなるものとすることができる。
(実施例2の作用・効果)
図11および図12に示すように、第1遊星歯車23,23,……(第2遊星歯車33,33,……)を合計6個、均衡するよう配したこの発明の差動回転伝達装置は、第1遊星歯車23,23,……(第2遊星歯車33,33,……)を合計3個設けたものに比較して、各第1遊星歯車23,23,……(第2遊星歯車33,33,……)、第1太陽軸20の第1太陽歯車21(第2太陽軸30第2太陽歯車31)および、筒状外周軸6の第1規制内歯群7における各第1規制内歯70,70,……(第2規制内歯群8各第2規制内歯80,80,……)に加わる荷重をより均質に分散し、回転駆動力伝達による耐衝撃、耐摩耗強度を約2培に高めたものとすることができ、さらに、当該第1規制内歯群7(第2規制内歯群8)中の公転方向背面同士が互いに近接する各正転規制内歯71,71,71(正転規制内歯81,81,81)と各逆転規制内歯72,72,72(逆転規制内歯82,82,82)とを一体化してあるから、各第1規制内歯70,70,……(各第2規制内歯80,80,……)の強度を高めると共に、第1規制内歯群7(第2規制内歯群8)の配置密度を低くして、第1遊星歯車23,23,……(第2遊星歯車33,33,……)の増設を実現化するスペースを確保できる。
図12に示すように、第1太陽歯車21(第2太陽歯車31)の歯数を、第1遊星歯車23,23,……(第2遊星歯車33,33,……)の合計数の整数倍とせず、第1太陽歯車21(第2太陽歯車31)の歯数を19枚、第1遊星歯車23,23,……(第2遊星歯車33,33,……)の合計数を6個とした場合にも、各第1遊星歯車23,23,……(第2遊星歯車33,33,……)の配置を、できる限り均衡するものとしてあるから、各第1遊星歯車23,23,……(第2遊星歯車33,33,……)と第1太陽歯車21(第2太陽歯車31)との間の回転力伝達力が、周回りに略均等に分散し、安定した回転伝達動作を得ることが可能となる。
図13および図14に示すように、この発明の差動回転伝達装置は、縦列遊星機構1における第1遊星歯車系2(第2遊星歯車系3)の第1遊星歯車群22(第2遊星歯車群32)が、19枚の歯数に設定した第1太陽歯車21(第2太陽歯車31)の周囲に略均衡する合計3箇所夫々に噛合可能に配した、時計回り公転規制専用の正転規制用第1遊星歯車24,24,24(正転規制用第1遊星歯車34,34,34)、および、各正転規制用第1遊星歯車24,24,24(正転規制用第1遊星歯車34,34,34)間の略中央に配し、且つ、該第1太陽歯車21(第2太陽歯車31)周囲に略均衡する合計3箇所にあって、当該第1太陽歯車に噛合可能とした、反時計回り公転規制専用の逆転規制用第1遊星歯車25,25.25(逆転規制用第1遊星歯車35,35,35)を設けた上、筒状外周軸6の第1規制内歯群7(第2規制内歯群8)における第1規制内歯70(第2規制内歯80)が、各正転規制用第1遊星歯車24,24,24(正転規制用第1遊星歯車34,34,34)の時計回り公転を所定範囲に規制可能な正転規制内歯71,71,71(81,81,81)と、各逆転規制用第1遊星歯車25,25.25(逆転規制用第1遊星歯車35,35,35)の反時計回り公転を所定範囲に規制可能な逆転規制内歯72,72,72(82,82,82)とを一体化してなるものとすることができる。
(実施例3の作用・効果)
図13および図14に示すように、時計回り公転規制専用の正転規制用第1遊星歯車24,24,24(正転規制用第1遊星歯車34,34,34)の合計3個、および、反時計回り公転規制専用の逆転規制用第1遊星歯車25,25.25(逆転規制用第1遊星歯車35,35,35)の合計3個を、夫々周回りに交互且つ略均衡するよう配してなるから、第1太陽軸20第1太陽歯車21(第2太陽軸30第2太陽歯車31)に加わる衝撃力や摩耗を効果的に分散・軽減することが可能となり、筒状外周軸6の第1規制内歯群7(第2規制内歯群8)における第1規制内歯70(第2規制内歯80)の正転規制内歯71,71,71(81,81,81)と、それらに隣接状に配置する逆転規制内歯72,72,72(82,82,82)とを一体化しているから、設置数を3箇所に削減できるものとなり、さらに、第1太陽軸20第1太陽歯車21(第2太陽軸30第2太陽歯車31)の枚数が、正転規制用第1の遊星歯車24,24,24(正転規制用第1遊星歯車34,34,34)および逆転規制用第1遊星歯車25,25.25(逆転規制用第1遊星歯車35,35,35)の合計数6個の整数倍とはならない19枚とした場合にも、耐久性に秀れたものとすることができる、
(結 び)
叙述の如く、この発明の差動回転伝達装置は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からのデファレンシャルギア機構技術に比較して大幅に部品点数を削減すると共に、耐久強度を格段に高めることができる上、小型・軽量化して製造、組み立て効率にも秀れ、低廉化して遥かに経済的なものとすることができ、特に、4輪車輌などの左右輪への回転駆動力の分配効率を格段に高めて、回転駆動力の損失を大幅に低減して一段と効率的な走行を実現化するものとなり、従前までは、車輪のスリップによる多少の出力損失は、やむを得ないことと諦めていた自動車業界および自動車部品業界はもとより、車輌の燃料消費量やバッテリー消費量の軽減を希望する一般家庭や輸送業界においても高く評価され、車輌技術以外の各種機械技術分野を含め、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
1 縦列遊星機構
2 第1遊星歯車系
20 同 第1太陽軸
21 同 第1太陽歯車
22 同 第1遊星歯車群
23 同 第1遊星歯車
24 同 正転規制用第1遊星歯車
25 同 逆転規制用第1遊星歯車
3 第2遊星歯車系
30 同 第2太陽軸
31 同 第2太陽歯車
32 同 第2遊星歯車群
33 同 第2遊星歯車
34 同 正転規制用第1遊星歯車
35 同 逆転規制用第1遊星歯車
4 遊星キャリア板群
40 同 一端キャリア板
41 同 第1傾動キャリア板
42 同 第2傾動キャリア板
43 同 端末キャリア板
44 同 スリーブ
5 傾動範囲規制機構
α 所定円弧長範囲
50 同 円弧案内部
51 同 凸部
6 筒状外周軸
60 同 収容室
61 同 収容室内周壁
62 同 一端開口
63 同 フランジ部
64 同 有底端
65 同 蓋状体
66 同 露出口
7 第1規制内歯群
70 同 第1規制内歯
71 同 正転規制内歯
72 同 逆転規制内歯
8 第2規制内歯群
80 同 第2規制内歯
81 同 正転規制内歯
82 同 逆転規制内歯

Claims (10)

  1. 太陽軸の外周に同心状の太陽歯車を一体化し、同太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々に遊星歯車を噛合し、それら太陽歯車および遊星歯車群の各両端を2枚のキャリア板間に軸着して遊星歯車系とすると共に、縦列状に組み合わせた複数の遊星歯車系を軸心方向に収容可能な内径に設定した収容室内周壁の周回り方向適所夫々に、それら遊星歯車群各遊星歯車の公転移動および自転を所定位置に同期規制可能な規制内歯群を求心方向に突設した筒状外周軸を設け、同筒状外周軸内に、複数の遊星歯車系を縦列・同心状に収容するよう組み合わせてなるものとしたことを特徴とする差動回転伝達装置。
  2. 太陽軸の外周に同心状の太陽歯車を一体化し、同太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々に遊星歯車を噛合し、それら太陽歯車および遊星歯車群の各両端を2枚のキャリア板間に軸着して遊星歯車系とすると共に、縦列状に組み合わせた複数の遊星歯車系を軸心方向に収容可能な内径に設定した収容室内周壁の周回り方向適所夫々に、それら遊星歯車群各遊星歯車の公転移動および自転を所定位置に同期規制可能な規制内歯群を求心方向に突設した筒状外周軸を設け、同筒状外周軸内に、複数の遊星歯車系を縦列・同心状に収容するよう組み合わせ、各太陽軸および外周軸の連繋動作にて、1系統の回転入力を2系統の回転出力に自動的に振り分け可能、および/または、2系統の回転入力を1系統の回転出力に自動的に統合可能なものとしてなることを特徴とする差動回転伝達装置。
  3. 第1太陽軸の外周に同心状の第1太陽歯車を一体化し、同第1太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々に第1遊星歯車を噛合し、それら第1太陽歯車および第1遊星歯車群の各両端を一端キャリア板、第1傾動キャリア板間に軸着して第1遊星歯車系とし、第2太陽軸の外周に同心状の第2太陽歯車を一体化し、同第2太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々に第2遊星歯車を噛合し、それら第2太陽歯車および第2遊星歯車群の各両端を第2傾動キャリア板、端末キャリア板間に軸着して第2遊星歯車系とすると共に、当該第1遊星歯車系第1傾動キャリア板に対し、傾動範囲規制機構を介して当該第2遊星歯車系第2傾動キャリア板を接合して縦列遊星機構とした上、該縦列遊星機構第1遊星歯車系および第2遊星歯車系を軸心方向に収容可能な内径に設定した収容室内周壁の周回り方向の適所夫々に、当該第1遊星歯車群各第1遊星歯車の公転移動範囲および自転を所定範囲に同期規制可能な第1規制内歯群、および第2遊星歯車群の各第2遊星歯車の公転移動範囲および自転を所定範囲に同期規制可能な第2規制内歯群を求心方向に突設した筒状外周軸を設け、同筒状外周軸内に、当該縦列遊星機構第1遊星歯車系および第2遊星歯車系を縦列・同心状に収容するよう組み合わせ、第1太陽軸、第2太陽軸および外周軸の連繋動作にて、1系統の回転入力を2系統の回転出力に自動的に振り分け可能、および/または、2系統の回転入力を1系統の回転出力に自動的に統合可能なものとしてなることを特徴とする差動回転伝達装置。
  4. 第1太陽軸の外周に同心状の第1太陽歯車を一体化し、同第1太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々に第1遊星歯車を噛合し、それら第1太陽歯車および第1遊星歯車群の各両端を一端キャリア板、第1傾動キャリア板間に軸着して第1遊星歯車系とし、第2太陽軸の外周に同心状の第2太陽歯車を一体化し、同第2太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々に第2遊星歯車を噛合し、それら第2太陽歯車および第2遊星歯車群の各両端を第2傾動キャリア板、端末キャリア板間に軸着して第2遊星歯車系とすると共に、当該第1遊星歯車系第1傾動キャリア板に対し、第1・第2太陽軸軸心回り方向の所定円弧長範囲内にて傾動自在とするよう案内および規制可能な傾動範囲規制機構を介して当該第2遊星歯車系第2傾動キャリア板を接合して縦列遊星機構とした上、該縦列遊星機構第1遊星歯車系および第2遊星歯車系を軸心方向に収容可能な内径に設定した収容室内周壁の周回り方向の適所夫々に、当該第1遊星歯車群各第1遊星歯車の公転移動範囲および自転を所定範囲に同期規制可能な第1規制内歯群、および第2遊星歯車群の各第2遊星歯車の公転移動範囲および自転を所定範囲に同期規制可能な第2規制内歯群を求心方向に突設した筒状外周軸を設け、同筒状外周軸内に、当該縦列遊星機構第1遊星歯車系および第2遊星歯車系を縦列・同心状に収容し、同第1太陽軸外端および/または第2太陽軸外端を、該筒状外周軸から外部に露出させて軸着するよう組み合わせてなるものとしたことを特徴とする差動回転伝達装置。
  5. 太陽歯車の歯数が、その遊星歯車群の各遊星歯車個数の整数倍に設定してなるものとした、請求項1ないし4何れか一項記載の差動回転伝達装置。
  6. 傾動範囲規制機構が、第1傾動キャリア板および第2傾動キャリア板の互いの対峙面壁の何れか一方に、縦列遊星機構第1太陽軸・第2太陽軸の軸着部より遠心がわであり、且つ、縦列遊星機構第1遊星歯車群・第2遊星歯車群の各軸着部よりも求心がわとなる半径位置の、周回り方向に均衡する複数箇所夫々に、同一円弧長とした円弧案内部を凹設し、同対峙面壁の何れか他方に、各円弧案内部の同一箇所に対応し、遊嵌可能となる位置に夫々凸部を突設してなるものとした、請求項3ないし5何れか一項記載の差動回転伝達装置。
  7. 縦列遊星機構が、その縦列状に配した第1太陽軸と第2太陽軸との間に、双方を回転自在に連結し、且つ、第1傾動キャリア板および第2傾動キャリア板に軸着可能とするスリーブを有するものとした、請求項3ないし6何れか一項記載の差動回転伝達装置。
  8. 筒状外周軸第1規制内歯群の、第1遊星歯車群第1遊星歯車の1個毎に設ける各第1規制内歯が、該第1遊星歯車の時計回り公転を規制可能な正転規制内歯、および、該正転規制内歯との間に、該第1遊星歯車の自・公転可能範囲を確保する所定円弧状距離を隔てて対峙し、同第1遊星歯車の反時計回り公転を規制可能な逆転規制内歯からなり、且つ、第2規制内歯群の第2遊星歯車群第2遊星歯車の1個毎に設ける各第2規制内歯が、第2遊星歯車の時計回り公転を規制可能な正転規制内歯、および、該正転規制内歯との間に、第2遊星歯車の自・公転可能範囲を確保する所定円弧状距離を隔てて対峙し、同第2遊星歯車の反時計回り公転を規制可能な逆転規制内歯からなるものとしてなる、請求項3ないし7何れか一項記載の差動回転伝達装置。
  9. 筒状外周軸第1規制内歯群の、第1遊星歯車群第1遊星歯車の1個毎に設ける各第1規制内歯が、該第1遊星歯車の時計回り公転を規制可能な正転規制内歯、および、該正転規制内歯との間に、該第1遊星歯車の自・公転可能範囲を確保する所定円弧状距離を隔てて対峙し、同第1遊星歯車の反時計回り公転を規制可能な逆転規制内歯からなり、当該第1規制内歯群中の公転方向背面同士が互いに近接する正転規制内歯と逆転規制内歯とを一体化したものとし、且つ、第2規制内歯群の第2遊星歯車群第2遊星歯車の1個毎に設ける各第2規制内歯が、第2遊星歯車の時計回り公転を規制可能な正転規制内歯、および、該正転規制内歯との間に、第2遊星歯車の自・公転可能範囲を確保する所定円弧状距離を隔てて対峙し、同第2遊星歯車の反時計回り公転を規制可能な逆転規制内歯からなり、当該第2遊星歯車群中の公転方向背面同士が互いに近接する正転規制内歯と逆転規制内歯とを一体化してなるものとした、請求項3ないし7何れか一項記載の差動回転伝達装置。
  10. 第1遊星歯車群が、第1太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々にあって噛合可能な、時計回り公転規制専用の正転規制用第1遊星歯車と、それらと同数個が第1太陽歯車周囲および各正転規制用第1遊星歯車に均衡する複数箇所にあって、同第1太陽歯車に噛合可能な、反時計回り公転規制専用の逆転規制用第1遊星歯車とからなると共に、筒状外周軸第1規制内歯群が、各正転規制用第1遊星歯車の時計回り公転を所定範囲に規制可能な正転規制内歯と、各逆転規制用第1遊星歯車の反時計回り公転を所定範囲に規制可能な逆転規制内歯とからなるものとした上、第2遊星歯車群が、第2太陽歯車周囲の均衡する複数箇所夫々にあって噛合可能な、時計回り公転規制専用の正転規制用第2遊星歯車と、それらと同数個が第2太陽歯車周囲および各正転規制用第2遊星歯車に均衡する複数箇所にあって、同第2太陽歯車に噛合可能な、反時計回り公転規制専用の逆転規制用第2遊星歯車とからなり、筒状外周軸第2規制内歯群が、各正転規制用第2遊星歯車の時計回り公転を所定範囲に規制可能な正転規制内歯と、各逆転規制用第2遊星歯車の反時計回り公転を所定範囲に規制可能な逆転規制内歯とからなるものとした、請求項3ないし7何れか一項記載の差動回転伝達装置。
JP2012205812A 2012-09-19 2012-09-19 差動回転伝達装置 Expired - Fee Related JP5506882B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012205812A JP5506882B2 (ja) 2012-09-19 2012-09-19 差動回転伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012205812A JP5506882B2 (ja) 2012-09-19 2012-09-19 差動回転伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014059038A JP2014059038A (ja) 2014-04-03
JP5506882B2 true JP5506882B2 (ja) 2014-05-28

Family

ID=50615680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012205812A Expired - Fee Related JP5506882B2 (ja) 2012-09-19 2012-09-19 差動回転伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5506882B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6621725B2 (ja) * 2016-09-15 2019-12-18 トヨタ自動車株式会社 車両用変速機
KR102639349B1 (ko) * 2021-06-03 2024-02-22 주식회사 재성테크 판 적층 형태의 캐리어 하우징을 포함한 캐리어의 구조
CN114906577B (zh) * 2022-05-31 2023-12-22 南京苏之晟环保设备有限公司 一种消音型无动力皮带旋转清扫器

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01121566A (ja) * 1987-11-02 1989-05-15 Honda Motor Co Ltd スタータゼネレータの駆動力伝達装置
JP2003130145A (ja) * 2001-10-24 2003-05-08 Seiko Epson Corp 小型減速機およびこれを備えたギヤードモータ
JP2007326703A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Ito Denki Kk モータ内蔵ローラ
JP5086453B2 (ja) * 2011-02-16 2012-11-28 トックベアリング株式会社 マグネット式トルクリミッター付き遊星歯車型減速機
JP5591278B2 (ja) * 2012-04-11 2014-09-17 オリジン電気株式会社 複数段を備えた遊星歯車型の増減速機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014059038A (ja) 2014-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3353446B1 (en) Differential, power transmission system and vehicle
CN106870687B (zh) 车辆用差动装置
WO2015186365A1 (en) Electric brake actuator for vehicles
CN108474454B (zh) 组合有行星齿轮机构的旋转传递装置
JP5506882B2 (ja) 差動回転伝達装置
CN108368927A (zh) 传动装置和差动装置
US9821654B2 (en) Transverse dual planetary system
CN102483140B (zh) 无级变速传动装置
JP6627155B2 (ja) 入力合成装置
CN104956123B (zh) 变速装置
CN118494173A (zh) 用于车辆的驱动系的传动装置
CN103089925B (zh) 可逆止的减速装置
KR101401729B1 (ko) 롤러 기어가 구비되는 유성기어 시스템
KR20230089807A (ko) 동력 전달 장치 및 그 동력 전달 장치를 포함하는 자동차
US8585535B2 (en) High torque capacity three output differential
CN110337554A (zh) 能够进行速度切换的减速机
JP5283686B2 (ja) 回転動力伝達装置
JP2017141910A (ja) 伝動装置
KR102240315B1 (ko) 차량용 전동 구동 장치
US6960151B2 (en) Toroidal continuously variable transmission
US20250084917A1 (en) Differential device
JP2016020733A (ja) 無段変速装置
CN116592110B (zh) 谐波轮边减速器及驱动桥
WO2012164647A1 (ja) 車両のトルクリミッタ装置
CN119641862A (zh) 双向行星齿轮变速器

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5506882

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees